JP6312083B2 - 表示装置及びその駆動方法 - Google Patents

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本発明は、表示装置及びその駆動方法に関し、特に、有機EL素子に代表される電流駆動型発光素子を用いたアクティブマトリクス型表示装置及びその駆動方法に関する。
一般に、表示パネルに配置された有機EL素子の輝度は、当該素子に供給される駆動電流に比例して大きくなる。よって、特に、アクティブマトリクス型の有機ELディスプレイでは、表示パネルの大型化にともない、有機EL発光素子に電流供給するための電源線の局所的な電圧変動、ならびに、有機EL発光素子及び駆動トランジスタの特性ばらつきにより表示ムラが顕著となり、表示品質を低下させてしまう。
特許文献1では、このような表示ムラを抑制すべく、ブランキング期間に有機EL発光素子のカソード電流を検出し、当該検出電流に基づいて高速かつ高精度な補正をする有機EL表示装置が開示されている。これにより、装置出荷後においても表示ばらつきの補正が可能となる。
特開2008−129183号公報
アクティブマトリクス型の有機EL発光装置では、行列状に配置された各画素は、駆動トランジスタ及び有機EL素子のほか、継続発光のためデータ信号電圧を保持する容量素子を有している。これらの画素回路要素を用いたアクティブマトリクス型の駆動シーケンスとして、1フレーム期間内に、例えば、容量素子の初期化期間、駆動トランジスタの閾値電圧検出期間、信号電圧書込み期間、及び、発光期間が設けられる。これらのうち、初期化期間では、駆動トランジスタや有機EL素子の特性ばらつきによる表示ムラを抑制すべく、容量素子に接続された参照電源から容量素子を初期充電することにより、当該容量素子の電圧が初期化される。その後、書込み期間では、初期化電圧、閾値電圧検出期間で検出された閾値電圧、及び信号電圧が合成されて容量素子に書き込まれる。そして、発光期間では、合成された電圧に基づいて、有機EL発光素子が発光する。
しかしながら、上記駆動シーケンスが行順次走査方式であるプログレッシブ方式にて実現される場合、上記初期化電圧が安定しないという問題が発生する。プログレッシブ方式では、走査最終行から走査開始行へ走査を戻す時間を確保する垂直ブランキング期間が、上記駆動シーケンスに設けられた4つの期間のいずれかに含まれることになる。特に、垂直ブランキング期間が初期化期間に含まれるケースでは、初期化期間に相当する初期化走査行数のうち、所定の行数が垂直ブランキング行(仮想行)で占められることとなる。このケースでは、垂直ブランキング行の分だけ参照電源から容量素子への充電が行われる画素数が減るため、参照電源から供給される充電電流が減少し、参照電源線の電圧降下量がずれることとなる。その結果、特定の画素行において正確な合成電圧に基づいて発光されず、横筋ノイズなどの表示ムラが発生することとなる。
本発明は上述の問題に鑑みてなされたものであり、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式において、表示ムラが抑制された表示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、複数の画素が行列状に配置された表示部を有し、行順次走査するシーケンスにより駆動される表示装置であって、前記表示装置は、前記表示部に向けて可変電圧を出力する可変電圧源と、前記可変電圧源と前記複数の画素とを電気的に接続し、前記可変電圧を参照電圧として前記複数の画素に伝達する参照電源線とを備え、前記複数の画素のそれぞれは、電流が流れることにより発光する発光素子と、第1電極が前記参照電圧に設定される容量素子と、前記容量素子に保持された電圧に応じた電流を前記発光素子に流す駆動トランジスタとを備え、前記表示装置は、さらに、垂直ブランキング期間の駆動タイミングに応じて発生し得る前記参照電圧の変動を相殺する前記可変電圧を前記可変電圧源から出力させる制御部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、垂直ブランキング期間の挿入タイミングにより容量素子を充電する行数(充電電流負荷)が変動しても、参照電源線の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式において、表示ムラを抑制することが可能となる。
有機EL発光パネルのプログレッシブ駆動方式を説明する動作遷移図である。 時刻Tにおける有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。 初期化期間内にブランキング行を走査する場合の動作遷移図及び有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。 Vth検出期間内にブランキング行を走査する場合の動作遷移図及び有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。 発光期間内にブランキング行を走査する場合の動作遷移図及び有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。 有機EL発光パネルの画素回路構成の一例を示す図である。 有機EL発光パネルの画素回路の動作タイミングチャートの一例である。 初期化期間以外の期間内にブランキング行を走査する場合の参照電源線の電圧降下状態を説明する図である。 初期化期間内にブランキング行を走査する場合の参照電源線の電圧降下状態を説明する図である。 参照電源線の電圧が4.0Vである画素における書き込み状態を説明する図である。 参照電源線の電圧が4.2Vである画素における書き込み状態を説明する図である。 表示パネルの参照電圧の時間変化及び表示ムラを有する画像を表す図である。 実施の形態1に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1に係る表示装置の駆動方法を説明する動作フローチャートである。 実施の形態1に係る表示装置の駆動方法を説明するタイミングチャートである。 実施の形態2に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係る表示装置の駆動方法を説明する動作フローチャートである。 走査時刻と静止画像状態との関係を表す図である。 参照電圧の制御タイミングを示す図である。 実施の形態2の変形例1に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2の変形例2に係る表示装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1または2に係る表示装置を内蔵した薄型フラットTVの外観図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載したアクティブマトリクス型の有機ELディスプレイに関し、以下の問題が生じることを見出した。以下、図面を用いて本問題について説明する。
図1Aは、有機EL発光パネルのプログレッシブ駆動方式を説明する動作遷移図である。同図において、横軸は時間を表し、縦軸は画素行(表示行)を表す。同図では、複数の画素が行列状に配置された表示パネルにおいて、初期化動作、Vth(閾値電圧)検出動作、書込み動作、及び発光動作が行順次に実行されていることが示されている。ここでは、表示パネルの行数を、例えば、2160行としている。
また、図1Aには、さらに、ブランキング行なる仮想行(2161行〜2253行)が示されている。これは、ゲートドライバが走査最終行(第2160行)から走査開始行(第1行)へ走査を戻す時間を確保する垂直ブランキング期間に相当するものであり、当該垂直ブランキング期間を、当該期間に相当する走査行数で表したものである。
図1Bは、時刻Tにおける有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。同図には、図1Aに示された動作遷移図の時刻Tにおける表示パネルの静止画像状態が表されている。図1Bに示すように、表示パネルの全走査行数は、例えば、ブランキング行を含めた2253行(2160行+仮想93行)と設定される。上記2253行の内訳は、例えば、発光期間である走査行数が1690行(1水平走査期間を1Hと記し、以降、1690Hと記すことがある)、書込み期間である走査行数が1行、Vth検出期間である走査行数が400行、初期化期間である走査行数が162行である。また、上記4期間の走査行数割り当てとは独立に、上記2253行のうち93行(仮想行)がブランキング行として割り当てられる。以下、図2A〜図2Cに、上記4期間とブランキング期間とが重複する態様について説明する。
図2Aは、初期化期間内にブランキング行を走査する場合の動作遷移図及び有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。また、図2Bは、Vth検出期間内にブランキング行を走査する場合の動作遷移図及び有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。図2Cは、発光期間内にブランキング行を走査する場合の動作遷移図及び有機EL発光パネルの静止画像状態を表す図である。
図2Aの右側には、状態遷移図中の時刻T1における表示パネルの静止画像状態が表されている。この場合には、初期化走査行162行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化が行われている行数は実質的に69行分となる。
図2Bの右側には、状態遷移図中の時刻T2における表示パネルの静止画像状態が表されている。この場合には、Vth検出走査行400行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化が行われている行数は変動せず162行分である。
図2Cの右側には、状態遷移図中の時刻T3における表示パネルの静止画像状態が表されている。この場合には、発光行1690行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化が行われている行数は変動せず162行分である。
つまり、初期化期間中の行数に着目した場合、上記4期間とブランキング期間との関係により、ある一定の期間において、初期化を実行する走査行数が変動する。
以下、初期化期間が実質的に変動した場合の問題について説明するため、有機EL発光素子を有する画素回路について例示する。
図3Aは、有機EL発光パネルの画素回路構成の一例を示す図である。また、図3Bは、有機EL発光パネルの画素回路の動作タイミングチャートの一例である。図3Aには、有機EL発光パネル上に行列状に配置された複数の画素のうちの一画素における回路が示されている。画素200は、有機EL素子201と、駆動トランジスタ202と、スイッチ203〜206と、容量素子210とを備える。また、画素200には、参照電源線60と、ELアノード電源線81(Vtft)と、ELカソード電源線82(Vel)と、初期化電源線93(Vini)と、走査線91と、参照電圧制御線92と、初期化制御線94と、発光制御線96と、データ線95とが配線されている。
次に、図3Bに示す画素回路の駆動方法について説明を行う。図3Bにおいて、横軸は時間を表している。また、縦軸方向には、表示パネルを構成する画素のうち対応する行の画素200に対する初期化制御線94、参照電圧制御線92、発光制御線96、走査線91、及びデータ線95に発生する電圧の波形図が示されている。
上記駆動方法は、画素200の上記構成により期間aから期間jを実施することで実現される。
[期間a]
期間aでは、スイッチ206のみを導通状態として、駆動トランジスタ202のソース電位を安定させる(駆動トランジスタ202のソース電位を初期化電圧Viniに設定する)。
[期間b]
期間bでは、後続する期間dにおいて駆動トランジスタ202の閾値電圧検出を行うべくドレイン電流を流すのに必要な電圧を、予め容量素子210の第1電極及び駆動トランジスタ202のゲートに印加する。具体的には、参照電圧制御線92の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させてスイッチ204を導通状態とする。これにより、参照電源線60の参照電圧Vrefが、容量素子210に充電される。
なお、期間bは、容量素子の第1電極及び第2電極の電位が所定電位になるまでの長さ(時間)に設定される。これにより、駆動トランジスタ202のゲート−ソース間電圧は、閾値電圧検出動作を行うのに必要な初期ドレイン電流を確保できる電圧に設定される。
[期間c]
期間cは、スイッチ205及び206が同時に導通状態となる期間を排除するための期間である。後続する期間dではスイッチ205を導通状態とするが、仮にこのときスイッチ206が導通状態であれば、スイッチ205、駆動トランジスタ202及びスイッチ206を介して、ELアノード電源線81と初期化電源線93との間に貫通電流が流れてしまう。これに対して、期間cの設定により、スイッチ205が導通状態のときにはスイッチ206は非導通状態となっているので、Vth検出期間の最初において上記貫通電流が流れるのを防止することができる。
期間a〜cは、駆動トランジスタ202のVth検出期間においてドレイン電流を流すのに必要な電圧を容量素子210に充電する初期化期間である。
[期間d]
期間dでは、駆動トランジスタ202の閾値電圧が容量素子210にて検出される。具体的には、走査線91及び初期化制御線94の電圧レベルをLOW、ならびに、参照電圧制御線92の電圧レベルをHIGHに維持し、発光制御線96の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、スイッチ203及び206をオフ状態とし、スイッチ204及び205をオン状態とする。
このとき、初期化期間での電圧設定により有機EL素子201には電流が流れない状態でドレイン電流が流れ、駆動トランジスタ202のソース電位が変化する。言い換えると、ELアノード電源線81の電圧Vtftにより供給されるドレイン電流が0となるまで駆動トランジスタ202のソース電位は変化する。このように、駆動トランジスタ202の閾値電圧検出動作が開始される。
そして、期間dの終了時には、容量素子210の第1電極と第2電極との電位差(駆動トランジスタ202のゲート−ソース間電圧)は、駆動トランジスタ202の閾値電圧Vthに相当する電位差となっている。
[期間e]
期間eでは、閾値電圧検出動作が終了する。具体的には、発光制御線96の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、スイッチ203及び206はオフ状態、ならびにスイッチ204はオン状態に維持されつつ、スイッチ205をオフ状態とする。これにより、ドレイン電流の供給が停止され、閾値電圧検出動作が完了する。
[期間f]
期間fは、スイッチ204をオフ状態にすることで、後続する書込み期間においてデータ線95供給されるデータ信号電圧と参照電源線60の参照電圧Vrefとが同時に容量素子210の第1電極に印加されるのを防止するための期間である。具体的には、初期化制御線94、発光制御線96及び走査線91の電圧レベルをLOWに維持しつつ、参照電圧制御線92の電圧レベルをHIGHからLOWに変化させる。すなわち、スイッチ203〜206を、全てオフ状態とする。
[期間g]
期間gでは、スイッチ203をオン状態にすることで、書込み動作の準備がなされる。具体的には、走査線91の電圧レベルをLOWからHIGHへと変化させる。
[期間h]
期間hは、データ線95から表示階調に応じた映像信号電圧(データ信号電圧)を画素200に取り込み、容量素子210に書き込む書込み期間である。具体的には、データ線95及びスイッチ203を介してデータ信号電圧が容量素子210の第1電極に印加される。これにより、容量素子210には、Vth検出期間で保持された駆動トランジスタ202の閾値電圧Vthに加えて、データ信号電圧と参照電圧Vrefとの電圧差が、(容量211の静電容量)/(容量211の静電容量+容量素子210の静電容量)倍されて、記憶(保持)される。なお、容量211は、有機EL素子201が有する寄生容量である。ここで、スイッチ205が非導通状態にあるため、駆動トランジスタ202はドレイン電流を流さない。
大画面化による画素数の増加に伴い、各画素に映像信号を書き込む期間(水平走査期間)は短くなる。一方、大画面化に伴い走査線91の時定数が増加するため、水平走査期間の短縮とあわせて、データ信号電圧を画素200に書き込むことが難しくなる。そこで、走査線91の波形なまりがあっても、正確なデータ信号電圧を、データ線95を介して書き込むことができるよう期間gが設けられている。つまり、データ信号電圧がデータ線95に印加される前に、走査線91の立ち上がりを完了させスイッチ203が完全にオン状態となるようにしている。また、期間hの終了時には、走査線91の電位を通常のLOWレベルよりも低く設定することにより走査線91の立ち下がりを迅速に完了させている。
これにより、走査線91の負荷(配線時定数)が大きく、立ち上がり及び立ち下がりに時間がかかるような大画面、高画素数の表示パネルであっても確実に書き込むことができる。
[期間i]
期間iは、発光期間である。具体的には、走査線91、参照電圧制御線92及び初期化制御線94の電圧レベルをLOWに維持しつつ、発光制御線96の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させる。すなわち、スイッチ203、204及び206をオフ状態に維持しつつ、スイッチ205をオン状態とする。
このように、スイッチ205をオン状態とすることで、容量素子210に蓄えられた電圧に応じて有機EL素子201に電流を供給し発光させることができる。
以上の期間a〜jは、初期化期間、Vth検出期間、書込み期間、及び発光期間で構成される。このうち、上述したように、初期化期間に含まれる期間bにおいて、参照電源線60の参照電圧Vrefが容量素子210に充電される。
しかしながら、ブランキング期間が初期化期間に含まれた場合、上記参照電圧Vrefが安定しない。以下、初期化走査行数の変動により生じる問題ついて、図4A〜図6を用いて説明する。
図4Aは、初期化期間以外の期間内にブランキング行を走査する場合の参照電源線の電圧降下状態を説明する図である。また、図4Bは、初期化期間内にブランキング行を走査する場合の参照電源線の電圧降下状態を説明する図である。図4A及び図4Bにおいて、左側には、有機EL表示パネルを含む表示装置の構成が示されている。参照電源線60は、各画素に対応して配置されるとともに、表示パネルの周囲に引き出され、互いに束ねられて電気的に接続されている。なお、図4A及び図4Bでは、参照電源線60はリング状に配置されているが、これに限られない。例えば、参照電源線60は、表示パネルの左右各辺の外周であって当該各辺と平行にプリント基板を用いて分離配置されていてもよい。また、表示装置は、参照電圧Vrefを供給するための参照電源を有している。ここで、参照電源線60は、大画面となるほど配線が長くなるため配線抵抗が大きくなることから、参照電源と表示パネルに配置された参照電源線60とは、等価抵抗Rrefを介して接続されていると見なすことができる。例えば、上記期間bにおける充電期間において、図4A及び図4Bの右側に示されるように、所定の期間に充電電流が流れると、表示パネルの参照電源線60では、配線途中の等価抵抗Rrefにより電圧降下が生じる。ここで、参照電源が4.4Vの電源電圧を出力すると仮定すると、図4Aに示されたケースにおいては、初期化期間に該当する162行に対して充電電流が供給され、それに応じた電圧降下が発生し、表示パネルの参照電源線60の参照電圧Vrefは4.0Vとなる。一方、図4Bに示されたケースでは、初期化期間に該当する69行に対して充電電流が供給されるので、図4Aのケースより参照電源線に流れる電流が小さく、電圧降下量が小さいため、表示パネルの参照電源線60の参照電圧Vrefは4.2Vとなる。
つまり、垂直ブランキング期間が初期化期間以外に含まれている場合には、有機EL表示パネルに配置された参照電源線60の電圧及び参照電圧Vrefは4.0Vであるが、ブランキング期間が初期化期間に含まれている場合には、当該参照電源線60の電圧及び参照電圧Vrefは4.2Vとなる。つまり、ブランキング期間が初期化期間に含まれている場合には、表示パネルに配置された参照電源線60及び参照電圧Vrefが4.0Vから4.2Vへと変動してしまう。なお、ブランキング期間の一部が初期化期間に含まれている場合には、当該参照電源線60の電圧及び参照電圧Vrefは4.0〜4.2Vの間の電圧となる。以下、参照電源線60及び参照電圧Vrefが変動した状態で、書込み動作及び発光動作が実行された場合の問題について説明する。
図5Aは、参照電源線の電圧が4.0Vである画素における書き込み状態を説明する図である。また、図5Bは、参照電源線の電圧が4.2Vである画素における書き込み状態を説明する図である。
図5Aに示された画素では、初期化期間以外の期間にブランキング行が走査されたことにより、書き込み時(Vth検出期間終了時)において参照電源線の電圧降下量が4.0Vとなっている。ここで、Vth検出期間では閾値電圧Vth(V)が検出され、データ信号電圧が9(V)であるとする。この場合、書込み期間において、蓄電素子の第1電極には、(データ信号電圧9(V)−Vref4(V))=5(V)が印加される。ここで、容量素子210の静電容量をC210、容量211の静電容量をC211とすると、データ信号電圧に対応した、容量素子210に保持される電圧は、5(V)×(C211/(C211+C210))となる。これに容量素子210で保持されたVth(V)が加算された電圧{5×(C211/(C211+C210))+Vth}(V)が、書込み電圧Vcとなる。
一方、図5Bに示された画素では、初期化期間にブランキング行が走査されたことにより、書き込み時(Vth検出期間終了時)において参照電源線の電圧降下量が4.2Vとなっている。この場合、図5Aの画素と同様に、閾値電圧はVth(V)であり、データ信号電圧は9(V)であるとすると、書込み期間において、蓄電素子の第1電極には、(データ信号電圧9(V)−Vref4.2(V))=4.8(V)が印加される。このとき、データ信号電圧に対応した、容量素子210に保持される電圧は、4.8(V)×(C211/(C211+C210))となる。これに容量素子210で保持されたVth(V)が加算された電圧{4.8×(C211/(C211+C210))+Vth}(V)が、書込み電圧Vcとなる。
つまり、ブランキング期間が初期化期間に含まれることにより、書込み期間の開始時(Vth検出期間終了時)において参照電圧Vrefが4.0Vから4.2Vへと変動している画素は、参照電圧Vrefが変動していない画素に対して、データ信号電圧及び閾値電圧が等しい場合であっても、容量素子210への書込み電圧が{0.2V×(C211/(C211+C210))}小さくなる。
図6は、表示パネルの参照電圧の時間変化及び表示ムラを有する画像を表す図である。同図の左側には、初期化期間にブランキング行を走査した場合における参照電圧の変動が表されている。また同図の右側には、参照電圧Vrefが4.2Vへと変動している状態で書込み期間が開始された(Vth検出期間が終了した)特定の画素群に横筋ノイズが発生している画像を表している。
上述したように、垂直ブランキング期間が設けられたプログレッシブ駆動を実行する有機EL表示装置では、行順次走査と垂直ブランキング走査とのタイミングにより、表示パネルの電源線負荷が変動する。これにより、表示ムラが発生するという問題を有する。
このような問題を解決するために、本発明の一態様に係る表示装置は、複数の画素が行列状に配置された表示部を有し、行順次走査するシーケンスにより駆動される表示装置であって、前記表示装置は、前記表示部に向けて可変電圧を出力する可変電圧源と、前記可変電圧源と前記複数の画素とを電気的に接続し、前記可変電圧を参照電圧として前記複数の画素に伝達する参照電源線とを備え、前記複数の画素のそれぞれは、電流が流れることにより発光する発光素子と、第1電極が前記参照電圧に設定される容量素子と、前記容量素子に保持された電圧に応じた電流を前記発光素子に流す駆動トランジスタとを備え、前記表示装置は、さらに、垂直ブランキング期間の駆動タイミングに応じて発生し得る前記参照電圧の変動を相殺する前記可変電圧を前記可変電圧源から出力させる制御部を備えることを特徴とする。
本態様によれば、垂直ブランキング期間により容量素子を充電する行数(充電電流負荷)が変動しても、参照電源線の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式においても、表示ムラを抑制することが可能となる。
また、例えば、前記制御部は、前記参照電源線の前記参照電圧を計測する計測部を備え、前記可変電圧源は、前記計測部で計測された前記参照電圧に基づいて調整した前記可変電圧を出力してもよい。
これにより、参照電源線の参照電圧が常に一定となるように、参照電源線に参照電圧計測点が設けられ、当該計測点にて計測された参照電圧値が可変電圧源にフィードバックされる。よって、参照電圧を変動させず、参照電源線の電圧を安定させることが可能となる。
また、例えば、前記表示装置は、外部から入力された映像信号に対応した電圧を前記容量素子に保持させ、前記制御部は、前記映像信号及び前記垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得し、前記映像信号及び前記駆動タイミングに基づいて、前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間と、前記可変電圧の出力値を演算する演算部を備え、前記可変電圧源は、前記演算部で演算された前記変動タイミング及び前記変動期間と、前記可変電圧の出力値とに基づいて調整した前記可変電圧を出力してもよい。
また、例えば、前記表示装置は、外部から入力された映像信号に対応した電圧を前記容量素子に保持させ、前記制御部は、予め取得された映像信号と出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間とを保存したメモリと、前記メモリに保存された前記映像信号に基づいて、前記可変電圧の出力値を演算する電圧演算部とを備え、前記可変電圧源は、前記電圧演算部で演算された前記可変電圧の出力値と、前記メモリに保存された前記変動タイミング及び前記変動期間とに基づいて調整した前記可変電圧を出力してもよい。
また、例えば、前記表示装置は、外部から入力された映像信号に対応した電圧を前記容量素子に保持させ、前記制御部は、出荷時に設定された映像信号に基づいて演算された前記可変電圧の出力値と、出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間を保存したメモリを備え、前記可変電圧源は、前記メモリに保存された前記可変電圧の出力値と、前記変動タイミング及び前記変動期間とに基づいて調整した前記可変電圧を出力してもよい。
また、例えば、前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記参照電源線と前記第1電極との導通及び非導通を切り換える第1スイッチ素子を備え、前記演算部は、表示領域内において、前記第1スイッチ素子が行順次に導通状態となり前記容量素子に前記参照電源線から前記参照電圧が充電されている行数が、前記垂直ブランキング期間により変動するタイミング及び期間を予め演算してもよい。
これにより、参照電源線の参照電圧が常に一定となるように、映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得して、参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間と可変電圧の出力値が予め演算される。そして、演算された参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間と可変電圧の出力値とに基づいて参照電圧Vrefが調整されることにより、参照電源線の電圧を安定させることが可能となる。
また、例えば、前記表示装置は、さらに、前記駆動トランジスタのドレイン電極に駆動電位を供給するための駆動電源線と、画素列に対応して配置された複数のデータ線とを備え、複数の画素のそれぞれは、さらに、前記参照電源線と前記第1電極との導通及び非導通を切り換える第1スイッチ素子と、前記駆動電源線と前記ドレイン電極との導通及び非導通を切り換える第2スイッチ素子と、前記データ線と前記第1電極との導通及び非導通を切り換える第3スイッチ素子とを備え、前記制御部は、前記第1スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記容量素子に前記参照電源線から前記参照電圧を行順次に充電することで前記容量素子を行順次に初期化する初期化期間と、前記第1スイッチ素子を導通状態としたままで前記第2スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記容量素子に前記駆動トランジスタの閾値電圧を行順次に検出させ保持させる閾値電圧検出期間と、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子を非導通状態としたままで前記第3スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記データ線からデータ信号電圧を前記複数の画素に行順次に書き込む書込み期間と、前記第1スイッチ素子及び前記第3スイッチ素子を非導通状態としたままで前記第2スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記複数の画素を行順次に発光させる発光期間とを設定し、前記初期化期間が前記垂直ブランキング期間を含むことで前記容量素子に前記参照電源線から前記参照電圧が充電されている行数が、前記垂直ブランキング期間により変動することにより発生し得る前記参照電圧の変動を相殺する前記可変電圧を前記可変電圧源から出力させてもよい。
これにより、初期化期間がブランキング期間を含むことで初期化期間における容量素子を充電する行数(充電電流負荷)が変動しても、参照電源線の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式においても、表示ムラを抑制することが可能となる。
また、例えば、前記発光素子は、有機EL素子であってもよい。
これにより、有機EL素子を有する画素の輝度ばらつきを抑制できる。
また、本発明は、このような特徴的な手段を備える表示装置として実現することができるだけでなく、表示装置に含まれる特徴的な手段をステップとする表示装置の駆動方法として実現することができる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1に係る表示装置及びその駆動方法について、図面を参照しながら説明する。
[1.表示装置の構成]
図7は、実施の形態1に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示す表示装置1は、制御回路10と、有機EL表示部20と、走査線駆動回路30と、データ線駆動回路40と、可変電圧源50と、参照電源線60とを備える。
制御回路10は、外部から入力された映像信号に基づいて、走査線駆動回路30及びデータ線駆動回路40のそれぞれに、駆動タイミングを指示する制御信号を出力する。また、制御回路10は、後述する初期化期間、閾値電圧検出期間、書込み期間、及び発光期間を設定する制御部である。
有機EL表示部20は、複数の画素が行列状に配置された表示領域であり、例えば、画素は、図3Aに示された画素200である。画素200は、有機EL素子201と、駆動トランジスタ202と、スイッチ203〜206と、容量素子210とを備える。また、有機EL表示部20には、参照電源線60と、ELアノード電源線81(Vtft)と、ELカソード電源線82(Vel)と、初期化電源線93(Vini)と、画素行ごとに配置された走査線91、参照電圧制御線92、発光制御線96及び初期化制御線94と、画素列ごとに配置されたデータ線95とを備える。
有機EL素子201は、発光素子の一例であり、駆動トランジスタ202の駆動電流により発光する。有機EL素子201は、カソードがELカソード電源線82に接続され、アノードが駆動トランジスタ202のソースに接続されている。
駆動トランジスタ202は、有機EL素子201への電流の供給を制御する電圧駆動の駆動素子である。駆動トランジスタ202は、ゲートが容量素子210の第1電極と接続され、ソースが容量素子210の第2電極及び有機EL素子201のアノードに接続されている。駆動トランジスタ202は、スイッチ204がオフ状態及びスイッチ205がオン状態である場合に、データ信号電圧に応じた電流である駆動電流を有機EL素子201に流すことにより有機EL素子201を発光させる。ここで、ELアノード電源線81に供給されている電圧Vtftは、例えば20Vである。また、駆動トランジスタ202は、スイッチ204がオフ状態及びスイッチ205がオフ状態である場合に、駆動電流を有機EL素子201に流さないことで有機EL素子201を発光させない。さらに、駆動トランジスタ202の閾値電圧は、スイッチ204がオン状態、スイッチ203がオフ状態、スイッチ206がオフ状態、及びスイッチ205がオン状態である間に、容量素子210にて検出される。
容量素子210は、駆動トランジスタ202に流す電流量を決める電圧を保持する。容量素子210の第1電極は、駆動トランジスタ202のゲートに接続され、さらに、参照電源線60(Vref)とスイッチ204を介して接続されている。これにより、容量素子210の第1電極は参照電圧に設定される。容量素子210は、例えば、スイッチ204がオフ状態となった後も、印加された参照電圧Vrefを維持し、継続して駆動トランジスタ202のゲートにその参照電圧Vrefを供給する。また、容量素子210は、スイッチ203がオン状態となった場合に、データ信号電圧が印加され、スイッチ203がオフ状態になった後、そのデータ信号電圧を保持する。そして、スイッチ205がオン状態となった後の駆動トランジスタ202に駆動電流を供給させる。
スイッチ203は、データ信号電圧を供給するためのデータ線95と容量素子210の第1電極との導通及び非導通を切り換える第3スイッチ素子であり、例えばNMOSトランジスタである。
スイッチ204は、参照電圧Vrefを供給する参照電源線60と容量素子210の第1電極との導通及び非導通を切り換える第1スイッチ素子であり、例えばNMOSトランジスタである。
スイッチ206は、容量素子210の第2電極と初期化電源線93との導通及び非導通を切り換えるスイッチングトランジスタであり、容量素子210の第2電極に対して初期化電圧Viniを与える機能を有する。
スイッチ205は、ELアノード電源線81と駆動トランジスタ202のドレインとの導通及び非導通を切り換える第2スイッチ素子であり、例えばNMOSトランジスタである。スイッチ205は、駆動トランジスタ202のドレインに電位Vtftを与える機能と、駆動トランジスタ202の閾値電圧Vthの検出を行わせる機能を有する。
なお、スイッチ203〜206は、n型TFTとして説明を行うが、p型TFTであってもよく、また、n型TFTとp型TFTとが混在して用いられてもよい。
参照電源線60は、容量素子210の第1電極の電圧値を規定する参照電圧Vrefを供給する。具体的には、参照電源線60は、可変電圧源50と複数の画素200とを電気的に接続し、可変電圧である参照電源電圧を参照電圧Vrefとして複数の画素200に伝達する。ELアノード電源線81は、駆動トランジスタ202のドレインに駆動電位を供給するための駆動電源線である。ELカソード電源線82は、有機EL素子201のカソードに接続された低電圧側電源線である。初期化電源線93は、駆動トランジスタ202のソース及び容量素子210の第2電極の電圧を初期化する電源線である。
また、参照電圧Vrefと初期化電圧Viniとの電位差は、駆動トランジスタ202の最大閾値電圧よりも大きな電圧に設定される。
データ線駆動回路40は、制御回路10で生成された制御信号に基づいて、データ線95を駆動する。より具体的には、データ線駆動回路40は、映像信号および水平同期信号に基づいて、各画素回路にデータ信号電圧を出力する。
走査線駆動回路30は、制御回路10で生成された制御信号に基づいて、走査線91、参照電圧制御線92、発光制御線96及び初期化制御線94を駆動する。より具体的には、走査線駆動回路30は、垂直同期信号および水平同期信号に基づいて、各画素回路に走査信号、参照電圧制御信号、イネーブル信号及び初期化信号を、少なくとも画素行単位で出力する。
なお、表示装置1は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、制御プログラムを格納したROM(Read Only Memory)などの記憶媒体、RAM(Random Access Memory)などの作業用メモリ、および通信回路を有するとしてもよい。
参照電源線60は、上述したように画素200に対応して有機EL表示部20上に配線されており、さらに、有機EL表示部20の外周部で束ねられ、これらの配線は互いに電気的に接続されている。
可変電圧源50は、有機EL表示部20に向けて可変電圧を出力する可変電源であり、画素200に対応して配置された参照電源線60に参照電圧を供給するための可変電源である。可変電圧源50は、有機EL表示部20の外周部に配線された参照電源線60と接続配線を介して接続されている。接続配線は、抵抗成分65を有しているため、可変電圧源50から各画素200へ電流が流れることにより接続配線にて電圧降下が発生する。これにより、各画素200において電流負荷が発生した場合、各画素200に印加される参照電圧Vrefは、抵抗成分65による電圧降下により、可変電圧源50が出力する可変電圧である参照電源電圧よりも小さくなる。
ここで、本実施の形態に係る可変電圧源50は、垂直ブランキング期間の駆動タイミングに応じて発生し得る参照電圧Vrefの変動を相殺する参照電源電圧を出力する制御部を備えている。より具体的には、可変電圧源50は、参照電源線60の参照電圧Vrefを計測する計測部を備え、当該計測部で計測された参照電圧Vrefに基づいて調整した可変電圧である参照電源電圧を出力する。
これにより、垂直ブランキング期間により容量素子の充電期間が変動しても、参照電源線60の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式においても、表示ムラを抑制することが可能となる。
なお、上記計測部を備える制御部は、可変電圧源50が備えなくてもよく、例えば、制御回路10が備えてもよい。この場合には、制御回路10は、制御回路10が調整した参照電源電圧を可変電圧源50に出力させればよい。
[2.表示装置の駆動方法]
次に、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法について、図3B、図8及び図9を参照しながら説明する。
図8は、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法を説明する動作フローチャートである。また、図9は、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法を説明するタイミングチャートである。
なお、本実施の形態に係る表示装置1は、行順次走査するシーケンスにより駆動される。より具体的には、表示装置1では、図1A−図2Cに示されたプログレッシブ駆動方式により、初期化動作、Vth(閾値電圧)検出動作、書込み動作、及び発光動作がそれぞれ行順次に実行される。以下、図3Bに示された期間a〜jに従って説明していくが、前述した従来の駆動方法と同じ点は説明を省略することがある。ここでは、前述した従来の駆動方法と異なる同じ点、つまり、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法の特徴的な部分を中心に説明する。
[2−1.期間a]
期間aにおいて、走査線駆動回路30は、初期化制御線94の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させることにより、スイッチ206のみを導通状態とする。これにより、駆動トランジスタ202のソース電位を安定させる(駆動トランジスタ202のソース電位を初期化電圧Viniに設定する)。
[2−2.期間b]
次に、期間bにおいて、走査線駆動回路30は、参照電圧制御線92の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させることにより、スイッチ204を導通状態とする。これにより、参照電源線60の参照電圧Vrefが、容量素子210に充電される。
ここで、図7に示すように可変電圧源50が参照電源線60に接続されていることにより、可変電圧源50は、有機EL表示部20の参照電源線60の電圧である参照電圧Vrefを計測している(図8におけるS10)。
なお、期間bは、容量素子210の第1電極及び第2電極の電位が所定電位になるまでの長さ(時間)に設定される。これにより、駆動トランジスタ202のゲート−ソース間電圧は、閾値電圧検出動作を行うのに必要な初期ドレイン電流を確保できる電圧に設定される。
しかしながら、プログレッシブ駆動方式に基づいた初期化動作、Vth(閾値電圧)検出動作、書込み動作、及び発光動作の行順次シーケンスでは、垂直ブランキング期間の発生タイミングにより、初期化期間に割り当てられる走査行数が異なる場合がある。
例えば、図2Aのように、初期化期間内にブランキング行(仮想行)を走査する場合には、初期化走査行162行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化期間に割り当てられる走査行数は実質的に69行分となる。一方、図2Bのように、Vth検出期間内にブランキング行(仮想行)を走査する場合には、Vth検出走査行400行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化期間に割り当てられる走査行数は変動せず162行分である。また、図2Cにように、発光期間内にブランキング行(仮想行)を走査する場合には、発光行1690行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化期間に割り当てられる走査行数は変動せず162行分である。
つまり、初期化期間中の走査行数に着目した場合、垂直ブランキング期間により、ある一定の期間において、初期化を行っている走査行数が変動する。
これにより、従来の表示装置の駆動方法では、図4A及び図4Bに示したように、上記期間bにおける充電期間において、充電電流が162行の走査期間流れた場合には、例えば、有機EL表示部20内及びその外周部の参照電源線60の参照電圧Vrefは4.0Vとなる。一方、充電電流が69行の走査期間しか流れない場合には、充電期間が十分でないため電圧降下量が小さく、上記参照電源線60の参照電圧Vrefは4.2Vとなる。
つまり、ブランキング期間が初期化期間以外に含まれている場合には、参照電圧Vrefは4.0Vであるが、ブランキング期間が初期化期間に含まれている場合には、参照電圧Vrefは4.2Vとなり、有機EL表示部20内及びその外周に設けられた参照電源線60の参照電圧Vrefが変動してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法では、可変電圧源50は、図9の上段に示された表示パネルの参照電源線60の参照電圧Vrefを計測している(図8におけるS12のN)。
可変電圧源50は、表示パネルの参照電圧Vrefが、4.0Vから変動したことを計測した場合(図8におけるS12のY)、可変電圧源50が出力する参照電源電圧を変更する(図8におけるS14)。具体的には、可変電圧源50は、表示パネルの参照電圧Vrefが4.0Vから4.2Vへ変動したことを検知すると、図9の下段に示されるように、参照電源の電圧を、4.4Vから4.2Vへ変更して出力する。これにより、期間bにおいても、表示パネルの参照電圧Vrefが4.0Vに維持される。
[2−3.期間c]
期間cは、前述した従来の表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
上記期間a〜cは、駆動トランジスタ202のVth検出期間においてドレイン電流を流すのに必要な電圧を容量素子210に充電する初期化期間である。言い換えると、スイッチ204を行順次に導通状態とすることにより、容量素子210に参照電源線60から参照電圧Vrefを行順次に充電することで、容量素子210を行順次に初期化する初期化期間である。
[2−4.期間d〜f]
期間d〜fは、前述した従来の表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
上記期間d〜fは、スイッチ204を導通状態としたままでスイッチ205を行順次に導通状態とすることにより、容量素子210に駆動トランジスタ202の閾値電圧Vthを行順次に検出させ保持させる閾値電圧検出期間である。
[2−5.期間g〜h]
期間g〜hは、前述した従来の表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
上記期間g〜hは、スイッチ204及びスイッチ205を非導通状態としたままでスイッチ203を行順次に導通状態とすることにより、データ線95からデータ信号電圧を複数の画素200に行順次に書き込む書込み期間である。
[2−6.期間i]
期間iは、前述した従来の表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
期間iは、スイッチ203及びスイッチ204を非導通状態としたままでスイッチ205を行順次に導通状態とすることにより、複数の画素200を行順次に発光させる発光期間である。
以上、本実施の形態に係る表示装置1の駆動方法によれば、上記初期化期間がブランキング期間を含むことで当該初期化期間における容量素子210の充電期間に割り当てられる走査行数が減少することにより発生し得る参照電圧Vrefの変動を相殺する参照電源電圧を可変電圧源50から出力させる。言い換えれば、有機EL表示部20内及び外周部に設けられた参照電源線60の参照電圧Vrefが常に一定(=4.0V)となるように、参照電源線60に参照電圧Vref計測点を設け、当該計測点にて計測された参照電圧値を可変電圧源50にフィードバックする。
これにより、垂直ブランキング期間により容量素子の充電期間が変動しても、図5B及び図6に示されたような参照電圧Vrefの変動は起こらず、参照電源線60の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式においても、表示ムラを抑制することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る表示装置1では、参照電源線60に参照電圧Vrefを計測する計測点を設け、当該計測点にて計測された参照電圧値を可変電圧源50にフィードバックすることにより、参照電源線60の電圧を安定させている。
これに対して、実施の形態2では、参照電源線60の参照電圧Vrefが常に一定(=4.0V)となるように、映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得して参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間を予め演算して参照電圧Vrefを調整することにより、参照電源線60の電圧を安定させている。以下、実施の形態2に係る表示装置2について、図面を参照しながら説明する。
[1.表示装置の構成]
図10は、実施の形態2に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示す表示装置2は、制御回路11と、有機EL表示部20と、走査線駆動回路30と、データ線駆動回路40と、可変電圧源50と、参照電源線60と、タイミング演算回路75と、電圧演算回路76と、メモリ77とを備える。本実施の形態に係る表示装置2は、実施の形態1に係る表示装置1と比較して、制御回路11の制御動作及びタイミング演算回路75、電圧演算回路76及びメモリ77が付加されている点が構成として異なる。以下、実施の形態1に係る表示装置1及びその駆動方法と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
タイミング演算回路75は、制御回路11から垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得し、当該取得した駆動タイミングに基づいて、参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間を演算する演算部である。タイミング演算回路75は、演算した参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間を演算信号として可変電圧源50へ出力する。具体的には、参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間は、表示行数、初期化期間、Vth検出期間、書込み期間、発光期間、及びブランキング期間に応じて計算される
電圧演算回路76は、メモリ77に記憶された映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得し、当該取得した映像信号及び駆動タイミングに基づいて、参照電圧Vrefの変動量を演算する演算部である。電圧演算回路76は、参照電圧Vrefの変動量を演算信号として可変電圧源50へ出力する。具体的には、参照電圧Vrefの変動量は、参照電源の電圧(デフォルト値)と、前のフレームの映像信号、初期化期間、及びブランキング期間に応じて計算される。
メモリ77は、映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングを記憶する。
可変電圧源50は、タイミング演算回路75及び電圧演算回路76から出力された演算信号により、可変電圧である参照電源電圧を調整して出力する。
ここで、本実施の形態に係るタイミング演算回路75、電圧演算回路76及び可変電圧源50は、垂直ブランキング期間の駆動タイミングに応じて発生し得る参照電圧Vrefの変動を相殺する参照電源電圧を出力する制御部を構成している。
これにより、垂直ブランキング期間により容量素子の充電期間に割り当てられる走査行数が変動しても、参照電源線60の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式においても、表示ムラを抑制することが可能となる。
なお、タイミング演算回路75及び電圧演算回路76は、例えば、制御回路11が備えてもよい。この場合には、制御回路11は、制御回路11が演算した参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間と、参照電圧Vrefの変動量とを演算信号として可変電圧源50に出力すればよい。
[2.表示装置の駆動方法]
次に、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法について、図3B及び図11を参照しながら説明する。
図11は、実施の形態2に係る表示装置の駆動方法を説明する動作フローチャートである。
なお、本実施の形態に係る表示装置では、図1A−図2Cに示されたプログレッシブ駆動方式により、初期化動作、Vth(閾値電圧)検出動作、書込み動作、及び発光動作がそれぞれ行順次に実行される。以下、図3Bに示された期間a〜jに従って説明していくが、前述した従来の駆動方法と同じ点は説明を省略することがある。ここでは、前述した従来の駆動方法と異なる同じ点、つまり、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法の特徴的な部分を中心に説明する。
[2−1.期間a]
期間aは、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
ここで、タイミング演算回路75及び電圧演算回路76は、制御回路11及びメモリ77から入力された映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングに基づいて、予め初期化期間内に垂直ブランキング走査するタイミング及び変動期間と参照電圧Vrefの変動量とを演算する(図11におけるS20)。より具体的には、タイミング演算回路75及び電圧演算回路76は、スイッチ204が行順次に導通状態となり容量素子210に参照電源線60から参照電圧Vrefが充電されている期間が垂直ブランキング期間により短縮されるタイミング及び期間と参照電圧Vrefの変動量とを予め演算する。
なお、上記ステップS20は、期間aにおいて実行される必要はなく、後述する初期化期間が開始されるまでに実行されればよい。
ここで、ステップS20における、垂直ブランキング走査するタイミング及び変動期間と、参照電圧Vrefの変動量との演算について、具体例を示す。
図12Aは、走査時刻と静止画像状態との関係を表す図であり、図12Bは、参照電圧の制御タイミングを示す図である。ここで、図12A及び図12Bにおいて、“H”は、水平走査期間を表す。例えば、パネル駆動周波数60Hz、表示行数1260行、ブランキング行数93行の場合、1Hは、(1秒/60Hz)/(2160行+93行)=7.398マイクロ秒となる。また、図12Aにおいて、以下のように各時刻を定義する。時刻T0は、初期化の最後の行が1行目となるタイミングである。時刻T2は、表示行数(2160H)−初期化期間(162H)となるタイミングである。また、時刻T3は、表示行数+ブランキング期間(2253行)− 初期化期間(162H)となるタイミングである。また、時刻T4は、表示行数(2160H)となるタイミングである。
また、初期化動作が行われる前のフレームにおける、データ信号電圧をVdata(V)、参照電源電圧をVrefout(V)、1行あたりの画素数をNumH(個)(本例では3840画素)、初期化期間をTini(秒) (本例では162H)、ブランキング期間をTblnk(秒)(本例では93H)とする。
この場合、初期化動作が行われる前のフレームで、容量素子210に書込まれていた電圧Vc1は、以下の式1で表される。
Figure 0006312083
この電圧Vc1が、初期化動作により、以下の式2で表された電圧Vc2へと初期化される。
Figure 0006312083
ここで、Q=CVより、初期化時に1画素の容量素子210に充電される電荷量Qpixは、以下の式3となる。
Figure 0006312083
これより、1行辺りの初期化に必要な電荷量Qlineは、k列目の画素の電荷量をQpix_kとすると、以下の式4となる。
Figure 0006312083
また、初期化動作を行っている行数は、Tini/H(本)なので、パネル全体として、初期化時に必要な電荷量Qpanelは、m行目の電荷量QlineをQline_mとすると、以下の式5となる。
Figure 0006312083
ここで、I=dQ/dtより、初期化時に流れる電流Iは、以下の式6となる。
Figure 0006312083
よって、参照電源と参照電源線60との間の配線抵抗Rrefによる電圧降下量Vdropは、以下の式7となる。
Figure 0006312083
これより、参照電圧Vrefは、以下の式8となる。
Figure 0006312083
ところが、上記の時刻T2〜T5のタイミングでは、初期化動作を行っている行数がTini/H(本)から変動するので、初期化時に流れる電流が変動してしまう。例えば、時刻T3のタイミングでの初期化電流について考えると、初期化期間中の行数は、(Tini−Tblnk)/H(本)となるので、この時に必要となる電荷量Qpanel’は、以下の式9のように表される。
Figure 0006312083
上記式5及び式9より、初期化電流の変動量ΔIは以下の式10のようになる。
Figure 0006312083
よって、参照電源線60の電圧変動量ΔVrefは、以下の式11となる。
Figure 0006312083
上記のアルゴリズムに従い、参照電源の出力電圧Vrefoutを変化させればよい。
[2−2.期間b]
次に、期間bにおいて、走査線駆動回路30は、参照電圧制御線92の電圧レベルをLOWからHIGHに変化させることにより、スイッチ204を導通状態とする。これにより、参照電源線60の参照電圧Vrefが、容量素子210に充電される。
なお、期間bは、容量素子の第1電極及び第2電極の電位が所定電位になるまでの長さ(時間)に設定される。これにより、駆動トランジスタ202のゲート−ソース間電圧は、閾値電圧補償動作を行うのに必要な初期ドレイン電流を確保できる電圧に設定される。
しかしながら、プログレッシブ駆動方式に基づいた初期化動作、Vth(閾値電圧)検出動作、書込み動作、及び発光動作の行順次シーケンスでは、垂直ブランキング期間の発生タイミングにより、初期化期間に割り当てられる走査行数が異なる場合がある。
例えば、図2Aのように、初期化期間内にブランキング行(仮想行)を走査する場合には、初期化走査行162行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化期間に割り当てられる走査行数は実質的に69行分となる。一方、図2Bのように、Vth検出期間内にブランキング行(仮想行)を走査する場合には、Vth検出走査行400行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化期間に割り当てられる走査行数は変動せず162行分である。また、図2Cにように、発光期間内にブランキング行(仮想行)を走査する場合には、発光行1690行のうち93行がブランキング期間に割り当てられることとなり、初期化期間に割り当てられる走査行数は変動せず162行分である。
つまり、初期化期間中の走査行数に着目した場合、垂直ブランキング期間により、ある一定の期間において、初期化を行っている走査行数が変動する。
これにより、従来の表示装置の駆動方法では、図4A及び図4Bに示したように、上記期間bにおける充電期間において、充電電流が162行の走査期間流れた場合には、例えば、有機EL表示部20内及びその外周部の参照電源線60の参照電圧Vrefは4.0Vとなる。一方、充電電流が69行の走査期間しか流れない場合には、充電期間が十分でないため電圧降下量が小さく、上記参照電源線60の参照電圧Vrefは4.2Vとなる。
つまり、ブランキング期間が初期化期間以外に含まれている場合には、参照電圧Vrefは4.0Vであるが、ブランキング期間が初期化期間に含まれている場合には、参照電圧Vrefは4.2Vとなり、有機EL表示部20内及びその外周に設けられた参照電源線60の参照電圧Vrefが変動してしまう。
これに対して、本実施の形態に係る表示装置の駆動方法では、タイミング演算回路75及び電圧演算回路76が、制御回路11及びメモリ77から入力された映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングに基づいて、予め参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間と参照電圧Vrefの変動量とを演算している。
可変電圧源50は、現在駆動中の期間が、参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間であるか否かを判断する(図11におけるS22のN)。
そして、可変電圧源50は、現在駆動中の期間が、参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間となった場合(図11におけるS22のY)、可変電圧源50が出力する参照電源電圧を変更する(図11におけるS24)。具体的には、可変電圧源50は、現在の駆動タイミングが、参照電源線60の参照電圧Vrefが4.0Vから4.2Vへ変動し得るタイミングであることを検知すると、参照電源の電圧を、4.4Vから4.2Vへ変更して出力する。これにより、期間bにおいても、表示パネルの参照電圧Vrefが4.0Vに維持される。
[2−3.期間c]
期間cは、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
上記期間a〜cは、スイッチ204を行順次に導通状態とすることにより、容量素子210に参照電源線60から参照電圧Vrefを行順次に充電することで、容量素子210を行順次に初期化する初期化期間である。
[2−4.期間d〜f]
期間d〜fは、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
上記期間d〜fは、スイッチ204を導通状態としたままでスイッチ205を行順次に導通状態とすることにより、容量素子210に駆動トランジスタ202の閾値電圧Vthを行順次に検出させ保持させるVth検出期間である。
[2−5.期間g〜h]
期間g〜hは、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
上記期間g〜hは、スイッチ204及びスイッチ205を非導通状態としたままでスイッチ203を行順次に導通状態とすることにより、データ線95からデータ信号電圧を複数の画素200に行順次に書き込む書込み期間である。
[2−6.期間i]
期間iは、実施の形態1に係る表示装置の駆動方法と同様なので、説明を省略する。
期間iは、スイッチ203及びスイッチ204を非導通状態としたままでスイッチ205を行順次に導通状態とすることにより、複数の画素200を行順次に発光させる発光期間である。
[3.表示装置の変形例]
なお、上述したステップS20は、必ずしも毎フレーム計算する必要はない。以下、予め初期化期間内に垂直ブランキング走査するタイミング及び変動期間、ならびに、参照電圧Vrefの変動量を演算する表示装置の別構成について説明する。
図13は、実施の形態2の変形例1に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示す表示装置3は、制御回路11と、有機EL表示部20と、走査線駆動回路30と、データ線駆動回路40と、可変電圧源50と、参照電源線60と、電圧演算回路76と、メモリ77とを備える。本変形例に係る表示装置3は、実施の形態2に係る表示装置2と比較して、タイミング演算回路75がない点が構成として異なる。以下、実施の形態2に係る表示装置2及びその駆動方法と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
メモリ77は、予め取得された映像信号と、出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間とを保存する。
電圧演算回路76は、メモリ77に保存された映像信号に基づいて、可変電圧源50の出力電圧値を演算する電圧演算部である。
可変電圧源50は、電圧演算回路76で演算された可変電圧源50の出力値と、メモリ77に保存された変動タイミング及び変動期間とに基づいて調整した可変電圧を出力する。
一般のTV視聴用途では「初期化、Vth検出、書込み、発光」のタイミングをユーザーが使用中に変える機会はほとんどないことから、出荷時に、参照電源の出力電圧Vrefoutを変化させるタイミングは決めてしまっても構わない。これにより、フレームごとに可変電圧源50の制御タイミングを計算するためのタイミング演算回路を削除することが可能となる。
図14は、実施の形態2の変形例2に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示す表示装置4は、制御回路11と、有機EL表示部20と、走査線駆動回路30と、データ線駆動回路40と、可変電圧源50と、参照電源線60と、メモリ77とを備える。本変形例に係る表示装置4は、実施の形態2の変形例1に係る表示装置3と比較して、さらに、電圧演算回路76がない点が構成として異なる。以下、実施の形態2の変形例1に係る表示装置3及びその駆動方法と同じ点は説明を省略し、異なる点を中心に説明する。
メモリ77は、出荷時に設定された映像信号(一般的な自然画を想定した平均信号)に基づいて演算された可変電圧源50の出力値と、出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間を保存する。
可変電圧源50は、メモリ77に保存された可変電圧源50の出力値と、上記変動タイミング及び変動期間に基づいて調整した可変電圧を出力する。
本変形例では、上記変形例1に係る表示装置3に加え、さらに、参照電源の電圧変動量を計算するための電圧演算回路76が削減されている。
ここで、初期化動作が行われる前のフレームにおいて容量素子210に書き込まれていた電圧は、上記式1で表され、上記式1の電圧Vc1が、初期化動作によって、上記式2で表される電圧Vc2に初期化される。ここで、Q=CVより、初期化時に1画素の容量素子210に充電される電荷量Qpixは、上記式3となるので、厳密には、前のフレームに書き込まれていたデータ信号電圧に依存する。つまり、前のフレームの表示画像によって、次のフレームの初期化時に必要となる電荷量が変わる。
この場合、初期化時に必要となる電流を毎フレーム計算せねばならず、高速の演算回路と大容量のメモリが必要となり、コストが上がる。しかしながら、一般的な自然画を視聴するケースにおいては、フレーム毎に画面の平均データ信号電圧が大きく変動する場面は殆ど存在しない。このため、画像に使用される平均的なデータ信号を想定して初期化電流を計算し、その値に基づいて参照電源の出力電圧を制御すれば、十分横筋ムラが補正される。
この観点から、出荷時に、TV用途であれば、TV番組の平均データ電圧を用いて、参照電源の出力電圧Vrefoutの変化量を計算して予め設定しても、実用上問題ない。これにより、実施例2に係る表示装置4のように、毎フレーム、参照電源の出力電圧Vrefoutの変化量を計算するための演算回路を削除することが可能となる。
以上、本実施の形態に係る表示装置2〜4の駆動方法によれば、上記初期化期間がブランキング期間を含むことで当該初期化期間における容量素子210の充電期間に割り当てられる走査行数が減少することにより発生し得る参照電圧Vrefの変動を相殺する参照電源電圧を可変電圧源50から出力させる。言い換えれば、有機EL表示部20内及び外周部に設けられた参照電源線60の参照電圧Vrefが常に一定(=4.0V)となるように、映像信号及び垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得して参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間と参照電圧Vrefの変動量とを予め演算する。そして、演算された参照電圧Vrefの変動タイミング及び変動期間と参照電圧Vrefの変動量とに基づいて参照電圧Vrefを調整することにより、参照電源線60の電圧を安定させている。
これにより、垂直ブランキング期間により容量素子の充電期間に割り当てられる走査行数が変動しても、図5B及び図6に示されたような参照電圧Vrefの変動は起こらず、参照電源線60の電圧を安定させることが可能となる。よって、垂直ブランキング期間が設けられた行順次走査方式においても、表示ムラを抑制することが可能となる。
また、実施の形態1に係る表示装置1では、参照電源線60から可変電圧源50へ、参照電圧Vrefを検出するための検出線を設けなければならない。これに対して、本実施の形態に係る表示装置2〜4では、上記検出線を設ける必要はなく、また、各演算回路は制御回路11に含ませることが可能であるので、表示領域以外の領域面積を低減できる。
以上、実施の形態1及び2に係る表示装置1〜4について説明したが、表示装置1〜4は、上述した実施の形態に限定されるものではない。実施の形態1、2及びその変形例に対して、本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、表示装置1〜4のいずれかを内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
また、上記実施の形態1、2及びその変形例では、本発明に係る表示装置が有する画素回路構成の一例を挙げたが、画素200の回路構成は上記回路構成に限定されない。上記実施の形態1及び2では、ELアノード電源線81とELカソード電源線82との間に、スイッチ205、駆動トランジスタ202及び有機EL素子201が、この順に配置されている構成を例示したが、これらの3素子が異なる順で配置されていてもよい。つまり、本発明の表示装置は、駆動トランジスタがn型であってもp型であっても、駆動トランジスタ202のドレイン電極及びソース電極、ならびに有機EL素子201のアノード電極及びカソード電極が、ELアノード電源線81とELカソード電源線82との間の電流径路上に配置されていればよく、駆動トランジスタ202及び有機EL素子201の配置順には限定されない。
また、上記実施の形態では、スイッチ203〜206は、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を有するMOSFETであることを前提として説明してきたが、これらのトランジスタには、ベース、コレクタ及びエミッタを有するバイポーラトランジスタが適用されてもよい。この場合にも、本発明の目的が達成され同様の効果を奏する。
また、上記実施の形態に係る表示装置に含まれる制御回路及び演算回路は、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。なお、上記表示装置に含まれる制御回路及び演算回路の一部を、有機EL表示部20と同一の基板上に集積することも可能である。また、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、又はLSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
また、上記実施の形態に係る表示装置に含まれる走査線駆動回路、データ線駆動回路、制御回路、及び演算回路の機能の一部を、CPU等のプロセッサがプログラムを実行することにより実現してもよい。
また、上記実施の形態に係る表示装置1〜4では、有機EL素子を用いた表示装置である場合を例に述べたが、有機EL素子以外の発光素子を用いた表示装置に適用してもよい。
また、例えば、実施の形態1、2及びその変形例に係る表示装置1〜4は、図15に示されたような薄型フラットTVに内蔵される。上記実施の形態に係る表示装置1〜4のいずれかが内蔵されることにより、表示ムラが抑制された高精度な画像表示が可能な薄型フラットTVが実現される。
本発明は、特に、アクティブ型の有機ELフラットパネルディスプレイに有用である。
1、2、3、4 表示装置
10、11 制御回路
20 有機EL表示部
30 走査線駆動回路
40 データ線駆動回路
50 可変電圧源
60 参照電源線
65 抵抗成分
70 演算回路
75 タイミング演算回路
76 電圧演算回路
77 メモリ
81 ELアノード電源線
82 ELカソード電源線
91 走査線
92 参照電圧制御線
93 初期化電源線
94 初期化制御線
95 データ線
96 発光制御線
200 画素
201 有機EL素子
202 駆動トランジスタ
203、204、205、206 スイッチ
210 容量素子
211 容量

Claims (13)

  1. 複数の画素が行列状に配置された表示部を有し、行順次走査するシーケンスにより駆動される表示装置であって、
    前記表示装置は、
    前記表示部に向けて可変電圧を出力する可変電圧源と、
    前記可変電圧源と前記複数の画素とを電気的に接続し、前記可変電圧を参照電圧として前記複数の画素に伝達する参照電源線と
    画素列に対応して配置された複数のデータ線と、
    前記シーケンスを構成する初期化期間、閾値電圧検出期間、書込み期間、及び発光期間を、この順で設定する制御部と、を備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、
    電流が流れることにより発光する発光素子と、
    前記データ線からのデータ信号電圧に対応した電圧を保持する容量素子と、
    前記容量素子に保持された電圧に応じた電流を前記発光素子に流す駆動トランジスタとを備え、
    前記容量素子の第1電極が前記駆動トランジスタのゲート電極に接続され、前記容量素子の第2電極が前記駆動トランジスタのソース電極に接続され、
    前記制御部は、
    前記初期化期間において、前記第1電極に前記参照電源線から前記参照電圧を行順次に設定することで前記容量素子を行順次に初期化し、
    前記閾値電圧検出期間において、前記容量素子に前記駆動トランジスタの閾値電圧を行順次に検出させて保持させ、
    前記書込み期間において、前記データ線からデータ信号電圧を前記複数の画素に行順次に書き込み、
    前記発光期間において、前記複数の画素を行順次に発光させ、
    さらに、垂直ブランキング期間の駆動タイミングに応じて発生し得る前記参照電圧の変動を相殺する前記可変電圧を前記可変電圧源から出力させ
    示装置。
  2. 前記制御部は、
    前記参照電源線の前記参照電圧を計測する計測部を備え、
    前記可変電圧源は、前記計測部で計測された前記参照電圧に基づいて調整した前記可変電圧を出力する
    請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記表示装置は、前記書込み期間において、外部から入力された映像信号に対応した電圧を前記容量素子に保持させ、
    前記制御部は、
    前記映像信号及び前記垂直ブランキング期間の駆動タイミングを予め取得し、前記映像信号及び前記駆動タイミングに基づいて、前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間と、前記可変電圧の出力値を演算する演算部を備え、
    前記可変電圧源は、前記演算部で演算された前記変動タイミング及び前記変動期間と、前記可変電圧の出力値とに基づいて調整した前記可変電圧を出力する
    請求項1に記載の表示装置。
  4. 前記表示装置は、前記書込み期間において、外部から入力された映像信号に対応した電圧を前記容量素子に保持させ、
    前記制御部は、
    前記書込み期間よりも前に取得された映像信号と出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間とを保存したメモリと、
    前記メモリに保存された前記映像信号に基づいて、前記可変電圧源における可変電圧の出力値を演算する電圧演算部とを備え、
    前記可変電圧源は、前記電圧演算部で演算された可変電圧の出力値と、前記メモリに保存された前記変動タイミング及び前記変動期間とに基づいて調整した前記可変電圧源の可変電圧を出力する
    請求項1に記載の表示装置。
  5. 前記表示装置は、前記書込み期間において、外部から入力された映像信号に対応した電圧を前記容量素子に保持させ、
    前記制御部は、
    出荷時に設定された、一般的な自然画を想定した平均信号である映像信号に基づいて演算された前記可変電圧源における可変電圧の出力値と、出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間を保存したメモリを備え、
    前記可変電圧源は、前記メモリに保存された前記可変電圧の出力値と、前記変動タイミング及び前記変動期間とに基づいて調整した前記可変電圧源の可変電圧を出力する
    請求項1に記載の表示装置。
  6. 前記複数の画素のそれぞれは、さらに、
    前記参照電源線と前記第1電極との導通及び非導通を切り換える第1スイッチ素子を備え、
    前記演算部は、表示領域内において、前記第1スイッチ素子が行順次に導通状態となり前記容量素子に前記参照電源線から前記参照電圧が充電されている行数が、前記垂直ブランキング期間により変動するタイミング及び期間を予め演算する
    請求項3に記載の表示装置。
  7. 前記表示装置は、さらに、
    前記駆動トランジスタのドレイン電極に駆動電位を供給するための駆動電源線を備え、
    複数の画素のそれぞれは、さらに、
    前記参照電源線と前記第1電極との導通及び非導通を切り換える第1スイッチ素子と、
    前記駆動電源線と前記ドレイン電極との導通及び非導通を切り換える第2スイッチ素子と、
    前記データ線と前記第1電極との導通及び非導通を切り換える第3スイッチ素子とを備え、
    前記制御部は、
    前記初期化期間において、前記第1スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記容量素子を行順次に初期化
    前記閾値電圧検出期間において、前記第1スイッチ素子を導通状態としたままで前記第2スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記容量素子に前記駆動トランジスタの閾値電圧を行順次に検出させ保持させ、
    前記書込み期間において、前記第1スイッチ素子及び前記第2スイッチ素子を非導通状態としたままで前記第3スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記データ線からデータ信号電圧を前記複数の画素に行順次に書き込
    前記発光期間において、前記第1スイッチ素子及び前記第3スイッチ素子を非導通状態としたままで前記第2スイッチ素子を行順次に導通状態とすることにより、前記複数の画素を行順次に発光させ、
    前記初期化期間が前記垂直ブランキング期間を含むことで前記容量素子に前記参照電源線から前記参照電圧が充電されている行数が、前記垂直ブランキング期間により変動することにより発生し得る前記参照電圧の変動を相殺する前記可変電圧を前記可変電圧源から出力させる
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 前記発光素子は、有機EL素子である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。
  9. 電流が流れることにより発光する発光素子、第1電極が参照電圧に設定され第2電極が駆動トランジスタのソース電極に接続された容量素子、及び当該容量素子に保持された電圧に応じた前記電流を前記発光素子に流す前記駆動トランジスタを備えた画素が行列状に複数配置された表示部と、当該表示部に向けて可変電圧を出力する可変電圧源と、当該可変電圧源と複数の前記画素とを電気的に接続し前記可変電圧を前記参照電圧として前記複数の画素に伝達する参照電源線と、画素列に対応して配置された複数のデータ線と、を備えた表示装置の駆動方法であって、
    前記第1電極に前記参照電圧を、行順次に設定する参照電圧設定ステップと、
    前記容量素子に前記駆動トランジスタの閾値電圧を行順次に検出させて保持させる閾値電圧検出ステップと、
    前記データ線からデータ信号電圧を前記複数の画素に行順次に書き込む書込みステップと、
    前記複数の画素を行順次に発光させる発光ステップと、
    垂直ブランキング期間の駆動タイミングに応じて発生し得る前記参照電圧の変動を相殺する前記可変電圧を前記可変電圧源から出力させる可変電圧出力ステップとを含む
    表示装置の駆動方法。
  10. 前記可変電圧出力ステップは、
    前記参照電源線の前記参照電圧を計測する計測ステップと、
    前記可変電圧を、前記計測ステップで計測された前記参照電圧に基づいて調整する調整ステップとを含む
    請求項9に記載の表示装置の駆動方法。
  11. 前記可変電圧出力ステップは、
    外部から入力された映像信号及び前記垂直ブランキング期間の駆動タイミングに基づいて、予め前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間と、前記可変電圧の出力値を演算する演算ステップと、
    前記可変電圧を、前記演算ステップで演算された前記変動タイミング及び前記変動期間に基づいて調整する調整ステップとを含む
    請求項9に記載の表示装置の駆動方法。
  12. 前記可変電圧出力ステップは、
    外部から入力された映像信号に基づいて、前記可変電圧源における可変電圧の出力値を演算する演算ステップと、
    出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間をメモリから読出す読出しステップと、
    前記可変電圧源の可変電圧を、前記演算ステップで演算された可変電圧の出力値と、前記読出しステップで読出された前記変動タイミング及び前記変動期間とに基づいて調整する調整ステップとを含む
    請求項9に記載の表示装置の駆動方法。
  13. 前記可変電圧出力ステップは、
    出荷時に設定された、一般的な自然画を想定した平均信号である映像信号に基づいて演算された前記可変電圧源における可変電圧の出力値と、出荷時に設定された駆動タイミングに基づいて演算された前記参照電圧の変動タイミング及び変動期間とをメモリから読出す読出しステップと、
    前記可変電圧源の可変電圧を、前記読出しステップで読み出された可変電圧の出力値と、前記変動タイミング及び前記変動期間とに基づいて調整する調整ステップとを含む
    請求項9に記載の表示装置の駆動方法。
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