JP6307357B2 - 作業車両 - Google Patents

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本発明は、機体の前部に搭載したエンジンを後部側を支点として前部側が開閉自在なボンネットで覆い、このボンネットの前面に通気孔を備えるセンターカバーと左右のヘッドライトを設ける乗用型田植機やトラクタ等の作業車両に関する。
乗用型田植機やトラクタ等の作業車両においては、機体の前部にエンジンやラジエータ等を搭載すると共に、これら原動機部をボンネットで覆っている。また、ボンネットは後部側を支点として前部側を開閉自在に取り付け、ボンネットを開いてエンジン回りなどの点検整備を行えるようにしている。さらに、ボンネットの前面に通気孔を備えるセンターカバー(フロントグリル)と左右のヘッドライト(前照灯)を取り付け、その後方および下方が開放する略箱状の一体的なボンネットになすと、ボンネットを開いた際に原動機部の大半が露出するので点検整備をより簡単に行える。
そして、ボンネットの前面にヘッドライトを設ける場合、当然にしてヘッドライトに電力を供給する電線を接続する必要がある。この場合、ヘッドライトに接続する電線を結束帯やチューブ、粘着テープなどでまとめ、端部にコネクタを取り付けるワイヤーハーネスが用いられ、このワイヤーハーネスは、ボンネットを開閉する際に原動機部等に接触しないように複数のハーネスクランプ等によってボンネットの内面に沿わせて固定している。なお、ハーネスクランプは、ラジエータ周囲の熱風を遮断するシール部材ブラケットやヘッドライトステー、或いはサイドライトステーの適宜の位置に固定している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2010−163036号公報
前述した特許文献1に記載されているように、ヘッドライトのワイヤーハーネスをシール部材ブラケットやヘッドライトステー、或いはサイドライトステーに支持させると、特別な支持部材が不要となり、部品点数を削減してコストを抑えることができる。しかし、このものでは、支持部材にハーネスクランプを取り付けた上でワイヤーハーネスをハーネスクランプで固定しているため、ハーネスクランプと共に螺子等のハーネスクランプを取り付ける部品を必要とし、当初の部品点数を削減してコストを抑えるという目的が必ずしも達成されていない。また、ハーネスクランプを支持部材に取り付ける工数も当然にして発生するから、ボンネットの製作時間の面でも改善の余地がある。
そこで、本発明は、上記のような問題に鑑み、ヘッドライトのワイヤーハーネスを特別な支持部材を不要としながら、ハーネスクランプやハーネスクランプ自体の取付部品を不要とし、また、ワイヤーハーネスが原動機部等に接触したり、振動による擦れ合いを生じさせることなく、確実にワイヤーハーネスをボンネットに配索することができる作業車両を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、機体の前部に搭載したエンジンを後部側を支点として前部側が開閉自在なボンネットで覆い、このボンネットの前面に通気孔を備えるセンターカバーと左右のヘッドライトを設ける作業車両において、前記ボンネットに前記センターカバーを取り付けるにあたり、前記ボンネット前面の開口の背面側周囲に複数の台座を後方に延出して一体成形し、該台座に取り付け支持される取付部をセンターカバーに設け、前記ボンネット前面の開口を後方からセンターカバーで塞ぐように構成し、前記左右のヘッドライトに電力を供給するワイヤーハーネスを、ボンネットの後部寄りから前部寄りに向けて、その内面に沿わせて配索するにあたり、前記センターカバーに複数のフックをL字状に屈曲して一体成形し、前記ボンネットに前記センターカバーを取り付けた際に、ボンネットの前記台座がセンターカバーの前記複数のフックの間に位置するように配置することで前記ワイヤーハーネスをフックと台座に支持させて蛇行状に配索することを特徴とする。
また、本発明は、第2に、前記ワイヤーハーネスをその中途から分岐させて左右一側のヘッドライトに接続すると共に、ワイヤーハーネスの先端側を、前記フックに支持させて左右方向に配索して左右他側のヘッドライトに接続することを特徴とする。
本発明の作業車両によれば、左右のヘッドライトに電力を供給するワイヤーハーネスを、ボンネットの後部寄りから前部寄りに向けて、その内面に沿わせて配索するにあたり、ボンネットの前面に設けたセンターカバーに通気孔とは別にフックを一体成形し、このフックにワイヤーハーネスを支持させて配索するから、ワイヤーハーネスを特別な支持部材を設けることなく支持することができる。また、フックがハーネスクランプの役割を担うのでハーネスクランプやハーネスクランプの取付部品を不要とし、ワイヤーハーネスの配索に伴う部品点数を削減して製造コストを抑えることができる。
さらに、前記フックをL字状に屈曲成形すると共に、このフックの前方側にボンネットの内面を対向させ、前記ワイヤーハーネスを両者によって狭窄して配索すると、ワイヤーハーネスを確実にその位置に止め置くことができ、不測にワイヤーハーネスがフックから外れて原動機部等に接触することを防止することができる。また、フックをL字状になすことにより、例えば、センターカバーをフックとともにアンダーカット処理を不要としながら射出成形によって、安価に製作することができる。
また、前記ボンネットの内面に台座を一体成形し、前記ワイヤーハーネスをフックと台座に支持させて蛇行状に配索すると、ワイヤーハーネスが湾曲しながら蛇行してフックや台座に確実に係合し、ワイヤーハーネスの配索方向(長手方向)のずれを押さえることができる。そのため、機体振動等によってワイヤーハーネスが支持部材(フック、台座)と擦れ合ってワイヤーハーネスの被覆が破れて短絡する、といった不具合を防止することができる。
そして、前記ワイヤーハーネスをその中途から分岐させて左右一側のヘッドライトに接続すると共に、ワイヤーハーネスの先端側を、前記フックに支持させて左右方向に配索して左右他側のヘッドライトに接続すると、左右のヘッドライトに別々にワイヤーハーネスを配索するものにくらべ、ワイヤーハーネスの組込み工程を簡略化できるだけでなく、電線の束が占める空間を少なくして、ワイヤーハーネスの原動機部等への接触を防止することができる。
乗用型田植機の側面図である。 乗用型田植機の平面図である。 ボンネットを透過して原動機部を示す乗用型田植機の正面図である。 ワイヤーハーネスの配索を示すボンネットの背面図である。 ワイヤーハーネスの配索を示す図4のA-A線で切断した断面図である。 ワイヤーハーネスの配索を示すボンネットの底面側から見た斜視図である。 センターカバーを示し、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は側面図、(c)は正面図、(d)は背面図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3に示すように乗用型田植機1は、前輪2と後輪3を備えた機体4の後部にリンク機構5を介して植付装置6を昇降自在に連結している。前記機体4は、シャシフレーム7、トランスミッションケース8、フロントアクスルケース9、リヤアクスルケース10等を一体的に連結して構成される。また、機体4の前部にはエンジン11が搭載される。
前記エンジン11は、水冷直列3気筒ディーゼルエンジンで構成され、その出力軸が機体4の左右方向を向くようにシャシフレーム7の前部寄りに取り付けた防振ゴムを介して最低地上高より高い位置にマウントされる。そのため、エンジン11を畦を乗り越えさせ、前輪2を畦際ギリギリまで近づけることができ、機体4の旋回や苗補給を余裕を持って行うことができる。
また、エンジン11後方のシャシフレーム7には、図示しないラジエータブラケットが立設され、このラジエータブラケットには電動モータで駆動されるラジエータファンを備えたラジエータを取り付けてある。さらに、ラジエータの後方に立設したステアリングハンドル12を上部に備えるステアリングコラム13は、リヤパネルカバー14によって後方寄りを覆っている。また、リヤパネルカバー14には多数の通気孔15が設けてあり、この通気孔15からラジエータファンによって吸引された冷却風はラジエータを冷却した後、エンジン11の周囲を通って前方側、或いは前方下方側へ向けて排風される。
なお、前記ステアリングコラム13の中途とラジエータブラケットの上部は、図示しない連結ブラケットによって相互に連結されており、この連結ブラケットには、主変速レバー16等のレバーガイドが設けてあると共に、計器盤や前照灯等の各種スイッチを備えたメーターパネル17が取り付けてある。また、連結ブラケットの前部寄りの左右端には、エンジン11等の原動機部を覆うボンネット18の支点ピン19が設けられ、ボンネット18は支点ピン19に後部側上部が回動自在に支持され、前部側が開閉自在に構成されている。
さらに、前記原動機部には、エンジン11の上方右側にエアクリーナ20が設けられていると共に、エンジン11の前部寄りに設けるエキゾーストマニホールド21には排気管22が取り付けられている。この排気管22は前部左側寄りのエキゾーストマニホールド21から機体4の左右中央寄りに向かい、また、中央寄りから下方に向かい、さらに、下方において左フロントステップ23Lの下方に設けたマフラー24に向けて左右方向に折曲している。
なお、燃料タンク25はリヤステップ26の下方に設けられ、その給油口27が補助ステップ28の後方においてステップ26上に臨むため、給油作業を楽に行うことができる。また、右フロントステップ23R下方のシャシフレーム7にはバッテリ29が、また、リヤステップ26後方のシャシフレーム7にはシートカバー30が取り付けられ、このシートカバー30上には運転席31が設けられている。
そして、エンジン11の動力は、ベルトによりトランスミッションケース8に取り付けた図示しない静油圧式無段変速装置(HST)と油圧ポンプに伝達される。また、静油圧式無段変速装置により変速された動力は、トランスミッションケース8に内装した主クラッチ機構及び副変速機構を経て、フロントアクスルケース9とリヤアクスルケース10に軸支した車軸に伝達され、前輪2と後輪3が駆動される。さらに、前記主クラッチ機構に伝達された動力はトランスミッションケース8に内装した株間変速機構に分配され、この株間変速機構から植付PTOシャフト(不図示)及びプロペラシャフト32等を介して植付装置6に伝達される。
一方、植付装置6は6条植えとなっており、前高後低状に傾斜して複数のマット苗を載置する苗載台33、苗載台33の下端から1株分づつ苗を植付爪(ビーク)34により掻き取って植え付けるロータリ植付機構35、走行跡や旋回跡を整地しながら植え付け箇所を均すフロート36等を備えて構成される。より詳細には、前記エンジン11からの動力はトランスミッションケース8を経て、植付PTOシャフト及びプロペラシャフト32等を介して植付装置6のドライブケース37に入り、苗載台33を左右往復スライド駆動すると共に、苗載台33の縦送りベルト38を駆動してマット苗を下方に間欠的に縦送りする。
また、ドライブケース37からロータリ植付機構35を構成するプランタケース39を経て、ロータリケース40が回転駆動され、ロータリケース40に取り付けたプランタアーム41に装着した植付爪34が苗載台33の下端から1株分づつ苗を掻き取ると共に、掻き取った苗をフォーク42で押し出して苗を田面に植え付ける。なお、前記リヤアクスルケース10に伝達された動力は、プロペラシャフト43を介して植付装置6の前部寄りに設けたロータ44にも伝達され、ロータ44はこれにより回転して枕地を均して苗を綺麗に植え付けることができる。
さらに、機体4の前部寄りの左右両側部には、予備苗(マット苗)を収容した苗箱を3枚載置可能な予備苗台45と、予備苗を収容した苗箱をスライドさせて苗載台33側に供給するスライド式予備苗台46を設けている。また、シャシフレーム7の前部にはセンターポール47を前後に回動自在に設け、シャシフレーム7の左右にはトレースマーカー48を設けている。なお、49は植付装置6に起倒自在に取り付ける線引きマーカーである。
次に、前述したボンネット18の構造を詳細に説明すると、図4及び図6に示すようにボンネット18はポリプロピレン等の合成樹脂によって後方および下方が開放した略箱状に一体成形され、後部寄りの左右上面には、前記した支点ピン19を嵌合するボス部18a,18aを設けている。また、ボンネット18の天井部T、左右側璧部S、及び前壁部Fには通気孔18b,18c,18dを設けている。これらの通気孔18b,18c,18dは、ラジエータを冷却した後の冷却風をボンネット18内から排風したり、エンジン11を停止した後にボンネット18内に熱気がこもるのを防止する。
また、ボンネット18の前壁部Fの中央寄り下部内面には、キャッチ部18eを設けている。このキャッチ部18eには、その下面に金属プレート50を螺子とナットにより取り付け、一方、センターポール47をシャシフレーム7の前部に取り付けるブラケットにはマグネットを取り付ける。これにより、ボンネット18を支点ピン19回りに開いた後、ボンネット18を閉じた際に、金属プレート50がマグネットの磁力によって引き寄せられ、ボンネット18を閉じ姿勢に保持することができる。なお、ボンネット18の先端側を支点ピン19回りに持ち上げた後、センターポール47を後方に回動させてポール47の先端をキャッチ部18eに納めると、ボンネット18を開き姿勢に保持することができる。
さらに、ボンネット18前面の前壁部Fには開口18fを設け、この開口18fを塞ぐようにセンターカバー51と左右のヘッドライト52,52を取り付けている。この内、センターカバー51は図7に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂によって一体成形され、多数の通気孔51a・・を備える。これらの通気孔51a・・は、ボンネット18の通気孔18b,18c,18dと同様にラジエータを冷却した後の冷却風をボンネット18内から排風したり、エンジン11を停止した後にボンネット18内に熱気がこもるのを防止する。なお、ラジエータ冷却風の風圧が低く、且つ走行中であれば、通気孔51a・・を通ってボンネット18内に外気が逆に流入し、原動機部を直接、冷却することもある。
また、センターカバー51は上端と下端の左右に取付部51bを一体成形し、各取付部51bには嵌合孔51cを設けている。さらに、センターカバー51の下端には、前方に向かう略L字状のフック51dを左右方向に間隔をおいて4箇所、一体に屈曲成形している。そして、センターカバー51の背面側(内面)中央の下端には、突起51eを一体成形している。なお、センターカバー51は、ボンネット18と一体に成形することもできる。
しかし、センターカバー51の部位をボンネット18の意匠性を考慮して別の色にしたい場合がある。その場合、射出成形において2色成形を行うこともできるが成形費が高くなる欠点がある。そこで、本実施形態ではセンターカバー51をボンネット18とは別に成型してコストダウンを図っている。また、センターカバー51に設けるフック51dは、例えば、U字状になしてもよい。しかし、そのような形状にすると射出成形においてアンダーカット処理が必要となり、コストアップとなる。そこで、本実施形態ではフック51dを略L字状になすことにより、アンダーカット処理を不要としてコストダウンを図っている。
一方、前記左右のヘッドライト52,52は、図4等に示すように、そのハウジング52a内にソケット52bを介して図示しないランプバルブが納められ、前面にはレンズ52cを設けている。また、ハウジング52aの周囲4箇所には取付部52dを一体成形し、各取付部52dには嵌合孔52eを設けている。
従って、ボンネット18前面の開口18fを塞ぐようにセンターカバー51と左右のヘッドライト52,52を取り付ける際には、ボンネット18の開口18fの背面側(内面)周囲に8箇所、一体成形された丸棒状の突起18gを備えたコ字状の台座18hに、センターカバー51の取付部51b又はヘッドライト52の取付部52dを、後方側から各嵌合孔51c、52eが突起18gに嵌るように差し込み、その上、各突起18gにスピードナット53を装着して取り付ける。なお、ヘッドライト52の機体中央寄りの2箇所の取付部52dは、センターカバー51の取付部51bに重ね合わせて止着しており、これによりスピードナット53の個数を削減することができる。
そして最後に、本発明に係る左右のヘッドライト52,52へのワイヤーハーネスの配索方法について説明する。すなわち、左右のヘッドライト52,52に電力を供給するワイヤーハーネス54は、プラス線とマイナス線の2線をチューブに納め、その一端側にコネクタ55を備えるものである。なお、前記コネクタ55は機体4側に設けた図示しないスイッチ用のマイクロコンピュータの出力側に接続され、メーターパネル17に設けた前照灯スイッチが押されて入りとなると、コネクタ55を介してワイヤーハーネス54に電圧が印加される。
また、前記コネクタ55はボンネット18の一側(右側)のボス部18aの下方近傍に臨み、ワイヤーハーネス54の後端側は、ボンネット18の天井部Tの右端側内面に一体形成した前後方向3箇所設けたハーネス取付部18iの突起18jに、その基部を差し込んでスピードナット53によって止着したクランプ56によって固定している。また、ワイヤーハーネス54は、その後、ボンネット18の前面側の湾曲する内面に沿って垂れ下がり、ボンネット18の前壁部Fの上部内面で再びクランプ56によって固定している。
なお、この場合のクランプ56は、右ヘッドライト52の機体中央寄りの上部の取付部52dに一体成形した突起52f,52fに、その基部を差し込んでスピードナット53によって止着したものである。さらに、ワイヤーハーネス54は、一方のクランプ56に取り付ける前に枝線54aを分岐しており、この枝線54aを他方のクランプ56に取り付けた後、枝線54aの先端を右ヘッドライト52のソケット52bに接続している。
また、ボンネット18の前面側の湾曲する内面に沿って更に垂れ下がったワイヤーハーネス54は、センターカバー51の下端側を取り付けるボンネット18の右側台座18hの下端に引っ掛けてボンネット18前壁部F内面の左側に向けて配索される。即ち、右側台座18hの下端からワイヤーハーネス54は、先ずセンターカバー51に形成したフック51dに支持された後、センターカバー51に形成した突起51eに引っ掛けて持ち上げられ、再びフック51d、左側台座18h、フック51dの順に支持・係止され、ワイヤーハーネス54はこの部位で上下、或いは前後方向に蛇行して配索される。そして、ボンネット18前壁部F内面の左側に至ったワイヤーハーネス54は、その先端を左ヘッドライト52のソケット52bに接続している。
なお、ワイヤーハーネス54は図5に示すように、フック51dに支持される際にフック51dの前方側(前面)がボンネット18の前壁部Fによって塞がれ、また、ボンネット18の前壁部Fに形成した開口18fの端縁は内側に向けて湾曲し、センターカバー51下端に形成した後方側への折曲縁に重なり、従って、ワイヤーハーネス54の上方側はこの開口18fの端縁によって塞がれるので、ワイヤーハーネス54はフック51dとボンネット18前壁部Fの内面によって狭窄して配索される。そして、ワイヤーハーネス54をフック51dに通す際には、フック51dを下方に若干湾曲させてボンネット18前壁部Fの内面との間に間隙を作り、ワイヤーハーネス54をここから通せばよく、その後、フック51dは自らの弾性によって復元する。
そして、以上のように構成する本発明の実施形態において、左右のヘッドライト52,52に電力を供給するワイヤーハーネス54は、ボンネット18の天井部Tの右端側内面に前後方向に配索し、ワイヤーハーネス54をボンネット18内面の左右一側のコーナー部に位置させる。そのため、ワイヤーハーネス54をエンジン11等の原動機部との接触を防止することができる最適な位置に臨ませることができる。また、ワイヤーハーネス54は、ボンネット18の前面側の湾曲する右側内面に沿って垂れ下がり、機体4の左右中心から右側に離して配索する。
そのため、エンジン11の前部左側寄りに設けるエキゾーストマニホールド21から機体4の左右中央寄りに向かい、また、中央寄りから下方に向かう排気管22に対してワイヤーハーネス54は可能な限り遠ざけて配索することができ、高温となる排気管22の熱影響をワイヤーハーネス54は受け難くなっている。さらに、ワイヤーハーネス54は、その中途から枝線54aを分岐させて、先ず右側のヘッドライト52に接続する。そして、ワイヤーハーネス54をさらに機体4の左右方向に向けて配索して左側のヘッドライト52に接続する。
従って、左右のヘッドライト52,52に別々にワイヤーハーネスを配索するものにくらべ、ワイヤーハーネス54のボンネット18への組込み工程を簡略化でき、また、ワイヤーハーネス54の配索経路を少なくして原動機部等への接触を防止し、さらに、ワイヤーハーネス54の長さを短縮してコストダウンを図ることができる。
そして、ワイヤーハーネス54を機体4の左右方向に向けて配索するにあたり、センターカバー51の下端側に一体成形したフック51dやボンネット18に一体成形した台座18h、或いはセンターカバー51に一体成形した突起51eを利用して、ワイヤーハーネス54を強固、且つ確実に固定することができるから、ワイヤーハーネス54の特別な支持部材やハーネスクランプが不要となり、部品点数を削減してコストを抑えることができる。
なお、ワイヤーハーネス54は、ボンネット18の天井部Tの右端側内面に前後方向に配索したが、天井部Tの左端側内面に前後方向に配索してもよく、この場合、枝線54aを左側のヘッドライト52に接続した後、ワイヤーハーネス54の先端側を右側のヘッドライト52に接続することになる。また、センターカバー51の下端側に一体成形したフック51dはL字状になしたが、U字状に成形してもよく、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
1 乗用型田植機
4 機体
11 エンジン
18 ボンネット
18h 台座
51 センターカバー
51a 通気孔
51d フック
51e 突起
52 ヘッドライト
54 ワイヤーハーネス

Claims (2)

  1. 機体の前部に搭載したエンジンを後部側を支点として前部側が開閉自在なボンネットで覆い、このボンネットの前面に通気孔を備えるセンターカバーと左右のヘッドライトを設ける作業車両において、前記ボンネットに前記センターカバーを取り付けるにあたり、前記ボンネット前面の開口の背面側周囲に複数の台座を後方に延出して一体成形し、該台座に取り付け支持される取付部をセンターカバーに設け、前記ボンネット前面の開口を後方からセンターカバーで塞ぐように構成し、前記左右のヘッドライトに電力を供給するワイヤーハーネスを、ボンネットの後部寄りから前部寄りに向けて、その内面に沿わせて配索するにあたり、前記センターカバーに複数のフックをL字状に屈曲して一体成形し、前記ボンネットに前記センターカバーを取り付けた際に、ボンネットの前記台座がセンターカバーの前記複数のフックの間に位置するように配置することで前記ワイヤーハーネスをフックと台座に支持させて蛇行状に配索することを特徴とする作業車両。
  2. 前記ワイヤーハーネスをその中途から分岐させて左右一側のヘッドライトに接続すると共に、ワイヤーハーネスの先端側を、前記フックに支持させて左右方向に配索して左右他側のヘッドライトに接続することを特徴とする請求項1に記載の作業車両。
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