前記課題を解決するためになされた第1の発明は、物品または役務を利用者に提供する複数の施設を管理する第1のユーザおよび前記施設ごとの第2のユーザの業務を支援する施設運営支援装置であって、前記施設内での作業に関する指示を行う前記第1のユーザが操作する第1のユーザ端末装置、および指示された作業を実施する前記第2のユーザが操作する第2のユーザ端末装置に入力画面を配信する配信部と、前記入力画面で取得した情報を管理する管理部と、を備え、前記配信部は、前記指示の内容に関する指示情報を前記第1のユーザに入力させる第1の入力画面を、前記第1のユーザ端末装置に配信して、前記指示情報を取得し、前記指示情報を前記第2のユーザに提示するとともに、指示された前記作業の実施結果に関する報告情報を前記第2のユーザに入力させる第2の入力画面を、前記第2のユーザ端末装置に配信して、前記施設ごとの前記報告情報を取得し、前記報告情報を前記第1のユーザに提示するとともに、指示された前記作業の実施内容を承認するか否かを含む評価情報を前記第1のユーザに入力させる第3の入力画面を、前記第1のユーザ端末装置に配信して、前記評価情報を取得し、前記管理部は、前記指示情報、前記報告情報および前記評価情報を前記配信部から取得して、前記指示に係る作業が完了状態にあるか否かに関する状態情報を管理し、前記完了状態にある前記施設の前記報告情報を他の前記施設の前記第2のユーザが閲覧できる共有状態に移行させる構成とする。
これによると、複数の施設に対して作業を指示した際にやり取りされる情報、すなわち、指示の内容に関する情報、指示に対する報告に関する情報、および報告に対する評価に関する情報を効率よく収集して、指示に係る作業が完了状態にあるか否かを適切に管理し、完了状態にある施設の報告情報を他の施設のユーザが閲覧できる共有状態に移行させるので、管理者等が作業の指示に対して適切に実施したと認めた具体的な報告情報を共有することができる。
また、第2の発明は、前記配信部は、前記第2の入力画面における前記第2のユーザの操作入力に応じて、前記報告情報として、指示された前記作業が実施された対象エリアを撮像したエリア画像を取得する構成とする。
これによると、エリア画像により、指示した作業の具体的な実施状況を第1のユーザが把握することができるため、第1のユーザが適切な評価を行うことができる。
また、第3の発明は、さらに、前記施設に設置された固定式のカメラで各対象エリアを撮像したエリア画像を定期的に取得して蓄積する画像蓄積部を備え、前記配信部は、前記画像蓄積部に蓄積された前記エリア画像、および前記第2のユーザが所持するカメラで対象エリアを撮像したエリア画像のいずれかを取得する構成とする。
これによると、適切なエリア画像を取得することができる。なお、第2のユーザが所持するカメラには、第2のユーザ端末装置に内蔵されたカメラも含まれる。
また、第4の発明は、前記配信部は、前記評価情報を前記第2のユーザに提示する閲覧画面を、前記第2のユーザ端末装置に配信し、前記評価情報が、指示された前記作業が適切に実施されず、差し戻しの評価結果である場合に、前記作業を改めて実施した実施結果に関する前記報告情報を前記第2のユーザに入力させる前記第2の入力画面を、再度、前記第2のユーザ端末装置に配信して、前記報告情報を取得する構成とする。
これによると、指示した作業が適切に実施されていない場合に、報告を差し戻して、不備が改善されるように作業をやり直させて、そのやり直した作業の実施結果を再度報告するため、指示した作業を適切にかつ確実に実施させることができる。
また、第5の発明は、前記配信部は、複数の施設ごとの前記状態情報を前記第1のユーザおよび前記第2のユーザに提示する閲覧画面を、前記第1のユーザ端末装置および前記第2のユーザ端末装置に配信する構成とする。
これによると、複数の施設を管理して必要な作業を指示する第1のユーザと、各施設で指示された作業を実施する第2のユーザとの間で、各施設での指示に係る業務の進捗状態を共有することができる。また、複数の第2のユーザの間で、各施設での指示に係る業務の進捗状態を共有することができる。これにより、複数のユーザの間での意思疎通を促進して、店舗運営業務を合理的に行うことが可能になる。
また、第6の発明は、前記閲覧画面には、前記状態情報を表現する状態提示画像が表示され、この状態提示画像の表示形態を変更することで、前記状態情報をユーザに提示する構成とする。
これによると、状態提示画像の表示形態により、指示に係る業務の進捗状態に関する状態情報をユーザが即座に把握することができる。
また、第7の発明は、前記閲覧画面には、指示された前記作業が実施された対象エリアを撮像したエリア画像が表示され、前記状態提示画像は、前記エリア画像を取り囲む枠画像であり、この枠画像の色および点滅状態により前記状態情報が表現される構成とする。
これによると、枠画像の色および点滅状態により、ユーザによる状態情報の把握がより一層容易になる。
また、第8の発明は、前記状態提示画像は、閲覧者本人にタスクがある場合に第1の表示形態となり、閲覧者以外の人物にタスクがある場合に第2の表示形態となり、いずれの人物にもタスクがない場合に第3の表示形態となる構成とする。
これによると、状態提示画像の表示形態により、閲覧者本人にタスクがある状態と、閲覧者以外の人物にタスクがある状態と、いずれの人物にもタスクがない状態とをユーザが即座に判別することができる。この場合、特に重要となる第1の表示形態で状態提示画像を点滅表示させるようにすると、ユーザが即座に注目することができる。
また、第11の発明は、物品または役務を利用者に提供する複数の施設を管理する第1のユーザおよび前記施設ごとの第2のユーザの業務を情報処理装置により支援する施設運営支援方法であって、前記施設内での作業に関する指示を行う前記第1のユーザに、前記指示の内容に関する指示情報を入力させる第1の入力画面を、前記第1のユーザが操作する第1のユーザ端末装置に配信し、指示された前記作業を実施する前記第2のユーザに前記指示情報を提示するとともに、指示された前記作業の実施結果に関する報告情報を前記第2のユーザに入力させる第2の入力画面を、前記第2のユーザが操作する第2のユーザ端末装置に配信し、前記施設ごとの前記報告情報を前記第1のユーザに提示するとともに、指示された前記作業の実施内容を承認するか否かを含む評価情報を前記第1のユーザに入力させる第3の入力画面を、前記第1のユーザ端末装置に配信し、前記指示情報、前記報告情報および前記評価情報に基づいて、前記指示に係る作業が完了状態にあるか否かに関する状態情報を管理し、前記完了状態にある前記施設の前記報告情報を他の前記施設の前記第2のユーザが閲覧できる共有状態に移行させる構成とする。
これによると、第1の発明と同様に、複数の施設に対して作業を指示した際にやり取りされる情報、すなわち、指示の内容に関する情報、指示に対する報告に関する情報、および報告に対する評価に関する情報を効率よく収集して、指示に係る作業が完了状態にあるか否かを適切に管理し、完了状態にある施設の報告情報を他の施設のユーザが閲覧できる共有状態に移行させるので、管理者等が作業の指示に対して適切に実施したと認めた具体的な報告情報を共有することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る施設運営支援システムの全体構成図である。
この施設運営支援システムは、コンビニエンスストアなどの小売チェーン店などを対象にして構築されるものであり、複数の店舗(施設)ごとに設けられたカメラ(施設撮像装置)1と、クラウドコンピュータシステム2(施設運営支援装置)を構成する録画サーバ3(画像蓄積部、情報処理装置)、管理サーバ4(管理部、情報処理装置)、および配信サーバ5(配信部、情報処理装置)と、ユーザ端末6と、を備えている。
カメラ1は、店舗内の適所に設置され、店舗内を撮像する。このカメラ1は、店舗内ネットワークおよびルータ7を介して、VLAN(Virtual Local Area Network)などの閉域ネットワークに接続されている。
録画サーバ3、管理サーバ4、配信サーバ5は、クラウドLANを介して相互に接続されている。クラウドLANは、ルータ8を介して閉域ネットワークに接続されている。配信サーバ5は、ファイアウォール9を介してインターネットに接続されている。
録画サーバ3は、店舗内を撮像した撮像画像を各店舗のカメラ1から収集して蓄積する。管理サーバ4は、データベースにより、撮像画像、ユーザや店舗に関する情報、ユーザが入力した情報などを管理する。配信サーバ5(Webサーバ)は、ユーザ端末6でユーザが閲覧操作する画面を生成して配信し、また、ユーザが画面で入力した情報を取得する。
ユーザ端末6は、PCやスマートフォンやタブレット端末などであり、複数の店舗を管理する管理者(店舗オーナやスーパーバイザー)や、各店舗を管理する店長などのユーザが操作し、配信サーバ5から配信される画面をWebブラウザや専用のアプリケーションで閲覧することができる。
このような施設運営支援システムにおいては、カメラ1と録画サーバ3とが、閉域ネットワークを介して接続されているため、通信の安全性を確保することができる。また、配信サーバ5とユーザ端末6とがインターネットを介して接続されている
ため、任意の場所でユーザ端末6から配信サーバ5にアクセスすることができる。
なお、店長も店舗を管理する管理者であるが、本実施形態では、スーパーバイザーや多店舗オーナなどの複数の店舗を管理する人物を管理者と呼称し、1つの店舗を管理する人物を店長と呼称する。
次に、店舗のレイアウトおよびカメラ1の設置状況について説明する。図2は、店舗のレイアウトおよびカメラ1の設置状況を説明する店舗の平面図である。
店舗には、出入口、陳列棚、レジカウンタ、および調理器具などが設けられている。陳列棚は、ファーストフード(FF)、米飯(おにぎり、弁当、寿司などの商品)、ベーカリー、デザート、ドリンク、加工食品、総菜、冷凍食品、雑貨などの商品種別に分けて設置されている。調理器具は、からあげなどのファーストフードを店内で調理するものであり、レジカウンタの隣には、ファーストフードの陳列棚(FFケース)が設置されている。顧客は、出入口から入店し、陳列棚の間の通路を通って店舗内を移動し、所望の商品が見つかると、その商品を持ってレジカウンタに向かい、レジカウンタで会計(代金の支払い)を済ませた後に出入口から退店する。
また、店舗には、店舗内を撮影する複数のカメラ1が設置されている。このカメラ1は、店舗内の天井の適宜な位置に設置されている。特に、図2に示す例では、カメラ1に、魚眼レンズを用いて360度の撮影範囲を有する全方位カメラが採用され、このカメラ1により、陳列棚などに陳列された商品などを撮影することができる。
次に、カメラ1、録画サーバ3、管理サーバ4、配信サーバ5、およびユーザ端末6の概略構成について説明する。図3は、カメラ1、録画サーバ3、管理サーバ4、配信サーバ5、およびユーザ端末6のハードウェア構成を示すブロック図である。
カメラ1は、撮像部21と、制御部22と、情報記憶部23と、通信部24と、を備えている。
撮像部21は、イメージセンサを備え、時間的に連続する撮像画像(フレーム)、いわゆる動画を順次出力する。制御部22は、プロセッサで構成され、撮像画像に対して画像処理を行い、処理済みの撮像画像(ここでは、店舗内の陳列商品の監視に好適な顧客などが消去された動体除去画像)を生成して出力する。情報記憶部23は、制御部22で実行されるプログラムや、撮像部21から出力される撮像画像を記憶する。通信部24は、制御部22から出力される処理画像を、ネットワークを介して録画サーバ3に送信する。
録画サーバ3は、制御部31と、情報記憶部32と、通信部33と、を備えている。
通信部33は、カメラ1との間で所要の情報を送受信する。特に、カメラ1から定期的に送信される撮像画像を受信する。例えば、所定のタイミング(例えば15分間隔)で定期的に画像送信要求を各カメラ1に送信し、この画像送信要求に応じて、各カメラ1から送信される撮像画像を受信する。また、通信部33は、管理サーバ4や配信サーバ5との間で所要の情報を送受信する。制御部31は、プロセッサで構成され、カメラ1から取得した撮像画像に対して画像処理を行う。この画像処理では、魚眼画像である撮像画像の歪み補正や、所定の対象エリア(商品種別ごとの陳列棚など)が写るエリア画像を抽出する処理を行う。情報記憶部32では、通信部33で受信したカメラ1ごとの撮像画像や、制御部31で取得したエリア画像や、制御部31で実行されるプログラムを記憶する。
管理サーバ4は、制御部41と、情報記憶部42と、通信部43と、を備えている。
制御部41は、プロセッサで構成され、エリア画像に関する情報(ファイル名や保存パスなど)、ユーザや店舗に関する情報、ユーザが入力した情報などをデータベースにより管理する処理を実行する。情報記憶部42は、データベースに関する情報や、制御部41で実行されるプログラムを記憶する。通信部43は、録画サーバ3や配信サーバ5との間で所要の情報を送受信する。例えば、録画サーバ3に蓄積されたエリア画像に関する情報を録画サーバ3から受信し、また、ユーザが入力した情報を配信サーバ5から受信する。
配信サーバ5は、制御部51と、情報記憶部52と、通信部53と、を備えている。
制御部51は、プロセッサで構成され、ユーザ端末6でユーザが閲覧操作する画面を生成する処理を実行する。情報記憶部52は、制御部51で実行されるプログラムを記憶する。通信部53は、録画サーバ3や管理サーバ4との間で所要の情報を送受信する。また、通信部53は、ユーザ端末6との間で所要の情報を送受信する。例えば、制御部51で生成した画面情報をユーザ端末6に配信し、また、ユーザ端末6でユーザが入力した情報を受信する。
ユーザ端末6は、制御部61と、情報記憶部62と、通信部63と、入力部64と、表示部65と、を備えている。
入力部64は、ユーザが各種の設定情報を入力する。表示部65は、配信サーバ5から送信される画面情報に基づいて画面を表示する。入力部64および表示部65は、タッチパネルディスプレイで構成することができる。通信部63は、配信サーバ5との間で通信を行うものであり、入力部64で入力された情報を配信サーバ5に送信し、また、配信サーバ5から送信される画面情報を受信する。制御部61は、プロセッサで構成され、ユーザ端末6の各部を制御する。情報記憶部62は、制御部61で実行されるプログラムなどを記憶する。
次に、管理者が行う週次指示、およびこれに応じて店長が行う週次報告について説明する。図4は、週次指示および週次報告の全体的な流れを示すシーケンス図である。
本実施形態では、各店舗を総括する本部に所属して複数の店舗を管理するスーパーバイザーや複数の店舗を経営する多店舗オーナなどの管理者(第1のユーザ)が、各店舗の店長に対して、週1回、キャンペーンや売場づくりなどに関する週次指示を、各店舗の店長(第2のユーザ)に通達する。
店長は、管理者からの週次指示を受け取ると、その週次指示で指示された作業を実施し、その作業が終了すると、指示された作業の実施状況に関する週次報告を管理者に提出する。管理者は、店長からの週次報告を受け取ると、その週次報告に基づいて、週次指示で指示された作業が適切に実施されているか否かを評価し、指示された作業が適切に実施されると、週次報告を承認する。
一方、週次指示で指示された作業が適切に実施されていない場合には、週次報告を差し戻して、週次指示で指示した作業をやり直すように店長に指示する。店長は、週次報告が差し戻されると、週次指示で指示された作業をやり直し、再度、週次報告を管理者に提出する。以上のやりとりが、週次指示で指示された作業が適切に実施されるまで繰り返される。
具体的には、まず、管理者が、ユーザ端末6(PC)で配信サーバ5にアクセスして週次指示追加画面(第1の入力画面、図5参照)を表示させ、この週次指示追加画面で、新規の週次指示を入力する。このとき、週次報告一覧画面(閲覧画面、図8参照)を表示させ、新規の週次指示が正しく登録されていることを確認するようにしてもよい。
次に、店長が、ユーザ端末6(PCまたはスマートフォン)で配信サーバ5にアクセスして週次報告一覧画面(閲覧画面、図6参照)を表示させ、この週次報告一覧画面で、新規の週次指示があるか否かを確認する。ここで、新規の週次指示がある場合には、店長は、週次指示の内容を確認して、その週次指示で指示された作業を店員に実施させる。
次に、週次指示で指示された作業が終了すると、店長は、その作業が実施された対象エリアをカメラで撮像する。そして、店長は、ユーザ端末6(PCまたはスマートフォン)で配信サーバ5にアクセスして週次報告詳細画面(第2の入力画面、図7参照)を表示させ、この週次報告詳細画面で、指示された作業の実施結果に関する週次報告(週次指示に対する報告)の内容を入力する。このとき、週次報告一覧画面(図6参照)を再度表示させ、週次報告が正しく登録されていることを確認するようにしてもよい。
次に、管理者が、ユーザ端末6(PC)で配信サーバ5にアクセスして週次報告一覧画面(閲覧画面、図8参照)を表示させ、この週次報告一覧画面で、新規の週次報告があるか否かを確認する。ここで、新規の週次報告がある場合には、週次報告詳細画面(第3の入力画面、図9参照)を表示させ、この週次報告詳細画面で、店長が入力した週次報告の内容を確認して、指示した作業の実施状況を評価する。ここで、指示した作業が適切に実施されている場合には、週次報告を承認する操作を行う。一方、指示した作業が適切に実施されていない場合には、週次報告を差し戻す操作を行う。また、管理者は、評価に関するコメントを入力する。以上の週次報告の確認および評価の作業を、週次指示ごとに全ての店舗について行う。
次に、店長が、ユーザ端末6(PCまたはスマートフォン)で配信サーバ5にアクセスして週次報告一覧画面(閲覧画面、図6参照)を表示させ、この週次報告一覧画面で、以前に入力した週次報告に対する評価を確認する。この週次報告一覧画面で週次指示が完了した状態となっていると、指示された作業が適切に実施されたものと管理者が評価して、週次報告が承認されたことを店長が把握することができる。
一方、週次報告一覧画面で週次指示が差し戻し状態となっていると、指示された作業が適切に実施されていないものと管理者が評価して、週次報告が差し戻されたことを店長が把握することができる。この場合、週次報告詳細画面(第2の入力画面、図7参照)を表示させ、この週次報告詳細画面で、コメントを閲覧して、週次指示に係る業務の不備を確認する。そして、店長は、その不備が改善されるように、週次指示で指示された作業のやり直しを店員に指示する。
このように、指示された作業が適切に実施されていないものと管理者が評価した場合には、週次指示で指示された作業をやり直し、店長は、再度、週次報告を行う。そして、店長が入力した週次報告を管理者が確認し、指示された作業が適切に実施されていない場合には、週次報告を差し戻す。以上の業務が、管理者が週次報告を承認するまで繰り返される。
ここで、店長による週次報告を管理者が承認すると、対象となる店舗に関する週次指示は完了状態となるが、このとき、週次報告が共有状態に移行する。この週次報告の共有状態では、週次報告一覧画面および週次報告詳細画面で、週次報告の内容を他店舗の店長も閲覧することができる。これにより、週次指示を適切に実施した具体的な状況に関する情報を店長間で共有することができる。
なお、週次指示が完了状態となった週次報告は、閲覧のみ可能で編集ができなくなるようにしてもよい。また、週次報告に期限を設定して、その期限を徒過すると、週次報告を強制的に完了状態とするようにしてもよい。
以上のように、配信サーバ5からユーザ端末6に入力画面が配信され、この入力画面で管理者や店長が入力した入力情報が配信サーバ5で収集される。具体的には、指示の内容に関する指示情報、指示された作業の実施結果に関する報告情報、指示された作業の実施状況に対する評価結果に関する評価情報が、配信サーバ5で収集される。
管理サーバ4では、配信サーバ5で収集された指示情報、報告情報および評価情報を配信サーバ5から取得して、それらの情報に基づいて、指示に係る業務の進捗状態に関する状態情報を管理する。この状態情報では、週次指示が完了した状態(完了状態)、週次報告が一度も提出されていない状態(未提出状態)、週次報告に対する評価がなされていない状態(評価待ち状態)、週次報告が差し戻された状態(差し戻し中状態)に関する情報が含まれる。
次に、管理者が閲覧操作する週次指示
追加画面について説明する。図5は、管理者が閲覧操作する週次指示追加画面を示す説明図である。
この週次指示追加画面は、ログインユーザが管理者である場合にユーザ端末6に表示されるものであり、この週次指示追加画面により、新規の週次指示を管理者が追加登録することができる。
この週次指示追加画面には、件名入力部91と、期間入力部92と、詳細入力部93と、設定ボタン94と、取消ボタン95と、が設けられている。件名入力部91では、週次指示の件名(タイトル)を管理者が入力する。期間入力部92では、週次指示の実施期間の開始日および終了日を管理者が入力する。初期状態では、期間入力部92に、開始日として翌週の基準となる曜日の日付が表示され、終了日として開始日から一週間後の日付が表示される。詳細入力部93では、週次指示の具体的な内容を説明するコメントを管理者が入力する。
週次指示は、全ての店舗を対象としており、件名、期間および詳細の各入力項目には、全ての店舗で共通の内容を入力する。なお、件名および期間は必須の入力項目であるが、詳細は入力を省略することができる。
件名入力部91、期間入力部92および詳細入力部93にそれぞれ件名、期間およびコメントを入力した上で、設定ボタン94を操作すると、週次指示の内容である件名、期間およびコメントを含む指示情報が配信サーバ5に送信されて、この週次指示追加画面が閉じられる。また、取消ボタン95を操作すると、入力した内容を破棄して、週次指示追加画面が閉じられる。
ここで、ユーザ端末6から配信サーバ5に送信された指示情報は、配信サーバ5から管理サーバ4に送信されて、管理サーバ4において、受信した指示情報に基づいて、週次指示の進捗状態に関する状態情報に新たな週次指示が登録される。
次に、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面について説明する。図6は、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面を示す説明図である。
この週次報告一覧画面は、ログインユーザが店長(管理者以外)である場合にユーザ端末6に表示されるものであり、この週次報告一覧画面により、管理者が登録した週次指示を店長が確認することができる。
この週次報告一覧画面には、メインメニュー101と、画面遷移状況表示部102と、選択メニュー表示部103と、指示内容表示部104と、削除ボタン105と、店舗一覧表示部106と、が設けられている。
メインメニュー101では、選択操作(クリックやタップ)により、トップ、モニタリング、週次報告、コメント、設定、ログアウトのいずれかを選択することができる。
メインメニュー101でトップを選択すると、モニタリング機能のトップ画面である店舗比較画面(図示せず)に遷移する。また、メインメニュー101でモニタリングを選択すると、モニタリング画面のトップ画面である店舗比較画面に遷移する。
なお、ユーザ端末6において、Webブラウザを起動して配信サーバ5にアクセスすると、まず、ログイン画面(図示せず)が表示され、ログイン画面にユーザ名およびパスワードを入力して、ユーザ認証が成功すると、モニタリング機能のトップ画面である店舗比較画面に遷移する。
また、モニタリング画面は、各店舗の各売場の各日における売場の状況を確認するものであり、共通の売場を対象にして売場の状況を店舗同士で比較する店舗比較画面と、選択された店舗における各売場の状況を確認する売場一覧確認画面と、選択された売場を対象にして売場の状況を異なる日同士で比較する指定時刻確認画面と、選択された日付における終日の各時刻の売場の状況を確認する終日確認画面と、があり、各画面の表示条件に基づいて抽出された複数のエリア画像が表示される。
メインメニュー101で週次報告を選択すると、報告一覧および指示追加のいずれかを選択するサブメニューが表示され、このサブメニューで報告一覧を選択すると、週次報告一覧画面(図6参照)に遷移し、サブメニューで指示追加を選択すると、週次指示追加画面(図5参照)に遷移する。なお、ログインユーザが管理者である場合にのみ、サブメニューで指示追加を選択することができる。
メインメニュー101でコメントを選択すると、サブメニューが表示され、このサブメニューの選択操作で、管理者から店長などの指定された人物に対して適宜なタイミングで通知されるコメントを一覧表示するコメント一覧画面(図示せず)や、新規のコメントを入力するコメント設定画面(図示せず)に遷移する。
メインメニュー101で設定を選択すると、サブメニューが表示され、このサブメニューの選択操作で、各種のユーザ設定事項を指定するユーザ設定画面(図示せず)や、管理者から全ての店舗の店長などに一斉通知するトピックを入力するトピック設定画面(図示せず)や、パスワード変更画面(図示せず)に遷移する。
メインメニュー101でログアウトを選択すると、表示中のモニタリング機能に関する画面を閉じて、ログイン画面(図示せず)に戻る。
画面遷移状況表示部102には、画面の遷移状況が表示される。図6に示すように、週次報告一覧画面が表示されている状態では、一覧のアイコンが表示される。
選択メニュー表示部103には、週次指示選択メニュー111が表示される。この週次指示選択メニュー111には、登録された週次指示が表示され、いずれかの週次指示を選択すると、選択した週次指示に関する情報が指示内容表示部104および店舗一覧表示部106に表示される。なお、図6に示す例では、週次指示の期間が表示されているが、週次指示の件名または期間および件名の両方を表示するようにしてもよい。また、週次報告一覧画面の初期状態では、最新の週次指示が選択された状態となる。
指示内容表示部104には、週次指示追加画面(図5参照)で入力された週次指示の内容、すなわち、件名、期間、詳細が表示される。
削除ボタン105は、管理者が週次指示を削除する場合に操作するものであり、図6に示すように、ログインユーザが店長(管理者以外)である場合には、操作不能な状態となっており、店長が週次指示を削除することはできない。
店舗一覧表示部106には、店舗別表示部112が並べて設けられている。この店舗別表示部112には、エリア画像表示部113および店舗名表示部114が設けられている。店舗別表示部112は、店長が担当する店舗が優先的に表示され、その他の店舗は店舗IDの昇順に並べて表示される。
エリア画像表示部113には、週次報告詳細画面(図7参照)で各店舗の店長が入力したエリア画像が表示される。店長が複数のエリア画像を入力した場合には、複数のエリア画像の1つが表示される。
ここで、本実施形態では、週次指示が完了した状態(完了状態)にある店舗のエリア画像表示部113にエリア画像が表示される。一方、週次指示が完了していない状態、すなわち、週次報告が一度も提出されていない状態(未提出状態)や、週次報告に対する評価がなされていない状態(評価待ち状態)や、週次報告が差し戻された状態(差し戻し中状態)にある店舗のエリア画像表示部113には、その状態に応じて、週次指示の進捗状態を表す文字がエリア画像表示部113に表示される。
また、店舗別表示部112には、週次指示の進捗状態を表す枠画像115が表示される。この枠画像115は、表示形態を変更することで、週次指示の進捗状態を表現している。具体的には、閲覧者本人にタスクがある場合には、枠画像115が赤色(第1の表示形態)で表示される。この場合、特に閲覧者が即座に注目することができるように、赤色の枠画像115が点滅表示される。また、閲覧者以外の人物にタスクがある場合には、枠画像115が黄色(第2の表示形態)で表示される。また、週次指示が完了した状態で、いずれの人物にもタスクがない場合には、枠画像115が白色(無着色、第3の表示形態)で表示される。
ここで、図6は、店長が閲覧している週次報告一覧画面であり、自分が担当する店舗について、新規の週次指示で週次報告が一度も提出されていない場合や、週次報告が差し戻された場合には、店長が週次報告を行う必要があり、このような場合には閲覧者である店長本人にタスクがあるため、自分が担当する店舗で赤色の枠画像115が点滅表示される。
また、週次報告に対する評価(承認、差し戻し)が行われていない場合には、管理者が評価を行う必要があり、このような場合には、閲覧者である店長以外の人物にタスクがあるため、自分が担当する店舗には黄色の枠画像115が表示される。また、週次指示が完了した状態であると、いずれの人物にもタスクがないため、白色の枠画像115が表示される。
また、この週次報告一覧画面では、自分が担当しない他店舗の状況も閲覧することができる。この他店舗のエリア画像表示部113では、新規の週次指示で週次報告が一度も提出されていない場合や、週次報告が差し戻された場合には、他店舗の店長が週次報告を行う必要があり、また、週次報告に対する評価がなされていない場合には、管理者が評価を行う必要があり、このような場合には閲覧者である店長以外の人物にタスクがあるため、黄色の枠画像115が表示される。また、週次指示が完了した状態にある店舗で、いずれの人物にもタスクがないため、白色の枠画像115が表示される。
図6に示す例では、閲覧者である店長が担当する店舗Dが、週次報告が一度もなされていない状態(未提出状態)であり、店舗Dのエリア画像表示部113に「未提出」の文字が表示され、また、店舗Dの店舗別表示部112に赤色の枠画像115が点滅表示される。
また、店舗Eは、週次報告が一度も提出されていない状態(未提出状態)であり、エリア画像表示部113に「未提出」の文字が表示される。店舗Fは、週次報告に対する評価がなされていない状態(評価待ち状態)であり、エリア画像表示部113に「評価待ち」の文字が表示される。店舗Gでは、週次報告が差し戻された状態(差し戻し中状態)であり、エリア画像表示部113に「差し戻し中」の文字が表示される。また、店舗E,F,Gの店舗別表示部112には黄色の枠画像115が表示される。その他の店舗では、週次指示が完了した状態にあるため、エリア画像が表示され、また、白色の枠画像115が表示される。
なお、週次指示が完了した状態で、いずれの人物にもタスクがない場合には、枠画像115を表示させないようにしてもよい。
店舗名表示部114を操作すると、週次報告詳細画面(図7参照)に遷移する。例えば、閲覧者である店長が担当する店舗の店舗別表示部112で赤色の枠画像115が点滅表示されていると、週次報告の入力を行うため、自分が担当する店舗の店舗名表示部114を操作して、週次報告詳細画面に遷移させればよい。
このように本実施形態では、週次報告一覧画面により、指示された作業の実施および週次報告を店長に促すことができ、また、指示された作業のやり直しを店長に促すことができる。
なお、本実施形態では、週次指示が完了していない状態(未完了状態)で、エリア画像表示部113にエリア画像を表示せず、エリア画像表示部に週次指示の進捗状態を表す文字(未提出、評価待ち、差し戻し中)を表示するようにしたが、店長がエリア画像を入力した場合には、未完了状態でもエリア画像を表示して、週次指示の進捗状態を表す文字の表示を省略するようにしてもよい。この場合、枠画像115の表示形態により、週次指示の進捗状態をユーザが把握することができる。
また、前記の実施形態では、枠画像115の表示色で週次指示の進捗状態を表現する、すなわち、閲覧者にタスクがあるか否かに応じて枠画像115の表示色が変化するようにしたが、表示
色以外の表示要素、例えば線の太さや線種や塗り潰しのパターンなどを変更することで週次指示の進捗状態を表現するようにしてもよい。
次に、店長が閲覧操作する週次報告詳細画面について説明する。図7は、店長が閲覧操作する週次報告詳細画面を示す説明図である。
この週次報告詳細画面は、ログインユーザが店長(管理者以外)である場合にユーザ端末6に表示されるものであり、週次報告の内容を店長が入力することができる。この週次報告詳細画像は、週次報告一覧画面(図6参照)で店舗名表示部114を操作することで表示される。
この週次報告詳細画像には、メインメニュー101と、画面遷移状況表示部102と、選択メニュー表示部103と、指示内容表示部104と、エリア画像表示入力部121と、コメント入力部122と、送信ボタン123と、コメント表示部124と、が設けられている。
メインメニュー101および指示内容表示部104は、週次報告一覧画面(図6参照)と同様である。また、画面遷移状況表示部102は、図7に示すように、週次報告詳細画面に遷移している状態では、一覧および詳細のアイコンが表示され、一覧のアイコンを選択すると、週次報告一覧画面(図6参照)に戻る。
選択メニュー表示部103には、店舗選択メニュー131が表示される。この店舗選択メニュー131で店舗を選択すると、選択した店舗に関する情報がエリア画像表示入力部121やコメント表示部124に表示される。週次報告一覧画面(図6参照)から遷移した際の初期状態では、週次報告一覧画面で選択した店舗が選択された状態となっており、店舗選択メニュー131で別の店舗を選択することで、別の店舗に関する週次報告を店長が閲覧することができる。
エリア画像表示入力部121では、週次指示の実施状況が写るエリア画像を店長が入力する。図7に示す例では、エリア画像を4つまで入力することができる。エリア画像表示入力部121を選択する操作を行うと、画像選択画面(図示せず)が表示され、この画像選択画面で、エリア画像の画像ファイルを選択することで、その画像ファイルが読み込まれて、エリア画像表示入力部121にエリア画像が表示される。
ここで、エリア画像の画像ファイルは、店長が所持するカメラなどで売場などの対象エリアを撮像したものであり、このエリア画像の画像ファイルをユーザ端末6(PC)に予め保存しておくようにする。
また、本実施形態では、店舗に設置されたカメラ1の撮像画像から抽出されたエリア画像が録画サーバ3に蓄積されており、この録画サーバ3にアクセスして、録画サーバ3に蓄積された最新のエリア画像を選択するようにしてもよい。
コメント入力部122では、管理者に通知するコメントを入力する。
エリア画像表示入力部121でエリア画像を入力するとともにコメント入力部122でコメントを入力した上で、送信ボタン123を操作すると、週次報告の内容であるエリア画像およびコメントを含む報告情報が配信サーバ5に送信される。この報告情報は、配信サーバ5から管理サーバ4に送信されて、管理サーバ4において、受信した報告情報に基づいて、週次指示の進捗状態に関する状態情報が更新される。
コメント表示部124には、店長と管理者との間で過去にやり取りしたコメントが表示される。このコメント表示部124により、対象となる週次指示に関していままでどのようなコメントがやり取りされたかを店長が確認することができる。
次に、管理者が閲覧操作する週次報告一覧画面について説明する。図8は、管理者が閲覧操作する週次報告一覧画面を示す説明図である。
この週次報告一覧画面は、ログインユーザが管理者である場合にユーザ端末6に表示されるものであり、この週次報告一覧画面により、管理者が登録した週次指示の各店舗における進捗状況を管理者が確認することができる。
この週次報告一覧画面は、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面(図6参照)と略同様であるが、削除ボタン105が操作可能になっている点が異なる。この削除ボタン105は、週次指示を誤って登録した場合に、その週次指示の登録を抹消するものであり、この削除ボタン105を操作すると、削除の可否を問い合わせる確認ダイアログが表示され、ここでOKボタンを操作すると、週次指示の登録情報が削除される。
また、店舗一覧表示部106では、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面(図6参照)と同様に、店舗ごとのエリア画像表示部113および店舗名表示部114が設けられているが、ここでは、店舗ごとのエリア画像表示部113および店舗名表示部114が、店舗IDの昇順に並んで表示される。
また、店舗一覧表示部106では、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面(図6参照)と同様に、週次指示が完了した状態(完了状態)にある店舗のエリア画像表示部113にエリア画像が表示され、週次指示が完了していない状態にある店舗のエリア画像表示部113には、週次指示の進捗状態を表す文字が表示される。
また、店舗一覧表示部106では、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面(図6参照)と同様に、店舗別表示部112に枠画像115が表示されるが、閲覧者が管理者であるため、週次指示の進捗状態(未提出状態、評価待ち状態、差し戻し中状態)が同一でも、枠画像の表示形態が、店長が閲覧操作する週次報告一覧画面とは異なる。
すなわち、週次報告に対する評価がなされていない状態(評価待ち状態)では、管理者が評価を行う必要がある、すなわち、閲覧者である管理者本人にタスクがあるため、該当する店舗の店舗別表示部112に赤色の枠画像115が点滅表示される。一方、週次報告が一度もなされていない状態(未提出状態)や、週次報告が差し戻された状態(差し戻し中状態)では、店長が週次報告を行う必要がある、すなわち、閲覧者である管理者以外の人物にタスクがあるため、黄色の枠画像115が表示される。なお、また、週次指示が完了した状態(完了状態)で、いずれの人物にもタスクがない場合には、白色の枠画像115が表示されるが、これは店長が閲覧操作する週次報告一覧画面と同様である。
図8に示す例では、店舗Fが、週次報告に対する評価がなされていない状態(評価待ち状態)であり、エリア画像表示部113に「評価待ち」の文字が表示され、また、閲覧者である管理者本人にタスクがあるため、店舗別表示部112に赤色の枠画像115が点滅表示される。
店舗D,Eでは、週次報告が一度も提出されていない状態(未提出状態)であり、エリア画像表示部113に「未提出」の文字が表示され、店舗Gでは、週次報告が差し戻された状態(差し戻し中状態)であり、エリア画像表示部113に「差し戻し中」の文字が表示され、また、店舗D,E,Gの店舗別表示部112には黄色の枠画像115が表示される。その他の店舗では、週次指示が完了した状態にあるため、エリア画像が表示され、また、白色の枠画像115が表示される。
次に、管理者が閲覧操作する週次報告詳細画面について説明する。図9は、管理者が閲覧操作する週次報告詳細画面を示す説明図である。
この週次報告詳細画面は、ログインユーザが管理者である場合にユーザ端末6に表示されるものであり、この週次報告詳細画面により、店長が提出した週次報告を管理者が閲覧して、週次指示が適切に実施されたか否かを評価することができる。
この週次報告詳細画面は、店長が閲覧操作する週次報告詳細画面(図7参照)と略同様であるが、評価入力部141が設けられている点が異なる。
エリア画像表示入力部121には、店長が閲覧操作する週次報告詳細画面(図7参照)で店長が入力したエリア画像が表示される。ここに表示されているエリア画像を選択すると、拡大されたエリア画像が表示され、対象エリア(売場)の実際の状況を詳細に確認することができる。
評価入力部141には、承認ボタン142と差し戻しボタン143とが設けられている。承認ボタン142は、週次指示が適切に実施されている場合に、週次報告を承認するものであり、差し戻しボタン143は、週次指示が適切に実施されていない場合に、週次報告を店長に差し戻すものである。
ここで、承認ボタン142および差し戻しボタン143を操作すると、承認または差し戻しに関する評価情報が配信サーバ5に送信される。この評価情報は、配信サーバ5から管理サーバ4に送信されて、管理サーバ4において、受信した評価情報に基づいて、週次指示の進捗状態に関する状態情報が更新される。このとき、承認ボタン142が操作された場合には、週次指示が完了した状態(完了状態)となり、差し戻しボタン143が操作された場合には、週次報告が差し戻された状態(差し戻し中状態)となる。
なお、店長が閲覧操作する週次報告詳細画面(図7参照)と同様に、コメント入力部122にコメントを入力して送信ボタン123を操作すると、コメントが配信サーバ5に送信され、評価(承認または差し戻し)を行わずに、店長との間でコメントのみをやり取りすることもできる。
また、本実施形態では、コメントを送信するための送信ボタン123を設けたが、承認ボタン142および差し戻しボタン143で送信ボタン123を兼用する、すなわち、コメント入力部122にコメントを入力して承認ボタン142または差し戻しボタン143を操作すると、評価情報とともにコメントが送信されるようにしてもよい。
次に、ユーザ端末6としてのスマートフォンに表示される画面について説明する。図10は、スマートフォンに表示される週次報告一覧画面を示す説明図である。図11は、スマートフォンに表示される週次報告詳細画面を示す説明図である。
図6および図7には、ユーザ端末6としてのPCに表示される週次報告一覧画面および週次報告詳細画面を示したが、店長は、ユーザ端末6としてスマートフォンを用いることができ、この場合、ユーザ端末6としてのスマートフォンに、図10に示す週次報告一覧画面および図11に示す週次報告詳細画面が表示される。
図10に示す週次報告一覧画面には、メインメニュー表示ボタン211と、トップボタン212と、週次指示選択メニュー213と、週次指示件名表示部214と、店舗一覧表示部215と、が設けられている。
メインメニュー表示ボタン211を操作すると、週次報告一覧画面(図6参照)のメインメニュー101と同様のメインメニューが表示される。トップボタン212を操作すると、トップ画面としてのモニタリング画面(図示せず)に遷移する。
週次指示選択メニュー213には、登録された週次指示が表示され、いずれかの週次指示を選択すると、選択した週次指示に関する情報が週次指示件名表示部214および店舗一覧表示部215に表示される。
週次指示件名表示部214には、週次指示の件名が表示される。
店舗一覧表示部215には、店舗別表示部216が並べて設けられている。この店舗別表示部112には、店舗名表示部217およびエリア画像表示部218が設けられている。
図11に示す週次報告詳細画面には、メインメニュー表示ボタン211と、トップボタン212と、週次指示表示部221と、エリア画像表示入力部222と、店舗名表示部223と、コメント入力部224と、送信ボタン225と、が設けられている。
週次指示表示部221には、週次指示の内容(件名、期間、詳細)が表示される。
エリア画像表示入力部222では、指示された作業の実施状況が写るエリア画像を入力する。このエリア画像表示入力部222では、未入力状態でカメラアイコン226が表示されており、このカメラアイコン226を操作すると、カメラ撮像および画像選
択のいずれかを選択するメニューが表示される。
ここで、カメラ撮像を選択すると、スマートフォンに内蔵されたカメラで撮像するアプリケーションが起動し、内蔵のカメラで対象エリアを撮像することができ、対象エリアを撮像したエリア画像がエリア画像表示入力部222に表示される。一方、画像選択を選択すると、画像選択画面(図示せず)が表示され、この画像選択画面で、エリア画像の画像ファイルを選択すると、その画像ファイルが読み込まれて、エリア画像表示入力部222にエリア画像が表示される。
また、エリア画像表示入力部222には、追加ボタン227が設けられており、この追加ボタン227を操作すると、エリア画像を追加することができる。
店舗名表示部223には、店舗の名称が表示される。
コメント入力部224では、管理者に通知するコメントを入力する。
エリア画像表示入力部222でエリア画像を入力するとともに、コメント入力部224でコメントを入力した上で、送信ボタン225を操作すると、週次報告の内容であるエリア画像およびコメントを含む報告情報が配信サーバ5に送信される。
なお、ユーザ端末6としてのPCに表示される週次報告詳細画面(図7参照)と同様に、店長と管理者との間で過去にやり取りしたコメントを表示するコメント表示部を設けるようにしてもよい。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施形態にも適用できる。また、上記の実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施形態とすることも可能である。
例えば、前記の実施形態では、コンビニエンスストアなどの小売店舗の例について説明したが、銀行などの金融機関や、ホテルなどの宿泊施設など、物品や役務を利用者に提供する各種の施設に広く適用することができる。
また、前記の実施形態では、クラウドコンピュータシステム2が、録画サーバ3、管理サーバ4、および配信サーバ5の3つの情報処理装置により独立に構成するようにしたが、各サーバの機能を1つの情報処理装置で実現するようにしてもよい。また、これら3つのサーバのうち、任意の2つのサーバを1つの情報処理装置で構成するようにしてもよい。
また、前記の実施形態では、図2に示したように、カメラ1を、魚眼レンズを用いて360度の撮影範囲を有する全方位カメラとしたが、所定の画角を有するカメラ、いわゆるボックスカメラでも可能である。
また、前記の実施形態では、クラウドコンピュータシステム2(録画サーバ3、管理サーバ4および配信サーバ5)において、施設運営支援に関する各種の処理を行うようにしたが、これらの処理の全部あるいは一部を、店舗に設置されたPCで行うようにしてもよい。
また、前記の実施形態では、ユーザ端末6としてのPCやスマートフォンに表示される画面について説明したが、ユーザ端末6としてタブレット端末を用いることもできる。この場合、タブレット端末の画面の大きさにもよるが、図6および図7に示すPC用の画面を表示するようにしてもよく、また、図10および図11に示すスマートフォン用の画面を表示するようにしてもよい。