JP6303934B2 - 歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置 - Google Patents

歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6303934B2
JP6303934B2 JP2014181606A JP2014181606A JP6303934B2 JP 6303934 B2 JP6303934 B2 JP 6303934B2 JP 2014181606 A JP2014181606 A JP 2014181606A JP 2014181606 A JP2014181606 A JP 2014181606A JP 6303934 B2 JP6303934 B2 JP 6303934B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
limit value
unit
user
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014181606A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016054802A5 (ja
JP2016054802A (ja
Inventor
明人 後藤
明人 後藤
高橋 正浩
正浩 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2014181606A priority Critical patent/JP6303934B2/ja
Publication of JP2016054802A publication Critical patent/JP2016054802A/ja
Publication of JP2016054802A5 publication Critical patent/JP2016054802A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6303934B2 publication Critical patent/JP6303934B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Rehabilitation Tools (AREA)
  • Manipulator (AREA)

Description

本発明は歩行支援装置の制御方法に関し、特に、使用者による歩行訓練を支援する歩行支援装置の制御方法に関する。
従来、装置の本来の使用状況下(例えば、歩行支援装置であれば歩行訓練の実施中、搬送ロボットであれば搬送中)に、音や表示による警告の実施、又は動作停止を行うことで、装置の動作が性能限界に達したことを表す手法がとられていた。
例えば、特許文献1では、訓練装置の動作が動作限界まで達することにより装置が破壊することを防ぐために、可動機構を駆動する駆動手段に対する位置指令と可動機構の位置との差分に基づく速度指令をオン・オフするスイッチと、トルクリミット値の使用の有無を選択するスイッチと、非常停止信号の有無によって、これらスイッチの制御を行う非常停止信号監視部とを備えた訓練装置の非常停止装置について開示している。
特開平11−76328号公報
しかしながら、上記手法は、使用者の歩行訓練を支援する歩行支援装置においては、装置に対する過負荷を十分に防止することができない恐れがある。歩行支援装置は、身体能力が低下した使用者(患者)によって使用されることが想定される。そのため、使用者(患者)は自らの力の制御が困難であり、思うように動くことができず、過負荷にともなう警告が発生しても、又は過負荷にともなう歩行支援装置の動作の制限がかかっても、尚も、歩行支援装置への荷重を和らげることができないことがある。このため、歩行支援装置に過大な負荷がかかる恐れがある。
本発明は、上記した事情を背景としてなされたものであり、歩行支援装置への過負荷を抑制することができる歩行支援装置の制御方法を提供することを目的とする。
本発明にかかる歩行支援装置の制御方法は、歩行訓練を支援する歩行支援装置の制御方法であって、使用者による歩行訓練時の動作モードである第一のモードと、前記使用者による歩行訓練の前段階の動作モードである第二のモードとを切り替え、前記使用者の荷重を支える力を提供する駆動部の出力を、設定された出力制限値にしたがって制御し、前記第二のモードの際の前記出力制限値は、前記第一のモードの際の前記出力制限値よりも小さいものである。
このような制御方法によれば、使用者は、歩行訓練時よりも小さく設定された出力制限値により、歩行支援装置が耐えうる本来の最大負荷よりも低い負荷状態を、歩行支援装置が耐えうる最大負荷状態として認識して、事前に体感することができる。このため、使用者は、歩行支援装置が許容する負荷状態を、実際に比べて低く見積もることとなり、歩行訓練時に歩行支援装置にかける力を、動作限界に達するよりも前に控えるようになる。その結果、歩行支援装置に過大な荷重がかかることが防がれ、歩行支援装置への負荷が抑制される。
本発明によれば、歩行支援装置への過負荷を抑制することができる歩行支援装置の制御方法を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る歩行支援装置の使用形態を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る歩行支援装置の制御部の機能構成を示すブロック図である。 制御部の制御を受ける駆動部の出力推移を示すグラフである。 本発明の実施の形態に係る歩行支援装置の動作の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。但し、本発明が以下の実施の形態に限定される訳ではない。また、説明を明確にするため、以下の記載及び図面は、適宜、簡略化されている。
先ず、本実施の形態の歩行支援装置の基本的な構成を説明する。歩行支援装置は、図1に示すように、例えば使用者の腿部に装着され、使用者の歩行を支援するために好適に用いられる。この歩行支援装置1は、図1に示すように、上側のリンク2、下側のリンク3、足裏載置部4、膝装着部5、駆動部6、角度検出センサ7、腰装着部8を備えている。
上側のリンク2は、使用者の上腿部の側部に配置される。本実施の形態の上側のリンク2は、使用者の上腿部の左右両側部にそれぞれ配置されており、使用者の前方に向かって延在している。上側のリンク2の上端部は、上腿保持部10の側部に連結されている。上側のリンク2の下端部は、下側のリンク3に回転可能に連結されている。
ここで、上腿保持部10は、板状部材であって、使用者の上腿部の外周形状に倣うように湾曲した形状とされている。当該湾曲した面の内側面を使用者の上腿部に接触させる。ここで、当該内側面にはスポンジ等の緩衝部材が設けられていることが好ましい。
下側のリンク3は、使用者の下腿部における脛部分の側部に配置される。本実施の形態の下側のリンク3は、使用者の脛部分の左右両側部にそれぞれ配置される。下側のリンク3の上端部は、上側のリンク2の下端部に回転可能に連結されている。下側のリンク3の下端部は、足裏載置部4に回転可能に連結されている。
足裏載置部4は、使用者の足を支持する。本実施の形態の足裏載置部4は、載置部4a、アーム4bを備えている。載置部4aは板状部材であって、使用者の足裏が載置される。アーム4bは、載置部4aを下側のリンク3に連結する。つまり、アーム4bは使用者の下腿部における足首部分の左右両側部にそれぞれ配置される。
アーム4bの上端部は、下側のリンク3の下端部に回転可能に連結されている。アーム4bの下端部は、載置部4aの側部に連結されている。これにより、使用者の体重を歩行支援装置1に支持させることができる。
膝装着部5は、アーチ5a、図示を省略したビンディングを備えている。アーチ5aは、左右の上側のリンク2と下側のリンク3との連結部相互を連結する。ビンディングは、アーチ5aに設けられている。ビンディングは、アーチ5aを使用者の膝に固定する。ビンディングは、アーチ5aを使用者の膝に固定できる構成であれば特に限定しないが、例えば使用者の膝に着脱可能なバンドを含む。
駆動部6は、使用者の荷重を支える力を提供する。具体的には、駆動部6は、上側のリンク2と下側のリンク3との連結部に駆動力を伝達する。駆動部6は、駆動モータ6a、減速機6bを備えている。駆動モータ6aは、制御部13の制御信号に基づいて駆動する。駆動モータ6aの駆動力は、減速機6bに入力される。
減速機6bは、駆動モータ6aから入力される駆動力を増幅して上側のリンク2と下側のリンク3との連結部の回転軸に伝達する。これにより、下側のリンク3が上側のリンク2に対して使用者の前後方向に回転駆動する。
角度検出センサ7は、上側のリンク2と下側のリンク3との連結部に設けられており、上側のリンク2に対する下側のリンク3の回転角度を検出する。角度検出センサ7は、検出信号を制御部13に出力する。
なお、本実施の形態の歩行支援装置1も、一般的な歩行支援装置と同様に、使用者の歩容を検出するセンサや、使用者の足裏に作用する荷重を検出するセンサ等を備え、それらの検出信号も制御部13に出力されてもよい。
腰装着部8は、ベルト8a、収納ボックス8bを備えている。ベルト8aは、使用者の腰に着脱可能な構成とされている。収納ボックス8bは、ベルト8aに設けられている。収納ボックス8bには、駆動部6等の電源であるバッテリ12、及び制御部13が搭載されている制御基板等が格納されている。収納ボックス8bに収納されているバッテリ12及び制御基板は、駆動モータ6aや角度検出センサ7等に配線11を介して接続されている。
バッテリ12は、バッテリ12の残量(例えばSOC:State Of Charge)を示す残量信号を生成し、制御部13に出力する。また、バッテリ12は、温度センサ(図示せず)を有しており、温度センサによって監視したバッテリ12の温度を示す温度信号を生成し、制御部13に出力する。また、バッテリ12は、バッテリ12の劣化度を示す劣化度信号を生成し、制御部13に出力する。
なお、バッテリ12は、例えばCPU(図示せず)を有しており、CPUによって残量及び劣化度の算出や、信号の生成・出力の制御を行う。また、残量及び劣化度の算出方法は、任意の既知の手法によって行えばよい。例えば、バッテリ12の残量は、クローン・カウンタ方式で行うようにしてもよい。
制御部13は、コンピュータとしての機能を有し、例えば、演算処理等を行うCPU(Central Processing Unit)、CPUによって実行される演算プログラム等が記憶されたROM(Read Only Memory)、処理データ等を一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等からなるマイクロコンピュータを中心にしてハードウェア構成されている。制御部13は、各センサの検出信号に基づいて、駆動部6の駆動モータ6aを制御する制御信号を生成し、当該制御信号に基づいて使用者の歩行を支援するように駆動モータ6aを制御する。
次に、制御部13による制御の詳細について説明する。
制御部13は、駆動部6の出力(例えば、駆動部6のトルク、回転数など)を制御する。その際、制御部13は、設定された出力制限値を超えた出力が要求された場合、出力を出力制限値近傍に維持するよう出力を抑制する。このように、出力制限値とは、駆動部6の出力の上限を制御するための閾値である。また、この出力制限値は、使用者による歩行訓練時の動作モードである歩行訓練モード(第一のモード)と、使用者による歩行訓練の前段階の動作モードである事前確認モード(第二のモード)とで、異なる。具体的には、事前確認モードの際の出力制限値は、歩行訓練モードの際の出力制限値よりも小さい値に設定される。
図2は、制御部13の機能構成を示すブロック図である。図2に示されるように、制御部13は、閾値設定部130と、モード切替部133と、判定部134と、出力制御部135と、警告部136とを有する。
閾値設定部130は、上述の出力制限値として用いられる閾値を設定する。閾値設定部130は、第一の制限値設定部131と、第二の制限値設定部132とを有する。
第一の制限値設定部131は、歩行訓練モード時の出力制限値(以下、第一の出力制限値という。)として用いられる閾値を設定する。第一の制限値設定部131は、例えば、バッテリ12の出力性能に基づいて、第一の出力制限値を設定する。一般的にバッテリの出力性能は、バッテリの温度、残量、及び劣化度等の状態によって低下する。すなわち、バッテリ12の残量が少なくなるほど、バッテリ12の出力電圧が低下することになる。また、バッテリ12の温度が低下するほど、バッテリ12の出力電圧が低下することになる。またさらに、バッテリ12の劣化が進むほど、バッテリ12の出力電圧が低下することになる。バッテリ12の出力性能が低下すると、駆動部6の出力可能領域が、バッテリ12の出力性能が低下する前と比較してさらに制限されることとなる。したがって、本実施形態では、第一の制限値設定部131は、バッテリ12の状態値を入力として受付け、受け付けた情報に基づいて第一の出力制限値を算出する。
第一の制限値設定部131の算出は、任意の具体的手法によって実現するようにしてもよい。例えば、制御部13の図示しない記憶装置において、バッテリ12の状態値(残量、温度、及び劣化度)から、その状態値における駆動部6の出力可能領域の上限値(第一の出力制限値)を導出することができる情報(テーブルや算出式など)を予め格納しておくようにしてもよい。
なお、第一の制限値設定部131は、バッテリ12の状態値によらず、第一の出力制限値を設定してもよい。例えば、第一の制限値設定部131は、一定の出力が保障された電源が駆動部6の電源として用いられる場合などには、予め定められた固定値を第一の出力制限値として採用してもよい。また、第一の制限値設定部131は、バッテリ12の状態に限らず、駆動部6の仕様又は状態、バッテリ12の仕様又は状態、その他の構成の仕様又は状態に基づいて、第一の出力制限値を設定してもよい。
第二の制限値設定部132は、事前確認モード時の出力制限値(以下、第二の出力制限値という。)として用いられる閾値を設定する。第二の制限値設定部132は、使用者(患者)の身体状態を示す状態値に基づいて、第二の出力制限値を設定する。ここで、第二の出力制限値は、事前確認モード時には、出力制限を、歩行訓練モード時よりも軽い負荷の段階で体感するために用いられる。また、第二の出力制限値は、歩行訓練モード時においては、後述するように、装置への負荷が過大であることを示す警告の出力の実施に用いられる。したがって、第二の出力制限値は、歩行支援装置1が耐えうる最大負荷に対応する出力値(すなわち第一の出力制限値)に達する前の予備状態を示している。
よって、第一の出力制限値と第二の出力制限値との間の区間であるマージンが存在することにより、たとえ歩行訓練モード時において警告後、装置にかかる使用者の荷重を使用者が思うように抑制できなくても、歩行支援装置1の実際の出力限界(第一の出力制限値)を超える負荷を抑えることができる。ところで、患者の身体の障害が重度であればあるほど、自らの身体のコントロールの困難度が高まると想定される。よって、第二の制限値設定部132は、使用者の障害の度合いが大きければ大きいほど、マージンを大きくとり、第二の出力制限値を小さくする。
第二の制限値設定部132は、まず、使用者(患者)の身体状態を示す状態値の入力を受付け、受け付けた状態値に応じてマージンを決定する。なお、状態値の入力は例えば、図示しないユーザインタフェースを介した入力であってもよいし、通信回線等を介した入力や記憶装置からの読み出しであってもよい。具体的には、第二の制限値設定部132は、例えば、患者の身体の障害の度合いを示す入力値に応じ、障害の度合いが高ければ高いほど大きなマージンとなるようマージンを決定する。
第二の制限値設定部132によるマージンの決定は、任意の具体的手法によって実現するようにしてもよい。例えば、制御部13の図示しない記憶装置において、身体状態を示す状態値から、その状態値に応じたマージンを導出することができる情報(テーブルや算出式など)を予め格納しておくようにしてもよい。
第二の制限値設定部132は、次に、第一の制限値設定部131が設定した第一の出力制限値から、決定したマージン分を差し引いた値を算出し、これを第二の出力制限値として設定する。以上のようにして、閾値設定部130は、第一のモードの際の出力制限値(第一の出力制限値)と、第一のモードの際の出力制限値よりも小さい第二のモードの際の出力制限値(第二の出力制限値)を設定する。
なお、第二の制限値設定部132は、使用者の身体状態によらず、予め定められた固定値をマージンとして採用し、このマージンと、第一の制限値設定部131により設定された第一の出力制限値とから、第二の出力制限値を設定してもよい。
モード切替部133は、使用者による歩行訓練時の動作モードである第一のモードと、使用者による歩行訓練の前段階の動作モードである第二のモードとを切り替える。具体的には、モード切替部133は、例えば、図示しないユーザインタフェースを介した入力等により指示されたモードへと、動作モードを切り替える。
判定部134は、駆動部6の出力が、閾値設定部130により設定された閾値以上でないかを判定する。なお、判定部134は、例えば、駆動部6の出力として、駆動部6の出力を検出するセンサの検出値を受付ける。
なお、駆動部6の出力は、センサ等による駆動部6の出力の検出値であってもよいし、他の検出値(電流等)から推測される推測値であってもよい。ここで、判定部134は、モード切替部133により設定された動作モードに応じて次のよう処理する。
まず、事前確認モードの場合の判定部134の処理について説明する。
判定部134は、駆動部6の出力が、第二の出力制限値未満であるか否かを判定する。駆動部6の出力が第二の出力制限値以上である場合、警告部136に対し、警告実施を指示するとともに、出力制御部135に対し、駆動部6の出力を第二の出力制限値に制限するよう指示する。
なお、駆動部6の出力が第二の出力制限値以上である場合の判定部134による指示は、警告部136に対してだけ行われてもよいし、出力制御部135に対してだけに行われてもよい。
次に、歩行訓練モードの場合の判定部134の処理について説明する。
判定部134は、駆動部6の出力が、第二の出力制限値未満であるか否かを判定する。駆動部6の出力が第二の出力制限値以上である場合、駆動部6の出力が第一の出力制限値未満であるか否かを判定する。駆動部6の出力が第一の出力制限値未満であれば、警告部136に対し、警告実施を指示するよう指示し、駆動部6の出力が第一の出力制限値以上であれば、出力制御部135に対し、駆動部6の出力を第一の出力制限値に制限するよう指示する。
出力制御部135は、角度検出センサ7等の各センサの検出信号に基づいて、駆動部6を制御する制御信号を生成し、駆動部6へ出力する。例えば、出力制御部135は、上側のリンク2に対する下側のリンク3の目標角度と、角度検出センサ7により検出信号から算出された角度との差に基づいて制御信号を生成する。
ただし、出力制御部135は、判定部134から第一の出力制限値に出力を制限するよう指示された場合、駆動部6へ出力する制御信号を、駆動部6の出力が第一の出力制限値近傍に維持されるよう調整し、駆動部6の出力を制限する。また、出力制御部135は、判定部134から第二の出力制限値に出力を制限するよう指示された場合、駆動部6へ出力する制御信号を、駆動部6の出力が第二の出力制限値近傍に維持されるよう調整し、駆動部6の出力を制限する。このように、出力制御部135は、閾値設定部130により設定された出力制限値にしたがって、駆動部6の出力を制御する。
警告部136は、判定部134からの指示にしたがい、歩行支援装置1への負荷が過大であることを示す警告を実施する。なお、警告部136は、使用者に対し警告を行う構成であればよく、例えば音声による警告であってもよいし、図示しない画面への表示による警告でもよい。
図3は、制御部13の制御を受ける駆動部6の出力推移を示すグラフである。図3において、下側の実線グラフは事前確認モード時の駆動部6の出力推移を示し、上側の実線グラフは歩行訓練モード時の駆動部6の出力推移を示している。上述の通り、制御部13は、マージン分だけ差がある二つの閾値、すなわち、第一の出力制限値及び第二の出力制限値を設定する。そして、事前確認モード時においては、制御部13は、第二の出力制限値を用いて、駆動部6の出力を制御している。このため、図3に示されるように、事前確認モード時においては、第二の出力制限値近傍で、駆動部6の出力は制限される。また、歩行訓練モード時においては、制御部13は、第一の出力制限値を用いて、駆動部6の出力を制御している。このため、図3に示されるように、歩行訓練モード時においては、第一の出力制限値近傍で、駆動部6の出力は制限される。
次に、本実施形態にかかる歩行支援装置1の制御方法についてフローチャートを用いて説明する。図4は、歩行支援装置1の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップ100(S100)において、第一の制限値設定部131は、バッテリ12の状態値の入力を受付ける。具体的には、第一の制限値設定部131は、バッテリ12から出力された、残量信号、温度信号、劣化度信号などの信号を受信する。
ステップ101(S101)において、第一の制限値設定部131は、第一の出力制限値を算出する。具体的には、第一の制限値設定部131は、ステップ100で受け付けた状態値に応じた閾値を算出する。
ステップ102(S102)において、第二の制限値設定部132は、使用者(患者)の身体状態を示す状態値の入力を受付ける。この状態値は、例えば、図示しないユーザインタフェースを介した入力操作により、第二の制限値設定部132へと入力される。
ステップ103(S103)において、第二の制限値設定部132は、使用者(患者)の身体状態を示す状態値に応じたマージンを決定する。第二の制限値設定部132は、例えば、障害の度合いが高ければ高いほど大きなマージンとなるようマージンを決定する。また、第二の制限値設定部132は、第一の制限値設定部131が設定した第一の出力制限値から、決定したマージン分を差し引き、第二の出力制限値を算出する。
なお、第一の制限値設定部131による状態値の受付け及び第一の出力制限値の算出の動作と、第二の制限値設定部132による状態値の受付け及びマージンの決定の動作とは、並行して行われてもよい。また、第二の制限値設定部132による状態値の受付け及びマージンの決定の動作が、第一の制限値設定部131による上記動作に先立って行われてもよい。
ステップ104(S104)において、閾値設定部130は、ステップ103で算出された第二の出力制限値が、訓練に支障がない値であるかを確認する。閾値設定部130は、例えば、第二の出力制限値が、予め定められた基準値以上である場合、訓練に支障がないと判定し、予め定められた基準値未満である場合、訓練に支障があると判定する。なお、この基準値は、障害の度合いや、実施する歩行訓練の内容ごとに、設けられていてもよい。
訓練に支障があると判定された場合、ステップ105へ移行し、歩行支援装置1は、訓練が実施不可能であるとして訓練を中止する。訓練に支障がないと判定された場合、ステップ106へ移行する。なお、ステップ104の処理は、省略されてもよい。
ステップ106(S106)において、閾値設定部130は、第一の制限値設定部131により設定された閾値と、第二の制限値設定部132により設定された閾値とを、それぞれ第一の出力制限値、第二の出力制限値として確定し、判定部134に通知する。
ステップ107(S107)において、モード切替部133は、動作モードを切替える。具体的には、モード切替部133は、例えば、図示しないユーザインタフェースを介した入力等により指示されたモードへと、動作モードを切り替える。
ステップ108(S108)において、出力制御部135は、モード切替部133により設定された動作モードが、事前確認モードであるか否かを判定する。事前確認モードである場合、ステップ109(S109)へ移行し、事前確認モードではない場合、すなわち、歩行訓練モードである場合、ステップ112(S112)へ移行する。
ステップ109では、出力制御部135が、事前確認モードでの制御を実行する。事前確認モードでの制御では、後述するステップ110〜111の処理が行われる。これに対し、ステップ112では、出力制御部135が、歩行訓練モードでの制御を実行する。歩行訓練モードでの制御では、後述するステップ113〜116の処理が行われる。
事前確認モード時の動作であるステップ110及びステップ111について説明する。
ステップ110(S110)において、判定部134は、駆動部6の出力が第二の出力制限値未満であるか否かを判定する。駆動部6の出力が第二の出力制限値未満である場合、ステップ108へと戻り、駆動部6の出力が第二の出力制限値以上である場合、ステップ111へ移行する。
ステップ111(S111)において、判定部134は、警告部136に対し、警告実施を指示するとともに、出力制御部135に対し、駆動部6の出力を第二の出力制限値に制限するよう指示する。これに対し、警告部136は、歩行支援装置1への負荷が過大であることを示す警告を使用者に対して実施する。また、出力制御部135は、駆動部6の出力を第二の出力制限値に制限する。なお、駆動部6の出力が第二の出力制限値以上である場合、このように、警告と、出力の制限との両方が行われてもよいし、いずれか一方が行われてもよい。ステップ111の処理が行われると、再び、ステップ108へと戻る。
次に、歩行訓練モード時の動作であるステップ113〜116について説明する。
ステップ113(S113)において、判定部134は、駆動部6の出力が第二の出力制限値未満であるか否かを判定する。駆動部6の出力が第二の出力制限値未満である場合、ステップ108へと戻り、駆動部6の出力が第二の出力制限値以上である場合、ステップ114へ移行する。
ステップ114(S114)において、判定部134は、駆動部6の出力が第一の出力制限値未満であるか否かを判定する。駆動部6の出力が第一の出力制限値未満である場合、ステップ115へと移行し、駆動部6の出力が第一の出力制限値以上である場合、ステップ116へ移行する。
ステップ115(S115)において、判定部134は、警告部136に対し、警告実施を指示する。これに対し、警告部136は、歩行支援装置1への負荷が過大であることを示す警告を使用者に対して実施する。ステップ115の処理が行われると、再び、ステップ108へと戻る。
ステップ116(S116)において、判定部134は、出力制御部135に対し、駆動部6の出力を第一の出力制限値に制限するよう指示する。これに対し、出力制御部135は、駆動部6の出力を第一の出力制限値に制限する。ステップ116の処理が行われると、再び、ステップ108へと戻る。
歩行支援装置1は以上説明したように動作する。使用者は、まず、歩行訓練の前段階の動作モードである事前確認モードにより歩行支援装置1の動作を体験し、その後、歩行訓練モードで動作する歩行支援装置1を用いた歩行訓練を実施する。ここで、使用者は、事前確認モードにおいて、第二の出力制限値に相当する負荷以上の負荷(荷重)を歩行支援装置1にかけることにより、歩行支援装置1が耐えうる最大負荷がどの程度であるかを体感する。ただし、このとき使用者が体感する、歩行支援装置1が耐えうる最大負荷は、実際に歩行支援装置1が耐えうる最大負荷ではなく、それよりも小さな負荷である。なぜならば、事前確認モード時における出力制限値は、歩行訓練モード時の出力制限値よりも低く設定されているからである。すなわち、使用者は、歩行支援装置1が耐えうる本来の最大負荷よりも低い負荷状態を、歩行支援装置1が耐えうる最大負荷状態として認識(錯覚)して、最大負荷状態を事前に体感する。このため、使用者は、歩行支援装置1が許容する負荷状態を、実際に比べて低く見積もることとなり、歩行訓練時に歩行支援装置1にかける力を、動作限界に達するよりも前に控えるようになる。その結果、歩行支援装置1に過大な荷重がかかることが防がれ、歩行支援装置1への負荷が抑制される。
また、出力制御部135による出力制限が実施されると、駆動部6は、使用者の荷重に釣り合うだけの力を出力しなくなるため、使用者の荷重により、上側のリンク2と下側のリンク3との連結部を回転軸として、歩行支援装置1は重力方向に折れ曲がることとなる。使用者は、事前確認モードにおいて、実際の歩行訓練に先立って事前に、出力制限時の歩行支援装置1のこのような挙動を体感することができる。よって、使用者は、歩行支援装置1の動作限界時の動作(警告、折れ曲がり)を事前に体験することで直感的に学習することができる。このため、使用者は、出力制限時の歩行支援装置1の挙動に対する不安が低減された状態で、実際の歩行訓練に臨むことができる。
また、使用者は、事前に、どの程度まで荷重をかけても歩行支援装置1が耐えうるかを体感することとなる。よって、一人で立つことができない患者など、自らの体重をどの程度まで歩行支援装置1が支えてくれるかに恐怖を抱いている使用者の不安が事前に取り除かれるため、使用者は歩行訓練に意識を集中することができる。したがって、リハビリ効果の向上が期待される。
また、上述の通り、使用者の身体状態を示す状態値に応じてマージンが設定されるため、歩行訓練モード時に、実際の動作限界に達することの抑制効果が、使用者によらず期待できる。さらに、上記ステップ104及びステップ105の処理のように、使用者の身体状態にあわせて、訓練の中止判断を行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
また、上述の制御部13(閾値設定部130、モード切替部133、判定部134、出力制御部135及び警告部136)の処理は、CPUによってプログラムの形式で実行されてもよい。プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
1 歩行支援装置
2 上側のリンク
3 下側のリンク
4 足裏載置部
4a 載置部
4b アーム
5 膝装着部
5a アーチ
6 駆動部
6a 駆動モータ
6b 減速機
7 角度検出センサ
8 腰装着部
8a ベルト
8b 収納ボックス
10 上腿保持部
11 配線
12 バッテリ
13 制御部
130 閾値設定部
131 第一の制限値設定部
132 第二の制限値設定部
133 モード切替部
134 判定部
135 出力制御部
136 警告部

Claims (2)

  1. 歩行訓練を支援する歩行支援装置の制御方法であって、
    前記歩行支援装置が、使用者による歩行訓練時の動作モードである第一のモードと、前記使用者による歩行訓練の前段階の動作モードである第二のモードとを切り替え、
    前記歩行支援装置が、前記使用者の荷重を支える力を提供する駆動部の出力を、設定された出力制限値にしたがって制御し、
    前記第二のモードの際の前記出力制限値は、前記第一のモードの際の前記出力制限値よりも小さい
    歩行支援装置の制御方法。
  2. 歩行訓練を支援する歩行支援装置であって、
    使用者による歩行訓練時の動作モードである第一のモードと、前記使用者による歩行訓練の前段階の動作モードである第二のモードとを切り替えるモード切替部と、
    前記使用者の荷重を支える力を提供する駆動部と、
    前記駆動部の出力を、設定された出力制限値にしたがって制御する出力制御部と
    を有し、
    前記第二のモードの際の前記出力制限値は、前記第一のモードの際の前記出力制限値よりも小さい
    歩行支援装置。
JP2014181606A 2014-09-05 2014-09-05 歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置 Active JP6303934B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181606A JP6303934B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014181606A JP6303934B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2016054802A JP2016054802A (ja) 2016-04-21
JP2016054802A5 JP2016054802A5 (ja) 2017-12-07
JP6303934B2 true JP6303934B2 (ja) 2018-04-04

Family

ID=55756183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014181606A Active JP6303934B2 (ja) 2014-09-05 2014-09-05 歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6303934B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2561604A (en) * 2017-04-21 2018-10-24 Jaguar Land Rover Ltd Gait training apparatus

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4042072B2 (ja) * 1997-09-09 2008-02-06 株式会社安川電機 訓練装置
JP2002126019A (ja) * 2000-10-24 2002-05-08 Tik:Kk 脚部訓練装置
JP4499508B2 (ja) * 2004-08-27 2010-07-07 本田技研工業株式会社 歩行補助装置の制御装置
JP2010148637A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Toyota Motor Corp 歩行補助装置
JP5532856B2 (ja) * 2009-11-25 2014-06-25 株式会社Ihi モータ制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016054802A (ja) 2016-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2990084B1 (en) Gait training apparatus and control method therefor
US20100130894A1 (en) Motion assisting device
JP4872821B2 (ja) 歩行補助装置
JP5732270B2 (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
US20210085554A1 (en) Walking assistance device and control method of walking assistance device
JP6248818B2 (ja) 歩行訓練装置
JP5741375B2 (ja) 歩行補助装置及びその制御方法
JP5737191B2 (ja) 生体動作補助装置、その制御方法及び制御プログラム
JP6303934B2 (ja) 歩行支援装置の制御方法及び歩行支援装置
EP3360529B1 (en) Walking training apparatus and method of controlling the same
JP2011218026A (ja) 歩行補助装置
JP5747784B2 (ja) 歩行補助装置及びその制御方法
US20180133091A1 (en) Walking training system
JP6716970B2 (ja) 歩行訓練システム
JP6540489B2 (ja) 歩行支援装置
JP2014121491A (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP6233057B2 (ja) 介護支援装置
JP5772033B2 (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP2013111378A (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP5882696B2 (ja) 動作補助装置及び動作補助制御用プログラム
JP5741372B2 (ja) 歩行支援装置及びその制御方法
JP7248036B2 (ja) 負荷軽減装置、制御装置、負荷軽減方法、及びプログラム
CN115475348A (zh) 步行训练系统及其控制方法以及存储介质
JP5772034B2 (ja) 制御パターン生成方法、動作補助装置、および、制御パターン生成プログラム
JP5359979B2 (ja) 歩行補助装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170118

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180206

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6303934

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151