JP6297202B2 - 手順抽出システム - Google Patents

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Description

本発明は、例えば空調設備のような設備機器の異常診断等の際に、設備機器の運転状態を作業者が分析した手順の中から、少なくとも一部の手順を抽出するための手順抽出システムに関するものである。
例えば空調設備のような設備機器では、様々なセンサを使用して設備機器の運転状態に関するデータ(以下、「運転データ」と称する)が収集され、収集された運転データは管理システム等の記憶装置に記憶される。設備機器に故障等の異常が発生した場合、例えばエンジニア等の作業者が、記憶装置に記憶された運転データを使用して設備機器の運転状態を分析し、異常が発生した原因を特定する。
従来、エンジニアが過去に対策を実施した異常事例及び実施した対策をデータベースに保存しておき、後の設備機器の異常診断に使用する技術があった。この技術では、過去の異常事例においてエンジニアが実施した診断手順、即ち、設備機器の運転状態を分析した手順を保存しておく。(例えば、特許文献1参照)
特開2013−41448号公報(図17等)
エンジニアが設備機器の運転状態を分析する際には、設備機器に異常が発生した原因を特定するまでに、多くの工程を経なければならない場合がある。この場合、エンジニアが実施した分析手順の中には、異常の原因特定に関係があった工程と、結果として関係がなかった工程と、が含まれる。したがって、上記の技術において、エンジニアが実施した手順の全工程をデータベースに保存すると、異常の原因特定に関係がなかった工程まで保存されることになり、後にデータベースに保存された情報を参照した際に、過去の事例を参考にしているにもかかわらず、過去と同様に無駄な手順を経てしまう可能性があるという問題があった。一方で、エンジニアが手作業で、異常の原因特定に関係があった工程のみを抽出してデータベースに保存することも可能ではあるが、エンジニアの作業量が多くなってしまうという問題があった。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、作業者(エンジニア)が実施した分析手順の中から、異常の原因特定に関係があった手順(工程)を抽出することができる手順抽出システムを提供することを目的とする。
本発明に係る手順抽出システムは、設備機器の運転状態に関するデータである運転データを使用して作業者が設備機器の運転状態を分析した手順を、記憶する分析ログ記憶部と、運転データを使用してグラフを作成するグラフ作成部と、グラフ内の少なくとも一部の領域を指定する領域指定部と、分析ログ記憶部に記憶された手順に含まれる工程の中から、領域指定部によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程を抽出する出力工程抽出部と、を備えるものである。
本発明に係る手順抽出システムによれば、分析ログ記憶部に記憶された手順に含まれる工程の中から、領域指定部によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程を抽出する出力工程抽出部を備えたことにより、作業者が実施した分析手順の中から、設備機器の異常の原因特定に関係があった工程を抽出することできる。よって、作業者の作業量を減らすことができる。
本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムのハードウェア構成図である。 本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作を含む手順抽出方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作を含む手順抽出方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作例1において作業者が実施した分析手順を示す図である。 動作例1において分析ログ記憶部に記憶された、作業者が実施した分析手順の例である。 動作例1においてデータ変換部から出力されるテキストの例である。 本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作例2において作業者が実施した分析手順を示す図である。 動作例2において分析ログ記憶部に記憶された、作業者が実施した分析手順の例である。 動作例2においてデータ変換部から出力されるテキストの例である。
実施の形態1.
まず、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの機能を説明する。図1は、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの機能ブロック図である。
運転データ記憶部1は、設備機器に設けられた各種センサが収集した設備機器の運転状態に関するデータ(運転データ)を記憶する。センサによって収集された運転データ(「プリミティブデータ」ともいう)は、有線または無線の通信によって運転データ記憶部1に送られ、記憶される。
設備機器としては、例えば、空調設備、発電設備、熱供給設備、通信設備、機械設備等が想定されるが、ここでは、一例として空調設備の場合について説明する。空調設備とは、空気調和機の室外機、室内機およびコントローラー等で構成されるシステムである。
また、本発明が適用される場面としては、例えば、設備機器の保守点検、異常診断、運用診断等が想定されるが、ここでは、一例として異常診断の場合について説明する。
空調設備において、センサによって収集される運転データとしては、例えば、冷媒の温度、冷媒の圧力、空調設備の消費電力、外気温度、室内温度、電気部品を流れる電流、電気部品に印加される電圧等が挙げられる。
分析ログ記憶部2は、作業者が運転データを使用して空調設備の運転状態を分析した手順を記憶する。具体的には、作業者が異常診断の際に実施した分析手順の各工程が、実施されるたびに、当該工程での具体的な作業内容と当該工程が実施された時刻の情報とが関連付けられて分析ログ記憶部2に記憶される。
生成データ記憶部3は、生成された生成データを記憶する。ここで、生成データとは、2つ以上の運転データを使用して、具体的には演算して、生成されたデータのことをいう。尚、運転データと生成データとを演算して生成されたデータ、および、2つ以上の生成データを演算して生成されたデータも、結果として、2つ以上の運転データを演算して(使用して)生成されていると言えるので、生成データである。
データ指定部4は、作業者からの入力を受けて、グラフ作成するため、または、生成データを生成するために使用するデータを指定する。
演算式指定部5は、作業者からの入力を受けて、生成データを生成するために使用する演算式を指定する。
データ演算部6は、運転データ記憶部1または生成データ記憶部3からデータを読み出して、演算式指定部5から指定された演算式を用いて、生成データを生成する。データ演算部6によって生成された生成データは、生成データ記憶部3へ送られる。
入力線指定部7は、作業者からの入力を受けて、グラフ内に書き込まれるべき閾値を示す線を表す数式を指定する。ここで、閾値とは、例えば、作業者が、「データXがmより大きくなると異常の原因になる」という知見を持っている場合の、「m」のことである。例えば閾値mが数値の場合は、指定される数式は、グラフの縦軸を「y」とすると、「y=m」となる。指定されうる閾値mを示す線としては、「y=m」のようなグラフの横軸に平行な直線に限らず、傾きを持った直線でもよいし、曲線でもよい。
グラフ作成部8は、データ指定部4に指定されたデータの情報に基づいて、運転データ記憶部1または生成データ記憶部3からデータを読み出してグラフ化し、グラフ表示部9に表示させる。また、グラフ作成部8は、入力線指定部7によって指定された閾値を示す線等、グラフ表示部9に表示させるべき情報を、他の機能ブロックから受け取ってグラフ表示部9に表示させる。
グラフ表示部9は、グラフ作成部8から受け取った情報を表示する。
領域抽出部10は、グラフ作成部8によって作成されたグラフを構成する線が当該グラフ内に書き込まれた閾値を示す線よりも上側になる領域と下側になる領域を抽出する。言い換えると、領域抽出部10は、グラフ化されたデータが当該閾値よりも大きい領域と小さい領域を抽出する。
領域指定部11は、作業者からの入力を受けて、領域抽出部10によって抽出された領域の中から、空調設備の異常の原因と考えられる領域を指定する。
出力工程抽出部12は、出力終了点指定部13および出力開始点判定部14を有する。そして、出力工程抽出部12は、分析ログ記憶部2に記憶された分析手順に含まれる工程の中から、出力すべき工程を抽出する。
出力工程抽出部12の出力終了点指定部13は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、出力すべき工程のうちの時系列順の最後にあたる工程を出力終了点として指定する。具体的には、領域指定部11によって領域が指定された工程を出力終了点として指定する。
ここで、出力すべき工程とは、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフに関連する工程のことであり、より具体的には、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程のことである。
出力工程抽出部12の出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、出力すべき工程のうちの時系列順の最初にあたる工程を出力開始点として指定する。具体的には、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程を、出力終了点から時系列と逆順に遡りながら、分析ログ記憶部2に記憶された各工程が、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程であるか否かを判断していく。そして、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程を抽出し、出力工程記憶部15へ送る。そして、抽出された工程のうちの時系列順の最初にあたる工程を出力開始点として指定する。
出力工程記憶部15は、出力開始点判定部14によって抽出された工程を記憶する。
データ変換部16は、出力工程記憶部15からデータを読み出し、テキスト形式に変換して出力する。ここで、出力する形式は、テキストデータを含む電子データでもよいし、当該テキストを紙面に印刷したりディスプレイに表示したりしてもよい。データ変換部16から電子データを出力する場合は、この電子データを、手順抽出システムの外部装置または外部記憶媒体へ出力してもよいし、手順抽出システム内に設けられた記憶装置へ出力してもよい。
次に、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムのハードウェア構成を説明する。図2は、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムのハードウェア構成図である。
入力装置21は、手順抽出システムに対して作業者が各種の情報を入力するために使用されるものである。例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等の、入力インターフェースとなる装置が、入力装置21に相当する。尚、入力装置21は複数設けられてもよい。
出力装置22は、手順抽出システムからの出力を、当該システムの外部に出力するための装置である。例えば、ディスプレイ、プリンタ、外部機器と接続するためのコネクタ等が出力装置22に相当する。タッチパネル付きのディスプレイを使用すれば、入力装置21と出力装置22を兼ねることもできる。尚、出力装置22は複数設けられてもよい。
メモリー23には、運転データ、生成データおよび作業者が運転データを使用して空調設備の運転状態を分析した手順のデータが記憶される。また、メモリー23には、プロセッサ24が実行するプログラム25も記憶されている。
プロセッサ24は、メモリー23に記憶されたプログラム25を読み出して実行する。プログラム25が実行されることにより、手順抽出システムが動作し、各機能が発揮される。
次に、図1の機能ブロック図に示された各機能が、図2のハードウェア構成図に示されたいずれのハードウェアによって実現されるのかを説明する。
データ変換部16からの出力を手順抽出システムの外部へ出力する場合の出力機能およびグラフ表示部9の機能は、出力装置22で実現される。運転データ記憶部1、分析ログ記憶部2、生成データ記憶部3および出力工程記憶部15の機能は、メモリー23によって実現される。データ指定部4、演算式指定部5、入力線指定部7、領域指定部11、データ演算部6、グラフ作成部8、領域抽出部10、出力終了点指定部13および出力開始点判定部14の機能、並びに、データ変換部16のデータ変換の機能は、プログラム25がプロセッサ24で実行されることで実現される。データ指定部4、演算式指定部5、入力線指定部7および領域指定部11は、入力装置21からの入力を受ける部分であり、データ指定部4、演算式指定部5、入力線指定部7および領域指定部11は、入力装置21からの入力を受けると、入力された情報を他の機能ブロックへ送る。
次に、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作を説明する。図3および図4は、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作を含む手順抽出方法を示すフローチャートである。尚、図3内の「A」と図4内の「A」は、図3のフローチャートと図4のフローチャートとが、「A」の部分で繋がっていることを示している。
空調設備に故障等の異常が発生すると、例えばエンジニア等の作業者が、空調設備に異常が発生した原因を特定するために、空調設備の運転状態の分析を開始する。ここで、作業者は、センサによって収集された運転データを使用して、空調設備の運転状態の分析を行う。
S1において、作業者は、空調設備に発生した異常の現象に基づいて、どのようなデータを参照したいかを想定し、生成データを生成するか否かを判断する。生成データを生成する場合は、S2へ進む。生成データを生成しない場合は、S5へ進む。
S2において、作業者は、データ指定部4に対して、生成データを生成するために使用するデータを少なくとも2つ指定する。ここで指定されるデータには、運転データのみが含まれる場合、生成データのみが含まれる場合、運転データと生成データの両方が含まれる場合、がある。データ指定部4は、作業者からの入力を受けて、データ演算部6に対して、生成データを生成するために使用するデータを指定する。
S3において、作業者は、生成データを生成するために使用する演算式を、演算式指定部5に入力する。演算式指定部5は、作業者からの入力を受けて、データ演算部6に対して、生成データを生成するために使用する演算式を指定する。
S4において、データ演算部6は、データ指定部4に指定されたデータの情報に基づいて、運転データが指定された場合は、指定された運転データを運転データ記憶部1から読み出し、生成データが指定された場合は、指定された生成データを生成データ記憶部3から読み出す。そして、データ演算部6は、読み出されたデータと、演算式指定部5によって指定された演算式と、を用いて、生成データを生成する。生成された生成データは、生成データ記憶部3へ送られ、記憶される。
ここで、生成データを生成する工程(S4)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。具体的には、どのデータに対してどのような演算を行って生成データを得たのか、という当該工程での作業内容と、当該工程が実施された時刻の情報と、が関連付けられて記憶される。
S4が終わると、S1へ戻る。
S1において、作業者が生成データを生成しないと判断した場合は、S5へ進む。
S5において、作業者は、データ指定部4に対して、グラフ化するデータを少なくとも1つ指定する。ここで指定されるデータには、運転データのみが含まれる場合、生成データのみが含まれる場合、運転データと生成データの両方が含まれる場合、がある。データ指定部4は、作業者からの入力を受けて、グラフ作成部8に対して、グラフ化するデータを指定する。
S6において、グラフ作成部8は、データ指定部4によって指定されたデータの情報に基づいて、運転データが指定された場合は、指定された運転データを運転データ記憶部1から読み出し、生成データが指定された場合は、指定された生成データを生成データ記憶部3から読み出す。そして、グラフ作成部8は、読み出されたデータのグラフを作成し、グラフ表示部9に表示させる。データ指定部4によって複数のデータが指定された場合、グラフ作成部8は、各データをそれぞれグラフ化し、グラフ表示部9に、複数のグラフを重ね合わせて表示させる。
ここで、グラフを作成する工程(S6)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。具体的には、どのデータのグラフを作成して表示したのか、という当該工程での作業内容と、当該工程が実施された時刻の情報と、が関連付けられて記憶される。
S7において、作業者は、S6で作成されたグラフ内に閾値を示す線を書き込むか否かを、判断する。閾値を示す線を書き込む場合は、S8へ進む。閾値を示す線を書き込まない場合は、S1へ戻る。
S8において、作業者は、グラフ内に書き込みたい閾値を示す線の情報を、入力線指定部7に入力する。具体的には、閾値の値を入力してもよいし、値に限らず、直線や曲線を示す数式を入力してもよい。入力線指定部7は、作業者からの入力を受けて、グラフ作成部8に対して、グラフ内に書き込むべき線を指定する。グラフ作成部8は、入力線指定部7によって指定された線をグラフ内に書き込み、グラフ表示部9に表示させる。
ここで、グラフ内に閾値を示す線を書き込む工程(S8)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。具体的には、どのグラフに、どんな閾値を示す線を書き込まれたか、という当該工程での作業内容と、当該工程が実施された時刻の情報と、が関連付けられて記憶される。
S9において、領域抽出部10は、グラフを構成する線がグラフ内に書き込まれた閾値を示す線よりも上側になる領域と下側になる領域を抽出する。言い換えると、領域抽出部10は、グラフ化されたデータが当該閾値よりも大きい領域と小さい領域を抽出する。そして、領域抽出部10は、抽出された領域の当該グラフ内における位置情報を、グラフ作成部8へ送る。グラフ作成部8は、領域抽出部10から受け取った位置情報に基づいて、抽出された各領域に対して、例えば操作ボタンのアイコン(以下、「操作アイコン」と称する)を表示するよう、グラフ表示部9に命令する。
作業者は、この操作アイコンを、クリックしたりタッチパネル上でタッチしたりすることによって、各領域を選択(指定)することができる。作業者がこの操作アイコンを操作すると、その操作内容が領域指定部11へ送られる。
S10において、作業者は、領域抽出部10によって抽出された各領域が、空調設備に異常が発生した原因に関連するか否かを判断する。例えば、作業者が「データXがmより大きくなると異常の原因になる」という知見を持っている場合、作業者は、データXがmより大きくなる領域、即ち、データXのグラフを構成する線が閾値mを示す線よりも上側になる領域が、空調設備の異常の原因であると判断する。当該グラフ内に、空調設備の異常の原因であると考えられる領域がある場合はS11へ進み、無い場合はS1へ戻る。
S11において、作業者は、空調設備の異常の原因であると考えられる領域に表示されている操作アイコンを操作する。すると、領域指定部11は、当該領域を、空調設備の異常の原因として指定する。ここで指定される領域の数は1つでもよいし、2つ以上であってもよい。このように、領域指定部11は、作業者からの入力を受けて、グラフ作成部8に対して、空調設備の異常の原因と考えられる領域を指定する。グラフ作成部8は、当該領域が指定されたことを表示するよう、グラフ表示部9に命令を送る。
ここで、空調設備の異常の原因と考えられる領域を指定する工程(S11)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。具体的には、どのデータのグラフ内の、どの領域が、異常の原因と考えられると判断されたか、という当該工程での作業内容と、当該工程が実施された時刻の情報と、が関連付けられて記憶される。
以下では、S11で指定された領域を「領域P」と称し、領域Pを含むグラフを「グラフQ」と称する。
S11が実施されたことが分析ログ記憶部2に記憶された後、S12において、グラフ作成部8は、領域指定部11によって領域Pが指定されたという情報を出力工程抽出部12へ送る。出力工程抽出部12の出力終了点指定部13は、領域Pが指定されたという情報を受け取ると、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、領域指定部11によって領域Pが指定された工程(S11)を出力終了点として指定する。さらに、出力終了点指定部13は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、出力終了点として指定された工程を抽出し、出力候補の工程として出力工程記憶部15に記憶しておく。
S13において、出力工程抽出部12の出力開始点判定部14は、領域指定部11によって指定された領域Pを含むグラフQが、生成データのグラフであるか、運転データのグラフであるか、を判定する。グラフQが、生成データのグラフである場合はS14へ進み、運転データのグラフである場合はS17へ進む。
以下では、グラフQが、生成データのグラフである場合、当該生成データを「生成データZ」と称する。
S14において、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程を、出力終了点から時系列と逆順に遡る。そして、グラフQを作成するために要した工程のいずれかに辿り着くと遡りを止める。ここで、グラフQが生成データのグラフであることから、グラフQを作成するために要した工程とは、言い換えると、生成データZを生成するために要した工程ということができる。さらに言い換えると、生成データZを生成するために要した工程とは、生成データZを生成するために使用された演算式の情報を含んでいる工程ということができる。
ここで、一例として、生成データZが、生成データXおよびYを用いて、Z=X−Yで表され、生成データXが、運転データAおよびBを用いて、X=A−Bで表され、生成データYが、運転データCおよびDを用いて、Y=C−Dで表される場合を想定する。この場合、「生成データZを生成するために要した工程」とは、生成データを生成する工程(S4)であって、「X−Y」の演算を行って生成データZを生成した工程、「C−D」の演算を行って生成データYを生成した工程、および、「A−B」の演算を行って生成データXを生成した工程のことを指す。S14では、これらのうちのいずれかの工程に辿り着いたときに遡りを止める。例えば、作業者が、生成データX、生成データY、生成データZの順に、それぞれの生成データを生成する工程を行っていた場合、分析ログ記憶部2に記憶された工程を、出力終了点から時系列と逆順に遡ると、最初に、生成データZを生成した工程に辿り着く。
S15において、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、S14で辿り着いた工程を抽出し、出力候補の工程として出力工程記憶部15に記憶する。
S16において、出力開始点判定部14は、出力工程記憶部15に記憶された工程に含まれた演算式の情報を取得し、当該演算式の情報に基づいて、生成データZを運転データ同士の演算のみで表すことが可能であるかを判定する。この時点で生成データZを運転データのみで表すことが可能であればS17へ進み、不可能であればS14へ戻る。以降、S16において「可能」と判断されるまで、S14からS16を繰り返す。このように、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の遡るとともに、出力候補の工程に含まれた演算式の情報を取得し、生成データZを、運転データ同士の演算のみで表すことができるようになるまで、上記のような分析ログ記憶部2に記憶された工程を遡って演算式の情報を取得する作業を行う。
ここで、上記の例を用いて説明する。1回目のS16の時点では、出力開始点判定部14によって出力工程記憶部15に抽出された工程は、「X−Y」の演算を行って生成データZを生成した工程のみである。XもYも生成データであるが、この時点では、これまでに出力工程記憶部15に抽出された工程を参照しても、XとYを運転データで表すことはできない。よって、S14へ戻り、分析ログ記憶部2に記憶された工程を遡ることを再開する。次に「生成データZを生成するために要した工程」に辿り着くのは、「C−D」の演算を行って生成データYを生成した工程に辿り着いたときである。ここで、S15へ進み、当該工程も出力工程記憶部15に抽出され、S16へ進む。この時点で出力工程記憶部15に記憶された工程を参照すると、「Z=X−Y=X−(C−D)」と表せることが分かるが、まだ生成データZを運転データのみで表すことは不可能であるため、S14へ戻る。再度、分析ログ記憶部2に記憶された工程を遡ることを再開すると、次に「生成データZを生成するために要した工程」に辿り着くのは、「A−B」の演算を行って生成データXを生成した工程に辿り着いたときである。ここで、S15へ進み、当該工程も抽出され、S16へ進む。この時点で出力工程記憶部15に抽出されて記憶された工程を参照すると、「Z=X−Y=(A−B)−(C−D)」と表せることが分かる。つまり、生成データZを運転データのみで表すことが可能となる。よって、S17へ進む。
S17は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、出力開始点を指定する工程である。
まず、S13からS14、S15およびS16を経てS17へ進んだ場合、つまり、グラフQが、生成データのグラフである場合について説明する。S16において、出力開始点判定部14によって、生成データZを運転データ同士の演算のみで表すことが可能と判定されると、出力開始点判定部14は、グラフQを生成するために要した工程、即ち、生成データZを生成するために使用された演算式の情報を含んでいる工程のうちの最初の工程(実施された時刻が最も早い工程)を出力開始点として指定し、分析ログ記憶部2に記憶された工程をこれ以上遡ることを止める。言い換えると、出力開始点判定部14は、この時点で出力工程記憶部15に記憶されている工程のうち最後に記憶された工程を出力開始点として指定する。
次に、S13から直接S17へ進んだ場合、つまり、グラフQが運転データのグラフである場合について説明する。出力開始点判定部14は、S12で出力終了点として指定された工程、即ち、領域指定部11によって領域Pが指定された工程を出力開始点として指定する。つまり、出力終了点と出力開始点が一致する。
その後、S18へ進む。これ以降は、S13からS14、S15およびS16を経てS17へ進んだ場合とS13から直接S17へ進んだ場合で共通である。S18において、データ変換部16は、出力工程記憶部15に記憶されている工程のデータを読み出す。
S19において、データ変換部16は、出力工程記憶部15から読み出したデータを、テキスト形式に変換して出力する。
次に、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの具体的な動作例について説明する。
まず、動作例1について説明する。図5は、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作例1において作業者が実施した分析手順を示す図である。尚、図5の(a)〜(d)は時系列順に並んでいる。図6は、動作例1において分析ログ記憶部2に記憶された、作業者が実施した分析手順の例である。図7は、動作例1においてデータ変換部16から出力されるテキストの例である。
まず、S1において、作業者は、生成データを生成しないと判断し、S5へ進む。S5において、作業者は、データ指定部4に対して、グラフ化するデータとして運転データAを指定する。データ指定部4は、作業者からの入力を受けて、グラフ作成部8に対して、運転データAを指定する。S6において、グラフ作成部8は、運転データAを運転データ記憶部1から読み出してグラフ化し、グラフ表示部9に表示させる。これにより図5(a)のグラフが表示される。ここで、図6に示すように、運転データAのグラフを作成する工程(S6)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。
次に、S7において、作業者は、S6で作成された運転データAのグラフ内に閾値を示す線を書き込まないと判断し、S1へ戻る。以下、同様にS1、S5、S6およびS7を経てS1へ戻る作業を繰り返し、運転データBのグラフおよび運転データCのグラフを作成し、グラフ表示部9に表示させる。これにより、図5(b)および図5(c)のグラフが順に表示される。図6に示すように、運転データBのグラフを作成する工程および運転データCのグラフを作成する工程が実施されたことが、それぞれ分析ログ記憶部2に記憶される。
次に、運転データCのグラフを作成および表示したS6の後、S7からS1へ戻ったときに、S1において、作業者は、生成データを生成することを決め、S2へ進む。S2において、作業者は、データ指定部4に対して、生成データを生成するために使用するデータとして、運転データBおよび運転データCを指定する。S3において、作業者は、生成データを生成するために使用する演算式として、運転データBから運転データCを引き算することを指定する。S4において、データ演算部6は、運転データBおよび運転データCを運転データ記憶部1から読み出し、演算式指定部5から指定された演算式を用いて演算を行い、生成データKを生成する。生成データKは、生成データ記憶部3へ送られ、記憶される。ここで、図6に示すように、生成データKを生成する工程(S4)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。S4の次は、S1へ進む。
次に、S1、S5およびS6を経て生成データKのグラフを作成してグラフ表示部9に表示する。これにより、図5(d)のように、生成データKのグラフが表示される。ここで、図6に示すように、生成データKのグラフを作成する工程(S6)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。
次に、S7において、作業者は、S6で作成された生成データKのグラフ内に閾値を示す線を書き込むことを決め、S8へ進む。S8において、作業者は、閾値mの値を入力線指定部7に入力する。そして、入力線指定部7は、作業者からの入力を受けて、グラフ作成部8に対して、グラフ内に書き込むべき線の情報として、閾値mを指定する。グラフ作成部8は、閾値mを示す線を、生成データKのグラフ内に書き込み、グラフ表示部9に表示させる。これにより、図5(d)のように、生成データKのグラフ内に、閾値mを示す線が表示される。ここで、図6に示すように、生成データKのグラフ内に閾値mを示す線を書き込む工程(S8)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。
次に、S9において、領域抽出部10は、生成データKのグラフを構成する線が閾値mを示す線よりも上側になる領域と下側になる領域を抽出する。そして、領域抽出部10は、抽出された領域の当該グラフ内での位置情報を、グラフ作成部8へ送る。グラフ作成部8は、領域抽出部10から受け取った位置情報に基づいて、抽出された各領域に対して、操作アイコンを表示するよう、グラフ表示部9に命令する。これにより、図5(d)のように、生成データKのグラフ内に、操作アイコンi1およびi2が表示される。
次に、S10において、作業者は、領域抽出部10によって抽出された各領域が、空調設備に異常が発生した原因に関連するか否かを判断する。ここで、作業者は、「生成データKがmより大きくなると異常の原因になる」という知見を持っており、生成データKが閾値mより大きくなる領域Rを図5(d)内に見つけて、S11へ進む。
S11において、作業者は、空調設備の異常の原因であると考えられる領域Rに表示されている操作アイコンi1を操作することで、領域Rを、空調設備の異常の原因として指定する。領域指定部11は、作業者からの操作アイコンi1への入力を受けて、グラフ作成部8に対して、領域Rを指定する。グラフ作成部8は、領域Rが指定されたことを表示するよう、グラフ表示部9に命令を送る。ここで、図6に示すように、空調設備の異常の原因と考えられる領域を指定する工程(S11)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。
次に、S12において、グラフ作成部8は、領域指定部11によって領域Rが指定されたという情報を出力工程抽出部12へ送る。出力工程抽出部12の出力終了点指定部13は、領域Rが指定されたという情報を受け取ると、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、領域指定部11によって領域Rが指定された工程(S11)を出力終了点として指定する。さらに、出力終了点指定部13は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、出力終了点として指定された工程(S11)を、抽出し、出力候補の工程として出力工程記憶部15にする。
次に、S13において、出力工程抽出部12の出力開始点判定部14は、領域指定部11によって指定された領域Rを含むグラフ、即ち、生成データKのグラフが、生成データのグラフであるか、運転データのグラフであるか、を判定する。ここで、生成データKは生成データであるため、S14へ進む。
次に、S14において、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程を、出力終了点から時系列と逆順に遡る。そして、生成データKを生成した工程(S4)に辿り着くと遡りを止める。S15において、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、S14で辿り着いた生成データKを生成した工程(S4)を抽出し、出力候補の工程として出力工程記憶部15に記憶する。
次に、S16において、出力開始点判定部14は、出力工程記憶部15に記憶された、生成データKを生成した工程(S4)に含まれた演算式の情報を取得し、生成データKを運転データのみで表すことが可能であるかを判定する。ここで、演算式の情報によれば、生成データKは、運転データBと運転データCを用いて、「K=B−C」と表すことができるので、S17へ進む。
次に、S17において、出力開始点判定部14は、この時点で出力工程記憶部15に記憶されている工程のうち最後に記憶された工程を出力開始点として指定し、分析ログ記憶部2に記憶された工程をこれ以上遡ることを止める。ここでは、出力工程記憶部15には、生成データKを生成した工程(S4)と、領域指定部11によって領域Rが指定された工程(S11)と、が記憶されており、これらのうち、最後に記憶された工程は、生成データKを生成した工程(S4)である。よって、出力開始点判定部14は、生成データKを生成した工程(S4)を出力開始点として指定する。
次に、S18において、データ変換部16は、出力工程記憶部15に記憶されている工程のデータ、即ち、生成データKを生成した工程(S4)および領域指定部11によって領域Rが指定された工程(S11)のデータを読み出す。
S19において、データ変換部16は、出力工程記憶部15から読み出したデータを、テキスト形式に変換して出力する。ここで、図7に示されるテキストデータが、データ変換部16から出力される。
次に、動作例2について説明する。図8は、本発明の実施の形態1に係る手順抽出システムの動作例2において作業者が実施した分析手順を示す図である。尚、図8の(a)〜(g)は時系列順に並んでいる。図9は、動作例2において分析ログ記憶部2に記憶された、作業者が実施した分析手順の例である。図10は、動作例2においてデータ変換部16から出力されるテキストの例である。
まず、S1〜S7の中から必要な工程を実施し、運転データDのグラフを作成し、運転データEのグラフを作成し、運転データDから運転データEを引き算して生成データLを生成し、生成データLのグラフを作成し、運転データFのグラフを作成し、運転データGのグラフを作成し、運転データFから運転データGを引き算して生成データMを生成し、生成データMのグラフを作成し、生成データLから生成データMを引き算して生成データNを生成し、生成データNのグラフを作成する。以上により、図8(a)〜(f)のグラフが順に表示され、その後、図8(g)の生成データNのグラフが表示される。詳細動作は動作例1と同様であるため説明を省略する。
次に、S7において、作業者は、S6で作成された生成データNのグラフ内に閾値nを示す線を書き込むことを決め、S8へ進む。次に、動作例1と同様に、S8およびS9を実施する。これにより、図8(g)のように、生成データNのグラフ内に、操作アイコンi3およびi4が表示される。
次に、S10において、作業者は、領域抽出部10によって抽出された各領域が、空調設備に異常が発生した原因に関連するか否かを判断する。ここで、作業者は、「生成データNがnより大きくなると異常の原因になる」という知見を持っており、生成データNが閾値nより大きくなる領域Sを図8(g)内に見つけて、S11へ進む。
S11において、作業者は、空調設備の異常の原因であると考えられる領域Sに表示されている操作アイコンi3を操作することで、領域Sを、空調設備の異常の原因として指定する。領域指定部11は、作業者からの操作アイコンi3への入力を受けて、グラフ作成部8に対して、領域Sを指定する。グラフ作成部8は、領域Sが指定されたことを表示するよう、グラフ表示部9に命令を送る。ここで、図9に示すように、空調設備の異常の原因と考えられる領域を指定する工程(S11)が実施されたことが、分析ログ記憶部2に記憶される。
次に、S12において、グラフ作成部8は、領域指定部11によって領域Sが指定されたという情報を出力工程抽出部12へ送る。出力工程抽出部12の出力終了点指定部13は、領域Sが指定されたという情報を受け取ると、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、領域指定部11によって領域Sが指定された工程(S11)を出力終了点として指定する。さらに、出力終了点指定部13は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、出力終了点として指定された工程(S11)を、抽出し、出力候補の工程として出力工程記憶部15にする。
次に、S13において、出力工程抽出部12の出力開始点判定部14は、領域指定部11によって指定された領域Sを含むグラフ、即ち、生成データNのグラフが、生成データのグラフであるか、運転データのグラフであるか、を判定する。ここで、生成データNは生成データであるため、S14へ進む。S15において、出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程の中から、S14で辿り着いた生成データNを生成した工程(S4)を抽出し、出力候補の工程として出力工程記憶部15に記憶する。
次に、S16において、出力開始点判定部14は、出力工程記憶部15に記憶された、生成データNを生成した工程(S4)に含まれた演算式の情報を取得し、生成データNを運転データのみで表すことが可能であるかを判定する。ここで、演算式の情報によれば、生成データNは、生成データLと生成データMを用いて、「N=L−M」と表すことができるが、この時点では、これまでに出力工程記憶部15に記憶された工程に含まれる演算式の情報を参照しても、生成データLと生成データMを運転データで表すことはできない。
よって、S14へ戻り、分析ログ記憶部2に記憶された工程を遡ることを再開する。次に、「F−G」の演算を行って生成データMを生成した工程に辿り着き、S15を経てS16へ進むが、この時点でも「N=L−M=L−(F−G)」と表せるに過ぎず、まだ生成データNを運転データのみで表すことは不可能である。よって、S14へ戻る。
再度、分析ログ記憶部2に記憶された工程を遡ることを再開すると、次に「D−E」の演算を行って生成データLを生成した工程に辿り着き、S15を経てS16へ進む。この時点で出力工程記憶部15に抽出されて記憶された工程を参照すると、「N=L−M=(D−E)−(F−G)」と表せることが分かる。つまり、生成データNを運転データのみで表すことが可能となる。よって、S17へ進む。
次に、S17において、出力開始点判定部14は、この時点で出力工程記憶部15に記憶されている工程のうち最後に記憶された工程を出力開始点として指定し、分析ログ記憶部2に記憶された工程をこれ以上遡ることを止める。ここでは、出力工程記憶部15には、生成データLを生成した工程(S4)と、生成データMを生成した工程(S4)と、生成データNを生成した工程(S4)と、領域指定部11によって領域Sが指定された工程(S11)と、が記憶されており、これらのうち、最後に記憶された工程は、生成データLを生成した工程(S4)である。よって、出力開始点判定部14は、生成データLを生成した工程(S4)を出力開始点として指定する。
次に、S18において、データ変換部16は、出力工程記憶部15に記憶されている工程のデータ、即ち、生成データLを生成した工程(S4)および領域指定部11によって領域Sが指定された工程(S11)のデータを読み出す。
S19において、データ変換部16は、出力工程記憶部15から読み出したデータを、テキスト形式に変換して出力する。ここで、図10に示されるテキストデータが、データ変換部16から出力される。
本発明の実施の形態1では、以上のように、運転データを使用して作業者が空調機器の運転状態を分析した手順を記憶する分析ログ記憶部2と、運転データを使用してグラフを作成するグラフ作成部8と、グラフ内の少なくとも一部の領域を指定する領域指定部11と、分析ログ記憶部2に記憶された手順に含まれる工程の中から、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程を抽出する出力工程抽出部12と、を備えたことにより、作業者が実施した分析手順の中から、空調機器の異常の原因特定に関係があった工程を抽出することができる。よって、作業者の作業量を減らすことができる。
出力工程抽出部12によって抽出された工程の情報を利用すれば、作業者による作業報告書の作成の負担を減らすことができる。この場合は、出力工程抽出部12によって抽出された工程の情報をテキスト形式の情報で出力することが好ましい。
また、出力工程抽出部12が、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフが生成データのグラフである場合、生成データを生成するために使用された演算式の情報を含んでいる工程が、領域指定部11によって指定された領域が含まれるグラフを作成するために要した工程であると判定する出力開始点判定部14、を備えたことにより、空調機器の異常の原因特定に関係があった工程を容易に過不足なく抽出できる。
さらに、領域指定部11によってどの領域が指定されたのか、という情報を利用すれば、グラフのどの部分が異常の原因特定に関係があるかが分かるので、作業者による作業報告書の作成の負担をより減らすことができる。
出力開始点判定部14は、分析ログ記憶部2に記憶された工程を、領域指定部11によって領域が指定された工程から時系列の逆順に遡るとともに、分析ログ記憶部2に記憶された工程から、生成データを生成するために使用された演算式の情報を取得し、取得した演算式の情報に基づいて、生成データを、運転データ同士の演算のみで表すことができるようになるまで、分析ログ記憶部2に記憶された工程を遡ることを続けることによって、空調機器の異常の原因特定に関係があった工程を容易に過不足なく抽出できる。
グラフ内に書き込む閾値を示す線を表す数式を指定する入力線指定部7と、グラフを構成する線が、グラフ内に書き込まれた閾値を示す線よりも上側になる領域および下側になる領域、を抽出する領域抽出部10と、を備え、領域指定部11が、領域抽出部10によって抽出された領域の中から、少なくも1つの領域を指定することにより、作業者の操作性を向上させることができる。
1 運転データ記憶部
2 分析ログ記憶部
3 生成データ記憶部
4 データ指定部
5 演算式指定部
6 データ演算部
7 入力線指定部
8 グラフ作成部
9 グラフ表示部
10 領域抽出部
11 領域指定部
12 出力工程抽出部
13 出力終了点指定部
14 出力開始点判定部
15 出力工程記憶部
16 データ変換部
21 入力装置
22 出力装置
23 メモリー
24 プロセッサ
25 プログラム

Claims (4)

  1. 設備機器の運転状態に関するデータである運転データを使用して作業者が前記設備機器の運転状態を分析した手順を、記憶する分析ログ記憶部と、
    前記運転データを使用してグラフを作成するグラフ作成部と、
    作業者からの入力を受けて、前記グラフ内の少なくとも一部の領域を前記設備機器の異常の原因と考えられる領域として指定する領域指定部と、
    前記分析ログ記憶部に記憶された前記手順に含まれる工程の中から、前記領域指定部によって指定された前記領域が含まれる前記グラフを作成するために要した工程を抽出する出力工程抽出部と、
    を備えた手順抽出システム。
  2. 前記出力工程抽出部は、
    前記領域指定部によって指定された前記領域が含まれる前記グラフが生成データのグラフである場合、前記生成データを生成するために使用された演算式の情報を含んでいる工程が、前記領域指定部によって指定された前記領域が含まれる前記グラフを作成するために要した工程であると判定する判定部
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の手順抽出システム。
  3. 前記判定部は、
    前記分析ログ記憶部に記憶された前記工程を、前記領域指定部によって前記領域が指定された工程から時系列の逆順に遡るとともに、前記分析ログ記憶部に記憶された前記工程から前記演算式の情報を取得し、
    取得した前記演算式の情報に基づいて、前記生成データを、前記運転データ同士の演算のみで表すことができるようになるまで、前記分析ログ記憶部に記憶された前記工程を遡ることを続ける
    ことを特徴とする請求項2に記載の手順抽出システム。
  4. 前記グラフ内に書き込む線を表す数式を指定する入力線指定部と、
    前記グラフを構成する線が、前記グラフ内に書き込まれた前記線よりも上側になる領域および下側になる領域、を抽出する領域抽出部と、
    を備え、
    前記領域指定部は、前記領域抽出部によって抽出された前記領域の中から、少なくも1つの領域を指定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の手順抽出システム。
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