JP6309769B2 - 樹脂製ボトル搬送装置 - Google Patents
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Description
この特許文献1では、樹脂製ボトルの胴部に向けてエアを噴出すエアノズルを設け、樹脂製ボトルの搬送を止めるときに、樹脂製ボトルの搬送方向下流側から樹脂製ボトルの胴部に向けてエアを噴出すことが開示されている。この特許文献1の技術では、樹脂製ボトルの搬送の際、先頭ボトルを減速させることで後続の搬送ボトルと連結させ、集団的に搬送することで搬送状態を安定させるものであり、搬送停止時のボトル連結状態においてはその積圧を軽減するものである(従来技術1)。
一方、樹脂製ボトル搬送装置において、胴部の移動を案内する案内レールを樹脂製ボトルの搬送路に沿って設け、樹脂製ボトルが左右に振れたときに当接して樹脂製ボトルの胴部の振れを抑制することが公知である(従来技術2)。
従来技術2では、図8に示すように、樹脂製ボトルPが一定の幅を有する案内レール内で連結した際、樹脂製ボトルPは交互に配位し、その積圧は各樹脂製ボトルに対しFの方向に作用する。この積圧Fは樹脂製ボトルが連結すればするほど増加し、積圧Fの左右方向の分力f1は樹脂製ボトルと案内レールとの接触点において垂直抗力として作用し、樹脂製ボトルと案内レールとの摩擦抵抗を生じる。樹脂製ボトルの形状に凹凸のある場合ではこの摩擦抵抗によって詰まり、滞留を生じさせるという問題があった。
まず、本実施の形態にかかる樹脂製ボトル搬送装置1は、飲料製造工場に設置され、飲料を充填する前の空の樹脂製ボトル3を次工程に搬送する装置であり、図5に示す搬送経路5を搬送方向上流側Uから〜下流側Lへ搬送する。搬送経路5において、区間Aは、必要に応じて樹脂製ボトル3を滞留する滞留部であり、次の区間Bは下流側を上にした傾斜になっており、区間Cでは、傾斜区間Bを終了後に水平になっていると共に略直角に向きを変える曲がり部になっている。
表面材11には、溝23に対応する位置に搬送路6に沿って間隔をあけて設けたエア噴出し孔27が形成されている。
各エア噴出し孔27は、樹脂製ボトルの搬送方向下流側Lに向けて斜めに向いている。
図4に示すように、エアコンベア7ではネックレール11の上にある通風ガイド13内にブロワ15からエアを送り、樹脂製ボトル3の口部3cをエアで押して、樹脂製ボトル3を搬送する。
図5に示すように、登りの傾斜区間Bの途中から曲がり区間Cに亘る区間では、図1及び図2に示すように、案内レール9のエア噴出し孔27から樹脂製ボトル3の胴部3bの搬送路6側で且つ搬送方向の斜め下流側Lに向けてエアを噴出す。
しかし、左右方向の振れより、樹脂製ボトル3の胴部3bが案内レール9に当接しようとした場合、エア噴出し孔27からのエアの噴出しにより、案内レール9の表面に空気層ができるので、空気層がクッションとなって受け、案内レール9に強く当接するのを抑制する。したがって、樹脂製ボトル3では、案内レール9との摩擦抵抗を小さくでき、左右方向の分力f1(図8参照)を小さくできるので、樹脂製ボトル3どうしがかみあった場合でも左右方向の分力f1が小さいから詰まり、滞留を防止できる。
また、左右方向の分力f1を小さくすることにより、樹脂製ボトル3の左右方向の振れを小さくでき、樹脂製ボトルが案内レール9に強く当たることにより生じる変形を防止できる。
エアを噴出す案内レール9は、樹脂製の表面材19にエア噴出し孔27を形成するので、エア噴出し孔27の形成が容易にできると共に、芯材17に表面材19を被せる構成にしているので、エアを噴出す案内レール9を簡易な構成で且つ容易に組み立てでき、部品交換やメンテナンスも容易にできる。
図6に本発明の第2実施の形態を示す。この第2実施の形態では、案内レール9a、9bを上下に2本設けてあり、下側に位置する案内レール9bからエアを噴出すようにしたものである。また、上側の案内レール9aの位置を樹脂製ボトル3に括れ3dに対応する位置にして下側の案内レール9bよりも胴部3bに近づけてある。
この第2実施の形態によれば、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
更に、上下2本の案内レール9a、9bで樹脂製ボトル3の胴部3b移動を案内することにより、樹脂製ボトル3の左右の振れを更に低減し、安定な搬送を促進できる。
例えば、樹脂製ボトル搬送装置1では、傾斜区間Bの途中から曲がり部Cに限らず、全区間に亘って案内レール9からエアを噴出しても良い。
図6に示す第2実施の形態において、上に位置する案内レール9aにもエア噴出し孔27を形成して、上の案内レール9a、下の案内レール9bとの両方からエアを噴出しても良いし、下の案内レール9bにはエア噴出し孔27を形成しないで、上の案内レール9aにのみエア噴出し孔27を形成して、上の案内レール9aからのみエアを噴出しても良い。
3 樹脂製ボトル
3a つば部
3b 胴部
3c 口部
3d 括れ
7 コンベア
9 案内レール
11 ネックレール
17 芯材
19 表面材
23 エア供給溝
27 エア噴出し孔
Claims (4)
- 樹脂製ボトルのつば部を摺動自在に支持して胴部を吊り下げ、つば部の上にある口部にエアを吹き付けて樹脂製ボトルを搬送する樹脂製ボトル搬送装置において、
樹脂製ボトルの胴部の搬送路を挟んで配置して樹脂製ボトルの移動を案内する案内レールを備え、
樹脂製ボトルは、胴部に括れを有し、
案内レールは、断面が樹脂製ボトルの胴部に向けて凸となる曲面状に形成され、樹脂製ボトルの括れ位置に対向して設けてあり、
案内レールから樹脂製ボトルの胴部の搬送路に向けてエアを噴出することを特徴とする樹脂製ボトル搬送装置。 - 案内レールから噴出するエアは、樹脂製ボトルの搬送方向に向けて斜めに噴出すことを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ボトル搬送装置。
- 案内レールは、金属製の芯材と、芯材のボトル胴部の搬送路側面に取付けた樹脂製の表面材とを備え、芯材はボトル胴部の搬送路側面にエア供給溝を備え、表面材はエア供給溝を覆うと共に表面材にはエア噴出し孔が形成されていることを特徴とする請求項2に記載の樹脂製ボトル搬送装置。
- 樹脂製ボトルの搬送路は、傾斜を上昇して移動する傾斜部と、傾斜部に連続して水平方向に移動すると共に搬送路の向きを曲げてある曲がり部とを備え、案内レールには前記傾斜部の途中から前記曲がり部に亘ってエアの噴出し孔が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂製ボトル搬送装置。
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