JP6296814B2 - 画像処理装置、その制御方法及びプログラム - Google Patents
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Description
一方、近年のコンピュータ環境は、コンピュータ自体の高性能化及び高機能化に加え、記録メディアの多様化、ネットワーク環境の拡充が進行している。記録メディアに関しては、メモリカードやハードディスクドライブ、光学ディスクドライブ等がある。ネットワーク環境に関しては、ソーシャルネットワークサービスや動画/静止画共有サービス等のネットワークサービスが広まってきている。
信頼性向上のために、画像データファイルを、ネットワーク上を含む様々な記録メディアに保存する機会がある。例えば撮像装置で撮影した画像データファイルを、ネットワーク上を含む様々な記録メディアに保存することが考えられる。それら保存する理由の一つに、データのバックアップがある。近年のコンピュータ及び記録メディアの信頼性は向上しているが、故障率がゼロになることはない。そのため、複数の記録メディアに同一の画像データファイルを複製して保存することで、故障発生による画像データファイルの消失を回避する。
このとき、自宅のコンピュータ、外出先で用いる携帯型情報機器、そして画像保管サーバの記憶可能容量が課題となることがある。記憶したい単一又は複数の画像データファイルの容量が記憶可能容量を超えてしまい、保存したい箇所に保存できない事態が生ずる。
この場合に、同一の画像データファイルを、自宅のコンピュータ、携帯型情報機器及び画像保管サーバのいずれか複数箇所で保管したいとき、1箇所ではファイルサイズを変更せずに画像データファイルを保存し、その他の箇所では解像度等を低減させた縮小画像に変換してファイルサイズを低減した画像データファイルを保存することにより、自宅のコンピュータ、携帯型情報機器及び画像保管サーバの全体として、保存画像容量を低減することが考えられる。例えば特許文献1には、パソコンが自己の記録手段に記録されている第1のファイル情報と、パソコンがサーバの記録手段に記録されている第2のファイル情報とを取得して比較し、該比較の結果、サーバの記録手段に新たに記録された主画像がパソコンの記録手段には記録されていないと判断した場合には、サーバからサーバにて作成した該主画像の縮小画像を取得して、パソコンの記録手段に記録するようにした構成が開示されている。
画像データファイルの削除や、印刷、加工、表示等の処理を行う度に、自宅のコンピュータ、携帯型情報機器、画像保管サーバの間で通信を行い、各々の記録メディアに保存されている画像データファイルのファイル情報を取得する必要があった。
例えば携帯型情報機器の場合、外出先となる場所は様々である。通信が困難な場所であった場合、通信を行うことができないため、ファイル情報の取得ができず、画像データファイルの削除や、印刷、加工、表示等の処理をただちに的確に行うことができないことがあった。
特に、携帯型情報機器がデジタルカメラやデジタルビデオカメラ等の撮像記録装置であった場合、その問題は顕著になる。撮像記録装置は新たに被写体を撮像して画像データファイルを生成するため、多くの場合、撮像記録装置上の画像データファイルがオリジナルとなる。その画像データファイルをネットワーク経由で画像保管サーバに転送してバックアップする場合、通信速度の制約、画像保管サーバの保存可能容量の制約等の理由で、画像データファイルのサイズを縮小して転送することがある。そして、撮像記録装置は、携帯型であるため、装置の大きさや重量等の問題から、撮像記録装置での保存可能容量は比較的少ないことが多い。更には、撮像記録装置の用途として、シャッターチャンスを逃さず大切な場面を記録に残したい要望がある。そういった場面で、撮像記録装置自体の保存可能容量が残り少なくなり、緊急で記録済みの画像データファイルを削除したい事態がしばしば生じる。しかしながら、前述の通り、通信が困難な場合、画像データファイルの適切な削除ができないことがある。
例えば画像保管サーバへは縮小画像データファイルのみバックアップ済みの状態であるにも関わらず、通信が困難なためのその状態を知ることができないという事態が生じる。この場合に、撮像記録装置上のオリジナル画像データファイルを削除してしまうと、オリジナル画像データファイルを取得することは不可能となる。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る動画像処理装置101の構成を示すブロック図である。
102はユーザ操作部であり、押しボタンスイッチ等のユーザ操作を検出する部材で構成される。
103はシステム制御マイコンであり、ユーザ操作部102で検出したユーザ操作を解析し、その解析結果に基づいて各部を制御する。
104は再生制御部であり、システム制御マイコン103から発せられる制御信号に基づいて再生処理の制御を行う。105は動画像データ管理部であり、データ管理に関する処理を行う。106は動画像再生処理部であり、動画像再生に関する処理を行う。
同様に、124は記録媒体Bであり、不図示のビデオカメラに着脱可能であり、ビデオカメラで撮影し記録されたクリップデータが格納されている。記録媒体としては、SDカード、CFカード等が用いられる。125はスロットBであり、記録媒体B124を動画像処理装置101に対して着脱可能とするための接続部である。126は外部記録媒体制御部Aであり、記録媒体B124に記録された動画像データを読み出して再生制御部104に転送する等の制御を行う。
201は画面全体である。
202はクリップ一覧表示領域であり、記録装置112に記録されているクリップデータ113の一覧を表示する。203、204、205はサムネイル代表画像であり、各クリップデータの動画像データを構成するフレームの中から、その動画像データを代表するフレームを静止画像として表示する。図示例では、クリップ一覧表示領域202に3つのクリップデータが表示されている。206、207、208はメタデータ表示領域であり、クリップデータに関する各種メタデータを表示する。209はクリップ選択枠であり、サムネイル代表画像203、204、205のいずれかをユーザ操作部102で選択操作すると、そのサムネイル代表画像で示されるクリップデータが選択状態となる。図示例では、サムネイル代表画像205が選択状態となっている。
210は動画像再生領域であり、クリップ選択枠209で選択されたクリップデータの動画像データを再生するとき、この領域に表示する。また、ユーザに対してメッセージを通知するとき、この領域に表示する。
231はバックアップボタンであり、ユーザ操作部102でバックアップボタン231の押下操作が検出された場合、クリップ一覧表示領域202で選択中のクリップデータに対して、バックアップ処理を実行する。232は削除ボタンであり、ユーザ操作部102で削除ボタン232の押下操作が検出された場合、クリップ一覧表示領域202で選択中のクリップデータに対して、削除処理を実行する。
301はクリップデータであり、図1に示したクリップデータ113に相当する。
311は動画像データである。図示例では動画像データ311に「AA01」という動画像データ名が付与されている。
ステップS401において、システム制御マイコン103は、ユーザ操作部102でバックアップ処理開始指示の操作があったか否かを監視している。バックアップ処理開始指示の操作がない場合、監視を継続する。
バックアップ処理開始指示の操作がある場合、ステップS402に進む。ステップS402において、バックアップ制御部107は、通信制御部131を経由して、画像保管サーバやパーソナルコンピュータ等の外部の記録メディアに、選択されたクリップデータ113のバックアップを実行する。バックアップを実行するにあたり、バックアップ制御部107では、外部の記録メディアの制約条件を加味し、該クリップデータ113の動画像データの記録形式を変更した上で、バックアップを実行する。
ステップS403において、バックアップ制御部107は、バックアップ元のオリジナルクリップデータ113の画像情報を取得する。
ステップS404において、バックアップ制御部107は、バックアップクリップデータの画像情報を取得する。
ステップS405において、バックアップ制御部107は、ステップS403で取得したオリジナルクリップデータ113の画像情報と、ステップS404で取得したバックアップクリップデータの画像情報とを比較して差分情報を検出し、オリジナルクリップデータ113に差分情報を記録する。その後、処理終了となる。
ステップS501において、システム制御マイコン103は、ユーザ操作部102で削除処理開始指示の操作があったか否かを監視している。削除処理開始指示の操作がない場合、監視を継続する。
削除処理開始指示の操作がある場合、ステップS502に進む。ステップS502において、システム制御マイコン103は、選択されたクリップデータ113から差分情報を取得する。
ステップS503において、システム制御マイコン103は、差分情報に差分のあるものが存在するか否かを判定する。差分なしの場合、ステップS506に進み、該クリップデータ113の削除を実行する。差分ありの場合、ステップS504に進む。ステップS504において、システム制御マイコン103は、差分情報をモニタ119に表示することにより、ユーザに通知する。また、モニタ119に「削除しますか?」等のメッセージを表示する。
ステップS505において、システム制御マイコン103は、ユーザ操作部102を通じてユーザから操作を検出し、「はい」指示が入力された場合、ステップS506に進み、該クリップデータ113の削除を実行する。その後、処理終了となる。「いいえ」指示が入力された場合、該クリップデータ113の削除は実行せず、処理終了となる。
例えばバックアップは実施されているものの、バックアップ画像データは解像度を低くしている場合、バックアップ元の画像データを削除してしまい、解像度が低い画像データしか残らない、といった状況を回避することができる。情報量を多く持った画像データから、情報量を減らした画像データを作成することは容易である。それに対し、情報量を減らした画像データから、情報量を増やした画像データを生成することは困難である。本実施形態により、バックアップ元の画像データの持つ情報量に対して、情報量が減ったバックアップ画像データしか残らない、といった状況を回避することができる。
具体的には、以下の様な状況において、画像データの削除を的確に実施することができる。
従来の技術においては、画像保管サーバ等との通信が困難な状況下においては、画像保管サーバに保存されているバックアップ画像データの記録条件情報を取得することができなかった。そのため、バックアップ元の画像データと同一又は同一に近い記録条件でバックアップされているかどうかを判断することができなかった。そのため、携帯型情報機器等に記録されたバックアップ元の画像データを削除するときは、操作者の記憶を頼りに削除実行せざるを得ない場合も多い。その結果、バックアップ元の画像データと同一又は同一に近い記録条件でバックアップされていない状態で、バックアップ元の画像データを削除してしまう場合があった。
それに対し、本発明を適用することにより、携帯型情報機器等に記録されたバックアップ元の画像データに関連付けて差分情報を記録しているので、画像保管サーバ等との通信を行わなくても、バックアップ元の画像データと同一又は同一に近い記録条件でバックアップされているかどうかを判断することができる。これにより、画像データの削除を行う際、その画像データを削除して良いかどうかを的確に判断することができる。その結果、バックアップ元の画像データと同等の情報を失ってしまうことを避けることができる。
具体的には、以下の様な状況において、画像データのバックアップを効率よく実施することができる。
従来の技術においては、画像保管サーバ等との通信が困難な状況下においては、バックアップ元の画像データと同一又は同一に近い記録条件でバックアップされているかどうかを判断することができず、無駄な重複バックアップを実施してしまう場合があった。
それに対し、本発明を適用することにより、携帯型情報機器等に記録されたバックアップ元の画像データに関連付けて差分情報を記録しているので、画像保管サーバ等との通信を行わなくても、バックアップ元の画像データと同一又は同一に近い記録条件でバックアップされているかどうかを判断することができる。これにより、無駄な重複バックアップの実施を避けることができる。
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態に係る動画像処理装置の構成は第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。以下では、第1の実施形態との際を中心に説明する。
図6は、第2の実施形態に係る動画像処理装置101によるバックアップ処理の手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、システム制御マイコン103及びバックアップ制御部107にて実行される。図4と同じ処理には同一の符号を付し、図4との差異を中心に説明する。
ステップS401でバックアップ処理開始指示の操作がある場合、ステップS403に進み、バックアップの実行前に、バックアップ制御部107は、バックアップ元となるオリジナルクリップデータ113の画像情報を取得する。
ステップS404において、バックアップ制御部107は、バックアップクリップデータの画像情報を取得する。
ステップS601において、バックアップ制御部107は、ステップS403で取得したオリジナルクリップデータ113の画像情報と、ステップS404で取得したバックアップクリップデータの画像情報とを比較して新規差分情報を検出する。
ステップS602において、バックアップ制御部107は、クリップデータ113に記録済の差分情報を取得する。
ステップS603において、バックアップ制御部107は、新規差分情報と記録済みの差分情報とを比較する。新規差分情報の方がオリジナルクリップデータ113に対する差分が小さい場合、ステップS604に進み、クリップデータ113のバックアップを実行する。新規差分情報と記録済みの差分情報が等しい、又は記録済みの差分情報の方がオリジナルクリップデータ113に対する差分が小さい場合、処理終了となる。
ステップS605で、バックアップ制御部107は、オリジナルクリップデータ113に新規差分情報を記録する。その後、処理終了となる。
次に、第3の実施形態を説明する。第3の実施形態に係る動画像処理装置の構成は第1の実施形態と同様であり、その説明を省略する。以下では、第1、2の実施形態との際を中心に説明する。
図7は、記録装置112、記録媒体A121、記録媒体B124に記録されるクリップデータのデータ構造の詳細を説明するための図である。図3と比較すると、差分データ331にバックアップ先情報736が追加されている。図示例では、バックアップ先が「画像保管サーバ」であることが示されている。実際の設定値は、予め各バックアップ先に関連付けて設定された任意のID番号となる。
ステップS404の後、ステップS801に進む。ステップS801において、バックアップ制御部107は、バックアップ先情報を取得する。
また、ステップS605の後、ステップS802に進む。ステップS802において、バックアップ制御部107は、クリップデータ113にバックアップ先情報を記録する。
例えば上記実施形態では、本発明に係る画像処理装置として動画像処理装置を例に説明したが、静止画像処理装置でもよい。具体的には、本発明は、デジタルカメラ等の携帯型情報機器やパーソナルコンピュータに適用可能である。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。すなわち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (8)
- 画像データを外部の記録メディアにバックアップする画像処理装置であって、
バックアップ元の画像データの画像情報を取得する元画像情報取得手段と、
前記バックアップ元の画像データのバックアップ画像データの画像情報を取得するバックアップ画像情報取得手段と、
前記バックアップ元の画像データの画像情報と前記バックアップ画像データの画像情報とを比較して差分情報を検出し、前記差分情報を前記バックアップ元の画像データに関連付けて記録する検出記録手段とを備え、
前記差分情報は、前記バックアップ画像データの画像情報のうち、前記バックアップ元の画像データの画像情報と同じものについては差分無しを表わす情報であり、前記バックアップ元の画像データの画像情報と異なるものについては前記バックアップ画像データの画像情報そのものであることを特徴とする画像処理装置。 - 前記検出記録手段は、バックアップの実行前に差分情報を検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記検出記録手段は、前記バックアップ元の画像データに対するバックアップ処理指示を受けて新規差分情報を検出した際に、前記新規差分情報と前記バックアップ元の画像データに関連付けて記録済みの差分情報とを比較し、前記新規差分情報の方が前記バックアップ元の画像データに対する差分が小さい場合、バックアップを実行させることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記バックアップ元の画像データに対する削除指示を受けたとき、前記バックアップ元の画像データに関連付けられた前記差分情報に応じて、前記バックアップ元の画像データの削除を制御する削除制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記検出記録手段は、バックアップ先情報を前記バックアップ元の画像データに関連付けて記録することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記画像情報は、解像度情報、ビットレート情報、フレームレート情報、アスペクト比情報、レターボックス設定情報、サイドブラック設定情報、サイドクロップ設定情報、カラーサンプリング情報のうち少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 画像データを外部の記録メディアにバックアップする画像処理装置の制御方法であって、
元画像情報取得手段が、バックアップ元の画像データの画像情報を取得するステップと、
バックアップ画像情報取得手段が、前記バックアップ元の画像のバックアップ画像データの画像情報を取得するステップと、
検出手段が、前記バックアップ元の画像データの画像情報と前記バックアップ画像データの画像情報とを比較して差分情報を検出するステップと、
記録手段が、前記差分情報を前記バックアップ元の画像データに関連付けて記録するステップとを有し、
前記差分情報は、前記バックアップ画像データの画像情報のうち、前記バックアップ元の画像データの画像情報と同じものについては差分無しを表わす情報であり、前記バックアップ元の画像データの画像情報と異なるものについては前記バックアップ画像データの画像情報そのものであることを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 画像データを外部の記録メディアにバックアップする画像処理装置の制御方法であって、
バックアップ元の画像データの画像情報を取得する処理と、
前記バックアップ元の画像のバックアップ画像データの画像情報を取得する処理と、
前記バックアップ元の画像データの画像情報と前記バックアップ画像データの画像情報とを比較して差分情報を検出する処理と、
前記差分情報を前記バックアップ元の画像データに関連付けて記録する処理とをコンピュータに実行させ、
前記差分情報は、前記バックアップ画像データの画像情報のうち、前記バックアップ元の画像データの画像情報と同じものについては差分無しを表わす情報であり、前記バックアップ元の画像データの画像情報と異なるものについては前記バックアップ画像データの画像情報そのものであることを特徴とするプログラム。
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