JP6299536B2 - 距離測定システム、距離測定装置、被測定装置、位置検出システム、距離測定方法、送信方法、及び位置検出方法 - Google Patents

距離測定システム、距離測定装置、被測定装置、位置検出システム、距離測定方法、送信方法、及び位置検出方法 Download PDF

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    • G01S11/02Systems for determining distance or velocity not using reflection or reradiation using radio waves

Description

本発明は、無線波を用いた距離測定システム、距離測定装置、被測定装置、位置検出システム、距離測定方法、送信方法、及び位置検出方法に関する。
所定の測定対象までの距離を測定するために、レーザ光等の光や電磁波を利用した測距センサが用いられることがある。このような測距センサは、測定対象に光や電磁波を投光し、その反射光を受光することで、反射光を受光するまでの時間から距離を求めるものや、投光した光と反射光との間の位相差に基づいて距離を求めるものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−206544号公報
上記測距センサでは、測定対象に対して投光し、かつその反射光を受光する必要があるため、例えば、測定対象との間に障害物がある場合や、測定対象が移動体である場合には、精度よく測定することができない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、測定対象までの距離を精度よく測定することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態である距離測定システムは、被測定装置と、前記被測定装置までの距離を求める距離測定装置と、を備えた距離測定システムであって、
前記被測定装置は、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え、
前記距離測定装置は、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求める演算部と、を備えている。
また、本発明の一実施形態である距離測定装置は、被測定装置までの距離を求める距離測定装置であって、
相互に位相が同期されて無線送信された所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを受信する受信部と、
受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて自装置から前記被測定装置までの距離を求める演算部と、を備えている。
本発明の一実施形態である被測定装置は、距離測定装置に当該距離測定装置までの距離を求めさせる被測定装置であって、
互いの位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求めるための所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備えている。
また、本発明の一実施形態である位置検出システムは、被検出装置と、前記被検出装置の位置を検出する位置検出装置と、を備えた位置検出システムであって、
前記被検出装置は、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え、
前記位置検出装置は、複数の距離測定部と、前記複数の距離測定部それぞれが求めた前記複数の距離測定部から前記被検出装置までの距離に基づいて前記被検出装置の位置を検出する検出部とを備え、
前記複数の距離測定部は、それぞれ、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、これら位相差に基づいて各距離測定部から前記被検出装置までの距離を求める演算部と、を備えている。
本発明によれば、測定対象までの距離を精度よく測定することができるとともに、測定対象の位置を精度よく検出することができる。
第1実施形態に係る位置検出システムの全体構成を示す図である。 被検出装置の要部構成を示すブロック図である。 第1パルス信号及び第2パルス信号を生成する際の態様を示す図である。 第1パルス信号の周波数スペクトラムの一部を示す図である。 距離測定部の構成を示すブロック図である。 変形例に係る被検出装置の要部構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る位置検出システムが備える被検出装置の要部構成を示すブロック図である。 パルス信号の周波数スペクトラムの一部を示す図である。 第2実施形態においてパルス信号を生成するのに用いられる2入力ΔΣ変調器を示す図である。
[本願発明の実施形態の説明]
距離測定の測定対象が移動体の場合、当該測定対象に既知の無線信号を送信させれば、上記従来例のように測定対象に投光しかつ反射光を受光せずとも、測定対象からの無線信号を受信し、この無線信号の位相に基づいて精度よく距離を求めることができる可能性がある。
ここで、測定対象に既知の無線信号を送信させる場合、無線信号を送信する測定対象側(送信側)と、受信側との間で、時刻同期していることが必要となる。距離を求めるための基準となる、測定対象から送信されたときの無線信号の位相を特定する必要があるからである。
しかし、送信側と受信側との間で時刻同期を行う場合、送信側及び受信側の双方に時刻に関する情報の授受を行うための機能が必要となり、構成が複雑になる。
また、測定対象側が送信する無線信号の電力は伝搬距離と相関があるため、受信した無線信号の受信電力に基づいて距離に関する情報を得ることができる。この場合、送信側と受信側との間で時刻同期を行うことなく距離に関する情報を得ることができるが、受信電力は距離以外の要因によって影響を受けやすく、位相に基づく距離測定と比較して測定精度が低くなる。
このため、送信側と受信側との間で非同期であっても無線信号を用いて精度よく距離を測定できる方法が望まれる。
本発明者は、上記点に着目し、本発明を完成させた。
まず最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本発明の一実施形態に係る距離測定システムは、
被測定装置と、前記被測定装置までの距離を求める距離測定装置と、を備えた距離測定システムであって、
前記被測定装置は、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え、
前記距離測定装置は、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求める演算部と、を備えている。
上記のように構成された距離測定システムによれば、被測定装置において互いに位相同期した状態で送信された第1信号と第2信号とを受信し、その位相差を求めることで距離測定装置から被測定装置までの距離を求めるので、測定対象である被測定装置との間に障害物がある場合や、被測定装置が移動している場合であっても、精度よく距離を測定することができる。
また、第1信号と第2信号との位相差に基づいて距離を求めるので、被測定装置と距離測定装置との間で時刻同期している必要がなく、簡易な構成で精度よく距離を求めることができる。
(2)上記距離測定システムにおいて、
前記被測定装置の送信部は、前記第1信号と、前記第2信号とをデジタル信号として出力する信号出力部を備えていることが好ましい。
この場合、第1信号と第2信号との間の位相を同期させて送信することが容易となる。
(3)上記距離測定システムにおいて、
前記信号出力部は、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することで得られる変調信号を前記デジタル信号として出力することが好ましい。
(4)さらにこの場合、
前記信号出力部は、前記第1信号及び前記第2信号の両方を含む変調信号を出力するものであることが好ましい。
この場合、第1信号及び第2信号は、一の変調信号に含められて出力されるので、第1信号と第2信号との間の位相を確実に同期させることができる。
(5)また、
前記第1信号の周波数と、前記第2信号の周波数とは、前記第1信号と前記第2信号とが単一のアンテナで送受信可能な値に設定されていることが好ましい。
この場合、単一のアンテナで第1信号及び第2信号を送受信できるので、構成を簡易にすることができる。
さらに、第1信号の周波数と第2信号の周波数とが、比較的狭い帯域内に含まれるので、周波数の相違に起因する両親号の伝送路特性に対する影響を抑制でき、より精度よく距離を求めることができる。
(6)また、本発明の一実施形態に係る距離測定装置は、
被測定装置までの距離を求める距離測定装置であって、
相互に位相が同期されて無線送信された所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを受信する受信部と、
受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて自装置から前記被測定装置までの距離を求める演算部と、を備えている。
(7)本発明の一実施形態に係る被測定装置は、
距離測定装置に当該距離測定装置までの距離を求めさせる被測定装置であって、
互いの位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求めるための所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備えている。
上記構成の距離測定装置及び被測定装置によれば、距離測定装置から被測定装置までの距離を精度よく求めることができる。
(8)本発明の一実施形態に係る位置検出システムは、
被検出装置と、前記被検出装置の位置を検出する位置検出装置と、を備えた位置検出システムであって、
前記被検出装置は、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え、
前記位置検出装置は、複数の距離測定部と、前記複数の距離測定部それぞれが求めた前記複数の距離測定部から前記被検出装置までの距離に基づいて前記被検出装置の位置を検出する検出部とを備え、
前記複数の距離測定部は、それぞれ、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、これら位相差に基づいて各距離測定部から前記被検出装置までの距離を求める演算部と、を備えている。
上記構成の位置検出システムによれば、距離測定部から被検出装置までの距離を精度よく求めることができるので、被測定装置の位置を精度よく検出することができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、好ましい実施形態について図面を参照しつつ説明する。
〔1 第1実施形態について〕
図1は、第1実施形態に係る位置検出システムの全体構成を示す図である。
位置検出システム1は、被検出装置2と、被検出装置2の位置を検出する位置検出装置3とを備えている。
被検出装置2は、所定周波数である周波数fの第1信号と、周波数fと異なる周波数fの第2信号とを、相互に位相同期させて無線送信する機能を有している。
位置検出装置3は、被検出装置2が送信する第1信号及び第2信号を受信して被検出装置2までの距離を求める距離測定部4と、距離測定部4が求めた被検出装置2までの距離に基づいて被検出装置2の位置を検出する検出部5とを備えている。
位置検出装置3は、距離測定部4を複数(図例では3つ)備えている。各距離測定部4は、それぞれが被検出装置2からの第1信号及び第2信号を受信して被検出装置2までの距離を求める機能を有している。
図2は、被検出装置2の要部構成を示すブロック図である。
図に示すように、被検出装置2は、第1信号と、第2信号とを送信するための送信部6を備えている。
送信部6は、信号出力部7と、信号出力部7が出力する信号が与えられる第1バンドパスフィルタ(第1BPF)8と、同じく信号出力部7が出力する信号が与えられる第2バンドパスフィルタ(第2BPF)9と、アンテナ10とを備えている。
信号出力部7は、制御部11と、メモリ部12とを備えている。
メモリ部12は、その記憶領域に各種データを記憶する機能を有している。メモリ部12は、第1パルス信号パターン13と、第2パルス信号パターン14とを記憶している。
第1パルス信号パターン13は、予め生成された第1パルス信号をパターンとしてメモリ部12に記憶させたものである。よって、メモリ部12は、第1パルス信号パターン13に従って信号を出力すれば、第1パルス信号を出力することができる。
同様に、第2パルス信号パターン14も、予め生成された第2パルス信号をパターンとしてメモリ部12に記憶させたものであり、メモリ部12は、第2パルス信号パターン14に従って信号を出力すれば、第2パルス信号を出力することができる。
第1パルス信号は、第1信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号であり、主信号成分として第1信号を含んでいる。
また、第2パルス信号は、第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号であり、主信号成分として第2信号を含んでいる。
図3は、第1パルス信号及び第2パルス信号を生成する際の態様を示す図である。
図に示すように、第1パルス信号(第2パルス信号)は、バンドパス型ΔΣ変調器(DSM:Band Pass Delta−Sigma Modulator)15に第1信号(第2信号)を与えることによって予め生成される。
ΔΣ変調器15は、与えられる第1信号(第2信号)に対してΔΣ変調を行い、量子化信号である第1パルス信号(第2パルス信号)を出力する。ΔΣ変調器15のサンプリング周波数fは、ΔΣ変調器15に与えられる第1信号の周波数f(第2信号の周波数f)よりも大きく設定される(f(f)<f)。
図4は、第1パルス信号の周波数スペクトラムの一部を示す図である。
図に示すように、第1パルス信号は、周波数fの第1信号を主信号成分として含んでいる。また、第1パルス信号は、周波数f近傍の帯域以外の他の帯域において、ΔΣ変調によって生じた量子化雑音成分を含んでいる。
なお、第2パルス信号の周波数スペクトラムも、周波数fの第2信号を主信号成分として含み、周波数f近傍の帯域以外の他の帯域に、ΔΣ変調によって生じた量子化雑音成分を含んでおり、図4とほぼ同様である。
図2に戻って、メモリ部12は、上述のように第1信号及び第2信号をΔΣ変調することで生成された第1パルス信号及び第2パルス信号を、第1パルス信号及び第2パルス信号として出力するためのパターンとして記憶している。
メモリ部12は、制御部11の制御に応じて、第1パルス信号パターン13及び第2パルス信号パターン14に従って信号を出力することで、第1パルス信号及び第2パルス信号を出力する。
このように、被検出装置2の送信部6における信号出力部7は、第1信号を含む第1パルス信号を出力することで、第1信号をデジタル信号として出力する。また、信号出力部7は、第2信号を含む第2パルス信号を出力することで、第2信号をデジタル信号として出力する。
メモリ部12は、出力した第1パルス信号を第1BPF8に与え、第2パルス信号を第2BPF9に与える。
第1BPF8は、アナログのバンドパスフィルタであり、メモリ部12から与えられるデジタル信号である第1パルス信号に含まれる信号成分の内、第1信号を含む周波数f近傍の信号成分をアナログ信号として通過させ、その他の帯域の量子化雑音成分の通過を阻止するよう構成されている。
第1BPF8の後段には、アンテナ10が接続されている。第1BPF8は、当該第1BPF8を通過するアナログ信号である通過信号をアンテナ10に与える。
よって、第1BPF8は、メモリ部12から第1パルス信号が与えられると、周波数f近傍の信号成分を通過信号として通過させ、この通過信号に含まれる第1信号をアンテナ10に与える。
第2BPF9も、第1BPF8と同様、アナログのバンドパスフィルタであり、メモリ部12から与えられるデジタル信号である第2パルス信号に含まれる信号成分の内、第2信号を含む周波数f近傍の信号成分をアナログ信号として通過させ、その他の帯域の量子化雑音成分の通過を阻止するよう構成されている。
第2BPF9の後段には、アンテナ10が接続されている。第2BPF9は、当該第2BPF9を通過するアナログ信号である通過信号をアンテナ10に与える。
よって、第2BPF9は、メモリ部12から第2パルス信号が与えられると、周波数f近傍の信号成分を通過信号として通過させ、この通過信号に含まれる第2信号をアンテナ10に与える。
アンテナ10は、第1BPF8及び第2BPF9から与えられた第1信号及び第2信号を空間に放射する。
このように、送信部6は、第1信号及び第2信号をアンテナ10から無線送信することができる。
なお、第1信号の周波数fと、第2信号の周波数fとは、第1信号と第2信号とが単一のアンテナで送受信可能な値に設定されている。また、アンテナ10においても、第1信号の周波数fと、第2信号の周波数fとに応じて、第1信号及び第2信号を共に放射することができるように設定されている。
制御部11は、メモリ部12を制御し、当該メモリ部12に第1パルス信号及び第2パルス信号を出力させる機能を有している。
制御部11は、メモリ部12が第1パルス信号と第2パルス信号とを同時に出力するように制御する。これにより、メモリ部12は、第1パルス信号に含まれる第1信号と、第2パルス信号に含まれる第2信号との間の位相の関係を常に同じ状態で出力することができる。
これにより送信部6は、第1信号の位相と、第2信号の位相とが互いに同位相となるように位相同期させて無線送信するように構成されている。
図5は、距離測定部4の構成を示すブロック図である。なお、図例では、一の距離測定部4を示しているが、他の距離測定部4も同様の構成である。
距離測定部4は、アンテナ16を介して被検出装置2から送信される第1信号及び第2信号を含む受信信号を受信する受信部17と、受信した第1信号及び第2信号に基づいて被検出装置2までの距離を求める演算部18とを備えている。
受信部17は、単一のアンテナであるアンテナ16によって第1信号及び第2信号含む受信信号を受信すると、受信信号に対して増幅処理やA/D変換処理等を行う。受信部17は、A/D変換等の処理がなされた受信信号を演算部18に与える。
演算部18は、受信信号に含まれる第1信号の位相を検出するための第1位相検出部19と、受信信号に含まれる第2信号の位相を検出するための第2位相検出部20とを備えている。
受信部17からの受信信号は、第1位相検出部19及び第2位相検出部20それぞれに与えられる。
第1位相検出部19は、受信信号が与えられると、当該受信信号に含まれる第1信号の信号成分から第1信号の位相を検出し出力する機能を有している。
第2位相検出部20は、受信信号が与えられると、当該受信信号に含まれる第2信号の信号成分から第2信号の位相を検出して出力する機能を有している。
また、演算部18は、第1位相検出部19が出力する第1信号の位相、及び第2位相検出部20が出力する第2信号の位相が与えられ、両位相の位相差を求める加算器21と、加算器21が出力する両位相の位相差に基づいて自装置である距離測定部4から被検出装置2までの距離を求める処理部22とを備えている。
ここで、距離測定部4の演算部18において行われる、距離測定部4から被検出装置2までの距離を求めるための演算について説明する。
第1信号が被検出装置2から送信されたときの信号Tx1を下記式(1)のように示すと、第1信号が距離測定部4において受信されたときの信号Rx1は、下記式(2)のように示すことができる。
Tx1 = Acos(ωt) ・・・(1)
Rx1 = Ae−αrcos(ω(t−τ))
= Ae−αrcos(ωt−ωτ) ・・・(2)
上記式(1)(2)中、tは時刻、τは第1信号が送信されてから受信されるまでに要する時間、Aは振幅、ωは第1信号の角周波数、rは距離測定部4から被検出装置2までの距離、αは距離に応じた信号の減衰特性を示す定数を示している。
また、同様に、第2信号が被検出装置2から送信されたときの信号Tx2を下記式(3)のように示すと、第2信号が距離測定部4において受信されたときの信号Rx2は、下記式(4)のように示すことができる。
Tx2 = Acos(ωt) ・・・(3)
Rx2 = Ae−αrcos(ω(t−τ))
= Ae−αrcos(ωt−ωτ) ・・・(4)
上記式(3)(4)中、ωは第2信号の角周波数を示している。
上記式(2)、及び式(4)において、第1信号と第2信号とは、互いに同位相となるように位相同期した状態で被検出装置2から無線送信されるので、tは式(2)と式(4)との関係においては同一と考えることができる。
また、第1信号と第2信号とは、共に被検出装置2から送信されて距離測定部4で受信されるので、τも式(2)と式(4)との関係においては同一と考えることができる。
よって、第1信号が距離測定部4において受信されたときの信号であるRx1の位相と、第2信号が距離測定部4において受信されたときの信号であるRx2の位相との位相差Δθは、上記式(2)及び式(4)より、下記式(5)のように示すことができる。
位相差Δθ = ωτ−ωτ
= (ω−ω)τ ・・・(5)
ω1及びω2は、既知の値である。また、τは、下記式(6)のように表すことができる。
τ = r / c ・・・(6)
上記式(6)中、rは、上述と同様、距離測定部4から被検出装置2までの距離を示している。cは、電磁波の速度を示している。
よって、Rx1の位相と、Rx2の位相の位相差Δθが得られれば、距離測定部4から被検出装置2までの距離であるrを求めることができる。
上述のように、演算部18において、第1位相検出部19は、受信した第1信号の位相を検出し、第2位相検出部20は、受信した第2信号の位相を検出する。
さらに、加算器21は、両検出部19、20から与えられる第1信号の位相及び第2信号の位相から位相差を求める。
つまり、両検出部19、20及び加算器21は、Rx1の位相と、Rx2の位相の位相差Δθを求める。
加算器21は、求めた位相差Δθを処理部22に与える。処理部22は、与えられた位相差Δθを用いて、上記式(5)及び式(6)に従って演算を行い、距離測定部4から被検出装置2までの距離rを求める。
以上のようにして、距離測定部4は、距離測定部4から被検出装置2までの距離を求めることができる。
つまり、被測定装置としての被検出装置2と、距離測定装置としての距離測定部4とは、距離測定部4から被検出装置2までの距離を求める距離測定システムを構成している。
上記距離測定システムによれば、被検出装置2(被測定装置)において互いに位相同期した状態で送信された第1信号と第2信号とを受信し、その位相差を求めることで距離測定部4(距離測定装置)から被検出装置2までの距離を求めるので、測定対象である被検出装置2との間に障害物がある場合や、被検出装置2が移動している場合であっても、精度よく距離を測定することができる。
また、第1信号と第2信号との位相差に基づいて距離を求めるので、被検出装置2と距離測定部4との間で時刻同期している必要がなく、簡易な構成で精度よく距離を求めることができる。
また、本実施形態では、信号出力部7が、第1信号及び第2信号をデジタル信号である第1パルス信号及び第2パルス信号として出力するので、第1信号と第2信号との間の位相を同期させて送信することが容易となる。
また、本実施形態では、第1信号の周波数fと、第2信号の周波数fとが、第1信号と第2信号とが単一のアンテナで送受信可能な値に設定されている。
よって、単一のアンテナであるアンテナ10、16によって第1信号及び第2信号を送受信できるので、構成を簡易にすることができる。
さらに、第1信号の周波数fと第2信号の周波数fとが、比較的狭い帯域内に含まれるので、周波数の相違に起因する両信号の伝送路特性に対する影響を抑制でき、より精度よく距離を求めることができる。
上記実施形態において、Rx1の位相と、Rx2の位相の位相差Δθは、0から2πの範囲で変位する。しかし、距離測定部4から被検出装置2までの距離rの値や、第1信号と第2信号の周波数差によっては、Rx1の位相又はRx2の位相が一周することがある。この場合、位相が一周したとしても、位相差Δθは0から2πの範囲で変位するため、演算部18は、位相差ΔθのみからではRx1の位相又はRx2の位相が一周したことを認識することができない。このため、測定する距離rの上限値を予め設定しておき、前記上限値の範囲で測定したとしてもRx1の位相又はRx2の位相が一周しないように、第1信号と第2信号の周波数差を予め設定しておくことができる。
これによって、前記上限値の範囲で距離rを測定する場合、Rx1の位相又はRx2の位相が一周する範囲で距離rを測定することができ、位相差Δθのみで距離rを測定することができる。
例えば、測定する距離rの上限値を5mに設定した場合、上記式(5)、式(6)から、位相差Δθは、電磁波の速度cを3×10m/sとすると、下記式(7)のよう表される。
位相差Δθ = (ω−ω)τ
= 360×(f−f)×(5/(3×10))
= 5×(f−f) ・・・(7)
位相差Δθは、0から2πの範囲で変位させたいので、(f − f)の範囲は、下記式(8)のようになる。
0 ≦ 5×(f − f) ≦ 360
0 ≦ (f − f) ≦ 60 (MHz) ・・・(8)
上記のように、測定する距離rの上限値を5mに設定した場合、第1信号の周波数fと第2信号の周波数fとの周波数差を、60MHz以下に設定すれば、Rx1の位相又はRx2の位相が一周するまでの範囲内で、距離測定を行うことができる。
このように、測定する距離rの上限値を設定すれば、予め設定された測定範囲について適切に測定することができるように、第1信号の周波数fと第2信号の周波数fとの周波数差を設定することができる。
なお、測定する距離rに上限値を設定せずに距離rを測定する場合、上述のように、演算部18は、位相差ΔθのみからではRx1の位相又はRx2の位相が一周したことを認識することができないが、位相差Δθに加えて、受信電力の減衰も考慮すれば、Rx1の位相又はRx2の位相が一周したか否かを判定することができる。
受信電力の減衰は距離rと相関があるからであり、Rx1の位相又はRx2の位相が一周したか否かを、受信電力の減衰によって判定できるからである。
図1に戻って、距離測定部4は、演算部18が求めた、距離測定部4から被検出装置2までの距離rを示す距離情報を検出部5に与える。
検出部5は、各距離測定部4から与えられる距離情報によって、各距離測定部4それぞれが求めた当該各距離測定部4から被検出装置2までの距離rを取得することができる。
各距離測定部4は、互いに異なる位置に設置され、各設置位置から被検出装置2までの距離を測定している。よって、検出部5は、各距離測定部4の設置位置、及び各距離測定部4がそれぞれ求めた距離rに基づいて、被検出装置2の位置を検出することができる。
以上のように、本実施形態の位置検出システムによれば、各距離測定部4が求める距離rに基づいて被検出装置2の位置を検出することができるので、各距離測定部から被検出装置2までの距離を精度よく求めることができ、被検出装置2の位置を精度よく検出することができる。
なお、本実施形態の位置検出システムでは、距離測定部4を3つ備えている場合を例示したが、距離測定部4を少なくとも2つ備えていれば、検出部5によって被検出装置2の位置を検出することができる。
ただし、より精度よく被検出装置2の位置を検出するためには、距離測定部4を3つ以上備えていることが好ましい。
本実施形態に係る被検出装置2の信号出力部7は、第1パルス信号パターン13、及び第2パルス信号パターン14を記憶したメモリ部12から第1パルス信号、及び第2パルス信号を出力するように構成したが、例えば、図6に示すように、信号出力部7が、複数(図例では2つ)の第1メモリ部12a、及び第2メモリ部12bを備えている場合、第1メモリ部12aに第1パルス信号パターン13を記憶させ、第2メモリ部12bに第2パルス信号パターン14を記憶させ、第1パルス信号及び第2パルス信号を別々のメモリ部12a、12bから出力するように構成してもよい。
ただし、この場合、制御部11は、第1メモリ部12aから出力される第1パルス信号の位相と、第2メモリ部12bから出力される第2パルス信号の位相とが、互いに同位相となるように位相同期するように制御する。
〔2 第2実施形態について〕
図7は、第2実施形態に係る位置検出システムが備える被検出装置2の要部構成を示すブロック図である。
本実施形態の被検出装置2は、メモリ部12に1つのパルス信号パターン25が記憶され、このパルス信号パターン25に基づいてメモリ部12が出力するパルス信号には、第1信号及び第2信号の両方が含まれている点において、上記第1実施形態と相違している。その他の点については、第1実施形態と同様なので説明を省略する。
図7において、本実施形態のメモリ部12は、1つのパルス信号パターン25を記憶している。パルス信号パターン25は、予め生成されたパルス信号をパターンとしてメモリ部12に記憶させたものである。よって、メモリ部12は、パルス信号パターン25に従って信号を出力することで、パルス信号を出力することができる。
パルス信号は、第1信号及び第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号であり、主信号成分として第1信号及び第2信号の両方を含んでいる。
図8は、パルス信号の周波数スペクトラムの一部を示す図である。
図に示すように、本実施形態のパルス信号は、周波数fの第1信号を主信号成分として含んでいる。また、パルス信号は、周波数fの第2信号も主信号成分として含んでいる。
パルス信号は、周波数f近傍の帯域及び周波数f近傍の帯域以外の他の帯域において、ΔΣ変調によって生じた量子化雑音成分を含んでいる。
このようなパルス信号は、変調対象の信号を受け付けるための入力ポートを2つ有している2入力のΔΣ変調器を用いて生成される。
なお、この2入力のΔΣ変調器については、後に説明する。
図7に戻って、メモリ部12は、第1信号及び第2信号をΔΣ変調することで生成されたパルス信号を、パルス信号として出力するためのパターンとして記憶している。
メモリ部12は、制御部11の制御に応じて、パルス信号パターン25に従って信号を出力することで、パルス信号を出力する。
このように、信号出力部7は、第1信号及び第2信号の両方を含むパルス信号を出力する。
メモリ部12は、出力したパルス信号を第1BPF8及び第2BPF9それぞれに与える。
第1BPF8は、上述のように、メモリ部12からパルス信号が与えられると、第1信号を含む周波数f近傍の信号成分を通過信号として通過させ、他の帯域の信号成分の通過を阻止するよう構成されている。
よって、第1BPF8は、第2信号や量子化雑音成分等が含まれる他の帯域の信号成分の通過を阻止し、通過信号に含まれる第1信号の通過を許容して第1信号をアンテナ10に与える。
第2BPF9は、上述のように、メモリ部12からパルス信号が与えられると、第2信号を含む周波数f近傍の信号成分を通過信号として通過させ、他の帯域の信号成分の通過を阻止するよう構成されている。
よって、第2BPF9は、第1信号や量子化雑音成分等が含まれる他の帯域の信号成分の通過を阻止し、通過信号に含まれる第2信号の通過を許容して第2信号をアンテナ10に与える。
アンテナ10は、第1BPF8及び第2BPF9から与えられた第1信号及び第2信号を空間に放射する。
これにより、被検出装置2の送信部6は、第1信号及び第2信号をアンテナ10から無線送信する。
上記被検出装置2が送信する第1信号及び第2信号は、距離測定部4(図5)に受信され、距離測定部4から被検出装置2までの距離を求めるのに用いられたり、検出部5(図1)によって被検出装置2の位置を検出するのに用いられる。
距離測定部4は、第1実施形態で説明したように、受信時の第1信号の位相と第2信号の位相との間の位相差によって距離測定部4から被検出装置2までの距離を求める。
よって、第1信号と第2信号とが送信時において互いに同じ位相となるように精度よく位相同期されていなければ、距離測定部4は、距離測定部4から被検出装置2までの距離を精度よく求めることができない。
この点、本実施形態では、信号出力部7が、第1信号及び第2信号をΔΣ変調することで得られる、第1信号及び第2信号の両方を含むパルス信号を出力するので、被検出装置2は、第1信号と第2信号とを無線送信する際に、第1信号と第2信号との間の位相を確実に同期させることができる。これにより、距離測定部4に、距離測定部4から被検出装置2までの距離を精度よく求めさせることができる。
〔3 第2実施形態における2入力ΔΣ変調器について〕
図9は、第2実施形態においてパルス信号を生成するのに用いられる2入力ΔΣ変調器30を示している。
図9のΔΣ変調器30は、第1信号Uが入力される第1入力ポート31a、第2信号Uが入力される第2入力ポート31b、及びパルス信号を出力する単一の出力ポート31cを備えている。ΔΣ変調器30は、複数の入力ポート31a,31bそれぞれに対応する複数のループフィルタ(第1ループフィルタ32、第2ループフィルタ33)と、加算器34と、量子化器35と、を備えている。
複数のループフィルタ32,33は、それぞれ、対応する入力ポート31a,31bに接続された第1入力部32a,33aと、フィードバック経路36a,36bを介して量子化器35の出力側に接続された第2入力部32b,33bと、を備えている。
第1入力部32a,33aには、対応する入力ポート31a,31bに入力された入力信号U,Uが入力される。第2入力部32b,33bには、量子化器35の出力Vのフィードバック信号Vが入力される。
複数のループフィルタ32,33は、それぞれ、差分器320a,330aを備えている。差分器320a,330aには、それぞれ、第1入力部32a,33aに接続された第1経路320d,330dと、第2入力部32b,33bに接続された第2経路320e,330eと、が接続されている。差分器320a,330aは、それぞれ、入力信号U,Uと、量子化器35からのフィードバック信号Vとの差分U−V,U−Vを求める。
差分器320a,330aによって求められた差分U−V,U−Vは、各ループフィルタ32,33に設けられた内部フィルタ320b,330bに入力される。なお、第1ループフィルタ32の内部フィルタ320bの伝達関数をL(z)と表現し、第2ループフィルタ33の内部フィルタ330bの伝達関数をL(z)と表現する。
各内部フィルタ320b,330bの出力L(z)(U(z)−V(z)),L(z)(U(z)−V(z))は、各ループフィルタ32,33に設けられた加算器320c,330cに与えられる。
各加算器320c,330cには、第1入力部32a,33aに入力される入力信号U,Uを加算器320c,330cに入力させるためのフィードフォワード経路320f,330fが接続されている。したがって、各加算器320c,330cは、入力信号U,Uと、内部フィルタ320b,330bの出力L(z)(U(z)−V(z)),L(z)(U(z)−V(z))と、を加算する。
各加算器320c,330cの出力(各ループフィルタ32,33の出力)Y,Yは、加算器34によって加算される。
加算器34の出力Yは、量子化器35に与えられる。本実施形態の量子化器35は、2レベル量子化器であり、1bitのパルス列を量子化信号(ΔΣ変調信号)Vとして出力する。この量子化信号VがΔΣ変調器30の出力信号となる。なお、出力信号Vは、フィードバック経路36a,36bを介して各ループフィルタ32,33に与えられる。
図9のΔΣ変調器30の出力Vは、下記の式(9)のように表される(式(9)においてN=2の場合)。式(9)において、STF(z)は第i入力信号U(z)についての第i信号伝達関数であり、NTF(z)は、ΔΣ変調器30全体での雑音伝達関数であり、E(z)は雑音伝達関数である。

ここで、
第1ループフィルタ32の内部フィルタ320bは、第1雑音伝達関数NTF(z)を用いて示される伝達関数L(z)を持つ。第1雑音伝達関数NTF(z)は、第1ループフィルタ32に入力される第1信号の周波数f近傍の帯域における量子化雑音を抑制する特性(バンドストップ特性)を有するものである。
第2ループフィルタ33の内部フィルタ330bは、第2雑音伝達関数NTF(z)を用いて示される伝達関数L(z)を持つ。第2雑音伝達関数NTF(z)は、第2ループフィルタ33に入力される第2信号の周波数f近傍の帯域における量子化雑音を抑制する特性(バンドストップ特性)を有するものである。
以上のように構成されたΔΣ変調器30は、第1入力ポート31aに入力された第1信号と、第2入力ポート31bに入力された第2信号ろを、同時に一つの単一の出力信号V(z)であるパルス信号に含めて出力することができる。
つまり、上記ΔΣ変調器30によって、図8に示す周波数スペクトラムとなるパルス信号を生成することができる。
〔4 その他〕
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。
例えば、上記各実施形態では、被検出装置2が、メモリ部12(第1メモリ部12a、第2メモリ部12b)に記憶されたパルス信号パターンを出力することで、パルス信号(第1パルス信号、第2パルス信号)を出力する場合を例示したが、被検出装置2が、第1信号及び第2信号のいずれか一方を含むパルス信号、又は第1信号及び第2信号の両方含むパルス信号を生成するためのΔΣ変調器を備えていてもよい。この場合、被検出装置2は、パルス信号を生成しつつ第1信号及び第2信号を送信することができる。
また、本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 位置検出システム
2 被検出装置(被測定装置)
3 位置検出装置
4 距離測定部
5 検出部
6 送信部
7 信号出力部
8 第1バンドパスフィルタ
9 第2バンドパスフィルタ
10 アンテナ
11 制御部
12 メモリ部
12a 第1メモリ部
12b 第2メモリ部
13 第1パルス信号パターン
14 第2パルス信号パターン
15 ΔΣ変調器
16 アンテナ
17 受信部
18 演算部
19 第1位相検出部
20 第2位相検出部
21 加算器
22 処理部
25 パルス信号パターン
30 ΔΣ変調器
31a 入力ポート
31b 入力ポート
31c 出力ポート
32 第1ループフィルタ
32a 第1入力部
32b 第2入力部
33 第2ループフィルタ
33a 第1入力部
33b 第2入力部
34 加算器
35 量子化器
36a,36b フィードバック経路
320a,330a 差分器
320b,330b 内部フィルタ
320c,330c 加算器
320d,330d 第1経路
320e,330e 第2経路
320f,330f フィードフォーワード経路

Claims (10)

  1. 被測定装置と、前記被測定装置までの距離を求める距離測定装置と、を備えた距離測定システムであって、
    前記被測定装置は、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え、
    前記距離測定装置は、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
    受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求める演算部と、を備え
    前記被測定装置の送信部は、前記第1信号と、前記第2信号とをデジタル信号として出力する信号出力部を備え、
    前記信号出力部は、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部と、
    前記デジタル変調信号を前記メモリ部から出力させることで、位相同期した前記第1信号及び前記第2信号をデジタル信号として出力させる制御部と、を備えている
    距離測定システム。
  2. 前記信号出力部は、前記第1信号及び前記第2信号の両方を含むデジタル変調信号を出力する請求項に記載の距離測定システム。
  3. 前記第1信号の周波数と、前記第2信号の周波数とは、前記第1信号と前記第2信号とが単一のアンテナで送受信可能な値に設定されている請求項1又は請求項2に記載の距離測定システム。
  4. 被測定装置までの距離を求める距離測定装置であって、
    前記被測定装置によって無線送信される、相互に位相同期された所定周波数の第1信号、及び前記第1信号と異なる周波数の第2信号であって、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部から出力されることでデジタル信号として出力されて無線送信される前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
    受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて自装置から前記被測定装置までの距離を求める演算部と、を備えている距離測定装置。
  5. 距離測定装置に当該距離測定装置までの距離を求めさせる被測定装置であって、
    互いの位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求めるための所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え
    前記送信部は、前記第1信号と、前記第2信号とをデジタル信号として出力する信号出力部を備え、
    前記信号出力部は、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部と、
    前記デジタル変調信号を前記メモリ部から出力させることで、位相同期した前記第1信号及び前記第2信号をデジタル信号として出力させる制御部と、を備えている
    被測定装置。
  6. 被検出装置と、前記被検出装置の位置を検出する位置検出装置と、を備えた位置検出システムであって、
    前記被検出装置は、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信部を備え、
    前記位置検出装置は、複数の距離測定部と、前記複数の距離測定部それぞれが求めた前記複数の距離測定部から前記被検出装置までの距離に基づいて前記被検出装置の位置を検出する検出部とを備え、
    前記複数の距離測定部は、それぞれ、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信部と、
    受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、これら位相差に基づいて各距離測定部から前記被検出装置までの距離を求める演算部と、を備え
    前記被測定装置の送信部は、前記第1信号と、前記第2信号とをデジタル信号として出力する信号出力部を備え、
    前記信号出力部は、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部と、
    前記デジタル変調信号を前記メモリ部から出力させることで、位相同期した前記第1信号及び前記第2信号をデジタル信号として出力させる制御部と、を備えている
    位置検出システム。
  7. 距離測定装置から被測定装置までの距離を求める距離測定方法であって、
    前記被測定装置が、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信ステップと、
    前記距離測定装置が、前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信ステップと、
    前記距離測定装置が受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて前記距離測定装置から前記被測定装置までの距離を求める演算ステップと、を含み、
    前記送信ステップは、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部から、前記デジタル変調信号を出力させることで、位相同期した前記第1信号及び前記第2信号をデジタル信号として出力させる制御ステップを含む
    距離測定方法。
  8. 距離測定装置から被測定装置までの距離を求める距離測定方法であって、
    前記被測定装置によって無線送信される、相互に位相同期された所定周波数の第1信号、及び前記第1信号と異なる周波数の第2信号であって、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部から出力されることでデジタル信号として出力されて無線送信される前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信ステップと、
    受信した前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、この位相差に基づいて自装置から前記被測定装置までの距離を求める演算ステップと、を含む
    距離測定方法。
  9. 互いの位相差に基づいて距離測定装置から被測定装置までの距離を求めるための所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを前記被測定装置から前記距離測定装置へ送信する送信方法であって、
    前記第1信号と、前記第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信ステップを含み、
    前記送信ステップは、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部から、前記デジタル変調信号を出力させることで、位相同期した前記第1信号及び前記第2信号をデジタル信号として出力させる制御ステップを含む
    送信方法。
  10. 被検出装置の位置を検出する位置検出方法であって、
    前記被検出装置が、所定周波数の第1信号と、前記第1信号と異なる周波数の第2信号とを、相互に位相を同期させて無線送信する送信ステップと、
    前記被検出部までの距離を測定する複数の距離測定部が前記第1信号及び前記第2信号を受信する受信ステップと、
    前記複数の距離測定部それぞれにより受信された前記第1信号と、前記第2信号との位相差を求め、これら位相差に基づいて各距離測定部から前記被検出装置までの距離を求める演算ステップと、
    前記複数の距離測定部それぞれが測定した前記複数の距離測定部から前記被検出装置までの距離に基づいて前記被検出装置の位置を検出する検出ステップとを含み、
    前記送信ステップは、前記第1信号及び前記第2信号をΔΣ変調することによって得られたデジタル変調信号を出力するための信号パターンを記憶したメモリ部から、前記デジタル変調信号を出力させることで、位相同期した前記第1信号及び前記第2信号をデジタル信号として出力させる制御ステップを含む
    位置検出方法。
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