JP6314352B2 - 遊技機 - Google Patents

Description

本発明は遊技機に関し、詳細には、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かの判定の結果を、表示画面等による演出を用いて遊技者に報知する遊技機に関する。

従来、特定の始動口を遊技球が通過することを契機として、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かの判定である当たり判定を行う遊技機が知られている。この遊技機では、遊技盤上に設けられた始動口を遊技球が通過すると乱数が取得され、この乱数があらかじめ「当たり」と決められた所定の乱数であるか否かを判断することにより、当たり遊技を実行するか否かの判定が行われる。そして、画像を表示する表示手段や音声を発生させるスピーカ等の演出手段を用いて、当たり判定の結果を遊技者に報知するための様々な演出（報知演出）を実行することで、遊技性を高めている。

このような遊技機の中には、当たり遊技が実行されることに対する遊技者の期待感を高めるために、複数回の報知演出に亘って連続予告を行う遊技機も提案されている（例えば、特許文献１参照）。この遊技機では、その後に当たり遊技が実行されるか否かを、始動口への遊技球の入賞時に取得される乱数を用いて予測する予測手段が設けられており、この予測手段によって当たり遊技が実行されることが予測された場合に、連続予告を実行することができる。これにより、複数回の報知演出に亘って、当たり遊技が実行されることへの遊技者の期待感を高めることを実現している。

また、当たり判定を行う２つの抽選手段（第一抽選手段及び第二抽選手段）を備えると共に、第二抽選手段による判定結果を報知するための報知演出を、第一抽選手段による判定結果を報知するための報知演出よりも優先して実行する遊技機も提案されている（例えば、特許文献２参照）。この遊技機によると、報知演出の内容を抽選手段に応じて変えることで、演出内容を多様化することを実現している。さらに、一方の抽選手段による判定結果を優先して遊技者に報知することで、遊技が単調となることを防止している。

特開２００３−３３４３６６号公報 特開２００８−４３３７６号公報

しかしながら、特許文献１に記載の遊技機では、複数回の報知演出に亘る特定演出の内容を、遊技の進行に併せて適切に制御することはできないという問題点があった。例えば、複数回の報知演出に亘る特定演出を経てはずれの判定結果を表示させることが一旦決定された場合、その直後に当たり遊技が実行されることがその後に判明しても、当たりが報知されるまで継続する連続性のある演出を実行することはできなかった。また、複数回の報知演出に亘る連続性のある特定演出を、特許文献２に記載の遊技機に適用する場合、優先して実行すべき報知演出を特定演出の実行中に割り込ませると、報知される判定結果と特定演出の内容との整合性が取れなくなるという問題点もあった。

本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、複数回の報知演出に亘る連続性を有する演出の内容を、遊技の進行状況に応じて適切に制御することができる遊技機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、請求項１に記載の遊技機は、遊技盤上に設けられた始動口への遊技球の通過を検出する遊技球検出手段と、当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための当たり乱数を取得する当たり乱数取得手段と、当該当たり乱数取得手段によって取得された前記当たり乱数を順次記憶する当たり乱数記憶手段と、当該当たり乱数記憶手段によって記憶された前記当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う当たり判定手段と、前記当たり判定手段の判定結果を示す演出である報知演出の演出内容及び演出時間を決定するための複数の演出パターンを、前記当たり判定手段による判定結果が当たりであることの期待度が異なる複数の演出種類に分けて記憶する演出パターン記憶手段と、前記遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、前記演出種類を決定するための乱数である演出種類決定乱数を取得する演出種類決定乱数取得手段と、前記報知演出を開始させる際において前記当たり乱数記憶手段によって記憶されている前記当たり乱数の数を示す報知演出開始時保留球数と、前記当たり判定手段による判定結果と、前記演出種類決定乱数取得手段によって取得されている演出種類決定乱数の値とに応じて、実行を開始する前記報知演出の前記演出種類を決定する演出種類決定手段と、前記演出種類決定手段によって決定された前記演出種類に属する前記演出パターンに応じて前記報知演出を実行する演出実行制御手段と、前記演出実行制御手段によって前記報知演出が実行されている間に前記遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、前記当たり乱数取得手段及び前記演出種類決定乱数取得手段によって新たに乱数が取得された場合、新たに取得された前記当たり乱数についての情報と新たに取得された前記演出種類決定乱数の値とに応じて少なくとも決定される前記演出種類を先読みする演出種類先読み手段と、前記演出種類先読み手段によって前記演出種類についての情報が先読みされる契機となった前記当たり乱数についての判定結果が示されるまでの一又は複数の前記報知演出の実行中に、前記当たり遊技が実行される期待度が通常よりも高いことを示す特定演出を実行するか否かを、新たに取得された前記当たり乱数についての情報、及び前記演出種類先読み手段によって先読みされた前記演出種類についての情報に応じて決定する特定演出実行決定手段と、当該特定演出実行決定手段によって前記報知演出中に前記特定演出を実行することが決定された場合、実行することが決定される契機となった前記当たり乱数についての判定結果が示されるまでの間に行われる前記特定演出の内容を決定する特定演出内容決定手段とを備え、前記特定演出内容決定手段は、決定した内容の前記特定演出が終了するまでの間に前記遊技球検出手段によって新たに遊技球が検出されたことに起因して、前記演出種類先読み手段によって前記演出種類についての情報がさらに先読みされた場合、新たに取得された前記当たり乱数についての情報、及び前記演出種類先読み手段によって先読みされた前記演出種類の情報に応じて、前記演出実行制御手段によって実行される前記特定演出の内容を変更する演出内容変更手段を備え、前記演出内容変更手段は、前記演出種類先読み手段によってさらに先読みされた前記演出種類の情報が、最も前記期待度が低い前記演出種類を示す場合、前記特定演出の内容を変更しないことを特徴とする。

請求項１に記載の遊技機によると、報知演出が実行されている間に始動口を遊技球が通過し、新たに当たり乱数が取得されると、一又は複数の報知演出の実行中に特定演出を実行するか否かが、少なくとも新たに取得された当たり乱数が参照されて決定される。この特定演出とは、当たり遊技が実行されることの期待度が通常よりも高いことを示す演出であり、複数回の報知演出に亘って実行することが可能である。特定演出の実行が決定されると、特定演出の内容が決定され、演出実行制御手段によって実行される。そして、この特定演出が終了するまでの間に、さらに新たに遊技球が検出されたことに起因して、演出種類先読み手段によって演出種類についての情報がさらに先読みされると、新たに取得された当たり乱数についての情報、及び演出種類先読み手段によって先読みされた演出種類の情報に応じて適切に制御することができる。よって、特定演出と、この特定演出の終了時に示される当たり判定の結果とを適切に調整することができ、判定結果を示すまでの一連の演出をスムーズに実行することができる。また、報知演出の概要を決定するための複数の演出パターンが、当たりであることの期待度が異なる複数の演出種類（カテゴリ）に分けて記憶されており、演出種類決定乱数及び当たり乱数により、報知演出のカテゴリの決定、特定演出を実行するか否かの決定、さらには特定演出の内容の変更を行うことができる。従って、当たり・はずれの結果のみならず、報知演出のカテゴリも参照して特定演出を制御することができる。すなわち、演出種類先読み手段は、その後に実行される報知演出のカテゴリについての情報を先読みすることで、複数回の報知演出に亘る一連の演出を自由に制御することができる。従って、本発明に係る遊技機は、複数回の報知演出に亘る連続性を有する演出の内容を、遊技の進行状況に応じて適切に制御することができる。

パチンコ機１の正面図である。 遊技盤２の正面図である。 パチンコ機１の電気的構成を示すブロック図である。 主基板４１のＲＡＭ５２の記憶エリアを示す概念図である。 ＲＡＭ５２の第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５を示す概念図である。 主基板４１のＲＯＭ５３の記憶エリアを示す概念図である。 ＲＯＭ５３のカテゴリ決定テーブル記憶エリア５３０５に記憶されている第一カテゴリ決定テーブルを示す概念図である。 ＲＯＭ５３の特別図柄変動パターン記憶エリア５３０６に記憶されている第一変動パターン決定テーブルを示す概念図である。 主基板４１におけるメイン処理のフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。 カテゴリ通知コマンドの内容及び第一大当たり判定の結果と、特定演出の各パターンの当選割合とを対応させた表である。 サブ統合基板５８のＲＯＭ５８３の特定演出態様記憶エリアを示す概念図である。 サブ統合基板５８におけるサブ統合基板処理のフローチャートである。 サブ統合基板処理で行われる特定演出制御処理のサブルーチンのフローチャートである。 パチンコ機１における特定演出の内容の変更を時間経過に応じて表した説明図である。 パチンコ機１における特定演出の内容の変更を時間経過に応じて表した説明図である。

以下、本発明に係る遊技機の一実施の形態であるパチンコ機１について、図面を参照して説明する。まず、図１及び図２を参照して、パチンコ機１の機械的構成について説明する。図１は、パチンコ機１の正面図であり、図２は、遊技盤２の正面図である。

図１に示すように、パチンコ機１の正面の上半分の部分には、発射ハンドル７の操作により図示外の発射機から発射された遊技媒体としての遊技球が流下する遊技盤２が設けられている。この遊技盤２は略正方形であり（図２参照）、透明なガラス板を保持した前面枠１３で保護されている。遊技盤２の下方部には、発射機に遊技球を供給し、且つ賞品球を受ける上皿５が設けられている。そして、上皿５の直下には賞品球を受ける下皿６が設けられ、下皿６の右横には遊技球の発射を調整する発射ハンドル７が設けられている。さらに、前面枠１３の上部には、左右方向の略全長に亘って前側に膨出するように正面視三日月形の照明装置３５が配設されており、前面枠１３の上部における左右の角にはスピーカ４８がそれぞれ設けられている。また、前面枠１３の前面には演出用の電飾ランプが多数設けられている。

また、図２に示すように、遊技盤２の前面には、ガイドレール３で囲まれた略円形の遊技領域４が形成されている。この遊技領域４の略中央には、ＬＣＤから構成された表示画面２８やＬＥＤ等を備えた図柄表示装置８が設けられている。この図柄表示装置８の左側には普通図柄始動ゲート１２が設けられている。また、図柄表示装置８の下側には、遊技球が上部から入賞可能な第一始動口１４が配設されており、その直下には、開閉部材が開放された場合のみ遊技球が左右から入賞可能な第二始動電動役物１５が配設されている。また、第二始動電動役物１５の下方には大入賞口１６が設けられている。そして、大入賞口１６の左側に普通入賞口１７，１９が、右側に普通入賞口１８，２０が設けられている。尚、遊技盤２には、上記以外に種々の電飾ランプやその他の電飾用ＬＥＤ、風車及び多数の障害釘等が設けられている。

また、図柄表示装置８は、中央にＬＣＤからなる表示画面２８を備えている。この表示画面２８には動画やメッセージ等様々な映像が表示される。特に、第一大当たり判定及び第二大当たり判定の結果を示すデモ図柄を表示する３つのデモ図柄表示部と、第一特別図柄作動保留球数を表示する第一保留球数表示部２９と、第二特別図柄作動保留球数を表示する第二保留球数表示部３０とが表示される。ここで、第一特別図柄作動保留球数とは、第一始動口１４に入賞して未だ第一大当たり判定が行われていない遊技球である第一保留球の数であり、第二特別図柄作動保留球数とは、第二始動電動役物１５に入賞して未だ第二大当たり判定が行われていない遊技球である第二保留球の数である。尚、判定結果を遊技者に報知する報知演出が開始されると、デモ図柄の動作は高速変動を経て低速変動となり、左、右の順で停止する。そして、左右のデモ図柄が同一の図柄となれば、判定結果が大当たりの可能性があることを示す様々なリーチ演出が行われて、全てのデモ図柄が同一となれば、大当たり遊技が開始されることとなる。一方で、低速変動後に停止した左右のデモ図柄が異なる図柄であれば、リーチ演出が行われることなくそのまま中央のデモ図柄も停止し、判定結果がはずれであることが示される。

また、第一始動口１４の左方には、普通図柄表示部２４、普通図柄記憶数表示ＬＥＤ５９、第一特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６０、第二特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６１、第一特別図柄表示部２５、及び第二特別図柄表示部２６が設けられている。普通図柄表示部２４は１つのＬＥＤからなり、点灯状態が普通当たりの当選、消灯状態が落選を示しており、点滅状態がこれから普通当たり判定の結果を報知することを示す変動状態とされている。また、普通図柄記憶数表示ＬＥＤ５９は、普通当たり判定の結果がまだ表示されていない遊技球の個数、所謂普通図柄作動保留球数を表示する。第一特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６０は第一特別図柄作動保留球数を表示し、第二特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６１は第二特別図柄作動保留球数を表示する。尚、普通図柄記憶数表示ＬＥＤ５９、第一特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６０、及び第二特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６１はいずれも２つのＬＥＤからなり、２つのＬＥＤのうちの左側のみの点灯が保留球数「１」、両方の点灯が「２」、左側の点滅が「３」、両方の点滅が「４」、両方の消灯が「０」を示す。そして、第一特別図柄表示部２５及び第二特別図柄表示部２６は共に２つの７セグメントから構成されており、２桁の数字又は記号からなる特別図柄が、第一大当たり判定又は第二大当たり判定の結果に応じて表示される。

次に、本実施の形態のパチンコ機１における遊技及び演出の概要について説明する。パチンコ機１では、第一始動口１４へ遊技球が入賞すると各種乱数が取得され、取得された乱数に基づいて第一大当たり判定が行われる。また、第二始動電動役物１５へ遊技球が入賞した場合にも乱数が取得され、第二大当たり判定が行われる。そして、第一大当たり判定の結果は第一特別図柄表示部２５に表示される第一特別図柄によって、第二大当たり判定の結果は第二特別図柄表示部２６に表示される第二特別図柄によって、遊技者に報知される。さらに、大当たり判定の結果を分かりやすく遊技者に報知しつつ、遊技者の興趣をより強く惹き付けるために、表示画面２８では、第一特別図柄・第二特別図柄の変動に同期させて様々な報知演出が行われる。この報知演出では、デモ図柄の変動に伴い多様な演出が実行され、大当たり判定の結果を示すデモ図柄の組み合わせが確定表示される。そして、報知演出の演出時間や演出内容を決定するための変動パターンが多数記憶されており、大当たり判定の結果に応じたテーブルが参照されて変動パターンの１つが決定されると、決定された変動パターンに従って報知演出、及び特別図柄の変動が制御されることとなる。

ここで、パチンコ機１では、その後に大当たり遊技が実行される期待度が通常よりも高いことを示す特定演出を、１又は複数の報知演出中に実行することができる。詳細には、報知演出中のデモ図柄は高速変動を行った後低速変動へ移行し、所定の場合にはリーチ演出を経て、判定結果を示す組み合わせで確定表示されるが、パチンコ機１では、高速変動中に特定演出を実行することで、大当たり遊技に対する遊技者の期待感を高めることができる。また、複数回の報知演出に亘って特定演出を実行することで、遊技者の興趣をより強く惹き付けることもできる。しかし、特定演出が複数回連続して実行されたにも関わらず、リーチ演出すら行われずにはずれを示すデモ図柄の組み合わせが表示される状況が多くなると、遊技者は落胆し、興趣を損ねる結果となる。よって、報知演出中に新たに乱数が取得された場合には、その後に報知される大当たり判定の結果、及び報知演出の種類（例えば、大当たりの期待度が高い報知演出が実行されるか否か）を新たに取得された乱数に基づいて判断し、この判断結果に応じて特定演出を制御している。

しかし、遊技の進行に併せて特定演出の内容を適切に制御することは困難であった。例えば、後述するが、パチンコ機１では第一大当たり判定の結果よりも第二大当たり判定の結果が優先して遊技者に報知される。このような構成の遊技機では、所定の第一大当たり判定の結果が表示されるまで継続する特定演出の実行中に、第二始動電動役物１５へ新たに遊技球が入賞すると、一連の特定演出と、この特定演出の終了時点で実行される報知演出との対応が取れなくなり、一連の演出をスムーズに実行することができなかった。また、複数回の報知演出に亘る特定演出の実行中に、さらに特定演出を実行することが決定されると、それまでに実行されていた特定演出と、新たに実行される特定演出との間の連続性が途切れ、遊技者の興趣を損なう結果となっていた。

そこで、パチンコ機１では、特定演出を実行することが決定されている間に、第一始動口１４又は第二始動電動役物１５へ新たに遊技球が入賞した場合には、新たな入賞を契機として取得された乱数に基づいて、特定演出の内容を変更することができる構成とした。これにより、遊技の進行に併せて特定演出の内容を適切に制御し、遊技者の興趣を惹き付けることが可能な特定演出をスムーズに実行することを実現している。この詳細は図面を参照して後述する。

次に、本実施の形態のパチンコ機１の電気的構成について、図３を参照して説明する。図３は、パチンコ機１の電気的構成を示すブロック図である。図３に示すように、制御部４０は、主基板４１、電源基板４２、演出制御基板４３、払出制御基板４５、ランプドライバ基板４６、中継基板４７、及びサブ統合基板５８から構成されている。この制御部４０は、パチンコ機１（図１参照）の裏側（背面側）に設けられている。

はじめに、主基板４１について説明する。パチンコ機１の主制御を司る主基板４１には、プログラムに従って各種の処理を行う主基板ＣＰＵユニット５０が設けられている。この主基板ＣＰＵユニット５０には、各種の演算処理を行うＣＰＵ５１と、演算処理中に発生するデータの値等を一時的に記憶するＲＡＭ５２と、制御プログラム、各種データの初期と、他の基板への指示を行うコマンド等を記憶したＲＯＭ５３とが設けられており、これらは１つのＬＳＩとして一体にモールディングされている。また、主基板ＣＰＵユニット５０には割込信号発生回路５７が接続されており、ＣＰＵ５１は、この割込信号発生回路５７から割込信号が入力される毎に、ＲＯＭ５３に記憶されている制御プログラムを実行する。

また、主基板４１にはＩ／Ｏインタフェイス５４が設けられており、サブ統合基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７等のサブ基板と、第一始動口１４へ入賞した遊技球を検出する第一始動口スイッチ６９と、第二始動電動役物１５へ入賞した遊技球を検出する第二始動電動役物スイッチ７０とが接続されている。また、主基板４１のＩ／Ｏインタフェイス５４には、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機１の情報を出力する出力ポート５５が接続されている。

次いで、払出制御基板４５及び中継基板４７について説明する。払出制御基板４５には、ＣＰＵ４５ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭが内蔵されており、賞品球払出装置４９に接続されている。そして、主基板４１から送信されるコマンドに従って、賞品球払出装置４９の制御を行う。また、中継基板４７には、普通図柄始動ゲート１２への遊技球の通過を検出する普通図柄作動スイッチ７１、大入賞口１６の開閉部材を開放・閉鎖する大入賞口開放ソレノイド７２、第二始動電動役物１５の開閉部材を開放・閉鎖する電動役物開放ソレノイド７３、大入賞口１６に入賞した遊技球を検出するための大入賞口スイッチ７５、普通入賞口１７〜２０に入賞した遊技球を検出するための普通入賞口スイッチ７６、普通図柄表示部２４、第一特別図柄表示部２５、第二特別図柄表示部２６、普通図柄記憶数表示ＬＥＤ５９、第一特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６０、及び第二特別図柄記憶数表示ＬＥＤ６１が接続されている。そして、中継基板４７は、スイッチやソレノイドの配線の中継と、主基板４１から直接制御される表示部等への中継とを行っている。尚、第一始動口１４、第二始動電動役物１５、大入賞口１６、及び普通入賞口１７〜２０に遊技球が入賞すると、所定数の遊技球が払い出される。

次いで、サブ統合基板５８、演出制御基板４３、及びランプドライバ基板４６について説明する。サブ統合基板５８には、ＣＰＵ５８１、ＲＡＭ５８２、及びＲＯＭ５８３が設けられており、演出制御基板４３、ランプドライバ基板４６、及びスピーカ４８に接続されている。そして、主基板４１から送信されるコマンドに従って、演出等の総合的な制御を行っている。また、演出制御基板４３はＣＰＵ４３ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭを内蔵しており、表示画面２８の制御を行っている。また、ランプドライバ基板４６にはＣＰＵ４６ａや図示外の入力インタフェイス、ＲＡＭ及びＲＯＭが内蔵されており、照明装置３５が接続されている。そして、サブ統合基板５８から送信されるコマンドに基づいて、照明装置３５の発光を制御している。

次いで、電源基板４２について説明する。電源基板４２は、主基板４１及び遊技球発射装置３７に接続されており、各基板及び遊技球発射装置３７に直流の安定化した電力を供給している。遊技球発射装置３７は、図示外の発射モータや、発射ハンドル７に設けられたタッチセンサ、発射装置停止スイッチ、及び発射強弱調整ボリューム等からなり、一定間隔（本実施の形態では０．６秒）毎に１個ずつ遊技球を遊技領域へ発射する。

次に、主基板４１のＲＡＭ５２の記憶エリアについて、図４を参照して説明する。図４は、主基板４１のＲＡＭ５２の記憶エリアを示す概念図である。図４に示すように、ＲＡＭ５２には、各種のカウンタを記憶するカウンタ記憶エリア５２０１、普通図柄始動ゲート１２や第一始動口１４、第二始動電動役物１５等の各入賞口に遊技球が入賞したか否かを示すフラグを記憶する入賞球フラグ記憶エリア５２０２、普通図柄始動ゲート１２を遊技球が通過した際に取得される乱数を記憶する普通当たり関係情報記憶エリア５２０３、普通図柄作動保留球数を記憶する普通図柄作動保留球数記憶エリア５２０４、第一始動口１４への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５、第一特別図柄作動保留球数を記憶する第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６、第二始動電動役物１５への遊技球の入賞時に取得される乱数を記憶する第二大当たり関係情報記憶エリア５２０７、第二特別図柄作動保留球数を記憶する第二特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０８、主基板４１からサブ統合基板５８、払出制御基板４５、中継基板４７等へ出力される制御コマンドを記憶するコマンド関係記憶エリア５２０９、各種フラグを記憶するフラグ関係記憶エリア５２１０等が設けられている。さらに、ＲＡＭ５２には図示外の各種の記憶エリアが設けられている。

次に、ＲＡＭ５２のカウンタ記憶エリア５２０１に記憶される各カウンタについて説明する。ＲＡＭ５２に記憶されるカウンタには、乱数を取得するための乱数取得カウンタ、時間を計測するためのタイマカウンタ、入賞球数を計数するための入賞球数カウンタ等がある。

まず、乱数取得カウンタについて説明する。乱数取得カウンタとしては、普通当たり判定カウンタ、第一・第二大当たり判定カウンタ、第一・第二大当たり特別図柄決定カウンタ、第一・第二カテゴリ決定カウンタ、第一・第二変動パターン決定カウンタ等がある。これらのカウンタの値は、割込信号発生回路５７（図３参照）からの割込信号に基づいて実行されるメイン処理のカウンタ更新処理（Ｓ１２、図９参照）において、一定間隔の時間（例えば、割込信号発生の間隔である２ｍｓ）毎に所定量（例えば「１」）ずつ加算される。また、各カウンタには最小値（下限値）及び最大値（上限値）が設けられており、最小値から最大値までの範囲の数値内を循環するように構成されている。そして、更新により値が一巡して初期値と同じ値となる毎に、新たな初期値が取得され、その初期値に対して「１」ずつの加算が行われる。この新たな初期値の決定には、所定のアルゴリズムにより乱数を発生させる初期値乱数処理によって生成された乱数が用いられる。尚、これらの乱数取得カウンタは、後述するメイン処理の普通図柄処理（Ｓ１６、図９参照）、及び特別図柄処理（図１０乃至図１２参照）において使用される。

次いで、タイマカウンタについて説明する。タイマカウンタは時間を計測するために使用されるカウンタであり、時間の計測開始時に初期値として所定の値が記憶される。例えば、１秒を計測する場合には初期値として「５００」が記憶される。そして、割込信号発生の間隔である２ｍｓ毎に行われるカウンタ更新処理（Ｓ１２、図９参照）において「１」ずつ減算されて、値が「０」でなければ時間の計測中、値が「０」となることで所定時間が経過したと判断される。

次いで、入賞球数カウンタについて説明する。入賞球数カウンタは、大入賞口１６が１回の開閉動作を行う間に、この大入賞口１６へ入賞した遊技球の個数を計数するために使用される。このカウンタの初期値は「０」であり、後述するメイン処理のスイッチ読込処理（Ｓ１１、図９参照）において入賞が検出される毎に「１」加算される。そして、大入賞口１６が閉鎖すると初期化される。

次に、第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５について、図５を参照して説明する。図５は、ＲＡＭ５２の第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５を示す概念図である。この第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５は、後述するメイン処理の特別図柄処理（図１０乃至図１２参照）において使用される。図５に示すように、第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５には、判定エリア、及び第一〜第四記憶エリアが設けられている。そして、第一〜第四記憶エリアには、第一始動口１４へ入賞し、まだ第一大当たり判定の結果が報知されていない遊技球（特別図柄作動保留球）の取得した乱数が記憶される。また、判定エリアには、現在行われている第一大当たり判定の結果報知や、大当たり遊技の基になった乱数が記憶されている。

この判定エリア及び第一〜第四記憶エリアのそれぞれには、第一大当たり判定カウンタの値が記憶される第一大当たり乱数欄、第一特別図柄決定カウンタの値が記憶される第一特別図柄決定乱数欄、第一カテゴリ決定カウンタの値が記憶される第一カテゴリ決定乱数欄、及び第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される第一変動パターン決定乱数欄が設けられている。ここで、カテゴリとは、各報知演出が属する演出の区分であり、「リーチ非成立」、「ノーマルリーチ」等の複数のカテゴリが設けられているが、詳細は図７を参照して後述する。そして、第一始動口１４を遊技球が通過すると、ＲＡＭ５２の第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値に対応する記憶エリアに各値が記憶され、この値に基づいて第一大当たり判定、大当たりと判定された場合の第一特別図柄の決定、第一変動パターンのカテゴリの決定、そして、決定されたカテゴリに属する第一変動パターンの決定が行われる。

そして、判定エリアに記憶されている値に対する処理が終了したら、第一記憶エリアに記憶されている値が判定エリアにシフトされ、この値に基づいて次の第一大当たり判定等の処理が行われる。これに伴い、第二〜第四記憶エリアの各値が１つ番号の若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる。ここで、記憶エリアの数は４つである。すなわち、第一始動口１４へ入賞した遊技球に対して、乱数を記憶して作動を保留しておくことができる数は４つである。従って、第一特別図柄作動保留球数の上限は４つであり、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値は「４」より大きい値を取ることはない。尚、ＲＡＭ５２の第二大当たり関係情報記憶エリア５２０７においても同様に判定エリア及び第一〜第四記憶エリアが設けられており、４球の遊技球の情報を保留できるようになっているが、第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５と構成が同じであるためこの説明を省略する。また、ＲＡＭ５２の普通当たり関係情報記憶エリア５２０３においても同様に判定エリア及び第一〜第四記憶エリアが設けられており、４球の遊技球の情報を保留できるようになっている。

次に、主基板４１のＲＯＭ５３の記憶エリアについて、図６を参照して説明する。図６は、主基板４１のＲＯＭ５３の記憶エリアを示す概念図である。ＲＯＭ５３には、パチンコ機１のリセットが行われる際に各記憶エリアに記憶される初期値等を記憶する初期設定記憶エリア５３０１、ＣＰＵ５１がパチンコ機１を制御するための各種プログラムを記憶する制御プログラム記憶エリア５３０２、主基板４１から各サブ基板に出力される制御コマンドのテーブルを記憶する制御コマンドテーブル記憶エリア５３０３、特別図柄表示部２５，２６に表示する特別図柄の組み合わせを記憶する特別図柄組み合わせパターン記憶エリア５３０４、変動パターンのカテゴリを保留球数に応じて決定するためのカテゴリ決定テーブルを記憶するカテゴリ決定テーブル記憶エリア５３０５、特別図柄及びデモ図柄の変動パターンに関するテーブル等の情報を記憶する特別図柄変動パターン記憶エリア５３０６、大当たり判定、普通当たり判定、特別図柄の決定等が行われる際に参照される各種テーブルを記憶する判定テーブル記憶エリア５３０７等が設けられている。さらに、ＲＯＭ５３には、図示外の各種の記憶エリアが設けられている。

次に、ＲＯＭ５３のカテゴリ決定テーブル記憶エリア５３０５に記憶されている第一カテゴリ決定テーブルについて、図７を参照して説明する。図７は、ＲＯＭ５３のカテゴリ決定テーブル記憶エリア５３０５に記憶されている第一カテゴリ決定テーブルを示す概念図である。カテゴリとは、各報知演出が属する演出の区分であり、パチンコ機１では、大当たり遊技が実行される期待度が低い順に「リーチ非成立」、「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ」、「発展リーチ」の４つのカテゴリが設けられている。

「リーチ非成立」のカテゴリに属する報知演出では、デモ図柄を高速変動させた後低速変動に移行させて、リーチ演出を経ることなくそのままはずれを示すデモ図柄の組み合わせが確定表示される。従って、判定結果が大当たりの場合には、「リーチ非成立」のカテゴリが選択されることはない。「ノーマルリーチ」のカテゴリに属する報知演出では、低速変動後に左右のデモ図柄が同一の図柄となり、ノーマルリーチ演出が行われるが、演出時間は他のリーチ演出に比べて短く（図８参照）、大当たり時に選択される割合も低い。「スーパーリーチ」のカテゴリに属する報知演出では、低速変動後、ノーマルリーチ演出と同様の演出を経て、種々のスーパーリーチ演出が行われる。「発展リーチ」に属する報知演出では、スーパーリーチ演出と同様の演出を経た後、さらに大当たりの期待度が高いことを示す発展リーチ演出が行われる。

そして、図７に示すように、大当たり判定の結果に応じてカテゴリの選択割合を変化させることで、各カテゴリについての大当たりの期待度が割り当てられている。例えば、期待度が最も高い「発展リーチ」のカテゴリが決定される割合は、大当たりの場合には６８／１２８であるが、はずれの場合には大当たりの場合よりも大幅に小さい（例えば、保留数が４の場合には３／１２８）。そして、後述するように、大当たりの期待度が高いカテゴリの報知演出ほど演出時間を長くすることで、遊技者の期待感をより強く惹き付けている（図８参照）。

ここで、パチンコ機１では、報知演出の実行中に第一始動口１４へ遊技球が入賞すると、取得された各種乱数が第一保留球として記憶され、記憶された第一保留球についての第一大当たり判定の結果が順次遊技者に報知される。しかし、記憶可能な第一保留球の最大数は「４」であるため、記憶されている第一保留球が多い場合には、第一大当たり判定の実行機会の減少を防ぐために、より短い時間で報知演出を実行することが望ましい。また、第一保留球が少ない場合には、報知演出が行われない時間を短くして遊技者を楽しませるために、より長い時間報知演出を行うことが望ましい。これを実現するために、従来は変動パターンを決定するためのテーブルを保留球数に応じて別々に記憶しておかなければならなかった。

これに対し、パチンコ機１では、具体的に第一変動パターンを決定する前に、図７に示す第一カテゴリ決定テーブルを用いて、報知演出のカテゴリを保留球数に応じて決定する。その後、後述する第一変動パターン決定テーブル（図８参照）を用いて、既に決定されているカテゴリに属する変動パターンの中から１つを決定する。そして、第一カテゴリ決定テーブル（図７参照）では、第一保留球数が多い程、演出時間がより短いカテゴリ（期待度がより低いカテゴリ）が決定され易くなる構成となっている。例えば、通常状態（非時短状態）中にはずれと判定され、カテゴリ決定乱数の値が１０８である場合、第一保留球数が「１・２」のいずれかであれば「リーチ非成立」のカテゴリが決定されるのに対し、保留球数が「０」であれば「ノーマルリーチ」のカテゴリが決定される。これにより、第一大当たり判定の実行機会の減少の防止と、報知演出が行われない時間の短縮とを容易に実現することができる。尚、判定結果が大当たりとなる確率は約１／３００であり、大当たりの場合のカテゴリの選択割合を保留球数に応じて変化させても効果は薄いため、本実施の形態では、大当たりの場合のカテゴリの選択割合は第一保留球数に関わらず同じとなっている。しかし、大当たりの場合にもカテゴリの選択割合を変化させてもよいことは言うまでもない。

また、パチンコ機１では、その後に大当たり遊技が実行される期待度が通常よりも高いことを示す特定演出を、１又は複数の報知演出中に実行することができる。詳細には、１又は複数の報知演出において、デモ図柄の高速変動中にキャラクタを表示画面２８に表示させる等の種々の特定演出を行うことで、遊技者の期待感を高めることができる。ここで、特定演出によって遊技者の期待感を高めるには、その後に実行される報知演出の種類をあらかじめ把握しておかなければならい。例えば、特定演出が実行されたにもかかわらずリーチ演出すら行われない状況が連続すると、遊技者の興趣は損なわれるためである。しかし、その後に実行される報知演出の種類を乱数取得時に把握することは困難であった。特に、先述したような、保留球数に応じて報知演出の時間等を変化させる遊技機では、乱数取得時に報知演出実行時の保留球数まで把握することは不可能であった。よって、その後に実行される報知演出の種類を正確に把握することはできなかった。

そこで、図７に示すように、カテゴリ決定乱数の値が大きくなる程、大当たりの期待度が高いカテゴリが決定されるように、第一カテゴリ決定テーブルを構成した。これにより、所定の期待度以上のカテゴリが第一保留球数に関わらず決定されるか否かを、第一始動口１４への遊技球の入賞時に容易に判断することができる。例えば、カテゴリ決定乱数の値が１１５以上であるか否かを判断することにより、期待度が「ノーマルリーチ」以上のカテゴリが決定されるか否かを判断することができる。

より具体的には、カテゴリ決定乱数の値が１〜１０７であれば、リーチ演出が実行されることはないと判断され、リーチ演出が行われないことを示すリーチ非成立コマンドが主基板４１からサブ統合基板５８へ送信される。カテゴリ決定乱数値が１０８〜１１４であれば、ノーマルリーチのカテゴリが決定される可能性があることを示すリーチ可能性有コマンドが送信される。カテゴリ決定乱数値が１１５〜１２０であれば、ノーマルリーチのカテゴリ、又はこれよりも期待度が高いスーパーリーチのカテゴリが決定されることを示すノーマル以上確定コマンドが送信される。カテゴリ決定乱数値が１２１〜１２４であれば、スーパーリーチ、又はこれよりも期待度が高い発展リーチのカテゴリが決定されることを示すスーパー以上確定コマンドが送信される。そして、カテゴリ決定乱数値が１２５〜１２７であれば、発展リーチのカテゴリが決定されることを示す発展確定コマンドがサブ統合基板５８へ送信される。

このような構成により、その後にどの期待度以上の報知演出が実行されるかを、第一始動口１４へ遊技球が入賞した時点で容易に先読みすることができる。よって、特定演出を実行するか否かを適切に判断することができる。尚、時短状態中に参照される第一カテゴリ決定テーブルの構成は、通常状態中に参照されるテーブルと同様の構成となっているため、この説明は省略する。また、第二大当たり判定の結果を示す報知演出のカテゴリを決定するための第二カテゴリ決定テーブルについても、図７に示す第一カテゴリ決定テーブルと同様の構成であるため、この説明を省略する。

次に、ＲＯＭ５３の特別図柄変動パターン記憶エリア５３０６に記憶されている第一変動パターン決定テーブルについて、図８を参照して説明する。図８は、ＲＯＭ５３の特別図柄変動パターン記憶エリア５３０６に記憶されている第一変動パターン決定テーブルを示す概念図である。変動パターンとは、大当たり判定による判定結果を示す際に用いられる図柄の変動パターンである。この変動パターンによって、特別図柄表示部２５，２６、及び表示画面２８のデモ図柄表示部に表示される図柄の変動時間や、これらの図柄の変動に同期して表示画面２８、照明装置３５、スピーカ４８等によって行われる報知演出のパターンが決定される。そして、サブ統合基板５８では、主基板４１で決定された変動パターンに基づいて演出の具体的な内容、例えば、特定演出を実行するか否かを決定する。

図８に示すように、第一変動パターン決定テーブルには、第一大当たり判定時の遊技状態（通常状態又は時短状態）、及び第一大当たり判定の結果（大当たり又ははずれ）に応じたテーブルが設けられている。そして、各テーブルでは、先述したカテゴリに対して１又は複数の変動パターンが対応付けられている。そして、後述する特別図柄処理（図１０乃至図１２参照）では、遊技状態及び判定結果に応じた第一変動パターン決定テーブルが参照され、第一カテゴリ決定テーブル及び第一カテゴリ決定乱数によって決定されたカテゴリに属する第一変動パターンのうちの１つが、第一変動パターン決定乱数の値によって決定される。例えば、「ノーマルリーチ」のカテゴリが決定されている場合には、第一変動パターン決定乱数の値に関わらず、ノーマルリーチの第一変動パターンが決定される。また、「スーパーリーチ」のカテゴリが決定されている場合には、スーパーリーチＡ・Ｂ・Ｃの３つの第一変動パターンのうちの１つが決定される。これにより、第一変動パターン決定テーブルを第一保留球数に応じて複数設けることなく、報知演出の出現割合を第一保留球数に応じて変化させることを容易に実現している。尚、「リーチ非成立」のカテゴリが決定された場合には必ずリーチ非成立の変動パターンが決定されるが、この変動時間（すなわち、報知演出の時間）は、第一保留球数が多い程短くなるように設定されている。これにより、報知演出の出現割合を保留球数に応じて変化させることと併せて、第一大当たり判定の実行機会が失われる虞を低下させることを実現している。

尚、本実施の形態で用いられているカテゴリ決定テーブル及び変動パターン決定テーブルは一例に過ぎず、テーブルの内容を適宜設定できることは言うまでもない。例えば、本実施の形態の第一カテゴリ決定テーブル（図７参照）では、第一カテゴリ決定乱数の値が大きくなる程大当たりの期待度が高いカテゴリが選択される構成となっている。しかし、乱数値が大きくなる程、期待度が低いカテゴリが選択される構成としても、本発明は実現が可能である。すなわち、乱数値の昇順又は降順に従って、各カテゴリを期待度順に乱数に対応させれば、所定の期待度以上のカテゴリが第一保留球数に関わらず決定されるか否かを乱数値によって判断することができる。また、カテゴリの数や報知演出の種類、変動時間等は適宜設定できることは言うまでもない。また、第二大当たり判定の結果を示す報知演出を制御するための第二変動パターンも、第一変動パターンと同様の方法で決定されるため、第二変動パターンを決定するための第二変動パターン決定テーブルの説明は省略する。

次に、パチンコ機１の主基板４１による動作の詳細について、図９乃至図１２を参照して説明する。図９は、主基板４１におけるメイン処理のフローチャートであり、図１０乃至図１２は、メイン処理で実行される特別図柄処理のサブルーチンのフローチャートである。以下、フローチャートの各ステップについて「Ｓ」と略記する。

パチンコ機１の制御は、ＲＯＭ５３の制御プログラム記憶エリアに記憶されている制御プログラムにより行われる。制御プログラムのメイン処理は、割込信号発生回路５７（図３参照）が発生する割込信号をＣＰＵ５１が感知した際に、ＣＰＵ５１において実行される。割込信号は、一定の間隔（本実施の形態では２ｍｓ）毎に発生されるので、メイン処理は２ｍｓ毎に繰り返し実行されることになる。

まず、主基板４１で行われるメイン処理について、図９を参照して説明する。図９に示すように、割込信号の感知によってメイン処理が開始されると、まず、コマンド出力処理が行われる（Ｓ１０）。このコマンド出力処理では、制御コマンドが、Ｉ／Ｏインタフェイス５４を介してサブ統合基板５８や払出制御基板４５、中継基板４７等に出力される。制御コマンドには、保留球数をサブ統合基板５８へ通知する保留球数通知コマンド、報知演出の実行中に新たに取得された第一大当たり乱数についての先読みの結果を通知する大当たり乱数先読みコマンド、先読みされた報知演出のカテゴリについての情報を通知するカテゴリ通知コマンド、決定された特別図柄の変動パターンを指示するコマンド、特別図柄を停止させるタイミングを指示するコマンド、大当たり遊技の開始を通知するコマンド、電動役物の開閉タイミングを指示するコマンド等、多数のコマンドがある。ここで出力される制御コマンドは、前回実施されたメイン処理において、ＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に出力コマンドとして記憶された制御コマンドである。

次いで、スイッチ読込処理が行われる（Ｓ１１）。このスイッチ読込処理では、普通図柄始動ゲート１２、第一始動口１４、第二始動電動役物１５、普通入賞口１７〜２０、及び大入賞口１６への遊技球の入賞を検知するための処理が行われる。具体的には、これらの入賞口に設けられた各スイッチ（図３参照）により遊技球が検出されたか否かが判断され、遊技球が検出された場合には、ＲＡＭ５２の入賞球フラグ記憶エリア５２０２に記憶された各スイッチに対応したフラグがＯＮとされる。さらに、大入賞口１６の１回の開放中に入賞した遊技球の個数が入賞球数カウンタによって計数される。尚、スイッチ読込処理の開始時には、入賞球フラグ記憶エリアの全てのフラグがリセットされる。

次いで、カウンタ更新処理が行われる（Ｓ１２）。先述したように、このカウンタ更新処理では、ＲＡＭ５２のカウンタ記憶エリアに記憶されている乱数取得カウンタの各値が所定量だけ加算され、タイマカウンタの各値が所定量だけ減算される。

次いで、特別電動役物処理が行われる（Ｓ１３）。この特別電動役物処理では、大当たり遊技中に、大入賞口１６の開閉動作を指示するためのコマンドの処理が行われる。また、大当たり遊技の終了時に、大当たり遊技の基となった特別図柄の種類に応じて、確率変動時短状態及び非確率変動時短状態のいずれかを生起させるためのフラグ（確率変動フラグ及び時短中フラグ）の処理が行われる。

次いで、特別図柄処理が行われる（Ｓ１４）。この特別図柄処理では、第一大当たり乱数についての情報の先読み、第一大当たり判定の結果を示す報知演出のカテゴリの先読み、第一・第二大当たり判定、変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等の処理が行われる。この特別図柄処理については、図１０乃至図１２のフローチャートを参照して後述する。

次いで、普通電動役物処理が行われる（Ｓ１５）。この普通電動役物処理では、普通当たりとなった場合に、第二始動電動役物１５の開閉部材を所定時間開放させて遊技球の入賞を容易とする処理が行われる。尚、第二始動電動役物１５の１回の開放時間は、通常状態中よりも時短状態中の方が長い。

次いで、普通図柄処理が行われる（Ｓ１６）。普通図柄処理では、普通図柄始動ゲート１２を遊技球が通過した際に、普通当たり判定カウンタの値が普通当たり乱数として取得される。そして、取得された乱数に基づいて普通当たり判定が行われ、判定結果を普通図柄表示部２４に表示させる処理が行われる。尚、普通図柄表示部２４に表示される普通図柄の変動時間は、通常状態中よりも時短状態中の方が短く、普通当たりと判定される確率は通常状態中よりも時短状態中の方が大幅に高いため、通常状態中に第二始動電動役物１５へ遊技球が入賞することは稀である。

次いで、賞品球の払い出しを行う払出処理（Ｓ１７）、及びエラーチェック（Ｓ１８）が行われる。パチンコ機１にエラーが発生している場合には、表示画面２８にエラー表示を行わせたり、スピーカ４８にエラー音を発音させたりする。そこで、Ｓ１０のコマンド出力処理にてサブ統合基板５８へ送信するためのエラーコマンドがＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリアに記憶される。次いで、情報出力処理（Ｓ１９）において、図示外の遊技場管理用コンピュータにパチンコ機１の大当たり情報、始動情報等の各種の情報が出力ポート５５を介して出力される。情報出力処理が終わるとメイン処理は終了する。そして、割込信号発生回路５７から割込信号を受信すると、また最初からメイン処理が実行される。

次に、メイン処理の特別図柄処理（Ｓ１４）の詳細について、図１０乃至図１２に示すフローチャートを参照して説明する。先述したように、特別図柄処理では、第一大当たり乱数についての情報の先読み、第一大当たり判定の結果を示す報知演出のカテゴリの先読み、第一・第二大当たり判定、変動パターンの決定、指示、図柄の変動の開始及び終了の指示等の処理が行われる。

はじめに、特別図柄処理で使用されるフラグについて説明する。ＲＡＭ５２のフラグ関係記憶エリアには、特別図柄表示状態フラグ、大当たり遊技状態フラグ、確率変動フラグ、時短中フラグ等が記憶されている。特別図柄表示状態フラグは第一特別図柄表示部２５及び第二特別図柄表示部２６の状態を示すフラグであり、２つの特別図柄表示部２５，２６のいずれかが変動している場合（変動中）には「１」、いずれか一方が停止表示されている場合（停止表示中）には「２」、共に変動中、停止表示中のいずれでもない場合には「０」が記憶されている。また、大当たり遊技状態フラグは、大当たり遊技中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となっている。また、確率変動フラグは、大当たりと判定される確率が通常状態中よりも高くなる確率変動中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となる。そして、時短中フラグは、普通図柄の変動時間が通常よりも短くなり、普通当たりとなる確率が通常よりも高くなり、さらに第二始動電動役物１５の開閉部材の開放時間が通常よりも長くなる時短状態中に「１」が記憶されて「ＯＮ」となる。

図１０に示すように、メイン処理の特別図柄処理が開始されると、第一始動口１４に遊技球が入賞しているか否かが判断される（Ｓ２１）。スイッチ読込処理（Ｓ１１、図９参照）において、第一始動口１４への遊技球の入賞が検出されていない場合には（Ｓ２１：ＮＯ）、そのままＳ３２の判断へ移行する。

第一始動口１４への遊技球の入賞が検出されている場合には（Ｓ２１：ＹＥＳ）、その遊技球についての乱数を取得する処理が行われる。しかし、乱数を取得して記憶することができる第一特別図柄作動保留球数（第一保留球数）の数は「４」である。そこで、ＲＡＭ５２の第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値が「４」であるか否かの判断が行われ（Ｓ２２）、「４」である場合には（Ｓ２２：ＹＥＳ）、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままＳ３２の判断へ移行する。

第一保留球数が「０」〜「３」のいずれかである場合には（Ｓ２２：ＮＯ）、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値に「１」が加算され（Ｓ２３）、保留球数をサブ統合基板５８へ通知するための保留球数通知コマンドが、ＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ２４）。そして、カウンタ記憶エリア５２０１の第一大当たり判定カウンタ、第一特別図柄決定カウンタ、第一カテゴリ決定カウンタ、第一変動パターン決定カウンタの値が取得される（Ｓ２５）。

次いで、取得された第一大当たり乱数（第一大当たり判定カウンタの値）についての情報の先読みが行われて（Ｓ２６）、先読みの結果を示す大当たり乱数先読みコマンドがＲＡＭ５２に記憶される（Ｓ２７）。この第一大当たり乱数先読み処理では、ＲＯＭ５３の判定テーブル記憶エリア５３０７に記憶されているテーブルに、取得された最新の第一大当たり乱数を当てはめることで、その第一大当たり乱数についての情報の先読みが行われる。ここで、大当たり判定を行うための判定テーブルには、通常状態中（非確率変動中）に用いられる低確率判定テーブルと、大当たりと判定される確率が非確率変動中よりも高くなる高確率判定テーブルとが設けられている。そして、低確率判定テーブルで大当たりとして割り当てられている全ての乱数値は、高確率判定テーブルでも大当たりとして割り当てられている。そこで、第一大当たり乱数先読み処理（Ｓ２６）では、遊技状態に関わらずはずれと判定される乱数、確率変動中でのみ大当たりと判定される乱数、及び遊技状態に関わらず大当たりと判定される乱数のいずれであるかが判断される。そして、コマンドを記憶する処理（Ｓ２７）では、遊技状態に関わらずはずれと判定される乱数であれば、はずれを示すコマンド「０１Ｈ」が、確率変動中でのみ大当たりと判定される乱数が取得された場合には、その旨を示すコマンド「０２Ｈ」が、遊技状態に関わらず大当たりと判定される乱数が取得された場合には、大当たりを示すコマンド「０３Ｈ」が記憶されることとなる。これにより、先読み処理時の遊技状態と実際の第一大当たり判定時の遊技状態とが異なる場合でも、第一大当たり乱数についての先読みの結果を利用して特定演出を制御することを可能としている。

尚、第一大当たり乱数先読み処理では、必ずしも実際の第一大当たり判定の結果と一致する判定を行う必要は無い。例えば、大当たりとして割り当てられている乱数の一部についてのみ、大当たりを示す先読みコマンドを送信し、それ以外の乱数についてははずれを示す先読みコマンドを送信するように設定してもよい。本実施の形態では、はずれを示すコマンド「０１Ｈ」が送信されることにより、事前に「はずれ」であることを遊技者に報知するわけではないので、大当たりとして割り当てられている乱数の一部についてはずれを示す先読みコマンドを送信したとしても、特定演出の実行抽選の当選割合に差異が生じるのみであり、特に不具合は生じない。

次いで、取得された第一カテゴリ決定乱数（第一カテゴリ決定カウンタの値）により、第一大当たり判定の結果を示す報知演出が属するカテゴリの先読み処理が行われる（Ｓ２８）。この処理は、第一カテゴリ決定テーブル（図７参照）が参照されて行われる。先述したように、各カテゴリが選択される割合は、報知演出開始時の第一保留球数に応じて異なるように設定されているが、本実施の形態における第一カテゴリ決定テーブルによると、所定の期待度以上のカテゴリが第一保留球数に関わらず決定されるか否かを容易に判断することができる。具体的には、図７に示すように、通常状態中にはずれと判定された場合の第一カテゴリ決定乱数の値が１０７以下であればリーチ非成立となると判断でき、１０８以上であればリーチ演出が行われる可能性があると判断できる。また、乱数値が１１５以上であれば、大当たりの期待度がノーマルリーチ以上であるカテゴリが決定されると判断でき、１２１以上であれば、期待度がスーパーリーチ以上であるカテゴリ（スーパーリーチ又は発展リーチ）が決定されると判断できる。また、乱数値が１２５以上であれば、最も期待度が高い発展リーチのカテゴリが決定されると判断できる。

次いで、先読みされた報知演出のカテゴリを示すカテゴリ通知コマンドが、ＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ２９）。詳細には、第一カテゴリ決定乱数の値が０以上１０７以下であれば、リーチ演出が行われないことを通知するリーチ非成立コマンドが記憶され、乱数値が１０８以上１１４以下であれば、リーチ演出が実行される可能性があることを示すリーチ可能性有コマンドが記憶される。また、乱数値が１１５以上１２０以下であれば、ノーマルリーチ以上の期待度のカテゴリが決定されることを示すノーマル以上確定コマンドが記憶され、乱数値が１２１以上１２４以下であれば、スーパーリーチ以上の期待度のカテゴリが決定されることを示すスーパー以上確定コマンドが記憶される。また、乱数値が１２５以上１２７以下であれば、発展リーチのカテゴリが決定されることを示す発展確定コマンドが記憶される。

次いで、Ｓ２５の処理で取得された乱数が、ＲＡＭ５２の第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５のうち、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値に対応する番号の記憶エリアに記憶される（Ｓ３０）。具体的には、第一大当たり乱数欄には第一大当たり判定カウンタの値が、第一特別図柄決定乱数欄には第一特別図柄決定カウンタの値が、第一カテゴリ決定乱数欄には第一カテゴリ決定乱数の値が、第一変動パターン決定乱数欄には第一変動パターン決定カウンタの値が記憶される。そして、Ｓ３２の判断へ移行する。

次いで、第二始動電動役物１５への遊技球の入賞に関する処理が行われる。まず、第二始動電動役物１５に遊技球が入賞しているか否かが判断される（Ｓ３２）。第二始動電動役物１５に設けられた第二始動電動役物スイッチ７０に対応するフラグが「ＯＦＦ」となっており、遊技球が入賞していないと判断された場合には（Ｓ３２：ＮＯ）、そのままＳ３８（図１１参照）の判断へ移行する。第二始動電動役物１５に遊技球が入賞していると判断された場合には（Ｓ３２：ＹＥＳ）、第二特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０８の値が「４」であるか否かの判断が行われる（Ｓ３３）。「４」である場合には（Ｓ３３：ＹＥＳ）、この遊技球についての乱数は記憶できないので、そのままＳ３８の判断へ移行する。

第二特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０８の値が「４」でない場合には（Ｓ３３：ＮＯ）、第二特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０８の値に「１」が加算されて（Ｓ３４）、保留球数通知コマンドが記憶される（Ｓ３５）。そして、第二大当たり判定カウンタ、第二特別図柄決定カウンタ、第二カテゴリ決定カウンタ、第二変動パターン決定カウンタの各値が取得され（Ｓ３６）、取得された各値がＲＡＭ５２の第二大当たり関係情報記憶エリア５２０７に記憶されて（Ｓ３７）、Ｓ３８の判断へ移行する。

次いで、図１１に示すように、大当たり遊技状態であるか否かの判断が行われる（Ｓ３８）。大当たり遊技状態である場合には、大当たり判定や判定結果の報知は行われない。そこで、大当たり遊技状態フラグが「ＯＮ」であり、大当たり遊技状態であると判断された場合には（Ｓ３８：ＹＥＳ）、そのままメイン処理へ戻る。

大当たり遊技状態フラグが「ＯＦＦ」である場合には（Ｓ３８：ＮＯ）、大当たり遊技状態ではないので、特別図柄表示部２５，２６及び報知演出の制御に関する処理が行われる。まず、特別図柄表示状態フラグにより、特別図柄表示部２５，２６のいずれかが変動中であるか否かの判断が行われる（Ｓ３９）。特別図柄表示状態フラグが「１」でなく、いずれも変動中でない場合には（Ｓ３９：ＮＯ）、いずれかの特別図柄が停止表示中であるか否かが判断される（Ｓ４０）。特別図柄表示状態フラグが「２」でなく、２つの特別図柄表示部２５，２６が共に停止表示中でなければ（Ｓ４０：ＮＯ）、第一大当たり判定又は第二大当たり判定が行われる。

そこで、図１２のフローチャートに示すように、大当たり判定を行うべき遊技球が存在するか否かの確認が行われる。まず、ＲＡＭ５２の第二特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０８の値により、第二特別図柄作動保留球数数の値が「１」以上であるか否かが判断される（Ｓ４１）。本実施の形態では、第一特別図柄作動保留球及び第二特別図柄作動保留球が共に「１」以上である場合には、第二大当たり判定が優先して実行される。従って、第二特別図柄作動保留球数が「１」以上である場合には（Ｓ４１：ＹＥＳ）、Ｓ５４の処理へ移行して第二大当たり判定が行われる。一方で、第二特別図柄作動保留球数が「０」である場合には（Ｓ４１：ＮＯ）、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値により、第一特別図柄作動保留球数の値が「１」以上であるか否かが判断される（Ｓ４２）。「０」であれば（Ｓ４２：ＮＯ）、大当たり判定を行うべき遊技球は存在しないので、そのままメイン処理へ戻る。「１」以上であれば（Ｓ４２：ＹＥＳ）、第一大当たり判定を行うため、Ｓ４３の処理へ移行する。

第一大当たり判定では、まず、第一特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０６の値が「１」減算され（Ｓ４３）、第一大当たり関係情報記憶エリア５２０５の値がシフトされる。すなわち、第一記憶エリアに記憶されている乱数が判定エリアにシフトされ、第二〜第四記憶エリアに記憶されている乱数が番号の１つ若い記憶エリアへシフトされ、第四記憶エリアの値がクリアされる（Ｓ４４）。次いで、保留球数をサブ統合基板５８へ通知するための保留球数通知コマンドが記憶され（Ｓ４５）、第一大当たり判定が行われる（Ｓ４６）。この第一大当たり判定は、ＲＯＭ５３の判定テーブル記憶エリア５３０７に記憶されている第一大当たり判定テーブルが参照されて、判定エリアの第一大当たり乱数欄（図５参照）に記憶されている値により行われる。確率変動フラグに「１」が記憶されて「ＯＮ」となっている確率変動状態中であれば、大当たりとして決められている特定の値の数が非確率変動状態中よりも多い第一高確率判定テーブルが参照されて第一大当たり判定が行われる。一方で、確率変動フラグが「ＯＦＦ」となっている非確率変動状態中であれば、第一低確率判定テーブルが参照されて判定が行われる。

次いで、特別図柄を決定する処理、及び変動演出のカテゴリを決定する処理が行われる。まず、第一大当たり判定の結果が「大当たり」であるか否かが判断される（Ｓ４８）。「大当たり」であれば（Ｓ４８：ＹＥＳ）、大当たりを示す第一特別図柄が第一特別図柄決定乱数の値によって決定され、決定された第一特別図柄を示す特別図柄指定コマンドがコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ４９）。ここで決定された特別図柄に応じて、大当たり遊技終了後の遊技状態等が決定される。次いで、第一カテゴリ決定テーブル（図７参照）のうち、時短状態中であるか否かに応じた大当たり時のテーブルが参照されて、第一カテゴリ決定乱数欄の値により、報知演出のカテゴリが決定される（Ｓ５０）。そして、Ｓ６５の処理へ移行する。

また、第一大当たり判定の結果が「はずれ」であれば（Ｓ４８：ＮＯ）、はずれを示す第一特別図柄（本実施の形態では「−−」）が決定される（Ｓ５１）。そして、第一カテゴリ決定テーブルのうち、時短状態中であるか否かに応じたはずれ時のテーブルが参照されて、第一カテゴリ決定乱数の値により、報知演出のカテゴリが決定される（Ｓ５２）。そして、Ｓ６５の処理へ移行する。

また、第二大当たり判定では、まず、第二特別図柄作動保留球数記憶エリア５２０８の値が「１」減算され（Ｓ５４）、第二大当たり関係情報記憶エリア５２０７に記憶されている値がシフトされる（Ｓ５５）。そして、保留球数通知コマンドが記憶され（Ｓ５６）、遊技状態に応じて第二大当たり判定が行われる（Ｓ５７）。次いで、第二大当たり判定の結果が大当たりであれば（Ｓ５９：ＹＥＳ）、大当たりを示す第二特別図柄が決定され（Ｓ６０）、第二大当たりを示す報知演出が属するカテゴリが第二カテゴリ決定乱数により決定されて（Ｓ６１）、Ｓ６５の処理へ移行する。また、判定結果がはずれであれば（Ｓ５９：ＮＯ）、はずれを示す第二特別図柄が決定され（Ｓ６２）、はずれを示す報知演出が属するカテゴリが決定されて（Ｓ６３）、Ｓ６５の処理へ移行する。

次いで、決定されたカテゴリに属する１又は複数の変動パターンのうちの１つが、第一変動パターン決定テーブル（図８参照）、又は第二変動パターン決定テーブルが参照されることによって決定される（Ｓ６５）。例えば、第一大当たり判定によって通常状態中にはずれと判定された場合、決定されたカテゴリが「リーチ非成立」であれば、変動パターン決定乱数の値に関わらず、リーチ非成立の変動パターンが決定される。このリーチ非成立の変動パターンには、変動時間が異なる４つのパターンが保留球数に応じて設けられており、その時点での保留球数に応じた変動パターンが決定されることとなる。また、通常状態中に第一大当たりと判定された場合に決定されたカテゴリが「スーパーリーチ」であり、変動パターン決定乱数の値が「３０〜７９」であれば、「スーパーＢ」の変動パターンが決定されることとなる。

次いで、決定された変動パターンを示すと共に、特別図柄及びデモ図柄の変動開始を指示するための変動パターン指定コマンドが、ＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に記憶される（Ｓ６６）。そして、変動パターン毎に決められている特別図柄の変動時間が特別図柄変動時間カウンタに記憶され（Ｓ６７）、第一特別図柄及び第二特別図柄のいずれかが変動中であることを示す「１」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて（Ｓ６８）、メイン処理へ戻る。

また、図１１に示すＳ３９の判断において、特別図柄表示状態フラグに「１」が記憶されており、一方の特別図柄が変動中であると判断された場合には（Ｓ３９：ＹＥＳ）、変動時間が経過したか否かが判断される（Ｓ７１）。Ｓ６７（図１２参照）でセットされた特別図柄変動時間カウンタの値が「０」となった場合には、変動時間が経過したので（Ｓ７１：ＹＥＳ）、ＲＡＭ５２のコマンド関係記憶エリア５２０９に特別図柄停止コマンドが記憶される（Ｓ７２）。この特別図柄停止コマンドは、変動している第一特別図柄又は第二特別図柄の変動停止、及び表示画面２８等によって行われる変動演出の終了を指示するためのコマンドである。そして、所定の停止表示時間が特別図柄停止時間カウンタに記憶され（Ｓ７３）、一方の特別図柄が停止表示中であることを示す「２」が特別図柄表示状態フラグに記憶されて（Ｓ７４）、メイン処理へ戻る。一方で、Ｓ７１の判断において、特別図柄変動時間カウンタの値が「０」でなく、変動時間がまだ経過していない場合には（Ｓ７１：ＮＯ）、特別図柄の変動が継続される。そこで、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。

また、Ｓ４０の判断において、特別図柄表示状態フラグに「２」が記憶されており、一方の特別図柄が停止表示中であると判断された場合には（Ｓ４０：ＹＥＳ）、停止表示時間が経過したか否かが判断される（Ｓ７５）。Ｓ７３でセットされた特別図柄停止時間カウンタの値が「０」でない場合には（Ｓ７５：ＮＯ）、そのまま特別図柄処理を終了し、メイン処理へ戻る。一方で、カウンタの値がカウンタ更新処理（Ｓ１２、図９参照）において減算されて「０」となった場合には、停止表示時間が経過したので（Ｓ７５：ＹＥＳ）、２つの特別図柄が共に停止表示中でも変動中でもないことを示す「０」が特別図柄表示状態フラグに記憶される（Ｓ７６）。そして、時短中フラグ処理が行われる（Ｓ７７）。パチンコ機１では、大当たり遊技終了後に生起された非確率変動時短状態は、大当たり判定が１００回行われると終了する。そこで、Ｓ７７の処理では、非確率変動時短状態中に大当たり判定が１００回行われた場合に、時短中フラグを「０」とする処理が行われる。

次いで、先に行われた大当たり判定で大当たりと判定された場合には（Ｓ７８：ＹＥＳ）、大当たり遊技状態であることを示す「１」が大当たり遊技状態フラグに記憶されて「ＯＮ」とされ（Ｓ７９）、大当たり遊技を開始することをサブ統合基板５８へ通知する大当たり遊技開始コマンドが記憶されて（Ｓ８０）、メイン処理へ戻る。また、大当たりと判定されなかった場合には（Ｓ７８：ＮＯ）、そのままメイン処理へ戻る。

次に、サブ統合基板５８における処理について説明する。サブ統合基板処理では、主基板４１から送信されるコマンドに従って、表示画面２８、照明装置３５、スピーカ４８等による演出を制御する処理が行われる。特に、その後に大当たり遊技が実行される期待度が通常よりも高いことを示す特定演出を実行するか否かを、主基板４１から送信されるカテゴリ通知コマンド等に基づいて決定する。そして、特定演出を実行することが決定された場合には、デモ図柄の高速変動中に特定演出を実行する制御を行う。

まず、サブ統合基板５８のＲＡＭ５８２について説明する。ＲＡＭ５８２には、主基板４１により指定された変動パターンが記憶される変動パターン記憶エリア、各種カウンタが記憶されるカウンタ記憶エリア、特別図柄作動保留球数が記憶される保留球数記憶エリア、実行することが決定されている特定演出のパターンが記憶される特定演出パターン記憶エリア、実行することが決定されている特定演出の態様が記憶される特定演出態様記憶エリア、カテゴリ通知コマンドによって主基板４１から通知された内容を記憶する通知カテゴリ記憶エリア、演出制御基板４３等に出力される制御コマンドが記憶されるコマンド関係記憶エリア、各種フラグが記憶されるフラグ関係記憶エリア等の記憶エリアが設けられている。

そして、カウンタ記憶エリアに記憶されるカウンタには、最終変動判断カウンタがある。最終変動とは、特定演出を実行する契機となった乱数についての特別図柄及びデモ図柄の変動であり、最終変動が行われることで一連の特定演出が終了する。そして、最終変動判断カウンタとは、最終変動までに要する図柄変動の回数（報知演出の回数）を判断するためのカウンタであり、例えば、このカウンタの値が「１」となっていれば、図柄変動を伴う報知演出を１回経た後に最終変動が行われることを示す。このカウンタの値に基づいて特定演出の具体的な態様が決定されるが、詳細はフローチャートを参照して後述する。

次いで、サブ統合基板５８のＲＯＭ５８３について説明する。ＲＯＭ５８３には、ＣＰＵ５８１がパチンコ機１の制御を補助するための各種プログラムが記憶されている。また、サブ統合基板５８から演出制御基板４３及びランプドライバ基板４６に出力される制御コマンドのテーブルが記憶される制御コマンドテーブル記憶エリア、特定演出を実行するか否かを決定するためのテーブル等の各種テーブルが記憶されるテーブル記憶エリア、特定演出の態様を記憶する特定演出態様記憶エリア等の各種記憶エリアが設けられている。

次に、特定演出のパターン、及び各パターンの当選割合とカテゴリ通知コマンドとの対応について、図１３を参照して説明する。図１３は、カテゴリ通知コマンドの内容及び第一大当たり判定の結果と、特定演出の各パターンの当選割合とを対応させた表である。先述したように、報知演出の実行中に第一始動口１４へ遊技球が入賞すると、主基板４１では、新たに取得された乱数に基づいて、第一大当たり乱数についての情報の先読みと報知演出のカテゴリの先読みとが行われる。そして、先読みの結果がサブ統合基板５８へ通知される。サブ統合基板５８では、主基板４１から通知された先読みの結果に応じて、特定演出を実行するか否か、及び実行する特定演出のパターンを決定し、１又は複数の報知演出に亘って特定演出を実行させる制御を行う。

まず、パチンコ機１における特定演出のパターンについて説明する。「０回」とは、特定演出を実行しないこと、すなわち、特定演出を実行するか否かの抽選に落選したことを示す。「１回」とは、最終変動までは特定演出を実行せず、最終変動における報知演出中にのみ特定演出を実行させるパターンである。また、「パターンＡ」とは、特定演出を実行することが決定された際に行われていた図柄変動の次の変動では特定演出を実行させず、次々回の変動から最終変動までは特定演出を実行させるパターンである。例えば、「パターンＡ」を実行することが決定された場合の保留球数が「４」であれば、その後１回目の報知演出中には特定変動は実行されず、２回目〜４回目の報知演出中に連続して特定演出が実行される。また、「パターンＢ」とは、特定演出実行決定後の次の変動で特定演出を実行させ、次々回の変動から最終変動の１回前までは特定演出を実行させず、最終変動で再び特定演出を実行させるパターンである。例えば、「パターンＢ」を実行することが決定された場合の保留球数が「４」であれば、その後１回目の報知演出中に特定演出が実行され、２回目及び３回目の報知演出中には実行されず、４回目の報知演出中に再び特定演出が実行される。そして、「全変動」とは、最終変動が行われるまでの全ての図柄変動で特定演出を伴わせるパターンであり、保留球数が複数である場合には、必ず連続して特定演出が実行されることとなる。

次いで、これらの特定演出のパターンの当選割合と、主基板４１から受信したカテゴリ通知コマンド及び大当たり乱数先読みコマンドとの対応について説明する。図１３に示すように、パチンコ機１では、先読みされた第一大当たり乱数がはずれを示す乱数である場合、受信したカテゴリ通知コマンドに対応する大当たりの期待度が高い程、特定演出が実行される割合が高くなるように設定されている。例えば、大当たりの期待度がゼロである「リーチ非成立コマンド」を受信した場合には、特定演出が実行される割合は「４／１０２４」であるのに対し、期待度が最も高い「発展確定コマンド」を受信した場合には、特定演出が実行される割合は「８００／１０２４」となっている。さらに、先読みされた第一大当たり乱数が大当たりを示す乱数である場合には、カテゴリ通知コマンドの種類に関わらず高い割合（「８００／１０２４」）で特定演出が行われる。このように、パチンコ機１によると、その後に実行される報知演出のカテゴリを保留球数に関わらず先読みできることにより、報知演出のカテゴリに併せて特定演出の内容を制御することが可能となっている。

また、それぞれのカテゴリ通知コマンドには、特定演出の内容を差し替えるか否かを判断するための優先順位が設定されている。詳細には、先読みされた第一大当たり乱数がはずれを示す乱数である場合には、対応する大当たりの期待度が高いカテゴリ通知コマンドほど優先順位が高くなるように設定されている。そして、先読みされた第一大当たり乱数が大当たりを示す乱数である場合には、カテゴリ通知コマンドの種類に関わらず、最も優先順位が高くなるように設定されている。このような構成のもと、詳細は後述するが、特定演出を実行することが決定されている間に、さらに主基板４１から先読み結果が送信されてきた場合、新たに受信したコマンドの優先順位が先に受信したコマンドの優先順位よりも高い場合にのみ、特定演出の実行パターンの再抽選を行う。これにより、はずれを示すリーチ演出が特定演出中に実行され、その後さらに特定演出が継続された場合には、遊技者は大当たりとなることをさらに強く期待することができる。

次に、パチンコ機１における特定演出の態様について、図１４を参照して説明する。図１４は、サブ統合基板５８のＲＯＭ５８３の特定演出態様記憶エリアを示す概念図である。パチンコ機１における特定演出の態様は３つのグループに区分けされており、各グループにはそれぞれ「写真集」、「メール」、「じゃんけん」の３つの特定演出態様が属している。このグループは、特定演出中に登場するキャラクタに応じて分けられており、グループＡの演出態様ではキャラクタＡが、グループＢではキャラクタＢが、グループＣではキャラクタＣが表示され得る。そして、各特定演出態様では、実行され得る特定演出があらかじめ定められている。例えば、グループＡの「メール」の特定演出態様では、キャラクタＡのロゴの表示、保留球数表示部２９，３０（図２参照）における保留球数の表示態様の変化、キャラクタＡの動画の表示、キャラクタＡからのメールを受信する演出のうち、１又は複数の演出がデモ図柄の高速変動中に表示画面２８に表示される。そして、詳細は後述するが、特定演出の実行中に特定演出態様を差し替える場合には、差し替え前の特定演出態様と同じグループ内の特定演出態様に差し替える。これにより、特定演出の態様が突然変化して統一性を失ってしまう不具合を防止することを実現している。

以下、サブ統合基板５８で行われるサブ統合基板処理について、図１５及び図１６を参照して説明する。図１５は、サブ統合基板５８におけるサブ統合基板処理のフローチャートであり、図１６は、サブ統合基板処理で行われる特定演出制御処理のサブルーチンのフローチャートである。

サブ統合基板処理が開始されると、まず、主基板４１から保留球数通知コマンドを受信したか否かが判断される（Ｓ９９）。受信した場合には（Ｓ９９：ＹＥＳ）、コマンドによって通知された第一・第二特別図柄作動保留球数が、ＲＡＭ５８２の保留球数記憶エリアに記憶される（Ｓ１００）。そして、記憶された保留球数が表示画面２８内の保留球数表示部２９，３０に表示される（Ｓ１０１）。

次いで、第一大当たり乱数よりも先に大当たり判定の結果が報知される第二大当たり乱数が取得された場合に、特定演出を伴わせる報知演出の回数を１回増加させる処理が行われる。まず、第二保留球数が増加したことがコマンドによって通知されたか否かが判断され（Ｓ１０２）、第二保留球数の増加でなければ（Ｓ１０２：ＮＯ）、そのままＳ９９の判断へ戻る。第二保留球数の増加であれば（Ｓ１０２：ＹＥＳ）、最終変動までに要する図柄変動の回数を判断するための最終変動判断カウンタが「０」であるか否かが判断される（Ｓ１０３）。「０」であれば（Ｓ１０３：ＹＥＳ）、特定演出を実行することは決定されていないため、そのままＳ９９の判断へ戻る。「０」でなければ（Ｓ１０３：ＮＯ）、最終変動判断カウンタの値に「１」が加算されて（Ｓ１０４）、Ｓ９９の判断へ戻る。

また、保留球数通知コマンドを受信していない場合には（Ｓ９９：ＮＯ）、カテゴリ通知コマンドを受信したか否かが判断される（Ｓ１０５）。受信した場合には（Ｓ１０５：ＹＥＳ）、特定演出制御処理が行われる（Ｓ１０６）。この特定演出制御処理では、特定演出を実行するか否かの決定、特定演出の内容（特定演出態様、及び特定演出を伴わせる報知演出の回数）の変更、及び演出制御基板４３等への特定演出の実行指示等の処理が行われる。

図１６に示すように、特定演出制御処理が開始されると、遊技状態が時短状態中であるか否かが判断される（Ｓ１３１）。パチンコ機１では、通常状態中でのみ特定演出を実行し、時短状態中には特定演出を実行しない構成となっている。従って、時短状態中であると判断された場合には（Ｓ１３１：ＹＥＳ）、そのまま図１５に示すサブ統合基板処理へ戻る。

時短状態中でないと判断された場合には（Ｓ１３１：ＮＯ）、最終変動までに要する図柄変動の回数を判断するための最終変動判断カウンタの値が「０」であるか否かが判断される（Ｓ１３２）。「０」である場合には（Ｓ１３２：ＹＥＳ）、特定演出の実行中ではないため、乱数が取得され、特定演出パターンの抽選が行われる（Ｓ１３３）。先述したように、この抽選は受信したカテゴリ通知コマンドの内容、及びこれと同時に主基板４１から送信される大当たり乱数先読みコマンドの内容に応じて、ＲＯＭ５８３に記憶されているテーブルが参照されて行われることとなる。そして、特定演出の実行抽選に当選しなかった場合には（Ｓ１３５：ＮＯ）、そのままサブ統合基板処理へ戻る。

特定演出の実行抽選に当選した場合、すなわち、「１回」、「パターンＡ」、「パターンＢ」、「全変動」（図１３参照）のいずれかのパターンで特定演出を実行することに当選した場合には（Ｓ１３５：ＹＥＳ）、複数の特定演出態様（図１４参照）のうちの１つが、実行する特定演出態様として決定される（Ｓ１３６）。そして、決定された特定演出態様が、ＲＡＭ５８２の特定演出態様記憶エリアに記憶される（Ｓ１３７）。次いで、主基板４１から受信したカテゴリ通知コマンドによって通知された内容が、ＲＡＭ５８２の通知カテゴリ記憶エリアに記憶され（Ｓ１３８）、Ｓ１３３において当選した特定演出のパターンが、ＲＡＭ５８２の特定演出パターン記憶エリアに記憶される（Ｓ１３９）。そして、保留球数記憶エリアに記憶されている第一保留球数及び第二保留球数の和と同じ値が、最終変動判断カウンタに記憶されて（Ｓ１４０）、サブ統合基板処理へ戻る。

一方で、時短状態中でなく（Ｓ１３１：ＮＯ）、最終変動判断カウンタの値が「０」でない場合には（Ｓ１３２：ＮＯ）、今回受信したカテゴリ通知コマンドに設定されている優先順位が、ＲＡＭ５８２の通知カテゴリ記憶エリアに記憶されているカテゴリ通知コマンドの優先順位よりも高いか否かが判断される（Ｓ１４３）。先述したように、主基板４１から通知された報知演出のカテゴリの期待度が高い程、優先順位が高くなるように設定されている（図１３参照）。そして、パチンコ機１では、新たに受信したコマンドの方が優先順位が高い場合にのみ、特定演出の内容を差し替える構成とするため、はずれを示すリーチ演出後も特定演出が継続して実行された場合には、より期待度が高い報知演出がその後に実行されることとなり、遊技者の期待感を高めることができる。そこで、今回新たに受信したコマンドの優先順位が、先に受信したコマンドの優先順位以下である場合には（Ｓ１４３：ＮＯ）、特定演出の内容の差し替えは行われることなく、そのままサブ統合基板処理へ戻る。

新たに受信したコマンドの優先順位の方が高い場合には（Ｓ１４３：ＹＥＳ）、乱数が取得され、特定演出パターンの再抽選が行われる（Ｓ１４４）。この処理は、先述した特定演出のパターンの抽選（Ｓ１３３）と同様の処理である。再抽選に当選しなければ（Ｓ１４５：ＮＯ）、そのままサブ統合基板処理へ戻る。当選した場合には（Ｓ１４５：ＹＥＳ）、既に決定されていた特定演出態様が、同グループの特定演出態様に差し替えられる（Ｓ１４６）。同グループの特定演出態様に差し替えられればよいため、同一の特定演出態様に差し替えられてもよい。次いで、新たに受信したカテゴリ通知コマンドの通知内容が記憶され（Ｓ１３８）、再当選した特定演出のパターンが記憶される（Ｓ１３９）。そして、最終変動判断カウンタに保留球数と同数の値がセットされて（Ｓ１４０）、サブ統合基板処理へ戻る。サブ統合基板処理では、特定演出制御処理が終了すると、そのままＳ９９の判断へ戻る。

図１５の説明に戻り、カテゴリ通知コマンドを受信していない場合には（Ｓ１０５：ＮＯ）、変動パターン指定コマンドを受信したか否かが判断される（Ｓ１０８）。受信した場合には（Ｓ１０８：ＹＥＳ）、コマンドによって指定されている変動パターンが、ＲＡＭ５８２の変動パターン記憶エリアに記憶される（Ｓ１０９）。そして、最終変動判断カウンタが「０」であるか否かが判断される（Ｓ１１１）。カウンタの値が「０」である場合には（Ｓ１１１：ＹＥＳ）、特定演出の実行処理は行われず、変動パターンに応じてそのまま報知演出が開始される（Ｓ１１５）。尚、報知演出の開始と同時に、表示画面２８内のデモ図柄は変動を開始する。

最終変動判断カウンタの値が「０」でない場合には（Ｓ１１１：ＮＯ）、最終変動判断カウンタの値が「１」減算される（Ｓ１１３）。次いで、ＲＡＭ５８２に記憶されている特定演出のパターン、特定演出態様、及び最終変動判断カウンタの値に応じて、今回の報知演出中に実行する特定演出が決定される（Ｓ１１４）。例えば、決定されている特定演出のパターンが「パターンＢ」である場合には、特定演出を実行することが決定された変動の次の変動でなく、最終変動判断カウンタの値が「０」でなければ、特定演出は行われない。一方で、カウンタの値が「０」であり、その変動が最終変動であれば、決定されている特定演出態様における複数の演出のうちの少なくともいずれかが、実行する特定演出として決定される。次いで、変動パターンに応じて報知演出が開始されるが、この報知演出におけるデモ図柄の高速変動中に、先に決定された特定演出が実行される（Ｓ１１５）。そして、Ｓ９９の判断へ戻る。

また、変動パターン指定コマンドを受信していない場合には（Ｓ１０８：ＮＯ）、特別図柄停止コマンドを受信したか否かが判断される（Ｓ１１７）。受信した場合には（Ｓ１１７：ＹＥＳ）、実行していた報知演出を終了させてデモ図柄を確定表示させる処理が行われて（Ｓ１１８）、Ｓ９９の判断へ戻る。

また、特別図柄停止コマンドを受信していない場合には（Ｓ１１７：ＮＯ）、大当たり遊技開始コマンドを受信したか否かが判断される（Ｓ１２０）。受信した場合には（Ｓ１２０：ＹＥＳ）、大当たり遊技中の演出を開始させる処理が行われる（Ｓ１２１）。そして、大当たり遊技が実行されると特定演出の連続性が途切れるため、大当たり遊技終了後まで特定演出を継続して実行させずに、最終変動判断カウンタが初期値である「０」に初期化されて（Ｓ１２２）、Ｓ９９の判断へ戻る。大当たり遊技開始コマンドを受信していない場合には（Ｓ１２０：ＮＯ）、その他のコマンドを受信したか否かが判断され（Ｓ１２４）、受信した場合には（Ｓ１２４：ＹＥＳ）、受信したコマンドに応じた各種処理が行われて（Ｓ１２５）、Ｓ９９の判断へ戻る。いずれのコマンドも受信していない場合には（Ｓ１２４：ＮＯ）、そのままＳ９９の判断へ戻る。

次に、本実施の形態に係るパチンコ機１の演出内容及び効果について、図１７及び図１８を参照して説明する。図１７及び図１８は、パチンコ機１における特定演出の内容の変更を時間経過に応じて表した説明図である。

まず、特定演出の実行中に第二始動電動役物１５へ遊技球が入賞し、特定演出の内容が変更される場合について、図１７を参照して説明する。図１７に示す例では、まず、第一始動口１４への遊技球の入賞を契機として、特定演出を実行するか否かの抽選が行われ、これに当選している。そして、この時点での第一保留球数は「３」であり、第二保留球数は「０」であるため、最終変動（特定演出を実行する契機となった第一大当たり乱数についての第一特別図柄及びデモ図柄の変動）までの図柄の変動回数を把握するための最終変動判断カウンタに「３」がセットされる。すなわち、この時点では、特定演出を伴う報知演出が３回行われた後に所定のリーチ演出が行われることが決定される。

その後、１回目の特定演出を伴う報知演出中に、第二始動電動役物１５へ遊技球が入賞する。この入賞を契機として行われる第二大当たり判定の結果は、第一大当たり判定の結果よりも優先して遊技者に報知されるため、特定演出の終了時と所定のリーチ演出の実行時との整合性が取れなくなる。しかしながら、パチンコ機１では、第一大当たり判定の結果を示すまでの報知演出に特定演出を伴わせることが決定されている場合に、第二始動電動役物１５へ新たに遊技球が入賞した場合には、最終変動判断カウンタの値に「１」を加算する処理を行う。これにより、特定演出を伴わせる報知演出の回数を１回増加させて、特定演出の終了時と所定のリーチ演出の実行時との整合性を取ることを可能にしている。よって、所定のリーチ演出を実行するまでの一連の演出をスムーズに実行することができる。

次いで、ノーマルリーチを最終変動とした特定演出が、ノーマルリーチよりも大当たりの期待度が高い発展リーチを最終変動とする特定演出に差し替えられる場合について、図１８を参照して説明する。図１８に示す例では、まず、第一始動口１４への遊技球の入賞を契機として、特定演出を実行するか否かの抽選が行われ、これに当選している。そして、最終変動判断カウンタに「３」がセットされ、特定演出態様が「グループＡ・メール」（図１４参照）に決定される。尚、カテゴリ通知コマンドによってサブ統合基板５８が把握した最終変動のカテゴリは「ノーマルリーチ以上」である。

その後、２回目の特定演出を伴う報知演出中に、第一始動口１４へ新たに遊技球が入賞する。この入賞時にカテゴリ通知コマンドによってサブ統合基板５８が把握した新たな最終変動のカテゴリは「発展確定」である。そこで、特定演出を実行するか否かの再抽選が行われ、これに当選している。よって、既に決定されていた特定演出態様と同グループの「グループＡ・じゃんけん」に特定演出態様に差し替えられ、最終変動判断カウンタに、その時点での保留球数である「３」が新たにセットされる。

すると、ノーマルリーチ演出を行う報知演出が実行された後も特定演出が継続して行われ、その後、発展リーチを行う報知演出が実行される。そして、差し替え前後の特定演出態様は同一グループに属するため、差し替えの前後で特定演出が統一性を失って遊技者の興趣を損なうことを防止することができる。

以上説明したように、本実施の形態のパチンコ機１によると、特定演出を実行することが決定されている間に、第一始動口１４又は第二始動電動役物１５にさらに遊技球が入賞すると、新たに取得された乱数の値に応じて特定演出の内容を変更することができる。例えば、第二大当たり乱数が新たに取得され、その第二大当たり乱数についての判定結果を優先して遊技者に報知する場合には、特定演出を伴わせる報知演出の回数を１回増加させることができる。よって、一連の特定演出と、この特定演出の終了時点で実行される報知演出との対応を取ることができ、一連の演出をスムーズに実行することができる。また、特定演出を実行することが決定されている間に、さらに特定演出を実行することが決定された場合には、既に決定されていた特定演出態様を同グループの特定演出態様に差し替えることができる。よって、特定演出の連続性を維持することができ、遊技者の興趣を損なうことを防止することができる。そして、これらの処理をサブ統合基板５８、演出制御基板４３、及びランプドライバ基板４６が行うため、主基板４１に過度の負担をかけることなく演出を多様化することができる。

尚、第一始動口１４及び第二始動電動役物１５が本発明の「始動口」に相当し、第一始動口スイッチ６９及び第二始動電動役物スイッチ７０が「遊技球検出手段」に相当する。また、図１０に示すＳ２５，３６で大当たり乱数を取得する主基板４１のＣＰＵ５１が「当たり乱数取得手段」として機能し、図１０に示すＳ３０，３７で取得された大当たり乱数を記憶する主基板４１のＣＰＵ５１が「当たり乱数記憶手段」として機能する。図１２に示すＳ４６、Ｓ５７で大当たり判定を行う主基板４１のＣＰＵ５１が「当たり判定手段」として機能する。また、図１５に示すＳ１１５で報知演出を実行するサブ統合基板５８のＣＰＵ５８１が「演出実行制御手段」として機能する。また、図１６に示すＳ１３３，１４４で特定演出を実行するか否かを決定するサブ統合基板５８のＣＰＵ５８１が「特定演出実行決定手段」として機能し、図１６に示すＳ１３３，１３６，１４０，１４４で特定演出のパターン、特定演出態様、及び特定演出を伴わせる報知演出の回数を決定するサブ統合基板５８のＣＰＵ５８１が「特定演出内容決定手段」として機能する。また、図１５に示すＳ１０２，１０３，１０４で最終変動判断カウンタに「１」加算するサブ統合基板５８のＣＰＵ５８１、及び図１６に示すＳ１４３，１４４，１４５，１４６で特定演出の内容を差し替えるサブ統合基板５８のＣＰＵ５８１が「演出内容変更手段」として機能する。

また、変動パターンが「演出パターン」に相当し、変動パターンをカテゴリに分けて記憶するＲＯＭ５３の特別図柄変動パターン記憶エリア５３０６が「演出パターン記憶手段」に相当する。また、図１０に示すＳ２５でカテゴリ決定乱数を取得する主基板４１のＣＰＵ５１が「演出種類決定乱数取得手段」として機能する。図１２に示すＳ５０，５２，６１，６３でカテゴリのうちの１つを決定する主基板４１のＣＰＵ５１が「演出種類決定手段」として機能する。図１０に示すＳ２８で第一カテゴリ先読み処理を行う主基板４１のＣＰＵ５１が「演出種類先読み手段」として機能する。

尚、本発明は以上詳述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能であることは勿論である。まず、本実施の形態では、第一大当たり乱数についての先読みの結果、及び第一大当たり判定の結果を示す報知演出のカテゴリについての先読みの結果は、遊技状態が通常状態である間のみ参照し、特定演出を実行するか否かの抽選を行っている。従って、通常状態中でのみ特定演出が実行され、時短状態中には特定演出は実行されない。しかし、時短状態中にも特定演出を実行することは可能である。この場合には、図１６に示すＳ１３１の判断を行わなければよい。これにより、時短状態中の報知演出の態様も多様化することができ、遊技者を楽しませることができる。

また、本実施の形態では、第一始動口１４へ遊技球が入賞した場合にのみ、特定演出を実行するか否かの抽選を行う構成となっているが、第二始動電動役物１５へ遊技球が入賞した場合にも特定演出を実行することも可能である。この場合、図１０に示すＳ２６〜２９と同様の処理を、遊技球が第二始動電動役物１５へ入賞することを契機として実行すればよい。これにより、第二大当たり判定の結果を示す報知演出について先読みを行い、その結果に応じて特定演出を実行することができる。

詳細には、本実施の形態のパチンコ機１を、時短状態中にも特定演出を実行する構成とする場合には、第二大当たり判定が優先して行われるため、新たに記憶された第二保留球についての先読みの結果に応じて特定演出を実行するか否かの抽選を行う。すなわち、時短状態中に、第一大当たり判定の結果を表示するまで継続する特定演出を行うように設定すると、第二大当たり判定が優先して行われることによって、第一大当たり判定がいつまでも行われず、特定演出がいつまでも継続してしまう虞がある。よって、第二大当たり判定の結果が表示されるまで継続する特定演出を実行することで、このような不具合の発生を防止しつつ、時短状態中の演出を多様化することができる。この場合、時短状態中には、新たに取得された第一保留球についての先読みの結果をサブ統合基板５８へ通知しないようにしてもよい。

また、本実施の形態では、特定演出を実行することが決定されている場合には、大当たりの期待度がより高い（優先順位が高い）カテゴリの報知演出がその後に実行されることを条件に、特定演出態様を書き換えるか否かを判断している（Ｓ１４３：図１６参照）。しかし、この処理は必ずしも行う必要はない。また、Ｓ１４３の判断において、優先順位が高いコマンドを新たに受信したことが判断された場合には、特定演出のパターンの再抽選（Ｓ１４４）を行わず、特定演出の内容を必ず差し替えるように設定してもよい。

また、本実施の形態では、特定演出態様を差し替える場合、差し替え前後の特定演出態様を同グループとすることで特定演出の連続性を保っている。しかし、この構成も変更が可能である。例えば、特定演出の内容が差し替えられる場合にのみ実行される特別な特定演出態様をあらたに設けてもよい。より具体的には、所定の期待度以上の報知演出を最終変動として特定演出が実行されている間に、さらに同様の高期待度の報知演出を最終変動とする特定演出を実行することが決定された場合、既に決定されていた特定演出態様を、この場合のみ実行され得る特別な特定演出態様に所定の確率で差し替える。これにより、特定演出態様が差し替えられたことを遊技者に報知することが可能となると共に、大当たりの期待度が高い報知演出が複数回実行されることを遊技者に報知することができる。よって、大当たりに対する遊技者の期待感を高めることができる。

また、大当たりを示す報知演出を最終変動とする特定演出中に、さらに大当たりを示す報知演出を最終変動とする特定演出を実行することが決定された場合にのみ、大当たり遊技が連続することを示す特定演出態様に差し替えることもできる。この場合、大当たり遊技が連続して行われることを特定演出によって遊技者に報知することができ、遊技者の興趣をより強く惹き付けることができる。

また、本実施の形態における各種テーブルの構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更が可能である。例えば、図７に示すカテゴリ決定テーブルは、乱数値が大きくなるほど期待度の高いカテゴリが決定されるように構成されているが、乱数値が大きくなるほど期待度の低いカテゴリが決定されるように構成されていても、所定の期待度以上のカテゴリが保留球数に関わらず決定されるか否かを判断できる。また、「ノーマルリーチ」「スーパーリーチ」等の報知演出のカテゴリが一例に過ぎないことは勿論であり、例えば必ず大当たりとなる、又は大当たりとなる期待度が極めて高いカテゴリである「プレミアリーチ」等のカテゴリを新たに加えても本発明が実現できることは言うまでもない。また、大当たりと判定された場合の各カテゴリの選択割合も、はずれと判定された場合と同様に保留球数に応じて変化させてもよい。また、本実施の形態における第一カテゴリ先読み処理（Ｓ２８、図１０参照）では、所定の期待度以上のカテゴリが決定されるか否かを判断している。しかし、保留球数に関わらず所定のカテゴリが決定されるか否かを判断し、サブ統合基板５８へ通知する構成とすることも可能である。

また、本実施の形態で用いられている特定演出態様は一例であり、特定演出態様は自由に設定できることは勿論である。例えば、特定演出を連続して複数回実行させる場合に、１回目の特定演出でＬＥＤを白色に、２回目の特定演出で青色に、３回目で緑色に、４回目で黄色に発光させることもできる。また、特定演出が連続して行われる毎に連続実行回数を表示画面２８等に表示させてもよい。これにより、特定演出の連続実行回数を遊技者に容易に把握させることができ、遊技者の期待感を高めることができる。

また、本実施の形態では、特定演出態様を差し替える場合、同一のグループに属する特定演出態様に差し替えることで特定演出の連続性を保っている。しかし、特定演出を伴う報知演出の実行回数や、特定演出のパターンのみを差し替えて、特定演出態様はそのまま差し替えずに演出を実行しても、特定演出の連続性を保つことができる。また、本実施の形態では、特定演出を実行することが決定されても、「全変動」（図１３参照）以外の特定演出のパターンが決定されると、全ての報知演出中に特定演出が実行されるとは限らない。しかし、最終変動が行われるまでの全ての報知演出中に特定演出を実行してもよいことは勿論である。

本発明の遊技機はパチンコ機に限られず、パチコン機等の各種の遊技機に適用可能である。

１ パチンコ機
２ 遊技盤
１４ 第一始動口
１５ 第二始動電動役物
２５ 第一特別図柄表示部
２６ 第二特別図柄表示部
２８ 表示画面
２９ 第一保留球数表示部
３０ 第二保留球数表示部
３５ 照明装置
４１ 主基板
４３ 演出制御基板
４６ ランプドライバ基板
４８ スピーカ
５１ ＣＰＵ
５２ ＲＡＭ
５３ ＲＯＭ
５８ サブ統合基板
６９ 第一始動口スイッチ
７０ 第二始動電動役物スイッチ
５８１ ＣＰＵ
５８２ ＲＡＭ
５８３ ＲＯＭ
５２０５ 第一大当たり関係情報記憶エリア
５３０５ カテゴリ決定テーブル記憶エリア
５３０６ 特別図柄変動パターン記憶エリア

Claims (1)

1. 遊技盤上に設けられた始動口への遊技球の通過を検出する遊技球検出手段と、
   当該遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、遊技者にとって有利な当たり遊技を実行するか否かを決定するための当たり乱数を取得する当たり乱数取得手段と、
   当該当たり乱数取得手段によって取得された前記当たり乱数を順次記憶する当たり乱数記憶手段と、
   当該当たり乱数記憶手段によって記憶された前記当たり乱数が、あらかじめ当たりと決められた所定の乱数であるか否かの判定を行う当たり判定手段と、
   前記当たり判定手段の判定結果を示す演出である報知演出の演出内容及び演出時間を決定するための複数の演出パターンを、前記当たり判定手段による判定結果が当たりであることの期待度が異なる複数の演出種類に分けて記憶する演出パターン記憶手段と、
   前記遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、前記演出種類を決定するための乱数である演出種類決定乱数を取得する演出種類決定乱数取得手段と、
   前記報知演出を開始させる際において前記当たり乱数記憶手段によって記憶されている前記当たり乱数の数を示す報知演出開始時保留球数と、前記当たり判定手段による判定結果と、前記演出種類決定乱数取得手段によって取得されている演出種類決定乱数の値とに応じて、実行を開始する前記報知演出の前記演出種類を決定する演出種類決定手段と、
   前記演出種類決定手段によって決定された前記演出種類に属する前記演出パターンに応じて前記報知演出を実行する演出実行制御手段と、
   前記演出実行制御手段によって前記報知演出が実行されている間に前記遊技球検出手段によって遊技球が検出されたことに起因して、前記当たり乱数取得手段及び前記演出種類決定乱数取得手段によって新たに乱数が取得された場合、新たに取得された前記当たり乱数についての情報と新たに取得された前記演出種類決定乱数の値とに応じて少なくとも決定される前記演出種類を先読みする演出種類先読み手段と、
   前記演出種類先読み手段によって前記演出種類についての情報が先読みされる契機となった前記当たり乱数についての判定結果が示されるまでの一又は複数の前記報知演出の実行中に、前記当たり遊技が実行される期待度が通常よりも高いことを示す特定演出を実行するか否かを、新たに取得された前記当たり乱数についての情報、及び前記演出種類先読み手段によって先読みされた前記演出種類についての情報に応じて決定する特定演出実行決定手段と、
   当該特定演出実行決定手段によって前記報知演出中に前記特定演出を実行することが決定された場合、実行することが決定される契機となった前記当たり乱数についての判定結果が示されるまでの間に行われる前記特定演出の内容を決定する特定演出内容決定手段とを備え、
   前記特定演出内容決定手段は、決定した内容の前記特定演出が終了するまでの間に前記遊技球検出手段によって新たに遊技球が検出されたことに起因して、前記演出種類先読み手段によって前記演出種類についての情報がさらに先読みされた場合、新たに取得された前記当たり乱数についての情報、及び前記演出種類先読み手段によって先読みされた前記演出種類の情報に応じて、前記演出実行制御手段によって実行される前記特定演出の内容を変更する演出内容変更手段を備え、
   前記演出内容変更手段は、前記演出種類先読み手段によってさらに先読みされた前記演出種類の情報が、最も前記期待度が低い前記演出種類を示す場合、前記特定演出の内容を変更しないことを特徴とする遊技機。

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