JP6315611B2 - 混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法、混床式樹脂充填塔、及び水処理装置 - Google Patents

混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法、混床式樹脂充填塔、及び水処理装置 Download PDF

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本発明は、混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法、混床式樹脂充填塔、及び水処理装置に関する。
従来、原水のイオン交換処理には、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂を混合充填した混床式樹脂充填塔(以下、充填塔と呼ぶ)で処理する方法がある。混床式樹脂充填塔の運転は、被処理水を脱塩(イオン交換処理)して脱塩水を製造する脱塩処理工程、充填塔内の混合樹脂をアニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂とに分離する分離工程、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂を再生する再生工程、再生後の各樹脂を混合する混合工程等を1サイクルとして繰り返される。分離工程では、混合樹脂の下端から逆洗を行うことによって、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂とに分離するのが一般的である。充填塔内における沈静状態の樹脂層の高さをa、樹脂層全体が流動する展開率をxとしたとき、充填塔の高さはax以上とされる。
分離工程において、アニオン交換樹脂とカチオン交換樹脂との分離性を高くするには、展開率xを高く設定すればよいが、その場合、充填塔が大型化してしまうので、設備コストが増加するという問題点があった。そこで、混合樹脂が流動し、混合樹脂が充填塔の塔頂部に達しない線流速(LV)で逆洗を行う逆洗工程Aと、混合樹脂が充填塔の塔頂部に達する線流速(LV)で逆洗を行う逆洗工程Bとを組み合わせて、カチオン交換樹脂層とアニオン交換樹脂層に分離する充填塔の混合樹脂の分離方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−86123号公報
特許文献1に記載の混合樹脂の分離方法では、逆洗工程Aにおいて、混合樹脂が充填塔の塔頂部に達しない線流速(LV)で、少なくともアニオン樹脂が上層部に移動するまで逆洗する必要があるので、分離工程に時間がかかるという問題点があった。
本発明の目的は、混床式樹脂充填塔の高さを低減しつつ、混合樹脂の分離を速やかに且つ確実に行うことができる混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法、混床式樹脂充填塔、及び水処理装置を提供することである。
請求項1に係る混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法は、比重が互いに異なる複数種類の樹脂が混合充填された混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法であって、前記混床式樹脂充填塔の下部よりも上方の所定位置から通水し、当該所定位置よりも上方に位置する前記混合樹脂の上層部を逆洗する上層逆洗工程と、前記上層逆洗工程後に、前記下部から通水し、前記混合樹脂の全層を逆洗する全層逆洗工程とを備えたことを特徴とする。上層逆洗工程では、混合樹脂の下端から逆洗を行うのではなく、下端よりも上方の所定位置から混合樹脂の上層部の逆洗を行う。これにより、上層部を先に分離させる。その後、全層逆洗工程によって、塔底部から混合樹脂の逆洗を行う。このとき、混合樹脂上部に流動が停止する樹脂層が生じても、該樹脂層は既に分離が完了しているので、該樹脂層より下部にある残りの樹脂層が流動することによって、結果的に、混合樹脂の全層を分離させることができる。
請求項2に係る混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記上層逆洗工程前に、前記下部から通水し、前記混合樹脂の全層を逆洗する事前全層逆洗工程を備えたことを特徴とする。上層逆洗工程前に、事前全層逆洗工程を行うことで、混合樹脂のうち少なくとも下層部側において樹脂の分離を進めることができる。これにより、上層逆洗工程後に行う全層逆洗工程において、上層逆洗工程で分離できない下層部を良好且つ速やかに分離させることができる。
請求項3に係る混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記混床式樹脂充填塔内における沈静状態の前記混合樹脂の高さをa、前記所定位置における前記下部からの高さをb、前記混合樹脂の高さaに対して前記混合樹脂の全体が流動する逆洗展開率をx、前記上層逆洗工程完了後、沈静状態としたときの前記混合樹脂のうち上部に形成される分離が完了した部分の幅をcとした場合、前記混床式樹脂充填塔の高さは、(a−b)x+b以上、且つb≦cであることを特徴とする。従来の混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法では、混合樹脂の下端からの逆洗のみ行われていたので、沈静状態の混合樹脂の高さaに対して、混合樹脂の全体が流動する逆洗展開率xを設定した場合、混床式樹脂充填塔の高さはax以上とされていた。本発明の分離方法を用いた場合、混床式樹脂充填塔の高さは、(a−b)x+b以上であればよいので、従来に比して混床式樹脂充填塔の高さを低減しつつも、混合樹脂の分離を確実に行うことができる。また、全層逆洗工程では、上部付近の樹脂は、混床式樹脂充填塔の高さ以上には展開できないので流動が停止する。この部分を流動停止部とした場合、該流動停止部は、従来の分離方法で展開率xで展開していた部分が沈静の状態に戻ると考えられる。その場合、流動停止部の幅はbであり、樹脂の分離が正常に完了するときの流動停止部はc以下である必要がある。よって、b≦cとすることによって、逆洗分離を正常に完了させることができる。
請求項4に係る混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法は、請求項1から3の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記混床式樹脂充填塔は、前記全層逆洗工程による前記樹脂の分離後に形成される樹脂分離面に位置し、前記全層逆洗工程後に行われる前記樹脂の再生工程時に外部に排出する再生排水の出口部を備え、前記出口部は前記所定位置に設けられ、前記上層逆洗工程では、前記出口部から通水し、前記混合樹脂の上層部を逆洗することを特徴とする。上層逆洗工程において、出口部から通水することで、混合樹脂の上層部を逆洗できる。上層部の逆洗に、再生排水を外部に排出する為の出口部を利用することで、新たな配管を設けることなく、上層逆洗工程を行うことができる。
請求項5に係る混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法は、請求項1から4の何れか一つに記載の発明の構成に加え、前記複数種類の樹脂とは、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂であることを特徴とする。本発明の分離方法は、例えば、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を混床式樹脂充填塔内に充填する水処理装置に用いることができる。本発明は、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を良好に分離できるので、樹脂の再生を良好に行うことができる。
請求項6に係る混床式樹脂充填塔は、比重が互いに異なるカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂が混合充填される混床式樹脂充填塔であって、前記混床式樹脂充填塔の下部に設けられ、混合充填された混合樹脂を逆洗する為の逆洗水を流入させる逆洗水流入口と、前記下部よりも上方の所定位置に設けられ、前記所定位置よりも上方に位置する前記混合樹脂の上層部を逆洗する為の逆洗水を流入させる上層逆洗水流入口と、前記混床式樹脂充填塔の上部に設けられ、前記混合樹脂を通過した逆洗排水を外部に排出させる排水出口とを備え、前記所定位置は、前記混床式樹脂充填塔内において、前記混合樹脂を前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂とに分離した後に形成される前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂の樹脂分離面と同一の高さ位置であって、前記上層逆洗水流入口は、前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂を再生する再生工程時において、前記混合樹脂を前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂とに分離した状態で、前記逆洗水流入口と前記排水出口から前記再生水を流入させたときに生成される再生排水の出口としても機能することを特徴とする。本発明の混床式樹脂充填塔には、上層逆洗水流入口が設けられているので、再生工程前の混合樹脂の分離工程において、例えば、全層を逆洗する前に、上層逆洗水流入口から逆洗水を流入させることによって、混合樹脂のうち上層部を逆洗して先に分離させることができる。その後、下部に設けられた逆洗水流入口から逆洗水を流入させることによって、混合樹脂全体の逆洗を行う。このとき、混合樹脂上部に流動が停止する樹脂層が生じても、該樹脂層は既に分離が完了しているので、該樹脂層より下部にある残りの樹脂層が流動することによって、結果的に、混合樹脂の全層を分離させることができる。更に、混合樹脂を異なる高さから順番に逆洗を行うことによって、逆洗にかかる時間を短縮できる。これにより、本発明は、混床式樹脂充填塔の高さを低減しつつ、混合樹脂の分離を確実に行うことができる。
発明の混床式樹脂充填塔は、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を充填する水処理装置に用いることができる。カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂を綺麗に分離できるので、樹脂の再生を良好に行うことができる。
請求項に係る水処理装置は、請求項に記載の混床式樹脂充填塔を備え、原水を該混床式樹脂充填塔に通水させることによって、前記原水の脱塩処理を行うことを特徴とする。本発明の水処理装置は、請求項に記載の混床式樹脂充填塔を備えているので、混床式樹脂充填塔の高さを従来に比して低くすることができる。これにより、水処理装置全体をコンパクトにできるので、工場等の空間が制限された狭い場所にも設置できる。
純水製造装置1のフロー図である。 充填塔3の構造を示す図である。 充填塔に必要な上限高さの説明図である。 純水製造装置1の純水製造時のフロー図である。 分離工程中における樹脂の状態を示す図である。 純水製造装置1の上層逆洗工程時のフロー図である。 純水製造装置1の第一、第二全層逆洗工程時のフロー図である。 第二全層逆洗工程時における流動停止部の説明図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態を説明する。なお、参照する図面は本発明が採用し得る技術的特徴を説明する為に用いられるものである。図面に記載した各処理工程、及び装置構成等はそれのみに限定する趣旨ではなく単なる説明例である。
図1を参照し、純水製造装置1の構成を説明する。純水製造装置1は、原水槽2、混床式樹脂充填塔3(以下、充填塔3と呼ぶ)、処理水槽4、水酸化ナトリウム槽5、塩酸槽6、ブロワ7、ポンプ41、各種配管、電動弁等を備える。
原水槽2には、イオン交換原水(以下、原水と呼ぶ)が貯留される。充填塔3には、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102を含む混合樹脂100が充填される。処理水槽4には、充填塔3を通過して脱塩処理された処理水(純水)が貯留される。水酸化ナトリウム槽5には、再生剤としての水酸化ナトリウム溶液(以下、水酸化ナトリウムと呼ぶ)が貯留される。塩酸槽6には、再生剤としての塩酸が貯留される。ブロワ7は、圧縮空気を供給する。
配管構造を説明する。原水槽2と充填塔3の原水入口31との間には、配管11が接続されている。配管11には、原水の流れる方向に沿って、連結部51〜53が設けられている。充填塔3の後述する処理水出口32と処理水槽4との間には、配管12が接続されている。配管12には、処理水の流れる方向に沿って、連結部54〜56が設けられている。配管11の連結部52と充填塔3の後述する中間口34との間には、配管13が接続されている。配管13には、連結部57が設けられている。ブロワ7と配管12の連結部56との間には、配管14が接続されている。充填塔3の下流側には、配管15が設けられている。配管15は、充填塔3から流れる再生排水、逆洗排水の排出、及び排気等を行うものである。配管15の出口とは反対側の端部には、チャッキ弁25が設けられている。配管15には、連結部58〜60が設けられている。
配管11の連結部51と、配管15の連結部60との間には、配管16が接続されている。配管16は、連結部55において配管12と連結している。配管16には、連結部61が設けられている。配管16の連結部61と、配管12の連結部54との間には、配管17が接続されている。配管17には、連結部62とエゼクター96が設けられている。エゼクター96は、連結部62の下流側に設けられている。配管17の連結部62と、配管11の連結部53との間には、配管18が接続されている。配管18には、エゼクター95が設けられている。充填塔3の逆洗排水出口33と、配管15の連結部58との間には、配管19が接続されている。配管13の連結部57と、配管15の連結部59との間には、配管20が接続されている。
ポンプ、各種弁、及び各種機器の位置を説明する。配管11の入り口側には、ポンプ41が設けられている。そのポンプ41の下流側には、流量指示積算計42が設けられている。配管11において、連結部52と53の間には、原水の流れる方向に沿って順に、手動弁であるボール弁85、電動弁71が設けられている。配管12において、連結部54と55の間には、処理水導電率計43が設けられている。連結部56の下流側には、電動弁72が設けられている。配管13において、連結部52と33の間には、原水の流れる方向に沿って順に、ボール弁86、電動弁73が設けられている。配管14には、電動弁74が設けられている。配管16において、連結部61と55の間には、原水が流れる方向に沿って順に、ボール弁87、電動弁75が設けられ、連結部55と60の間には、原水が流れる方向に沿って順に、電動弁76、ボール弁88が設けられている。
配管17において、連結部62とエゼクター96との間には、ボール弁89が設けられ、エゼクター96と連結部54との間には、電動弁77が設けられている。配管18において、連結部62とエゼクター95との間には、ボール弁90が設けられ、エゼクター95と連結部53との間には、電動弁78が設けられている。配管19には、電動弁79が設けられている。配管20には、電動弁80が設けられている。配管21には、水酸化ナトリウムの流れる方向に沿って順に、電動弁81、ボール弁92が設けられている。配管22には、塩酸の流れる方向に沿って順に、電動弁82、ボール弁94が設けられている。
図2を参照し、充填塔3の構造を説明する。充填塔3は、胴部3A、塔頂部3B、塔底部3Cを備える。胴部3Aは、上下方向に延びる略円筒形状に形成されている。塔頂部3Bは、胴部3Aの上部に設けられている。なお、図2に示す塔頂部3Bは、上方に膨出する略半球状に形成されているが、形状はこれ以外の形状でもよく、例えば、略水平に延びる平板であってもよい。塔底部3Cは、胴部3Aの下部に設けられている。なお、図2に示す塔底部3Cは、下方に膨出する略半球状に形成されているが、形状はこれ以外の形状でもよく、例えば、略水平に延びる平板であってもよい。胴部3Aの上部には、原水入口31が設けられている。塔底部3Cの最下部には、処理水出口32が設けられている。塔頂部3Bには、逆洗排水出口33が設けられている。胴部3Aの高さ方向中段位置よりも下側には、中間口34が設けられている。なお、中間口34の位置は、後述する第二全層逆洗工程による混合樹脂100の分離後に形成されるアニオン交換樹脂101とカチオン交換樹脂102の樹脂分離面105と同一の高さ位置に調整されている(図5参照)。中間口34は、後述する分離工程後に行われる樹脂の再生工程時に排出される再生排水の出口として機能すると共に、後述する分離工程中の上層逆洗工程時に原水を流入させて混合樹脂100の上層部を逆洗する入口としても機能する。
さらに、充填塔3の内側において、上方から下方に向かって順に、コレクタ36、供給部37、コレクタ38が設けられている。コレクタ36は、逆洗排水出口33に配管を介して接続され、供給部37は、原水入口31に配管を介して接続され、コレクタ38は、中間口34に配管を介して接続されている。上記の通り、充填塔3の内側には、混合樹脂100が充填される。
図3を参照し、充填塔3に必要な塔高さについて説明する。従来、混床式のイオン交換樹脂の逆洗分離は、樹脂層Aの下端からのみ行われており、沈静状態の樹脂高さaに対して樹脂層A全体が流動する逆洗の展開率xを設定した場合、充填塔の高さはax以上とされてきた。この充填塔の高さを低減させる為、本実施形態では、樹脂層Aについて異なる高さから順番に逆洗を行うことにより、展開率xを低下させることなく、樹脂層Aを良好に分離させることができる。なお、説明中の「高さ」とは、樹脂層Aの下端からの高さを意味する。
本実施形態の分離工程では、上層逆洗開始高さbから展開率xにて逆洗を行い、樹脂層Aのうち上層部の樹脂を先に分離させる。これを上層逆洗と呼ぶ。上層逆洗開始高さbとは、上層逆洗時に逆洗水を通水させる所定位置の高さである。本実施形態は、上層逆洗開始高さbから逆洗水(1)を通水して上層部における樹脂の分離を先に完了した後で、樹脂層Aの下端から従来通りの流量で逆洗水(2)を通水する。これにより、結果的に、樹脂層A全体において樹脂の分離を良好に完了させることができる。
このような分離工程を行う充填塔3において、逆洗時の樹脂が展開する高さは(a−b)x+bとなり、これを上限高さとする。上限高さには、逆洗水を排出させる為の配管19(図2参照)があるので、樹脂はこれ以上の高さには展開しない。即ち、本実施形態の充填塔3に必要とされる塔高さは、上限高さである(a−b)x+b以上あればよい。従って、本実施形態の充填塔3は、従来の充填塔に比較して、塔高さを低減しつつも樹脂の分離性を良好に保持できる。なお、分離工程における逆洗分離を正常に完了させる為の条件については後述する。
次に、純水製造装置1の動作を説明する。充填塔3の運転は、脱塩処理工程、分離工程、再生工程、混合工程、水張工程・水洗工程を1サイクルとして繰り返される。脱塩処理工程は、原水を脱塩(イオン交換処理)して脱塩水を製造する工程である。分離工程は、充填塔3内の混合樹脂100をアニオン交換樹脂101とカチオン交換樹脂102とに分離する工程である。再生工程は、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102を再生する工程である。混合工程は、再生後のアニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102を混合する工程である。水張工程は、混合工程後の充填塔3内に水を張る工程である。なお、本実施形態の脱塩処理工程は、純水を製造する工程である。
<脱塩処理工程>
図4に示すように、配管11の電動弁71と、配管12の電動弁72を開き、それ以外の電動弁を閉じ、ポンプ41を稼働させることで、原水槽2内の原水を配管11から、原水入口31を介して充填塔3内へ送液する(図4中F1線参照)。原水は、充填塔3内に充填された混合樹脂100により脱塩処理(イオン交換処理)される。脱塩処理された処理水(純水)は、配管12を通り、処理水槽4に貯留される(図4中F2線参照)。
<分離工程>
図5に示すように、分離工程は、第一全層逆洗工程、上層逆洗工程、第二全層逆洗工程の3つの工程を備える。以下、各工程の内容を具体的に説明する。
−第一全層逆洗工程−
脱塩処理工程後、充填塔3内の混合樹脂100は、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102が混合した状態である。図6に示すように、第一全層逆洗工程では、配管16の電動弁75と、配管19の電動弁79を開き、それ以外の電動弁は閉じ、ポンプ41を稼働させる。すると、原水槽2内の原水は、逆洗水として、配管11、16、12の順に流れ、処理水出口32を介して充填塔3内に流入する(図6中F3線参照)。
図5に示すように、逆洗水は、充填塔3内を下端から上方に向けて流れ、混合樹脂100を通過するので、混合樹脂100の逆洗が開始される。混合樹脂100は上側から順番に徐々に流動し始める。混合樹脂100を通過した逆洗水は、逆洗排水として、コレクタ36(図2参照)内に入り、逆洗排水出口33を介して配管19に流れる。図6に示すように、配管19を流れた逆洗排水は、連結部58から配管15を流れて外部に排出される(図6中F4線参照)。混合樹脂100が全体的に流動し始めたところ、又はコレクタ36に達したところで、ポンプ41の稼働を停止し、第一全層逆洗工程を終了する。第一全層逆洗工程にかかる時間は、例えば0.5分である。第一全層逆洗工程終了時、混合樹脂100の全層の分離は不完全であるが、混合樹脂100の全層においてアニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102の分離が進む。
−上層逆洗工程−
図7に示すように、上層逆洗工程では、配管13の電動弁73と、配管19の電動弁79を開き、それ以外の電動弁を閉じ、ポンプ41を稼働させる。すると、原水槽2内の原水は、逆洗水として、配管11、13の順に流れ、中間口34を介して充填塔3内に流入する(図7中F5線参照)。図5に示すように、逆洗水は、充填塔3内のコレクタ38から上方に向けて流れ、混合樹脂100の上層部を通過するので、混合樹脂100の上層部の逆洗が開始される。なお、混合樹脂100の上層部とは、混合樹脂100の全層のうち、中間口34よりも上方にある樹脂層を意味する。
アニオン交換樹脂101は、カチオン交換樹脂102よりも比重が軽いので、アニオン交換樹脂101は上に、カチオン交換樹脂102は下に移動する。アニオン交換樹脂101が上に移動したところで、ポンプ41の稼働を停止し、上層逆洗工程を終了する。上層逆洗工程にかかる時間は、例えば2.5分である。上層逆洗工程終了時、混合樹脂100の全層のうち、上層部のアニオン交換樹脂層においては樹脂の分離が完了し、上層部のカチオン交換樹脂層以下においては樹脂の分離は不完全な状態となっている。
−第二全層逆洗工程−
上層逆洗工程後、再度、二回目の全層逆洗工程を行う。図6に示すように、第二全層逆洗工程でも、上記の第一全層逆洗工程と同様に、配管16の電動弁75と、配管19の電動弁79を開き、それ以外の電動弁を閉じ、ポンプ41を稼働させる。すると、原水槽2内の原水は、逆洗水として、配管11、16、12の順に流れ、処理水出口32を介して充填塔3内に流入する(図6中F3線参照)。図5に示すように、逆洗水は、充填塔3内を下端から上方に向けて流れ、混合樹脂100を通過する。しかしながら、混合樹脂100のうち上部付近の樹脂は、上限高さ以上には展開できないため、流動が停止する。この部分を流動停止部と呼ぶ。ここで、流動停止部は、上層逆洗によって既に分離が完了しているアニオン交換樹脂層の一部である。よって、混合樹脂100のうち少なくとも分離が完了していない上層部のカチオン交換樹脂層以下の樹脂が流動して分離が進むことによって、結果的に、全層において、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102の分離を完了させることができる。なお、流動停止部については後で詳しく述べる。第二逆洗工程にかかる時間は、例えば2.5分である。
<再生工程>
分離工程後、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102の再生工程を行う。図1に示すように、配管17の電動弁77と、配管18の78と、配管20の電動弁80と、配管21の電動弁81とを開き、それ以外の電動弁を閉じ、ポンプ41を稼働させる。すると、原水槽2内の原水が、配管11、16、17の順に流れ、連結部62で配管17と18に分岐し、原水入口31と処理水出口32から充填塔3内に入る。充填塔3内に入った原水は、中間口34から塔外に出て、配管13、20、15の順に流れ、排水される。他方、配管21の電動弁81と、配管22の電動弁82とを開くことによって、水酸化ナトリウム槽5内の水酸化ナトリウム、及び塩酸槽6内の塩酸は、エゼクター95,96を介して夫々吸い上げられ、原水と混合されて充填塔3内に入る。アニオン交換樹脂101は水酸化ナトリウムによって再生処理される。カチオン交換樹脂102は塩酸によって再処理される。なお、本実施形態では、アニオン交換樹脂101はOH形となり、カチオン交換樹脂102はH形となる。
なお、水酸化ナトリウム及び塩酸の送液は、別々に行ってもよいし、同時に行ってもよい。また、水酸化ナトリウム及び塩酸等の薬剤の吸い上げが終了しても、そのまま原水を流す(押出工程)ことによって、充填塔3内に入った薬剤は塔外に排出される。
<混合工程>
再生工程後、充填塔3の上部の水を抜いた後に、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102を混合させる混合工程を行う。図1に示すように、配管14の電動弁74、配管19の電動弁79を開き、それ以外の電動弁を閉じる。すると、ブロワ7が送出する圧縮空気が配管14、12を通して、処理水出口32から充填塔3内に導入される。充填塔3内に導入された空気により、アニオン交換樹脂101及びカチオン交換樹脂102が混合され、混合樹脂100が形成される。
<水張工程・水洗工程>
混合工程後、充填塔3の内側において、混合樹脂100の上端部付近まで水位が下がっているので、水張工程を行う。図1に示すように、配管11の電動弁71を開き、配管19の電動弁79を開き、それ以外の電動弁を閉じ、ポンプ41を稼働させる。すると、原水槽2内の原水を配管11から、原水入口31を介して充填塔3内へ送液される。充填塔3の内側の空気は、コレクタ36、逆洗排水出口33、配管19、15を介して排気される。充填塔3に原水が満たされ、逆洗排水出口33、配管19、15を介して排水され始めたら、配管19の電動弁79を閉じ、水張工程を終了する。その後、水洗工程において、純水製造する前に処理水を、処理水導電率計43にて水質を確認する。水洗工程後、再度上記説明した脱塩処理工程が行われる。
図3、図8を参照し、上層逆洗工程において、混合樹脂100の上層部の逆洗分離が正常に完了する為の条件について説明する。図3に示すように、上層逆洗後、沈静状態としたとき樹脂層A上部に形成される分離完了部分の幅をcとする。cは樹脂の混合割合により異なった値となる。樹脂層Aの下端から従来通り逆洗を行う。このとき、上部付近の樹脂は上限高さ以上には展開できないので、流動が停止する。この部分を流動停止部という。流動停止部は、従来方法により展開率xで展開していた部分が、沈静時の状態に戻ると考えられることから、図8に示すように表現できる。
図8に示すように、従来方法の上限高さaxと、本発明方法の上限高さ(a−b)x+bとの差は、b(x−1)である。このb(x−1)をAf層とする。従来方法のAf層は、本発明方法では流動停止部の一部となり、以下の式で表されるAf層となる。
・Af×(1/x)=Af
次に、Af層が発生することにより、Af層の下にあるAf層と同じ幅の樹脂が流動停止部の一部となり、以下の式で表されるAf層となる。
・Af×(1/x)=Af
以下同様にして、流動停止部が形成されるので、流動停止部はAf層からAf層の和となる。
これを式にして解くと、以下のようになる。
Figure 0006315611
以上の結果から、流動停止部の幅はbであり、樹脂の分離が正常に完了するとき、流動停止部はc以下である必要がある。このことから、逆洗分離が正常に完了するための条件はb≦cとなる。
本実施形態では、上層逆洗工程の前に、第一全層逆洗工程を行うので、上層逆洗開始高さb以下の樹脂の一部も流動及び分離し始めている。そのため、上層逆洗後の分離完了幅cには中間口34以下にあったアニオン交換樹脂が含まれる。これにより、cを大きくする効果を期待できる。また、コレクタ38の構造によっては、本来上層逆洗時に流動するべきコレクタ38付近の樹脂に流動しない部分が生じることがあるが、その場合もcの減少を防ぐ効果を期待できる。
次に、上層逆洗工程において、中間口34及びコレクタ38を逆洗水入口として利用することについて説明する。純水製造装置1において、再生時の樹脂分離面105(図5参照)に位置するコレクタ38及び中間口34を含む配管構造を中間コレクタという。アニオン交換樹脂101とカチオン交換樹脂102の2種類の樹脂を用いる場合、再生時にはカチオン交換樹脂102が下層、アニオン交換樹脂101が上層となり、中間コレクタ高さとカチオン交換樹脂高さは同じとなる。このとき、中間コレクタ高さを1とすると、アニオン交換樹脂高さはa−1となる。このとき、cは以下の式で表される。
・c=(a−1)(a−b)/a
これをb≦cに代入すると、
・b≦(a−1)(a−b)/a
となる。
一例として、カチオン交換樹脂102とアニオン交換樹脂101が1:2の割合で混合されている充填塔を考える。
このとき、以下の関係が成り立つ。
・c=2(3−b)/3
これを上述の関係式b≦cに代入すると、
・b≦2(3−b)/3
となり、これを解くと、b≦1.2となる。
つまり、カチオン交換樹脂高さ=1に対して上層逆洗開始高さが1.2以下のとき、逆洗分離は正常に完了する。これはカチオン交換樹脂102とアニオン交換樹脂101の樹脂分離面105に配置する中間コレクタの中間口34を逆洗水入口として利用できることを意味する。
次の例として、カチオン交換樹脂102とアニオン交換樹脂101が1:3の割合で混合されている充填塔3を想定する。同様に解くと、b≦1.7となる。この場合も上記同様に、中間コレクタの中間口34を逆洗水入口として利用できる。
次の例として、カチオン交換樹脂102とアニオン交換樹脂101が1:1の割合で混合されている充填塔3を想定する。同様に解くとb≦0.67となり、中間コレクタは逆洗水入口として利用できない。以上より、本発明方法は、従来方法で用いていた展開率を低下させることなく、充填塔3の高さを低減できる。
次に、純水製造装置1を用いて樹脂の再生と通水を3回繰り返し、分離工程後の樹脂の分離面、及び純水製造装置1としての機能に問題が無いか確認試験を行った。
試験方法を説明する。充填塔3(透明PVCφ200mm×1050mmH、1350mmHに延長可能)は、底部から250mmHに中間コレクタ、970mmH(配管中央高さとする)に原水入口31及び逆洗排水出口33があり、1000mmH(配管中央高さとする)逆洗排水出口33があり、カチオン交換樹脂高さ250mm、アニオン交換樹脂高さ500mmとした。この純水製造装置1では展開率xは約1.5となる。原水は上水を活性炭で塩素除去して使用した。分離工程は、第一全層逆洗工程、上層逆洗工程、第二全層逆洗工程の順で行い、時間はそれぞれ0.5分、2.5分、2.5分の計5.5分間とした。再生薬品は、カチオン交換樹脂102の再生に35%塩酸、アニオン交換樹脂101の再生に25%苛性ソーダ(NaOH)をそれぞれ上水で希釈して使用した。
カチオン交換樹脂102は、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製C20LF、アニオン交換樹脂101は、ローム・アンド・ハース・ジャパン社製A116を使用した。使用する樹脂は予め倍量再生と計画量(7.7m)の通水を行ってから、従来方法による逆洗分離を十分に行った状態で沈静させ樹脂高さを確認した。また、従来方法による全層逆洗で展開率1.5と全層逆洗流量を確認及び設定した。上記条件にて、再生と通水(7.7m)を3回繰り返した。
実験結果を説明する。逆洗工程後の沈静時における樹脂分離面高さは、何れも中間コレクタ高さ±8mmH(配管内径)以内となり、通水時のイオン交換処理水(純水)の電気伝導率は常に0.1mS/m以下となった。この実験結果より、本発明の分離方法の有効性を確認できた。
以上説明において、第一全層逆洗工程は、本発明の「事前全層逆洗工程」の一例であり、第二全層逆洗工程は、本発明の「全層逆洗工程」の一例である。中間口34は本発明の「出口部」と、本発明の「上層逆洗水流入口」の一例である。処理水出口32は、本発明の「逆洗水流入口」の一例であり、逆洗排水出口33は、本発明の「排水出口」の一例である。
以上説明したように、本実施形態の純水製造装置1は、充填塔3を備える。充填塔3は、比重が互いに異なる2種類のイオン交換樹脂(アニオン交換樹脂101、カチオン交換樹脂102)が混合充填されている。純水製造装置1は、充填塔3内の混合樹脂100の再生工程前に、分離工程を行う。分離工程は、上層逆洗工程、及び第二全層逆洗工程を含む。上層逆洗工程では、充填塔3の下部よりも上方の所定位置から通水し、当該所定位置よりも上方に位置する混合樹脂100の上層部を逆洗する。即ち、混合樹脂100の下端から逆洗を行うのではなく、下端よりも上方の所定位置から混合樹脂の上層部の逆洗を行う。これにより、上層部を先に分離させる。その後、第二全層逆洗工程によって、下部から混合樹脂100の逆洗を行う。このとき、混合樹脂100の上部に流動が停止する樹脂層が生じても、これは上層逆洗によって既に分離が完了しているアニオン交換樹脂層の一部であるので、上層部のカチオン交換樹脂層以下の樹脂が流動することによって、結果的に、混合樹脂100の全層を分離させることができる。更に、本実施形態は、混合樹脂100を異なる高さから順番に逆洗を行うので、各工程にかかる時間を短縮できる。これにより、本実施形態は、充填塔3の高さを低減しつつ、混合樹脂の分離を確実に行うことができる。
また、上記実施形態は、上層逆洗工程前に、第一全層逆洗工程を行うことで、混合樹脂100の全層において樹脂の分離を進めることができる。これにより、上層逆洗工程後に行う第二全層逆洗工程において、上層逆洗工程で分離できない下層部を良好且つ速やかに分離させることができる。
また、上記実施形態において、充填塔3の高さは、(a−b)x+b以上であればよいので、従来に比して充填塔の高さを低減しつつも、混合樹脂100の分離を確実に行うことができる。また、第二全層逆洗工程では、上部付近の樹脂は、充填塔3の高さ以上には展開できないので流動が停止する。この部分を流動停止部とした場合、該流動停止部は、従来の分離方法で展開率xで展開していた部分が沈静の状態に戻ると考えられる。その場合、流動停止部の幅はbであり、樹脂の分離が正常に完了するときの流動停止部はc以下である必要がある。よって、b≦cとすることによって、逆洗分離を正常に完了させることができる。
また、上記実施形態では、上層逆洗工程において、中間口34から通水することで、混合樹脂100の上層部を逆洗できる。上層部の逆洗に、再生排水を外部に排出する為の中間口34を利用することで、新たな配管を設けることなく、上層逆洗工程を行うことができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態の分離工程の第一全層逆洗工程は省略してもよい。
また、充填塔3内に充填されるアニオン交換樹脂101は、強塩基性、弱塩基性等特に制限されるものではない。また、カチオン交換樹脂102も、強酸性、弱酸性等特に制限されるものではない。但し、純水、超純水等の脱塩処理(イオン交換処理)を目的とする本実施形態の場合、強塩基性アニオン交換樹脂及び強酸性カチオン交換樹脂を選択することが好ましい。
また、充填塔3内に充填される樹脂は、2種類に限らず、複数種類であればよく、3種類以上の樹脂を混合して充填してもよい。
また、上記実施形態の上層逆洗工程は、充填塔3の中間口34から逆洗水を通水させているが、中間口34とは別に、充填塔3に上層部の逆洗専用の上層逆洗水入口を新たに設けてもよい。また、上記実施形態の分離工程は、第二全層逆洗工程の前に、一つの上層逆洗工程を設けることで、充填塔3内の混合樹脂100を2段階で分離させているが、例えば、充填塔3において2つ以上の異なる高さ位置に、逆洗水の流入口を夫々設け、混合樹脂100を異なる高さから順番に多段階で逆洗を行うようにしてもよい。
また、純水製造装置1の配管構造は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
また、上記実施形態では、カチオン交換樹脂102の再生に塩酸を用いているが、その他の酸でもよく、例えば硫酸を用いてもよい。また、アニオン交換樹脂101の再生についても、水酸化ナトリウム以外の薬剤を用いてもよい。
また、上記実施形態では、純水の製造と再生を単一の塔で行う方法を用いているが、これらを別々の塔で行う移動床式としてもよい。
1 純水製造装置
3 混床式樹脂充填塔
31 原水入口
32 処理水出口
33 逆洗排水出口
34 中間口
100 混合樹脂
101 アニオン交換樹脂
102 カチオン交換樹脂
105 樹脂分離面
a 樹脂高さ
b 上層逆洗開始高さ
c 分離完了幅
x 展開率

Claims (7)

  1. 比重が互いに異なる複数種類の樹脂が混合充填された混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法であって、
    前記混床式樹脂充填塔の下部よりも上方の所定位置から通水し、当該所定位置よりも上方に位置する前記混合樹脂の上層部を逆洗する上層逆洗工程と、
    前記上層逆洗工程後に、前記下部から通水し、前記混合樹脂の全層を逆洗する全層逆洗工程と
    を備えたこと
    を特徴とする混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法。
  2. 前記上層逆洗工程前に、前記下部から通水し、前記混合樹脂の全層を逆洗する事前全層逆洗工程を備えたこと
    を特徴とする請求項1に記載の混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法。
  3. 前記混床式樹脂充填塔内における沈静状態の前記混合樹脂の高さをa、前記所定位置における前記下部からの高さをb、前記混合樹脂の高さaに対して前記混合樹脂の全体が流動する逆洗展開率をx、前記上層逆洗工程完了後、沈静状態としたときの前記混合樹脂のうち上部に形成される分離が完了した部分の幅をcとした場合、
    前記混床式樹脂充填塔の高さは、(a−b)x+b以上、且つb≦cであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法。
  4. 前記混床式樹脂充填塔は、前記全層逆洗工程による前記樹脂の分離後に形成される樹脂分離面に位置し、前記全層逆洗工程後に行われる前記樹脂の再生工程時に外部に排出する再生排水の出口部を備え、
    前記出口部は前記所定位置に設けられ、
    前記上層逆洗工程では、前記出口部から通水し、前記混合樹脂の上層部を逆洗すること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一つに記載の混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法。
  5. 前記複数種類の樹脂とは、カチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂であること
    を特徴とする請求項1から4の何れか一つに記載の混床式樹脂充填塔の混合樹脂の分離方法。
  6. 比重が互いに異なるカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂が混合充填される混床式樹脂充填塔であって、
    前記混床式樹脂充填塔の下部に設けられ、混合充填された混合樹脂を逆洗する為の逆洗水を流入させる逆洗水流入口と、
    前記下部よりも上方の所定位置に設けられ、前記所定位置よりも上方に位置する前記混合樹脂の上層部を逆洗する為の逆洗水を流入させる上層逆洗水流入口と、
    前記混床式樹脂充填塔の上部に設けられ、前記混合樹脂を通過した逆洗排水を外部に排出させる排水出口と
    を備え
    前記所定位置は、前記混床式樹脂充填塔内において、前記混合樹脂を前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂とに分離した後に形成される前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂の樹脂分離面と同一の高さ位置であって、
    前記上層逆洗水流入口は、前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂を再生する再生工程時において、前記混合樹脂を前記カチオン交換樹脂と前記アニオン交換樹脂とに分離した状態で、前記逆洗水流入口と前記排水出口から前記再生水を流入させたときに生成される再生排水の出口としても機能すること
    を特徴とする混床式樹脂充填塔。
  7. 請求項に記載の混床式樹脂充填塔を備え、原水を該混床式樹脂充填塔に通水させることによって、前記原水の脱塩処理を行うこと
    を特徴とする水処理装置。
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