JP6304234B2 - コーティング組成物、コーティング製剤及びその製造方法 - Google Patents

コーティング組成物、コーティング製剤及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、食品、医薬品等のコーティングに用いられるコーティング組成物、コーティング製剤及びその製造方法に関するものである。
乳酸菌や酵素等のタンパク質の機能成分のように、胃での分解を防ぎ、構造を維持して腸まで届けることにより高い機能性を出す有効成分があり、胃で溶けず腸で溶解し、有効成分を腸に到達させる腸溶性の製剤が求められている。
有効成分を腸まで到達させるための保護膜としては、胃の中のpH条件(酸性)で溶解せず、小腸のpH条件(中性〜アルカリ性)で溶解する成分、例えば、メタクリル酸系高分子化合物、シェラック、ツェイン等が一般的である。
しかしながら、メタクリル酸系高分子化合物は医薬品用途に限られ、食品には用いることができない。一方、シェラック、ツェインは食品用途にも用いられるが、有機溶剤を用いて噴霧する方法が一般的である。食品用途でも環境を配慮した、水を用いたコーティングができる水溶性膜剤の利用が望まれている。
特開2002−193792号公報
本発明は、胃で溶けず腸で溶解し、コーティングされた有効成分等の被コーティング物を腸に到達させることができ、欠け、はがれがなく均一にコーティングできコーティング性に優れるコーティング組成物、このコーティング組成物でコーティングされたコーティング製剤及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、アルギン酸塩と、可塑剤とを含むコーティング組成物が、胃で溶けず腸で溶解し、有効成分等の被コーティング物を腸に到達させることができ、コーティング性に優れることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は下記を提供する。
[1].(A)アルギン酸塩及び(B)可塑剤を含有するコーティング組成物であって、(A)成分が、1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・sを超えるアルギン酸塩(A−1)及び1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・s以下のアルギン酸塩(A−2)を含むコーティング組成物。
[2].(A)成分が、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム及びアルギン酸アンモニウムから選ばれるアルギン酸塩である[1]記載のコーティング組成物。
[3].(B)成分が、グリセリン及び/又はショ糖脂肪酸エステルである[1]又は[2]記載のコーティング組成物。
[4].(A)成分の量がコーティング組成物に対して5〜85質量%(固形物)であり、(B)成分の量がコーティング組成物に対して0.1〜70質量%(固形分)である[1]〜[]のいずれかに記載のコーティング組成物。
[5].(B)/(A)で表される含有質量比が、0.05〜3.0である[1]〜[]のいずれかに記載のコーティング組成物。
[6].さらに、(C)ゼラチン、ペクチン、カードラン、プルラン、アラビアガム、キサンタンガム、ジェランガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる成分を含有する[1]〜[]のいずれかに記載のコーティング組成物。
[7].(C)成分の量が、コーティング組成物に対して1〜90質量%(固形分)である[]記載のーティング組成物。
[8].(A):(C)で表される含有質量比が1:10〜20:1である[]又は[]記載のコーティング組成物。
[9].さらに、(D)微粒子を含有する[1]〜[]のいずれかに記載のコーティング組成物。
[10].(D)成分の量が、コーティング組成物に対して1〜80質量%(固形分)である[]記載のコーティング組成物。
[11].上記(A−1)成分、(A−2)成分、及び(B)成分を混合する工程を含む[1]〜[5]のいずれかに記載のコーティング組成物の製造方法。
[1].[1]〜[1]のいずれかに記載のコーティング組成物から形成されたコーティング膜を有するコーティング製剤。
[1].コーティング膜が腸溶性である[1]記載の腸溶性コーティング製剤。
[1].被コーティング物に、[1]〜[1]のいずれかに記載のコーティング組成物及び水を含むコーティング溶液を噴霧し、乾燥することにより、被コーティング物の表面にコーティング膜を形成する工程を含む、コーティング製剤の製造方法。
本発明のコーティング組成物によれば、胃で溶けず腸で溶解し、コーティングされた有効成分を腸に到達させることができ、コーティング性に優れるコーティング組成物、このコーティング組成物でコーティングされたコーティング製剤及びその製造方法を提供することができる。
試験例の結果を示すグラフである。
以下、本発明について詳細に説明する。
(I)コーティング組成物
本発明のコーティング組成物は、(A)アルギン酸塩及び(B)可塑剤を含有する。
(A)アルギン酸塩
アルギン酸塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩等の一価のアルギン酸塩、アルギン酸水溶性塩が好ましい。アルギン酸塩としては、(A−1)1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・sを超えるもの、(A−2)1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・s以下のものが挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(A−1)1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・sを超えるものとしては、50mPa・sを超え600mPa・s以下のものが好ましく、50mPa・sを超え400mPa・s以下のものがより好ましい。
(A−2)1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・s以下のアルギン酸塩としては、5〜50mPa・sのものが好ましく、10〜50mPa・sのものがより好ましい。(A−2)アルギン酸塩としては、アルギン酸ナトリウムが好ましい。
(A)成分の配合量は、コーティング組成物に対して5〜85質量%(固形分:以下固形分と記載されている場合は、溶媒を除いた成分全量に対する割合で、コーティング膜中の割合と同じである。)が好ましい。10〜80質量%(固形分)の範囲がより好ましく、10〜70質量%(固形分)の範囲がさらに好ましく、10〜60質量%(固形分)がさらに好ましい。
(A−1)アルギン酸塩を配合する場合は、配合量はコーティング組成物に対して5〜85質量%(固形分)が好ましく、10〜60質量%(固形分)がより好ましく、20〜50質量%(固形分)の範囲がさらに好ましい。上記範囲以上とすることで、良好な腸溶性をより得ることができ、上記範囲以下とすることで、コーティングする際の付着やはがれを防ぎ良好なコーティング性能を得ることができる。
(A−2)アルギン酸塩を配合する場合は、配合量としてはコーティング組成物に対して85質量%(固形分)以下が好ましく、5〜50質量%(固形分)がより好ましく、10〜40質量%(固形分)の範囲がさらに好ましい。上記範囲以上とすることで、腸溶性が向上し、かつコーティング性が良好となる。
本発明においては、(A)アルギン酸塩として、(A−1)アルギン酸塩を用いることが好ましい。このような一定以上の長さのアルギン酸塩を用いることで、コーティング性がよく、形成されたコーティング膜に高い耐酸性を付与することができる。また、(A−1)アルギン酸塩と(A−2)アルギン酸塩とを併用することにより、腸溶性を維持しつつ、コーティング性能をより向上することができる。
上記(A−1)アルギン酸塩と、(A−2)アルギン酸塩とのように、粘度の異なる2種のアルギン酸塩を用いるのは、単にコーティング溶液の粘度の調整ではなく、腸溶性及びコーティング性の観点から、2種類のアルギン酸塩を選択したものである。その質量比は(A−1):(A−2)((A−1)/(A−2))は1:5〜10:1(0.2〜10)が好ましく、1:3〜5:1(0.33〜5)がより好ましく、1:1.8〜3:1(0.56〜3)がさらに好ましい。下限以上とすることで酸性化での皮膜性能がより高くなるため非溶出性が良好となり、上限以下とすることでコーティング性がより良好となる。
なお、本発明において、アルギン酸塩の粘度測定は回転式粘度計(BM型)を用いて行う。粘度が200mPa・s未満の粘度はローターNo.1を用い、200mPa・s以上1,000mPa・s未満の粘度はローターNo.2を用いて、1質量%水溶液を20℃、30rpmの条件にて測定し、60秒後の値を測定値とする。
アルギン酸塩の粘度は、アルギン酸塩の分子量にほぼ比例するものである。例えば上記、(A−1)の重量平均分子量(Mw)は80万以上であり、80〜300万未満が好ましく、分子量80〜190万未満がより好ましい。(A−2)の重量平均分子量(Mw)は20万以上80万未満であり、30万以上80万未満が好ましい。なお、本発明のアルギン酸塩の重量平均分子量(Mw)のゲルクロマトグラフィーの測定方法を以下に示す。
(1)サンプルの調製
アルギン酸塩濃度が0.1質量%となるように移動相(0.1M(mol/L)・NaNO3水溶液)に溶かしこれをサンプルとする。
各種分子量の標準品(プルラン:Mw=166万、Mw=38万、Mw=10万、Mw=1.22万、移動相に0.1質量%濃度で溶解)を用いて検量線を作成する。
(2)GPC測定条件
カラム:Shodex OHpak SB−806M HQ(8mmI.D.×300mmL.,13μm)
移動相:0.1M(mol/L)NaNO3水溶液
流 量:0.5mL/min
温 度:40℃
注入量:200μL(0.1% in移動相)
検出器:示差屈折率(RI)検出器
(3)解析方法
検量線サンプルより検量線式を求め、試料のGPC分析結果からプルランに換算した重量平均分子量(Mw)を求める。
(B)可塑剤
可塑剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール等の多価アルコール、ブドウ糖、果糖ブドウ糖液糖、ショ糖等の糖、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、エリスリトール、キシリトール等の糖アルコール、ドデカノール、トリデカノール、テトラデカノール、ペンタデカノール、ヘキサデカノール、ヘプタデカノール、オクタデカノール、ヘキサデシルアルコール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール等(好適には炭素数6〜22)の高級アルコール、中鎖脂肪酸エステル(好適には炭素数6〜12)等の油脂が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、コーティング膜の可塑効果の点から、グリセリンが好ましく、腸溶性の点からは界面活性剤が好ましく、グリセリン及び/又はショ糖脂肪酸エステルがより好ましい。
(B)成分の配合量は、コーティング組成物に対して0.1〜70質量%(固形分)が好ましく、2〜50質量%(固形分)がより好ましい。上記範囲以上とすることで、コーティング時の膜のはがれがより抑制され、上記範囲以下とすることで、コーティング時のベタツキが抑制され、コーティング処理がより容易となるとともに、良好な腸溶性が得られる。
(B)/(A)で表わされる質量比は、0.05〜3.0の範囲が好ましく、0.1〜2.0がより好ましく、0.15〜1.5がさらに好ましく、0.15〜1.1が特に好ましい。上記範囲とすることで、酸性化での皮膜性能がより高くなり、上限以下とすることでコーティング性がより良好となる。
本発明のコーティング組成物には、(A)以外の皮膜形成成分を配合してもよい。(C)皮膜形成成分としては、ゼラチン、ペクチン、カードラン、プルラン、アラビアガム、キサンタンガム、ジェランガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、寒天、キトサン、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、ポリビニルアルコール、エチルセルロース水分散液等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。これらの中でも、ゼラチン、ペクチン、カードラン、プルラン、アラビアガム、キサンタンガム、ジェランガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる成分が、コーティング性及び(A)成分との組み合わせの点から好ましい。
この場合、(A):(C)((A)/(C))で表される含有質量比は、1:10〜20:1(0.1〜20)が好ましく、1:5〜20:1(0.2〜20)がより好ましく、1:1〜10:1(1〜10)がさらに好ましい。この範囲とすることで、コーティング性と外観の美しさを維持した上で、特に酸性下での皮膜性能がより高い腸溶性能に優れる錠剤を得ることができる。
(C)成分の配合量は、コーティング組成物に対して1〜90質量%(固形分)が好ましく、5〜80質量%(固形分)がより好ましく、10〜80質量%(固形分)がさらに好ましい。上記範囲以上とすることで、(C)成分配合の効果をより得ることができ、上記範囲を超えて配合すると、腸溶性に影響を与えるおそれがある。
コーティング組成物には、(D)微粒子を配合してもよい。微粒子を配合することで、コーティング処理時の錠剤同士の付着によるコーティング膜のはがれを防止することができる。(D)成分としては、タルク、ステアリン酸カルシウム、二酸化ケイ素、酸化チタン等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。微粒子の粒径は0.01〜50μmであり、0.1〜20μmが好ましい。なお、粒径の測定はレーザー回折式粒度分布測定装置(乾式測定)にて行う。
(D)成分の配合量は、コーティング組成物に対して1〜80質量%(固形分)が好ましく、3〜60質量%(固形分)がより好ましく、5〜40質量%(固形分)がさらに好ましい。上記範囲以上とすることで、上記(D)成分を配合する効果をより得ることができ、上記範囲を超えて配合すると、成膜性に影響を与えるおそれがある。
なお、コーティング組成物には、銅イオン、バリウムイオン、カルシウムイオン等の二価金属イオンを含まないことが好ましい。これらにより、アルギン酸塩が架橋されてゲル化し、コーティング性が悪くなるからである。つまり、一価アルギン酸塩を二価の陽イオンと反応させ架橋させた場合、乾燥させた膜は水不溶性であるが、ゲル化により粘度が高くなりすぎるため、細かな液の噴霧及び錠剤上での展延性が困難となる。その結果、均一な皮膜形成が困難になり、外観が悪くなる他、溶出性でばらつきが生じる場合がある。二価の金属イオンの許容範囲は、アルギン酸塩のモノマー1モルに対して0.25モル以下が好ましく、0.1モル以下がさらに好ましい。
本発明のコーティング組成物には、上記(A)〜(D)成分の他に、コーティング組成物に通常用いられる成分を1種単独で又は2種以上、適量配合することができる。このような任意成分としては、消泡剤、着色剤等が挙げられる。
消泡剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ジメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン・二酸化ケイ素混合物、含水二酸化ケイ素、二酸化ケイ素等が挙げられ、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
着色剤としては、例えば、アセンヤクタンニン末、ウコン抽出液、黄色三二酸化鉄、オレンジエッセンス、褐色酸化鉄、カーボンブラック、カラメル、カルミン、カロチン液、β−カロテン、カンゾウエキス、金箔、黒酸化鉄、軽質無水ケイ酸、酸化チタン、三二酸化鉄、食用青色1号、食用黄色4号、食用黄色4号アルミニウムレーキ、食用黄色5号、食用赤色2号、食用赤色3号、食用赤色102号、水酸化ナトリウム、銅クロロフィンナトリウム、銅クロロフィル、ハダカムギ緑葉抽出エキス、薬用炭、酪酸リボフラビン、リボフラビン、緑茶末、リン酸リボフラビンナトリウム等が挙げられる。
本発明のコーティング組成物には、本発明の効果を損なわない範囲で、水、エタノール等の有機溶剤を含むことができる。コーティング組成物中の溶媒配合量は、コーティング組成物全体に対して、1〜98質量%の範囲で適宜選定され、50〜98質量%が好ましく、70〜96質量%がより好ましい。
(II)コーティング製剤
上記コーティング組成物を用いて、被コーティング物にコーティング組成物から形成されたコーティング膜を形成させ、コーティング製剤とすることできる。
本発明のコーティング組成物から形成されたコーティング膜は、上記(A)成分を含有するが、後述するようにアルギン酸水溶液を直接乾燥させて水溶性の膜を形成させている。この水溶性の膜は、酸性下において、一価の陽イオンが水素イオンと置き換わり、アルギン酸へ変化して不溶性の膜を形成し、さらに中性〜アルカリ性で溶解するという特性を有する。
本発明のコーティング組成物及びこのコーティング組成物から形成されるコーティング膜は、腸溶性、つまり「胃で溶けず腸で溶解し、被コーティング物を腸に到達させることができる。」という性質を有するものである。コーティング膜が腸溶性である腸溶性コーティング製剤が得られる。
本発明において「腸溶性」とは、機能性成分を腸まで届ける剤のことをいう。日本薬局法の溶出試験法の方法に準じて試験を行い、胃液相当の溶出試験液(pH1.2)にて、2時間で溶出率50%未満(好適には30%以下)、腸液相当の溶出試験液(pH6.8)で、2時間で溶出率70%以上をいう。
被コーティング物の形や、剤型は特に限定されず、錠剤、散剤、細粒剤、顆粒剤等特に限定されない。錠剤は単層でも二層以上でもよい。この中でも、腸溶性をより発揮する点から、錠剤とすることが好ましい。錠剤の寸法は特に限定されず、錠剤の取り扱いやすさと嚥下性の観点から、錠剤の径として5〜14mmφが好ましく、7〜12mmφがより好ましい。また、1錠あたりの錠剤質量としては150〜700mg程度が適切である。
コーティング膜の厚さは特に限定されないが、5μm〜1mmが好ましく、10〜500μmがより好ましい。また、錠剤の場合はコーティング製剤に対して、コーティング膜が0.5〜20質量%とすることが好ましく、1〜15質量%がより好ましい。顆粒剤、散剤、粉末の場合は10〜60質量%とすることが好ましく、15〜50質量%とすることがより好ましい。なお、コーティング膜中の上記各成分の含有量(固形分)は、上記コーティング組成物と同じである。
被コーティング物としては特に限定されず、食品、医薬品等の有効成分等が挙げられる。例えば、乳酸菌、システイン、鉄、抗体やラクトフェリン等のタンパク質、ペプチド、ATP−2Na等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。中でも、タンパク質等の高分子量成分や水不溶性の成分に好適である。
(III)コーティング製剤の製造方法
コーティング組成物は上記必須成分を混合することにより得ることができ、コーティング製剤は、被コーティング物に、コーティング組成物そのまま、又は水を加えたコーティング溶液を噴霧し、乾燥することにより、被コーティング物の表面にコーティング膜を形成させることにより得ることができる。本発明のコーティング組成物は水性であるため、水を用いたコーティングが可能であり、水溶性膜が形成される。
コーティング溶液は、コーティング組成物及び水を含むものであり、コーティング溶液の水分量は50〜98質量%が好ましく、70〜96質量%がより好ましい。また、本発明の効果を損なわない範囲で、エタノール等の有機溶剤を配合してもよい。
コーティング機は特に限定されず、パンコーティング機、流動層コーティング機、転動コーティング等を用いることができる。
コーティング方法は特に限定されないが、例えば、被コーティング物に、コーティング溶液を噴霧し、加温により乾燥させることにより、被コーティングの表面にフィルム化させる方法が挙げられる。コーティング溶液は適宜加温することができ、温度は30〜80℃が好ましく、乾燥温度は40〜80℃が好ましい。コーティング溶液の添加速度は、乾燥風量1m3/minに対し、1〜5g/minが好ましい。その他、コーティング溶液に、被コーティング物を浸漬して乾燥させるディップコートの方法をとることも可能である。乾燥はコーティング製剤中の水分量が0.1〜20質量%になるまで乾燥させることが好ましい。
以下、実施例、参考例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、比率は質量比を示す。
[実施例〜17、21〜34、36〜78、参考例1〜9、比較例1〜4]
以下の素錠を調製し、下記表1〜22に示す組成のコーティング溶液を調製し下記方法で素錠をコーティングし、コーティング錠を調製した。
[素錠]
下記原料を混合し、打錠機を用いて錠剤(300mg、φ9.0mm、厚み5mm)になるよう打錠を行った。
<素錠組成>
ラクトフェリン:1,156g
ヒハツエキス末:500g
乳糖:492.5g
結晶セルロース:731.5g
カルボキシメチルセルロースナトリウム:60g
ショ糖脂肪酸エステル:30g
微粒二酸化ケイ素:30g
[コーティング溶液の調製]
表1〜22に記載のコーティング溶液組成において、(A)及び(C)成分をそれぞれ、加熱水にて均一溶解させ、溶解した液を混合し、他成分を加え、さらに混合攪拌した。なお、表中の右欄は固形分(%)を示す。
[コーティング]
コーティング機(パウレック製 パウレックコーターPRC−05)を用い、素剤200gに対し、コーティング溶液(60℃)100gを平均2g/minで噴霧し、品温約50℃でコーティングを施した。噴霧後約45℃で2min間乾燥させ、コーティング性剤(錠剤)を得た。コーティング膜の厚さは10〜200μmの範囲内であった。
[酸性pH非溶出性試験]
日局1液(pH1.2)を用い、日局一般試験法(パドル法)に則り、溶出試験を行った。
◎:2時間で溶出性10%以下
○:2時間で溶出性10%を超え30%以下
△:2時間で溶出性30%を超え50%未満
×:2時間で溶出性50%以下
[中性〜アルカリpH溶出性試験]
日局2液(pH6.8)を用い、日局一般試験法(パドル法)に則り、溶出試験を行った。
○:2時間で溶出性70%以上
△:2時間で溶出性30%以上70%未満
×:2時間で溶出性30%未満
なお、上記[酸性pH溶出性試験]で、「△」、「○」又は「◎」、かつ上記[中性〜アルカリpH溶出性試験]で「○」の場合を「腸溶性」とした。
[コーティング性]
下記評価基準に基づき、コーティング性を評価した。
◎:均一にコーティングがなされ、欠け、はがれが見られず、コーティング表面にツヤがある。
○:均一にコーティングがなされ、欠け、はがれがほとんど見られないが、ややコーティング表面に荒れがある。
△:一部の錠剤にコーティングの欠けが見られる。
×:錠剤のほとんどにコーティングの欠けやはがれが見られる。
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実施例75〜78のアルギン酸塩のモノマー1モルに対する、カルシウムイオンのモル数は以下の通りである。
実施例75:0.014mol
実施例76:0.027mol
実施例77:0.041mol
実施例78:0.054mol
<試験例1>
実施例38及び実施例53、比較例1,2にて調製したコーティング錠剤6錠を、37℃100mLのpH1.2(日局1液+ペプシン溶出試験液)の液に入れ、振とう機で2時間攪拌した。その後、ペプシンを失活させるため100℃で20分処理をした。37℃まで冷却後、37℃のpH8.5炭酸水素ナトリウム水溶液を110mL加え、約pH6.0に調整し、さらに2時間振とう攪拌した。この液を0.45μmフィルターでろ過をし、評価サンプルとした。
24wellプレートに、ヒト前駆脂肪細胞を内臓脂肪細胞分化培地(Primary Cell Company Limited, Tokyo, Japan)にて3.0×105CELL/cm2となるように藩種し、6日間・5%濃度CO2環境下37℃で培養した。その後、評価サンプルを培地で10倍希釈した液1mLを添加し、24時間培養する。その後培養上清中のグリセロール濃度を測定した。コントロールと比較例1と比べ、実施例ではラクトフェリンによる脂肪の分解が促進されることにより発生するグリセロール濃度が上昇しており、実施例のコーティング錠剤が腸溶性であることが確認された。結果を図1に示す。
実施例、参考例及び比較例を調製する際に用いた原料を以下に示す。なお、表中は各成分量を示す。
Figure 0006304234
Figure 0006304234

Claims (14)

  1. (A)アルギン酸塩及び(B)可塑剤を含有するコーティング組成物であって、(A)成分が、1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・sを超えるアルギン酸塩(A−1)及び1質量%水溶液の20℃での粘度が50mPa・s以下のアルギン酸塩(A−2)を含むコーティング組成物。
  2. (A)成分が、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム及びアルギン酸アンモニウムから選ばれるアルギン酸塩である請求項1記載のコーティング組成物。
  3. (B)成分が、グリセリン及び/又はショ糖脂肪酸エステルである請求項1又は2記載のコーティング組成物。
  4. (A)成分の量がコーティング組成物に対して5〜85質量%(固形物)であり、(B)成分の量がコーティング組成物に対して0.1〜70質量%(固形分)である請求項1〜のいずれか1項記載のコーティング組成物。
  5. (B)/(A)で表される含有質量比が、0.05〜3.0である請求項1〜のいずれか1項記載のコーティング組成物。
  6. さらに、(C)ゼラチン、ペクチン、カードラン、プルラン、アラビアガム、キサンタンガム、ジェランガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれる成分を含有する請求項1〜のいずれか1項記載のコーティング組成物。
  7. (C)成分の量が、コーティング組成物に対して1〜90質量%(固形分)である請求項記載のーティング組成物。
  8. (A):(C)で表される含有質量比が1:10〜20:1である請求項又は記載のコーティング組成物。
  9. さらに、(D)微粒子を含有する請求項1〜のいずれか1項記載のコーティング組成物。
  10. (D)成分の量が、コーティング組成物に対して1〜80質量%(固形分)である請求項記載のコーティング組成物。
  11. 上記(A−1)成分、(A−2)成分、及び(B)成分を混合する工程を含む請求項1〜5のいずれか1項記載のコーティング組成物の製造方法。
  12. 請求項1〜1のいずれか1項記載のコーティング組成物から形成されたコーティング膜を有するコーティング製剤。
  13. コーティング膜が腸溶性である請求項1記載の腸溶性コーティング製剤。
  14. 被コーティング物に、請求項1〜1のいずれか1項記載のコーティング組成物及び水を含むコーティング溶液を噴霧し、乾燥することにより、被コーティング物の表面にコーティング膜を形成する工程を含む、コーティング製剤の製造方法。
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