JP6304932B2 - 情報機器及び情報伝達方法 - Google Patents

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Description

本発明は、情報機器及び情報伝達方法に関する。
一般に、背面表示部とタッチパネルとを備えた撮像装置が知られている。タッチパネルは、撮像に関する種々の入力を受け付ける。例えば特許文献1には、動画撮影を行っているときに、タッチパネルがタッチされると静止画を取得する撮像装置に係る技術が開示されている。
例えば特許文献2には、ディスプレイの表示面を覆うように設置されたタッチパネルを上下左右に変位させる機構が開示されている。特許文献2には、タッチパネルを種々の振動パターンで平面方向に振動させて、操作者の指先に触覚を通じて情報を提供したり、タッチパネルに触れた指を所定のボタン位置まで誘導したりすることについて開示されている。
特開2005−198068号公報 特開2003−058321号公報
撮像装置においては、視覚を撮影のために集中させるため、撮像装置からユーザへの情報伝達に視覚以外の感覚が用いられることは有効である。上記特許文献2のように、指先が触れている例えばタッチパネルを振動させることで情報を伝達することは、触覚を利用して情報伝達を行う意味で利点がある。しかしながら、特許文献2に開示されている振動機構は、複雑で大掛かりである。
本発明は、視覚以外の感覚を利用して情報伝達を行うための情報機器及び情報伝達方法を提供することを目的とする。
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、情報機器は、ユーザに伝達する情報である伝達情報毎に異なる変形信号を出力する信号生成部と、複数の場所に配置される可撓性の薄板状の圧電部材であって、各々の前記圧電部材は、前記変形信号に応じた位置が部分的に変形可能なように構成されている、圧電部材と、各々の前記圧電部材に設けられており、前記圧電部材とユーザとの接触状態を前記圧電部材毎に検出する接触検出部と、前記接触状態に応じて変形させる前記圧電部材を複数の場所に配置された前記圧電部材のうちから選択する信号切換部とを具備し、前記接触検出部は、前記圧電部材とユーザとの接触面積を前記接触状態として検出し、前記信号切換部は、前記接触面積が最も広い前記圧電部材を、前記変形信号に基づいて変形させる前記圧電部材として選択する
前記目的を果たすため、本発明の一態様によれば、情報伝達方法は、複数の場所に配置される可撓性の薄板状の圧電部材であって、各々の前記圧電部材は、変形信号に応じた位置が部分的に変形可能なように構成されている、圧電部材と、各々の前記圧電部材に設けられており、前記圧電部材とユーザとの接触状態を前記圧電部材毎に検出する接触検出部とを有する情報機器を用いた情報伝達方法であって、前記圧電部材とユーザとの接触面積を前記接触状態として検出することと、形させる前記圧電部材として、複数の場所に配置された前記圧電部材のうちから前記接触面積が最も広い前記圧電部材を選択することと、ユーザに伝達する情報である伝達情報毎に異なる前記変形信号を出力することと、前記変形信号に基づいて選択された前記圧電部材を変形させることとを具備する。
本発明によれば、視覚以外の感覚を利用して情報伝達を行うための情報機器及び情報伝達方法を提供できる。
第1の実施形態に係るデジタルカメラの構成例の概略を示すブロック図。 第1の実施形態に係るデジタルカメラにおける圧電素子の配置例を示す概略図。 第1の実施形態に係るデジタルカメラにおける圧電素子の配置例を示す概略図。 第1の実施形態に係る圧電素子の構成例を示す概略図。 第1の実施形態に係る圧電素子の動作例を説明するための概略図。 第1の実施形態に係る圧電素子の動作例を説明するための概略図。 第1の実施形態に係る電力供給回路の構成例を示す概略図。 第1の実施形態に係るデジタルカメラにおける処理の一例の概略を示すフローチャート。 第1の実施形態に係るデジタルカメラが出力する音声の一例を示す図。 第1の実施形態に係るデジタルカメラにおける圧電制御処理の一例の概略を示すフローチャート。 第1の実施形態に係る有効範囲について説明するための図。 第1の実施形態に係る動作例について説明するための図。 第2の実施形態に係る動作例について説明するための図。 第2の実施形態に係るデジタルカメラにおける圧電制御処理の一例の概略を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る有効範囲について説明するための図。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態に係るデジタルカメラ100の構成例の概略を図1に示す。この実施形態で情報機器のアプリケーションとしてデジタルカメラを取り上げたのは、表示画面を利用したユーザインターフェースがありながら、アクティブな撮影シーンにおいては、それだけを目視できない状況があり、かつ機器を身近に把持して、視覚以外の感覚(触覚、聴覚等)を有効利用できるからである。本発明に係る情報機器は、同様に他の機器への応用が可能であることは言うまでもない。この図に示されるように、デジタルカメラ100は、画像処理制御部1と、撮像部2と、操作部3と、記録部4とを備える。画像処理制御部1は、後述するとおり、デジタルカメラ100の各部の動作を制御し、また、取得した画像の処理等を行う。撮像部2は、レンズ等を含む光学系や撮像素子等を含み、被写体像に基づいて画像信号を生成する。操作部3は、例えばレリーズボタンや、レンズの焦点距離を変更するためのズームボタンや、モードを選択するためのダイヤル等、ユーザからの各種入力を取得する。記録部4は、画像処理制御部1が処理を行うための各種プログラム等が記録されている。また、記録部4にはデータベース(DB4a)が記録されている。このDB4aには、後述するスピーカーからユーザに向けて出力する音声についてのデータや、圧電素子5を用いてユーザに伝達される振動のパターン等が含まれている。
デジタルカメラ100は、表示部8と、エレクトロニックビューファインダー(EVF)9と、アイセンサ10と、タッチパネル11とを備える。表示部8は、例えば液晶ディスプレイを含み、画像処理制御部1の制御下で各種画像を表示する。表示部8には、液晶ディスプレイに限らず、有機ELディスプレイ等の他の表示素子が用いられてもよい。EVF9は、高精細な表示素子を含み、画像処理制御部1の制御下で各種画像を表示する。ユーザは、EVF9を覗き込むようにしてEVF9に表示された画像を見る。このため外光の影響を受けにくく、EVF9は視認性のよい表示を行える。表示部8及びEVF9は、例えば撮像部2で取得し、画像処理制御部1で画像処理されたスルー画を表示する。また、表示部8及びEVF9は、例えば各種カメラの設定等を表示する。また、表示部8は、例えば撮影された画像を表示する。アイセンサ10は、アイセンサ10の付近に顔があるか否かを非接触に検出することで、ユーザがEVF9を覗いているか否かを検出するためのセンサである。タッチパネル11は、表示部8上に設けられており、ユーザが表示部8をタッチしたときに、そのタッチ位置を検出する。しかしながら、これらの表示部は、機器の利用状況によっては凝視できない場合があり、視覚をそこに集中していると、アクティブなシーンでは危険な場合もある。撮影領域だけを見つめるのも、視野が制限されていて、もっとよい被写体が来るなど重要な状況変化に対応できない場合がある。また、表示部と異なる部位の操作用の部位を動かすのに集中していると、必ずしも表示部を見ていない場合がある。さらに、表示部が反射していたりすると、操作部位が表示部に近接していたり表示部上に設けられていても、目視確認が困難な場合がある。
デジタルカメラ100は、複数の圧電素子5と、複数の電力供給回路6と、複数のタッチ検出部7とを有する。圧電素子5は、後述のとおり、ユーザの手に触れる位置に設けられている。圧電素子5は、撓むことによってユーザに情報を伝達する。電力供給回路6は、圧電素子5に電力を供給し、圧電素子5を駆動する。タッチ検出部7は、圧電素子5と組み合わされて、ユーザが圧電素子5に触れている位置を検出する。
本実施形態に係るデジタルカメラ100において、圧電素子5が配置されている場所を図2及び図3を参照して説明する。図2に圧電素子5aとして示されているように、圧電素子5は、例えばカメラ本体110のうち、ユーザが撮影を行うためにレリーズボタン6aに右手人差し指を掛けてデジタルカメラ100を把持したときに、右手310が触れる位置に設けられている。また、図2に圧電素子5bとして示されているように、圧電素子5は、撮影を行うためにユーザがデジタルカメラ100を把持したときに左手320で触れる、例えばレンズ120のレンズリングに設けられている。また、図3に圧電素子5cとして示されているように、圧電素子5は、表示部8及びタッチパネル11上の一部又は全面に設けられている。
圧電素子5は、上述の3箇所の全てに設けられてもよいし、これらのうち一部に設けられていてもよい。また、上述の3箇所は一例であり、ユーザが撮影のためにデジタルカメラ100を把持したときに、右手又は左手が触れる位置に配置されていればよい。圧電素子5が配置される位置は、触覚が敏感である指先が触れる位置が好ましい。カメラの場合は、グリップ部やレンズ部周囲など代表的なホールディング場所が決まっており、こうした場所がそれに当たるが、他の機器においても、ユーザが把持する場所、皮膚が接触する場所が想定されている場合が多い。
本実施形態で用いられる圧電素子5について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、圧電素子5の概略を示す。圧電素子5は、例えばL体のポリ乳酸又はD体のポリ乳酸を含む圧電素子層51を有する。この圧電素子層51を挟持するように、共通電極層52と微小電極層53とが設けられている。微小電極層53には、個別にその電位が変化する複数の微小電極が設けられている。共通電極層52と微小電極層53との間に電位差があると、圧電素子層51は伸縮し、その結果、圧電素子層51は撓む。圧電素子層51にポリ乳酸が用いられることで、単純な構造で大きな変位が得られる。
例えば、図5に示されるように、微小電極層53のうち、ユーザの指330が触れている部分に対応する微小電極53aにのみ信号電圧が印加されると、その部分の圧電素子層51が撓む。その結果、この部分に触れているユーザの指は、この撓みを感知する。例えば図6に示されるように、微小電極層53のうち、信号電圧を印加する微小電極を順に変化させると、圧電素子層51のうち撓んでいる位置が変化する。ユーザの指は、この撓みによって膨らんでいる位置の変化を感知することができる。ここで、ユーザが膨らんでいる位置を感知しやすいように、圧電素子5は、膨らみの大小を細かく変化させて振動させるようにしてもよいし、一定の膨らみを有したまま位置だけを変化させてもよい。
把持する場所、皮膚が接触する場所が想定されている場合でも、さらに厳密にユーザの癖や指や接触部位の個人差などを考慮して圧電素子5の撓み位置を決定した方がより効果的である。特に、平らな面やなだらかな曲面部では、ユーザによって触れられる領域に差異があり、触れられていない場所の圧電素子層51を撓ませても、的確な情報伝達ができないからである。ただし、特定のボタン等の制限された領域では、特にこうした考慮は不要である。
圧電素子5は、外力によって撓むとその電位が変化する。この電位変化を検出することで、ユーザが圧電素子5に触れた位置を取得することができる。タッチ検出部7は、このような圧電素子5の電位変化に基づいて、ユーザが圧電素子5に触れた位置を取得する。
圧電素子5aにはタッチ検出部7aが設けられており、圧電素子5bにはタッチ検出部7bが設けられている。圧電素子5cは、タッチパネル11に設けられているので、圧電素子5cには、タッチ検出部7は設けられていない。もちろん、別の検出部が設けられてもよい。
本実施形態に係る圧電素子5の微小電極層53へ電力を供給する電力供給回路6の概略を図7に示す。微小電極層53は、第1の微小電極53−1、第2の微小電極53−2のように、複数の微小電極を含む。電力供給回路6には、定電圧源61が設けられている。定電圧源61は、それぞれ供給電位が異なる第1の定電圧源61−1と、第2の定電圧源61−2と、第3の定電圧源61−3と、第4の定電圧源61−4とを含む。これら定電圧源の数は、圧電素子5の撓み量の刻みに依存し、4つに限らずいくつであってもよい。
電力供給回路6は、画像処理制御部1からの制御信号が入力されるデコード部65を有する。デコード部65は、第1のスイッチ(SW)制御回路62−1、第2のSW制御回路62−2等のスイッチ制御回路62に接続されており、これらスイッチ制御回路に制御信号を出力する。各スイッチ制御回路62は、後述のスイッチのON又はOFFを制御する。
第1乃至第4の定電圧源61は、それぞれ第1のSW制御回路62−1によって制御されるスイッチ63−1を介して第1の微小電極53−1に接続されている。したがって、第1のSW制御回路62−1が複数の第1のスイッチ63−1のそれぞれをON又はOFFにすることで、ONになった定電圧源の電圧に応じて第1の微小電極53−1の電位は変化する。
同様に、第1乃至第4の定電圧源61は、それぞれ第2のSW制御回路62−2によって制御されるスイッチ63−2を介して第2の微小電極53−2に接続されている。したがって、第2のSW制御回路62−2が複数の第2のスイッチ63−2のそれぞれをON又はOFFにすることで、ONになった定電圧源の電圧に応じて第2の微小電極53−2の電位は変化する。以下同様に、各微小電極の電位は、スイッチ制御回路62によって制御される。
デジタルカメラ100には、記録媒体12が着脱自在に設けられている。記録媒体12は、一般的な記録媒体であり、デジタルカメラ100で取得された画像等を記録する。デジタルカメラ100は、マイク13と、スピーカー14とを備える。マイク13は、デジタルカメラ100の外部の音声を受信し、音声信号を画像処理制御部1に出力する。スピーカー14は、画像処理制御部1の制御下で、デジタルカメラ100の外部へ音声を出力する。また、デジタルカメラ100は、時計15を備える。時計15は、撮像時刻等を記録するために、画像処理制御部1に時刻を出力する。
画像処理制御部1は、撮影制御部1aと、画像処理部1bと、表示制御部1cと、信号生成部1dと、タッチ位置特定部1fと、信号切換部1gと、音声解析部1hとを含む。撮影制御部1aは、例えば撮像部2の各部のように撮影に係る部分の制御を行う。撮影制御部1aは、シャッタ速度、絞り、フォーカシング、焦点距離調整等を行う。画像処理部1bは、撮像部2で取得された画像信号について画像処理を施し、撮像画像やスルー画を作成する。表示制御部1cは、表示部8やEVF9の表示を制御する。また、表示制御部1cは、アイセンサ10の検出結果に基づいて、例えばアイセンサによってユーザがEVF9を覗いているときは画像をEVF9に表示させ、ユーザがEVF9を覗いていないときは表示部8に表示させる等の判断をする。
信号生成部1dは、圧電素子5を駆動するための駆動信号を出力する。また、信号生成部1dは、音声合成部1eを有する。音声合成部1eは、スピーカー14から出力する音声の合成を行う。信号生成部1dは、DB4aに記録されているデータに基づいて、圧電素子5やスピーカー14へ出力する信号を生成する。タッチ位置特定部1fは、タッチパネル11による検出信号や、タッチ検出部7による検出信号を解析し、ユーザによってタッチされた位置を特定する。信号切換部1gは、3つある圧電素子5a,5b,5cのうち、何れの圧電素子5に駆動信号を出力するか決定する。音声解析部1hは、マイク13で取得した音声を解析し、例えばユーザが発した声による指示を取得する。
次に本実施形態に係るデジタルカメラ100の動作について説明する。本実施形態に係るデジタルカメラ100は、ユーザが、表示部8等への表示を目視によって確認しなくても、圧電素子5の撓みや振動とスピーカー14から出力される音声とによって、所定の動作について認識できるように構成されている。本実施形態では、ユーザが指定した動作について振動又は音声が出力される例を示す。本実施形態に係るデジタルカメラ100の動作を示すフローチャートを図8に示す。
ステップS101において、画像処理制御部1は、撮影モードであるか否かを判定する。撮影モードであると判定されたとき、処理はステップS102に進む。ステップS102において、画像処理制御部1は、撮像部2から撮像画像を取得し、画像処理を施して、スルー画を作成する。
ステップS103において、画像処理制御部1は、アイセンサ10から検出信号を取得し、アイセンサ10が感知状態であるか否かを判定する。アイセンサ10が感知状態でないと判定されたとき、すなわち、ユーザがEVF9を覗いていないと判定されたとき、処理はステップS104に進む。ステップS104において、画像処理制御部1は、ステップS102で作成したスルー画を、表示部8に表示させる。
ステップS105において、画像処理制御部1は、タッチパネル11から検出信号を取得し、表示部8に表示された画面内についてタッチされたか否かを判定する。画面内がタッチされたと判定されたとき、処理はステップS106に進む。ステップS106において、画像処理制御部1は、タッチされた位置が表示部8に表示された種々の動作を示すアイコン上であるか否かを判定する。アイコン上であると判定されたとき、処理はステップS121に進む。一方、アイコン上でないと判定されたとき、処理はステップS107に進む。
ステップS107において、画像処理制御部1は、タッチレリーズ動作を行う。すなわち、画像処理制御部1は、タッチパネル11がタッチされた位置に応じた表示部8に表示された被写体に合焦させる動作を行う。続いて撮像部2に撮像を行わせ、取得された画像に画像処理を施した画像を記録媒体12に記録させる。
ステップS105の判定において画面内がタッチされていないと判定されたとき、処理はステップS108に進む。ステップS108において、画像処理制御部1は、例えば操作部3から入力信号を取得し、レリーズボタンが押圧された等の撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影操作が行われていないと判定されたとき、処理はステップS101に戻る。一方、撮影操作が行われたと判定されたとき、処理はステップS109に進む。ステップS109において、画像処理制御部1は、撮像部2に撮像を行わせ、取得され画像処理を施した画像を記録媒体12に記録させる。その後、処理はステップS101に戻る。
ステップS103の判定においてアイセンサ10が感知状態であると判定されたとき、処理はステップS111に進む。ステップS111において、画像処理制御部1は、EVF9に、ステップS102で作成したスルー画を表示させる。ステップS112において、画像処理制御部1は、動作選択がされたか否かを判定する。動作選択は、例えば操作部3のボタンやダイヤルなどが操作されることで行われる。また、動作選択は、例えばマイク13への音声の入力によってなされる。このとき画像処理制御部1は、入力された音声に基づいて、音声認識を行う。動作選択がなされていないと判定されたとき、処理はステップS101に戻る。一方、動作選択がなされたと判定されたとき、処理はステップS121に進む。
ステップS121において、画像処理制御部1は、複数の圧電素子5について、ユーザの指が触れている位置を取得する。ここでユーザの指が触れている位置は、例えば表示部8に設けられた圧電素子5cであればタッチパネル11から取得する。また、レンズやカメラ本体に設けられた圧電素子5においては、その圧電素子5とともに配置されたタッチ特定部7からタッチ位置を取得する。ステップS122において、画像処理制御部1は、複数ある圧電素子5のうち、最もユーザの指が触れている面積が大きい場所を特定し、選択された動作に対応する触覚刺激を出力する圧電素子5を選択する。
ステップS123において、画像処理制御部1は、圧電制御処理を行う。圧電制御処理では、選択された動作を表す音声と、その音声と同期した動作を表す触覚刺激とを出力する。例えば、「望遠ズーム」や「広角ズーム」動作が選択されたとき、図9に示されるような音声が出力される。この音声の音の高低に合わせて、図6を参照して説明したように、圧電素子5の膨らみ位置が変化する。例えば高音程膨らみ位置が指先方向となり、低音程膨らみ位置が指の根元方向となるように、膨らみ位置が変化する。
この選択した動作は、表示部上に設けられたタッチパネルの操作でもよいし、併設された十字キーやタッチパッドの操作でもよく、別の部分に設けられたリング操作部やスイッチ類の操作でもよい。触覚刺激は、タッチ操作の場合は、タッチ部に刺激を出してもよく、把持された部分や身体に接触した部分を検出してそこに刺激を出してもよい。タッチパネルのスライド操作等では、スライドする過程に応じた振動を発生する応用も可能で、平面上のおぼつかない感覚を補助することができる。例えば、ブラインドタッチ式のスライドや所定のパターンをなぞるようなスライドが正しく行われたか否かを、タッチされている点の振動や、他の把持部など皮膚接触部への振動によってユーザに正しく伝えることが可能となる。また、ユーザの感覚の個人差に応じて、この刺激の量を変更することも可能であり、例えば、把持の強さを検出し、把持が弱い人には弱い刺激、強い人には強い刺激を出すようにしてもよい。これによって、刺激に驚いて、機器を落としてしまうような問題を解決できる。
圧電制御処理について図10に示すフローチャートを参照して詳述する。ステップS201において、画像処理制御部1は、同一の動作の選択操作がなされた回数が100回未満であるか否かを判定する。100回未満であると判定されたとき、処理はステップS202に進む。ステップS202において、画像処理制御部1は、ユーザが選択した動作に対応する音声パターンをDB4aから取得する。ステップS203において、画像処理制御部1は、ユーザが選択した動作に対応する振動パターンをDB4aから取得する。
ステップS204において、画像処理制御部1は、ステップS122で選択された触覚刺激を出力する圧電素子5における、接触位置の有効範囲を判定する。ここで、有効範囲は、例えば次のように決定される。すなわち、図11に示されるように、例えば圧電素子5において、縦長の微小電極が横方向に並べられている場合、長さ方向は横方向となる。このとき、接触位置201が図のようになっていた場合、この接触位置201の重心を通り長さ方向に平行な直線が設定され、この直線上の接触位置201の範囲が有効範囲202と決定される。
ステップS205において、画像処理制御部1は、ステップS202で取得された音声パターンに基づいて、当該音声の一音の出力を行う。この音声出力と同時に、ステップS204で判定された有効範囲と、ステップS203で取得された振動パターンとに基づいて、出力する一音に相当する触覚刺激を圧電素子5に出力させる。当該触覚刺激については、例えば有効範囲内で触覚刺激がなされるように触覚刺激のパターンが調整される。また、有効範囲の中央が、出力音声の所定の音程となるように設定される。
ステップS206において、画像処理制御部1は、一音の出力時間である所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定されたとき、処理はステップS205に戻り、その一音の出力を継続する。一方、所定の時間が経過していると判定されたとき、処理はステップS207に進む。ステップS207において、画像処理制御部1は、出力すべき言葉が終わり出力終了であるか否かを判定する。出力終了であると判定されたとき、処理は図8を参照して説明しているメインフローに戻る。一方、出力終了でないと判定されたとき、処理はステップS208に進む。ステップS208において、画像処理制御部1は、次の一音に対応する触覚刺激出力位置を決定する。その後処理はステップS205に戻り、次の一音の触覚刺激と音声とを出力する。このようにして、出力すべき言葉の音声と触覚刺激とを一連として出力する。
ステップS201の判定において、操作回数が100回以上であると判定されたとき、処理はステップS211に進む。処理がステップS211に進むとき、ユーザは、音声と触覚刺激とを100回にわたり繰り返し知覚しているので、当該音声と触覚刺激とを結びつけて記憶していると考えられる。このようなユーザは、触覚刺激を受けるだけで音声が無くても対応する音声を想起すると考えられる。そこで本実施形態では、操作回数が100回以上であるとき、音声を出力せずに触覚刺激のみを出力する。このようにすることで、静かな場所での撮影において、出力音声が邪魔になることが防止され得る。
この実施例では、視覚的には二次元、三次元的に情報を明確に豊富に与えられるのに対し、聴覚では時間的な変化を要するし、同じ場所での触覚では感知できる情報量が少ないことを対策し聴覚、触覚、又は必要に応じて視覚も含め、複数の情報や刺激によって、情報の不確かさや少なさを補うようにしている。また、ユーザが刺激に対して慣れてくるにつけ、敏感になり、補助情報は減らしてもよいことを考慮した工夫をしている。これによって、省エネや、静音性などを確保できる。また、触覚刺激も、同一情報の伝達回数に応じて徐々に簡略化、制限するようにしてもよい。なお、100回という回数は、変更可能であり、ユーザの操作の速度などを判定することで慣れ具合を検出して増減させてもよい。
ステップS211において、画像処理制御部1は、ユーザが選択した動作に対応する振動パターンをDB4aから取得する。ステップS212において、画像処理制御部1は、ステップS122で選択された触覚刺激を出力する圧電素子5における、接触位置の有効範囲を特定する。ステップS213において、画像処理制御部1は、ステップS212で特定された接触位置の有効範囲と、ステップS211で取得された振動パターンとに基づいて、一音に相当する触覚刺激を圧電素子5に出力させる。
ステップS214において、画像処理制御部1は、一音に相当する触覚刺激の出力時間である所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定されたとき、処理はステップS213に戻り、その一音に相当する触覚刺激の出力を継続する。一方、所定の時間が経過していると判定されたとき、処理はステップS215に進む。ステップS215において、画像処理制御部1は、出力すべき言葉が終わり出力終了であるか否かを判定する。出力終了であると判定されたとき、処理は図8を参照して説明しているメインフローに戻る。一方、出力終了でないと判定されたとき、処理はステップS216に進む。ステップS216において、画像処理制御部1は、次の一音に対応する触覚刺激出力位置を決定する。その後処理はステップS213に戻り、次の一音に対応する触覚刺激を出力する。このようにして、出力すべき言葉に対応する触覚刺激を一連として出力する。
触覚に限らずユーザに対する五感の刺激をまとめて刺激情報と呼んでもよい。このように、単一の刺激では不慣れな刺激を、他の情報(刺激)で補助することで、ユーザに分かりやすい情報伝達が可能となる。特に、時間的に変化する情報や刺激は一過性であり、触り逃しや聞き逃しなどを対策するには複数情報の補助が好ましい。したがって、視覚的にも同様の表示を行ってもよい。このとき、表示をテロップ式にして時間変化を対応させてもよい。ユーザは頭の中でこの表示を読むので、その時のリズムや音程変化など、イントネーションに合わせて音声や振動を切り換えてもよい。
一過性の刺激は、現時点でどの部分まで出力されたのかがわかりにくいので、刺激の前後に始まりと終わりを示す補助的な刺激を出すようにしても良い。これによって、ユーザは心構えを持って刺激に対して神経を集中することも可能となり、伝達の確実さが増す。ただし、長々とした時間を要する情報伝達は機器の制御の軽快性を制限するので、中断操作用のスイッチを設けてもよい。また、時間がかかる刺激をどんどん短縮するようにしてもよい。
図8に戻って説明を続ける。ユーザは、ステップS123の圧電制御処理で提示された自らが選択した動作について、その選択で意図した選択であるか否かの判断結果を操作部3やタッチパネル11を用いて入力する。ステップS124において、画像処理制御部1は、操作部3やタッチパネル11から、ユーザが入力した意図した選択であるか否かの判断結果(選択OK又は選択NG)を取得し、選択OKであるか否かを判定する。選択OKでないと判定されたとき、処理はステップS126に進む。一方、選択OKであると判定されたとき、処理はステップS125に進む。ステップS125において、画像処理制御部1は、ユーザによって選択された動作に応じた制御又は設定を行う。その後、処理はステップS126に進む。
このOK表示を視覚的に行ってもよく、聴覚、触覚刺激(又は視覚)と合わせて行ってもよい。これによって、一つの情報が見逃され、聞き逃されても、別の感覚が補助して、確実性を増した操作を続行することができる。こうしたユーザに対する五感の刺激をまとめて、刺激情報と呼んでもよい。したがって、失敗してもすぐに挽回することもできる。また、スライド操作などではスピードや軌道の可変が可能となる。
ステップS126において、画像処理制御部1は、例えば操作部3から入力信号を取得し、撮影操作が行われたか否かを判定する。撮影操作が行われていないと判定されたとき、処理はステップS101に戻る。一方、撮影操作が行われたと判定されたとき、処理はステップS127に進む。ステップS127において、画像処理制御部1は、撮像部2に撮像を行わせ、取得された画像を記録媒体12に記録させる。その後、処理はステップS101に戻る。
ステップS101の判定において、撮影モードでないと判定されたとき、処理はステップS151に進む。ステップS151において、画像処理制御部1は、再生モードであるか否かを判定する。再生モードであると判定されたとき、処理はステップS152に進む。ステップS152において、画像処理制御部1は、記録媒体12に記録されている画像のうち選択されている画像を読出し、表示部8に表示させる。選択されている画像は、例えば表示モードが選択された初めは最新に記録された画像であってもよいし、サムネイル画像から選択された画像であってもよい。
ステップS153において、画像処理制御部1は、選択された画像の変更の操作が行われたか否かを判定する。画像変更の操作が行われていないと判定されたとき、処理はステップS101に戻る。一方、画像変更の操作が行われたと判定されたとき、処理はステップS154に進む。ステップS154において、画像処理制御部1は、選択画像を変更し、処理はステップS101に戻る。
ステップS151の判定において、再生モードが選択されていないと判定されたとき、処理はステップS155に進む。ステップS155において、画像処理制御部1は、通信動作等を行う。その後、処理はステップS101に戻る。
本実施形態によれば、デジタルカメラ100は、ユーザによる動作選択を、視覚を用いる表示部8等によらず、触覚を用いる圧電素子5によってユーザに提示することができる。その結果、ユーザは視覚を例えば撮影のフレーミング等に集中させることができる。撮影でなくとも、表示部を凝視できないような機器操作では、同様の効果を奏する。なお、本実施形態ではパターンに応じて圧電素子5の撓み位置を変化させる例を示したが、撓むタイミングが変化するものでもよい。
また、本実施形態のように、所定回数が繰り返されるまでは、圧電素子5による触覚刺激と、スピーカー14から出力される音声による聴覚刺激とが併用される。このため、触覚刺激と聴覚刺激とがそれぞれが弱い出力であっても、ユーザはデジタルカメラ100による提示を認識することができる。さらに、圧電素子5の撓む位置が音声の音程の高低と相関を有することは、これら2つの刺激の関連度合いが増すことによってユーザに感知されやすくなるという効果を有する。また、所定回数触覚刺激と聴覚刺激とが併用されることで、ユーザにおいて触覚刺激の記憶と音声の記憶とが結びつき、触覚刺激だけでも音声を伴うようにユーザは知覚することができるようになる。もちろん、他の感覚を補助させてもよいことは言うまでもない。
また、本実施形態では、デジタルカメラ100に複数の圧電素子5が設けられており、ユーザが触れている面積が大きい圧電素子5によって触覚刺激の出力が行われている。このように、圧電素子5が複数設けられることによって、使用状況に応じて様々な形態でユーザに把持されても、デジタルカメラ100は、情報伝達が確実に行われるという効果を奏する。
望遠ズーム動作と広角ズーム動作との場合を例に挙げて説明したが、種々の動作について本実施形態に係る提示方法は用いられ得る。動作毎に圧電素子5の振動パターン等を有していることで、ユーザは複数の動作について識別することができる。
また、本実施形態では、ユーザがデジタルカメラ100に動作を指示する入力を行ったときに、触覚刺激等が出力されることで確認が行われる例を示した。しかしながらこれに限らない。デジタルカメラ100は、ユーザが指示を入力したときに、その指示に基づいた動作を行いつつ、同時に触覚刺激等による動作内容の提示を行うように構成されてもよい。また、本実施形態は、ユーザからの指示の入力に応答するものに限らず、デジタルカメラ100からユーザへの種々の情報の伝達に用いられ得る。例えば合焦したか否かの判断結果や、露出がアンダーであるかオーバーであるか等の情報が出力され得る。
また、本実施形態では、日本語による音声と振動とが提示される場合を例示したが、例えば英語など他の言語で提示されてもよい。この場合、言語に応じて音声と振動とが一致するように、種々の言語に関して音声と振動のパターンがDB4aに記録されている。
また、例えば、露出補正のように、値を調整する必要がある動作については、圧電素子5にスライダのような動作を行わせてもよい。すなわち、例えば表示部8及びタッチパネル11と重ね合されている圧電素子5cが用いられる。図12に示されるように、圧電素子5cは、現在の露出補正の設定値に応じた位置が膨らむ。ユーザによって、この膨らみを移動させるようにタッチパネル11上で指がスライドすると、このスライドに合わせて圧電素子5cは膨らみ位置を変更させる。その結果、ユーザはスライダを操作しているような触覚を感じることができる。このとき、音声の刺激を補助するようにしてもよいことは言うまでもない。また、振動させるのは、タッチ部である必要はなく、機器の把持部などを検出して、そこを振動させても良い。もちろん、振動部材は、圧電素子でなく、モータの回転などによる部材の応用によっても振動パターンを変更することが可能である。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について説明する。ここでは、第1の実施形態との相違点について説明し、同一の部分については、同一の符号を付してその説明を省略する。第1の実施形態では、圧電素子5の振動位置が変化することで動作パターンをユーザに提示する。これに対して本実施形態では、圧電素子5が順々に点字を出力する。このため、圧電素子5は、膨らませる位置を2次元的に変化させられる。
例えば「露出変更」が選択された場合、図13に示されるように、「ロシュツヘンコウ」を表す点字が次々に圧電素子5によって提示される。すなわち、圧電素子5は、点字の突起部に相当する位置を次々に膨らませる。
圧電制御処理について図14に示すフローチャートを参照して説明する。ステップS301において、画像処理制御部1は、同一の動作の選択操作がなされた回数が100回未満であるか否かを判定する。100回未満であると判定されたとき、処理はステップS302に進む。ステップS302において、画像処理制御部1は、ユーザが選択した動作に対応する音声パターンをDB4aから取得する。ステップS303において、画像処理制御部1は、ユーザが選択した動作に対応する点字パターンをDB4aから取得する。
ステップS304において、画像処理制御部1は、ステップS122で選択された触覚刺激を出力する圧電素子5における、接触位置の有効範囲を判定する。ここで、有効範囲は、図15に示されるように、接触位置201に内接する長方形203とする。画像処理制御部1は、この長方形203内に点字を提示させる。また、有効範囲は、接触位置201の重心を中心とする所定の大きさの長方形としてもよい。この場合、点字の大きさが常に一定となるので、ユーザに認識されやすい。
ステップS305において、画像処理制御部1は、ステップS302で取得された音声パターンに基づいて、当該音声の一音の音声出力を行う。この音声出力と同時に、ステップS304で判定された有効範囲と、ステップS303で取得された点字パターンとに基づいて、出力する一音に相当する点字を表す触覚刺激を圧電素子5に出力させる。すなわち、圧電素子5は、点字に対応する点を突起させたり振動させたりする。
ステップS306において、画像処理制御部1は、一音の出力時間である所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定されたとき、処理はステップS305に戻り、その一音の出力を継続する。一方、所定の時間が経過していると判定されたとき、処理はステップS307に進む。ステップS307において、画像処理制御部1は、出力すべき言葉が終わり出力終了であるか否かを判定する。出力終了であると判定されたとき、処理は図8を参照して説明したメインフローに戻る。一方、出力終了でないと判定されたとき、処理はステップS308に進む。ステップS308において、画像処理制御部1は、次の一音に対応する点字パターンの出力位置を決定する。その後処理はステップS305に戻り、次の一音の触覚刺激と音声とを出力する。このようにして、出力すべき言葉の音声と点字による触覚刺激とを一連として出力する。
ステップS301の判定において、操作回数が100回以上であると判定されたとき、処理はステップS311に進む。本実施形態では、操作回数が100回以上であるとき、音声を出力せずに点字による触覚刺激のみを出力する。ステップS311において、画像処理制御部1は、ユーザが選択した動作に対応する点字パターンをDB4aから取得する。ステップS312において、画像処理制御部1は、ステップS122で選択された触覚刺激を出力する圧電素子5における、接触位置の有効範囲を特定する。ステップS313において、画像処理制御部1は、ステップS312で特定された接触位置の有効範囲と、ステップS311で取得された点字パターンとに基づいて、一音に相当する点字を表す触覚刺激を圧電素子5に出力させる。
当然、ここで一例として挙げた100回という回数は変更可能でもよい。また、音声と触覚刺激の他に視覚情報を併用してもよい。この場合、文字や記号やアイコンの他、色やパターンなどを利用して差異を表現してもよい。音声の場合、時間的な変化であり分かりやすいが即応性に欠けるので、他の感覚で代用できればよい。触覚について時間変化は必要ではないが、繊細な感覚を要し、慣れるのが大変である。触覚に加えて他の感覚を利用することで、このような慣れの問題を改善可能である。文字を読むような場合も、脳内で音声に変換しているので、文字情報を使ってもよい。代表的な例としては、テロップがある。しかしながら、テロップは、時間を要してユーザの視覚を制約するので、本発明のように、把持部などに情報伝達手段があると制約を取り払い、安全で分かりやすく、よりユーザの視覚を自由に有効利用した機器操作が可能となる。
ステップS314において、画像処理制御部1は、一音に相当する触覚刺激の出力時間である所定の時間が経過したか否かを判定する。所定の時間が経過していないと判定されたとき、処理はステップS313に戻り、その一音に相当する点字を表す触覚刺激の出力を継続する。一方、所定の時間が経過していると判定されたとき、処理はステップS315に進む。ステップS315において、画像処理制御部1は、出力すべき言葉が終わり出力終了であるか否かを判定する。出力終了であると判定されたとき、処理は図8を参照して説明したメインフローに戻る。一方、出力終了でないと判定されたとき、処理はステップS316に進む。ステップS316において、画像処理制御部1は、次の一音に対応する点字を表す触覚刺激の出力位置を決定する。その後処理はステップS313に戻り、次の一音に対応する触覚刺激を出力する。このようにして、出力すべき言葉に対応する点字による触覚刺激を一連として出力する。前述のように、音声はテロップなどの文字情報に置き換え可能である。
本実施形態によれば、ユーザは、第1の実施形態の場合と同様に、点字という、視覚以外の感覚によって、選択した動作を認識することができる。したがって、本実施形態によれば、ユーザは視覚を被写体の確認のために集中させることができる。その他、第1の実施形態の場合と同様の効果が得られる。点字は、音声同様、時間変化させてもよいが、詰めて表示したり、略字的に簡略化してもよい。即応性を増すにはこうした工夫を行うことが重要である。触覚は慣れるのに時間がかかるが、こうした工夫で、ユーザの感覚を繊細にして、伝達を確実にすることが可能である。操作の過程のみならず、操作の間違いを伝達してもよい。
なお、上述の第1及び第2の実施形態では、デジタルカメラ100を例に挙げて説明を行ったが、本発明は、スマートフォンや内視鏡など、手で握って操作を行う種々の撮像装置に用いられ得る。特に、画面を見ずにブラインドタッチを要求されるシーンで有効なので、各種情報機器や、医療機器、産業用機器などに応用することが可能であることは言うまでもない。
なお、ここで説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムによって実行され得る。このプログラムは、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体や記録部への記録の仕方は、製品出荷時にデジタルカメラ内に記録されるものでもよく、また配布された記録媒体を用いてデジタルカメラに導入されて利用されてもよく、またインターネットを介してダウンロードしてデジタルカメラに導入されて利用されてもよい。
1…画像処理制御部、1a…撮影制御部、1b…画像処理部、1c…表示制御部、1d…信号生成部、1e…音声合成部、1f…タッチ位置特定部、1g…信号切換部、1h…音声解析部、2…撮像部、3…操作部、4…記録部、4a…DB、5…圧電素子、6…電力供給回路、6a…レリーズボタン、7…タッチ検出部、8…表示部、9…EVF、10…アイセンサ、11…タッチパネル、12…記録媒体、13…マイク、14…スピーカー、51…圧電素子層、52…共通電極層、53…微小電極層、53−1…第1の微小電極、53−2…第2の微小電極、61−1…第1の定電圧源、61−2…第2の定電圧源、61−3…第3の定電圧源、61−4…第4の定電圧源、62−1…第1のSW制御回路、62−2…第2のSW制御回路、63−1…第1のスイッチ、63−2…第2のスイッチ、65…デコード部、100…デジタルカメラ、110…カメラ本体、120…レンズ。

Claims (13)

  1. ユーザに伝達する情報である伝達情報毎に異なる変形信号を出力する信号生成部と、
    複数の場所に配置される可撓性の薄板状の圧電部材であって、各々の前記圧電部材は、前記変形信号に応じた位置が部分的に変形可能なように構成されている、圧電部材と、
    各々の前記圧電部材に設けられており、前記圧電部材とユーザとの接触状態を前記圧電部材毎に検出する接触検出部と、
    前記接触状態に応じて変形させる前記圧電部材を複数の場所に配置された前記圧電部材のうちから選択する信号切換部と、
    を具備し、
    前記接触検出部は、前記圧電部材とユーザとの接触面積を前記接触状態として検出し、
    前記信号切換部は、前記接触面積が最も広い前記圧電部材を、前記変形信号に基づいて変形させる前記圧電部材として選択する、
    情報機器。
  2. 音声信号に応じた音声、又は文字信号に応じた文字を出力する出力部をさらに具備し、
    前記信号生成部は、さらに前記圧電部材の変形に応じた音声又は文字を出力するように前記出力部に前記音声信号又は文字信号を出力する、
    請求項に記載の情報機器。
  3. 前記出力部は、音声を出力し、
    前記圧電部材の変形位置と前記音声の音程の高さとには相関がある、
    請求項に記載の情報機器。
  4. 前記伝達情報毎に前記変形信号を出力した回数を記録する記録部をさらに具備し、
    前記信号生成部は、
    前記音声信号と前記変形信号とを出力して、前記音声の出力と前記圧電部材の変形とによる刺激を同時に行わせ、
    同一の前記伝達情報の前記回数の変化に従って、前記刺激を削減する、
    請求項又はに記載の情報機器。
  5. 前記圧電部材はポリ乳酸を含む請求項1乃至のうち何れか1項に記載の情報機器。
  6. 操作に応じた情報をユーザに伝達するために前記ユーザの複数の感覚に対する刺激を同時に出力する刺激部と、
    前記ユーザの慣れに従って前記刺激の種類又は程度を削減する刺激制御部と、
    をさらに具備する、
    請求項1乃至のうち何れか1項に記載の情報機器。
  7. 前記複数の感覚は、触覚と、視覚又は聴覚とであり、
    前記情報は、前記視覚を利用した文字情報の時間変化又は前記聴覚を利用した音声の時間変化と、前記触覚を利用した触覚刺激の時間変化とであり、
    前記刺激制御部は、前記ユーザの慣れに従って、前記刺激を利用した情報伝達にかかる時間を短縮させる、又は前記視覚若しくは前記聴覚を利用した情報伝達を、前記触覚を利用した情報伝達に代用させる、
    請求項に記載の情報機器。
  8. 複数の場所に配置される可撓性の薄板状の圧電部材であって、各々の前記圧電部材は、変形信号に応じた位置が部分的に変形可能なように構成されている、圧電部材と、各々の前記圧電部材に設けられており、前記圧電部材とユーザとの接触状態を前記圧電部材毎に検出する接触検出部とを有する情報機器を用いた情報伝達方法であって、
    前記圧電部材とユーザとの接触面積を前記接触状態として検出することと、
    形させる前記圧電部材として、複数の場所に配置された前記圧電部材のうちから前記接触面積が最も広い前記圧電部材を選択することと、
    ユーザに伝達する情報である伝達情報毎に異なる前記変形信号を出力することと、
    前記変形信号に基づいて選択された前記圧電部材を変形させることと、
    を具備する情報伝達方法。
  9. 前記圧電部材の変形に応じた音声又は文字を出力するように、前記音声に応じた音声信号、又は前記文字に応じた文字信号を出力することをさらに具備する、
    請求項に記載の情報伝達方法。
  10. 前記圧電部材の変形位置と相関がある音程の高さを有する音声を出力するように、前記音声に応じた音声信号を出力することをさらに具備する、
    請求項に記載の情報伝達方法。
  11. 前記音声信号と前記変形信号とは、前記音声の出力と前記圧電部材の変形とによる刺激を同時に行わせるように、同時に出力され、
    前記伝達情報毎に前記変形信号を出力した回数を記録することと、
    同一の前記伝達情報の前記回数の変化に従って、前記刺激を削減することと、
    をさらに具備する請求項又は10に記載の情報伝達方法。
  12. 操作に応じた情報をユーザに伝達するために、前記ユーザの複数の感覚に対する刺激を同時に出力することと、
    前記ユーザの慣れに従って前記刺激の種類又は程度を削減することと、
    をさらに具備する、
    請求項乃至11のうち何れか1項に記載の情報伝達方法。
  13. 前記複数の感覚は、触覚と、視覚又は聴覚とであり、
    前記情報は、前記視覚を利用した文字情報の時間変化又は前記聴覚を利用した音声の時間変化と、前記触覚を利用した触覚刺激の時間変化とであり、
    前記ユーザの慣れに従って、前記刺激を利用した情報伝達にかかる時間を短縮させる、又は前記視覚若しくは前記聴覚を利用した情報伝達を、前記触覚を利用した情報伝達に代用させることをさらに具備する、
    請求項12に記載の情報伝達方法。
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