JP6311560B2 - 録音機能を有する無線通信装置、不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置及び不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法 - Google Patents

録音機能を有する無線通信装置、不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置及び不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体として、例えばフラッシュメモリなどのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備え、録音機能を有する無線通信装置、不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置及び不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法に関する。
無線通信の分野においては、過去の交信内容を確認したり、聞き逃した命令を確認したりするために、交信内容を録音しておく必要がある場合がある。また、フライトレコーダ(ドライブレコーダ)やボイスレコーダのように、有事の際に位置情報などの様々な情報や、交信記録や会話などを記録する装置も知られている。これらいずれの場合も、記録されたデータは半永久的に保存しておく必要はなく、特に問題が生じなければ一定期間経過後に消去しても構わない。その一方で、有事の際の電源喪失などによって記録されたデータが消失してしまわないように、記録媒体としてフラッシュメモリなどの書き換えが可能な不揮発性記録媒体が使用されている。
フラッシュメモリやEEPROMなどの不揮発性メモリにデータを書き込む場合、一般的にリングバッファ方式が用いられており、不揮発性メモリの記録領域の先頭からデータを書き込んでいき、記録領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行う。ところで、不揮発性メモリにデータを書き込んでいる最中に、何らかの原因により電源喪失が発生したとすると、電源喪失が発生した箇所のデータが不定となり、それまでに記録されたデータは破壊されて再生できなくなる。ところが、不揮発性メモリに通信内容などの音声データが記録される場合、仮に電源喪失によってデータが破壊されたとしても、音声が一時的に途絶えるだけであるので、記録されたデータが破壊されること自体はさほど大きな問題とはならない。しかしながら、電源回復後に次のデータを書き込む場合、データの書き込みを開始するべきアドレスの特定に時間がかかり、データの書き込みの再開に時間がかかるという問題が生じる。
特許文献1は、コンピュータの外部記録装置に関するものであり、不揮発性メモリの記録領域を所定バイト数(例えば、512バイト)のセクタに分割すると共に、各セクタをさらにデータ領域と管理領域に分割し、各セクタのデータ領域に記録されるべき主データを書き込むと共に、管理領域に書き込み開始フラグ、セクタアドレス、書き込み終了フラグなどの管理データを書き込む。そして、この外部記録装置の制御部は、各セクタの管理領域に書き込まれた書き込み開始フラグ及び書き込み終了フラグの値(それぞれ、初期値は「1」、終了値は「0」)に基づいて、そのセクタに主データが正しく書き込まれたことを判断している。また、制御部は、新たな主データの書き込みに際して、各セクタの管理領域の書き込み開始フラグをサーチし、書き込み開始フラグの初期値「1」を示すセクタのうち最も小さいセクタアドレスを有するセクタから、次の主データの書き込みを開始する。
特許文献1の外部記録装置では、電源喪失による主データ書き込みの失敗が発生した場合に、不定の主データが書き込まれたセクタに連続性のない主データが続けて書き込まれないようにするために、各セクタのデータ領域への主データの書き込み開始よりも先に、書き込み開始フラグの値を「1」から「0」に書き換えている。それによって、電源喪失による主データ書き込みの失敗が発生した場合でも、そのセクタは書き込みが終了しているものとして、新たな主データは次のセクタに書き込まれる。但し、書き込み開始フラグ及び書き込み終了フラグの値を書き換えているときに電源喪失が起こらないとも限らず、不定の主データが書き込まれたセクタに連続性にない主データが続けて書き込まれることもあり得る。その場合は、主データが破壊されているので再生不能になる。
特許文献2は、EEPROM内蔵型のデータ処理装置に関し、製品出荷時にROMから各種のアプリケーションプログラムや所定のシステムプリセットデータをEEPROMに書き込む。その際、所定単位のデータの先頭位置と終了位置に同じコードを書き込み、両コードが一致している場合にデータが正常に書き込まれたものと判断している。なお、両コードが一致していない場合は、書き込み異常が発生したものと判断し、最初からやり直す。そのため、この方式では、異常発生前に正常に書き込まれたデータであっても再生することはできず、録音装置には適しない。
特開平11−282765号公報 特許第3603333号(特開平8−6865号公報)
本発明は、上記従来例の問題を解決するためになされたものであり、記録媒体として、例えばフラッシュメモリなどのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備え、録音機能を有する無線通信装置、不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置及び不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法において、一時的な電源喪失が発生した場合でも、電源回復後、直ちにデータの記録の再開を可能にすることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る録音機能を有する無線通信装置は、
基地局又は他の無線通信装置との間で交信を行う通信部と、前記基地局又は他の無線通信装置との間で行われた交信内容を記録するためのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた記録部と、前記記録部への前記交信内容に対応する主データの書き込みを行う制御部とを備え、
前記制御部は、
(a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
(b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
(c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
(d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスの直前のアドレスのブロックに前記第2コードが記録されているか否かを判断し、前記第2コードが記録されているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、前記第2コードが記録されていないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
ことを特徴とする。
また、本発明に係る他の録音機能を有する無線通信装置は、
基地局又は他の無線通信装置との間で交信を行う通信部と、前記基地局又は他の無線通信装置との間で行われた交信内容を記録するためのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた記録部と、前記記録部への前記交信内容に対応する主データの書き込みを行う制御部とを備え、
前記制御部は、
(a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
(b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
(c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
(d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているか否かを判断し、現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、現在アドレスとバックアップアドレスが一致していないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
ことを特徴とする。
前記第2領域は、物理的に同一の不揮発性メモリ上の前記第1領域とは異なる領域であってもよい。
または、前記第2領域は、前記第1領域として使用される不揮発性メモリとは異なる別の不揮発性メモリ上の領域であってもよい。
また、前記制御部は、前記基地局又は他の無線通信装置との通話が所定時間以上途切れた場合、直前の通話内容を1つの主データとして記録してもよい。
また、本発明に係る不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置は、記録媒体としてのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するデータの書き込みを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
(a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
(b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
(c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
(d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスの直前のアドレスのブロックに前記第2コードが記録されているか否かを判断し、前記第2コードが記録されているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、前記第2コードが記録されていないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
ことを特徴とする。
また、本発明に係る他の不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置は、記録媒体としてのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するデータの書き込みを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
(a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
(b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
(c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
(d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているか否かを判断し、現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、現在アドレスとバックアップアドレスが一致していないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
ことを特徴とする。
また、本発明に係る不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法は、
(a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
(b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
(c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
(d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスの直前のアドレスのブロックに前記第2コードが記録されているか否かを判断し、前記第2コードが記録されているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、前記第2コードが記録されていないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う
ことを特徴とする。
また、本発明に係る他の不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法は、
(a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
(b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
(c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
(d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているか否かを判断し、現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、現在アドレスとバックアップアドレスが一致していないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
ことを特徴とする。
本発明によれば、主データの書き込み中に電源喪失が生じた場合でも、書き込み中の主データは破壊され、再生不能となるが、次に記録される主データは、不揮発性メモリに記録されているバックアップアドレスが示すアドレスから書き込まれる。そのため、電源回復後、直ちにデータの記録を再開することができる。
本発明の一実施形態に係る録音機能を有する無線通信装置の構成を示すブロック図。 本実施形態に係る無線通信装置における主データの正常な書き込み動作を説明する概念図であり、主データを第1領域に最初に書き込む前の状態を表す。 図2の次のステップであって、主データの始まりを表す第1コード(START)の書き込み後、次のブロックから順に主データを書き込んでいる状態を表す。 図3の続きであって、主データの書き込み終了後、主データの終わりを表す第2コード(END)を書き込み、現在アドレス及びバックアップアドレスを更新する状態を表す。 図4の続きであって、前の主データが正常に記録されており、次の主データを書き込むために、現在アドレスの示すブロックに第1コードを書き込んでいる状態を示す。 主データの正常に記録されなかった場合のパターンであって、第1コードを書き込むときに異常が発生する場合を示す。 主データの正常に記録されなかった場合のパターンであって、主データを書き込んでいる間に異常が発生する場合を示す。 主データの正常に記録されなかった場合のパターンであって、第2コードを書き込むときに異常が発生する場合を示す。 主データの正常に記録されなかった場合のパターンであって、現在アドレスを更新しているときに異常が発生する場合を示す。 主データの正常に記録されなかった場合のパターンであって、バックアップアドレスを更新するときに異常が発生する場合を示す。
本発明の一実施形態に係る録音機能を有する無線通信装置、不揮発性メモリへデータを書き込む記録装置及び不揮発性メモリへの記録方法について説明する。図1は、本実施形態に係る無線通信装置1の基本的な構成を示すブロック図である。また、図2乃至図10は、不揮発性メモリの第1領域に第1コード(START)、主データ及び第2コード(END)を書き込むと共に、第2領域に現在アドレス及びバックアップアドレスを書き込む際の、概念図である。図2乃至図10において、便宜上、横方向1列を1つのブロックとし、複数のブロックを縦方向に並列している。
図1に示すように、無線通信装置1は、基地局又は他の無線通信装置2との間で交信を行う通信部11と、基地局又は他の無線通信装置2との間で行われた交信内容を記録するためのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた記録部12と、記録部12への交信内容に対応するデータの書き込み及び記録部12からのデータの読み出しを行う制御部13と、基地局又は他の無線通信装置2との間で交信を行うためのマイクロホン14、スピーカ15、表示部16、電源17などを備えている。
記録部12は、主記録媒体として、例えばフラッシュメモリなどのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備えている。不揮発性メモリの容量を、例えば1Gビット(128Mバイト)とした場合、通信用の高圧縮符号化を行うことにより、100時間程度の録音が可能になる。不揮発性メモリの容量は、特に限定されず、無線通信装置1の用途や使用に応じて適宜設定される。
無線通信装置1と、基地局又は他の無線通信装置2との間で行われる交信の通話時間は不定である。一般的には、1回の送信時間は数秒から数分程度であろうが、無線通信装置1と、基地局又は他の無線通信装置2は、交互に送受信を繰り返して交信するため、無線通信装置1は、通話が途絶えた時間が所定時間以上ならば、直前の通話内容を1つの録音単位として、その録音データ(主データ)を不揮発性メモリに記録する。具体的には、通信部11への無線信号の入感がなくなった時点又は通信部11が送信を停止した時点のいずれかでタイマーによるカウントを開始し、所定期間が経過するまでに通信部11が送信を行わなかったか又は通信部11への無線信号の入感がなかった場合に「通話が途切れた」と判断し、直前の通話内容を1つの録音単位とする。このように、1通話をタイマーによる通話が途絶えた時間で判断しているので、例えば基地局又は他の無線通信装置2からの指令のみを1通話として録音する場合もあれば、その指令に対する無線通信装置1からの返信も含めて1通話として録音する場合もある。
無線通信装置1では、一定期間、基地局又は他の無線通信装置2との間で行われた交信内容を記録する。そのため、制御部13は、記録部12の不揮発性メモリの所定の第1領域21(図2参照)をリングバッファとして使用する。その際、不揮発性メモリの第1領域21を所定のビット数(例えば8ビット)ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定する。1ブロックのビット数は、8ビットに限定されず、16ビット、32ビット・・・であってもよい。前述のように、1通話当たりの通話時間は不定であるので、1通話当たりの主データの容量が不定となる。従って、制御部13は、不揮発性メモリの第1領域21を所定容量ごとの記録領域に仕切らず、第1領域21の未使用又は上書きされていないブロックのうち、最も小さいアドレスを有するブロックから順に主データを詰めて記録していく。そのため、主データの「始まり」と「終わり」を示すために、未使用又は上書きされていないブロックのうち、最も小さいアドレスを有するブロックに主データの始まりを表す所定の第1コード(図では「START」とする)を書き込む。また、主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに主データの終わりを表す所定の第2コード(図では「END」とする)を書き込む。すなわち、主データはその前後を第1コードと第2コードで挟まれることになる。あるいは、主データと第1コード及び第2コードをまとめて1つの録音データと考えることも可能である。不揮発性メモリに記録されている録音データを再生する場合は、第2コード(END)から逆順に各ブロックに記載されているデータを検索し、第1コード(START)が現れたときに、この第1コード(START)から第2コード(END)までの間のデータを1つの録音データとして読み出して使用する。
この無線通信装置1では、電源喪失及び電源回復時に備えて、現在アドレスとバックアップアドレスを、不揮発性メモリのリングバッファとして使用される第1領域21とは異なる第2領域22に記録する。この現在アドレスとバックアップアドレスが記録される第2領域22は、リングバッファとして使用される第1領域21が設定されている不揮発性メモリと物理的に同一の不揮発性メモリ上に設定されていてもよいし、物理的に別の不揮発性メモリ上に設定されていてもよい。「現在アドレス」とは、現在データが書き込まれつつあるブロックのアドレスのことであり、1つのブロックにデータが書き込まれると、現在アドレスは次のブロックのアドレスに更新される。それに対して、「バックアップアドレス」とは、1つの主データを記録するに際して、最初に第1コード(START)が書き込まれたブロックのアドレスのことをいい、第2コード(END)がいずれかのブロックに書き込まれるまで更新されない。
次に、この無線通信装置1における主データの正常な書き込み動作について説明する。図2は、不揮発性メモリの第1領域が未使用であり、1つの主データを第1領域に最初に記録する前の状態を表している。不揮発性メモリは、リングバッファとして使用される第1領域21と、現在アドレス及びバックアップアドレスが記録される第2領域22を有する。制御部13は、第1領域21の最も小さいアドレス(例えば・・・001)を有するブロックに主データの始まりを表す所定の第1コード(START)を書き込む。このとき、現在アドレス及びバックアップアドレスの初期値として上記アドレス(・・・001)があらかじめ第2領域22に記録されていてもよいし、この段階で第1コードを書き込んだブロックのアドレスを現在アドレス及びバックアップアドレスとして第2領域22に記録してもよい。
第1コード(START)が最も小さいアドレスを有するブロックに書き込まれると、図3に示すように、制御部13は、次のブロックから順に主データを書き込むと共に、第2領域22に記録されている現在アドレスを現在主データが書き込まれつつあるブロックのアドレスに順次更新する。この間、バックアップアドレスは更新されない。主データの書き込みが終了すると、図4に示すように、その次のブロックに主データの終わりを表す所定の第2コード(END)を書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして第2領域22に書き込む。正常に主データが第1領域21に記録されると、前述のようにその主データは第1コード(START)と第2コード(END)で挟まれることとなる。
次の主データを不揮発性メモリの第1領域21に書き込む際、制御部13は、第2領域に記録されている現在アドレスの1つ前のアドレスの示すブロックに第2コードが記録されているか否かを判断する。前の主データが正常に記録されている場合、図5に示すように、現在アドレスの1つ前のアドレスの示すブロックに第2コードが記録されているので、制御部13は、現在アドレスの示すブロックに第1コード(START)を書き込み、上記図2乃至図4に示す動作を行う。
次に、この無線通信装置1における主データの正常に書き込まれなかった場合に、次の主データを書き込む動作について説明する。電源喪失による主データの書き込み異常は、次の5つのパターンで起こりうる。
(1)第1コード(START)を書き込むときに異常が発生する場合
(2)主データを書き込んでいる間に異常が発生する場合
(3)第2コード(END)を書き込むときに異常が発生する場合
(4)現在アドレスを更新しているときに異常が発生する場合
(5)バックアップアドレスを更新するときに異常が発生する場合
図6は、第1コード(START)を書き込むときに異常が発生したときの状態を示す。1つ前の主データは正常に記録されているので、第1コード(START)の書き込みに失敗したブロックの1つ前のブロックには第2コード(END)が記録されている。また、第2コード(END)が正常に記録されているので、第2領域22には、第1コード(START)の書き込みに失敗したブロックのアドレスが現在アドレス及びバックアップアドレスとして記録されていて、これら現在アドレス及びバックアップアドレスは健在である。電源が回復すると、制御部13によるデータの書き込み動作がリセットされる。その際、通信部11からデータが出力され続けていると、制御部13は、第2領域22に記録されている現在アドレスに基づいて、そのアドレスが示すブロック、すなわち、第1コード(START)の書き込みに失敗したブロックの1つ前のブロックを検索する。現在アドレスが示すブロックの1つ前のブロックには第2コード(END)が記録されているので、制御部13は、前回の主データの記録が正常に終了しているものと判断して、現在アドレスが示すブロックに、新たな第1コード(START)を上書きする(図5に示す場合と同様)。そして、第1コード(START)の上書きが終了すると、制御部13は、次のブロックから順に主データ、第2コード(END)を書き込む(図3及び図4参照)。この場合、電源喪失中のデータは失われ、また第1コード(START)が記録されたブロックの上書き回数が増加するものの、電源回復後、直ちに録音を再開することができる。
図7は、主データを書き込んでいる間に異常が発生したときの状態を示す。主データの書き込みが進むにつれて、データが書き込まれつつあるブロックが移動し、それに伴って現在アドレスも順次更新されている。主データの書き込み中に電源喪失が生じ、その後電源が回復すると、制御部13によるデータの書き込み動作がリセットされる。その際、通信部11からデータが出力され続けていると、制御部13は、第2領域22に記録されている現在アドレスに基づいて、そのアドレスが示すブロック、すなわち、主データの書き込みに失敗したブロックの1つ前のブロックを検索する。この場合、現在アドレスが示すブロックの1つ前のブロックには第2コード(END)が記録されていないので、制御部13は、前回の主データの記録が正常に終了していないものと判断して、バックアップアドレスの示すブロックに、新たな第1コード(START)を上書きする(図5に示す場合と同様)。そして、第1コード(START)の上書きが終了すると、制御部13は、次のブロックから順に主データ、第2コード(END)を書き込む(図3及び図4参照)。この場合、電源喪失中のデータは失われ、また第1コード(START)及び電源喪失が生じるまでデータが記録されたブロックの上書き回数が増加するものの、電源回復後、直ちに録音を再開することができる。
図8は、第2コード(END)を書き込むときに異常が発生したときの状態を示す。主データの書き込みが完了し、続いて第2コード(END)を書き込むときに電源喪失が生じると、制御部13によるデータの書き込み動作は事実上終了する。その際、第2領域に記録されている現在アドレスは、その第2コード(END)を書き込もうとしたブロックのアドレスに更新されているが、バックアップデータは更新されておらず、直前の第1コード(START)が記録されたブロックのアドレスを示している。その後電源が回復し、制御部13による新たなデータの書き込み動作が開始されると、制御部13は、第2領域22に記録されている現在アドレスに基づいて、そのアドレスが示すブロック、すなわち、第2コード(END)の書き込みに失敗したブロックの1つ前のブロックを検索する。この場合、現在アドレスが示すブロックの1つ前のブロックには第2コード(END)が記録されていないので、制御部13は、前回の主データの記録が正常に終了していないものと判断して、バックアップアドレスの示すブロックに、新たな第1コード(START)を上書きする(図5に示す場合と同様)。そして、第1コード(START)の上書きが終了すると、制御部13は、次のブロックから順に主データ、第2コード(END)を書き込む(図3及び図4参照)。この場合、1つ前の主データは正常に記録されたものの、その主データは第1コード(START)と第2コード(END)で挟まれていないので、その主データは新たな主データによって上書きされて失われる。また、第1コード(START)及び主データが記録されたブロックの上書き回数が増加するものの、電源回復後、直ちに録音を再開することができる。
図9は、現在アドレスを第2領域22に書き込む(更新する)ときに異常が発生したときの状態を示す。現在アドレスを書き込むときに電源喪失が生じると、第2領域22に書き込まれた現在アドレスの値が不定となり、どのブロックを示すかわからなくなる。その場合でも、バックアップアドレスは更新されておらず、直前に第1コード(START)が記録されたブロックのアドレスを示している。ほとんどの場合、不定の現在アドレスが示すブロックの直前のブロックには第2コード(END)が記録されていないので、制御部13は、前回の主データの記録が正常に終了していないものと判断する。その場合の動作は、上記の各場合と同様である。ところが、不定の現在アドレスが、偶然、過去に第1コードが記録されたブロックのアドレスを示すこともあり得る。本来は、現在アドレスの書き込み異常として処理すべきであるが、この場合は、現在アドレスが示すブロックの1つ前のブロックに第2コード(END)が記録されているので、制御部13は、前回の主データの記録が正常に終了しているものと判断して、偶然現在アドレスが示したブロックから順に、新たな第1コード(START)、主データ、第2コード(END)を上書きする。この場合、新たなデータが上書きされたブロックに記録されていた過去のデータは失われるが、不定の現在アドレスが、偶然、過去に第1コードが記録されたブロックを示す可能性は、現実には極めて低い。
図10は、バックアップアドレスを第2領域22に書き込む(更新する)ときに異常が発生したときの状態を示す。バックアップアドレスを書き込むときに電源喪失が生じると、第2領域22に書き込まれるバックアップアドレスの値が不定となり、どのブロックを示すかわからなくなる。ところが、バックアップアドレスの更新よりも前に現在アドレスが更新されており、更新された現在アドレスは健在である。従って、電源回復後、制御部13による新たなデータの書き込み動作が開始されると、制御部13は、第2領域22に記録されている現在アドレスに基づいて、そのアドレスが示すブロックの1つ前のブロックを検索する。この場合、現在アドレスが示すブロックの1つ前のブロックには第2コード(END)が記録されているので、制御部13は、前回の主データの記録が正常に終了しているものと判断して、バックアップアドレスを現在アドレスに更新し、新たな第1コード(START)、主データ、第2コード(END)の書き込みを行う。
このように、本実施形態に係る無線通信装置1によれば、電源17の喪失によって、そのとき記録部12の不揮発性メモリの第1領域21に書き込まれつつあった主データは失われ、再生することができないものの、次に新たな主データを書き込む際には、不揮発性メモリの第2領域22に記録されているバックアップアドレスが示すブロックなどから、書き込みを実行することができる。
上記実施形態によれば、電源喪失による主データの書き込み失敗が生じた場合、不揮発性メモリの第1領域21のうちバックアップアドレスなどが示すアドレスのブロックは、通常のブロックよりも多くデータが上書きされることになる。また、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリは、その上書き回数が制限されているが、一般的に10回程度保証されている。前述のように、この無線通信装置1では、不揮発性メモリをリングバッファとして使用する場合、1回の書き込みで100時間程度連続して録音が可能である。そのため、この無線通信装置1を、不揮発性メモリが使用不能になるまで使用したと仮定すると、100(時間)×10(上書き回数)÷365(日)÷24(時間)≒1140(年)となる。この値は、通常の無線通信装置の耐用期間を遙かに超えるものであり、不揮発性メモリの第1領域21の上書き回数は、事実上無視することができる。
一方、不揮発性メモリの第2領域22に記録される現在アドレスは、データが書き込まれつつあるブロックが移動するたびに更新されるので、不揮発性メモリの第1領域21の容量を前述の1Gビット(128Mバイト)と仮定して、第1領域21を8ビット(1バイト)ごとにブロックに分割したとすると、第1領域21がその領域の先頭から最後まで使用される間に現在データは10(回)更新されることになる。現在アドレスを、毎回第2領域22の同じブロックに上書きしたとすると、第1領域21をリングバッファとして1回使用しただけで、第2領域22の特定ブロックの上書き可能回数を超えてしまう可能性がある。そのため、第2領域22としてある程度の容量(ブロック数)を確保しておき、第2領域22をリングバッファとして使用し、現在アドレス及びバックアップアドレスを毎回異なる領域に書き込むようにしてもよい。
また、上記説明において、図6乃至図10に示す、電源喪失による主データの書き込み異常が発生する5つのパターンのうち、図10に示すバックアップアドレスを更新するときに異常が発生する場合を除いては、バックアップアドレスが健在であれば、現在アドレスが失われていても、バックアップアドレスが示すブロックから主データの書き込みを再開することができる。また、図10に示す場合、バックアップアドレスよりも先に現在アドレスが更新されているので、正常に主データが書き込まれた場合と実質的に差はない。
上記実施形態では、現在アドレスの直前に第2コード(END)が記録されているか否かによって、主データが正常に記録されているか否かを判断しているが、不揮発性メモリの第2領域22に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致するか否かを判断することによって、主データが正常に記録されているか否かを判断することも可能である。すなわち、第1コード(START)、主データ、第2コード(END)の順に、書き込みが正常に終了した場合にのみ、現在アドレスとバックアップアドレスが一致する。この方法によっても、バックアップアドレスの書き込み中に電源喪失が発生した場合を除いて、電源回復後、直ちに次の主データの書き込みを行うことができる。
なお、本発明は上記録音機能を有する無線通信装置に限定されるものではなく、無線通信装置から無線通信機能を省略した記録装置として、又は不揮発性メモリへの記録方法として応用することが可能である。記録装置としては、前述のフライトレコーダ(ドライブレコーダ)やボイスレコーダに使用することが可能である。
1 録音機能を有する無線通信装置
2 基地局又は他の無線通信装置
11 通信部
12 記憶部
13 制御部
17 電源
21 第1領域(記録領域)
22 第2領域(他の領域)

Claims (9)

  1. 基地局又は他の無線通信装置との間で交信を行う通信部と、前記基地局又は他の無線通信装置との間で行われた交信内容を記録するためのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた記録部と、前記記録部への前記交信内容に対応する主データの書き込みを行う制御部とを備えた、録音機能を有する無線通信装置であって、
    前記制御部は、
    (a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
    (b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
    (c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
    (d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスの直前のアドレスのブロックに前記第2コードが記録されているか否かを判断し、前記第2コードが記録されているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、前記第2コードが記録されていないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 基地局又は他の無線通信装置との間で交信を行う通信部と、前記基地局又は他の無線通信装置との間で行われた交信内容を記録するためのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリを備えた記録部と、前記記録部への前記交信内容に対応する主データの書き込みを行う制御部とを備えた、録音機能を有する無線通信装置であって、
    前記制御部は、
    (a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
    (b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
    (c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
    (d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているか否かを判断し、現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、現在アドレスとバックアップアドレスが一致していないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
    ことを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記第2領域は、物理的に同一の不揮発性メモリ上の前記第1領域とは異なる領域であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置。
  4. 前記第2領域は、前記第1領域として使用される不揮発性メモリとは異なる別の不揮発性メモリ上の領域であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御部は、前記基地局又は他の無線通信装置との通話が所定時間以上途切れた場合、直前の通話内容を1つの主データとして記録することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の無線通信装置。
  6. 記録媒体としてのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するデータの書き込みを制御する制御部を備えた、不揮発性メモリにデータを書き込む記録装置であって、
    前記制御部は、
    (a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
    (b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
    (c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
    (d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスの直前のアドレスのブロックに前記第2コードが記録されているか否かを判断し、前記第2コードが記録されているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、前記第2コードが記録されていないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
    ことを特徴とする記録装置。
  7. 記録媒体としてのデータの書き換えが可能な不揮発性メモリと、前記不揮発性メモリに対するデータの書き込みを制御する制御部を備えた、不揮発性メモリにデータを書き込む記録装置であって、
    前記制御部は、
    (a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
    (b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
    (c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
    (d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているか否かを判断し、現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、現在アドレスとバックアップアドレスが一致していないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
    ことを特徴とする記録装置。
  8. 不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法であって、
    (a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
    (b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
    (c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
    (d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスの直前のアドレスのブロックに前記第2コードが記録されているか否かを判断し、前記第2コードが記録されているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、前記第2コードが記録されていないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う
    ことを特徴とする記録方法。
  9. 不揮発性メモリへデータを書き込む記録方法であって、
    (a)前記不揮発性メモリの第1領域を、その第1領域の先頭からデータを書き込み、前記第1領域の最後に達すると、先頭に戻って上書きを行うリングバッファとして使用し、前記第1領域を所定のビット数ごとにブロック化し、ブロックごとにアドレスを設定し、
    (b)現在、データが書き込まれつつあるブロックのアドレスを、現在アドレスとして前記不揮発性メモリの第2領域に書き込み、
    (c)1つの主データを前記第1領域に記録する際、前記主データの始まりを表す所定の第1コードを書き込んだ後、次のブロックから前記主データの書き込みを開始し、前記主データの書き込みが終了すると、その次のブロックに前記主データの終わりを表す所定の第2コードを書き込むと共に、さらにその次のブロックのアドレスに現在アドレスを更新してから、同じブロックのアドレスをバックアップアドレスとして前記第2領域に書き込み、
    (d)次に、新たな主データを前記不揮発性メモリに書き込む際、前記第2領域に記録されている現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているか否かを判断し、現在アドレスとバックアップアドレスが一致しているときは、前回の主データが正常に記録されたものとして、前記現在アドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行い、現在アドレスとバックアップアドレスが一致していないときは、前回の主データが正常に記録されなかったものとして、前記バックアップアドレスの示すブロックから順に前記第1コード、新たな主データ及び前記第2コードの書き込みを行う、
    ことを特徴とする記録方法。
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