JP6312198B2 - 光合波装置および光分波装置 - Google Patents

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Description

本発明は、伝搬モードの異なる複数の光信号を多重化したり分離したりする技術に関する。
光伝送技術は、大容量のデータを送受信する技術として重要である。データ通信の需要はまずます増加しており、さらに大容量のデータを伝送する技術が市場から切望されている。従来のところ、波長分割多重によって1本の光ファイバあたりの伝送容量の拡大化が主流となっている(非特許文献1、2)。
非特許文献1、2では、波長多重化されている複数の波長から所望の波長を選択して分離したり、多重化したりするためのグレーティング(干渉格子)を有する光カプラが提案されている。このグレーティングの周期(格子間隔)は、所望の波長と同程度の長さとなっている。
J.-L. Archamault, et. al., Grating-frustrated coupler: a novel channel-dropping filter in single mode optical fiber, OPTICS LETTERS, Vol. 19, No. 3, February 1, 1994 Sergei S. Orlov, et. al., Coupled-mode analysis of fiber-optic add-drop filters for dense wavelength-division multiplexing, OPTICS LETTERS, Vol. 22, No. 10, May 15, 1997
ところで、ここ1、2年の間、さらに伝送容量の増大を図る方法としてモード多重分離方式に注目が集まりつつある。従来において、光ファイバにおける複数のモードは、モード分散を発生して波形を鈍らせるため、ネガティブなものとして理解されてきた。一方で、複数のモードのそれぞれに別のチャネルを割り当ててそれらを多モードファイバ(MMF)で送信し、さらにそれらを分離できれば、光信号の多重度をさらに上げることが可能となる。よって、将来の光伝送技術ではモード多重分離方式が欠かせない技術になるものと予想される。
モード多重分離方式では、たとえば、単一モードファイバ(SMF)を介して伝送されてきた光の搬送モードを変換して別の搬送モードに変換して多モードファイバへ渡す必要がある。このモード変換方式としては、ホログラフィや位相板を利用した空間分布変換技術や、実効屈折率整合技術などを採用できると考えられる。
しかし、ホログラフィを利用した空間分布変換技術では正確に干渉パターンをホログラムに再現することが難しく、理想的なモード変換や合波を実現できない。また、位相板を利用した空間分布変換技術では、近似的なモード変換を実行するにすぎないため、変換エラーが発生しやすく、さらに合波もできない。導波路結合を利用した実効屈折率整合技術では、2本の導波路を平行に設け、一方の導波路を搬送される光信号のモードを変換して他方の導波路に渡すため、モード変換と同時に合波が可能である。しかし、この技術では、実効屈折率を制御するために導波路のサイズを調整する必要があり、任意構成の導波路には適用できない。さらに単一モードファイバをこの導波路に接続するにはビーム径の調整も必要になってしまう。また、グレーティングを利用した実効屈折率整合技術では、一本の多モード導波路に形成されるグレーティングの周期を最適化することで当該多モード導波路に入力された光の搬送モードを別の搬送モードに変換して当該多モード導波路から出力できる。そのため、この技術は、任意構造の多モード導波路に適用可能な技術であるが、合波を実行できない。また、単一モードファイバと当該多モード導波路を接続するには、ビーム径の調整が必要となってしまう。
そこで、本発明は、比較的に簡素な構造によってモード変換を実現するモード変換装置を提供することを目的とする。また、本発明は、当該モード変換装置を応用したモード多重装置、モード分離装置、光合波装置および分波装置も提供する。
本発明は、
第1の光カプラと、
前記第1の光カプラに対してカスケード接続された第2の光カプラと
を有する光合波装置であって、
前記第1の光カプラは、
第1の伝搬モードの光が伝搬可能な第1の単一モード導波路と、
前記第1の単一モード導波路と少なくとも一部の区間で平行に配置され、複数の伝搬モードの光が伝搬可能な第1の多モード導波路と、
前記第1の単一モード導波路と前記第1の多モード導波路とが平行に配置された結合区間において前記第1の単一モード導波路と前記第1の多モード導波路との少なくとも一方に設けられ、前記第1の単一モード導波路を搬送されてきた前記第1の伝搬モードの光を第2の伝搬モードの光に変換して前記第1の多モード導波路へ渡すモード変換作用を有する第1のグレーティングと
を有し、
前記第2の光カプラは、
第3の伝搬モードの光が伝搬可能な第2の単一モード導波路と、
前記第2の単一モード導波路と少なくとも一部の区間で平行に配置され、複数の伝搬モードの光が伝搬可能な第2の多モード導波路と、
前記第2の単一モード導波路と前記第2の多モード導波路とが平行に配置された結合区間において前記第2の単一モード導波路と前記第2の多モード導波路との少なくとも一方に設けられ、前記第2の単一モード導波路を搬送されてきた前記第3の伝搬モードの光を第4の伝搬モードの光に変換して前記第2の多モード導波路へ渡すモード変換作用を有する第2のグレーティングと
を有し、
前記第1の多モード導波路と前記第2の多モード導波路とが接続されており、前記第2の伝搬モードの光と前記第4の伝搬モードの光が前記第2の光カプラの前記第2の多モード導波路から出力されることを特徴とする光合波装置を提供する。
本発明によれば、単一モード導波路と多モード導波路との少なくとも一方に、モード変換作用を有するグレーティングを設けることで、比較的に簡素な構造によってモード変換を実現できる。
図1は、実施形態にかかるモード変換装置を説明するための図である。 図2は、実施形態にかかるモード変換装置の基本原理を説明するための図である。 図3は、モード多重装置として機能するモード変換装置を示す図である。 図4は、実施形態にかかるモード変換装置の他の例を説明するための図である。 図5は、モード分離装置として機能するモード変換装置を示す図である。 図6は、2つのモード変換装置をカスケード接続することで構成した光合波装置を示す図である。 図7は、2つのモード変換装置をカスケード接続することで構成した光分波装置を示す図である。
本発明を実施するための形態について、以下では図面を用いて詳細に説明する。
図1は、実施形態にかかるモード変換装置を説明するための図である。モード変換装置1は、第1の伝搬モードの光M1を搬送可能な単一モード導波路10と、単一モード導波路10と少なくとも一部の区間で平行に配置された多モード導波路20と、グレーティング30を有している。単一モード導波路10は、単一の伝搬モードの光が伝搬可能であり、入力部11と出力部12とを有している。多モード導波路20も、入力部21と出力部22とを有しているが、複数の伝搬モードの光が伝搬可能である。
グレーティング30は、単一モード導波路10と多モード導波路20とが平行に配置された結合区間40において単一モード導波路10と多モード導波路20との少なくとも一方に設けられる。入力部11から入力された第1の伝搬モードの光M1は、単一モード導波路10を搬送され、グレーティング30によって第2の伝搬モードの光M2に変換されて多モード導波路20の出力部22から出力される。
このように本実施形態では、単一モード導波路10と多モード導波路20との少なくとも一方にグレーティングを施すことでモード変換を実現している。
図2は、実施形態にかかるモード変換装置の基本原理を説明するための図である。図2の縦軸は実効屈折率を示しており、横軸はモード変換装置1における位置を示している。単一モード導波路10に入力された第1の伝搬モードの光M1の実効屈折率はnLP01_1である。多モード導波路20に入力された複数の伝搬モードの光の実効屈折率はnLP01_2、nLP11_2、nLP21_2、nLP02_2である。ここで、サフィックスの意味について説明する。nLPlm_kにおけるlとmはモードの次数を示し、kは導波路を示している。k=1は、単一モード導波路10を示し、k=2は、多モード導波路20を示している。
本実施形態では、グレーティングの間隔(以下、グレーティング周期ΛG)を調整することで、モード変換を制御することができる。たとえば、グレーティング周期ΛGは、次式により示すことが可能である。
ΛG = λ / Δn
ここで、λは、単一モード導波路10および多モード導波路20を搬送される光の波長、つまり、モード変換前の伝搬モードの光M1とモード変換後の伝搬モードの光M2の波長である。Δnは、変換前の伝搬モードの光M1の実効屈折率と変換後の伝搬モードの光M2の実効屈折率との差分である。
非特許文献1、2におけるグレーティング周期ΛGは、波長と同程度であるため、グレーティングが波長選択性フィルタを構成できる。つまり、波長選択性フィルタのグレーティングは短周期型グレーティングと呼ぶことができる。一方で、本実施形態のグレーティング周期ΛGは波長の100倍程度の長さであり、グレーティング30は、波長選択性はないものの、モード変換機能を有する。つまり、モード変換作用を有する光カプラのグレーティングは長周期型グレーティングと呼ぶことができる。このように、グレーティング30のグレーティング周期ΛGを波長λの100倍以上にするとモード変換が実現される。
たとえば、単一モード導波路10に入力された変換対象である第1の伝搬モードの光M1を、実効屈折率がnLP02_2である第2の伝搬モードの光M2に変換したい場合、ΛGは次の通りである。
ΛG= λ / (nLP01_1 − nLP02_2)
たとえば、単一モード導波路10に入力された変換対象である第1の伝搬モードの光M1を、実効屈折率がnLP21_2である第2の伝搬モードの光M2に変換したい場合、ΛGは次の通りである。
ΛG= λ / (nLP01_1 − nLP21_2)
このように、単一モード導波路10に入力された変換対象である第1の伝搬モードの光M1の実効屈折率と、モード変換後の第2の伝搬モードの光M2の実効屈折率との差Δnに基づいて、グレーティング30のグレーティング周期ΛGを決定することで、所望の伝搬モードへのモード変換を実現できる。
図3は、モード多重装置として機能するモード変換装置1を示している。単一モード導波路10の入力部11から第1の伝搬モードの光M1が入力され、多モード導波路20の入力部21から第3の伝搬モードの光M3が入力された場合、多モード導波路20の出力部22から第2の伝搬モードの光M2と第3の伝搬モードの光M3とが出力される。第2の伝搬モードの光M2は、単一モード導波路10の入力部11から入力された第1の伝搬モードの光M1をグレーティング30によって変換されて生成された光である。
このように、モード変換装置1は、グレーティングによって一方の導波路から他方の導波路へと光信号が受け渡されるため、モード多重装置として機能する。
図4は、実施形態にかかるモード変換装置の他の例を説明するための図である。図1と比較すると、図4では各導波路の入力部と出力部とが入れ替わっている。多モード導波路20の入力部21から入力された第2の伝搬モードの光M2は、グレーティング30によって、第1の伝搬モードの光M1に変換され、単一モード導波路10に受け渡される。第1の伝搬モードの光M1は、単一モード導波路10の出力部12から出力される。なお、第1の伝搬モードの光M1の実効屈折率、第2の伝搬モードの光M2の実効屈折率、波長λおよびグレーティング周期ΛGとの間には、上述の数式で示した関係が存在する。
このように、モード変換装置1は、低次の伝搬モードの光を高次の伝搬モードに変換するだけでなく、高次の伝搬モードの光を低次の伝搬モードに変換することもできる。これは、モード変換装置1がモード多重装置だけでなく、モード分離装置として機能することを意味する。
図5は、モード分離装置として機能するモード変換装置1を示している。多モード導波路20の入力部22からは、第2の伝搬モードの光M2と第3の伝搬モードの光M3が入力される。このうち、第2の伝搬モードの光M2はグレーティング30によってモード変換されて第1の伝搬モードの光M1となり、単一モード導波路10に移行する。よって、多モード導波路20の出力部21には、グレーティング30によって分離されなかった残りの伝搬モードの光(ここでは、第3の伝搬モードの光M3)が出力される。
このように、モード変換装置1は、複数の伝搬モードの光が入力されると、所望の伝搬モードの光を分離することができる。
図6は、2つの光カプラ(モード変換装置1)をカスケード接続することで構成した光合波装置50を示している。ここでは、1つ目のモード変換装置1に接続された2つ目のモード変換装置をモード変換装置1’と呼ぶことにする。1つ目のモード変換装置1と2つ目のモード変換装置1’とでは、グレーティングの周期が異なるだけで、その他の構成は同様にすることができる。そこで、モード変換装置1’の各構成要件にも記号「’」を付与することで詳細な説明を省略する。
とりわけ、光合波装置50は、1つ目のモード変換装置1の多モード導波路20の出力部22と、2つ目のモード変換装置1’の多モード導波路20’の入力部21’とを接続することで構成されている。1つ目のモード変換装置1の単一モード導波路10の入力部11に入力された第1の伝搬モードの光M1は、グレーティング30によって変換され、第2の伝搬モードの光M2に変換され、多モード導波路20の出力部22から出力される。また、多モード導波路20の入力部21から入力された第3の伝搬モードの光M3も第2の伝搬モードの光M2とともに出力部22から出力される。なお、グレーティング30のグレーティング周期ΛGは、第1の伝搬モードの光M1が第2の伝搬モードの光M2に変換されるように、上述した数式にしたがって設定されている。
第2の伝搬モードの光M2と、第3の伝搬モードの光M3は、2つ目のモード変換装置1’の多モード導波路20’の入力部21’に入力される。2つ目のモード変換装置1’の単一モード導波路10’の入力部11’には第4の伝搬モードの光M4が入力される。グレーティング30’のグレーティング周期ΛGは、第4の伝搬モードの光M4が第5の伝搬モードの光M5に変換されるように設定されている。よって、グレーティング30’によって第4の伝搬モードの光M4が第5の伝搬モードの光M5に変換され、第5の伝搬モードの光M5が多モード導波路20’に現れる。第5の伝搬モードの光M5は、入力部21’に入力された第2の伝搬モードの光M2と第3の伝搬モードの光M3とに合波され、一緒になって出力部22’から出力される。
このように複数のモード変換装置1をカスケード接続することで複数の伝搬モードの光を合波することが可能となる。もちろん、3つ以上のモード変換装置1が同様にカスケード接続されてもよい。たとえば、n本のSMFを介して搬送されてきた光を1本のMMFに合波するには、n個のモード変換装置1をカスケード接続すればよい。
図7は、2つの光カプラ(モード変換装置1)をカスケード接続することで構成した光分波装置60を示している。ここでは、1つ目のモード変換装置1に接続された2つ目のモード変換装置をモード変換装置1’と呼ぶことにする。1つ目のモード変換装置1と2つ目のモード変換装置1’とでは、グレーティングの周期が異なるだけで、その他の構成は同様にすることができる。そこで、モード変換装置1’の各構成要件にも記号「’」を付与することで説明を省略する。
とりわけ、光分波装置60は、1つ目のモード変換装置1の多モード導波路20の入力部21と、2つ目のモード変換装置1’の多モード導波路20’の出力部22’とを接続している。2つ目のモード変換装置1’の多モード導波路20の入力部21’には、第2の伝搬モードの光M2、第3の伝搬モードの光M3および第5の伝搬モードの光M5が入力されている。このうち、第5の伝搬モードの光M5がグレーティング30’によって第4の伝搬モードの光M4に変換され、単一モード導波路10’の出力部12’から出力される。グレーティング30’によって分離されなかった第3の伝搬モードの光M3および第5の伝搬モードの光M5は、多モード導波路20’の出力部22’から出力される。なお、グレーティング30’のグレーティング周期ΛGは、第5の伝搬モードの光M5が第4の伝搬モードの光M4に変換されるように、上述した数式にしたがって設定されている。このようにして、第5の伝搬モードの光M5が分離される。
第2の伝搬モードの光M2と、第3の伝搬モードの光M3は、1つ目のモード変換装置1の多モード導波路20の入力部21に入力される。グレーティング30のグレーティング周期ΛGは、第2の伝搬モードの光M2が第1の伝搬モードの光M1に変換されるように設定されている。よって、グレーティング30によって第2の伝搬モードの光M2が第1の伝搬モードの光M1に変換され、単一モード導波路10に現れ、出力部12から出力される。第3の伝搬モードの光M3は、多モード導波路20を通過し、出力部22から出力される。このようにして、第1の伝搬モードの光M1と第3の伝搬モードの光M3とが分離される。
このように複数のモード変換装置1をカスケード接続することで複数の伝搬モードの光を分波することが可能となる。もちろん、3つ以上のモード変換装置1が同様にカスケード接続されてもよい。たとえば、MMFを搬送されてきたそれぞれ搬送モードが異なるn個の光信号を、それぞれ異なる1本のSMFに分波するには、n個のモード変換装置1をカスケード接続すればよい。
以上説明したように本実施形態によれば、単一モード導波路と多モード導波路とを有した光カプラに、モード変換作用を有するグレーティングを施工することで、伝搬モード変換装置を実現できる。たとえば、グレーティング30の周期を波長の100倍以上の周期に設定するとモード変換作用が得られる。実効屈折率差Δnは、一般には0.01よりも十分小さい。したがって、波長λが1.55μm帯では、グレーティング周期ΛGは100μm以上となる。
また、グレーティング30の間隔(周期)は、たとえば、導波路を搬送される光の波長λを、単一モード導波路10を搬送される変換対象の第1の伝搬モードの光の実効屈折率と、当該第1の伝搬モードの光を変換することで得られる第2の伝搬モードの光の実効屈折率との差分Δnで除算することで得られる。
また、モード変換装置1を応用することで、複数の伝搬モードの光を多重化するモード多重装置や複数の伝搬モードの光から1つの伝搬モードの光を分離するモード分離装置を実現できる。
さらに、2つ以上のモード変換装置1をカスケード接続することで光合波装置を実現できる。これにより、3つ以上の伝搬モードの光を合波できるようになる。
また、2つ以上のモード変換装置1をカスケード接続することで光分波装置を実現できる。これにより、3つ以上の伝搬モードの光を個別に分離することが可能となる。
また、本実施形態では、光カプラに所望のグレーティングを施工することでモード変換装置等を実現できるため、ホログラフィを応用したモード変換装置と比較して、実現性が高いといえる。また、本実施形態では、モード変換エラーが理論的には発生しないため、位相板を応用したモード変換装置と比較して、エラーが少ないだけでなく、モード変換と同時に合波も実現できるといったメリットがある。また、光カプラが備える2本の導波路サイズを調整することでモード変換を実現するモード変換装置と比較して、本実施形態では、導波路サイズの調整が不要なため、任意構成の導波路に適用できる利点がある。また、一本の多モード導波路にグレーティングを施して生成したモード変換装置ではモード変換を実現できるものの合波を実現できない。これは、この手法では入力された光と出力された光とは同一の多モード導波路を搬送されるからである。また、変換対象の伝搬モードだけを励振することも困難である。一方で、本実施形態のモード変換装置であれば、このようなデメリットを改善できる。
上述した単一モード導波路と多モード導波路はそれぞれシングルモードファイバと多モードファイバによって実現してもよい。
このように本実施形態のモード変換装置は、構成が簡易であり、モード変換エラーも原理的には発生せず、シングルモードファイバとの結合も容易であり、さらに、異なる伝搬モードの光との合波も容易に実現できるといった効果を発揮できる。
なお、本発明は、上述したモード変換装置、モード多重装置、モード分離装置、光合波装置または分波装置を備えたノード装置を提供してもよい。
なお、上述した実施形態では複数の伝搬モードの光の各波長は同一であることを前提としている。しかしながら、本発明は、波長分割多重方式と組み合わせて実用化されてもよい。
さらに、光の搬送方向(導波路の長さ方向)におけるグレーティングの長さ(施工長)を調整することで、モード変換される光とモード変換されない光の割合を調整できる。一般には、元の搬送モードの光を100%の割合で別のモードに変換することになるが、一部の光パワーを監視目的で抽出したい場合はグレーティングの長さを調整すればよい。

Claims (6)

  1. 第1の光カプラと、
    前記第1の光カプラに対してカスケード接続された第2の光カプラと
    を有する光合波装置であって、
    前記第1の光カプラは、
    第1の伝搬モードの光が伝搬可能な第1の単一モード導波路と、
    前記第1の単一モード導波路と少なくとも一部の区間で平行に配置され、複数の伝搬モードの光が伝搬可能な第1の多モード導波路と、
    前記第1の単一モード導波路と前記第1の多モード導波路とが平行に配置された結合区間において前記第1の単一モード導波路と前記第1の多モード導波路との少なくとも一方に設けられ、前記第1の単一モード導波路を搬送されてきた前記第1の伝搬モードの光を第2の伝搬モードの光に変換して前記第1の多モード導波路へ渡すモード変換作用を有する第1のグレーティングと
    を有し、
    前記第2の光カプラは、
    第3の伝搬モードの光が伝搬可能な第2の単一モード導波路と、
    前記第2の単一モード導波路と少なくとも一部の区間で平行に配置され、複数の伝搬モードの光が伝搬可能な第2の多モード導波路と、
    前記第2の単一モード導波路と前記第2の多モード導波路とが平行に配置された結合区間において前記第2の単一モード導波路と前記第2の多モード導波路との少なくとも一方に設けられ、前記第2の単一モード導波路を搬送されてきた前記第3の伝搬モードの光を第4の伝搬モードの光に変換して前記第2の多モード導波路へ渡すモード変換作用を有する第2のグレーティングと
    を有し、
    前記第1の多モード導波路と前記第2の多モード導波路とが接続されており、前記第2の伝搬モードの光と前記第4の伝搬モードの光が前記第2の光カプラの前記第2の多モード導波路から出力されることを特徴とする光合波装置。
  2. 前記第1のグレーティングの間隔は、前記第1の単一モード導波路に入力された前記第1の伝搬モードの光の波長の100倍以上であり、前記第2のグレーティングの間隔は、前記第2の伝搬モードの光の波長の100倍以上であることを特徴とする請求項に記載の光合波装置。
  3. 前記第1のグレーティングの間隔は、前記第1の単一モード導波路に入力された前記第1の伝搬モードの光の波長を、前記第1の伝搬モードの光の実効屈折率と前記第2の伝搬モードの光の実効屈折率との差分で除算することで得られる間隔であり、
    前記第2のグレーティングの間隔は、前記第3の伝搬モードの光の波長を、前記第3の伝搬モードの光の実効屈折率と前記第4の伝搬モードの光の実効屈折率との差分で除算することで得られる間隔であることを特徴とする請求項またはに記載の光合波装置。
  4. 第1の光カプラと、
    前記第1の光カプラに対してカスケード接続された第2の光カプラと
    を有する光分波装置であって、
    前記第1の光カプラは、
    第1の伝搬モードの光が伝搬可能な第1の単一モード導波路と、
    前記第1の単一モード導波路と少なくとも一部の区間で平行に配置され、複数の伝搬モードの光が伝搬可能な第1の多モード導波路と、
    前記第1の単一モード導波路と前記第1の多モード導波路とが平行に配置された結合区間において前記第1の単一モード導波路と前記第1の多モード導波路との少なくとも一方に設けられ、前記第1の多モード導波路を搬送されてきた複数の伝搬モードの光のうち第2の伝搬モードの光を前記第1の伝搬モードの光に変換して前記第1の単一モード導波路へ渡すモード変換作用を有する第1のグレーティングと
    を有し、
    前記第2の光カプラは、
    第3の伝搬モードの光が伝搬可能な第2の単一モード導波路と、
    前記第2の単一モード導波路と少なくとも一部の区間で平行に配置され、複数の伝搬モードの光が伝搬可能な第2の多モード導波路と、
    前記第2の単一モード導波路と前記第2の多モード導波路とが平行に配置された結合区間において前記第2の単一モード導波路と前記第2の多モード導波路との少なくとも一方に設けられ、前記第2の多モード導波路を搬送されてきた複数の伝搬モードの光のうち第4の伝搬モードの光を前記第3の伝搬モードの光に変換して前記第2の単一モード導波路へ渡すモード変換作用を有する第2のグレーティングと
    を有し、
    前記第1の多モード導波路と前記第2の多モード導波路とが接続されており、前記第4の伝搬モードの光と第5の伝搬モードの光が前記第2の光カプラの前記第2の多モード導波路に入力され、前記第1の光カプラにおいて前記第1の伝搬モードの光が分離され、前記第2の光カプラにおいて前記第3の伝搬モードの光と第5の伝搬モードの光が分離されることを特徴とする光分波装置。
  5. 前記第1のグレーティングの間隔は、前記第1の単一モード導波路に入力された光の波長の100倍以上であり、前記第2のグレーティングの間隔は、前記第2の単一モード導波路に入力された光の波長の100倍以上であることを特徴とする請求項に記載の光分波装置。
  6. 前記第1のグレーティングの間隔は、前記第1の多モード導波路に入力された前記第2の伝搬モードの光の波長を、前記第1の伝搬モードの光の実効屈折率と前記第2の伝搬モードの光の実効屈折率との差分で除算することで得られる間隔であり、
    前記第2のグレーティングの間隔は、前記第4の伝搬モードの光の波長を、前記第4の伝搬モードの光の実効屈折率と前記第3の伝搬モードの光の実効屈折率との差分で除算することで得られる間隔であることを特徴とする請求項またはに記載の光分波装置。
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