JP6292800B2 - 直流開閉器 - Google Patents

直流開閉器 Download PDF

Info

Publication number
JP6292800B2
JP6292800B2 JP2013183122A JP2013183122A JP6292800B2 JP 6292800 B2 JP6292800 B2 JP 6292800B2 JP 2013183122 A JP2013183122 A JP 2013183122A JP 2013183122 A JP2013183122 A JP 2013183122A JP 6292800 B2 JP6292800 B2 JP 6292800B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
contact
arc
intermediate electrode
movable contact
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013183122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015050152A (ja
Inventor
彰訓 加藤
彰訓 加藤
和記 伊藤
和記 伊藤
Original Assignee
河村電器産業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 河村電器産業株式会社 filed Critical 河村電器産業株式会社
Priority to JP2013183122A priority Critical patent/JP6292800B2/ja
Publication of JP2015050152A publication Critical patent/JP2015050152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6292800B2 publication Critical patent/JP6292800B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は直流開閉器に関し、詳しくは遮断操作時に発生するアーク自体を抑制する機能を備えた直流開閉器に関する。
直流開閉器も交流開閉器と同様に、通電中の電路を遮断する際、接点間にアークが発生する。この時発生するアークは、接点を劣化させたり開路不能な状態を引き起こす問題があるため、従来より消弧手段を設けて発生するアークを良好に消弧されるよう構成されている。この消弧手段として、直流開閉器では接点近傍に永久磁石を配置する構成が広く採用されており、永久磁石のローレンツ力により発生するアークを伸張させて消弧させた(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−150983号公報
しかしながら、永久磁石を使用する構成はアーク自体を小さくすることはなかったし、永久磁石を設置する空間が別途必要であった。
一方で、省エネルギーの観点から直流で発電する太陽光発電の普及が進んでいるし、産業用の太陽光発電では高電圧化が検討されている。このような背景から良好に遮断動作する直流開閉器の需要が高まっており、遮断操作時に発生するアーク自体を小さくできれば、消弧装置全体を小型にできるし直流高電圧の開閉にも有効である。
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、永久磁石を使用せずにアークの発生自体を小さく抑制することで、高電圧の直流に対しても良好に開路操作できる直流開閉器を提供することを目的としている。
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、ケース内に配置した直流電路の途中に、電路を開閉するための固定接点と可動接点とから成る接点部を配置し、ケース上に設けた操作ハンドルを操作して接点部を開閉操作する直流開閉器であって、固定接点と可動接点の間に、閉路時に両接点で挟持される中間電極を備え、中間電極は、アーク吸収手段を介して固定接点側電路に電気的に接続されると共に、可動接点方向に付勢されて配置される一方、中間電極の付勢力による移動を所定位置で停止させる停止手段を有し、中間電極は、可動接点が解離動作すると付勢力により可動接点との接触を維持して移動し、移動の途中で停止手段により停止して可動接点からも分離し、可動接点の解離動作が完了すると、中間電極は固定接点と可動接点との間の所定位置に配置され、更に接点部は、発生したアークを遮断するためのアーク遮断枠で囲まれて成り、アーク遮断枠は、中間電極の移動方向に平行となる複数の面で接点部を囲み、中間電極は、アーク遮断枠で囲まれる空間を固定接点側と可動接点側とに分断するよう幅広に形成されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、接点部が開動作した際に発生するアークは、固定接点と中間電極との間で発生する。そして、両者の間にはアーク吸収手段があるため、発生するアークは小規模となるし、速やかに終息させることができる。その後中間電極は可動接点からも解離するため、開動作で接点間は完全に分離される。従って、永久磁石を組み込むことなく速やかに消弧させることができ、高電圧の直流電路に対しても良好な開路操作が可能となる。
加えて、中間電極とアーク遮断枠との間に隙間が発生しないよう中間電極が形成されるため、中間電極の周囲を伝ってアークが回り込むのを防止でき、良好に消弧できる。
請求項の発明は、請求項に記載の構成において、アーク遮断枠は、可動接点を備えた可動接触子の侵入方向を開放して略コ字状に形成され、中間電極の開放側の1辺には、固定接点側に折り曲げて形成した曲げ片が一様に形成されて成ることを特徴とする。
この構成によれば、アーク遮断枠の無い可動接触子配置側であっても、曲げ片によりアークの回り込みを阻止でき、良好にアークを消弧できる。
請求項の発明は、請求項1又は2記載の構成において、停止手段は、アーク遮断枠の内壁に形成された段部であり、段部に中間電極が当接して停止することを特徴とする。
この構成によれば、可動接点に密着した状態で解離動作した中間電極は、途中でアーク遮断枠の段部に当接して停止するため、別途中間電極の移動を停止させる部材を設ける必要がないし、段部を設けることで中間電極とアーク遮断枠との隙間を完全に無くすことができ、アークの回り込みを確実に阻止できる。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れかに記載の構成において、アーク吸収手段が、コンデンサと抵抗素子の並列回路であることを特徴とする。
この構成によれば、簡易な構成で発生するアークを良好に吸収できる。
本発明によれば、可動接点が解離した際に発生するアークのエネルギーは、中間電極を介して固定接点側電路に接続されたアーク吸収手段が吸収するため、発生するアークは小規模となるし、速やかに終息させることができる。その後中間電極は可動接点からも解離するため、開動作で接点間は完全に分離される。従って、永久磁石を組み込むことなく速やかに消弧させることができ、高電圧の直流電路に対しても良好な開路操作が可能となる。
本発明に係る直流開閉器の一例を示す接点部の説明図であり、(a)は接点を閉じた状態、(b)は接点が解離した直後の状態、(c)は接点の解離が完了した状態を示している。 アーク遮断枠の説明図である。 アーク遮断枠と中間電極の関係を示し、(a)は斜視図、(b)は平面図である。 アーク遮断枠の他の例を示す斜視図である。
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係る直流開閉器の要部である接点部の説明図であり、(a)は接点を閉じた状態、(b)は接点が解離した直後の状態、(c)は接点の解離が完了した状態をそれぞれ示している。
接点部10は、固定接触子1aの先端に設けられた固定接点1と、可動接触子2aの先端に設けられた可動接点2と、両接点の間に配置された中間電極3とで構成され、4は接点部10を囲むよう配置されたアーク遮断枠を示している。
固定接触子1aは図示しない電源側端子から延設された電源側電路上に配置され、可動接触子2aは図示しない負荷側端子から延設された負荷側電路上に配置され、固定接触子1aと可動接触子2aとは対向するように配置されている。また、可動接触子2aは、図1における上下方向に移動可能に組み付けられ、上方へ付勢力を有して配置されている。
そして、図示しない操作ハンドルの操作で可動接触子2aが上下に移動して可動接点2が固定接点1に対して解離/接触動作することで、接点部10が開閉されて電路の接続/遮断が実施される。
一方、中間電極3は、コンデンサ5と抵抗素子6の並列回路で構成されたアーク吸収手段11を介して固定接触子1aに電気的に接続されている。また、この中間電極3は図示しない付勢手段により可動接点2の方向へ付勢力が常時加えられている。
尚、遮断機能を備えた開閉器の場合、負荷側電路にバイメタル等の過電流検知手段が設けられ、この過電流検知手段の検知動作を受けて、可動接触子2aを解離動作させて電路を遮断させる遮断機構部を具備している。以下、固定接点1と可動接点2との配置方向を上下方向、固定接触子1a及び可動接触子2aの配設方向を前後方向として説明する。
図2はアーク遮断枠4の斜視図を示し、図3はアーク遮断枠4と中間電極3との関係を示している。アーク遮断枠4は合成樹脂で形成され、可動接触子2aの前方に配置された正面板4aと、可動接触子2aの左右に配置された側面板4b,4cとを有し、略コ字状に形成され、各板は中間電極3の移動方向に対して平行に配置されている。
そして、正面板4aの内側には、段部12が左右方向に一様に形成され、上側略半分が内側に突出して肉厚に形成されている。
一方、中間電極3は、図3に示すようにアーク遮断枠4の内部を覆うよう幅広に形成されている。具体的に、左右の側面板4b,4cの間隔にほぼ等しい幅と、開放部から正面板4aの段部12の下側に至る長さを有し、四角形に形成されている。また、可動接触子2a導入側の1辺には、固定接点1を配置した図示下方へ折り曲げて形成した曲げ片3aを有している。こうして、中間電極3とアーク遮断枠4との間に隙間が発生しないよう中間電極3を幅広に形成することで、中間電極3の周囲を伝ってアークが回り込むのを防止できる。また、アーク遮断枠4の無い可動接触子2a配置側は曲げ片3aを設けることで、アークの回り込みを防止できる。
このように構成された直流開閉器の動作は以下のようである。但し、アークが発生する遮断操作(開操作)を中心に説明する。接点同士が接触して電路が通電状態にある場合、図1(a)に示すように、中間電極3が固定接点1と可動接点2とで挟持された状態にあり、中間電極3を介して電源側電路と負荷側電路は連結され、負荷電流は良好に供給される。
この状態から、操作ハンドルの操作等で開操作を受けると、可動接触子2aが開放されて上方へ跳ね上がる。このとき、図1(b)に示すように中間電極3も自身に加えられている付勢力により、可動接触子2に接触した状態を維持して固定接点1から解離する。
この中間電極3の解離動作は、先端がアーク遮断枠4の段部12に当接することで停止し、その後は可動接触子2aのみが開動作を継続する。やがて可動接触子2aの開動作が終了すると、中間電極3は固定接点1と可動接点2の間の所定位置である中間位置に配置される(図1(c))。
この時のアークの状態を見ると、固定接点1から可動接点2が解離した瞬間、即ち固定接点1から中間電極3が解離した瞬間にアークが発生する。ところが、中間電極3と固定接点1とは、コンデンサ5及び抵抗素子6を介して接続されているため、このコンデンサ5にアークエネルギーが吸収される。よって、発生するアークは小さく、且つ速やかに終息する。なお、コンデンサ5に吸収されて蓄えられたエネルギーは、抵抗素子6に流れ出て徐々に消費される。
このように、接点部10が開動作した際に発生するアークは、固定接点1と可動接点2に接触している中間電極3との間で発生し、両者の間にはアーク吸収手段11があるため、速やかにアークを終息させることができる。その後中間電極3は可動接点2からも解離するため、開動作で接点間は完全に分離される。従って、発生するアークを小さくすることができるし、永久磁石を組み込むことなく速やかに消弧させることができ、高電圧の直流電路に対しても良好な開路操作が可能となる。
また、アーク遮断枠4と中間電極3の曲げ片3aとで、アークが回り込むのを防止でき、良好に消弧できるし、アーク吸収手段11はコンデンサ5と抵抗素子6とで構成でき簡易な回路で済む。
更に、可動接点2に密着した状態で解離動作した中間電極3は、途中でアーク遮断枠4の段部12に当接して停止するため、別途中間電極3の移動を停止させる部材を設ける必要がないし、段部12を設けることで中間電極3とアーク遮断枠4の正面板4aとの隙間を完全に無くすことができ、アークの回り込み防止に有効である。
尚、上記実施形態では、段部12をアーク遮断枠4の正面板4aのみに設けたが、図4に示すように、段部12は正面板4aだけでなく左右側面板4b,4cに連続形成しても良く、中間電極3とアーク遮断枠4の間の隙間を無くすことができ、アーク回り込み防止に有効である。
1・・固定接点、1a・・固定接触子、2・・可動接点、2a・・可動接触子、3・・中間電極、3a・・曲げ片、4・・アーク遮断枠、5・・コンデンサ、6・・抵抗素子、10・・接点部、11・・アーク吸収手段、12・・段部(停止手段)。

Claims (4)

  1. ケース内に配置した直流電路の途中に、電路を開閉するための固定接点と可動接点とから成る接点部を配置し、ケース上に設けた操作ハンドルを操作して前記接点部を開閉操作する直流開閉器であって、
    前記固定接点と前記可動接点の間に、閉路時に両接点で挟持される中間電極を備え、
    前記中間電極は、アーク吸収手段を介して固定接点側電路に電気的に接続されると共に、前記可動接点方向に付勢されて配置される一方、
    前記中間電極の前記付勢力による移動を所定位置で停止させる停止手段を有し、
    前記中間電極は、前記可動接点が解離動作すると前記付勢力により前記可動接点との接触を維持して移動し、移動の途中で前記停止手段により停止して前記可動接点からも分離し、
    前記可動接点の解離動作が完了すると、前記中間電極は前記固定接点と前記可動接点との間の前記所定位置に配置され
    更に前記接点部は、発生したアークを遮断するためのアーク遮断枠で囲まれて成り、
    前記アーク遮断枠は、前記中間電極の移動方向に平行となる複数の面で前記接点部を囲み、
    前記中間電極は、前記アーク遮断枠で囲まれる空間を固定接点側と可動接点側とに分断するよう幅広に形成されて成ることを特徴とする直流開閉器。
  2. 前記アーク遮断枠は、前記可動接点を備えた可動接触子の侵入方向を開放して略コ字状に形成され、
    前記中間電極の前記開放側の1辺には、固定接点側に折り曲げて形成した曲げ片が一様に形成されて成ることを特徴とする請求項記載の直流開閉器。
  3. 前記停止手段は、前記アーク遮断枠の内壁に形成された段部であり、
    前記段部に前記中間電極が当接して停止することを特徴とする請求項1又は2記載の直流開閉器。
  4. 前記アーク吸収手段が、コンデンサと抵抗素子の並列回路であることを特徴とする請求項1乃至の何れかに記載の直流開閉器。
JP2013183122A 2013-09-04 2013-09-04 直流開閉器 Active JP6292800B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183122A JP6292800B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 直流開閉器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013183122A JP6292800B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 直流開閉器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015050152A JP2015050152A (ja) 2015-03-16
JP6292800B2 true JP6292800B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=52699982

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013183122A Active JP6292800B2 (ja) 2013-09-04 2013-09-04 直流開閉器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6292800B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS505868A (ja) * 1973-05-21 1975-01-22
JPS55146814A (en) * 1980-04-07 1980-11-15 Matsushita Electric Works Ltd Contact device
JP2013008607A (ja) * 2011-06-27 2013-01-10 Ntt Data Intellilink Corp 電流開閉器及び直流電流開閉器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015050152A (ja) 2015-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101377342B1 (ko) 회로 차단기
WO2012160732A1 (ja) 回路遮断器
KR101568685B1 (ko) 직류 개폐기의 소호 기구, 및 상기 소호 기구를 가지는 직류 개폐기 및 직류 차단기
JP5260702B2 (ja) 配線用遮断器
KR200460487Y1 (ko) 소호부를 갖는 배선용 차단기
JP2012248445A (ja) 開閉器
JP4760898B2 (ja) 回路遮断器
KR101522268B1 (ko) 배선용 차단기
JP2012138173A (ja) 回路遮断器
KR101232453B1 (ko) 회로차단기
JP6292800B2 (ja) 直流開閉器
KR200437071Y1 (ko) 배선용 차단기
US8487721B2 (en) Circuit interruption device and method of assembly
JP7150178B2 (ja) 気中回路遮断器
KR100798340B1 (ko) 한류기능을 구비한 배선용 차단기
JP6123084B2 (ja) 漏電遮断器
JP6832814B2 (ja) 回路遮断器
JP5149667B2 (ja) 接点装置
JP2009295293A (ja) 回路遮断器
JP6078378B2 (ja) 回路遮断器
JP6211421B2 (ja) 開閉器
JP2017126467A (ja) 壁用直流スイッチ
JP5199712B2 (ja) 接点装置
JP2012043565A (ja) 回路遮断器
KR20200102841A (ko) 아크 소호 장치 및 이를 포함하는 회로 차단기

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160721

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170828

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6292800

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250