JP6308392B2 - 揮散容器 - Google Patents

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Description

本発明は、芳香剤、消臭剤又は防虫忌避剤等の揮散剤を収納して周囲雰囲気中に揮散させる揮散容器に関する。
揮散性の液体芳香剤が充填され、使用時に揮散可能な状態に設定可能な揮散容器としては、例えば以下の特許文献1に示される技術が提案されている。
この揮散容器は、シート成形によって作成されたカップの底部相当部に揮散用の孔設部を設けた透明又は半透明の芳香剤カップ容器に液体芳香剤を充填した後、カップ容器の天面と底面を密封シールで封止して、カップ容器の天面部にオーバーキャップと底面部の周縁に設けたフランジと嵌合する台座を備えている。また、底部相当部の孔設部に樹脂繊維等からなる揮散紙を備えており、この揮散紙はカップ容器の底部に相当する天面部の孔設部周縁で、且つ天面の密封シールの真下に設けられたアンダーカットに挟みこまれることによって、カップ内に固定されている。
密封シール直下には揮散紙がセットされており、その揮散紙が内容液で浸潤されているため、天面の密封シールを剥がすことにより、液体芳香剤の周囲雰囲気中への揮散が開始されることになる。
特開2003−205986号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の容器では、使用前の密閉状態から揮散可能状態に設定するためには、最初にオーバーキャップを取り外してカップ容器の天面を露出させ、次にカップ容器の天面の密封シールを剥がして揮散紙を露出させ、最後にオーバーキャップを再度カップ容器の天面側に装着させるという3段階の作業が必要であり、容易に揮散可能状態とすることができないという問題がある。
また上記容器では、密封シールを剥がした後にオーバーキャップを再度カップ容器に装着すると、カップ容器の天面がオーバーキャップに隠されてしまうため、外部から見たときに密封シールを剥がす前の密閉状態であるか、または剥がした後の揮散可能状態であるかを一見しただけではて見分けることができないという問題もある。
本発明は、上記した従来技術における問題点を解消すべく、使用前の密閉状態から開封後の揮散可能状態への操作が従来品と比較して極めて簡単に行え、また密閉状態と揮散可能状態とを容易に見分けることを可能として使い勝手に優れた揮散容器を創出することを課題とする。
上記課題を解決するための手段のうち、本発明の主たる構成
揮散剤が収納される容器本体と、容器本体の上部に設けられて内部を密閉する中栓体と、側面に揮散口を有すると共に中栓体の頭部に回転可能に装着されるオーバーキャップとを有する揮散容器であって、
中栓体を、揮散剤が通過するスリーブとスリーブの上部側の側面に形成されて揮散剤を外部に揮散させる窓部とを有して容器本体の口筒部に装着される第1中栓と、窓部を閉塞する閉塞片を有して第1中栓に外装される第2中栓と、第1中栓と第2中栓とを離脱不能に保持する連結中栓とを有して構成し、
閉塞片の周囲に、第2中栓の他の面と閉塞片とを破断可能に連結する弱化部を形成すると共に、オーバーキャップと第2中栓との間に、オーバーキャップを回転させたときに、弱化部を破断させると共に閉塞片が回転方向に巻き込まれるように変形して前記窓部(15)を露出させる係止機構を設けたことを特徴とする、と云うものである。
本発明の主たる構成では、オーバーキャップを回転させてオーバーキャップと第2中栓本体との間に設けられた係止機構を作用させることにより、第2中栓本体の閉塞片の周囲に設けた弱化部が破断し、閉塞片が変形して第1中栓本体に形成されている窓部の開放を達成し得る。
また本発明の他の構成は、上記構成に、係止機構を、第2中栓本体の閉塞片から外部のオーバーキャップに向けて形成した第1係止片と、キャップ部の揮散口から内部の第2中栓本体に向けて形成した第2係止片とで形成し、オーバーキャップを回転させたときに第1係止片と第2係止片とが互いに係止し合う構成とした、との構成を加えたものである。
上記構成では、第2中栓本体とこれを覆うオーバーキャップとの間における係止が確実に行われるようになり、オーバーキャップを回転させたときの弱化部の破断及び閉塞片の変形による窓部の開放を達成し得る。
また本発明の他の構成は、上記構成に、揮散口をオーバーキャップの対称となる2ヶ所に形成し、窓部を第1中栓本体の対称となる2ヶ所に形成し、且つ閉塞片を第2中栓本体の対称となる2ヶ所に形成した、との構成を加えたものである。
上記構成では、揮散口から内部の構造が目視することが可能であることから、揮散容器が使用前の密閉状態か開封後の揮散可能状態にあるかの見分けを達成し得る。また揮散する経路が2ヶ所となることから、揮散量の増大を達成し得る。さらに第1係止片及び第2係止片も対称となる2ヶ所の位置に形成されることになることにより、係止機構による係止が確実に行われるようになる。
また本発明の他の構成は、上記構成に、オーバーキャップと連結中栓とが対向する部分に、オーバーキャップの回転を規制するロック機構を設けた、との構成を加えたものである。
上記構成では、使用前の密閉状態においては意図しないオーバーキャップの回転を制限することが可能となり、開封後の揮発可能状態では係止状態を維持することが可能となることから窓部を開放状態に維持することを達成し得る。
また本発明の他の構成は、上記構成に、スリーブ内に、揮散剤を吸い上げて揮散する吸上げ芯を設けた、との構成を加えたものである。
上記構成では、揮散剤が揮散性液である場合における揮散を確実に達成し得る。
本発明は、上記した構成となっているので、以下に示す効果を奏する。
本発明では、オーバーキャップを回すという簡単な操作を行うだけで揮散容器を開封後の揮散可能状態に設定することができる。
また揮散口内の構造を目視するだけで、揮散容器が使用前の密閉状態であるか、あるいは開封後の揮散可能状態であるかを容易に見分けることができる。
本発明の実施例としての揮散容器を正面方向から示す縦半断面図である。 図1の揮散容器を側面方向から示す縦半断面図である。 図1のIII−III線における横断面図である。 図1に示すP部の概略を示し、Aは拡大後の縦断面図、BはAのB−B線における拡大後の横断面図である。 開封作業を段階的に示す揮散容器の頭部の横断面図であり、Aは使用前の密閉状態(回転角度=0度)、Bは係止開始状態(回転角度=45度)、Cは弱化部の破断が開始した直後の状態(回転角度=90度)、Dは弱化部の破断が終了する直前の状態(回転角度=135度)、Eは開封後の揮散可能状態(回転角度=180度)である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明たる揮散容器は、例えば芳香剤、消臭剤又は防虫忌避剤等の揮散性の液体(以下、揮散剤という)を収納して室内や車内などの周囲雰囲気中に揮散させるものである。
揮散容器は、主に揮散剤を収納する容器本体1と、この容器本体1の口筒部2に装着固定されて、使用前の容器本体1の内部を密閉状態に保持する第1中栓10、第2中栓20及び連結中栓30からなる中栓体と、中栓体の頭部を覆うオーバーキャップ40と、揮散剤を吸い上げて揮散する吸上げ芯50とを有して構成されている。
容器本体1は、胴部4上部を縮径状に形成した肩部3の上に円筒状の口筒部2が立設された合成樹脂製のボトル状の容器であり、例えばブロー成形法により製造されている。口筒部2の外周面には雄ネジ5が形成されている。
第1中栓10は合成樹脂材料で形成され、上部側に略長方角筒状からなる第1中栓本体11を有し、第1中栓本体11の下端には細長筒状のスリーブ12が一体に形成されている。第1中栓本体11の対称となる位置には、四角形状からなる窓部15が夫々形成されており、この窓部15を通じて揮散剤を外部に揮散させることが可能となっている。
第1中栓本体11の中間部よりも下方の位置には第1フランジ13が突設されており、この第1フランジ13よりも下端の第1中栓本体11の外周面が口筒部2の内周面に嵌合する嵌合部14とされている。そして、この嵌合部14とスリーブ12との間の縮径状に形成された部分に、第1中栓本体11の内側と容器本体1との間を連通する通気口16が形成されており、開封時においてはこの通気口16を通じて外気を容器本体1内に導入することが可能となっている。
第2中栓20は合成樹脂製からなる有頂で且つ略長方角筒状から成る第2中栓本体21と、第2中栓本体21の天面22に設けられた凸状の軸部23と、第2中栓本体21の下端に設けられた第2フランジ24を有して構成される。第2中栓本体21の側面の対称となる位置には帯状からなる閉塞片26が形成されている。閉塞片26の周囲にはコの字状に肉薄化された弱化部25が配置されており、閉塞片26は第2中栓本体21の他の面に対し弱化部25を介して破断可能に連結されている。また図3に示すように、縦方向に延びる弱化部25の近傍で且つ閉塞片26の周方向一端には、後述する第2係止片47と共に係止機構を構成する第1係止片17が夫々形成されている。
第2中栓本体21は第1中栓本体11に外装されており、第2中栓本体21の天面22は第1中栓本体11の上端を封止し、第1中栓本体11の窓部15に対向配置された第2中栓本体21の閉塞片26がこの窓部15を閉塞している。
連結中栓30も合成樹脂製からなる有頂円筒状から成る部材であり、天面31の中央には開口部33が形成されており、この開口部33内に第1中栓本体11及び第2中栓本体21が挿通されている。連結中栓30の側壁32の内面には雌ネジ34が形成されており、容器本体1に設けられた雄ネジ5に対して螺合している。連結中栓30の天面31が第2中栓本体21の第2フランジ24を上方から押さえ付け、雌ネジ34が容器本体1の雄ネジ5に螺合することで、第1中栓10と第2中栓20とは口筒部2に対して不動且つ離脱不能に固定されている。これら第1中栓10、第2中栓20及び連結中栓30とからなる中栓体は口筒部2に装着されて容器本体1を密閉しており、使用前の密閉状態における揮散及び液漏れの防止が可能となっている。
オーバーキャップ40も合成樹脂材料により、第2中栓20を覆い隠す筒状のキャップ部41とキャップ部41の下端から段差状に広がるスカート部42と、キャップ部41の外側の軸対称となる位置に肉薄状に形成された一対の摘み部43とを有して形成されている。キャップ部41の頂部の下面には、軸受部44が形成されており、この軸受部44には第2中栓本体21に形成されている軸部23が回転自在に軸支されており、一対の摘み部43を手で摘まんで回すことにより、オーバーキャップ40を軸部23回りに回転させることが可能となっている。
またキャップ部41の側面には、キャップ部41の軸受部44に沿う方向に対して垂直方向に貫通する略四角形状からなる揮散口45が形成されている。使用者はこの揮散口45を介してオーバーキャップ40内に位置する第2中栓本体21の状態を目視することにより、揮散容器が使用前の密閉状態にあるか、あるいは開封後の揮散可能状態にあるかを見分けることが可能となっている。揮散口45の一方の縁部にはキャップ部41の内部方向に鉤状に折れ曲がる第2係止片47(係止機構)が夫々形成されており、第2係止片47の先端は上述の第1係止片17と係止可能な状態にある。
図4A及び図4Bに示すように、連結中栓30の側壁32の外面には凸状を有して縦方向に延びる第1凸部35が形成され、これに対向するオーバーキャップ40のスカート部42の内面には同じく凸状を有して縦方向に延びる一対の第2凸部46が周方向に所定の間隔を有して形成されている。このような、第1凸部35と一対の第2凸部46とは、連結中栓30の側壁32の外面とオーバーキャップ40のスカート部42の内面とが対向する部分のうちの対称となる2ヶ所の位置(180度異なる位置)に夫々形成されている。
使用前の密閉状態では、一対の第2凸部46間の谷間に第1凸部35が位置することによって係止されるため、オーバーキャップ40の意図しない回転を規制する。すなわち、第1凸部35と一対の第2凸部46とは使用前のオーバーキャップ40の回転を規制するロック機構を構成している。
吸上げ芯50は、吸液性のある従来同様の素材、例えばフェルト、合成繊維束、天然繊維束、発泡合成樹脂等により棒状に形成されたもので、上端がスリーブ12内に挿入されて保持固定され、下端は容器本体1の底部方向に垂下されて揮散剤内に浸漬している(図示せず)。吸上げ芯50の上部には、吸上げ芯50と同じ材料を用いて吸上げ芯50よりも大きく形成した含浸体51が設けられており、揮散量を増大させること可能となっている。
次に、上記揮散容器の使用方法について説明する。
図5Aに示す使用前の密閉状態(回転角度=0度)では、揮散口45を介して第2中栓本体21に形成されている四角形状の閉塞片26及び第1係止片17が露出している(図参照)。よって、目視により揮散容器が使用前の密閉状態にあると見分けることが可能である。
図5Aに示す状態からオーバーキャップ40の摘み部43を摘まんで図示右回り方向に回わすと、上述した第1凸部35が一対の第2凸部46を周方向に相対的に乗り越えるためロック機構によるロック状態が解除される。
図5Bに示すように、オーバーキャップ40の回転角度が略45度に至ると、第1中栓10側の第1係止片17にオーバーキャップ40側の第2係止片47が係止する。
この状態からさらにオーバーキャップ40を右回り方向に回して図5Cの状態に至らしめると、第2係止片47によって係止された第1係止片17が図示右回り方向に強く引かれて弱化部25に破断が生じ、第1中栓本体11に形成されている閉塞片26が回転方向に折り返されるように変形して窓部15が露出し始める。
そして、図5Dに示すように、さらにオーバーキャップ40を回わして弱化部25の破断を進行させると、閉塞片26が回転方向に徐々に巻き取られるように変形して取り除かれるため、窓部15の露出が大きくなる。
最後に、図5Eに示すように、オーバーキャップ40の回転角度を180度に至らしめると、閉塞片26によって閉塞状態にあった窓部15を完全に開放することができる。この状態では第1中栓本体11に形成されている窓部15とオーバーキャップ40に形成されている揮散口45とが対向する。よって、一方の揮散口45、第1中栓の対称の位置に形成された一対の窓部15及び他方の揮散口45が一方向に重なる状態となるため、一方の揮散口45から他方の揮散口45に向かって空間が突き抜けることとなる。
これにより、第1中栓本体11の内部と揮散容器の外部とが第1中栓本体11の窓部15及びオーバーキャップ40の揮散口45を介して連通されることになり、揮散口45の内部に配置された含浸体51を介して吸上げ芯50によって吸い上げられた揮散剤を揮散容器の外部に揮散させることが可能となる。
また揮散口45から第1中栓本体11の内部の構造を目視することにより、揮散容器が開封後の揮散可能状態にあると見分けることが容易である。
またオーバーキャップ40を半回転(180度)だけ回転させて図5Eの状態に設定すると、第1凸部35が一対の第2凸部46を周方向に相対的に乗り越えるため、再びロック機構がロック状態となり、オーバーキャップ40のこれ以上の回転を抑制することが可能となる。よって、口筒部2からのオーバーキャップ40の離脱を阻止し、ひいてはオーバーキャップ40の紛失を防止することが可能となる。
さらにロック機構は第1係止片17と第2係止片47とから成る係止機構の係止状態を維持する。このため、第1係止片17と第2係止片47との意図しない係止解除を防止し、閉塞片26によって再び窓部15が閉塞される状態に至ることを阻止することが可能である。
なお、オーバーキャップ40を半回転(180度)以上回すことも可能であり、その場合には第1係止片17と第2係止片47との係止が解除されるが、この際には閉塞片26は窓部15が閉鎖される閉塞状態(図5A参照)に戻ることになる。このため、上述の図5A乃至図5Eの操作を再度行うことにより、揮散容器を開封後の揮散可能状態とすることが可能である。
従来の揮散容器にあっては使用開始時にオーバーキャップを取り外して内部の密封シールを剥離させる際にオーバーキャップを紛失させてしまう虞があったが、本発明ではオーバーキャップ40を取り外す必要がないので紛失の虞がない。特に車載用など径の小さな揮散容器においては、オーバーキャップの大きさも小さいので取り外した場合には紛失する虞があることから、そのような虞が生じにくい点で本発明は有効である。
また本発明では従来のような3段階の作業が不要であり、単にオーバーキャップ40を回すだけで容易に開封することができるため、操作の際に誤って揮散剤が手に付着したり、あるいは揮散剤を溢したりする虞を抑制することができる。
このように、本発明では、オーバーキャップ40を一方向に回転させるという簡単な操作を行うだけで使用前の密閉状態から開封後の揮散可能状態に設定することができる。
また揮散口45内の構造を目視するだけで、揮散容器が使用前の密閉状態であるか、あるいは開封後の揮散可能状態であるかを容易に判断することができる。
以上、実施例に沿って本発明の構成とその作用効果について説明したが、本発明の実施の形態は上記実施例に限定されるものではない。
例えば、上記実施例では液状の揮散剤を示して説明したが、その他例えばジェル状、あるいは小球状の揮散剤であってもよい。この構成の場合には吸上げ芯50及び含浸体51は不要となる。
また上記実施例では、略長方角筒状から成る第1中栓本体11及び第2中栓本体21を示して説明したが、第1中栓本体11及び第2中栓本体21はその他の形状、例えば円筒形状や楕円筒形状とすることもできる。
また上記実施例では、ロック機構を構成する第1凸部35と一対の第2凸部46とを対称となる2ヶ所の位置に形成する場合を示して説明したが、例えば回角度45度毎のように複数の箇所に形成してもよい。この構成ではオーバーキャップ40を回して図5A(回転角度=0度)及び図5E(回転角度=180度)に回した場合だけでなく、図5C(回転角度=90度)及び図5D(回転角度=135度)の位置に回したときにもロック機構によってオーバーキャップ40をロック状態とすることが可能となる。窓部15の開口面積は、図5C(回転角度=90度)、図5D(回転角度=135度)、図5E(回転角度=180度)の順に大きくなり、揮散量もこの順に大きくなる。よって、オーバーキャップ40の回転角度を任意に変えることで揮散量を調整することが可能であり、この際オーバーキャップ40を各回転位置にてロック状態に設定することにより、窓部15の開口面積を保持すること、すなわち各回転位置における揮散量を一定とすることが可能となる。
また上記実施例では、ロック機能について、第1凸部35を連結中栓30側に形成し、一対の第2凸部46をオーバーキャップ40側に形成した場合を示して説明したが、連結中栓30側に一対の第2凸部を形成し、オーバーキャップ40側に第1凸部を形成する構成であってもよい。
本発明は、芳香剤、消臭剤又は防虫忌避剤等の揮散剤を収納して周囲雰囲気中に揮散させる容器の分野における用途展開をさらに広い領域で図ることができる。
1 : 容器本体
2 : 口筒部
3 : 肩部
4 : 胴部
5 : 雄ネジ
10 : 第1中栓
11 : 第1中栓本体
12 : スリーブ
13 : 第1フランジ
14 : 嵌合部
15 : 窓部
16 : 通気口
17 : 第1係止片(係止機構)
20 : 第2中栓
21 : 第2中栓本体
22 : 天面
23 : 軸部
24 : 第2フランジ
25 : 弱化部
26 : 閉塞片
30 : 連結中栓
31 : 天面
32 : 側壁
33 : 開口部
34 : 雌ネジ
35 : 第1凸部(ロック機構)
40 : オーバーキャップ
41 : キャップ部
42 : スカート部
43 : 摘み部
44 : 軸受部
45 : 揮散口
46 : 第2凸部(ロック機構)
47 : 第2係止片(係止機構)
50 : 吸上げ芯
51 : 含浸体

Claims (5)

  1. 揮散剤が収納される容器本体(1)と、該容器本体(1)の上部に設けられて内部を密閉する中栓体と、側面に揮散口(45)を有すると共に前記中栓体の頭部に回転可能に装着されるオーバーキャップ(40)とを有する揮散容器であって、
    前記中栓体を、揮散剤が通過するスリーブ(12)と該スリーブ(12)の上部側の側面に形成されて前記揮散剤を外部に揮散させる窓部(15)とを有して前記容器本体(1)の口筒部(2)に装着される第1中栓(10)と、前記窓部(15)を閉塞する閉塞片(26)を有して該第1中栓(10)に外装される第2中栓(20)と、前記第1中栓(10)と前記第2中栓(20)とを離脱不能に保持する連結中栓(30)とを有して構成し、
    前記閉塞片(26)の周囲に、前記第2中栓(20)の他の面と前記閉塞片(26)とを破断可能に連結する弱化部(25)を形成すると共に、前記オーバーキャップ(40)と前記第2中栓(20)との間に、前記オーバーキャップ(40)を回転させたときに、前記弱化部(25)を破断させると共に前記閉塞片(26)が回転方向に巻き込まれるように変形して前記窓部(15)を露出させる係止機構を設けたことを特徴とする揮散容器。
  2. 係止機構を、第2中栓本体(21)の閉塞片(26)から外部のオーバーキャップ(40)に向けて形成した第1係止片(17)と、キャップ部(41)の揮散口(45)から内部の第2中栓本体(21)に向けて形成した第2係止片(47)とで形成し、オーバーキャップ(40)を回転させたときに前記第1係止片(17)と前記第2係止片(47)とが互いに係止し合う構成とした請求項1記載の揮散容器。
  3. 揮散口(45)をオーバーキャップ(40)の対称となる2ヶ所に形成し、窓部(15)を第1中栓本体(11)の対称となる2ヶ所に形成し、且つ閉塞片(26)を第2中栓本体(21)の対称となる2ヶ所に形成した請求項1又は2記載の揮散容器。
  4. オーバーキャップ(40)と連結中栓(30)とが対向する部分に、前記オーバーキャップ(40)の回転を規制するロック機構を設けた請求項1乃至3のいずれか一項に記載の揮散容器。
  5. スリーブ(12)内に、揮散剤を吸い上げて揮散する吸上げ芯(50)を設けた請求項1乃至4のいずれか一項に記載の揮散容器。
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