JP6314789B2 - プーリ - Google Patents

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Description

本発明は、プーリに関する。
従来、特許文献1に記載されているように、プーリを軽量化するために、金属製の本体部とベルトに係合するための歯溝が形成された樹脂製のプーリ部とによって構成されたプーリが知られている。このプーリは、径方向に延出するフランジ部を有する本体部に対して、プーリ部がインサート成形されることにより製造されている。また、特許文献2には、駆動軸に固定された樹脂製のハブと、ハブに係合された歯溝を有する熱硬化性樹脂により形成されたプーリ部と、によって構成されたプーリが記載されている。また、特許文献3には、円周方向に沿って複数の孔が形成された円筒状で、駆動軸に固定される軸受部に配置されたインサート金具に対して、樹脂製のプーリ部がインサート成形されたプーリが記載されている。
特開2005−291469号公報 特開2000−356255号公報 特開平9−155920号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献3までのいずれかに記載されたプーリでは、樹脂製のプーリ部の体積が大きく、プーリをさらに軽量化したいという課題があった。また、特許文献1および特許文献2に記載されたプーリでは、一定以上のトルクが加わった場合に、軽量化した上で、一定以上のトルクおよびプーリに係合するベルトの張力に対しての強度を向上させたいという課題があった。その他、従来のプーリでは、小型化や、信頼性の向上、省資源化、製造の容易化、使い勝手の向上等が望まれていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、内燃機関の動力によって回転するプーリ内燃機関の動力によって回転するプーリが提供される。このプーリは、回転軸に連結され、前記回転軸の中心を中心とする円形の円板部と、前記円板部から前記回転軸の軸方向に沿って延伸する周壁部と、を有し、金属製の板材により形成された本体部と;前記周壁部における前記回転軸と対向する面とは反対側の面である外周面に動力を伝達するためのベルトに係合するベルト係合部を形成する樹脂製のプーリ部と;前記回転軸を中心とする円形のボス部と;前記ボス部に接続され、前記ボス部から前記回転軸に沿った延伸方向に延伸する円筒状の外観形状を有し、前記延伸方向の端部が前記円板部に接続されている円筒部と;を備え;前記プーリ部は、前記周壁部における前記回転軸と対向する面である内周面の少なくとも一部と前記円板部の少なくとも一部と覆うように前記ベルト係合部と一体で形成され;前記プーリ部は、前記回転軸の中心を通る前記回転軸に沿った断面において、前記周壁部の表面の全体を覆うと共に、前記円板部を前記周壁部が延伸している側の面と前記延伸している側の面と反対側の面とを挟むように形成され;前記周壁部の前記外周面の少なくとも一部には、前記軸方向に沿って溝が形成され;前記円板部における前記周壁部が形成されている面の少なくとも一部には、前記回転軸の円周方向に沿って溝が形成されており;前記ベルト係合部の前記回転軸に沿った長さは、前記周壁部における前記延伸方向の側面から前記円板部における前記延伸方向と反対の逆延伸方向の側面までの前記回転軸に沿った長さの位置に含まれてもよい。
(1)本発明の一形態によれば、内燃機関の動力によって回転するプーリが提供される。このプーリは、回転軸に連結され、前記回転軸の中心を中心とする円形の円板部と、前記円板部から前記回転軸の軸方向に沿って延伸する周壁部と、を有し、金属製の板材がプレス加工されることにより形成された本体部と;前記周壁部における前記回転軸と対向する面とは反対側の面である外周面に動力を伝達するためのベルトに係合するベルト係合部を形成する樹脂製のプーリ部と、を備える。この形態のプーリによれば、プーリをより軽量化した上で、ベルト係合部に係合するベルトの張力に対してのプーリの強度を向上させ、プーリ100の体積をより小さくできる。また、ベルト係合部を転造で形成するプーリと比較して、周壁部の厚さを低減できるため、プーリを軽量化できる。また、係合するベルト係合部が樹脂で形成されているため、金属のベルト係合部を有するプーリと比較して、ベルトとの磨耗によりベルト係合部が錆びるなどの不具合が少なく、ベルト係合部の塗装工程などを省略して、より安価なプーリを製造できる。
(2)上記形態のプーリにおいて、前記プーリ部は、前記周壁部(18)における前記回転軸と対向する面である内周面(18b)の少なくとも一部と前記円板部(16)の少なくとも一部と覆うように前記ベルト係合部(55)と一体で形成されていてもよい。この形態のプーリによれば、プーリ部は、円板部の一部も覆っているため、プーリ部が回転軸に沿った外力を受けても、周壁部から引き抜かれにくく、本体部とプーリ部との結合力が向上する。
(3)上記形態のプーリにおいて、前記プーリ部は、前記回転軸の中心を通る前記回転軸に沿った断面において、前記周壁部の表面の全体を覆うと共に、前記円板部を前記周壁部が延伸している側の面と前記延伸している側の面と反対側の面とを挟むように形成されていてもよい。この形態のプーリによれば、円板部が軸方向に沿って挟み込まれるようにプーリ部に覆われているため、プーリ部が回転軸に沿った外力を受けても、周壁部からより引き抜かれにくく、本体部とプーリ部との結合力がより向上する。
(4)上記形態のプーリにおいて、前記周壁部の前記外周面の少なくとも一部には、前記軸方向に沿って溝が形成されていてもよい。この形態のプーリによれば、ベルト係合部にベルトが係合されてプーリが回転しても、本体部とプーリ部との円周方向の結合力が高められているため、本体部に対して、プーリ部が円周方向に沿って滑ったりして、本体部からプーリ部が外れることを抑制できる。
(5)上記形態のプーリにおいて、前記円板部における前記周壁部が形成されている面の少なくとも一部には、前記回転軸の円周方向に沿って溝が形成されていてもよい。この形態のプーリによれば、周壁部の内周面および円板部を覆うプーリ部が熱収縮によって本体部から剥がれることを抑制でき、本体部とプーリ部との結合力を向上させることができる。
(6)上記形態のプーリにおいて、前記本体部と前記プーリ部とは、化学接合によって形成されていてもよい。この形態のプーリによれば、本体部とプーリ部とが化学接合されていない場合と比較して、より強い力で接合されている。
なお、本発明は、種々の態様で実現することも可能である。例えば、プーリ、プーリを用いた動力伝達機構、内燃機関、プーリを備える装置、プーリを備える移動体、プーリの製造方法などの種々の形態で実現できる。
本発明によれば、プーリをより軽量化し、プーリの体積をより小さくできる。また、プーリを軽量化した上で、動力を伝達するためのベルトの張力に対してのプーリの強度を向上させることができる。
実施形態における動力伝達機構の概略構成を示す分解斜視図である。 プーリの断面(図1)における断面図である。 インサート成形される前の本体部の外観を示す概略図である。 プーリの断面図におけるプーリ部の拡大図である。
A.実施形態:
A−1.動力伝達機構の構成:
図1は、実施形態におけるプーリ100を備える動力伝達機構200の概略構成を示す分解斜視図である。図1には、内燃機関の動力が伝達されて回転するプーリ100を備える動力伝達機構200が示されている。図1に示すように、動力伝達機構200は、回転動力部110と、ハブ120と、プーリ100と、基板130と、ボルト140と、ナット150と、によって構成されている。回転動力部110は、内燃機関の動力によって回転軸OL1を中心として回転する回転体115を有する。プーリ100は、回転動力部110の回転体115に連結され、回転動力部110の回転体115と同じ回転数で回転する。なお、プーリ100の詳細な構成については、後述する。
ハブ120と基板130とボルト140とナット150とは、回転動力部110とプーリ100とを連結するための部材である。ハブ120は、回転軸OL1を中心とする孔122を有する。ハブ120に形成された孔122に対して、回転動力部110の回転体115が圧入されることで、ハブ120とプーリ100とが固定される。ハブ120には、回転軸OL1を中心とする同じ半径の円周方向上に、90度ずつずらして形成された4つの孔124が形成されている。また、プーリ100および基板130のそれぞれにも、回転軸OL1を中心とする同じ半径の円周方向上に、90度ずつずらして形成された4つの孔104と孔134とが形成されている。ハブ120の孔124とプーリ100の孔104と基板130の孔134とは、回転軸OL1を中心とする同じ半径上に形成されている。そのため、回転軸OL1と孔124,104,134の軸OL2とを重複させた状態で、ハブ120とプーリ100と基板130とを重ねると、各部材の4つの孔124,104,134は、軸方向に沿って同じ位置に配置される。4つの孔124,104,134のそれぞれについて、ハブ120の124における回転動力部110の側からボルト140(1つのみ図示)を挿入し、挿入したボルト140に孔104と孔134とを挿入させて、ボルト140が挿入された基板130の孔134における回転動力部110とは反対側をナット150(1つのみ図示)で締結することにより、ハブ120とプーリ100と基板130とが固定される。すなわち、回転動力部110とプーリ100とが連結される。本実施形態の動力伝達機構200では、ハブ120とプーリ100と基板130とを固定している4つのボルト140とナット150とを外すことにより、回転動力部110に連結させるプーリ100を変更できる。
A−2.プーリの構成:
図2は、プーリ100の断面X1(図1)における断面図である。図2に示すように、プーリ100は、回転動力部110の回転体115に固定された本体部10と、本体部10に形成されたベルトと係合する歯溝を有するプーリ部50と、を有している。樹脂製のプーリ部50に対して、金属製の本体部10がインサート成形されることにより、プーリ100が製造される。
本体部10は、金属製の板材がプレス加工されることによって形成されている。本実施形態では、本体部10の材料として、亜鉛メッキ鋼材またはプレス加工後に塗装された鋼板が用いられている。なお、他の実施形態では、本体部10は、プレス加工ではなく、鍛造などによって形成されてもよい。本実施形態では、本体部10は、ボス部12と、円筒部14と、円板部16と、周壁部18と、によって構成されている。ボス部12は、回転軸OL1を中心として径方向に広がる円形状を有する。円筒部14は、ボス部12に接続し、回転軸OL1に沿った一方向に延伸する円筒状の形状を有する。なお、以降では、回転軸OL1に沿ってボス部12が延伸する方向を延伸方向と呼び、逆方向を逆延伸方向とも呼ぶ。円板部16は、円筒部14に接続し、径方向に広がる円形状を有する。周壁部18は、円板部16に接続し、延伸方向に延伸する円筒状の形状を有する。
プーリ部50は、周壁部18の表面の全体と円板部16の一部とを覆うように形成されている。本実施形態では、プーリ部50の材料として、樹脂材のPA66やPPS(ポリフェニレンサルファイド)が用いられている。これらの樹脂材には、無水マレイン酸が加えられることにより、プーリ部50と本体部10とは化学接合している。そのため、プーリ部50と本体部10とは、化学接合されていない場合と比較して、より強い力で接合されている。プーリ部50は、ベルトと係合するための歯溝が形成されたベルト係合部55を有する。ベルト係合部55は、周壁部18の外周面18aに形成されている。また、ベルト係合部55の両端は、径方向に沿って、歯溝が最も突出している部分よりもさらに突出したベルト保持部51を有している。本実施形態では、ベルト保持部51の最も突出した部分の回転軸OL1を中心とした直径D1は、120ミリメートル(mm)である。換言すれば、プーリ100の回転軸OL1を中心とする最大の直径が直径D1である。
図3は、インサート成形される前の本体部10の外観を示す概略図である。図3には、本体部10の側面図と、側面図におけるA−A断面の拡大図と、が示されている。側面図に示すように、本体部10の周壁部18の外周面18aには、回転軸OL1に沿った複数の溝19が形成されている。複数の溝19は、外周面18aに、円周方向に沿って等間隔に形成されている。複数の溝19のそれぞれの回転軸OL1に沿った長さは、同じであり、外周面18aの回転軸OL1に沿った長さよりも短い。図3におけるA−A断面拡大図に示すように、溝19は、回転軸OL1に沿って、一定の深さの溝である。複数の溝19のそれぞれの深さは、同じである。
図4は、プーリ100の断面図におけるプーリ部50の拡大図である。図4に示すように、プーリ部50は、周壁部18における外周面18aと内周面18bと側面18cとの全体を覆い、円板部16の一部を覆う。プーリ部50は、円板部16の延伸方向の側面16aと、円板部16の逆延伸方向の側面16bと、から円板部16の一部を挟むように覆う。プーリ部50に覆われる円板部16の延伸方向の側面16aには、溝17が形成されている。溝17は、回転軸OL1を中心として、円周方向に沿って円状に形成されている。
ベルト係合部55に形成された複数の歯溝の内、最も延伸方向の側にある歯溝RN1における最深部から、最も逆延伸方向の側にある歯溝RN2の最深部までの回転軸OL1に沿った長さL3の位置は、周壁部18の側面18cから円板部16の逆延伸方向の側面16bまでの回転軸OL1に沿った長さL4の位置に含まれる。
本実施形態では、本体部10の板材の厚さt0は、2.5mmである。周壁部18の内周面18bを覆っているプーリ部50の径方向に沿った厚さt2は、1.0mmである。径方向に沿って、周壁部18の外周面18aから歯溝RN1,RN2までのプーリ部50の厚さt1は、1.5mmである。ベルト係合部55は、周壁部18の側面18cと隣接している。そのため、プーリ部50のベルト保持部51の直径D1および本体部10の厚さt0と、周壁部18を覆うプーリ部50の厚さt1,t2と、の関係は、下記の式(1)のように算出できる。
Figure 0006314789
本実施形態では、プーリ部50として不要な樹脂を軽減するために、プーリ部50の厚さt1は、本体部10の厚さt0の75パーセント(%)以下またはベルト保持部51の直径D1の2%以下が好ましい。また、プーリ部50の厚さt2は、本体部10の厚さt0の60%以下またはベルト保持部51の直径D1の1.5%以下が好ましい。なお、厚さt0,t1,t2は、複数の厚さを測った上での平均の厚さであり、直径D1は、平均複数の直径を測った上での平均の直径である。
A−3.実施形態の効果:
本実施形態のプーリ100では、本体部10における円板部16および周壁部18は、金属製の板材がプレス加工されることにより形成される。プーリ部50は、外周面18aに形成されたベルト係合部55を有する。本実施形態のプーリ100では、本体部10の一部である周壁部18と円板部16の一部にのみプーリ部50が形成されており、かつ、板材の本体部10が用いられているため、プーリ100をより軽量化し、プーリ100の体積をより小さくできる。また、本体部10の材料が金属製の板材または金属製の板材が塗装された材料であるため、プーリ100を軽量化した上で、ベルト係合部55に係合するベルトの張力に対してのプーリ100の強度を向上させることができる。また、金属のみでベルト係合部55を転造によって形成される場合、歯溝の加工分の肉厚が確保される必要があるのに対し、本実施形態では、ベルト係合部55を転造で形成されるプーリと比較して、周壁部18の厚さを低減できるため、プーリ100を軽量化できる。また、係合するベルト係合部55が樹脂で形成されているため、金属のベルト係合部を有するプーリと比較して、ベルトとの磨耗によりベルト係合部55が錆びるなどの不具合が少なく、ベルト係合部55の塗装工程などを省略して、より安価なプーリを製造できる。
また、本実施形態のプーリ100では、プーリ部50は、周壁部18における外周面18aおよび内周面18bと円板部16の一部とを覆うため、プーリ部50が回転軸OL1に沿った外力を受けても、周壁部18から引き抜かれにくく、本体部10とプーリ部50との結合力が向上する。
また、本実施形態のプーリ100では、プーリ部50は、周壁部18における外周面18aと内周面18bと側面18cとの全体を覆い、円板部16の一部を覆う。プーリ部50は、円板部16の延伸方向の側面16aと、円板部16の逆延伸方向の側面16bと、から円板部16の一部を挟むように覆う。そのため、外周面18aと内周面18bとが側面18cによって接続されており、かつ、円板部16が軸方向に沿って挟み込まれるようにプーリ部50に覆われているため、プーリ部50が回転軸OL1に沿った外力を受けても、周壁部18からより引き抜かれにくく、本体部10とプーリ部50との結合力がより向上する。
また、本実施形態のプーリ100では、周壁部18の外周面18aには、回転軸OL1に沿って複数の溝19が形成されているため、本体部10にプーリ部50をインサート成形する際に、溝19にも樹脂が流れ込む。そのため、ベルト係合部55にベルトが係合されてプーリ100が回転しても、本体部10とプーリ部50との円周方向の結合力が高められているため、本体部10に対して、プーリ部50が円周方向に沿って滑ったりして、本体部10からプーリ部50が外れることを抑制できる。
また、本実施形態のプーリ100では、円板部16の一部に円周方向に沿って形成された溝17を覆うようにプーリ部50が形成されているため、本体部10にプーリ部50をインサート成形する際に、溝17にも樹脂が流れ込む。そのため、周壁部18の内周面18bおよび円板部16を覆うプーリ部50が熱収縮によって本体部10から剥がれることを抑制でき、本体部10とプーリ部50との結合力を向上させることができる。
また、本実施形態のプーリ100では、ベルト係合部55の歯溝の内、最も延伸方向の側にある歯溝RN1の最深部から、最も逆延伸方向の側にある歯溝RN2の最深部までの回転軸OL1に沿った長さL3の位置は、周壁部18の側面18cから円板部16の逆延伸方向の側面16bまでの回転軸OL1に沿った長さL4の位置に含まれる。そのため、ベルト係合部55にベルトが係合されて張力が加わっても、延伸方向または逆延伸方向に張力が偏ることを抑制できるため、プーリ部50が傾くことを抑制できる。
また、本実施形態のプーリ100では、ベルト係合部55に係合するベルトの張力を金属製の本体部10で受けるため、プーリ部50に熱硬化性樹脂よりも安価な熱可塑性樹脂を用いても、十分な強度を確保できる。また、ベルト係合部55の位置を軸方向に沿ってオフセットさせても、ボス部12と円筒部14と円板部16との寸法関係を変更することで、プーリ100の周りに配置される他の部材との干渉についての設計の自由度が向上する。
また、本実施形態のプーリ100では、プーリ部50の厚さt1,t2は、本体部10の厚さt0やベルト保持部51の直径D1に対して、所定の値以下であるため、プーリ100の全体に対するプーリ部50の体積や重量が抑制できる。
B.変形例:
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態では、本体部10は、ボス部12と円筒部14と円板部16と周壁部18とによって構成されたが、本体部10の構成は、これらに限られず、種々変形可能である。例えば、円筒部14と円板部16とがなく、本体部10は、ボス部12および周壁部18のみによって構成されてもよい。この変形例では、プーリ部50は、周壁部18の表面の全体を覆い、かつ、ボス部12の少なくとも一部を覆えばよい。また、円筒部14および円板部16に加えて、さらに延伸方向に延伸する部分と径方向に広がる円形部を備えてもよい。
上記実施形態では、周壁部18の外周面18aに複数の溝19が形成され、円板部16に溝17が形成されたが、溝19および溝17については、これらの形状に限られず、種々変形可能である。例えば、溝17および溝19が形成されていなくてもよい。また、外周面18aに形成された溝19は、1つであってもよいし、回転軸OL1に沿った形状ではなく、回転軸OL1に対して傾いた形状であってもよい。また、溝19の溝の深さは、一定ではなく、溝ごとに異なる深さであってもよいし、勾配が形成されてもよい。円板部16に形成された溝17は、円板部16における延伸方向の側面16aに形成されたが、円板部16における逆延伸方向の側面16bに形成されてもよいし、どちら側にも形成されてもよい。また、溝17は、円周方向に沿った形状であったが、部分的に形成された溝でもよいし、異なる径の円周方向に沿って複数の溝17が形成されてもよい。
上記実施形態では、プーリ部50は、周壁部18の表面の全体を覆ったが、必ずしも周壁部18の表面の全体を覆わなくてもよい。例えば、回転軸OL1を通り、回転軸OL1に沿った断面において、プーリ部50は、円板部16を側面16aと側面16bとから挟み込むように形成されていなくてもよい。
上記実施形態では、本体部10やプーリ部50の材質として一例を挙げて説明したが、本体部10やプーリ部50の材料については、種々変形可能である。例えば、本体部10の材料として、異なる金属製の板材が用いられてもよい。また、プーリ部50の材料として、PA66以外の熱可塑性樹脂の材料が用いられてもよいし、熱硬化性樹脂の材料が用いられてもよい。
上記実施形態では、本体部10の厚さt0と、プーリ部50における厚さt1,t2と、プーリ部50のベルト係合部55の直径D1とは、具体的な数値を例に挙げて説明されたが、必ずしもこれらの値に限られず、種々変形可能である。例えば、プーリ部50の厚さt1は、本体部10の厚さt0の75パーセント(%)よりも大きくてもよいし、ベルト保持部51の直径D1の2%よりもおおきくてもよい。プーリ部50の厚さt2は、本体部10の厚さt0の60%よりも大きくてもよいし、ベルト保持部51の直径D1の1.5%よりも大きくてもよい。厚さt0,t1,t2は、平均の厚さや平均の直径ではなく、適宜、その他の測定方法によって測定されてもよい。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除できる。
10…本体部
12…ボス部
14…円筒部
16…円板部
16a,16b…側面
17…円板部の溝
18…周壁部
18a…外周面
18b…内周面
18c…側面
19…外表面の溝
50…プーリ部
51…ベルト保持部
55…ベルト係合部
100…プーリ
104…孔
110…回転動力部
115…回転体
120…ハブ
122,124,134…孔
130…基板
140…ボルト
150…ナット
200…動力伝達機構
OL1…回転軸
OL2…軸
RN1,RN2…歯溝
D1…直径
t0,t1,t2…厚さ

Claims (2)

  1. 内燃機関の動力によって回転するプーリ(100)であって、
    回転軸に連結され、前記回転軸の中心(OL1)を中心とする円形の円板部(16)と、前記円板部(16)から前記回転軸の軸方向に沿って延伸する周壁部(18)と、を有し、金属製の板材により形成された本体部(10)と、
    前記周壁部(18)における前記回転軸と対向する面とは反対側の面である外周面(18a)に動力を伝達するためのベルトに係合するベルト係合部(55)を形成する樹脂製のプーリ部(50)と、
    を備え
    前記本体部は、さらに、
    前記回転軸を中心とする円形のボス部(12)と、
    前記ボス部(12)に接続され、前記ボス部(12)から前記回転軸に沿った延伸方向に延伸する円筒状の外観形状を有し、前記延伸方向の端部が前記円板部(16)に接続されている円筒部(14)と、
    を有し、
    前記プーリ部(50)は、前記周壁部(18)における前記回転軸と対向する面である内周面(18b)の少なくとも一部と前記円板部(16)の少なくとも一部と覆うように前記ベルト係合部(55)と一体で形成され、
    前記プーリ部(50)は、前記回転軸の中心(OL1)を通る前記回転軸に沿った断面において、前記周壁部(18)の表面の全体を覆うと共に、前記円板部(16)を前記周壁部(18)が延伸している側の面(16a)と前記延伸している側の面と反対側の面(16b)とを挟むように形成され、
    前記周壁部(18)の前記外周面(18a)の少なくとも一部には、前記軸方向に沿って溝(19)が形成され、
    前記円板部(16)における前記周壁部(18)が形成されている面の少なくとも一部には、前記回転軸の円周方向に沿って溝(17)が形成されており、
    前記ベルト係合部(55)の前記回転軸に沿った長さ(L3)は、前記周壁部(18)における前記延伸方向の側面(18c)から前記円板部(16)における前記延伸方向と反対の逆延伸方向の側面(16b)までの前記回転軸に沿った長さ(L4)の位置に含まれる、プーリ(100)。
  2. 請求項1に記載のプーリ(100)であって、
    前記本体部(10)と前記プーリ部(50)とは、化学接合によって形成されている、プーリ(100)。
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