JP6307359B2 - フェンス又は手摺りの施工方法 - Google Patents

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本発明は、支柱が左右一対の分割支柱材を組み合わせることによって構成された分割支柱とされるとともに、施工面上に横方向に所定間隔で立設された柱用芯材によって前記支柱が支持されたフェンス又は手摺りの施工方法に関する。
従来より、区画境界や敷地境界を仕切ったり、マンション、ビルなどの構造物における落下防止設備として設置されるフェンス構造又は通路、屋上、階段、バルコニーなどに設置される手摺り構造として種々の構造のものが提案されている。これらの中で、分割支柱材を互いに組み合わせることによって支柱を構成するようにした支柱構造が存在する。
例えば、下記特許文献1では、施工面上に予め所定間隔で立設される柱用芯材と、両側部に配置された分割支柱材および上下部に配置された横材によって四周が枠組みされ、枠組内部にパネル又は複数の桟材が配置されたユニット材とから成るフェンス又は手摺り構造であって、
前記ユニット材の分割支柱材は、断面視で前記柱用芯材の略片側半分を囲む半枠部を有するとともに、該半枠部の両端部に夫々、前記柱用芯材に対する係合部を有し、前記柱用芯材は前記係合部に対応する部位に被係合部を有し、上方側から前記ユニット材の半枠部を柱用芯材に落とし込むことにより、前記分割支柱材を柱用芯材に係合させて前記ユニット材の取付けが行われ、前記柱用芯材を囲む一対の分割支柱材の組合せによって支柱が構成されているフェンス又は手摺り構造が提案されている。
前記特許文献1記載のフェンス又は手摺り構造の施工方法は、同文献によれば、先ず、施工面上に、所定の柱間隔Lの間隔で前記柱用芯材を立設し硬化性樹脂によって完全に固定した後、ユニット材を持ち込み、両側部の分割支柱材の半枠部を柱用芯材に落とし込むことにより、前記分割支柱材を柱用芯材に係合させて各ユニット材の取付けが順次行われる。
特開2009−287174号公報
しかしながら、前記特許文献1記載のフェンス又は手摺りの施工方法の場合は、前記柱用芯材を硬化性樹脂によって固定する際の精度が要求されるため、建込み用治具を用いて前記柱用芯材を高い精度で立設するように工夫しているが、現場施工であるため施工誤差が生じるのは免れず、この施工誤差が大きいと、前記ユニット材の分割支柱材を前記柱用芯材に嵌合できない事態が発生することがあった。
また、前述のように、建込み用治具を用いて細心の注意を払いながら前記柱用芯材の施工を行わなければならず、この作業に大きな手間と時間が掛かっていたため、施工速度が効率化できない原因ともなっていた。
そこで本発明の主たる課題は、下端側にアンカーボルトを一体的に備え施工面上に横方向に所定間隔で立設された柱用芯材と、両側部に配置された分割支柱材及び上下部に配置された横材によって四周が枠組みされ、枠組み内部にパネル又は複数の桟材が配置されるとともに、前記柱用芯材間に設置されるユニット材と、前記上部側の横材の上面に長手通しで設けられた笠木部材とからなるフェンス又は手摺りを施工するにあたり、施工誤差を吸収しながら効率的に設置が行える方法を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、下端側にアンカーボルトを一体的に備え施工面上に横方向に所定間隔で立設された柱用芯材と、両側部に配置された分割支柱材及び上下部に配置された横材によって四周が枠組みされ、枠組み内部にパネル又は複数の桟材が配置されるとともに、前記柱用芯材間に設置されるユニット材と、前記上部側の横材の上面に長手通しで設けられた笠木部材とからなり、前記ユニット材の分割支柱材は、断面視で前記柱用芯材の略片側半分を囲む半枠部を有するとともに、該半枠部の両端部に夫々、前記柱用芯材に対する係合部を有し、前記柱用芯材は前記係合部に対応する部位に被係合部を有し、前記柱用芯材を囲む一対の分割支柱材の組合せによって支柱が構成されたフェンス又は手摺りの施工方法であって、
前記施工面上に、アンカーボルト挿入孔をドリルによって穿孔するとともに、これらアンカーボルト挿入孔内に硬化性樹脂を充填し、
前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、設置対象のユニット材は設置済みのユニット材の反対側となる他方側の分割支柱材に柱用芯材を仮嵌合させた状態とし、設置済みのユニット材の柱用芯材に対して一方側の分割支柱材を嵌合させるようにしながら落し込みによって設置したならば、前記仮嵌合させた柱用芯材を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルトを前記アンカーボルト挿入孔に差し込むことにより当該ユニット材の設置を完了する手順を繰り返すことによって水平方向に沿って順にユニット材を設置することを特徴とするフェンス又は手摺りの施工方法が提供される。
上記請求項1記載の発明では、先ず最初に、施工面上に、アンカーボルト挿入孔をドリルによって穿孔するとともに、これらアンカーボルト挿入孔内に硬化性樹脂を充填する。そして、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、設置対象のユニット材は設置済みのユニット材の反対側となる他方側の分割支柱材に柱用芯材を仮嵌合させた状態とし、設置済みのユニット材の柱用芯材に対して一方側の分割支柱材を嵌合させるようにしながら落し込みによって設置したならば、前記仮嵌合させた柱用芯材を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルトを前記アンカーボルト挿入孔に差し込むことにより当該ユニット材の設置を完了する手順を繰り返すことによって水平方向に沿って順にユニット材を設置する。
本発明では、前記柱用芯材を立設し硬化性樹脂によって完全に固定した後に各ユニット材の取付けを行う手順ではなく、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、ユニット材の設置と併行して柱用芯材の施工を順に行うようにしたものである。従って、柱用芯材はアンカーボルト挿入孔内の余裕により施工誤差を吸収しながら設置ができ、更に前記硬化性樹脂が未硬化の状態であるため、各ユニット材を設置した後に、通り精度及び鉛直精度を調整できるため施工効率が大幅に向上できるようになる。
請求項2に係る本発明として、最初に取り付けるユニット材は、最端部側の柱は分割支柱材同士を組み合わせて支柱を完成しておくとともに、他方側の分割支柱材に柱用芯材を仮嵌合させた状態とし、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、最端部のアンカーボルト挿入孔に柱用芯材を単独で下端側のアンカーボルトを差し込んで取り付けたならば、前記最初に取り付けるユニット材を持ち込み、最端部側の支柱を柱用芯材に嵌合させるようにしながら落し込んで設置し、前記仮嵌合させた柱用芯材を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルトを前記アンカーボルト挿入孔に差し込むことにより当該最初に取り付けるユニット材の設置を完了する請求項1記載のフェンス又は手摺りの施工方法が提供される。
上記請求項2記載の発明は、最初に取り付けるユニット材の施工要領を示したものである。最初のユニット材の取付けは、予め最端部側の柱は分割支柱材同士を組み合わせて支柱を完成しておくとともに、他方側の分割支柱材に柱用芯材を仮嵌合させた状態とし、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、最端部のアンカーボルト挿入孔に柱用芯材を単独で下端側のアンカーボルトを差し込んで取り付けておく。その後の手順は、前記請求項1の標準部(中間部)の施工と同様に、最端部側の支柱を柱用芯材に嵌合させるようにしながら落し込んで設置し、前記仮嵌合させた柱用芯材を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルトを前記アンカーボルト挿入孔に差し込むことにより当該最初のユニット材の設置を完了する。
請求項3に係る本発明として、最後に取り付けるユニット材は、最端部側の柱は分割支柱材同士を組み合わせて支柱を完成しておき、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、最端部のアンカーボルト挿入孔に柱用芯材を単独で下端側のアンカーボルトを差し込んで取り付けたならば、前記最後に取り付けるユニット材を持ち込み、設置済みのユニット材の柱用芯材に対して一方側の分割支柱材を嵌合させるとともに、最端部側の支柱を前記単独で取り付けた柱用芯材に嵌合させようにしながら落し込んで設置し、当該最後に取り付けるユニット材の設置を完了する請求項1、2いずれかに記載のフェンス又は手摺りの施工方法が提供される。
上記請求項3記載の発明は、最後に取り付けるユニット材の施工要領を示したものである。最後のユニット材の取付けは、最端部側の柱は分割支柱材同士を組み合わせて支柱を完成しておく。そして、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、最端部のアンカーボルト挿入孔に柱用芯材を単独で下端側のアンカーボルトを差し込んで取り付けたならば、最後のユニット材を持ち込み、設置済みのユニット材の柱用芯材に対して一方側の分割支柱材を嵌合させるとともに、最端部側の支柱を前記単独で取り付けた柱用芯材に嵌合させようにしながら落し込んで設置する。
請求項4に係る本発明として、すべてのユニット材の設置が完了したならば、上部側横材同士を連結し、前記笠木部材を設置し、各ユニット材の通り精度及び鉛直精度の調整を行った後に、前記硬化性樹脂の硬化を待ってレベル調整を行い、フェンス又は手摺りの施工を完了する請求項1〜3いずれかに記載のフェンス又は手摺りの施工方法が提供される。
上記請求項4記載の発明は、すべてのユニット材の設置が完了した後の、作業手順例を示したものである。具体的には、すべてのユニット材の設置が完了したならば、上部側横材同士を連結し、前記笠木部材を設置し、各ユニット材の通り精度及び鉛直精度の調整を行った後に、前記硬化性樹脂の硬化を待ってレベル調整を行いフェンス又は手摺りの施工を完了する。
請求項5に係る本発明として、前記硬化性樹脂の硬化を待つ間、前記各ユニット材を仮設固定材によって保持するようにした請求項4記載のフェンス又は手摺りの施工方法が提供される。
上記請求項5記載の発明は、通り精度や鉛直精度の調整を終えた各ユニット材が風圧を受けたり、不意の荷重を受けて位置ズレしたりするのを防止するため、前記硬化性樹脂の硬化を待つ間、前記各ユニット材を仮設固定材によって保持するようにしたものである。
以上詳説のとおり本発明によれば、下端側にアンカーボルトを一体的に備え施工面上に横方向に所定間隔で立設された柱用芯材と、両側部に配置された分割支柱材及び上下部に配置された横材によって四周が枠組みされ、枠組み内部にパネル又は複数の桟材が配置されるとともに、前記柱用芯材間に設置されるユニット材と、前記上部側の横材の上面に長手通しで設けられた笠木部材とからなるフェンス又は手摺りを施工するにあたり、施工誤差を吸収しながら効率的に設置が行えるようになる。
本発明に係るフェンス構造1の正面図である。 その斜視図である。 図1のIII−III線矢視図(縦断面図)である。 図1のIV−IV線矢視図(横断面図)である。 支柱9の背面側の要部斜視図である。 柱用芯材2を示す平面図である。 柱用芯材2の建込み状態を示す側面図である。 ユニット材3の正面図である。 図8のIX−IX線矢視図(縦断面図)である。 図8のX−X線矢視図(横断面図)である。 施工要領図(その1)である。 施工要領図(その2)である。 施工要領図(その3)である。 施工要領図(その4)である。 施工要領図(その5)である。 施工要領図(その6)である。 施工要領図(その7)である。 施工要領図(その8)である。 硬化性樹脂が硬化するまでのユニット材3、3…の保持要領例(その1)を示す側面図である。 硬化性樹脂が硬化するまでのユニット材3、3…の保持要領例(その2)を示す側面図である。 フェンス形式を示す、(A)は縦桟方式、(B)は横桟方式、(C)は組合せ方式を示す正面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
フェンス構造1は、図1〜図5に示されるように、施工面上に横方向に所定間隔で立設された柱用芯材2,2…と、これら柱用芯材2,2…によって支持されるとともに、柱用芯材2,2間に設置されたユニット材3,3…と、前記ユニット材3の上部側横材6の上面に長手通しで設けられた笠木部材8とから主に構成されている。
前記ユニット材3は、後述するように、両側部に配置された分割支柱材4、5と、上下部に配置された横材6,7とによって四周が枠組みされ、枠組内部にパネルP(又は複数の桟材)が配置されたもので、基本的には工場製作され現場に搬入される。
以下、更に具体的に詳述する。
前記柱用芯材2は、詳細には図6に示されるように、断面略横H形状を成すアルミ形材であり、ウエブ2Aの前後2箇所にアンカーボルト通孔2a、2aを有し、一方側フランジ2Bの外面中央に凹状の切欠き2Dを有するとともに、他方側フランジ2Cの外面中央に凹状の切欠き2Eを有する。これら切欠き2D、2Eによって形成された右側のウエブ2Aを跨いだ前後対の段部が前記分割支柱材4のための被係合部2b、2cを構成し、左側のウエブ2Aを跨いだ前後対の段部が前記分割支柱材5のための被係合部2d、2eを構成する。
前記柱用芯材2は、図7に示されるように、アンカーボルト通孔2a、2aの下端側にタップ加工を施すとともに、アンカーボルト12,12の上端側(ネジ部)を螺合接続することにより下端側にアンカーボルト12、12を一体的に備えており、図3に示されるように、施工面を構成しているコンクリート基礎Hに対して、ドリルによって横方向に所定間隔Lで形成されたアンカーボルト挿入孔10,10…に前記アンカーボルト12の下端側(突出部分)が挿入され、前記アンカーボルト挿入孔10,10…内に充填された二液性エポキシ樹脂等の硬化性樹脂によって固定される。支柱9との連結固定は、図3に示されるように、支柱9を嵌合させた状態で背面側からビス20、20…をねじ込むことにより成される。
前記ユニット材3は、詳細には図8〜図10に示されるように、両側部に配置された分割支柱材4、5と、上下部に配置された横材6,7とによって四周が枠組みされ、枠組内部にパネルP(又は複数の桟材)が配置されたものである。
前記分割支柱材4は、押出し成型されたアルミ形材とされ、図10に示されるように、断面視で前記柱用芯材2の略片側半分を囲む溝型断面の半枠部4Aを有するとともに、該半枠部4Aの両端部に夫々、前記柱用芯材2に対する係合部4a、4bを有する。また、前記半枠部4Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部4Bを備えている。さらに、前記半枠部4Aの内部には組立て用ビスポケット12、12が2箇所設けられている。
一方の分割支柱材5も同様に、押出し成型されたアルミ形材とされ、図10に示されるように、断面視で前記柱用芯材2の略片側半分を囲む溝型断面の半枠部5Aを有するとともに、該半枠部5Aの両端部に夫々、前記柱用芯材2に対する係合部5a、5bを有する。また、前記半枠部5Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部5Bを備えている。さらに、前記半枠部5Aの内部には組立て用ビスポケット112が2箇所設けられている。前記分割支柱4材と分割支柱材5とを組み合わせることにより、図4に示されるように、前記半枠部同士4A、5Aによって矩形状中空部Mが形成され、前記柱用芯材2が嵌合されるようになっている。ユニット材3の設置状態では、図4に示されるように、前記分割支柱材4の半枠部4Aの係合部4a、4bが柱用芯材2の被係合部2b、2cに係合し、前記分割支柱材5の半枠部5Aの係合部5a、5bが柱用芯材の被係合部2d、2eに係合するように取付けられ、前記柱用芯材2を囲む一対の分割支柱材4,5の組合せによって支柱9、9…が構成される。
前記上部側横材6は、同じく押出し成型されたアルミ形材とされ、図9に示されるように、前記分割支柱材4、5の半枠部4A、5Aに対応する部分に平板状の天板部6Aを有し、この天板部6Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部6Bを備えている。
前記下部側横材7も同じく押出し成型されたアルミ形材とされ、台形状の中空部7Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部7Bを備えている。また、前記中空部7Aの内部には組立て用ビスポケット12が2箇所設けられている。
前記分割支柱材4,5及び横材6,7によって四周が枠組みされ、前記パネル嵌合溝4A、5B、6B、7Bが周方向に沿って連続形成され、このパネル嵌合溝4A、5B、6B、7Bにグレチャン11が嵌合されるとともに、このグレチャン11によってパネルPが嵌合支持され、ユニット材3が構成されている。なお、図示例では、図8に示されるように、分割支柱材4,5の下端部が下部側横材7よりも若干突出し、脚部17を有するように組立てられている。
次に、前記フェンス構造1の施工手順について図11〜図19に基づいて詳述する。図示の例は、両側部に側壁を有する場合を示し、6つのユニット材3,3…を横方向に沿って隣接配置する場合について示す。
<アンカーボルト挿入孔10の形成及び硬化性樹脂の充填>
先ず、図11に示されるように、コンクリート基礎H面上に、所定の柱間隔Lの間隔で前記柱用芯材2,2…を立設する位置を墨出しした後、これら各位置にアンカーボルト挿入孔10,10…をドリルによって穿孔するとともに、これらアンカーボルト挿入孔10内に二液性エポキシ樹脂などの硬化性樹脂を充填する。なお、始端側の側壁には振止め金具13を設け、最端部のユニット材3を支持するようにするのが望ましい。
<最初のユニット材3の取付け>
次に、始端側最端部のユニット材3の取付けを行う。なお、これ以降の作業は前記硬化性樹脂が未硬化の状態で行われる。
図12に示されるように、最端部のアンカーボルト挿入孔10に柱用芯材2を単独で、下端側のアンカーボルト12をアンカーボルト挿入孔10に差し込んで取り付けておく。最初に取り付けるユニット材3は、最端部側の柱は分割支柱材4,5同士を組み合わせて支柱9を完成しておくとともに、他方側の分割支柱材5に柱用芯材2を仮嵌合させた状態とし、最端部側の支柱9を柱用芯材2に嵌合させるようにしながら落し込んで設置し、前記仮嵌合させた柱用芯材2を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルト12を前記アンカーボルト挿入孔10に差し込むことにより当該最初に取り付けるユニット材3の設置を完了する。
<標準部(中間部)のユニット材3の取付け>
図13に示されるように、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、設置対象のユニット材3は設置済みのユニット材3の反対側となる他方側の分割支柱材5に柱用芯材2を仮嵌合させた状態とし、設置済みのユニット材3の柱用芯材2に対して一方側の分割支柱材4を嵌合させるようにしながら落し込みによって設置する。
次いで、図14に示されるように、前記仮嵌合させた柱用芯材2を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルト12を前記アンカーボルト挿入孔10に差し込むことにより当該ユニット材3の設置を完了する。
以降は、図15に示されるように、上記手順を繰り返すことによって水平方向に沿って順にユニット材3〜3を設置する。
<最後のユニット材3の取付け>
最後の終端側最端部のユニット材3の取付けを行う。図16に示されるように、最端部側の柱は分割支柱材同士4,5を組み合わせて支柱9を完成しておく。そして、最端部のアンカーボルト挿入孔10に柱用芯材2を単独で、下端側のアンカーボルト12を差し込んで取り付けたならば、前記最後に取り付けるユニット材3を持ち込み、設置済みのユニット材3の柱用芯材2に対して一方側の分割支柱材4を嵌合させるとともに、最終端部側の支柱9を前記単独で取り付けた柱用芯材2に嵌合させようにしながら落し込んで設置を完了する。
<ユニット材3,3…取付け後の作業>
すべてのユニット材3〜3の設置が完了したならば、図17に示されるように、上部側横材6,6…同士を繋ぎ材23により連結した後、図18に示されるように、前記上部側横材6の上面に長手通しの笠木部材8、8…を配設したならば、図3に示されるように、笠木部材8をビス22、22…によって固定する。
次に、各ユニット材3〜3の通り精度及び鉛直精度の調整を行う。通り精度及び鉛直精度の調整は、例えば各支柱9,9…の下面と施工面との間にスペーサーを差し込んで高さ及び傾きを調整することができる。なお、前記笠木部材8の設置は前記通り精度、鉛直精度の調整を終えてから設置するようにしてもよいし、或いは後述のレベル調整を終えてから行うようにしてもよい。
その後は、前記硬化性樹脂の硬化を待ってから、レベル調整を行う。レベル調整は、支柱9の高さ方向位置を調整した後、前記支柱9と柱用芯材2との連結固定を図るため、図3に示されるように、背面側にビス20、20…をねじ込んで両者を堅固に固定する。
最後に、各支柱材9の基端部を囲むように付け根カバー24を設置して作業を完了する。なお、前記付け根カバー24は半割構造とされ、支柱材9の外側から設置可能となっている。
ところで、前記硬化性樹脂の硬化を待つ間、通り精度や鉛直精度の調整を終えた各ユニット材3〜3が風圧を受けたり、不意の荷重を受けて位置ズレしたりするのを防止するため、前記各ユニット材3〜3を仮設固定材によって保持するのが望ましい。具体的には、図19に示されるように、笠木部材8にシャコ万力14を取付け、アングル繋ぎ材14を介して控え柱15によって支持するようにしたり、図20に示されるように、隣接してパイプ足場が存在する場合には、シャコ万力14と足場材16とを繋ぎ材17により連結することにより保持することができる。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、ユニット材3の枠組み内部にパネルPを嵌合支持させるようにしたが、図21に示されるように、枠組み内部に複数の桟材50…、51…を配設したユニット材3とすることも可能である。図21(A)は、縦桟50、50…を配置した例であり、図21(B)は、横桟51,51…を配置した例である。これ以外に、横/縦ルーバー等を配置した形式とすることもできる。更には、図21(C)に示されるように、これらの組合せとすることも可能である。
(2)上記形態例では、フェンス構造1として説明したが、手摺りとしても全く同様の構造を採用することが可能である。
1…フェンス構造、2…柱用芯材、3…ユニット材、4・5…分割支柱材、4A・5A…半枠部、6…上部側横材、7…下部側横材、8…笠木部材、9…支柱、12…アンカーボルト、P…パネル、M…矩形状中空部

Claims (5)

  1. 下端側にアンカーボルトを一体的に備え施工面上に横方向に所定間隔で立設された柱用芯材と、両側部に配置された分割支柱材及び上下部に配置された横材によって四周が枠組みされ、枠組み内部にパネル又は複数の桟材が配置されるとともに、前記柱用芯材間に設置されるユニット材と、前記上部側の横材の上面に長手通しで設けられた笠木部材とからなり、前記ユニット材の分割支柱材は、断面視で前記柱用芯材の略片側半分を囲む半枠部を有するとともに、該半枠部の両端部に夫々、前記柱用芯材に対する係合部を有し、前記柱用芯材は前記係合部に対応する部位に被係合部を有し、前記柱用芯材を囲む一対の分割支柱材の組合せによって支柱が構成されたフェンス又は手摺りの施工方法であって、
    前記施工面上に、アンカーボルト挿入孔をドリルによって穿孔するとともに、これらアンカーボルト挿入孔内に硬化性樹脂を充填し、
    前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、設置対象のユニット材は設置済みのユニット材の反対側となる他方側の分割支柱材に柱用芯材を仮嵌合させた状態とし、設置済みのユニット材の柱用芯材に対して一方側の分割支柱材を嵌合させるようにしながら落し込みによって設置したならば、前記仮嵌合させた柱用芯材を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルトを前記アンカーボルト挿入孔に差し込むことにより当該ユニット材の設置を完了する手順を繰り返すことによって水平方向に沿って順にユニット材を設置することを特徴とするフェンス又は手摺りの施工方法。
  2. 最初に取り付けるユニット材は、最端部側の柱は分割支柱材同士を組み合わせて支柱を完成しておくとともに、他方側の分割支柱材に柱用芯材を仮嵌合させた状態とし、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、最端部のアンカーボルト挿入孔に柱用芯材を単独で下端側のアンカーボルトを差し込んで取り付けたならば、前記最初に取り付けるユニット材を持ち込み、最端部側の支柱を柱用芯材に嵌合させるようにしながら落し込んで設置し、前記仮嵌合させた柱用芯材を下方側にスライドさせ下端側のアンカーボルトを前記アンカーボルト挿入孔に差し込むことにより当該最初に取り付けるユニット材の設置を完了する請求項1記載のフェンス又は手摺りの施工方法。
  3. 最後に取り付けるユニット材は、最端部側の柱は分割支柱材同士を組み合わせて支柱を完成しておき、前記硬化性樹脂が未硬化の状態で、最端部のアンカーボルト挿入孔に柱用芯材を単独で下端側のアンカーボルトを差し込んで取り付けたならば、前記最後に取り付けるユニット材を持ち込み、設置済みのユニット材の柱用芯材に対して一方側の分割支柱材を嵌合させるとともに、最端部側の支柱を前記単独で取り付けた柱用芯材に嵌合させようにしながら落し込んで設置し、当該最後に取り付けるユニット材の設置を完了する請求項1、2いずれかに記載のフェンス又は手摺りの施工方法。
  4. すべてのユニット材の設置が完了したならば、上部側横材同士を連結し、前記笠木部材を設置し、各ユニット材の通り精度及び鉛直精度の調整を行った後に、前記硬化性樹脂の硬化を待ってレベル調整を行い、フェンス又は手摺りの施工を完了する請求項1〜3いずれかに記載のフェンス又は手摺りの施工方法。
  5. 前記硬化性樹脂の硬化を待つ間、前記各ユニット材を仮設固定材によって保持するようにした請求項4記載のフェンス又は手摺りの施工方法。
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