JP6309878B2 - 噴射量計測装置及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、噴射量計測装置及び方法に関する。
従来より、燃料噴射ポンプの噴射の効率や性能等を試験するために、燃料の噴射量を計測する技術が知られている。
例えば、特許文献1に開示された噴射量計測装置は、流体噴射弁によって計測流体が噴射された計測室の計測流体量に応じて変位する変位部材を有し、流体噴射弁の各回の噴射により計測室に圧力振動が生じ、この圧力振動による変位部材の振動量が所定値以内になったときの変位部材の位置を噴射量の計測開始位置とし、変位部材の位置に基づき流体噴射弁の噴射量を算出する。
特開2009−36091号公報
このような噴射量の計測において、噴射された燃料は、計測室から排出弁により排出される。しかしながら、従来の排出制御は、備えている全ての排出弁(実施形態において排出用インジェクタと言う。)を同時に駆動し、噴射量に応じて開弁時間を制御している。
例えば、図9は従来の計測装置による、計測された噴射量(1段毎が2.5〜3.0mm/strの小噴射量)の変化を示す例である。図9においては、8〜9段(2.5〜3.0mm/strを8〜9回噴射した状態)噴射した後、排出用インジェクタが駆動し排出している。これは、全ての排出用インジェクタを同時に駆動している従来型の排出用インジェクタ制御方法では、毎回の噴射量から算出される開弁時間が排出用インジェクタの不感帯領域の為、排出用インジェクタが駆動されないからである。その後、排出用インジェクタが駆動される開弁時間程度まで噴射が合算された後、初めて排出される。噴射量に対して排出量が大きい為、検出器内の衝撃が増大し、毎回噴射においてバラつきが大きくなる箇所(例えば、図9において2回目、3回目)が発生している。
すなわち、従来の技術では、小噴射量排出時の開弁時間が短い為、排出用インジェクタをサイクル毎駆動できないので(排出用インジェクタの不感帯領域の為、駆動しないので)、サイクル毎の噴射量計測値のバラつきが大きくなる悪影響が発生していた。
本発明は、燃料の噴射量計測において、小噴射量であってもサイクル毎の噴射量を精度よく計測できる噴射量計測装置及び方法を提供することを目的とする。
具体的には、以下のような解決手段を提供する。
(1) 燃料の噴射量を計測する噴射量計測装置であって、密閉された容器に噴射された燃料の噴射量に比例する変位部の変位量を検出する噴射量検出手段と、前記容器から計測後の燃料を排出するための複数の排出弁とを有する噴射量検出器と、前記排出弁のうち開弁する本数と、その本数を切り替えるための切替噴射量とを対応付けて記憶する排出弁情報記憶手段と、前記噴射量検出器によって検出された前記変位量に基づく噴射量を算出する噴射量算出手段と、前記噴射量算出手段によって算出された前記噴射量に応じて、前記噴射量検出器の前記排出弁のうち開弁する本数を前記排出弁情報記憶手段に基づいて取得し、取得した前記開弁する本数に基づいて、開弁する前記排出弁の開弁時間を算出し、前記排出弁の開閉を制御する排出弁制御手段と、を備える噴射量計測装置。
(1)の構成によれば、(1)に係る噴射量計測装置は、排出弁のうち開弁する本数と、その本数を切り替えるための切替噴射量とを対応付けて記憶する排出弁情報記憶手段を備え、噴射量検出器によって検出された変位量に基づく噴射量を算出し、算出した噴射量に応じて、噴射量検出器の排出弁のうち開弁する本数を排出弁情報記憶手段に基づいて取得し、取得した開弁する本数に基づいて、開弁する排出弁の開弁時間を算出し、排出弁の開閉を制御する。
すなわち、(1)に係る噴射量計測装置は、サイクルごとの噴射量に応じて、排出弁のうち開弁する本数と開弁時間とを制御し、検出器内の燃料排出による衝撃が大きくならないようにしている。
したがって、(1)に係る噴射量計測装置は、燃料の噴射量計測において、小噴射量であってもサイクル毎の噴射量を精度よく計測できる。
(2) 前記排出弁情報記憶手段において、前記噴射量が増加する場合と減少する場合とで異なる前記切替噴射量が記憶されている、(1)に記載の噴射量計測装置。
したがって、(2)に係る噴射量計測装置は、燃料の噴射量計測において、小噴射量であってもサイクル毎の噴射量をさらに精度よく計測できる。
(3) 前記噴射量検出器は、前記排出弁としてのインジェクタの性能を表わす排出係数が所定の値よりも小さい小排出インジェクタと、前記所定の値よりも大きい大排出インジェクタとを備え、前記排出弁制御手段は、前記噴射量に基づいて、前記小排出インジェクタと前記大排出インジェクタとを選択する、(1)又は(2)に記載の噴射量計測装置。
したがって、(3)に係る噴射量計測装置は、燃料の噴射量計測において、噴射量に基づいて排出用インジェクタの排出性能に応じた排出制御を行うことができる。
(4) (1)に記載の噴射量計測装置が実行する方法であって、前記噴射量算出手段が、前記噴射量検出器によって検出された前記変位量に基づく噴射量を算出する噴射量算出ステップと、前記排出弁制御手段が、前記噴射量算出ステップによって算出された前記噴射量に応じて、前記噴射量検出器の前記排出弁のうち開弁する本数を前記排出弁情報記憶手段に基づいて取得し、取得した前記開弁する本数に基づいて、開弁する前記排出弁の開弁時間を算出し、前記排出弁の開閉を制御する排出弁制御ステップと、を備える方法。
したがって、(4)に係る方法は、燃料の噴射量計測において、小噴射量であってもサイクル毎の噴射量を精度よく計測できる。
本発明によれば、燃料の噴射量計測において、小噴射量であってもサイクル毎の噴射量を精度よく計測できる。
さらに、本発明によれば、噴射量に応じて排出用インジェクタ駆動本数の制御と開弁時間の制御とを行うことにより、排出用インジェクタ駆動帯域で排出制御が可能になり、安定した噴射量計測が実現される。
本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置による排出回路の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る噴射量検出器の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置における排出用インジェクタの排出性能を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置における排出弁情報記憶手段の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置における計測制御処理のフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置による排出用インジェクタの制御の例を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置による排出用インジェクタの制御を行い、噴射量を計測した例を示す図である。 従来の計測装置による噴射量の計測の例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10の構成を示すブロック図である。図2は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10による排出回路の例を示す図である。なお、本実施形態における噴射量検出器11は、排出弁(実施形態において排出用インジェクタと言う。)が8本仕様の噴射量検出器11をモデルとしている。その為、噴射量計測装置10は、図2が示すように、排出信号1ch当たり、排出用インジェクタ2本を制御する事とする。なお、本実施形態では、排出信号1ch当たり、排出用インジェクタ2本を制御する事としているが、排出信号1ch当たり、排出用インジェクタ1本を制御し、排出用インジェクタの本数と同じ排出信号チャンネルを持った形態としてもよい。また、1ch毎に単位時間あたりの排出する量の異なるインジェクタ性能のものを使用することで広範囲の噴射量計測に対応することも可能である。
また、本実施形態では、図2が示すように、CH1は常時選択、制御され、CH2〜CH4が適宜、選択、制御される。
図1に基づいて、噴射量計測装置10の構成を説明する。
噴射量計測装置10は、噴射量検出器11と、噴射量算出手段12と、排出弁制御手段13と、排出弁情報記憶手段31とを備える。
噴射量検出器11は、密閉された容器に噴射された燃料の噴射量に比例する変位部の変位量を検出する噴射量検出手段111と、容器から計測後の燃料を排出するための複数の排出用インジェクタ112とを有する。
ここで、図3に基づいて、噴射量検出器11の説明をする。図3は、本発明の一実施形態に係る噴射量検出器11の例を示す図である。例えば、噴射量検出手段111は、図3で示すように、燃料入口113に接続された燃料噴射インジェクタ121からの噴射量を検出するためのベローズ122とギャップセンサ123とを備えており、ベローズ122により密閉された検出室120と背圧室124とに仕切られている。検出室120内が燃料で満たされると、噴射量に比例してベローズ122が伸縮する。そのベローズ122の変位量と断面積との積が噴射量となる。ベローズ122の変位量は、ギャップセンサ123により検出される。一方、背圧室124は、一定の圧力になるように気体で加圧されており、検出室120内の液体の圧力を一定に維持している。
図1に戻って、噴射量計測装置10の構成の説明を続ける。
排出弁情報記憶手段31は、排出用インジェクタ112のうち開弁する本数と、その本数を切り替えるための切替噴射量とを対応付けて記憶する。さらに、排出弁情報記憶手段31は、噴射量が増加する場合と減少する場合とで異なる切替噴射量を記憶する。
具体的には、切替噴射量の近傍での排出用インジェクタ112のチャタリングを防止する為、排出弁情報記憶手段31は、噴射量が増加する場合と減少する場合とでヒステリシスを設けて、切替噴射量を記憶している(後述する図5参照)。
噴射量算出手段12は、噴射量検出器11によって検出された変位量に基づく噴射量を算出する。具体的には、噴射量算出手段12は、図3で示すように、数式1によって噴射量を算出する。
V=Δd・S ・・・(数式1)
V :噴射量
Δd:ベローズ先端変位量
S :ベローズ断面積
噴射量算出手段12は、算出した噴射量を時系列的にメモリ等の記憶部に記憶させる。
なお、噴射量算出手段12は、算出した噴射量を、計測値として他のシステム(例えば、噴射特性評価システム等)に出力するとしてもよい。
排出弁制御手段13は、噴射量算出手段12によって算出された噴射量に応じて、噴射量検出器11の排出用インジェクタ112のうち開弁する本数を排出弁情報記憶手段31に基づいて取得する。具体的には、排出弁情報記憶手段31が図5のように記憶している場合、排出弁制御手段13は、切替噴射量(例えば、90)を噴射量が超えた場合(例えば、噴射量として50が計測され、次に噴射量として100が計測されるような、噴射量が増加して計測される場合)に、排出用インジェクタ112の開弁する本数(例えば、4本)を取得する。
次に、排出弁制御手段13は、取得した開弁する本数に基づいて、開弁する排出用インジェクタ112の開弁時間を、数式2により算出する。
開弁時間=ΔVD.L*FACTOR*PressCoeff/[{(Q2−Q1)/(T2−T1)}*n] ・・・(数式2)
ここで、数式2の各項目は、次の意味を表わす。
開弁時間:排出用インジェクタの駆動時間(ms)
ΔVD.L:Measure PointからDischarge Levelまでの電圧差(V)
FACTOR:噴射量係数(mm/V)
PressCoeff:背圧係数
Q1:T1(ms)時の設定排出量(mm
Q2:T2(ms)時の設定排出量(mm
n:排出用インジェクタ駆動本数(本)
また、{(Q2−Q1)/(T2−T1)}は排出用インジェクタ112の排出性能(排出係数)を表わす。
ここで、図4に基づいて排出用インジェクタ112の排出性能について説明する。図4は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10における排出用インジェクタ112の排出性能を説明するための図である。
排出用インジェクタ112の排出性能は、排出のための駆動制御時間と、排出量とによって表わされる。例えば、排出駆動制御時間T1に対する排出量Q1と、排出駆動制御時間T2に対する排出量Q2とが設定されると、排出用インジェクタ112の排出性能は、縦軸を排出量(mm/str)、横軸を時間(ms)として、排出駆動制御時間T1及び排出量Q1と、排出駆動制御時間T2及び排出量Q2との直線関係を、最大排出駆動制御時間Tmax及び最大排出量Qmaxと、最小排出駆動制御時間T0及び最小排出量Q0との間で延長させた直線グラフ301で表わされる。
排出弁制御手段13は、噴射量算出手段12によって算出された噴射量と、排出弁情報記憶手段31により決定された開弁本数と、直線グラフ301に基づく排出量Qaから排出駆動制御時間Taを算出する。
なお、最小排出駆動制御時間T0(例えば2msが設定値として記憶されている)以下の非排出制御域302では駆動制御は出来ない。
図1に戻って、噴射量計測装置10の構成の説明を続ける。
排出弁制御手段13は、取得した開弁する本数及び開弁時間に基づいた排出信号(本数、パルス幅)を生成し、生成した信号に応じた励磁電流を噴射量検出器11の排出用インジェクタ112に流し、排出用インジェクタ112を駆動させて燃料を排出させる。
さらに、噴射量検出器11が、排出係数が所定の値よりも小さい小排出インジェクタと、所定の値よりも大きい大排出インジェクタとを備える場合、排出弁制御手段13は、噴射量に基づいて、小排出インジェクタと大排出インジェクタとを選択する。
例えば、排出弁制御手段13は、インジェクタ性能がそれぞれ異なる排出用インジェクタ112を使用する場合、例えば、開弁する排出用インジェクタ112毎に対応付けて設定された排出駆動制御時間T1、T2及び排出量Q1、Q2を用いて、排出駆動制御時間を算出する。
図5は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10における排出弁情報記憶手段31の例を示す図である。排出弁情報記憶手段31は、開弁本数と、増加の場合の切替噴射量及び減少の場合の切替噴射量とを対応付けて記憶している。
図5の例は、噴射量が増加の場合には、例えば、噴射量が85から100に増加した場合、開弁本数を2本から4本にすることを示している。同様に、噴射量が100から85に減少した場合、開弁本数を4本のままとするが、さらに80に減少した場合、開弁本数を4本から2本にすることを示している。
図6は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10における計測制御処理のフローチャートである。噴射量計測装置10は、コンピュータ及びその周辺装置を備えるハードウェア並びに該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成され、以下の処理は、制御部(例えば、CPU)が所定のソフトウェアに従い実行する処理である。噴射量計測装置10における計測制御処理は、リアルタイム制御を行うOSの下で定期的に起動される。
ステップS101において、CPU(噴射量算出手段12)は、噴射量を計測し、計測した噴射量を時系列的に記憶部に記憶する。より具体的には、CPUは、噴射量検出器11の検出に基づいて、数式1によって噴射量を算出する。
ステップS102において、CPU(排出弁制御手段13)は、噴射量が増加中か否かを判断する。より具体的には、CPUは、時系列的に記憶している噴射量に基づいて、今回計測された噴射量が、前回計測され記憶された噴射量よりも増加しているか否かを判断する。この判断がYESの場合、CPUは、処理をステップS103に移し、この判断がNOの場合、CPUは、処理をステップS104に移す。
ステップS103において、CPU(排出弁制御手段13)は、排出弁情報記憶手段31に記憶された増加の場合の切替噴射量に基づいて開弁本数を取得する。その後、CPUは、処理をステップS105に移す。
ステップS104において、CPU(排出弁制御手段13)は、排出弁情報記憶手段31に記憶された減少の場合の切替噴射量に基づいて開弁本数を取得する。その後、CPUは、処理をステップS105に移す。
ステップS105において、CPU(排出弁制御手段13)は、開弁本数に基づいて開弁時間を算出する。より具体的には、CPUは、数式2に基づいて開弁時間を算出する。
ステップS106において、CPU(排出弁制御手段13)は、開弁時間が最小排出駆動制御時間T0以下か否かを判断する。より具体的には、CPUは、算出した開弁時間が、排出用インジェクタ112が作動するための最小排出駆動制御時間T0より以下か否かを判断する。この判断がYESの場合、CPUは、処理を終了し、この判断がNOの場合、CPUは、処理をステップS107に移す。
ステップS107において、CPU(排出弁制御手段13)は、取得した開弁本数と、算出した開弁時間とに基づいて作成した排出信号を送信し、開弁する本数と開弁時間とを制御する。その後、CPUは、処理を終了する。
図7は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10による排出用インジェクタ112の制御の例を説明するための図である。
例えば、以下の設定(1)及び(2)において、噴射量に対する排出制御信号について具体的に説明する。
(1)排出用インジェクタ112のうち開弁する本数の切替噴射量についての設定
排出用インジェクタ112のうち開弁する本数を切り替えるための切替噴射量は、例えば、図5のとおりとする。排出制御信号は1出力あたり2本の排出用インジェクタ112を駆動する。
(2)排出係数(Discharge Performance)についての設定
排出係数として、予め2点の噴射量(Q1、Q2)と、そのときの開弁時間(T1、T2)とを設定する。例えば、図2の実施例では、最小排出弁本数n=2のとき開弁時間(排出駆動制御時間T1)が2msの場合、排出量Q1を32mm/str、開弁時間(排出駆動制御時間T2)が10msの場合、排出量Q2を160mm/strに設定する。
(3)排出用インジェクタ112が駆動する最小排出駆動制御時間T0を設定する。例としてT0を2msとする。このときのT0=T1なので、排出量は32mm/strである。
この設定の場合、図7で示すような排出信号が出力される。図7の噴射量変化パターンの例は、噴射量が80mm/strから320mm/strに増加し、その後89.6mm/strに減少し、さらに19.2mm/strに減少するパターンの例である。例えば、噴射量計測装置10は、噴射量が増加する場合の80、160、240、320mm/strの噴射量に対しては表1のような開弁本数及び開弁時間になるように排出用インジェクタ112を制御する。すなわち、噴射量計測装置10は、噴射量80mm/strでは区間Aなので、排出用インジェクタ112のうち開弁本数をn=n1=2本とし、開弁本数2本での排出時間の演算結果により、開弁時間5.12msで噴射量80mm/strに相当する燃料を排出する。同様に、噴射量計測装置10は、噴射量320mm/strでは区間Dなので、開弁本数n=n1+n2+n3+n4=8本とし、開弁本数8本での排出時間の演算結果により、開弁時間5.00msで噴射量320mm/strに相当する燃料を排出する。
Figure 0006309878
噴射量が減少する場合の256、172.8、89.6、19.2mm/strの噴射量に対して、噴射量計測装置10は、表2のような開弁本数及び開弁時間になるように排出用インジェクタ112を制御する。すなわち、噴射量計測装置10は、噴射量89.6mm/strでは区間bなので、排出用インジェクタ112のうち開弁本数をn=n1+n2=4本とし、開弁本数4本での排出時間の演算結果により、開弁時間2.80msで噴射量89.6mm/strに相当する燃料を排出する。なお、表2の19.2mm/strの例は、図5において示した噴射量減少の場合の81mm/str以下となり、区間a(開弁本数2本)で排出時間が演算された結果、設定されている最小排出駆動制御時間T0(例えば、開弁時間2ms、噴射量32mm/str)以下となる例である。この場合、噴射量計測装置10は、噴射ごとの最小制御値以下の噴射量を積算し、複数回噴射後の積算した噴射量が最小制御値以上となった場合に、積算した噴射量に応じて開弁する本数を取得し、取得した本数に基づいて開弁時間を算出し、開弁する本数及び開弁時間に基づいて、燃料を排出する制御を行う。表2の例では、噴射量計測装置10は、19.2mm/str×2str=38.4mmに相当する開弁本数n=2本、開弁時間2.40msで燃料を排出する。
Figure 0006309878
図8は、本発明の一実施形態に係る噴射量計測装置10による排出用インジェクタ112の制御を行い、噴射量を計測した例を示す図である。図8の例では、ベローズ変位量(噴射量)を電圧出力したもので、1段毎が2.5〜3.0mm/strの小噴射量に相当する。
図8は、図9と比較して3〜4段で排出していることを示している。これは、排出用インジェクタ112の本数制御を行う事で、小噴射量であっても、排出用インジェクタ112を駆動可能にしたからである。その結果、図8は、検出器内の燃料排出時の衝撃が緩和され、噴射量計測値の再現性が向上した事を示している。さらに、ここで排出量の少ない(排出係数が小さい)インジェクタを備え、選択することで、噴射一段毎に排出を行うことも可能となる。
本実施形態によれば、噴射量計測装置10は、排出用インジェクタ112のうち開弁する本数と、その本数を切り替えるための切替噴射量とを対応付けて記憶する排出弁情報記憶手段31を備え、噴射量検出器11によって検出された変位部の変位量に基づく噴射量を算出し、算出した噴射量に応じて、噴射量検出器11の排出用インジェクタ112のうち開弁する本数を排出弁情報記憶手段31に基づいて取得し、取得した開弁する本数に基づいて、開弁する排出用インジェクタ112の開弁時間を算出し、排出用インジェクタ112の開閉を制御する。さらに、噴射量計測装置10は、噴射量が増加する場合と減少する場合とで異なる切替噴射量に基づいて、排出用インジェクタ112の開閉を制御する。
したがって、噴射量計測装置10は、燃料の噴射量計測において、サイクル毎の噴射量を精度よく計測できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
10 噴射量計測装置
11 噴射量検出器
12 噴射量算出手段
13 排出弁制御手段
31 排出弁情報記憶手段
111 噴射量検出手段
112 排出用インジェクタ

Claims (4)

  1. 燃料の噴射量を計測する噴射量計測装置であって、
    密閉された容器に噴射された燃料の噴射量に比例する変位部の変位量を検出する噴射量検出手段と、前記容器から計測後の燃料を排出するための複数の排出弁とを有する噴射量検出器と、
    前記排出弁のうち開弁する本数と、その本数を切り替えるための切替噴射量とを対応付けて記憶する排出弁情報記憶手段と、
    前記噴射量検出器によって検出された前記変位量に基づく噴射量を算出する噴射量算出手段と、
    前記噴射量算出手段によって算出された前記噴射量に応じて、前記噴射量検出器の前記排出弁のうち開弁する本数を前記排出弁情報記憶手段に基づいて取得し、取得した前記開弁する本数に基づいて、開弁する前記排出弁の開弁時間を算出し、前記排出弁の開閉を制御する排出弁制御手段と、
    を備える噴射量計測装置。
  2. 前記排出弁情報記憶手段において、前記噴射量が増加する場合と減少する場合とで異なる前記切替噴射量が記憶されている、請求項1に記載の噴射量計測装置。
  3. 前記噴射量検出器は、前記排出弁としてのインジェクタの性能を表わす排出係数が所定の値よりも小さい小排出インジェクタと、前記所定の値よりも大きい大排出インジェクタとを備え、
    前記排出弁制御手段は、前記噴射量に基づいて、前記小排出インジェクタと前記大排出インジェクタとを選択する、請求項1又は2に記載の噴射量計測装置。
  4. 請求項1に記載の噴射量計測装置が実行する方法であって、
    前記噴射量算出手段が、前記噴射量検出器によって検出された前記変位量に基づく噴射量を算出する噴射量算出ステップと、
    前記排出弁制御手段が、前記噴射量算出ステップによって算出された前記噴射量に応じて、前記噴射量検出器の前記排出弁のうち開弁する本数を前記排出弁情報記憶手段に基づいて取得し、取得した前記開弁する本数に基づいて、開弁する前記排出弁の開弁時間を算出し、前記排出弁の開閉を制御する排出弁制御ステップと、
    を備える方法。
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