JP6314754B2 - 遠心機 - Google Patents

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本発明は、真空ポンプ装置の保守点検時期を適切なタイミングで知らせるようにした遠心機(遠心機)に関する。
遠心機は、チューブなどに収容された試料をロータに保持し、電動モータ等の駆動源によって高速回転させることによって、ロータに保持した試料を遠心分離するものである。このロータを高速にて回転させると風損による温度上昇が生ずるために、ロータを回転させる空間となるロータ室を大気から密閉した空間(密閉空間)として形成し、その内部を減圧して高い真空度に維持した状態でロータを高速で回転させる。ロータの回転数が毎分40,000min−1を越えるいわゆる超遠心機は、ロータの回転によるロータ室内の空気とロータとの風損による摩擦熱によりロータおよび試料の温度が上昇するためこれを抑制するために、ロータ室内を高真空状態にまで減圧する真空ポンプ装置を有し、ロータ室内の圧力を検出するセンサとセンサ検出回路からなる真空度検出手段を設けることによってロータ室内を所定の減圧状態に保つようにしている。
大気圧から高い真空状態にまで減圧する真空ポンプ装置は、大気から13パスカル程度の真空まで減圧する補助真空ポンプと、その真空度からさらに0.1パスカル程度の真空まで減圧する主真空ポンプたる油拡散ポンプを直列に接続した構成が広く用いられる。補助真空ポンプとしては、真空ポンプ油を使うことにより真空封止して気密性を高めることで高い排気性能を備えた油回転ポンプを主に使用する。このような油拡散ポンプと油回転ポンプによって構成される真空ポンプ装置を有する遠心機においては、遠心分離運転が開始した後にロータ室内が十分高い真空度まで到達しない場合や、試料の遠心分離運転の途中で真空度が悪化した場合には、真空排気装置の故障表示となり、顧客にとって貴重な試料の分離作業が急にできなくなるという問題があった。そのため、特許文献1に開示されるように、所定の時間経過後に所定の真空度に到達しているかを判断し、圧力が所定値以上の場合(真空度が低い場合)は、「真空異常」とのメッセージを操作表示部に表示して、補助真空ポンプと油拡散ポンプを直列に接続した構成の真空ポンプ装置をオフにし、遠心分離運転自体を停止するようして、減圧不足状態でロータを高速回転させることによるロータの温度上昇状態の発生を回避するように構成している。また、特許文献2に開示される遠心機では、運転中に故障が発生した場合に、その故障発生のアラーム・コードに対応したメンテナンス情報を表示装置に表示することにより、ユーザに対して故障の発生を示すようにしていた。メンテナンス情報は、故障要因や故障点検場所や故障修理方法であり、この情報に従い点検、修理を行うことができる。
特開2010−149047号公報 特開2006−142201号公報
特許文献1では真空度を2分毎に30分間に測定した15個のサンプルと閾値曲線の15個のデータを比較判別処理し、全てのサンプルの圧力が閾値を下回る(真空度が高い)場合は真空度が正常なので処理を終了する。全てのサンプルの中で1個でも圧力が閾値を上回る(真空度が低い)場合は、前回の15個のサンプルと閾値曲線の15個のデータを比較判別処理する。2回連続して異常値が測定されたときは、前々回の15個のサンプルと閾値曲線の15個のデータを比較判別処理する。3回連続して異常値が測定されたときは、「真空のメンテナンス」と表示することにより真空ポンプ装置のメンテナンスを促す。特許文献1で示す閾値曲線は、真空が良くない場合を判断する閾値である。油拡散ポンプと補助ポンプの油回転ポンプによって構成される真空ポンプ装置の閾値曲線のため、補助ポンプの油回転ポンプの温度や油拡散ポンプ内の油温度の状態によって減圧特性曲線が変化する特性を持つ。そのため、ロータ室の圧力を2分毎に30分間に測定した15個のサンプルと1つの閾値曲線とで比較判別する場合、補助ポンプの油回転ポンプの温度や油拡散ポンプ内の油温度を限定する必要がある。油回転ポンプの温度や油拡散ポンプ内の油温度に関係なく、閾値曲線で判別する場合は、多くの閾値曲線が必要となるため、制御が複雑になってしまうという欠点があった。
本発明は上記背景に鑑みてなされたもので、その目的は、真空ポンプ装置が動作しているときに、真空ポンプ装置の性能低下を検知することにより、ユーザに対して保守点検が必要であることを事前に通知するようにした遠心機を提供することにある。
本発明の他の目的は、所定の真空度までの到達時間が所定の時間より長くなった時に、真空ポンプ装置の保守点検をするように事前に知らせるようにした遠心機を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、真空ポンプ装置が動作状況を監視することにより、油回転ポンプか油拡散ポンプのいずれかの保守が必要かを明示して表示するようにした遠心機を提供することにある。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの特徴を説明すれば、次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、ロータ室内に設置され試料を保持して遠心分離をするロータと、ロータを収容して密閉空間を形成するロータ室と、ロータを回転駆動する駆動源と、ロータ室内を真空にするためにロータ室内の気体をロータ室外に排気する油拡散ポンプ、油回転ポンプを含む真空ポンプ装置と、制御の情報を表示する表示部と、遠心機の制御をする制御手段を有する遠心機において、ロータ室の圧力を検出する真空センサを有し、制御手段は遠心分離運転時に、減圧開始からロータ室の圧力が所定値P 減圧されるまでの到達時間 を測定し、到達時間T が所定の時間T より長くなった時に、表示部に油回転ポンプの保守点検が必要である旨を表示しながら、遠心分離運転を継続するように構成した。また、制御手段は、減圧開始からタイムアウト時間T OUT1 (但し、T OUT1 >T )以内にロータ室の圧力が所定値P に到達しない場合は、表示部に油回転ポンプの故障である旨を表示すると共に、遠心分離運転を停止させる。真空ポンプ装置の保守点検が必要な場合には、遠心分離運転を続行すると共に、遠心分離運転中に表示部に表示をし続けるようにした。保守点検が必要である旨の表示は、表示部に表示される画面中にアイコン形式で表示した。尚、そのアイコンをタッチ等で選択することにより、油回転ポンプの点検箇所の詳細情報を表示するように構成しても良い。
本発明の他の特徴によれば、真空ポンプ装置には油拡散ポンプも含み、制御手段は遠心分離運転時に、ロータ室の圧力所定値P から所定値P (但し、P <P )に至るまでの到達時間T を測定し、到達時間T が所定の時間T より長くなった時に、表示部に油拡散ポンプの保守点検が必要である旨を表示しながら、遠心分離運転を継続するように構成した。制御手段は、所定値P からタイムアウト時間T OUT2 (但し、T OUT2 >T )以内に所定値P に到達しない場合は、表示部に油拡散ポンプの故障である旨を表示すると共に、遠心分離運転を停止させる。故障である旨の表示は、表示部に表示される画面中にアイコン形式で表示することができ、ユーザによってアイコンが選択されたら、油回転ポンプ又は油拡散ポンプの点検箇所の詳細情報を表示部に表示する。
本発明によれば、ロータ室の圧力が所定値Pに到達するまでと、所定値Pから所定値Pに到達する時間が所定の時間より長くなった時に、真空ポンプ装置の保守点検時期を予測判断し、事前に知らせることができる。また、それぞれにタイムアウト時間を設定して、圧力が所定値P又はPに到達するための時間が所定のタイムアウト時間より長くなった時に真空ポンプ装置の故障と判断予測し、故障である旨を表示すると共に遠心分離運転の開始をしないようにした。
本発明の実施例に係る遠心機100の主要構成を示す概略図である。 本発明の実施例に係る遠心機100の油拡散ポンプ5の側面図及び断面図である。 本発明の実施例に係る遠心機100の操作表示部10に表示される画面101の一例を示す図である。 本発明の実施例に係る遠心機100の真空ポンプ装置の劣化及び故障を検出して表示する手順を示すフローチャートである。 真空ポンプ装置の稼働時間とロータ室内の圧力(真空度)との関係を示すための特性図である。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、以下の図において、同一の部分には同一の符号を付し、繰り返しの説明は省略する。
図1は、本発明の実施例に係る遠心機(遠心分離機)100の主要構成を示す概略図である。遠心機100は、駆動源たるモータ2によってロータ1を高速回転させるものである。ロータ1はモータ2の駆動軸2aに着脱可能であって、試料を入れるための試料容器を複数保持することができ、上部にはロータカバー1aが設けられる。ロータ1は、外気と遮断させるロータ室3の内部に収容され、ロータ室3の内部は、ロータ1を高速回転するために高い真空度に減圧される。このようにロータ室3の内部は高い真空度に減圧されるので大気から密閉した構造とされる。ロータ室3には、空気を吸引してロータ室3を減圧するためのパイプ7が接続され、パイプ7に真空ポンプ装置が接続される。モータ2の回転、特に加減速制御や一定速制御は、制御装置9によって制御される。図1には図示していないが、ロータ室3は設定された温度にて冷却されるために公知の冷凍装置が設けられる。冷却装置としては、圧縮機、凝縮器、膨張弁、蒸発器(いずれも図示せず)を有する冷凍サイクルを用いたものを用いることができる。
油回転ポンプ4は、ロータ室3内を大気圧から13パスカル程度の高い真空まで減圧するための補助真空ポンプであり、油回転ポンプ4が用いられる。油回転ポンプ4は、真空ポンプ油を使い回転部の動きを滑らかにし、真空封止して気密性を高めることで高い排気性能を持つ。オイルミストトラップ4aは、ロータリー式のポンプの排気口(出口側)に取り付けられ、排出空気に同伴されるポンプ油の油煙を取り除くための濾過フィルタである。この濾過フィルタが詰まると油回転ポンプ4の性能が低下するので、適切なタイミングで濾過フィルタの交換が必要である。
油拡散ポンプ5は、ロータ室3に接続される主真空ポンプであり、油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5は直列に接続されることにより、高い真空状態まで素早く減圧する真空ポンプ装置を構成する。真空ホース6は油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5の間を接続するための配管であり、パイプ7はロータ室3と油拡散ポンプ5の間を接続する配管である。温度センサ8は、油拡散ポンプ5に内蔵されるヒータ(後述)の温度を検出する温度検出手段である。制御装置9は遠心機100の全体の制御を行う制御手段であって、ロータ1の回転駆動制御、油回転ポンプ4や油拡散ポンプ5の駆動、図示しない冷凍装置を用いたロータ室3の温度制御、温度センサ8を用いたヒータ温度の検出、真空センサ11を用いたロータ室3の圧力の検出、操作表示部10での入出力制御などを行う。
操作表示部10は、ユーザが運転条件の入力するための入力手段としての機能と、ユーザに対して運転条件、運転状態などの各種条件や運転状態を表示するための出力手段を兼用するものであって、ここではタッチ機能を備えた液晶表示装置(LCD)が用いられる。ユーザは操作表示部10を用いて遠心分離の運転のスタートとストップを指示する。真空センサ11はロータ室3の空気の圧力を検出するものであって、大気圧以下の圧力を測るための圧力計の一種である。エアリークバルブ12は、高い真空度まで減圧されたロータ室3の内部と大気を管路で接続し、その管路の開閉を行うものである。エアリークバルブ12を駆動して管路を開放することによりロータ室3に外気を取り込むことにより、ロータ室3の内部を大気圧に戻すことができる。エアリークバルブ12は、制御装置9によって電気的にその開閉を制御できる電磁弁を用いることができる。
図2は、本発明の実施例に係る遠心機100の油拡散ポンプ5を示す図であって、左側半分を側面図で表し、右側半分の一部を断面図にて表している。油拡散ポンプ5は、貯蔵した油52を加熱するボイラ51と、油52を加熱するための熱源となるヒータ53と、加熱されて蒸発・気化した油分子がその中心部を上り周囲部から下向きに勢いよく一方向に噴射するジェット部56と、ジェット部56で噴射された高速の油分子が壁面に当たり冷却されるためのシリンダ54と、円筒形のシリンダ54の外周部に取り付けられる径方向に延びる板状の複数の放熱フィン55と、パイプ7(図1参照)に接続される空気の入気口57と、真空ホース6が接続される空気の排気口58等から構成される。ボイラ51は所定の量の油52を貯蔵するとともに、ヒータ53を用いて油52で加熱して蒸発・気化させる加熱手段である。ボイラ51の内部には、油拡散ポンプ5用の油52が貯蔵され、油種類によって異なる油温度(例えば180℃)において油拡散ポンプ5が排気動作を行う。ヒータ53は、例えばカートリッジ・ヒータのように液体の中にヒータを実装することにより液体を加熱するタイプの加熱器であり、ヒータ53から油52への熱伝導が良くて短時間で油52の温度を上昇させることができる。ジェット部56はボイラ51で加熱されて蒸発・気化した油分子を一方向に噴射させるもので、高速に噴射された気化した油分子がシリンダ54の内壁に当たって冷却されることによって、周囲にある気体分子が油分子に飛ばされて下の方に圧縮され、排気口58から排出される。
図3は、本発明の実施例に係る遠心機100の操作表示部10に表示される画面101の一例を示す図である。画面101中の上段部分(上側部分)には、ロータ回転速度表示欄110、運転時間表示欄120、ロータ温度表示欄130の3つの表示欄が割り当てられる。ロータ回転速度表示欄110は、ロータ1の回転速度をrpmにて表示するための領域であって、上側には、図示しない回転センサで実測された現在のロータの回転数111が大きく表示され、下側には作業者によって設定された設定回転数112が小さく表示される。運転時間表示欄120は遠心分離の運転時間を表示する領域であって、上側には運転開始時から現在までの経過時間121が大きく表示され、下側には作業者によって入力された設定(運転)時間122が小さく表示される。ロータ温度表示欄130は、ロータ1の温度(又はロータ室3の内部温度)を表示する領域であって、現在におけるロータ温度131が大きく上段に表示され、作業者によって入力された設定温度132が小さく下段に表示される。作業者が画面上におけるロータ回転速度表示欄110、運転時間表示欄120、ロータ温度表示欄130の欄をそれぞれタッチすると、図示しないポップアップ画面が表示され、そこに0〜9までの数値キーが表示されるので、これを表示操作することによって、設定回転数、運転時間、ロータ1の設定温度等をそれぞれ入力して設定できる。数値キーによって数値が入力されたら、図示しない設定完了キー又はポップアップ画面をクローズするアイコンをタッチすることによって、入力された数値が指定された表示欄に入力される。
ロータ種表示欄140には、使用するロータ1の種類に対応する識別記号(識別番号)141が表示される。作業者がロータ種表示欄140を触れることによって、ポップアップ画面によって選択可能なロータ1の識別記号の一覧が表示され、作業者がこの中から一つを触れることによって選択して、設定完了キー又はポップアップ画面をクローズするアイコンをタッチすることによって、選択されたロータ1の識別番号がロータ種表示欄140に表示される。
加減速情報表示欄150には、運転開始時にロータ1が停止状態から設定回転数に達するまでの回転の加速勾配(ACCEL)と、運転停止時にロータ1が設定回転数から停止状態になるまでの回転の減速勾配(DECEL)が、それぞれ数値レベルで対応づけて表示される。この設定も、作業者が加減速情報表示欄150を触れることによって、ポップアップ画面によって選択可能な加速勾配、減速勾配がそれぞれ表示され、ユーザによって選択される。
上記のとおり、ロータ回転速度表示欄110、運転時間表示欄120、ロータ温度表示欄130、ロータ種表示欄140、加減速情報表示欄150は、作業者によって設定又は選択される。スタートボタン180、ストップボタン185は、操作のみで機能するアイコンであって、作業者がスタートボタン180を押すことによって、遠心分離運転が開始する。遠心分離運転が終了する前の任意のタイミングで、作業者が任意にストップボタン185を押すことによっても、モータ2を停止動作させることができる。ここで、本実施例では操作表示部10としてタッチ式の液晶ディスプレイを用いているので、「ボタン」と「アイコン」はほぼ同義として用いているので、「ボタンを押す」と「アイコンをタッチする」は同義である。遠心分離運転においてモータ2は、選択された加速勾配で加速されて設定回転数に達し、この設定回転が維持される整定運転が行われる。その後、運転時間表示欄120で設定時間が経過した後に、モータ2は選択された減速勾配で減速し、停止状態となり、遠心分離処理が終了する。ここで制御装置9は、エアリークバルブ12を開くことによりロータ室3が大気圧に戻るため、ユーザはロータ室3のドアを開けることができる。
真空表示欄170は、ロータ室3の真空度(圧力)を可視的に表示するための表示欄である。ここでは、真空の度合い(真空度)が、右側に向かって面積が増加するように表示される3種類の台形を用いた棒グラフ表示で示される。棒グラフ表示は、低真空(例えば133Pa以上で大気圧未満)を示す1つめのバー171、中真空(例えば13Pa以上で133Pa未満)を示す1つめのバー172、高真空(例えば13Pa未満)を示す1つめのバー173の3種類の表示バーに分類し、それらの表示バーの点灯の有無にてロータ室3内の真空度を表示する。配列された3種類の台形の全て白抜きの場合、つまりバー171〜173が表示されていない場合はロータ室3が大気圧であることを表す。次に、左側の台形のみが黒塗り(または点灯)の場合にはロータ室3は低真空であることを表し、左側と中央の台形のみが黒塗り(または点灯)で右側の台形が白塗り(又は消灯)の場合にはロータ室3は中真空であることを表し、3つの台形がすべて黒塗り(又は点灯)の場合にはロータ室3が高速にてロータ1を回転させることができる高真空の状態であることを示す。このようにロータ室3の真空度は、制御装置9が真空センサ11の出力より判定することができ、その結果が真空表示欄170によって大気圧、低真空、中真空、高真空の4段階にて表示することができる。尚、真空度の表示形態は本実施例の態様に限定されるものでは無く、更なる段階に分けたバー表示としても良いし、数値で直接“13Pa”のように表示しても良いし、液晶画面上にアナログメータを模して表示して、真空度を表示するようにしても良いし、その他の視覚的に識別できる表示方法でも良い。
真空表示欄170はタッチすることにより次の動作が開始されるアイコンとしても機能し、真空ポンプ装置である油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5のオン・オフのスイッチも兼ねている。すなわち、真空表示欄170も、操作と表示のどちらとしても機能する。ロータ室3が真空ポンプ装置で排気されていない時に作業者が真空表示欄170に触れると、エアリークバルブ12を閉じて、ロータ室3内部の排気による減圧動作が開始される。これは、ロータ室3にロータ1をセットした後に、ロータ1の回転に先駆けてロータ室3を事前に減圧させておく場合に便利である。
加減速情報表示欄150の下側であって、真空表示欄170の左側の領域は、その他の情報を表示するための補足情報表示領域190が設けられる。補足情報表示領域190には、種々の情報を切り替え表示することができ、何ら異常が発生していないときの遠心分離中の状態では、操作をしているユーザ名をアイコンにて表示する。本実施例では保守点検時期を事前に知らせるための保守・点検表示をするのにこの補足情報表示領域190を用いるようにした。真空ポンプ装置のメンテナンス情報又は異常情報は、アイコン191にて表示することができ、真空ポンプ装置の部品でメンテナンス時期が近づいた時に、遠心分離運転中及び運転終了後に、補足情報表示領域190内にアイコン191を表示する。また、真空ポンプ装置の異常が発生したときは、即座にアイコン191を表示する。アイコン191は、太線枠内の上段に、対象機種の略称を表示する。ここでは、油回転ポンプ(Rotary Pump)を示す「RP」、油拡散ポンプ(Diffusion Pump)を示す「DP」を表示し、下段に故障を示す「FAILURE」か、メンテナンスが必要であることを示す「MAINTENANCE」の文字を表示する。図3の例では、油拡散ポンプ5のメンテナンスが必要であることを表示したアイコン191の例を示している。アイコン191は、その表示形態と色の変化(例えば白色と灰色など)によってユーザが画面101を見た際に、即座にアイコン191が表示されていることを識別できるようにすると良い。また、アイコン191を点滅しながら表示したり、アイコン191の表示の際に警告音等を伴うように構成しても良い。
図4は、本発明の実施例に係る遠心機100の動作手順を示すフローチャートであって、保守・点検表示のためのアイコン191を表示する動作を説明する。遠心分離運転のスタートは、作業者が操作表示部10の画面101から遠心分離運転の条件、即ち、設定回転数112、設定時間122、設定温度132を設定し、加減速勾配152を設定することにより、開始の準備が整う。ロータの識別番号141は、作業者が手動で入力しても良いし、ロータ1が回転を開始したら制御装置9がロータ識別手段(図示せず)を用いて自動的にロータ1を識別するようにしても良い。このように運転前の準備が整った状態で、ユーザがスタートボタン180をタッチする事によって、真空ポンプ装置である油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5が同時に運転を開始し、ロータ室3の減圧が開始される(ステップ201)。この減圧の間、制御装置9が真空センサ11の出力を常時監視し、ロータ室の圧力が所定値P(例えば70パスカル)以下になったか否かを判定する(ステップ202)。ここで、所定値P以上の場合は、ステップ208に進み、減圧を開始してから圧力が所定値P以上の状態で経過した経過時間がタイムアウト時間たる所定時間1を越えているかどうかを判断し、所定時間1を越えていない場合はステップ202に戻る。真空ポンプ装置はロータ室3の空気を排気するために、空気中に含まれる水分がすこしずつポンプ油に混入して劣化するため、長期間の使用により油回転ポンプ4の排気能力が低下し真空度が悪化することがある。油回転ポンプの排気能力が低下するとロータ室3の圧力が所定値Pまで到達しないことになる。その場合は、補助真空ポンプである油回転ポンプ4の排気能力が極端に低下したことにより、減圧を開始後にロータ室の圧力(真空度)が所定値Pに達しない状態の時間が極端に長くなり、油回転ポンプの故障と判断する(ステップ209)。次に、制御装置9は、操作表示部10の画面101に「RP FAILURE」というアイコン191を表示することにより、油回転ポンプ4の故障である旨の案内表示を行い(ステップ210)、遠心分離運転の継続を中止して停止させ、処理を終了する(ステップ218)。
ステップ202にてロータ室3の圧力が所定値Pを下回ったら、制御装置9は、真空ポンプ装置である油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5が運転開始してから圧力が所定値Pに到達するのに要した到達時間Tを求め、その時間と判定値Aと比較する(ステップ203)。ここで、到達時間Tが判定値Aより短い場合は規定時間内に真空度が所定値Pまで到達した正常な状態であるのでステップ204に進み、到達時間Tが判定値Aより長い場合は、制御装置9は補助ポンプたる油回転ポンプ4の保守点検が必要な状況であると判断する(ステップ211)。次に、制御装置9は、操作表示部10の画面101に「RP MAINTENANCE」というアイコン191を表示することにより、油回転ポンプ4の保守・点検が必要であるとの案内表示を行い(ステップ212)、ステップ204に移行する。尚、画面に101において、アイコン191をタッチすることにより保守点検の詳細な内容、例えば、補助ポンプである油回転ポンプ4の油の劣化やオイルミストトラップ4aに内蔵されるフィルタの目詰まりによって、油回転ポンプ4の排気能力が低下したことを表示するように構成しても良い。
次にステップ204において、制御装置9はロータ室3の圧力が所定値P(例えば7パスカル)を下回ったかどうかを判断する。所定値Pを下回ったと言うことは油回転ポンプ4及び油拡散ポンプ5が十分稼働しているということである。しかしながら、ステップ204にて圧力が所定値P以下でない時は、制御装置9は、ロータ室3の圧力が所定値Pに到達してからの経過時間が、タイムアウト時間たる所定時間2を越えたか否かを判定する(ステップ215)。ここで、所定時間 OUT2 (タイムアウト時間2)を越えていない場合はステップ204に戻る。所定時間2を越えた場合は、油拡散ポンプ5の排気能力が極端に低下したことにより、圧力が所定値P未満になってから圧力が所定値Pに達するまでの時間が極端に長くなったものであるので、制御装置9は油拡散ポンプ5の故障と判断する(ステップ216)。そして、制御装置9は操作表示部10の画面101にて「DP FAILURE」というアイコン191を表示する。ここでは、油拡散ポンプ5の故障を意味するので、アイコン191の太線部内を、白黒の点滅表示を行うことにより分かりやすく故障の修理を促すと良い。このように油拡散ポンプ5が故障している旨の案内表示を行ったら(ステップ217)、遠心分離運転の継続を中止して停止させ、処理を終了する(ステップ218)。
ステップ204において、ロータ室3の圧力が所定値P(例えば7パスカル)を下回った場合には、制御装置9はロータ室3の圧力が所定値PからPに至るまでの到達時間Tが判定値Bよりも小さいかどうかを判断する(ステップ205)。この判定値Bは、主に油拡散ポンプ5の能力が劣化していないか否かを判定するための閾値であって、到達時間Tが判定値Bを越えた場合は、油拡散ポンプ5の油52の劣化によって、油拡散ポンプ5の排気能力が低下したと判断する(ステップ213)。油拡散ポンプ5の油52は、ボイラ51で加熱されて蒸発・気化し、ジェット部56で噴射された高速の気化した油分子を冷却して油を液体に戻るという一連の動作を繰り返すため、長年の使用によって劣化するため、油拡散ポンプ5の排気能力が低下する。次に、油拡散ポンプ5の保守・点検の案内表示をする。表示内容は、画面101の補足情報表示領域190に「DP MAINTENANCE」というアイコン191を表示して(ステップ214)、ステップ206に進む。尚、ステップ214での表示の前に、すでにステップ212によるアイコン191が表示されている場合は、ステップ212とステップ214の双方の案内情報をまとめて、上段に「DP、PP」の文字を表示し、下段に「MAINTENANCE」の文字を表示したアイコン191を表示すれば良い。
ステップ206においては、ロータ室3内がロータ1を高速で回転させるための高真空状態(ロータ室圧力が所定値P未満)に到達しているので、ロータ1の回転を加速させて、入力された設定回転数112にて整定させることにより遠心分離運転を行い(ステップ206)、設定時間122が経過したらロータ1を減速させて遠心分離運転を終了させて(ステップ207)、本フローでの処理を終了する。
次に図5を用いて、本実施例に係る遠心機100のロータ室内の圧力(真空度)特性を説明する。縦軸はロータ室3内の圧力(単位:Pa)を示し、横軸は経過時間(単位:分)である。油回転ポンプ4は、ロータ室3を大気圧から最大排気能力(例えば13パスカル程度)の真空度まで減圧することによって、油拡散ポンプ5が能力を発揮するまでの補助ポンプとしての役割を果たす。油拡散ポンプ5は、油回転ポンプ4と組み合わせることで、さらに高い真空度(例えば0.1パスカル程度)まで減圧することができるが、作動を開始するのにある程度の背圧(例えば20パスカル程度)が必要である為、この背圧を得る為の補助ポンプとして、取り付け構造が簡単で特別な取り扱いを要さず、高真空が得やすい油回転ポンプ4が用いられる。
ここで図5の実線81を用いて、正常な油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5を用いた際の減圧状況を説明する。時刻tにおいてユーザが操作表示部10のタッチパネルを兼ねる真空表示欄170をタッチすると、真空ポンプ装置である油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5が同時に運転を始め、ロータ室3内の減圧が開始される。減圧が開始されると、ロータ室3内の圧力は実線81の矢印81aの如く徐々に下がり始める。仮に、油回転ポンプ4だけを単独運転した場合は、ロータ室圧力は実線の如く徐々に下がり始め、ほぼ13Pa程度で安定する。ここでは油拡散ポンプ5も稼働しているので、ロータ室圧力が20Paよりも低くなった後であって、油拡散ポンプ5のヒータ53で加熱された油52の温度が上昇した場合には、油52が蒸発・気化した油分子を一方向にジェット噴射する排気動作が開始されることにより、矢印81b付近よりロータ室圧力が急激に下がり始める。そして、1.3Paより低い圧力である矢印81c付近まで低下して、その圧力付近で安定する。
本実施例では、制御装置9が真空ポンプ装置の異常又は劣化を判定するための閾値として、2つの所定値PとPを用いる。所定値Pは、油回転ポンプ4の減圧範囲内に設定し、例えば70パスカルとする。このように設定して減圧開始から所定値Pまで減圧されるのに要する到達時間T、実線81の場合は時刻t〜t、を測定して、油回転ポンプ4の性能が低下しているか否かの判定値Aと比較することによって、油回転ポンプ4の状態を判定することができる。到達時間Tが判定値Aより長くなるときは、油回転ポンプ4内の油の劣化またはオイルミストトラップ4aに内蔵されるフィルタの目詰まりがあると判断できる。ここで、判定値Aは油回転ポンプ4の定格や特性、実際の稼働データ等を用いて予め実験又は計算等によって算出しておいて、遠心機100の制御装置9の図示しないメモリ装置に記憶しておくと良い。
実線81の曲線において、矢印81a以降は油拡散ポンプ5が本格的に稼働するのでロータ室圧力が大きく下がり始め、時刻tにてロータ室圧力を検出するための第2の閾値たる所定値Pに到達する。その後、ロータ室3はさらに減圧されて、所定値Pよりもさらに圧力が低下して、矢印81c付近にて真空度が最大になる。この最大真空度となる際のロータ室圧力は、1.3Pa未満である。本実施例では到達時間Tに加えて、所定値Pから所定値Pに到達するまでの到達時間T、実線81の場合は時刻t〜t、を測定して、油拡散ポンプ5の性能が低下しているかいないかの判断指標とし、到達時間Tを判定値Bと比較する。ここでは、到達時間Tが判定値B(実験より算出)より長くなるときは、油拡散ポンプ5の油52が劣化していると判断できる。
次に、図5の別の曲線を用いて、油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5のポンプの劣化(能力低下)や異常状態を説明する。点線82は高真空域にて主に稼働する油拡散ポンプ5が劣化した状態を示す曲線であって、大気圧から中真空領域までは実線81と同じくロータ室圧力が低下する。従って、到達時間Tは時刻t〜tであり、実線81と同じである。その後、矢印81b付近からは実線81から点線82のように移行し、油拡散ポンプ5の劣化によって圧力の減少度合いが低く(悪く)なる。この点線82の場合は、到達時間Tが本来の時刻t〜tから、時刻t〜tのように延びることになる。この際に、判定値Bの基準値が図示のようにtとtの間くらいに到達するような値に設定されていた場合には、点線82の到達時間T(82)は判定値Bよりも長いので、図4のステップ213にて油拡散ポンプ5が劣化していると判定されることになる。但し、劣化しているものの遠心分離運転を行うための規定の真空度に到達しているため、時刻tにおいてロータ1が加速して遠心分離運転が続行される。
次に、点線83の例を説明する。点線83は、油回転ポンプ4と油拡散ポンプ5の双方が劣化した場合を示す。時刻tにてロータ室3の減圧が開始され、点線83のように減圧され時刻tにて所定値Pに到達するので、到達時間T(83)は時刻t〜tになり、これは判定値Aよりも長くなる。そこで、制御装置9は、図4のステップ211〜212のように油拡散ポンプ5が劣化していると判断して、「RP MAINTENANCE」とのアイコン191を表示する。その後、中真空から高真空域においては時刻tと交差する付近から油拡散ポンプ5が本格的に稼働し始めるので、時刻tにてようやくロータ室圧力が所定値Pに到達する。この場合は、到達時間T(83)は時刻t〜tとなり、判定値Bを越えているが、タイムアウトとなる所定時間2は越えないことになる。よってこの場合は、図4のステップ205で油拡散ポンプ5のオイルが劣化していると判断され、ステップ213、214が実行される。
次に、点線84の例を示す。点線84は、低真空域にて主に稼働する油回転ポンプ4が故障した場合を示す。この場合は、時刻tにてロータ室3の減圧が開始されても、点線84のように所定値Pまで減圧されずに、時刻tにてタイムアウト時間1(=所定時間 OUT1 )を越えてしまう。よって、この場合は、図4のステップ208のYESに該当して、油回転ポンプ4の故障と判断されて遠心分離運転が終了される。
本実施例では、補助ポンプ(油回転ポンプ4)と主ポンプ(油拡散ポンプ5)による圧力低下に要する所要時間(到達時間)を制御装置が監視することによって、ロータを設定速度まで加速させて遠心分離を行う前に、それぞれのポンプの劣化(能力低下)や異常を事前に検知することができる。また、劣化している場合は遠心分離運転中にその旨を示すアラーム(アイコン191)を表示することによりユーザに対してメンテナンスを促すことができる。また、劣化の場合は遠心分離運転が継続させるので、作業の進行に影響を与えることがない。一方、真空ポンプ装置が異常状態の場合は、遠心分離運転を行わないので、遠心分離運転中にロータの異常高温となることによるサンプルの破損等を確実に防止することができ、信頼性の高い遠心機を実現することができる。さらに、ユーザがアイコン191をタッチすることにより点検箇所の詳細情報を画面上にポップアップ表示するように構成しても良い。
以上、本発明を実施例に基づいて説明したが、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。例えば、所定値P、Pの大きさ(Pa)、判定値A、Bの長さ(秒)、タイムアウトとなる所定時間1、2の長さは使用する補助ポンプや油拡散ポンプの特性に合わせて適宜設定すれば良い。また、上述の実施例では所定値Pとして、2つの所定値P、Pを用いるようにしたが、監視の必要な圧力域にさらに区分して、多くの所定値を設定して、それらの間の経過時間をそれぞれ監視することによって遠心機の構成部品の劣化状況や故障状態を検出するように構成しても良い。さらに、本実施例の検出方法は、真空ポンプの劣化や故障の監視を行うようにしたが、ロータ室内の温度変化を監視することによって冷凍装置の劣化や故障の監視を行う制御においても同様に用いることができる。
1 ロータ 1a ロータカバー
2 モータ 2a 駆動軸
3 ロータ室 4 油回転ポンプ
4a オイルミストトラップ 5 油拡散ポンプ
6 真空ホース 7 パイプ
7a 接続部 8 温度センサ
9 制御装置 10 操作表示部
11 真空センサ 12 エアリークバルブ
51 ボイラ 52 油
53 ヒータ 54 シリンダ
55 放熱フィン 56 ジェット部
57 入気口 58 排気口
100 遠心機 101 画面
110 ロータ回転速度表示欄 111 回転数
112 設定回転数 120 運転時間表示欄
121 経過時間 122 設定時間
130 ロータ温度表示欄 131 ロータ温度
132 設定温度 140 ロータ種表示欄
141 識別番号 150 加減速情報表示欄
152 加減速勾配 160 機能表示部
170 真空表示欄 171〜173 バー
180 スタートボタン 185 ストップボタン
190 補足情報表示領域 191 アイコン

Claims (7)

  1. 分離すべき試料を保持するロータと、該ロータを収容して密閉空間を形成するロータ室と、前記ロータを回転駆動する駆動源と、前記ロータ室内を真空にするために前記ロータ室内の気体をロータ室外に排気する油回転ポンプを含む真空ポンプ装置と、制御の情報を表示する表示部と、遠心分離運転の制御をする制御手段を有する遠心機において、
    前記ロータ室の圧力を検出する真空センサを有し、
    前記制御手段は遠心分離運転時に減圧開始から前記ロータ室の圧力が所定値P (但し、P<P)に減圧されるまでの到達時間 を測定し、前記到達時間T が所定の時間 より長くなった時に、前記表示部に前記油回転ポンプの保守点検が必要である旨を表示しながら、前記遠心分離運転を継続することを特徴とする遠心機。
  2. 前記制御手段は、減圧開始からタイムアウト時間T OUT1 (但し、T OUT1 以内に前記ロータ室の圧力が所定値P に到達しない場合は、前記表示部に前記油回転ポンプの故障である旨を表示すると共に、前記遠心分離運転を停止させることを特徴とする請求項1に記載の遠心機。
  3. 前記真空ポンプ装置には油拡散ポンプも含み、
    前記制御手段は遠心分離運転時に、前記ロータ室の圧力前記所定値P から所定値P に至るまでの到達時間T を測定し、
    前記到達時間T が所定の時間T より長くなった時に、前記表示部に前記油拡散ポンプの保守点検が必要である旨を表示しながら、前記遠心分離運転を継続することを特徴とする請求項1又は2に記載の遠心機。
  4. 前記制御手段は、前記所定値P からタイムアウト時間T OUT2 (但し、T OUT2 以内に所定値P に到達しない場合は、前記表示部に前記油拡散ポンプの故障である旨を表示すると共に、前記遠心分離運転を停止させることを特徴とする請求項3に記載の遠心機。
  5. 記保守点検が必要である旨の表示、前記遠心分離運転中に前記表示部に表示し続けることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の遠心機。
  6. 前記保守点検が必要である旨の表示は、前記表示部に表示される画面中にアイコン形式で表示することを特徴とする請求項に記載の遠心機。
  7. ユーザによって前記アイコン選択されたら、前記真空ポンプの点検箇所の詳細情報を前記表示部に表示することを特徴とする請求項に記載の遠心機。
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