JP4873985B2 - 設備機器用故障診断装置 - Google Patents

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Description

この発明は、発電設備、熱供給設備、通信設備、空調設備、機械設備などの設備機器の保守点検あるいは故障診断あるいは運用診断を行なう設備機器用故障診断装置関するものである。
一般に、空気調和機のような設備機器の故障診断においては、設備機器に造詣の深い熟練者の知識をベースとしたエキスパートシステムが広く用いられている。これは、熟練者の故障診断に対するノウハウから、不具合現象と故障原因とを対応付けた「if-then」型の診断ルールを書き下し、設備機器において検出された不具合現象と上記診断ルールを照らし合わせることで診断結果として故障原因を導き出すものである。十分な知識を蓄積することができれば、専門外の人間にも熟練者と同等な診断を行なうことができる。特許文献1の実施例では、「if-then」型での診断結果と物理モデルを比較することで、より信頼のおける診断結果を出力している。
一方、過去の事例から複雑な問題を解決させる研究が知識工学の分野で為されている。たとえば、特許文献2にみられるようなニューラルネットを用いた神経回路モデルを学習することで故障を診断する方式がある。
特開平8−202444(図1,段落0020) 特開平7−200702(図1,段落0007〜0008)
上記特許文献1に記載の「if-then」型の診断ルールに基づいた診断では、あらゆる故障原因を検出するため膨大な数の診断ルールが必要であり、ノウハウを抽出し診断ルールを作成する負担が大きくなる。
とくに診断ルール数増加に伴い診断ルール変更を行った場合に負担が増える。したがって個々の診断ルールの診断精度の可否判断をし、取捨選択、統合、変更を支援する機能が重要になる。
上記特許文献2に記載の事例データに基づいた診断では、例えばニューラルネットを用いた診断では、充分な事例データ数があれば診断精度が高くなるが、現実には事例データ不足になりがちであり、故障原因によって事例データ獲得数が偏りがちで得手不得手ができてしまう。
このような故障原因ごとの得手不得手はルールベース診断方式、事例ベース診断方式のいずれの診断方式にもある。
本発明はこのような問題を解決するために為されたものであり、その目的は広範囲の故障原因検出と個々の診断方式の開発作業の負担軽減と診断精度の向上を図る設備機器用故障診断装置提供することである。
本発明では得手不得手を互いに補うため、複数の診断方式を組合せた診断を行なう。このような設備機器用故障診断装置には個々の診断方式からの診断結果を統合する仕組みが必要である。
本発明による設備機器用故障診断装置は、設備機器の運転状態を計測する少なくとも1つの計測手段と、この計測手段の測定結果(以下、運転モニタデータという)を、予め設定される所定の診断ルールに基づいて解析し、該解析結果のうち、設備機器の故障原因の確信度が所定の閾値以上の故障原因候補とその確信度を、第1の故障原因候補群として出力するルールベース診断手段と、運転モニタデータを、予め記憶された事例データとの類似判定に基づいて解析し、該解析結果のうち、設備機器の故障原因の確信度が所定の閾値以上の故障原因候補とその確信度を、第2の故障原因候補群として出力する事例ベース診断手段と、ルールベース診断手段及び事例ベース診断手段の各々が出力した故障原因候補群を統合して総診断結果を出力する統合手段とを備え、統合手段は、ルールベース診断手段及び事例ベース診断手段の信頼度の大小に基づいて、ルールベース診断手段及び事例ベース診断手段に優先順位を付けるものであって、優先度の高い方の診断手段を第1の診断手段とし、優先度の低い方の診断手段を第2の診断手段とするとき、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に、所定の数を下回る数の故障原因候補が含まれている場合には、第1の診断手段が出力する故障原因候補群及び該故障原因候補群に対応する確信度をそのまま総診断結果として出力し、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に、所定の数以上の故障原因候補が含まれ、且つ、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれる故障原因候補と同じ故障原因候補が、第2の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれる場合には、同じ故障原因候補のみに基づいて総診断結果を出力し、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に、所定の数以上の故障原因候補が含まれ、且つ、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれる故障原因候補と同じ故障原因候補が、第2の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれていない場合には、第1の診断手段が出力する故障原因候補群及び該故障原因候補群に対応する確信度をそのまま総診断結果として出力するものである。
本発明による設備機器用故障診断装置は、設備機器の運転状態を計測する少なくとも1つの計測手段と、この計測手段の測定結果(以下、運転モニタデータという)を、予め設定される所定の診断ルールに基づいて解析し、該解析結果のうち、設備機器の故障原因の確信度が所定の閾値以上の故障原因候補とその確信度を、第1の故障原因候補群として出力するルールベース診断手段と、運転モニタデータを、予め記憶された事例データとの類似判定に基づいて解析し、該解析結果のうち、設備機器の故障原因の確信度が所定の閾値以上の故障原因候補とその確信度を、第2の故障原因候補群として出力する事例ベース診断手段と、ルールベース診断手段及び事例ベース診断手段の各々が出力した故障原因候補群を統合して総診断結果を出力する統合手段とを備え、統合手段は、ルールベース診断手段及び事例ベース診断手段の信頼度の大小に基づいて、ルールベース診断手段及び事例ベース診断手段に優先順位を付けるものであって、優先度の高い方の診断手段を第1の診断手段とし、優先度の低い方の診断手段を第2の診断手段とするとき、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に、所定の数を下回る数の故障原因候補が含まれている場合には、第1の診断手段が出力する故障原因候補群及び該故障原因候補群に対応する確信度をそのまま総診断結果として出力し、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に、所定の数以上の故障原因候補が含まれ、且つ、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれる故障原因候補と同じ故障原因候補が、第2の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれる場合には、同じ故障原因候補のみに基づいて総診断結果を出力し、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に、所定の数以上の故障原因候補が含まれ、且つ、第1の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれる故障原因候補と同じ故障原因候補が、第2の診断手段が出力する故障原因候補群に含まれていない場合には、第1の診断手段が出力する故障原因候補群及び該故障原因候補群に対応する確信度をそのまま総診断結果として出力することにより、診断手段が対応していない故障原因を別の診断手段により検出することが可能となる。これにより例えば全ての故障原因に対応したルールを作成せずとも、ルールが対応していない故障原因を事例データに基づく診断方式で検出させることができ、ルール作成者の負担が軽減しつつ広範囲の故障原因に対応できる。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における設備機器用故障診断装置の構成を示すブロック図である。なお、本発明では設備機器が空気調和機である場合の故障診断装置について説明する。
本実施の形態1に係る設備機器用故障診断装置(以下、単に故障診断装置という)は、設備機器1と運転モニタデータ2と統合手段5と複数の故障診断手段であるルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bと事例ベース診断手段3bが備える事例データベース4と表示手段6と信頼度表7とから構成される。
設備機器1は図2に示す冷凍サイクルを備えた空気調和機であり、各部に取り付けているセンサーにより、空気調和機を循環している冷媒温度や冷媒圧力を取得できる。
なお、センサーは計測手段を構成する。
運転モニタデータ2は図3に示すように、設備機器1からセンサーによって取得した冷媒温度や冷媒圧力の時系列データである。
ルールベース診断手段3aは、不具合現象と故障原因とを対応付けた「if-then」型の診断ルールに基づき運転モニタデータをレコードごとに解析し、推測される設備機器1の故障原因候補とその確信度とからなる故障原因候補群を診断結果として統合手段5に出力する。
事例ベース診断手段3bは、事例データベース4を備える故障診断手段であって、事例データベース4が有する事例データの各々と運転モニタデータ2とを類似判定し、推測される設備機器1の故障原因候補とその確信度とからなる故障原因候補群を診断結果として統合手段5に出力する。
事例データ20は、設備機器1の保守作業に関する作業履歴であり、例えば、図4に示すように事例番号、作業日、作業担当者、故障原因、故障時の運転モニタデータ21を有する。
信頼度表7は、図5に示す第1の信頼度表7aの形態をしており、ルールベース診断手段3aの診断結果に対する信頼度及び事例ベース診断手段3bの診断結果に対する信頼度を有している。
統合手段5は、設備機器1に配設されたセンサーから取得した運転モニタデータ2をルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bに診断させる。ルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bから故障原因候補群を獲得し、信頼度と当該故障原因候補群に含まれる確信度との演算により総診断結果を作成し、当該総診断結果を表示手段6に出力する。
表示手段6は、統合手段5から取得した総診断結果を表示する画面である。
次に、本実施の形態1の動作について説明する。
はじめに、統合手段5は設備機器1に配設されたセンサーから運転モニタデータ2を取得し、当該運転モニタデータ2をルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bに渡す。
次に、ルールベース診断手段3aは診断ルールにしたがい上記運転モニタデータ2を解析し、故障原因候補とその確信度からなる故障原因候補群を統合手段5に返す。
同時に事例ベース診断手段3bは事例データベース4が格納する事例データ20各々と上記運転モニタデータ2との類似判定により、故障原因候補とその確信度からなる故障原因候補群を統合手段5に返す。
統合手段5は、ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群と事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因候補群とを統合し、その統合により得た総診断結果を表示装置6に画面表示させる。これにより、オペレータに設備機器1の故障原因が通知される。
総診断結果の作成方法を図5に示す。総診断結果33は故障原因候補34とその総確信度32からなり、総確信度32は上記信頼度30と故障原因候補34に対応する確信度31とから算出する。故障原因候補の1つである冷媒不足の総確信度32aを算出するには、ルールベース診断手段3aの信頼度30aとルールベース診断手段3aより獲得した冷媒不足の確信度31aを積算し、事例ベース診断手段3bの信頼度30bと事例ベース診断手段3bより獲得した冷媒不足の確信度31bを積算し、これら二つの積算値の総和を総確信度32aとする。ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群及び事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因候補群のいずれか又は両方に含まれる他の故障原因候補に対して同様に総確信度32を算出し、表示手段6に総確信度32が高い故障原因候補を上位に表示する。
なお、総確信度32は上記二つの積算値を平均または積算してもよい。
以上のようにルールベース診断手段3aと事例ベース診断手段3bとの双方で故障診断を実行することにより、一方の故障診断手段で検出できない故障原因をもう一方の故障診断手段で検出することを可能とする。つまり一部の故障原因を所定の故障診断手段で対応し、それ以外の故障原因を別の故障診断手段で対応するといった効率的な開発が行える。例えば診断ルールの開発時間や閾値が決められないことにより不完全な診断ルールしか作成できなかったとしても、当該診断ルールが対応する故障原因に対しては、重点的に不具合現象を実験的に再現し事例データを獲得していくことで、幅広い故障原因に対応した故障診断装置を効率的に開発できる。
図6に示すルールベース診断手段3aによる診断方法について説明する。
ルールベース診断手段3aは複数の「if-then」形式の診断ルール40を有し、各々の診断ルールにより運転モニタデータ2のレコードごとに所定の故障原因であるかを判定する。
冷媒不足を検出する診断ルール41を例に取れば、「過熱度がA[deg]を超える かつ 過冷却度がB[deg]未満なら冷媒不足」というルールと「過熱度がC[deg]を超える かつ 過冷却度がD[kgf/cm2]未満なら冷媒不足」という意味である。運転モニタデータ2の所定のレコード42が上記二つのルール41のどちらかでも満たせば当該レコード42は冷媒不足と判定された情報43が記憶される。同様の処理を全てのレコードに対して行う。冷媒不足の確信度31aは、全レコード中冷媒不足と判定されたレコード数の割合である。
そして上記確信度31aが閾値以上の故障原因を故障原因候補とし、故障原因候補とその確信度の組の全てを故障原因候補群として統合手段6に返す。
図4は、本発明の実施の形態1における事例ベース診断手段3bによる診断方法を示す説明図である。
図4に示す事例ベース診断手段3bによる診断方法について説明する。
事例ベース診断手段3bは事例データベース4が有する事例データ20の各々と運転モニタデータ2から類似度を算出する。類似度は、例えば運転モニタデータ2の項目ごとの平均または分散を要素とする特徴量ベクトル22と事例データ20が有する運転モニタデータ21から求まる特徴量ベクトル23との内積とする。
或る故障原因の確信度31bは当該故障原因に対応する全事例データの中で最大の類似度とし、確信度31bが閾値以上の故障原因を故障原因候補とし、故障原因候補とその確信度の組の全てを故障原因候補群35bとして統合手段5に返す。
上記特徴量ベクトルの例を図7に示す。本図は事例ベース診断手段3bが運転モニタデータ2と事例データ20が有する運転モニタデータ21との類似度を算出する仕組みを示すものである。
事例ベース診断手段3bは特徴量作成手段12と類似度算出手段13とを備え、特徴量作成手段12は運転モニタデータ2を集計して特徴量ベクトル22を作成し、同様に運転モニタデータ21から特徴ベクトル23を作成する。類似度算出手段13は、特徴量ベクトル22と特徴量ベクトル23との類似度を、当該特徴ベクトルの要素の内積から算出する。ここで、特徴量ベクトル22及び特徴量ベクトル23は2次元の要素をもち、22a〜22i及び23a〜23iの初期値は0である。
特徴量作成手段による運転モニタデータ2の集計方法について説明する。運転モニタデータ2の1レコード目に対して、過熱度がA未満かつ過冷却度がC未満なら特徴ベクトル22の要素22aを+1カウントアップする。過熱度がA以上でB未満かつ過冷却度がC未満なら要素22bを+1カウントアップする。過熱度がB以上かつ過冷却度がC未満なら要素22cを+1カウントアップする。過熱度がA未満かつ過冷却度がC以上でD未満なら要素22dを+1カウントアップする。過熱度がA以上でB未満かつ過冷却度がC以上でD未満なら要素22eを+1カウントアップする。過熱度がB以上かつ過冷却度がC以上でD未満なら要素22fを+1カウントアップする。過熱度がA未満かつ過冷却度がD以上なら要素22gを+1カウントアップする。過熱度がA以上でB未満かつ過冷却度がD以上なら要素22hを+1カウントアップする。過熱度がB以上かつ過冷却度がD以上なら要素22iを+1カウントアップする。以上の処理を全レコードに対して行ない、最後に全要素の合計を1とするように正規化する。つまり特徴量ベクトル22は運転モニタデータ2の離散確率分布である。同様に運転モニタデータ21を集計して特徴量ベクトル23を作成する。
類似度算出手段13は特徴量ベクトル22と特徴量ベクトル23との内積を22a*23a+22b*23b+22c*23c+・・・で計算し、この計算結果が運転モニタデータ2と運転モニタデータ21(事例データ20)の類似度となる。尚、*は乗算を示す。
実施の形態2.
上記実施の形態1の総診断結果作成方法と同様の構成で図8のような動作も可能である。
まず、設備機器1から運転モニタデータ2を取得した統合手段5は、信頼度30がより高いルールベース診断手段3aによる1次診断を行なう。ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群35aに故障原因候補34が1つ以上含まれていれば当該故障原因候補群35aをそのまま総診断結果として表示手段6に出力する。もし故障原因候補が1つも含まれていなければ事例ベース診断手段3bによる2次診断を行なう。事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因候補群35bに故障原因候補34が1つ以上含まれていれば当該故障原因候補群35bをそのまま総診断結果として表示手段6に出力する。もし故障原因候補34が1つも含まれていなければ故障原因を検出できなかった旨を表示手段6に出力する。
以上のように統合手段5が故障診断手段3を逐次適用することにより、信頼度30が高い故障診断手段3が故障原因を検出できる場合、他の故障診断手段3を適用しないので診断に係る計算量が抑えられる。
実施の形態3.
上記実施の形態1,2の総診断結果作成方法と同様の構成で次のような動作も可能である。図9に統合手段5の動作を示す。
まず設備機器1から運転モニタデータ2を取得した統合手段5は、信頼度30がより高いルールベース診断手段3aによる1次診断を行なう。ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群35aに故障原因候補34が多数含まれていなければ(例えば2未満)、当該故障原因候補群35aをそのまま総診断結果として表示手段6に出力する。
もし故障原因候補34が多数含まれていれば(例えば2以上)、事例ベース診断手段3bによる2次診断を行なう。このとき事例ベース診断手段3bは当該故障原因候補34と同じ故障原因をもつ事例データのみとの類似判定を行なう。事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因候補群35bに故障原因候補34が1つ以上含まれていれば、当該故障原因候補34の全てに対して、ルールベース診断手段3aの信頼度30aとルールベース診断手段3aより獲得した確信度31aを積算し、事例ベース診断手段3bの信頼度30bと事例ベース診断手段3bより獲得した確信度31bを積算し、これら積算結果の総和を総確信度32とする。もし故障原因候補34が1つも含まれていなければ、ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群35aをそのまま総診断結果として表示手段6に出力する。
以上のように統合手段5が故障診断手段を逐次適用し2次診断以降は前の故障原因候補34の中から故障原因を検出すればよく、2次診断以降の診断に係る計算量を抑えられる。
実施の形態4.
実施の形態1と同様の構成であるが信頼度表7の内容が異なる実施の形態を説明する。
本実施の形態4に係る故障診断装置は、図1に示すように設備機器1と運転モニタデータ2と統合手段5と複数の故障診断手段であるルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bと事例ベース診断手段3bが備える事例データベース4と表示手段6と信頼度表7とから構成される。実施の形態1とは、信頼度表7の構成と、統合手段5での診断制御及び総診断結果の作成方法が異なる。
信頼度表7は図10に示す第2の信頼度表7bの形態をしており、例えばルールベース診断手段3aを用いて冷媒不足を検出したときの信頼度30aを要素とするマトリックスである。
次に、本実施の形態4の動作について説明する。
はじめに設備機器1から運転モニタデータ2を取得し、統合手段5は第2の信頼度表7bを参照し、所定の故障原因検出で最も信頼度30の高い故障診断手段3を選択する。例えば、故障原因が冷媒不足の場合、統合手段5は第2の信頼度表7bを参照する。この場合、ルールベース診断手段3aの信頼度30aが0.9であり、事例ベース診断手段3bの信頼度30bが0.8であるから、ルールベース診断手段3aの信頼度が最も高い。従って、統合手段5はルールベース診断手段3aを選択する。
故障原因が膨張弁閉ロックの場合、統合手段5は同様にして第2の信頼度表7bを参照する。この場合、ルールベース診断手段3aの信頼度30aが0.3であり、事例ベース診断手段3bの信頼度30bが0.8であるから、事例ベース診断手段3bの信頼度が最も高い。従って、統合手段5は事例ベース診断手段3bを選択する。
故障原因が圧縮機液バックの場合、統合手段5は同様にして第2の信頼度表7bを参照する。この場合、ルールベース診断手段3aの信頼度30aにはデータがなく、事例ベース診断手段3bの信頼度30bが0.8であるから、事例ベース診断手段3bの信頼度が最も高い。従って、統合手段5は事例ベース診断手段3bを選択する。
この統合手段5による診断手段選択の結果が第2の信頼度表7bの診断手段選択の項目欄に格納される。
統合手段5は、ルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bに、運転モニタデータ2と上記で選択された各々の故障診断手段が検出を試みる故障原因とを渡す。
ルールベース診断手段3aは上記故障原因を検出する診断ルールのみを用いて上記運転モニタデータ2を解析し、故障原因候補とその確信度からなる故障原因候補群35aを獲得する。
事例ベース診断手段3bは上記故障原因を持つ事例データ各々と上記運転モニタデータ2の類似判定により、故障原因候補とその確信度からなる故障原因候補群35bを獲得する。
統合手段5は、ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群35aと事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因候補群35bとを統合し、その統合により得た総診断結果を表示装置6が画面表示し、オペレータに設備機器1の故障原因が通知される。
統合手段5による総診断結果の作成方法を図10に示す。総診断結果は故障原因候補34とその総確信度32からなり、総確信度32は上記信頼度30と故障原因候補34が有する確信度31とから算出する。故障原因候補の1つである冷媒不足の総確信度32を算出するには、ルールベース診断手段3aの信頼度30aとルールベース診断手段3aより獲得した冷媒不足の確信度31aを積算した値を総確信度32とする。ここで冷媒不足については、ルールベース診断手段3aの信頼度30aのほうが事例ベース診断手段3bの信頼度30bより大きいため、事例ベース診断手段3bは冷媒不足に対しての検出を実行していないため、事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因群35bに冷媒不足が故障原因候補として挙がることはない。ルールベース診断手段3aから獲得した故障原因候補群35a及び事例ベース診断手段3bから獲得した故障原因候補群35bに含まれる全ての故障原因候補に対して同様に総確信度32を算出し、表示手段6に総確信度32が高い故障原因候補34を上位に表示する。
以上のように故障原因ごとにルールベース診断手段3aと事例ベース診断手段3bとの内で最も得意とするものを選択して故障診断を実行できるため、故障診断装置の開発作業量が抑制できる。故障診断装置を開発する際、ルールベース診断手段3aでの検出が不得意な故障原因を事例ベース診断手段3bが検出するようにすることで効率的な開発が可能である。診断に係る計算量を、両方の故障診断手段3それぞれが全故障原因の検出を行なう場合に比べ抑制できる効果がある。
実施の形態5.
実施の形態1乃至実施の形態4における信頼度表7を事例データ20から修正する実施の形態を説明する。
図11に示す本実施の形態5に係る故障診断装置は少なくともルールベース診断手段3aと事例ベース診断手段3bと事例データベース4と第1の信頼度表7aと信頼度修正手段11とを備える。
ルールベース診断手段3aと事例ベース診断手段3bと事例データベース4と第1の信頼度表7は実施の形態1と同様である。
信頼度修正手段11は、事例データベース4から事例データ20を取得し、当該事例データ20をルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bで診断を行なう。事例データベース4が有する全ての事例データ20に対して同様に診断を行いルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bの正解率を第1の信頼度表7aに格納する。
次に、本実施の形態5の動作についてより詳しく説明する。
信頼度表修正手段11は事例データベース4から事例データ20を取得する。次に前記事例データ20が有する運転モニタデータ21をルールベース診断手段3aで診断し故障原因候補群を35aを取得する。当該故障原因候補群35aの中で確信度が最も高い故障原因候補と事例データ20が有する故障原因が一致した場合、事例データ20の診断を成功とする。一致しなかった場合又は故障原因候補が1つも上がらなかった場合は診断は失敗とする。
同様の処理を事例データベース4が格納する全ての事例データ20に対して行う。
全ての事例データ20に対してルールベース診断手段3aによる診断成否からルールベース診断手段3aの正解率を求める。当該正解率をルールベース診断手段3aの信頼度30aとする。
次に事例ベース診断手段3bの正解率を同様に求め、当該正解率を事例ベース診断手段3bの信頼度30bとする。ただし事例ベース診断手段3bが事例データ20を診断する時、同じ事例データ同士での類似判定を行なわない。
本実施の形態5によれば各々の故障診断手段3の信頼度30を求められるので、実施の形態1に示すように主にルールベース診断手段3aが診断を行ない、必要に応じて事例ベース診断手段3bが診断を実行する動作を行うことができる。
また、修正する信頼度表7は第2の信頼度表7bでもよく、このときの信頼度30は所定の故障診断手段3を全事例データで診断した時の故障原因ごとの正解率となる。
実施の形態1乃至5は、事例ベース4を事例ベース診断手段3bでなく故障診断装置が備えても良い。またルールベース診断3a及び事例ベース診断手段3bに置き換えて他の診断方法を実行する故障診断手段を備えても良いし、故障診断手段の数が3個以上であっても良い。
実施の形態6.
ルールベース診断手段3a及び事例ベース診断手段3bが相互に干渉しあうことで各々の診断性能等が向上する実施の形態を説明する。
図12に示す本実施の形態6に係る故障診断装置は、少なくともルールベース診断手段3aと事例ベース診断手段3bとを備え、前記ルールベース診断手段3aは診断ルール40と診断ルール修正手段14とを備え、前記事例ベース診断手段3bは事例データベース4と代表事例データ作成手段8と事例データ選別手段9とを備える。
ルールベース診断手段3aと診断ルール40は実施の形態1と同様である。
事例ベース診断手段3bは、事例データ20から故障原因ごとに作成される代表事例データ26と運転モニタデータ2との類似判定を行う。
代表事例データ作成手段8は、事例データ選別手段9が選択した事例データ20から、典型的な代表事例データ26を故障原因ごとに作成する。
事例データ選択手段9は、事例データベース4から事例データ20を取得し、当該事例データ20をルールベース診断手段3aが診断し故障原因候補群35aを取得する。当該事例データ20の有する故障原因に対応した確信度31が閾値より高ければ代表事例データ作成手段8に渡す。
診断ルール修正手段14は代表事例データ作成手段8から代表事例データ26を取得し、当該代表事例データ26に対応する故障原因の診断ルール40を作成する。
次に本実施の形態の動作についてより詳しく説明する。
事例データベースに登録されている事例データには入力失敗による信頼度の低いものも含まれているので、このデータを取り除く必要がある。そのために、事例データ選択手段9は、事例データベース4から事例データ20を取得し、当該事例データ20をルールベース診断手段3aで診断し故障原因候補群35aを取得する。そして当該事例データ20の有する故障原因に対応した確信度31が閾値より高ければ代表事例データ作成手段8に渡す。
事例データベース4が格納する全ての事例データ20に対して同様の処理を行う。
次に代表事例データ作成手段8は事例データ選択手段9から取得した複数の事例データ20から代表事例データ26を故障原因ごとに作成する。代表事例データ26は故障原因25と代表特徴量ベクトル27から構成される。代表特徴量ベクトル27は二つの運転モニタデータ項目28と頻出領域29とから構成され、上記特徴量ベクトル22と同様の形態である。代表事例データ作成手段8は上記運転モニタ項目28と上記頻出領域29を探索し決定する。
図13に冷媒不足に対応する代表事例データ26を示す。代表特徴量ベクトル27は運転モニタデータ項目28(過熱度28a、過冷却度28b)二次元からなる離散確率分布でありA,B,C,Dに囲まれた頻出領域29の分布を高くなるように調整している。
代表事例データ作成手段8は、事例データ選択手段9から取得した複数の事例データ20の中で冷媒不足に対応する全ての事例データの確率分布である代表特徴量ベクトルを作成する。次に冷媒不足以外に対応する全ての事例データの確率分布である代表特徴量ベクトルを作成する。次に前者の代表特徴量ベクトルと後者の代表特徴量ベクトルの類似度を算出する。
同様の処理を代表特徴量ベクトル27の運転モニタデータ項目28の変更又は頻出領域29の範囲変更しながら繰り返し行う。そして類似度が最小の代表特徴量ベクトル27を冷媒不足の代表特徴量と決定する。
診断ルール修正手段14は、代表事例データ作成手段8から代表事例データ26を取得し、当該代表事例データ26に対応する故障原因25を検出する診断ルール40を代表特徴量ベクトルの運転モニタデータ項目28及び頻出領域29から作成する。
図13の代表事例データの場合、診断ルール40の内で「過熱度がA[deg]を超える かつ 過冷却度がB[deg]未満なら冷媒不足」と「過熱度がC[deg]を超える かつ 過冷却度がD[kgf/cm2]未満なら冷媒不足」の二つの冷媒不足を判定する診断ルール41が作成される。
本実施の形態6によれば、事例データ選別手段9がルールベース診断手段3aによる診断結果の内で確信度が高い事例データ20を選択することにより、代表表示例データ作成に用いられる事例データ20からノイズとなる事例データが取り除かれ、事例ベース診断手段3bの診断精度が向上する。事例データ20は人間が運転モニタデータ2と故障原因を対応付けるので、この対応付けに失敗することがある。当該対応付けに失敗した事例データを用いた事例ベース診断手段3bは診断精度が低下する。
また診断ルール修正手段14は代表事例データ26から診断ルールを作成することができ、診断ルール作成に要する開発コストが抑制できる。
事例ベース診断手段3bは事例データ選別手段9が選択した事例データ20を実施の形態1の方法で診断してもよい。これにより故障原因の対応付けが失敗した事例データ20を診断に使わないので、事例ベース診断手段3bの診断精度が向上する。
また事例ベース選別手段9が選択しなかった事例データ20を事例データベース4から抹消することにより、事例データベース4の記憶容量を効率的に使える。
事例データ選別手段9は確信度が低い事例データを選択してもよい。これにより確信度の高い事例データ20はルールベースで診断し、確信度の低い事例データと類似した不具合現象を事例ベース診断手段3bで診断することになる。ルールベースで診断可能な選択されていない事例データ20を事例データベース4から抹消することで事例データベース4の記憶領域を効率的に使える。
本発明の活用例として、あらゆる不具合現象に対する診断ルール作成が困難な設備機器の故障診断装置での利用が有効である。
本発明の実施の形態1における故障診断装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。 本発明の各実施の形態で用いられる運転モニタデータの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における事例ベース診断手段3bによる診断方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における統合手段5による総診断結果作成方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態1におけるルールベース診断手段3aによる診断方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態1における事例ベース診断手段3bによる類似度算出方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態2における統合手段5による総診断結果作成方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態3における統合手段5による総診断結果作成方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態4における統合手段5による総診断結果作成方法を示す説明図である。 本発明の実施の形態5における故障診断装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6における故障診断装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態6における代表特徴量ベクトルを示す説明図である。
符号の説明
1 設備機器、2 運転モニタデータ、3 故障診断手段、3a ルールベース診断手段、3b 事例ベース診断手段、4 事例データベース、5 統合手段、6 表示手段、7 信頼度表、7a 第1の信頼度表、7b 第2の信頼度表、8 代表事例データ作成手段、9 事例データ選別手段、11 信頼度修正手段、12 特徴量作成手段、13 類似度算出手段、14 診断ルール修正手段、20 事例データ、21 運転モニタデータ、22 特徴量ベクトル、23 特徴量ベクトル、27 代表特徴量ベクトル、28a 過熱度、28b 過冷却度、29 頻出領域、30 信頼度、31a 確信度、32 総確信度、34 故障原因候補、35a 故障原因候補群、35b 故障原因候補群、40 診断ルール。

Claims (7)

  1. 設備機器の運転状態を計測する少なくとも1つの計測手段と、
    この計測手段の測定結果(以下、運転モニタデータという)を、予め設定される所定の診断ルールに基づいて解析し、該解析結果のうち、前記設備機器の故障原因の確信度が所定の閾値以上の故障原因候補とその確信度を、第1の故障原因候補群として出力するルールベース診断手段と、
    前記運転モニタデータを、予め記憶された事例データとの類似判定に基づいて解析し、該解析結果のうち、前記設備機器の故障原因の確信度が所定の閾値以上の故障原因候補とその確信度を、第2の故障原因候補群として出力する事例ベース診断手段と、
    前記ルールベース診断手段及び前記事例ベース診断手段の各々が出力した故障原因候補群を統合して総診断結果を出力する統合手段とを備え
    前記統合手段は、
    前記ルールベース診断手段及び前記事例ベース診断手段の信頼度の大小に基づいて、前記ルールベース診断手段及び前記事例ベース診断手段に優先順位を付けるものであって、優先度の高い方の前記診断手段を第1の診断手段とし、優先度の低い方の前記診断手段を第2の診断手段とするとき、
    前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群に、所定の数を下回る数の故障原因候補が含まれている場合には、前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群及び該故障原因候補群に対応する前記確信度をそのまま総診断結果として出力し、
    前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群に、前記所定の数以上の故障原因候補が含まれ、且つ、前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群に含まれる故障原因候補と同じ故障原因候補が、前記第2の診断手段が出力する前記故障原因候補群に含まれる場合には、前記同じ故障原因候補のみに基づいて総診断結果を出力し、
    前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群に、前記所定の数以上の故障原因候補が含まれ、且つ、前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群に含まれる故障原因候補と同じ故障原因候補が、前記第2の診断手段が出力する前記故障原因候補群に含まれていない場合には、前記第1の診断手段が出力する前記故障原因候補群及び該故障原因候補群に対応する前記確信度をそのまま総診断結果として出力する
    ことを特徴とする設備機器用故障診断装置。
  2. 前記ルールベース診断手段は、
    「if−then」型式の診断ルールに基づいて前記運転モニタデータを解析する
    ことを特徴とする請求項1記載の設備機器用故障診断装置。
  3. 前記事例ベース診断手段は、
    運転モニタデータの項目ごとの平均を要素とする特徴量ベクトルと事例データが有する運転モニタデータから求まる特徴量ベクトルとの内積の値の大小により類似判定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の設備機器用故障診断装置。
  4. 前記事例ベース診断手段は、
    運転モニタデータの項目ごとの分散を要素とする特徴量ベクトルと事例データが有する運転モニタデータから求まる特徴量ベクトルとの内積の値の大小により類似判定を行う
    ことを特徴とする請求項1記載の設備機器用故障診断装置。
  5. 前記事例ベース診断手段は、
    故障原因候補ごとに、この故障原因候補に対応する全事例データの確信度の中で最大のものを選択し、この選択された確信度と予め設定した閾値とに基づいて全ての故障原因候補から特定の故障原因候補を選別する
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の設備機器用故障診断装置。
  6. 表示手段を備え、
    前記統合手段は、総診断結果を前記表示手段に表示させる
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の設備機器用故障診断装置。
  7. 前記設備機器は空気調和機を含む
    ことを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の設備機器用故障診断装置。
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