JP6301265B2 - 合成二方向scbv植物プロモーターのための方法および構築物 - Google Patents

合成二方向scbv植物プロモーターのための方法および構築物 Download PDF

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Description

本出願は2011年12月30日に提出された米国特許仮出願第61/582,148号明細書の出願日の利益を主張する。本出願は、2012年5月3日に提出された米国特許仮出願第61/641,956号明細書の出願日の利益も主張する。
本発明は一般的には植物分子生物学の分野、さらに具体的にはトランスジェニック植物における複数の遺伝子の安定な発現の分野に関する。
多くの植物種は他の種由来のトランス遺伝子で形質転換して、農学的に望ましい形質または特徴を導入する、例えば、栄養価品質を改良する、収率を増加する、病害虫もしくは疾患抵抗性を与える、乾燥およびストレス耐性を増加する、園芸性質(例えば、色素沈着および成長)を改良する、除草剤抵抗性を分け与える、植物からの産業的に有用な化合物および/もしくは原料の生産を可能にする、ならびに/または医薬品の製造を可能にすることができる。植物細胞へのトランス遺伝子の導入およびトランス遺伝子の安定的に組み込まれたコピーを含有する繁殖性トランスジェニック植物のその後の回収を使用すれば、望ましい形質を有するトランスジェニック植物を産生することができる。
遺伝子発現の制御および調節は多数の機構を通じて起こることがある。遺伝子の転写開始は遺伝子発現の支配的な制御機構である。転写の開始は一般には転写される遺伝子の5’隣接または上流領域に位置するポリヌクレオチド配列により制御される。これらの配列は集団的にプロモーターと呼ばれる。プロモーターは一般に、メッセンジャーRNA(mRNA)を産生することができるようにRNAポリメラーゼが転写を始めるためのシグナルを含有している。成熟mRNAはリボソームにより翻訳され、それによりタンパク質を合成する。DNA結合タンパク質はプロモーターDNAと特異的に相互作用して、転写複合体の形成を促進し遺伝子発現過程を開始する。植物においてトランス遺伝子の発現を駆動するように機能する種々の真核生物プロモーターが植物から単離され特徴付けられている。環境刺激、養分利用性、または熱ショック、嫌気生活もしくは重金属の存在を含む悪条件に応答して遺伝子発現に影響を与えるプロモーターが単離され特徴付けられてきた。発生中にまたは組織もしくは器官特異的な様式で遺伝子発現を制御するプロモーターもある。さらに、植物においてトランス遺伝子の発現を駆動するように機能する細菌およびウイルスから単離された原核生物プロモーターが単離され特徴付けられてきた。
典型的な真核生物プロモーターは最小プロモーターおよび他のシスエレメントからなる。最小プロモーターは基本的に、RNAポリメラーゼII(polII)、TATA結合タンパク質(TBP)、およびTBP関連因子(TAF)が結合して転写を開始することができるTATAボックス領域である。しかし、大半の場合、TATAモチーフ以外の配列エレメントが正確な転写には必要である。そのような配列エレメント(例えば、エンハンサー)は、多くの場合、位置および/または配向非依存的な様式で近くの遺伝子の発現の全体的レベルを上昇させることが分かっている。一部のpolII遺伝子の転写開始部位(例えば、INR配列)近くの他の配列は、転写活性化にも寄与する因子に代わりの結合部位を提供し、あるいは機能的TATAエレメントを欠くプロモーターにおいて転写のための中核となるプロモーター結合部位さえ提供しうる。例えば、Zenzie-Gregoryら、(1992) J. Biol. Chem. 267: 2823〜30を参照されたい。
他の遺伝子調節エレメントには、特定のDNA結合因子と相互作用する配列が含まれる。これらの配列モチーフはシスエレメントと呼ばれることがあり、通常は位置および配向非依存性であるが、遺伝子コード配列の5’側もしくは3’側に、またはイントロン中に見出されることもある。そのようなシスエレメントは、組織特異的または発生特異的転写因子が個別にまたは組み合わせて結合するが、転写レベルでのプロモーターの時空間的発現パターンを決定しうる。上流のシスエレメント、続いて最小プロモーターの配置は、典型的には特定のプロモーターの極性を確立する。基礎研究と生物工学的応用の両方のためにクローニングされ広く使用されてきた植物中のプロモーターは、一般に一方向性であり、その3’末端(すなわち、下流に)に融合された1つの遺伝子のみを方向付ける。例えば、Xieら、(2001) Nat. Biotechnol. 19(7):677〜9:米国特許第6,388,170号を参照されたい。
多くのシスエレメント(または「上流調節配列」)が植物プロモーターにおいて同定されてきた。これらのシスエレメントは、作動可能に連結された遺伝子に対して行使する制御の種類が広く異なる。一部のエレメントは環境応答(例えば、温度、湿度、および創傷)へ応答して作動可能に連結された遺伝子の転写を増加させるように作用する。他のシスエレメントは発生上の合図(例えば、発芽、種子成熟、および開花)または空間情報(例えば、組織特異性)に応答しうる。例えば、Langridgeら、(1989) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86:3219〜23を参照されたい。特定のプロモーターエレメントの制御の種類は典型的には、そのプロモーターの固有の性質であり、すなわちそのようなプロモーターの制御下にある異種遺伝子は、そのプロモーターエレメントが単離されたもとの天然の遺伝子の制御に従って発現される可能性が高い。これらのエレメントは典型的には、他のエレメントと交換されて、遺伝子発現に対するその特徴的固有の制御を維持することもある。
その遺伝子が同一のまたは相同なプロモーターにより制御されることが多い、代謝操作および形質スタッキングのためには植物に複数の遺伝子を導入する必要がある場合が多い。しかし、複数の導入されたトランス遺伝子がその遺伝子を駆動させる相同なプロモーターを有する場合には、相同性ベースの遺伝子サイレンシング(HBGS)が生じる可能性が高い。例えば、Molら、(1989) Plant Mol. Biol. 13:287〜94を参照されたい。HBGSはトランスジェニック植物においては広範囲に起こることが報告されている。例えば、Vaucheret and Fagard (2001) Trends Genet. 17:29〜35を参照されたい。いくつかの機構がHBGSの現象を説明するために提唱されてきたが、その全てが、プロモーター中の配列相同性が反復遺伝子のサイレンシングをもたらす細胞認識機構を始動させるという特長を含む。例えば、Matzke and Matzke (1995) Plant Physiol. 107:679〜85; Meyer and Saedler (1996) Ann. Rev. Plant Physiol. Plant Mol. Biol. 47:23〜48; Fire (1999) Trends Genet. 15:358〜63; Hamilton and Baulcombe (1999) Science 286:950〜2; および Steimerら、(2000) Plant Cell 12:1165〜78を参照されたい。
トランスジェニック植物においてHBGSを回避する戦略は、機能的に等価であるが最小配列相同性を有する合成プロモーターの開発を伴う場合が多い。そのような合成プロモーターを作物植物においてトランス遺伝子を発現するために使用する場合、HBGSを回避するまたは減少させるのに役立ちうる。例えば、Mourrainら、(2007) Planta 225(2):365〜79; Bhullarら、(2003) Plant Physiol. 132:988〜98を参照されたい。そのようなプロモーターは、DNAの新規のもしくは合成ストレッチにシスエレメントを導入することにより、または代わりに1つのプロモーターのドメインを他の異種プロモーターの機能的に等価のドメインで置き換える「ドメインスワッピング」により作製することができる。
したがって、トランスジェニック植物における育種または複数の世代を通じてトランス遺伝子の組換えまたは消失のリスクを効果的に最小限に抑えて、複数のトランス遺伝子を安定的に発現させるための構築物および方法の必要性が依然として存在する。
Ubi1最小プロモーターを含む特定の合成プロモーターが本明細書に記載されている。実施形態では、Ubi1最小プロモーターを含む合成プロモーターは、SCBVプロモーターの少なくとも1つの配列エレメントまたはその機能的等価物をさらに含む。いくつかの実施例では、そのような合成プロモーター(「合成SCBVプロモーター」)は、植物細胞において作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を制御することができるプロモーターであることが可能である。他の実施例では、合成SCBVプロモーターは合成二方向SCBVプロモーター、例えば、プロモーターに隣接している2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の植物細胞における転写を制御することができるSCBVプロモーターエレメントに関して反対方向に配向されている最小Ubi1プロモーターエレメントヌクレオチド配列を含む核酸であってもよい。合成SCBV二方向プロモーターに含まれるように操作されうる追加のエレメントには、イントロン(例えば、アルコールデハイドロゲナーゼ(ADH)イントロン)、エクソン、および/または上流プロモーター領域の全てもしくは一部が含まれる。ある特定の実施例では、合成二方向プロモーターは前述のいずれでも1つよりも多く含みうる。
本発明の特定の実施形態には、合成SCBVプロモーターまたはその機能的等価物を含む細胞(例えば、植物細胞)が含まれる。例えば、特定の実施形態には、合成二方向SCBVプロモーターまたはその機能的等価物を含む細胞を含みうる。特定の実施形態に従った植物細胞は、細胞培養物、組織、植物部分、および/または植物全体に存在していてもよい。したがって、合成SCBVプロモーターまたはその機能的等価物を含む細胞を有する植物(例えば、単子葉植物または双子葉植物)がいくつかの実施形態に含まれる。
本発明の他の実施形態には、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段が含まれる。対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段には、配列番号5の合成二方向SCBVプロモーターが含まれる。
植物細胞および/または植物組織において複数の遺伝子を発現するための構築物および方法も提供される。提供される構築物は複数の遺伝子発現カセットに連結されている少なくとも1つの二方向プロモーターを含み、この二方向プロモーターはサトウキビ桿菌状ウイルス(Sugar Cane Bacilliform Virus)(SCBV)プロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列を含む。いくつかの実施形態では、提供される構築物および方法は、トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメント、またはその機能的等価物、およびサトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来のヌクレオチド配列エレメントに基づく二方向プロモーターを用いる。いくつかの実施形態では、提供される構築物および方法は3から20の遺伝子の発現を可能にする。
一態様では、トウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントおよびサトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列を含む合成ポリヌクレオチドが提供される。一実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1に少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%同一であるポリヌクレオチド配列、またはその相補体を含む。追加のまたは代わりの実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは、配列番号1および16〜40からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1またはその相補体を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは基本的には、配列番号1またはその相補体からなる。別の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、ユビキチン−1遺伝子由来のエクソンおよびユビキチン−1遺伝子由来のイントロンをさらに含む。追加の実施形態では、このエクソンはトウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来である。別の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドはアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来のイントロンをさらに含む。別の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドはサトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の上流調節配列をさらに含む。別の実施形態では、サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーターおよびアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列は、配列番号6に少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%同一であるポリヌクレオチド配列またはその相補体を含む。追加のまたは代わりの実施形態では、サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーターおよびアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列は配列番号6またはその相補体を含む。追加の実施形態では、サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーターおよびアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列は基本的には配列番号6またはその相補体からなる。
一実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、上流調節配列(URS)、エンハンサーエレメント、エクソン、イントロン、転写開始部位、TATAボックス、熱ショックコンセンサスエレメント、ならびに翻訳STARTおよび/またはSTOPヌクレオチド配列を含む一覧から選択される少なくとも1つのエレメントをさらに含む。別の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、上流調節配列(URS)、エンハンサーエレメント、エクソン、イントロン、転写開始部位、TATAボックス、熱ショックコンセンサスエレメント、翻訳STARTおよび/またはSTOPヌクレオチド配列、ならびにそれらの組合せからなる群から選択されるエレメントをさらに含む。別の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、最小コアプロモーターエレメントに作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列をさらに含む。別の実施形態では、トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントとサトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列は、ポリヌクレオチドにおいて互いに関して逆相補的配向である。
別の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、ユビキチン−1遺伝子由来のエクソン、ユビキチン−1遺伝子由来のイントロン、およびアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来のイントロンを含む。追加のまたは代わりの実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列に作動可能に連結された対象の第二のコードヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、配列番号5に少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%同一であるポリヌクレオチド配列またはその相補体を含む。追加の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは配列番号5またはその相補体を含む。追加の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは基本的には、配列番号5またはその相補体からなる。さらなる実施形態では、エクソンまたはイントロンはトウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来である。
追加の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントに作動可能に連結された対象の第一のコードヌクレオチド配列を含む。別の追加の実施形態では、提供される合成ポリヌクレオチドは、サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列に作動可能に連結した対象の第二のコードヌクレオチド配列を含む。
別の態様では、トランスジェニック細胞を作製するための方法が提供され、この方法は、細胞を本明細書で提供されるポリヌクレオチドで形質転換することを含む。一実施形態では、細胞は植物細胞である。別の態様では、本明細書で提供されるポリヌクレオチドを含む植物細胞が提供される。別の態様では、本明細書で提供される植物細胞を含む植物が提供される。
別の態様では、植物細胞において対象のヌクレオチド配列を発現するための方法が提供され、この方法は、植物細胞に対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列を導入することを含む。一実施形態では、提供される方法は、植物細胞に(a)対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列、および(b)対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象の第二のヌクレオチド配列を含む核酸を導入することを含む。
一実施形態では、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段は配列番号5またはその相補体を含む。別の実施形態では、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段は配列番号5を含む。別の実施形態では、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段は配列番号5の逆相補体を含む。別の実施形態では、核酸は、植物細胞のDNAにおける所定の部位に、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列を標的するように植物細胞に導入される。追加のまたは代わりの一実施形態では、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列は、亜鉛フィンガーヌクレアーゼ媒介組換えを利用して所定に部位に標的される。
いくつかの実施形態では、エクソンはゼア(Zea)属種のユビキチン−1遺伝子由来である。いくつかの実施形態では、イントロンはゼア(Zea)属種のユビキチン−1遺伝子由来である。いくつかの実施形態では、ゼア(Zea)属種はトウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)である。
別の態様では、植物細胞および/または組織において複数の遺伝子を発現するための核酸構築物が提供される。核酸構築物は、(a)二方向プロモーター、および(b)二方向プロモーターの逆末端に接する2つの遺伝子発現カセットを含み、二方向プロモーターはサトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)プロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列を含み、遺伝子発現カセットの少なくとも1つは翻訳スイッチを介して連結された2つ以上の遺伝子を含む。
一実施形態では、二方向プロモーターは少なくとも1つのエンハンサーを含む。別の実施形態では、二方向プロモーターはエンハンサーを含まない。別の実施形態では、核酸構築物は、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換のためのバイナリーベクターを含む。一実施形態では、二方向プロモーターは、上流調節配列(URS)、エンハンサーエレメント、エクソン、イントロン、転写開始部位、TATAボックス、熱ショックコンセンサスエレメント、およびそれらの組合せからなる群から選択されるエレメントを含む。別の実施形態では、二方向プロモーターはトウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントを含む。別の実施形態では、ユビキチン−1遺伝子由来のコアプロモーターエレメントおよびサトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)プロモーター由来のプロモーターヌクレオチド配列は互いに関して逆相補的配向である。追加のまたは代わりの一実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは、配列番号1に少なくとも65%、70%、75%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%同一であるポリヌクレオチド配列、またはその相補体を含む。追加のまたは代わりの一実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1および16〜40からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1および16〜35からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1および16〜30からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1および16〜25からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1および16〜20からなる群から選択されるポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、最小コアプロモーターエレメントは配列番号1のポリヌクレオチド配列を含む。
追加のまたは代わりの一実施形態では、二方向プロモーターは、ユビキチン−1遺伝子由来のエクソンおよび/またはユビキチン遺伝子由来のイントロンを含む。別の実施形態では、二方向プロモーターは、アルコールデハイドロゲナーゼ遺伝子由来のイントロンを含む。一実施形態では、核酸構築物はトランスジェニック植物中に安定的に形質転換される。一実施形態では、植物は単子葉植物である。別の実施形態では、植物は双子葉植物である。別の実施形態では、植物は単子葉植物ではない。別の実施形態では、植物は双子葉植物ではない。
追加のまたは代わりの実施形態では、二方向プロモーターは、ユビキチン遺伝子またはサトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)プロモーター由来の上流調節配列を含む。追加の実施形態では、二方向プロモーターはユビキチン遺伝子由来の上流調節配列を含む。別の実施形態では、二方向プロモーターはユビキチン遺伝子またはサトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)プロモーター由来の上流調節配列を含む。
追加の実施形態では、二方向プロモーターは配列番号5に少なくとも75%、80%、85%、90%、95%、もしくは100%同一である配列のポリヌクレオチドまたはその相補体を含む。追加の実施形態では、二方向プロモーターは配列番号5のポリヌクレオチドまたはその相補体を含む。追加の実施形態では、二方向プロモーターは配列番号6に少なくとも75%、80%、85%、90%、95%もしくは100%同一であるポリヌクレオチドまたはその相補体を含む。追加の実施形態では、二方向プロモーターは配列番号6のポリヌクレオチドまたはその相補体を含む。
一実施形態では、両方の遺伝子発現カセットは翻訳スイッチを介して連結される2つ以上の遺伝子を含む。追加のまたは代わりの一実施形態では、翻訳スイッチは、配列内リボソーム進入部位(internal ribosome entry site)(IRES)、選択的スプライシング部位、リボザイム切断部位、2Aペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、2A様ペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、インテインをコードするポリヌクレオチド配列、プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド配列、およびそれらの組合せからなる群から選択される。追加のまたは代わりの一実施形態では、翻訳スイッチはシス作用性ヒドロラーゼエレメント(CHYSEL)を含む。追加の実施形態では、CHYSELは2Aまたは2A様ペプチド配列である。別の実施形態では、翻訳スイッチの上流の遺伝子は翻訳停止コドンを含まない。別の実施形態では、核酸構築物は少なくとも4つの遺伝子の発現を可能にするまたは許容する。追加の実施形態では、4つの遺伝子全てがトランス遺伝子である。別の実施形態では、核酸構築物は3つから20までの間の遺伝子の発現を可能にする。別の実施形態では、核酸構築物は4つから8つまでの間の遺伝子の発現を可能にする。追加のまたは代わりの一実施形態では、遺伝子はトランス遺伝子である。別の実施形態では、少なくとも1つの遺伝子発現カセットは融合タンパク質をコードするポリヌクレオチド配列を含む。追加の実施形態では、融合タンパク質は3つから5つの遺伝子を含む。
いくつかの実施形態では、二方向プロモーターからの遺伝子の発現は、一方向プロモーターと比べた場合、少なくとも4倍高い。いくつかの実施形態では、二方向プロモーターからの遺伝子の発現は、一方向プロモーターと比べた場合、3倍から10倍高い。いくつかの実施形態では、二方向プロモーターからの遺伝子の発現は、一方向プロモーターと比べた場合、4倍から8倍高い。いくつかの実施形態では、選択マーカー遺伝子は、プロモーターから遠くの末端に(すなわち、別の遺伝子の下流の遺伝子発現カセットの3’末端に)置かれる。
別の態様では、植物細胞を本明細書に提供される核酸構築物で形質転換することを含むトランスジェニック植物を作製するための方法が提供される。別の態様では、細胞を本明細書に提供される核酸構築物で形質転換することを含むトランスジェニック細胞を作製するための方法が提供される。別の態様では、本明細書に提供される核酸構築物を含む植物細胞が提供される。追加のまたは代わりの一実施形態では、核酸構築物は植物細胞に安定的に形質転換される。別の態様では、本明細書に提供される核酸構築物を含むトランスジェニック植物が提供される。追加のまたは代わりの一実施形態では、核酸構築物はトランスジェニック植物の細胞に安定的に形質転換される。別の態様では、植物細胞および/または組織に本明細書に提供される核酸構築物を導入することを含む、植物細胞および/または組織において複数の遺伝子を発現するための方法が提供される。追加のまたは代わりの一実施形態では、植物細胞および/または組織は本明細書に提供される核酸構築物で安定的に形質転換される。別の態様では、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換のためのバイナリーベクターが提供される。一実施形態では、バイナリーベクターは本明細書に提供される核酸構築物を含む。別の実施形態では、バイナリーベクターは本明細書に提供される合成ポリヌクレオチドを含む。別の態様では、植物における複数のトランス遺伝子発現のための本明細書に提供される二方向プロモーターの使用が提供される。
図1は例となる(ノンスケール)トウモロコシUbi1(ZmUbi1)プロモーターを示しており、このプロモーターは転写開始部位(TSS)の5’に位置するおよそ900bp上流エレメントを含む。この上流エレメントは、TATAボックス(TSSのおよそ−30bpに位置する)、および2つの重複する熱ショックコンセンサスエレメント(TSSのおよそ−200bpに位置する)を含有する。このプロモーターは、TSS領域の3’に約1100bpも含む。この3’領域は隣接リーダー配列(ZmUbi1エクソン)およびイントロンを含有する。 図2は提供される合成Ubi1二方向プロモーターの例となる実施形態を示しており、このプロモーターはZmUbi1プロモーターの上流にクローニングされたminUbi1P最小コアエレメントを含む。 図3はYFPおよびGUS遺伝子発現カセットの例となる概略図を示しており、このカセットはそれぞれが合成Ubi1二方向プロモーターに作動可能に連結している。 図4はpDAB105801の代表的プラスミドマップを示している。 図5は、SCBVプロモーターの上流にクローニングされたMin−Ubi1P最小コアエレメントを含む、例となるサトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)二方向プロモーターの概略図を示している。 図6は、pDAB105806の代表的プラスミドマップを示している。 図7は、それぞれが合成SCBV二方向プロモーターに作動可能に連結されているYFPおよびGUS遺伝子発現カセットの例となる概略図を示している。 図8は、本明細書に提供される多重遺伝子構築物の例となる概略表示を示している。翻訳スイッチは特別な(垂直ダンベル)記号を使用して示されている。 図9は、pDAB108708およびpDAB101556の代表的プラスミドマップを示している。 図10Aは配列番号1を示しており、トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン1最小コアプロモーター(minUbi1P)の215bp領域を含む。図10Bは配列番号2を示しており、トウモロコシ(Z. mays)minUbi1P最小コアプロモーター(下線部)、トウモロコシ(Z. mays)Ubi1リーダー(ZmUbi1エクソン、太字)、およびトウモロコシ(Z. mays)Ubi1イントロン(小文字)を含むポリヌクレオチドの逆相補体を含む。 図11は配列番号3を示しており、例となる合成Ubi1二方向プロモーターを含み、第一のminUbi1Pの逆相補体、および第二のminUbi1Pは下線が施されている。 図11は配列番号3を示しており、例となる合成Ubi1二方向プロモーターを含み、第一のminUbi1Pの逆相補体、および第二のminUbi1Pは下線が施されている。 図12は配列番号4を示しており、合成Ubi1二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含む例となる核酸を含む。 図12は配列番号4を示しており、合成Ubi1二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含む例となる核酸を含む。 図12は配列番号4を示しており、合成Ubi1二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含む例となる核酸を含む。 図13は配列番号5を示しており、minUbi1P最小コアプロモーターを含む例となるSCBV二方向プロモーターを含み、このminUbi1Pの逆相補体は下線が施されている。 図13は配列番号5を示しており、minUbi1P最小コアプロモーターを含む例となるSCBV二方向プロモーターを含み、このminUbi1Pの逆相補体は下線が施されている。 図14は配列番号6を示しており、ADH1エクソン6(下線部)、イントロン6(小文字)、およびエクソン7(太字)を含有するSCBVプロモーターを含む。 図15は配列番号7を示しており、例となるSCBV二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含む核酸を含む。 配列番号8はYFPフォワードプライマー:5’−GATGCCTCAG TGGGAAAGG−3’を示している。配列番号9はYFPリバースプライマー:5’−CCATAGGTGA GAGTGGTGAC AA−3’を含む。配列番号10はインベルターゼフォワードプライマー:5’−TGGCGGACGA CGACTTGT−3’を含む。配列番号11はインベルターゼリバースプライマー:5’−AAAGTTTGGA GGCTGCCGT−3’を含む。配列番号12はインベルターゼプローブ:5’−CGAGCAGACC GCCGTGTACT TCTACC−3’を含む。配列番号13はAAD1フォワードプライマー:5’−TGTTCGGTTC CCTCTACCAA−3’を含む。配列番号14はAAD1リバースプライマー:5’−CAACATCCAT CACCTTGACT GA−3’を含む。配列番号15はAAD1プローブ:5’−CACAGAACCG TCGCTTCAGC AACA−3’を含む(表7も参照)。 図15は配列番号7を示しており、例となるSCBV二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含む核酸を含む。 配列番号8はYFPフォワードプライマー:5’−GATGCCTCAG TGGGAAAGG−3’を示している。配列番号9はYFPリバースプライマー:5’−CCATAGGTGA GAGTGGTGAC AA−3’を含む。配列番号10はインベルターゼフォワードプライマー:5’−TGGCGGACGA CGACTTGT−3’を含む。配列番号11はインベルターゼリバースプライマー:5’−AAAGTTTGGA GGCTGCCGT−3’を含む。配列番号12はインベルターゼプローブ:5’−CGAGCAGACC GCCGTGTACT TCTACC−3’を含む。配列番号13はAAD1フォワードプライマー:5’−TGTTCGGTTC CCTCTACCAA−3’を含む。配列番号14はAAD1リバースプライマー:5’−CAACATCCAT CACCTTGACT GA−3’を含む。配列番号15はAAD1プローブ:5’−CACAGAACCG TCGCTTCAGC AACA−3’を含む(表7も参照)。 図15は配列番号7を示しており、例となるSCBV二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含む核酸を含む。 配列番号8はYFPフォワードプライマー:5’−GATGCCTCAG TGGGAAAGG−3’を示している。配列番号9はYFPリバースプライマー:5’−CCATAGGTGA GAGTGGTGAC AA−3’を含む。配列番号10はインベルターゼフォワードプライマー:5’−TGGCGGACGA CGACTTGT−3’を含む。配列番号11はインベルターゼリバースプライマー:5’−AAAGTTTGGA GGCTGCCGT−3’を含む。配列番号12はインベルターゼプローブ:5’−CGAGCAGACC GCCGTGTACT TCTACC−3’を含む。配列番号13はAAD1フォワードプライマー:5’−TGTTCGGTTC CCTCTACCAA−3’を含む。配列番号14はAAD1リバースプライマー:5’−CAACATCCAT CACCTTGACT GA−3’を含む。配列番号15はAAD1プローブ:5’−CACAGAACCG TCGCTTCAGC AACA−3’を含む(表7も参照)。 図16は、トウモロコシT植物における二方向SCBVプロモーター構築物(pDAB108708)により駆動される安定なYFP発現のためのウェスタンブロット解析を示している。代表的植物はMin−Ubi1P最小コアプロモーターエレメントにより駆動される葉中の安定なYFP発現を示した。産生されるタンパク質の量は百万分率(ppm)として示されている。 図17は、YFPの発現のみを駆動するZmUbi1プロモーターを含有する対照構築物(pDAB101556)からの安定なYFP発現のためのウェスタンブロット解析を示しており、GUSコード配列はこの構築物には含有されていない。産生されるタンパク質の量は百万分率(ppm)として示されている。 図18は、4つの遺伝子カセットスタックpDAB105849(AAD1−2A−YFPプラスCry34−2A−Cry35)およびpDAB105865(YFP−2A−AAD1プラスCry34−2A−Cry35)の例となる構築物を示している。陰付き矢印は二方向プロモーターからの転写の方向を示している。Ubi1−mimPは、トウモロコシUbi1プロモーターの転写開始部位の上流の200nt配列を含む。SCBV−URSは、コアプロモーターを除くSCBVプロモーターの上流調節配列を含む(矢印として示されている)。Ubi1−IntはトウモロコシUbi1プロモーターのイントロンを含む。 図19は、4つの遺伝子カセットスタックの追加の例となる2つの構築物を示している。 図20はプラスミドpDAB105818およびpDAB105748の代表的マップを示している。 図21A〜21Eは、配列番号16〜40の追加の最小コアプロモーター(min−Ubi1PまたはUbi1−minP)を示している。 図21A〜21Eは、配列番号16〜40の追加の最小コアプロモーター(min−Ubi1PまたはUbi1−minP)を示している。 図21A〜21Eは、配列番号16〜40の追加の最小コアプロモーター(min−Ubi1PまたはUbi1−minP)を示している。 図21A〜21Eは、配列番号16〜40の追加の最小コアプロモーター(min−Ubi1PまたはUbi1−minP)を示している。 図21A〜21Eは、配列番号16〜40の追加の最小コアプロモーター(min−Ubi1PまたはUbi1−minP)を示している。 図22はプラスミドpDAB105841およびpDAB105847の代表的マップを示している。 図23はプラスミドpDAB105840およびpDAB105849の代表的マップを示している。 図24はプラスミドpDAB101917およびpDAB108719の代表的マップを示している。 図25はプラスミドpDAB105844およびpDAB105848の代表的マップを示している。 図26はプラスミドpDAB105865およびpDAB108720の代表的マップを示している。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図27は遺伝子発現カセットpDAB108719についての核酸配列を示しており、それぞれの遺伝子およびエレメントが図示されている。 図28は、Cry34(図28A)、AAD−1(図28B)、およびCry35(図28C)について試験された種々の構築物間の例となるタンパク質発現データを示している。 図28は、Cry34(図28A)、AAD−1(図28B)、およびCry35(図28C)について試験された種々の構築物間の例となるタンパク質発現データを示している。 図29は、フィアリジウム(Phialidium)属種SL−2003由来の黄色蛍光タンパク質についての2つの例となる配列(PhiYFP、配列番号51およびPhiYFPv3、配列番号52)を示している。 図30は、pDAB108706(ZMUbi二方向性(−200))pDAB108707(ZMUbi二方向性(−90))、pDAB108708(SCBV二方向性(−200))およびpDAB108709(SCBV二方向性(−90))を含む、提供される合成Ubi1二方向プロモーターおよび構築物の例となる実施形態を示している。pDAB101556(ZmUbi1−YFP対照)、pDAB108715(最小プロモ-ターなしのSCBV)およびpDAB108716(最小プロモーターなしのZMUbi1)は一方向プロモーターを有する対照構築物として働く。 図31Aは、YFPタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(V6)を示している。図31Bは、YFP RNAについて、図30に示される7つの構築物からの例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図32Aは、GUSタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(V6)を示している。図32Bは、GUS RNAについて、図30に示される7つの構築物からの例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図33Aは、AAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(V6)を示している。図33Bは、AAD1 RNAについて、図30に示される7つの構築物からの例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図34Aは、YFPタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V6)の統計解析を示している。図34Bは、YFP RNAについて、図30に示される7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図34Aは、YFPタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V6)の統計解析を示している。図34Bは、YFP RNAについて、図30に示される7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図35Aは、GUSタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V6)の統計解析を示している。図35Bは、GUS RNAについて、図30に示される7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図35Aは、GUSタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V6)の統計解析を示している。図35Bは、GUS RNAについて、図30に示される7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図36Aは、AAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V6)の統計解析を示している。図36Bは、AAD1 RNAについて、図30に示される7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図36Aは、AAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V6)の統計解析を示している。図36Bは、AAD1 RNAについて、図30に示される7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図37A、37B、および37Cは、それぞれYFP、AAD1、およびGUSタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(V10)を示している。 図37A、37B、および37Cは、それぞれYFP、AAD1、およびGUSタンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(V10)を示している。 図38A、38B、および38Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図38A、38B、および38Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図38A、38B、および38Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図39A、39B、および39Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(R3)を示している。 図39A、39B、および39Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの例となる発現結果(R3)を示している。 図40A、40B、および40Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図40A、40B、および40Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図40A、40B、および40Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についてng/cmで、図30に示される7つの構築物からの発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図41はpDAB108717およびpDAB108718を含む、Ubi1プロモーターを使用する追加の多重トランス遺伝子構築物を示している。 図42Aは、6つの構築物、pDAB105748(ZMUbi1−YFP)、pDAB105818(ZMUbi1−Cry34/ZMUbi1−Cry35/ZMUbi1−AAD1)、pDAB108717(YFP/AAD−1−ZMUbi1二方向性−Cry34−Cry35)、およびpDAB108718(AAD1/YFP−ZMUbi1二方向性−Cry34−Cry35)、pDAB108719(YFP/AAD1−SCBV二方向性−Cry34−Cry35)およびpDAB108720(AAD1/YFP−SCBV二方向性−Cry34−Cry35)からのCry34 RNAの例となる相対的発現結果(V6)を示している。図42Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34タンパク質(LCMS)の例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図43Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1 RNAの例となる相対的発現結果(V6)を示している。図43Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1タンパク質(LCMS)の例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図44Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFP RNAの例となる相対的発現結果(V6)を示している。図44Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFPタンパク質(LCMS)の例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図45Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35 RNAの例となる相対的発現結果(V6)を示している。図45Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35タンパク質(ELISA)の例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図46は、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのPAT RNAの例となる相対的発現結果(V6)を示している。 図47Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34 RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図47Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34タンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図47Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34 RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図47Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34タンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図48Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1 RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図48Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1タンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図48Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1 RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図48Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1タンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図49Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFP RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図49Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFPタンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図49Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFP RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図49Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFPタンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図50Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35 RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図50Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35タンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図50Aは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35 RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。図50Bは、同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35タンパク質の発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図51は、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのPAT RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図52A、52B、52C、および52Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35の例となるタンパク質発現結果(V10)を示している。 図52A、52B、52C、および52Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35の例となるタンパク質発現結果(V10)を示している。 図53A、53B、53C、および53Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図53A、53B、53C、および53Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図53A、53B、53C、および53Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図53A、53B、53C、および53Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図54A、54B、54C、および54Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、およびpDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35の例となるタンパク質発現結果(R3)を示している。 図54A、54B、54C、および54Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、およびpDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35の例となるタンパク質発現結果(R3)を示している。 図55A、55B、55C、および55Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図55A、55B、55C、および55Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図55A、55B、55C、および55Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図55A、55B、55C、および55Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。 図56は、pDAB108718およびpDAB108717、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34、Cry35、およびAAD1のタンパク質発現についてのウェスタンブロットの例となる結果である。
トランスジェニック産物の開発はますます複雑になっており、単一遺伝子座に複数のトランス遺伝子を集積する必要がある。伝統的に、それぞれのトランス遺伝子は通常、発現のための独自のプロモーターが必要であり、したがって、1つの遺伝子スタック内で異なるトランス遺伝子を発現するには複数のプロモーターが必要である。このせいで、遺伝子スタックのサイズが増えることに加えて、同じプロモーターを繰り返し使用して、同じ形質を制御する異なるトランス遺伝子の類似するレベルの発現パターンを得る場合が多くなる。同じプロモーターにより駆動される多重遺伝子構築物は、遺伝子サイレンシングを引き起こし、したがってトランスジェニック産物のフィールドでの効果が低くなることが知られている。プロモーター繰り返しに起因する過剰な転写因子(TF)結合部位は内在性TFを枯渇させ、転写不活性化をもたらすことがある。トランス遺伝子のサイレンシングにより、トランス遺伝子を発現させる作製されたトランスジェニック植物の性能はおそらく望ましくない影響を受けることになる。トランス遺伝子内の繰り返し配列により遺伝子座内相同組換えが起こり、ポリヌクレオチドの再配置が生じることがある。
二方向プロモーター系を、プロモーターのどちらか1つのまたは両方の末端で遺伝子のバイシストロン性組織と、例えば、トーセア・アシグナ(Thosea asigna)ウイルス由来の2A配列の使用と組み合わせる方法および構築物が提供される。2Aタンパク質は、わずか16〜20アミノ酸長であるが、ポリタンパク質をそれ自体のカルボキシ末端で切断する。2Aまたは2A様ペプチドの「自己切断」または「リボソームスキップ」特性を使用して、トランスジェニック植物において産生される人工的ポリタンパク質を加工することができる。一実施形態では、Cry34とCry35遺伝子は1つの遺伝子発現カセットに融合され、YFP(またはPhiYFP)とAAD1遺伝子はもう1つの遺伝子発現カセットに融合されている(2Aタンパク質遺伝子のコピーがそれぞれの組合せの2つの遺伝子間に置かれている単一オープンリーディングフレーム(ORF)を有する)。例えば、これらの遺伝子発現カセット(または遺伝子対)のそれぞれは二方向プロモーターのどちらかの末端に置かれ、単一のプロモーターを使用して4つのトランス遺伝子を駆動させることができる。したがって、本明細書に提供される構築物および方法は、同じプロモーターを繰り返して使用することを回避し商業的構築物のサイズを著しく減少させるのに有用である。さらに、4つ以上の遺伝子を1つのプロモーターで駆動させれば、単一形質を制御する遺伝子を同時発現させる能力も与えられる。
基礎研究または生物工学的応用のために使用される植物プロモーターは、一般に一方向性であり、その3’末端(下流)に融合されている1つの遺伝子のみに指令を与える。代謝工学および形質スタッキングのために植物に複数の遺伝子を導入することが必要であることが多く、したがって、複数の遺伝子の発現を駆動させるためには複数のプロモーターが典型的には将来のトランスジェニック作物に必要となる。配置されるプロモーターの数を節約し遺伝子集積のための同時共調節発現を可能にすることができる戦略を設計するのが望ましい。ある実施形態では、提供される二方向プロモーターは、RNAi、人工miRNA、またはヘアピンループRNA配列を含む、複数の転写単位の転写を駆動させることができる。
本明細書の実施形態は、トウモロコシユビキチン−1遺伝子(例えば、ZmUbi1)由来の一方向プロモーターおよびSCBVプロモーターを使用して、1つのプロモーターが2つの遺伝子(プロモーターのそれぞれの末端に1つ)の発現を指示することができるように合成二方向プロモーターを設計する工程を利用する。合成二方向プロモーターにより、当業者は、同じプロモーターの繰り返し使用を減らしトランスジェニック構築物のサイズを抑えながら植物細胞および植物にトランス遺伝子を積み重ねることが可能になりうる。さらに、単一の合成二方向プロモーターで2つの遺伝子の発現を調節すると、例えば、2つの遺伝子がそれぞれ宿主内の単一の形質に寄与する場合には有用になりうるような、同じ条件下で2つの遺伝子を同時発現する能力も与えられる。CaMV35プロモーター(Barfield and Pua (1991) Plant Cell Rep. 10(6〜7):308〜14; Xieら、(2001))、およびマンノピンシンターゼプロモーター(mas)プロモーター(Veltenら、(1984) EMBO J.3(12):2723〜30; Langridgeら、(1989) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 86:3219〜23)を含む、植物におけるプロモーターの二方向機能の使用はいくつかの場合に報告されている。
植物遺伝子における転写開始および遺伝子発現モジュレーションは、プロモーター内に集団的に配置されている種々のDNA配列エレメントにより指示される。真核生物プロモーターは、最小コアプロモーターエレメント(minP)、およびさらに上流の調節配列(URS)からなる。コアプロモーターエレメントは、転写の正確な開始を指示するのに十分な連続するDNA配列の最小ストレッチである。植物におけるコアプロモーターは、CAATおよびTATAボックスなどの転写開始に関連するカロニカル領域も含む。TATAボックスエレメントは通常は、転写の開始部位のおよそ20〜35ヌクレオチド上流に位置している。
minPの活性化はURSに依拠しており、このURSには様々なタンパク質が結合しそれに続いて転写開始複合体と相互作用する。URSは、DNA配列を含み、このDNA配列はURSを含むプロモーターの時空間的発現パターンを決定する。プロモーターの極性はminPの配向によって決定されることが多く、URSは双極性である(すなわち、URSはその配向とは無関係に機能する)。例えば、CaMV35S合成一方向極性プロモーターは、minPをプロモーターの5’末端で反対配向に融合させることにより二方向プロモーターに変換しうる。例えば、Xieら、(2001) Nat. Biotechnol. 19(7):677〜9を参照されたい。
いくつかの実施形態の特定の実施例では、元来トウモロコシ(Z. mays)近交系、B73由来の改変されたトウモロコシUbi1プロモーター(ZmUbi1)の最小コアプロモーターエレメント(minUbi1P)を使用して、既に入手可能な二方向プロモーターに関して類のない発現制御特徴を与えるように植物において機能しうる合成二方向SCBVプロモーターを操作する。実施形態には、天然のSCBVプロモーター由来のヌクレオチド配列をさらに含む合成二方向SCBVプロモーターが含まれる。特定の実施形態には、合成二方向SCBVプロモーター中のSCBVおよびminUbi1P配列エレメントに近接するイントロン(例えば、ADHイントロン)を含む合成二方向SCBVプロモーターがさらに含まれうる。
始めはB73由来のZmUbi1プロモーターは、トウモロコシゲノム内で転写開始部位の約899塩基5’側内、さらに転写開始部位の約1093塩基3’側内に位置している配列を含む。Christensenら、(1992) Plant Mol. Biol. 18(4):675〜89(B73 ZmUbi1遺伝子を記載している)。B73に由来し、いくつかの例で使用される改変ZmUbi1プロモーターはおよそ2kbプロモーターであり、TATAボックス、2つの重複する熱ショックコンセンサスエレメント、転写開始部位に直接隣接する82または83ヌクレオチド(基準鎖に応じて)リーダー配列(本明細書ではZmUbi1エクソンと呼ばれる)、および1015〜1016ヌクレオチドイントロンを含有する(例えば、図1参照)。ゼア(Zea)種およびトウモロコシ(Zea mays)遺伝子型に由来する他のトウモロコシユビキチンプロモーターバリアントは、TATAエレメントおよび上流熱ショックコンセンサスエレメントからなるminPエレメント近くに高い配列保存を示すことがある。したがって、本発明の実施形態は、合成二方向植物プロモーターを構築するための最小コアプロモーターエレメントとしてZmUbi1プロモーターのこの短い(約200nt)高度に保存された領域(例えば、配列番号1)を使用することにより例証される。
開示されているある特定の略字は表1に収載されている。
本明細書で使用される場合、冠詞「1つ(a)」、「1つ(an)」、および「その(the)」は、文脈がはっきりと明確に他の方法で指示していなければ、複数の参照を含む。
本明細書で使用される場合、語句「戻し交配」とは、育種家が雑種子孫を親のうちの一方、例えば、F1雑種の親遺伝子型のうちの1つを有する第1世代雑種F1と再び交雑させる工程のことである。
本明細書で使用される場合、語句「イントロン」とは、転写されるが翻訳はされない遺伝子(または対象の発現されたヌクレオチド配列)に含まれる任意の核酸配列のことである。イントロンには、DNAの発現された配列内の非翻訳核酸配列、ならびにそこから転写されるRNA分子中の対応する配列が含まれる。
本明細書で使用される場合、語句「単離された」とは、構成成分内に化学的または機能的変化をもたらしつつ(例えば、核酸は、染色体内でこの核酸を残りのDNAに連結している化学結合を切断することにより染色体から単離されることもある)、構成成分が天然に存在している生物の細胞内の他の生物学的構成成分(すなわち、他の染色体および染色体外DNAおよびRNA、ならびにタンパク質)から実質的に分離されている、これとは別に産生された、またはこれから精製分離されている生物学的構成成分(核酸またはタンパク質を含む)のことである。「単離」された核酸分子およびタンパク質には、標準精製法により精製された核酸分子およびタンパク質が含まれる。語句「単離された」は、宿主細胞において組換え発現により調製された核酸およびタンパク質、ならびに化学的に合成された核酸分子、タンパク質、およびペプチドも包含する。
本明細書で使用される場合、語句「遺伝子発現」とは、核酸転写単位のコードされた情報(例えば、ゲノムDNAを含む)が、タンパク質の合成を含むことが多い、細胞の操作的、非操作的、または構造的部分に変換される過程のことである。遺伝子発現は、外部シグナル、例えば、遺伝子発現を増加させるまたは減少させる作用因子への細胞、組織、または生物の曝露により影響を受けることがある。遺伝子の発現は、DNAからRNAそしてタンパク質への経路における任意の場所でも調節されることがある。遺伝子発現の調節は、例えば、転写、翻訳、RNA輸送およびプロセシング、mRNAなどの中間分子の分解に作用する制御を通して、または産生された後の特定のタンパク質分子の活性化、不活性化、区分化、もしくは分解を通して、またはそれらの組合せにより起こる。遺伝子発現は、限定せずに、ノーザンブロット、RT−PCR、ウェスタンブロット、またはin vitro、in situもしくはin vivoタンパク質活性アッセイ(複数可)を含む、当技術分野で公知のどんな方法によってもRNAレベル、またはタンパク質レベルで測定することが可能である。
本明細書で使用される場合、語句「相同性ベースの遺伝子サイレンシング」(HBGS)とは、転写遺伝子サイレンシングと転写後遺伝子サイレンシングの両方を含む総称のことである。非連結サイレンシング遺伝子座による標的遺伝子座のサイレンシングは、プロモーターまたは転写された配列に対応する二本鎖RNA(dsRNA)の産生のせいでそれぞれ転写阻害(転写遺伝子サイレンシング;TGS)またはmRNA分解(転写後遺伝子サイレンシング;PTGS)に起因することがある。それぞれの過程への異なる細胞構成成分の関与は、dsRNA誘導TGSおよびPTGSがおそらく古代の共通な機構の多様化に起因することを示唆している。しかし、TGSとPTGSを厳密に比較するのは、その比較が一般に異なるサイレンシング遺伝子座の解析に依拠しているために困難であった。単一トランス遺伝子座は、異なる標的遺伝子のプロモーターと転写された配列に対応するdsRNAの産生のせいで、TGSとPTGSの両方を始動させると説明することができる。例えば、Mourrainら、(2007) Planta 225:365〜79を参照されたい。siRNAは相同な配列上でTGSとPTGSを始動させる実際の分子である可能性が高く、siRNAはこのモデルでは、トランス遺伝子配列のメチル化を内在性プロモーター内に広げることを通じて相同な配列のサイレンシングおよびメチル化をシスでおよびトランスで始動させると考えられる。
本明細書で使用される場合、語句「核酸分子」(または「核酸」または「ポリヌクレオチド」)とは、ヌクレオチドのポリマー形態のことであり、これにはRNA、cDNA、ゲノムDNA、および合成形態のセンス鎖とアンチセンス鎖の両方ならびに上記の混合ポリマーを含みうる。ヌクレオチドとは、リボヌクレオチド、デオキシリボヌクレオチド、またはどちらかの種類のヌクレオチドの改変された形態のことでもよい。本明細書で使用される「核酸分子」は「核酸」および「ポリヌクレオチド」と同義である。核酸分子は通常、他の方法で指定されなければ、少なくとも10塩基長である。この用語は未定長のRNAまたはDNAの分子のことでもよい。この用語には一本鎖形態および二本鎖形態のDNAを含む。核酸分子は、天然に存在するおよび/または天然には存在しないヌクレオチド連鎖により互いに連結された天然に存在するおよび改変されたヌクレオチドのどちらかまたは両方を含んでいてもよい。
核酸分子は、当業者により容易に認識されるように、化学的に改変されても生化学的に改変されてもよく、または非天然もしくは誘導体化されたヌクレオチド塩基を含有していてもよい。そのような改変には、例えば、標識、メチル化、天然に存在するヌクレオチドのうちの1つまたは複数の類似体との置換、ヌクレオチド間改変(例えば、無電荷連鎖、例えば、メチルホスホン酸、リン酸トリエステル、ホスホロアミド酸、カルバミン酸、等;電荷連鎖、例えば、ホスホロチオエート、ジチオリン酸、等;ペンダント部分、例えば、ペプチド;介入物、例えば、アクリジン、ソラレン、等;キレート剤;アルキル化剤;および改変連鎖、例えば、アルファアノマー核酸、等)が含まれる。用語「核酸分子」には、一本鎖、二本鎖、部分的二重鎖、三重鎖、ヘアピン、環状、および錠かけ型の立体構造を含む、任意のトポロジー立体構造も含まれる。
転写はDNA鎖に沿って5’から3’への様式で進む。これにより、RNAは伸長している鎖の3’末端へのリボヌクレオチド−5’−三リン酸の連続付加(ピロリン酸の不可欠な除去と共に)により作られる。線形または環状核酸分子どちらでも、別々のエレメント(例えば、特定のヌクレオチド配列)は、そのエレメントから5’方向の同じ核酸に結合しているまたは結合することになるのであれば、追加のエレメントに対して「上流」にあると呼んでもよい。同様に、別々のエレメントは、そのエレメントから3’方向の同じ核酸に結合しているまたは結合することになるのであれば、追加のエレメントに対して「下流」にあることになりうる。
本明細書で使用される場合、語句「塩基位置」とは、指定された核酸内の所与の塩基またはヌクレオチド残基の位置のことである。指定された核酸は、基準核酸とのアライメント(下参照)により定義してもよい。
本明細書で使用される場合、語句「ハイブリダイゼーション」とは、オリゴヌクレオチドとその類似体が水素結合によりハイブリダイズする過程のことであり、水素結合には相補的塩基間のワトソン−クリック、フーグスティーンまたは逆フーグスティーン水素結合が含まれる。一般に、核酸分子は、ピリミジン(シトシン(C)、ウラシル(U)、およびチミン(T))またはプリン(アデニン(A)およびグアニン(G))のどちらかである窒素塩基からなる。これらの窒素塩基はピリミジンとプリン間で水素結合を形成し、プリンへのピリミジンの結合は「塩基対合」と呼ばれる。さらに具体的には、AはTまたはUと水素結合し、GはCと結合する。「相補的」とは、2つの異なる核酸配列または同じ核酸配列の2つの異なる領域間で起こる塩基対合のことである。
本明細書で使用される場合、語句「特異的にハイブリダイズ可能な」および「特異的に相補的な」とは、オリゴヌクレオチドとDNAまたはRNA標的の間で安定で特異的な結合が生じるのに十分な程度の相補性のことである。特異的にハイブリダイズ可能であるためにはオリゴヌクレオチドはその標的配列と100%相補的である必要はない。標的DNAまたはRNA分子へのオリゴヌクレオチドの結合が標的DNAまたはRNAの正常な機能を妨害し、特異的結合が望ましい条件下で、例えば、in vivoアッセイまたは系の場合の生理的条件下で非標的配列へのオリゴヌクレオチドの非特異的結合を避けるのに十分な程度の相補性が存在するとき、オリゴヌクレオチドは特異的にハイブリダイズ可能である。そのような結合は特異的ハイブリダイゼーションと呼ばれる。
特定の程度の厳密性を生じるハイブリダイゼーション条件は、選択されたハイブリダイゼーション法の性質ならびにハイブリダイズする核酸配列の組成および長さに応じて変化することになる。一般に、ハイブリダイゼーションの温度およびハイブリダイゼーションバッファーのイオン強度(特に、Na+および/またはMg2+濃度)はハイブリダイゼーションの厳密性に寄与するが、洗浄時間も厳密性に影響を与える。特定の程度の厳密性を達成するのに必要なハイブリダイゼーション条件に関する計算は、Sambrookら、(ed.)、Molecular Cloning:A Laboratory Manual、2nd ed.、vol. 1〜3、Cold Spring Harbor Laboratory Press、Cold Spring Harbor、New York、1989、chs. 9 and 11で考察されている。
本明細書で使用される場合、語句「厳密な条件」は、ハイブリダイゼーション分子とDNA標的の間のミスマッチが50%未満である場合にのみハイブリダイゼーションが起こる条件を包含する。「厳密な条件」には、さらに特定のレベルの厳密性が含まれる。したがって、本明細書で使用される場合、「中程度の厳密性」条件とは、50%を超える配列ミスマッチを有する分子ではハイブリダイズしない条件であり、「高厳密性」の条件とは、20%を超えるミスマッチを有する配列ではハイブリダイズしない条件であり、「超高厳密性」の条件とは、10%を超えるミスマッチを有する配列ではハイブリダイズしない条件である。
特定の実施形態では、厳密な条件は、65℃でのハイブリダイゼーション、続いて0.1×SSC/0.1%SDSを用いた65℃での40分間の洗浄を含むことができる。
以下は代表的、非限定的ハイブリダイゼーション条件である。
超高厳密性:5×SSCバッファー中65℃で16時間のハイブリダイゼーション;2×SSCバッファー中室温でそれぞれ15分間の洗浄2回;および0.5×SSCバッファー中65℃でそれぞれ20分間の洗浄を2回。
高厳密性:5×〜6×SSCバッファー中65〜70℃で16〜20時間のハイブリダイゼーション;2×SSCバッファー中室温でそれぞれ5〜20分間の洗浄2回;および1×SSCバッファー中55〜70℃でそれぞれ30分間の洗浄を2回。
中程度厳密性:6×SSCバッファー中室温から55℃で16〜20時間のハイブリダイゼーション;2×〜3×SSCバッファー中室温から55℃でそれぞれ20〜30分間の洗浄を少なくとも2回。
特定の実施形態では、特異的にハイブリダイズ可能な核酸分子は、超高厳密性ハイブリダイゼーション条件下で結合したままでいることができる。これらのおよび追加の実施形態では、特異的にハイブリダイズ可能な核酸分子は、高厳密性ハイブリダイゼーション条件下で結合したままでいることができる。これらのおよび追加の実施形態では、特異的にハイブリダイズ可能な核酸分子は、中程度厳密性ハイブリダイゼーション条件下で結合したままでいることができる。
本明細書で使用される場合、語句「オリゴヌクレオチド」とは、短い核酸ポリマーのことである。オリゴヌクレオチドは、さらに長い核酸セグメントを切断することによりまたは個々のヌクレオチド前駆体を重合することにより形成しうる。自動合成装置を使用すれば、最大数百塩基対長のオリゴヌクレオチドの合成が可能になる。オリゴヌクレオチドは相補的ヌクレオチド配列に結合することができるので、DNAまたはRNAを検出するためのプローブとして使用しうる。DNAで構成されているオリゴヌクレオチド(オリゴデオキシリボヌクレオチド)は、小DNA配列の増幅のための技法であるPCRにおいて使用しうる。PCRでは、オリゴヌクレオチドは典型的には「プライマー」と呼ばれ、これによりDNAポリメラーゼはオリゴヌクレオチドを伸長して相補鎖を複製することができる。
本明細書で使用される場合、語句「配列同一性」または「同一性」とは、2つの核酸またはポリペプチド配列が、特定された比較窓にわたって最大一致に整列された場合と同じである2つの配列中の残基を指しうるコンテキストのことである。
本明細書で使用される場合、語句「配列同一性の百分率」とは、比較窓にわたって2つの最適に整列された配列(例えば、核酸配列およびアミノ酸配列)を比較することにより決定される値のことであり、比較窓内の配列の一部は、2つの配列の最適アライメントの基準配列(付加も欠失も含まない)と比べた場合、付加または欠失(例えば、ギャップ)を含んでいてもよい。百分率は、同一ヌクレオチドまたはアミノ酸残基が両方の配列中に存在する位置の数を決定して適合した位置の数を得て、適合した位置の数を比較窓内の位置の総数で割り、この結果に100を掛けることにより計算されて配列同一性の百分率が得られる。
比較のために配列を整列させる方法は当技術分野では周知である。様々なプログラムおよびアライメントアルゴリズムが、例えば、Smith and Waterman (1981) Adv. Appl. Math. 2:482; Needleman and Wunsch (1970) J. Mol. Biol. 48:443; Pearson and Lipman (1988) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 85:2444; Higgins and Sharp (1988) Gene 73:237〜44; Higgins and Sharp (1989) CABIOS 5:151〜3; Corpetら、(1988) Nucleic Acids Res. 16:10881〜90; Huangら、(1992) Comp. Appl. Biosci. 8:155〜65; Pearsonら、(1994) Methods Mol. Biol. 24:307〜31; Tatianaら、(1999) FEMS Microbiol. Lett. 174:247〜50に記載されている。配列アライメント法および相同性計算の詳細な検討は、例えば、Altschulら、(1990) J. Mol. Biol. 215:403〜10に見ることができる。
国立バイオテクノロジー情報センター(NCBI)Basic Local Alignment Search Tool (BLAST(商標);Altschulら、(1990))は、いくつかの配列解析プログラムに関連して使用するための、国立バイオテクノロジー情報センター(Bethesda、MD)、およびインターネット上を含むいくつかの供給源から入手可能である。このプログラムを使用して配列同一性を決定する方法の記載は、インターネット上のBLAST(商標)についての「ヘルプ」セクションで入手可能である。核酸配列の比較では、BLAST(商標)(Blastn)プログラムの「Blast2配列」機能はデフォルトパラメータを使用して用いてもよい。基準配列にはるかに大きな類似性を有する核酸配列であれば、この方法により評価される場合、百分率同一性の増加を示すことになる。
本明細書で使用される場合、語句「作動可能に連結された」とは、第一の核酸配列が第二の核酸配列と機能的な関係にある場合、第一の核酸配列は第二の核酸配列に作動可能に連結しているコンテキストのことである。例えば、プロモーターがコード配列の転写または発現に影響を与える場合、プロモーターはコード配列に作動可能に連結している。組換え的に産生される場合、作動可能に連結された核酸配列は一般に連続しており、2つのタンパク質コード領域を結合させる必要がある場合は、同じリーディングフレーム内にある。しかし、エレメントは作動可能に連結されるのに近接している必要はない。
本明細書で使用される場合、語句「プロモーター」とは、一般に上流に(遺伝子の5’領域の方に)位置しているDNAの領域であって、転写に必要な領域のことである。プロモーターは、それが制御している遺伝子の適切な活性化または抑圧を可能にしてもよい。プロモーターは転写因子により認識される特定の配列を含有しうる。これらの因子はプロモーターDNA配列に結合して、遺伝子のコード領域からRNAを合成する酵素である、RNAポリメラーゼを動員することができる。
本明細書で使用される場合、語句「形質転換する」または「形質導入する」とは、ウイルスまたはベクターが核酸分子を細胞内に移す過程のことである。核酸分子を細胞ゲノムに取り込むことによりまたはエピソーム複製によりのいずれかで、細胞により核酸分子が安定的に複製される場合、細胞は、細胞内に「形質導入された」核酸分子により「形質転換」される。本明細書で使用される場合、用語「形質転換」は、核酸分子をそのような細胞内に導入することができる全ての技法を包含する。例には、ウイルスベクターを用いたトランスフェクション;プラスミドベクターを用いた形質転換;エレクトロポレーション(Frommら、(1986) Nature 319:791〜3);リポフェクション(Felgnerら、(1987) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84:7413〜7);マイクロインジェクション(Muellerら、(1978) Cell 15:579〜85);アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介移入(Fraleyら、(1983) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 80:4803〜7);直接DNA取り込み;ウィスカー媒介形質転換;および微粒子銃(Kleinら、(1987) Nature 327:70)が含まれるが、これらに限定されない。
本明細書で使用される場合、語句「トランス遺伝子」とは、外来性核酸配列のことである。一例では、トランス遺伝子は遺伝子配列(例えば、除草剤耐性遺伝子)、産業的にまたは薬剤的に有用な化合物をコードする遺伝子、または望ましい農業上の形質をコードする遺伝子である。さらに別の例では、トランス遺伝子は、その発現により標的核酸配列の発現が阻害されるアンチセンス核酸配列である。トランス遺伝子は、それに作動可能に連結している調節配列(例えば、プロモーター)を含有していてもよい。いくつかの実施形態では、対象の核酸配列はトランス遺伝子である。しかし、他の実施形態では、対象の核酸配列は、その追加のゲノムコピーが望ましい内在性核酸配列、または宿主生物における標的核酸分子の配列に関してアンチセンス配向である核酸配列である。
本明細書で使用される場合、語句「ベクター」とは、細胞に導入され、それにより形質転換細胞を作製する核酸分子のことである。ベクターは、複製起点などの、ベクターが宿主細胞内で複製することを可能にする核酸配列を含みうる。例には、プラスミド、コスミド、バクテリオファージ、または外来性DNAを細胞内に運ぶウイルスが含まれるが、これらに限定されない。ベクターは、1つもしくは複数の遺伝子、アンチセンス分子、および/または選択可能マーカー遺伝子ならびに当技術分野で公知の他の遺伝要素も含むことができる。ベクターは、細胞を形質導入する、形質転換する、または感染させ、それにより細胞に核酸分子および/またはベクターにコードされたタンパク質を発現させうる。ベクターは、場合によって、核酸分子の細胞内への進入を達成するのに役立つ物質(例えば、リポソーム)を含みうる。
本明細書で使用される場合、語句「植物」には、植物細胞ならびに葉、茎、根、花、花粉、および種子などの植物組織を含むがこれらに限定されない植物および植物部分が含まれる。本発明で使用することができる植物の種類は一般に、被子植物(単子葉および双子葉植物)、裸子植物、シダ類および多細胞藻類を含む、変異誘発を受け入れられる高等および下等植物の種類と同じくらい幅広い。したがって、「植物」には双子葉植物および単子葉植物が含まれる。双子葉植物の例には、タバコ、シロイズナズナ(Arabidopsis)、ダイズ、トマト、パパイア、キャノーラ、ヒマワリ、ワタ、アルファルファ、ジャガイモ、ブドウ、キマメ、エンドウマメ、アブラナ属(Brassica)、ヒヨコマメ、サトウダイコン、ナタネ、スイカ、メロン、コショウ、ピーナッツ、カボチャ(pumpkin)、ダイコン、ホウレンソウ、カボチャ(squash)、ブロッコリー、キャベツ、ニンジン、カリフラワー、セロリ、ハクサイ、キュウリ、ナスおよびレタスが含まれる。単子葉植物の例には、トウモロコシ、イネ、コムギ、サトウキビ、オオムギ、ライムギ、モロコシ、ラン、タケ、バナナ、ガマ、ユリ、カラスムギ、タマネギ、アワ、およびライコムギが含まれる。
本明細書で使用される場合、語句「植物物質」とは、葉、茎、根、花もしくは花部、果実、花粉、卵細胞、接合体、種子、挿し木、細胞もしくは組織培養物、または植物の他の任意の部分もしくは産物のことである。ある実施形態では、植物物質には子葉および葉が含まれる。
本明細書で使用される場合、語句「翻訳スイッチ」とは、すぐ下流の遺伝子の翻訳を可能にする遺伝子末端の機構のことである。翻訳スイッチの機構は、核酸レベルで(例えば、ウイルスもしくは真核生物配列内リボソーム進入部位(IRES)、選択的スプライシング部位、またはリボザイム切断部位)またはペプチド/タンパク質レベルで(例えば、2Aペプチド、2A様ペプチド、インテインペプチド、またはプロテアーゼ切断部位)機能することができる。
核酸レベルでのまたはペプチド/タンパク質レベルでの翻訳スイッチのこれらの機構は当技術分野では周知である。例えば、 Z.Li, H. M. Schumacherら、(2010) J Biotechnol 145(1): 9〜16; Y.Chen, K. Perumalら、(2000) Gene Expr. 9(3):133〜143; T.D.Dinkova, H. Zepedaら、(2005) Plant J. 41(5): 722〜731; Y.L.Dorokhov, M.V. Skulachevら、(2002) Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 99(8): 5301〜5306; O.Fernandez-Miragall, and C. Hernandez (2011) PLoS One 6(7): e22617; E.Groppelli, G. J. Belshamら、(2007) J. Gen. Virol. 88(Pt 5): 1583〜1588; S.H.Ha, Y. S. Liangら、(2010) Plant Biotechnol J. 8(8): 928〜938; A.Karetnikov and K. Lehto (2007) J. Gen. Virol. 88(Pt 1): 286〜297; A.Karetnikov and K. Lehto (2008) Virology 371(2): 292〜308; M.A.Khan, H. Yumakら、(2009) J. Biol. Chem. 284(51): 35461〜35470; and D.C.Koh, S.M. Wongら、(2003) J. Biol. Chem. 278(23): 20565〜20573を参照されたい。前記文献の内容は本明細書によりその全体を参照によって組込まれている。改変されたインテインを含有する多重遺伝子発現構築物は、米国特許第7,026,526号および米国特許第7,741,530号ならびに米国特許出願公開第2008/0115243号に開示されている。
本明細書で使用される場合、語句「選択可能マーカー」または「選択可能マーカー遺伝子」とは、例えば、植物細胞を選択剤から保護するまたは選択剤に対する抵抗性/耐性を与えるために、場合によって植物形質転換において使用される遺伝子のことである。機能的選択可能マーカーを受け入れる細胞または植物のみが、選択剤を有する条件下で分裂または増殖することができる。選択剤の例は、例えば、スペクチノマイシン、ネオマイシン、カナマイシン、パロモマイシン、ゲンタマイシン、およびハイグロマイシンを含む抗生物質を含むことができる。これらの選択可能マーカーには、抗生物質カナマイシンに対する抵抗性を与える酵素を発現するネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(nptII)の遺伝子、ならびに関連抗生物質ネオマイシン、パロモマイシン、ゲンタマイシン、およびG418の遺伝子、またはハイグロマイシンに対する抵抗性を与える酵素を発現するハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ(hpt)の遺伝子が含まれる。他の選択可能マーカー遺伝子は、Bar(BASTA(登録商標)(グルホシネートアンモニウム)、またはホスフィノトリシン(PPT)に対する抵抗性)、アセト乳酸シンターゼ(ALS、分岐鎖アミノ酸の合成の第1ステップを妨げるスルホニル尿素(SU)、イミダゾリノン(IMI)、トリアゾロピリミジン(TP)、ピリミジニルオキシベンゾエート(POB)、およびスルホニルアミノカルボニルトリアゾリノンなどの阻害剤に対する抵抗性)、グリホサート、2,4−Dを含む除草剤抵抗性、および金属抵抗性または感受性をコードする遺伝子を含むことができる。語句「マーカー陽性」とは、選択可能マーカー遺伝子を含むように形質転換された植物のことである。
様々な選択可能なまたは検出可能なマーカーを選ばれた発現ベクター中に取り込ませて、形質転換された植物、または形質転換体の同定および選択を可能にすることができる。例えば、DNA塩基配列決定およびPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)、サザンブロッティング、RNAブロッティング、ベクターから発現されたタンパク質、例えば、ホスフィノトリシン抵抗性を媒介する沈降タンパク質、またはレポーター遺伝子β−グルクロニダーゼ(GUS)、ルシフェラーゼ、緑色蛍光タンパク質(GFP)、DsRed、β−ガラクトシダーゼ、クロラムフェニコールアセチルトランスフェラーゼ(CAT)、アルカリホスファターゼ、および同類の物などの他のタンパク質を検出するための免疫学的方法を含む、形質転換植物における選択マーカーの発現を確認するための多くの方法が利用可能である(Sambrookら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual、Third Edition、Cold Spring Harbor Press、N.Y.、2001参照)。
選択可能マーカー遺伝子は形質転換細胞または組織の選択のために利用される。選択可能マーカー遺伝子には、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼII(NEO)およびハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ(HPT)をコードする遺伝子などの抗生物質抵抗性をコードする遺伝子、ならびに除草剤化合物に対する抵抗性を与える遺伝子が含まれる。除草剤抵抗性遺伝子は一般に、除草剤に非感受性の改変された標的タンパク質または除草剤が機能することができる前に植物中で除草剤を分解するもしくは解毒する酵素をコードしている。例えば、グリホサートに対する抵抗性は、変異体標的酵素、5−エノールピルビルシキミ酸−3−ホスフェートシンターゼ(EPSPS)をコードする遺伝子を使用することにより獲得されてきた。EPSPSの遺伝子および変異体は、米国特許第4,940,835号、米国特許第5,188,642号、米国特許第5,310,667号、米国特許第5,633,435号、米国特許第5,633,448号、および米国特許第6,566,587号に開示されている。グルホシネートアンモニウム、ブロモキシニル、および2,4−ジクロロフェノキシアセテート(2,4−D)に対する抵抗性は、それぞれの除草剤を解毒するホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ、ニトリラーゼ、または2,4−ジクロロフェノキシアセテートモノオキシゲナーゼをコードする細菌遺伝子を使用することにより獲得されてきた。グルホシネート抵抗性/耐性のための酵素/遺伝子は、米国特許第5,273,894号、米国特許第5,276,268号、米国特許第5,550,318号、および米国特許第5,561,236号に開示されている。2,4−D抵抗性のための酵素/遺伝子は、米国特許第6,100,446号および米国特許第6,153,401号、ならびに米国特許出願公開第2009/0093366号およびWO2007/053482に既に開示されている。ニトリラーゼに対する酵素/遺伝子は米国特許第4,810,648号に既に開示されている。
イミダゾリノンまたはスルホニル尿素を含む、他の除草剤は成長点または分裂組織を阻害することができ、これらの除草剤に対するアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)およびアセト乳酸シンターゼ(ALS)の抵抗性/耐性の遺伝子は記載されている。AHASおよび変異体の遺伝子および変異体は、米国特許第4,761,373号、米国特許第5,304,732号、米国特許第5,331,107号、米国特許第5,853,973号、および米国特許第5,928,937号に開示されている。ALSの遺伝子および変異体は米国特許第5,013,659号および米国特許第5,141,870号に開示されている。
グリホサート抵抗性遺伝子には、それぞれ変異体5−エノールピルビルシキミ酸−3−ホスフェートシンターゼ(EPSP)遺伝子(組み換え核酸の導入および/または天然のEPSP遺伝子の様々な形態のin vivo変異誘発を介して)、aroA遺伝子およびグリホサートアセチルトランスフェラーゼ(GAT)遺伝子が含まれる。他のホスホノ化合物に対する抵抗性遺伝子には、グルホシネート(ストレプトミセス・ハイグロスコピクス(Streptomyces hygroscopicus)およびストレプトミセス・ビリジクロモジェネス(Streptomyces viridichromogenes)を含むストレプトミセス(Streptomyces)種由来のホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(PAT)遺伝子)、およびピリジノキシまたはフェノキシプロピオン酸およびシクロヘキソン(cyclohexone)(ACCアーゼ阻害因子コード遺伝子)が含まれる。アセチル補酵素Aカルボキシラーゼ(ACCase)の除草剤抵抗性/耐性遺伝子は、米国特許第5,162,602号および米国特許第5,498,544号に記載されている。
変異体aroA遺伝子をコードするDNA分子はATCC受託番号39256の下で入手可能であり、この変異体遺伝子のヌクレオチド配列は、Comaiへの米国特許第4,769,061号、Kumadaらへの欧州特許出願第0333033号、およびGoodmanらへの米国特許第4,975,374号で開示されており、L−ホスフィノトリシンなどの除草剤に対する抵抗性を与えるグルタミンシンテターゼ遺伝子のヌクレオチド配列を開示している。PAT遺伝子のヌクレオチド配列は、Leemansらへの欧州特許出願第0242246号に提供されている。DeGreefら、Bio/Technology 7:61(1989)も、PAT活性をコードするキメラバー遺伝子を発現するトランスジェニック植物の作製を記載している。セトキシジムおよびハロキシホップを含む、フェノキシプロピオン酸およびシクロヘキソンに対する抵抗性を与える遺伝子の例は、Marshallら、Theon. Appl. Genet. 83:435 (1992)により記載されているAcc1−S1、Acc1−S2およびAcc1−S3遺伝子である。グリホサート抵抗性を与えることができるGAT遺伝子は、CastleらへのWO2005012515に記載されている。2,4−D、fopおよびピリジルオキシオーキシン除草剤に対する抵抗性を与える遺伝子はWO2005107437および米国特許出願第11/587,893号に記載されている。
トリアジン(psbAおよび1s+遺伝子)またはベンゾニトリル(ニトリラーゼ遺伝子)を含む、他の除草剤は光合成を阻害することができる。Przibilaら、Plant Cell 3:169 (1991)は、変異体psbA遺伝子をコードするプラスミドを有するクラミドモナス(Chlamydomonas)の形質転換を記載している。ニトリラーゼ遺伝子のヌクレオチド配列は、Stalkerへの米国特許第4,810,648号に開示されており、これらの遺伝子を含有するDNA分子はATCC受託番号53435、ATCC受託番号67441、およびATCC受託番号67442の下で入手可能である。グルタチオンS−トランスフェラーゼをコードするDNAのクローニングおよび発現はHayesら、Biochem. J. 285:173 (1992)により記載されている。
本発明の目的のために、選択可能マーカー遺伝子には、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼII(Fraleyら、(1986) CRC Critical Reviews in Plant Science 4:1〜25)、シアナミドヒドラターゼ(Maier-Greinerら、(1991) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88:4250〜4264)、アスパラギン酸キナーゼ、ジヒドロジピコリン酸シンターゼ(Perlら、(1993) Bio/Technology 11:715〜718)、トリプトファンデカルボキシラーゼ(Goddijnら、(1993) Plant Mol. Bio. 22:907〜912)、ジヒドロジピコリン酸シンターゼおよび脱感作アスパルテード(aspartade)キナーゼ(Perlら、(1993) Bio/Technology 11:715〜718)、バー遺伝子(Tokiら、(1992) Plant Physiol. 100:1503〜1507;および Meagherら、(1996)、Crop Sci. 36:1367)、トリプトファンデカルボキシラーゼ(Goddijnら、(1993) Plant Mol. Biol. 22:907〜912)、ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ(NEO)(Southernら、(1982) J. Mol. Appl. Gen. 1:327、ハイグロマイシンホスホトランスフェラーゼ(HPTまたはHYG)(Shimizuら、(1986) Mol. Cell Biol. 6:1074)、ジヒドロ葉酸レダクターゼ(DHFR)(Kwokら、(1986) PNAS USA 4552)、ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(DeBlockら、(1987) EMBO J. 6:2513)、2,2−ジクロロプロピオン酸デハロゲナーゼ(Buchanan-Wollatronら、(1989) J. Cell. Biochem. 13D:330)、アセトヒドロキシ酸シンターゼ(Andersonら、米国特許第4,761,373号; Haughnら、(1988) Mol. Gen. Genet. 221:266)、5−エノールピルビル−シキミ酸−リン酸シンターゼ(aroA)(Comaiら、(1985) Nature 317:741)、ハロアリールニトリラーゼ(Stalkerら、公開されたPCT出願WO87/04181)、アセチル補酵素Aカルボキシラーゼ(Parkerら、(1990) Plant Physiol. 92:1220)、ジヒドロプテロイン酸シンターゼ(sul I)(Guerineauら、(1990) Plant Mol. Biol. 15:127)、および32kD光化学系IIポリペプチド(psbA)(Hirschbergら、(1983) Science 222:1346)をコードする遺伝子が含まれるが、これらに限定されない。
クロラムフェニコール(Herrera-Estrellaら、(1983) EMBO J. 2:987〜992)、メトトレキサート(Herrera-Estrellaら、(1983) Nature 303:209〜213; Meijerら、(1991) Plant Mol Bio. 16:807〜820 (1991))、ハイグロマイシン(Waldronら、(1985) Plant Mol. Biol. 5:103〜108; Zhijianら、(1995) Plant Science 108:219〜227;および Meijerら、(1991) Plant Mol. Bio. 16:807〜820)、ストレプトマイシン(Jonesら、(1987) Mol. Gen. Genet. 210:86〜91)、スペクチノマイシン(Bretagne-Sagnardら、(1996) Transgenic Res., 5:131〜137)、ブレオマイシン(Hilleら、(1986) Plant Mol. Biol. 7:171〜176)、スルホンアミド(Guerineauら、(1990) Plant Mol. Bio. 15:127〜136)、ブロモキシニル(Stalkerら、(1988) Science 242:419〜423)、2,4−D(Streberら、(1989) Bio/Technology 7:811〜816)、グルホサート(Shawら、(1986) Science 233:478〜481)、およびホスフィノトリシン(DeBlockら、(1987) EMBO J. 6:2513〜2518)に対する抵抗性をコードする遺伝子も含まれる。
選択可能マーカーおよびレポーター遺伝子の上記一覧は限定することを意図していない。いかなるレポーターまたは選択可能マーカー遺伝子も本発明に包含される。必要な場合には、そのような遺伝子は当技術分野で公知である方法により塩基配列決定することができる。
レポーターおよび選択可能マーカー遺伝子は、植物における最適発現のために合成される。すなわち、遺伝子のコード配列は植物における発現を増強するように改変されている。合成マーカー遺伝子は植物においてより高いレベルで発現されてより高い形質転換効率を生じるように設計されている。遺伝子の合成最適化のための方法は当技術分野で入手可能である。実際、いくつかの遺伝子は、植物における遺伝子産物の発現を増加するように最適化されている。
マーカー遺伝子配列は特定の植物種における発現のために最適化することが可能であり、またはあるいは植物科における最適発現のために改変することが可能である。植物の好ましいコドンは、対象の特定の植物種において最大量で発現されるタンパク質において最も使用頻度の高いコドンから決定しうる。例えば、EPA0359472;EPA0385962;WO91/16432; Perlakら、(1991) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 88:3324〜3328; および Murrayら、(1989) Nucleic Acids Research 17: 477〜498;米国特許第5,380,831号;および米国特許第5,436,391号を参照されたい。このように、ヌクレオチド配列は任意の植物における発現に最適化することが可能である。遺伝子配列の全てまたは任意の部分は最適化するまたは合成であってもよいことが認識される。すなわち、完全に最適化されたまたは部分的に最適化された配列も使用しうる。
除草剤に対する抵抗性を与える遺伝子:
A.除草剤イミダゾリノンまたはスルホニル尿素に対するアセトヒドロキシ酸シンターゼ(AHAS)およびアセト乳酸シンターゼ(ALS)の抵抗性/耐性。AHASおよび変異体の遺伝子および変異体は、米国特許第4,761,373号、米国特許第5,304,732号、米国特許第5,331,107号、米国特許第5,853,973号、および米国特許第5,928,937号に開示されている。ALSの遺伝子および変異体は米国特許第5,013,659号および米国特許第5,141,870号に開示されている。
B.除草剤シクロヘキサンジオンおよび/またはアリールオキシフェノキシプロパン酸(Haloxyfop、Diclofop、Fenoxyprop、Fluazifop、Quizalofopを含む)に対するアセチル補酵素Aカルボキシラーゼ(ACCase)の抵抗性/耐性遺伝子は米国特許第5,162,602号および米国特許第5,498,544号に記載されている。
C.グルホサート抵抗性/耐性の遺伝子。5−エノールピルビル−3−ホスホシキミ酸シンターゼ(ES3Pシンターゼ)の遺伝子は米国特許第4,769,601号に記載されている。5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸シンターゼ(EPSPS)および変異体の遺伝子は米国特許第4,940,835号、米国特許第5,188,642号、米国特許第5,310,667号、米国特許第5,633,435号、米国特許第5,633,448号、および米国特許第6,566,587号に記載されている。
D.グルホシネート(ビアラホス、ホスフィノトリシン(PPT))抵抗性/耐性の遺伝子。ホスフィノトリシンアセチルトランスフェラーゼ(Pat)の遺伝子は米国特許第5,273,894号、米国特許第5,276,268号、および米国特許第5,550,318号に記載されており、ビアラホス抵抗性の遺伝子(Bar)は米国特許第5,561,236号、および米国特許第5,646,024号、米国特許第5,648,477号、および米国特許第7,112,665号に記載されている。グルタミンシンテターゼ(GS)の遺伝子は米国特許第4,975,372号および欧州特許出願EP0333033 A1に記載されている。
E.除草剤イソオキサゾール、ジケトニトリル、および/またはスルコトリオンおよびメソトリオンを含むトリケトンに対するヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)の抵抗性/耐性遺伝子は、米国特許第6,268,549号および米国特許第6,069,115号に記載されている。
F.2,4−D抵抗性/耐性の遺伝子。2,4−D−モノオキシゲナーゼの遺伝子は米国特許第6,100,446号および米国特許第6,153,401号に記載されている。2,4−D抵抗性/耐性の追加の遺伝子はUS2009/0093366およびWO2007/053482に開示されている。
G.除草剤イミダゾールおよび/またはトリアゾールに対するイミダゾールグリセロールリン酸デヒドラターゼ(IGPD)の遺伝子は米国特許第5,541,310号に記載されている。除草剤Dicambaに対するDicamba分解酵素(オキシゲナーゼ、フェレドキシン、およびレダクターゼ)の遺伝子は米国特許第7,022,896号および米国特許第7,105,724号に開示されている。
H.トリアジン(psbAおよび1s+遺伝子)またはベンゾニトリル(ニトリラーゼ遺伝子)を含む、光合成を阻害する除草剤の遺伝子。例えば、変異psbA遺伝子をコードするプラスミドでのクラミドモナス(Chlamydomonas)の形質転換を開示しているPrzibilaら、Plant Cell 3:169 (1991)を参照されたい。ニトリラーゼ遺伝子のヌクレオチド配列は米国特許第4,810,648号に開示されており、これらの遺伝子を含有するDNA分子はATCC受託番号53435、ATCC受託番号67441、およびATCC受託番号67442下で入手可能である。グルタチオンS−トランスフェラーゼをコードするDNAのクローニングおよび発現はHayesら、Biochem. J. 285:173 (1992)により記載されている。
他の方法で具体的に説明されなければ、本明細書で使用される全ての専門用語および科学用語は、本開示が属する分野の当業者が一般的に理解しているのと同じ意味を有する。分子生物学の一般用語の定義は、例えば、Lewin, Genes V, Oxford University Press, 1994 (ISBN 0-19-854287-9); Kendrewら、(eds.), The Encyclopedia of Molecular Biology, Blackwell Science Ltd., 1994 (ISBN 0-632-02182-9); およびMeyers (ed.), Molecular Biology and Biotechnology: A Comprehensive Desk Reference, VCH Publishers, Inc., 1995 (ISBN 1-56081-569-8)に見ることができる。
本開示は、二方向プロモーターとして機能することができる合成ヌクレオチド配列を含む核酸分子を提供する。いくつかの実施形態では、合成二方向プロモーターは対象の1つまたは2つのヌクレオチド配列(複数可)に作動可能に連結されうる。例えば、合成二方向プロモーターは、対象のヌクレオチド配列(複数可)の少なくとも1つ(例えば、1つまたは両方)の転写を調節するように、対象の1つまたは2つのヌクレオチド配列(複数可)(例えば、プロモーターのそれぞれの末端に1つで2つの遺伝子)に作動可能に連結されうる。合成二方向プロモーターにSCBVプロモーター由来のURSを組み込むことにより、合成二方向プロモーターに作動可能に連結されている対象のヌクレオチド配列に関して特定の発現および調節パターン(例えば、SCBVプロモーターの制御下の遺伝子により示されるような)を実現しうる。
本発明のいくつかの実施形態は、合成二方向プロモーターを操作するために一方向トウモロコシユビキチン−1遺伝子(ZmUbi1)由来の最小コアプロモーターエレメントを天然のプロモーターの分子コンテキストとは異なる分子コンテキストに組み込むことにより、本明細書では例証される。この最小コアプロモーターエレメントは本明細書では「minUbi1P」と呼ばれ、およそ200nt長である。ゼア(Zea)種およびトウモロコシ(Z.mays)遺伝子型由来のminUbi1Pエレメントの塩基配列決定および解析により、機能的minUbi1Pエレメントは、配列番号1のminUbi1Pエレメントの、例えば、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、少なくとも約91%、少なくとも約92%、少なくとも約93%、少なくとも約94%、少なくとも約95%、少なくとも約96%、少なくとも約97%、少なくとも約98%、少なくとも約99%、および/または少なくとも約100%の配列同一性を共有するならば、転写開始因子としてその機能を保存するように高度に保存されていることが明らかにされた。本発明のいくつかの実施形態において有用でありうるminUbi1Pエレメントの特徴には、例えば、限定せずに、ヌクレオチド配列の前述の高度な保存、少なくとも1つのTATAボックスの存在、および/または少なくとも1つ(例えば、2つ)の熱ショックコンセンサスエレメント(複数可)の存在が含まれうる。特定のminUbi1Pエレメントでは、1つよりも多い熱ショックコンセンサスエレメントはminUbi1P配列内で重複していることがある。
いくつかの実施形態では、天然のプロモーターの分子前後関係とは異なる分子前後関係にminUbi1Pエレメントを組み込んで合成二方向プロモーターを操作する工程は、SCBVプロモーターの残りの配列に関してminUbi1Pエレメントの配向を逆にしたままSCBVプロモーター核酸中にminUbi1Pエレメントを組み込むことを含みうる。したがって、合成SCBV二方向プロモーターは、minUbi1P最小コアプロモーターエレメントがSCBVプロモーターヌクレオチド配列の3’に位置する対象のヌクレオチド配列に作動可能に連結されるように、SCBVプロモーターヌクレオチド配列の3’に位置しSCBVプロモーターヌクレオチド配列に関して逆配向であるminUbi1P最小コアプロモーターエレメントを含みうる。例えば、minUbi1PエレメントはSCBVプロモーターの3’末端に逆配向で組み込まれてもよい。
合成二方向SCBVプロモーターは、minUbi1Pエレメントおよび天然のSCBVプロモーターのエレメントに加えて1つまたは複数の追加の配列エレメントも含みうる。いくつかの実施形態では、合成二方向SCBVプロモーターは、プロモーターURS、エクソン(例えば、リーダーまたはシグナルペプチド)、イントロン、スペーサー配列、およびまたは前記のいずれかの1つまたは複数の組合せを含みうる。例えば、限定せずに、合成二方向SCBVプロモーターは、SCBVプロモーター由来のURS配列、ADH遺伝子由来のイントロン、Ubi1遺伝子由来のリーダーペプチドをコードするエクソン、Ubi1遺伝子由来のイントロン、およびこれらの組合せを含みうる。
プロモーターURSを含む合成二方向SCBVプロモーターを含むそれらの例の一部では、URSは合成プロモーターに特定の調節特性を与えるように選択しうる。公知のプロモーターは、作動可能に連結された遺伝子に対してプロモーターが行使する制御の種類(例えば、環境応答、発生の合図、および空間情報)が広く異なり、異種プロモーターに組み込まれたURSは典型的には、その天然のプロモーターおよび作動可能に連結された遺伝子(複数可)に関してURSが示す制御の種類を維持する。上記、Langridgeら、(1989)。特徴付けられ、いくつかの実施形態に従って合成二方向Ubi1プロモーター内に含まれるURSを含有しうる真核生物プロモーターの例には、例えば、限定せずに、米国特許第6,437,217号(トウモロコシRS81プロモーター)、米国特許第5,641,876号(イネアクチンプロモーター)、米国特許第6,426,446号(トウモロコシRS324プロモーター)、米国特許第6,429,362号(トウモロコシPR−1プロモーター)、米国特許第6,232,526号(トウモロコシA3プロモーター)、米国特許第6,177,611号(構成的トウモロコシプロモーター)、米国特許第6,433,252号(トウモロコシL3オレオシンプロモーター)、米国特許第6,429,357号(イネアクチン2プロモーター、およびイネアクチン2イントロン)、米国特許第5,837,848号(根特異的プロモーター)、米国特許第6,294,714号(光誘導性プロモーター)、米国特許第6,140,078号(塩誘導性プロモーター)、米国特許第6,252,138号(病原体誘導性プロモーター)、米国特許第6,175,060号(亜リン酸欠損誘導性プロモーター)、米国特許第6,388,170号(二方向プロモーター)、米国特許第6,635,806号(ガンマコイキシン(gamma-coixin)プロモーター)、および米国特許出願第09/757,089号(トウモロコシ葉緑体アルドラーゼプロモーター)に記載されているプロモーターが含まれる。
追加の例となる原核生物プロモーターには、ノパリンシンターゼ(NOS)プロモーター(Ebertら、(1987) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84(16):5745〜9)、オクトピンシンターゼ(OCS)プロモーター(アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)の腫瘍誘導性プラスミド上に担持されている)、カリフラワーモザイクウイルス(CaMV)19Sプロモーターなどのカリモウイルスプロモーター(Lawtonら、(1987) Plant Mol. Biol. 9:315〜24)、CaMV35Sプロモーター(Odellら、(1985) Nature 313:810〜2)、ゴマノハグサモザイクウイルス35S−プロモーター(Walkerら、(1987) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 84(19):6624〜8)、スクロースシンターゼプロモーター(Yang and Russell (1990) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 87:4144〜8)、R遺伝子複合体プロモーター(Chandlerら、(1989) Plant Cell 1:1175〜83)、CaMV35S(米国特許第5,322,938号、米国特許第5,352,605号、米国特許第5,359,142号、および米国特許第5,530,196号)、FMV35S(米国特許第6,051,753号、および米国特許第5,378,619号)、PC1SVプロモーター(米国特許第5,850,019号)、SCP1プロモーター(米国特許第6,677,503号)、およびAGRtu.nosプロモーター(ジェンバンク受託番号V00087; Depickerら、(1982) J. Mol. Appl. Genet. 1:561〜73; Bevanら、(1983) Nature 304:184〜7)、および同類の物が含まれる。
いくつかの実施形態では、合成二方向SCBVプロモーターは、エクソンをさらに含みうる。例えば、実施例では、プロモーターに作動可能に連結されている対象のヌクレオチド配列によりコードされているポリペプチドを標的にするまたは特定の細胞内位置および/または区画に輸送することが望ましいことがある。これらのおよび他の実施形態では、コード配列(エクソン)は、残りの合成二方向SCBVプロモーター配列とポリペプチドをコードするヌクレオチド配列の間で核酸分子に組み込まれうる。合成二方向SCBVプロモーターが、組み込まれたコード配列にコードされたペプチドをポリペプチドのその残りの部分と機能的な関係にあるまま含むポリペプチド(またはプロモーターに作動可能に連結されている2つのポリペプチドコード配列のうちの1つもしくは両方)の発現を促進するように、これらのエレメントは当業者の裁量により配置しうる。特定の実施例では、リーダー、輸送、またはシグナルペプチド(例えば、Ubi1リーダーペプチド)をコードするエクソンを組み込んでもよい。
合成二方向Ubi1プロモーターに組み込まれているエクソンによりコードされうるペプチドには、例えば、限定せずに、ユビキチン(例えば、Ubi1)リーダーペプチド、国際PCT出願第WO2008/105890号においてジカンバモノオキシゲナーゼ(DMO)の葉緑体ターゲティングについて例証されているように、葉緑体輸送ペプチド(CTP)(例えば、シロイズナズナ(A. thaliana)EPSPS CTP (Kleeら、(1987) Mol. Gen. Genet. 210:437〜42)、およびペチュニア(Petunia hybrida)EPSPS CTP (della-Cioppaら、(1986) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 83:6873〜7))が含まれる。
本発明のいくつかの実施形態では、イントロンも合成二方向SCBVプロモーターに、例えば、残りの合成二方向SCBVプロモーター配列とプロモーターに作動可能に連結されている対象のヌクレオチド配列の間に組み込むことができる。いくつかの実施例では、合成二方向SCBVプロモーターに組み込まれたイントロンは、限定せずに、翻訳開始配列の上流の完全にプロセシングされたmRNA中に存在する翻訳リーダー配列として機能する5’UTRであってよい(そのような翻訳リーダー配列は、mRNAへの一次転写物のプロセシング、mRNA安定性、および/または翻訳効率に影響を与えうる)。翻訳リーダー配列の例には、トウモロコシおよびペチュニア熱ショックタンパク質リーダー(米国特許第5,362,865号)、植物ウイルスコートタンパク質リーダー、植物ルビスコリーダー、などが含まれる。例えば、Turner and Foster (1995) Molecular Biotech. 3(3):225〜36. Non-limiting examples of 5'UTRs include GmHsp (米国特許第5,659,122号); PhDnaK (米国特許第5,362,865号); AtAnt1; TEV (Carrington and Freed (1990) J. Virol. 64:1590〜7);およびAGRtunos (ジェンバンク受託番号V00087;および Bevanら、(1983) Nature 304:184〜7)を参照されたい。特定の実施例では、Ubi1および/またはADHイントロン(複数可)は合成二方向SCBVプロモーターに組み込まれうる。
場合によって、合成二方向SCBVプロモーターに組み込みうる追加の配列には、例えば、限定せずに、3’非翻訳配列、3’転写終結領域、およびポリアデニル化領域が含まれる。これらは対象のヌクレオチド配列(例えば、合成二方向SCBVプロモーターに作動可能に連結されている対象の配列)の下流に位置する遺伝要素であり、ポリアデニル化シグナルを与えるポリヌクレオチドおよび/または転写、mRNAプロセシング、もしくは遺伝子発現に影響を与えることができる他の調節シグナルが含まれる。ポリアデニル化シグナルは植物中で機能して、mRNA前駆体の3’末端にポリアデニル酸ヌクレオチドを付加させることができる。ポリアデニル化配列は、天然の遺伝子に、種々の植物遺伝子に、またはT−DNA遺伝子に由来してもよい。3’転写終結領域の非限定的例は、ノパリンシンターゼ3’領域(nos3’;Fraleyら、(1983) Proc. Natl. Acad. Sci. USA 80:4803〜7)である。様々な3’非翻訳領域の使用の例は、Ingelbrechtら、(1989) Plant Cell 1:671〜80に提供されている。ポリアデニル化シグナルの非限定的例には、エンドウ(Pisum sativum)RbcS2遺伝子由来のシグナル(Ps.RbcS2-E9; Coruzziら、(1984) EMBO J. 3:1671〜9)およびAGRtu.nos(ジェンバンク受託番号E01312)が含まれる。
いくつかの実施形態では、合成二方向SCBVプロモーターは、標的生物のゲノムにおける特定の遺伝子座へのプロモーターを含む核酸のターゲティングを促進する1つまたは複数のヌクレオチド配列を含む。例えば、宿主内のゲノムDNA配列(例えば、希少なまたは独特なゲノムDNA配列)のセグメントに相同な1つまたは複数の配列が含まれうる。いくつかの実施例では、これらの相同配列は、宿主ゲノムにおける相同DNAの部位に合成二方向SCBVプロモーターを含む核酸の組換えおよび組込みを導きうる。特定の実施例では、合成二方向SCBVプロモーターは、希少なまたは独特の位置の配列を認識する操作されたヌクレアーゼ酵素を利用して宿主ゲノムの希少なまたは独特な位置へのプロモーターを含む核酸のターゲティングを促進し、希少なまたは独特な位置での組込みを促進する1つまたは複数のヌクレオチド配列を含む。ヌクレアーゼ酵素として亜鉛フィンガーエンドヌクレアーゼを用いるそのような標的にされた組込みシステムは、米国特許出願第13/011,735号に記載されている。
合成二方向SCBVプロモーターを含む核酸は、例えば、限定せずに、RCA、PCR増幅、RT−PCR増幅、OLA、およびSNuPEを含む、当技術分野で公知の任意の技法を使用して産生しうる。これらのおよび他の等価な技法は当業者には周知であり、例えば、限定せずに、Sambrookら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual、3rd Ed.、Cold Spring Harbor Laboratory、2001; および Ausubelら、Current Protocols in Molecular Biology、John Wiley & Sons、1998に詳細にさらに記載されている。
送達および/または形質転換。本開示は、合成二方向SCBVプロモーターを含む核酸分子で細胞を形質転換するための方法も提供する。植物への核酸分子の導入のための当技術分野で公知の比較的多数の技法のいずれでも使用して、いくつかの実施形態に従って合成二方向SCBVプロモーターを含む核酸分子で植物を形質転換する、例えば、1つまたは複数の合成二方向SCBVプロモーターを宿主植物ゲノム内に導入し、および/またはプロモーターに作動可能に連結された対象の1つまたは複数の核酸分子(複数可)をさらに導入することができる。
植物の形質転換に適した方法には、DNAを細胞内に導入することができるいかなる方法でも、例えば、限定せずに、エレクトロポレーション(例えば、米国特許第5,384,253号参照)、微粒子銃(例えば、米国特許第5,015,580号、米国特許第5,550,318号、米国特許第5,538,880号、米国特許第6,160,208号、米国特許第6,399,861号、および米国特許第6,403,865号参照)、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換(例えば、米国特許第5,635,055号、米国特許第5,824,877号、米国特許第5,591,616号、米国特許第5,981,840号、および米国特許第6,384,301号参照)、プロトプラスト形質転換(例えば、米国特許第5,508,184号参照)が含まれる。前述の技法などの技法の適用を通じて、事実上どんな植物種の細胞も安定的に形質転換され、これらの細胞は当業者には公知の技法によりトランスジェニック植物に成長させうる。例えば、ワタ形質転換のコンテキストで特に有用でありうる技法は、米国特許第5,846,797号、米国特許第5,159,135号、米国特許第5,004,863号、および米国特許第6,624,344号に記載されており、特にアブラナ属(Brassica)植物を形質転換するための技法は、例えば、米国特許第5,750,871号に記載されており、ダイズを形質転換するための技法は、例えば、米国特許第6,384,301号に記載されており、トウモロコシを形質転換するための技法は、例えば、米国特許第7,060,876号および米国特許第5,591,616号、ならびに国際PCT出願WO95/06722に記載されている。
受容細胞への外来性核酸の送達を達成後、形質転換細胞は一般にさらなる培養および植物再生のために同定される。形質転換体を同定する能力を改善するために、形質転換体を生み出すのに使用される形質転換ベクターと一緒に選択可能またはスクリーニング可能マーカー遺伝子を用いることを望む場合がある。この場合、潜在的形質転換細胞集団は、細胞を選択剤(複数可)に曝露することによりアッセイすることができる、または望ましいマーカー遺伝子形質を求めて細胞をスクリーニングすることが可能である。
選択剤への曝露を乗り切る細胞、またはスクリーニングアッセイにおいて陽性とスコア化された細胞は、植物の再生を支持する培地で培養してもよい。いくつかの実施形態では、どんな適切な植物組織培養培地(例えば、MSおよびN6培地)でも、成長調節物質などのさらなる物質を含むことにより改変しうる。組織は、植物再生取組みを始めるのに十分な組織が入手可能になるまで、または手動選択のラウンドの繰り返しに続いて、組織の形態が再生に適するまで(例えば、少なくとも2週間)成長調節物質を有する基礎培地で維持され、次に苗条形成の助けになる培地へ移されうる。培養物は十分な苗条形成が生じるまで定期的に移される。苗条が形成されると、根形成の助けになる培地へ移される。十分な根が形成されると、植物はさらなる成長と成熟のために土壌に移すことができる。
再生中の植物における合成二方向SCBVプロモーターを含む望ましい核酸分子の存在を確認するため、種々のアッセイを実施しうる。そのようなアッセイには、例えば、サザンおよびノーザンブロッティングならびにPCRなどの分子生物学的アッセイ;例えば、免疫学的手段(ELISAおよび/またはウェスタンブロット)によりまたは酵素機能によりタンパク質産物の存在を検出するなどの生化学的アッセイ;葉または根アッセイなどの植物部分アッセイ;ならびに全再生植物の表現型の解析が含まれる。
標的にされる組込み事象は、例えば、対象の核酸分子に特異的なオリゴヌクレオチドプライマーを使用して、例えば、PCR増幅によりスクリーニングしうる。PCR遺伝子型判定には、ゲノムに組み込まれた対象の核酸分子を含有すると予測される単離された宿主植物カラス組織由来のゲノムDNAのポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅、続いてPCR増幅産物の標準クローニングおよび配列解析が含まれるがこれらに限定されないと理解されている。PCR遺伝子型判定の方法はよく記載されており(例えば、Riosら、(2002) Plant J. 32:243〜53参照)、細胞培養物を含む、任意の植物種または組織型由来のゲノムDNAに適用しうる。標的配列と導入された配列の両方に結合するオリゴヌクレオチドプライマーの組合せは、PCR増幅反応において順次使用されてもまたは多重化されてもよい。標的部位、導入された核酸配列、および/または前記2つの組合せにアニールするように設計されたオリゴヌクレオチドプライマーを作製しうる。したがって、PCR遺伝子型判定戦略には、例えば、限定せずに、植物ゲノムにおける特定の配列の増幅、植物ゲノムにおける複数の特定の配列の増幅、植物ゲノムにおける非特異的配列の増幅、および前述のいずれかの組合せが含まれうる。当業者であれば、プライマーと増幅反応の追加の組合せを考案してゲノムを調べることができる。例えば、フォワードとリバースオリゴヌクレオチドプライマーのセットを、導入された核酸配列の境界の外側で標的に特異的な核酸配列(複数可)にアニールするよう設計しうる。
フォワードおよびリバースオリゴヌクレオチドプライマーは、導入された核酸分子に、例えば、そこに含まれる対象のヌクレオチド配列内のコード領域に対応する配列で、またはこの核酸分子の他の部分に特異的にアニールするように設計しうる。これらのプライマーは上記のプライマーと併せて使用しうる。オリゴヌクレオチドプライマーは所望の配列に従って合成することができ、市販されている(例えば、Integrated DNA Technologies, Inc.、Coralville、IAから)。増幅に続いてクローニングおよび塩基配列決定を、または増幅産物の直接配列解析を実施してもよい。当業者であれば、PCR遺伝子型判定中に生み出される増幅産物の解析のための代替方法を想定してもよい。一実施形態では、遺伝子標的に特異的なオリゴヌクレオチドプライマーはPCR増幅において用いられる。
本発明のいくつかの実施形態では、例えば、核酸構築物中に存在しうるような、合成二方向SCBVプロモーターを含む細胞も提供される。特定の実施例では、いくつかの実施形態に従った合成二方向SCBVプロモーターは、植物細胞および植物においてトランス遺伝子の発現を調節する調節配列として利用しうる。いくつかのそのような実施例では、対象のヌクレオチド配列(例えば、トランス遺伝子)に作動可能に連結されている合成二方向SCBVプロモーターを使用すれば、所与の数の対象のヌクレオチド配列の発現を調節するのに必要な相同プロモーターの数を減らし、および/または所与の数の対象のヌクレオチド配列を導入するのに必要な核酸構築物(複数可)のサイズを抑えられる。さらに、合成二方向SCBVプロモーターを使用すれば、同じ条件(例えば、SCBVプロモーターが活性である条件)下で対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の同時発現が可能になる。例えば、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列がそれぞれ、対象のヌクレオチド配列を含むトランスジェニック宿主における単一の形質に寄与し、対象のヌクレオチド配列の同時発現がトランスジェニック宿主における前記形質の発現に有利に影響する場合には、そのような実施例は特に有用になりうる。
いくつかの実施形態では、1つもしくは複数の合成二方向SCBVプロモーター(複数可)および/または対象のヌクレオチド配列(複数可)を含むトランスジェニック植物は、植物における対象のヌクレオチド配列(複数可)の発現により与えられる(例えば、導入される、増強される、または寄与される)1つまたは複数の望ましい形質を有しうる。そのような形質には、例えば、限定せずに、昆虫、他の有害生物、および病原体に対する抵抗性;除草剤に対する耐性;増強した安定性、収率、または貯蔵期間;環境耐性;薬剤生産;工業製品生産;ならびに栄養強化が含まれうる。いくつかの実施例では、望ましい形質は、対象のヌクレオチド配列に作動可能に連結された合成二方向SCBVプロモーターを含む核酸分子で植物を形質転換することにより与えられうる。いくつかの実施例では、望ましい形質は育種を介して後代植物として産生される植物に与えられ、その形質は、合成二方向SCBVプロモーターに作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列を含む親植物から植物に渡される合成二方向SCBVプロモーターに作動可能に連結された1つまたは複数の対象のヌクレオチド配列により与えられうる。
いくつかの実施形態に従ったトランスジェニック植物は、本発明の核酸分子で形質転換される、または本発明の核酸分子で形質転換された植物で育種することができるどんな植物であってもよい。したがって、植物は双子葉植物でも単子葉植物でもよい。いくつかの実施例において使用するための双子葉植物の非限定的例には、アルファルファ、マメ、ブロッコリー、キャベツ、キャノーラ、ニンジン、カリフラワー、セロリ、ハクサイ、ワタ、キュウリ、ナス、レタス、メロン、エンドウマメ、コショウ、ピーナッツ、ジャガイモ、カボチャ(pumpkin)、ダイコン、ナタネ、ホウレンソウ、ダイズ、カボチャ(squash)、サトウダイコン、ヒマワリ、タバコ、トマト、およびスイカが含まれる。いくつかの実施例において使用するための単子葉植物の非限定的例には、トウモロコシ、タマネギ、イネ、モロコシ、コムギ、ライムギ、アワ、サトウキビ、オオムギ、ライコムギ、スイッチグラス、および芝草が含まれる。
いくつかの実施形態では、トランスジェニック植物はいかなる方法で使用してもまたは栽培してもよく、そこでは合成二方向SCBVプロモーターおよび/または作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列の存在が望ましい。したがって、そのようなトランスジェニック植物は、本発明に従った核酸分子で形質転換されることにより特に1つまたは複数の所望の形質を有するように操作されてもよく、当業者には公知のいかなる方法によって植え付けるおよび/または栽培してもよい。
本発明は特定の方法および実施形態を参照して説明されてきたが、本発明から逸脱することなく様々な改変および変化を加えられることは認識されるであろう。
以下の実施例はある特定の特長および/または実施形態を説明するために提供される。実施例は、本開示を例示される特定の特長または実施形態に限定するものと解釈されるべきではない。
[実施例]
形質転換および発現
アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)の形質転換:pDAB108706バイナリーベクターはアグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)株DAt13192ターナリー(米国特許仮出願第61/368965号)中に形質転換される。細菌コロニーは単離され、バイナリープラスミドDNAは単離され制限酵素消化を介して確かめられる。
トウモロコシ形質転換:穂減菌および胚単離。トウモロコシ未熟胚を入手するため、トウモロコシ(Zea mays)(c.v.B104)の植物が温室で栽培され、自家または兄弟姉妹受粉されて穂を産生する。穂は受粉のおよそ9〜12日後に収穫される。実験当日、穂は、5%次亜塩素酸ナトリウムを含有する家庭用漂白剤の20%溶液中に浸漬され、20〜30分振盪され、続いて減菌水で3回すすがれることにより表面減菌される。減菌後、未熟接合体胚(1.5〜2.2mm)はそれぞれの穂から無菌で解体され、液体感染培養液(LS Basal Medium、4.43gm/L;N6 Vitamin Solution[1000X]、1.00mL/L;L−プロリン、700.0mg/L;スクロース、68.5gm/L;グルコース、36.0gm/L;2,4−D、1.50mg/L)を含有するマイクロ遠心チューブに無作為に分配される。所与のセットの実験では、2〜3穂からのプールされた胚は処置ごとに使用される。
アグロバクテリウム(Agrobacterium)培養開始:上記のバイナリーベクターを含有するアグロバクテリウム(Agrobacterium)のグリセロールストックは、適切な抗生物質を含有するAB最小培地プレート上に画線され、20℃で3〜4日間増殖される。単一コロニーが摘み取られ、同じ抗生物質を含有するYEPプレート上に画線され、28℃で1〜2日間インキュベートされた。
アグロバクテリウム(Agrobacterium)培養および共培養:実験当日、アグロバクテリウム(Agrobacterium)コロニーはYEPプレートから摘み取られ、50mL使い捨てチューブ中10mLの感染培養液に懸濁され、細胞密度は分光光度計を使用してOD600=0.2〜0.4nmに調整される。アグロバクテリウム(Agrobacterium)培養物は、胚解体が実施される間、室温で100rpmの回転式振盪器の上に置かれる。サイズが1.5〜2.2mmの未熟接合体胚は減菌されたトウモロコシ仁から単離され、1mLの感染培養液に入れられ、同じ培養液で1度洗浄される。アグロバクテリウム(Agrobacterium)懸濁液(2mL)がそれぞれのチューブに添加され、チューブは約20回反転され、次に10〜15分間振盪される。胚は共培養培地(MS Salts、4.33gm/L;L−プロリン、700.0mg/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物100.0mg/L;Dicamba−3.30mg/L;スクロース、30.0gm/L;Gelzan(商標)、3.00gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Acetosyringone、100μM)上に移され、盤状体を上にして配向され、25℃、明所で3〜4日間インキュベートされる。
GUSおよびYFP/PhiYFP一過性発現:一過性YFP/PhiYFPおよびGUS発現は、形質転換された胚において、アグロバクテリウム(Agrobacterium)との3日間の共培養後に観察することができる。胚はYFPフィルターおよび500nm光源を使用して分光光度計(Leica Microsystems、Buffalo Grove、IL)下で観察される。YFP/PhiYFP発現を示す胚はGUS組織化学アッセイのために選択される。GUS染色溶液はManiatisら、(1989)に記載される通りに調製され、胚は37℃で24時間、1mL溶液中でインキュベートされる。胚は顕微鏡下でGUS一過性発現について観察される。
カルス選択および推定事象の再生:共培養期間に続いて、胚は選択剤なしの静止培地(MS塩、4.33gm/L;L−プロリン、700.0mg/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]500.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物100.0mg/L;Dicamba、3.30mg/L;スクロース、30.0gm/L;Gelzan 2.30gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)に移され、28℃で7日間、明所でインキュベートされる。胚は、100nMハロキシホップを含有する、選択1培地(MS塩、4.33gm/L;L−プロリン、700.0mg/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]500.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物 100.0mg/L;Dicamba、3.30mg/L;スクロース、30.0gm/L;Gelzan(商標)2.30gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移され、28℃で7日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所でインキュベートされる。
増殖している胚形成カルスのある胚は、500nMハロキシホップを含有する、選択2培地(MS塩、4.33gm/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;L−プロリン、700.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]500.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物 100.0mg/L;Dicamba、3.30mg/L;スクロース、30.0gm/L;Gelzan(商標)2.30gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移され、28℃でさらに14日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所でインキュベートされる。この選択ステップにより、トランスジェニックカルスはさらに増殖し分化する。カルス選択期間は3週間続く。増殖している胚形成カルスは、500nMハロキシホップを含有する、再生1培地(MS塩、4.33gm/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;L−プロリン、350.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]250.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物 50.0mg/L;NAA0.500mg/L;ABA2.50mg/L;BA1.00mg/L;スクロース、45.0gm/L;Gelzan(商標)2.50gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、1.00mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移され、28℃で7日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所で培養される。苗条様の芽のある胚形成カルスは、500nMハロキシホップを含有する、再生2培地(MS塩、4.33gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;スクロース、60.0gm/L;Gellan Gum G434(商標)3.00gm/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移される。培養物は、28℃で7〜10日間、光強度50μmol m−2−1で24時間光の下でインキュベートされる。一次根のある小苗条は、MAGENTA(商標)ボックス(Sigma−Aldrich、St.Louis、MO)中の苗条伸長および発根培地(MS塩、4.33gm/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;スクロース、60.0gm/L;Gellan Gum G434(商標)3.00gm/L;Carbenicillin、250.0mg/L)に移され、28℃で7日間、16/8時間明/暗下でインキュベートされる。推定トランスジェニック小植物はトランス遺伝子コピー数について分析され、温室に移される。
合成二方向SCBVプロモーターおよびpDAB108708ベクターの構築
トウモロコシユビキチン−1プロモーター(Ubi1)の例となる概略図は図1に示されている。Ubi1プロモーターはトウモロコシからクローニングされる。プロモーターを含有していたプラスミドは、高忠実度PCR増幅システムを使用してPCR増幅される。トウモロコシUbi1プロモーターのおよそ200nt領域がトウモロコシ(Zea mays)Ubi1最小コアプロモーター(minUbi1P)(配列番号1)として同定される。次に、配列番号1のminUbi1Pは、当技術分野で一般的に知られているクローニング法を使用して、トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1エクソン(ZmUbi1エクソン)およびトウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1イントロン(ZmUbi1イントロン)を含むポリヌクレオチドに付加され、配列番号2のポリヌクレオチドを作製する。次に、得られたポリヌクレオチドは、トウモロコシUbi1プロモーター(Ubi1 URSを含む)を含む核酸の上流に逆配向でクローニングされて、配列番号3の合成二方向Ubi1プロモーターを作製した。
レポーター遺伝子コード配列は、合成二方向Ubi1プロモーターのそれぞれの末端の下流にクローニングされる。黄色蛍光タンパク質(YFP)コード配列は、minUbi1P、ZmUbi1エクソン、およびZmUbi1イントロンプロモーターエレメントを含有するポリヌクレオチド断片の下流に挿入される。さらに、3−フレーム停止ポリヌクレオチド配列およびトウモロコシコンセンサスポリヌクレオチド配列を含有する下流リーダー配列がminUbi1P、ZmUbi1、エクソン、およびZmUbi1イントロンプロモーターエレメント断片に付加される。uidA(GUS)コード配列も、YFP配列に関して逆配向で合成二方向Ubi1プロモーターの下流に挿入され、配列番号4の核酸を調製した。YFPおよびGUS遺伝子に作動可能に連結された合成二方向Ubi1プロモーターを含む得られたポリヌクレオチドは、プラスミドpDAB105801にクローニングされた。図4は、プラスミドpDAB105801中の合成二方向Ubi1プロモーターに関してYFPおよびGUS発現カセットの配向を示している。
天然のUbi1プロモーター配列はプラスミドpDAB105801の二方向Ubi1プロモーターから取り外され、SCBVプロモーターおよびADHイントロンを含有するPCR増幅された断片(配列番号6)で置き換えられる。こうして得られた例となる合成二方向SCBVプロモーターは配列番号5として記載されている(図5も参照)。このSCBVプロモーターの付加によりベクターpDAB105806は完成した(図6)。このベクターはSCBV二方向プロモーターにより駆動されるYFPおよびGUS遺伝子発現カセットを含有していた(配列番号7;図7も参照)。
プラスミドpDAB105806由来のGUSおよびYFP遺伝子発現カセットを含有したバイナリーベクターは、GATEWAY L−R CLONASE反応(Invitrogen、Carlsbad、CA)を介して完成する。得られたベクターpDAB108708は、T鎖領域内にGUS、YFP、およびAAD−1遺伝子発現カセットを含有していた(例えば、図9参照)。
合成二方向SCBVプロモーターに作動可能に連結された遺伝子の発現
pDAB108708で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚におけるYFPおよびGUS一過性発現の代表的例が描かれうる。二方向SCBVプロモーターの両側は作動可能に連結されたYFPおよびGUSコード配列の強力な発現を駆動することができる。YFP発現レベルはGUS発現レベルに匹敵する。これらの所見により、二方向SCBVプロモーターの両側が生物学的に機能的であることが確かめられる。さらに、合成二方向SCBVプロモーターのminUbi1Pエレメントは、YFPコード配列を駆動する一方向ZmUbi1プロモーターのみを含有したバイナリープラスミド(pDAB101556)で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)カルスと比べた場合、類似する発現レベルでYFPを発現することができる。YFPまたはGUSの発現は、バイナリー構築物で形質転換されておらず、YFPまたはGUSコード配列を含有していなかった負の対照未熟胚では検出されない。
合成二方向SCBVプロモーターに作動可能に連結された遺伝子の安定な発現
YFPコード配列を含有するpDAB108708バイナリーベクターで安定的に形質転換されているトウモロコシ(Zea mays)カルス細胞の画像を観察することができる。これらの細胞は、選択2培地上でずっと増殖しているトウモロコシ(Z.mays)胚から得られる。胚の画像を作成するために使用される顕微鏡条件およびプロトコール。二方向SCBVプロモーターはYFPコード配列の強力な発現を駆動することができる。これらの結果により、二方向SCBVプロモーターのMin−Ubi1P最小プロモーターエレメントは、安定的に形質転換されたトウモロコシ(Z.mays)カルス細胞においてレポーター遺伝子を発現することができることが確かめられる。YFPタンパク質の発現レベルは、yfpコード配列を駆動する一方向ZmUbi1プロモーターを含有した対照バイナリーベクター(pDAB101556)で形質転換されたトウモロコシ(Z.mays)カルスにおけるYFP発現と比べると、類似している。YFPの発現は、バイナリー構築物で形質転換されておらず、YFPまたはGUSコード配列を含有していなかった負の対照カルスでは検出されない。
リアルタイムTaqMan(商標)PCRを使用するトランス遺伝子コピー数推定
トウモロコシ(Zea mays)胚は二方向SCBVプロモーター、pDAB108708を含有するバイナリーベクターで形質転換されており、他の植物は対照バイナリーベクター、pDAB101556で形質転換されている。両セットのトウモロコシ(Z.mays)植物のゲノム内のYFPトランス遺伝子の存在は、加水分解プローブアッセイを介して確認される。カルスから成長した安定的に形質転換されたトランスジェニックトウモロコシ(Z.mays)小植物が得られ、分析されて、pDAB108708バイナリーベクターおよびpDAB101556対照バイナリーベクター由来の低コピー数(1〜2コピー)の完全長T鎖インサートを含有する事象を同定する。同定された小植物は温室に進めて栽培される。
Roche Light Cycler480(商標)システムを使用して、pDAB108708バイナリーベクターで形質転換されている事象についてトランス遺伝子コピー数を決定する。この方法は、YFP遺伝子におよび内在性トウモロコシ(Z.mays)基準遺伝子、インベルターゼ(ジェンバンク受託番号U16123.1)に特異的なオリゴヌクレオチドを単回アッセイにおいて用いるバイプレックスTAQMAN(登録商標)反応を利用する。コピー数および接合状態は、既知のコピー数標準と比べた場合、インベルターゼ特異的蛍光に対するYFP特異的蛍光の強度を測定することにより決定される。
pDAB108708バイナリーベクターで形質転換されているトウモロコシ(Z.mays)では、YFP遺伝子特異的DNA断片は、FAM蛍光色素で標識されたプローブを含有するTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いて増幅され、インベルターゼはHEX蛍光で標識されたプローブを含有する第二のTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いて増幅される(表2)。PCR反応混合物は表3に記載されている通りに調製され、遺伝子特異的DNA断片は表4に記載されている条件に従って増幅される。試料のコピー数および接合状態は、既知のコピー数標準と比べた場合、基準遺伝子、インベルターゼに特異的な蛍光に対するレポーター遺伝子、YFPに特異的な蛍光の相対強度を測定することにより決定される。
pDAB108706:gDNAの既知の関係を有する標準を得るために、ベクター、pDAB108708をトウモロコシ(Z.mays)B104ゲノムDNA(gDNA)中に希釈することにより標準は作製される。例えば、トウモロコシ(Z.mays)B104 gDNAの1コピーあたり1、2、および4コピーのベクターDNAを有する試料が調製される。トウモロコシ(Z.mays)B104gDNA標準と混合されたpDAB108706の1および2コピー希釈は、ヘミ接合性であることが分かっている対照トウモロコシ(Z.mays)事象およびホモ接合性であることが分かっている対照トウモロコシ(Z.mays)事象に対して検証される(トウモロコシ(Z.mays)事象278;PCT国際特許出願第2011/022469 A2参照)。AAD1遺伝子に特異的であるオリゴヌクレオチドおよび内在性トウモロコシ(Z.mays)基準遺伝子、インベルターゼに特異的であるオリゴヌクレオチドを利用するTAQMAN(登録商標)バイプレックスアッセイは、FAM蛍光色素で標識されたプローブを含有する1つのTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いてAAD1に遺伝子特異的DNA断片を増幅し検出することにより、およびHEX蛍光で標識されたプローブを含有する第二のTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いてインベルターゼに遺伝子特異的DNA断片を増幅し検出することにより実施される(表2)。AAD1 TAQMAN(登録商標)反応混合物は、表3に記載される通りに調製され、特異的断片は表4に記載される条件に従って増幅される。
反応ごとに発生する蛍光のレベルは、Roche LightCycler480(商標)熱サイクラーを製造業者の指示書に従って使用して解析された。FAM蛍光部分は光学密度465/510nmで励起され、HEX蛍光部分は光学密度533/580nmで励起された。コピー数は、4つの既知のコピー数標準の標的/基準値(ヌル、1コピー(ヘミ)、2コピー(ホモ)および4コピー)に対する未知の試料の標的/基準値(LightCycler480(商標)により出力される)を比較することにより決定された。
二方向ZmUbi1プロモーター構築物(pDAB108706)を用いた形質転換を介して得られるトランスジェニック植物の、および対照一方向ZmUbi1プロモーターYFP構築物(pDAB101556)を用いた形質転換を介して得られるトランスジェニック植物のトランス遺伝子コピー数解析からの結果は表5に示されている。yfpトランス遺伝子の1〜2コピーを有する植物だけが、さらなる発現解析のために温室に移された。
合成SCBVプロモーターに作動可能に連結された遺伝子の全植物安定発現
低コピー数のバイナリープラスミドpDAB108708を含有する全植物および低コピー数の対照バイナリープラスミドpDAB101556を含有する植物は温室で栽培される。これらの植物は顕微鏡を使用して解析され、合成SCBV二方向プロモーターに作動可能に連結されたYFP発現カセットを含む例となる核酸構築物(pDAB108708)で安定的に形質転換されているTトウモロコシ(Z. mays)植物においてYFP発現を示している画像を観察することができる。pDAB108708で形質転換されたトウモロコシ(Z. mays)胚から得られるトランスジェニックTトウモロコシ植物の葉および根組織におけるYFPの安定な発現の代表的例は良好なYFP発現を示している。二方向SCBVプロモーターは葉組織でも根組織でもYFPコード配列の強力な発現を駆動することができる。顕微鏡解析によれば、二方向SCBVプロモーター中のMin−UbiP1最小プロモーターエレメントが、YFPコード配列の発現を駆動する一方向ZmUbi1プロモーターを含有する対照バイナリープラスミド(pDAB101556)で形質転換されたトウモロコシ(Z. mays)植物と比べて類似する発現レベルでYFP発現を駆動できることも確認される。これらの対照植物は、葉組織および根組織における安定なYFP発現を示している。
合成二方向SCBVプロモーターに作動可能に連結された遺伝子のウェスタンブロット解析
全可溶性タンパク質:形質転換されたTトウモロコシ植物は、V6発生段階で試料採取される。最も若い折り畳まれていない葉由来の4つの葉パンチの全てがマトリックスチューブに試料採取され、マトリックスボックスに置かれる。負の対照として、V6発生段階の2つの非形質転換B104トウモロコシ植物の4つの葉パンチはマトリックスチューブに試料採取される。鋼製ビーズが試料と一緒にマトリックスチューブに入れられ、次に400μLのPBSTがそれぞれのチューブに添加される。チューブは蓋をされ、タンパク質はKleco(商標)組織粉砕機内、5分間1500rpmでビーズ叩打により抽出される。デブリは遠心分離によりペレット化される。
それぞれのチューブからの5μLの試料は、96ウェルマイクロタイタープレートにおいてPBSTを用いて25μLまで希釈された。これらの試料は、BCAタンパク質アッセイキット(Thermo Scientific Pierce、Rockford、IL)を製造業者の指示書に従って使用して全可溶性タンパク質について分析された。キット中に与えられたウシ血清アルブミン(BSA)標準は2通りに分析され、その値の平均を使用して標準曲線を作成し、続いてこれを使用して試料ごとの全可溶性タンパク質を計算した。次に、試料ごとの全可溶性タンパク質はmg/μLに正規化された。
YFP/PhiYFPウェスタンブロット解析:96ウェルマイクロタイタープレートにおいて、抽出されたタンパク質のそれぞれの5μL試料は、5μLの2×Laemmli Buffer+2−β−メルカプトエタノールで希釈される。HEPESバッファー(50mM HEPES、200mM KCl、10%グリセロール)中の精製されたYFP/PhiYFPの対照試料はAxxora(San Diego、CA)から購入する。試料はLaemmliバッファーで1対1に希釈することにより同じプレートにおいて調製され、以下の濃度:0.5ng/μL、0.25ng/μL、および0.125ng/μLの標準曲線を作成する。試料は熱サイクラーにおいて95℃で30分間加熱され、次に4℃まで冷却される。次に、Bio−Rad Criterionゲル(商標)はMES/SDSバッファーを使用して集められる。試料は室温まで温めさせておき、10μLの試料は2つのゲルのそれぞれのウェルに負荷される。さらに、標準曲線のために使用された精製YFP/PhiYFPの試料、およびタンパク質ラダーマーカーはゲルのウェルに負荷される。このゲルは、150Vおよび150mAで90分間電気泳動的にランされる。ラン後、ゲルケーシングは開かれ、タンパク質は、iBlot System(商標)(Invitrogen)を使用してニトロセルロース膜に移される。タンパク質は、20Vの電流を10分間流すことによりゲルから膜に移される。ニトロセルロース膜ははずされ、StartingBlock T20(商標)ブロッキングバッファー中に4℃で一晩置かれる。次に、ブロッキングバッファーは捨てられ、膜は表6に記載されるプロトコールを使用して処理される。
抗体結合は、製造業者の指示書に従って、Amersham ECL(商標)プラス化学発光検出システムを使用して検出された。フィルムは10分および30分曝露された。10分曝露フィルムを使用してタンパク質を定量し、30分過剰曝露フィルムを使用してB104および他の対照試料におけるタンパク質の非存在を確認した。膜は曝露フィルムの裏に貼られ、タンパク質はピクセル密度解析により定量された。精製されたタンパク質標準のピクセル密度を先ず使用して、試料中のタンパク質を定量するのに使用される標準曲線を作成した。膜は精製された標準においてもPhiYFPモノマーおよびダイマーのバンドを示したが、PhiYFPモノマーのみを使用してタンパク質発現を定量した。次に、タンパク質の値をng/μLに正規化した。PhiYFPに対する正規化された全可溶性タンパク質(TSP)の比を、ng YFP/mg TSP、または代わりに百万分率(ppm)の単位に計算した。
GUSウェスタンブロット解析:GUSタンパク質の発現は、以下の:10μLの抽出試料は2×Laemmli+2−β−メルカプトエタノールで1対1に希釈され、95℃で30分間変性され、次に15μLがゲル内に負荷される点を例外に、PhiYFPに類似する方法で定量される。フィルム付の処理された膜(1分曝露)は、ピクセル密度解析のために膜で覆われる。
バイナリーベクター、pDAB108708で形質転換されたトウモロコシ(Z.mays)胚から得られる12のトランスジェニックTトウモロコシ植物のウェスタンブロット解析の結果は、図16に示されている。二方向SCBVプロモーターは、葉組織からYFPおよびGUSコード配列の強力な発現を示す。これらの所見により、トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン1プロモーターから単離されSCBVプロモーターに融合されたMin−UbiP1最小プロモーターエレメントが、YFPコード配列を駆動する一方向ZmUbi1プロモーターを含有するバイナリープラスミド(pDAB101556、図17参照)で形質転換されたトウモロコシ(Z. mays)カルスと比べて類似する発現レベルでYFPを発現できることが確認される。
4遺伝子カセットスタックの構築
プラスミドpDAB105806構築物は、単一SCBV二方向プロモーターにより駆動される4遺伝子カセットスタック(AAD1−2A−PhiYFPおよびCry34(8V6)−2A−Cry35)を作製するための開始プラスミドとして使用される。プラスミドpDAB105806の代表的マップは図6に示されており、これにはSCBV二方向プロモーターが含有される。
プラスミドpDAB105841由来のAAD1−2A−PhiYFP断片(図22)は、当技術分野で一般に知られているクローニング法を使用して、プラスミドpDAB105806のPstIおよびSacI切断ベクター骨格にクローニングされる。これにより、中間プラスミドpDAB105847が生じた(図22)。プラスミドpDAB105840から得られるNotI/XbaI消化Cry34(8V6)−2A−Cry35断片は、プラスミドpDAB105847のNotI/SpeI部位の間にクローニングされて、プラスミドpDAB105849を構築する(図23)。プラスミドpDAB105849は、SCBV二方向プロモーターのそれぞれの側にCry34(8V6)−2A−Cry35およびAAD1−2A−PhiYFP遺伝子カセットを含有する。
SCBV二方向プロモーターならびにプラスミドpDAB105849由来の遺伝子発現カセットCry34(8V6)−2A−Cry35およびAAD1−2A−PhiYFPを含有するバイナリーベクターは、目的プラスミドpDAB101917へのGATEWAY L−R CLONASE反応(Invitrogen、Carlsbad、CA)により作製される(図24)。得られたベクターpDAB108719は、T−DNA境界内にCry34(8V6)−2A−Cry35、AAD1−2A−PhiYFP、およびPAT遺伝子発現カセットを含有している(図24)。
第二の4遺伝子カセットスタックの構築
プラスミドpDAB105844由来のPhiYFP−2A−AAD1断片(図25)は、当技術分野で一般に知られているクローニング方法を使用して、プラスミドpDAB105806のPstIおよびSacI切断ベクター骨格にクローニングされる。これにより、中間プラスミドpDAB105848が生じた(図25)。プラスミドpDAB105840から得られるNotI/XbaI消化Cry34(8V6)−2A−Cry35断片は、プラスミドpDAB105848のNotI/SpeI部位の間にクローニングされて、プラスミドpDAB105845を構築する(図26)。プラスミドpDAB105865は、SCBV二方向プロモーターのそれぞれの側にCry34(8V6)−2A−Cry35およびPhiYFP−2A−AAD1遺伝子カセットを含有する。
SCBV二方向プロモーターならびにプラスミドpDAB105865由来の遺伝子カセットCry34(8V6)−2A−Cry35およびPhiYFP−2A−AAD1を含有するバイナリーベクターは、目的プラスミドpDAB101917へのGATEWAY L−R CLONASE反応(Invitrogen、Carlsbad、CA)により作製される(図24)。得られたベクター、pDAB108720は、T−DNA境界内にCry34(8V6)−2A−Cry35、PhiYFP−2A−AAD1、およびPAT遺伝子発現カセットを含有している(図26)。
アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)株DAt13192の形質転換
pDAB108719およびpDAB108720バイナリーベクターは、アグロバクテリウム・ツメファシエンス(Agrobacterium tumefaciens)ターナリー株DAt13192内に形質転換される(米国特許仮出願第61/368965号参照)。細菌コロニーは単離され、バイナリープラスミドDNAは抽出され、制限酵素消化により検証される。
トウモロコシへの形質転換
穂減菌および胚単離:トウモロコシ未熟胚を入手するため、トウモロコシ(Zea mays)(c.v.B104)の植物が温室で栽培され、自家または兄弟姉妹受粉されて穂を産生する。穂は受粉のおよそ9〜12日後に収穫される。実験当日、穂は、5%次亜塩素酸ナトリウムを含有する家庭用漂白剤の20%溶液中に浸漬され、20〜30分振盪され、続いて減菌水で3回すすがれることにより表面減菌される。減菌後、未熟接合体胚(1.5〜2.2mm)はそれぞれの穂から無菌で解体され、液体感染培養液(LS Basal Medium、4.43g/L;N6 Vitamin Solution[1000X]、1.00mL/L;L−プロリン、700.0mg/L;スクロース、68.5g/L;グルコース、36.0g/L;2,4−D、1.50mg/L)を含有するマイクロ遠心チューブに無作為に分配される。所与のセットの実験では、2〜3穂からのプールされた胚は処置ごとに使用される。
アグロバクテリウム(Agrobacterium)培養開始:上記のバイナリーベクターを含有するアグロバクテリウム(Agrobacterium)株のグリセロールストックは、適切な抗生物質を含有するAB最小培地プレート上に画線され、20℃で3〜4日間増殖される。単一コロニーが摘み取られ、同じ抗生物質を含有するYEPプレート上に画線され、28℃で1〜2日間インキュベートされる。
アグロバクテリウム(Agrobacterium)培養および共培養:実験当日、アグロバクテリウム(Agrobacterium)コロニーはYEPプレートから摘み取られ、50mL使い捨てチューブ中10mLの感染培養液に懸濁され、細胞密度は分光光度計を使用してOD600=0.2〜0.4nmに調整される。アグロバクテリウム(Agrobacterium)培養物は、胚解体が実施される間、室温で115rpmの回転式振盪器の上に置かれる。サイズが1.5〜2.2mmの未熟接合体胚は減菌されたトウモロコシ仁から単離され、1mLの感染培養液に入れられ、同じ培養液で1度洗浄される。アグロバクテリウム(Agrobacterium)懸濁液(2mL)がそれぞれのチューブに添加され、チューブは約20回反転され、次に10〜15分間振盪される。胚は共培養培地(MS塩、4.33g/L;L−プロリン、700.0mg/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物100.0mg/L;Dicamba 3.30mg/L;スクロース、30.0g/L;Gelzan(商標)、3.00g/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Acetosyringone、100μM)上に移され、盤状体を上にして配向され、25℃、明所で3〜4日間インキュベートされる。
YFP/PhiYFP一過性発現:一過性YFP/PhiYFP発現は、形質転換された胚において、アグロバクテリウム(Agrobacterium)との3日間の共培養後に形質転換された胚において観察することができる。胚はYFPフィルターおよび500nm光源を使用して立体顕微鏡(Leica Microsystems、Buffalo Grove、IL)下で観察される。
カルス選択および推定事象の再生:共培養期間に続いて、胚は選択剤なしの静止培地(MS塩、4.33g/L;L−プロリン、700.0mg/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]、500.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物、100.0mg/L;Dicamba、3.30mg/L;スクロース、30.0g/L;Gelzan(商標)、2.30g/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)に移され、28℃で7日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所でインキュベートされる。胚は、3mg/L Bialaphosを含有する、選択1培地(MS塩、4.33g/L;L−プロリン、700.0mg/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]、500.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物、100.0mg/L;Dicamba、3.30mg/L;スクロース、30.0g/L;Gelzan(商標)、2.30g/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移され、28℃で7日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所でインキュベートされる。
増殖している胚形成カルスのある胚は、5mg/L Bialaphosを含有する、選択2培地(MS塩、4.33g/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;L−プロリン、700.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]、500.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物、100.0mg/L;Dicamba、3.30mg/L;スクロース、30.0g/L;Gelzan(商標)2.30g/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、15.0mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移され、28℃でさらに14日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所でインキュベートされる。この選択ステップにより、トランスジェニックカルスはさらに増殖し分化する。カルス選択期間は3週間続きうる。増殖している胚形成カルスは、3mg/L Bialaphosを含有する、再生1培地(MS塩、4.33g/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;L−プロリン、350.0mg/L;MES[(2−(n−モルホリノ)−エタンスルホン酸)、遊離酸]、250.0mg/L;カゼイン酵素加水分解物、50.0mg/L;NAA、0.500mg/L;ABA、2.50mg/L;BA、1.00mg/L;スクロース、45.0g/L;Gelzan(商標)2.50g/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;AgNO、1.00mg/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移され、28℃で7日間、光強度50μmol m−2−1で24時間、明所で培養される。
苗条/芽のある胚形成カルスは、3mg/L Bialaphosを含有する、再生2培地(MS塩、4.33g/L;改変MS−Vitamin[1000X]、1.00ml/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;スクロース、60.0g/L;Gellan Gum G434(商標)、3.00g/L;Carbenicillin、250.0mg/L)上に移される。培養物は、28℃で7〜10日間、光強度50μmol m−2−1で24時間光の下でインキュベートされる。一次根のある小苗条は、苗条伸長および発根培地(phytatrayにおいて、MS塩、4.33g/L;N6 Vitamin Solution[1000X]、1.00mL/L;ミオイノシトール、100.0mg/L;スクロース、30.0g/L;寒天5.50g/L)に移され、28℃で7日間、90μmol m−2−1で16/8時間明/暗下でインキュベートされる。健康な推定トランスジェニック小植物が選択され、次に25℃でさらに2〜5日間、200μmol m−2−1で16/8時間明/暗においてインキュベートされ、トランス遺伝子コピー数について分析され、温室に移される。
一過性PhiYFP発現
pDAB108719で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚由来のPhiYFPの一過性発現が実施される。二方向SCBVプロモーターは、非形質転換胚がいかなるPhiYFP蛍光も示さない、AAD1−2A−PhiYFP遺伝子発現カセットからPhiYFPを発現することができる。予想されるレベルのYFP/PhiYFP発現を示された、単一PhiYFPコード配列を駆動する一方向トウモロコシ(Zea mays)(Zm)Ubi1プロモーターを含有するバイナリープラスミドpDAB105748(図20)で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚から、類似するレベルのPhiYFP発現を観察することができる。PhiYFPの一過性発現は、二方向ZmUbi1プロモーターがPhiYFP−2A−AAD1遺伝子発現カセットからPhiYFPを発現することができる、pDAB108720で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚から観察することができる。
安定的に形質転換されたトウモロコシにおけるPhiYFP発現
二方向ZmUbi1プロモーターにより駆動される安定的に形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)カルスにおけるPhiYFP発現:AAD1−2A−PhiYFP遺伝子発現カセットを含有するpDAB108719バイナリーベクターで形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚は、良好なPhiYFP発現を示す。二方向SCBVプロモーターはPhiyfpの強力な発現を駆動することができる。これらの結果から、二方向SCBVプロモーターのMin−UbiP1最小プロモーターエレメントがレポーター遺伝子、例えば、PhiYFPまたはYFPを発現することができることが確認される。PhiYFPタンパク質の発現レベルは、PhiYFPコード配列を駆動する一方向ZmUbi1プロモーターを含有した対照バイナリーベクター(pDAB105748)で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)カルスと比べると、類似している。PhiYFPの発現は、バイナリー構築物で形質転換されておらずPhiYFPコード配列を含有していなかった負の対照カルスでは検出されない。
PhiYFP−2A−AAD1遺伝子発現カセットを含有するpDAB108720バイナリーベクターで形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚は、良好なPhiYFP発現を示す。二方向SCBVプロモーターはPhiYFPの強力な発現を駆動することができる。これらの結果から、二方向SCBVプロモーターのMin−UbiP1最小プロモーターエレメントがレポーター遺伝子、例えば、PhiYFPまたはYFPを発現することができることが確認される。
トランス遺伝子コピー数の推定
リアルタイムTaqMan(商標)PCRを使用するトランス遺伝子コピー数推定:トウモロコシ(Zea mays)植物は二方向SCBVプロモーターを含有するバイナリーベクター、pDAB108719およびpDAB108720で形質転換され、他の植物は対照バイナリーベクター、pDAB105748で形質転換される。pDAB108719およびpDAB108720へのトランスジェニックなトウモロコシ(Z.mays)植物のゲノム内のコード配列(PhiYFP、AAD1、Cry34、Cry35、Pat)の存在は、TaqMan加水分解プローブアッセイにより確かめられる。対照ベクター、pDAB105748へのトランスジェニックな植物は、PhiYFP配列の存在について分析された。カルスから成長した安定的に形質転換されたトランスジェニックトウモロコシ(Z.mays)小植物が得られ、分析されて、pDAB108719およびpDAB108720バイナリーベクター、ならびにpDAB105748対照バイナリーベクター由来の低コピー数(1〜2コピー)の完全長T鎖インサートを含有する事象を同定する。確認された小植物は温室に進めて栽培される。
Roche Light Cycler480(商標)システムを使用して、pDAB108719およびpDAB108720バイナリーベクターで形質転換された事象についてトランス遺伝子コピー数を決定する。この方法は、前記コード配列におよび内在性トウモロコシ(Z.mays)基準遺伝子、インベルターゼ(ジェンバンク受託番号U16123.1)に特異的なオリゴヌクレオチドを単回アッセイにおいて用いるバイプレックスTAQMAN(登録商標)反応を利用した。コピー数および接合状態は、既知のコピー数標準と比べた場合、インベルターゼ特異的蛍光に対するコード配列特異的蛍光の強度を測定することにより決定される。
pDAB108719およびpDAB108720バイナリーベクターで形質転換されたトウモロコシ(Z.mays)試料では、コード配列特異的DNA断片は、FAM蛍光色素で標識されたプローブを含有する1つのTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いて増幅され、インベルターゼはHEX蛍光で標識されたプローブを含有する第二のTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いて増幅される。PCR反応混合物は、表8に記載される通りに調製され、遺伝子特異的DNA断片は表9に記載される条件に従って増幅される。試料のコピー数および接合状態は、既知のコピー数標準と比べた場合、基準遺伝子、インベルターゼに特異的な蛍光に対するコード配列に特異的な蛍光の相対強度を測定することにより決定される。
標準は、ベクター(pDAB108719またはpDAB108720)をトウモロコシ(Z.mays)B104ゲノムDNA(gDNA)に希釈して、ベクター:gDNAの既知の関係を用いて標準を得ることにより作製される。例えば、トウモロコシ(Z.mays)B104 gDNAの1コピーあたり1、2、および4コピーのベクターDNAを有する試料が調製される。トウモロコシ(Z.mays)B104 gDNA標準と混合されたベクターの1および2コピー希釈は、ヘミ接合性であることが分かっている対照トウモロコシ(Z.mays)事象およびホモ接合性であることが分かっている対照トウモロコシ(Z.mays)事象に対して検証される(トウモロコシ(Z.mays)事象278;PCT国際特許出願第WO2011/022469 A2参照)。コード配列遺伝子に特異的であるオリゴヌクレオチドおよび内在性トウモロコシ(Z.mays)基準遺伝子、インベルターゼに特異的であるオリゴヌクレオチドを利用するTAQMAN(登録商標)バイプレックスアッセイは、FAM蛍光色素で標識されたプローブを含有する1つのTaqMan(登録商標)プライマー/プローブセットを用いてコード配列の遺伝子特異的DNA断片を増幅し検出することにより、およびHEX蛍光で標識されたプローブを含有する第二のTAQMAN(登録商標)プライマー/プローブセットを用いてインベルターゼの遺伝子特異的DNA断片を増幅し検出することにより実施される。表7に従って、コード配列TAQMAN(登録商標)反応混合物は、表8に記載される通りに調製され、特異的断片は表9に記載される条件に従って増幅される。
反応ごとに発生する蛍光のレベルは、Roche LightCycler480(商標)熱サイクラーを製造業者の指示書に従って使用して解析される。FAM蛍光部分は光学密度465/510nmで励起され、HEX蛍光部分は光学密度533/580nmで励起される。コピー数は、4つの既知のコピー数標準の標的/基準値(例えば、ヌル、1コピー(ヘミ)、2コピー(ホモ)および4コピー)に対する未知の試料の標的/基準値(LightCycler480(商標)により出力される)を比較することにより決定することができる。
二方向ZmUbi1プロモーター構築物(pDAB108719およびpDAB108720)を用いた形質転換を介して得られるトランスジェニック植物の、および対照一方向SCBVプロモーターPhiYFP構築物(pDAB105748)を用いた形質転換を介して得られるトランスジェニック植物のトランス遺伝子コピー数解析からの結果は表10にまとめられている。全てのトランス遺伝子の1〜2コピーを有する植物だけが、さらなる発現解析のために温室に移される。
トウモロコシT0植物における安定なPhiYFP発現
二方向SCBVプロモーターにより駆動されるトウモロコシ(Zea mays)T植物における安定なPhiYFP発現:AAD1−2A−PhiYFP遺伝子発現カセットを含有するpDAB108719バイナリーベクターで形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚を観察することができる。二方向SCBVプロモーターは、苗条組織でも根組織でもPhiYFPの強力な発現を駆動させることができる。この結果から、二方向SCBVプロモーターのMin−UbiP1最小プロモーターエレメントは、レポーター遺伝子、例えば、PhiYFPまたは2A配列を使用してaad1とバイシストロン性に融合されているYFPを発現することができることが確認される。PhiYFPタンパク質の発現レベルは、PhiYFPコード配列を駆動する一方向ZmUbi1プロモーターを含有する対照バイナリーベクター(pDAB105748)で形質転換されたトウモロコシ(Z.mays)胚に類似している。PhiYFPの発現は、バイナリー構築物で形質転換されておらずPhiYFPコード配列を含有していない負の対照植物では検出されない。
PhiYFP−2A−AAD1遺伝子発現カセットを含有するpDAB108720バイナリーベクターにトランスジェニックなトウモロコシ(Zea mays)T0植物の葉および根組織におけるPhiyfp発現が観察できる。二方向SCBVプロモーターはPhiYFPの強力な発現を駆動させることができる。この結果から、二方向SCBVプロモーターのMin−UbiP1最小プロモーターエレメントは、レポーター遺伝子、例えば、PhiYFPまたは2A配列もしくは2A様配列を使用してaad1に融合されているYFPを発現することができることが確認される。
Cry34、Cry35、およびAAD1タンパク質解析
植物は、1鋼製ビーズ、続いてPBST+0.5%BSA(0.6mL)が添加されている1.5mL円錐チューブ中のマトリックスボックスのカラム1〜10に試料採取される。次に、このボックスは、Geno Grinderにおいて1500rpmで5分間試料粉砕のためにビーズ叩打され、次に4℃で7分間、3700rpmで遠心分離される。
Cry34/35 ELISAアッセイ:別個の96ディープウェルプレートにおいて、抽出物の試料はPBST+1%blotto中、1:200で希釈される。次に、希釈された試料の25μL容積2つは抗Cry34および抗Cry35(Meso Scale Discovery)が整列されている別個の96ウェルプレートに移される。それぞれのプレートの11および12カラムにおいて、PBST+1%blotto中プレート標準濃度のCry34およびCry35が添加される(25μL)。次に、プレートは室温で1時間振盪しながらインキュベートされる。次に、プレートはPBSTで洗浄される(3×300μL)。その後、SulfoTAGコンジュゲート抗Cry34および抗Cry35の25μL溶液がそれぞれのウェルに添加され、室温で1時間振盪しながらインキュベートされる。次に、プレートはPBSTで洗浄される(3×300μL)。次に、150μL容積のReadバッファーT(Meso Scale Discovery)が添加され、プレートはSECTOR(登録商標)6000リーダー上で即時に読み取られる。試料中のタンパク質の濃度は、同じプレートから産生されるそれぞれのタンパク質について標準曲線を使用して計算することができる。
AAD−1 ELISAアッセイ:別個の96ディープウェルプレートにおいて、抽出物の試料はPBST+0.5%BSA中、1:20で希釈される。次に、希釈された試料の200μL容積2つは抗AAD1(Acadia Bioscience LLCにより提供される)で被覆されている別個の96ウェルプレートに移される。それぞれのプレートの11および12カラムにおいて、PBST+0.5%BSA中プレート標準濃度のAAD1が添加される(200μL)。次に、ビオチン化された抗AAD1の50μL容積がそれぞれのウェルに添加され、プレートは室温で1時間振盪しながらインキュベートされる。次に、プレートはPBSTで洗浄される(5×300μL)。その後、ステプタビジン(steptavidin)アルカリホスフェートコンジュゲート溶液の100μL溶液がそれぞれのウェルに添加され、室温で30分間振盪しながらインキュベートされる。次に、プレートはPBSTで洗浄される(5×300μL)。次に、100μL容積の基質(p−ニトロフェニルホスフェート、PNPP)が添加され、室温で45分間振盪しながらインキュベートされる。その後、プレートはSpectraMax M5プレートリーダー(Molecular Devices)上、A405で読み取られる。試料中のタンパク質の濃度は、同じプレートから作成される標準曲線を使用して計算することができる。
トウモロコシT0植物のタンパク質解析
二方向トウモロコシ(Zea mays)SCBVプロモーター構築物(pDAB108719)により駆動されるトウモロコシT0植物のタンパク質解析がこの実施例で行われる。
Cry34−2A−Cry35遺伝子発現カセットを含有するpDAB108719で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚から得られた12のトランスジェニックT0トウモロコシ植物の代表的ELISA解析は表11にまとめられている。二方向SCBVプロモーターは、葉においてCry34とCry35コード配列の両方の強力な発現を駆動しうる。これらの所見により、構築物pDAB108719中の単一SCBV二方向プロモーターは、複数の遺伝子(例えば、Cry34、Cry35、およびAAD1)を発現できることが明らかにされている。
二方向トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン1プロモーター構築物(pDAB108720)により駆動されるトウモロコシT0植物のタンパク質解析:Cry34−2A−Cry35遺伝子発現カセットを含有するpDAB108720で形質転換されたトウモロコシ(Zea mays)胚から得られた9のトランスジェニックT0トウモロコシ植物の代表的ELISA解析は表12にまとめられている。二方向ZmUbi1プロモーターは、葉においてCry34とCry35コード配列の両方の強力な発現を駆動しうる。
二方向プロモーター構築物により駆動されるT1植物の遺伝子発現:構築物あたり10から12の単一コピー事象が、対照構築物pDAB108716は1つの事象のみを有することを除いて、解析のために選択される。V6段階について5つの植物/事象が試験され、V10〜12および/R3段階について3つの植物/事象が試験される。タンパク質アッセイは、LCMSまたはELISAを使用して実施される。
本実施例において使用される構築物は図30に示されている。pDAB108708(SCBV二方向性(−200))およびpDAB108709(SCBV二方向性(−90))は、トウモロコシUbi1二方向プロモーター(pDAB108706[ZMUbi二方向性(−200))およびpDAB108707(ZMUbi二方向性(−90))]を有する構築物に加えて、本発明の代表的二方向プロモーターを有する構築物であり、pDAB101556(ZmUbi1−YFP対照)、pDAB108715(最小プロモーターのないSCBV)、およびpDAB108716(最小プロモーターのないZMUbi1)は一方向プロモーターを有する対照構築物として働く。
YFPタンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの例となる発現結果(V6)(ng/cm)は図31Aに示されている。YFP RNAについての7つの構築物からの例となる相対的発現結果(V6)は図31Bに示されている。
GUSタンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの例となる発現結果(V6)(ng/cm)は図32Aに示されている。GUS RNAについての7つの構築物からの例となる相対的発現結果(V6)は図32Bに示されている。
AAD1タンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの例となる発現結果(V6)(ng/cm)は図33Aに示されている。AAD1 RNAについての7つの構築物からの例となる相対的発現結果(V6)は図33Bに示されている。
YFPタンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの発現結果(V6)(ng/cm)の統計解析は図34Aに示されている。YFP RNAについての7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析は図34Bに示されている。平均値および統計結果は収載されている。
GUSタンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの発現結果(V6)(ng/cm)の統計解析は図35Aに示されている。GUS RNAについての7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析は図35Bに示されている。平均値および統計結果は収載されている。
AAD1タンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの発現結果(V6)(ng/cm)の統計解析は図36Aに示されている。AAD1 RNAについての7つの構築物からの相対的発現結果(V6)の統計解析は図36Bに示されている。平均値および統計結果は収載されている。
図37A、37B、および37Cは、それぞれYFP、AAD1、およびGUSタンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの例となる発現結果(V10)(ng/cm)を示している。
図38A、38B、および38Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの発現結果(V10)(ng/cm)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。
図39A、39B、および39Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの例となる発現結果(R3)(ng/cm)を示している。
図40A、40B、および40Cは、それぞれYFP、GUS、およびAAD1タンパク質(LCMS)についての7つの構築物からの発現結果(R3)(ng/cm)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。
この結果により、本発明のSCBV二方向プロモーターとトウモロコシUbi1二方向プロモーターの両方がGUSおよびYFPの強力な発現を駆動することができることが示されている。トウモロコシUbi1二方向プロモーターからのYFP発現は、一方向トウモロコシUbi1駆動YFPに類似している。SCBV二方向プロモーターからのYFP発現は、一方向トウモロコシUbi1駆動YFPまたはトウモロコシUbi1二方向プロモーターよりも有意に高い。しかし、この違いはV10段階では有意性は少なくなる。この結果により、二方向転写はGUS発現(YFP発現のない、最小プロモーターを欠く構築物と比べたGUS発現)に有意な効果を及ぼさないことも示唆される。SCBV二方向プロモーターは、トウモロコシUbi1二方向プロモーターと比べて有意に高いGUS発現も提供する。
1つの単一プロモーターから4つのトランス遺伝子を駆動させるための二方向プロモーターと2Aバイシストロン性配列の組合せ(T1データ)
二方向プロモーター構築物により駆動されるT1植物の遺伝子発現:構築物あたり10から12の単一コピー事象が、対照構築物が構築物あたり4または5事象を有することを除いて、解析のために選択される。V6段階について5つの植物/事象が試験され、V10〜12および/R3段階について3つの植物/事象が試験される。タンパク質アッセイは、LCMSまたはELISAを使用して実施される。
pDAB108719およびpDAB108720は図19に示されている。pDAB105748およびpDAB105818は図20に示されている。pDAB108717およびpDAB108718を含む、Ubi1プロモーターを使用する追加の多重トランス遺伝子構築物は図41に示されている。
6つの構築物、pDAB105748(ZMUbi1−YFP)、pDAB105818(ZMUbi1−Cry34/ZMUbi1−Cry35/ZMUbi1−AAD1)、pDAB108717(YFP/AAD−1−ZMUbi1二方向性Cry34−Cry35)、pDAB108718(AAD1/YFP−ZMUbi1二方向性Cry34−Cry35)、pDAB108719(YFP/AAD1−SCBV二方向−Cry34−Cry35)およびpDAB108720(AAD1/YFP−SCBV二方向−Cry34−Cry35)からのCry34 RNAの例となる相対的発現結果(V6)が図42Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34タンパク質(LCMS)の例となる相対的発現結果(V6)が図42Bに示される。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1 RNAの例となる相対的発現結果(V6)が図43Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1タンパク質(LCMS)の例となる相対的発現結果(V6)が図43Bに示される。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFP RNAの例となる相対的発現結果(V6)が図44Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFPタンパク質(LCMS)の例となる相対的発現結果(V6)が図44Bに示される。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35 RNAの例となる相対的発現結果(V6)が図45Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35タンパク質(ELISA)の例となる相対的発現結果(V6)が図45Bに示される。
図46は、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのPAT RNAの例となる相対的発現結果(V6)を示している。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34 RNAの発現結果(V6)の統計解析が図47Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34タンパク質の発現結果(V6)の統計解析が図47Bに示される。平均値および統計結果は収載されている。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1 RNAの発現結果(V6)の統計解析が図48Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのAAD1タンパク質の発現結果(V6)の統計解析が図48Bに示される。平均値および統計結果は収載されている。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFP RNAの発現結果(V6)の統計解析が図49Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのYFPタンパク質の発現結果(V6)の統計解析が図49Bに示される。平均値および統計結果は収載されている。
6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35 RNAの発現結果(V6)の統計解析が図50Aに示される。同じ6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのCry35タンパク質の発現結果(V6)の統計解析が図50Bに示される。平均値および統計結果は収載されている。
図51は、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのPAT RNAの発現結果(V6)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。
図52A、52B、52C、および52Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35の例となるタンパク質発現結果(V10)を示している。
図53A、53B、53C、および53Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(V10)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。
図54A、54B、54C、および54Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35の例となるタンパク質発現結果(R3)を示している。
図55A、55B、55C、および55Dは、6つの構築物、pDAB105748、pDAB105818、pDAB108717、pDAB108718、pDAB108719およびpDAB108720からのそれぞれYFP、AAD1、Cry34、およびCry35のタンパク質発現結果(R3)の統計解析を示している。平均値および統計結果は収載されている。
図56は、pDAB108718、pDAB108717、pDAB108719およびpDAB108720からのCry34、Cry35、およびAAD1のタンパク質発現についてのウェスタンブロットの例となる結果を示している。
この結果により、単一プロモーター駆動構築物における4つのトランス遺伝子全てが良好な発現レベルで機能的であることが明らかにされている。Ubi1二方向スタックにおける3つの遺伝子(Cry34/Cry35/AAD1)は、単一Ubi1駆動遺伝子スタック(DExT)により与えられる発現レベルに類似する強力な発現レベルを示している。
多くの例となる態様および実施形態を上で考察してきたが、当業者であればある種の改変、置換、追加およびそれらの部分的組合せを認識するであろう。したがって、以下の添付の特許請求の範囲および今後導入される特許請求の範囲は、その真の精神および範囲内であるような改変、置換、追加および部分的組合せを全て含むと解釈されることが意図されている。

本発明は、以下の態様を包含し得る。
[1]
トウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントおよびサトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列を含む合成ポリヌクレオチド。
[2]
最小コアプロモーターエレメントが配列番号1に少なくとも75%同一であるポリヌクレオチド配列またはその相補体を含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[3]
最小コアプロモーターエレメントが配列番号1またはその相補体を含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[4]
ユビキチン−1遺伝子由来のエクソンおよびユビキチン−1遺伝子由来のイントロンをさらに含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[5]
アルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来のイントロンをさらに含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[6]
サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の上流調節配列を含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[7]
サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーターおよびアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列が配列番号6またはその相補体を含む、上記[5]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[8]
上流調節配列(URS)、エンハンサーエレメント、エクソン、イントロン、転写開始部位、TATAボックス、熱ショックコンセンサスエレメント、翻訳STARTおよび/またはSTOPヌクレオチド配列、ならびにそれらの組合せからなる群から選択されるエレメントをさらに含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[9]
最小コアプロモーターエレメントに作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列をさらに含む、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[10]
トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントとサトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列がポリヌクレオチドにおいて互いに関して逆相補的配向である、上記[1]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[11]
上流調節配列(URS)、エンハンサーエレメント、エクソン、イントロン、転写開始部位、TATAボックス、熱ショックコンセンサスエレメント、翻訳STARTおよび/またはSTOPヌクレオチド配列、ならびにそれらの組合せからなる群から選択されるエレメントをさらに含む、上記[9]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[12]
ユビキチン−1遺伝子由来のエクソン、ユビキチン−1遺伝子由来のイントロン、およびアルコールデヒドロゲナーゼ遺伝子由来のイントロンを含む、上記[10]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[13]
配列番号5またはその相補体を含む、上記[11]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[14]
トウモロコシ(Zea mays)ユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントに作動可能に連結された対象の第一のコードヌクレオチド配列を含む、上記[9]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[15]
サトウキビ桿菌状ウイルスプロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列に作動可能に連結されている対象の第二のコードヌクレオチド配列を含む、上記[14]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[16]
上記[1]に記載のポリヌクレオチドで細胞を形質転換することを含む、トランスジェニック細胞を作製するための方法。
[17]
上記[9]に記載のポリヌクレオチドで細胞を形質転換することを含む、トランスジェニック細胞を作製するための方法。
[18]
細胞が植物細胞である、上記[16]に記載の方法。
[19]
細胞が植物細胞である、上記[17]に記載の方法。
[20]
上記[1]に記載のポリヌクレオチドを含む植物細胞。
[21]
上記[9]に記載のポリヌクレオチドを含む植物細胞。
[22]
上記[20]に記載の植物細胞を含む植物。
[23]
上記[21]に記載の植物細胞を含む植物。
[24]
対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列を植物細胞内に導入することを含む、植物細胞において対象のヌクレオチド配列を発現するための方法。
[25]
(a)対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列、および
(b)対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象の第二のヌクレオチド配列
を含む核酸を植物細胞内に導入することを含む、上記[24]に記載の方法。
[26]
エクソンがトウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来である、上記[4]に記載の合成ポリヌクレオチド。
[27]
対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段が配列番号5またはその相補体を含む、上記[25]に記載の方法。
[28]
核酸が、対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列を植物細胞のDNAの所定の部位に標的するように、植物細胞内に導入される、上記[25]に記載の方法。
[29]
対象の2つの作動可能に連結されたヌクレオチド配列の転写を開始するための手段に作動可能に連結された対象のヌクレオチド配列が、亜鉛フィンガーヌクレアーゼ媒介組換えを利用して所定の部位に標的される、上記[28]に記載の方法。
[30]
(a)サトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)プロモーター由来の機能的プロモーターヌクレオチド配列を含む、二方向プロモーター、および
(b)二方向プロモーターの向き合っている末端に2つの遺伝子発現カセット
を含み、
遺伝子発現カセットの少なくとも1つが翻訳スイッチを介して連結された2つ以上の遺伝子を含む、
植物細胞および/または組織において複数の遺伝子を発現するための核酸構築物。
[31]
二方向プロモーターが少なくとも1つのエンハンサーを含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[32]
核酸構築物がアグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換のためのバイナリーベクターを含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[33]
二方向プロモーターが、上流調節配列(URS)、エンハンサーエレメント、エクソン、イントロン、転写開始部位、TATAボックス、熱ショックコンセンサスエレメント、およびそれらの組合せからなる群から選択されるエレメントを含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[34]
二方向プロモーターが、トウモロコシ(Zea mays)またはゼア・ラグジュリアンズ(Zea luxurians)のユビキチン−1遺伝子由来の最小コアプロモーターエレメントを含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[35]
最小コアプロモーターエレメントが、配列番号1に少なくとも75%同一であるポリヌクレオチド配列またはその相補体を含む、上記[34]に記載の核酸構築物。
[36]
二方向プロモーターが、ユビキチン−1遺伝子由来のエクソンおよび/またはユビキチン遺伝子由来のイントロンを含む、上記[34]に記載の核酸構築物。
[37]
二方向プロモーターがユビキチン遺伝子またはサトウキビ桿菌状ウイルス(SCBV)プロモーター由来の上流調節配列を含む、上記[34]に記載の核酸構築物。
[38]
二方向プロモーターが配列番号5のポリヌクレオチドまたはその相補体を含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[39]
二方向プロモーターが配列番号6のポリヌクレオチドまたはその相補体を含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[40]
両方の遺伝子発現カセットが翻訳スイッチを介して連結された2つ以上の遺伝子を含む、上記[30]に記載の核酸構築物。
[41]
翻訳スイッチが、配列内リボソーム進入部位(IRES)、選択的スプライシング部位、2Aペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、2A様ペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、インテインをコードするポリヌクレオチド配列、プロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド配列、およびそれらの組合せからなる群から選択される、上記[30]に記載の核酸構築物。
[42]
翻訳スイッチの上流の遺伝子が翻訳停止コドンを含まない、上記[30]に記載の核酸構築物。
[43]
少なくとも4つの遺伝子の発現を可能にする、上記[30]に記載の核酸構築物。
[44]
3つから20までの間の遺伝子の発現を可能にする、上記[30]に記載の核酸構築物。
[45]
4つから8つまでの間の遺伝子の発現を可能にする、上記[44]に記載の核酸構築物。
[46]
二方向プロモーターからの遺伝子の発現が、一方向プロモーターと比べた場合、少なくとも4倍高い、上記[30]に記載の核酸構築物。
[47]
二方向プロモーターからの遺伝子の発現が、一方向プロモーターと比べた場合、3倍から10倍高い、上記[30]に記載の核酸構築物。
[48]
上記[30]に記載の核酸構築物で植物細胞を形質転換することを含む、トランスジェニック植物を作製するための方法。
[49]
上記[30]に記載の核酸構築物で細胞を形質転換することを含む、トランスジェニック細胞を作製するための方法。
[50]
上記[30]に記載の核酸構築物を含む植物細胞。
[51]
核酸構築物が植物細胞に安定的に形質転換されている、上記[50]に記載の植物細胞。
[52]
上記[30]に記載の核酸構築物を含むトランスジェニック植物。
[53]
核酸構築物がトランスジェニック植物の細胞に安定的に形質転換されている、上記[52]に記載のトランスジェニック植物。
[54]
上記[30]に記載の核酸構築物を植物細胞および/または組織中に導入することを含む、植物細胞および/または組織において複数の遺伝子を発現させるための方法。
[55]
植物細胞および/または組織が上記[30]に記載の核酸構築物で安定的に形質転換されている、上記[54]に記載の方法。
[56]
上記[30]に記載の核酸構築物を含む、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換のためのバイナリーベクター。
[57]
上記[1]の合成ポリヌクレオチドを含む、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換のためのバイナリーベクター。

Claims (19)

  1. 配列番号5ヌクレオチド配列を含む二方向プロモーターを含む二本鎖核酸分子であって、
    二方向プロモーターの第一の鎖は、最小コアプロモーターエレメントを含み、
    二方向プロモーターの第二の鎖は、機能的プロモーターヌクレオチド配列を含み、
    最小コアプロモーターエレメントと機能的プロモーターヌクレオチド配列とが、二方向プロモーターにおいて互いに関して逆相補的配向である、二本鎖核酸分子。
  2. 最小コアプロモーターエレメントが配列番号1であり、機能的プロモーターヌクレオチド配列が配列番号6である、請求項1に記載の二本鎖核酸分子。
  3. 最小コアプロモーターエレメントに作動可能に連結された第一の遺伝子カセットをさらに含む、請求項1または請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  4. 機能的プロモーターヌクレオチド配列に作動可能に連結されている第二の遺伝子カセットをさらに含み、第一の遺伝子カセットと第の遺伝子カセットとが、核酸分子における二方向プロモーターの逆末端にある、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  5. 少なくとも1つの遺伝子発現カセットが翻訳スイッチを介して連結された2つ以上の遺伝子を含む、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  6. 両方の遺伝子発現カセットが翻訳スイッチを介して連結された2つ以上の遺伝子を含む、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  7. 翻訳スイッチが、配列内リボソーム進入部位(IRES)、選択的スプライシング部位、2Aペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、2A様ペプチドをコードするポリヌクレオチド配列、インテインをコードするポリヌクレオチド配列およびプロテアーゼ切断部位をコードするポリヌクレオチド配列からなる群から選択される、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  8. 翻訳スイッチの上流の遺伝子が翻訳停止コドンを含まない、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  9. 二方向プロモーターが3つから20までの間の遺伝子の発現を可能にする、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  10. 二方向プロモーターが少なくとも4つの遺伝子の発現を可能にする、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  11. 二方向プロモーターが4つから8つまでの間の遺伝子の発現を可能にする、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  12. 二方向プロモーターからの遺伝子の発現が、一方向ZmUbi1プロモーターと比べた場合、3倍から10倍高い、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  13. 二方向プロモーターからの遺伝子の発現が、一方向ZmUbi1プロモーターと比べた場合、少なくとも4倍高い、請求項に記載の二本鎖核酸分子。
  14. 請求項3〜6のいずれかに記載の核酸分子で細胞を形質転換することを含む、トランスジェニック細胞を作製するための方法。
  15. 細胞が植物細胞である、請求項14に記載の方法。
  16. 請求項3〜6のいずれかに記載の核酸分子を含む植物細胞。
  17. 核酸分子が植物細胞のゲノムに安定的に組み込まれている、請求項16に記載の植物細胞。
  18. 請求項17に記載の植物細胞を含むトランスジェニック植物。
  19. 分子が、アグロバクテリウム(Agrobacterium)媒介形質転換のためのバイナリーベクターである、請求項3〜6のいずれかに記載の核酸分子。
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