JP6295162B2 - 発電機能付き熱源装置 - Google Patents

発電機能付き熱源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6295162B2
JP6295162B2 JP2014159512A JP2014159512A JP6295162B2 JP 6295162 B2 JP6295162 B2 JP 6295162B2 JP 2014159512 A JP2014159512 A JP 2014159512A JP 2014159512 A JP2014159512 A JP 2014159512A JP 6295162 B2 JP6295162 B2 JP 6295162B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
hot water
slope
power generation
radiating fin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014159512A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016038111A (ja
Inventor
裕介 澤中
裕介 澤中
竹下 直行
直行 竹下
茂樹 森口
茂樹 森口
雄広 勢山
雄広 勢山
寿久 斉藤
寿久 斉藤
司 白神
司 白神
一洋 鳥海
一洋 鳥海
佐藤 徹哉
徹哉 佐藤
和田 達也
達也 和田
淳一 中嶋
淳一 中嶋
Original Assignee
株式会社ガスター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ガスター filed Critical 株式会社ガスター
Priority to JP2014159512A priority Critical patent/JP6295162B2/ja
Publication of JP2016038111A publication Critical patent/JP2016038111A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6295162B2 publication Critical patent/JP6295162B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Description

本発明は、発電装置と貯湯槽とを備えた発電機能付き熱源装置に関するものである。
タンク内に湯水を収容する貯湯槽(貯湯タンク)や、その貯湯槽を備えた熱源装置が様々に提案されており(例えば特許文献1、参照)、図6には、貯湯槽を備えた熱源装置の一例が示されている。この熱源装置は、貯湯槽2と発電装置1とを有しており、発電装置1は、例えば固体高分子形燃料電池(PEFC)や固体酸化物形燃料電池(SOFC)等の燃料電池(FC)や、ガスエンジン等により形成されている。燃料電池は、水の電気分解の逆反応で、都市ガス等の燃料から取り出された水素と空気中の酸素とを反応させて発電する発電装置である。
また、この熱源装置は、給水供給源からの水を貯湯槽2の下部側から貯湯槽2に供給する給水通路20と、貯湯槽2の下部側から発電装置1に冷却用の水を供給する水供給通路21と、発電装置1の廃熱により加熱された湯を貯湯槽2側に送って該貯湯槽2の上部側から該貯湯槽2に導入する熱回収用通路23と、貯湯槽2の上部側から給湯先に湯を供給するための湯の通路25とを有している。湯の通路25は、接続ユニット27を介し、前記給水供給源から分岐した分岐通路29と接続されており、接続ユニット27には電磁弁26等が設けられている。
接続ユニット27には通路30が接続され、通路30を通して給湯先に湯を直接供給する熱源装置や、バーナ等を備えた給湯器等の補助熱源装置の入水側を通路30に接続して通路30を通った湯を必要に応じて補助熱源装置によって追い加熱して給湯先に給湯する熱源装置等、様々な構成が提案されている。なお、図6の図中、符号24は、貯湯槽2内の圧力が許容圧力を超えたときに該圧力を外部に逃がすための過圧逃がし弁を備えた過圧逃がし用通路を示し、符号28は排水弁を備えた排水通路を示している。
この種の熱源装置においては、例えば、発電装置1の廃熱により加熱されて貯湯槽2に貯湯された湯を、湯の通路25を通して導出し、この湯と、給水供給源から分岐通路29を通して導出される水とを接続ユニット27により必要に応じて混合し、前記の如く通路30を通して給湯先に供給することにより給湯設定温度の湯を供給することができる。また、発電装置1により発電した電力を利用者の電力負荷装置に供給することにより、電力利用もできるため、利便性と省エネ性とを備えた装置である。
なお、貯湯槽2には、例えば図7の模式図に示されるような温度の層Wa、Wb、Wcが形成されるものであり、貯湯槽2の上部側の層(高温層)Waには発電装置1の発電時に生じる廃熱によって加熱された高温Ta(例えば60℃)の湯が貯湯され、貯湯槽2の下部側の層(低温層)Wcには貯湯槽2内に給水される給水温度と同じ温度Tc(例えば15℃)の水が貯水されており、その間に、温度Taから温度Tcまでの急な温度勾配を持つ層(温度中間層)Wbがある。前記図6の破線Bは、高温層と温度中間層Wbとの境界を示している。
特開2012−209173号公報
ところで、災害等によって、商用電源からの電気と水とが使用できない状況が生じた場合であっても、例えば都市ガスの供給が通常通り行われる状況においては、図6に示したような熱源装置において、発電装置1に貯湯槽2から水を供給して発電装置1を稼働させることによって発電することができ、その電力を利用することができる。
しかしながら、貯湯槽2内の大部分が例えば図7のWaで示したような高温層により満たされてしまうといったように、図6の境界線Bが図に示す位置よりもずっと下側まで移動して貯湯槽2の下部側に達すると、水供給通路21を通って発電装置1に供給される水の温度が高くなり、発電装置1を稼働させることができなくなってしまう。そうすると、発電装置1の稼働による電力利用ができなくなってしまう。
そこで、水供給通路21にラジエータを設ける構成が提案されているが、このラジエータを稼働させるためには、発電装置1の稼働により得られる電力を用いることになるため、せっかくの電力をラジエータの稼働に用いることによって家庭用等の利用者の電力負荷装置の稼働のために用いる量が少なくなってしまい、電力利用効率が悪くなるといった問題があった。また、貯湯槽2内の大部分が前記高温層により満たされてしまった場合に、貯湯槽2の湯を棄てて給水供給源からの水を発電装置1に供給する提案も成されているが、前記の如く、水が使用できない状況下では給水供給源からの水を発電装置1に供給することはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、例えば災害等により商用電源からの電力と水の供給が停止した場合でも、ガス利用の発電装置を稼働させて効率的に電力利用ができる発電機能付き熱源装置を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、次の構成をもって課題を解決する手段としている。すなわち、第1の発明は、発電装置と、貯湯槽と、該貯湯槽の下部側から前記発電装置に水を供給する水供給通路と、前記発電装置の廃熱により加熱された湯を前記貯湯槽側に送って該貯湯槽の上部側から該貯湯槽に導入する熱回収用通路と、前記貯湯槽の上部側から給湯先に湯を供給するための湯の通路とを備え、前記水供給通路には該水供給通路を通る水の冷却装置が設けられ、該冷却装置は互いに上下方向に間隔を介した複数の板状の放熱フィンを有して該放熱フィンが複数段に配置され、該複数段の放熱フィンの板面はそれぞれ水平方向から斜めに傾けた斜面と成して各放熱フィンを前記水供給通路が貫通する態様と成し、前記複数段の放熱フィンのうち最上段の放熱フィンの斜面上に水を滴下するための水滴下部が設けられ、前記各放熱フィンの前記斜面の下端側には該斜面に落とされた水を該斜面の途中部で受け止める水受け部が設けられ、該水受け部には貫通孔が設けられて上段の放熱フィンの前記水受け部で受け止められた水が前記貫通孔を通ってその下段の放熱フィンの斜面上に滴下する構成と成し、前記各放熱フィンの斜面上には親水コート剤が設けられて、各放熱フィンの斜面上に滴下した水滴が前記親水コート剤によって前記斜面上に広がって気化することにより前記各放熱フィンの放熱効率を向上させる機能を備えている構成をもって課題を解決するための手段としている。
また、第2の発明は、前記第1の発明の構成に加え、上から2段目以下の前記各放熱フィンの水受け部に形成されている貫通孔は、その一つ上の段の放熱フィンの水受け部に形成されている貫通孔と上下方向にオーバーラップしないように位置をずらして形成されていることを特徴とする。
さらに、第3の発明は、前記第1または第2の発明の構成に加え、前記水滴下部には飲料用ペットボトルの配置部が形成されて、該配置部に配置される飲料用ペットボトルからの水が最上段の放熱フィンの斜面上に滴下される構成としたことを特徴とする。
さらに、第4の発明は、前記第1または第2または第3の発明の構成に加え、前記冷却装置には、複数段の放熱フィンに向けて風を送るファンが設けられていることを特徴とする。
さらに、第5の発明は、前記第1乃至第4のいずれか一つの発明の構成に加え、前記発電装置は燃料電池により形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、貯湯槽の下部側から発電装置に水を供給する水供給通路に、該水供給通路を通る水の冷却装置が設けられているので、災害等によって、商用電源からの電気と水とが使用できない状況が生じた場合であっても、例えば都市ガスの供給が通常通り行われる状況においては、貯湯槽から水を供給し、例えば燃料電池により形成されている発電装置を稼働させることによって発電することができるため、その電力を利用することができる。
また、水供給通路にラジエータを設けてラジエータを稼働させるためには、発電装置の稼働により得られる電力を用いることになるため、せっかくの電力をラジエータの稼働に用いることによって家庭用等の利用者の電力負荷装置の稼働のために用いる量が少なくなってしまい、電力利用効率が悪くなることが懸念されるが、本発明において水供給通路に設けられている冷却装置は、以下の構成により冷却効率を高めることができるため、発電装置の電力を用いるとしても少ない電力で冷却装置を稼働させることができる。
つまり、本発明において水供給通路に設けられている冷却装置は、互いに上下方向に間隔を介した複数の板状の放熱フィンを有して該放熱フィンが複数段に配置され、該複数段の放熱フィンの板面はそれぞれ水平方向から斜めに傾けた斜面と成して各放熱フィンを前記水供給通路が貫通する態様と成しており、各段の放熱フィンにより、水供給通路を通る水の冷却が行える。
そして、複数段の放熱フィンのうち最上段の放熱フィンの斜面上に水を滴下するための水滴下部が設けられているので、この水滴下部に例えば飲料用ペットボトルを配置する等して水滴下部から最上段の放熱フィンの斜面上に水を滴下することにより、電力等を用いずとも水を滴下することができる。
また、各放熱フィンの前記斜面の下端側には該斜面に落とされた水を該斜面の途中部で受け止める水受け部が設けられ、該水受け部には貫通孔が設けられて上段の放熱フィンの前記水受け部で受け止められた水が前記貫通孔を通ってその下段の放熱フィンの斜面上に滴下する構成と成しているので、最上段の放熱フィンの斜面上に水を滴下すれば、その水が各放熱フィンに形成された貫通孔を通って下段の放熱フィン上に順次落ちていくので、各放熱フィン上に電力を用いずに自然に水を落とすことができる。
そして、本発明においては、前記各放熱フィンの斜面上には親水コート剤が設けられて、各放熱フィンの斜面上に滴下した水滴が前記親水コート剤によって前記斜面上に広がって気化することにより前記各放熱フィンの放熱効率を向上させる機能を備えているために、たとえファン等によって強制的に冷却動作を行わなくても水供給通路を通る水を放熱フィンによって効率的に放熱できる。また、ファンを設けて放熱フィンに向けて風を送れば、より一層放熱効率を向上でき、そのファンの駆動に用いる電力を小さくできる。
また、上から2段目以下の各放熱フィンの水受け部に形成されている貫通孔を、その一つ上の段の放熱フィンの水受け部に形成されている貫通孔と上下方向にオーバーラップしないように位置をずらして形成することにより、一つ上の段の放熱フィンから貫通孔を通して一つ下の段の放熱フィンの斜面上に落ちた水は、一つ下の段の放熱フィンの斜面上を通ってその放熱フィンに形成された貫通孔まで流れていき、その貫通孔を通って、さらに下の段の放熱フィンの斜面上に落ちていくといった動作が行われる。そして、斜面上を通った水が親水コート剤の機能によって斜面上に広がっていくので、より一層放熱効率を向上できる。
さらに、水滴下部に飲料用ペットボトルの配置部を形成し、該配置部に配置される飲料用ペットボトルからの水を最上段の放熱フィンの斜面上に滴下する構成とすることにより、飲料用ペットボトルの配置部に、水を入れた飲料用ペットボトルを配置して、容易に、かつ、的確に水の滴下を行うことができる。
さらに、発電装置を燃料電池により形成することにより、燃料電池を用いて効率的な発電を行うことができる発電機能付き熱源装置を提供できる。
本発明に係る熱源装置の一実施例の要部構成を示す模式的な説明図(a)と図1(a)のA−A断面の模式図(b)である。 実施例の熱源装置に設けられている冷却装置の放熱フィンの構成と水の落ちる様子を説明するための模式的な説明図である。 実施例の熱源装置に設けられている冷却装置の放熱フィン上を上っていく水とファンからの風との関係を説明するための模式的な説明図である。 本発明に係る熱源装置の他の実施例に設けられているアダプタとその作用を模式的に示す説明図である。 本発明に係る熱源装置のさらに他の実施例に設けられている放熱フィンの構成を模式的に示す説明図である。 貯湯槽と発電装置を備えた熱源装置のシステム構成の一部を示す説明図である。 貯湯槽内の温度層の分布例を模式的に示す説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。なお、本実施例の説明において、これまでの説明の例と同一構成要素には同一符号を付し、その重複説明は省略または簡略化する。
図1(a)には、本発明に係る発電機能付き熱源装置の一実施例の要部構成が、本実施例に適用されている冷却装置にペットボトルを配置した状態で模式図により示されている。また、図1(b)には、図1(a)のA−A断面が、水供給通路21を省略して模式的に示されている。
本実施例は、図6に示した熱源装置と同様のシステム構成を有し、その発電装置1を燃料電池により形成し、さらに、図1(a)に示されるように、水供給通路21に、特徴的な冷却装置3を設けて構成されている。なお、本実施例においても、図6に示した通路30に接続されるシステムの構成等は特に限定されるものではなく、これまで提案されている構成や、これから提案される構成等、適宜の構成が適用される。
本実施例において、冷却装置3は、互いに上下方向に間隔を介した複数の板状の放熱フィン4を有しており、放熱フィン4は例えばアルミニウムにより形成されて複数段に配置されている。この複数段の放熱フィン4の板面はそれぞれ水平方向から斜めに傾けた斜面と成しており、各放熱フィン4を水供給通路21が貫通する態様と成している。
複数段の放熱フィン4のうち最上段の放熱フィン4(4a)の斜面上に水を滴下するための水滴下部5が設けられており、本実施例において、水滴下部5には飲料用ペットボトル6の配置部7が形成されている。そして、該配置部7に配置される飲料用ペットボトル6からの水が放熱フィン4の斜面上に滴下される構成と成している。なお、飲料用ペットボトル6からの水の滴下には、例えばペットボトルの口に、水が少量ずつ落ちるような器具(例えば植木の水やり器等)をつけて用いるとよく、例えば500mlの水を1時間位かけて滴下するとよい。
各放熱フィン4の前記斜面の下端側には、該斜面に落とされた水を該斜面の途中部で受け止める水受け部8が凸面の手前に(凸面によって水が受け止められるように)形成されて設けられている。水受け部8には貫通孔9が設けられて、上段の放熱フィン4の水受け部8で受け止められた水が貫通孔9を通ってその下段の放熱フィン4の斜面上に滴下する構成と成している(図2、参照)。
また、本実施例では、図2に示されるように、上から2段目以下の各放熱フィン4の水受け部8に形成されている貫通孔9は、その一つ上の段の放熱フィン4の水受け部8に形成されている貫通孔9と上下方向にオーバーラップしないように位置をずらして形成されている。なお、図2(a)は、説明を分かりやすくするために、各放熱フィン4を上から見た図を、位置をずらして模式的に示す説明図であり、図2(b)は放熱フィン4の断面構成を模式的に示す説明図である。
本実施例において、各放熱フィン4の斜面上には親水コート剤が設けられており、各放熱フィン4の斜面上に滴下した水滴が親水コート剤によって斜面上に広がって(つまり、2段目以下の放熱フィン4に落ちた水は斜面の下段側から傾きの上端側に向けてあたかも逆流するように広がって)気化することにより、各放熱フィン4の放熱効率を向上させる機能を備えている。なお、親水コート剤は特に限定されるものではないが、例えば車のフロントガラスにコートするガラスコート剤等の工業用汚染防止コート剤により形成することができるものであり(例えばハイドロテクト等)(ハイドロテクトは登録商標)、斜面の下端側に落ちた水滴を斜面の上部側に至るまで斜面上に広げる機能を有するものである。
また、図1(a)に示されるように、冷却装置3には、複数段の放熱フィン4に向けて風を送るファン10が設けられており、図示されていないファン駆動手段の制御によってファン10が駆動される。なお、ファン10およびファン駆動手段は、発電装置1により発電される電力により駆動するものである。また、ファン10の配設位置は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであるが、本実施例では、斜めに設けられている放熱フィン4の斜面上端側(図1(a)の右端側)に放熱フィン4とは間隔を介して設けられている。
本実施例は以上のように構成されており、本実施例の熱源装置において水供給通路21に設けられている冷却装置3は、互いに上下方向に間隔を介した複数の板状の放熱フィン4を複数段に配置して複数段の放熱フィン4の板面を水平方向から斜めに傾けた斜面とし、各放熱フィン4を水供給通路21が貫通する態様と成した簡単な構成であり、電力を用いなくとも、飲料用ペットボトル等から最上段の放熱フィン4の斜面上に水を滴下するだけで、その水を各放熱フィン4の水受け部8で受け止めながら貫通孔9から下段の放熱フィン4に落とし、各放熱フィン4の斜面上に親水コート剤によって広げることができる。
また、本実施例によれば、上から2段目以下の各放熱フィン4の水受け部8に形成されている貫通孔9を、その一つ上の段の放熱フィン3の水受け部8に形成されている貫通孔9と上下方向にオーバーラップしないように位置をずらして形成しているので、図2(a)、(b)に示されるように、一つ上の段の放熱フィン4から貫通孔9を通して一つ下の段の放熱フィン4の斜面上に落ちた水は、その一つ下の段の放熱フィン4の斜面上を通ってその放熱フィン4に形成された貫通孔9まで流れていき、その貫通孔9を通って、さらに下の段の放熱フィン4の斜面上に落ちていくといった動作が行われる。
さらに、本実施例においては、放熱フィン4上に設けられている親水コート剤の効果によって、図3の実線矢印に示されるように、放熱フィン4の斜面下端側に落ちた水がその斜面上(斜面の表面側)を斜面上端側に向かって広がっていくのに対し、ファン10を放熱フィン4の傾斜上端側に設けることによって、図3の破線矢印に示されるように、ファン10からの風は放熱フィン4の傾斜の裏面側を斜面上端側から斜面下端側に流れていくことになる。したがって、放熱フィン4の斜面下端側に落ちた水が斜面の表面側を斜面上端側に向かって広がっていく作用をファン10からの風によって妨げることはなく、水が放熱フィン4の表面側に効率的に広がるようにすることができる。
そして、上記のようにして斜面上(表面側)を通り、親水コート剤の機能によって斜面上に広がっていった水が気化することにより各放熱フィン4の放熱効率を向上させることができる。そのため、ファン10の駆動に用いる電力が小さくても効率的に放熱でき、水供給通路21を効率的に冷却することができる。
つまり、本実施例によれば、災害等によって、商用電源からの電気と水とが使用できない状況が生じた場合であっても、例えば都市ガスの供給が通常通り行われる状況においては、発電装置1に冷却装置3によって冷却した水を貯湯槽2から供給して発電装置1を稼働させることができ、それにより発電することができ、その電力の冷却装置3による利用は非常に少ないので、電力を家電装置の駆動等に十分に利用することができる。
なお、本発明は、前記実施例に限定されるものでなく適宜設定されるものである。例えば前記実施例では、複数段の放熱フィン4のうちの最上段の放熱フィン4(4a)の斜面上に水を滴下するための水滴下部5を、飲料用ペットボトル6の配置部7により形成したが、水滴下部5の態様は飲料用ペットボトル6の配置部7とするとは限らず、最上段の放熱フィン4aの斜面上に水を滴下できればよい。
また、水滴下部5を、飲料用ペットボトル6の配置部7により形成する場合にも、例えば図4に示されるように、飲料用ペットボトル6の口の部分にアダプタ31を設ける等して放熱フィン4の複数箇所に水を滴下するようにしてもよいし、このアダプタ31のように放熱フィン4の複数箇所に水を滴下できるような構成を有する容器(例えば容器の上側は開口で底面側に複数の貫通孔を有するような構成)を水滴下部5に設けて、その容器に水を入れて滴下するようにしてもよい。
さらに、放熱フィン4の枚数や形状等は特に限定されるものでなく、適宜設定されるものであり、例えば図5に示されるように、放熱フィン4に形成される水受け部8を凹面状に形成してもよい。この場合でも、水受け部8に前記実施例のように貫通孔9を形成することにより、前記実施例とほぼ同様の効果を奏することができるが、親水コート剤によって水を斜面全体に広げる効果を考慮すると前記実施例のような態様の方がより好ましい。
さらに、前記実施例において冷却装置3に設けたファン10は省略することもできる。
さらに、発電装置1はガスエンジンによっても形成することができる。
本発明の熱源装置は、災害等により商用電源からの電力と水の供給が停止した場合でも、ガス利用の発電装置を稼働させて効率的に電力利用ができるので、使い勝手が良好であり、例えば家庭用の熱源装置として利用できる。
1 発電装置
2 貯湯槽
3 冷却装置
4 放熱フィン
5 水滴下部
6 飲料用ペットボトル
7 配置部
8 水受け部
9 貫通孔
10 ファン
21 水供給通路
23 廃熱回収通路
25 湯の通路
30 出湯通路

Claims (5)

  1. 発電装置と、貯湯槽と、該貯湯槽の下部側から前記発電装置に水を供給する水供給通路と、前記発電装置の廃熱により加熱された湯を前記貯湯槽側に送って該貯湯槽の上部側から該貯湯槽に導入する熱回収用通路と、前記貯湯槽の上部側から給湯先に湯を供給するための湯の通路とを備え、前記水供給通路には該水供給通路を通る水の冷却装置が設けられ、該冷却装置は互いに上下方向に間隔を介した複数の板状の放熱フィンを有して該放熱フィンが複数段に配置され、該複数段の放熱フィンの板面はそれぞれ水平方向から斜めに傾けた斜面と成して各放熱フィンを前記水供給通路が貫通する態様と成し、前記複数段の放熱フィンのうち最上段の放熱フィンの斜面上に水を滴下するための水滴下部が設けられ、前記各放熱フィンの前記斜面の下端側には該斜面に落とされた水を該斜面の途中部で受け止める水受け部が設けられ、該水受け部には貫通孔が設けられて上段の放熱フィンの前記水受け部で受け止められた水が前記貫通孔を通ってその下段の放熱フィンの斜面上に滴下する構成と成し、前記各放熱フィンの斜面上には親水コート剤が設けられて、各放熱フィンの斜面上に滴下した水滴が前記親水コート剤によって前記斜面上に広がって気化することにより前記各放熱フィンの放熱効率を向上させる機能を備えていることを特徴とする発電機能付き熱源装置。
  2. 上から2段目以下の各放熱フィンの水受け部に形成されている貫通孔は、その一つ上の段の放熱フィンの水受け部に形成されている貫通孔と上下方向にオーバーラップしないように位置をずらして形成されていることを特徴とする請求項1記載の発電機能付き熱源装置。
  3. 水滴下部には飲料用ペットボトルの配置部が形成されて、該配置部に配置される飲料用ペットボトルからの水が最上段の放熱フィンの斜面上に滴下される構成としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の発電機能付き熱源装置。
  4. 冷却装置には、複数段の放熱フィンに向けて風を送るファンが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載の発電機能付き熱源装置。
  5. 発電装置は燃料電池により形成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の発電機能付き熱源装置。
JP2014159512A 2014-08-05 2014-08-05 発電機能付き熱源装置 Expired - Fee Related JP6295162B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159512A JP6295162B2 (ja) 2014-08-05 2014-08-05 発電機能付き熱源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014159512A JP6295162B2 (ja) 2014-08-05 2014-08-05 発電機能付き熱源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016038111A JP2016038111A (ja) 2016-03-22
JP6295162B2 true JP6295162B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=55529331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014159512A Expired - Fee Related JP6295162B2 (ja) 2014-08-05 2014-08-05 発電機能付き熱源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6295162B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002372385A (ja) * 2001-04-11 2002-12-26 Denso Corp 熱交換装置
JP4678501B2 (ja) * 2005-06-28 2011-04-27 株式会社ノーリツ 熱回収装置、並びに、コージェネレーションシステム
KR100820144B1 (ko) * 2005-10-05 2008-04-10 엘지전자 주식회사 연료 전지를 이용한 난방 및 온수 공급 시스템
JP2014059072A (ja) * 2012-09-14 2014-04-03 Sharp Corp 凝縮装置および冷凍冷蔵庫

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016038111A (ja) 2016-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101452412B1 (ko) 단일 고온 용융염 열저장탱크를 이용한 태양열 발전 시스템
WO2009038175A1 (ja) 燃料電池装置
TW200933912A (en) Solar battery unit
JP2013191545A (ja) 航空機応用のための相変化材料、ヒートパイプ、及び燃料電池の利用
ES2380280T1 (es) Depósito adiabático para hidruro metálico
JP5931086B2 (ja) 太陽熱利用温水器
JP5786132B2 (ja) 電気自動車
KR20190046526A (ko) 배터리 냉각용 히트파이프
JP4316527B2 (ja) 蓄熱式熱供給装置
JP6295162B2 (ja) 発電機能付き熱源装置
JP2013058337A (ja) 燃料電池システム
CN104159437A (zh) 复合散热装置
JP5003607B2 (ja) 給湯システム
RU2006134559A (ru) Система нагрева топливных элементов
KR101654748B1 (ko) 열전소자를 이용한 자체온도제어형 프록스 유닛 및 이동형 연료전지 발전기
KR20110038230A (ko) 태양광을 이용한 발전장치 및 광고장치
US20190334073A1 (en) Thermoelectric power generation device
EP2093808A2 (en) Multiple cooling systems of photovoltaic panels
JP5799205B2 (ja) 冷却装置およびこれを搭載した電子機器、および電気自動車
CN103662242B (zh) 一种用于熔融盐回收的组合接盐盘
JP2020087631A (ja) 燃料電池システム
KR20130033934A (ko) 냉각유닛을 가진 정수기
JP2018160429A (ja) 燃料電池システム
KR101010824B1 (ko) 카고 히팅 장치 및 이를 이용한 원유 운반선
US20110174357A1 (en) Temperature Control Device for Thin-Type Photovoltaic Thermal Module

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170425

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180122

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180219

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6295162

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees