JP6315759B2 - 蛍光検出装置及び掃除機 - Google Patents

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本発明は、蛍光検出装置及び掃除機に関し、特に、特定波長の蛍光を検出する技術に関する。
下記特許文献1には、肌のシミの種類を分類する肌画像撮影システムが開示されている。肌画像撮影システムは、肌画像撮影装置と制御装置とで構成されている。肌画像撮影装置は、光源から照射された複数の紫外光に対する被写体からの反射光を、偏光フィルタを介してカメラで撮影し、撮影された波長別画像を制御装置で表示する。
また、下記特許文献2には、大気中に含まれる粒子状の微生物を検出する微生物検出装置が開示されている。微生物検出装置は、大気を吸引し、そこに赤外光線と紫外光線を照射する。微生物検出装置は、赤外光線によって微生物粒子により散乱した光を、赤外透過フィルタを介して受光するとともに、紫外光線によって微生物粒子により散乱した蛍光を、バンドパスフィルタを介して受光する。そして、受光結果に基づいて大気中における微生物の数をカウントする。
また、下記特許文献3には、紙葉類の真偽を判定するカメラが開示されている。このカメラは、紫外光を被写体に照射して蛍光画像(カラー画像)を撮影し、その蛍光画像(カラー画像)のR(赤)G(緑)B(青)の各画素の輝度値を用いて紙幣等が偽券か否か判定する。
特開2008−237243号公報 特開2003−38163号公報 特開2005−196627号公報
上記特許文献1から特許文献3のように、紫外光などの励起光を物質に照射して物質から発する蛍光を検出することで、その検出結果を、健康、美容、衛生等の様々な分野に活用することができる。
しかしながら、特許文献1の肌画像撮影システムや特許文献2の微生物検出装置は、装置としての規模が大きく、容易に持ち運びできるものではないため利用場所が限定される。また、特許文献2の微生物検出装置は、赤外光線による反射光と紫外光線による反射光とを分光するための複雑な光学系が必要となるため、装置として非常に高価なものとなり、一般ユーザ向きではない。
また、特許文献3では、紫外光を照射して撮影した蛍光画像はRGBのカラー画像であるため、被写体が発する蛍光のスペクトル特性がRGBのカラースペクトル特性から外れる場合、周辺の可視光の入射により被写体が発する蛍光を検出することが困難となる。そのため、特許文献3の場合、被写体が発する蛍光を検出するために、可視光が入射しないように暗室等で撮影する必要があり、撮影環境が限定されてしまう。また、被写体が発する蛍光を検出するために、紫外光の強度を強くすることもできるが、装置規模が大きくなる上、紫外光の強度によっては人体等に悪影響を及ぼす可能性がある。
そのため、例えば、エアコンや空気清浄機等の内部、トイレ、台所等の屋内や屋外における様々な場所や環境に持ち運び、誰でも簡単に、検出対象物質が発する蛍光を選択的に検出することができるものが望まれる。
本発明は、様々な場所や環境に手軽に持ち運び、検出対象物質が発する特定波長の蛍光を容易に検出しうる技術を提供することを目的とする。
第1の発明に係る蛍光検出装置は、携行可能な筐体と、前記筐体内に設けられ、予め定められた波長帯域における励起光を被写体に照射する照射部と、前記筐体内に設けられ、前記励起光に対して前記被写体が発する特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタを有するフィルタ部と、前記筐体内に設けられ、前記蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光する受光部と、前記筐体内に設けられ、前記受光部の受光結果に基づく情報をユーザに提示する提示部と、を備える。
第2の発明は、第1の発明において、前記フィルタ部は、互いに異なる複数の前記特定波長の蛍光を各々透過させる複数の前記蛍光フィルタを有し、前記受光部は、前記複数の蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光し、前記提示部は、前記受光部における受光結果に基づいて、前記複数の特定波長ごとに、受光量に基づく情報を提示する。
第3の発明は、第2の発明において、複数の物質の各々に対応する蛍光スペクトルを示す蛍光スペクトル情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記提示部は、前記受光部の受光結果と前記蛍光スペクトル情報とに基づき、前記受光部で受光された前記蛍光に対応する前記物質を特定し、特定した前記物質を提示する。
第4の発明は、第1から3のいずれかの発明において、前記フィルタ部は、所定波長帯域の可視光を透過させるカラーフィルタをさらに有し、前記受光部は、前記蛍光フィルタを透過した蛍光と、前記カラーフィルタを透過した可視光とを区別して受光し、前記提示部は、前記受光部における前記蛍光の受光量と前記可視光の受光量とに基づく画像、前記蛍光の受光量に基づく画像、及び前記可視光の受光量に基づく画像のうち、少なくとも1つを生成して提示する。
第5の発明に係る掃除機は、自走しながら集塵する掃除機であって、予め定められた波長帯域における励起光を被写体に照射する照射部と、前記励起光に対して前記被写体が発する特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタを有するフィルタ部と、前記蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光する受光部と、前記受光部の受光結果に基づいて集塵を制御する制御部と、を備える。
本発明の構成によれば、様々な場所や環境に手軽に持ち運び、検出対象物質の蛍光を容易に検出することができる。
図1Aは、第1実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示した模式図である。 図1Bは、第1実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示した模式図である。 図2は、図1A及び図1Bに示す蛍光検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図3は、図2に示す撮像部の断面を模式的に表した断面図である。 図4は、第1実施形態における検出処理の動作を示す動作フロー図である。 図5Aは、第2実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。 図5Bは、第2実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。 図6は、図5A及び5Bに示す蛍光検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図7Aは、図6に示す撮像部の断面を模式的に表した断面図である。 図7Bは、図6に示すフィルタ部における蛍光フィルタとカラーフィルタの配列を例示した図である。 図8は、第2実施形態における検出処理を示す動作フロー図である。 図9Aは、第3実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。 図9Bは、第3実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。 図10は、図9A及び9Bに示す蛍光検出装置の概略構成を示すブロック図である。 図11Aは、図10に示す撮像部の断面を表す模式図である。 図11Bは、図11Aに示す蛍光フィルタの配列を例示した図である。 図12は、第3実施形態における検出処理を示す動作フロー図である。 図13Aは、第5実施形態に係るロボット型掃除機を例示した斜視図である。 図13Bは、図13Aに示すロボット型掃除機の底面を示す模式図である。 図14Aは、変形例(3)に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。 図14Bは、変形例(3)に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。 図15は、変形例(4)における蛍光フィルタとカラーフィルタの配列を例示した図である。
本発明の一実施形態に係る蛍光検出装置は、携行可能な筐体と、前記筐体内に設けられ、予め定められた波長帯域における励起光を被写体に照射する照射部と、前記筐体内に設けられ、前記励起光に対して前記被写体が発する特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタを有するフィルタ部と、前記筐体内に設けられ、前記蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光する受光部と、前記筐体内に設けられ、前記受光部の受光結果に基づく情報をユーザに提示する提示部と、を備える(第1の構成)。
第1の構成によれば、蛍光検出装置は、携行可能な筐体内に、照射部、フィルタ部、受光部、及び提示部を備える。照射部において励起光を被写体に照射し、励起光に対して被写体が発する蛍光フィルタを透過した蛍光が受光部で受光される。提示部は、受光部における受光結果に基づく情報をユーザに提示する。蛍光検出装置は、携行可能に構成されているため、ユーザが所望する場所や環境に容易に持ち運びすることができる。また、被写体からの反射光から特定波長の蛍光を分光するための光学系を必要とせず、簡易な構成によって検出対象物質が発する蛍光を検出することができる。
第2の構成は、第1の構成において、前記フィルタ部は、互いに異なる複数の前記特定波長の蛍光を各々透過させる複数の前記蛍光フィルタを有し、前記受光部は、前記複数の蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光し、前記提示部は、前記受光部における受光結果に基づいて、前記複数の特定波長ごとに、受光量に基づく情報を提示する、こととしてもよい。
第2の構成によれば、フィルタ部は、互いに異なる複数の特定波長の蛍光を透過させる複数の蛍光フィルタを有する。受光部は、複数の蛍光フィルタを透過した蛍光を受光し、提示部により、複数の特定波長ごとの受光量に基づく情報が提示される。従って、1つの装置で波長が異なる複数の蛍光を検出することができる。また、複数の特定波長ごとに受光量に基づく情報が提示されるので、ユーザは、検出場所における複数の検出対象物質の存在を確認することができる。
第3の構成は、第2の構成において、複数の物質の各々に対応する蛍光スペクトルを示す蛍光スペクトル情報を記憶する記憶部をさらに備え、前記提示部は、前記受光部の受光結果と前記蛍光スペクトル情報とに基づき、前記受光部で受光された前記蛍光に対応する前記物質を特定し、特定した前記物質を提示する、こととしてもよい。
第3の構成によれば、記憶部に記憶された複数の物質の各々に対応する蛍光スペクトル情報と受光結果とに基づいて、受光部で受光された蛍光に対応する物質が特定され、その特定した物質が提示される。従って、スペクトル特性が類似する複数の物質の蛍光を受光した場合であっても、物質ごとの蛍光スペクトルによって、これら物質を区別することができる。
第4の構成は、第1から3のいずれかの構成において、前記フィルタ部は、所定波長帯域の可視光を透過させるカラーフィルタをさらに有し、前記受光部は、前記蛍光フィルタを透過した蛍光と、前記カラーフィルタを透過した可視光とを区別して受光し、前記提示部は、前記受光部における前記蛍光の受光量と前記可視光の受光量とに基づく画像、前記蛍光の受光量に基づく画像、及び前記可視光の受光量に基づく画像のうち、少なくとも1つを生成して提示する、こととしてもよい。
第4の構成によれば、フィルタ部は、蛍光フィルタとカラーフィルタとを有し、受光部において、蛍光フィルタを透過した蛍光と、カラーフィルタを透過した所定の波長帯域の可視光とが区別して受光される。提示部は、受光部で受光した蛍光の受光量と可視光の受光量とに基づく画像、蛍光の受光量に基づく画像、可視光の受光量に基づく画像の少なくとも1つを生成して提示する。従って、ユーザは、提示される画像によって、検出場所における検出対象物質の有無を確認することができる。
本発明の一実施形態に係る掃除機は、自走しながら集塵する掃除機であって、予め定められた波長帯域における励起光を被写体に照射する照射部と、前記励起光に対して前記被写体が発する特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタを有するフィルタ部と、前記蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光する受光部と、前記受光部の受光結果に基づいて集塵を制御する制御部と、を備える(第5の構成)。
第5の構成によれば、自走しながら集塵する掃除機において、照射部、フィルタ部、受光部、及び制御部を備える。照射部において励起光を被写体に照射し、蛍光フィルタを透過した蛍光が受光部で受光される。制御部は、受光部における受光結果に基づいて集塵を制御する。掃除機は自走しながら集塵するため、掃除機が移動可能な場所や環境における物質が発する特定波長の蛍光を検出し、その検出結果に応じた集塵動作を行うことができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を詳しく説明する。図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
<第1実施形態>
図1A及び図1Bは、本実施形態に係る蛍光検出装置の外観を例示した模式図である。図1A及び図1Bに示すように、本実施形態に係る蛍光検出装置1Aは、略直方体形状の筐体10を有する。
筐体10は、ユーザが手で持ち運び可能な大きさである。図1Aにおいて、筐体10のz軸正方向側の面には、光源11aと撮像部12とが設けられている。また、図1Bに示すように、筐体10のz軸負方向側の面には、表示部14と、電源ボタン13a及び照射ボタン13bが設けられている。
(構成)
図2は、図1A及び図1Bに示す蛍光検出装置1Aの概略構成を示すブロック図である。蛍光検出装置1Aは、照射部11、撮像部12、操作部13、表示部14、及び制御部15を含む。
照射部11は、図1Aに示す複数の光源11aを備える。複数の光源11aは、図1Aに示すように、円形状に配列されている。照射部11は、制御部15の制御の下、複数の光源11aから、励起光として、所定波長帯域にピーク波長を有する励起光を照射する。本実施形態では、例えば、355nm以上、375nm以下のピーク波長を有する紫外光を励起光として照射する。
撮像部12は、図1Aに示すように、円形状に配置された光源11a近傍の内側に配置されている。撮像部12は、受光部12a、フィルタ部12b、及びレンズ部12cを有する。レンズ部12cは、被写体からの光を集光するマイクロレンズを有する。フィルタ部12bは、レンズ部12cで集光された光のうち、特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタ121を有する。励起光に対する蛍光の波長は被写体によって異なる。例えば、励起光(ピーク波長が355nm以上、375nm以下)に対し、スギ花粉が発する蛍光のピーク波長は、485nm前後である。検出対象物質がスギ花粉である場合には、特定波長として、例えば、485nmを基準とする±10nmの閾値範囲内の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成する。なお、スギ花粉を検出する際の特定波長は、485nmを基準とする所定の閾値範囲内であればよく、例示した閾値範囲内に限らない。受光部12aは、フィルタ部12bを介して入射した光を電気信号に変換するCCD又はCMOSイメージセンサ等の光電変換素子を有する。
図3は、撮像部12の断面を模式的に表した断面図である。図3に示すように、撮像部12は、画素12pごとに、光電変換素子12a_1、信号配線12a_2、及び蛍光フィルタ12b_1が積層され、蛍光フィルタ121の上には、マイクロレンズ12c(図示略)が配置されている。
蛍光フィルタ12b_1は、有機膜フィルタや表面プラズモニックフィルタで構成され、全ての画素12p上に設けられている。信号配線12a_2は、光電変換素子12a_1で変換された電気信号を伝送する。光電変換素子12a_1は、蛍光フィルタ12b_1及び信号配線12a_2を透過して入射した特定波長の蛍光を受光量に応じた電気信号に変換し、信号配線12a_2へ出力する。
図2に戻り、説明を続ける。操作部13は、図1Bに示す電源ボタン13a及び照射ボタン13bを含む。電源ボタン13aは、蛍光検出装置1Aの電源をオン又はオフに切り替えるユーザ操作を受け付ける。照射ボタン13bは、照射部11からの励起光の照射タイミングを指示するユーザ操作を受け付ける。電源ボタン13a及び照射ボタン13bは、受け付けたユーザ操作を示す操作信号を制御部15へ出力する。
表示部14は、アナログメータを有する。表示部14は、制御部15の制御の下、特定波長の蛍光の受光量に応じた電流値をアナログメータで表示する。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)と、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を含むメモリとを有する。制御部15は、CPUがROMに予め記憶された制御プログラムを実行することにより、制御部15と接続されている各部を制御して特定波長の蛍光を検出する検出処理を行う。具体的には、制御部15は、照射ボタン13bに対するユーザ操作に応じて、照射部11から励起光を照射させる。制御部15は、撮像部12で撮像された蛍光の電気信号に対して増幅処理を含む所定の信号処理を行い、信号処理後の電気信号を電流値に変換して表示部14に出力する。
(動作)
次に、蛍光検出装置1Aの動作について説明する。図4は、蛍光検出装置1Aにおける検出処理の動作を示す動作フロー図である。
制御部15は、蛍光検出装置1Aの電源がオンである場合において(ステップS11:YES)、照射ボタン13bを押下するユーザ操作を示す操作信号を照射ボタン13bから受け付けると(ステップS12:YES)、照射部11により励起光の照射を照射部11に開始させる(ステップS13)。
励起光が被写体に照射されると、被写体から蛍光が発せられる。撮像部12は、被写体から発せられた蛍光のうち、蛍光フィルタ121を透過した蛍光を光電変換素子12a_1で受光し、受光量に応じた電気信号を信号配線12a_2から制御部15に一定のフレームレートで出力する(ステップS14)。
制御部15は、撮像部12から出力された電気信号に対して所定の信号処理を行い、信号処理後の電気信号を電流値に変換し、その電流値を表示部14のアナログメータで表示させる(ステップS15)。これにより、本実施形態における検出対象物質であるスギ花粉から発せられた蛍光の受光量に応じた電流値がアナログメータで表示される。ユーザは、アナログメータに表示された電流値により、検出場所におけるスギ花粉の存在や量を確認することができる。
制御部15は、照射ボタン13bが再び押下されるまで(ステップS16:NO)、ステップS14及びS15の処理を繰り返す。制御部15は、照射ボタン13bが再び押下されると(ステップS16:YES)、照射部11による励起光の照射を停止し(ステップS17)、撮像部12において撮像された特定波長の蛍光の電気信号の出力を停止する(ステップS18)。
制御部15は、電源ボタン13aを押下するユーザ操作を示す操作信号を電源ボタン13aから受け付けるまで(ステップS19:NO)、上記ステップS12に戻り、ステップS12からステップS18の処理を継続する。また、制御部15は、電源ボタン13aを押下するユーザ操作を示す操作信号を電源ボタン13aから受け付けると(ステップS19:YES)、検出処理を終了する。
なお、ステップS11において、電源をオンにする電源ボタン13aのユーザ操作がなされるまで、制御部15は検出処理を行わない。また、ステップS12において、制御部15は、照射ボタン13bを押下するユーザ操作を示す操作信号を受け付けるまで(ステップS12:NO)、ステップS11に戻り、照射ボタン13bを押下するユーザ操作がなされるまで待機する。
上述した第1実施形態では、蛍光検出装置1Aの検出対象物質としてスギ花粉を例に説明した。日本では、花粉を原因とするアレルギー症状、所謂花粉症を発症する人が多く、特にスギ花粉は、その主原因の一つとなっている。そのため、スギ花粉の飛散時期における屋外及び屋内の様々な場所や環境において、蛍光検出装置1Aを用いて検出処理を行うことにより、スギ花粉が付着している部分やその量を容易に確認することができる。
<第1実施形態の応用例1>
上述した第1実施形態では、蛍光検出装置1Aの検出対象物質としてスギ花粉を例に説明したが、スギ花粉以外に、例えば、ほこり、尿、油、ビタミン、クロロフィル、ポルフィリン等の物質を検出対象物質としてもよい。
ほこりの場合、355nm以上、375nm以下の紫外光をほこりに照射すると、420〜500nmの波長を有する蛍光を発する。そのため、ほこりを検出対象物質とする場合、420nm以上、500nm以下の波長の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成する。絨毯やカーペットの上など、ほこりの見えにくい箇所の掃除前後で、このような蛍光フィルタ121を備える蛍光検出装置1Aを用いて検出処理を行うことにより、ほこりの有無及びその量、或いはエアコン内部のフィルタや空気清浄機のフィルタについたほこりの有無及びその量を確認することができる。
また、トイレ内に付着した尿は、時間が経過すると、365nm以上、375nm以下の紫外光の照射によって、500nm以上、550nm以下の波長を有する青緑色の蛍光を発する。そのため、尿を検出対象物質とする場合、500nm以上、550nm以下のピーク波長の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成する。トイレ内の掃除の前後で、このような蛍光フィルタ121を備える蛍光検出装置1Aを用いて検出処理を行うことにより、掃除ができていない箇所や特に汚れている箇所を特定することができる。
また、油、ビタミン、クロロフィル、ポルフィリンは、300nm以上、550nm以下の紫外光〜青緑光の各々の照射によって、夫々、青緑〜赤の波長を有する蛍光を発する。そのため、例えば、油(食用油)を検出対象物質とする場合には、380nmの励起光に対して490nm程度の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成する。台所等においてこのような蛍光フィルタ121を備える蛍光検出装置1Aを用いて検出処理を行うことにより、目では見えにくい汚れなどを確認することができる。
また、例えば、ビタミン(ビタミンB2)を検出対象物質とする場合には、365nm以上、375nm以下の励起光に対して500nm以上、550nm以下の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成すればよい。また、クロロフィルを検出対象物質とする場合には、355nm以上、370nm以下の励起光に対して685nm、又は740nm程度の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成すればよい。また、ポルフィリンを検出対象物質とする場合には、380nm以上、460nm以下の励起光に対して590nm以上、640nm以下の蛍光を透過させるように蛍光フィルタ121を構成すればよい。
<第1実施形態の応用例2>
上述した第1実施形態では、特定波長の蛍光の受光量に応じた電流値をアナログメータで表示する例を説明したが、受光結果を表示するものであればアナログメータに限らない。例えば、蛍光検出装置1Aにおいて、受光結果に応じて点灯するLED等のランプを備えてもよい。この場合、制御部15は、受光量に応じた電流値が、予め定めたスギ花粉の量に対応する閾値電流以上である場合にはランプを点灯させてもよいし、点滅させてもよい。また、例えば、受光量に応じてランプの色を変化させてもよい。この場合、受光量に応じた電流値と閾値電流との差に応じた色でランプを点灯させてもよい。要するに、受光結果を示す物理量とその閾値との差に応じた態様で点灯すればよい。
また、表示部14は、アナログメータに替えて、画像を表示するディスプレイを備えるように構成してもよい。この場合、制御部15は、受光量に応じた電流値を示す画像をディスプレイに表示してもよいし、受光量に応じた電流値と閾値電流との差に応じて予め定めた画像をディスプレイに表示してもよい。なお、この例では、受光量として電流値を提示する例であるが、受光部12aから出力される電気信号に基づく電圧値を提示してもよい。
<第2実施形態>
上述した第1実施形態では、励起光によって励起された物質が発する特定波長の蛍光を撮像し、蛍光の受光量に応じた電流値をアナログメータで表示する例を説明した。本実施形態では、励起光によって物質が発する特定波長の蛍光だけでなく、所定の波長帯域の可視光を撮像可能な蛍光検出装置について説明する。
本実施形態の蛍光検出装置は、蛍光撮像モード、カラー撮像モード、及び複合撮像モードを有する。蛍光撮像モードは、蛍光画像を撮像する撮像モードであり、カラー撮像モードは、カラー画像を撮像する撮像モードである。また、複合撮像モードは、蛍光画像とカラー画像とを撮像する撮像モードである。本実施形態の蛍光検出装置は、3つの撮像モードのうちユーザが選択した撮像モードで撮像し、撮像によって得られる画像を表示する。
図5A及び5Bは、本実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。図5A及び5Bにおいて、第1実施形態と同様の構成には第1実施形態と同様の符号を付している。以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。
図5A及び5Bに示すように、蛍光検出装置1Bは、筐体10のy軸正方向側の面に、電源ボタン13aとシャッターボタン13cとを備える。また、筐体10のz軸正方向側の面において、複数の光源11aの近傍には撮像部22を備え、筐体10のz軸負方向側の面には、照射ボタン13b及びモード切替ボタン13dと、表示部24とを備える。
図6は、蛍光検出装置1Bの概略構成を示すブロック図である。図6において、第1実施形態と同様の構成については第1実施形態と同じ符号を付している。
撮像部22は、受光部12a及びレンズ部12cと、フィルタ部22b及びシャッター部12dを有する。シャッター部12dは、開閉式のシャッターを備え、シャッターボタン13cの押下に応じてシャッターを開閉する。シャッターの開閉により受光部12aにおける露光が調整される。フィルタ部22bは、蛍光フィルタ121とカラーフィルタ122とを含む。図7Aは、撮像部22の断面を模式的に表した断面図である。図7Aに示すように、撮像部22は、上述した第1実施形態と同様に、光電変換素子12a_1及び信号配線12a_2を有する。また、撮像部22は、信号配線12a_2の上に、蛍光フィルタ121とカラーフィルタ122とを有するフィルタ部22bが設けられている。なお、図示を省略するが、フィルタ部22bの上には、レンズ部12cが設けられ、レンズ部12cの上にはシャッター部12dが設けられている。
ここで、図7Bに、フィルタ部22bにおける蛍光フィルタ121とカラーフィルタ122の配列を例示する。図7Bの例では、カラーフィルタ122は、R(赤)に対応するカラーフィルタ122Rと、G(緑)に対応するカラーフィルタ122Gと、B(青)に対応するカラーフィルタ122Bとが、ベイヤ配列されている。フィルタ部22bは、ベイヤ配列された2×2のカラーフィルタ122の1ユニット122Uと、2×2の蛍光フィルタ121の1ユニット121Uとが、交互になるように配置されている。
図6に戻り、説明を続ける。操作部23は、電源ボタン13a及び照射ボタン13bに加え、シャッターボタン13c及びモード切替ボタン13dを備える。ユーザは、シャッターボタン13cを押下する操作を行うことにより、撮像部22の撮像タイミングを指示する。また、モード切替ボタン13dを押下する操作を行うことにより、蛍光撮像モード、カラー撮像モード、及び複合撮像モードを順次切り替え、ユーザが所望する撮像モード選択する。シャッターボタン13c及びモード切替ボタン13dは、ユーザによる押下操作を示す操作信号を制御部25へ出力する。
制御部25は、モード切替ボタン13dの押下操作により選択された撮像モードに応じて、照射部11の照射を制御するとともに、撮像部22における撮像結果に基づく画像データを生成し、記憶部16及び表示部24に出力する。
具体的には、蛍光撮像モードの場合には、制御部25は、照射ボタン13bの押下操作に応じて、照射部11から励起光を照射させ、撮像部22において撮像する。制御部25は、撮像部22における画素のうち、蛍光フィルタ121が配置された画素からの電気信号に基づいて蛍光画像の画像データを生成する。
また、カラー撮像モードの場合には、制御部25は、照射部11からの励起光の照射を停止し、撮像部22において撮像する。つまり、カラー撮像モードの場合には、照射ボタン13bが押下されても励起光は照射せず、環境光(太陽光や照明光)で撮像する。制御部25は、撮像部22における画素のうち、カラーフィルタ122が配置された画素からの電気信号に基づいてカラー画像の画像データを生成する。
なお、上記したように、フィルタ部121において、蛍光フィルタ121とカラーフィルタ122は、各々2×2の1ユニット単位に交互に配置される。そのため、制御部25は、蛍光画像又はカラー画像の画像データを生成する際、蛍光フィルタ121又はカラーフィルタ122の1ユニットの間の画素について補間処理を行う。
また、複合撮像モードの場合には、制御部25は、照射部11から励起光を照射させ、撮像部22において撮像する。そして、撮像部22における蛍光フィルタ121が配置された画素からの電気信号に基づく蛍光画像と、カラーフィルタ122が配置された画素からの電気信号に基づくカラー画像とを合成した複合画像を生成する。
記憶部16は、例えばフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体を有する。記憶部16は、制御部25の制御の下、画像データ等を含む各種データを記憶する。
表示部24は、例えば液晶ディスプレイ等を有し、制御部25の制御の下、入力される画像データを表示する。
(動作)
次に、蛍光検出装置1Bの動作について説明する。図8は、蛍光検出装置1Bにおける検出処理を示す動作フロー図である。
ユーザは、蛍光検出装置1Bのモード切替ボタン13dを押下し、所望する撮像モードに切り替える。制御部25は、モード切替ボタン13dの押下操作によって選択された撮像モードが、カラー撮像モードでない場合、(ステップS201:NO)、照射ボタン13bが押下されるまで待機する(ステップS202:NO)。ユーザが照射ボタン13bを押下すると、照射ボタン13bを押下する操作信号が照射ボタン13bから制御部25に出力され(ステップS202:YES)、制御部25は、照射部11において励起光の照射を開始する(ステップS203)。
制御部25は、シャッターボタン13cがユーザによって押下されるまで(ステップS204:NO)、待機する。そして、ユーザがシャッターボタン13cを押下すると、シャッターボタン13cから制御部25に操作信号が出力され(ステップS204:YES)、撮像部22で露光して撮像する(ステップS205)。具体的には、照射部11から照射された励起光に対して被写体から発せられた光は、撮像部22において、シャッター部12dにおけるシャッターの開閉によってレンズ部12cに照射され、蛍光フィルタ121及びカラーフィルタ122を介して光電変換素子12a_1で受光される。そして、画素ごとに受光量に応じた電気信号に変換され、信号配線12a_2を介して電気信号が制御部25へ出力される。
制御部25は、撮像モードが蛍光撮像モードである場合には(ステップS206:YES)、撮像部22から出力された画素毎の電気信号に基づいて蛍光画像を生成する。つまり、制御部25は、撮像部22から出力された画素毎の電気信号のうち、蛍光フィルタ121が配置された画素の電気信号に対して所定の信号処理を行い、蛍光フィルタ121の間の画素の補間処理を行って蛍光画像を生成する。そして、蛍光画像の画像データを表示部24に表示するとともに、記憶部16に記憶する(ステップS207)。
また、制御部25は、撮像モードが複合撮像モードである場合には、(ステップS206:NO)、撮像部22から出力された画素毎の電気信号に基づいて複合画像を生成する。つまり、制御部25は、撮像部22から出力された蛍光フィルタ121が配置された画素の電気信号と、カラーフィルタ122が配置された画素の電気信号の各々に対して所定の信号処理を行い、蛍光フィルタ121の間の画素の補間処理を行うとともに、カラーフィルタ122の間の画素の補間処理を行う。制御部25は、蛍光フィルタ121を介した補間処理後の電気信号に基づいて蛍光画像を生成し、カラーフィルタ122を介した補間処理後の電気信号に基づいてカラー画像を生成し、蛍光画像とカラー画像とを合成して複合画像を生成する。そして、制御部25は、複合画像の画像データを表示部24に表示するとともに、記憶部16に記憶する(ステップS208)。
また、制御部25は、再び照射ボタン13bを押下する操作信号を照射ボタン13bから受け付けると(ステップS209:YES)、照射部11からの励起光の照射を停止する(ステップS210)。
制御部25は、電源ボタン13aを押下する操作信号が電源ボタン13aから出力されるまで(ステップS211:NO)、ステップS201に戻って検出処理を継続し、電源ボタン13aを押下する操作信号が電源ボタン13aから出力された場合(ステップS211:YES)、つまり、ユーザによって電源をオフに操作がなされた場合、検出処理を終了する。
なお、制御部25は、ステップS209において、再び照射ボタン13bを押下する操作信号を照射ボタン13bから受け付けるまで(ステップS209:NO)、ステップS204からステップS208の処理を繰り返す。
一方、ステップS201において、ユーザによって選択された撮像モードがカラー撮像モードである場合(ステップS201:YES)、制御部25は、ユーザによってシャッターボタン13cが押下されるまで待機する(ステップS212:NO)。ユーザがシャッターボタン13bを押下すると、シャッターボタン13cから制御部25に操作信号を出力し(ステップS212:YES)、撮像部22で露光して撮像する(ステップS213)。つまり、自然光によって被写体から発せられた反射光を撮像部22で受光し、撮像部22において、画素ごとに受光量に応じた電気信号に変換して制御部25へ出力する。
そして、制御部25は、撮像部22から出力された画素毎の電気信号のうち、カラーフィルタ122が配置された画素の電気信号に対して所定の信号処理を行い、カラーフィルタ121の間の画素の補間処理を行ってカラー画像を生成する。制御部25は、カラー画像の画像データを表示部24に表示するとともに、記憶部16に記憶する(ステップS214)。
制御部25は、ユーザによって電源をオフに操作がなされるまで(ステップS215:NO)、ステップS201に戻って検出処理を継続する。そして、ユーザによって電源をオフに操作がなされると、制御部25は、電源ボタン13aを押下する操作信号を電源ボタン13aから受け付け(ステップS215:YES)、検出処理を終了する。
上述した第2実施形態では、撮像部22において、特定波長の蛍光を透過する蛍光フィルタ121とカラーフィルタ122とを所定の配列方法で配列したフィルタ部22bを備えているため、撮像モードに応じて、カラー画像、蛍光画像、又は複合画像を表示させることができる。そのため、ユーザは、検出場所における検出対象物質の存在やその量を画像によって確認することができる。
<第3実施形態>
上述した第1実施形態及び第2実施形態では、単一の特定波長の蛍光を検出する例について説明したが、本実施形態では、複数の特定波長の蛍光を検出する例について説明する。
図9A及び9Bは、本実施形態に係る蛍光検出装置の外観を示す模式図である。図9Aに示すように、蛍光検出装置1Cの筐体10のz軸正方向側の面には、互いに異なるピーク波長の励起光を照射する光源31a,31bが交互に円形状配置された照射部31が設けられている。照射部31が設けられた円形の内側には、被写体からの光を撮像する撮像部32が設けられている。また、図9Bに示すように、蛍光検出装置1Cの筐体10のz軸負方向側の面には、第2実施形態と同様の表示部24、電源ボタン13a及び照射ボタン13bが設けられている。また、筐体10のy軸正方向側の面には、第2実施形態と同様の電源ボタン13aとシャッターボタン13cとを備える。
図10は、蛍光検出装置1Cの概略構成を示すブロック図である。図10に示すように、蛍光検出装置1Cは、第2実施形態と同様の操作部23、表示部24、及び記憶部16に加え、上述した光源31a、31bを含む照射部31、撮像部32、及び制御部35を有する。以下、本実施形態に特有の構成について説明する。
撮像部32におけるフィルタ部32bは、複数の蛍光フィルタ321_1〜321_nで構成された蛍光フィルタ321を有する。蛍光フィルタ321_1〜321_nは、互いに異なる特定波長の蛍光を透過させる。図11Aは、撮像部32の断面を表す模式図である。なお、図11Aにおいて、レンズ部12cとシャッター部12dの図示は省略している。図11Aの例では、隣接する3つの画素に、開口部M1を有する蛍光フィルタ321_1と、開口部M2を有する蛍光フィルタ321_2と,開口部M3を有する蛍光フィルタ321_3とが設けられている。
蛍光フィルタ321は、導電性を有する。この例では、蛍光フィルタ321_1〜321_3に設けられた開口部M1,M2,M3は、導電部材を貫通する穴を設けることによって形成されているが、導電部材に凹部(非貫通穴)を設けることにより形成されていてもよい。
蛍光フィルタ321_1〜321_3における開口部M1,M2,M3の径l1、l2、l3は、l1<l2<l3の関係を有し、開口部M1,M2,M3の開口面積は互いに異なっている。また、蛍光フィルタ321_1〜321_3において、開口部M1,M2,M3は一定間隔に設けられ、開口部M1,M2,M3の周期T1、T2、T3は、T1<T2<T3の関係を有する。
一定周期で複数の開口部を設けた導電部材に光が入射すると、表面プラズモン共鳴が生じ、導電部材は、開口部の周期に応じた波長の光を透過させるフィルタとして機能する。開口部の周期が大きくなるほど、導電部材を透過する光は長波長側にシフトする。従って、検出対象物質が発する蛍光のピーク波長に対応する周期で導電部材に開口部を形成することにより、所望する検出対象物質の蛍光のみを透過させることができる。
本実施形態では、例えばスギ花粉、ほこり、ポルフィリンを検出対象物質とし、各検出対象物質に対応するピーク波長の蛍光を透過するように蛍光フィルタ321を構成する。
スギ花粉は、355nm以上、375nm以下の励起光に対し、ピーク波長が485nm以上の蛍光を発する。ほこりは、355nm以上、375nm以下の励起光に対し、ピーク波長が420nm以上、500nm以下の蛍光を発する。また、ポルフィリンは、380nm以上、460nm以下の励起光に対し、ピーク波長が590nm以上、640nm以下の蛍光を発する。
従って、スギ花粉、ほこり、ポルフィリンを検出対象物質とする場合、蛍光フィルタ321は、スギ花粉のピーク波長に対応する周期T1で開口部M1が形成された蛍光フィルタ321_1と、ほこりのピーク波長に対応する周期T2で開口部M2が形成された蛍光フィルタ321_2と、ポルフィリンのピーク波長に対応する周期T3で開口部M3が形成された蛍光フィルタ321_3とを配列して構成すればよい。
図11Bは、本実施形態における蛍光フィルタ321の配列を例示した図である。図11Bに例示するように、蛍光フィルタ321は、蛍光フィルタ321_1、321_2_、321_3が交互に配置された3×3の1ユニットを複数配列して構成されている。つまり、図11Bにおいて、各画素12pには、隣接する画素12pとは異なる波長の蛍光を透過させるように、蛍光フィルタ321_1、321_2_、321_3が配置されている。
また、スギ花粉及びほこりと、ポルフィリンとでは励起光のピーク波長が異なるため、本実施形態では、検出対象物質に応じた励起光を照射する。具体的には、照射部31において、光源31aは、375nm近傍をピーク波長とする励起光を照射し、光源31bは、410nm近傍をピーク波長とする励起光を照射するように構成する。つまり、スギ花粉及びほこりを検出する場合には、光源31aを用い、ポルフィリンを検出する場合には、光源31bを用いる。
上述したように、本実施形態では検出対象物質に応じた励起光を照射し、検出対象物質が発する蛍光を検出する。そのため、蛍光検出装置1Cは、スギ花粉及びほこりを検出対象物質とする第1検出モードと、ポルフィリンを検出対象物質とする第2検出モードを有し、いずれかの検出モードを選択する操作をユーザから受付ける。本実施形態において、モード切替ボタン13dは、第1検出モードと第2検出モードとを切り替える操作を受付ける。
(動作)
次に、蛍光検出装置1Cの動作について説明する。図12は、本実施形態に係る蛍光検出装置1Cの検出処理を示す動作フローである。
ユーザは、蛍光検出装置1Cのモード切替ボタン13dを押下し、所望する検出モードに切り替える。制御部35は、モード切替ボタン13dの押下操作によって選択された検出モードをRAMに記憶する(ステップS30)。
制御部35は、照射ボタン13bが押下されるまで待機する(ステップS31:NO)。ユーザが照射ボタン13bを押下すると、照射ボタン13bを押下する操作信号が照射ボタン13bから制御部35に出力され(ステップS31:YES)、制御部35は、ステップS30において記憶した検出モードに対応する光源31a又は31bから励起光の照射を開始する(ステップS32)。つまり、選択された検出モードが第1検出モードである場合には、光源31aから励起光を照射し、第2検出モードである場合には、光源31bから励起光を照射する。
制御部35は、シャッターボタン13cがユーザによって押下されるまで(ステップS33:NO)、待機する。そして、ユーザがシャッターボタン13cを押下すると、シャッターボタン13cから制御部35に操作信号が出力され(ステップS33:YES)、撮像部32で露光して撮像する。(ステップS34)。
制御部35は、撮像部32で撮像された各画素の受光量に応じた電気信号のうち、ステップS30において記憶した検出モードに対応する検出対象物質の蛍光を透過させる蛍光フィルタ321が配置された画素の電気信号に対し、所定の信号処理を行い、検出対象物質の蛍光画像を生成する。そして、生成した蛍光画像を表示部24に表示するとともに、記憶部16に記憶する(ステップS35)。
具体的には、選択された検出モードが第1検出モードである場合には、制御部35は、スギ花粉の蛍光を透過する蛍光フィルタ321_1が配置された画素から出力された電気信号と、ほこりの蛍光を透過する蛍光フィルタ321_2が配置された画素から出力された電気信号の各々に対して信号処理を行い、スギ花粉とほこりの蛍光画像を各々生成する。また、選択された検出モードが第2検出モードである場合には、制御部35は、ポルフィリンの蛍光を透過する蛍光フィルタ321_3が配置された画素から出力された電気信号に対して信号処理を行い、ポルフィリンの蛍光画像を生成する。
制御部35は、再び照射ボタン13bを押下する操作信号を照射ボタン13bから受け付けるまで(ステップS36:NO)、ステップS33からステップS35の処理を繰り返す。また、制御部35は、再び照射ボタン13bを押下する操作信号を照射ボタン13bから受け付けると(ステップS36:YES)、照射部31における励起光の照射を停止する(ステップS37)。
制御部35は、電源ボタン13aを押下する操作信号が電源ボタン13aから出力されるまで(ステップS38:NO)、ステップS31からステップS37の処理を繰り返す。制御部35は、電源ボタン13aを押下する操作信号が電源ボタン13aから出力されると(ステップS38:YES)、検出処理を終了する。
上述した第3実施形態では、撮像部32において複数の検出対象物質の蛍光を各々透過する蛍光フィルタ321を備えているため、ユーザが所望する検出対象物質に応じた蛍光を容易に検出することができる。そのため、ユーザは、同じ場所や環境化における複数の検出対象物質の存在及びその量を確認することができる。
<第4実施形態>
上述した第3実施形態では、ユーザが選択した検出対象物質の蛍光を検出する例について説明したが、本実施形態では、第3実施形態と同様、複数の特定波長の蛍光を透過する蛍光フィルタ321を備え、蛍光フィルタ321を透過して撮像された電気信号から蛍光を発した物質を特定する例について説明する。
本実施形態では、所定の励起光を照射したときの複数の物質の蛍光スペクトルのデータを含むスペクトルデータベースを記憶部16に記憶している。
制御部35は、照射ボタン13bの押下操作により、2つの光源31a,31bから励起光を照射し、シャッターボタン13cの押下操作により、撮像部32において撮像する。これにより、撮像部32からは、複数の異なるピーク波長を有する蛍光の電気信号が制御部35に出力される。
制御部35は、撮像部32から出力された各画素の電気信号に基づくスペクトルと、記憶部16内のスペクトルデータベースにおける蛍光スペクトルとを照合する。制御部35は、スペクトル特性が類似する1又は複数の蛍光スペクトルを特定し、特定した蛍光スペクトルに対応する物質を示す画像を表示部24に表示する。これにより、ユーザは、検出場所や環境下において検出された蛍光を発する物質を確認することができる。
本実施形態では、2つの光源31a,31bから異なる波長の励起光を照射しているが、1つの光源から単一波長の励起光を照射してもよい。しかしながら、ある波長の励起光を照射した場合の蛍光のスペクトル特性が類似する物質であっても、別の波長の励起光を照射した場合の蛍光のスペクトル特性が物質ごとに異なる場合がある。そのような場合には、上述したように異なる波長の励起光を照射することで、蛍光を発する物質を特定する精度をより向上させることができる。
なお、上述のスペクトルデータベースは、予め複数の物質の蛍光スペクトルのデータが含まれているが、ユーザがスペクトルデータベースに他の物質の蛍光スペクトルのデータを追加できるように構成してもよい。
<第5実施形態>
上述した第1実施形態から第4実施形態では、携行可能な筐体10を有する蛍光検出装置を例に説明したが、例えば、自走するロボット型掃除機に蛍光検出装置を適用してもよい。この場合には、ロボット型掃除機に照射部及び撮像部を設け、撮像部における撮像結果に基づいて掃除機を制御してもよい。
図13Aは、自走しながら集塵するロボット型掃除機を例示した斜視図である。図13Bは、図13Aに示すロボット型掃除機2の底面50を示す模式図である。図13A及び15Bに示すように、ロボット型掃除機2は、その底面50に、ブラシ52、駆動ローラ53R,53L、及び吸引部54と、第1実施形態と同様の照射部11及び撮像部12を備える。なお、図示を省略するが、ロボット型掃除機2は、その筐体内部において、CPUとメモリ(ROM及びRAM)を有する制御部を備える。
吸引部54の近傍に、照射部11及び撮像部12を設けることにより、吸引部54で吸引されるほこりの有無及びその量を検出することができる。ロボット型掃除機2の制御部は、例えば、電源がオンにされると、吸引動作を開始するとともに、照射部11から励起光を照射して撮像部12で蛍光を撮像する撮像処理を所定時間ごとに行うようにする。
そして、ロボット型掃除機2の制御部は、所定時間ごとに撮像部12から出力される受光量に応じた電気信号に基づき、吸引場所におけるほこりの量を検出する。ロボット型掃除機2の制御部は、例えば、検出結果が所定の閾値以下になるまでその位置での吸引動作を継続したり、検出結果に応じて吸引力を変えるなど、撮像部12からの出力値に応じて、吸引動作や移動動作等を含む集塵動作を制御する。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。以下、本発明の変形例について説明する。
(1)上述した第1実施形態及び第2実施形態では、有機膜フィルタで構成された特定波長の蛍光を透過する蛍光フィルタ121を例に説明したが、第3実施形態のように、透過させる蛍光の波長に応じた周期で複数の開口部が設けられた蛍光フィルタを用いてもよい。第1実施形態及び第2実施形態では、単一の特定波長の蛍光を検出するため、特定波長に対応する周期で開口部が設けられた蛍光フィルタが全画素に共通して設けられるように構成すればよい。
(2)また、上述した第1実施形態において、検出対象物質によっては、検出対象物質が発する蛍光のスペクトルが可視光のスペクトル領域と重なる場合がある。この場合、検出対象物質が蛍光を発していなくても、環境光(自然光や照明光等)によって撮像部12の出力が変化することがある。そのため、蛍光の検出処理前に、被写体に励起光を照射していない状態での撮像部12の出力値をオフセット値としてメモリに記憶し、検出処理において、撮像部12の出力値からオフセット値を減算するリセット処理を行うようにしてもよい。なお、リセット処理を指示するリセットボタンを蛍光検出装置1Aに設け、リセットボタンがユーザに押下されたタイミングでリセット処理を行うようにしてもよいし、検出処理において自動的にリセット処理を行うようにしてもよい。
(3)上述した第1実施形態及び第2実施形態では、筐体10のx軸正方向側の面の略中央部に撮像部12,22を設け、撮像部12,22を囲うように、照射部11の光源が撮像部12,22の近傍に設けられる例を説明したが、図14Aに例示するように、蛍光検出装置1Dの筐体10におけるz軸正方向の面において、照射部11の光源11aが、撮像部12,22から離れた位置に設けられていてもよい。
また、蛍光検出装置において2つの光源を備える場合には、図14Bに例示するように、蛍光検出装置1Eの筐体10におけるz軸正方向の面において、光源11aと、光源11bとが上下に隣接して配置されていてもよい。光源11bは、光源11aとは異なる波長の励起光を照射してもよいし、白色光を照射するように構成してもよい。光源11bから白色光を照射する場合、第2実施形態と同様、撮像部12において、蛍光フィルタ121に加え、カラーフィルタ122(図6等参照)を設けるとともに、第4実施形態と同様のスペクトルデータベースを備えるように構成してもよい。蛍光検出装置1Eは、光源11bから白色光を照射してカラー画像を撮像するとともに、光源11aから励起光を照射して、蛍光フィルタ121とカラーフィルタ122(図6等参照)とを透過した光を撮像し、撮像した光のスペクトルと、スペクトルデータベースにおける蛍光スペクトルとを照合して、対応する物質を特定する。
(4)上述した第2実施形態では、カラーフィルタ122は、RGBの各カラーフィルタ122R,122G,122Bがベイヤ配列され、カラーフィルタ122の1ユニット122Uと蛍光フィルタ121の1ユニット121Uとが交互に配置されている例を説明したが、図14に示すように配列されていてもよい。図15の例では、カラーフィルタ122R、122G、122Bと蛍光フィルタ121とを1ユニット200とし、各ユニット200におけるカラーフィルタ122R、122G、122Bと蛍光フィルタ121の位置が同じ位置となるように各ユニット200が配置されている。
(5)上述した第2実施形態では、生成された蛍光画像、カラー画像、又は複合画像の画像データを記憶部16に記憶する例を説明したが、蛍光検出装置1Bに接続されたSDカード等の外部記憶装置、PC(Personal Computer)又はテレビ等の外部表示装置に画像データを出力してもよい。
(6)上述した第3実施形態では、スギ花粉及びほこりを検出対象物質とする第1検出モードで撮像部32によって蛍光を撮像した場合、蛍光フィルタ321_1が配置された画素の電気信号に基づいてスギ花粉の蛍光画像を生成し、蛍光フィルタ321_2が配置された画素の電気信号に基づいてほこりの蛍光画像を生成する例を説明した。スギ花粉とほこりの蛍光のピーク波長は近い。そのため、蛍光フィルタ321_1が配置された画素と蛍光フィルタ321_2が配置された画素の電気信号に基づく蛍光スペクトルを独立成分分析等の多変量解析することにより、スギ花粉とほこりの各々の蛍光スペクトルを抽出し、各蛍光スペクトルに対して強調処理を施してもよい。
(7)上述した第3実施形態では、検出モードに応じて光源31a又は光源31bから励起光を照射する例を説明したが、2つの光源から同時に励起光を照射してもよい。
(8)上述した第3実施形態では、検出対象物質の蛍光のピーク波長に対応するように導電部材に開口部を設けた蛍光フィルタ321を例に説明したが、蛍光フィルタ321は、フォトニッククリスタル、有機膜フィルタ、有機膜フィルタを重ね合わせたもので構成されていてもよい。
(9)上述した第3実施形態及び第4実施形態では、フィルタ部32bは、複数の異なる波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタ321を備える例について説明したが、フィルタ部32bにおいて、第2実施形態と同様のカラーフィルタ121をさらに備えるように構成してもよい。この場合には、フィルタ部32bは、例えば、図11Bに例示する3×3の蛍光フィルタ321の1ユニットと、RGBの各カラーフィルタを交互に配置した3×3のカラーフィルタの1ユニットとを交互に配列して構成してもよい。
(10)上述した第2実施形態、第3実施形態、及び第4実施形態では、検出した蛍光の受光量に基づく画像を表示する例について説明したが、検出した蛍光の受光量を表示するように構成してもよい。また、この場合、蛍光画像と、蛍光の受光量のいずれかをユーザが選択し、選択された方を表示してもよい。あるいは、蛍光画像と共に、蛍光の受光量を表示するようにしてもよい。
1A,1B,1C,1D,1E・・・蛍光検出装置、2・・・ロボット型掃除機、10・・・筐体、11,31・・・照射部、11a,11b,31a,31b・・・光源、12,22,32・・・撮像部、12a・・・受光部、12a_1・・・光電変換素子、12a_2・・・信号配線、12b,22b・・・フィルタ部、12c・・・レンズ部、12d・・・シャッター部、13・・・操作部、13a・・・電源ボタン、13b・・・照射ボタン、13c・・・シャッターボタン、13d・・・モード切替ボタン、14,24・・・表示部、15・・・制御部、16・・・記憶部、121,321・・・蛍光フィルタ、122・・・カラーフィルタ、52・・・ブラシ、53R,53L・・・駆動ローラ、54・・・吸引部

Claims (5)

  1. 携行可能な筐体と、
    前記筐体内に設けられ、予め定められた波長帯域における励起光を被写体に照射する照射部と、
    前記筐体内に設けられ、前記励起光に対して前記被写体が発する特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタを有するフィルタ部と、
    前記筐体内に設けられ、前記蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光する受光部と、
    前記筐体内に設けられ、前記励起光が照射されない状態で前記蛍光フィルタを透過した光量に応じたオフセット値と前記受光部の受光結果とから光量を示す信号値を出力する出力部と、
    前記筐体内に設けられ、前記出力部の出力結果に基づく情報をユーザに提示する提示部と、を備え
    前記受光部は、画素ごとに設けられ、受光した蛍光を電気信号に変換する光電変換素子を有し、
    前記フィルタ部は、前記蛍光フィルタの他に、前記特定波長と異なる波長の光を透過させる他のフィルタを含む複数のフィルタを有し、
    前記複数のフィルタはそれぞれ、前記光電変換素子よりも前記被写体側において、所定のユニット単位に交互に配置されており、
    前記出力部は、前記受光部の受光結果から前記オフセット値を減算することにより前記複数のフィルタをそれぞれ透過した光量を示す信号値を出力し、
    前記提示部は、前記出力部の出力結果に基づいて、画素間の補間処理を行う蛍光検出装置。
  2. 前記フィルタ部は、互いに異なる複数の前記特定波長の蛍光を各々透過させる複数の前記蛍光フィルタを含み、
    前記受光部は、前記複数の蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光し、
    前記提示部は、前記出力部における出力結果に基づいて、前記複数の特定波長ごとに、受光量に基づく情報を提示する、請求項に記載の蛍光検出装置。
  3. 複数の物質の各々に対応する蛍光スペクトルを示す蛍光スペクトル情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記提示部は、前記出力部の出力結果と前記蛍光スペクトル情報とに基づき、前記受光部で受光された前記蛍光に対応する前記物質を特定し、特定した前記物質を提示する、請求項に記載の蛍光検出装置。
  4. 前記フィルタ部は、前記蛍光フィルタと、所定波長帯域の可視光を透過させるカラーフィルタとを含み、
    前記受光部は、前記蛍光フィルタを透過した蛍光と、前記カラーフィルタを透過した可視光とを区別して受光し、
    前記提示部は、前記出力部における出力結果に基づいて、前記受光部における前記蛍光の受光量と前記可視光の受光量とに基づく画像、前記蛍光の受光量に基づく画像、及び前記可視光の受光量に基づく画像のうち、少なくとも1つを生成して提示する、請求項1からのいずれか一項に記載の蛍光検出装置。
  5. 自走しながら集塵する掃除機であって、
    予め定められた波長帯域における励起光を被写体に照射する照射部と、
    前記励起光に対して前記被写体が発する特定波長の蛍光を透過させる蛍光フィルタを有するフィルタ部と、
    前記蛍光フィルタを透過した前記蛍光を受光する受光部と、
    前記励起光が照射されない状態で前記蛍光フィルタを透過した光量に応じたオフセット値と前記受光部の受光結果とから光量を示す信号値を出力する出力部と、
    前記出力部の出力結果に基づいて集塵を制御する制御部と、
    を備え
    前記受光部は、画素ごとに設けられ、受光した蛍光を電気信号に変換する光電変換素子を有し、
    前記フィルタ部は、前記蛍光フィルタの他に、前記特定波長と異なる波長の光を透過させる他のフィルタを含む複数のフィルタを有し、
    前記複数のフィルタはそれぞれ、前記光電変換素子よりも前記被写体側において、所定のユニット単位に交互に配置されており、
    前記出力部は、前記受光部の受光結果から前記オフセット値を減算することにより前記複数のフィルタをそれぞれ透過した光量を示す信号値を出力し、
    前記制御部は、前記出力部の出力結果に基づいて、画素間の補間処理を行う掃除機。
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