JP6311087B1 - 真空バルブの制御方法 - Google Patents

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Abstract

真空チャンバの排気口に真空バルブを介して真空ポンプが取り付けられ、真空バルブを閉じた状態でガスの供給を開始した真空チャンバ内を目標の圧力に制御する真空バルブの制御方法であって、予め真空チャンバ内の時間ごとの圧力データを計測すると共に、真空バルブの時間ごとの開度データを計測する計測ステップと、計測した圧力データ及び開度データから、真空バルブの開度に対するガスの流れやすさを表すコンダクタンスを算出する算出ステップと、算出したコンダクタンスの変化分が、真空バルブの全開状態におけるものから変化していないとみなせる範囲を特定し、その範囲内で設定された閾値における真空バルブの指示開度を取得する取得ステップと、を有し、真空チャンバ内を目標の圧力にする際に、真空バルブを全開ではなく指示開度まで開いてガスの排気を開始し、ガス流量に対する真空バルブの安定開度にしていき目標の圧力で維持する。

Description

本発明は、真空チャンバ内の圧力を一定に保つための真空バルブの制御方法に関する。
半導体素子、太陽電池、液晶などの製造における各種プロセスでは、ウエハ(シリコン等の半導体基板)やガラス基板などに真空蒸着、スパッタリング、CVD(化学気相成長)等により薄膜を形成する手段や、薄膜の必要部分をレジストでマスクし、不要部分を腐食作用により削り取るエッチング手段や、エッチング後に不要となったレジストをオゾンやプラズマにより除去するアッシング手段などが用いられる。
例えば、スパッタリング装置では、基板が配置された真空チャンバ内にAr(アルゴン)等の不活性ガスを導入し、所定の真空度で高周波電圧を印加してプラズマを発生させ、材料であるターゲットに衝突させることにより、叩き出された材料を当該基板に付着させて薄膜を形成する。
真空チャンバ内にはガスが供給されるが、製品の品質を向上させるためには、所定の真空度が維持されるよう、真空チャンバ内の圧力制御を精度良く行う必要がある。真空チャンバの排気口には真空バルブを介して真空ポンプが取り付けられ、真空バルブの開度によってガス流量を制御することで、真空チャンバ内の圧力を一定に保つ。特許文献1に記載されているように、設定圧力に追従させるフィードバック制御を行って設定排出ガス量を得る圧力制御方法の発明も開示されている。
圧力制御においては、真空バルブを閉じた真空チャンバ内にガス供給が開始されて圧力が高くなった状態から、圧力を下げて目標の圧力で安定させる場合、まず排気口から一気にガスを排出しようとして真空バルブが全開する。真空チャンバ内の圧力が下がってくると排出するガス流量を抑えるために真空バルブを閉じていき、目標の圧力になると真空バルブの開度も安定する。
特許第5111519号公報
真空バルブには、排気口に回転軸を通して弁体を回転させることで開度を調整するバタフライバルブや、弁体を振り子のように回動させて排気口に重ねることで開度を調整するペンドロールバルブなどがある。バタフライバルブは、全開から全閉までに要する時間は短いが、全開しても排気口に通っている回転軸に排出物が付着すると、開閉動作に支障が生じる可能性がある。それに対し、ペンドロールバルブは、回転軸は排気口を通らないが、全開から全閉までに時間を要する。ペンドロールバルブの場合、排気口の内径が大きくなるほど、弁体の移動量も多くなるので、移動に要する時間も増えてしまう。
そこで、本発明は、真空バルブの動作によって真空チャンバ内を目標の圧力にするまでの時間を短縮する真空バルブの制御方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明である真空バルブの制御方法は、真空チャンバの排気口に真空バルブを介して真空ポンプが取り付けられ、前記真空バルブを閉じた状態でガスの供給を開始した前記真空チャンバ内を目標の圧力に制御する真空バルブの制御方法であって、予め前記真空チャンバ内の圧力データとそれを目標の圧力にするための真空バルブの開度データを時系列で計測する計測ステップと、計測した前記圧力データ及び前記開度データから、前記真空バルブの開度に対するガスの流れやすさを表すコンダクタンスを算出する算出ステップと、算出した前記コンダクタンスの変化分が、前記真空バルブの全開状態におけるものから変化していないとみなせる範囲を特定し、その範囲内で設定された閾値における前記真空バルブの指示開度を取得する取得ステップと、を有し、前記真空チャンバ内を目標の圧力にする際に、前記真空バルブを全開ではなく前記指示開度まで開いてガスの排気を開始し、ガス流量に対する前記真空バルブの安定開度にしていき目標の圧力で維持する、ことを特徴とする。
また、前記真空バルブの制御方法において、前記閾値は、前記コンダクタンスの変化分が5%の範囲内で設定される、ことを特徴とする。
また、本発明である真空バルブの圧力制御コントローラは、真空チャンバの排気口に真空バルブを介して真空ポンプが取り付けられ、前記真空バルブを閉じた状態でガスの供給を開始した前記真空チャンバ内を目標の圧力に制御する圧力制御コントローラであって、予め前記真空チャンバ内の圧力データとそれを目標の圧力にするための真空バルブの開度データを時系列で計測する部と、前記圧力データ及び前記開度データから、前記真空バルブの開度に対するガスの流れやすさを表すコンダクタンスを算出する算出部と、前記コンダクタンスの変化分が、前記真空バルブの全開状態におけるものから変化していないとみなせる範囲を特定し、その範囲内で設定された閾値における前記真空バルブの指示開度を取得する取得部と、前記真空チャンバ内を目標の圧力にする際に、前記真空バルブを全開ではなく前記指示開度まで開いてガスの排気を開始し、ガス流量に対する前記真空バルブの安定開度にしていき目標の圧力で維持する制御部と、を有する、ことを特徴とする。
また、本発明である真空バルブは、前記圧力制御コントローラで制御される、ことを特徴とする。
本発明によれば、真空チャンバの圧力制御において、最初に真空バルブを開くときに全開よりも若干閉じた指示開度にすることで、指示開度から全開して指示開度に戻るまでの往復に伴う無駄な動作を省き、真空バルブの開度が安定して目標の圧力が維持されるまでの時間を短縮することができる。
本発明である真空バルブの制御方法における弁体の動作を説明する図である。 本発明である真空バルブの制御方法が適用される圧力制御系を示すブロック図である。 本発明である真空バルブの制御方法が実行される圧力制御コントローラのブロック図である。 本発明である真空バルブの制御方法を実行するにあたり予め計測したチャンバ圧力とバルブ開度を示すグラフである。 本発明である真空バルブの制御方法を実行するにあたり予め算出したバルブ開度に対するコンダクタンス特性を示すグラフである。 本発明である真空バルブの制御方法を実行したときの結果を示すグラフである。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
まず、本発明である真空バルブの制御方法について説明する。図1は、真空バルブの制御方法における弁体の動作を説明する図であり、(a)は弁体が全開した状態を示し、(b)は弁体の開度が50%以上100%未満の状態を示す。
図1に示すように、真空システム100は、真空チャンバ110内を所定の真空度にするための圧力制御系であり、真空チャンバ110の排気口120に真空バルブ200を介して真空ポンプ300(図2参照)が取り付けられる。なお、本実施例においては、真空バルブ200としてペンドロールバルブを使用した例を示す。
ペンドロールバルブは、排気口120より一回り大きいサイズの弁体210、弁体210を回動させるためのアーム220、及びアーム220の回動の支点となる回転軸230を有し、全閉位置(開度0%)では弁体210が排気口120に対して完全に重なって真空チャンバ110が密閉され、全開位置(開度100%)では弁体210が排気口120と全く重ならない位置まで移動する。なお、開度が0%より大きくても(例えば5%)ガスが排出されなければ全閉位置とする。
真空バルブ200の弁体210を全閉位置にした状態で真空チャンバ110内にガスの供給を開始し、真空チャンバ110内を目標の圧力で維持するために、真空バルブ200の開度を調節して排気口120から排出されるガス流量を制御する。
通常、真空チャンバ110内の圧力が高くなっている場合は、(a)のように真空バルブ200を全閉位置から全開位置まで回動させてガスを排出するが、ガス流量が排気口の内径に応じた最大排出量を下回るまでは全開状態が維持される。そして、真空チャンバ110内の圧力が下がって排出するガス流量を制限する場合は、(b)のように真空バルブ200を揺動させて開度を調整する。そして、目標の圧力になると、弁体210の位置も安定する。
図2は、真空バルブの制御方法が適用される圧力制御系を示すブロック図である。図3は、真空バルブの制御方法が実行される圧力制御コントローラのブロック図である。なお、図3において、一点鎖線内は圧力制御コントローラ400に含まれず、一点鎖線内と圧力制御コントローラ400を含むものが真空システム100である。
図2に示すように、真空システム100の圧力制御系においては、真空チャンバ110にガス520を供給しながら、圧力制御コントローラ400を用いて、真空ポンプ300へ排出されるガス流量を真空バルブ200の開度で制御することにより、真空チャンバ110内の圧力を一定に維持する。
真空チャンバ110へのガス520の供給には、マスフロー500を使用し、マスフローコントローラ510でガス520の流量を計測して所定の流量(例えば、50sccm)となるように制御すれば良い。なお、真空チャンバ110内でガス520が反応等するため、供給したガス520の流量に対して、排出すべきガス流量が同じになるとは限らない。
圧力制御コントローラ400は、真空チャンバ110内の圧力を真空計130で計測し、目標の圧力にするために排出すべきガス流量に応じた開度となるように、真空バルブ200の開閉機構を駆動させる。圧力制御コントローラ400は、APC(Adaptive Pressure Control)コントローラとも呼ばれる。なお、排出されるガス流量は、真空バルブ200の開度を検出すれば推定可能である。
図3に示すように、圧力制御コントローラ400は、流入ガス流量推定部410、補正部420、開度計算部430、モータ制御部440、コンダクタンステーブル作成部450、及び圧力ゲイン計算部460などを有する。
流入ガス流量推定部410は、まず、真空バルブ200の開度を検出し、真空バルブ200から排出されるガス流量を推定する。そして、推定された排出ガス流量に基づいて仮想の真空チャンバ110内の圧力を計算し、実際に真空計130で計測された真空チャンバ110内の圧力との差分から、真空バルブ200に流入するガス流量を推定する。
補正部420は、まず、目標の圧力として設定された圧力指示値を一次遅れフィルタに通した圧力値と、真空計130の計測値に一次遅れフィルタを介してノイズを除去した圧力値とから、圧力偏差を求める。そして、PID制御により圧力偏差に基づいて排出ガス流量を得るための補正値を算出する。
開度計算部430は、まず、流入ガス流量推定部410で推定された流入ガス流量に、補正部420で算出された補正値を適用したものを、排出ガス流量として設定する。そして、設定された排出ガス流量においてコンダクタンスを計算することにより、圧力指示値にするための真空バルブ200の開度を算出する。
なお、コンダクタンス(sccm/Pa)は、真空バルブ200の開度ごとにガスの流れやすさについて、真空チャンバ110内の圧力(Pa)に対する排気口120から排出されるガス流量(sccm)で表したものとする。圧力の単位は、mTorrを使用しても良い。
モータ制御部440は、真空バルブ200を開度計算部430で算出された開度にするために開閉機構のモータを駆動させる。なお、真空バルブ200の開度は、センサー等で検出し、流入ガス流量推定部410にフィードバックされる。また、真空チャンバ110内の圧力も、真空計130で計測し、流入ガス流量推定部410及び補正部420にフィードバックされる。
圧力制御コントローラ400は、開度計算部430で所定のガス流量を排出するためにどれくらいのコンダクタンスがあれば良いか算出し、モータ制御部440で必要なコンダクタンスに見合う位置(開度)で真空バルブ200の弁体210が停止するように制御する。
ここで、真空チャンバ110内を目標の圧力にする際に、真空バルブ200を全開してからコンダクタンスに見合う安定開度にしていくのではなく、全開まで行かなくともある程度の指示開度まで開いてガスの排気を開始し、そこから真空バルブ200を安定開度にしていくことで、目標の圧力で維持されるまでの弁体210の動作時間を短縮する。
図4は、真空バルブの制御方法を実行するにあたり予め計測したチャンバ圧力とバルブ開度を示すグラフである。図5は、真空バルブの制御方法を実行するにあたり予め算出したバルブ開度に対するコンダクタンス特性を示すグラフである。圧力制御コントローラ400は、コンダクタンス特性をラーニングしておき、真空バルブ200の制御に用いる。
図4に示すように、まず、圧力制御コントローラ400は、予め真空チャンバ110内の圧力データ600とそれを目標の圧力にするための真空バルブ200の開度データ610を時系列で計測する。なお、真空チャンバ110内に流入するガス流量は、マスフロー500及びマスフローコントローラ510によって所定の量に制御される。
圧力データ600を低め(例えば、0Pa)にしたい場合は、開度データ610を大きく(例えば、100%)にすれば良く、圧力データ600を高め(例えば、1200Pa以上)にしたい場合は、開度データ610を小さく(例えば、20%以下)にすれば良い。
図5に示すように、次に、計測した圧力データ600及び開度データ610から、真空バルブ200の開度に対するガスの流れやすさを表すコンダクタンス620を算出する。例えば、開度データ610が小さければ(例えば、10%)、ガスの排出が抑制され、開度データ610が大きければ(例えば、100%)、ガスの排出が促進される。なお、開度データ610が50%よりも大きくなると、コンダクタンス620の変化分は小さくなる。
さらに、算出したコンダクタンス620の変化分が、真空バルブ200の全開状態におけるものから変化していないとみなせる範囲を特定し、その範囲内で設定された閾値630における真空バルブ200の開度データ610を指示開度として取得する。
例えば、変化していないとみなせる範囲を2%までとしたとき、閾値630を開度データ610が100%のときのコンダクタンス620から2%下がったところと設定すると、そのときの開度データ610は70%となり、それを指示開度とすれば良い。なお、変化していないとみなせる範囲は5%以内とすることが好ましい。
図6は、真空バルブの制御方法を実行したときの結果を示すグラフであり、(a)は指示開度が100%の場合であり、(b)は指示開度が70%の場合である。図6に示すように、目標圧力640を約7Paとしたときに、真空チャンバ110内の圧力値660が約1400Paで、真空バルブ200の開度値670が約20%の状態から制御する例である。
図6(a)のように指示開度650による制御をしない場合(すなわち、指示開度650aを100%にした場合)、まず、圧力値660aを一気に下げるために、圧力制御コントローラ400は、真空バルブ200を全開させるよう指示し、開度値670aが100%まで上がる。
次に、真空チャンバ110から排出されるガス流量が多くなることで圧力値660aが下がっていき、目標圧力640を下回ると、圧力制御コントローラ400は、排出されるガス流量を抑えるために真空バルブ200を閉じるように指示し、開度値670aが下がっていく。
さらに、真空チャンバ110から排出されるガス流量を調整することで圧力値660aが目標圧力640に近づくと、真空バルブ200の開度値670aも調整されて徐々に安定する(この例では約40%)。このとき、目標圧力640になるまで約9秒であった。
図6(b)のように指示開度650bを70%にした場合、まず、圧力制御コントローラ400は、真空バルブ200の開度値670bを70%にするように指示する。なお、真空チャンバ110から排出されるガス流量は、指示開度650aが100%の場合とほとんど変わらないレベルである。
次に、真空チャンバ110から排出されるガス流量が多くなることで圧力値660bが下がっていき、目標圧力640を下回ると、圧力制御コントローラ400は、排出されるガス流量を抑えるために真空バルブ200を閉じるように指示し、開度値670bが下がっていく。
さらに、真空チャンバ110から排出されるガス流量を調整することで圧力値660bが目標圧力640に近づくと、真空バルブ200の開度値670bも調整されて徐々に安定する。このとき、目標圧力640になるまで約8秒であり、指示開度650aが100%の場合よりも約1秒短縮された。
真空バルブ200の弁体210が大きく重量がある場合は、全閉に近い状態から全開に近い状態まで振子状に回動させるのに時間を要するため、目標圧力640となる安定開度に移動するまでの時間に影響する。1秒でも短縮されることで、1日に何千回と繰り返し行われる作業の時間を大きく短縮することができる。
このように、真空チャンバ110の圧力制御において、最初に真空バルブ200を開くときに全開よりも若干閉じた指示開度にすることで、指示開度から全開して指示開度に戻るまでの往復に伴う無駄な動作を省き、真空バルブ200の開度が安定して目標の圧力が維持されるまでの時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施例を述べたが、これらに限定されるものではない。例えば、ペンドロールバルブだけでなく、バタフライバルブ等にも適用することができる。
100:真空システム(圧力制御系)
110:真空チャンバ
120:排気口
130:真空計
200:真空バルブ(ペンドロールバルブ)
210:弁体
220:アーム
230:回転軸
300:真空ポンプ
400:圧力制御コントローラ(APCコントローラ)
410:流入ガス流量推定部
420:補正部
430:開度計算部
440:モータ制御部
500:マスフロー
510:マスフローコントローラ
520:ガス
600:圧力データ
610:開度データ
620:コンダクタンス
630:閾値
640:目標圧力
650:指示開度
660:圧力値
670:開度値

Claims (4)

  1. 真空チャンバの排気口に真空バルブを介して真空ポンプが取り付けられ、前記真空バルブを閉じた状態でガスの供給を開始した前記真空チャンバ内を目標の圧力に制御する真空バルブの制御方法であって、
    予め前記真空チャンバ内の圧力データとそれを目標の圧力にするための真空バルブの開度データを時系列で計測する計測ステップと、
    計測した前記圧力データ及び前記開度データから、前記真空バルブの開度に対するガスの流れやすさを表すコンダクタンスを算出する算出ステップと、
    算出した前記コンダクタンスの変化分が、前記真空バルブの全開状態におけるものから変化していないとみなせる範囲を特定し、その範囲内で設定された閾値における前記真空バルブの指示開度を取得する取得ステップと、を有し、
    前記真空チャンバ内を目標の圧力にする際に、前記真空バルブを全開ではなく前記指示開度まで開いてガスの排気を開始し、ガス流量に対する前記真空バルブの安定開度にしていき目標の圧力で維持する、
    ことを特徴とする真空バルブの制御方法。
  2. 前記閾値は、前記コンダクタンスの変化分が5%の範囲内で設定される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の真空バルブの制御方法。
  3. 真空チャンバの排気口に真空バルブを介して真空ポンプが取り付けられ、前記真空バルブを閉じた状態でガスの供給を開始した前記真空チャンバ内を目標の圧力に制御する圧力制御コントローラであって、
    予め前記真空チャンバ内の圧力データとそれを目標の圧力にするための真空バルブの開度データを時系列で計測する計測部と、
    前記圧力データ及び前記開度データから、前記真空バルブの開度に対するガスの流れやすさを表すコンダクタンスを算出する算出部と、
    前記コンダクタンスの変化分が、前記真空バルブの全開状態におけるものから変化していないとみなせる範囲を特定し、その範囲内で設定された閾値における前記真空バルブの指示開度を取得する取得部と、
    前記真空チャンバ内を目標の圧力にする際に、前記真空バルブを全開ではなく前記指示開度まで開いてガスの排気を開始し、ガス流量に対する前記真空バルブの安定開度にしていき目標の圧力で維持する制御部と、を有する、
    ことを特徴とする真空バルブの圧力制御コントローラ。
  4. 請求項3に記載の圧力制御コントローラで制御される、
    ことを特徴とする真空バルブ。
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