JP6295219B2 - バルブシミュレータ - Google Patents

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Description

この発明は、調節弁の開度を制御するポジショナに搭載される制御部からの制御出力を模擬入力とするバルブシミュレータに関するものである。
従来より、流体が流れる管路に設けられる調節弁に対してポジショナを取り付け、このポジショナによって調節弁の開度を制御するようにしている。
このポジショナは、上位装置から送られてくる弁開度設定値と調節弁からフィードバックされてくる実開度値との偏差を求め、この偏差に所定の演算を施して得られる電気信号を制御出力として出力する制御部と、この制御部からの制御出力を空気圧信号に変換する電空変換器と、この電空変換器が変換した空気圧信号を増幅し調節弁の操作器へ出力するパイロットリレーとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
図7に従来のポジショナの要部の構成を示す。同図において、1(1A)はポジショナ、2は調節弁であり、調節弁2にはその弁開度(バルブの開度)を検出する開度センサ3が設けられている。ポジショナ1Aは、制御部11(11A)と、電空変換器(EPM)12と、パイロットリレー13とを備えており、開度センサ3が検出する調節弁2の弁開度が実開度値θpvとして制御部11Aへフィードバックされるようになっている。
ポジショナ1Aにおいて、制御部11Aは、上位装置(図示せず)からの弁開度設定値θspと開度センサ3からの実開度値θpvとの偏差を求め、この偏差にPID制御演算を施して得られる電気信号を制御出力MV(EPM駆動信号)として出力する。
電空変換器12は、制御部11からの制御出力MVを空気圧信号(ノズル背圧)Pnに変換する。パイロットリレー13は、電空変換器12からの空気圧信号Pnを増幅し、空気圧Poとして調節弁2の操作器2aへ出力する。これにより、操作器2a内のダイアフラム室に空気圧Poの空気が流入し、調節弁2のバルブ2bの開度が調整される。
なお、このポジショナ1Aにおいて、電空変換器12とパイロットリレー13とによって、制御部11Aからの制御出力MVを調節弁2への空気圧(出力空気圧)Poに変換する電空変換部14が構成されている。また、電空変換器12およびパイロットリレー13には、外部からの供給空気圧Psが供給される。
また、このポジショナ1Aにおいて、パイロットリレー13は空気圧の出力ポートを1つしか有しておらず、この1つの出力ポートから出力される空気圧Poによって調節弁2を正動作(制御出力MVに対応した方向に駆動)あるいは逆動作(制御出力MVに対して反対の方向に駆動)させる。このような動作形式のポジショナを単動型ポジショナと呼んでいる。
このポジショナ1Aに採用された制御方式の場合、制御部11Aの制御対象には、調節弁2だけではなく、調節弁2に空気流量および空気圧力を加える電空変換部14も含まれる。電空変換部14の特性が線形であり、素直な特性であれば、このような制御方式でも充分である。しかし、実際は電空変換部14はヒステリシスや不感帯等の非線形要素を持ち、制御を複雑にしている。そのため、この制御方式では、整定性(安定性)において限界がある。そこで、バルブ開度制御の整定性を改善した制御方式が特許文献2に示されている。
図8は特許文献2に示された制御方式の概略を示す図である。このポジショナ1(1B)では、制御対象である調節弁2からフィードバックされてくる実開度値θpvを制御部11(11B)への第1のフィードバック値とする一方、パイロットリレー13からの調節弁2への出力空気圧Poを圧力センサ15によって検出するようにし、この圧力センサ15によって検出される出力空気圧Poを制御部11Bへの第2のフィードバック値としている。
このポジショナ1Bにおいて、制御部11Bは、圧力センサ15によって検出される出力空気圧Poからマイナー制御ループのフィードバック値を求める。そして、第1のフィードバック値(実開度値θpv)から得られる制御出力をメジャー制御ループの制御出力とし、このメジャー制御ループの制御出力からマイナー制御ループのフィードバック値を減算して補正制御出力を求め、この補正制御出力を制御出力MVとして電空変換器12へ出力する。
図9は、パイロットリレー13が空気圧の出力ポートを2つ有している例を示す図である。このポジショナ1(1C)において、パイロットリレー13は、第1のポートから空気圧Po1を出力し、第2のポートから空気圧Po2を出力する。
このポジショナ1Cにおいて、調節弁2を正動作(制御出力MVに対応した方向に駆動)させる場合には第1のポートの空気圧Po1を第2のポートの空気圧Po2よりも高くし、調節弁2を逆動作(制御出力MVに対して反対の方向に駆動)させる場合には第2のポートの空気圧Po2を第1のポートの空気圧Po1よりも高くする。このような動作形式のポジショナを複動型ポジショナと呼んでいる。
このポジショナ1Cでは、パイロットリレー13からの調節弁2への第1のポートの空気圧(出力空気圧)Po1を圧力センサ15−1によって検出するようにし、パイロットリレー13からの調節弁2への第2のポートの空気圧(出力空気圧)Po2を圧力センサ15−2によって検出するようにし、この圧力センサ15−1および15−2によって検出される出力空気圧Po1およびPo2を制御部11(11C)への第2のフィードバック値としている。
このポジショナ1Cにおいて、制御部11Cは、圧力センサ15−1および15−2によって検出される出力空気圧Po1およびPo2から差圧ΔPo(ΔPo=Po1−Po2)を求め、この求めた差圧ΔPoからマイナー制御ループのフィードバック値を求める。そして、第1のフィードバック値(実開度値θpv)から得られる制御出力をメジャー制御ループの制御出力とし、このメジャー制御ループの制御出力からマイナー制御ループのフィードバック値を減算して補正制御出力を求め、この補正制御出力を制御出力MVとして電空変換器12へ出力する。
このように、ポジショナには各種の制御方式のものがあり、調節弁と組み合わせて用いられる。このポジショナの開発に際しては、調節弁と組み合わせて、各種の評価試験が行われる。
実開昭62−28118号公報 特開2001−221201号公報 特許第2685629号公報
しかしながら、ポジショナと調節弁とを組み合わせて各種の評価試験を行う場合、入出力特性が異なる様々な評価用の調節弁を準備する必要がある。また、準備した評価用の調節弁をその都度、ポジショナへ取り付け、配線作業を行う必要がある。
このように、従来においては、評価用の調節弁を準備したり、準備した評価用の調節弁をポジショナへ取り付けたり、配線作業を行ったりしなければならず、ポジショナを開発する際の大きな負担となっていた。
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、評価用の調節弁を用いることなく、所望の調節弁をポジショナと組み合わせた時の動作を再現させて、各種の評価試験を行うことが可能なバルブシミュレータを提供することにある。
このような目的を達成するために本発明は、上位装置から送られてくる弁開度設定値と調節弁からフィードバックされてくる実開度値との偏差に応じた電気信号を制御出力として出力する制御部と、この制御部からの制御出力を空気圧に変換し調節弁の操作器へ出力する電空変換部とを備えるポジショナに搭載される制御部からの制御出力を入力とするバルブシミュレータであって、調節弁および電空変換部の特性を模して得られる模擬入力に応じた調節弁の実開度値を示す信号を第1の模擬信号として生成し、この生成した第1の模擬信号を制御部に返送する処理部を備えることを特徴とする。
この発明において、バルブシミュレータは、ポジショナに搭載される制御部からの制御出力を擬似入力とし、調節弁および電空変換部の特性を模して得られる擬似入力に応じた調節弁の実開度値を示す信号を第1の模擬信号として生成し、この生成した第1の模擬信号を制御部に返送する。
本発明において、電空変換部の特性としてポジショナに搭載されている電空変換部の特性を用い、調節弁の特性として所望の調節弁の特性を用いるものとすれば、評価用の調節弁を用いることなく、所望の調節弁をポジショナと組み合わせた時の動作を再現させて、各種の評価試験を行うことが可能となる。
例えば、本発明では、ポジショナに接続し得る複数の調節弁の特性を記憶する調節弁特性記憶部と、調節弁特性記憶部に記憶されている複数の調節弁の特性の中から所望の調節弁の特性の指定を可能とする調節弁特性指定部とを設け、調節弁特性指定部で指定された調節弁の特性および電空変換部の特性を模して得られる擬似入力に応じた調節弁の実開度値を示す信号を第1の模擬信号として生成し、この生成した第1の模擬信号を制御部に返送するようにする。このようにすると、複数の調節弁の特性の中から所望の調節弁の特性を指定し、その指定した調節弁をポジショナと組み合わせた時の動作を再現させて、各種の評価試験を行うことが可能となる。
また、本発明において、第1の模擬信号に加え、調節弁および電空変換部の特性を模して得られる擬似入力に応じた電空変換部からの調節弁への出力空気圧を示す信号を第2の模擬信号として生成し、この生成した第2の模擬信号を制御部に返送するようにしてもよい。
すなわち、ポジショナの制御方式として、電空変換部からの調節弁への出力空気圧を制御部にフィードバックする方式を採用するような場合には、調節弁および電空変換部の特性を模して得られる擬似入力に応じた調節弁の実開度値を示す信号(第1の模擬信号)だけではなく、調節弁および電空変換部の特性を模して得られる擬似入力に応じた出力空気圧を示す信号(第2の模擬信号)も制御部に返送するようにする。
なお、自動車の車体の運動特性の設計段階におけるパラメータや不具合箇所などの評価に用いられるシミュレータ装置の例が例えば特許文献3に示されている。この特許文献3に示されたシミュレータ装置では、車体運動に関連した疑似信号を発生させ、この疑似信号を自動変速機を含む駆動・伝達系に関連した演算結果に基づいて補正して、制御装置に出力する。しかし、このシミュレータ装置はあくまで自動車用のものであり、ポジショナと組み合わせた時のバルブの動作を再現させるバルブシミュレータに適用することは困難である。
本発明によれば、ポジショナに搭載される制御部からの制御出力を擬似入力とし、調節弁および電空変換部の特性を模して得られる擬似入力に応じた調節弁の実開度値を示す信号を第1の模擬信号として生成し、この生成した第1の模擬信号を制御部に返送するようにしたので、評価用の調節弁を用いることなく、所望の調節弁をポジショナと組み合わせた時の動作を再現させて、各種の評価試験を行うことが可能となる。
本発明に係るバルブシミュレータの一実施の形態(実施の形態1)の要部の構成を示す図である。 実施の形態1のバルブシミュレータにおける処理部の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るバルブシミュレータの他の実施の形態(実施の形態2)の要部の構成を示す図である。 実施の形態2のバルブシミュレータにおける処理部の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明に係るバルブシミュレータの別の実施の形態(実施の形態3)の要部の構成を示す図である。 実施の形態3のバルブシミュレータにおける処理部の動作を説明するためのフローチャートである。 従来のポジショナの要部の構成を示す図である。 単動型ポジショナにおいて出力空気圧を制御部にフィードバックするようにした制御方式を示す図である。 複動型ポジショナにおいて出力空気圧を制御部にフィードバックするようにした制御方式を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〔実施の形態1〕
図1は本発明に係るバルブシミュレータの一実施の形態(実施の形態1)の要部の構成を示す図である。
この実施の形態1のバルブシミュレータ4(4A)は、図7に示したポジショナ1(1A)に搭載される制御部11(11A)と接続され、この制御部11(11A)からの制御出力MV(EPM駆動信号)を疑似入力とする。
なお、バルブシミュレータ4を接続する制御部11は、ポジショナ1に搭載する前の状態であってもよいし、ポジショナ1に搭載されている状態であってもよい。以下の説明において、制御部11はポジショナ1に搭載する前の状態、すなわち制御部11が1つのモジュールとして機能する状態であるものとする。以下、バルブシミュレータ4を接続する制御部11をポジショナ本体モジュールと呼ぶ。
図1において、バルブシミュレータ4Aは、処理部41と、調節弁特性記憶部42と、電空変換部特性記憶部43と、調節弁特性指定部44と、I/V変換回路(A/D回路)45と、D/A回路46とを備えている。
処理部41は、プロセッサ(CPU(Central Processing Unit))や記憶装置(ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)など)からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現される。
調節弁特性記憶部42には、ポジショナ1Aに調節弁2として接続し得る複数の調節弁の特性(入出力特性)が記憶されている。本実施の形態では、ポジショナ1Aに接続し得る複数の調節弁の特性として、バルブA特性プログラムPGA、バルブB特性プログラムPGB、バルブC特性プログラムPGC・・・・が記憶されている。
また、電空変換部特性記憶部43には、ポジショナ1Aに搭載されている電空変換部14の特性(入出力特性)が記憶されている。調節弁特性指定部44は、オペレータとの間のマンマシンインタフェースとされ、調節弁特性記憶部42に記憶されている複数の調節弁の特性の中から所望の調節弁の特性の指定を可能とする。本実施の形態において、調節弁特性指定部44は、オペレータによって指定された調節弁の型番などを処理部41へ伝える。
I/V変換回路45は、ポジショナ本体モジュール11Aからの制御出力MV(アナログ値)を疑似入力とし、この疑似入力MVをデジタル値に変換して処理部41へ送る。D/A回路46は、処理部41から第1の模擬信号S1として送られてくる後述する調節弁の実開度値θpvを示す信号(デジタル値)をデジタル値からアナログ値に変換し、ポジショナ本体モジュール11Aへ送る。
以下、このバルブシミュレータ4Aの動作について、処理部41が有する本実施の形態特有の機能を交えながら説明する。なお、このバルブシミュレータ4Aは、ポジショナ本体モジュール11Aからの給電により駆動される。
オペレータは、ポジショナ1A(図7)に所望の調節弁を組み合わせて各種の評価試験を行いたい場合、ポジショナ1Aに搭載されるポジショナ本体モジュール11Aにバルブシミュレータ4Aを接続する。そして、調節弁特性指定部44より、ポジショナ1Aと組み合わせる調節弁を指定する。この場合、調節弁の型番などを入力することにより、所望の調節弁を指定する。
すると、処理部41は、調節弁特性指定部44より入力された型番などの情報からオペレータが指定した調節弁を特定し、その特定した調節弁の特性を調節弁特性記憶部42に記憶されている複数の調節弁の特性の中から取得する。例えば、オペレータが指定した調節弁がバルブAであった場合、処理部41は、調節弁特性記憶部42に記憶されている複数の調節弁の特性の中からバルブA特性プログラムPGAを取得する。
一方、処理部41は、I/V変換回路45を介して、周期的に、ポジショナ本体モジュール11Aからの制御出力MV(EPM駆動信号)を疑似入力として取り込む。
そして、この取り込んだ疑似入力MVより操作量としてMV値を計算し(図2:ステップS101)、この計算したMV値と供給空気圧Psとを元にしてノズル背圧Pnを計算する(ステップS102)。なお、処理部41において、供給空気圧Psは一定値を用いる。
次に、処理部41は、ステップS102で計算したノズル背圧Pnと供給空気圧Psとを元にして出力空気圧Poを計算し(ステップS103)、この計算した出力空気圧Poと供給空気圧Psとを元にして弁開度(実開度値)θpvを計算する(ステップS104)。
そして、処理部41は、この計算した実開度値θpvを示す信号(弁開度信号)を第1の模擬信号S1とし、この第1の模擬信号S1(θpv)をD/A回路46を介してポジショナ本体モジュール11Aに返送する。
処理部41は、このステップS101〜S104の処理に際し、調節弁特性記憶部42に記憶されている複数の調節弁の特性の中から取得した調節弁の特性(オペレータが指定した調節弁の特性)と、電空変換部特性記憶部43に記憶されているポジショナ1Aに搭載されている電空変換部14の特性とを使用する。
これにより、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Aに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる模擬入力MVに応じた調節弁の実開度値θpvを示す信号(弁開度信号)が第1の模擬信号S1として生成され、この生成された第1の模擬信号S1がD/A回路46を介してポジショナ本体モジュール11Aに返送されるものとなる。
このようにして、本実施の形態によれば、バルブシミュレータ4Aにおいて、評価用の調節弁を用いることなく、所望の調節弁をポジショナ1Aと組み合わせた時の動作が再現されるものとなり、ポジショナ1Aと所望の調節弁とを擬似的に組み合わせるようにして、各種の評価試験を行うことができるようになる。
〔実施の形態2〕
図3は本発明に係るバルブシミュレータの他の実施の形態(実施の形態2)の要部の構成を示す図である。
この実施の形態2のバルブシミュレータ4(4B)は、図8に示したポジショナ1(1B)に搭載される制御部11(11B)と接続され、この制御部11(11B)からの制御出力(EPM駆動信号)MVを疑似入力とする。
図3において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態2のバルブシミュレータ4Bにおいて、処理部41は、第1の模擬信号S1に加え、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Bに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる擬似入力MVに応じた出力空気圧Poを含む圧力信号を第2の模擬信号S2として生成し、この生成した第2の模擬信号S2をポジショナ1Bに搭載される制御部(ポジショナ本体モジュール)11Bに返送する。
図4に図2に対応するフローチャートを示す。この実施の形態2のバルブシミュレータ4Bにおいて、処理部41は、I/V変換回路45を介して、周期的に、ポジショナ本体モジュール11Bからの制御出力(EPM駆動信号)MVを疑似入力として取り込む。
そして、この取り込んだ疑似入力MVより操作量としてMV値を計算し(ステップS201)、この計算したMV値と供給空気圧Psとを元にしてノズル背圧Pnを計算する(ステップS202)。
次に、処理部41は、ステップS202で計算したノズル背圧Pnと供給空気圧Psとを元にして出力空気圧Poを計算し(ステップS203)、この計算した出力空気圧Poと供給空気圧Psとを元にして調節弁の弁開度(実開度値)θpvを計算する(ステップS204)。
そして、処理部41は、この計算した実開度値θpvを示す信号(弁開度信号)を第1の模擬信号S1とし、この第1の模擬信号S1(θpv)をD/A回路46を介してポジショナ本体モジュール11Bに返送する。
また、処理部41は、ステップS203で計算した出力空気圧Poを示す信号(圧力信号)と合わせて、ステップS202で計算したノズル背圧Pnを示す信号(圧力信号)および供給空気圧Psを示す信号(圧力信号)を第2の模擬信号S2とし、この第2の模擬信号S2をポジショナ本体モジュール11Bに返送する。
なお、第2の模擬信号S2には、出力空気圧Poだけではなく、ノズル背圧Pnや供給空気圧Psも含まれているが、この出力空気圧Po,ノズル背圧Pn,供給空気圧PsはSPI(Serial Peripheral Interface)通信により、周期Tで1つずつポジショナ本体モジュール11Bに送信する。
すなわち、第2の模擬信号S2には出力空気圧Poとノズル背圧Pnと供給空気圧Psとが含まれるが、周期Tのタイミングで送信される圧力データは3種類のうちの1つだけで、送信される圧力データの種類はポジショナ本体モジュール11Bから出力されるセレクト信号SELによって決定される。
処理部41は、このステップS201〜S204における処理において、調節弁特性記憶部42に記憶されている複数の調節弁の特性の中から取得した調節弁の特性(オペレータが指定した調節弁の特性)と、電空変換部特性記憶部43に記憶されているポジショナ1Bに搭載されている電空変換部14の特性とを使用する。
これにより、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Bに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる模擬入力MVに応じた調節弁の実開度値θpvを示す信号(弁開度信号)が第1の模擬信号S1として生成され、この生成された第1の模擬信号S1がD/A回路46を介してポジショナ本体モジュール11Bに返送されるものとなる。
また、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Bに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる模擬入力MVに応じた出力空気圧Poを含む信号(圧力信号)が第2の模擬信号S2として生成され、この生成された第2の模擬信号S2がポジショナ本体モジュール11Bに返送されるものとなる。
このようにして、本実施の形態によれば、バルブシミュレータ4Bにおいて、評価用の調節弁を用いることなく、所望の調節弁をポジショナ1Bと組み合わせた時の動作が再現されるものとなり、ポジショナ1Bと所望の調節弁とを擬似的に組み合わせるようにして、各種の評価試験を行うことができるようになる。
〔実施の形態3〕
図5は本発明に係るバルブシミュレータの別の実施の形態(実施の形態3)の要部の構成を示す図である。
この実施の形態3のバルブシミュレータ4(4C)は、図9に示したポジショナ1(1C)に搭載される制御部11(11C)と接続され、この制御部11(11C)からの制御出力(EPM駆動信号)MVを疑似入力とする。
図5において、図1と同一符号は図1を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
この実施の形態3のバルブシミュレータ4Cにおいて、処理部41は、第1の模擬信号S1に加え、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Cに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる擬似入力MVに応じた出力空気圧Po1,Po2を含む圧力信号を第2の模擬信号S2として生成し、この生成した第2の模擬信号S2をポジショナ1Cに搭載される制御部(ポジショナ本体モジュール)11Cに返送する。
図6に図2に対応するフローチャートを示す。この実施の形態3のバルブシミュレータ4Cにおいて、処理部41は、I/V変換回路45を介して、周期的に、ポジショナ本体モジュール11Cからの制御出力(EPM駆動信号)MVを疑似入力として取り込む。
そして、この取り込んだ疑似入力MVより操作量としてMV値を計算し(ステップS301)、この計算したMV値と供給空気圧Psとを元にしてノズル背圧Pnを計算する(ステップS302)。
次に、処理部41は、ステップS302で計算したノズル背圧Pnと供給空気圧Psとを元にして出力空気圧Po1を計算し(ステップS303)、この計算した出力空気圧Po1と供給空気圧Psとを元にして出力空気圧Po2を計算する(ステップS304)。
そして、ステップS302で計算した出力空気圧Po1とステップS304で計算した出力空気圧Po2と供給空気圧Psとを元にして、調節弁の弁開度(実開度値)θpvを計算する(ステップS305)。
そして、処理部41は、この計算した実開度値θpvを示す信号(弁開度信号)を第1の模擬信号S1とし、この第1の模擬信号S1をD/A回路46を介してポジショナ本体モジュール11Cに返送する。
また、処理部41は、ステップS303で計算した出力空気圧Po1を示す信号(圧力信号)、ステップS304で計算した出力空気圧Po2を示す信号(圧力信号)と合わせて、ステップS302で計算したノズル背圧Pnを示す信号(圧力信号)および供給空気圧Psを示す信号(圧力信号)を第2の模擬信号S2とし、この第2の模擬信号S2をポジショナ本体モジュール11Cに返送する。
なお、第2の模擬信号S2には、出力空気圧Po1,Po2だけではなく、ノズル背圧Pnや供給空気圧Psも含まれているが、この出力空気圧Po1,Po2,ノズル背圧Pn,供給空気圧PsはSPI通信により、周期Tで1つずつポジショナ本体モジュール11Bに送信する。
すなわち、第2の模擬信号S2には出力空気圧Po1,Po2とノズル背圧Pnと供給空気圧Psとが含まれるが、周期Tのタイミングで送信される圧力データは4種類のうちの1つだけで、送信される圧力データの種類はポジショナ本体モジュール11Cから出力されるセレクト信号SELによって決定される。
処理部41は、このステップS301〜S305における処理において、調節弁特性記憶部42に記憶されている複数の調節弁の特性の中から取得した調節弁の特性(オペレータが指定した調節弁の特性)と、電空変換部特性記憶部43に記憶されているポジショナ1Cに搭載されている電空変換部14の特性とを使用する。
これにより、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Cに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる模擬入力MVに応じた調節弁の実開度値θpvを示す信号(弁開度信号)が第1の模擬信号S1として生成され、この生成された第1の模擬信号S1がD/A回路46を介してポジショナ本体モジュール11Cに返送されるものとなる。
また、オペレータが指定した調節弁およびポジショナ1Cに搭載されている電空変換部14の特性を模して得られる模擬入力MVに応じた出力空気圧Po1,Po2を含む信号(圧力信号)が第2の模擬信号S2として生成され、この生成された第2の模擬信号S2がポジショナ本体モジュール11Cに返送されるものとなる。
このようにして、本実施の形態によれば、バルブシミュレータ4Cにおいて、評価用の調節弁を用いることなく、所望の調節弁をポジショナ1Cと組み合わせた時の動作が再現されるものとなり、ポジショナ1Cと所望の調節弁とを擬似的に組み合わせるようにして、各種の評価試験を行うことができるようになる。
以上の説明から分かるように、本実施の形態のバルブシミュレータ4(4A,4B,4C)を用いれば、評価用の調節弁を用いることなく、ポジショナ1と所望の調節弁とを擬似的に組み合わせるようにして、各種の評価試験を行うことができるようになり、ポジショナを開発する際の負担を大幅に軽減させることができるようになる。
また、本実施の形態のバルブシミュレータ4(4A,4B,4C)では、入出力の処理および演算処理をCPUで行うため、回路変更をすることなく、様々な調節弁の入出力特性を切り替えることが容易となる。様々な調節弁を準備する必要がなく、ポジショナ本体モジュール11への取り付け、配線が容易である。
また、本実施の形態のバルブシミュレータ4(4A,4B,4C)は、外部電源が不要であり、持ち運びが容易なことから、調節弁に取り付けることなく、ポジショナ本体モジュール11を検査したり、故障診断したりすることができるツールとして利用することもできる。
なお、上述した実施の形態では、調節弁の型番などで調節弁の特性を指定するようにしたが、操作器とバルブとの組み合わせなどで指定するようにしてもよい。
また、電空変換部特性記憶部43に記憶させる電空変換部の特性についても、調節弁特性記憶部42に記憶させる調節弁の特性と同様、複数の電空変換部の特性を記憶させるようにし、所望の電空変換部の特性を指定できるようにしてもよい。
また、図9には、複動型ポジショナとして、圧力センサ15−1,15−2によって検出される出力空気圧Po1,Po2を制御部11Cに送るタイプを示したが、差圧センサを設けて出力空気圧Po1とPo2との差圧ΔPoを検出し、この検出した差圧ΔPoを制御部11Cに送るようなタイプであっても構わない。
この場合、図5に示したバルブシミュレータ4Cは、模擬信号S2として差圧ΔPoを含む圧力信号をポジショナ本体モジュール11Cに送るようにする。本発明でいう電空変換部からの調節弁への出力空気圧を示す信号には、出力空気圧Poや出力空気圧Po1,Po2だけではなく、差圧ΔPoもその概念に含まれるものである。
また、上述した実施の形態では、バルブシミュレータ4に電空変換部特性記憶部43を設けたが、処理部41で実行されるプログラムにポジショナ1に搭載されている電空変換部14の特性を含めるものとすれば、電空変換部特性記憶部43は必ずしも設けなくてもよい。
〔実施の形態の拡張〕
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
1(1A〜1C)…ポジショナ、2…調節弁、2a…操作器、2b…バルブ、3…開度センサ、4(4A〜4C)…バルブシミュレータ、11(11A〜11C)…制御部、12…電空変換器、13…パイロットリレー、14…電空変換部、15…圧力センサ、41…処理部、42…調節弁特性記憶部、43…電空変換部特性記憶部、44…調節弁特性指定部、45…I/V変換回路(A/D回路)、46…D/A回路。

Claims (4)

  1. 上位装置から送られてくる弁開度設定値と調節弁からフィードバックされてくる実開度値との偏差に応じた電気信号を制御出力として出力する制御部と、この制御部からの制御出力を空気圧に変換し前記調節弁の操作器へ出力する電空変換部とを備えるポジショナに搭載される前記制御部からの制御出力を模擬入力とするバルブシミュレータであって、
    前記調節弁および前記電空変換部の特性を模して得られる前記模擬入力に応じた前記調節弁の実開度値を示す信号を第1の模擬信号として生成し、この生成した第1の模擬信号を前記制御部に返送する処理部
    を備えることを特徴とするバルブシミュレータ。
  2. 請求項1に記載されたバルブシミュレータにおいて、
    前記ポジショナに接続し得る複数の調節弁の特性を記憶する調節弁特性記憶部と、
    前記調節弁特性記憶部に記憶されている複数の調節弁の特性の中から所望の調節弁の特性の指定を可能とする調節弁特性指定部とを備え、
    前記処理部は、
    前記調節弁特性指定部で指定された調節弁の特性および前記電空変換部の特性を模して得られる前記擬似入力に応じた前記調節弁の実開度値を示す信号を第1の模擬信号として生成し、この生成した第1の模擬信号を前記制御部に返送する
    ことを特徴とするバルブシミュレータ。
  3. 請求項1に記載されたバルブシミュレータにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1の模擬信号に加え、前記調節弁および前記電空変換部の特性を模して得られる前記擬似入力に応じた前記電空変換部からの前記調節弁への出力空気圧を示す信号を第2の模擬信号として生成し、この生成した第2の模擬信号を前記制御部に返送する
    ことを特徴とするバルブシミュレータ。
  4. 請求項1に記載されたバルブシミュレータにおいて、
    前記処理部は、
    前記第1の模擬信号に加え、前記調節弁および前記電空変換部の特性を模して得られる前記擬似入力に応じた前記電空変換部からの前記調節弁への出力空気圧を示す信号および前記電空変換部におけるノズル背圧を示す信号および前記電空変換部で使用する供給空気圧を示す信号を第2の模擬信号として生成し、この生成した第2の模擬信号を前記制御部に返送する
    ことを特徴とするバルブシミュレータ。
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