JP6295778B2 - 光半導体装置及び駆動回路の制御方法 - Google Patents

光半導体装置及び駆動回路の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光半導体装置及び駆動回路の制御方法に関する。
光導波路に設けられる位相変調器や直接変調型レーザ等の半導体レーザでは、光導波路の屈折率を変化させたりレーザ発振を起こしたりするため、電荷を注入する必要がある。電気的に見れば、両者は図7(a)に示すpn接合を有するダイオードを備えた電気光変調素子である。
位相変調器では、そのダイオードに印加するバイアス電圧として順方向及び逆方向の2通りがある。光損失を考慮すると、光導波路の中に不純物を添加する必要のないpin型ダイオード構造を用いて、順方向にバイアス電圧を印加する駆動方法が好適である。半導体レーザでは、電荷を注入するため、順方向にバイアス電圧を印加して駆動する。
図7(b)に、ダイオードを含む電気光変換素子の特性を等価回路で示す(非特許文献1を参照)。この等価回路において、ダイオードの容量C及びコンダクタンス(リーク抵抗の伝導率)Gは、電圧に対して非線形性を持つ。なお、半導体レーザの場合では、当該等価回路は光共振器を含んだ特性を示している。容量Cには光共振器に蓄積された光子によるものも含まれ、コンダクタンスGには光共振器から外部に光を取り出す過程によるものも含まれる。このダイオードは、特に順方向の駆動では、閾値電圧VTH以上になると急激に容量C及びコンダクタンスGが増加する。
ここでは、議論を単純化するために、図7(c)に示すように、閾値電圧VTH以上において、ダイオードの容量C及びコンダクタンスGの一定値CON,GONを仮定する。この場合、閾値電圧VTH以上で注入される電荷量QC及びリーク電流ICが単調増加する。図7(d)に示すように、Q1,I1,V1は、それぞれ'1'の状態を出力する電荷量、リーク電流及び印加電圧を表す。'0'の状態では、これらの値はそれぞれ0となる。また、当該等価回路では、容量Cに直列に寄生抵抗Rが存在する。
ダイオードを順方向バイアスで高速駆動させる場合に、容量が大きいと、変調信号の周波数依存性が顕著になる。そのため、整合回路を挿入する(非特許文献1を参照)。
図8に、CMOSインバータ回路101に整合回路102及びダイオード103を組み合わせた回路構成を示す。この回路構成において、整合回路102の容量を、効率ηを用いて、ηCONとし、整合回路102の抵抗のコンダクタンスをηGONとする。CMOSインバータ回路101の側から見れば、総容量は、ηCON/(1+η)となる。効率ηを1よりも十分に小さくすれば容量が小さくなり、高速動作でも周波数依存性が小さくなる。
図9(a)に、図8の回路構成に対応する等価回路を示す。ここで、CMOSインバータ回路101を構成するFETについては、内部抵抗Gload及びスイッチSWを組み合わせて単純化して表している。この等価回路において、CMOSインバータ回路101が'high'側の電圧を出力する際に、光半導体装置で'1'の状態を出力するためには、適切な内部抵抗Gload又は電源電圧VDDを与える必要がある(図9(b)の負荷線を参照)。
図8(図9(a))の回路構成におけるタイミングチャートを図10に示す。図10(a)は、ビット時間Tbitを持つ2値の信号列を表す。図10(b)は、信号に対応するスイッチSWの状態を表す。CMOSインバータ回路の出力に応じてダイオードに注入される電荷量は変調されるところ、図10(c)に示すように、その時間変化は時定数τを持つ。通常、リーク電流は小さく、GON<<Gload,R-1であるため、効率ηを小さくすれば時定数τも小さくなり、高速動作が可能になることが判る。
T.Usuki, "Robust Optical Data Transfer on Silicon Photonic Chip", JOURNAL OF LIGHT TECHNOLOGY< VOL.30, No.81,P.2933, SEPTEMBER 15, 2012. A.Kern, A.Chandrakasan, and I.Young, "18Gb/s Optical IO: VCSEL Driver and TIA in 90nm CMOS", P.276, 2007 Symposium on VLSI Circuits Digest of Technical Papers.
図8(図9(a))の回路構成において、時定数τを小さくすることにより高速動作が可能になるが、電荷が0からQ1まで増加する過程で整合回路102に印加される電圧が上昇し、CMOSインバータ回路101からダイオード103に流れる電流は低下する。そのため、図10(c)のように、電荷が0から立ち上がる際の変化量はQ1に近づくにつれて低下し、電荷量は飽和する。この飽和特性は信号波形のアイ開口を劣化させる。
アイ開口を改善するには、図11に示すように、受動的な整合回路を用いない、2つのCMOSインバータ回路111,112及び遅延回路113(遅延時間TD)を組み合わせたプリエンファシス回路が適している(非特許文献2を参照)。図12(a)に、図11のプリエンファシス回路の等価回路を示す。ここで、CMOSインバータ回路111,112をそれぞれ内部コンダクタンスGA,GBを持つスイッチSWA,SWBでモデル化している。図11で示したように、CMOSインバータ回路111の方がCMOSインバータ回路112に比べてトランジスタ数が多いため、GA>GBとなる。図12(b)に示すように、スイッチSWA(SWB)がオン(オフ)状態のとき、電源電圧VDDを抵抗分割して容量Cに電圧V1を印加されるようにGA,GBを設計する。更に、スイッチSWA(SWB)がオフ(オン)状態のとき、容量Cの印加電圧VCは閾値電圧VTH以下でなければならない。
図11(図12(a))のプリエンファシス回路におけるタイミングチャートを図13に示す。図13(a)は、ビット時間Tbitを持つ2値の信号列を表す。図13(b),(c)は、信号に対応するスイッチSWA,SWBの状態を表す。ここで、スイッチSWBの状態はスイッチSWAの状態に対して遅延時間TDだけ遅延している。TD<Tbitであり、例えばTD=Tbit/2のように設計することができる。
図13(d)に示すように、遅延時間TDの間だけ容量Cに電荷QCが注入される。時定数τ自体は大きいため、電荷QCの変化量は図10(c)の場合と比べて遅延時間TDの間では飽和し難い。従って、信号波形の立ち上がりは、ほぼ遅延時間TDで規定されるため、アイ開口は図10(c)の場合と比べると改善される。
しかしながら、図11(図12(a))のプリエンファシス回路には、以下のような問題がある。
先ず、電源電圧VDDを抵抗分割して容量Cに電圧V1を印加するには、CMOSインバータ回路111,112の内部コンダクタンスに高い精度が必要となる。電圧V1に必要な精度は、一般的に100mV以下である。電源電圧VDDが例えば2Vである場合、内部コンダクタンスGA,GBで許容される誤差は5%未満である。これは、FETに要求される精度としては厳し過ぎる値である。
更に、光半導体装置が'1'又は'0'の状態の状態を維持する場合、CMOSインバータ回路111,112の間に貫通電流が流れる。そのため、消費電力が大きくなるという問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、FETの過度な精度要求のようなプリエンファシス回路の抱える問題がなく、信号波形の優れたアイ開口を有するも、駆動回路における貫通電流の発生を抑止する信頼性の高い駆動回路を備えた光半導体装置及び駆動回路の制御方法を提供することを目的とする。
光半導体装置の一態様は、ダイオードを有する電気光変換素子と、前記ダイオードを順方向に駆動する駆動回路とを具備し、前記駆動回路は、第1のスイッチを有する第1のスイッチング回路と、第2のスイッチを有する第2のスイッチング回路と、第3のスイッチを有する第3のスイッチング回路とを備えており、前記第1のスイッチング回路は、前記第1のスイッチをオン状態とし、前記第2のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第2のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に電荷を充電する第1の信号線を構成し、前記第2のスイッチング回路は、前記第2のスイッチをオン状態とし、前記第1のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第1のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に充電された電荷を放電する第2の信号線を構成し、前記第3のスイッチング回路は、前記電気光変換素子に電荷を充電する際に、前記第1のスイッチと共に前記第3のスイッチをオン状態として前記第1の信号線を構成し、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスよりも小さいコンダクタンスを有しており、前記第2のスイッチング回路は、そのコンダクタンスが、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスと前記第3のスイッチング回路のコンダクタンスとを足し合わせた値よりも大きいものである
駆動回路の制御方法の一態様は、電気光変換素子のダイオードを順方向に駆動する駆動回路の制御方法であって、前記駆動回路は、第1のスイッチを有する第1のスイッチング回路と、第2のスイッチを有する第2のスイッチング回路と、第3のスイッチを有する第3のスイッチング回路とを備えており、前記第3のスイッチング回路は、前記電気光変換素子に電荷を充電する際に、前記第1のスイッチと共に前記第3のスイッチをオン状態として信号線を構成し、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスよりも小さいコンダクタンスを有しており、前記第2のスイッチング回路は、そのコンダクタンスが、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスと前記第3のスイッチング回路のコンダクタンスとを足し合わせた値よりも大きいものであり、前記第1のスイッチをオン状態とし、前記第2のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第2のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に電荷を充電する第1の過程と、前記第2のスイッチング回路は、前記第2のスイッチをオン状態とし、前記第1のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第1のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に充電された電荷を放電する第2の過程とを行う。
上記の諸態様によれば、FETの過度な精度要求のようなプリエンファシス回路の抱える問題がなく、信号波形の優れたアイ開口を有するも、駆動回路における貫通電流の発生を抑止する信頼性の高い駆動回路を備えた光半導体装置が実現する。
第1の実施形態による光半導体装置の主要構成の特性を示す図である。 図1(a)の等価回路におけるタイミングチャートを示す図である。 第1の実施形態における光半導体装置の主要構成の具体例1を示す回路構成図である。 第1の実施形態における光半導体装置の主要構成の具体例2を示す図である。 第2の実施形態によるMZ型変調器の概略構成を示す平面図である。 アームに設けられた側面格子導波路を拡大して示す概略平面図である。 ダイオードを含む電気光変換素子の特性を示す図である。 CMOSインバータ回路に整合回路及びダイオードを組み合わせた回路構成図である。 プリエンファシス回路の特性を示す図である。 図8の等価回路におけるタイミングチャートを示す図である。 プリエンファシス回路の回路構成図である。 プリエンファシス回路の特性を示す図である。 プリエンファシス回路におけるタイミングチャートを示す図である。
以下、及び駆動回路の制御方法の具体的な諸実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1の実施形態)
本実施形態では、光半導体装置の主要構成(ダイオードを有する電気光変換素子及び駆動回路)及び機能について開示する。図1(a)は、光半導体装置の主要構成の特性を示す等価回路図である。
この光半導体装置では、図7(b)と同様のダイオードを有する電気光変換素子の特性を表す等価回路1と、等価回路1と接続された駆動回路2とが設けられている。
駆動回路2は、電源電圧VDDと、第1のスイッチング回路11、第2のスイッチング回路12、及び第3のスイッチング回路13とを備えて構成される。第1及び第3のスイッチング回路11,13は、並列に接続されている。第のスイッチング回路12は、第1及び第3のスイッチング回路11,13と直列に接続されている。
第1のスイッチング回路11は、第1のスイッチSW1を有しており、内部コンダクタンスG1を持つ。第2のスイッチング回路12は、第2のスイッチSW2を有しており、内部コンダクタンスG2を持つ。第3のスイッチング回路13は、第3のスイッチSW3を有しており、内部コンダクタンスG3を持つ。
第1のスイッチング回路11は、第1のスイッチSW1をオン状態とし、第2のスイッチSW2をオフ状態とすることにより、第2のスイッチング回路12と独立して、等価回路1の電気光変換素子に電荷を充電する第1の信号線S1を構成する。電気光変換素子の出力が'0'状態から'1'状態に遷移する過程は、電荷を充電する過程(充電過程)に対応する。第1のスイッチSW1は、電気光変換素子に電荷を充電するとき以外にはオフ状態とされる。
第2のスイッチング回路12は、第2のスイッチSW2をオン状態とし、第1のスイッチSW1をオフ状態とすることにより、第1のスイッチング回路11と独立して、等価回路1の電気光変換素子に充電された電荷を放電する第2の信号線S2を構成する。電気光変換素子の出力が'1'状態から'0'状態に遷移する過程は、電荷を放電する過程(放電過程)に対応する。第2のスイッチSW2は、電気光変換素子に電荷を充電するときにはオフ状態とされる。
第3のスイッチング回路13は、電気光変換素子の出力が'1'状態のときに、当該状態を維持するための回路であり、等価回路1の電気光変換素子に電荷を充電する際に、第1のスイッチSW1と共に第3のスイッチSW3をオン状態として第1の信号線S1を構成する。第3のスイッチング回路13は、その内部コンダクタンスG3について、
3<G1
の関係を有する。
本実施形態では、上記した回路構成において、第2の信号線S2における内部コンダクタンスは、第1の信号線S1におけるコンダクタンスよりも大きい。即ち、第1、第2、第3のスイッチング回路11,12,13間では、内部コンダクタンスG1,G2,G3について、
2>G1+G3
の関係を有する。
駆動回路2では、電気光変換素子の出力が'1'状態のときに、当該状態を維持するように、第3のスイッチング回路13の内部コンダクタンスG3を設計する。図1(b)に示すように、破線で示す負荷線について、一般的にR-1,GON>>G3であることから、負荷線の傾きは内部コンダクタンスG3に依存する。従って、G3の相対誤差とI3の相対誤差とは略一致する。抵抗分割で電圧V1を与える場合に比べて、半導体の製造揺らぎに対して特性揺らぎを抑えることができる。
図1(a)の等価回路におけるタイミングチャートを図2に示す。図2(a)は、ビット時間Tbitを持つ2値の信号列を表す。図2(b)は、信号に対応するスイッチSW2,SW3の状態を表す。図2(c)は、信号に対応するスイッチSW1の状態を表す。スイッチSW2がオン状態のとき、スイッチSW1,SW3はオフ状態であり、駆動回路2内で貫通電流は流れない。従って、消費電力はプリエンファシス回路よりも小さくなる。
放電過程における内部コンダクタンスが充電行程における内部コンダクタンスよりも小さくなると、'0'状態でも蓄積電荷が残留し、信号列によって出力レベルが変動することになる。従って、製造揺らぎを加味したうえで、G2<G1+G3とならないように内部コンダクタンスG1,G2を設計する。この場合、図2(d)に示すように、時定数τ0,τ1について、τ1>τ0となる。
ダイオードは非線形性を有しているため、G2>G1+G3の条件を満たすならば、どのような信号列でも'0'状態で蓄積電荷が残留することなく、出力レベルが変動することはない。
以下、図1(a)に示した等価回路のいくつかの具体例について説明する。
(具体例1)
図3は、第1の実施形態における光半導体装置の主要構成の具体例1を示す回路構成図である。
この回路構成は、駆動回路の最終段として、インバータ21、遅延回路22、OR回路23、電源電圧VDD、及び第1〜第3のスイッチSW1〜SW3を備えており、当該駆動回路にダイオード24が接続されて構成される。
インバータ21は、ビット時間を持つ2値の信号S(t)が入力され、信号S(t)を反転させる。遅延回路22は、複数のインバータを有し、信号S(t)を遅延時間TDだけ遅延させる。OR回路23は、インバータ21及び遅延回路22を通した2種の信号が入力する。
第1のスイッチSW1は複数のpMOSFETにより、第3のスイッチSW3はpMOSFETにより構成される。第2のスイッチSW2は複数のnMOSFETにより構成される。ゲート幅が同一であればnMOSFETはpMOSFETよりも電流駆動能力が高いため、第2のスイッチSW2にnMOSFETを用いている。第1〜第3のスイッチSW1〜SW3のトランジスタ数は、G2>G1+G3の条件を満たすように設計される。駆動回路の出力は、ダイオード24のアノードに接続される。第2及び第3のスイッチSW2,SW3は信号の入力が共通とされており、第1のスイッチSW1はOR回路23を通して信号が入力される。
駆動回路の構成は、図2(b),(c)のタイミングチャートを実現できるものであれば、上記の構成に限定されるものではない。また、上記の構成において、第1及び第3のスイッチSW1,SW3をnMOSFETにより構成し、第2のスイッチSW2をpMOSFETにより構成して、駆動回路の出力をダイオード24のカソードに接続するようにしても良い。
(具体例2)
図4(a)は、第1の実施形態における光半導体装置の主要構成の具体例2を示す回路構成図である。具体例1と同じ構成部材については、図3と同じ符号を付して詳しい説明を省略する。
この回路構成は、駆動回路の最終段として、インバータ21、遅延回路22、OR回路23、AND回路25、電源電圧VDD、第1〜第3のスイッチSW1〜SW3、及び高抵抗26を備えており、当該駆動回路にダイオード24が接続されて構成される。
AND回路25は、OR回路23と同様に、インバータ21及び遅延回路22を通した2種の信号が入力し、第2のスイッチSW2に出力する。高抵抗26は、電源電圧VDD及びコンダクタンスG0を有しており、電源電圧VDDがコンダクタンスG0を介してダイオード24のアノードに接続される。
半導体レーザでは、'0'状態でも僅かなオフセット出力の維持を望む場合がある。本実施形態では、高抵抗26をダイオード24に接続することにより、図4(b)に示すように、ダイオード24の容量Cに印加される電圧が'0'状態で閾値電圧VTHに留まる。
AND回路25を上記のように接続することにより、第2のスイッチSW2は、ダイオード24の容量Cに蓄積された電荷を放電するとき以外には確実に'オフ'状態となる。この構成により、駆動回路における瞬間的な貫通電流を含めた貫通電流の発生が抑止される。
なお、駆動回路の構成は、当該技術的効果を奏するものであれば、上記のAND回路25を用いた構成に限定されるものではない。当該技術的効果は、高抵抗26を設けない(G0=0)構成でも奏することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、FETの過度な精度要求のようなプリエンファシス回路の抱える問題がなく、信号波形の優れたアイ開口を有するも、駆動回路における貫通電流の発生を抑止する信頼性の高い駆動回路を備えた光半導体装置が実現する。
(第2の実施形態)
次いで、第2の実施形態について説明する。本実施形態では、光半導体装置として、第1の実施形態による駆動回路を含む回路構成を備えたマッハ・ツェンダ型の光変調器(MZ型変調器)を開示する。
図5は、本実施形態によるMZ型変調器の概略構成を示す平面図である。
このMZ型変調器10は、第1の光カプラ31、アーム32a,32b、第2の光カプラ33を有する光導波路と、アーム32aに接続された第1の実施形態における図1(図3,図4(a))の駆動回路2とを備えて構成される。
第1の光カプラ31は、入力ポート31aを有しており、入射光を2つに分岐する入力カプラである。アーム32a,32bは、2本の分岐された光が伝播する導波路である。本実施形態では、アーム32aにおいて、コア部分に例えば側面格子導波路20が一体形成されている。第2の光カプラ33は、出力ポート33aを有しており、アーム32a,32bを伝播した光を合波(結合)する出力カプラである。
側面格子導波路20は、図6に示すように、アーム2aのコア部分の一方の側面に第1の側面格子20aが、他方の側面に第2の側面格子20bが一体形成されてなる電気光変換素子である。第1の側面格子20aは、櫛歯状に形成されたp型導電型の(p型不純物がドープされてなる)位相変調器である。第2の側面格子20bは、櫛歯状に形成されたn型導電型の(n型不純物がドープされてなる)位相変調器である。第1の側面格子20a、アーム32aのコア部分、第2の側面格子20bにより、pinのダイオードが構成される。このダイオードが、第1の実施形態における図1(図3,図4(a))の等価回路1のダイオードに相当する。駆動回路2は、第1及び第2の側面格子20a,20bにバイアス電圧を印加する。これにより、アーム32aのコア部分に第1の側面格子20aから電子が、第2の側面格子20bからホールがそれぞれ注入され、コア部分の屈折率が変化して位相変調される。なお、アーム32bにも、アーム32aと同様に側面格子導波路を設けても良い。
本実施形態によれば、FETの過度な精度要求のようなプリエンファシス回路の抱える問題がなく、信号波形の優れたアイ開口を有するも、駆動回路における貫通電流の発生を抑止する信頼性の高い駆動回路を備えたMZ型変調器が実現する。
1 等価回路
2 駆動回路
10 MZ型変調器
11 第1のスイッチング回路
12 第2のスイッチング回路
13 第3のスイッチング回路
20 側面格子導波路
20a 第1の側面格子
20b 第2の側面格子
21 インバータ
22 遅延回路
23 OR回路
24 ダイオード
25 AND回路
26 高抵抗
31 第1の光カプラ
31a 入力ポート
32a,32b アーム
32 第2の光カプラ
33a 出力ポート
SW1 第1のスイッチ
SW2 第2のスイッチ
SW3 第3のスイッチ
1 第1の信号線
2 第2の信号線

Claims (2)

  1. ダイオードを有する電気光変換素子と、
    前記ダイオードを順方向に駆動する駆動回路と
    を具備し、
    前記駆動回路は、
    第1のスイッチを有する第1のスイッチング回路と、
    第2のスイッチを有する第2のスイッチング回路と
    第3のスイッチを有する第3のスイッチング回路と
    を備えており、
    前記第1のスイッチング回路は、前記第1のスイッチをオン状態とし、前記第2のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第2のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に電荷を充電する第1の信号線を構成し、
    前記第2のスイッチング回路は、前記第2のスイッチをオン状態とし、前記第1のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第1のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に充電された電荷を放電する第2の信号線を構成し、
    前記第3のスイッチング回路は、前記電気光変換素子に電荷を充電する際に、前記第1のスイッチと共に前記第3のスイッチをオン状態として前記第1の信号線を構成し、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスよりも小さいコンダクタンスを有しており、
    前記第2のスイッチング回路は、そのコンダクタンスが、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスと前記第3のスイッチング回路のコンダクタンスとを足し合わせた値よりも大きいものであることを特徴とする光半導体装置。
  2. 電気光変換素子のダイオードを順方向に駆動する駆動回路の制御方法であって、
    前記駆動回路は、
    第1のスイッチを有する第1のスイッチング回路と、
    第2のスイッチを有する第2のスイッチング回路と
    第3のスイッチを有する第3のスイッチング回路と
    を備えており、
    前記第3のスイッチング回路は、前記電気光変換素子に電荷を充電する際に、前記第1のスイッチと共に前記第3のスイッチをオン状態として信号線を構成し、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスよりも小さいコンダクタンスを有しており、
    前記第2のスイッチング回路は、そのコンダクタンスが、前記第1のスイッチング回路のコンダクタンスと前記第3のスイッチング回路のコンダクタンスとを足し合わせた値よりも大きいものであり、
    前記第1のスイッチをオン状態とし、前記第2のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第2のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に電荷を充電する第1の過程と、
    前記第2のスイッチング回路は、前記第2のスイッチをオン状態とし、前記第1のスイッチをオフ状態とすることにより、前記第1のスイッチング回路と独立して、前記電気光変換素子に充電された電荷を放電する第2の過程と
    を行うことを特徴とする駆動回路の制御方法。
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