JP2012123689A - タッチパネルを有する情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても確実に操作を行なえる情報処理装置を提供する。
【解決手段】 第1の位置P1がタッチされると、第1の位置P1とタッチパネル1の操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、タッチパネル1の操作領域を複数の領域に分割し、各領域に、実行可能な処理及び音声を対応させる。そして、第1の位置P1とは異なる第2の位置P2がタッチされると、第2の位置P2が含まれる領域A4に対応した音声を発生する。
【選択図】 図3
【解決手段】 第1の位置P1がタッチされると、第1の位置P1とタッチパネル1の操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、タッチパネル1の操作領域を複数の領域に分割し、各領域に、実行可能な処理及び音声を対応させる。そして、第1の位置P1とは異なる第2の位置P2がタッチされると、第2の位置P2が含まれる領域A4に対応した音声を発生する。
【選択図】 図3
Description
タッチパネルを備える情報処理装置に関する。
従来、入力装置としてタッチパネルを用いた情報処理装置が知られている。このような情報処理装置は、各処理に対応する擬似的な操作ボタンをタッチパネル上に描画し、この擬似的な操作ボタンを押下するように操作者がタッチパネルに触れることで、操作ボタンに対応させた処理を実行するように操作することができる。
しかしながら、タッチパネル上に描画される擬似的な操作ボタンは、物理的な操作ボタンとは異なり、操作ボタンの形状を指先で感じることや押下した感触を得ることが難しい。このため、目視できない状態においては誤操作を引き起こす恐れがある。
このようなタッチパネル上に描画される擬似的な操作ボタンの誤操作を低減するタッチパネルの文字認識方法及び文字入力方法が提案されている(特許文献1)。これらの方法では、タッチパネル画面の任意の位置でタッチすることにより入力操作がON状態のときに、第1の位置情報に応じて得られるタッチパネル画面の操作領域内の第1の位置を検出し、この第1の位置と操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって操作領域を複数の領域に分割して、各領域に対応する文字をタッチパネルに表示する。
そして、タッチ後のスライドにより入力操作が継続したON状態であること及びスライドにより移動した第2の位置情報を検出し、第2の位置情報に応じて得られる第2の位置を含む領域に対応させた文字を認識して表示する。スライド後に、指などをタッチパネルから離すリリース操作により、入力操作がOFF状態であることを検出し、現時点で表示している文字を確定する。
しかしながら、特許文献1の手法では、入力する文字をタッチパネルに表示するだけであるため、操作時には、操作の状態を把握するために画面を目視する必要がある。このため、他の作業をしながら操作する必要がある場合など、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況では、タッチパネルを確実に操作することが難しい。
そこで、本発明は、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても確実に操作を行なえる情報処理装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルを備え、該タッチ操作に応じた処理を実行する情報処理装置であって、音を発生する音発生手段と、タッチパネルから入力された位置情報に応じて音発生手段から所定の音を発生させる制御手段とを備え、制御手段は、タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、第1の位置情報に応じて得られる操作領域内の位置と操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、操作領域を複数の領域に分割する分割処理手段と、複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた音とを夫々対応させる対応処理手段と、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報がタッチパネルから入力されると、複数の領域のうち第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた音を、音発生手段から発生させる音発生処理手段とを備えることを特徴とする。
第1の発明によれば、操作者によってタッチパネルから第1の位置情報が入力された後、第2の位置情報が入力されると、制御手段の音発生処理手段は、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた処理に応じた音を音発生手段から発生させる。従って、操作者は、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても、音だけでタッチ操作に応じた処理を把握でき、確実な操作が行なえる。
第2の発明は、操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルを備え、該タッチ操作に応じた処理を実行する情報処理装置であって、振動を発生する振動発生手段と、タッチパネルから入力された位置情報に応じて振動発生手段から所定の振動を発生させる制御手段とを備え、制御手段は、タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、第1の位置情報に応じて得られる操作領域内の位置と操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、操作領域を複数の領域に分割する分割処理手段と、複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた振動とを夫々対応させる対応処理手段と、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報がタッチパネルから入力されると、複数の領域のうち第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた振動を、振動発生手段から発生させる振動発生処理手段とを備えることを特徴とする。
第2の発明によれば、操作者によってタッチパネルから第1の位置情報が入力された後、第2の位置情報が入力されると、制御手段の振動発生処理手段は、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた処理に応じた振動を振動発生手段から発生させる。従って、操作者は、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても、振動だけでタッチ操作に応じた処理を把握でき、確実な操作が行なえる。
第3の発明は、第2の発明において、振動発生手段がタッチパネルを振動させることを特徴とする。これによれば、振動発生手段によってタッチパネルを振動させることで、振動を伝達するための機器を別途装着させることなく、タッチパネルに触れている指などに振動を伝達させることができる。
第4の発明は、操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルと、音を発生する音発生手段と、該タッチ操作に応じた処理を実行する制御手段とを備える情報処理装置による情報処理方法であって、タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、第1の位置情報に応じて得られる操作領域内の位置と操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、操作領域を複数の領域に分割する分割処理と、複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた音とを夫々対応させる対応処理と、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報がタッチパネルから入力されると、複数の領域のうち第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた音を、音発生手段から発生させる音発生処理とを含むことを特徴とする。
第4の発明によれば、操作者によってタッチパネルから第1の位置情報が入力された後、第2の位置情報が入力されると、音発生処理は、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた処理に応じた音を音発生手段から発生させる。従って、操作者は、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても、音だけでタッチ操作に応じた処理を把握でき、確実な操作が行なえる。
第5の発明は、操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルと、振動を発生する振動発生手段と、該タッチ操作に応じた処理を実行する制御手段とを備える情報処理装置による情報処理方法であって、タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、第1の位置情報に応じて得られる操作領域内の位置と操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、操作領域を複数の領域に分割する分割処理と、複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた振動とを夫々対応させる対応処理と、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報がタッチパネルから入力されると、複数の領域のうち第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた振動を、振動発生手段から発生させる振動発生処理とを含むことを特徴とする。
第5の発明によれば、操作者によってタッチパネルから第1の位置情報が入力された後、第2の位置情報が入力されると、振動発生処理は、第1の位置情報とは異なる第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた処理に応じた振動を振動発生手段から発生させる。従って、操作者は、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても、振動だけでタッチ操作に応じた処理を把握でき、確実な操作が行なえる。
図1は、情報処理装置の実施形態の構成を示す図である。本情報処理装置は、車両に取り付けられたカーナビゲーションシステムであり、エアコン(空調装置)、ラジオ、カーナビゲーション、及びエコ表示の機能を処理する。ここで、エコ表示とは、燃料消費量の少ない運転をしているか等を表示する機能である。
情報処理装置は、操作領域を表示する画面を備えたタッチパネル1、入力された信号に応じて音を発生する音発生手段としてのスピーカ2、振動発生手段としての振動素子3、及び制御手段としての制御装置4から構成される。
タッチパネル1は、例えば、抵抗膜方式、表面型静電容量方式、又は投影型静電容量方式によって構成されるタッチパネルである。タッチパネル1は、その表面に操作者の指先が触れるタッチ操作によって電気的接点が変化し、電圧波形の変化などの電気的な変化を発生させる。この変化を検出することで、タッチ操作されたタッチパネルの位置に応じて、タッチパネル1の画面に表示された操作領域における位置情報を生成して出力する。
振動素子3は、例えば、回転軸上から重心をずらすことで、回転時に振動を発生する偏心モータ、又はコイルに流れる電流を変化させて、永久磁石とコイルとの間に発生する引力及び斥力を変化させることで振動を発生するボイスコイルモータなどで構成される。振動素子3は、タッチパネル1の背面に設けられ、振動素子3の振動によってタッチパネル1を振動できる。これによって、操作者がタッチパネル1をタッチ操作しているときに、振動素子3が振動することで、タッチパネル1に触れている操作者の指先に振動を伝達することができる。
制御装置4は、各種演算処理を実行するCPU41とこのCPU41で実行される各種演算プログラム、各種テーブル、演算結果などを記憶するROM及びRAMメモリからなる記憶装置(メモリ)42とを備え、タッチパネル1が生成した位置情報などの各種電気信号が入力されると共に、演算結果などに基づいてタッチパネル1、スピーカ2及び振動素子3などを制御する制御信号を出力する。
制御装置4は、タッチパネル1に表示する内容を表示制御信号として出力することで表示内容を切り替え、スピーカ2から発生させる音の内容を音制御信号として出力することで発生音を切り替え、或いは、振動素子3から発生させる振動の内容を振動制御信号として出力することで発生する振動を切り替える。また、制御装置4は、タッチ操作されることで生成された位置情報が入力されると、この位置情報に応じて後述の処理を実行する。
CPU41には、分割処理手段41a、対応処理手段41b、音発生処理手段41c、及び振動発生処理手段41dの4つの処理が設けられており、これらの処理の詳細は後述する。
タッチパネル1のタッチ操作は、「タッチ」と「スライド」と「リリース」との3つの操作が可能である。「タッチ」とは、操作者の指先などがタッチパネル1の表面に触れる操作である。この操作によって、タッチパネル1は、タッチされているタッチパネル1の操作領域内の位置に応じた位置情報を生成して電気信号として出力する。「スライド」とは、タッチした後に、指先をタッチパネル1に触れたまま、タッチした位置とは別の位置まで動かす操作である。この操作によってタッチされている操作領域内の位置が変化するため、タッチパネル1は、この変化した位置に応じた位置情報を新たに生成して電気信号として出力する。「リリース」とは、タッチパネル1にタッチしている指先をタッチパネル1から離す操作である。この操作によって、タッチパネル1は、タッチが終了したことを電気信号として出力する。
次に、図2及び図3を参照して、タッチパネルを操作するときの本実施形態の制御装置4による制御処理について説明する。図2は、操作者によってタッチパネル1の任意の位置である第1位置P1がタッチされたときに実行される制御装置4の制御の処理手順を示すフローチャートである。図3は、タッチ操作によるタッチパネル1の表示内容及びスピーカ2から再生される音声を示す図である。
図2の最初のステップST1では、第1位置P1に応じてタッチパネル1の操作領域内の位置情報として第1の位置情報C1を生成する。ここで、位置情報とは、CPU41のプログラム内部で扱うための情報であり、例えば、図3のタッチパネル1の左上を原点[0,0]とし、右上を[M,0]、左下を[0,N]、右下を[M,N]として、タッチパネル1の操作領域の任意の位置を[m,n]のように2次元座標で表される。ここで、M,N,m,nは正の数であり、M≧m,N≧nである。このように表された位置情報は、タッチパネル1の操作領域内の位置と対になる。
次にステップST2に進み、第1の位置情報C1に応じて得られる第1位置P1とタッチパネル1の操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、操作領域を処理の数になるように複数の領域に分割する。図3の例では、エアコン、ラジオ、カーナビゲーション、及びエコ表示の4つの処理があるため、第1位置P1とタッチパネル1の操作領域の縁とを結ぶ4つの線によって、A1〜A4の4つの領域に分割する。このとき、図3に示されるように、タッチされた第1位置P1を基点として、上下左右の方向に4つの領域A1〜A4が配置されるように斜線で分割する。本ステップST2の処理を実行するプログラムが、分割処理手段41aに該当すると共に、本発明の処理方法における「分割処理」に該当する。
次にステップST3に進み、領域A1〜A4の各領域に、処理、音声及び振動を対応させる。図3の領域A1には、エアコンに関する処理と、「エアコン」という音声と、エアコンを表す振動とを対応させる。本実施形態では、振動のパターンとして、例えば、0.5秒間隔で振動と停止を3回繰り返す振動パターン1、1秒間隔で振動と停止を2回繰り返す振動パターン2、1秒間の振動と0.5秒間の停止を2回繰り返す振動パターン3、0.5秒間の振動と1秒間の停止を3回繰り返す振動パターン4などを用意している。そして、エアコンを表す振動を振動パターン1と予め既定しておく。これにより、操作者の指先に振動パターン1の振動が伝達されると、操作者はエアコンを表す振動であると把握することができる。領域A1には、エアコンに関する処理を対応させたため、エアコンを表す振動として振動パターン1を対応させる。
領域A2には、ラジオに関する処理と、「ラジオ」という音声と、ラジオを表す振動として振動パターン2とを対応させる。領域A3には、カーナビゲーションに関する処理と、「カーナビ」という音声と、カーナビゲーションを表す振動として振動パターン3とを対応させる。領域A4には、エコ表示に関する処理と、「エコ表示」という音声と、エコ表示を表す振動として振動パターン4とを対応させる。本ステップST3の処理を実行するプログラムが、対応処理手段41bに該当すると共に、本発明の処理方法における「対応処理」に該当する。
次にステップST4に進み、領域A1〜A4の各領域に、ステップST3で対応させた処理を説明する文字を表示する。これは、図3に示されるように、領域A1に「エアコン」という文字を表示し、領域A2に「ラジオ」という文字を表示し、領域A3に「カーナビ」という文字を表示し、領域A4に「エコ表示」という文字を表示する。ステップST1〜ST4の処理によって、タッチパネル1の表示が図3(a)に示されるように表示される。但し、第1位置P1は、説明の便宜上示しているだけであり実際には表示されない。
次にステップST5に進み、リリースされたか否かを判定する。リリースされた場合には(ステップST5の判定結果がYES)、ステップST6に進み、初期画面に戻る。ここで、初期画面とはタッチ操作される前の画面であり、初期画面に戻った状態で再びタッチされると、ステップST1の処理が再び実行される。
ステップST5で、リリースされていないと判定された場合には(ステップST5の判定結果がNO)、ステップST7に進み、ステップST2によって得られた複数の領域(図3の例では、領域A1〜A4)のいずれかの領域にスライドされたか否かを判定する。図3(b)の例では、第1位置P1から領域A4内の任意の位置である第2位置P2にスライドされると、第2位置P2に応じて操作領域内の位置情報として第2の位置情報C2を生成する。そして、第2の位置情報C2が領域A4内にあるため、本ステップST7で領域A4にスライドされたと判定される。スライドされていない場合には(ステップST7の判定結果がNO)、再度ステップST5に進む。ステップST7で、スライドされたと判定された場合には(ステップST7の判定結果がYES)、ステップST8に進み、時間を計測するタイマーを開始する。ここで、タイマーとは、時間の経過と共に値が増加するものであり、この値の大きさに応じて経過した時間の長さを知ることができる。
次にステップST9に進み、上記ステップST3でスライドされた領域に対応させた音声を再生する。図3(b)の例では、第1位置P1から第2位置P2にスライドしているため、第2位置P2を含む領域A4に対応させた「エコ表示」という音声を再生する。本ステップST9の音声を再生する処理によって、操作者は、目視をしなくとも音声を聞くことでタッチしている領域に対応する処理を把握できる。本ステップST9の処理を実行するプログラムが、音発生処理手段41cに該当すると共に、本発明の処理方法における「音発生処理」に該当する。
次にステップST10に進み、上記ステップST3でスライドされた領域に対応させた振動を発生する。図3(b)の例では、第1位置P1から第2位置P2にスライドしているため、第2位置P2を含む領域A4に対応させたエコ表示を表す振動である振動パターン4を発生する。本ステップST10の振動を発生する処理によって、操作者は、目視をしなくともタッチパネル1の振動を指先で感じることでタッチしている領域に対応する処理を把握できる。本ステップST10の処理を実行するプログラムが、振動発生処理手段41dに該当すると共に、本発明の処理方法における「振動発生処理」に該当する。
次にステップST11に進み、規定時間が経過したか否かを判定する。この判定は、ステップST8で開始したタイマーの値が、所定の値以上になっている場合には規定時間が経過したとし、所定の値未満の場合には規定時間が経過していないとする。ステップST11で、規定時間が経過していないと判定された場合には(ステップST11の判定結果がNO)、ステップST12に進み、他の領域へスライドされたか否かを判定する。図3(c)の例では、領域A4内の第2位置P2から領域A1内の任意の位置である第3位置P3にスライドされている。このようなスライドが、規定時間が経過する前に行なわれた場合には、ステップST12で他の領域へスライドされたと判定する。ステップST12で、他の領域へスライドされたと判定された場合には(ステップST12の判定結果がYES)、上記ステップST8に進み、タイマーを再び最初から開始する。
ステップST12で、他の領域へスライドされていないと判定された場合には(ステップST12の判定結果がNO)、ステップST13に進み、上記ステップST5と同様に、リリースされたか否かを判定する。ステップST13で、リリースされたと判定された場合には(ステップST13の判定結果がYES)、上記ステップST6に進み初期画面に戻り、リリースされていないと判定された場合には(ステップST13の判定結果がNO)、上記ステップST11に進む。
ステップST11で、規定時間が経過したと判定された場合には(ステップST11の判定結果がYES)、ステップST14に進み、現時点でタッチされている位置を含む領域に、上記ステップST3で対応させた処理を実行する。図3(b)のように、第1位置P1から第2位置P2にスライド後、タッチされたままの状態で規定時間が経過し、ステップST14に進んだ場合には、第2位置P2を含む領域A4に対応させたエコ表示に関する処理を実行する。この図3(b)の場合に、第2位置P2に応じて得られる操作領域内の位置情報としての第2の位置情報C2が、本発明の第2の位置情報に該当する。
また、図3(c)のように、第2位置P2から第3位置P3にスライド後、タッチされたままの状態で規定時間が経過し、ステップST14に進んだ場合には、第3位置P3を含む領域A1に対応させたエアコンに関する処理を実行する。この図3(c)の場合に、第2位置P2から第3位置P3に位置が変更されたため、第3位置P3に応じて得られる操作領域内の位置情報としての第3の位置情報C3が、本発明の第2の位置情報に該当する。
ステップST6又はステップST14の処理が終了すると、本制御処理を終了する。
以上のように、本実施形態の情報処理装置は、制御装置4によって、最初にタッチされた第1位置P1とタッチパネル1の操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、操作領域を処理の数になるように複数の領域に分割する。そして、各領域に処理、音声及び振動を対応させ、第1位置P1とは異なる第2位置P2にスライドされると、第2位置P2を含む領域に対応させた音声を再生すると共に、第2位置P2を含む領域に対応させた振動を発生する。
操作者は、音声及び振動によって、現時点でタッチしている領域に対応した処理を把握できるため、目視時間が限られる状況や目視自体ができないような状況においても確実に操作を行なうことができる。
また、最初にタッチする第1位置P1が操作領域内の任意の位置でよいため、操作を開始する際にも目視をする必要がない。
また、本実施形態の対応処理手段41bは、言葉として意味を成さないような音ではなく、聞いただけで意味を理解可能な音声を再生している。例えば、図3の領域A1であれば、エアコンに関する処理であることを音だけで把握可能なように、「エアコン」という言葉を再生する。従って、処理と音との対応を覚える必要がなく、簡便な操作を実現できる。
また、本実施形態の振動素子3は、タッチパネル1を振動させることができるように設けられている。これによって、操作者に振動を伝達させるための機器を装着させることなく、タッチ操作をしている操作者の指先などに振動を伝達させ、この振動により現時点でタッチしている領域に対応した処理を把握させることができる。
なお、本実施形態では、「エアコン」、「ラジオ」、「カーナビ」及び「エコ表示」のように処理の数が4つであったが、処理の数はこれに限らず、4つ未満でも、5つ以上でもよい。これによっても、領域に対応させた音声の再生又は振動の発生によって、現時点でタッチしている領域に対応した処理を操作者に把握させ、確実な操作が行なえるという本発明の効果が得られる。
また、本実施形態では、図3に示されるように、「エアコン」、「ラジオ」、「カーナビ」及び「エコ表示」の4つの処理を選択する例のみを示したが、処理を選択した後に、この選択した処理の詳細な処理を選択できるように画面遷移をしてもよい。この場合には、例えば、図3の領域A1がタッチされている状態で図2のステップST14に進んだ場合に、エアコンに関する処理として、エアコンの設定温度を設定する「温度設定」、エアコンから出力される風量を設定する「風量設定」、エアコンの吹き出し口を設定する「吹き出し口設定」、除湿するか否かを設定する「除湿オン・オフ」、及びエアコンの電源を入れるか否かを設定する「電源オン・オフ」という5つの処理を選択する画面に遷移する。
そして、この画面に遷移した後に再びタッチパネル1にタッチされると、新たにこの位置を第1位置P1として設定し、分割処理手段41aによって5つの領域に分割する。対応処理手段41bによって、各領域に上記の5つの処理を1つずつ対応させ、各領域に対応した処理を表す音声及び振動を対応させる。
数多くの処理を選択できるようにすると、操作領域を分割してできる各領域の大きさが小さくなる。この場合には、意図しない領域をタッチしてしまう可能性が高くなり、誤操作が発生する恐れがある。これを回避するために選択できる処理数を少なくすると、操作者が実行できる処理が少なくなり、製品の操作性が悪化してしまう。そこで、上記のように画面遷移をさせることで、操作領域を分割してできる各領域の大きさを、意図しない領域をタッチしてしまう可能性を低く保ったまま、実行できる処理を増加させることができ、製品の操作性を向上できる。
また、本実施形態の分割処理手段41aは、図3に示されるように、斜線によって操作領域を領域A1〜A4に分割しているが、図4に示されるように、操作領域の縁に平行な複数の線で分割してもよい。更に、操作領域を分割する複数の線は直線である必要はなく、曲線であってもよい。これによっても、領域に対応させた音声の再生又は振動の発生によって、現時点でタッチしている領域に対応した処理を操作者に把握させ、確実な操作が行なえるという本発明の効果が得られる。
また、本実施形態では、音発生処理手段41cと振動発生処理手段41dとによって、現時点でタッチしている領域に対応した処理を操作者に把握させているが、音の再生のみ、又は振動の発生のみであってもよい。これによっても、現時点でタッチしている領域に対応した処理を操作者に把握させることができ、確実な操作を行なうことができる。
また、本実施形態では、聞いただけで意味を理解可能な音声を再生しているが、言葉として意味を成さないような音、例えば、ビープ音を再生するようにしてもよい。この場合には、ビープ音を断続的に再生するようにしたり、ビープ音の周波数を変更してビープ音の高さを変更することで様々なビープ音のパターンを作成することができる。
例えば、ビープ音の周波数として、低周波数FL[Hz]、高周波数FH[Hz]の2つの周波数で2種類の高さを表現可能にし、周波数がFL[Hz]のビープ音を0.5秒間隔で再生と停止を繰り返すビープ音パターン1、周波数がFH[Hz]のビープ音を0.5秒間隔で再生と停止を繰り返すビープ音パターン2、周波数がFL[Hz]のビープ音を1秒間隔で再生と停止を繰り返すビープ音パターン3、周波数がFH[Hz]のビープ音を1秒間隔で再生と停止を繰り返すビープ音パターン4などを用意し、エアコンに関する処理にビープ音パターン1、ラジオに関する処理にビープ音パターン2、カーナビに関する処理にビープ音パターン3、エコ表示に関する処理にビープ音パターン4を対応させる。
これによっても、領域に対応させたビープ音の再生によって、現時点でタッチしている領域に対応した処理を操作者に把握させ、確実な操作が行なえるという本発明の効果が得られる。
1…タッチパネル、2…スピーカ(音発生手段)、3…振動素子(振動発生手段)、4…制御装置(制御手段)、41…CPU、41a…分割処理手段、41b…対応処理手段、41c…音発生処理手段、41d…振動発生処理手段、42…メモリ。
Claims (5)
- 操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルを備え、該タッチ操作に応じた処理を実行する情報処理装置であって、
音を発生する音発生手段と、
前記タッチパネルから入力された位置情報に応じて前記音発生手段から所定の音を発生させる制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、前記第1の位置情報に応じて得られる前記操作領域内の位置と前記操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、前記操作領域を複数の領域に分割する分割処理手段と、
前記複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた音とを夫々対応させる対応処理手段と、
前記第1の位置情報とは異なる第2の位置情報が前記タッチパネルから入力されると、前記複数の領域のうち前記第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた音を、前記音発生手段から発生させる音発生処理手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルを備え、該タッチ操作に応じた処理を実行する情報処理装置であって、
振動を発生する振動発生手段と、
前記タッチパネルから入力された位置情報に応じて前記振動発生手段から所定の振動を発生させる制御手段とを備え、
前記制御手段は、
前記タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、前記第1の位置情報に応じて得られる前記操作領域内の位置と前記操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、前記操作領域を複数の領域に分割する分割処理手段と、
前記複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた振動とを夫々対応させる対応処理手段と、
前記第1の位置情報とは異なる第2の位置情報が前記タッチパネルから入力されると、前記複数の領域のうち前記第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた振動を、前記振動発生手段から発生させる振動発生処理手段と
を備えることを特徴とする情報処理装置。 - 請求項2に記載の情報処理装置において、前記振動発生手段は、前記タッチパネルを振動させることを特徴とする情報処理装置。
- 操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルと、音を発生する音発生手段と、該タッチ操作に応じた処理を実行する制御手段とを備える情報処理装置による情報処理方法であって、
前記タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、前記第1の位置情報に応じて得られる前記操作領域内の位置と前記操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、前記操作領域を複数の領域に分割する分割処理と、
前記複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた音とを夫々対応させる対応処理と、
前記第1の位置情報とは異なる第2の位置情報が前記タッチパネルから入力されると、前記複数の領域のうち前記第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた音を、前記音発生手段から発生させる音発生処理と
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 操作領域内のタッチ操作で接触した位置に応じて該操作領域内の位置情報を生成するタッチパネルと、振動を発生する振動発生手段と、該タッチ操作に応じた処理を実行する制御手段とを備える情報処理装置による情報処理方法であって、
前記タッチパネルから第1の位置情報が入力されると、前記第1の位置情報に応じて得られる前記操作領域内の位置と前記操作領域の縁とを結ぶ複数の線によって、前記操作領域を複数の領域に分割する分割処理と、
前記複数の領域に実行可能な複数の処理と各処理に応じた振動とを夫々対応させる対応処理と、
前記第1の位置情報とは異なる第2の位置情報が前記タッチパネルから入力されると、前記複数の領域のうち前記第2の位置情報に応じて得られる位置を含む領域に対応させた振動を、前記振動発生手段から発生させる振動発生処理と
を含むことを特徴とする情報処理方法。
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