図1を参照して、この発明の一実施例の携帯電話機10は、一例としてスマートフォン(smartphone)であり、縦長の扁平矩形のハウジング12を含む。ただし、この発明は、タッチパネルを有する、タブレット端末、タブレットPC、ノートPCおよびPDAなど
任意の携帯端末に適用可能であることを予め指摘しておく。
ハウジング12の一方主面(表面)には、表示装置とも呼ばれる、たとえば液晶や有機ELなどのディスプレイ14が設けられる。ディスプレイ14の上には、タッチパネル16が設けられる。
ハウジング12の縦方向一端の主面側にスピーカ18が内蔵され、縦方向他端の主面側にマイク20が内蔵される。
ハウジング12の一方主面には、タッチパネル16と共に入力操作手段を構成するハードキーとして、この実施例では、通話キー22a、終話キー22bおよびホームキー22cが設けられる。
たとえば、ユーザは、ディスプレイ14に表示されたダイヤルパッドに対してタッチ操作を行うことで電話番号を入力でき、通話キー22aを操作して音声通話を開始することができる。そして、終話キー22bを操作すれば、音声通話を終了することができる。なお、ユーザは終話キー22bを長押しすることによって、携帯電話機10の電源をオン/オフすることができる。
また、ホームキー22cを操作すれば、ディスプレイ14にホーム画面が表示され、その状態でディスプレイ14に表示されているGUIなどに対してタッチ操作を行うことによってオブジェクトを選択し、その選択を確定させることができる。
なお、携帯電話機10は、電話機能以外に、メール機能およびブラウザ機能などを実行可能である。また、以下の説明では、ディスプレイ14に表示されるキーなどのGUIおよびアイコンなどは、まとめてオブジェクトと言うことがある。
図2を参照して、図1に示す実施例の携帯電話機10は、コンピュータまたはCPUと呼ばれるプロセッサ30などを含む。プロセッサ30には、無線通信回路32、A/D変換器36、D/A変換器38、入力装置40、表示ドライバ42、フラッシュメモリ44、RAM46、タッチパネル制御回路48および姿勢センサ50などが接続される。
プロセッサ30は、携帯電話機10の全体制御を司り、日時情報を出力するRTC30aを含む。RAM46には、フラッシュメモリ44に予め設定されているプログラムの全部または一部が使用に際して展開され、プロセッサ30はこのRAM46上のプログラムに従って動作する。また、RAM46はさらに、プロセッサ30のワーキング領域ないしバッファ領域として用いられる。
入力装置40は、図1に示すハードキー22を含むものである。そのため、ハードキー22に対するユーザからのキー操作を受け付ける操作受付部を構成する。ユーザが操作したハードキーの情報(キーデータ)はプロセッサ30に入力される。
無線通信回路32は、アンテナ34を通して、音声通話やメールなどのための電波を送受信するための回路である。実施例では、無線通信回路32は、CDMA方式での無線通信を行うための回路である。たとえば、ユーザがタッチパネル16を操作して発呼(音声発信)を指示すると、無線通信回路32は、プロセッサ30の指示の下、音声発信処理を実行し、アンテナ34を介して音声発信信号を出力する。音声発信信号は、基地局および通信網を経て相手の電話機に送信される。そして、相手の電話機において音声着信処理が行われると、通信可能状態が確立され、プロセッサ30は通話処理を実行する。
A/D変換器36には図1に示すマイク20が接続される。マイク20からの音声信号はこのA/D変換器36でディジタルの音声データに変換され、プロセッサ30に入力される。一方、D/A変換器38にはスピーカ18が接続される。D/A変換器38は、ディジタルの音声データを音声信号に変換して、アンプを介してスピーカ18に与える。したがって、音声データに基づく音声がスピーカ18から出力される。そして、通話処理が実行されている状態では、マイク20によって集音された音声が相手の電話機に送信され、相手の電話機で集音された音声が、スピーカ18から出力される。
なお、プロセッサ30は、たとえばユーザによるボリューム調整操作に応答して、D/A変換器38に接続されるアンプの増幅率を制御することによって、スピーカ18から出力される音声の音量を調整することが出来る。
表示ドライバ42には図1に示すディスプレイ14が接続され、したがって、ディスプレイ14はプロセッサ30から出力される映像または画像データに従って映像または画像を表示する。表示ドライバ42は表示する画像データを一時的に記憶するビデオメモリを含んでおり、プロセッサ30から出力されたデータはこのビデオメモリに記憶される。そして、表示ドライバ42は、ビデオメモリの内容に従って、ディスプレイ14に画像を表示する。つまり、表示ドライバ42は、プロセッサ30の指示の下、当該表示ドライバ42に接続されたディスプレイ14の表示を制御する。なお、ディスプレイ14には、バックライトが設けられており、表示ドライバ42はプロセッサ30の指示に従って、そのバックライトの明るさや、点灯/消灯を制御する。
タッチパネル制御回路48には、図1に示すタッチパネル16が接続される。タッチパネル制御回路48は、タッチパネル16に必要な電圧などを付与するとともに、タッチパネル16に対するユーザによるタッチの開始を示すタッチ開始信号、ユーザによるタッチの終了を示す終了信号、およびユーザがタッチしたタッチ位置を示す座標データをプロセッサ30に入力する。したがって、プロセッサ30はこの座標データに基づいて、ユーザがどのオブジェクトに対してタッチしたかを判断することが出来る。
実施例では、タッチパネル16は、その表面と指などの物体との間に生じる静電容量の変化を検出する静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル16は、たとえば1本または複数本の指がタッチパネル16に触れたことを検出する。そのため、タッチパネル16はポインティングデバイスとも呼ばれる。タッチパネル制御回路48は、タッチパネル16のタッチ有効範囲内でのタッチ操作を検出して、そのタッチ操作の位置を示す座標データをプロセッサ30に出力する。つまり、ユーザは、タッチパネル16の表面に対してタッチ操作を行うことによって、操作位置や、操作方向などを携帯電話機10に入力する。
本実施例のタッチ操作には、タップ操作、ロングタップ操作、フリック操作、スライド操作などが含まれる。
タップ操作は、タッチパネル16の表面に指を接触(タッチ)させた後、短時間のうちにタッチパネル16の表面から指を離す(リリースする)操作である。ロングタップ操作は、所定時間以上、指をタッチパネル16の表面に接触させ続けた後、指をタッチパネル16の表面から離す操作である。フリック操作は、タッチパネル16の表面に指を接触させ、任意の方向へ所定速度以上で指を弾く操作である。スライド操作は、タッチパネル16の表面に指を接触させたまま任意の方向へ移動させた後、タッチパネル16の表面から指を離す操作である。
また、上記のスライド操作には、ディスプレイ14の表面に表示された表示オブジェク
トに指を触れ、表示オブジェクトを移動させるスライド操作、いわゆるドラッグ操作も含まれる。また、ドラッグ操作の後、タッチパネル16の表面から指を離す操作をドロップ操作と呼ぶ。
なお、以下の説明では、タップ操作、ロングタップ操作、フリック操作、スライド操作、ドラッグ操作およびドロップ操作は、それぞれ「操作」を省略して記述されることがある。また、タッチ操作はユーザの指だけに限らず、スタイラスペンなどによって行われてもよい。
姿勢センサ50は検出部として機能し、携帯電話機10の姿勢や、動きを検出する。たとえば、姿勢センサ50は、携帯電話機10における3軸(X,Y,Z)の回転(角速度)を検
出するジャイロセンサと、携帯電話機10における3軸(X,Y,Z)方向の加速度を検出する
加速度センサとが、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術によって一体に形成される。そのため、姿勢センサ50は、6軸のモーションセンサと呼ばれることもある。そして、プロセッサ30は、姿勢センサ50が出力する3軸の角速度および3軸方向の加速度に基づいて、携帯電話機10の姿勢(傾き)や、動きを検出する。なお、他の実施例では、姿勢センサ50に代えて、加速度センサおよびジャイロセンサをそれぞれ設けるようにしてもよい。
図3(A)−図3(D)は、携帯電話機10の姿勢の一例を示す図解図である。ディスプレイ14の表示面を同一方向に向けた状態で携帯電話機10を回転させた場合、姿勢センサ50の出力に対する携帯電話機10の姿勢は以下のようになる。図3(A)は姿勢センサ50の出力が0度であり、携帯電話機10は縦向きの状態である。図3(B)は姿勢センサ50の出力が90度であり、携帯電話機10は左横向きの状態である。図3(C)は姿勢センサ50の出力が180度であり、携帯電話機10は逆向きの状態である。図3(D)は姿勢センサ50の出力が270度であり、携帯電話機10は右横向きの状態である。このように、ディスプレイ14の表示面が正面を向いたい状態で、携帯電話機10が半時計方向に回転すると姿勢センサ50が出力する角度が大きくなる。そして、本実施例では、携帯電話機10の姿勢に応じて、ディスプレイ14の表示内容が変化する。なお、左横向きおよび右横向きを区別しない場合は、単に「横向き」と言う。
図4はディスプレイ14に表示されるホーム画面の一例を示す図解図である。ディスプレイ14の表示範囲は状態表示領域60および機能表示領域62を含む。状態表示領域60には、アンテナ34による電波受信状態を示すピクト、二次電池の残電池容量を示すピクトおよび時刻が表示される。機能表示領域62には、機能と対応するタイル状のオブジェクト(以下、単にタイルと言う。)を含むホーム画面が表示されている。
タイルは機能のショートカットであり、ユーザはタイルにタップすることで、タイルと対応する機能を実行することが出来る。また、タイルの表示状態、つまり表示位置および表示サイズなどは任意に変更可能である。さらに、ユーザは、任意の機能のタイルをホーム画面に追加することも出来る。なお、本実施例の機能には、携帯電話機10にインストールされているアプリケーションが含まれると共に、携帯電話機10の設定を変更する機能なども含まれる。
図4のホーム画面では、地図機能と対応する地図タイル、ブラウザ機能と対応するブラウザタイル、メール機能と対応するメールタイル、電話機能と対応する電話タイルおよびアドレス帳機能と対応するアドレス帳タイルなどが表示されている。
また、機能によってイベントが発生し、新着情報が記憶されている場合は、その機能と対応するタイルの表示範囲には、新着情報の件数が示される。たとえば、メール機能によ
って5件の新着メールの受信が新着情報として記憶され、電話機能において1件の着呼(不在着呼)が新着情報として記憶されている場合、メールタイルの表示範囲には新着情報の件数として「5」が書かれた件数アイコンが表示され、電話タイルの表示範囲には新着情報として「1」が書かれた件数アイコンが表示される。
タイルに対してタップ操作がされると、タイルと対応する機能が実行される。また、タイルの表示範囲に件数アイコンが表示されている場合、機能を実行するときには、新着情報に関連する画面が表示されるように機能が実行される。たとえば、メールタイルにタップ操作された場合、最新の新着メールが表示されるように、メール機能が実行される。
また、タイルに対してロングタップ操作がされると、タイルを編集可能な状態になる。この状態では、タイルの表示サイズおよび表示位置が変更可能になると共に、タイルを削除することも出来る。ただし、タイルが削除されたとしても、アプリケーションがアンインストールされるわけではない。このように、ユーザは、ホーム画面に表示されるタイルに基づいて、任意の機能を実行することが出来る。
なお、他の実施例では、機能がバックグラウンドで動作した結果が、その機能に対応するタイル表示範囲の中で、ライブ情報として表示されてもよい。たとえば、メールタイルであれば、件数アイコンと共に、新着メールの題名が、ライブ情報としてメールタイルの表示範囲に表示される。
図5(A)、図5(B)を参照して、ホーム画面で行われるスライド操作について説明する。ユーザは、ホーム画面では上下方向にスクロールすることで、他のタイルをホーム画面に表示させることが出来る。たとえば、上方向のスライド操作Tsが行われると、ホーム画面が上方向にスクロールする。ホーム画面が上方向にスクロールすると、地図タイル、ブラウザタイルおよびメールタイルが表示されなくなり、Twitter(登録商標)やFacebook(登録商標)などのSNS(social networking service)のアプリケーションと対応するSNSタイル、スケジュール機能と対応するスケジュールタイルおよびアラーム機能と対応するアラームタイルが表示されるようになる。
また、スクロールによって新たに表示されたSNSタイル、スケジュールタイルおよびアラームタイルについても、対応する機能によってイベントが発生し、新着情報が記憶されている。たとえば、SNS機能では、アップロードした記事に対して50件のコメントが投稿されたため、50件の新着情報が記憶される。スケジュール機能では、登録してある2件のスケジュールにおいて通知処理が実行されたため、2件の新着情報が記憶される。そして、アラーム機能では、登録したアラーム時刻に達したことが通知されたため、1件の新着情報が記憶される。したがって、SNSタイルの表示範囲には「50」が書かれた件数アイコンが表示され、スケジュールタイルの表示範囲には「2」が書かれた件数アイコンが表示され、アラームアイコンには「1」が書かれた件数アイコンが表示される。
ここで、ホーム画面に多くのタイルが追加された場合、ホーム画面の初期状態、つまりスクロールされていない状態では、全てのタイルが表示されなくなる。そして、新着情報が記憶されていれば件数アイコンがタイルの表示範囲の中に表示されるが、ユーザは新着情報が記憶されているかを知るためには、ホーム画面をスクロールして全てのタイルを確認しなければならない。
そこで、本実施例では、携帯電話機10の姿勢が縦方向から横方向に切り替えられたときに、新着情報がディスプレイ14に表示される。これにより、ユーザは新着情報を確認しやすくなる。
図6を参照して、携帯電話機10の姿勢が図3(A)の縦向きの状態から図3(B)の左横向きの状態に変化すると、機能毎の新着情報と対応する機能タイルが表示される。たとえば、図5(A)、図5(B)に示すように、新着情報が記憶されている場合、メール機能の機能タイル、電話機能の機能タイル、SNS機能の機能タイル、スケジュール機能の機能タイルおよびアラーム機能の機能タイルが表示される。また、各機能タイルは、その機能の新着情報と対応しており、対応する新着情報の件数を示す。たとえば、メール機能の機能タイルには新着情報の件数として「5」が書かれ、電話機能の機能タイルには新着情報の件数として「1」が書かれ、SNS機能の機能タイルには新着情報として「50」が書かれ、スケジュール機能の機能タイルには新着情報として「2」が書かれ、アラーム機能の機能タイルには新着情報の件数として「1」が書かれる。そして、詳細な説明は後述するが、ユーザは機能タイルに対して所定のタッチ操作を行うことで、対応する機能を実行することが出来る。つまり、ユーザは、機能毎の新着情報の件数を把握したうえで、実行する機能を決めることが出来る。
なお、7つ以上の機能タイルを表示する場合、1画面に全ての機能タイルが表示されるように、各機能タイルの表示サイズが調整される。ただし、他の実施例では、7つ以上の機能タイルを表示するときには、6個の機能タイルを1画面に表示したうえで、スクロール操作によって画面がスクロールしたときに、残りの機能タイルが表示されるようにしてもよい。また、機能タイルに対するタッチ操作について後述するため、ここでの詳細な説明は省略する。
また、図7を参照して、タッチパネル16に対してタッチされた状態で、携帯電話機10の姿勢が縦向きの状態から左横向きの状態に変化すると、新着情報と対応する新着タイルが時系列順に表示される。新着タイルは記録された順番で表示され、最新の新着情報と対応する新着タイルが一番上に表示される。また、表示される新着タイルの表示範囲には、機能を示す文字列と新着情報の内容を示す情報とが表示される。たとえば、SNSの新着タイルであれば、機能を示す文字列として「SNS」、新着情報の内容として「AAA」(コメントの投稿者)が表示範囲に表示される。そして、詳細な説明は後述するが、ユーザは新着タイルに対してタッチ操作を行うことで、新着情報と対応する機能を実行できる。つまり、ユーザは、新着情報が記憶された順番を確認したうえで、実行する機能を決めることが出来る。
このように、本実施例では、新着情報がまとめて表示されるため、ユーザはイベントの新着情報を容易に確認することが出来る。また、ユーザは、携帯電話機10を振る(特定の動作)ことで、新着情報の機能毎の表示および時系列順の表示を任意に切り替えることが出来る。つまり、一方の表示の状態で実行する機能を決めることが出来ない場合は、他方の表示の状態に切り替えて実行する機能を検討することが出来る。なお、横向き状態から縦向き状態に戻された場合は、ホーム画面が再び表示される。
図8(A)、図8(B)を参照して、機能タイルへのタップ操作について説明する。たとえば、メール機能の機能タイルに対してタップ操作Ttがされると、メール機能と対応する新着情報の新着タイルが時系列順に表示される。つまり、ユーザは、特定の機能に対応する新着情報の新着タイルを表示させることが出来る。
また、図8(B)のように機能と対応する新着情報の新着タイルが時系列順に表示されている状態で、ディスプレイ14の上端から下端に向けてスライド操作が行われると、図8(A)の状態に戻る。なお、他の実施例では、左右の端であってもよいし、スライドの方向が逆であってもよい。さらに、スライド操作ではなく、キー操作であってもよい。
続いて、図9(A)、図9(B)を参照して、図8(B)に示すように、特定の機能に
対する新着情報の新着タイルだけが表示されている状態で、任意の新着タイルに対してタップ操作がされると、対応する新着情報に基づいて、特定の機能が実行される。たとえば、「新着メール XXX」と書かれた新着タイルに対してタップ操作Ttがされると、メール機能が実行され、「XXX」から送信された新着メールがディスプレイ14に表示される。
このように、ユーザは、機能タイルにタップして特定の機能に対応する新着情報を確認し、そのうえで必要な新着情報の新着タイルにタッチ操作によって選択することで、その新着情報と対応する機能を実行することが出来る。つまり、ユーザは、新着情報を利用して容易に機能を実行することが出来る。
図10(A)、図10(B)を参照して、機能タイルに対して下方向のフリック操作がされた場合について説明する。機能タイルに対して下方向のフリック操作がされると、機能タイルと対応する全ての新着情報において、各新着情報と対応するイベントによって得られた情報(着呼履歴、新着メール、新規コメントの投稿など)が確認済みの状態に設定される。たとえば、SNS機能の機能タイルに対して下方向のフリック操作Tfがされると、新規コメントの投稿によって記憶された50件の新着情報のそれぞれと対応する新規コメントが全て確認された状態に設定される。また、図示は省略するが、新着メールの新着情報であれば新着メールが既読の状態に設定され、着呼の新着情報であれば着呼履歴が確認済みの状態に設定される。したがって、ユーザは、或る機能において複数の新着情報が記憶されたものの、その詳細を逐一確認する必要が無いと判断すれば、その機能の新着情報をまとめて確認済みの状態にすることが出来る。そのため、ユーザは、新着情報を効率よく確認することが出来る。
図11(A)、図11(B)を参照して、機能タイルに対してフリック操作がされた場合について説明する。機能タイルに対して右方向のフリック操作がされると、機能タイルに対応する各新着情報を、所定の条件に基づいて分類して表示させることが出来る。たとえば、メール機能の機能タイルに対して右方向のフリック操作Tfがされると、対応する各新着情報の新着タイルが日付毎に分類されて表示される。
また、図示は省略するが、機能タイルに対して上方向のフリック操作がされた場合、その機能タイルに対応する機能がメール機能および電話機能であれば、共通の発信者(メールの差出人、発呼者)に分類して新着情報が表示される。たとえば、メール機能であれば、差出人毎に新着情報と対応する新着タイルが表示される。また、電話機能であれば、発呼者毎に新着情報と対応する新着タイルが表示される。
さらに、図示は省略するが、機能タイルに対して左方向のフリック操作がされた場合、メール機能および電話機能であれば、アドレス帳に登録されている新着情報の件数を示すタイルと登録されていない新着情報の件数を示すタイルとが表示される。たとえば、メール機能の機能タイルに対して左方向のフリック操作がされたときに、3件の新着情報と対応する新着メールの差出人がアドレス帳に登録されており、2件の新着情報と対応する新着メールの差出人がアドレス帳に登録されていなければ、「登録済み 3件」と書かれたタイルと、「未登録 2件」と書かれたタイルとが表示される。なお、これらの2つのタイルに対するタッチ操作は、機能タイルに対するタッチ操作と略同じである。たとえば、「未登録 2件」のタイルに対して下方向のフリック操作がされた場合、差出人がアドレス帳に登録されていない2件の新着メールが全て既読の状態に設定される。
このように、新着情報と対応するタイルに対してタッチ操作を行うことで、その新着情報に関連して様々な処理を実行することが出来る。そのため、ユーザの利便性が向上する。
図12(A)、図12(B)を参照して、機能タイルに対してロングタップ操作がされた場合について説明する。機能タイルに対してロングタップ操作がされると、対応する機能が新着情報に関係なく実行される。たとえば、メール機能の機能タイルに対してロングタップ操作Tlがされると、メール機能が実行され、メール機能のメールメニュー画面(トップ画面)が表示される。これにより、ユーザは、複数の新着情報を確認する場合、それらと対応する機能を実行させてから、複数の新着情報のそれぞれを確認することが出来る。
続いて、図13(A)、図13(B)を参照して、新着情報が時系列順に表示されている状態でのタップ操作について説明する。時系列順に並んでいる新着情報の新着タイルのうち、1つにタップ操作がされると、その新着タイルと対応する機能が実行される。たとえば、「新着メール XXX」と書かれた新着タイルに対してタップ操作Ttがされると、メール機能が実行され、新着タイルに書かれた内容(差出人が「XXX」)を含む新着メールがディスプレイ14に表示される。つまり、ユーザは、複数の新着情報の中から任意の新着情報を選んで、その新着情報に基づいて機能を実行することが出来る。
図14(A)−図14(C)を参照して、新着タイルに対してフリック操作がされた場合について説明する。まず、新着タイルに対して下方向のフリック操作がされると、その新着タイルと対応する新着情報が削除され、対応するイベントによって得られた情報が確認済みの状態にされる。たとえば、「新着メール XXX」と書かれた新着タイルに対して下方向のフリック操作Tfがされると、その新着タイルの表示が消え、対応する新着情報が削除される。また、削除された新着情報と対応する新着メールは既読の状態にされる。
また、図15(A)−図15(C)を参照して、新着タイルに対して右方向のフリック操作がされると、その新着タイルと対応する新着情報が削除されると共に、その新着情報のイベントによって得られた情報も削除される。具体的には、「新着メール YYY」と書かれた新着タイルに対して右方向のフリック操作Tfがされると、その新着タイルの表示が消え、対応する新着情報が削除される。そして、削除された新着情報と対応する新着メールも併せて削除される。
このように、ユーザは、新着タイルを確認した後、新着情報と対応するイベントによって得られた情報を確認済みの状態にしたり、削除したりすることが出来る。
また、図示は省略するが、機能タイルに対して上方向のフリック操作がされた場合、応答可能な機能であれば、応答処理が実行される。たとえば、メール機能であれば、新着情報と対応する新着メールへの返信メールの作成処理が実行される。また、電話機能であれば、新着情報と対応する発呼者への発呼可能画面を表示する処理が実行される。さらに、SNS機能であれば、新着情報と対応するコメントに返信する処理が実行される。なお、他の実施例では、電話機能の機能タイルにロングタップ操作がされた場合、発呼者がアドレス帳に登録されている場合に限り、ユーザへの事前確認をせず、発呼するようにしてもよい。
さらに、図示は省略するが、新着タイルに対して左方向のフリック操作がされた場合、登録可能であれば、新着情報と対応するイベントを発生させた相手の情報が登録される。たとえば、メール機能であれば、新着情報と対応する新着メールの差出人のメールアドレス等をアドレス帳に登録する処理が実行される。また、電話機能であれば、新着情報と対応する発呼者の電話番号等をアドレス帳に登録する処理が実行される。
ここで、記憶される新着情報が1つだけの状態で、携帯電話機10の姿勢が縦向きから横向きに変化した場合、新着情報を表示するのに代えて、その新着情報に基づいて機能が実行される。たとえば、メール機能の新着情報が1つ記憶されている状態で携帯電話機10の姿勢が縦向きから横向きに変化すると、図9(B)に示すように、その新着情報と対応する新着メールが表示されるようにメール機能が実行される。なお、機能タイルが1つだけ表示されているときに、その機能タイルが1件の新着情報を示している場合、その機能タイルにタップ操作されると、図8(B)に示すように新着タイルを表示せず、
1件の新着情報に基づいて機能が実行されてもよい。
なお、図示は省略したが、新着情報が記憶されていない状態で携帯電話機10の姿勢が横向き状態にされた場合は、新着情報が記憶されていないことがユーザに通知される。これにより、ユーザは新着情報が記憶されていない状態であることを把握できる。よって、ユーザは携帯電話機10を横向きにきりかえたときに、画面が切り替わらなくても、携帯電話機10の故障を疑わずに済む。ただし、他の実施例では、ホーム画面が横向き表示に切り替えられてもよいし、ホーム画面の表示が変化しなくてもよい。
図16は新着情報が記憶される新着情報テーブルの一例を示す。新着情報テーブルは、イベントが発生した時刻が記憶される時刻の列、イベントと対応する機能が記憶される機能の列および発生したイベントによって得られた情報の少なくとも一部が記憶される内容の列を含む。そして、1件の新着情報は、発生した時刻に対応して、1行毎に記憶される。たとえば、2013年7月15日の10時32分に、SNS機能によってコメントが投稿されたというイベント発生し、その投稿者が「AAA」であれば、時刻の欄に「2013/05/15 10:32:00」が記憶され、機能の欄に「SNS」が記憶され、内容の欄に「AAA」
が記憶される。そして、新着情報を表示する際には、新着情報テーブルに基づいて新着情報が表示される。このように、新着情報を新着情報テーブルに記憶して管理することで、新着情報を利用した処理を実行しやすくすることが出来る。
なお、他の実施例では、機能に優先順位を設けておき、新着情報を表示する際にはその優先順位に従って新着情報が表示されてもよい。たとえば、電話機能、メール機能、SNS機能の順番で優先順位が高く設定されている状態で機能毎に新着情報が表示されると、図17に示すように、電話機能の機能タイルが一番左に表示され、続けてメール機能、SNS機能の機能タイルが表示される。また、機能の優先順位ではなく、新着情報の件数が多い順に表示されてもよい。さらに、優先順位などに基づいて機能タイルの表示サイズを変えるようにしてもよい。
また、その他の実施例では、ユーザの使用頻度が新着情報の表示に反映されてもよい。たとえば、使用頻度の高さがSNS機能、メール機能、スケジュール機能の順番であれば、SNS機能の機能タイルが一番左側に表示され、続けてメール機能、スケジュール機能の機能タイルが表示される。
また、さらにその他の実施例では、新着情報を表示する時間帯によって、表示される新着情報の順番が設定されてもよい。たとえば、朝の時間帯では、ニュースなどの機能の新着情報が優先して表示され、夜の時間帯ではSNS機能の新着情報が優先して表示される。さらに、新着情報を表示する順番は、ユーザが任意に設定できてもよい。
また、他の実施例では、携帯電話機10の姿勢が右横向きの状態に変化したときに、新着情報と対応する新着タイルが時系列順に表示されてもよい。さらに、ユーザは、携帯電話機10の姿勢が横向きに変化したときに表示される新着情報の状態を、任意に設定できてもよい。
上述では本実施例の特徴を概説した。以下では、図18に示すメモリマップおよび図19−図24に示すフロー図を用いて詳細に説明する。
図18を参照して、RAM46には、プログラム記憶領域302とデータ記憶領域304とが形成される。プログラム記憶領域302は、先に説明したように、フラッシュメモリ44(図2)に予め設定しているプログラムデータの一部または全部を読み出して記憶(展開)しておくための領域である。
プログラム記憶領域302には、タイルの表示を制御するための表示制御プログラム310および発生したイベントに基づいて新着情報を記憶する新着情報記憶プログラム312が記憶される。また、表示制御プログラム310のサブルーチンとして、第1タッチ操作プログラム310aおよび第2タッチ操作プログラム310bもプログラム記憶領域302に記憶される。
なお、プログラム記憶領域302には、メール機能、ブラウザ機能などのアプリケーションおよび機能を実行するためのプログラムも記憶される。
続いて、RAM46のデータ記憶領域304には、タッチバッファ330および姿勢情報バッファ332が設けられると共に、タッチ座標マップ334、新着情報テーブル336およびオブジェクトデータ338などが記憶される。また、データ記憶領域304には、タッチフラグ340および時系列順フラグ342なども設けられる。
タッチバッファ330には、タッチパネル制御回路48が出力するタッチ座標のデータが記憶される。姿勢情報バッファ332には、姿勢センサ50から出力される加速度および角速度のデータが一時的に記憶される。そして、プロセッサ30は、姿勢情報バッファ332に記憶されている情報に基づいて携帯電話機10の姿勢などを検出する。
タッチ座標マップ334は、タッチ操作におけるタッチ座標とディスプレイ14の表示座標とを対応付けるためのデータである。つまり、タッチパネル16に対して行われたタッチ操作の結果が、タッチ座標マップ334に基づいてディスプレイ14の表示に反映される。新着情報テーブル336は、たとえば図16に示す構成のテーブルであり、新着情報が記憶される。オブジェクトデータ338は、ディスプレイ14に表示されるタイルなどのオブジェクトを表示するためのデータである。
タッチフラグ340は、タッチパネル16に対してタッチされているか否かを判断するためのフラグである。たとえば、タッチフラグ340は、1ビットのレジスタで構成される。タッチフラグ340がオン(成立)されると、レジスタにはデータ値「1」が設定される。一方、タッチフラグ340がオフ(不成立)されると、レジスタにはデータ値「0」が設定される。また、タッチフラグ340は、タッチパネル制御回路48の出力に基づいてオン/オフが切り換えられる。
時系列順フラグ342は、新着情報を時系列順に表示するかを判断するためのフラグである。たとえば、タッチパネル16にタッチされた状態で携帯電話機10の姿勢が横向きに変化したときに、時系列順フラグ342はオンにされる。また、時系列順フラグ342は、初期状態ではオフにされており、上述した条件を満たしていないときにもオフにされる。なお、時系列順フラグ342の構成は、タッチフラグ340と略同じであるため、構成についての詳細な説明は省略する。
なお、データ記憶領域304には、新着メールが記憶されたり、プログラムの実行に必要な、他のフラグやタイマ(カウンタ)が設けられたりする。
プロセッサ30は、Windows(登録商標)ベースのOSや、Android(登録商標)およびiOS(登録商標)などのLinux(登録商標)ベースのOSなどその他のOSの制御下で、図19、図20に示す表示制御処理、図21、図22に示す第1タッチ操作処理、図23に示す第2タッチ操作処理および図24に示す新着情報記憶処理などを含む、複数のタスクを並列的に処理する。
表示制御処理は、たとえばホームキー22cが押下されたときに開始される。ステップS1でプロセッサ30は、縦向きか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、姿勢情報バッファ332の姿勢情報に基づいて、携帯電話機10の姿勢が図3(A)に示す縦向きの状態であるかを判断する。ステップS1で“NO”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が横向きであれば、プロセッサ30は、図20に示すステップS9以降の処理を実行する。
一方、ステップS1で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が縦向きであれば、ステップS3でプロセッサ30は、ホーム画面を表示する。たとえば、図4に示すようなホーム画面がディスプレイ14に表示される。なお、ステップS3の処理を実行するプロセッサ30は表示部として機能する。続いて、ステップS5でプロセッサ30は、姿勢が横向きに変化したか否かを判断する。つまり、携帯電話機10の姿勢が縦向きから横向きに変化したかが、姿勢情報バッファ332に記憶されている姿勢情報に基づいて判断される。ステップS5で“NO”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が縦向きのままであれば、ステップS7でプロセッサ30は、終了か否かを判断する。つまり、ホーム画面の表示を終了する操作がされたかが判断される。ステップ7で“YES”であれば、たとえばホーム画面に表示されているタイルに対してタップ操作がされた場合、ホーム画面から機能の画面に遷移するため、プロセッサ30は表示制御処理を終了する。
また、ステップS7で“NO”であれば、たとえばホーム画面から他の画面に遷移する操作がされなければ、ステップS5の処理に戻る。ステップS5で“YES”であれば、たとえば携帯電話機10の姿勢が縦向きから左横向きに変化すると、ステップS9でプロセッサ30は、新着情報テーブル336を読み出す。つまり、新着情報テーブル336がRAM46から読み出される。
続いて、ステップS11でプロセッサ30は、新着情報があるか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は読み出した新着情報テーブル336に新着情報が記憶されているかを判断する。ステップS11で“NO”であれば、つまり新着情報テーブル336に新着情報が記憶されていなければ、ステップS13でプロセッサ30は、新着情報が無いことを通知する。たとえば、ディスプレイ14には、「新着情報はありません」のメッセージが表示される。そして、ステップS13の処理が終了すれば、プロセッサ30はステップS1の処理に戻る。また、ステップS11で“YES”であれば、つまり新着情報テーブル336に新着情報が記憶されていれば、ステップS15でプロセッサ30は、新着情報が1件か否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、新着情報テーブル336に記憶されている新着情報が1件だけであるかを判断する。ステップS15で“YES”であれば、つまり記憶されている新着情報が1件だけであれば、ステップS17でプロセッサ30は、新着情報に対応する機能を実行する。たとえば、メール機能の新着情報だけが新着情報テーブル336に記憶されている場合、図9(B)に示すように、その新着情報に対応する新着メールが表示されるようにメール機能が実行される。そして、ステップS17で機能を実行させる処理が終了すれば、プロセッサ30は表示制御処理を終了する。
また、ステップS15で“NO”であれば、つまり新着情報テーブル336に複数の新着情報が記憶されていれば、ステップS19でプロセッサ30は、時系列順フラグ342
がオンであるか否かを判断する。つまり、タッチされた状態で携帯電話機10の姿勢が横向きにされ、時系列順フラグ342がオンに切り替わっている状態かが判断される。ステップS19で“NO”であれば、たとえば携帯電話機10の姿勢が左横向きにされ、時系列順フラグ342がオフであれば、ステップS21でプロセッサ30は、新着情報を機能毎に表示する。たとえば、新着情報テーブル336に記憶されている新着情報が機能毎に分類され、分類された新着情報と対応する機能タイルが図6に示すように表示される。続いて、ステップS23でプロセッサ30は、第1タッチ操作処理を実行する。つまり、機能タイルに対するタッチ操作に対応するための処理が実行される。また、第1タッチ操作処理については図21、図22のフロー図を用いて詳細に説明するため、ここでの説明は省略する。そして、ステップS23の処理が終了すれば、プロセッサ30はステップS29の処理に進む。
また、ステップS19で“YES”であれば、たとえば携帯電話機10の姿勢が右横向きに変化して時系列順フラグ342がオンにされていれば、ステップS25でプロセッサ30は、新着情報を時系列順に表示する。たとえば、新着情報テーブル336に記憶されている新着情報と対応する新着タイルが図7に示すように表示される。続いて、ステップS27でプロセッサ30は、第2タッチ操作処理を実行する。つまり、新着タイルに対するタッチ操作に対応するための処理が実行される。また、第2タッチ操作処理については図23のフロー図を用いて詳細に説明するため、ここでの説明は省略する。そして、ステップS27の処理が終了すれば、プロセッサ30はステップS29の処理に進む。
なお、ステップS21またはステップS25の処理を実行するプロセッサ30は、新着情報表示部として機能する。特に、ステップS21の処理を実行するプロセッサ30は第1新着情報表示部として機能し、ステップS25の処理を実行するプロセッサ30は第2新着情報表示部として機能する。
第1タッチ操作処理または第2タッチ操作処理が終了すると、ステップS29でプロセッサ30は、終了か否かを判断する。つまり、ディスプレイ14の表示を消去または遷移させる操作がされたかが判断される。ステップS29で“YES”であれば、たとえば終話キー22bが操作され、ディスプレイ14の電源がオフにされると、プロセッサ30は表示制御処理を終了する。
また、ステップS29で“NO”であれば、たとえば終話キー22bが操作されなければ、ステップS31でプロセッサ30は、表示を切り替える操作か否かを判断する。たとえば、新着情報において機能毎の表示と時系列順の表示とを切り替える操作として、携帯電話機10を振る操作がされたかが判断される。また、具体的には、プロセッサ30は、姿勢情報バッファ332に記憶されている姿勢情報に基づいて、携帯電話機10が振られたかを判断する。ステップS31で“YES”であれば、つまり新着情報において機能毎の表示と時系列順の表示とを切り替える操作がされると、ステップS33でプロセッサ30は、時系列順フラグ342の状態を反転させる。つまり、新着情報が機能毎に表示されており時系列順フラグ342がオフであれば、時系列順フラグ342はオンにされる。一方、新着情報が時系列順に表示されており時系列順フラグ342がオンであれば、時系列順フラグ342はオフにされる。続いて、ステップS35でプロセッサ30は、新着情報テーブル336を読み出す。つまり、切り替え操作がされたため、新着情報の表示を切り替えるために新着情報テーブル336が再度読み出される。そして、ステップS35の処理が終了すれば、プロセッサ30はステップS19の処理に戻り、時系列順フラグ342の状態に応じて新着情報が表示される。なお、ステップS31およびステップS33の処理を実行するプロセッサ30は、切替部として機能する。
また、ステップS31で“NO”であれば、表示を切り替える操作がされていなければ
、ステップS37でプロセッサ30は、姿勢が変化したか否かを判断する。つまり、携帯電話機10が動かされ、姿勢センサ50の出力する値の変化量が閾値を超えたかが判断される。ステップS37で“NO”であれば、たとえば携帯電話機10の姿勢が変化していなければ、プロセッサ30はステップS35の処理を実行して、ステップS19の処理に戻る。つまり、新着情報テーブル336が再び読み出され、新着情報の表示が更新される。なお、他の実施例では、ステップS37の処理が終了した後、プロセッサ30はステップS9の処理の戻ってもよい。
一方、ステップS37で“YES”であれば、たとえば携帯電話機10が動かされると、プロセッサ30はステップS1の処理に戻る。つまり、携帯電話機10が動かされため、携帯電話機10の姿勢が再び判断される。
図21は第1タッチ操作処理のフロー図である。図20に示す表示制御処理でステップS23の処理が実行されると、プロセッサ30はステップS51で、機能タイルにタッチ操作がされたか否かを判断する。つまり、機能タイルに対してユーザがタッチ操作を行ったかが判断される。ステップS51で“NO”であれば、つまり機能タイルに対してタッチ操作がされていなければ、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。
また、ステップS51で“YES”であれば、つまり表示されている機能タイルに対してタッチ操作がされると、ステップS53でプロセッサ30は、タップ操作がされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、機能タイルに対してタップ操作がされたかを判断する。ステップS53で“NO”であれば、つまり機能タイルに対してタップ操作がされていなければ、プロセッサ30は図22に示すステップS65の処理に進む。
また、ステップS53で“YES”であれば、つまり機能タイルに対してタップ操作がされると、ステップS55でプロセッサ30は、機能タイルに対応する新着情報を表示する。たとえば、メール機能の機能タイルに対してタップ操作がされた場合、図8(B)に示すようにメール機能の新着情報と対応する新着タイルが表示される。
続いて、ステップS57でプロセッサ30は、第2タッチ操作処理を実行する。つまり、新着タイルが表示されたため、新着タイルへのタッチ操作に対応するために第2タッチ操作処理が実行される。続いて、ステップS59でプロセッサ30は、機能が実行されたか否かを判断する。たとえば、第2タッチ操作処理において、新着タイルに対するタップ操作に応答して機能が実行されたかが判断される。ステップS59で“YES”であれば、つまり機能が実行されていれば、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。また、ステップS59で“NO”であれば、つまり機能が実行されていなければ、ステップS61でプロセッサ30は、縦向きか否かを判断する。つまり、携帯電話機10の姿勢が横向きから縦向きに変化したかが判断される。ステップS61で“YES”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が縦向きになると、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。また、ステップS61で“NO”であれば、つまり携帯電話機10の姿勢が横向きであれば、ステップS63でプロセッサ30は、終了か否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、ディスプレイ14の表示を終了または切り替える操作がされたかを判断する。ステップS63で“YES”であれば、たとえば終話キー22bが操作されてディスプレイ14の表示が消去されると、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。また、ステップS63で“NO”であれば、たとえばディスプレイ14の表示が消去されていなければ、プロセッサ30はステップS57の処理に戻り、第2タッチ操作処理を再度実行する。なお、第2タッチ操作処理については図23のフロー図を用いて詳細に説明するため、ここでの説明は省略する。
また、機能タイルにタップ操作がされない場合、プロセッサ30はステップS65で、フリック操作か否かを判断する。つまり、機能タイルに対してフリック操作がされたかが判断される。ステップS65で“YES”であれば、つまり機能タイルに対してフリック操作がされていれば、ステップS67でプロセッサ30は、下方向か否かを判断する。つまり、機能タイルに対して下方向のフリック操作がされたかが判断される。ステップS67で“YES”であれば、つまり機能タイルに対して下方向のフリック操作がされていれば、ステップS69でプロセッサ30は、機能タイルと対応する新着情報に基づいてイベントによって得られた情報を確認済みの状態に設定する。たとえば、図10(A)、図10(B)に示すように、SNS機能の機能タイルに対して下方向のフリック操作Tfがされた場合、SNS機能の新着情報に基づいて、投稿されたコメントなどが全て確認済みの状態に設定される。続いて、ステップS71でプロセッサ30は、機能タイルと対応する新着情報を削除する。たとえば、SNS機能と対応する50件の新着情報が全て削除される。そして、ステップS71の処理が終了すると、プロセッサ30は、第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。
また、ステップS67で“NO”であれば、つまりフリック操作の方向が下方向でなければ、ステップS73でプロセッサ30は、右方向か否かを判断する。つまり、機能タイルに対して右方向のフリック操作がされたかが判断される。ステップS73で“YES”であれば、つまり機能タイルに対して右方向のフリック操作がされると、ステップS75でプロセッサ30は、日時に基づいて新着情報を分類する。たとえば、図11(A)、図11(B)に示すように、メール機能の機能タイルに対して右方向のフリック操作TfがされてステップS75の処理が実行されると、メール機能の新着情報と対応する新着タイルが、日時に基づいて分類された状態で表示される。そして、ステップS75の処理が終了すれば、プロセッサ30はステップS57の処理に戻る。つまり、新着タイルが表示されている状態であるため、第2タッチ操作処理が実行される。
また、ステップS73で“NO”であれば、つまりフリック操作の方向が右方向でなければ、ステップS77でプロセッサ30は、対応する機能およびフリック操作の方向に基づいて所定の処理を実行する。たとえば、上方向のフリック操作が機能タイルにされた場合、その機能タイルに対応する機能がメール機能および電話機能であれば共通の発信者に分類して新着情報が表示される。また、左方向のフリック操作が機能タイルにされた場合、その機能タイルに対応する機能がメール機能および電話機能であれば、アドレス帳に登録されている新着情報の件数を示すタイルと登録されていない新着情報の件数を示すタイルとが表示される。そして、このようにタイルが表示された後には、各タイルに対応するタッチ操作を受け付ける処理が実行される。そして、ステップS77の処理が終了すれば、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。
また、ステップS65で“NO”であれば、つまり機能タイルに対してフリック操作がされていなければ、ステップS79でプロセッサ30は、ロングタップ操作か否かを判断する。つまり、機能タイルに対してロングタップ操作がされたかが判断される。ステップS79で“NO”であれば、たとえば機能タイルに対してされたタッチ操作を判別できなければ、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。また、ステップS79で“YES”であれば、ステップS81でプロセッサ30は、機能タイルと対応する機能を実行する。たとえば、図12(A)に示すようにメール機能の機能タイルに対してロングタップ操作がされた場合は、ステップS81の処理が実行されると、メール機能が実行され、ディスプレイ14にはメールメニュー画面が表示される。そして、ステップS81の処理が終了すれば、プロセッサ30は第1タッチ操作処理を終了して、表示制御処理に戻る。
図23は第2タッチ操作処理のフロー図である。図20に示す表示制御処理でステップS27の処理が実行されるか、図21に示す第1タッチ操作処理でステップS57の処理が実行されると、プロセッサ30はステップS101で、新着タイルにタッチ操作がされたか否かを判断する。つまり、プロセッサ30は、タッチ操作によるタッチ位置が新着タイルの表示範囲に含まれているかを判断する。ステップS101で“NO”であれば、つまり新着タイルが表示されていない位置にタッチされると、プロセッサ30は第2タッチ操作処理を終了して上位ルーチン(表示制御処理または第1タッチ操作処理)の処理に戻る。
また、ステップS101で“YES”であれば、つまり新着タイルに対してタッチ操作がされていれば、ステップS103でプロセッサ30は、タップ操作がされたか否かを判断する。つまり、表示されている新着タイルに対してタップ操作がされたかが判断される。ステップS103“YES”であれば、たとえば図13(A)に示すように、メール機能の新着タイルに対してタップ操作がされると、ステップS105でプロセッサ30は、新着タイルに基づいて機能を実行する。たとえば、メール機能の新着タイルに対してタップ操作Ttがされた場合、新着情報と対応する新着メールが表示されるようにメール機能が実行される。そして、ステップS105の処理が終了すれば、プロセッサ30は第2タッチ操作処理を終了すると共に、上位ルーチンの処理に戻る。
また、ステップS103で“NO”であれば、つまり新着タイルに対してタップ操作がされていなければ、ステップS107でプロセッサ30は、フリック操作か否かを判断する。つまり、新着タイルに対してフリック操作がされたかが判断される。ステップS107で“NO”であれば、つまり新着タイルに対してフリック操作がされていなければ、プロセッサ30は第2タッチ操作処理を終了して、上位ルーチンの処理に戻る。
ステップS107で“YES”であれば、つまり新着タイルに対してフリック操作がされると、ステップS109でプロセッサ30は、下方向か否かを判断する。つまり、新着タイルに対して下方向のフリック操作がされたかが判断される。ステップS109で“YES”であれば、たとえば図14(A)に示すようにメール機能の新着タイルに対して下方向のフリック操作Tfがされると、ステップS111でプロセッサ30は、新着タイルと対応するイベントによって得られた情報を確認済みの状態に設定する。たとえば、メール機能の新着タイルに対して下方向のフリック操作がされた場合は、新着タイルと対応する新着メールを既読の状態に設定する。また、電話機能の新着タイルに対して下方向のフリック操作がされた場合は、新着タイルと対応する着呼(不在着呼)の履歴が確認済みの状態にされる。続いて、ステップS113でプロセッサ30は、新着タイルと対応する新着情報を削除する。たとえば、フリック操作がされたメール機能の新着タイルと対応する新着情報が新着情報テーブル336から削除される。そして、ステップS113の処理が終了すれば、プロセッサ30は第2タッチ操作処理を終了して、上位ルーチンの処理に戻る。
また、ステップS109で“NO”であれば、つまり新着タイルに対してされたフリック操作の方向が下方向でなければ、ステップS115でプロセッサ30は、右方向か否かを判断する。つまり、新着タイルに対して右方向のフリック操作がされたかが判断される。ステップS115で“YES”であれば、たとえば図15(A)に示すようにメール機能の新着タイルに対して右方向のフリック操作Tfがされると、ステップS117でプロセッサ30は、新着情報と対応するイベントによって得られた情報を削除する。たとえば、メール機能の新着タイルと対応する新着メールが削除される。また、右方向のフリック操作が電話機能の新着タイルにされた場合は、その新着タイルと対応する新規着呼の履歴が削除される。続いて、ステップS119でプロセッサ30は、新着タイルと対応する新着情報を削除する。たとえば、メール機能の新着タイルに対して右方向のフリック操作が
された場合、その新着タイルに対応する新着情報が新着情報テーブル336から削除される。そして、ステップS119の処理が終了すれば、プロセッサ30は第2タッチ操作処理を終了して、上位ルーチンの処理に戻る。
また、ステップS115で“NO”であれば、つまり新着タイルに対してされたフリック操作の方向が上方向または左方向であれば、ステップS121でプロセッサ30は、機能およびフリック操作の方向に基づいて所定の処理を実行する。たとえば、機能タイルに対して上方向のフリック操作がされた場合、応答可能な機能であれば、応答処理が実行される。また、機能タイルに対して左方向のフリック操作がされた場合、登録可能であれば、新着情報と対応するイベントを発生させた相手の情報が登録される。そして、ステップS121の処理が終了すれば、プロセッサ30は第2タッチ操作処理を終了し、上位ルーチンの処理に戻る。
なお、ステップS69、ステップS71、ステップS75、ステップS77、ステップS111、ステップS113、ステップS117、ステップS119およびステップS121を実行するプロセッサ30は所定処理実行部として機能する。特に、ステップS69またはステップS111の処理を実行するプロセッサ30は設定部として機能し、ステップS71またはステップS113の処理を実行するプロセッサ30は削除部として機能する。また、ステップS81またはステップS105の処理を実行するプロセッサ30は、実行部として機能する。
図24は新着情報記憶処理のフロー図である。たとえば、携帯電話機10の電源がオンにされると、新着情報記憶処理が開始される。ステップS141でプロセッサ30は、イベントが発生したか否かを判断する。たとえば、メール機能によって新着メールが受信されたかが判断される。ステップS141で“NO”であれば、つまりイベントが発生していなければ、プロセッサ30はステップS141の処理を繰り返す。
一方、ステップS141で“YES”であれば、たとえば新着メールが受信されると、ステップS143でプロセッサ30は、現在時刻を取得する。つまり、プロセッサ30はRTC30aが出力する日時の情報を取得する。続いて、ステップS145でプロセッサ30は、新着情報を記憶する。たとえば、受信した新着メールの内容(宛先人、題名、本文の一部)と取得した日時の情報とに基づいて新着情報が作成され、その新着情報が新着情報テーブル336に記憶される。なお、ステップS145の処理を実行するプロセッサ30は記憶部として機能する。
続いて、ステップS147でプロセッサ30は、終了か否かを判断する。たとえば、携帯電話機10の電源をオフにする操作がされたかが判断される。ステップS147で“NO”であれば、たとえば電源をオフにする操作がされていなければ、プロセッサ30はステップS141の処理に戻る。また、ステップS147で“YES”であれば、たとえば電源をオフにする操作がされると、プロセッサ30は新着情報記憶処理を終了する。
なお、新着情報に基づいて機能を実行したり、その新着情報を削除したりする場合、事前確認を行うポップアップが表示されてもよい。
また、さらにその他の実施例では、携帯電話機10はタッチパネル16に代えてカーソルキーなどのハードキーを備えていてもよい。この場合、機能タイルおよび新着タイルは、タップ操作で選択されるのではなく、ハードキーに対するキー操作によって選択される。
また、上述の実施例では、閾値に対して「より大きい」の言葉を用いたが「閾値より大
きい」とは「閾値以上」の意味も含まれる。また、「閾値よりも小さい」とは「閾値以下」および「閾値未満」の意味も含まれる。
また、本実施例で用いられたプログラムは、データ配信用のサーバのHDDに記憶され、ネットワークを介して携帯電話機10に配信されてもよい。また、CD,DVD,BD(Blue-Ray Disk)などの光学ディスク、USBメモリおよびメモリカードなどの記憶媒
体に複数のプログラムを記憶させた状態で、その記憶媒体が販売または配布されてもよい。そして、上記したサーバや記憶媒体などを通じてダウンロードされた、プログラムが本実施例と同等の構成の携帯電話機にインストールされた場合、本実施例と同等の効果が得られる。
そして、本明細書中で挙げた、具体的な数値は、いずれも単なる一例であり、製品の仕様変更などに応じて適宜変更可能である。