JP6304717B2 - ビールを生成するためのプラント内の処理装置に対する熱の供給 - Google Patents

ビールを生成するためのプラント内の処理装置に対する熱の供給 Download PDF

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Description

本発明は、ビールを生成するためのプラント、特に醸造所内のビールを生成するためのプラントにおける処理装置に対する熱伝達媒体(特に、温水または熱水)の形態での熱の供給に関し、特に糖化および/または麦汁を加熱して高温に維持することに関する。
醸造所において、糖化および麦汁沸騰のプロセス、ならびに麦汁を高温に維持するプロセスは、非常に大量のエネルギーを必要とする。したがって、最も正確な考えられる態様でこれらのプロセスのエネルギーバランスを制御すること、および、麦汁冷却器、ケトル蒸気凝縮器、または、凝縮物冷却器などの熱回収ユニットから生じる再生エネルギー(rekuperative Energie)をできる限り使用することが必要である。
従来技術(国際公開第2012045395号パンフレット)では、エネルギー蓄積タンクからくるとともに高圧熱水または蒸気を用いて熱交換器内で加熱される熱伝達媒体(通常は水の形態を成す)を糖化装置に供給することが知られている。エネルギー蓄積タンク内には、熱伝達媒体として蓄えられる水の熱の形態を成して、再生して回収されるエネルギーが介在して蓄えられ、糖化プロセスのために与えられる。熱伝達媒体は、糖化装置に熱を伝えた後、75℃の温度、いずれにしても80℃未満の温度を伴ってエネルギー蓄積タンクへ還流される。熱交換器内でおよび/または非常に高い加熱速度で熱伝達媒体を先行して更に加熱する場合、熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンクへ還流される温度は、80℃を上回る温度まで増大する場合もあり、最大で90℃に至る温度に達する場合もあり、また、更なる効果は、システム内の再生エネルギーの量の減少である。
前述した従来技術を考慮して、本発明の目的は、糖化ユニットまたは麦汁を沸騰させるためもしくは麦汁を高温に維持するためのユニットなどの特に醸造所内の処理装置に対する熱のエネルギー的に更に有利な供給をもたらすことである。
前述した目的は、ビールを生成するためのプラント、特に醸造所内のビールを生成するためのプラントにおける少なくとも1つの処理装置に対する熱の多段階供給のための方法であって、
熱伝達媒体をエネルギー蓄積タンク内に蓄えるステップであり、熱伝達媒体は、それが蓄えられる前に熱回収装置(再生可能熱源)によって加熱される、ステップと、
第1の段階において、主に熱伝達媒体をエネルギー蓄積タンクから少なくとも1つの処理装置へ供給することによって、少なくとも1つの処理装置に熱を供給するステップと、その後、
第2の段階において、少なくとも1つの処理装置に供給される熱伝達媒体に対して、したがって、少なくとも1つの処理装置に対して、再生不能熱源の熱の経時的に増大する熱量を供給する、ステップと、
を備える方法によって達成される。
したがって、例えば醸造プロセス内で回収されたエネルギー(熱)は、エネルギー蓄積タンク内に蓄えられる熱伝達媒体を加熱するために使用される。熱伝達媒体は特に温水であってもよい。温水という用語は、ここでは、熱水も含む。また、熱伝達油が熱伝達媒体として使用されてもよい。熱回収装置は、例えば、麦汁沸騰ユニット内または麦汁を高温に維持するためのユニット内で生じる蒸気が内部で凝縮されるケトル蒸気凝縮器、凝縮物冷却器、および/または、高温破壊分離を受けた麦汁を冷却する麦汁冷却器であってもよい。
再生不能な熱源の熱は、ビールを生成するためのプラントの熱回収装置から(特に、麦汁冷却器またはケトル蒸気凝縮器から)もたらされない。用語「再生不能」は、ここでは、可燃物を燃やすもしくはガス化することによって、または可燃物の熱分解もしくは触媒作用もしくは電気分解によって、または太陽光加熱もしくは地熱によって再生不能な熱源の熱が生成されることを指す意味で使用される。そのため、この用語は、例えば一次エネルギーから生成されるとともに再生して生成される熱と比べて「グレードがより高いエネルギー」を構成するエネルギーの一形態を表わす。
処理装置は、熱の供給を伴って醸造プロセス内で1つのプロセスが実行される装置である。処理装置は、麦汁を沸騰させるためもしくは麦汁を高温に維持するためのユニット、例えば麦汁大釜、または、糖化ユニット、例えば糖化槽もしくは糖化パンなどの糖化容器であってもよい。
本発明によれば、少なくとも1つの処理装置に対する熱の供給は、第1の段階において、主にエネルギー蓄積タンクから熱伝達媒体を供給することによって行なわれる。前記第1の段階において、少なくとも1つの処理装置に対する熱の供給は、専らエネルギー蓄積タンクから熱伝達媒体を供給することによってのみ行なわれ得る。しかしながら、前記第1の段階で、他の熱源からも熱を処理装置へ供給することが不可能ではなく、前記第1の段階でエネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体以外の手段によって処理装置へ供給される熱の総量は、エネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体によって処理装置へ供給される熱の量よりも少ない。
本発明によれば、第2の段階において、熱は、何らかの他の再生不能な熱源から処理装置へ供給され、エネルギー蓄積タンクから熱伝達媒体を通じた処理装置への熱の供給は、少なくとも第2の段階中の特定の期間にわたって継続される。第2の段階中に、再生不能な熱源から処理装置へ供給される熱の量は、時間の経過に伴って増大する。増大が連続的に行なわれる必要はなく、増大が一定である必要もないが、望ましい場合には、そのような増大が調整されてもよい(詳細な説明、特に以下に続く図2および図3の説明も参照)。
通常は、熱伝達媒体に蓄えられるとともに熱回収装置から生じる熱の最も高い想定し得る量が処理装置へ供給される。したがって、従来技術と比較して、より多くの再生熱を元のシステムへ結合することができる。したがって、特に、処理装置で与えられる加熱速度と、処理装置内で加熱されるべき生成物中への熱の流れとをほぼ一定の維持することができる。ほぼ一定に維持される加熱速度は、ここでは、±0.5K/分、特に0.3K/分の最大変化を示す加熱速度である。第1の段階において、これは、主に、エネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体を用いて達成される。しかしながら、特定の期間の後、加熱媒体供給温度は、加熱速度を一定に維持するために耐えず高い駆動力を得るのにもはや十分ではない。したがって、第1の段階後の第2の段階においては、供給温度を増大させるために、また、加熱速度を一定に維持するために、再生不能な熱源、通常は化石燃焼熱源からの熱が再生熱伝達媒体に加えられる。
更なる進展によれば、その後の第3の段階において、少なくとも1つの処理装置には、主に、再生不能に生成される熱が供給される。すなわち、処理装置へ供給される再生不能な熱源の熱の量は、エネルギー蓄積タンクから熱伝達媒体を通じて処理装置へ供給される熱の量よりも多い。これは、第3の段階においておよび/または既に第2の段階の終わりにエネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体を通じて熱が処理装置にもはや供給されない状況をもたらす場合がある。特に、第1および/または第2および/または第3の段階においては、再生不能な熱源からの熱の供給を閉ループ制御する、または制御することによって加熱速度を一定に維持することができる。
再生不能な熱源から生じる熱は、熱交換器を用いて、エネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体へ供給することができる。熱交換器は、向流型熱交換器、並流式熱交換器(Gleichstromwaermetauschers)、または、交差型熱交換器(Kreuzstromwaermetauschers)の形態で設けられてもよい。
向流型熱交換器によって達成され得る熱流量は、他の熱交換器原理、例えば交差型熱交換器または並流式熱交換器によって達成され得る熱流量よりも高い。そのため、向流型熱交換器では、例えば並流式熱交換器におけるよりも温かい(熱伝達)流体が、その熱量の高いパーセンテージを、並流式熱交換器におけるよりも冷たい(熱吸収)流体へ伝える。したがって、向流型熱交換器は、加熱されるべき生成物の排出温度、すなわち、水平面の領域内の生成物の温度が前述した加熱媒体排出手段における加熱媒体の排出温度より高くなり得るという特性を有する。
したがって、向流型熱交換器におけるエネルギーの損失は、他の熱交換器原理の場合におけるよりもかなり低い。そのため、加熱媒体の温度を下げることができ、したがって、生成物を特に注意深い態様で加熱することができ、それにより、生成物の品質にプラスの影響を及ぼすことができる。
更なる進展によれば、以下が実現されてもよい。すなわち、加熱媒体は、少なくとも区間単位で、加熱面上に形成される生成物内の基本流に反して加熱媒体が特に上端から下端へ流れるように暖房装置内で導かれる。生成物内の基本流は、特に撹拌器によってもたらされる。撹拌器を設けることに起因して、例えば生成物の以下の動きが得られる。すなわち、撹拌器によって引き起こされる上行力に起因して、また、温度上昇に起因して、生成物の基本流は、加熱面上の、または壁ヒーターの場合には容器壁の内面上の下端から上端へ向かう流路をたどる。粒子の大部分は、ここでは、加熱面上を液体の下側領域から液体の上側領域へ螺旋状に移動する。有利な実施形態によれば、加熱媒体供給手段が、連続リングラインとして、または個々の区間に分けられるリングラインとして構成されるとともに、複数のまたは1つの連続する開口を有し、該開口を通じて加熱媒体が暖房装置に流入する。また、少なくとも1つの排出手段が、連続リングラインとしておよび/または個々の区間に分けられるリングラインとして対応して構成されてもよい。前述したように、供給手段が暖房装置の周囲または液体の上側領域内の加熱面の周囲で環状に延びるとともに、排出手段が供給手段のよりも下側に配置されるということに起因して、加熱媒体は、暖房装置の外周にわたって上端から下端へ均一に流れる。したがって、加熱媒体が生成物の基本流に対して向流状態で導かれ、また、加熱媒体と加熱されるべき生成物との間の温度差が比較的低い場合であっても非常に高い熱流量が達成される。
熱変換器は、チューブバンドル型熱交換器またはプレート熱交換器であってもよい。エネルギー蓄積タンクからくる熱伝達媒体を加熱するために使用される加熱媒体は、例えば、再生不能な熱源を介して熱が伝えられてしまっている過熱蒸気または高圧熱水であってもよい。熱交換器では、取り入れられた熱の一部が熱伝達媒体に伝えられ、この熱伝達媒体は、この熱を処理装置へ供給する。再生不能な加熱媒体は、通常、エネルギー蓄積タンク内で生じる最高温度よりも高い温度を有する。
前述の例において、処理装置へ供給される熱は、処理装置内の生成物を74℃まで、特に78℃を越えて、特に85℃を超えて加熱するために使用され得る。特に、処理装置として使用される糖化ユニット内で未加工の麦汁またはデコクション糖化をそのような比較的高い温度まで加熱することができるとともに沸騰させることができ、またはそのような温度で熱く保つことができる。
前述の例において、処理装置へ供給される熱は、生成物と接触する領域に凹凸を有する接触面を介して、特にピロープレートを介して供給されてもよい。凹凸を成す接触面は、平らな面よりも高い熱伝達係数を有し、したがって、平らな面よりも高い熱貫流率(k値)も有する。例えば波、気泡、および/または、隆起の形状を有してもよい凹凸を成すとともに、乱流を増大させるべくピロープレート内で好ましくは規則的な、または不規則な凹凸(例えば、ピロープレートの溶接継目)の分布を通じて熱伝達媒体が流れ、したがって、熱を生成物へ効率的に伝える役目を果たす、そのような接触面は、特に、処理装置内で加熱されるべき生成物への一定の熱流入を維持する役目を果たしてもよい。この種の構造的形態を有する接触面は、好適には、糖化ユニット、例えば糖化槽または糖化パンなどの糖化容器で使用され得る。特に、そのような糖化容器は、任意の更なる加熱を底部で与える必要なく、壁上の専ら加熱手段として凹凸を伴うそのような接触面を有してもよい。いずれにせよ、低い境界層温度と生成物側の比較的高い乱流とに起因して、汚染がかなり減少される。
第1および第2の段階において、熱伝達媒体の一部は、例えばピロープレートを通じて流れることによって処理装置に熱を伝えた後、再生不能熱源の熱によって直接に加熱されるとともに、前記一部がエネルギー蓄積タンクに還流されることなく、処理装置へ再供給されてもよい。特に、この一部は、前述した熱交換器内で再生不能熱源の熱を吸収することができる。したがって、この一部は、ここでは、エネルギー蓄積タンクを含まずに熱交換器および処理装置のみを経由して延びる回路内で導かれる。あるいは、この一部は、更なる加熱を伴うことなくエネルギー蓄積タンクからくる熱伝達媒体と混合されてもよく、また、その後、処理装置へ供給されてもよい。適切な弁を使用することによって、処理装置を通じた均一な体積流量を正確に調整することができる(以下に続く説明も参照)。
第3の段階において、熱伝達媒体の少なくとも大部分は、処理装置へ熱を伝えた後、再生不能熱源の熱によって直接に加熱されるとともに、エネルギー蓄積タンクに還流されることなく、処理装置へ供給されてもよい。これは、特に、熱の伝達後に処理装置から還流される熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンク内で生じる最も高い熱伝達媒体温度とほぼ同じ温度またはそれよりも高い温度を有する場合に有利である。
醸造所内の少なくとも1つの処理装置に対する熱の多段階供給のために使用される先の例で説明した方法の過程において、熱伝達媒体は、処理装置へ熱を伝えた後、エネルギー蓄積タンクへ異なる温度で再供給される。例えば、比較的熱い熱伝達媒体(例えば、約95℃〜98℃の温度を有する)が、エネルギー蓄積タンクの上側領域から除去されて、処理装置に熱エネルギーを伝えるために処理装置へ供給される。この時点で更に低い温度(例えば、約75℃〜85℃)を有する熱伝達媒体は、その後、再び、エネルギー蓄積タンクの下側領域に蓄えられる。自然成層が破壊されないようにエネルギー蓄積タンク内の大きな混合域が回避されるべきである。したがって、処理装置に対する熱の伝達後にエネルギー蓄積タンクへ還流される熱伝達媒体は、大きな混合を何ら引き起こすことなく、温度に依存する(密度に依存する)態様でエネルギー蓄積タンク内にその異なる高さで蓄えられてもよく、それにより、方法の全体のエネルギーバランスが更に一層最適化される。層状充填パイプを用いて層状の導入が実行されてもよい。
既に述べたように、エネルギー蓄積タンクには、熱回収装置、例えばケトル蒸気凝縮器および/または麦汁冷却器を用いて加熱された熱伝達媒体、例えば温水または熱水が供給される。更なる進展によれば、熱回収装置には、エネルギー蓄積タンクから比較的冷たい熱伝達媒体が供給され、また、エネルギー蓄積タンクには、熱回収装置から比較的熱い熱伝達媒体が供給される。エネルギー蓄積タンクから熱回収装置へ向かう供給ラインにおける温度は、例えば、異なる温度を有するエネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体(エネルギー蓄積タンクの異なる領域からくる熱伝達媒体)を混合させることによって閉ループ制御され、または制御され得る。
本発明に係る方法において、熱伝達媒体の少なくとも一部は、少なくとも第1の段階中および第2の段階の少なくとも一部分にわたり、処理装置に対する熱の伝達後、エネルギー蓄積タンクへ還流される。第3の段階が始まるまでの経過時間においては、熱伝達媒体のこの還流部分が次第に高い温度を有し、それにより、エネルギー蓄積タンクにエネルギー(熱)が効果的に充填される。すなわち、このことは、言い換えると、エネルギー蓄積タンク内の全体の内容物が益々加熱されることを意味する。そのため、熱交換器(エネルギー交換器)を熱回収装置と共に維持できるようにエネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体から熱を引き出すことが必要になる場合がある。したがって、エネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体は、それが熱回収装置へ供給される前に、(第2の)熱交換器を用いて冷却されてもよい。この(第2の)熱交換器で使用される冷媒は、冷たい醸造用水であってもよい。この冷たい醸造用水は、熱交換器内で加熱されるとともに、一例として醸造所内で温水として利用できる。この(第2の)熱交換器は、エネルギー蓄積タンクに対して特定の高さで接続され、したがって、特定のエネルギー蓄積量をカバーするポンプオーバーラインに配置されてもよい。(第2の)熱交換器内で冷却される熱伝達媒体は、熱交換器を通過した後、全部または一部がエネルギー蓄積タンクへ還流され得る。また、(第2の)熱交換器は、それがエネルギー蓄積タンクに組み込まれるように構成されてもよい。いずれの場合にも、(第2の)熱交換器を通じて流れる冷媒に対する非常に均一な充填に依存しない連続した熱伝達を達成することができ、したがって、(第2の)熱交換器をそれが比較的小さい寸法を有するように構成することができる。充填手段は、ここでは、例示的に、醸造の糖化または麦汁冷却のプロセスステップを意味する。
エネルギー蓄積タンクからくるとともに(第2の)熱交換器内で冷却される熱伝達媒体は、その後、エネルギー蓄積タンクからの比較的冷たい熱伝達媒体((第2の)熱交換器内で冷却される熱伝達媒体の温度を下回る温度を有する)および/またはエネルギー蓄積タンクからの温かい熱伝達媒体((第2の)熱交換器内で冷却される熱伝達媒体の温度を上回る温度を有する)と混合され得るとともに、その後、熱回収装置へ供給され得る。また、このようにして混合された熱伝達媒体は、これが望ましい場合には、更なる(第3の)熱交換器内で更に一層冷却され得る。同様に、混合熱伝達媒体を冷却するために1つの熱交換器だけが使用されてもよく、前記混合熱伝達媒体は、比較的高い温度を有するエネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体から(エネルギー蓄積タンクの上側領域から)生じるとともに、比較的低い温度を有するエネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体から(エネルギー蓄積タンクの下側領域から)生じる。
したがって、更なる第2および/または第3の熱交換器の使用は、いかなる場合でも、エネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体のエネルギー(熱)を減少させる。熱回収装置では、生成物を冷却するためにエネルギー蓄積タンクからくる熱伝達媒体を使用できる。この熱伝達媒体は、例えば麦汁冷却器内で麦汁を冷却するために使用されてもよい。生成物が熱回収装置内で冷却される際、前記熱伝達媒体は、熱回収装置内で加熱された後、エネルギー蓄積タンクへ還流され得る。
熱回収装置が麦汁冷却器である場合、麦汁の冷却によって麦汁冷却器で伝えられ、その結果、熱伝達媒体によって吸収される全熱量は、エネルギー蓄積タンク内へ運ばれてもよい。したがって、この場合には、温水を生成するための麦汁冷却器における更なる段階が不要である。麦汁の冷却によって麦汁冷却器で生じる全エネルギー(熱)量は、エネルギー蓄積タンク内へ運ばれる。
また、本発明は、特に醸造所内のビールを生成するためのプラントにおけるエネルギー蓄積タンクのエネルギーバランスを閉ループ制御する、または制御するための方法も提供し、この方法は、
第1の温度を有する熱伝達媒体を熱回収装置からエネルギー蓄積タンクへ供給するステップと、
エネルギー蓄積タンクからの熱伝達媒体を熱交換器へ供給するとともに、供給された熱伝達媒体を熱交換器内で前記第1の温度よりも低い第2の温度まで冷却するステップと、
第2の温度を有する冷却された熱伝達媒体をエネルギー蓄積タンクおよび/または熱回収装置へ還流するステップと、
を備える。特に、冷却された熱伝達媒体は、全部または一部がエネルギー蓄積タンクへ還流されてもよい。エネルギー蓄積タンクから熱交換器へ供給される熱伝達媒体は、第1の温度以下の第3の温度を有する。熱回収装置は、前述した例のうちの1つによって与えられ得る。
この熱交換器で使用される冷媒は、冷たい醸造用水または冷たいプロセス水であってもよい。この冷たいプロセス水は、熱交換器内で加熱されるとともに、一例として醸造所内で温水として利用できる。この熱交換器は、エネルギー蓄積タンクに対して特定の高さで接続され、したがって、特定のエネルギー蓄積量をカバーするポンプオーバーラインに配置されてもよい。熱交換器は、それがエネルギー蓄積タンクに組み込まれるように構成されてもよい。いずれの場合にも、熱交換器を通じて流れる冷媒に対する非常に均一な充填に依存しない連続した熱伝達を達成することができ、したがって、熱交換器をそれが比較的小さい寸法を有するように構成することができる。
エネルギー蓄積タンクからくるとともに熱交換器内で冷却される熱伝達媒体は、エネルギー蓄積タンクからの比較的冷たい熱伝達媒体(熱交換器内で冷却される熱伝達媒体の温度を下回る温度を有する)および/またはエネルギー蓄積タンクからの温かい熱伝達媒体(熱交換器内で冷却される熱伝達媒体の温度を上回る温度を有する)と混合され得るとともに、その後、好ましくは所定の温度で熱回収装置へ供給され得る。また、このようにして混合された水は、これが望ましい場合には、更なる熱交換器内で更に一層冷却され得る。同様に、混合熱伝達媒体を冷却するために1つの熱交換器だけが使用されてもよく、前記混合熱伝達媒体は、比較的高い温度を有するエネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体から(エネルギー蓄積タンクの上側領域から)生じるとともに、比較的低い温度を有するエネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体から(エネルギー蓄積タンクの下側領域から)生じる。また、熱交換器内で冷却される熱伝達媒体は、エネルギー蓄積タンクへ直接に還流されてもよい。前述した熱交換器のそれぞれを冷たい醸造用水を用いて動作させることができる。
したがって、前述した熱交換器のうちの一方または両方の使用は、いかなる場合でも、エネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体のエネルギー(熱)を減少させる。熱回収装置では、生成物を冷却するためにエネルギー蓄積タンクからくる熱伝達媒体を使用できる。この熱伝達媒体は、例えば麦汁冷却器内で麦汁を冷却するために使用されてもよい。生成物が冷却される際には、この熱伝達媒体が熱回収装置内で加熱され、また、その後、加熱された熱伝達媒体をエネルギー蓄積タンクへ還流することができる。
エネルギー蓄積タンクのエネルギーバランスを閉ループ制御する、または制御するための方法は、
第1の段階において、主に前記熱伝達媒体を前記エネルギー蓄積タンクから少なくとも1つの処理装置へ供給することによって、少なくとも1つの処理装置に熱を供給するステップと、その後、
第2の段階において、少なくとも1つの処理装置に供給される熱伝達媒体に対して、したがって、少なくとも1つの処理装置に対して、再生不能熱源の熱の経時的に増大する熱量を供給する、ステップと、
を更に備えてもよい。
処理装置からくる熱伝達媒体は、少なくとも部分的に、エネルギー蓄積タンクへ還流され得る。1つの例によれば、ここでは、エネルギー蓄積タンクのエネルギー(熱)充填を減少させる/防止するべく、熱伝達媒体の少なくとも一部が処理装置からエネルギー蓄積タンクへ還流される該熱伝達媒体が前記エネルギー蓄積タンクに入る前に熱交換器によって冷却されることが想定し得る。この例の熱交換器は、更なる供給ラインを介してエネルギー蓄積タンクに接続されてもよく、したがって、エネルギー蓄積タンクの熱伝達媒体を連続的に冷却するために使用されてもよい。
処理装置は、前述した例にしたがって構成されてもよい。また、エネルギー蓄積タンクのエネルギーバランスを閉ループ制御する、または制御するための方法は、醸造所内の少なくとも1つの処理装置に対する熱の多段階供給のための前述した方法の全てのステップを備えてもよく、前記ステップについては前述した。そのため、処理装置は、特に、加熱されるべき生成物と接触する領域に凹凸を有する接触面を備えてもよく、また、特に、接触面がピロープレートを備えてもよい。前述したように、ここでは、処理装置からエネルギー蓄積タンクへ導かれる熱伝達媒体を層状にかつ温度に依存する態様で導入するためにエネルギー蓄積タンクで層状充填パイプが使用されてもよく、あるいは、処理装置から還流される熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンク内にその異なる高さで直接に蓄えられてもよい。
この全てを考慮して、特に醸造所内のビールを生成するためのプラントにおける少なくとも1つの処理装置に対する熱の多段階供給のための方法、および、前述した例の幾つかにしたがってエネルギー蓄積タンクのエネルギーバランスを閉ループ制御する、または制御するための方法は、熱回収装置からエネルギー蓄積タンクを介した処理装置までの全体の熱交換を維持できるようにし、前記熱交換は、再生して回収されたエネルギー(熱)の最適な利用を可能にする。
また、前述した目的は、ビールを生成するためのプラントであって、
エネルギー蓄積タンクであり、異なる温度を有する熱伝達媒体をエネルギー蓄積タンクの異なる領域内に蓄えるためのエネルギー蓄積タンクと、
少なくとも1つの処理装置と、
少なくとも1つの熱回収装置と、
を備え、
エネルギー蓄積タンクの第1の領域が第1の供給ラインを介して第1の熱交換器に接続され、熱交換器が第2の供給ラインを介して処理装置に接続され、処理装置が第1の戻しラインを介してエネルギー蓄積タンクの第2の領域に接続され、エネルギー蓄積タンクが送りラインを介して熱回収装置に接続され、熱回収装置が戻しラインを介してエネルギー蓄積タンクに接続される、プラントによっても達成される。
プラントは、第2の熱交換器を更に備え、この第2の熱交換器には、第1の温度を有する熱伝達媒体が内部に蓄えられるエネルギー蓄積タンクの第3の領域に接続される熱交換器供給ラインが接続される。第2の熱交換器は、前記第1の温度よりも低い第2の温度を有する熱伝達媒体が内部に蓄えられるエネルギー蓄積タンクの第4の領域に接続される熱交換器戻しラインを備え、前記第2の熱交換器は、エネルギー蓄積タンクの第3の領域からの熱伝達媒体を冷却するように構成される。冷却された熱伝達媒体は、少なくとも部分的に、エネルギー蓄積タンクの第4の領域へ供給されてもよい。プラントは、特に、エネルギー蓄積タンクの第4の領域および/または第2の熱交換器からの熱伝達媒体と第1の温度よりも高い第3の温度を有する熱伝達媒体が内部に蓄えられるエネルギー蓄積タンクの第5の領域からの熱伝達媒体とを混合するための混合ユニットを備えてもよい。混合ユニットの下流側には、更なる冷却のため、熱回収装置への送りラインに更なる熱交換器が接続されてもよい。
プラントは、特に、前述した方法ステップを実行するように構成されてもよい。それぞれの前述したユニットは、前記プラント内の処理装置および熱回収装置として使用されてもよい。
以下、図面を参照して、本発明に係る方法の実施形態について説明する。説明される実施形態は、あらゆる点で、単なる例示と見なされるべきであり、限定的に見なされるべきでなく、また、本発明では、開示される特徴の様々な組み合わせがなされる。
本発明に係る方法の例が実現される醸造所内のプラントを示す。 処理装置内の生成物の加熱プロセスの動作モードを示す。 処理装置内の生成物の更なる加熱プロセスの動作モードを示す。
以下、図1〜図3を参照して、本発明に係る方法のための例について説明する。エネルギー蓄積タンク1には、異なる温度の熱伝達媒体が内部に蓄えられる。エネルギー蓄積タンク1内に蓄えられる熱伝達媒体は、蓄積前に、熱回収装置(図示せず)、例えば、麦汁冷却器および/またはケトル蒸気凝縮器および/または凝縮物冷却器によって加熱される。このようにすると、再生生成熱がもたらされる。例えば、95℃〜98℃の温度を有する熱伝達媒体はエネルギー蓄積タンクの上側領域内に蓄えられ、一方、エネルギー蓄積タンクの下側領域内には、75℃〜85℃の温度を有する熱伝達媒体が蓄えられる。前記上側領域から、熱伝達媒体が第1の供給ライン2を介して熱交換器3へ供給され、熱交換器3は、熱伝達媒体を再加熱するために、再生不能(例えば化石)エネルギー源からそのエネルギー(熱)を受ける加熱媒体を用いて動作されてもよい。再生不能エネルギー源は、特に、麦汁冷却器でもなく、ケトル蒸気凝縮器でもなく、あるいは、凝縮物冷却器でもなく、通常は、可燃物を燃やす、もしくはガス化するため、または可燃物の熱分解もしくは触媒作用/電気分解を引き起こすために一般に醸造所の外側に配置されるユニット、あるいは、太陽熱プラントまたは地熱発電所である。熱伝達媒体は、熱交換器3から処理装置4へ供給される。処理装置4は、例えば、糖化ユニットであってもよく、あるいは、麦汁沸騰のため、または麦汁を高温に維持するためのユニットであってもよい。また、熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンク1から複数の処理装置4に供給されてもよいことは言うまでもない。図示しないが、熱交換器3は、ポンプの上流側または下流側の循環ライン6などの他のラインに配置されてもよい。また、バイパスライン(図示せず)が設けられてもよく、このバイパスラインを介して、熱伝達媒体の少なくとも一部をエネルギー蓄積タンク1から熱交換器3を通り過ぎて処理装置4へ供給することができる。
熱伝達媒体は熱を処理装置4へ供給し、前記熱は、処理装置4内の加熱されるべき生成物へ伝達される。この伝達は、例えば、前記生成物と接触する領域に凹凸を有する接触面のうちの1つまたは複数によって達成される。例えば、熱伝達媒体は、処理装置4に組み込まれるピロープレート加熱面を通過する。
熱伝達後、熱伝達媒体は、戻しライン5を介して導かれる。この戻しライン5を介して、熱伝達媒体は、原理上は、エネルギー蓄積タンク1へ戻され得る、あるいは、エネルギー蓄積タンク1からくる熱伝達媒体と混合するために搬送ユニット(例えばポンプ)により循環ラインを介して導かれて供給ライン2を介して熱交換器3へ供給され得る。
特に熱伝達媒体を元のエネルギー蓄積タンク1へ供給することなく加熱回路が動作されるときには、熱伝達媒体の変動する温度によって引き起こされる体積の変化に対応できるように、回路内の様々なポイントに1または複数の均等化タンク5aを組み込むことが有利な場合がある。この問題を解決するために、混合弁、アングル弁、または、オーバーフロー弁を設けることも想像できる。弁の代わりに、フラップ/制御フラップが使用されてもよく、これらの弁/フラップは、過剰な加熱媒体を排出するために使用されるようになっている。しかしながら、問題のこの解決策は、エネルギーおよび熱伝達媒体の軽微な損失を引き起こす場合もあり得るため、結果として、通常は均等化タンク解決策が好ましいはずである。また、エネルギー蓄積タンク1がそれ自体で均等化タンクとしての機能を果たしてもよい。これが当てはまる場合には、均等化タンクの構造設計においてそれが考慮に入れられるべきである。
処理装置4に対する熱の多段階供給のための方法の例が図2および図3に示される。処理装置4内の加熱されるべき生成物の均一に増大する生成物温度を目的としており、したがって、生成物の一定の加熱速度を目的としている。図2および図3における上側の上行線は、駆動力としての不変の温度差を示す(国際公開第2012/045395号パンフレット参照)。一定の加熱速度は例えば0.05〜3.5K/分の範囲内であってもよい。図2に示される例において、一定の加熱速度は、エネルギー蓄積タンク1の熱伝達媒体から得られる再生エネルギー(熱)のみにより、ポイント1とポイント2との間の範囲I内で維持され得る。このことは、段階Iにおいて熱交換器3が動作されないとともに、熱伝達媒体が、動作されない熱交換器3を通じて流れて、その熱を処理装置4で該装置内の加熱されるべき生成物に伝えることを意味する。したがって、ポイント2に至るまで、エネルギー蓄積タンク1の上側領域からくる熱伝達媒体の温度は、処理装置4内の生成物の一定の加熱速度を保証するのに十分高い。
ポイント2から前方への加熱速度を維持するために、エネルギー蓄積タンク1からくる熱伝達媒体に対して更なる熱エネルギーが熱交換器3を用いて供給されなければならない(範囲II)。熱交換器には、ここでは、例えば再生不能エネルギー(例えば一次熱エネルギー)が、蒸気または高圧熱水(HDHW)の形態で、または、その温度レベルがエネルギー蓄積タンク1の上側領域内の最大温度よりも上にある熱エネルギー源によって供給される。圧力がエネルギー蓄積タンク1に印加されると、より高い温度、例えば最大で130℃の温度をエネルギー蓄積タンク1の上側領域で得ることもできることに留意すべきである。
範囲II内では、所望の加熱速度を維持するために更なる熱エネルギーが加熱媒体へ結合される。生成物温度(すなわち、一例として糖化または麦汁の温度)が高ければ高いほど、結合され得る再生エネルギーの量が少なくなるとともに、熱交換器3によって加熱媒体へ結合されなければならないグレードがより高い熱エネルギーの量が多くなる。処理装置4から戻しライン5へ向かう熱伝達媒体の戻り流温度が、エネルギー蓄積タンク1の上側温度、すなわち、熱交換器3の上流側のエネルギー蓄積タンク1の供給温度を下回る限り、処理装置4のための熱エネルギーの一部が(エネルギー蓄積タンク1の熱伝達媒体から)再生供給され得る。少なくともこのポイント(ポイント3)から前方で、処理装置4には、例えば専ら熱交換器3のみを介して、再生不能な熱エネルギー、したがって、グレードがより高い熱エネルギー(例えば化石エネルギー)が供給されなければならない(範囲III)。言い換えると、この場合には、エネルギー蓄積タンク1から再生して回収されるエネルギーをもはやエネルギー蓄積タンクから処理装置4内の加熱されるべき生成物、すなわち、糖化または麦汁へ伝えることができない。しかしながら、本発明によれば、最も長い可能な時間にわたって再生エネルギーを処理装置4へ供給できる一方で、結合される再生不能な熱エネルギーの量は可能な限り少ない。
範囲Iにおいて、処理装置4から還流される熱伝達媒体の一部は、特に0.2m/sを超える一定の高い体積流量を保証するべくエネルギー蓄積タンク1からくる熱伝達媒体と混合するためにポンプを含む循環ライン6を介して処理装置4内の加熱ユニットを通じて、例えば処理装置4に組み込まれるピロープレート加熱面を通じて導かれてもよい。ピロープレートは、例えば、処理装置4の壁または底部に組み込まれてもよい。処理装置4から還流される熱伝達媒体の別の部分はエネルギー蓄積タンク1へ再供給される。処理装置4から還流される熱伝達媒体は、範囲I,IIの過程で益々熱くなる。いくら遅くとも熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンク1の上側領域内に蓄えられる熱伝達媒体の温度に達したときには、エネルギー蓄積タンク1に更なるエネルギーが充填されることを防止するために、処理装置4から還流される熱伝達媒体は、好ましくは、とりわけ、特に0.2m/sを超える一定の高い体積流量を伴って、ポンプを含む循環ライン6を介して回路内で全体が導かれてもよい。
一定の高い体積流量は加熱ユニット内に対応する乱流をもたらし、前記乱流は、高い熱伝達率を可能にし、したがって、より高い熱貫流率を可能にする。高い熱貫流率は、低い供給温度を有する加熱媒体が使用される場合および駆動力(生成物温度と加熱媒体温度との間の差)が結果として低い場合に特に必要である。
処理装置4から還流される熱伝達媒体の温度が時間に伴って変化するということに起因して、この熱伝達媒体は、1つの例によれば、層状充填パイプ(国際公開第2011/076410号パンフレット参照)を用いてエネルギー蓄積タンク1内へ層状に導入されてもよい。
処理装置4は円筒容器であってもよい。
1つの実施形態によれば、以下が当てはまる。
加熱媒体は、少なくとも区間単位で、加熱面上に形成される生成物内の基本流に反して加熱媒体が特に上端から下端へ流れるように暖房装置内で導かれる。生成物内の基本流は、特に撹拌器によってもたらされる。撹拌器を設けることに起因して、例えば生成物の以下の動きが得られる。すなわち、撹拌器によって引き起こされる上行力に起因して、また、温度上昇に起因して、生成物の基本流は、加熱面上の、または壁ヒーターの場合には容器壁の内面上の下端から上端へ向かう流路をたどる。粒子の大部分は、ここでは、加熱面上を液体の下側領域から液体の上側領域へ螺旋状に移動する。有利な実施形態によれば、加熱媒体供給手段が、連続リングラインとして、または個々の区間に分けられるリングラインとして構成されるとともに、複数のまたは1つの連続する開口を有し、該開口を通じて加熱媒体が暖房装置に流入する。また、少なくとも1つの排出手段が、連続リングラインとしておよび/または個々の区間に分けられるリングラインとして対応する態様で構成されてもよい。
前述したように、供給手段が暖房装置の周囲または液体の上側領域内の加熱面の周囲で環状に延びるとともに、排出手段が供給手段のよりも下側に配置されるということに起因して、加熱媒体は、暖房装置の外周にわたって上端から下端へ均一に流れる。
したがって、加熱媒体が生成物の基本流に対して向流状態で導かれ、また、加熱媒体と加熱されるべき生成物との間の温度差が比較的低い場合であっても非常に高い熱流量が達成される。
向流型熱交換器によって達成され得る熱流は、他の熱交換器原理、例えば交差型熱交換器または並流式熱交換器によって達成され得る熱流よりも高い。そのため、向流型熱交換器では、例えば並流式熱交換器におけるよりも温かい(熱伝達)流体が、その熱量の高いパーセンテージを、並流式熱交換器におけるよりも冷たい(熱吸収)流体へ伝える。したがって、向流型熱交換器は、加熱されるべき生成物の排出温度、すなわち、水平面の領域内の生成物の温度が前述した加熱媒体排出手段における加熱媒体の排出温度より高くなり得るという特性を有する。
したがって、向流型熱交換器におけるエネルギーの損失は、他の熱交換器原理の場合におけるよりもかなり低い。そのため、加熱媒体の温度を下げることができ、したがって、生成物を特に注意深い態様で加熱することができ、それにより、生成物の品質にプラスの影響を及ぼすことができる。
図3は、本発明に係る方法のための一例を示し、この方法では、エネルギー蓄積タンク1に蓄えられる再生回収エネルギー(熱)を専ら利用するだけでは正に開始から所望の加熱速度を達成することができない。図2に示される例とは対照的に、処理装置4内の生成物を加熱するために必要とされるエネルギーの一部は、既に範囲I内で、再生不能なエネルギー(例えば、一次熱エネルギー)の形態で与えられなければならない。したがって、図2に示される例における以外、熱交換器3は、正に開始から、例えば過熱蒸気または高圧熱水の形態を成す再生不能なエネルギーを用いて動作することになる。ポイント3から前方では、処理装置4内の生成物を更に加熱するために必要とされる全エネルギーが、図2に示される例の場合と正に同様に、熱交換器3を介して、エネルギー蓄積タンク1からくる熱伝達媒体へ伝えられるとともに、前記熱伝達媒体から生成物へ伝えられる。
既に述べたように、処理装置4は糖化容器であってもよい。従来技術から知られる糖化プロセスでは、所定の温度プロファイルにしたがって生成物を処理することが一般的なやり方である。ここでは、糖化が特定の破壊を観察しつつ特定の温度レベルまで加熱されることが知られている。簡単のため、図2および図3には、特定の温度における様々な破壊が示されない。同様に、糖化容器または麦汁処理槽が大型の場合に、表面/体積比率が変化すること、すなわち、生成物、つまり、糖化および/または麦汁を加熱するために利用できる面がより小さくなることが知られている。このケースのみならず、プロセスの正に開始から専ら再生エネルギーのみによって所望の加熱速度を維持することがもはや不可能な場合がある。このため、この場合には、無論、駆動力を増大させるために再生不能な熱エネルギーが図3に示されるように連続的に処理装置4へ結合されることも想定し得る。
また、無論、処理装置に対する熱供給における再生不能エネルギーのパーセンテージが絶えず僅かに増大され、または減少されること、すなわち、図2および図3に示されたように駆動力が変わらない(固定される)場合には熱の供給が行なわれないことが想像できる。いかなる場合でも、最も低い可能なレベルに境界層温度を調整できるように糖化および/またはデコクション糖化および/または麦汁の非常に注意深い加熱が達成され得る。これは、過熱蒸気または同様のものによって生成物が加熱されず、処理装置4に熱を供給するためにエネルギー蓄積タンク1からくる熱伝達媒体の加熱によって一次エネルギーのみが間接的に使用されるからである。特に、ピロープレートが使用される際には、1,600W/(m・K)を上回る、特に1,900W/(m・K)を超える高い熱伝達を達成できる。糖化ユニットが処理装置4として使用されるときには、経済的におよび技術的に有利な短い糖化時間をこのように達成できる。
図1に示されるエネルギー蓄積タンク1には、熱回収装置(図示せず)により、戻しライン12を介して、再生して回収される熱エネルギーが供給される。原理上は、戻しライン12が供給ライン2に通じてもよい。熱回収装置は、麦汁冷却器、ケトル蒸気凝縮器、または、凝縮物冷却器であってもよい。言うまでもなく、複数の熱回収装置が熱エネルギーをエネルギー蓄積タンク1に供給してもよい。
以下では、例示として、熱回収装置が麦汁冷却器であるとする。麦汁冷却器内での麦汁の冷却中に加熱される熱伝達媒体は、戻しライン12を介してエネルギー蓄積タンク1に供給される。麦汁冷却器内で冷却のために使用される熱伝達媒体は、搬送ユニットを伴う供給ライン10を介してエネルギー蓄積タンク1から供給される。
図1に示される例では、麦汁冷却器へ向かう供給ライン10内の熱伝達媒体の温度を要求にしたがって正確に調整することができる。供給ライン7aを介して、冷たい熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンク1の下側領域から供給され、また、更なる供給ライン7bを介して、熱い熱伝達媒体がエネルギー蓄積タンク1の上側領域から供給される。供給ライン7aを介して供給される熱伝達媒体および供給ライン7bを介して供給される熱伝達媒体は、予め規定された/予め決定された温度が得られるように混合ユニット8内で正確に混合され、この目的のために必要とされる温度センサは示されない。エネルギー蓄積タンク1に対して特定の高さで接続され、したがって、特定のエネルギー蓄積量をカバーするポンプオーバーライン11a(搬送ユニットを有する)には熱交換器11が設けられ、この熱交換器11内で、エネルギー蓄積タンク1の供給ライン7aの接続部よりも上側の領域からの熱伝達媒体を例えば冷たい醸造用水を用いて冷却できる。熱交換器11内で冷却されるエネルギー蓄積タンク1の熱伝達媒体は供給ライン7aに供給され、この供給ライン7aで、熱伝達媒体は、エネルギー蓄積タンク1の下側領域からくる熱伝達媒体と混合する。図1では、熱交換器11がエネルギー蓄積タンク1の外側に示されているにもかかわらず、もう一つの方法として、熱交換器11が前記エネルギー蓄積タンク1の内側に組み込まれてもよい。熱交換器11から排出される冷却された熱伝達媒体は、全部または一部がエネルギー蓄積タンク1へ還流されてもよい。特に、熱交換器11がエネルギー蓄積タンク1内に組み込まれてもよく、また、熱交換器11は、前記熱伝達媒体を熱交換器11からエネルギー蓄積タンク1の外部へ導くことなく、前記エネルギー蓄積タンク1内の熱伝達媒体を連続的に冷却してもよい。また、熱交換器11は、例えばライン区間5bに配置されてもよく、更に、熱交換器11は、随意的に、別の供給ライン(ここには示されない)を用いてエネルギー蓄積タンク1に接続されてもよい。
また、別の熱交換器9が混合ユニット8の下流側に設けられてもよい。前記熱交換器9を用いて、混合ユニット8内で混合される水を冷却することができる。したがって、熱伝達媒体の正確な温度を混合ユニット8および/または熱交換器9によって調整することができる。そのため、均一なエネルギーバランスのために必要とされるエネルギーの量を麦汁冷却器(または、何らかの他の熱回収装置)から正確に収集することができる。熱交換器9,11において、特定の温度を有する熱伝達媒体を生成して、それを意図される方法で使用することができる。熱交換器9が熱交換器11に加えて設けられてもよいが、熱交換器9が前記熱交換器11を伴わずに設けられてもよい。
原理上は、処理装置4に接続される図1の戻しライン5内の熱伝達媒体の比較的高い温度に起因して、エネルギー蓄積タンク1にエネルギー(熱)が望ましくない態様で充填されることが起こり得る。このとき、熱交換器11を用いてエネルギー(熱)をエネルギー蓄積タンク1から引き出すことができる。したがって、一方では処理装置4のエネルギー需要により、他方ではエネルギー蓄積タンク1に接続される供給ライン7a,7bからの熱伝達媒体の混合ユニット8内での混合により、熱回収装置から(例えば、麦汁冷却器から)エネルギー蓄積タンク1を介した処理装置4(例えば、糖化)へのほぼ制御された/閉ループ制御された全体的に釣り合いのとれた熱交換をもたらすことができる。
以上の説明は、図1が、一方では、例えば醸造所内のビールを生成するためのプラントにおける少なくとも1つの処理装置に対する熱の多段階供給のための本発明に係る方法の一例を例示し、他方では、例えば醸造所内のビールを生成するためのプラントにおけるエネルギー蓄積タンクのエネルギーバランスを閉ループ制御する、または制御するための本発明に係る方法の一例を例示することを明確に示す。

Claims (22)

  1. ビールを生成するためのプラントの少なくとも1つの処理装置(4)に対する熱の多段階供給のための方法であって、
    熱伝達媒体をエネルギー蓄積タンク(1)内に蓄えるステップであり、前記熱伝達媒体は、蓄えられる前に熱回収装置によって加熱される、ステップと、
    第1の段階において、主に前記熱伝達媒体を前記エネルギー蓄積タンク(1)から前記少なくとも1つの処理装置(4)へ供給することによって、前記少なくとも1つの処理装置(4)に熱を供給するステップと、その後、
    第2の段階において、前記少なくとも1つの処理装置(4)に供給される前記熱伝達媒体に対して、したがって、前記少なくとも1つの処理装置(4)に対して、再生不能熱源の熱の経時的に増大する熱量を供給する、ステップと、
    を備える方法。
  2. その後、第3の段階において、主に再生不能熱源の熱が前記少なくとも1つの処理装置(4)に供給される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記処理装置(4)における加熱速度が略一定に維持される、請求項1または2に記載の方法。
  4. 第1の熱交換器(3)を用いて、前記再生不能熱源の熱が、前記少なくとも1つの処理装置(4)へ送られる前記熱伝達媒体に対して供給される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記処理装置(4)に供給される熱により、前記処理装置(4)内の生成物は、前記生成物と接触する領域に凹凸を有する接触面を介して加熱される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記処理装置(4)に供給される熱に起因して、前記処理装置(4)内の生成物が74℃を上回る温度まで加熱される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記第1の段階および前記第2の段階において、前記熱伝達媒体の一部は、前記処理装置(4)へ熱を伝えた後、前記再生不能熱源の熱によって直接加熱されるとともに、前記エネルギー蓄積タンク(1)に還流されることなく前記処理装置(4)へ再供給される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記第1の段階および前記第2の段階において、前記熱伝達媒体の一部は、前記処理装置(4)へ熱を伝えた後、前記エネルギー蓄積タンク(1)に還流されることなく前記処理装置(4)へ再供給される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  9. 前記第3の段階において、前記熱伝達媒体の少なくとも大部分は、前記処理装置(4)へ熱を伝えた後、前記再生不能熱源の熱によって直接に加熱されるとともに、前記エネルギー蓄積タンク(1)に還流されることなく前記処理装置(4)へ供給される、請求項2または請求項2を直接もしくは間接的に引用する請求項〜8のいずれか一項に記載の方法。
  10. 前記熱伝達媒体は、前記処理装置(4)へ熱を伝えた後、前記エネルギー蓄積タンク(1)内へ異なる高さで、かつ温度に依存する態様で層状に導入される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 特定の温度を有する混合熱伝達媒体を得るように、第1の温度を有する、前記エネルギー蓄積タンク(1)の熱伝達媒体と、前記第1の温度よりも低い第2の温度を有する、前記エネルギー蓄積タンク(1)の熱伝達媒体とを混合させるステップと、
    前記特定の温度を有する前記混合熱伝達媒体を前記熱回収装置へ供給するステップと、
    供給される前記混合熱伝達媒体を用いて前記熱回収装置内で生成物を冷却するステップと、
    前記熱回収装置内での前記生成物の冷却中に加熱された前記熱伝達媒体を前記エネルギー蓄積タンク(1)へ還流するステップと、
    を更に備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記エネルギー蓄積タンク(1)の第1の領域からの前記熱伝達媒体は、前記エネルギー蓄積タンク(1)の第2の領域からの前記熱伝達媒体と混合される前に第2の熱交換器(11)内で冷却される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記混合熱伝達媒体は、前記熱回収装置へ供給される前に、前記第1の温度よりも高い第3の温度を有する、前記エネルギー蓄積タンク(1)の第3の領域からの熱伝達媒体に混合される、請求項11または12に記載の方法。
  14. 前記混合熱伝達媒体は、前記熱回収装置へ供給される前に第3の熱交換器(9)内で冷却される、請求項11〜13のいずれか一項に記載の方法。
  15. 前記エネルギー蓄積タンク(1)の前記熱伝達媒体が熱交換器(11)によって冷却される、請求項11に記載の方法。
  16. 前記熱回収装置が麦汁冷却器であり、冷却された前記混合熱伝達媒体内での前記麦汁の冷却により前記麦汁冷却器で吸収された熱の全体が前記エネルギー蓄積タンク(1)内へ運ばれる、請求項11〜15のいずれか一項に記載の方法。
  17. 前記処理装置(4)は、糖化ユニット、または、麦汁を沸騰させるためもしくは麦汁を高温に維持するためのユニットである、請求項1〜16のいずれか一項に記載の方法。
  18. 前記接触面は、ピロープレートである、請求項5に記載の方法。
  19. 前記熱伝達媒体の前記一部は、熱交換機によって直接加熱される、請求項7に記載の方法。
  20. 前記糖化ユニットは、糖化容器である、請求項17に記載の方法。
  21. ビールを生成するための前記プラントは、醸造所である、請求項1〜20のいずれか一項に記載の方法。
  22. ビールを生成するためのプラントであって、
    エネルギー蓄積タンク(1)であり、異なる温度を有する熱伝達媒体を前記エネルギー蓄積タンク(1)の異なる領域内に蓄えるためのエネルギー蓄積タンク(1)と、
    少なくとも1つの処理装置(4)と、
    少なくとも1つの熱回収装置と、
    を備え、
    前記エネルギー蓄積タンク(1)の第1の領域が第1の供給ライン(2)を介して第1の熱交換器(3)に接続され、前記熱交換器(3)が第2の供給ラインを介して前記処理装置(4)に接続され、前記処理装置(4)が第1の戻しライン(5)を介して前記エネルギー蓄積タンク(1)の第2の領域に接続され、前記エネルギー蓄積タンク(1)が第3の供給ライン(10)を介して前記熱回収装置に接続され、前記熱回収装置が戻しライン(12)を介して前記エネルギー蓄積タンク(1)に接続され、前記プラントが第2の熱交換器(11)を更に備え、前記第2の熱交換器には、第1の温度を有する熱伝達媒体が内部に蓄えられる、前記エネルギー蓄積タンク(1)の第3の領域に接続される第4の熱交換器供給ラインが接続され、前記第2の熱交換器(11)は、前記第1の温度よりも低い第2の温度を有する熱伝達媒体が内部に蓄えられる、前記エネルギー蓄積タンク(1)の第4の領域に接続される熱交換器戻しラインを備え、前記第2の熱交換器(11)は、前記エネルギー蓄積タンク(1)の前記第1の領域からの熱伝達媒体を冷却するように構成される、プラント。
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