JP6313990B2 - 固体電解質複合体、電解質−電極複合体、燃料電池及び固体電解質複合体の製造方法 - Google Patents

固体電解質複合体、電解質−電極複合体、燃料電池及び固体電解質複合体の製造方法 Download PDF

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Description

本願発明は、固体電解質複合体に関する。詳しくは、固体電解質層を備え、燃料電池等の電解質−電極複合体を構成するのに好適な固体電解質複合体、これを用いて形成された電解質−電極複合体、燃料電池及び固体電解質複合体の製造方法に関するものである。
燃料電池の固体電解質として、例えば、高分子や固体酸化物等の材料が知られている。上記高分子から形成された固体電解質を用いた燃料電池は、室温〜100℃程度の低温域で動作可能であり、可搬電源用等の小型の燃料電池を構成するのに適している。ところが、触媒として白金を用いているため、資源確保や製造コスト上の問題がある。一方、ジルコニア等の固体酸化物から形成された固体電解質を用いた燃料電池は、900℃〜1000℃の高温で作動させるため白金を触媒に用いる必要がない。ところが、高温で作動させる必要があるため装置全体に耐熱性が要求されるとともに装置が大型化する。このため、大型電源等に利用が限られるという問題がある。
一方、金属リン酸塩は、固体酸化物でありながら、上記ジルコニア等の固体酸化物を用いた燃料電池の動作温度より低い温度(低温〜中温)でプロトン伝導性を示すことが知られている。また、白金使用量を削減でき、あるいは白金を用いた燃料電池の代替として用いることが可能であり、しかも,触媒被毒の解消の可能性もあり、自動車等に搭載される可搬電源用、あるいは小型電源用の燃料電池として期待されている。
特開2008−53224号公報 特開2008−53225号公報
従来の金属リン酸塩を用いて形成される固体電解質は、焼結法等を用いた固相合成で作成されるため、元素のドープ率が小さい。このため、イオン伝導度が低くなり、出力の大きな燃料電池を構成できないという問題がある。
また、粉状の電解質を圧粉成形して固体電解質層を構成する膜を形成しているため、固体電解質層の厚みを小さくすることができないという問題がある。このため、固体電解質層のイオン伝導抵抗が大きくなり、上記と同様にイオン伝導度が低くなって、出力の大きな燃料電池を構成するのが困難である。
また、圧粉成形等した後に焼結させる必要があるため、固体電解質層の強度を確保することも困難である。このため、後の工程等において破損する可能性が高い。
本願発明は、上記課題を解決するために案出されたものであって、元素のドープ率を大きくすることが可能であり、また、固体電解質層の厚みを小さく設定して、イオン伝導性を高め、出力の大きな燃料電池等を構成できる、固体電解質複合体を提供することを課題としている。
本願発明は、シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面に結晶成長させて形成された固体電解質層を備え、上記固体電解質層は、リン酸塩に低価数元素をドープした結晶構造を備える、固体電解質複合体に係るものである。上記低価数元素は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムから選ばれた元素を採用できる。上記シート状多孔質基材は、30〜98%の気孔率を有し、固体電解質材料を含む溶液を進入させることができるものが採用される。上記固体電解質層は、上記シート状多孔質基材の内部において成長させられた結晶を含んで構成される。
元素のドープ率を増加させるとともに、厚みの小さい固体電解質層を備える固体電解質複合体を得ることができる。
本願発明に係る固体電解質複合体の概略構造を示す断面図である。 本願発明に係る固体電解質複合体の一例の断面を示す電子顕微鏡写真である。 図2に示す固体電解質複合体の断面構造を模式的に示す拡大断面図である。 本願発明に係る固体電解質複合体の製造装置の概略を示す図である。 本願発明に係る固体電解質複合体の製造工程を示す概略図である。 本願発明に係る固体電解質複合体を用いて形成した電解質−電極複合体の断面図である。 図6に示す電解質−電極複合体を用いて構成した燃料電池の概略を示す断面図である。 図7に示す燃料電池の性能を示すグラフである。
〔本願発明の実施形態の概要〕
本実施形態に係る固体電解質複合体は、シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面に結晶成長させて形成された固体電解質層を備え、上記固体電解質層は、リン酸塩に低価数元素をドープした結晶構造を備えている。
本実施形態に係る固体電解質層は、シート状多孔質基材の表面に結晶を成長させたものであるため、厚みを精度高くコントロールして上記固体電解質層を形成することができる。したがって、粉体を焼結して形成される固体電解質層に比べて、厚みの非常に小さい固体電解質層を形成することが可能となる。たとえば、従来の焼結法では、成形上の問題から厚みを1mm以下に設定するのが困難であったが、本実施形態では、10μm〜300μmの固体電解質層を形成することができる。しかも、シート状多孔質基材の表面に結晶を直接成長させて上記固体電解質層が形成されるため、非常に緻密で、所要の厚みを有する固体電解質層を備える固体電解質複合体を得ることができる。固体電解質の厚みが10μm未満の場合、所要の機械的強度を確保できない。一方、厚みが300μmを超えると、イオンの伝導抵抗が大きくなって、燃料電池の性能が低下する。
上記固体電解質層は、シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面に形成される。上記固体電解質層は、上記シート状多孔質基材の表面近傍に結晶が入り込んだ形態を備える。また、表面に結晶が成長した形態を備えているため、固定電解質層の表面に凹凸が形成されて表面積が大きくなる。このため、イオンが作用させられる表面積が非常に大きくなり、イオン伝導性を高めることができる。
また、上記シート状多孔質基材の表面側から外方に向けて結晶を成長させることにより、上記シート状多孔質基材の表面に直交する方向に結晶を成長させた固体電解質層を得ることができる。これにより、固体電解質層中でイオンが伝導する厚み方向の結晶粒界が少なくなり、イオン伝導性の高い固体電解質を得ることができる。
上記固体電解質層は、シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面に形成される。すなわち、シート状多孔質基材の一方の表面、あるいは両側の表面に固体電解質層を形成することができる。また、シート状多孔質基材の内部に結晶を成長させることにより、シート状多孔質基材の内部に固体電解質層を形成することもできる。
上記リン酸塩として、希土類リン酸塩又はアルカリ土類金属リン酸塩を採用できる。たとえば、ランタンリン酸塩等を採用できる。また、上記リン酸塩にドープさせる元素として、1族又は2族に属する低価数元素を採用できる。たとえば、上記元素として、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、又はバリウムを採用できる。これにより、リン酸塩に低価数元素をドープした結晶構造、すなわち、リン酸塩の構成元素の一部を、この構成元素より価数の小さい元素で置換した結晶構造を備える上記固体電解質を形成できる。
固体電解質として、ランタンリン酸塩にストロンチウムをドープした結晶構造を備えるものを採用することができる。ランタンリン酸塩にストロンチウムをドープした形態の固体電解質層は、液状の固体電解質材料から形成することができる。これにより、固体電解質層を、固体電解質材料から、上記シート状多孔質基材の表面に結晶を直接成長させることが可能となり、ストロンチウムのドープ率を高くすることが可能となる。また、密度の高い固体電解質層が形成されるため、イオン伝導性能も高くなる。
さらに、本実施形態に係る固体電解質層は、シート状多孔質基材と一体的に形成されるものであるため、シート状多孔質基材が固体電解質層の補強材として機能し、固体電解質層の厚みを非常に小さく設定しても、所要の強度を確保することが可能となる。
上記シート状多孔質基材を構成する材料は、上記固体電解質層を構成する結晶を表面に成長させることができるとともに、所要の耐熱性及び耐蝕性を備えていれば、特に限定されることはない。たとえば、セラミックペーパ等の多孔質体を採用することができる。また、上記シート状多孔質基材を、導電性を有する多孔質体から形成することができる。シート状多孔質基材を導電性のあるものから形成することにより、燃料電池等の電解質−電極複合体を形成する場合、上記シート状多孔質基材の多孔質構造を利用して、上記固体電解質層が形成されていない領域をそのまま電極層として機能させることが可能となる。導電性を有するシート状多孔質基材として、カーボンペーパを採用することができる。
上記シート状多孔質基材の厚みも特に限定されることはない。たとえば、100μm〜500μmの厚みを有するものを採用することができる。また、気孔率が、30〜98%のシート状多孔質基材を採用することができる。シート状多孔質体の厚みが100μm未満の場合、所要の機械的強度を確保できない。一方、厚みが500μmを超えると、燃料電池の性能が低下する。
本実施形態に係る固体電解質複合体を用いて、燃料電池やガス分解装置に適用できる電解質−電極複合体を得ることができる。
上記電解質−電極複合体は、上記固体電解質層の両側に電極層を設けて構成される。上記電極層を構成する材料や形態は特に限定されることはない。また、上記シート状多孔質基材として導電性を有するものを採用することにより、上記シート状多孔質基材を電極層として機能させた電解質−電極複合体を形成することもできる。
本実施形態に係る固体電解質複合体は、リン酸溶液(H3PO4)と、ドーパント元素及び希土類元素を含む化合物、又はドーパント元素及びアルカリ土類元素を含む化合物とを混合する材料混合工程と、上記材料混合工程において生成された混合物を所定温度に加熱して溶解させる溶解工程と、溶解した混合物中にシート状多孔質基材を配置し、これを上記溶解工程と異なる温度及び水蒸気分圧下で保持することにより、所定の組成を有するリン酸塩を上記シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面に析出させる固体電解質層形成工程とを含んで製造することができる。
上記リン酸溶液としてリン酸水溶液を採用するのが好ましい。リン酸の濃度は特に限定されることはない。上記各工程において水分が蒸発し、各工程における所要の濃度に到達するからである。たとえば、市販されている85%水溶液を採用できる。
希土類リン酸塩を合成する場合、希土類元素を含む化合物として、酸化ランタン(La)、酸化ネオジウム(Nd)、酸化セリウム(CeO)等を採用するとともに、ドーパント元素を含む化合物として、炭酸マグネシウム(MgCO)、炭酸カルシウム(CaCO)、炭酸ストロンチウム(SrCO)、炭酸バリウム(BaCO)等を採用できる。また、アルカリ土類金属リン酸塩を合成する場合、アルカリ土類金属元素を含む化合物として、炭酸カルシウム(CaCO)、炭酸ストロンチウム(SrCO)、炭酸バリウム(BaCO)等を採用するとともに、ドーパント元素を含む化合物として、炭酸リチウム(LiCO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸ルビジウム(RbCO)、炭酸セシウム(CsCO)等を採用できる。
上記溶解工程は、混合物を室温〜400℃に加熱することにより行うことができる。上記加熱温度は、採用した材料に応じて設定される。たとえば、酸化ランタンと炭酸ストロンチウムを採用した場合、180〜200℃に加熱することにより溶解することができる。
上記固体電解質層形成工程は、上記溶解工程と異なる温度及び水蒸気分圧下で保持することにより行われる。たとえば、100〜400℃の温度、及び5×10〜2×10Paの水蒸気分圧で行うことができる。上記固体電解質層形成工程において、水分が蒸発させられるとともに、ドーパント金属がドープされたリン酸塩の結晶が、上記シート状多孔質基材の表面に生成(析出)される。たとえば、酸化ランタンと炭酸ストロンチウムを採用した場合、上記固体電解質層形成工程を210〜250℃で行うことができる。
以下に、リン酸水溶液と、酸化ランタン(La23)及び炭酸ストロンチウム(SrCO3)を採用した場合を詳細に説明する。
上記各材料の混合物は、常温で下記に示すような状態となる。
SrCO3+2H+→Sr2++H2O+CO2
3PO4→H++HPO4 -
La23→固体
上記混合物を180℃〜200℃に加熱することにより、上記溶解工程を行う。上記溶解工程における溶解反応の詳細は不明であるが、下記の反応であると推定される。
La+6H→2La3++3H
上記反応により、La23が溶解されて、混合物が液状になる。
上記固体電解質形成工程は、溶解した上記混合物の温度を、210℃〜250℃に高めるとともに、水蒸気分圧を3×10Paに設定することにより行うことができる。この固体電解質形成工程において、下記の反応が生じていると推定できる。
(1−X)La3++XSr2+3HPO→La1-XSr+3HO+3H
固体電解質層形成工程は、溶解された混合物中に、シート状多孔質基材を浸漬した状態で行われる。上記固体電解質層形成工程において、水分が蒸発させられるとともに、ストロンチウムがドープされたランタンリン酸塩(LaP39)の結晶が、上記シート状多孔質基材の表面に生成(析出)される。
上記結晶を上記シート状多孔質基材の表面に生成させるため、種々の手法を採用することができる。たとえば、シート状多孔質基材の片面を、反応容器の底面や内面に貼着した状態で反応を進行させると、反応容器の底面側や内面側の溶質の濃度が低下するため、上記反応容器の内面に貼着した側と反対側において、結晶の生成が促進される。これにより、上記シート状多孔質基材の片面に結晶層を形成することができる。また、上記シート状多孔質基材の一方の面が固体電解質材料に接触しないようにマスキングを施すことにより、結晶を上記シート状多孔質基材の片面に成長させることもできる。
上記手法によって、固体電解質の結晶が、まず、シート状多孔質基材の片側の表面の空隙を埋めるように形成され、片側表面の空隙が結晶によって完全に覆われた後は、上記シート状多孔質基材の表面に直交する方向に結晶が成長させられる。これにより、上記シート状多孔質基材の片側の表面に、上記表面に対して直交する方向の配向性を有する結晶構造を備える固体電解質層が形成される。このため、厚み方向のイオン伝導性が高まる。
なお、上記固体電解質層を形成する部位は、上記シート状多孔質基材の片側の表面のみに限定されることはなく、シート状多孔質基材の両側面に形成することもできる。また、上記固体電解質が、上記シート状多孔質基材の内部に充填された状態で、一側又は両側の表面に、固体電解質層を形成することもできる。
さらに、上記液状の多孔質材料が進入できる空隙を備えるシート状多孔質体を採用するとともに、上記シート状多孔質基材の表面近傍に、結晶が成長しないコーティング等を施しておくことにより、上記シート状多孔質基材の内部において膜状の固体電解質層を形成することもできる。
本実施形態に係る固体電解質複合体の製造方法においては、液状の固体電解質材料から、上記シート状多孔質基材の表面に結晶を直接形成することができるため、ドーパント元素のドープ率を高めることができる。これにより、固体電解質層のイオン伝導性が向上して、出力の大きな燃料電池を構成することが可能となる。
また、結晶を上記シート状多孔質基材の表面に直接成長させて、固体電解質層を形成することができるため、固体電解質層の厚みを精度高くコントロールすることが可能となる。この結果、従来の固体電解質層に比べて厚みの小さな固体電解質層を形成することが可能となり、イオン伝導性の高い固体電解質層を形成できる。
さらに、一部の結晶が上記シート状多孔質基材の表面側近傍に入り込んだ断面形態で、上記シート状多孔質基材と一体的に固体電解質層が形成されるため、上記シート状多孔質基材が、上記製造工程や、後に行われる種々の工程における補強材として機能する。このため、厚みの小さな固体電解質層を形成した場合にも、各工程において要求される所要の強度を確保することができる。
また、液体状の材料から結晶を成長させることにより上記固体電解質層が形成されるため、上記固体電解質層の表面に上記結晶成長による凹凸が形成される。このため、上記固体電解質層にイオンが出入りする表面積が大きくなり、イオン伝導性も高まる。特に、上記シート状多孔質基材の表面近傍においては、固体電解質層の一部が入り込んだ状態となるため、上記固体電解質層の表面積がさらに大きくなり、イオン伝導性の高い固体電解質層を形成することができる。
以下、本願発明に係る固体電解質複合体の実施例を図に基づいて説明する。
〔固体電解質材料〕
本実施例においては、以下の材料を用いて固体電解質層が形成される。
(1)リン酸水溶液(H3PO4:濃度85%水溶液)
(2)炭酸ストロンチウム(SrCO3:粉体)
(3)酸化ランタン(La23:粉体)
上記材料を、La:Sr:Pの配合割合が、モル比で、(1−X):X:15(X=0〜0.5)となるように配合した。
〔シート状多孔質基材〕
本実例では、下記のカーボンペーパ(東レ製TGP−H−060)を、シート状多孔質基材として採用している。
(1)厚み 190μm
(2)気孔率 78%
(3)カーボン繊維の太さ 7μm
〔製造装置〕
図4に示すように、本実施例に係る製造装置8は、上記固体電解質材料を投入して、所定温度に加熱する容器5と、上記カーボンシート3を、上記容器5の底面に貼着した状態で保持できる重り6,6と、図示しない加熱装置とを備えて構成される。上記カーボンペーパ3は、上記重り6,6を用いて、一方の表面3bが底面5aに貼着された状態で保持できるようにセッティングされる。
上記カーボンペーパ3を底面5aに設置した容器5内に、上記固体電解質材料を室温で投入して混合することにより、材料混合工程が行われる。
上記容器5を大気中で190℃に加熱することにより、各成分を溶解して液状の混合物を形成する溶解工程が行われる。溶解反応は、下記の反応式で表される。
La+6H→2La3+3H
上記溶解工程は、約24〜120時間上記温度に加熱することにより行われる。なお、24時間以上で、目視で溶解が確認できれば溶解工程が終了したものとすることができる。
上記溶解工程が終了した後、上記容器5を、210℃〜250℃に加熱することにより、固体電解質層を構成する固体電解質の結晶が、上記シート状多孔質基材3の上側に積層したような状態で生成されて、固体電解質層2が形成される。なお、上記シート状多孔質基材3の下面側3bは、固体電解質材料の供給量が少なくなるため、上記結晶が生成されず多孔質形態となる一方、上面側では、材料が充分に供給されるため上面側が結晶で覆われる。さらに、上記シート状多孔質基材3の表面に直交する方向に結晶が成長させられて、固体電解質層2が形成される。所要の固体電解質層の厚みの結晶が形成された時点で、上記カーボンペーパ3を上記容器5から取り出して、水洗いすることにより、図1に示す構造の固体電解質複合体1を得ることができる。
図1に示すように、上記製造法によって形成された固体電解質複合体1は、カーボンペーパ3と、このカーボンペーパ3の一方の表面に結晶成長させて形成された固体電解質層2とを備えて構成される。
上記固体電解質層2は、ストロンチウムをランタンリン酸塩にドープした結晶構造を備え、上記カーボンペーパ3の表面に積層された形態を備えている。また、上記固体電解質層2を形成した側と反対側は、結晶が充分に成長しないため多孔質状態となっている。
図3に、上記図2に示す固体電解質複合体1の構造を模式的に示す。
図3に示すように、上記固体電解質複合体1は、上記シート状多孔質基材3の片側の表面側近傍に、上記固体電解質層2を構成する結晶の一部が入り込んだ領域4を有する形態の断面構造を備えている。
上記製造手法によって形成された上記固体電解質複合体1は、液状の材料から、上記シート状多孔質基材3の表面に結晶を直接成長させて形成されるため、ストロンチウムのドープ率を大きくすることができる。本実施例に係る固体電解質におけるストロンチウムのドープ率を、上記リン酸塩を溶解した水溶液の組成をICP発光分析により測定することにより求めると、Sr/(La+Sr)換算で約14mol%であった。このため、高いイオン伝導性を有する固体電解質層2を形成することができる。
また、上記シート状多孔質基3の表面に結晶を成長させることにより、固体電解質層2を膜状に形成することができる。このため、従来にない小さな厚みの固体電解質層を形成することができる。しかも、結晶が液相から成長させられるため、密度の高い固体電解質層2を形成すことが可能となった。本実施例では、約150μmの厚みの固体電解質層2を形成した。
さらに、図2及び図3に示すように、上記固体電解質層2の上記シート状多孔質基材3と反対側の表面は、結晶の成長に伴う凹凸面から構成されている。また、上記シート状多孔質基材3には、上記固体電解質の結晶の一部が入り込んだ断面形態を備えている。このため、上記固体電解質層のイオンに対する作用面積が大きくなって、イオン伝導性が高まる。また、固体電解質層2は、上記シート状多孔質基材3の表面に、単に積層して接合されたものではなく、シート状多孔質基材3の表面近傍の所定の領域4に入り込んで形成されているため、上記固体電解質層2と上記シート状多孔質基材3とが一体化されたものと考えることができる。このため、上記固体電解質層2の厚みが小さい固体電解質層を形成する場合であっても、所要の強度を確保することができる。
〔固体電解質−電極複合体の製作〕
図6に示すように、上記製造方法によって形成された固体電解質複合体1の両側表面に、スパッタ法によって白金触媒を積層して燃料極7a及び空気極7bを形成し、図7に示す燃料電池10に適用できる固体電解質−電極複合体100を形成した。
〔燃料電池の製作〕
上記固体電解質−電極複合体100の燃料極7a及び空気極7bの表面にプラチナメッシュから形成された集電体105,104を設け、図7に示す燃料電池10を製作した。
上記燃料電池10は、筒状容器12の中間部に上記固体電解質−電極複合体100を支持し、空気極7b側に空気を作用させる流路13,14を備えるとともに、他方の側に水素Hを作用させることができる流路15,16を備えて構成されている。上記各プラチナメッシュ104,105には、外部に引き出されたリード線17,18がそれぞれ接続されており、これらリード線17,18の間の電流値及び電圧値を図示しない測定器によって計測した。
上記燃料電池10に、燃料ガスとして水素(3%HOを含む)を20cc/mnで流動させて燃料極7aに作用させるとともに、酸素(3%HOを含む)を20cc/mnで流動させて空気極7bに作用させ、上記装置を400℃で作動させた場合の発電性能を測定した。
図8に示すように、本実施例に係る固体電解質複合体1から形成された固体電解質−電極複合体100を用いた燃料電池10では、0.27mW/cm2の発電性能が得られた。本実施例では、電解質の膜厚を150μmとしたが、膜厚をより小さくすることにより、実用上十分な発電性能を備える燃料電池を構成できる。
上述した実施例は、本願発明を、燃料電池に適用したが、ガス除害を目的としたガス分解装置に適用することができる。また、他の電気化学反応装置の電解質−電極複合体に適用できる。
上記に開示された本発明の実施形態は、あくまで例示であって、本発明の範囲はこれら発明の実施形態に限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
元素のドープ率を大きく設定できるとともに、厚みを小さくすることが可能であるため、イオン伝導性の大きな固体電解質複合体を得ることができる。
1 固体電解質複合体
2 固体電解質層
3 カーボンシート(シート状多孔質基材)
7a 燃料極
7b 空気極
10 燃料電池
12 筒状容器
13 流路
14 流路
15 流路
16 流路
17 リード線
18 リード線
100 固体電解質−電極複合体
104 集電体(プラチナメッシュ)
105 集電体(プラチナメッシュ)

Claims (15)

  1. シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面に結晶成長させて形成された固体電解質層を備えるとともに、
    上記固体電解質層は、リン酸塩に低価数元素をドープした結晶構造を備え
    上記低価数元素は、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウムから選ばれた元素を含み、
    上記シート状多孔質基材は、30〜98%の気孔率を有し、固体電解質材料を含む溶液を進入させることができるとともに、
    上記固体電解質層は、上記シート状多孔質基材の内部において成長させられた結晶を含む、固体電解質複合体。
  2. 上記リン酸塩が、希土類リン酸塩又はアルカリ土類金属リン酸塩である、請求項1に記載の固体電解質複合体。
  3. 上記リン酸塩がランタンリン酸塩である、請求項1又は請求項2に記載の固体電解質複合体。
  4. 上記固体電解質層は、上記シート状多孔質基材の上記表面に対して直交する方向に配向させた結晶構造を備える、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の固体電解質複合体。
  5. 上記シート状多孔質基材が導電性を有する多孔質体である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の固体電解質複合体。
  6. 上記シート状多孔質基材が、カーボンペーパである、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の固体電解質複合体。
  7. 上記固体電解質層の厚みが10μm〜300μmである、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の固体電解質複合体。
  8. 上記シート状多孔質基材の厚みが100μm〜500μmである、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の固体電解質複合体。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の固体電解質複合体を備える、電解質−電極複合体。
  10. 導電性を有するシート状多孔質基材を採用するとともに、上記固体電解質層が形成されていない領域が電極層を構成している、請求項9に記載の電解質−電極複合体。
  11. 請求項9又は請求項10に記載した電解質−電極複合体を備える、燃料電池。
  12. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の固体電解質複合体の製造方法であって、
    リン酸溶液(H3PO4)と、上記低価数元素を含む化合物と希土類元素を含む化合物とを混合する材料混合工程、又はリン酸溶液(H 3 PO 4 )と、上記低価数元素を含む化合物とアルカリ土類金属元素を含む化合物とを混合する材料混合工程と、
    上記材料混合工程において生成された混合物を所定温度に加熱して溶解させる溶解工程と、
    溶解した混合物中にシート状多孔質基材を配置し、上記混合物を上記シート状多孔質基材の内部に進入させるとともに、これを上記溶解工程と異なる温度及び水蒸気分圧下で保持することにより、所定の組成を有するリン酸塩を上記シート状多孔質基材の少なくとも一方の表面及び上記シート状多孔質基材の内部に析出させる固体電解質層形成工程とを含む、固体電解質複合体の製造方法。
  13. 上記低価数元素を含む化合物が炭酸ストロンチウム(SrCO 3 )であり、上記稀土類元素を含む化合物が、酸化ランタン(La 2 3 )である、請求項12に記載の固体電解質複合体の製造方法。
  14. 上記溶解工程が、室温〜400℃で行われる、請求項12又は請求項13に記載の固体電解質複合体の製造方法。
  15. 上記固体電解質層形成工程が、100〜400℃の温度、及び5×102〜2×105 Paの水蒸気分圧で行われる、請求項12から請求項14のいずれか1項に記載の固体電解質複合体の製造方法。
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