JP6296091B2 - 光源点灯装置及び照明器具 - Google Patents

光源点灯装置及び照明器具 Download PDF

Info

Publication number
JP6296091B2
JP6296091B2 JP2016083687A JP2016083687A JP6296091B2 JP 6296091 B2 JP6296091 B2 JP 6296091B2 JP 2016083687 A JP2016083687 A JP 2016083687A JP 2016083687 A JP2016083687 A JP 2016083687A JP 6296091 B2 JP6296091 B2 JP 6296091B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light source
voltage
power supply
switching element
control unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016083687A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017069180A (ja
Inventor
雄一郎 伊藤
雄一郎 伊藤
岳秋 飯田
岳秋 飯田
信一 芝原
信一 芝原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Mitsubishi Electric Lighting Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp, Mitsubishi Electric Lighting Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JP2017069180A publication Critical patent/JP2017069180A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6296091B2 publication Critical patent/JP6296091B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本発明は、光源を点灯させるための光源点灯装置及びこれを用いた照明器具に関する。
従来技術として、例えば特許文献1,2に記載されているように、発光ダイオード(LED)等の発光素子を点灯させる各種の点灯装置が知られている。一般に、この種の従来技術による点灯装置は、スイッチング素子を用いたスイッチング電源を備えている。スイッチング電源には、光源に所望の電流が流れるようにスイッチング素子を駆動制御する制御回路が組込まれている。制御回路は、当該制御回路を駆動するための制御電源(駆動用電源)を必要とする。
このため、特許文献1に記載された従来技術では、インダクタに2次巻線を設け、当該2次巻線に発生する電圧を整流及び平滑することで制御電源を得るようにしている。また、特許文献2に記載された従来技術では、LEDの順方向電圧を制御電源として用いるようにしている。
特開2012−133942号公報 特開2008−278640号公報
しかしながら、特許文献1に記載された従来技術では、スイッチング素子がスイッチング動作を行っている期間しかインダクタの2次巻線に誘導起電力が発生しないので、スイッチング素子がスイッチング動作を停止しているとき、即ち、LEDの消灯時には、制御電源を生成できないという問題がある。これと同様に、特許文献2に記載された従来技術においても、LEDの順方向電圧を利用するので、LEDの消灯時には、制御電源を供給できないという問題がある。
ここで、LEDの消灯時とは、例えば点灯装置の外部に設けられた調光コントローラから消灯を指示する信号を受けて点灯装置の動作を停止させる場合を含んでいる。この場合、制御回路は、調光コントローラから再度点灯を指示する信号を受けるまで待機状態となるが、この待機状態においても、制御回路は、制御電源の供給を受ける必要がある。また、例えば人感センサを搭載した点灯装置においては、人間の有無に応じてLEDを点灯及び消灯する。この場合、人感センサには、LEDの作動状態に関係なく、駆動用の電力を供給する必要がある。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、部品点数を削減しつつ、光源の消灯時にも高効率で駆動用電源を生成可能な光源点灯装置及び照明器具を提供することを目的としている。
本発明に係る光源点灯装置は、交流電源を整流する整流回路と、スイッチング素子とインダクタとを有し、整流回路から入力される電圧を用いてスイッチング素子とインダクタとでエネルギの充放電を行うことにより、光源に直流電流を供給可能な直流電源回路と、直流電源回路の出力電圧を制御する機能を有し、出力電圧を光源の点灯電圧以上とすることで光源を点灯させ、出力電圧を点灯電圧未満に低下させることで光源を消灯する制御部と、光源の消灯中に出力電圧を用いて制御部に駆動用電源を供給する制御電源供給部と、直流電源回路から制御部に対する駆動用電源の供給を実行及び遮断可能な電源スイッチ手段と、を備え、制御部は、光源の消灯中に電源スイッチ手段を用いて駆動用電源の供給を実行し、光源の点灯中に電源スイッチ手段を用いて駆動用電源の供給を遮断し、電源スイッチ手段は、電圧駆動型半導体スイッチング素子を備え、電圧駆動型半導体スイッチング素子は、制御部が出力した電源スイッチ手段のオンオフを制御するための信号を受信する第1端子と、出力電圧が供給される第2端子と、制御部が備える駆動用電源の供給を受けるための電源端子と接続される第3端子と、を備え、制御電源供給部は、駆動用電源の電圧が上昇すると、第1端子と第3端子との間に印加される電圧を低下させる負帰還回路を備えている。
本発明に係る光源点灯装置は、交流電源を整流する整流回路と、スイッチング素子とインダクタとを有し、整流回路から入力される電圧を用いてスイッチング素子とインダクタとでエネルギの充放電を行うことにより、光源に直流電流を供給可能な直流電源回路と、直流電源回路の出力電圧を制御する機能を有し、出力電圧を光源の点灯電圧以上とすることで光源を点灯させ、出力電圧を点灯電圧未満に低下させることで光源を消灯する制御部と、光源の消灯中に出力電圧を用いて制御部に駆動用電源を供給する制御電源供給部と、直流電源回路から制御部に対する駆動用電源の供給を実行及び遮断可能な電源スイッチ手段と、を備え、制御部は、光源の消灯中に電源スイッチ手段を用いて駆動用電源の供給を実行し、光源の点灯中に電源スイッチ手段を用いて駆動用電源の供給を遮断し、電源スイッチ手段は、電流駆動型半導体スイッチング素子を備え、電流駆動型半導体スイッチング素子は、制御部が出力した電源スイッチ手段のオンオフを制御するための信号を受信する第1端子と、出力電圧が供給される第2端子と、制御部が備える駆動用電源の供給を受けるための電源端子と接続される第3端子と、を備え、制御電源供給部は、駆動用電源の電圧が上昇すると、第1端子を流れる電流を低下させる負帰還回路を備えている。
本発明によれば、光源の消灯時には、直流電源回路の出力電圧を光源の点灯電圧未満に制御しつつ、当該出力電圧を用いて駆動用電源を得ることができる。そして、この駆動用電源を消灯中の待機電力等として制御部に供給することができる。従って、少ない部品点数で駆動用電源を効率よく生成することができる。
本発明の実施の形態1による光源点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1による光源点灯装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態1による光源点灯装置の制御電源供給部の他の一例を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態1において、光源の消灯中にDC/DCコンバータ部のスイッチング素子を断続的に発振させる制御の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による光源点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態2による光源点灯装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態3による光源点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態3による光源点灯装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態3による光源点灯装置の変形例を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態4による光源点灯装置を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態4による光源点灯装置の動作を示す波形図である。 本発明の実施の形態4による光源点灯装置の変形例を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態4による光源点灯装置の変形例を示す回路構成図である。 本発明の実施の形態3による照明器具を示す断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態による光源点灯装置及び照明器具について説明する。なお、本明細書で使用する各図においては、共通する要素に同一の符号を付し、重複する説明を省略するものとする。また、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合わせ可能な構成のあらゆる組合わせを含むものである。
実施の形態1.
まず、図1から図4を参照して、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1による光源点灯装置を示す回路構成図である。この図に示すように、本実施の形態の光源点灯装置100は、商用電源等の交流電源1から電力の供給を受けることにより、例えばLED(Light Emitting Diode)等の光源10を点灯させるものである。光源点灯装置100は、整流回路2、力率改善回路部3、DC/DCコンバータ部4、制御部5、制御電源供給部6等を備えている。
整流回路2は、交流電源1を整流するものである。具体的に述べると、整流回路2は、交流電源1から入力された交流電圧を全波整流する。なお、力率改善回路部3の作動中には、整流回路2により全波整流された電圧が平滑化されず、当該電圧は、交流電源1から出力される交流電圧の2倍の周波数を含む脈動電圧となる。整流回路2の出力側には、力率改善回路部3が接続されている。
力率改善回路部3は、整流回路2とDC/DCコンバータ部4との間に介在し、交流電源1から入力される交流入力電流を正弦波化して力率を向上するものである。力率改善回路部3は、フィルタコンデンサC1、インダクタL1、スイッチング素子SW1、ダイオードD1、平滑コンデンサC2等の回路素子を備えており、これらの回路素子により構成された昇圧チョッパ回路である。なお、スイッチング素子SW1は、例えばMOSFET(metal−oxide semiconductor field−effect transistor)により構成してもよい。力率改善回路部3の出力側には、DC/DCコンバータ部4が接続されている。
DC/DCコンバータ部4は、スイッチング素子SW2、環流ダイオードD2、インダクタL2、出力コンデンサC3等の回路素子を備えており、これらの回路素子により構成された降圧チョッパ回路である。なお、スイッチング素子SW2は、MOSFET等により構成してもよい。DC/DCコンバータ部4の出力側には、光源10が接続される。DC/DCコンバータ部4は、整流回路2から力率改善回路部3を介して入力される電圧を用いて、スイッチング素子SW2とインダクタL2とでエネルギの充放電を行うことにより、光源10に直流電流を供給する。即ち、力率改善回路部3と、DC/DCコンバータ部4は、本実施の形態の直流電源回路に相当している。ただし、力率改善を必要としない場合、または、DC/DCコンバータ部4自身に力率改善機能を付加する場合は、力率改善回路部3は設けなくても構わない。この場合、DC/DCコンバータ部4が直流電源回路に相当する。
制御部5は、力率改善回路部3、DC/DCコンバータ部4及び制御電源供給部6を制御するものである。制御部5は、例えばマイクロコンピュータ、アナログ回路、デジタル回路、またはこれらを組合わせた回路を備えている。また、制御部5は、スイッチング素子SW1,SW2及び後述のスイッチング素子SW3を個別に駆動するためのスイッチング素子駆動回路を備えている。制御部5は、力率改善回路部3のスイッチング素子SW1を高周波で駆動し、入力電流の波形が交流電源1の電圧位相と同位相で且つ正弦波状となるように、当該入力電流の波形を制御する。これにより、制御部5は、入力電流の高調波を低減し、高力率を達成する。
また、制御部5は、DC/DCコンバータ部4のスイッチング素子SW2を高周波で駆動することにより、力率改善回路部3で変換された直流電圧(例えば、400V)から光源10の点灯に適した直流電流を生成する。このようにして生成された直流電流は、光源10に供給され、光源10が点灯する。制御部5は、後述のように、DC/DCコンバータ部4の出力電圧(即ち、光源10に印加される電圧)を点灯電圧以上とすることで光源10を点灯させ、当該出力電圧を点灯電圧未満に低下させることで光源10を消灯する。また、制御部5は、後述の調光コントローラ11から送信される各種の信号(調光信号、光源10を点灯及び消灯する信号等)を受信する機能を備えている。
制御電源供給部6は、少なくとも光源10の消灯中において、DC/DCコンバータ部4の出力を用いて制御部5に駆動用電源を供給するものである。なお、本明細書では、制御部5が必要とする駆動用電源を「制御電源」と表記する。制御電源供給部6は、2次巻線L3、スイッチング素子SW3、整流ダイオードD3、制御電源平滑コンデンサC4等を備えている。2次巻線L3は、DC/DCコンバータ部4のインダクタL2と磁気的に結合されている。2次巻線L3の一端側は、整流ダイオードD3を介してスイッチング素子SW3、制御電源平滑コンデンサC4及び制御部5にそれぞれ接続されている。また、2次巻線L3の他端側は、接地されている。
制御電源平滑コンデンサC4は、一端側が整流ダイオードD3及び制御部5に接続され、他端側が接地されている。スイッチング素子SW3は、インダクタL2の出力側を制御電源平滑コンデンサC4の一端側及び制御部5に対して接続及び遮断するものである。即ち、スイッチング素子SW3は、DC/DCコンバータ部4から制御部5に対する制御電源の供給を実行及び遮断可能な電源スイッチ手段を構成している。なお、スイッチング素子SW3は、例えばMOSFET、トランジスタ等の半導体スイッチにより構成してもよい。
ここで、制御部5を構成するマイクロコンピュータ、アナログ回路、デジタル回路等を駆動するためには、例えば3.3〜5Vの電圧が必要となる。また、例えばスイッチング素子SW1,SW2がMOSFETである場合に、制御部5のスイッチング素子駆動回路が当該スイッチング素子を駆動するためには、一般に10V〜15Vの電圧が必要となる。制御電源供給部6は、これらの電源となる制御電源を制御部5に供給するための回路である。
光源10は、例えば複数のLEDを直列または並列に接続したり、更に、複数のLED群を直列または並列に接続することにより構成されている。なお、本明細書では、光源10が点灯する電圧の最小値を「点灯電圧」と表記する。点灯電圧は、光源10を構成するLED全体の順方向電圧に相当している。一方、光源点灯装置100は、調光コントローラ11を備える構成としてもよい。調光コントローラ11は、光源10の明るさを調整するための調光信号、光源10を点灯及び消灯するための信号等を制御部5に送信する。
(光源点灯装置の動作)
次に、本実施の形態による光源点灯装置100の動作について説明する。まず、交流電源1から光源点灯装置100に交流電圧が印加されると、この交流電圧は、整流回路2により全波整流される。全波整流された電圧は、フィルタコンデンサC1の両端に印加される。なお、フィルタコンデンサC1は、スイッチングリプルの除去を目的として設けられたものであり、交流電源1の電源周波数成分を平滑化するためのものではない。力率改善回路部3の作動中には、電源周波数の2倍の周波数で脈動する全波整流電圧が整流回路2から力率改善回路部3に印加される。
次に、定常状態における力率改善回路部3の動作について説明する。まず、最初の状態では、制御部5によりスイッチング素子SW1がONされているものとする。スイッチング素子SW1がONすると、整流回路2により整流された全波整流電圧がインダクタL1に印加される。この結果、インダクタL1及びスイッチング素子SW1の経路で電流が流れるので、インダクタL1にエネルギが蓄えられる。このとき、インダクタL1を流れる電流の増加速度(電流波形の勾配)は、整流回路2による全波整流電圧の瞬時値Eに比例し、インダクタL1のインダクタンスLL1に反比例する。即ち、インダクタL1を流れる電流IL1は、全波整流電圧の瞬時値EとインダクタンスLL1とにより定められる勾配(E/LL1)をもって直線的に増加していく。
次に、制御部5は、スイッチング素子SW1をONしてから規定のON時間が経過すると、スイッチング素子SW1をOFFする。スイッチング素子SW1がOFFすると、インダクタL1に蓄えられたエネルギが放出され、インダクタL1、ダイオードD1、平滑コンデンサC2の経路で電流が流れる。このとき、平滑コンデンサC2には、全波整流電圧に対してインダクタL1の逆起電力を重畳した電圧、即ち、全波整流電圧よりも高い電圧が印加される。制御部5は、例えば数十〜数百kHzのスイッチング周波数をもってスイッチング素子SW1のON/OFFを高速で繰返し、力率改善回路部3及びDC/DCコンバータ部4の作動状態を周期的に変化させる。
ここで、例えばスイッチング素子SW1のON時間tONを固定した状態で、光源点灯装置100を交流電源1の電源周期の半周期分だけ作動させた場合について考えてみる(全波整流波形であることを考慮)。この場合、インダクタンスLL1が一定値であれば、各スイッチング周期におけるインダクタL1の電流のピーク値IL1は、IL1=tON・E/LL1となり、電源電圧Eに比例する。このため、インダクタL1を流れる電流の包絡線は、正弦波状の波形となる。そして、この波形からフィルタコンデンサC1により高周波成分を除去すると、入力電流の波形は正弦波に近くなるので、高調波を低減し、力率を改善することができる。なお、図示は省略するが、平滑コンデンサC2の電圧は、制御部5により監視され、一定電圧となるように定電圧フィードバック制御される。
次に、定常状態におけるDC/DCコンバータ部4の動作について説明する。まず、最初の状態では、制御部5によりスイッチング素子SW2がONされているものとする。スイッチング素子SW2がONすると、平滑コンデンサC2の電圧と出力コンデンサC3の電圧の差分がインダクタL2に印加される。このときには、平滑コンデンサC2の電圧は、出力コンデンサC3の電圧よりも高いので、平滑コンデンサC2、スイッチング素子SW2、インダクタL2及び出力コンデンサC3の経路で電流が供給され、インダクタL2にエネルギが蓄えられる。
次に、制御部5は、スイッチング素子SW2をONしてから規定のON時間が経過すると、スイッチング素子SW2をOFFする。スイッチング素子SW2がOFFすると、インダクタL2に蓄えられたエネルギが放出される。これにより、インダクタL2、出力コンデンサC3、環流ダイオードD2及びインダクタL2の経路で電流が流れ、出力コンデンサC3が充電される。スイッチング動作の1周期に対するスイッチング素子SW2のON時間の割合、即ち、ONデューティ比が大きいほど、光源10に流れる電流は増加し、ONデューティ比が小さいほど、光源10に流れる電流は減少する。
光源10に流れる電流(以下、光源電流と表記する)は、例えばDC/DCコンバータ部4に配置された光源電流検出抵抗R1により電圧信号として検出され、制御部5に入力される。制御部5は、例えば調光コントローラ11から受信した調光信号に基いて設定される光源電流の目標電流と、光源電流検出抵抗R1により検出された光源電流の検出信号とを比較する。そして、目標電流よりも検出信号が大きい場合には、スイッチング素子SW2のONデューティ比を減少させる。また、目標電流よりも検出信号が小さい場合には、当該ONデューティ比を増加させる。このように、制御部5は、調光コントローラ11の操作等に応じて設定される目標電流に対して、実際の光源電流が一致するように、当該光源電流を定電流フィードバック制御する。
(制御電源供給部の動作)
次に、図2を参照して、制御電源供給部6の動作について説明する。図2は、本発明の実施の形態1による光源点灯装置の動作を示す波形図である。
(時刻t0〜t1)
まず、光源10の点灯中における制御電源供給部6の動作を説明する。光源10の点灯中において、DC/DCコンバータ部4では、前述のスイッチング動作が行われることにより、インダクタL2のエネルギが充放電されている。スイッチング素子SW2がONしている期間中には、力率改善回路部3の出力電圧とDC/DCコンバータ部4の出力電圧との差分(即ち、平滑コンデンサC2の電圧と出力コンデンサC3の電圧との差分)の電圧がインダクタL2に印加される。この結果、インダクタL2に結合された2次巻線L3には、2次巻線L3とインダクタL2との巻き数比に応じて、前記差分の電圧に比例した電圧が発生する。
また、スイッチング素子SW2がOFFしている期間中には、出力コンデンサC3の電圧とほぼ等しい大きさの逆起電圧がインダクタL2に発生する。これにより、2次巻線L3には、2次巻線L3とインダクタL2との巻き数比に応じて、前記逆起電圧に比例した電圧が発生する。但し、スイッチング素子SW2のON時とOFF時において、2次巻線L3に発生する電圧は互いに極性が異なる。
本実施の形態では、光源10が点灯している場合に、上述のように2次巻線L3に誘起される電圧を制御電源として制御部5に供給する。一例を挙げると、スイッチング素子SW2のOFF時には、2次巻線L3に発生する電圧を、整流ダイオードD3と制御電源平滑コンデンサC4とにより整流及び平滑化して制御部5に供給する。なお、本発明では、スイッチング素子SW2のON時、及び、図3に示す制御電源供給部6のようにON時とOFF時の両方において、2次巻線L3に発生する電圧を整流及び平滑化したものを制御電源として用いてもよい。このように、光源10の点灯中には、制御電源供給部6により2次巻線L3から制御電源を取得し、当該制御電源を制御部5に供給することができる。
なお、図2に示すように、光源10が点灯している期間、即ち、光源電流が流れている期間t0〜t1においては、制御部5によりスイッチング素子SW3がOFFされ、出力コンデンサC3から制御電源平滑コンデンサC4への電流経路が遮断されている。このとき、出力コンデンサC3の電圧は、光源10の点灯電圧まで充電された状態である。また、力率改善回路部3は駆動状態(ON状態)となっている。なお、図2では、力率改善回路部3について、駆動状態をONと表記し、停止状態をOFFと表記している。
(時刻t1〜t2)
次に、光源10が消灯する場合の動作について説明する。まず、例えば調光コントローラ11から制御部5に対して、光源10の消灯を指示する信号が送信されたとする。制御部5は、この信号を受信すると、DC/DCコンバータ部4の動作を定電流制御から定電圧制御に切換える。即ち、制御部5は、光源10の点灯時において、光源電流検出抵抗R1により光源電流を検出し、光源電流が目標電流と一致するようにDC/DCコンバータ部4を定電流制御していた。これに対し、光源10を消灯するときには、まず、例えばDC/DCコンバータ部4に配置された出力電圧検出抵抗R2a,R2bにより、DC/DCコンバータ部4の出力電圧、即ち、出力コンデンサC3の電圧を検出する。続いて、制御部5は、出力コンデンサC3の電圧が光源10の点灯電圧よりも低い所望の基準電圧となるように、DC/DCコンバータ部4を定電圧制御する。
ここで、基準電圧とは、制御部5を駆動するのに必要な電圧であり、光源10の点灯中に2次巻線L3、整流ダイオードD3及び制御電源平滑コンデンサC4により生成していた制御電源の電圧に相当するものである。なお、図2中に示す期間t1〜t2は、DC/DCコンバータ部4が定電圧制御に切換えられてから、出力コンデンサC3の電圧が基準電圧に到達するまでの過渡的な期間である。この期間中には、制御部5によりスイッチング素子SW3がOFF状態に保持される。また,力率改善回路部3は停止状態となる。
(時刻t2〜t3)
続いて、出力コンデンサC3の電圧が前述の基準電圧に到達すると、制御部5により制御電源供給部6のスイッチング素子SW3がONされる。これにより、出力コンデンサC3から制御電源平滑コンデンサC4への電流経路が導通した状態に切換えられ、DC/DCコンバータ部4から制御部5に制御電源が供給される。このとき、制御電源の電圧は、光源10の点灯電圧よりも低く設定されるので、光源10は消灯状態となる。
即ち、制御電源の電圧は、光源10の点灯電圧よりも低く設定されているので、DC/DCコンバータ部4から制御部5に制御電源を供給している期間中には、光源10が点灯しない。また、制御部5は、光源10の消灯中にもDC/DCコンバータ部4を作動させるので、2次巻線L3には電圧が誘起される。しかし、2次巻線L3の電圧は、DC/DCコンバータ部4の出力電圧が低下するのに比例して低下するので、制御部5には、DC/DCコンバータ部4からの制御電源のみが供給されるようになる。
なお、例えばDC/DCコンバータ部4の出力が光源10に供給する電力と比較して極端に軽負荷となる場合には、スイッチング素子SW2のONデューティ比が非常に小さくなる可能性がある。この場合、スイッチング素子SW2のON時間が非常に短くなり、スイッチング素子SW2を安定的にONさせるのが難しくなるので、DC/DCコンバータ部4の出力電圧が不安定となる可能性がある。このような現象を回避するためには、スイッチング素子SW2を連続的ではなく断続的に発振させる制御を行ってもよい。図4は、本発明の実施の形態1において、光源の消灯中にDC/DCコンバータ部4のスイッチング素子を断続的に発振させる制御の一例を示す説明図である。
この制御において、制御部5は、図4に示すように、スイッチング素子SW2に入力する駆動信号を所望の周期でON状態とOFF状態に切換える。これにより、スイッチング素子SW2は、当該周期をもって発振期間と停止期間とを交互に繰返す動作(いわゆる間欠発振)を行うようになる。ここで、所望の周期とは、一定値であってもよいし、状況に応じて変化する可変値であってもよく、周期、発振時間等を限定するものではない。このように、駆動信号を周期的に変化させることで、駆動時のスイッチング素子SW2のON時間を増加させ、DC/DCコンバータ部4の出力電圧を安定化することができる。
また、光源10が消灯している場合には、光源点灯装置100の消費電力が極めて小さくなるので、入力電流の高調波及び力率が問題となることはない。この場合には、必ずしも力率改善回路部3を作動(ON)させる必要はなく、例えば図2中の期間t1〜t3に示すように、力率改善回路部3を停止(OFF)してもよい。この期間t1〜t3中には、スイッチング素子SW1がOFF状態に保持される。これにより、スイッチング素子SW1の動作に伴うスイッチングロス、導通ロス等を削減し、光源点灯装置100を効率よく作動させることができる。
(時刻t3)
次に、例えば時刻t3において、制御部5が調光コントローラ11から点灯を指示する信号を受信したとする。この場合、制御部5は、スイッチング素子SW3をOFFし、DC/DCコンバータ部4から制御部5への制御電源の供給を遮断する。そして、制御部5は、力率改善回路部3を再び作動させると共に、DC/DCコンバータ部4の動作を定電圧制御から定電流制御に切換える。
この結果、出力コンデンサC3の電圧が光源10の点灯電圧まで上昇し、光源10が点灯を開始する。光源10が点灯すると、制御電源は、2次巻線L3から整流ダイオードD3を介して制御部5に供給される。なお、スイッチング素子SW3がOFFしてから光源10が点灯を開始するまでの期間中には、制御電源平滑コンデンサC4に充電された電荷を利用して制御電源を供給する。
このように、本実施の形態では、光源10の消灯時でも、DC/DCコンバータ部4を定電圧制御で作動させるので、制御部5を駆動するのに十分な制御電源を高効率で得ることができる。即ち、光源10の消灯時には、DC/DCコンバータ部4の出力電圧を光源10の点灯電圧未満に制御しつつ、当該出力電圧を用いて制御電源を得ることができる。そして、この制御電源を消灯中の待機電力等として制御部5に供給することができる。これにより、例えば光源10の消灯中でも、調光コントローラ11から送信される信号を任意のタイミングで受信し、光源10を点灯する動作等を円滑に行うことができる。
また、図1中に仮想線で示すように、例えば人感センサ20等のような外部の機器を光源点灯装置100に接続するシステムにおいては、制御電源を利用して人感センサ20に駆動用電力を供給することができる。即ち、このシステムでは、人が存在しない場合に光源10を消灯状態に保持し、人感センサ20により人が検出された場合には、制御部5が人感センサ20から検出信号を受信して光源10を点灯させる。このため、人感センサ20には、光源10の消灯中にも、駆動用電力を常に供給する必要がある。本実施の形態によれば、光源10の消灯中にも安定した制御電源が得られるので、上記システムを円滑に作動させることができる。なお、上記説明では、外部の機器として人感センサ20を例示したが、本発明はこれに限らず、人感センサ20以外の各種のセンサ、及び、センサ以外の機器等を外部の機器としてもよい。
また、本実施の形態では、光源10の点灯中にDC/DCコンバータ部4を定電流制御で駆動し、光源10の消灯中には、DC/DCコンバータ部4の動作を定電圧制御に切換える。これにより、消灯中には、DC/DCコンバータ部4の出力電圧を制御電圧に直接変換することができる。この結果、例えば3端子レギュレータ等の電圧安定化回路が必要ないので、光源点灯装置100の電力変換ロスを抑制し、部品点数を削減することができる。従って、光源点灯装置100の小型化及び高効率化を促進することができる。
また、本実施の形態では、光源10の消灯中にスイッチング素子SW3をONして制御部5に対する駆動用電源の供給を実行し、光源10の点灯中にスイッチング素子SW3をOFFして駆動用電源の供給を遮断する。これにより、制御部5は、光源10の点灯状態に応じて、DC/DCコンバータ部4の出力を光源10用の通常電源と制御部5用の制御電源との間で容易に切換えることができる。また、本実施の形態では、光源10の点灯中において、インダクタL2と磁気的に結合された2次巻線L3から制御部5に制御電源を供給する。これにより、2次巻線L3に生じる逆起電力を利用して点灯中の制御電源を容易に取得することができる。
なお、本実施の形態では、降圧チョッパ方式のDC/DCコンバータ部4を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限らず、降圧機能を備えるものであれば、降圧チョッパ方式以外のDC/DCコンバータ部を採用してもよい。具体的には、例えばフライバックコンバータ、SEPIC(Single Ended Primary Inductance Converter)等によりDC/DCコンバータ部を構成してもよい。これらのコンバータでも、DC/DCコンバータ部4の同様の効果を得ることができる。
また、本実施の形態では、光源10の点灯中において、インダクタL2と磁気的に結合された2次巻線L3により制御電源を得る場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば力率改善回路部3のインダクタL1と磁気的に結合した2次巻線から制御電源を得る構成としてもよい。
実施の形態2.
次に、図5及び図6を参照して、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態の特徴は、力率改善回路部及びDC/DCコンバータ部を1つのコンバータにより構成したことにある。図5は、本発明の実施の形態2による光源点灯装置を示す回路構成図である。この図に示すように、本実施の形態による光源点灯装置110は、SEPIC回路部7及び放電回路8を備え、回路を小型化している点で、前記実施の形態1と異なるものである。
SEPIC回路部7は、力率改善回路部3及びDC/DCコンバータ部4の機能を1つのコンバータにより実現したものである。SEPIC回路部7は、フィルタコンデンサC5、インダクタL4、スイッチング素子SW4、カップリングコンデンサC6、インダクタL6、ダイオードD4、出力コンデンサC7等の回路素子を備えている。なお、スイッチング素子SW4は、例えばMOSFETにより構成してもよい。また、出力コンデンサC7は、光源10に出力する直流電流を平滑化する機能を備えている。
SEPIC回路部7の出力側には、光源10が接続される。SEPIC回路部7は、整流回路2から入力される電圧を用いて、スイッチング素子SW4とインダクタL4,L6とでエネルギの充放電を行うことにより、光源10に直流電流を供給する。即ち、SEPIC回路部7は、本実施の形態の直流電源回路に相当している。SEPIC回路部7は、後述の放電回路8を備えている。
制御部5は、制御電源供給部6、SEPIC回路部7及び放電回路8を制御するもので、制御電源供給部6のスイッチング素子SW3及び後述のスイッチング素子SW4,SW5を個別に駆動するためのスイッチング素子駆動回路を備えている。制御部5は、SEPIC回路部7のスイッチング素子SW4を高周波で駆動し、入力電流の波形が交流電源1の電圧位相と同位相で且つ正弦波状となるように、当該入力電流の波形を制御する。これにより、制御部5は、入力電流の高調波を低減し、高効率を達成する。
また、制御部5は、SEPIC回路部7から光源10の点灯に適した直流電流が出力されるように、スイッチング素子SW4を制御する。さらに、制御部5は、SEPIC回路部7の出力電圧、即ち、光源10に印加される電圧を前述の点灯電圧以上として光源10を点灯させる。また、SEPIC回路部7の出力電圧を点灯電圧未満に低下させることにより、光源10を消灯する。
制御電源供給部6は、少なくとも光源10の消灯中において、SEPIC回路部7の出力を用いて制御部5に駆動用電源(制御電源)を供給するものである。制御電源供給部6は、前記実施の形態1と同様に、2次巻線L5、スイッチング素子SW3、整流ダイオードD3、制御電源平滑コンデンサC4等を備えている。但し、2次巻線L5は、SEPIC回路部7のインダクタL4と磁気的に結合されている。
放電回路8は、出力コンデンサC7に充電された電荷を放電するもので、出力コンデンサC7と並列に接続されている。放電回路8は、互いに直列に接続された放電抵抗R3及びスイッチング素子SW5を備えている。スイッチング素子SW5は、本実施の形態の放電スイッチ手段に相当するもので、例えばMOSFETにより構成してもよい。スイッチング素子SW5がONした状態では、出力コンデンサC7に充電された電荷が放電抵抗R3を介して放電され、放電抵抗R3で消費される。また、スイッチング素子SW5がOFFした状態では、出力コンデンサC7が充電可能となる。
(光源点灯装置の動作)
次に、本実施の形態による光源点灯装置110の動作について説明する。まず、交流電源1から光源点灯装置100に交流電圧が印加されると、この交流電圧は、整流回路2により全波整流される。全波整流された電圧は、スイッチングリプルを除去する目的で設けられたフィルタコンデンサC5の両端に印加される。この結果、SEPIC回路部7の作動中には、電源周波数の2倍の周波数で正弦波状に脈動する全波整流電圧が整流回路2からSEPIC回路部7に印加される。
次に、定常状態におけるSEPIC回路部7の動作について説明する。まず、最初の状態では、制御部5によりスイッチング素子SW4がONされているものとする。スイッチング素子SW4がONすると、整流回路2により整流された全波整流電圧がインダクタL4に印加される。この結果、インダクタL4及びスイッチング素子SW4の経路で電流が流れるので、インダクタL4にエネルギが蓄えられる。このとき、インダクタL4を流れる電流の増加速度(電流波形の勾配)は、全波整流電圧の瞬時値Eに比例し、インダクタL4のインダクタンスLL4に反比例する。即ち、インダクタL4を流れる電流IL4は、全波整流電圧の瞬時値EとインダクタンスLL4とにより定められる勾配(E/LL4)をもって直線的に増加していく。
これと並行して、インダクタL6には、カップリングコンデンサC6の電圧が印加される。この結果、カップリングコンデンサC6、スイッチング素子SW4、インダクタL6、カップリングコンデンサC6の経路で電流が循環するように流れ、カップリングコンデンサC6のエネルギがインダクタL6に蓄えられる。このとき、インダクタL6を流れる電流は徐々に増加していく。
次に、制御部5は、スイッチング素子SW4をONしてから規定のON時間が経過すると、スイッチング素子SW4をOFFする。スイッチング素子SW4がOFFすると、インダクタL4に蓄えられたエネルギが放出され、インダクタL4、カップリングコンデンサC6、ダイオードD4,出力コンデンサC7の経路で電流が流れる。これにより、カップリングコンデンサC6及び出力コンデンサC7が充電される。このとき、インダクタL6に蓄えられたエネルギも放出され、インダクタL6、ダイオードD4、出力コンデンサC7の経路で電流が流れる。これにより、出力コンデンサC7が充電される。このようにして、光源10側にエネルギが伝達され、最終的には、出力コンデンサC7から光源10に平滑された直流電流が供給されることにより、光源10が点灯する。
制御部5は、例えば数十〜数百kHzのスイッチング周波数をもってスイッチング素子SW4のON/OFFを高速で繰返し、SEPIC回路部7の作動状態を周期的に変化させる。ここで、例えばスイッチング素子SW4のON時間を固定した状態で、光源点灯装置110を交流電源1の電源周期の半周期分だけ作動させた場合について考えてみる(全波整流波形であることを考慮)。この場合、インダクタL4のインダクタンスが一定値であれば、各スイッチング周期におけるインダクタL4の電流のピーク値は、電源電圧に比例する。このため、インダクタL4を流れる電流の包絡線は、正弦波状の波形となる。そして、この波形からフィルタコンデンサC5により高周波成分を除去すると、入力電流の波形は正弦波に近くなるので、高調波を低減し、力率を改善することができる。
また、光源電流は、光源電流検出抵抗R1により電圧信号として検出され、制御部5に入力される。制御部5は、前述した光源電流の目標電流と、光源電流の検出信号とを比較する。そして、目標電流よりも検出信号が大きい場合には、スイッチング素子SW4のONデューティ比を減少させる。また、目標電流よりも検出信号が小さい場合には、当該ONデューティ比を増加させる。このように、制御部5は、調光コントローラ11の操作等に応じて設定される目標電流に対して、実際の光源電流が一致するように、当該光源電流を定電流フィードバック制御する。
このとき、交流電源1の電源周期の半周期間においては、スイッチング素子SW4のON時間が大きく変化しないように、定電流フィードバック制御のループゲインを規定の範囲内に設定するのが好ましい。具体的に述べると、定電流フィードバック制御のループゲインは、電源周期の1/2周期以上で且つ1倍(0dB)以下となるように設定される。換言すれば、ループゲインは、交流電源1の電源周波数の2倍以下の周波数で且つ1倍(0dB)以下となるように設定する。
一例を挙げると、電源周波数が50Hzの場合には、その半周期(半波)にあたる100Hz以下、即ち、周期10ms以上で定電流フィードバック制御のループゲインを1倍(0dB)以下に設定する。このようにして、定電流フィードバック制御を電源周期の1/2より短い周期で応答しないように設定する。これにより、電源周期の1/2周期以内においては、スイッチング素子SW4のON時間の変動が抑制され、インダクタL4の電流ピーク値の包絡線が正弦波状となる。このようにして、光源電流の制御と力率の改善とを両立させることができる。
また、インダクタL4に蓄えられるエネルギは、電流値の2乗に比例する。このため、交流電源1の電圧位相のゼロクロス付近では、出力側へのエネルギー伝達量が小さくなり、光源電流が減少する。一方、電圧位相のピーク電圧付近では、出力側へのエネルギー伝達量が大きくなり、光源電流が増加する。従って、出力コンデンサC7としては、大容量のコンデンサを使用し、光源電流を出来るだけ均等化するのが好ましい。
(制御電源供給部の動作)
次に、図6を参照して、制御電源供給部6の動作について説明する。図6は、本発明の実施の形態2による光源点灯装置の動作を示す波形図である。
(時刻t0〜t1)
まず、光源10の点灯中における制御電源供給部6の動作を説明する。光源10の点灯中において、SEPIC回路部7では、前述のスイッチング動作が行われることにより、インダクタL4のエネルギが充放電されている。スイッチング素子SW4がONしている期間中には、インダクタL4に全波整流電圧が印加される。この結果、インダクタL4と磁気的に結合された2次巻線L5には、2次巻線L5とインダクタL4との巻き数比に応じて、全波整流電圧に比例した電圧が発生する。
また、スイッチング素子SW4がOFFしている期間中には、全波整流電圧からカップリングコンデンサC6の電圧及び出力コンデンサC7の電圧を差し引いた電圧がインダクタL4に逆起電圧として発生する。この結果、2次巻線L5には、2次巻線L5とインダクタL4との巻き数比に応じて、この逆起電圧に比例した電圧が発生する。但し、スイッチング素子SW4のON時とOFF時において、2次巻線L5に発生する電圧は互いに極性が異なる。
本実施の形態では、光源10が点灯している場合に、上述のように2次巻線L5に誘起される電圧を制御電源として制御部5に供給する。一例を挙げると、スイッチング素子SW4のOFF時には、2次巻線L5に発生する電圧を整流ダイオードD3と制御電源平滑コンデンサC4とにより整流及び平滑化して制御部5に供給する。このとき、スイッチング素子SW3,SW5はOFF状態に保持されている。また、出力コンデンサC7には、光源10の点灯電圧と等しい電圧が印加されている。
なお、本発明では、スイッチング素子SW4のON時、及び、図3と同様にON時とOFF時の両方において、2次巻線L5に発生する電圧を整流及び平滑化したものを制御電源として用いてもよい。このように、光源10の点灯中には、制御電源供給部6により2次巻線L5から制御電源を取得し、当該制御電源を制御部5に供給することができる。なお、インダクタL6に2次巻線を設けることで、制御電源を取得してもよい。
(時刻t1〜t2)
次に、光源10が消灯する場合の動作について説明する。制御部5は、調光コントローラ11から消灯を指示する信号を受信すると、SEPIC回路部7の動作を定電流制御から定電圧制御に切換える。即ち、制御部5は、光源10の点灯時において、光源電流検出抵抗R1により光源電流を検出し、光源電流が目標電流と一致するようにSEPIC回路部7を定電流制御していた。これに対し、光源10を消灯するときには、まず、例えばSEPIC回路部7に配置された出力電圧検出抵抗R2a,R2bにより、SEPIC回路部7の出力電圧を検出する。続いて、制御部5は、SEPIC回路部7の出力電圧が光源10の点灯電圧よりも低い所望の基準電圧となるように、SEPIC回路部7を定電圧制御する。
このとき、制御部5は、SEPIC回路部7の出力を用いて制御電源の供給を開始する前に、放電回路8のスイッチング素子SW5をONすることにより、出力コンデンサC7に蓄えられた電荷を放電抵抗R3を経由して放電する放電制御を実行する。出力コンデンサC7から放出されたエネルギは、放電抵抗R3で消費される。この放電制御によれば、以下のような効果を得ることができる。まず、SEPIC回路部7の出力コンデンサC7としては、前述したように、大容量のコンデンサを用いるのが好ましい。
しかし、光源10の点灯電圧(即ち、LED全体の順方向電圧)と比較して制御電源の電圧が十分に低い場合には、出力コンデンサC7のエネルギを消費する負荷が存在しないので、出力コンデンサC7の容量が大きいと、定電圧制御により出力コンデンサC7の電圧を基準電圧まで低下させるのに長い時間が必要となる。SEPIC回路部7の動作が定電圧制御に切換えられてから、出力コンデンサC7の電圧が基準電圧に低下するまでの期間中には、制御電源供給部6が制御電源平滑コンデンサC4に蓄えられたエネルギを用いて制御電源を供給するので、この期間が長くなると、制御電源平滑コンデンサC4の容量を増加させる必要が生じ、制御電源平滑コンデンサC4が大型化するという問題がある。
これに対し、本実施の形態では、放電制御を実行するので、出力コンデンサC7に蓄えられていたエネルギを速やかに放出し、当該出力コンデンサC7の電圧を短時間で低下させることができる。これにより、SEPIC回路部7の動作が定電圧制御に切換えられてから、出力コンデンサC7の電圧が基準電圧に低下するまでの期間を短縮することができる。従って、制御電源平滑コンデンサC4の容量を小さくし、当該コンデンサC4の小型化及びコストダウンを促進することができる。
(時刻t2〜t3)
制御部5は、SEPIC回路部7の出力電圧が定電圧制御により基準電圧に到達すると、スイッチング素子SW3をONする。また、スイッチング素子SW5をOFFし、放電制御を終了する。これにより、SEPIC回路部7の出力側と制御電源平滑コンデンサC4とが導通状態となり、SEPIC回路部7から制御部5に制御電源が供給される。このとき,光源10の点灯電圧は、制御電源の電圧より高く設定されているので、光源10は消灯状態となる。
また、SEPIC回路部7は、光源10の消灯中にも作動させるので、2次巻線L5には電圧が誘起される。しかし、2次巻線L5の電圧は、SEPIC回路部7の出力電圧が低下するのに比例して低下するので、制御部5には、SEPIC回路部7からの制御電源のみが供給されるようになる。このとき、スイッチング素子SW5は、OFF状態に保持されるので、放電抵抗R3による電力損失は発生しない。
なお、例えばSEPIC回路部7の出力が光源10に供給する電力と比較して極端に軽負荷となる場合には、スイッチング素子SW4のON時間が非常に短くなる。この場合には、スイッチング素子SW4を安定的にONすることができなくなり、SEPIC回路部7の出力電圧が不安定となる可能性がある。このような現象を回避するためには、実施の形態1の場合と同様に、スイッチング素子SW4を間欠発振させてもよい。なお、間欠発振において、発振期間と停止期間とを交互に繰返すときの周期は、前述したように、一定値であってもよいし、可変値であってもよい。この制御によれば、駆動時のスイッチング素子SW4のON時間を増加させ,SEPIC回路部7の出力電圧を安定化することができる。
(時刻t3)
次に、例えば時刻t3において、制御部5が調光コントローラ11から点灯を指示する信号を受信したとする。この場合、制御部5は、スイッチング素子SW3をOFFし、SEPIC回路部7から制御部5への制御電源の供給を遮断する。そして、制御部5は、SEPIC回路部7の動作を定電圧制御から定電流制御に切換える。これにより、出力コンデンサC7の電圧は光源10の点灯電圧まで上昇し、光源10が点灯を開始する。光源10が点灯すると、制御電源は、2次巻線L5から整流ダイオードD3を介して制御部5に供給される。なお、スイッチング素子SW3がOFFしてから光源10が点灯を開始するまでの期間中には、制御電源平滑コンデンサC4に充電された電荷を利用して制御電源を供給する。このとき,スイッチング素子SW5はOFF状態に保持されている。
このように、本実施の形態では、SEPIC回路部7を備えた1コンバータ方式の光源点灯装置110においても、前記実施の形態1と同様の効果を得ることができる。即ち、本実施の形態では、光源10の消灯時でもSEPIC回路部7を定電圧制御で動作させ、SEPIC回路部7の出力電圧を制御部5が必要とする電圧に直接変換する。これにより、十分な制御電源を高効率で得ることができる。また、例えば3端子レギュレータ等の電圧安定化回路が必要ないので、光源点灯装置110の電力変換ロスを抑制し、部品点数を削減することができる。従って、光源点灯装置110の小型化及び高効率化を促進することができる。
しかも、本実施の形態では、力率改善回路部3とDC/DCコンバータ部4とをSEPIC回路部7により兼用した構成において、出力コンデンサC7の放電を行う放電回路8を設けている。これにより、光源10の消灯時には、出力コンデンサC7が大容量であっても、その放電を速やかに行うことができる。従って、SEPIC回路部7から制御部5に対して制御電源を速やかに供給できると共に、制御電源平滑コンデンサC4を小型化することができる。
なお、前記実施の形態1,2において、遮断された交流電源1が接続されることにより光源10の点灯を開始する場合には、以下の方法により制御電源を取得する構成としてもよい。まず、実施の形態1について述べると、光源点灯装置100を起動するときには、別個の起動用抵抗(図示せず)を用いて交流電源1から起動用の制御電源を取得する。そして、取得した起動用の制御電源を利用して制御部5を起動し、DC/DCコンバータ部4等の起動を行う。また、DC/DCコンバータ部4の起動後には、前述したように、2次巻線L3から制御電源を取得する。一方、実施の形態2では、起動用抵抗により取得した起動用の制御電源を利用して制御部5を起動し、SEPIC回路部7等の起動を行う。また、SEPIC回路部7の起動後には、2次巻線L5から制御電源を取得する。
また、実施の形態1では、図1中に仮想線で示すように、制御電源供給部6により取得した制御電源を人感センサ20に供給する場合を例示した。しかし、本発明はこれに限らず、例えば実施の形態2において、人感センサ20を設け、制御電源を人感センサ20に供給する構成としてもよい。
また、実施の形態2では、SEPIC回路部7を例示したが、本発明はこれに限らず、1つのコンバータで力率の改善(高調波電流の低減)と定電流制御とを行う他の直流電源回路を用いてもよい。具体例を挙げると、本発明では、フライバックコンバータを用いてもよく、これによっても実施の形態2と同様の効果を得ることができる。
実施の形態3
次に、図7及び図8を参照して、本発明の実施の形態3について説明する。本実施の形態は、制御電源供給部6が過電圧保護手段を備えることに特徴がある。図7は、本発明の実施の形態3による光源点灯装置を示す回路構成図である。本実施の形態に係る光源点灯装置120において、制御電源供給部6以外の構成は実施の形態1と同様である。
制御電源供給部6は、2次巻線L3を備える。2次巻線L3は、DC/DCコンバータ部4が備えるインダクタL2と磁気的に結合されている。2次巻線L3の一端側は、整流ダイオードD3のアノード端子と接続される。整流ダイオードD3のカソード端子は、スイッチング素子SW3の第3端子33であるソース端子、制御電源平滑コンデンサC4の正極、制御部5の電源端子51、ツェナダイオードZD2のカソード端子およびダイオードD5のカソード端子に接続されている。電源端子51は、制御部5が駆動用電源の供給を受けるための端子である。2次巻線L3の他端側は、接地されている。
スイッチング素子SW3の第1端子31であるゲート端子には、ツェナダイオードZD1のカソード端子、抵抗R4の一端側及びトランジスタTr1のコレクタ端子が接続されている。スイッチング素子SW3の第2端子32であるドレイン端子は、出力コンデンサC3の正極と接続されている。スイッチング素子SW3は、電圧信号によって制御が可能な電圧駆動型半導体スイッチング素子である。本実施の形態において、スイッチング素子SW3は、MOSFETである。
制御電源平滑コンデンサC4の負極は、接地されている。ツェナダイオードZD2のアノード端子は、抵抗R5aの一端側および抵抗R5bの一端側と接続される。抵抗R5aの他端側は、制御部5の制御信号出力端子52に接続される、制御信号出力端子52は、スイッチング素子SW3をオンオフするための制御信号を出力する端子である。抵抗R5bの他端側は、トランジスタTr1のベース端子と接続される。トランジスタTr1のエミッタ端子は接地されている。ダイオードD5のアノード端子は、ツェナダイオードZD1のアノード端子と接続される。抵抗R4の他端側は、力率改善回路部3が備える平滑コンデンサC2の正極に接続されている。
スイッチング素子SW3は、インダクタL2の出力側と、制御電源平滑コンデンサC4の正極及び制御部5との間を、接続及び遮断するものである。従って、スイッチング素子SW3は、DC/DCコンバータ部4から制御部5に対する制御電源の供給を実行及び遮断することが可能な電源スイッチ手段を構成している。
次に図8を参照して、制御電源供給部6の動作について説明する。図8は、本発明の実施の形態3による光源点灯装置の動作を示す波形図である。
(時刻t0〜t1)
まず、光源10の点灯中における制御電源供給部6の動作について説明する。光源10の点灯中において、DC/DCコンバータ部4では、実施の形態1で述べたように、スイッチング動作が行われる。これにより、インダクタL2のエネルギが充放電される。このとき、実施の形態1で述べたように、2次巻線L3にはインダクタL2との巻き数比に応じた電圧が誘起される。本実施の形態では、光源10が点灯している場合、2次巻線L3に誘起される電圧が制御電源として制御部5に供給される。
図8に示すように、光源10が点灯している期間t0〜t1は、光源電流が流れている期間である。期間t0〜t1において、トランジスタTr1をオンするため、制御部5はHIGHレベル信号を出力する。HIGHレベル信号は、例えば5Vである。これにより、トランジスタTr1はON状態となる。トランジスタTr1がON状態となると、スイッチング素子SW3のゲート端子はトランジスタTr1を介して接地電位となる。従って、スイッチング素子SW3はOFF状態となる。
以上から、期間t0〜t1においては、制御部5によりスイッチング素子SW3がオフされる。従って、出力コンデンサC3から制御電源平滑コンデンサC4への電流経路が遮断されている。また、期間t0〜t1においては、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は、制御電源平滑コンデンサC4の電圧により負電圧となる。ダイオードD5は、トランジスタTr1がON状態のときに、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が、ツェナダイオードZD1とトランジスタTr1を介して放電することを防止するためのものである。スイッチング素子SW3がOFF状態のとき、直流電源回路の出力電圧である出力コンデンサC3の電圧は、光源10の点灯電圧まで充電された状態である。また、力率改善回路部3は駆動状態であるON状態となっている。
(時刻t1〜t2)
次に光源10が消灯する場合の動作について説明する。ここでは、調光コントローラ11から制御部5に対して、光源10の消灯を指示する信号が送信された場合について説明する。制御部5は、消灯を指示する信号を受信すると、DC/DCコンバータ部4の動作を定電流制御から定電圧制御に切換える。DC/DCコンバータ部4の動作を定電流制御から定電圧制御に切換える方法は、実施の形態1と同様である。なお、定電流制御から定電圧制御に切換わる際、制御部5のフィードバック制御の応答速度は最適値に切換えられることが望ましい。
図8に示す期間t1〜t2は、DC/DCコンバータ部4が定電圧制御に切換えられてから、出力コンデンサC3の電圧が消灯時における定常電圧である基準電圧に到達するまでの過渡的な移行期間である。ここで、基準電圧は定電圧制御時の定常電圧である。この期間において、制御部5はスイッチング素子SW3をオンするための制御信号を出力する。具体的には、制御部5はトランジスタTr1をOFF状態とするためLOWレベル信号を出力する。LOWレベル信号は、例えば0Vである。これにより、トランジスタTr1はOFF状態となる。この結果、スイッチング素子SW3のゲート端子には、平滑コンデンサC2から抵抗R4を介して電圧が印加される。従って、スイッチング素子SW3がオンする。
このとき、出力コンデンサC3の電圧は光源10の点灯電圧まで充電された状態である。このため、出力コンデンサC3の電圧は、制御電源平滑コンデンサC4の電圧よりも高い状態である。スイッチング素子SW3がオンすると、出力コンデンサC3と制御電源平滑コンデンサC4との間が導通する。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧は上昇する。
制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇し、ツェナダイオードZD2のブレークダウン電圧に達すると、ツェナダイオードZD2がオンする。この結果、ツェナダイオードZD2、抵抗R5b、トランジスタTr1のベース端子の経路で電流が流れる。トランジスタTr1のベース電流に応じて、トランジスタTr1のコレクタ‐エミッタ間に抵抗R4から電流が流れる。この結果、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧はツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧以下に抑制される。
この状態では、スイッチング素子SW3は飽和領域でのON状態では動作せず、線形領域で動作する。従って、スイッチング素子SW3は大きな等価抵抗成分を持ってオンしている状態となる。この結果、出力コンデンサC3と制御電源平滑コンデンサC4の電位差は、スイッチング素子SW3に印加されることとなる。このため、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇が抑制される。
なお、ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧は、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧の上限を設定している。ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧は、ブレークダウン動作時にスイッチング素子SW3が飽和領域でON状態となるように設定される。
以上から、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇すると、トランジスタTr1のベース電流が増加する。これによりトランジスタTr1のコレクタ電流が増加し、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が減少する。反対に、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が減少するとトランジスタTr1のベース電流が減少する。これにより、Tr1のコレクタ電流が減少し、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が上昇する。
従って、本実施の形態に係る光源点灯装置120は、駆動用電源の電圧が上昇すると、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧を低下させる負帰還回路を備える。さらに、スイッチング素子SW3が線形領域で動作する。以上から、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧によって、制御電源平滑コンデンサC4の電圧に負帰還が掛かる仕組みとなっている。この結果、制御電源平滑コンデンサC4の電圧を一定の電圧で安定させることが可能になる。これにより制御部5に定格電圧以上の電圧が印加することを防止できる。本実施の形態において、負帰還回路は、抵抗R4、R5a、R5b、ダイオードD5、ツェナダイオードZD1、ZD2、トランジスタTr1を備える。
時間経過とともに出力コンデンサC3の電圧が減少する。それに伴い、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が上昇する。この結果、ゲート‐ソース間電圧は、ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧とダイオードD5の順方向電圧で決まる電圧まで上昇する。このとき、スイッチング素子SW3は飽和領域で動作する。従って、ドレイン‐ソース間の等価抵抗成分は極めて小さい状態となる。その後、さらに出力コンデンサC3の電圧が減少し、ツェナダイオードZD2がオフする。また、出力コンデンサC3及び制御電源平滑コンデンサC4の電圧は前述の基準電圧に到達する。
(時刻t2〜t3)
出力コンデンサC3の電圧が基準電圧に到達している状態では、スイッチング素子SW3は飽和領域でON状態となる。このとき、DC/DCコンバータ部4から制御部5の制御電源が供給される。なお、基準電圧は光源10の点灯電圧よりも低く設定されるので、光源10は消灯状態となる。
(時刻t3〜t4)
次に光源10が点灯する場合の動作について説明する。例えば時刻t3において、制御部5が調光コントローラ11から点灯を指示する信号を受信したとする。この場合、制御部5は、力率改善回路部3を再び作動させる。また、制御部5はDC/DCコンバータ部4の動作を定電圧制御から定電流制御に切換える。これにより出力コンデンサC3の電圧が、光源10の点灯電圧まで上昇を開始する。なお、定電圧制御から定電流制御に切換わる際には、制御部5のフィードバック制御の応答速度は最適値に切換えられることが望ましい。
図8に示す期間t3〜t4は出力コンデンサC3の電圧が基準電圧から光源10の点灯電圧までに到達するまでの過渡的な移行期間である。期間t3〜t4において、制御部5の出力信号はLOWレベル信号を維持する。この結果、スイッチング素子SW3のON状態が維持される。
時間経過とともに出力コンデンサC3の電圧が上昇する。これに伴い、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇する。制御電源平滑コンデンサC4の電圧が、ツェナダイオードZD2のブレークダウン電圧に達するとツェナダイオードZD2がオンする。この結果、ツェナダイオードZD2、抵抗R5b、トランジスタTr1のベース端子の経路で電流が流れる。トランジスタTr1のベース電流に応じて、トランジスタTr1にコレクタ電流が流れる。この結果、スイッチング素子SW3のゲート電圧が減少する。
スイッチング素子SW3のゲート電圧が減少すると、スイッチング素子SW3は線形領域で動作する。以上から、期間t1〜t2と同様に、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が所定の電圧で一定となるように負帰還が掛かる。従って、出力コンデンサC3の電圧が上昇しても、制御電源平滑コンデンサC4の電圧は所定の値になるように抑制される。一方、出力コンデンサC3の電圧は光源10の点灯電圧まで上昇する。
(時刻t4)
出力コンデンサC3の電圧が時間経過とともに上昇し、点灯電圧に到達すると光源10が点灯を開始する。この時、2次巻線L3から整流ダイオードD3を介して、制御部5に制御電源を供給することが出来る。制御部5は、スイッチング素子SW3をオフする。この結果、出力コンデンサC3から制御電源平滑コンデンサC4への電流経路が遮断される。具体的には、トランジスタTr1をオンするため、制御部5はHIGHレベル信号を出力する。これにより、トランジスタTr1はON状態となる。トランジスタTr1がON状態となると、スイッチング素子SW3のゲート端子はトランジスタTr1を介して接地電位となる。このため、スイッチング素子SW3はOFF状態となる。このとき、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は、制御電源平滑コンデンサC4の電圧により負電圧となる。この期間中、制御電源は2次巻線L3から整流ダイオードD3を介して制御部5に供給される。
以上から、本実施の形態では、制御部5に対する過電圧保護手段を備える。このため、出力コンデンサC3の電圧が高い移行期間(時刻t1〜t2およびt3〜t4)においても、DC/DCコンバータ部4からの制御電源の供給が可能となる。
従って、光源10が点灯状態から消灯状態に切換わる移行期間(時刻t1〜t2)において、出力コンデンサC3の電圧が点灯電圧から基準電圧まで低下するのに先んじて、スイッチング素子SW3を線形領域でオンする事が可能になる。本実施の形態では、光源10の消灯を指示する信号に応じて、スイッチング素子SW3をオンしている。このため、移行期間(時刻t1〜t2)においても、DC/DCコンバータ部4から制御電源の供給が実行される。ここで、スイッチング素子SW3をオンするタイミングは、期間t1〜t2の間であれば別のタイミングでも良い。
また、光源10が消灯状態から点灯状態に切換わる移行期間(t3〜t4)では、出力コンデンサC3の電圧が基準電圧から上昇を開始した後も、スイッチング素子SW3は線形領域においてON状態を維持することが可能になる。本実施の形態では、出力コンデンサC3の電圧が上昇し点灯電圧に達した時点で、スイッチング素子SW3が遮断される。このため、移行期間(t3〜t4)においてもDC/DCコンバータ部4から制御電源が供給される。ここで、スイッチング素子SW3をオフするタイミングは、期間t3〜t4の間であれば別のタイミングでも良い。
図7において、仮想線で示される人感センサ20は、光源点灯装置120に接続されている。人感センサ20には、光源10の消灯中も駆動用電源を利用して電力が供給される。本実施の形態は、光源点灯装置120が、人感センサ20のような外部の機器が接続された状態で使用される場合に有効である。駆動用電源から外部の機器に電力を供給する場合、駆動用電源は多くの電流を消費することとなる。ここで、移行期間(t1〜t2およびt3〜t4)にDC/DCコンバータ部4から駆動用電源が得られない場合、制御電源平滑コンデンサC4に充電された電荷を用いて外部の機器に電力を供給する必要がある。この場合、制御電源平滑コンデンサC4の容量によっては、駆動用電源の電圧低下が発生する可能性がある。
これに対し、本実施の形態では、移行期間(t3〜t4)においてもスイッチング素子SW3を介してDC/DCコンバータ部4から駆動用電源が得られる。従って、外部の機器に安定して電力を供給することが可能になる。また、制御電源平滑コンデンサC4の容量のみから移行期間の駆動用電源を供給する場合、制御電源平滑コンデンサC4を大容量化することが必要とされる場合がある。この場合、制御電源平滑コンデンサC4が大型化することが考えられる。これに対し、本実施の形態では、移行期間の駆動用電源をDC/DCコンバータ部4から得ることができる。従って、制御電源平滑コンデンサC4を大容量化せずに、外部の機器に電力を安定して供給することが可能になる。従って、光源点灯装置120を小型化することが可能になる。
また、制御電源平滑コンデンサC4の上限電圧は、ツェナダイオードZD2のブレークダウン電圧で任意の値に設定できる。従って、出力コンデンサC3の電圧が高い状態においても、制御電源平滑コンデンサC4が過充電されるのを防止する事が可能になる。このため、制御部5に定格電圧以上の電圧が印加されることを防止できる。
本実施の形態では、スイッチング素子SW3のゲート端子を、抵抗R4を介して平滑コンデンサC2に接続した。平滑コンデンサC2は、力率改善回路部3の出力である。ここで、スイッチング素子SW3のゲート端子は、スイッチング素子SW3を飽和領域で駆動できる電圧が供給できれば、他の場所に接続しても良い。例えば、整流回路2の出力である、フィルタコンデンサC1とインダクタL1の接続点に接続しても構わない。
本実施の形態では、スイッチング素子SW3のソース端子を制御電源平滑コンデンサC4に接続している。このため、スイッチング素子SW3の動作に必要なゲート‐ソース間電圧を得るためには、ゲート端子‐GND(接地電位)間に制御電源平滑コンデンサC4の電圧よりも高い電圧を印加することが必要となる。そこで、高い電圧を得ることが可能な平滑コンデンサC2またはフィルタコンデンサC1から、スイッチング素子SW3の駆動信号であるゲート電圧を得る構成としている。
本実施の形態では、スイッチング素子SW3としてゲート端子に電圧信号を加えて駆動制御する電圧駆動型半導体スイッチング素子を使用した。本実施の形態では、電圧駆動型半導体スイッチング素子としてMOSFETを使用したが、IGBTを用いても構わない。
図9は、本発明の実施の形態3による光源点灯装置の変形例を示す回路構成図である。図9に示す光源点灯装置130のように、スイッチング素子SW3としてベース端子に電流信号を加えて駆動制御する電流駆動型半導体スイッチング素子を使用しても良い。本変形例において、スイッチング素子SW3はバイポーラトランジスタである。本変形例では、バイポーラトランジスタのベース端子が第1端子31、コレクタ端子が第2端子32、エミッタ端子が第3端子33となる。
本変形例に係る光源点灯装置130は、駆動用電源の電圧が上昇すると、スイッチング素子SW3のベース端子を流れる電流を低下させる負帰還回路を備える。本変形例において、負帰還回路は、抵抗R4、R6、R5a、R5b、ダイオードD6、ツェナダイオードZD2、トランジスタTr1を備える。変形例では、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇に伴って、スイッチング素子SW3のベース電流が減少する。この時、スイッチング素子SW3が線形領域で駆動する。従って、スイッチング素子SW3の等価抵抗成分が出力コンデンサC3と制御電源平滑コンデンサC4の電位差を吸収する。
従って、光源点灯装置130においても、光源10の点灯状態と消灯状態とが切換わる移行期間において、制御電源平滑コンデンサC4の電圧に対して負帰還が掛かる。ここで、制御電源平滑コンデンサC4の電圧に対して負帰還が掛かるのは、移行期間のうち出力コンデンサC3の電圧が制御電源平滑コンデンサC4の電圧よりも十分高い期間である。以上から、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇が抑制される。これにより、制御部5に定格電圧以上の電圧が印加することを防止できる。なお、ダイオードD6および抵抗R6は、トランジスタTr1がON状態の時にスイッチング素子SW3のベース‐エミッタ間に定格電圧以上の負電圧が印加されることを防止するためのものである。
実施の形態4
次に、図10および図11を参照して、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態は、実施の形態3とは別の過電圧保護手段を構成したことに特徴がある。図10は、本発明の実施の形態4による光源点灯装置を示す回路構成図である。本実施の形態による光源点灯装置140は、制御電源供給部6の構成以外は実施の形態3と同様である。
本実施の形態に係る制御電源供給部6において、2次巻線L3は、DC/DCコンバータ部4のインダクタL2と磁気的に結合されている。2次巻線L3の一端側は、整流ダイオードD3のアノード端子と接続される。整流ダイオードD3のカソード端子は、スイッチング素子SW3の第3端子33であるソース端子、制御電源平滑コンデンサC4の正極および制御部5の電源端子51に接続される。制御電源平滑コンデンサC4の負極は接地されている。
2次巻線L3の他端側は、接地されている。スイッチング素子SW3の第2端子32であるドレイン端子は、出力コンデンサC3の正極と接続されている。スイッチング素子SW3の第1端子31であるゲート端子には、ツェナダイオードZD1のカソード端子、抵抗R4の一端側およびトランジスタTr1のコレクタ端子が接続されている。ツェナダイオードZD1のアノード端子およびトランジスタTr1のエミッタ端子は接地されている。抵抗R4の他端側は力率改善回路部3が備える平滑コンデンサC2の正極と接続されている。トランジスタTr1のベース端子は抵抗R5の一端側に接続されている。抵抗R5の他端側は制御部5の制御信号出力端子52に接続される。
スイッチング素子SW3は、インダクタL2の出力側と、制御電源平滑コンデンサC4の正極及び制御部5との間を、接続及び遮断するものである。即ち、スイッチング素子SW3は、DC/DCコンバータ部4から制御部5に対する制御電源の供給を実行及び遮断可能な電源スイッチ手段を構成している。
次に図11を参照して、制御電源供給部6の動作について説明する。図11は、本発明の実施の形態4による光源点灯装置の動作を示す波形図である。
(時刻t0〜t1)
光源10の点灯中の動作は、実施の形態3と同様である。
(時刻t1〜t2)
次に、光源10が消灯する場合の動作について説明する。ここでは、調光コントローラ11から制御部5に対して、光源10の消灯を指示する信号が送信された場合について説明する。制御部5は、消灯を指示する信号を受信すると、DC/DCコンバータ部4の動作を定電流制御から定電圧制御に切換える。従って、制御部5は、出力コンデンサC3の電圧が光源10の点灯電圧よりも低い基準電圧となるように、DC/DCコンバータ部4を定電圧制御する。
図11中に示す期間t1〜t2は、DC/DCコンバータ部4が定電圧制御に切換えられてから、出力コンデンサC3の電圧が定電圧制御時の定常電圧である基準電圧に到達するまでの過渡的な移行期間である。この期間において、実施の形態3と同様に、制御部5はLOWレベル信号を出力する。この結果、スイッチング素子SW3がオンする。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧は上昇する。
本実施の形態において、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間には、ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧と制御電源平滑コンデンサC4の電圧の差分の電圧が印加される。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇するほど、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は減少する仕組みとなっている。制御電源平滑コンデンサC4の電圧の上昇により、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は低い状態に抑制され、スイッチング素子SW3は線形領域で動作する。
このとき、スイッチング素子SW3が飽和領域でオンする場合と比較して、スイッチング素子SW3は大きな等価抵抗成分を持ってオンする状態となる。これにより、出力コンデンサC3と制御電源平滑コンデンサC4の電位差はスイッチング素子SW3に印加されることとなる。このため、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇が抑制される。これにより制御部5に定格電圧以上の電圧が印加することを防止できる。
以上から、本実施の形態では、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇すると、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が減少する。反対に、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が減少すると、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が上昇する。従って、本実施の形態に係る光源点灯装置140は、駆動用電源の電圧が上昇すると、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧を低下させる負帰還回路を備える。さらに、スイッチング素子SW3は線形領域で動作する。このとき、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧によって、制御電源平滑コンデンサC4の電圧に負帰還が掛かる仕組みとなっている。この結果、制御電源平滑コンデンサC4の電圧を一定の電圧で安定させることが可能になる。本実施の形態において、負帰還回路は、抵抗R4、R5、ツェナダイオードZD1、トランジスタTr1を備える。
時間経過とともに出力コンデンサC3の電圧が減少する。それに伴い、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が上昇する。この結果、スイッチング素子SW3は飽和領域で動作する。このとき、ドレイン‐ソース間の等価抵抗成分は極めて小さい状態となる。これにより、出力コンデンサC3が前述の基準電圧に到達すると、制御電源平滑コンデンサC4も基準電圧まで低下する。
ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧は、制御電源平滑コンデンサC4が基準電圧のときに、スイッチング素子SW3が飽和領域で動作するゲート‐ソース間電圧が得られるように決定される。なお、期間t1〜t2では、力率改善回路部3は停止状態となる。
(時刻t2〜t3)
期間t2〜t3の動作は、実施の形態3と同様である。
(時刻t3〜t4)
次に光源10が点灯する場合の動作について説明する。例えば時刻t3において、制御部5が調光コントローラ11から点灯を指示する信号を受信したとする。この場合、制御部5は、力率改善回路部3を再び作動させる。また、制御部5はDC/DCコンバータ部4の動作を定電圧制御から定電流制御に切換える。これにより出力コンデンサC3の電圧が、光源10の点灯電圧まで上昇を開始する。期間t3〜t4は出力コンデンサC3の電圧が点灯電圧に到達するまでの過渡的な移行期間である。この期間において、実施の形態3と同様に、制御部5はLOWレベル信号を維持する。
出力コンデンサC3の電圧が上昇すると、制御電源平滑コンデンサC4の電圧も上昇する。ここで、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は、ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧と制御電源平滑コンデンサC4の電圧の差分電圧で決まる。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇すると、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は減少する。この結果、スイッチング素子SW3は線形領域でオンした状態となる。従って、飽和領域でオンした状態と比較して、スイッチング素子SW3は大きな等価抵抗成分を持つこととなる。これにより、出力コンデンサC3と制御電源平滑コンデンサC4の電位差はスイッチング素子SW3に印加されることとなる。以上から、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇が抑制される。
即ち、時間経過とともに出力コンデンサC3の電圧は上昇する一方で、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇するのに伴い、スイッチング素子SW3のゲート電圧が減少する。この結果、スイッチング素子SW3のオン抵抗が増加する。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧には、電圧値が所定の値で安定するように負帰還がかかる。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧は一定値で安定する。これに対し、出力コンデンサC3の電圧は光源10の点灯電圧まで上昇する。
(時刻t4)
出力コンデンサC3の電圧が上昇し、点灯電圧に到達すると光源10が点灯を開始する。実施の形態3と同様に、制御部5はスイッチング素子SW3をオフし、出力コンデンサC3から制御電源平滑コンデンサC4への電流経路を遮断する。この期間中、制御電源は2次巻線L3から整流ダイオードD3を介して制御部5に供給される。
以上から、実施の形態3と同様に、本実施の形態においても移行期間(時刻t1〜t2およびt3〜t4)に、DC/DCコンバータ部4からの制御電源の供給が可能となる。光源10が点灯状態から消灯状態に切換わる移行期間(時刻t1〜t2)において、出力コンデンサC3の電圧が点灯電圧から基準電圧まで低下する前に、スイッチング素子SW3が線形領域でオンされる。このため、移行期間(時刻t1〜t2)においても、DC/DCコンバータ部4から制御電源の供給が可能となる。また、光源10が消灯状態から点灯状態に切換わる移行期間(t3〜t4)では、出力コンデンサC3の電圧が基準電圧から点灯電圧に達するまでスイッチング素子SW3はON状態を維持することが出来る。従って、移行期間(t3〜t4)においてもDC/DCコンバータ部4からの制御電源の供給が可能となる。
また、本実施の形態では、接地電位に対して所定の電圧をゲート端子に与えている。さらに、ソース端子を制御電源平滑コンデンサC4に接続している。このため、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧は、制御電源平滑コンデンサC4の上昇に伴って減少する。この構成によれば、実施の形態3と比較して少ない部品点数で制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇を抑制することができる。従って、実施の形態3と比較して少ない部品点数で、制御部5に定格電圧以上の電圧が印加されることを防止できる。
本実施の形態では、スイッチング素子SW3のゲート端子を、抵抗R4を介して力率改善回路部3の出力である平滑コンデンサC2に接続した。実施の形態3と同様に、スイッチング素子SW3のゲート端子は、スイッチング素子SW3を飽和領域で駆動できる電圧が供給できれば他の接続場所に接続しても良い。
本実施の形態では、スイッチング素子SW3として電圧駆動型半導体スイッチング素子であるMOSFETを使用した。ここで、電圧駆動型半導体スイッチング素子として、IGBTを用いても構わない。
図12は、本発明の実施の形態4による光源点灯装置の変形例を示す回路構成図である。図12に示す光源点灯装置150のように、スイッチング素子SW3として電流駆動型半導体スイッチング素子であるバイポーラトランジスタを用いても構わない。光源点灯装置150において、光源10の点灯状態と消灯状態とが切換わる移行期間では、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇すると、スイッチング素子SW3のベース電流は減少する。この結果、スイッチング素子SW3のコレクタ電流が絞られる。また、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が減少すると、スイッチング素子SW3のベース電流は増加する。この結果、コレクタ電流が増加する。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧には、電圧値が所定の値で安定するように負帰還がかかる。本変形例において、負帰還回路は、抵抗R4、R5、R6、ダイオードD6、ツェナダイオードZD1、トランジスタTr1を備える。
従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇が抑制され、制御部5に定格電圧以上の電圧が印加されることを防止できる。なお、ダイオードD6および抵抗R6は、トランジスタTr1がON時にスイッチング素子SW3のベース‐エミッタ間に定格電圧以上の負電圧が印加されることを防止するためのものである。
図13は、本発明の実施の形態4による光源点灯装置の変形例を示す回路構成図である。図13に示す光源点灯装置160のように、図10に示す構成に対して、実施の形態3と同様にツェナダイオードZD2および抵抗R5bを接続しても良い。光源点灯装置160では、実施の形態3と同様に、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇すると、ツェナダイオードZD2がオンする。この結果、ツェナダイオードZD2、抵抗R5b、トランジスタTr1のベース端子の経路で電流が流れる。
このとき、トランジスタTr1のベース電流に応じて、トランジスタTr1のコレクタ‐エミッタ間に抵抗R4から電流が流れる。この結果、スイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が低下する。従って、制御電源平滑コンデンサC4の電圧には、電圧値が所定の値で安定するように負帰還がかかる。本変形例において、負帰還回路は、抵抗R4、R5a、R5b、ツェナダイオードZD1、ZD2、トランジスタTr1を備える。これにより制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇が抑制される。
ただし、ツェナダイオードZD2のブレークダウン電圧が高く設定されている場合は、図10に示す構成と同様の動作となる。この場合、制御電源平滑コンデンサC4の電圧が上昇すると、ツェナダイオードZD1のブレークダウン電圧と制御電源平滑コンデンサC4の電圧の差分で決まるスイッチング素子SW3のゲート‐ソース間電圧が減少する。このため、制御電源平滑コンデンサC4の電圧上昇を抑制する動作が実現される。ここで、ツェナダイオードZD2は導通しない状態が維持される。
また、実施の形態1、2、3、4では、光源10の一例としてLEDを例示したが、本発明はこれに限らず、例えば有機EL(Electro Luminescence)素子等からなる光源に適用してもよい。さらに、本発明において、調光コントローラ11は、光源点灯装置100、110、120、130、140、150、160の一部を構成するものとしてもよいし、光源点灯装置100、110、120、130、140、150、160に含まれず、照明器具の一部を構成するものとしてもよい。
実施の形態5.
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態では、前記実施の形態1〜4による光源点灯装置を搭載した照明器具について説明する。図14は、本発明の実施の形態3による照明器具を示す断面図である。この図に示すように、本実施の形態の照明器具200は、照明器具本体40と、照明器具本体40に設けられたコネクタ41、光源基板42及び光源点灯装置43とを備えている。照明器具本体40は、光源点灯装置43等を取付けるための筐体である。コネクタ41は、商用電源等の交流電源から電力の供給を受けるための接続部であり、光源点灯装置43と接続されている。光源基板42には、例えばLED、有機EL等の光源が実装されている。
光源点灯装置43は、前記実施の形態1〜4で述べた光源点灯装置100、110、120、130、140、150、160の何れかにより構成されている。光源点灯装置43の入力側は、コネクタ41、配線44等を介して交流電源と接続される。光源点灯装置43の出力側は、配線45を介して光源基板42と接続されている。光源点灯装置43は、交流電源から入力された電力を変換し、変換後の電力を光源基板42に供給する。これにより、光源基板42に実装された光源が点灯する。
このように構成される本実施の形態によれば、前記実施の形態1、2と同様の効果を有する照明器具200を実現することができる。即ち、照明器具200によれば、小型で高効率な光源点灯装置43により、光源が消灯中でも、制御部、人感センサ等に対して十分な制御電源を供給することができる。従って、照明器具200の小型化、高効率化及びコストダウンを促進することができる。
1 交流電源、2 整流回路、3 力率改善回路部、4 DC/DCコンバータ部(直流電源回路)、5 制御部、6 制御電源供給部、7 SEPIC回路(直流電源回路)、8 放電回路、10 光源、11 調光コントローラ、20 人感センサ(外部の機器)、40 照明器具本体、41 コネクタ、42 光源基板、43、100、110、120、130、140、150、160 光源点灯装置、44、45 配線、C1、C5 フィルタコンデンサ、C2 平滑コンデンサ、C3 出力コンデンサ、C4 制御電源平滑コンデンサ、C6 カップリングコンデンサ、C7 出力コンデンサ(コンデンサ)、C8 コンデンサ、D1、D4、D5 ダイオード、D2 環流ダイオード、D3 整流ダイオード、L1、L2、L4、L6 インダクタ、L3、L5 2次巻線、R1 光源電流検出抵抗、R2a、R2b 出力電圧検出抵抗、R3 放電抵抗、SW1、SW2、SW4 スイッチング素子、SW3 スイッチング素子(電源スイッチ手段)、SW5 スイッチング素子(放電スイッチ手段)、31 第1端子、32 第2端子、33 第3端子、51 電源端子

Claims (14)

  1. 交流電源を整流する整流回路と、
    スイッチング素子とインダクタとを有し、前記整流回路から入力される電圧を用いて前記スイッチング素子と前記インダクタとでエネルギの充放電を行うことにより、光源に直流電流を供給可能な直流電源回路と、
    前記直流電源回路の出力電圧を制御する機能を有し、前記出力電圧を前記光源の点灯電圧以上とすることで前記光源を点灯させ、前記出力電圧を前記点灯電圧未満に低下させることで前記光源を消灯する制御部と、
    前記光源の消灯中に前記出力電圧を用いて前記制御部に駆動用電源を供給する制御電源供給部と、
    前記直流電源回路から前記制御部に対する前記駆動用電源の供給を実行及び遮断可能な電源スイッチ手段と、
    を備え
    前記制御部は、前記光源の消灯中に前記電源スイッチ手段を用いて前記駆動用電源の供給を実行し、前記光源の点灯中に前記電源スイッチ手段を用いて前記駆動用電源の供給を遮断し、
    前記電源スイッチ手段は、電圧駆動型半導体スイッチング素子を備え、
    前記電圧駆動型半導体スイッチング素子は、前記制御部が出力した前記電源スイッチ手段のオンオフを制御するための信号を受信する第1端子と、前記出力電圧が供給される第2端子と、前記制御部が備える前記駆動用電源の供給を受けるための電源端子と接続される第3端子と、を備え、
    前記制御電源供給部は、前記駆動用電源の電圧が上昇すると、前記第1端子と前記第3端子との間に印加される電圧を低下させる負帰還回路を備える光源点灯装置。
  2. 交流電源を整流する整流回路と、
    スイッチング素子とインダクタとを有し、前記整流回路から入力される電圧を用いて前記スイッチング素子と前記インダクタとでエネルギの充放電を行うことにより、光源に直流電流を供給可能な直流電源回路と、
    前記直流電源回路の出力電圧を制御する機能を有し、前記出力電圧を前記光源の点灯電圧以上とすることで前記光源を点灯させ、前記出力電圧を前記点灯電圧未満に低下させることで前記光源を消灯する制御部と、
    前記光源の消灯中に前記出力電圧を用いて前記制御部に駆動用電源を供給する制御電源供給部と、
    前記直流電源回路から前記制御部に対する前記駆動用電源の供給を実行及び遮断可能な電源スイッチ手段と、
    を備え、
    前記制御部は、前記光源の消灯中に前記電源スイッチ手段を用いて前記駆動用電源の供給を実行し、前記光源の点灯中に前記電源スイッチ手段を用いて前記駆動用電源の供給を遮断し、
    前記電源スイッチ手段は、電流駆動型半導体スイッチング素子を備え、
    前記電流駆動型半導体スイッチング素子は、前記制御部が出力した前記電源スイッチ手段のオンオフを制御するための信号を受信する第1端子と、前記出力電圧が供給される第2端子と、前記制御部が備える前記駆動用電源の供給を受けるための電源端子と接続される第3端子と、を備え、
    前記制御電源供給部は、前記駆動用電源の電圧が上昇すると、前記第1端子を流れる電流を低下させる負帰還回路を備える光源点灯装置。
  3. 前記制御部は、前記光源の点灯中に前記直流電源回路を定電流制御で駆動し、前記光源の消灯中に前記直流電源回路を定電圧制御で駆動する請求項1または2に記載の光源点灯装置。
  4. 前記制御部は、前記光源が点灯状態から消灯状態となる移行期間において、前記出力電圧が前記光源の消灯中の定常電圧に到達するのに先んじて、前記直流電源回路から前記制御部への前記駆動用電源の供給を実行するように前記電源スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項1から3のうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  5. 前記制御部は、前記光源が消灯状態から点灯状態となる移行期間において、前記出力電圧が上昇を開始した後に、前記直流電源回路から前記制御部への前記駆動用電源の供給を遮断するように前記電源スイッチ手段を制御することを特徴とする請求項からのうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  6. 前記第1端子は、前記整流回路の出力と接続されることを特徴とする請求項からのうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  7. 前記直流電源回路は、前記整流回路の前記交流電源側の電流波形を正弦波化して力率を向上する力率改善回路を備え、
    前記第1端子は、前記力率改善回路の出力と接続されることを特徴とする請求項からのうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  8. 前記インダクタと磁気的に結合された2次巻線を備え、
    前記光源の点灯中には、前記2次巻線から前記制御部に前記駆動用電源を供給する請求項1から7のうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  9. 前記直流電源回路は、前記整流回路の前記交流電源側の電流波形を正弦波化して力率を向上する力率改善回路を備え、
    前記光源の消灯中には、前記力率改善回路の動作を停止する請求項1からのうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  10. 前記光源の消灯中には、光源点灯装置に接続された外部の機器に前記駆動用電源を供給する請求項1からのうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  11. 前記制御部は、前記光源の消灯中において、前記スイッチング素子が発振期間と停止期間とを交互に繰返す間欠発振を行うように当該スイッチング素子を制御する請求項1から10のうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  12. 前記直流電源回路は、
    前記光源に出力する電圧を平滑化するコンデンサと、
    前記コンデンサと並列に接続された放電回路と、を備え、
    前記放電回路は、互いに直列に接続された放電抵抗と放電スイッチ手段とを備え、
    前記制御部は、前記直流電源回路の出力を用いて前記駆動用電源の供給を開始する前に、前記放電スイッチ手段を駆動して前記コンデンサの電荷を放電する請求項1から11のうち何れか1項に記載の光源点灯装置。
  13. 請求項1から12のうち何れか1項に記載の光源点灯装置と、
    前記光源として前記直流電源回路の出力側に接続されたLEDと、
    を備えた照明器具。
  14. 請求項1から12のうち何れか1項に記載の光源点灯装置と、
    前記光源として前記直流電源回路の出力側に接続された有機ELと、
    を備えた照明器具。
JP2016083687A 2015-09-28 2016-04-19 光源点灯装置及び照明器具 Active JP6296091B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015189697 2015-09-28
JP2015189697 2015-09-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017069180A JP2017069180A (ja) 2017-04-06
JP6296091B2 true JP6296091B2 (ja) 2018-03-20

Family

ID=58495137

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016083687A Active JP6296091B2 (ja) 2015-09-28 2016-04-19 光源点灯装置及び照明器具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6296091B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7082902B2 (ja) * 2018-05-01 2022-06-09 ローム株式会社 負荷駆動装置
WO2019239453A1 (ja) * 2018-06-11 2019-12-19 三菱電機株式会社 光源点灯装置、照明器具
KR102027214B1 (ko) * 2019-03-26 2019-10-01 (주)바이컴 정전압-정전류 컨버터를 구비한 조명 센서등의 전압 스파이크 해소형 전원 제어 장치
CN114982112A (zh) * 2020-12-21 2022-08-30 三垦电气株式会社 Sepic转换器的同步整流元件的驱动用电源

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0590891U (ja) * 1992-05-26 1993-12-10 松下電工株式会社 点灯装置
JP5975393B2 (ja) * 2012-10-29 2016-08-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 点灯装置およびそれを用いた照明器具
JP5995667B2 (ja) * 2012-11-13 2016-09-21 三菱電機株式会社 点灯装置及び照明器具
JP6129056B2 (ja) * 2013-11-07 2017-05-17 三菱電機株式会社 電源供給装置及び映像表示装置
JP6199735B2 (ja) * 2013-12-27 2017-09-20 アール・ビー・コントロールズ株式会社 照明装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017069180A (ja) 2017-04-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6403042B2 (ja) 電源装置およびそれを用いた照明器具
JP2008235530A (ja) 発光ダイオード駆動装置、及びそれを用いた照明装置
JP5761301B2 (ja) 点灯装置および照明器具
JP6296091B2 (ja) 光源点灯装置及び照明器具
US20110228565A1 (en) Switchmode power supply for dimmable light emitting diodes
JP2011249174A (ja) Led点灯装置及び照明器具
EP2466993B1 (en) Led lighting device and illumination apparatus including the same
JP2009302017A (ja) 発光ダイオード点灯装置および照明装置
JP2015228720A (ja) 自励共振型力率改善回路および光源駆動装置
US20130076257A1 (en) Switching mode pulsed current supply for driving leds
JP5686218B1 (ja) 点灯装置および照明器具
JP2015177594A (ja) 点灯装置および照明器具
JP5743041B1 (ja) 点灯装置および照明器具
JP5885908B2 (ja) Led駆動装置
US20170142788A1 (en) Illumination device
JP2014127376A (ja) 点灯装置
JP6300610B2 (ja) Led電源装置及びled照明装置
JP6791486B2 (ja) 発光素子駆動装置及びその駆動方法
JP2012169183A (ja) 調光型点灯回路
JP6282147B2 (ja) Led電源装置及びled照明装置
JP6135635B2 (ja) 点灯装置及び照明器具
JP5214003B2 (ja) 電源装置及び照明装置
JP2017107777A (ja) 点灯装置及びそれを備えた照明器具
JP5328997B2 (ja) 電源装置及び照明装置
JP6648502B2 (ja) 点灯装置および照明器具

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170707

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170718

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170807

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171212

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20171219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180205

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6296091

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250