JP6310924B2 - 材料を接合する方法およびシステム - Google Patents

材料を接合する方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP6310924B2
JP6310924B2 JP2015534722A JP2015534722A JP6310924B2 JP 6310924 B2 JP6310924 B2 JP 6310924B2 JP 2015534722 A JP2015534722 A JP 2015534722A JP 2015534722 A JP2015534722 A JP 2015534722A JP 6310924 B2 JP6310924 B2 JP 6310924B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crucible
melting chamber
filler material
pressure
outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015534722A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015533104A5 (ja
JP2015533104A (ja
Inventor
ツァオ,チ
キャトリン,ウィリアム・アール
ザバラ,ロバート・ジョン
スクーノーヴァー,ジェフリー・ジョン
クレタニー,ローレント
メイヤー,マーク・ケヴィン
ローリア,キース・アンソニー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2015533104A publication Critical patent/JP2015533104A/ja
Publication of JP2015533104A5 publication Critical patent/JP2015533104A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6310924B2 publication Critical patent/JP6310924B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D1/00Processes for applying liquids or other fluent materials
    • B05D1/26Processes for applying liquids or other fluent materials performed by applying the liquid or other fluent material from an outlet device in contact with, or almost in contact with, the surface
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D19/00Casting in, on, or around objects which form part of the product
    • B22D19/10Repairing defective or damaged objects by metal casting procedures
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K3/00Tools, devices, or special appurtenances for soldering, e.g. brazing, or unsoldering, not specially adapted for particular methods
    • B23K3/06Solder feeding devices; Solder melting pans
    • B23K3/0607Solder feeding devices
    • B23K3/0638Solder feeding devices for viscous material feeding, e.g. solder paste feeding
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05CAPPARATUS FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05C5/00Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work
    • B05C5/001Apparatus in which liquid or other fluent material is projected, poured or allowed to flow on to the surface of the work incorporating means for heating or cooling the liquid or other fluent material

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Crucibles And Fluidized-Bed Furnaces (AREA)

Description

本発明は、材料を接合する方法およびシステムに関する。
適用疲労(application fatigue)は、様々な金属、セラミック、および合金成分(例えば、超合金)を摩耗させることがある。例えば、割れ、減耗、壊食、および/または他の様々な条件が、元の基材材料の剥離もしくは摩耗を引き起こすことがある。摩耗した構成要素を修復するために、充填材料を添加(例えば、溶接)して、割れを埋める、減耗に継ぎをあてる、および/または別の方法で、壊食によって失われた材料を補充してもよい。同様に、2つ以上の構成要素を共に接合するとき、充填材料が、1つまたは複数の構成要素の元の基材材料に添加されてもよい。修復および/または接合した構成要素全体にわたって比較的強度があって均一な機械的性質を提供するために、基材材料と同じ、またはそれに類似した充填材料が使用されてもよい。
充填材料が、比較的高い溶融温度を有する比較的高温性能の合金(例えば、ガスタービンエンジンの比較的高温の熱ガス経路で使用されるニッケルおよび/またはコバルト系の超合金)である場合、充填材料を元の基材材料に適用できる前に、エネルギーの比較的顕著な印加が充填材料に加えられなければならない。しかし、充填材料を溶融するのに使用される多量の放射熱(例えば、溶接装置によって生じる)が、元の基材材料にも影響することがある。例えば、放射熱が衝突することによって、元の基材材料のスランピング、溶融、再結晶、結晶粒の成長、および/または微細構造に対する他の変化が引き起こされることがある。元の基材材料のかかる変化は、修復および/または共に接合される構成要素(1つもしくは複数)の強度、靱性、および/または他の機械的性質を低減させることがある。さらに、元の基材材料に放射熱が衝突することによって、冷却中に、一般に「熱間割れ」と呼ばれる、充填材料と元の基材材料との間の接合部における破面が生じることがある。
溶融温度がより低い充填材料が代わりに使用されてもよいが、かかる充填材料は、高温では性能が低下することがあり、および/または元の基材材料の機械的性質とますます異なる機械的性質を有することがある。例えば、ろう付けプロセスは、元の基材材料に付与する熱がより少なくてもよい。しかし、ろう付け材料の融点は元の基材材料の融点よりも低くなければならず、そのためには融点抑制元素(melting point suppressing elements)(例えば、ケイ素および/またはホウ素)の使用を要することがあり、その量によって比較的多量の金属間相が形成され、それが、修復および/または接合された構成要素(1つもしくは複数)の機械的性質に悪影響を与える。元の基材材料に関する問題を引き起こすことなく、溶融温度が比較的高い充填材料の使用を可能にする、技術およびシステムが求められている。
欧州特許第1439041号
一実施形態では、充填材料を基材材料に接合する方法が提供される。方法は、充填材料を溶融させるため、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で溶融することを含む。坩堝は、溶融チャンバに流体接続された出口を有する。方法はまた、坩堝の出口の両端間に第1の圧力差を適用することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で保持することと、坩堝の出口の両端間に第2の圧力差を適用することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバから放出して、充填材料を基材材料の標的部位に送達することとを含む。第2の圧力差は第1の圧力差とは異なる値を有する。
別の実施形態では、充填材料を基材材料に接合するシステムが提供される。システムは、充填材料を保持するための溶融チャンバを有する坩堝を含む。坩堝は、溶融チャンバに流体接続された出口を含む。加熱素子は、坩堝の溶融チャンバ内の充填材料を加熱するために、坩堝に動作可能に接続される。加熱素子は、充填材料を溶融させるため、充填材料を溶融チャンバ内で溶融するように構成される。流量制御機構は、溶融チャンバの出口を通る充填材料のフローを制御するために、坩堝に動作可能に接続される。流量制御機構は、坩堝の出口の両端間に圧力差を適用するように構成される。圧力差は、充填材料を溶融チャンバ内で保持する。
別の実施形態では、充填材料を基材材料に接合する方法が提供される。方法は、充填材料を溶融させるため、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で溶融することを含み、坩堝は、溶融チャンバに流体接続された出口を有する。方法はまた、坩堝の出口における充填材料の上部圧力(head pressure)以下である負のゲージ圧を坩堝の溶融チャンバ内で提供することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で保持することを含む。方法はさらに、充填材料を基材材料の標的部位に送達するために、約5ポンド/平方インチ(psi)(34.5kPa)以上である正のゲージ圧を、坩堝の溶融チャンバ内で提供することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバから放出することを含む。
充填材料を基材材料に接合するシステムの例示的な一実施形態を示す概略図である。 図1に示されるシステムのノズルの例示的な一実施形態を示す断面図である。 図1に示されるシステムの別の概略図である。 充填材料を基材材料に接合する方法の例示的な一実施形態を示すフローチャートである。
特定の実施形態の以下の詳細な説明は、添付図面と併せ読むことによってより十分に理解されるであろう。さまざまな実施形態は、図面に示される配置および手段に限定されないことが理解されるべきである。
本明細書で使用するとき、単数で列挙され若しくは数詞なしの要素またはステップは、複数の前記要素またはステップを除外するものと明示的に記述されない限り、かかる除外として理解されるべきでない。さらに、「一実施形態」に対する言及は、列挙される特徴も組み込んだ追加の実施形態が存在することを除外するものとして解釈されないものとする。さらに、逆のことが明示的に記述されない限り、特定の性質を有する1つの要素もしくは複数の要素を「備える」または「含む」実施形態は、その性質を有さない追加のかかる要素を含んでもよい。
様々な実施形態は、充填材料を基材材料に接合する方法およびシステムを提供する。様々な実施形態は、充填材料を溶融させるため、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で溶融することと、坩堝の出口の両端間に第1の圧力差を適用することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で保持することと、坩堝の出口の両端間に第2の圧力差を適用することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバから放出して、充填材料を基材材料の標的部位に送達することとを含んでもよい。充填材料は、基材材料の標的部位から離れた遠隔距離で溶融されてもよいので、充填材料の溶融により、基材材料の標的部位が、標的部位の固相線および/または再結晶温度よりも高温になることがない。溶融した充填材料は、連続流の形で基材材料の標的部位に送達されてもよい。様々な実施形態は、変動する圧力差を使用して、不活性ガス用のノズルを通した充填材料の継続的な排出、および/または接合動作を制御する、流量制御機構を提供してもよい。
様々な実施形態は、従来の接合および修復技術の機械的性質における改善を提供してもよい。様々な実施形態は、溶融汚染の量を低減させて、または溶融汚染を伴わずに充填材料を継続的に送達する、比較的実用的で比較的有効な方策を提供してもよい。様々な実施形態の技術的効果は、充填材料中における融点抑制剤の使用を低減もしくは排除すること、基材材料に付与される過剰な熱の量を低減すること、および/または充填材料の汚染を伴わずに構成要素を修復するための溶融した充填材料を送達することを含んでもよい。例えば、様々な実施形態の技術的効果は、充填材料の汚染を伴わずに継続的に構成要素を修復するために、および/または充填材料の汚染を伴わずに再鋳造して修復するために、比較的きれいな溶融した充填材料を提供してもよい。さらに、様々な実施形態の技術的効果は、熱衝撃、機械的破損、および/または溶融汚染(例えば、溶融チャンバによる)を伴わずに、(例えば、セラミック製坩堝の)溶融チャンバ内部で充填材料(例えば、超合金充填材料)を溶融することを含んでもよい。様々な実施形態の技術的効果は、構成要素の適切な構造および/又は性質を回復するために利用可能な修復技術がなかったために、従来は交換されていた、構成要素の修復を可能にすることを含んでもよい。さらに、様々な実施形態の技術的効果は、基材材料に近づきつつある、それに類似の、および/またはそれと同一の機械的性質を有する接合部によって後で接合することができる、比較的高品質の下位構成要素を鋳造するための、代替の製造の選択肢を可能にすることを含んでもよい。
本明細書で使用するとき、「構成要素」という用語は、溶融した充填材料を構成要素の基材材料の標的部位に加えることを可能にする、任意の構造、任意のサイズ、および任意の幾何学形状を有する、任意のタイプの構成要素であってもよい。例えば、構成要素は、標的部位に空隙を有する比較的平坦な修復面を含んでもよい。空隙は、割れ、摩擦、減耗、壊食、構成要素の基材材料の剥離および/または摩耗を引き起こすことがある他の条件などであるが、それらに限定されない、様々な適用疲労によって存在することがある。さらに、いくつかの実施形態では、構成要素は、1つもしくは複数の曲線、隅部、アーム、接合部などを含む。本明細書に記載および/または例示する様々な実施形態を使用して修復ならびに/あるいは接合されてもよい構成要素の例としては、鋳造プロセスを使用して製作された構成要素、航空機の構成要素、航空機エンジンの構成要素、ガスタービンエンジンの構成要素(例えば、ガスタービンエンジン用のバケット)、エーロフォイル(例えば、ガスタービンエンジン用のタービンブレード)、ノズル(例えば、ガスタービンエンジンの単結晶ノズル)などが挙げられるが、それらに限定されない。
構成要素の基材材料は、溶融した充填材料を1つまたは複数の場所(即ち、標的部位)で基材材料に接合させる(例えば、接触させ、それに続いて結合させる)ことを可能にする、任意の物質(1つもしくは複数)を含んでもよい。例えば、基材材料は、金属、合金、セラミックス、超合金などを含んでもよいが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、基材材料は、比較的少量のケイ素を含むか、またはケイ素を含まない。いくつかの実施形態では、基材材料は、比較的高温の熱ガス経路用途向けのガスタービンエンジンで使用されるニッケル系超合金などであるがそれに限定されない、ニッケル系超合金を含む。例えば、基材材料は、市販のRene(商標)N5合金を含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態では、基材材料は、比較的高温の熱ガス経路用途向けのガスタービンエンジンで使用されるコバルト系超合金などであるがそれに限定されない、コバルト系超合金を含む。構成要素の基材材料の標的部位は、充填材料が添加されるように意図される任意の場所(1つもしくは複数)であってもよい。例えば、標的部位は、割れ、複数の構成要素もしくは下位構成要素間の接合部、減耗、壊食範囲などを含んでもよい。
図1は、基材材料14の標的部位18(図3に示される)において構成要素16(図3に示される)の基材材料14(図3に示される)に充填材料12を接合する、システム10の例示的な一実施形態を示す概略図である。後述するように、システム10は、基材材料14の標的部位18から離れた遠隔距離DR(図3に示される)に配設されてもよい。本明細書で使用するとき、「遠隔距離」という用語は、システム10からの放射エネルギーの結果として、標的部位18が標的部位18の固相線および/または再結晶温度よりも高温にならないように十分に大きい、標的部位18とシステム10(例えば、加熱素子20、坩堝22、および坩堝22内の任意の溶融した充填材料12)との間の任意の距離を含む。
システム10は、坩堝22、発熱体24、および流量制御機構70を含む。発熱体24は加熱素子20を含む。坩堝22は充填材料12を保持するように構成される。具体的には、坩堝22は溶融チャンバ26を含む。溶融チャンバ26は、充填材料12が溶融される際に充填材料12を中で保持し、それによって溶融状態へと転換させるように構成される。溶融チャンバ26は、溶融した充填材料12が基材材料14に送達される前、溶融した充填材料12を少なくとも一時的に中で保持するように構成される。
坩堝22は、充填材料12が溶融される際に溶融チャンバ26が充填材料12を中で保持することを可能にし、また、溶融チャンバが溶融した充填材料12を少なくとも一時的に中で保持することを可能にする、任意の物質(1つもしくは複数)を含んでもよい。坩堝22の適切な物質の例としては、酸化物、炭化物、窒化物、アルミナ系セラミックス、アルミナ、多孔質アルミナ、窒化ホウ素、石英、セラミックス、耐火セラミックス、金属製のコールドハース、誘導加熱が可能な物質などが挙げられるが、それらに限定されない。円錐形のシリンダの形状を有するものとして示されているが、それに加えて、またはその代わりに、坩堝22は、本明細書に記載および/または例示されるように坩堝22が機能するのを可能にする、他の任意の形状を含んでもよい。いくつかの実施形態では、坩堝22は、比較的急速な加熱に対して耐熱衝撃性であるように構成されるとともに、少なくとも約30分間にわたって少なくとも約1550℃の溶融した充填材料12(例えば、GTD444合金、Rene(商標)142合金、およびN5合金)を収容するのに十分な強度および不活性がある。坩堝22の溶融チャンバ26は、約10グラム超、約30グラム超などであるがそれらに限定されない、任意の容量を有してもよい。
充填材料12は、充填材料12を完全に溶融した状態へと転換し(即ち、充填材料12の液相線を超える状態まで加熱し)、溶融状態で基材材料14に送達し、基材材料14と接合させることができるように、任意の物質(1つもしくは複数)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、充填材料12は200℃以上で過熱される。充填材料12は、連続的な溶融流の形で基材材料の標的部位18に送達することができてもよい。充填材料12に含まれてもよい物質の例としては、金属、合金、セラミックス、超合金などが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、充填材料12は、比較的少量のケイ素を含むか、またはケイ素を含まない。いくつかの実施形態では、充填材料12は、比較的高温の熱ガス経路用途向けのガスタービンエンジンで使用されるニッケル系超合金などであるがそれに限定されない、ニッケル系超合金を含む。例えば、充填材料12は、市販のRene(商標)N5合金または市販のRene(商標)142合金を含んでもよい。さらに、いくつかの実施形態では、充填材料12は、比較的高温の熱ガス経路用途向けのガスタービンエンジンで使用されるコバルト系超合金などであるがそれに限定されない、コバルト系超合金を含む。
いくつかの実施形態では、充填材料12の組成は、基材材料14の組成と同一であるか、または基材材料14の組成に類似している。充填材料12の組成が基材材料14の組成と同一であるかまたは類似している実施形態は、充填材料12および基材材料14が同じまたは類似の物理的特性を有するため、収縮、割れ、および/または他の性能欠陥を低減もしくは防止してもよい。さらに、かかる実施形態は、基材材料14と充填材料12との間で物理的性質をより緊密に合致させて、性能の強化および/または予測可能性の向上を潜在的に可能にしてもよい。基材材料14が単結晶を含むようないくつかの実施形態では、充填材料12の組成が基材材料14と類似しており、ただし標的部位18における結晶粒界により、同じでなくてもよい。例えば、基材材料14が単結晶Rene(商標)N5を含むとき、充填材料12はRene(商標)142を含んでもよい。
充填材料12は、1つまたは複数のインゴットとして、1つまたは複数のペレットとして、1つまたは複数のロッドとして、1つまたは複数のブロックとして、1つまたは複数のワイヤとして、粉末として、スラリーとしてなどであるがそれらに限定されない、任意の状態、構造、形態、構成、サイズ、形状、量などで、坩堝22の溶融チャンバ26に供給されてもよい。
上述したように、システム10は発熱体24を含み、発熱体は、充填材料12を溶融状態へと転換する加熱素子20を含む。具体的には、加熱素子20は、加熱素子20が充填材料12を坩堝22の溶融チャンバ26内で加熱し、それによって充填材料12を溶融状態へと転換するように構成されるようにして、坩堝22に動作可能に接続される。換言すれば、加熱素子20は、充填材料12を溶融させるため、充填材料12を溶融チャンバ26内で溶融するように構成される。加熱素子20は、例えば、溶融した充填材料12が基材材料14に適用される前の所定の時間量の間、溶融物として、および/または所定の温度範囲内で、充填材料12を溶融チャンバ26内で維持するように構成されてもよい。
加熱素子20は、坩堝22の溶融チャンバ26内の充填材料12に十分なエネルギー(例えば、熱)を加え、それによって充填材料12を溶融させることができる、任意のタイプの加熱素子であってもよい。システム10の例示的な実施形態では、加熱素子20は誘導コイルである。加熱素子24は、電気接続30を通して加熱素子20の誘導コイルに動作可能に接続される電源28を含む。電源28は、加熱素子20の誘導コイルに電流(例えば、交流電流)を供給する。電流は加熱素子20の誘導コイルを励磁し、それによって誘導コイルが、抵抗加熱によって溶融チャンバ26内の充填材料12を加熱する電磁界を発生させる。
電源28は、充填材料12が溶融されるように坩堝22の溶融チャンバ26内の充填材料12を加熱する、任意の励磁スキーム(例えば、任意の電圧量および/または任意の電流量)で、加熱素子20の誘導コイルを励磁してもよい。加熱素子20の誘導コイルは、充填材料12が溶融状態へと転換されるように、誘導コイル20aが溶融チャンバ26内の充填材料12を加熱することを可能にする、任意の構成、任意の配置、任意の構造、任意の形状、任意のサイズ、任意の巻数、任意のサイズの巻回、任意の数の異なる巻回方向、任意の全長、任意の数の異なる構成のセグメントなどを有してもよい。システム10の例示的な実施形態では、加熱素子の誘導コイルは坩堝22の周面に巻き付けられる。しかし、加熱素子20の誘導コイルは、坩堝22の溶融チャンバ26の付近および/または周りで他の任意の動作可能な構成を有してもよい。誘導コイルであるものとして図示され記載されているが、加熱素子20は、それに加えてまたはその代わりに、アーク溶接装置(例えば、TIG溶接)、ガス溶接装置(例えば、酸素アセチレン溶接)、エネルギービーム溶接装置(例えば、レーザービーム溶接)、マイクロ波などであるがそれらに限定されない、他の任意のタイプの加熱素子を含んでもよい。
坩堝22は、頂部32から底部34まで延在する。システム10の例示的な実施形態では、頂部32は、溶融チャンバ26に対して開いている開口部36を含む。開口部36は、充填材料12および/または他の物質(例えば、真空を与えるガスなど)を溶融チャンバ26内へと装入する入口を提供する。1つのみが示されているが、坩堝22は、任意の数の開口部36を頂部32に含んでもよい。さらに、頂部32を通って延在するのに加えて、またはその代わりに、坩堝22は、充填材料12および/または他の物質を溶融チャンバ26に装入する入口を提供するために、坩堝22の任意の側面(1つもしくは複数)を通って延在する1つまたは複数の開口部(図示なし)を含んでもよい。
坩堝22は、溶融チャンバ26に流体接続される出口システム40を含む。出口システム40は、溶融した充填材料12を溶融チャンバ26から基材材料14の標的部位18に送達するのを容易にする、任意の構造、構成、手段、配置などを含んでもよい。いくつかの実施形態では、出口システム40は、溶融した充填材料12を、連続的な溶融流の形で溶融チャンバ26から基材材料14の標的部位18に送達するように構成される。出口システム40および/またはその1つもしくは複数の構成要素(例えば、後述する開口部42とノズル46)は、本明細書では、溶融チャンバ26の「出口」と呼ばれることがある。
いくつかの実施形態では、出口システム40は、例えば約4ポンド/平方インチ(psi)(27.6kPa)〜約16psi(110.3kPa)の圧力下で、少なくとも約2メートル/秒(m/s)の流量で、溶融した充填材料12を基材材料14の標的部位18に送達するように構成される。さらに、いくつかの実施形態では、出口システム40は、例えば約4psi(27.6kPa)〜約16psi(110.3kPa)の圧力下で、長さ少なくとも約10センチメートル(cm)、長さ少なくとも約20cmなどである充填材料12の連続的な溶融流を、基材材料14の標的部位18に送達するように構成される。約3m/sの流量では、充填材料12の長さ約20cmの温度損失は、約10℃未満であり得る。
出口システム40は、溶融チャンバ26に対して開いている1つまたは複数の開口部42を含む。開口部42は、溶融した充填材料12を坩堝の溶融チャンバ26から放出するための出口を提供する。システム10の例示的な実施形態では、開口部42は坩堝22の底部34を通って延在する。しかし、底部34を通って延在するのに加えて、またはその代わりに、出口システム40は、坩堝22の任意の側面(1つもしくは複数)38および/または頂部32を通って延在する、1つもしくは複数の開口部42を含んでもよい。単一の開口部42のみが示されているが、出口システム40は、任意の数の開口部42を含んでもよい。
出口システム40はノズル46を含んでもよい。ノズル46は、より詳細に後述するように、充填材料12を基材材料14の標的部位18に加えるため、開口部42に流体接続される。
図2は、ノズル46の例示的な一実施形態の断面図である。ノズル46は基部50および先端52を含む。ノズル46は、基部50の端面56から先端52の先端面58までの中央長手方向軸線54に沿った長さLを延在する。ノズル46は任意の長さLを有してもよい。いくつかの実施形態では、ノズル46の長さLは、溶融した充填材料12(図1および3に示される)を連続的な溶融流の形で送達するのを容易にするように、溶融した充填材料12からの熱損失を防ぐのを容易にするように、ならびに/または溶融した充填材料12に対する汚染(ノズル46および/もしくは雰囲気との接触による)を防ぐのを容易にするように選択される。ノズル46の長さLの例としては、約50mm〜約250mm、約50mm超、約149mm超などが挙げられるが、それらに限定されない。
ノズル46は、図2で分かるように、ノズル46の長さLを通って延在する開口部60を含む。開口部60は、入口セグメント62、先細セグメント64、および出口セグメント66を含む。入口セグメント62は、端面56を通って基部50に沿って延在する。出口セグメント66は先端面58を通って延在する。先細セグメント64は、入口セグメント62と出口セグメント66との間を延在し、それらを相互に流体接続する。
開口部60の入口セグメント62は長さL1を延在する。システム10の例示的な実施形態では、入口セグメント62は、溶融した充填材料12を坩堝22(図1および3に示される)から受け入れるため、その開口部42(図1および3に示される)に直接流体接続される。入口セグメント62は任意の長さL1を有してもよい。いくつかの実施形態では、入口セグメント62の長さL1は、溶融した充填材料12を連続的な溶融流の形で送達するのを容易にするように、溶融した充填材料12からの熱損失を防ぐのを容易にするように、および/または溶融した充填材料12に対する汚染を防ぐのを容易にするように選択される。入口セグメント62の長さL1の例としては、約30mm〜約230mm、約30mm超、約129mm超などが挙げられるが、それらに限定されない。
入口セグメント62は直径D1を含む。システム10の例示的な実施形態では、入口セグメント62の直径D1は、入口セグメント62の長さに沿ってほぼ一定である。しかし、あるいは、入口セグメント62の直径D1はその長さに沿って可変である。入口セグメント62は任意の直径D1を有してもよい。入口セグメント62の直径D1は、開口部42の直径と同じであるかもしくはそれに類似してもよく、またはそうでなくてもよい。いくつかの実施形態では、入口セグメント62の直径D1、および/または直径D1と開口部42の直径との関係は、溶融した充填材料12を連続的な溶融流の形で送達するのを容易にするように、溶融した充填材料12からの熱損失を防ぐのを容易にするように、および/または溶融した充填材料12に対する汚染を防ぐのを容易にするように選択される。入口セグメント62の直径D1の例としては、約10mm〜約30mm、約10mm超、約19mm超などが挙げられるが、それらに限定されない。
開口部60の先細セグメント64は、任意の長さL2であってもよい長さL2を延在する。いくつかの実施形態では、先細セグメント64の長さL2は、溶融した充填材料12を連続的な溶融流の形で送達するのを容易にするように、溶融した充填材料12からの熱損失を防ぐのを容易にするように、および/または溶融した充填材料12に対する汚染を防ぐのを容易にするように選択される。先細セグメント64の長さL2の例としては、約9mm〜約29mm、約9mm超、約28mm超などが挙げられるが、それらに限定されない。
先細セグメント64は、先細セグメント64が入口セグメント62から出口セグメント66まで延在するのにしたがって、径方向内側へと(中央長手方向軸線54に対して)先細になっている。換言すれば、先細セグメント64は開口部60の幅を狭めている。先細セグメント64のテーパは、ノズル46の傾斜した内壁68によって画成される。具体的には、内壁68は、先細セグメント64が出口セグメント66まで延在するのにしたがって径方向内側に延在する傾斜Sを有する。内壁68は、先細セグメント64に任意の量のテーパを与える任意の傾斜Sを有してもよい。いくつかの実施形態では、先細セグメント64のテーパ量は、溶融した充填材料12を連続的な溶融流の形で送達するのを容易にするように、溶融した充填材料12からの熱損失を防ぐのを容易にするように、および/または溶融した充填材料12に対する汚染を防ぐのを容易にするように選択される。内壁68の傾斜Sの例としては、約20°〜約40°、約20°超、約39°超などが挙げられるが、それらに限定されない。システム10の例示的な実施形態では、内壁68の傾斜Sは、先細セグメント64の長さに沿ってほぼ一定である。しかし、あるいは、先細セグメント64の傾斜Sはその長さに沿って可変である。
ノズル46の出口セグメント66は、充填材料12を基材材料14の標的部位18に適用するのに使用される。例えば、出口セグメント66は、基材材料14への適用のために溶融した充填材料12が出口システム40を出る、出口を提供する。いくつかの実施形態では、ノズル46が溶融した充填材料12を連続的な溶融流の形で基材材料14に送達するように構成されるようにして、出口セグメント66が構成される。出口セグメント66は、本明細書では「出口開口部」と呼ばれることがある。
開口部60の出口セグメント66は直径D2を含む。出口セグメント66は任意の直径D2を有してもよい。出口セグメント66は、任意の長さL3であってもよい長さL3を延在する。いくつかの実施形態では、出口セグメント66の長さL3は、溶融した充填材料12を連続的な溶融流の形で送達するのを容易にするように、溶融した充填材料12からの熱損失を防ぐのを容易にするように、および/または溶融した充填材料12に対する汚染を防ぐのを容易にするように選択される。出口セグメント66の長さL3の例としては、約0.5mm〜約2mm、約0.5mm超、約1.9mm超などが挙げられるが、それらに限定されない。いくつかの実施形態では、出口セグメント66の長さL3は、例えば約4psi(27.6kPa)〜約16psi(110.3kPa)の圧力下で、出口システム40を通る溶融した充填材料12の少なくとも約2m/sの流量を提供するように選択される。さらに、いくつかの実施形態では、出口セグメント66の長さL3は、例えば約4psi(27.6kPa)〜約16psi(110.3kPa)の圧力下で、長さ少なくとも約10センチメートル(cm)、長さ少なくとも約20cmなどである、充填材料12の連続的な溶融流を送達するように選択される。
ノズル46は、本明細書に記載および/または例示するようにノズル46を機能させることができる、任意の物質(1つもしくは複数)を含んでもよい。ノズル46は、坩堝22と同じもしくは類似の物質から製作されてもよく、または坩堝22とは別の物質もしくは追加の物質から製作されてもよい。ノズル46の適切な物質の例としては、酸化物、炭化物、窒化物、アルミナ系セラミックス、アルミナ、多孔質アルミナ、窒化ホウ素、石英、セラミックス、耐火セラミックス、金属製のコールドハース、誘導加熱が可能な物質などが挙げられるが、それらに限定されない。ノズル46は、坩堝22と一体的に(例えば、坩堝22と同じ物質(1つもしくは複数)から)形成されてもよく、または坩堝22に後から取り付けられる、坩堝22とは別個の構成要素として形成されてもよい。
図2に示されるノズル46は単なる例示であるものとする。換言すれば、出口システム40は、本明細書に図示され記載されるノズル46の特定の実施形態に限定されない。より正確に言えば、ノズル46に加えて、またはその代わりに、出口システム40は、他の形状、サイズ、構成要素、構成、配置などを有する他のノズル(図示なし)を含んでもよい。
図1を再び参照すると、簡潔に上述したように、システム10は流量制御機構70を含む。流量制御機構70は、出口システム40を通る溶融した充填材料12のフローを制御するために、坩堝22に動作可能に接続される。例えば、流量制御機構70は、坩堝22の出口システム40の両端間(例えば、出口セグメント66におけるノズル46の開口部60の両端間)に圧力差ΔP1を適用して、溶融した充填材料12を溶融チャンバ26内で保持するように構成される。具体的には、流量制御機構70は、坩堝22の出口システム40の両端間に圧力差ΔP1を適用することによって、溶融した充填材料12が出口システム40を出るのを防ぐように構成される。さらに、流量制御機構70は、坩堝22の出口システム40の両端間に別の圧力差ΔP2を適用することによって、溶融した充填材料12を坩堝22の溶融チャンバ26から放出し、それによって、出口システム40を通して溶融した充填材料12を坩堝22の溶融チャンバ26から排出するように構成される。溶融した充填材料12を溶融チャンバ26内で保持するのに使用される圧力差ΔP1は、本明細書では「第1の圧力差」と呼ばれることがあり、溶融した充填材料12を溶融チャンバ26から放出するのに使用される圧力差ΔP2は、本明細書では「第2の圧力差」と呼ばれることがある。後述するように、圧力差ΔP1およびΔP2は異なる値を有する。さらに、圧力差ΔP1およびΔP2を使用して、出口システム44を通る溶融した充填材料12のフローを制御するのに加えて、またはその代わりに、例えば、2012年9月28日付けで出願された米国特許出願第13/630、874号、名称「材料を接合する方法およびシステム(METHODS AND SYSTEMS FOR JOINING MATERIALS)」(整理番号258818(551−0073US))に記載されているように、流量制御機構70は、出口システム40を通る溶融した充填材料12のフローを制御するのに電磁浮遊を使用してもよい。
本明細書で使用するとき、充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」することは、充填材料12が出口システム40を出るのを防ぐように、充填材料12を十分な力で保持することを意味するものとする。例えば、充填材料12を「保持」することは、重力と反対の方向(例えば、図1の矢印Aの方向)で作用する保持力を充填材料12に働かせることを含んでもよく、その保持力は、(例えば、図1の矢印Bの方向で)充填材料12に作用する重力よりも大きいので、充填材料12は重力によって出口システム40を通して引き出されない。換言すれば、例えば、充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」するために出口システム40の両端間に適用される圧力差は、出口システム40における充填材料12の上部圧力とは反対の方向(例えば、方向A)で、充填材料12に作用する保持力を働かせてもよい。
充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」することは、充填材料12を溶融チャンバ26の内壁72から離れる方向で持ち上げることを含んでも含まなくてもよい。いくつかの実施形態では、出口システムおよび/またはその1つもしくは複数の構成要素(例えば、開口部42とノズル46)は、溶融チャンバ26の一部と考えられる。したがって、充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」することは、充填材料12が既に出口システム40内にある場合に、それが出口システム40を出ないようにすること、またはそれが出口システム40内でさらに下流へと移動しないようにすることを含んでもよい。しかし、いくつかの実施形態では、充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」することは、「保持」中は充填材料12が出口システム40内にないように、充填材料12が出口システム40に流入するのを防ぐことを含む。さらに、他の実施形態では、充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」することは、既に出口システム40内にある充填材料12を、(例えば、充填材料12が出口システム40内にないように)出口システム40内で少なくとも部分的に上流へと引き寄せることを含む。換言すれば、充填材料12を溶融チャンバ26内で「保持」することは、充填材料12を、出口システム40の一セグメントまたは全体(例えば、開口部42と、ノズル46のセグメント66、64、および62)から分離することを含んでも含まなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、充填材料12に働く保持力は、充填材料12を出口システム40の任意のセグメントから分離するのに十分ではない。
流量制御機構70は、本明細書に記載および/または例示するように、充填材料12を坩堝22の溶融チャンバ26内で保持することができる、任意の構成要素を含んでもよい。システム10の例示的な実施形態では、流量制御機構70は、非酸化ガス84および86それぞれの供給源74および76に動作可能に接続される入口システム72を含む。入口システム72は、供給源74および76それぞれから溶融チャンバ26へと非酸化ガスを注入するように構成される。具体的には、より詳細に後述するように、入口システム72は、溶融した充填材料12を溶融チャンバ26内で保持するために、環境圧よりも低い圧力で、非酸化ガス84を供給源74から溶融チャンバ26へと注入するように構成され、また入口システム72は、溶融した充填材料12を溶融チャンバ26から放出するために、環境圧よりも高い圧力で、非酸化ガス86を供給源76から溶融チャンバ26へと注入するように構成される。
供給源74の非酸化ガス84は、不活性ガス(例えば、アルゴン)などであるがそれに限定されない、任意のタイプの非酸化ガスであってもよい。さらに、供給源76の非酸化ガス86は、不活性ガス(例えば、アルゴン)などであるがそれに限定されない、任意のタイプの非酸化ガスであってもよい。供給源74の非酸化ガス84は、供給源76の非酸化ガス86と同じであってもそうでなくてもよい。供給源74の非酸化ガス84は、供給源76の非酸化ガス86の圧力P2よりも低い圧力P1を有する。入口システム72は、弁、絞り弁、ブローアウト(blowouts)、ポンプ、真空ポンプ、センサ、制御装置、プロセッサ、手動遮断機構(manual shutoffs)、自動遮断機構、ホース、導管、配管、管材、絶縁などであるがそれらに限定されない、様々な流量および/または雰囲気制御機構(図示なし)を含んでもよい。例えば、システム10の例示的な実施形態では、入口システム72は、溶融チャンバ26と非酸化ガス源74および76との間で流体接続される1つまたは複数の弁78を含む。入口システム72はまた、非酸化ガス源74および76の間で切り替えるように弁78の動作を制御する、1つまたは複数のスイッチ80を含む。具体的には、スイッチ80は、弁78が、供給源74のより低圧の非酸化ガス84または供給源76のより高圧の非酸化ガス76のどちらと溶融チャンバ26を流体連通させるかを制御する。各弁78は、2ポート弁、3ポート弁、4ポート弁、L型ボールバルブなどであるがそれらに限定されない、任意のタイプの弁であってもよい。各スイッチ80は、比較的高速のデジタルスイッチなどであるがそれに限定されない、任意のタイプのスイッチであってもよい。例えば、約0.0025秒の応答時間を有する比較的高速の圧力スイッチは、供給源74から供給源76までの推移を約0.01秒以内に制御するのに使用されてもよい。1つのみが示されているが、入口システム72は、供給源74および76の間で切り替えるため、任意の数の弁78、任意の数のスイッチ80、および/または任意の数の他の構成要素を含んでもよい。供給源74の非酸化ガス84は、本明細書では「第1の非酸化ガス」と呼ばれることがあり、供給源76の非酸化ガス86は「第2の非酸化ガス」と呼ばれることがある。
入口システム72に加えて、流量制御機構70は、充填材料12が出口システム40を通して溶融チャンバ26を出るのを防ぐ、1つもしくは複数のゲート(図示なし)、1つもしくは複数のプラグ(図示なし)、1つもしくは複数の弁(図示なし)、および/または1つもしくは複数の他の流量制御デバイスを含んでもよい。例えば、いくつかの実施形態では、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスは、開口部42内、および/または出口システム40の別の場所に位置付けられる。ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスは、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスが、充填材料12が出口システム40を出るのを阻害する閉位置と、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスが、充填材料12が出口システム40を出るのを阻害しない開位置との間で推移してもよい。いくつかの実施形態では、開口部42は、溶融した充填材料12が開口部42を通り抜けることができるようになる前は、充填材料12の過剰圧力が必要とされるようにサイズ決めされる。かかる実施形態では、充填材料12は、間隔を空けて溶融チャンバ26から吐き出されてもよい。
システム10は、システム10の動作を制御する、1つもしくは複数のコントローラ82および/または他のサブシステムを含んでもよい。例えば、コントローラ82は、加熱素子20、流量制御機構70、入口システム72、スイッチ80、弁78、システム10の任意のセンサ、任意のゲート、プラグ、弁、スイッチ、および/またはシステム10の他の流量制御デバイスなどの動作を制御してもよい。コントローラ82によって制御されてもよいシステム10の様々な構成要素の動作の例としては、加熱素子20の始動、加熱素子20によって充填材料12に付与される熱量、出口システム40を両端間での圧力差の適用、圧力差によって充填材料12に働く保持力の量、加熱素子20の誘導コイルの励磁の開始、加熱素子20の誘導コイルの具体的な励磁スキーム、溶融チャンバ26への非酸化ガスの注入開始、溶融チャンバ26へと注入される非酸化ガスのタイプ、量、および/または圧力などが挙げられるが、それらに限定されない。
コントローラ82の他の例示的な動作としては、システム10の1つもしくは複数のセンサを監視して、充填材料12に付与される熱の量および/または割合を決定すること、システム10の1つもしくは複数のセンサを監視して、充填材料12の温度を決定、および/または充填材料12が充填材料12の液相線温度に達しているか否かを判断すること、システム10の1つもしくは複数のセンサを監視して、溶融チャンバ26内の圧力量を決定すること、システム10の1つもしくは複数のセンサを監視して、出口システム40の両端間の圧力差の量を決定すること、システム10の1つもしくは複数のセンサを監視して、充填材料12に加えられている保持力の量を決定すること、システム10の1つもしくは複数のセンサを監視して、出口システム40を通る溶融した充填材料12の流量を決定することなどが挙げられるが、それらに限定されない。
動作の際、またここで図1および3を参照すると、充填材料12は、例えば開口部36を通して、坩堝22の溶融チャンバ26にロードされる。上述したように、充填材料12は、充填材料12が溶融チャンバ26へとロードされるとき、任意の状態であってもよく、任意の構造、形態、構成、サイズ、形状、量などを有してもよい。加熱素子20の誘導コイルは、電源28を使用して励磁され、それによって溶融チャンバ26内の充填材料12を加熱する。十分な熱量が充填材料12に付与された後で、充填材料12は溶融し、それによって溶融状態へと転換される。図1および3は両方とも、溶融されている充填材料12を示す。
いくつかの実施形態では、充填材料12を溶融することは、例えば、溶融した充填材料12が、冷えて凝固する前に基材材料14(図1には図示なし)の標的部位18(図1には図示なし)全体にわたって流れて、完全に充填することが確保されるのを容易にするために、充填材料12の液相線温度を超える温度まで充填材料12を過熱することを含む。加熱素子20の誘導コイルは、例えば、溶融した充填材料12が基材材料14に適用される前の所定の時間量の間、溶融物として、および/または所定の温度範囲内で、充填材料12を溶融チャンバ26内で維持するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、システム10は、超合金充填材料を約15分以内で室温から約1550℃まで加熱するとともに、熱衝撃、機械的破損、溶融汚染などを伴わずに、約30分以上の滞留時間を可能にするように構成される。
上述したように、充填材料12を溶融することは、基材材料14の標的部位18から遠隔距離DR(図1には図示なし)で行われてもよい。遠隔距離DRは、システム10からの放射エネルギーの結果として、標的部位18が標的部位18の固相線および/または再結晶温度よりも高温にならないように十分に大きい、標的部位18とシステム10(例えば、加熱素子20、坩堝22、および坩堝22内の任意の溶融した充填材料12)との間の任意の距離を含む。遠隔距離DRは、充填材料12の溶融が、基材材料14の標的部位18の場所と同じ設備内または異なる設備内で行われるような寸法を有してもよい。遠隔距離DRは、例えば、加熱素子20から充填材料12に加えられるエネルギー量、充填材料12に加えられる時間エネルギー量、基材材料14の標的部位18を構成する特定の物質(1つもしくは複数)、溶融チャンバ26内に収容された任意の溶融した充填材料12の量および/または温度、ならびに/あるいはシステム10と標的部位18との間の任意の絶縁隔壁に応じて決まってもよい。いくつかの実施形態では、システム10からの一部の放射エネルギーは、標的部位18の固相線および/または再結晶温度よりも低い温度まで標的部位18を加熱してもよい。かかる実施形態では、可能性として後述するように標的部位18を予熱するときに、かかる加熱が考慮に入れられてもよい。充填材料12を標的部位18からの遠隔距離DRで溶融させるのが可能であることについては、2012年4月23日付けで出願された米国特許出願第13/453,097号、名称「遠隔溶融接合方法および遠隔溶融接合システム(REMOTE MELT JOINING METHODS AND REMOTE MELT JOINING SYSTEMS)」(整理番号248718)にも記載されている。
基材材料14の標的部位18に送達される前、充填材料12は、簡潔に上述したように、出口システム40の両端間に圧力差ΔP1を適用することによって、溶融チャンバ26内で保持される。具体的には、スイッチ80および弁78が作動して、非酸化ガス84を供給源74から溶融チャンバ26へと注入し、それによって、非酸化ガス84の圧力P1で溶融チャンバ26が加圧される。図1は、非酸化ガス84で加圧された溶融チャンバ26を示す。
非酸化ガス84の圧力P1は環境圧Penvより低い。環境圧Penvは、基材材料14およびノズル46の場所における環境の圧力である。環境圧Penvは、1気圧、約1〜約2気圧など、任意の圧力であってもよいがそれらに限定されない。供給源74からの非酸化ガス84の圧力P1は環境圧Penvよりも低いので、溶融チャンバ26内のガス圧は環境圧Penvよりも低い。非酸化ガス84を用いた溶融チャンバ26の加圧によって、式P1−Penvによって得ることができる、出口システム40の両端間の圧力差ΔP1がもたらされる。式P1−Penvを使用して計算すると、圧力差ΔP1は負の値を有し、非酸化ガス84のゲージ圧である。システム10がノズル46を含む例示的な実施形態では、圧力差ΔP1はノズル46の出口セグメント66の両端間のものである。
圧力差ΔP1は、溶融チャンバ26内の充填材料12を保持する保持力を充填材料12に働かせる。換言すれば、圧力差ΔP1は、充填材料12が出口システム40を出るのを防ぐ。システム10の例示的な実施形態では、圧力差ΔP1によって充填材料12に働く保持力は、方向Aで作用する。図1に示されるように、圧力差ΔP1は、ノズル46の出口セグメント66で充填材料12を保持し、それによって充填材料12が出口システム40を全体的に充填し、ノズル46を出なくなる。しかし、他の実施形態、環境、状況、プロセスステップなどでは、圧力差ΔP1は、充填材料12が出口システム40の一部のみを充填するように、または充填材料12が出口システム40内にないようにして、出口システム40の開口部42または別のセグメントで充填材料12を保持してもよい。さらに他の実施形態、環境、状況、プロセスステップなどでは、圧力差ΔP1は、既に出口システム40内にある充填材料12を、出口システム40内の少なくとも部分的に上流へと引き寄せてもよい。
坩堝22および/または出口システム40の配向(即ち、少なくとも部分的に垂直の配向)に応じて、圧力差ΔP1によってもたらされる保持力は、充填材料12に作用する重力によって引き起こされる充填材料12の上部圧力を克服する必要があることがある。換言すれば、坩堝22および/または出口システム40のいくつかの配向では、圧力差ΔP1によってもたらされる保持力は、充填材料12の上部圧力が充填材料12を溶融チャンバ26内で保持することができる値以上の値を有することが必要なことがある。したがって、上部圧力が充填材料12に働く実施形態では、圧力差ΔP1の具体的な値は上部圧力の値に応じて決まる。坩堝22および/または出口システム40の配向(例えば、ほぼ水平の配向)が理由で、充填材料12に上部圧力が働かない他の実施形態では、圧力差は、充填材料12を溶融チャンバ26内で保持することができる保持力を提供するために、単にゼロよりも大きい(正の値を有するように計算したとき)か、またはゼロ未満(負の値を有するように計算したとき)であれば良いことがある。
システム10の例示的な実施形態では、坩堝22および出口システム40は、充填材料12がノズル46の出口セグメント66において方向Bで作用する上部圧力を有するように配向される。圧力差ΔP1は、方向Bの反対である方向Aで作用する保持力を働かせる。圧力差ΔP1によって充填材料12に働く保持力は、上部圧力の絶対値以上の絶対値を有する。圧力差ΔP1が負の値を有するようにして圧力差ΔP1が計算されると、圧力差ΔP1の値は、充填材料12の負の上部圧力の値以下である。換言すれば、坩堝22の溶融チャンバ26内の負のゲージ圧は、充填材料12の上部圧力以下である。
非酸化ガス84の圧力P1、環境圧Penv、および圧力差ΔP1はそれぞれ、充填材料12を溶融チャンバ26内で保持するのに十分な任意の値を有する保持力を提供する、任意の値を有してもよい。P1−Penvを使用して計算したときの圧力差ΔP1の値の例としては、少なくとも約−0.1psi(−0.7kPa)、約−0.1psi(−0.7kPa)〜約−2.0psi(−13.8kPa)、少なくとも約−2.0psi(−13.8kPa)、約1.0psi(6.9kPa)〜約5.0psi(34.5kPa)、少なくとも約5.0psi(34.5kPa)などが挙げられるが、それらに限定されない。例えば、約15.0psi(103.4kPa)の環境圧Penvの場合、ガスの圧力P1は、約−2.0psi(−13.8kPa)の圧力差ΔP1を与える、約13.0psi(89.6kPa)として選択されてもよい。
いくつかの実施形態では、圧力差ΔP1を使用した充填材料12の保持は、充填材料12の加熱が開始される前に開始され、または圧力差ΔP1を使用した充填材料12の保持および充填材料12の加熱は同時に開始される。他の実施形態では、充填材料12は、充填材料12の加熱が開始される後まで、圧力差ΔP1を使用して保持されない。いくつかの実施形態では、充填材料12が溶融チャンバ26へとロードされるとすぐに、圧力差ΔP1が適用される。
充填材料12の加熱が開始される後まで、圧力差ΔP1を使用して充填材料12が保持されない実施形態では、圧力差ΔP1を使用する保持は、任意の充填材料12が溶融状態へと転換されるとすぐに開始されて、かかる溶融した充填材料12を溶融チャンバ26内で保持してもよい。例えば、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスが出口システム40内に提供されない場合、圧力差ΔP1を使用した充填材料12の保持は、任意の充填材料12が溶融状態へと転換されるとすぐに開始されて、かかる溶融した充填材料12を溶融チャンバ26内で保持してもよい。ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスが出口システム40内に提供される実施形態では、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスに依存して、圧力差ΔP1が適用される前に、任意の溶融した充填材料12が溶融チャンバ26内で保持されてもよく、あるいは、任意の充填材料12が溶融状態へと転換されるとすぐに圧力差ΔP1が開始されて、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスを補ってもよい。さらに、充填材料12が、開口部42よりも小さいサイズで、または開口部42の内で保持されるフィルタもしくはスクリーン(図示なし)内の開口部よりも小さいサイズで、溶融チャンバ26に供給される場合、充填材料12が溶融チャンバ26へとロードされるとすぐに(ゲート、プラグ、弁、および/もしくは他の流量制御デバイスを使用するのに加えて、またはその代わりに)、圧力差ΔP1が開始されてもよい。
いくつかの実施形態では、充填材料12は、充填材料12がすべて溶融状態へと転換される後まで、圧力差ΔP1を使用して保持されない。充填材料12がすべて溶融状態へと転換される後まで、充填材料12が圧力差ΔP1を使用して保持されないような実施形態では、ゲート、プラグ、弁、および/または他の流量制御デバイスが出口システム40内に提供されて、圧力差ΔP1が適用される前に、溶融した充填材料12を溶融チャンバ26内で保持してもよい。
充填材料12の溶融中、充填材料12が圧力差ΔP1を使用して保持される実施形態では、充填材料12の少なくとも一部は非酸化環境で溶融され、それによって帯電汚染(例えば、酸化)を防ぐことが容易になってもよい。換言すれば、溶融チャンバ26へと注入される非酸化ガス84によって、充填材料12の溶融中におけるその帯電汚染(例えば、酸化)を防ぐことが容易になってもよい。
いくつかの実施形態では、基材材料14の標的部位18は、溶融した充填材料12がそこに送達される前に前処理される。基材材料14の標的部位18の前処理は、充填材料12を溶融する前に、それと同時に、またはそれに続いて(もしくはそれと組み合わせて)行われてもよい。標的部位18の前処理は、室温よりは高いが標的部位18の固相線および/または再結晶温度よりは低い予熱温度まで標的部位18を予熱すること、標的部位18(例えば、その表面)を清浄化すること、標的部位18で基材材料14の少なくとも一部を掘削することなどを含んでもよいが、それらに限定されない。
基材材料14の標的部位18を清浄化することで、基材材料14と充填材料12との間の比較的高品質な結合が可能になってもよい。標的部位18を清浄化することは、酸化物、他の非金属化合物などを標的部位18から取り除くことを含んでもよいが、それに限定されない。標的部位18の清浄化は、酸洗い、水素クリーニング、フッ化物イオンクリーニングなどであるがそれらに限定されない、任意の方法、手段、清浄剤などを使用して行われてもよい。
標的部位18における基材材料14の少なくとも一部の掘削により、より幾何学的な、一貫した、かつ/または別の形でアクセス可能な標的部位18が可能になってもよい。さらに、掘削は、例えば、充填材料12を後で追加するのを容易にする、任意の幾何学的および/または非幾何学的形状を有する標的部位18を提供してもよい。標的部位18における基材材料14の少なくとも一部の掘削は、研削、切断、シェービング、穿孔、サンダー仕上げなどであるがそれらに限定されない、任意の方法、手段、器具などを使用して行われてもよい。
標的部位18を予熱することは、中でも特に、溶融した充填材料12が標的部位18に適用されたとき、溶融した充填材料12の早期の冷却および/または凝固を防ぐこと、標的部位18および/またはその周りに存在する残留応力を低減することなどの助けとなってもよい。標的部位18の予熱は、誘導コイル、炉、レーザー、ならびに/または標的部位18にエネルギーおよび/もしくは熱を提供することができる他の任意の装置を使用することなどであるが、それらに限定されない、様々な加熱方法によって達成されてもよい。いくつかの実施形態では、坩堝22内の充填材料12を溶融するのに使用されるのと同じ加熱素子20が、基材材料14の標的部位18を予熱するのにも使用される。例えば、溶融した充填材料12を標的部位18に送達する前に、標的部位18がその固相線および/または再結晶温度よりも高温にならず、その代わりにそれよりも低い温度で維持される限り、共通の誘導コイル(図示なし)が標的部位18と坩堝22との間で推移してもよい。
いくつかの実施形態では、基材材料14の標的部位18の温度は、熱電対、高温計、温度計などであるがそれらに限定されない、1つまたは複数の温度センサ(図示なし)を介して(例えば、コントローラ82および/もしくは別の制御システムを使用して)監視される。1つまたは複数の温度センサからのフィードバックは、予熱温度が制御されるように、基材材料14の標的部位18に加えられる熱および/またはエネルギーを制御するのに利用されてもよい。例えば、かかるフィードバックは、予熱デバイスに対する電力量、予熱デバイスと標的部位18との間の距離、および/または基材材料14の標的部位18の温度に影響することがある他の任意の変数を制御するのに利用することができる。
溶融した充填材料12を基材材料14に適用し始めることが望ましくなると、流量制御機構70を使用して、溶融した充填材料12が出口システム40を通して坩堝22から放出される。例えば、いくつかの実施形態では、溶融した充填材料12は、出口システム40の両端間に圧力差ΔP2を適用することによって、坩堝22の溶融チャンバ26から放出される。具体的には、スイッチ80および弁78が作動して、非酸化ガス86を供給源76から溶融チャンバ26へと注入し、それによって、非酸化ガス86の圧力P2で溶融チャンバ26が加圧される。図3は、非酸化ガス86で加圧された溶融チャンバ26を示す。
非酸化ガス86の圧力P2は環境圧Penvよりも高い。供給源76からの非酸化ガス86の圧力P2は環境圧Penvよりも高いので、溶融チャンバ26内のガス圧は環境圧Penvよりも高い。非酸化ガス86を用いた溶融チャンバ26の加圧によって、式P2−Penvによって得ることができる、出口システム40の両端間の圧力差ΔP2がもたらされる。式P2−Penvを使用して計算すると、圧力差ΔP2は正の値を有し、非酸化ガス86のゲージ圧である。システム10がノズル46を含む例示的な実施形態では、圧力差ΔP2はノズル46の出口セグメント66の両端間のものである。
圧力差ΔP2は、充填材料12に排出力を働かせ、それによって充填材料12が溶融チャンバ26から排出される。換言すれば、圧力差ΔP2が、出口システム40を通して充填材料12を溶融チャンバ26から排出させる。圧力差ΔP2が適用されたとき、溶融した充填材料12が出口システム40を出ることができるように、出口システム40内に提供される任意のゲート、プラグ、弁、または他の流量制御デバイスが除去および/または開放されてもよい。いくつかの実施形態では、流量制御機構70は、連続的な溶融流の形で溶融した充填材料12を溶融チャンバ26から放出するように構成される。
システム10の例示的な実施形態では、圧力差ΔP2によって充填材料12に働く排出力は方向Bで作用する。坩堝22および/または出口システム40の配向(即ち、少なくとも部分的に垂直の配向)に応じて、圧力差ΔP2によってもたらされる排出力は、充填材料12に作用する重力を補ってもよい。換言すれば、圧力差ΔP2によってもたらされる排出力は、充填材料12の上部圧力を補ってもよい。例えば、システム10の例示的な実施形態では、圧力差ΔP2によってもたらされる排出力は、ノズル46の出口セグメント66における上部圧力と同じ方向Bで作用する。
非酸化ガス86の圧力P2、環境圧Penv、および圧力差ΔP2はそれぞれ、出口システム40を出る溶融した充填材料12の任意の流量を提供する任意の値を有する排出力をもたらす、任意の値を有してもよい。換言すれば、排出力は、溶融した充填材料12を基材材料14の標的部位18に任意の所望の流量で送達するために選択されてもよい。溶融した充填材料12を排出するためのシステム全体の応答時間は、定常状態に推移している間の流速の上昇率によって限定されてもよい。
2−Penvを使用して計算したときの圧力差ΔP2の値の例としては、少なくとも約1.0psi(6.9kPa)、約1.0psi(6.9kPa)〜10.0psi(689kPa)、少なくとも約5.0psi(34.5kPa)、約5.0psi(34.5kPa)〜約15.0psi(103.4kPa)、少なくとも約15.0psi(103.4kPa)などが挙げられるが、それらに限定されない。例えば、約15.0psi(103.4kPa)の環境圧Penvの場合、ガスの圧力P2は約30.0psi(206.8kPa)として選択されてもよく、それによって約15.0psi(103.4kPa)の圧力差ΔP2が与えられる。
図3は、溶融した充填材料12が、坩堝22の溶融チャンバ26から出口システム40を通して基材材料14の標的部位18に送達されていることを示している。ここで図3のみを参照すると、溶融した充填材料12は、基材材料14の標的部位18から離れる任意のフロー距離DFで、出口システム40(例えば、ノズル46)を出てもよい。溶融した充填材料12は、任意の時間長の間、例えば、所望量および/または必要量の溶融した充填材料12を標的部位18に適用するのに必要な時間長の間、基材材料14の標的部位18に送達され適用されてもよい。例えば、標的部位18に対する溶融した充填材料12の送達および適用の持続時間は、溶融した充填材料12の流量、標的部位18のサイズなどに応じて決まってもよいが、それらに依存することに限定されない。標的部位18に対する溶融した充填材料12の送達および適用は、充填材料12が溶融するのと同じまたはほぼ類似した環境で生じてもよい。1つまたは複数の標的部位18に対する溶融した充填材料12の送達毎の質量および入熱量は、約0.05秒から約1秒などであるがそれに限定されない、保圧時間を必要に応じてプリセットすることによって制御されてもよい。
いくつかの実施形態では、溶融した充填材料12を基材材料14の標的部位18に送達することによって、標的部位18における基材材料14の局所部分(即ち、溶融した充填材料12と接触する基材材料14の部分)が一時的に溶融する。具体的には、溶融した充填材料12の温度によって、基材材料の局所部分の温度が、基材材料の局所部分の溶融温度よりも高温に一時的に上昇し、それによって、充填材料12および基材材料14の局所部分が冷えるにつれて、溶融した充填材料12と基材材料14の局所部分とが互いに結合する。かかる実施形態では、基材材料14と結合された充填材料12の結果として得られる接合は元のギャップよりも大きいことがある。
いくつかの実施形態では、出口システム40は、連続的な溶融流の形で(例えば、送達の間に明確な液滴もしくは他の中断を形成することなく)、溶融した充填材料12を坩堝22から基材材料14の標的部位18に送達するように構成される。例えば、溶融した充填材料12のフロー距離DFおよび流量は、溶融した充填材料12が連続流の形で標的部位18に送達されるように調整されてもよい。溶融した充填材料12を連続流の形で送達することは、停止または中断なしに、溶融した充填材料12を標的部位18に連続的に適用することを指してもよい。連続流の形で(各適用の間に中断を含む複数の適用間隔によるのとは対照的に)溶融した充填材料12をすべて適用することによって、基材材料14に適用される新しい材料(即ち、充填材料12)が、凝固後の比較的強度がある機械的性質を提供することができてもよい。さらに、使用される特定の充填材料12(例えば、Rene(商標)142)に応じて、基材材料14に適用される新しい材料は、充填材料12を標的部位18で直接溶融させた場合に使用できるのよりも、相対的に強度がある機械的性質を提供することができてもよい。それにより、溶融した充填材料12の凝固が、より低温の基材材料14への除去熱量によって生じてもよい。いくつかの実施形態では、システム10は、約10cm超、約19cm超、約20cm、約1cm〜約20cmなどである、充填材料12の連続的な溶融流を送達するように構成される。
所望の量の充填材料12が基材材料14の標的部位18に適用された後で、標的部位18に対する溶融した充填材料12の送達は、圧力差ΔP2を充填材料12に再び適用することによって、ゲート、プラグ、弁、もしくは他の流量制御デバイスを閉じることによって、坩堝22内の溶融した充填材料12を使い果たすことによって、ならびに/あるいは出口システム40を基材材料14の標的部位18から離れる方向に移動させることによって、停止されてもよい。充填材料12を、基材材料14の別の標的部位(図示なし)または別の基材材料(図示なし、例えば、充填材料12を使用して修復すること、および/もしくは別の方法で充填材料12を接合させることが望ましい別の構成要素)に適用するのが望ましいとき、圧力差ΔP2、および/またはゲート、プラグ、弁、もしくは他の流量制御デバイスによって、出口システム40を他の標的部位または他の基材材料へと移動させる際に、充填材料12が出口システム40を出るのを(例えば、滴下、流動などを)防いでもよい。出口システム40が別の標的部位に、または別の基材材料の標的部位に位置付けられた後で、流量制御機構70を作動させて、上述したように溶融した充填材料12を坩堝22から出口システム40を通して放出することができる。
図4は、充填材料(例えば、図1および3に示される充填材料12)を基材材料(例えば、図3に示される基材材料14)に接合する方法300の例示的な一実施形態を示すフローチャートである。方法300は、例えば、システム10(図1および3)を使用して行われてもよい。302で、方法300は、充填材料が完全に溶融するように、充填材料を坩堝(例えば、図1および3に示される坩堝22)の溶融チャンバ(例えば、図1および3に示される溶融チャンバ26)内で溶融させることを含む。いくつかの実施形態では、302で充填材料を溶融することは、誘導加熱を使用して充填材料を溶融させることを含む。さらに、いくつかの実施形態では、充填材料は200℃以上まで過熱される。302で充填材料を溶融することは、基材材料の標的部位から離れた遠隔距離で充填材料を溶融することによって、302における充填材料の溶融が、基材材料の標的部位を標的部位の固相線温度および/または再結晶温度よりも低温で維持することを含んでもよい。さらに、302で充填材料を溶融することは、非酸化ガスを溶融チャンバに適用することを含んでもよい。
304で、方法300は、坩堝の出口(例えば、図1および3に示される出口システム40)の両端間に第1の圧力差(例えば、圧力差ΔP1)を適用することによって、充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で保持することを含む。304で充填材料を保持することは、(第1の圧力差を使用して)充填材料が坩堝の出口を出るのを防ぐ。いくつかの実施形態では、第1の圧力差を使用して充填材料を坩堝の溶融チャンバ内で保持することは、304Aで、環境圧よりも低い溶融チャンバ内のガス圧を提供することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、第1の圧力差を使用して充填材料を溶融チャンバ内で保持することは、坩堝の出口における充填材料の上部圧力以下(絶対値で)である溶融チャンバ内の負のゲージ圧を提供することを含む。
306で、方法300は、坩堝の出口の両端間に第2の圧力差(例えば、圧力差ΔP2)を適用することによって、溶融した充填材料を坩堝の溶融チャンバから放出して、溶融した充填材料を基材材料の標的部位に送達することを含む。第2の圧力差は、第1の圧力差とは異なる値および方向を有する。306で第2の圧力差を適用することによって充填材料を放出することは、出口を通して充填材料を溶融チャンバから排出することを含む。充填材料を坩堝の溶融チャンバから放出することは、環境圧よりも高い溶融チャンバ内のガス圧を提供することを含む。いくつかの実施形態では、充填材料を坩堝の溶融チャンバから放出することは、306Aで、約5psi(34.5kPa)以上の溶融チャンバ内の正のゲージ圧を提供することを含む。さらに、いくつかの実施形態では、306で溶融した充填材料を放出することは、上述したように、連続的な溶融流の形で充填材料を基材材料の標的部位に送達することを含む。306で溶融した充填材料を放出することは、充填材料に作用する重力を補うことを含んでもよい。
方法300は、308で、溶融した充填材料を使用して標的部位の基材材料を修復すること、および/または、310で、溶融した充填材料を使用して基材材料を標的部位の別の構成要素に接合することを含んでもよい。
図1および3を再び参照すると、いくつかの実施形態では、システム10は、(1)少なくとも約15分以内で室温から少なくとも約1550℃までの急速な加熱に対して耐熱衝撃性であり、(2)少なくとも約30分間少なくとも約1550℃で充填材料12を保持することができ、(3)少なくとも約30分間少なくとも約1550℃で充填材料12に暴露されたときに化学的に不活性であり、(4)少なくとも約10cm(例えば、約20cm以下)である充填材料12の連続的な溶融流を中断なしで送達することができ、(5)約50℃未満の温度損失で溶融した充填材料12流を送達することができ、(6)約10℃未満の温度損失で溶融した充填材料12流を送達することができ、(7)約15cm〜約25cmの長さを有するとともに、約10℃未満の熱損失で約5psi〜約15psiの圧力差の下で移動する、連続的な溶解噴流(即ち、溶融した充填材料12流)を送達することができ、ならびに/または、(8)継続的にかつ/もしくは一貫して、溶融した充填材料12流を送達することができる。
様々な実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせで実施されてもよいことに留意されたい。様々な実施形態および/または構成要素、例えばモジュール、またはその中の構成要素およびコントローラはまた、1つもしくは複数のコンピュータまたはプロセッサの一部として実施されてもよい。コンピュータまたはプロセッサは、コンピュータデバイス、入力デバイス、表示装置、および、例えばインターネットにアクセスするためのインターフェースを含んでもよい。コンピュータまたはプロセッサはマイクロプロセッサを含んでもよい。マイクロプロセッサは通信バスに接続されてもよい。コンピュータまたはプロセッサはメモリも含んでもよい。メモリは、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読出し専用メモリ(ROM)を含んでもよい。コンピュータまたはプロセッサはさらに、ハードディスクドライブ、またはソリッドステートドライブ、光ドライブなどの取外し可能な記憶デバイスであってもよい、記憶デバイスを含んでもよい。記憶デバイスはまた、コンピュータプログラムもしくは他の命令をコンピュータまたはプロセッサにロードするための、他の類似の手段であってもよい。
本明細書で使用するとき、「コンピュータ」、「コントローラ」、および「モジュール」という用語はそれぞれ、マイクロコントローラ、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、論理回路、GPU、FPGA、および本明細書に記載する機能を実行することができる他の任意の回路もしくはプロセッサを使用するシステムを含む、任意のプロセッサベースまたはマイクロプロセッサベースのシステムを含んでもよい。上記の例は単なる例示であり、したがって、いかなる形でも、「モジュール」もしくは「コンピュータ」という用語の定義および/または意味を限定しようとするものではない。
コンピュータ、モジュール、またはプロセッサは、入力データを処理するために、1つもしくは複数の記憶素子に格納された命令セットを実行する。記憶素子は、所望または必要に応じて、データまたは他の情報も格納してもよい。記憶素子は、処理装置内の情報源または物理的なメモリ素子の形態であってもよい。
命令セットは、処理装置としてのコンピュータ、モジュール、またはプロセッサに、本明細書に記載および/または例示されるさまざまな実施形態の方法およびプロセスなどの特定の動作を行うように命令する、さまざまなコマンドを含んでもよい。命令セットは、ソフトウェアプログラムの形態であってもよい。ソフトウェアは、システムソフトウェアまたはアプリケーションソフトウェアなど、さまざまな形態であってもよく、有形で持続性のコンピュータ可読媒体として具体化されてもよい。さらに、ソフトウェアは、別個のプログラムまたはモジュールの集合体、より大きいプログラム内のプログラムモジュール、またはプログラムモジュールの一部の形態であってもよい。ソフトウェアはまた、オブジェクト指向プログラミングの形態の、モジュラープログラミングを含んでもよい。処理装置による入力データの処理は、オペレータコマンドに応答して、または前の処理の結果に応答して、または別の処理装置によってなされた要求に応答してのものであってもよい。
本明細書で使用するとき、「ソフトウェア」および「ファームウェア」という用語は交換可能であり、RAMメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、および不揮発性RAM(NVRAM)メモリを含む、コンピュータによって実行するためにメモリに格納された任意のコンピュータプログラムを含む。上述のメモリタイプは単なる例示であり、したがって、コンピュータプログラムを格納するのに使用可能なメモリのタイプに関して限定するものではない。様々な実施形態の個々の構成要素は、例えば、コンピュータシステムの場所、構成、および/または特定のハードウェアをユーザが気にする必要なく、計算能力の動的割振りを可能にするために、クラウド型の計算機環境によって仮想化されホストされてもよい。
上述の説明は例示であって限定ではないことを理解されたい。例えば、上述の実施形態(および/またはそれらの態様)は互いに組み合わせて使用されてもよい。それに加えて、特定の状況または材料を、様々な実施形態の範囲から逸脱することなくそれらの教示に適応させるため、多くの修正がなされてもよい。寸法、材料および/または物質のタイプ、様々な構成要素の配向、ならびに本明細書に記載する様々な構成要素の数および位置は、特定の実施形態のパラメータを定義することが意図され、決して限定ではなく、単なる例示的な実施形態である。請求項の趣旨および範囲内にある他の多くの実施形態および修正が、上述の説明を精査することによって当業者には明白となるであろう。したがって、本明細書に記載および/または例示される様々な実施形態の範囲は、添付の請求項、ならびにかかる請求項によって権利を与えられる等価物の全範囲を参照して判断されるべきである。添付の請求項において、「含む(including)」および「その点で(in which)」という用語はそれぞれ、「備える(comprising)」および「その点で(wherein)」という用語に対する平易な英語の等価物として使用される。さらに、以下の請求項において、「第1の」、「第2の」、および「第3の」などの用語は単なる標識として使用されるものであり、それらの物体に対して数値的要件を与えようとするものではない。さらに、以下の請求項の限定事項は、ミーンズプラスファンクション形式で記述されず、かかる請求項の限定事項が、「〜のための手段」という語句とそれに続くさらなる構造を含まない機能の記述とを明示的に使用しない限り、米国特許法第112条第6項に基づいて解釈されないものとする。
本明細書は、実施例を使用して、最良の形態を含む様々な実施形態を開示するとともに、本明細書に記載および/または例示される様々な実施形態を、任意のデバイスもしくはシステムの作成と使用および任意の組み込まれる方法の実行を含めて、当業者が実施できるようにしている。様々な実施形態の特許可能な範囲は請求項によって定義され、当業者には想起される他の実施例を含んでもよい。かかる他の実施例は、実施例が請求項の文言と異ならない構造的要素を有する場合、または実施例が請求項の文言と実質的に異ならない等価の構造的要素を含む場合、請求項の範囲内にあるものとする。
10 システム
12 充填材料
14 基材材料
18 標的部位
20 加熱素子
22 坩堝
24 発熱体
26 溶融チャンバ
28 電源
30 電気接続
32 頂部
34 底部
36 開口部
38 側面
40 出口システム
42 開口部
46 ノズル
50 基部
52 先端
54 中央長手方向軸線
56 端面
58 先端面
60 開口部
62 入口セグメント
64 先細セグメント
66 出口セグメント
68 内壁
70 流量制御機構
72 内壁
74、76 供給源
78 弁
80 スイッチ
82 コントローラ
84、86 非酸化ガス
A、B 方向
DF フロー距離
DR 遠隔距離
D1、D2 直径
L 長さ
L1、L2、L3 長さ
P1、P2 圧力
Penv 環境圧
S 傾斜
ΔP1、ΔP2 圧力差

Claims (18)

  1. 充填材料を基材材料に接合するシステムであって、
    充填材料を保持するための溶融チャンバを有する坩堝を備え、
    前記坩堝は、前記溶融チャンバに流体接続されたノズルを有する出口システムを備え、
    前記ノズルは、第1の長さを有し且つ前記坩堝に流体接続された開口部を備える入口セグメントを含み、
    前記入口セグメントに続くテーパセグメントが第2の長さを有し且つ前記坩堝の長手方向中心軸線に対し内側に向けて半径方向にテーパしており、
    前記テーパセグメントに続く出口セグメントが第3の長さを有し、
    充填材料を基材材料に接合する前記システムは、さらに、
    前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で加熱するために、前記坩堝に動作可能に接続され、前記充填材料が溶融するように前記充填材料を前記溶融チャンバ内で溶融させるように構成された、加熱素子と、
    前記溶融チャンバの前記出口システムを通る前記充填材料のフローを制御するために、前記坩堝に動作可能に接続され、前記坩堝の前記出口システムの両端間に、前記充填材料を前記溶融チャンバ内で保持する第1の圧力差を適用するように構成された、流量制御機構と
    を備え
    前記流量制御機構が、前記坩堝の前記出口システムの両端間に前記第1の圧力差とは異なる第2の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバから放出して該充填材料を前記基材材料に送達させ、そして、既に前記出口システム(40)内にある前記充填材料(12)を上流へと引き寄せて該充填材料が該出口システム全体から分離するように構成された
    ことを特徴とする、充填材料を基材材料に接合するシステム。
  2. 前記流量制御機構が、環境圧よりも低い前記坩堝の前記溶融チャンバ内のガス圧を提供することによって、前記坩堝の前記出口システムの両端間に前記圧力差を適用するように構成される、請求項1記載のシステム。
  3. 前記流量制御機構が、前記坩堝の前記出口システムにおける前記充填材料の上部圧力以下である前記坩堝の前記溶融チャンバ内の負のゲージ圧を提供することによって、前記坩堝の前記出口システムの両端間に前記圧力差を適用するように構成される、請求項1記載のシステム。
  4. 前記流量制御機構が、環境圧よりも高い前記坩堝の前記溶融チャンバ内のガス圧を提供することによって、前記坩堝の前記出口システムの両端間に前記第2の圧力差を適用するように構成される、請求項1乃至3のいずれか1項記載のシステム。
  5. 前記流量制御機構が、34.5kPa(5ポンド/平方インチ)以上である前記坩堝の前記溶融チャンバ内の正のゲージ圧を提供することによって、前記坩堝の前記出口システムの両端間に前記第2の圧力差を適用するように構成される、請求項記載のシステム。
  6. 前記流量制御機構が、前記圧力差を前記溶融チャンバに適用するために、非酸化ガスの供給源に動作可能に接続される弁を備える、請求項1乃至のいずれか1項記載のシステム。
  7. 前記圧力差が第1の圧力差であり、前記流量制御機構が、前記第1の圧力差を前記溶融チャンバに適用するために、第1の非酸化ガスの供給源に動作可能に接続される弁を備え、前記弁が、第2の圧力差を前記溶融チャンバに適用して前記充填材料を前記溶融チャンバから放出するために、第2の非酸化ガスの供給源に動作可能に接続され、前記第1の非酸化ガスが前記第2の非酸化ガスよりも低い圧力を有し、前記第1および第2の圧力差が互いに異なる、請求項1乃至3のいずれか1項記載のシステム。
  8. 前記入口セグメントの長さが10mmから30mmの間であり、前記テーパセグメントの前記第2の長さが9mmから28mmの間であり、該テーパセグメントの内部壁が20°から40°の間の傾斜を有し、前記出口セグメントの前記第3の長さが0.5mmから2mmである、請求項1乃至のいずれか1項に記載のシステム。
  9. 充填材料を基材材料に接合するシステムを用いて充填材料を基材材料に接合する方法であって、
    充填材料を基材材料に接合する前記システムは、
    充填材料を保持するための溶融チャンバを有する坩堝を備え、
    前記坩堝は、前記溶融チャンバに流体接続されたノズルを有する出口システムを備え、
    前記ノズルは、第1の長さを有し且つ前記坩堝に流体接続された開口部を備える入口セグメントを含み、
    前記入口セグメントに続くテーパセグメントが第2の長さを有し且つ前記坩堝の長手方向中心軸線に対し内側に向けて半径方向にテーパしており、
    前記テーパセグメントに続く出口セグメントが第3の長さを有し、
    充填材料を基材材料に接合する前記システムは、さらに、
    加熱素子と、
    前記溶融チャンバの前記出口システムを通る前記充填材料のフローを制御するための、前記坩堝に動作可能に接続された流量制御機構と
    を備え、
    前記方法は、
    前記充填材料が溶融するように、溶融チャンバに流体接続された出口を有する坩堝の前記溶融チャンバ内で前記充填材料を前記加熱素子で溶融させるステップと、
    前記流量制御機構で、前記坩堝の前記出口の両端間に第1の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で保持するステップと、
    前記流量制御機構で、前記坩堝の前記出口システムの両端間に前記第1の圧力差とは異なる値を有する第2の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバから放出して、前記充填材料を前記基材材料の標的部位に送達するステップと
    前記流量制御機構で、既に前記出口システム(40)内にある前記充填材料(12)を上流へと引き寄せて該充填材料を該出口システム全体から分離させるステップと
    を含む、方法。
  10. 前記第1の圧力差を適用することによって前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で保持するステップが、前記第1の圧力差を使用して、前記充填材料が前記坩堝の前記出口を出るのを防ぐことを含み、前記第2の圧力差を適用することによって前記充填材料を前記溶融チャンバから放出するステップが、前記出口を通して前記充填材料を前記溶融チャンバから排出することを含む、請求項記載の方法。
  11. 前記坩堝の前記出口の両端間に前記第1の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で保持するステップが、環境圧よりも低い前記坩堝の前記溶融チャンバ内のガス圧を提供することを含む、請求項9または10記載の方法。
  12. 前記坩堝の前記出口の両端間に前記第2の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバから放出するステップが、環境圧よりも高い前記坩堝の前記溶融チャンバ内のガス圧を提供することを含む、請求項乃至11のいずれか1項記載の方法。
  13. 前記坩堝の前記出口の両端間に前記第1の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で保持するステップが、前記坩堝の前記出口における前記充填材料の上部圧力以下である前記坩堝の前記溶融チャンバ内の負のゲージ圧を提供することを含む、請求項乃至12のいずれか1項記載の方法。
  14. 前記坩堝の前記出口の両端間に前記第2の圧力差を適用することによって、前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバから放出するステップが、5ポンド/平方インチ(psi)(34.5kPa)以上である前記坩堝の前記溶融チャンバ内の正のゲージ圧を提供することを含む、請求項乃至13のいずれか1項記載の方法。
  15. 前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で溶融させるステップが、誘導加熱を使用して前記充填材料を溶融させることを含む、請求項乃至14のいずれか1項記載の方法。
  16. 前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で溶融させるステップが、不活性ガスを前記溶融チャンバに適用すること、非酸化ガスを前記溶融チャンバに適用すること、または前記充填材料を非酸化環境で溶融させることの少なくとも1つを含む、請求項乃至15のいずれか1項記載の方法。
  17. 前記充填材料を前記坩堝の前記溶融チャンバ内で溶融させるステップが、前記基材材料の前記標的部位から離れた遠隔距離で前記充填材料を溶融させることによって、前記充填材料の溶融が前記基材材料の前記標的部位を前記標的部位の固相線温度または再結晶温度の少なくとも1つよりも低い温度で維持することを含む、請求項乃至16のいずれか1項記載の方法。
  18. 前記充填材料を使用して前記基材材料を前記標的部位で修復するステップ、または、
    前記充填材料を使用して前記基材材料を前記標的部位で別の構成要素に接合するステップの少なくとも1つをさらに含む、請求項乃至17のいずれか1項記載の方法。
JP2015534722A 2012-09-28 2013-09-27 材料を接合する方法およびシステム Active JP6310924B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US13/631,162 2012-09-28
US13/631,162 US9144822B2 (en) 2012-09-28 2012-09-28 Methods and systems for joining materials
PCT/US2013/062105 WO2014052710A1 (en) 2012-09-28 2013-09-27 Methods and systems for joining materials

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2015533104A JP2015533104A (ja) 2015-11-19
JP2015533104A5 JP2015533104A5 (ja) 2016-11-10
JP6310924B2 true JP6310924B2 (ja) 2018-04-11

Family

ID=49305220

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015534722A Active JP6310924B2 (ja) 2012-09-28 2013-09-27 材料を接合する方法およびシステム

Country Status (7)

Country Link
US (2) US9144822B2 (ja)
EP (1) EP2900402B1 (ja)
JP (1) JP6310924B2 (ja)
CN (1) CN104684665B (ja)
BR (1) BR112015006956A2 (ja)
CA (1) CA2885602C (ja)
WO (1) WO2014052710A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20140093658A1 (en) * 2012-09-28 2014-04-03 General Electric Company Methods and systems for joining materials
CN105798415B (zh) * 2014-12-30 2019-06-28 中国科学院宁波材料技术与工程研究所 焊接装置及焊接方法
CN107024115A (zh) * 2017-04-27 2017-08-08 宋佳 一种熔炼装置及合金熔炼方法
CN107159516A (zh) * 2017-05-31 2017-09-15 句容晨阳体育用品有限公司 一种羽毛球用涂胶工艺
CN113045186B (zh) * 2019-12-27 2023-06-02 杭州长波红外科技有限公司 硫系玻璃球坯的制备装置及使用方法

Family Cites Families (38)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3579324A (en) * 1968-11-18 1971-05-18 Inductotherm Corp Method for induction melting of fine particles
US3653426A (en) 1969-06-12 1972-04-04 American Standard Inc Furnace pouring and casting system
US3924053A (en) * 1974-11-25 1975-12-02 Schlienger Inc Apparatus and method for cleaning and sealing of bottom pour crucible
US4153100A (en) 1975-10-27 1979-05-08 Institut Po Metaloznanie I Technologia Na Metalite Low-pressure or counterpressure casting apparatus
DE2706558A1 (de) 1976-03-15 1977-09-22 Erwin Buehrer Verfahren und einrichtung zum abgiessen einer form mit einer waehlbaren menge von fluessigem metall
US4260007A (en) * 1979-03-14 1981-04-07 Allied Chemical Corporation Method and apparatus for casting amorphous filament using a crucible with a boric oxide seal
US4433715A (en) * 1980-05-21 1984-02-28 Allied Corporation Modular apparatus for casting metal strip
US4345467A (en) * 1980-09-15 1982-08-24 Allied Corporation High temperature pressure transducer system
JPS609556A (ja) * 1983-06-28 1985-01-18 Hitachi Ltd 薄板金属製造設備の雰囲気調整方法
JPH0421634Y2 (ja) 1987-04-30 1992-05-18
US4964535A (en) * 1988-06-17 1990-10-23 Curwen Neil W Dispensing apparatus
CA2039685C (en) 1990-04-04 1996-03-19 James Herbert Monks Method and apparatus for controlling the flow of molten metals
DE4033482C1 (ja) 1990-10-20 1992-02-20 Kloeckner Stahl Gmbh, 4100 Duisburg, De
EP0557374B1 (en) 1990-11-05 1997-07-23 Comalco Aluminium Limited Casting of metal objects
DE4228402C2 (de) * 1992-08-26 2000-08-03 Ald Vacuum Techn Ag Zur Atmosphäre hin abgeschlossene Induktionsschmelzvorrichtung
US5550344A (en) * 1994-10-14 1996-08-27 The Esab Group, Inc. Mounting apparatus for a cutting torch having soft touch height control
US5544195A (en) 1994-12-19 1996-08-06 Massachusetts Institute Of Technology High-bandwidth continuous-flow arc furnace
US5914059A (en) * 1995-05-01 1999-06-22 United Technologies Corporation Method of repairing metallic articles by energy beam deposition with reduced power density
US5642768A (en) * 1995-10-03 1997-07-01 Shiels; Paul Apparatus for melting and pouring metal and metal alloys
JPH11342463A (ja) 1998-05-29 1999-12-14 Naoki Maru 鋳型への自動注湯方法とその装置
WO2001021362A2 (en) * 1999-09-21 2001-03-29 Hypertherm, Inc. Process and apparatus for cutting or welding a workpiece
EP1439041B1 (en) 1999-09-21 2012-08-15 Hypertherm, Inc Apparatus for cutting or welding a workpiece with a metal jet
CA2401811C (en) * 2000-03-03 2008-07-08 Quickstep Technologies Pty Ltd Production, forming, bonding, joining and repair systems for composite and metal components
JP3581341B2 (ja) * 2001-10-11 2004-10-27 有限会社太田製作所 金属溶湯の定量供給法及び金属溶湯供給ポンプ
US7189278B2 (en) * 2002-04-18 2007-03-13 Clean Venture 21 Corporation Method and apparatus for producing semiconductor or metal particles
JP2004203652A (ja) * 2002-12-25 2004-07-22 Clean Venture 21:Kk 半導体粒子または金属粒子の製造装置
US6892791B1 (en) 2002-12-20 2005-05-17 Hayes Lemmerz International Trajectory compensation for tiltable stopper-poured molten metal casting vessel
JP4214129B2 (ja) 2005-05-26 2009-01-28 本田技研工業株式会社 注湯装置
EP1772228A1 (de) * 2005-10-07 2007-04-11 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zum Reparieren eines Bauteils mit einer gerichteten Mikrostruktur
US20070231589A1 (en) * 2006-04-04 2007-10-04 United Technologies Corporation Thermal barrier coatings and processes for applying same
US7628952B2 (en) 2007-04-05 2009-12-08 Sms Demag, Inc. Method and apparatus for testing the integrity of a shroud seal on a ladle for a continuous casting installation
CN201300208Y (zh) * 2008-11-21 2009-09-02 北京有色金属研究总院 一种高熔点合金雾化用导液管
CN101797635B (zh) 2010-02-08 2012-04-18 杭州大华仪器制造有限公司 熔炼坩埚的真空负压自浇注装置
JP2012179617A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Honda Motor Co Ltd 溶湯保持炉及び溶湯保持炉における注湯方法
US8151865B1 (en) 2011-03-30 2012-04-10 General Electric Company Method and apparatus for casting filaments
JP5303054B2 (ja) * 2011-09-14 2013-10-02 住友精密工業株式会社 金属充填装置
US20130277416A1 (en) 2012-04-23 2013-10-24 Arthur Lindemanis Remote melt joining methods and remote melt joining systems
US20140093658A1 (en) * 2012-09-28 2014-04-03 General Electric Company Methods and systems for joining materials

Also Published As

Publication number Publication date
US20160016196A1 (en) 2016-01-21
WO2014052710A1 (en) 2014-04-03
US9144822B2 (en) 2015-09-29
CA2885602C (en) 2019-12-31
EP2900402A1 (en) 2015-08-05
US9649659B2 (en) 2017-05-16
CN104684665B (zh) 2018-05-01
JP2015533104A (ja) 2015-11-19
CA2885602A1 (en) 2014-04-03
BR112015006956A2 (pt) 2017-07-04
US20140093657A1 (en) 2014-04-03
EP2900402B1 (en) 2022-03-16
CN104684665A (zh) 2015-06-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015533948A (ja) 材料を結合するための方法およびシステム
JP6310924B2 (ja) 材料を接合する方法およびシステム
EP3668679B1 (en) Laser metal deposition of high gamma prime superalloys with cooling effect
US8921730B2 (en) Method of fabricating a component and a manufactured component
US20160158835A1 (en) Die casting system and cell
US11753724B2 (en) Methods of forming desired geometry on superalloy part using powder mixture of low and high melt temperature superalloys
JP2015533104A5 (ja)
CN109483146A (zh) 一种修复钛铝金属间化合物铸件缺陷的方法
US8151865B1 (en) Method and apparatus for casting filaments
KR20240003716A (ko) 단속성이 낮은 고밀도의 브레이징된 조인트를 가능하게 하기 위해 니켈계 구성요소 상에 브레이즈 합금 물질을 고온 분사하기 위한 방법 및 시스템
JPH06155005A (ja) プリレベル給湯制御方法と不活性ガス給湯管給気プリレベル給湯制御方法と連続受湯プリレベル給湯制御方法と連続受湯不活性ガス給湯管給気プリレベル給湯制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160921

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160921

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170815

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20171114

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180306

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180319

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6310924

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250