JP6301177B2 - 吸収性物品及び吸収性物品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品及び吸収性物品の製造方法に関する。
一般に、生理用ナプキン等の吸収性物品は、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これらの間に配置される吸収体とを備えることにより、経血等の体液を吸収及び保持する。また、吸収性物品の周囲に経血等の体液が漏れ出し、着用者の着衣に付着することを防止するために、吸収体を備える本体部の側縁から幅方向外側に突出するフラップ部を設けた吸収性物品が知られている。
吸収性物品のフラップ部は、非肌当接面に粘着剤が塗布された粘着領域を介してショーツ等に固定される。しかし、フラップ部は、吸収体を備える本体部よりも剛性が低いため、ショーツ等に装着する際や装着中に、よれ又は皺が生じやすい。特に、よれ又は皺が生じたウイング部等の粘着領域が互いに接合してしまうため、剥がして元の形状に戻すことは難しく、剥がしたとしても粘着力が弱くなってしまう。
そこで、特許文献1には、生理用ナプキンのフラップ部の剛性を高めるため、フラップ部に部分的に補強シートが介在している生理用ナプキンが開示されている。さらに、補強シート上にウイング部等に設けられた粘着部が配置されていることが開示されている。また、補強シートは、例えば紙、不織布、合成樹脂フィルム、合成樹脂発泡シートなどで形成されることが記載されている。
特開2008−188181
しかしながら、吸収性物品において、特許文献1のような部分的に配置された小さい補強シートが用いられる場合、粘着領域におけるよれ又は皺の発生を抑制するための十分な剛性が保たれず、粘着領域が互いに接合してしまうといった問題を解決できない。
また、通常、吸収性物品の製造工程において、例えばロール状の補強シートを、フラップ部に部分的に配置するため所定の大きさに切断する。
しかしながら、通気性の高い不織布で形成されている補強シートは、ずれや皺が生じやすく、安定的に補強シートを切断できないといった問題もある。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、吸収性物品の補強シート上の粘着領域が互いに接合せず、製造工程における安定した補強シートの形成を実現する、剛性の高い補強シートを備える吸収性物品の提供を目的とする。
第1の特徴に係る吸収性物品は、製品の長手方向及び該長手方向に直交する製品の幅方向を有し、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられる吸収体を備える本体部と、前記本体部の長手方向に沿った側縁から幅方向外側に突出したフラップ部とを有する吸収性物品であって、前記フラップ部の非肌当接面には、粘着剤が塗布された粘着領域が設けられ、前記フラップ部は、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられ、前記製品の平面視において前記フラップ部と重なる部分より小さく、前記フラップ部の剛性を高める補強シートを備え、前記補強シートは、前記製品の平面視において、少なくとも前記粘着領域と重なる部分に前記製品の厚み方向に圧縮された圧着領域を有する。
第1の特徴に係る吸収性物品の製造方法は、製品の長手方向及び該長手方向に直交する製品の幅方向を有し、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられる吸収体を備える本体部と、前記本体部の長手方向に沿った側縁から幅方向外側に突出し、前記表面シートと裏面シートとの間に設けられる補強シートを備えるフラップ部とを有する吸収性物品の製造方法であって、前記フラップ部の非肌当接面に、粘着剤が塗布された粘着領域を形成する工程と、前記補強シートに、前記製品の平面視において前記製品の厚み方向に圧縮された圧着領域を形成する工程と、前記圧着領域が形成された補強シートを、前記製品の平面視において少なくとも前記粘着領域を覆う形状に切断する工程とを有する。
本発明によれば、吸収性物品の補強シート上の粘着領域が互いに接合せず、製造工程における安定した補強シートの形成を実現する、剛性の高い補強シートを備える吸収性物品及び吸収性物品の製造方法を提供できる。
図1は、実施形態に係る吸収性物品1の平面図である。 図2は、実施形態に係る吸収性物品1の背面図である。 図3は、図1に示すA−A’断面図である。 図4は、実施形態に係る補強シートにおける圧着領域の配置の一例を示す図である。 図5は、実施形態に係るフラット部の模式断面図である。 図6は、他の実施形態に係る吸収性物品1の平面図である。
以下において、本発明の実施形態に係る吸収性物品について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(全体構成)
次に、本発明に係る吸収性物品の実施形態の全体構成について、図面を参照しながら説明する。図1から図3は、本発明の実施形態に係る吸収性物品1を示す。図1は、吸収性物品の平面図であり、図2は、吸収性物品の背面図である。図3は、図1に示すA−A’断面図である。本実施形態に係る吸収性物品1は、例えば、生理用ナプキンである。
吸収性物品1は、長手方向Lに延びる本体部2と、本体部2の長手方向に沿った側縁2Eから幅方向W外側に突出するフラップ部3とを備える。本体部2は、着用者の肌に当接する液透過性の表面シート4と、着用者の下着と接触する液不透過性の裏面シート5と、表面シート4及び裏面シート5の間に配置された吸収体20と、を備える。吸収体20は、平面視にて、本体部2の長手方向L及び幅方向Wにおける中央部分に配置される。
フラップ部3は、着用者の排泄口が当接する排泄口当接領域の中心Cを含む領域の幅方向Wの外側に配置されるウイングフラップ部(第1フラップ部)31と、ウイングフラップ部31の後端縁31Rよりも後方に位置するヒップフラップ部32(第2フラップ部)と、を備える。なお、排泄口当接領域は、着用者の股間部と当接する領域に含まれており、着用者の両脚の間に位置する。
ウイングフラップ部31は、着用者の下着の非肌当接面側に折り返されるように構成されている。ヒップフラップ部32の前端縁となるウイングフラップ部31の後端縁31Rは、ウイングフラップ部31とヒップフラップ部32との間において最も幅方向内側に位置する部分である。なお、ヒップフラップ部32の後端縁32Rは、吸収性物品の後端部と一致していてもよいし、吸収性物品の後端部と一致していなくてもよい。
フラップ部3は、本体部2から幅方向W外側に延びる表面シート4、本体部2から幅方向W外側に延びる裏面シート5及び表面シート4と裏面シート5との間に配置される補強シート7を含む。また、フラップ部3には、表面シート4及び裏面シート5がエンボス加工によって厚み方向Tに圧搾されたエンボス線33が形成されている。エンボス加工には、ヒートエンボス加工、超音波エンボス加工等の手法があり、ここでは任意の手法を用いることができる。なお、エンボス線33が形成される部分に補強シート7が含まれる場合、表面シート4及び裏面シートに加えて、補強シート7も圧搾される。
エンボス線33は、ウイングフラップ部31の後端31Rから後方に延びる第1のエンボス線331と、第1のエンボス線331から分岐し、幅方向W外側に延びる第2のエンボス線332、第3のエンボス線333及び第4のエンボス線334とを含む。
第2のエンボス線332、第3のエンボス線333及び第4のエンボス線334は、後方に向かうにつれて幅方向W内側から幅方向W外側に延びるように形成されることにより、エンボス線33が力の掛かる方向に沿うため、エンボス線33が折り起点となり、ヒップフラップ部32が自然と折り畳まれる。よって、ヒップフラップ部32が身体に対しても、下着に対しても無理なく適合し易くなる。したがって、ヒップフラップ部32に無秩序な皺が発生し難くなり、違和感のない変形ができ、すっきりした装着感が得られる。
(表面シート及び裏面シートの構成)
表面シート4は、体液等の液体を透過する液透過性のシートである。表面シート4は、少なくとも吸収体20の表面を覆う。表面シート4は、不織布、織布、有孔プラスチックシート、メッシュシート等、液体を透過する構造のシート状の材料であれば、特に限定されない。織布や不織布の素材としては、天然繊維、化学繊維のいずれも使用できる。
裏面シート5は、着用時の違和感を生じさせない程度の柔軟性を有する材料とすることが好ましい。裏面シート5は、不透液性且つ透湿性であることが望ましく、好ましくはポリエチレン主体のフィルムであるが、炭酸カルシウム、硫酸バリウムを含んだ通気フィルムを使用することもできる。
裏面シート5の下着と接触する非肌当接面には、下着のクロッチ部に吸収性物品1を固定するための本体部ずれ止め材8と、ウイングフラップ部31の非肌当接面側に設けられクロッチ部を巻き込んでウイングフラップ部31を固定するための粘着剤が塗布された粘着領域310と、ヒップフラップ部32の非肌当接面側に設けられ下着の後身頃に対してヒップフラップ部32を開いた状態で固定するための粘着領域320とを有する。
使用前の状態では、本体部ずれ止め材8は、剥離テープ9に接している。粘着領域310及び粘着領域320は、図示しない剥離テープに接している。剥離テープは、使用前に粘着剤が劣化するのを防止している。そして、使用時に着用者によって剥離テープが剥離される。
粘着領域310及び粘着領域320に塗布される粘着剤は、例えば、ホットメルト接着剤である。ホットメルト接着剤としては、常温時にタック性を有していることが好ましく、感圧型接着剤を好適に用いることができる。粘着剤は、10〜200g/mでコーター塗工、ビード塗工などによって、均一、スジ状、ドット状のパターンで塗工される。また、粘着剤は、アクリル系の粘着剤であってもよい。
吸収性物品1の使用前の状態では、中央接着領域21は、剥離テープ9に接しており、ウイングフラップ部31の粘着領域310及びヒップフラップ部32の粘着領域320は、図示しない剥離テープに接している。剥離テープは、使用前に接着剤が劣化するのを防止している。そして、使用時に着用者によって剥離テープが剥離される。
なお、剥離テープを有しない吸収性物品においては、吸収性物品を個別に包装する包装シートによって使用前に接着剤が劣化するのを防止するように構成されていてもよい。接着剤と包装シートが接する場合には、包装シートの表面には、接着剤の接着力を低下させることなく接着剤を剥離可能にする処理を施すことが望ましい。
一対のサイドシート6が、本体部2の長手方向に沿った側縁2Eに設けられている。サイドシート6は、疎水性または撥水性を有することが好ましい。サイドシート6には、例えば、スパンボンド不織布やスパンボンド・メルトブロー・スパンボンド(SMS)不織布などを使用できる。また、サイドシート6は着用者の肌と接触するため、肌への擦れ刺激を低減できるエアースルー不織布をサイドシート6に使用することが好ましい。
サイドシート6の幅方向内側の端の部分は、好ましくは折り返されている。サイドシート6の折り返されている部分の中には、長手方向Lに延びる糸状の弾性部材が配置されている。サイドシート6の幅方向内側の端の折り返されている部分は防漏壁60を構成する。防漏壁60は、表面シート4に排泄された体液が吸収性物品1の幅方向Wの端から漏れることを抑制する。なお、弾性部材において粘着領域310(320)の幅方向内側に位置する部分は、伸縮力を有さなくてもよい。
防漏壁60の弾性部材13は、長手方向Lに伸ばした状態(例えば、1.1〜1.5倍の長さに伸ばした状態)で防漏壁60に設けられる。また、防漏壁60の長手方向の両端の部分は、表面シート4に接合している。これにより、弾性部材13の弾性収縮力が、吸収性物品1が湾曲するように働き、着用者が吸収性物品1を着用したとき、防漏壁60は、肌側に向けて立ち上がる。以下、防漏壁60の肌側に向けて立ち上がる部分を起立部分と呼ぶ。そして、防漏壁60は、表面シート4の表面を流れる体液が吸収性物品1の外側へ漏れることを防止する。防漏壁60の起立部分の高さは、好ましくは5〜30mmである。
(吸収体の構成)
吸収体20は、親水性繊維、パルプを含む。吸収体20は、経血などの体液を吸収可能な材料によって形成される。吸収体20は、親水性繊維又は粉体をエアレイド法によって積層して形成されてもよいし、親水性繊維又は粉体をエアレイド法によってシート状に成形したエアレイドシートでもよいし、ティッシュ(例えば、目付15g/m)上に高吸収ポリマーを混入した粉砕パルプを配置し、ティッシュで包むことによって形成されていてもよい。
吸収体20は、綿状パルプや合成パルプ等を坪量100〜1000g/m程度に積層したパルプを保護紙(図示せず)で包むことによって構成されている。なお、吸収体20は、全面ほぼ均一な厚みであってもよいし、非均一な厚みであってもよい。保護紙は、パルプの形状を保持するためのものであり、例えばクレープ紙やティッシュペーパーなどを用いることができる。
吸収体20は、長手方向に延び、少なくとも排泄口当接領域の中心を含むように設けられる。吸収体20の大きさは、裏面シート5よりも略一回り程度小さい。吸収体20の幅方向Wの長さは、成人女性の股間隔に対応しており、概ね50〜80mmである。吸収体20は、ホットメルトなどの接着剤によって裏面シート5に接着される。また、本実施形態では、吸収体20と表面シート4とは、ホットメルト接着剤によって接着されている。
(補強シートの構成)
補強シート7は、フラップ部3において、表面シート4と裏面シート5との間に配置される。補強シート7は、平面視において、少なくとも粘着領域310及び粘着領域320と重なる部分に配置される。例えば、補強シート7は、粘着領域310及び粘着領域320と重なる部分に間欠的に配置される矩形の形状である。さらに、補強シート7における粘着領域310及び粘着領域320と重なる部分には、熱エンボス加工が施され、厚み方向Tに圧縮された圧着領域70が設けられている。これにより、粘着領域310及び粘着領域320の剛性を高め、粘着領域310(粘着領域320)同士が相互に接合してしまうことを防止できる。また、部分的に補強シート7を配置することで、フラップ部3における剛性が高くなり過ぎないため、装着感を向上させることができる。
なお、補強シート7は、ウイングフラップ部31及びヒップフラップ部32の少なくとも一方に設けてもよい。これによりフラップ部3の剛性が高くなるのを抑止し、装着感を向上させることができる。
補強シート7は、サイドシート6とホットメルト接着剤によって接合される。また、補強シート7は、裏面シート5とホットメルト接着剤によって接合される。
図4は、図1に示した吸収性物品1のBの領域において、補強シート7における圧着領域70の配置の一例を示した図である。図4(a)−(d)の例では、補強シート7が粘着領域320と重なる領域に圧着領域70が設けられている。図4(a)の例では、圧着領域70が粘着領域320を囲むように配置されている。図4(b)の例では、圧着領域70が粘着領域320を覆うように配置されている。図4(c)の例では、圧着領域70が粘着領域320を覆うように幅方向Wに連続して配置されている。図4(d)の例では、圧着領域70が粘着領域320を覆うように長手方向Lに連続して配置されている。なお、圧着領域70における圧着された部分の形状は、丸形、矩形又は千鳥格子等のいずれの形状であってもよい。
なお、補強シート7は、図4に示すように、粘着領域320(310)を覆うように配置されている場合、補強シート7における圧着領域70の幅方向長さは、粘着領域320(310)の幅方向長さより長いか又は補強シート7における圧着領域70の長手方向長さは、粘着領域320(310)の長手方向長さより長いかのいずれかであってもよい。
図5は、粘着領域310(320)が配置されている部分におけるフラップ部3の模式断面図である。図5に示すように、厚み方向Tにおいて、サイドシート6、補強シート7、裏面シート5、粘着領域310(320)が重なっている。図5(a)は、図4(a)に対応する模式断面図であり、補強シート7の圧着領域70が粘着領域310(320)の周りを囲むように配置されている例である。図5(b)は、図4(b)〜(d)に対応する模式断面図であり、補強シート7の圧着領域70が粘着領域310(320)に重なるように配置されている例である。
補強シート7は、ポリプロピレン繊維を主体とするSB(スパンボンド)不織布又はSMS(スパンボンド−メルトブローン−スパンボンド)不織布を使用することが好ましい。SB不織布及びSMS不織布は、柔軟性及びコストの観点から、補強シート7として好ましい。また、SB不織布及びSMS不織布は、表面が平滑であるため、サイドシート6及び裏面シート5と異なる材料で形成されていても、ホットメルト接着剤等によって、サイドシート6及び裏面シート5と容易に接合することができる。なお、補強シート7には、ポリエチレンテレフタレート、レーヨン等の繊維から形成されるスパンレース不織布を使用することもできる。
(吸収性物品の製造方法)
以下において、実施形態に係る吸収性物品1の製造方法の一部について説明する。なお、説明しない方法については、既存の方法を用いることができる。
第1ステップにおいて、表面シート4を生成する。
第2ステップにおいて、表面シート4を構成する各シートを接合する。例えば、表面シート4を構成する各シートを熱溶着によって接着する。
第3ステップにおいて、吸収体20を成型する。具体的には、成型ドラムによって吸収体20の材料となるパルプを成型して吸収体20を成型する。なお、第1ステップ及び第2ステップが行われる順序は、第3ステップの後であってもよい。
第4ステップにおいて、表面シート4と吸収体20とを接合する。
第5ステップにおいて、吸収体20及び表面シート4を厚み方向Tに圧縮して、圧搾部を形成する。
第6ステップにおいて、ロール状の一定の長さの補強シートを厚み方向Tに圧縮して、圧着領域70を形成する。これにより補強シート7の剛性を高めることができる。
第7ステップにおいて、第6ステップで圧着領域70が形成されたロール状の補強シート7を、少なくともフラップ部3に設けられる粘着領域を覆うような形状(例えば矩形)に切断する。本実施形態では、補強シート7に圧着領域70が形成されているため、補強シート7の切断時における補強シート7のずれや皺を防止でき、安定的に補強シート7を切断できる。
第8ステップにおいて、第7ステップで切断された補強シート7を、第5ステップで圧搾部が形成された表面シート4のフラップ部3に接合する(補強シート接合工程)。具体的には、サクション機構を備える転写ロールにより吸引保持されている補強シート7を、搬送コンベア又は受け渡しロール上の表面シート4に転写させ、表面シート4に接合する。
第9ステップにおいて、裏面シート5に粘着剤を塗布し、粘着領域310及び粘着領域320を形成する。
第10ステップにおいて、表面シート4と裏面シート5とを接合する。
このようなステップによって、実施形態に係る吸収性物品1を製造することができる。
以上、本実施形態の吸収性物品1によれば、吸収性物品1の補強シート7上の粘着領域310(320)付近の剛性を高めることでよれや皺の発生を抑止し、使用時に粘着領域310(320)が相互に接合してしまうことを防止できる。
また、本実施形態の吸収性物品1の製造方法によれば、吸収性物品1の製造工程における安定した補強シート7の形成を可能とする。
(厚みの測定方法)
吸収性物品1の厚みは、例えば、以下の方法で測定することができる。まず、吸収性物品を液体窒素に含浸させて、吸収性物品1を凍結させる。次いで、剃刀によって凍結させた吸収性物品1を切断した後、切断した吸収性物品1を常温に戻して解凍する。そして、切断面における吸収性物品1の厚みを電子顕微鏡(キーエンス社製VE7800)によって測定する。
(密度及び目付の測定方法)
吸収体2の目付及び密度は、例えば、以下の測定方法によって測定することができる。包装体によって包装された吸収性物品1においては包装体を開封し、折り畳まれた吸収性物品1を展開して、目付及び密度を測定する部分の厚み及び面積を測定する。次いで、目付及び密度を測定する部分を吸収性物品1から切り出し、切り出した部分の重量を測定する。次いで、切り出した部分から表面シート4、裏面シート5及び補強シート7等、吸収体2以外の部分を取り除き、吸収体2の重量を測定する。吸収体2の重量と、目付及び密度を測定する部分の面積とに基づいて目付を算出する。目付及び厚みに基づいて、密度を算出する。
(その他の実施形態)
図6は、その他の実施形態における吸収性物品1の一例を示す図である。図6に示すように、補強シート7を間欠的に配置する矩形の形状ではなく、補強シート7がフラップ部3の前端部から後端部まで、長手方向Lの全長にわたって配置される。なお、補強シート7の形状及び配置する枚数は任意としてよい。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
例えば、本実施の形態に係るエンボス線33は、線状であるが、例えば、間欠的に配置された複数のドット状の集合体によって構成されていてもよい。
また、本実施形態では、表面シート4が本体部2及びフラップ部3に設けられるものとして記載したが、例えば本体部2に設けられるシート(表面シート4)と、フラップ部3に設けられるシートとを別に設けるようにしてもよい。
1 吸収性物品
2 本体部
2E 側縁(本体部)
20 吸収体
3 フラップ部
31 ウイングフラップ部
31R 後端縁(ウイングフラップ部)
310 粘着領域
32 ヒップフラップ部
32R 後端縁(ヒップフラップ部)
320 粘着領域
33 エンボス線
331 第1のエンボス線
332 第2のエンボス線
333 第3のエンボス線
334 第4のエンボス線
4 表面シート
5 裏面シート
6 サイドシート
60 防漏壁
7 補強シート
70 圧着領域
8 本体部ずれ止め材
9 剥離テープ

Claims (9)

  1. 製品の長手方向及び該長手方向に直交する製品の幅方向を有し、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられる吸収体を備える本体部と、前記本体部の長手方向に沿った側縁から幅方向外側に突出したフラップ部とを有する吸収性物品であって、
    前記フラップ部の非肌当接面には、粘着剤が塗布された粘着領域が設けられ、
    前記フラップ部は、前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられ、前記製品の平面視において前記フラップ部と重なる部分より小さく、前記フラップ部の剛性を高める補強シートを備え、
    前記補強シートは、前記製品の平面視において、少なくとも前記粘着領域と重なる部分に前記製品の厚み方向に圧縮された圧着領域を有し、
    前記圧着領域は、前記補強シートのみが圧縮された部分である、吸収性物品。
  2. 前記フラップ部は、第1フラップ部と、該第1フラップ部の長手方向の後端縁よりも後方に位置する第2フラップ部とを有し、
    前記粘着領域は、前記第1フラップ部に配置された第1粘着領域と、前記第2フラップ部に配置された第2粘着領域と、を有し、
    前記第1粘着領域に重なる補強シートと、前記第2粘着領域に重なる補強シートと、が間欠的に配置されている、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記平面視において前記補強シートは、前記粘着領域を覆うように配置されており、
    前記圧着領域は、前記粘着領域を囲むように設けられている、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品。
  4. 前記平面視において前記補強シートが前記粘着領域を覆うように配置されており、前記補強シートにおける前記圧着領域の幅方向長さは、前記粘着領域の幅方向長さより長い請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  5. 前記平面視において前記補強シートが前記粘着領域を覆うように配置されており、前記補強シートにおける前記圧着領域の長手方向長さは、前記粘着領域の長手方向長さより長い請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  6. 前記本体部は、該本体部の長手方向に沿った側縁に設けられた防漏壁を有するサイドシートを備え、
    前記サイドシートは、長手方向に沿って配置された弾性部材を有し、
    前記粘着領域の幅方向内側に位置する前記弾性部材は、伸縮力を有さない請求項1乃至のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記補強シートは、不織布により形成される請求項1乃至のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  8. 前記補強シートの形状は、矩形である請求項1乃至のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 製品の長手方向及び該長手方向に直交する製品の幅方向を有し、液透過性の表面シート、液不透過性の裏面シート及び前記表面シートと前記裏面シートとの間に設けられる吸収体を備える本体部と、前記本体部の長手方向に沿った側縁から幅方向外側に突出し、前記表面シートと裏面シートとの間に設けられる補強シートを備えるフラップ部とを有する吸収性物品の製造方法であって、
    前記フラップ部の非肌当接面に、粘着剤が塗布された粘着領域を形成する工程と、
    前記補強シートに、前記製品の平面視において前記製品の厚み方向に圧縮された圧着領域を形成する工程と、
    前記圧着領域が形成された補強シートを、前記製品の平面視において少なくとも前記粘着領域を覆う形状に切断する工程とを有する吸収性物品の製造方法。
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