JP6304596B2 - 太陽光発電装置 - Google Patents

太陽光発電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6304596B2
JP6304596B2 JP2014154150A JP2014154150A JP6304596B2 JP 6304596 B2 JP6304596 B2 JP 6304596B2 JP 2014154150 A JP2014154150 A JP 2014154150A JP 2014154150 A JP2014154150 A JP 2014154150A JP 6304596 B2 JP6304596 B2 JP 6304596B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar panel
solar
rotating shaft
power generation
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014154150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016032368A (ja
Inventor
元紀 吉田
元紀 吉田
裕介 南
裕介 南
真之 前
真之 前
剛 清家
剛 清家
小島 浩士
浩士 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
University of Tokyo NUC
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Sekisui House Ltd
University of Tokyo NUC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Sekisui House Ltd, University of Tokyo NUC filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2014154150A priority Critical patent/JP6304596B2/ja
Publication of JP2016032368A publication Critical patent/JP2016032368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6304596B2 publication Critical patent/JP6304596B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Description

本発明は、建築物に設けられ、屋外方向への突出する角度を変更可能な太陽光発電装置に関し、庇としての機能を有する太陽光発電装置に関する。
従来より太陽光パネルの発電効率を高めるために、太陽を追尾する装置を設けた太陽光発電装置が提案されている。特にこのような太陽光発電装置の中には、季節の変化による太陽の高度(南中高度)の変化と、時刻の変化による太陽の高度(時角)の変化の両方に対応して、太陽を追尾するために、太陽光パネルを東西方向と南北方向との2つの軸に回転可能に構成したものが種々提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
また、太陽光パネルを設置可能なスペースを増やすために、建築物の庇部に太陽光パネルを設置する太陽光発電装置が知られており、このような太陽光パネルの発電効率を高めるために、庇部の傾斜角度を可変として日射角度の変化に応じて庇部の傾斜角を変化させるものが提案されている(特許文献3、特許文献4参照)。
特開2007−281058号 特開2010−258369号 特開2000−204735号 特開2010−144456号
しかし、特許文献3や特許文献4のような、庇部に設けられる太陽光パネルは、いずれも庇の突出方向の角度を変化させることができるだけであるので、季節の変化による太陽の高度(南中高度)の変化と、時刻の変化による太陽の高度(時角)の変化のいずれか一方にだけ対応して太陽を追尾することになり、十分に太陽光パネルの発電効率を高めることができなかった。
そこで、本発明は、太陽光パネルの発電効率を高めることができ、しかも、冬場、太陽光を屋内に導入したい時期には当該太陽光を遮ることを抑制でき、夏場、太陽光を屋内に導入したくない時期には当該太陽光を遮蔽することができる太陽光発電装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の太陽光発電装置は、建築物の外壁から平面視屋外方向に突き出す回転軸と、当該回転軸の傾斜角を変更可能な角度変更機構と、前記回転軸に支持される太陽光パネルと、を備え、前記太陽光パネルは、太陽高度の時刻変化に基づいて前記回転軸の周回りを回転し、又は、前記回転軸が前記太陽高度の時刻変化に基づいて自転することにより、前記太陽光パネルが前記回転軸に従って回転し、前記角度変更機構は、太陽高度の季節変化に基づいて、前記回転軸の傾斜角を変更し、前記太陽光パネルは、矩形平板状であり、外壁に沿って水平方向に複数配置され、前記回転軸と直交する2辺に支持フレームを設けるとともに、前記回転軸と平行な他の2辺にはフレームを設けないことを特徴としている。
本発明の第二の太陽光発電装置は、前記角度変更機構は、外壁に沿って鉛直方向に設けられる第一レールと、前記第一レールの下側に設けられ外壁から水平な屋外方向に突出する第二レールと、前記回転軸の一端を保持するとともに、前記第一レールにスライド可能な第一スライド部と、前記回転軸の他端を保持するとともに、前記第二レールにスライド可能な第二スライド部と、を有することを特徴としている。
本発明の第三の太陽光発電装置は、前記回転軸は中空に形成されており、前記太陽光パネルの配線ケーブルが前記回転軸内に配線されることを特徴としている。
本発明の第の太陽光発電装置は、前記太陽光パネルは、2枚のカバーガラスと、当該2枚のカバーガラスの間に設けられた両面受光型の太陽光発電セルと、を有することを特徴としている。
第一の太陽光発電装置によると、回転軸が建築物の外壁から平面視屋外方向に突出する形状であり、この回転軸に太陽光パネルが支持されているので、必要に応じて、太陽光パネルが庇としての役割を果たすことができる。そして、建築物の外壁から平面視屋外方向に突き出す回転軸と、当該回転軸の傾斜角を変更可能な角度変更機構と、前記回転軸の周回り方向に回転可能に支持される太陽光パネルと、を備えているので、太陽光パネルが回転軸と角度変更機構との作用によって、東西方向及び南北方向のいずれにも角度変更可能である。したがって、季節の変化による太陽の高度(南中高度)の変化と、時刻の変化による太陽の高度(時角)の変化のいずれに対しても太陽を追尾することができ、太陽光パネルの発電効率を高めることができる。また、角度変更機構によって、回転軸の傾斜角が変更されることにより、回転軸に支持されている太陽光パネルは角度変更機構によってその傾斜角を変更することができるので、例えば、冬場のように太陽光を屋内に導入したい時期には、太陽光パネルの傾斜角を急にすることで太陽光パネルの水平な屋外方向への突出を短くして、太陽光を室内に積極的に取り込むことができ、夏場のように太陽光を屋内に導入したくない時期には、太陽光パネルの傾斜角を緩やかにすることで、太陽光パネルの水平な屋外方向への突出を長くし、太陽光が屋内に侵入することを抑制できる。また、第一の太陽光発電装置によると、太陽光パネルは、外壁に沿って水平方向に複数配置されるので、建築物の幅の広い開口部の上側にこの太陽光パネルを設けることで、庇としての役割を十分に果たすことができる。さらに、第一の太陽光発電装置は、太陽光パネルが、矩形平板状であり、回転軸と直交する2辺に支持フレームを設けるとともに、回転軸と平行な他の2辺にはフレームを設けない。したがって、互いに太陽光パネルが隣接する辺には支持フレームが設けられていないので、太陽を追尾するために回転軸の周回り方向に太陽光パネルが回転した場合でも、太陽光パネルが隣接する太陽光パネルの支持フレームの影に入ることを抑制できる。
第二の太陽光発電装置によると、外壁に添って鉛直方向に設けられる第一レールに第一スライド部がスライド可能となっており、第一レールの下側に設けられ外壁から水平な屋外方向に突出する第二レールに第二スライド部がスライド可能となっている。そして、回転軸の一端が第一スライド部に保持され、回転軸の他端が第二スライド部に保持されているので、第一スライド部が鉛直方向下側にスライドし、第二スライド部が外壁から離反する方向に水平にスライドすることで、回転軸の他端が屋外方向に突出することになり、回転軸に支持されている太陽光パネルも屋外方向に突出する。したがって、例えば夏場などのように太陽光を屋内に導入したくない時期には、このように太陽光パネルを屋外方向に突出させることにより、太陽光を遮って、太陽光の屋内への侵入を抑制できる。また、第一スライド部が鉛直方向上側にスライドし、第二スライド部が外壁に接近する方向にスライドすることで、回転軸の他端が水平にスライドして外壁に接近し、回転軸に支持されている太陽光パネルも勾配が急になるように旋回し外壁に接近した状態とすることができる。したがって、太陽光パネルの下端が下がることなく、太陽光パネルの屋外方向への水平な突出長さを短くすることができる。したがって、例えば冬場などのように太陽光を屋内に導入したい時期には、このように太陽光パネルの屋外方向への突出長さを短くすることで、太陽光を遮ることなく屋内に導入することができる。
第三の太陽光発電装置によると、回転軸が中空に形成されており、太陽光パネルの配線ケーブルが回転軸内に配線されている。太陽光パネルと回転軸との相対位置は、太陽光パネル及び回転軸の角度の変化によって変わることがないので、太陽光パネルから回転軸までの配線ケーブルは、余長が必要なく、また、回転軸によって完全に隠蔽されるので、意匠性に優れている。また、太陽光パネル近傍では配線ケーブルの断線や短絡が起こることがなく、電気的な事故を防止できる。
の太陽光発電装置によると、太陽光パネルは、2枚のカバーガラスの間に両面受光型の太陽光発電セルを挟み込んで形成されているので、隣接された太陽光パネル、及び、建築物の外壁からの反射光を受光することにより、発電性能が向上できるとともに、裏面の意匠性を向上することができる。
太陽光発電装置の全体構成を示す斜視図。 太陽光パネル及び回転軸の構成を示す正面図。 太陽光パネル及び回転軸が矩形枠に組みつけられた状態を示す正面図。 太陽光発電装置の全体構成を示す側面図。 太陽光パネルの屋外方向の傾斜角が最も急勾配である状態を示す太陽光発電装置の斜視図。 太陽光パネルの屋外方向の傾斜角が、図5よりも緩やかな状態を示す太陽光発電装置の斜視図。 太陽光パネルの屋外方向の傾斜角が最も緩やかである状態を示す太陽光発電装置の斜視図。 太陽光パネルの屋外方向の傾斜角の変化を説明する図。 太陽光パネルが屋外方向から見て右側に回転した状態を示す太陽光発電装置の斜視図。 太陽光パネルが屋外方向から見て左側に回転した状態を示す太陽光発電装置の斜視図。 (A)が冬至に近い時期の南中時の太陽光発電装置を設置した建築物を示す断面図、(B)が夏至に近い時期の南中時の太陽光発電装置を設置した建築物を示す断面図。 太陽の時角の変化に基づいて太陽光パネルが回転軸の周回りを回転する状態を示す図。
以下、本発明に係る太陽光発電装置1の最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本発明の太陽光発電装置1は、図1及び図11に示すように、建築物2の外壁21に固定されて、当該外壁21の屋外方向に突き出すように配置されることで、軒又は庇のように日よけの役割を果たしつつ、太陽光を受光して発電を行うものであり、太陽光パネル4が外壁21に沿って水平方向に複数配置されるように構成されている。太陽光発電装置1は、特に建築物2の窓などの開口部22が設けられた位置の上側に設置されることが好ましい。
太陽光発電装置1は、矩形平板状の太陽光パネル4と、当該太陽光パネル4を周回り方向に回転可能に支持するとともに、建築物2の外壁21から平面視屋外方向に突き出す回転軸5と、回転軸5の傾斜角を変更可能な角度変更機構6と、を備えている。
なお、ここで「平面視屋外方向」とは、上方から見た場合に屋外を向く方向をいう。すなわち、太陽光発電装置1を外壁21に対して平行な水平方向から見た場合には、回転軸5の傾斜角は可変であるが、上方から見た場合には、回転軸5は外壁21に対して略垂直な屋外方向を向いている。また、本実施形態においては、建築物2は北半球に建てられているものとし、例えば集合住宅である。なお、太陽光発電装置1を設置する建築物2は、住宅、集合住宅、オフィスビル、商業施設などのいかなる建築物2であってもよいが、軒または庇を必要とする部分に設けられることが好ましい。また外壁21は、真南向きの外壁21であるが、本発明の「外壁」の向きは、これに限定されるものではない。外壁21の向きは、少なくとも、北半球では、南東から南西の範囲を向いていることが好ましい。
太陽光パネル4は、長方形の平板状に形成された2枚のカバーガラス41と、当該2枚のカバーガラス41の間に設置される両面受光型の太陽光発電セル42と、カバーガラス41の短辺側の二辺にそれぞれ設けられる支持フレーム43と、支持フレーム43の内部に設けられており、カバーガラス41内の図示しない配線により太陽光発電セル42と電気的に接続するプラス及びマイナスの端子箱44と、端子箱44と外部の屋内引き込み用のケーブルとの間を接続する配線ケーブル45と、を備えている。なお、太陽光パネル4がこのように、太陽光をいずれの面で受光しても発電できる両面受光型となっていることで、建築物2の外壁21及び隣接する太陽光パネル4から反射した太陽光も受光して発電することができ、発電性能が向上できる。また、裏面にもカバーガラス41が配置されており、加えて、両面受光型の太陽光発電セル42を用いているので、表面と裏面とがほぼ同じ意匠性となり、表面はもとより、裏面の意匠性も向上することができる。
回転軸5は、太陽光パネル4の支持フレーム43に、太陽光パネル4がこの回転軸5の周回りを回転可能となるように固定されている。回転軸5は中空の円筒形状であり、内部に配線ケーブル45が配線されている。なお、本実施形態においては、太陽光パネル4が回転軸5に対して回転しているが、これに限定されるものではなく、太陽光パネル4と回転軸5とが互いに回転不能に固定されており、回転軸5自体が自転することにより、太陽光パネル4が回転軸5の周回りを回転するものであっても良い。太陽光パネル4の回転は、例えば図示しない電動モータを動力源として用いている。
太陽光発電装置1は、図3に示すように、二枚の太陽光パネル4を回転軸5に対して垂直な方向に並べて、その周囲を囲むように矩形枠3が設けられている。矩形枠3は、中空の角パイプにより形成されており、配線ケーブル45が回転軸5から導入されている。矩形枠3内に導入された配線ケーブル45は、隣接する太陽光パネル4の配線ケーブル45と接続され、又は、矩形枠3の裏面に設けられた挿通孔31を通って、図示しない屋内引き込み用のケーブルに接続される。矩形枠3の回転軸5と直交する二辺には、それぞれ、回転軸5が貫通している。
なお、配線ケーブル45は、本実施形態においては、矩形枠3の内部に引き込まれているが、これに限定されるものではなく、例えば、角度変更機構6の第一スライド部63及び第二スライド部64に引き込まれるものであっても良い。この場合、第一レール61にその長手方向に沿って貫通する長孔を設けて、配線ケーブル45を隣接する太陽光発電装置1の第一スライド部63に引き込み、又、第二スライド部64の端部に貫通孔を設けて、配線ケーブル45を隣接する太陽光発電装置1の第二スライド部に引き込み、隣接する太陽光パネル4の配線ケーブル45と接続することができる。
角度変更機構6は、図4及び図5に示すように、外壁21に沿って鉛直方向に設けられる第一レール61と、第一レール61の下側に設けられ外壁21から水平な屋外方向に突出する第二レール62と、回転軸5の一端を保持するとともに、第一レール61にスライド可能な第一スライド部63と、回転軸5の他端を保持するとともに、第二レール62にスライド可能な第二スライド部64と、を有する構成である。第一レール61及び第二レール62は、側面視L字状に一体形成されている。そしてL字上に形成された第一レール61及び第二レール62は、互いに水平方向に距離を開けて一対配置されており、これら第一レール61及び第二レール62が、2枚の太陽光パネル4を囲む矩形枠3の両側に配置されている。第二レール62には互いに隣接する第二レール62に対向する側に、水平方向に向けてアングル65が固定されており、第二スライド部64の端部に設けられた摺動バー66を載置可能となっている。
第一スライド部63は、長手円筒パイプ形状であり、外壁21に沿って水平方向に延びて、第一レール61の間に架設されている。第一スライド部63の周面には、2本の回転軸5の一端が固定されている。第一スライド部63の両端は、拡径したフランジ67を形成しており、第一レール61にスライド可能に固定されている。第二スライド部64は、第一スライド部63と同様に、長手円筒パイプ形状であり、両端に第二レール62に形成されたアングル65上に載置されて水平方向にスライドする摺動バー66が設けられている。摺動バー66は、図8(A)に示すように、側面視した場合に第二レール62に収納されるように縮退した状態から、図8(C)に示すように、第二レール62から突出するように伸長した状態までスライド可能に構成されている。
第一スライド部63は、手動で第一レール61に対して摺動するものであり、第二スライド部64は、手動で第二レール62に対して摺動するものであってもよいが、例えばモータなどの動力により第一スライド部63及び第二スライド部64が摺動することが好ましい。第一スライド部63及び第二スライド部64は、図示しないが、回転軸5が所望の傾斜角になるようにスライドさせた後、当該傾斜角を維持するための係止手段が設けられている。係止手段は例えば、第一スライド部63又は第二スライド部64と第一レール61又は第二レール62とを貫通して閂の役割を果たすピンやボルトであってもよく、又は、第一スライド部63及び第二スライド部64に圧接するブレーキパッドの役割を果たすものであっても良い。
太陽光発電装置1は、以上のように構成されることにより、太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角を変更することができる。すなわち、図5及び図8(A)に示すように、太陽光発電装置1は、第一スライド部63が第一レール61の上端に位置するときには、第二スライド部64はその摺動バー66が、第二レール62の屋内側に縮退した状態となる。そして、第一スライド部63と第二スライド部64とに両端が支持される回転軸5の傾斜角は急勾配となり、この回転軸5に支持されている太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角も急勾配となる。このとき太陽光パネル4の屋外側の受光面は、南側に大きく傾いている。
そして、図6及び図8(B)に示すように、第一スライド部63が第一レール61の上端から下方にスライドし、第二スライド部64が第二レール62の屋外方向にスライドすることで、回転軸5の傾斜角が緩やかになり、この回転軸5に支持されている太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角も緩やかになる。さらに、図7及び図8(C)に示すように、第一スライド部63がさらに下方にスライドし、第二スライド部64が第二レール62から突出するように伸長した状態までスライドすることで、回転軸5及びこの回転軸5に支持されている太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角もさらに緩やかになる。このとき太陽光パネル4の屋外側の受光面は、南側への傾きが緩やかになって、上方を向いている。
さらに、太陽光発電装置1は、回転軸5の周回り方向に太陽光パネル4が回転するので、、図9に示すように、太陽光パネル4が東側に傾いた状態から、図10に示すように西側に傾いた状態まで回転することができる。
したがって、太陽光発電装置1は、図11に示すように、太陽高度の季節変化、すなわち、太陽の南中高度の一年の間の変化に基づいて、太陽光パネル4の傾斜角を変更することができる。図11(A)に示すように、例えば冬至に近い日には南中高度は低くなっているので、第一スライド部63を第一レール61の上端に付近に位置するようにスライドさせ、第二スライド部64を屋内側にスライドさせて、回転軸5及び太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角を急勾配にして、太陽光パネル4の屋外側の受光面が、南側に大きく傾くように配置する。このようにすると、太陽光パネル4に入射する太陽光の入射角が垂直に近づくため、太陽光パネル4に入射する太陽光の量を多くすることができ、太陽光パネル4の発電効率をあげることができる。
そして、このとき、太陽光パネル4の下端側の回転軸5を支持している第二スライド部64は水平に屋内方向にスライドしているので、建築物2の窓などの開口部22に、太陽光パネル4によって太陽光かほとんど遮られることなく入射される。したがって、冬至に近い季節には太陽光をより多く建築物2の屋内に受け入れることができる。
また、図11(B)に示すように、例えば夏至に近い日には南中高度は高くなっているので、第一スライド部63を第一レール61の上端から下方にスライドさせ、第二スライド部64を屋外側にスライドさせて、第二スライド部64の摺動バー66の屋外側端部が第二レール62の屋外側端部から突き出すようにスライドさせて、回転軸5及び太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角を緩やかにして、太陽光パネル4の屋外側の受光面が、南側に緩やかになり上方を向くように配置する。このようにすると、夏至に近い時期の南中高度が高い太陽からの太陽光の太陽光パネル4に対する入射角が垂直に近づくため、太陽光パネル4に入射する太陽光の量を多くすることができ、太陽光パネル4の発電効率をあげることができる。
そして、このとき、太陽光パネル4の下端側の回転軸5を支持している第二スライド部64は水平に屋外方向に突出するようにスライドしているので、太陽光パネル4が庇の役割を果たし、太陽光を遮蔽して、建築物2の窓などの開口部22に、入射する太陽光を減らすことができる。そして、摺動バー66が第二レール62の屋外側端よりも屋外側に突出するように構成しているので、第二レール62はその屋外側への突出長さを短くすることができ、特に冬至に近い時期の太陽光発電装置1の意匠性を向上させることができる。
さらに、太陽光発電装置1は、図12に示すように、太陽高度の時刻変化、すなわち、太陽が一日のうちに東から西に移動することによる太陽高度の変化(時角)に基づいて、太陽光パネル4を回転軸5の周回りを回転させることができる。すなわち、太陽光パネル4を時間の経過にあわせて回転させることで、太陽光の太陽光パネル4への入射角を常に垂直に近づけることができ、太陽光パネル4に入射する太陽光の量を多くすることができ、太陽光パネル4の発電効率を上げることができる。
太陽光パネル4は、回転軸5と直交する2辺にのみ支持フレーム43を設けており、回転軸5と平行な他の2辺にはフレームを設けないので、上述のように回転軸5の周回り方向に太陽光パネル4が回転した場合でも、太陽光パネル4が隣接する太陽光パネル4の支持フレーム43の影に入ることがなく、より太陽光パネル4の発電効率を上げることができる。
太陽光パネル4の回転軸5の周回り方向の回転動作及び太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角を変更する動作は、例えば、図示しない光検知センサによって、太陽の高度を検知して、当該太陽光の入射角が最も垂直に近づくように制御するものであってもよい。また、予め、太陽の高度変化の予定を記録しておき、当該記録に基づいて太陽光の入射角が最も垂直に近づくように制御するものであっても良い。あるいは、太陽の南中高度は長い期間の間で変化するものであるので、太陽光パネル4の屋外方向の傾斜角の変更は、自動的に行わずに、所定期間のおきに外部からの人間の操作により変更するものであっても良い。また、例えば、図示しないが降雨を検知するセンサを設けて、降雨時には、太陽光パネル4が屋外方向に突出するように制御しても良い。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
本発明に係る太陽光発電装置1は、例えば集合住宅の外壁21に好適に設置することができる。
1 太陽光発電装置
4 太陽光パネル
5 回転軸
6 角度変更機構
21 外壁
41 カバーガラス
42 太陽光発電セル
43 支持フレーム
45 配線ケーブル
61 第一レール
62 第二レール
63 第一スライド部
64 第二スライド部

Claims (4)

  1. 建築物の外壁から平面視屋外方向に突き出す回転軸と、
    当該回転軸の傾斜角を変更可能な角度変更機構と、
    前記回転軸に支持される太陽光パネルと、を備え、
    前記太陽光パネルは、太陽高度の時刻変化に基づいて前記回転軸の周回りを回転し、又は、前記回転軸が前記太陽高度の時刻変化に基づいて自転することにより、前記太陽光パネルが前記回転軸に従って回転し、
    前記角度変更機構は、太陽高度の季節変化に基づいて、前記回転軸の傾斜角を変更し、
    前記太陽光パネルは、矩形平板状であり、外壁に沿って水平方向に複数配置され、前記回転軸と直交する2辺に支持フレームを設けるとともに、前記回転軸と平行な他の2辺にはフレームを設けないことを特徴とする太陽光発電装置。
  2. 前記角度変更機構は、
    外壁に沿って鉛直方向に設けられる第一レールと、
    前記第一レールの下側に設けられ外壁から水平な屋外方向に突出する第二レールと、
    前記回転軸の一端を保持するとともに、前記第一レールにスライド可能な第一スライド部と、
    前記回転軸の他端を保持するとともに、前記第二レールにスライド可能な第二スライド部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の太陽光発電装置。
  3. 前記回転軸は中空に形成されており、前記太陽光パネルの配線ケーブルが前記回転軸内に配線されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の太陽光発電装置。
  4. 前記太陽光パネルは、2枚のカバーガラスと、当該2枚のカバーガラスの間に設けられた両面受光型の太陽光発電セルと、を有することを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載の太陽光発電装置。
JP2014154150A 2014-07-29 2014-07-29 太陽光発電装置 Active JP6304596B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014154150A JP6304596B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 太陽光発電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014154150A JP6304596B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 太陽光発電装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016032368A JP2016032368A (ja) 2016-03-07
JP6304596B2 true JP6304596B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=55442472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014154150A Active JP6304596B2 (ja) 2014-07-29 2014-07-29 太陽光発電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6304596B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102598682B1 (ko) 2023-07-03 2023-11-03 김택수 광섬유를 활용한 표시장치
USD1022871S1 (en) 2022-05-24 2024-04-16 Aaron Randall Minnier Solar panel awning

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107358765B (zh) * 2017-07-07 2024-03-08 珠海商道乐享电子商务有限公司 智能超市及其使用方法
CN108777562B (zh) * 2018-06-07 2019-09-20 安徽省建筑工程质量监督检测站 一种建筑用太阳能电池板安装结构
JP7089748B2 (ja) * 2018-07-06 2022-06-23 東京都公立大学法人 シェードユニット及びシェードシステム
KR101990124B1 (ko) * 2019-01-23 2019-06-20 주식회사 미래 전기 생산이 가능한 친환경 도로시설
JP7415961B2 (ja) * 2021-01-14 2024-01-17 信越化学工業株式会社 有機ケイ素化合物を含むゴム組成物
KR102396889B1 (ko) * 2021-12-24 2022-05-13 (주)하늘천 건축물의 스마트 차양 기능을 갖춘 태양광패널 발전 시스템

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090032100A1 (en) * 2007-08-02 2009-02-05 Eugene Oak Position adjustable awning equipped with solar cell plates thereon
JP2009111136A (ja) * 2007-10-30 2009-05-21 Kyocera Corp 太陽電池モジュール
JP3156066U (ja) * 2009-09-30 2009-12-10 一郎 丸山 可動庇
JP5258805B2 (ja) * 2010-02-01 2013-08-07 三菱電機株式会社 太陽光発電装置、及び太陽光発電装置の製造方法
JP2012253081A (ja) * 2011-05-31 2012-12-20 Daikin Ind Ltd 太陽光パネルユニット
US20130008485A1 (en) * 2011-07-08 2013-01-10 Luo Chia Ching Solar generator apparatus with sun-tracking function
JP2013194503A (ja) * 2012-03-21 2013-09-30 Hino Jushi:Kk 太陽電池パネルの設置構造

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
USD1022871S1 (en) 2022-05-24 2024-04-16 Aaron Randall Minnier Solar panel awning
KR102598682B1 (ko) 2023-07-03 2023-11-03 김택수 광섬유를 활용한 표시장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016032368A (ja) 2016-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6304596B2 (ja) 太陽光発電装置
US20140116497A1 (en) Building Integrated Solar Aperture Fixtures
EP3380695A1 (en) Solar shading module, glazed structure, building, and method of operating a solar shading module
CN101189480A (zh) 太阳能集中器
KR101309831B1 (ko) 태양전지모듈 각도조절장치
JP3196882U (ja) 地上設置型の太陽光発電設備
KR20110031053A (ko) 태양광 전지판의 양축형 회전장치
KR101972856B1 (ko) 자유각도 조절이 가능한 태양광발전 프레임 모듈
KR200458057Y1 (ko) 태양광 집광 및 제어를 위한 차양을 포함하는 천창 및 창호 시스템
DK2626649T3 (en) Screens with decorated solar modules and independently controlled intermediate screens
Lo et al. Design, operation, and performance evaluation of a cable‐drawn dual‐axis solar tracker compared to a fixed‐tilted system
JP2017028907A (ja) 追尾型太陽光発電装置とその制御方法
KR101628277B1 (ko) 멀티 집열판 동시제어형 태양광 추적장치
KR200445230Y1 (ko) 태양광 에너지 수집 판넬 수동 회전장치
KR101441617B1 (ko) 경사 조절이 가능한 지붕형 태양광 발전장치
CN102955120A (zh) 可调式全方位太阳能电池室外测试系统
KR20130096814A (ko) 병풍형 태양광 프레임장치와 반사판을 이용한 효율적인 발전방법
JP2015228729A (ja) ソーラーパネルサイト
CN111106792A (zh) 一种可调叶片式仿生光伏发电装置
JP2016104938A (ja) 太陽光発電設備
US20240079993A1 (en) Tracking solar panel stand
JP2020130075A (ja) 植物工場
KR20150049080A (ko) 차양막 결합형 태양광 발전장치
KR102207802B1 (ko) 태양광 발전이 가능한 독립 주차장
GR20160200038U (el) Υβριδικος σταθμος με ηλιακη καμιναδα

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170725

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180220

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180222

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6304596

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250