JP6307538B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

この発明は、燃料電池に酸化剤ガスを供給するポンプを、蓄電装置の温度に応じて制御する燃料電池システムに関する。
特許文献1は、バッテリとDC/DCコンバータの間に高電圧の補機類が接続される燃料電池システム(燃料電池車両)を開示している。補機には、燃料電池や高電圧バッテリの電圧を降圧して低電圧補機に印加する降圧コンバータや、燃料電池にエアを供給するエアポンプ(エアコンプレッサ)等が含まれる。
ところで、バッテリにはSOC(State Of Charge)に応じて充放電可能な電力範囲があり、充放電はこの電力範囲内に制限される。以下ではこの電力範囲を充放電制限範囲という。バッテリがこの範囲を超えて使用されると過充電/過放電となり、場合によってはバッテリの劣化・故障に至る。
特許文献1で示される燃料電池システムの構成においては、エアポンプの消費電力が大きく変化する場合、例えば車両の減速時/加速時に、バッテリの過充電/過放電が発生する虞がある。バッテリの過充電/過放電を防止するためには、バッテリの充放電制限範囲の上下限手前にそれぞれ減速時/加速時に発生する充放電量相当のバッファを設定しておけばよい。この構成においては、両バッファの電力がエアポンプの使用分として割り当てられ、両バッファ間の電力がエアポンプ以外の高電圧補機の使用分として割り当てられる。但し、エアポンプの電力が大きくなる時期は予測できないため、バッファは常時設定しておく必要がある。
国際公開第2011/013213号パンフレット
車両の加減速に備えてバッファは必要である。しかし、バッファの量を大きくすると、両バッファ間の範囲が小さくなり、エアポンプ以外の電気機器の使用分として割り当てられる電力が少なくなる。特に、ターボ型のエアポンプは定常状態で必要とする消費電力が小さいため、加速時に必要とする電力との差が大きく、大きなバッファが必要になる。すると、エアポンプ以外の電気機器の使用分として割り当てられる電力は更に少なくなる。この状態ではエアポンプ以外の電機機器に対するバッテリの使用が限られるため、燃料電池の発電量を増やさなければならなくなり、燃費悪化の要因となる。また、エネルギーマネージメントの自由度が少なく、望ましくない。大きなバッテリであれば容量が大きくなり充放電制限範囲は広くなるものの、設置の自由度やコスト面で問題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであって、エアポンプ以外の電気機器分として割り当てられる電力を大きくすることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電する燃料電池と、充放電可能な電力範囲内で充放電する蓄電装置と、前記燃料電池及び前記蓄電装置から供給される電力を消費すると共に前記蓄電装置に電力を供給する負荷及び補機と、前記補機に含まれ前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するポンプと、前記ポンプを制御しつつ前記燃料電池の発電及び前記蓄電装置の充放電を制御する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記燃料電池の出力目標値を演算して前記ポンプを制御すると共に、前記蓄電装置の前記電力範囲の上下限値にバッファを設定し、前記バッファ分の電力を前記ポンプの使用分として割り当て、前記バッファ分以外の電力を前記ポンプ以外の使用分として割り当てて、前記蓄電装置の充放電を制御する燃料電池システムであって、前記制御装置は、前記出力目標値に基づいて前記バッファの量を制御することを特徴とする。
本発明によれば、車両の走行状態と相関する出力目標値に基づいてバッファの量を適宜制御する。このため、加速側と減速側のバッファのうち、使用するバッファの量を確保する一方で、使用しないバッファの量を小さくすることができる。蓄電装置の充放電可能な電力範囲のうち、バッファの占める割合が減ると、その減った分量だけポンプ以外の電機機器分として割り当てることが可能になる。すると、エネルギーマネージメントの自由度が向上し、燃料電池システムの制御性が向上する。
本発明において、前記制御装置は、更に前記出力目標値の変化量に基づいて前記バッファの量を制御してもよい。
出力目標値の変化量から蓄電装置の充放電の状態を推定できる。変化量(上昇量)が所定値以上である場合は、蓄電装置は放電している。このとき、放電側のバッファを確保すると共に、充電側のバッファを小さくすることができる。変化量(低下量)が所定値以上である場合は、蓄電装置は充電している。このとき、充電側のバッファを確保すると共に、放電側のバッファを小さくすることができる。このように、出力目標値の変化量に基づいてバッファの量を制御することにより、バッファの制御を適切に行うことができる。
本発明において、前記制御装置は、前記出力目標値の変化量が略一定である場合に、前記出力目標値が大きいほど、前記電力範囲の下限値側に設定される前記バッファを小さくしてもよい。
出力目標値の変化量が略一定である場合、出力目標値から蓄電装置の充放電の可能性を推定できる。例えば、出力目標値が大きくなるほど、出力目標値が大きくなる余地はなくなるため、その後に出力目標値が大きくなる可能性は低くなる。すなわち、その後に蓄電装置が放電する可能性は低い。このため、蓄電装置の充放電可能な電力範囲のうち、下限値側に設定されるバッファを小さくすることができる。このようにすることで、蓄電装置の充放電可能な電力範囲の下限値側を広げることができ、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
本発明において、前記制御装置は、前記出力目標値の変化量が略一定である場合に、前記出力目標値が小さいほど、前記電力範囲の上限値側に設定される前記バッファを小さくしてもよい。
出力目標値の変化量が略一定である場合、出力目標値から蓄電装置の充放電の可能性を推定できる。例えば、出力目標値が小さくなるほど、出力目標値が小さくなる余地はなくなるため、その後に出力目標値が小さくなる可能性は低くなる。すなわち、その後に蓄電装置が充電する可能性は低い。このため、蓄電装置の充放電可能な電力範囲のうち、上限値側に設定されるバッファを小さくすることができる。このようにすることで、蓄電装置の充放電可能な電力範囲の上限値側を広げることができ、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
本発明によれば、蓄電装置の充放電可能な電力範囲のうち、バッファの占める割合を減らすことができ、その減った分量だけポンプ以外の電機機器分として割り当てることが可能になる。すると、エネルギーマネージメントの自由度が向上し、燃料電池システムの制御性が向上する。
図1は本実施形態に係る燃料電池システムの全体構成図である。 図2は燃料電池システムに含まれる電力システムのブロック図である。 図3Aは加速時の電力推定値と実消費電力の説明に供する説明図であり、図3Bは減速時の電力推定値と実消費電力の説明に供する説明図である。 図4はバッテリの充放電制限範囲の説明に供する説明図である。 図5は電力配分の説明に供する説明図である。 図6Aは燃料電池の電力とエアポンプの消費電力の時間変化図であり、図6Bは燃料電池の電力変化量の時間変化図である。 図7はバッファの状態説明図である。 図8はFCシステムで行われる処理のフローチャートである。
以下、本発明について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
[1 燃料電池システム12の全体構成]
図1を用いて燃料電池システム12(FCシステム12ともいう)の構成に関して説明する。本実施形態に係るFCシステム12の基本的な装置構成としては、既知のものを使用可能である。例えば、特開2016−12480号公報で示される構成を使用可能である。本明細書では、発明の特徴と関係する構成を中心に説明し、既知の構成については説明(及び図示)を省略するか、又は、簡単な説明(及び図示)に留める。なお、本実施形態では、FCシステム12を搭載する燃料電池車両10(単に車両10ともいう)を想定している。
車両10に搭載されるFCシステム12は、燃料電池14(FC14ともいう)と、水素供給システム16と、エア供給システム18と、冷却システム20と、電力システム22と、ECU24と、を備える。また、アクセルペダル30の開度(操作量)を検出する開度センサ32を備える。
FC14は、固体高分子電解質膜をアノード電極とカソード電極とで挟み込んで形成された燃料電池セルを積層した構造を有する。アノード電極側にはアノード流路34を介して燃料ガスとしての水素ガスが供給され、カソード電極側にはカソード流路36を介して酸化剤ガスとしてのエアが供給される。水素ガスとエア中の酸素が反応して水が生成されると共に電力が発生する。
[1.1 水素供給システム16]
水素供給システム16は、水素供給流路16Sを介してFC14に対して水素ガスを供給すると共に、ガス排出流路16Dを介してFC14で発生するアノードオフガスを排出する。水素供給流路16S及びガス排出流路16Dはアノード流路34に連通する。
[1.2 エア供給システム18]
エア供給システム18は、エア供給流路18Sを介してFC14に対してエアを供給すると共に、ガス排出流路18Dを介してFC14で発生するカソードオフガスを排出する。エア供給流路18Sとしては、上流側(吸入口側)から順に配管40a、エアポンプ42、配管40b、加湿器44、配管40cが設けられる。下流側の配管40cはFC14のカソード流路36に連通する。ガス排出流路18Dとしては、上流側(FC14側)から順に配管46a、加湿器44、配管46b、背圧弁48、配管46cが設けられる。上流側の配管46aはFC14のカソード流路36に連通する。エア供給流路18Sの配管40bと配管40cは、加湿器44をバイパスする配管56で接続される。配管56には弁58が設けられる。配管46bには圧力センサ64が設けられる。配管40bには流量センサ66が設けられる。
エアポンプ42は、配管40aを介して吸気した外部のエアを、配管40b、加湿器44、配管40c等を介してFC14のカソード流路36に圧送する。加湿器44は、エアポンプ42から供給されるエアを、FC14から排出されるカソードオフガスを利用して加湿する。背圧弁48は、ECU24から出力される制御信号に応じて弁58の開度を調整することにより、FC14のカソード流路36の圧力を調整する。エアポンプ42と背圧弁48と弁58は、それぞれECU24により制御される。圧力センサ64で検出される圧力値はECU24に出力されており、この圧力値が所定圧になるように背圧弁48の開度が制御される。流量センサ66で検出されるエアの実流量値はECU24に出力される。
[1.3 冷却システム20]
冷却システム20は、冷媒供給流路20Sを介してFC14に対して冷媒を供給すると共に、冷媒排出流路20Dを介してFC14から冷媒を回収する。冷媒は冷却システム20とFC14の間で循環しており、FC14で吸熱し、冷却システム20で放熱する。
[1.4 電力システム22]
図2を用いて電力システム22に関して説明する。FC14は、FCコンタクタ70と昇圧コンバータ72(FCVCU(Voltage Control Unit)72ともいう)とインバータ74(MOTPDU(Power Drive Unit)74ともいう)を介して、トラクションモータ76(TRC76ともいう)に接続される。また、高電圧バッテリ78(BAT78ともいう)は、BATコンタクタ80と昇降圧コンバータ82(BATVCU82ともいう)を介して、TRC76に接続される。FCVCU72とBATVCU82は、TRC76に対して2次側2Sで並列に接続される。BATVCU82の1次側1Sbには各種の高電圧補機、例えばエアポンプ42とエアコンディショナ84(A/C84ともいう)とヒータ86と降圧コンバータ88(DC/DC88ともいう)が並列に接続される。
FCコンタクタ70は、ECU24から出力される開閉信号に応じてFC14とFCVCU72の1次側1Sfとの遮断と接続とを切り替える。FCVCU72はチョッパ回路を備える電圧調整装置であり、ECU24の制御信号に応じて1次側1Sfの電圧を昇圧して2次側2Sに印加する。MOTPDU74は3相ブリッジ型の構成とされ、2次側2Sの直流電圧を交流電圧に変換し、ECU24から出力される目標回転数の制御信号に応じてTRC76を制御する。なお、回生時にMOTPDU74はコンバータとして機能し、TRC76で発生する交流電圧を直流電圧に変換する。MOTPDU74とTRC76は所謂負荷である。TRC76は、FC14及び/又はBAT78の電力により駆動し、回生時は発電機として機能する。TRC76にはモータ回転数センサ90が設けられる。モータ回転数センサ90はTRC76の回転数を検出し、回転数信号をECU24に出力する。
BAT78は、力行時に実消費電力に対するFC14の発電量の不足分を放電し、回生時に実消費電力に対するFC14や負荷の発電量の超過分を充電する。BAT78のSOCはECU24で監視される。BAT78には温度センサ92が設けられる。温度センサ92はBAT78の温度を検出し、温度信号をECU24に出力する。BATコンタクタ80は、ECU24から出力される開閉信号に応じてBAT78とBATVCU82の1次側1Sbとの遮断と接続とを切り替える。BATVCU82はチョッパ回路を備える電圧調整装置であり、ECU24から出力される制御信号に応じて、力行時には1次側1Sbの電圧を昇圧して2次側2Sに印加し、回生時には2次側2Sの電圧を降圧して1次側1Sbに印加する。
エア供給システム18(図1)にも含まれるエアポンプ42は、エアポンプPDU94(A/PPDU94ともいう)を介してBATVCU82の1次側1Sbに接続される。A/PPDU94は3相ブリッジ型のインバータを備え、1次側1Sbの直流電圧を交流電圧に変換し、ECU24から出力される目標回転数の制御信号に応じてエアポンプ42を制御する。ポンプ回転数センサ96(A/P回転数センサ96ともいう)はエアポンプ42の回転数を検出し、回転数信号をECU24に出力する。
[1.5 ECU24]
図1、図2を用いてECU24に関して説明する。ECU24は、エネルギーマネージメントECU100(EMECU100ともいう)とFCECU102を備える。各ECU100、102は、マイクロコンピュータを含む計算機であり、CPU、ROM(EEPROMも含む)、RAM、その他、A/D変換器、D/A変換器等の入出力装置、計時部としてのタイマ等を有する。各ECU100、102は、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば、制御部、演算部、及び、処理部等として機能する。各ECU100、102は、1つのECUのみから構成されてもよく、複数のECUから構成されてもよい。
EMECU100は、FC14の目標電力及びバッファ幅(下記[2.2]、[2.5]参照)を演算すると共に、FCシステム12のエネルギーマネージメント(EM)を行うように構成される。更に、EMECU100は、FC14の目標電力を電流指令値IfccomとしてFCECU102に出力するように構成される。
FCECU102は、CPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することにより、流量/圧力演算部104、回転数演算部106、電力推定部108、バッファ制御部110、ガス制御部112、電力システム制御部114として機能する。
流量/圧力演算部104は、エアポンプ42の目標流量/圧力を演算するように構成される。回転数演算部106は、目標流量を得るために必要なエアポンプ42の目標回転数を算出するように構成される。電力推定部108は、電力推定値(下記[2.1]参照)を演算するように構成される。バッファ制御部110は、FC14の出力目標値に基づいてバッファ132、132´、134、134´(下記[2.4]参照)の量を制御するように構成される。
ガス制御部112は、水素供給システム16及びエア供給システム18のガス制御を行うように構成される。ここでは、ガス制御部112は、圧力センサ64の検出値と目標圧力に従い背圧弁48をフィードバック制御するように構成される。
電力システム制御部114は、EMECU100で行われたエネルギーマネージメントに基づいて、電力システム22(FCコンタクタ70、FCVCU72、MOTPDU74、BATコンタクタ80、BATVCU82、エアポンプ42、高電圧補機84、86、88)を制御するように構成される。更に、電力システム制御部114は、BAT78の充放電が充放電制限範囲を超えないように、BATVCU82を制御するように構成される。
各ECU100、102は、信号線120を介して水素供給システム16、エア供給システム18、冷却システム20、電力システム22の各機器と通信可能に接続される。そして、ROMに格納されたプログラムを実行し、例えば、開度センサ32、圧力センサ64、流量センサ66、温度センサ92、A/P回転数センサ96等のセンサ検出値、FC14の電圧、電流、エアポンプ42の電圧、電流、回転数、TRC76の電圧、電流、回転数、BAT78の電圧、電流、温度、SOC、2次側2Sの電圧、電流等を検出して、各機器を制御する。
[2 燃料電池システム12のエネルギーマネージメント]
ここで、EMECU100で行われるエネルギーマネージメント(EM)について、本実施形態に関係する背景技術を下記[2.1]〜[2.3]で説明し、本実施形態の特徴を下記[2.4]で説明する。
[2.1 エアポンプ42の電力推定値と実消費電力の差]
FCシステム12を搭載する車両10では、ごく短い時間間隔でFC14に要求される発電量(目標電力)が演算される。この際に次の演算が行われる。すなわち、その時点のエアポンプ42の流量と圧力比(エアポンプ42の吸入側圧力と吐出側圧力の比)を実現するために、エアポンプ42に必要とされる電力が演算される。この電力を「電力推定値」という。電力推定値は、例えば流量及び圧力比を入力とする電力算出マップから求められる。図3Aで示すように、一般に車両10の加速時には、各瞬間で演算される電力推定値(点線)よりも、実際に消費される実消費電力(実線)の方が大きくなる。また、図3Bで示すように、一般に車両10の減速時には、各瞬間に演算される電力推定値(点線)よりも、実際に消費される実消費電力(実線)の方が小さくなる。本明細書では、実消費電力と電力推定値との差(=実消費電力−電力推定値)を「ΔAP」という。
FC14の発電量は、エアポンプ42の電力推定値を含めたFCシステム12全体の電力を推定して設定される(下記[2.3]参照)。このため、ΔAPが大きくなると、FC14の発電量が不足又は超過する。不足する電力はBAT78の放電により補われ、超過する電力はBAT78の充電により蓄電される。
[2.2 BAT78の充放電制限範囲130]
図4で示すように、BAT78には充電上限値ULと放電下限値LLとで画定される充放電制限範囲130がある。充電上限値ULを超えて充電されると過充電となり、放電下限値LLを超えて放電されると過放電となる。充電上限値ULと放電下限値LLを超える範囲でのバッテリの使用は禁止されており、BAT78は充放電制限範囲130内で充放電するように使用される。当然ではあるが、SOCが大きいほど、充放電制限範囲130のうち放電できる電力幅が大きくなり、SOCが小さいほど、充放電制限範囲130のうち充電できる電力幅が大きくなる。
充放電制限範囲130のうち充電上限値ULの手前には減速側のバッファ132が設定され、充放電制限範囲130のうち放電下限値LLの手前には加速側のバッファ134が設定される。加速側のバッファ134は、車両10の加速時に発生するΔAPが超えない程度の大きさに設定される。減速側のバッファ132は、車両10の減速時に発生するΔAPが超えない程度の大きさに設定される。言い換えると、加速側のバッファ134及び減速側のバッファ132の電力はエアポンプ42の使用分として割り当てられる。そして、加速側のバッファ134と減速側のバッファ132以外の範囲の電力はエアポンプ42以外の使用分として割り当てられる。この範囲をEM制御範囲136という。
[2.3 FC14とBAT78の電力配分]
図5を用いて、車両10の加速走行時又は定常走行時の電力配分について説明する。図5は、BAT78のSOCが50%程度、すなわちBAT78の充電可能量と放電可能量が同程度である場合の電力配分例を示す。FCシステム12を搭載する車両10では、FC14に要求される発電量(目標電力)が演算される。大きくは次のような処理が行われる。
先ず、上記[2.1]で説明したエアポンプ42の電力推定値が演算される。ここでは電力推定値を推定電力140という。更に、エアポンプ42以外の高電圧補機(A/C84、ヒータ86、DC/DC88)やTRC76等、FCシステム12の現状維持のために要求される消費要求電力142が演算される。推定電力140と消費要求電力142をFC14の発電とBAT78のアシスト量(放電量)で賄う必要がある。FCシステム12では、EM制御範囲136のうち放電側の範囲146(EM放電範囲146ともいう)の電力をBAT78のアシスト量146aとして使用することを想定したうえで、FC14の発電量144を設定する。すなわち、推定電力140と消費要求電力142の合計と、FC14の発電量144とBAT78のアシスト量146aの合計が概ね等しくなるように、FC14の発電量144とBAT78のアシスト量146aを設定する。そして、実際の加速走行時又は定常走行時には、BAT78のアシスト量146aがEM制御範囲136内に収まるように、各機器を制御する。車両10の減速時も同様に、BAT78の図示しないアシスト量(充電量)がEM制御範囲136内に収まるように、各機器を制御する。
[2.4 本実施形態の説明]
本実施形態によれば、EM制御範囲136を広くすることができる。すなわち、本実施形態は、FC14の出力目標値に基づいてバッファ132、134の量(大きさ又は幅ともいう)を制御する。具体的には、FC14の出力目標値及びその変化量に基づいてバッファ132、134の量を制御する。図6A、図6B、図7を用いて一例を説明する。図6AはFC14の出力、ここではFC14が発電する電力Pfcと、エアポンプ42の消費電力Papの時間変化を示す。図6Bは図6Aで示す電力Pfcの時間当たりの変化量ΔPfc/Δtを示す。図7は図6Aで示す加速走行時(状態1)、定常走行時(状態2)、減速走行時(状態3)に設定されるバッファ132、132´、134、134´を示す。
通常、FC14の電力Pfcは、車両10の加速走行時に大きくされ、定常走行時に略一定とされ、減速走行時に小さくされる。例えば、図6Aで示す時点t1〜時点t3で車両10は加速走行しており、FC14の電力Pfcは大きくなる。このとき、図6Bで示すように、電力Pfcの上昇側の変化量(上昇量)ΔPfc/Δtは大きくなる。すると、図6Aで示すように、エアポンプ42を駆動させるために大きな電力が必要となり、エアポンプ42にはFC14から供給される電力の他にBAT78から電力が供給される。図6Aで示す時点t3〜時点t4で車両10は定常走行(ここでは最大速度走行)しており、FC14の電力Pfcは略一定となる。このとき、図6Bで示すように、電力Pfcの変化量ΔPfc/Δtは略ゼロである。すると、エアポンプ42にはFC14から電力が供給される一方で、エアポンプ42とBAT78との間で電力のやりとりは少なくなる。図6Aで示す時点t4〜時点t5で車両10は減速走行しており、FC14の電力Pfcは小さくなる。このとき、図6Bで示すように、電力Pfcの低下側の変化量(低下量)ΔPfc/Δtは大きくなる。すると、図6Aで示すように、エアポンプ42(エアポンプ42のモータ)は発電機として機能し、エアポンプ42からBAT78に電力が供給される。
図6Aで示す時点t1〜時点t3のように、BAT78が放電するとき、加速側のバッファ134(図5参照)は使用されるが、減速側のバッファ132(図5参照)は使用されない。このため、加速側のバッファ134を大きくする必要はあるが、減速側のバッファ132を大きくする必要はない。
図6Aで示す時点t3〜時点t4のように、BAT78が充放電しないとき、加速側のバッファ134及び減速側のバッファ132は使用されない。その一方で、車両10の速度は最大であることから、減速の可能性はあるものの、加速の可能性はない。このため、減速に備えて減速側のバッファ132を大きくする必要はあるが、加速側のバッファ134を大きくする必要はない。
図6Aで示す時点t4〜時点t5のように、BAT78が充電するとき、減速側のバッファ132は使用されるが、加速側のバッファ134は使用されない。このため、減速側のバッファ132を大きくする必要はあるが、加速側のバッファ134を大きくする必要はない。
そこで、本実施形態は、図7で示すように、BAT78の充放電の状態及び可能性を推定してバッファ132、134の量を制御するようにしている。図6A、図6Bで示すように、BAT78の充放電の状態は、FC14の電力Pfc及び変化量ΔPfc/Δtと相関がある。また、FC14の電力Pfcは、FC14に要求される出力目標値(目標電力Pfctr、電流指令値Ifccom等)とほぼ比例関係にある(Pfc∝Pfctr、Pfc∝Ifccom)。このため、FC14に要求される出力目標値(目標電力Pfctr、電流指令値Ifccom等)を用いて、BAT78の充放電の状態及び可能性を推定できる。本実施形態では、FC14の出力目標値として電流指令値Ifccomを使用する。そして、電流指令値Ifccom及びその時間当たりの変化量ΔIfccom/Δtに基づいて、バッファ132、134の量を制御するようにしている。
具体的には、電流指令値Ifccomの変化量(上昇量)|ΔIfccom/Δt|が所定値以上(例えば0以上)である場合には、図6Bで示す状態1のように、車両10は加速走行している。つまり、BAT78は放電している。このとき、図7で示す状態1のように、充放電制限範囲130の放電下限値LL側に所定量のバッファ134を設定し、充電上限値UL側に所定量よりも小さいバッファ132´を設定する。なお、バッファ132´の量を、一定量にしてもよいし、変化量(上昇量)|ΔIfccom/Δt|が大きくなるほど小さくしてもよい。バッファ132´の量を変える場合は、変化量(上昇量)|ΔIfccom/Δt|とバッファ132´との関係を予め定めたマップを使用可能である。
電流指令値Ifccomの変化量|ΔIfccom/Δt|が所定値未満(例えば0)である場合には、図6Bで示す状態2のように、車両10は定常走行している。つまり、BAT78はほぼ充電及び放電していない。このときは電流指令値Ifccomの大きさを判定する。電流指令値Ifccomが小さいほど次に加速される可能性が高く、大きいほど次に減速される可能性が高い。例えば、図7で示す状態2のように、電流指令値Ifccomが最大値に近い場合は、加速の余地がない。このため、次に加速される可能性は低く、減速される可能性は高い。このとき、充放電制限範囲130の充電上限値UL側に所定量又は所定量よりも若干小さいバッファ132を設定し、放電下限値LL側に所定量よりも小さいバッファ134´を設定する。また、図示しないが、電流指令値Ifccomが最小値に近い場合は、減速の余地がない。このため、次に加速される可能性は高く、減速される可能性は低い。このとき、充放電制限範囲130の放電下限値LL側に所定量又は所定量よりも若干小さいバッファ134を設定し、充電上限値UL側に所定量よりも小さいバッファ132´を設定する。なお、電流指令値Ifccomに応じてバッファ132´、134´の量を変えてもよいし、電流指令値Ifccomが閾値を超えた場合にバッファ132、134の量を変えてもよい。
電流指令値Ifccomの変化量(低下量)|ΔIfccom/Δt|が所定値以上(例えば0以上)である場合には、図6Bで示す状態3のように、車両10は減速走行している。つまり、BAT78は充電している。このとき、図7の状態3のように、充放電制限範囲130の充電上限値UL側に所定量のバッファ132を設定し、放電下限値LL側に所定量よりも小さいバッファ134´を設定する。なお、バッファ134´の量を、一定量にしてもよいし、変化量(低下量)|ΔIfccom/Δt|が大きくなるほど小さくしてもよい。バッファ134´の量を変える場合は、変化量(上昇量)|ΔIfccom/Δt|とバッファ134´との関係を予め定めたマップを使用可能である。
[3 FCシステム12の処理]
図8で示すフローチャートを用いつつ、適宜図1、図2を参照してFCシステム12で行われる処理を説明する。
ステップS1にて、ECU24は各機器の動作状況を監視すると共に、各種センサの検出信号を受信することにより各種情報を取得する。
ステップS2にて、EMECU100は、取得した情報に基づいて、FC14に要求される発電量、すなわち目標電力を演算する。このとき、EMECU100には、FCECU102の電力推定部108で前回演算された電力推定値、及び、バッファ制御部110で前回設定されたバッファ132、132´、134、134´がフィードバックされている。EMECU100は、バッファ132、132´の量(大きさ)とバッファ134、134´の量(大きさ)で決まるEM制御範囲136と電力推定値とに基づいて、BAT78から充放電可能な電力を演算すると共に、負荷や各種高電圧補機に割り当てることができる消費電力や回生電力を決定する。そして、EMECU100は、FCシステム12で発生/消費するトータルの電力がプラスマイナスゼロとなるように、FC14の目標電力を演算する。例えば、車両10の加速時には上記[2.3]で説明したような手順で目標電力を算出する。目標電力は電流指令値IfccomとしてFCECU102に出力される。
ステップS3にて、流量/圧力演算部104は、電流指令値Ifccomに基づいて、FC14の目標電力を得るために必要なエアポンプ42の目標流量/圧力を演算する。
ステップS4にて、回転数演算部106は、流量/圧力演算部104で演算された目標流量/圧力と、エアポンプ42のA/P回転数センサ96の検出値を用いて、目標流量を得るために必要なエアポンプ42の目標回転数を演算する。
ステップS5にて、電力推定部108は、流量/圧力演算部104で演算された目標流量/圧力を用いて、電力推定値(上記[2.1]参照)を演算する。演算された電力推定値は、次回の目標電力の演算のために、EMECU100にフィードバックされる。
ステップS6にて、バッファ制御部110は、電流指令値Ifccomに基づいて、バッファ132、132´、134、134´を設定する。ここでは、上記[2.4]で説明したように、電流指令値Ifccomの変化量(上昇量又は低下量)|ΔIfccom/Δt|と電流指令値Ifccomに基づいて所定量のバッファ132、134又は所定量よりも小さいバッファ132´、134´を設定する。設定されたバッファ132、132´、134、134´は、次回のエネルギーマネージメントのために、EMECU100にフィードバックされる。
ステップS7にて、電力システム制御部114は、BAT78の充放電量が充電上限値UL及び放電下限値LLを超えないように、電力システム22を制御する。この際、電力システム制御部114は、A/PPDU94を介して、回転数演算部106で演算された目標回転数に基づいて、エアポンプ42を制御する。
ステップS8にて、ガス制御部112は、カソード圧を流量/圧力演算部104で演算された目標圧力にするために、圧力センサ64で検出された圧力値を監視しつつ背圧弁48のフィードバック制御を行う。
[4 本実施形態のまとめ]
FCシステム12は、水素ガス(燃料ガス)及びエア(酸化剤ガス)を用いて発電する燃料電池14と、充放電制限範囲130内で充放電するBAT78(蓄電装置)と、燃料電池14及びBAT78から供給される電力を消費すると共にBAT78に電力を供給するTRC76等の負荷及び補機と、補機に含まれ燃料電池14にエアを供給するエアポンプ42と、エアポンプ42を制御しつつ燃料電池14の発電及びBAT78の充放電を制御するECU24(制御装置)と、を備える。ECU24は、燃料電池14の電流指令値Ifccom(出力目標値)を演算してエアポンプ42を制御する。また、BAT78の充放電制限範囲130の充電上限値UL、放電下限値LLにバッファ132、134を設定する。また、バッファ132、134分の電力をエアポンプ42の使用分として割り当て、バッファ132、134分以外の電力をエアポンプ42以外の使用分として割り当てて、BAT78の充放電を制御する。そして、ECU24は、電流指令値Ifccomに基づいてバッファ132、132´、134、134´の量を制御する。
FCシステム12によれば、車両10の走行状態と相関する電流指令値Ifccomに基づいてバッファ132、132´、134、134´の量を適宜制御する。このため、図7で示すように、加速側と減速側のバッファ132、134のうち、使用するバッファ132、134の量を確保する一方で、使用しないバッファ132、134の量を小さくすることができる。BAT78の充放電制限範囲130のうち、バッファ132、134の占める割合が減ると、その減った分量だけエアポンプ42以外の電機機器分として割り当てることが可能になる。すると、エネルギーマネージメントの自由度が向上し、FCシステム12の制御性が向上する。
FCシステム12において、ECU24は、更に電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/Δtに基づいてバッファ132、132´、134、134´の量を制御する。
電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/ΔtからBAT78の充放電の状態を推定できる。変化量(上昇量)|ΔIfccom/Δt|が所定値以上である場合は、BAT78は放電している。このとき、図7で示す状態1のように、加速側(放電側)のバッファ134を確保すると共に、減速側(充電側)のバッファ132を小さくすることができる。変化量(低下量)|ΔIfccom/Δt|が所定値以上である場合は、BAT78は充電している。このとき、図7で示す状態3のように、減速側(充電側)のバッファ132を確保すると共に、加速側(放電側)のバッファ134を小さくすることができる。このように、電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/Δtに基づいてバッファ132、132´、134、134´の量を制御することにより、バッファ132、132´、134、134´の制御を適切に行うことができる。
ECU24は、電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/Δtが略一定である場合に、電流指令値Ifccomが大きいほど、充放電制限範囲130の放電下限値側LLに設定されるバッファ134を小さくする。
電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/Δtが略一定である場合、電流指令値IfccomからBAT78の充放電の可能性を推定できる。例えば、電流指令値Ifccomが大きくなるほど、電流指令値Ifccomが大きくなる余地はなくなるため、その後に電流指令値Ifccomが大きくなる可能性は低くなる。すなわち、その後にBAT78が放電する可能性は低い。このため、BAT78の充放電制限範囲130のうち、放電下限値LLに設定されるバッファ134を小さくすることができる。このようにすることで、BAT78の充放電制限範囲130の放電下限値LL側を広げることができ、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
ECU24は、電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/Δtが略一定である場合に、電流指令値Ifccomが小さいほど、充放電制限範囲130の充電上限値ULに設定されるバッファ132を小さくする。
電流指令値Ifccomの変化量ΔIfccom/Δtが略一定である場合、電流指令値IfccomからBAT78の充放電の可能性を推定できる。例えば、電流指令値Ifccomが小さくなるほど、電流指令値Ifccomが小さくくなる余地はなくなるため、その後に電流指令値Ifccomが小さくなる可能性は低くなる。すなわち、その後にBAT78が充電する可能性は低い。このため、BAT78の充放電制限範囲130のうち、充電上限値ULに設定されるバッファ132を小さくすることができる。このようにすることで、BAT78の充放電制限範囲130の充電上限値UL側を広げることができ、エネルギーマネージメントの自由度が向上する。
10…車両(燃料電池車両)
12…FCシステム(燃料電池システム)
14…燃料電池(FC) 18…エア供給システム
22…電力システム 24…ECU
42…エアポンプ 76…トラクションモータ(TRC)
78…高電圧バッテリ(BAT)
100…エネルギーマネージメントECU(EMECU)
102…FCECU 110…バッファ制御部
114…電力システム制御部 130…充放電制限範囲(電力範囲)
132、132´、134、134´…バッファ

Claims (5)

  1. 燃料ガス及び酸化剤ガスを用いて発電する燃料電池と、
    充放電可能な電力範囲内で充放電する蓄電装置と、
    前記燃料電池及び前記蓄電装置から供給される電力を消費すると共に前記蓄電装置に電力を供給する負荷と、
    前記燃料電池及び前記蓄電装置から供給される電力を消費する補機と、
    前記補機に含まれ前記燃料電池に前記酸化剤ガスを供給するポンプと、
    前記ポンプを制御しつつ前記燃料電池の発電及び前記蓄電装置の充放電を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記燃料電池の出力目標値を演算して前記ポンプを制御すると共に、
    前記蓄電装置の前記電力範囲の上下限値にバッファを設定し、前記バッファ分の電力を前記ポンプの使用分として割り当て、前記バッファ分以外の電力を前記ポンプ以外の使用分として割り当てて、前記蓄電装置の充放電を制御する燃料電池システムであって、
    前記制御装置は、前記出力目標値に基づいて前記電力範囲の上限値の前記バッファの量と前記電力範囲の下限値の前記バッファの量個別に制御する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、更に前記出力目標値の変化量に基づいて前記バッファの量を制御する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記出力目標値の変化量が略一定である場合に、前記出力目標値が大きいほど、前記電力範囲の下限値側に設定される前記バッファを小さくする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記制御装置は、前記出力目標値の変化量が略一定である場合に、前記出力目標値が小さいほど、前記電力範囲の上限値側に設定される前記バッファを小さくする
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
    前記出力目標値は車両の走行状態と相関し、
    前記制御装置は、前記出力目標値に基づいて、前記電力範囲の上限値の前記バッファ及び前記電力範囲の下限値の前記バッファのうち使用する一方の前記バッファを特定し、一方の前記バッファの量を現在の量よりも大きく設定するとともに、他方の前記バッファの量を現在の量よりも小さく設定する
    ことを特徴とする燃料電池システム。
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