JP6291922B2 - 睡眠深度判定装置 - Google Patents

睡眠深度判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6291922B2
JP6291922B2 JP2014047473A JP2014047473A JP6291922B2 JP 6291922 B2 JP6291922 B2 JP 6291922B2 JP 2014047473 A JP2014047473 A JP 2014047473A JP 2014047473 A JP2014047473 A JP 2014047473A JP 6291922 B2 JP6291922 B2 JP 6291922B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sleep
determination
rem sleep
depth
rem
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014047473A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015171394A (ja
Inventor
貴文 渥美
貴文 渥美
哲也 大平
哲也 大平
昭太郎 赤穂
昭太郎 赤穂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2014047473A priority Critical patent/JP6291922B2/ja
Publication of JP2015171394A publication Critical patent/JP2015171394A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6291922B2 publication Critical patent/JP6291922B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、利用者の生体情報に基づいて睡眠深度を判定する睡眠深度判定装置に関する。
従来、利用者の睡眠深度である覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠(深眠状態・浅眠状態)を、階層ごとに判定する睡眠深度判定装置が知られている(例えば、特許文献1−2参照)。また、これら睡眠深度を精度よく判定する方法として、サポートベクタマシンを用いた技術が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献1には、覚醒とレム睡眠・ノンレム睡眠とに区分される第一階層と、レム睡眠またはノンレム睡眠を細分化した第二階層とに分けて判定する技術が開示されている。第一階層では、利用者から取得した生体情報における呼吸間隔または心拍間隔の変動係数が所定の閾値より大きい場合は覚醒、小さい場合はレム睡眠・ノンレム睡眠と判定する。
一方、特許文献2には、ノンレム睡眠(深眠状態)と覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠(浅眠状態)とに区分される第一階層と、覚醒とレム睡眠とノンレム睡眠(浅眠状態)とに区分される第二階層とに分けて判定する技術が開示されている。第二階層では、心拍信号・呼吸信号のパワースペクトル密度に基づく指標および心拍強度信号または呼吸強度信号の分散に基づく指標の2つの指標と所定の閾値と比較することで、睡眠深度を判定する。
また、特許文献3には、ヒプノグラムの平滑化を図るために、隠れマルコフモデルを用いて、複数の時点における遷移状態の発生確率に基づき線形補正する技術が開示されている。例えば、サポートベクタマシンで識別されたノンレム睡眠(深眠状態)から覚醒へと遷移する線形を、発生確率の高いノンレム睡眠(深眠状態)からノンレム睡眠(浅眠状態)を経て覚醒へと遷移する線形に補正する。
特開2011−115188号公報 特開2009−297474号公報 特開2011−83393号公報
ところで、生体情報に基づいて判定される睡眠深度のうち、覚醒とレム睡眠との判別が最も難易度が高いことが知られている。このため、特許文献1のように、上位に位置する第一階層において覚醒とレム睡眠とを判別する方法では、全体的に判定精度が低下してしまう。また、特許文献2では、第二階層に含まれる覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠(浅眠状態)といった多くの睡眠深度について、同一の指標を用いて判定する方法であるので、判定精度に問題がある。さらに、引用文献1−2の判定方法のように、各指標と所定の閾値とを比較する方法では、異なる利用者の様々な睡眠特性を反映することができず改善の余地がある。
特許文献3は、実際の遷移状態に近いヒプノグラムを作成する技術であるが、一旦サポートベクタマシンを用いて生成した線形データを補正するので、演算負荷が増大してしまう。
そこで、本発明の目的は、演算負荷を抑制しながら、様々な利用者における睡眠深度の判定精度を高めることができる睡眠深度判定装置を提供することである。
本発明に係る睡眠深度判定装置の特徴構成は、利用者の生体情報を取得する生体情報取得部と、前記生体情報に基づいて複数種別の特徴量を算出する特徴量算出部と、覚醒及びレム睡眠とノンレム睡眠とに区分される第一階層と、覚醒及びレム睡眠またはノンレム睡眠を細分化して区分される第二階層とに設定する睡眠階層設定部と、 前記第一階層及び前記第二階層を区分する上で前記複数種別の特徴量のいずれかを選択しつつ、教師データに基づいて学習されたサポートベクタマシンに対しその選択された前記特徴量を適用することで前記利用者の睡眠深度を判定する睡眠深度判定部と、を備え、前記睡眠深度判定部は、前記第一階層及び前記第二階層において前記睡眠深度の少なくとも一つを判定する際、前記サポートベクタマシンのサポートベクタに対する前記特徴量の近接度を算出し、当該近接度が所定の閾値より大きい場合に、前記睡眠深度の判定を実行する点にある。
本構成によると、第一階層として覚醒及びレム睡眠とノンレム睡眠(深眠状態・浅眠状態)とで構成される2つのクラスを、サポートベクタマシンを用いて判別する。つまり、第一階層において難易度の高い覚醒とレム睡眠とを判別しないので、装置全体の判定精度を高めることができる。
また、本構成では、睡眠深度の判定毎に特徴量を選択することで、例えば第二階層における覚醒とレム睡眠との判別を行う上で、最適な特徴量(睡眠指標)を用いることができる。このため、難易度が高いとされる覚醒とレム睡眠との判定精度が高まるので、利用者の睡眠深度を正確に判定することができる。
さらに、従来のように各指標と所定の閾値とを比較する方法ではなく、本構成のように教師データに基づいて学習されたサポートベクタマシンに対して最適な特徴量を選択することで、異なる利用者であっても判定精度を高めることができる。このように、様々な利用者における睡眠深度を精度良く判定できる睡眠深度判定装置を提供できた。
サポートベクタマシンは、例えば、覚醒及びレム睡眠とノンレム睡眠との判別に際し、教師データを用いて学習されたサポートベクタと入力値である各特徴量との距離の差に重みを乗じた線形和を求め、線形和が正の値であれば覚醒及びレム睡眠と判定し、線形和が負の値であればノンレム睡眠と判定する。本構成によると、サポートベクタに対する特徴量の近接度である前記線形和の絶対値が所定の閾値より大きい場合、睡眠深度の判定を実行する。換言すると、近接度が所定の閾値以下の場合、覚醒かレム睡眠かの判定を行わずに、前回の判定結果を適用する。つまり、所定の不感帯内に存在する特徴量は信頼性が低いとみなして判定結果を更新しない。
その結果、時間の経過に伴う睡眠深度の状態遷移が頻繁に繰り返されることを防止し、睡眠ポリグラフィー検査(PSG検査)の判定結果に近い波形を得ることができるので、利用者に通知する判定結果の精度が高まる。また、サポートベクタマシンによる計算値が所定の閾値内であるか否かを判定するといった簡便な構成であるので、従来のように隠れマルコフモデルといった複雑な演算を行う必要がなく、演算負荷を抑制することができる。
他の特徴構成は、前記閾値は、睡眠ポリグラフィー検査に基づくヒプノグラムと、前記睡眠深度判定部の判定結果に基づくヒプノグラムとの一致度に応じて設定される点にある。
本構成によれば、PSG判定結果に基づくヒプノグラムの波形と一致するように閾値が設定されるので、利用者により正確な判定結果を提示することができる。なお、この閾値は、例えば、PSG判定結果と睡眠深度判定部の判定結果とを比較して、睡眠深度が時間の経過に伴って状態遷移する間隔の粗密程度や状態遷移する割合が、概ね一致するように設定される。
本実施形態における睡眠深度判定装置の模式図である。 本実施形態における睡眠深度判定装置の機能ブロック図である。 本実施形態における睡眠深度の階層図である。 特徴量の算出処理の流れを表すフローチャートである。 SVMの学習処理の流れを表すフローチャートである。 本実施形態における睡眠深度の判定処理のフローチャートである。 睡眠深度の判定結果の比較図である。 別実施形態における不感帯を設けた場合の説明図である。 別実施形態における睡眠深度の判定処理のフローチャートである。 PSG判定結果におけるヒプノグラムである。 不感帯を設けない場合のヒプノグラムである。 不感帯を設けた場合のヒプノグラムである。
以下に、本発明に係る睡眠深度判定装置の実施形態について、図面に基づいて説明する。本実施形態では、睡眠深度判定装置の一例として、寝具上に在床している人(利用者の一例。以下、在床者Mと称する。)に起因する振動を検知する振動検知装置1を用いて説明する。ただし、以下の実施形態に限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。
本実施形態における睡眠深度判定装置は、振動検知装置1と振動検知装置1からの出力に基づいて在床者Mの睡眠深度を判定する処理装置10とを備えている。振動検知装置1は、在床者Mの下、または、在床者Mが用いる敷布団、マットレス等の寝具の下に設置され、検出した振動に応じた出力信号を出力する。在床者Mが横たわって寝ている場合には、在床者Mの心臓の拍動、呼吸、体動等に起因する振動を検知することができる。図1に示すように、本実施例における振動検知装置1は、6つの公知の振動センサ1aを備えており、振動センサ1aからの出力信号は処理装置10に入力されている。なお、振動センサ1aの数は1つでも構わないし、適宜変更可能である。
処理装置10は、その前面に各種情報を表示するためのディスプレイ20およびディスプレイ20の表面に形成されたタッチパネル21を備えている。在床者Mなどは、タッチパネル21を操作することにより、処理装置10に対して指示を与えることができる。また、処理装置10の前面右下隅にはプッシュ式の電源スイッチ22が設けられており、この電源スイッチ22により睡眠深度判定装置の起動・終了を行うことができる。
図2は、処理装置10に備えられている機能部を表す機能ブロック図である。本実施形態では、処理装置10は各種処理を実行するCPUやメモリを中核としてソフトウェアにより各機能部が構成されているが、各機能部はハードウェアにより構成しても構わないし、ハードウェアとソフトウェアとを協働させて構成しても構わない。
図2に示すように、処理装置10は、処理装置10全体を制御する制御部11と、振動センサ1aからの出力信号を取得する出力信号取得部12と、出力信号に基づいて在床者Mの脈波を算出する脈波算出部13と、脈波に基づいて複数種別の特徴量を算出する特徴量算出部14と、睡眠深度を複数の階層に設定する睡眠階層設定部15と、算出された特徴量に基づいて在床者Mの睡眠深度を判定する睡眠深度判定部16とを備えている。なお、振動検知装置1、出力信号取得部12、および、脈波算出部13により本発明の生体情報取得部が構成されている。
制御部11は、処理装置10全体の処理を制御する機能を有しており、在床者Mの睡眠深度についての判定結果や各種情報を在床者Mなどに通知するためにディスプレイ20への表示を制御する。また、タッチパネル21に対する操作を取得する機能も有している。さらに、ネットワークを介して睡眠深度についての判定結果を遠隔地に送信する機能を備えても構わない。また、判定結果の表示や送信はリアルタイムでも構わないし、判定結果をメモリに記憶しておいて単位期間ごと、または、指定された期間について表示、送信を行う構成とすることもできる。
出力信号取得部12には、リアルタイムに計測された振動センサ1aからの6チャネルの出力信号が入力されている。出力信号取得部12は、入力される出力信号を所定のサンプリング間隔でサンプリングし、A/D変換する。なお、本実施形態では、サンプリング間隔を10msecとしている。出力信号取得部12によりA/D変換された1チャネルの出力信号は、メモリに一時的に記憶される。なお、以下の説明ではA/D変換された出力信号も単に出力信号と称する。
脈波算出部13は、メモリに記憶された出力信号から脈波を算出する。本実施形態では、所定の周期、例えば、10msecで取得した出力信号に対して、在床者Mの心拍および呼吸に相当する周波数成分を抽出するためにフィルタリング処理を施したものを脈波としている。算出した脈波はメモリに一時的に記憶される。
特徴量算出部14は、脈波算出部13により算出された脈波から複数種別の特徴量を算出する。本実施形態では、特徴量として、(1)入床してからの経過時間(以下、Time値と称する。)、(2)所定期間における拍動間隔の平均値(以下、RR値と称する。)、(3)所定期間における呼吸間隔の平均値(以下、呼吸間隔平均値と称する。)、(4)所定期間における拍動間隔の平均値に対する標準偏差の比率(=標準偏差/平均。以下、RR間隔変動係数と称する。)、(5)所定期間における呼吸間隔の平均値に対する標準偏差の比率(=標準偏差/平均。以下、呼吸間隔変動係数と称する)、(6〜8)拍動間隔のパワースペクトル(以下、RRパワースペクトルと称する。)の超低周波領域、低周波領域、高周波領域の面積(以下、それぞれVLF値,LF値,HF値と称する。)、(9)HF値に対するLF値の比率(以下、LF/HF値と称する。)、(10〜12)両対数軸平面で表現したRRパワースペクトルの超低周波領域、低周波領域、高周波領域の夫々における傾き(以下、それぞれVLF傾き、LF傾き、HF傾きと称する。)を用いることが可能である。なお、本実施形態では、上述した特徴量を算出する際の所定期間を1分としているが、これらは適宜変更可能である。また、超低周波領域、低周波領域、高周波領域はそれぞれ、0.0001〜0.04Hz,0.04〜0.15Hz,0.15〜0.4Hzとしている。
上記特徴量を算出するために本実施形態の特徴量算出部14は、Time値を算出するためのタイマ14aと、脈波から心臓の拍動間隔を表す拍動間隔情報を算出する拍動間隔情報算出部14bと、脈波から呼吸間隔情報を算出する呼吸間隔情報算出部14cと、拍動間隔情報から心臓の拍動の周波数特性(以下、拍動周波数特性と称する。)を算出する拍動周波数特性算出部14dと、拍動周波数特性のパワースペクトル(RRパワースペクトル)を算出するパワースペクトル算出部14eと、両対数軸平面上で表現されたRRパワースペクトルの超低周波領域、低周波領域および高周波領域における傾きを算出する傾き算出部14fと、RR間隔変動係数を算出するRR間隔変動係数算出部14gと、呼吸間隔変動係数を算出する呼吸間隔変動係数算出部14hとを備えている。なお、各特徴量の算出方法の詳細は後述する。
睡眠階層設定部15は、図3に示すように、睡眠深度を、覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠に区分される第一階層と、覚醒/レム睡眠やノンレム睡眠(浅眠状態。以下、「浅」と称する。)/ノンレム睡眠(深眠状態。以下、「深」と称する。)に区分される第二階層と、に設定してある。つまり、まず覚醒・レム睡眠かノンレム睡眠かの切り分けを行い、次いで、覚醒・レム睡眠またはノンレム睡眠を夫々細分化している。
睡眠深度判定部16は、特徴量算出部14により算出された特徴量に基づいて在床者Mの睡眠深度を判定する。睡眠深度の判定は、教師データによって学習されたサポートベクタマシン(以下、SVMと称する。)に対して在床者Mの脈波から算出した特徴量を適用することにより行われる。この時、詳細は後述するが、各判定毎、つまり覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠、覚醒/レム睡眠、ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)を区分する上で複数種別の特徴量のいずれかを選択する。
以下、図4−5のフローチャートに基づいて、特徴量の算出およびSVMの学習の処理の流れを説明する。なお、睡眠深度判定装置とは別の装置を用いてSVMの学習を行い、睡眠深度判定装置にインストールすることができる。また、学習のための特徴量(教師データ)は上述した特徴量算出部14と同等の機能部により算出されるため、睡眠深度判定装置を用いて学習を行うこともできる。本実施形態では上記特徴量とともに脳波から睡眠深度を求め、その睡眠深度を正解として用いている。そのため、学習時の睡眠深度判定装置は、脳波を取得する脳波センサ(図示せず)、取得された脳波に基づいて睡眠深度を判定する脳波解析部(図示せず)、教師データに基づいてSVMを学習させる学習部(図示せず)を備えている。
〔特徴量算出〕
まず、被験者は脳波センサを装着した状態で、振動検知装置1が設置されたベッドに入床する。このとき、被験者やオペレータがタッチパネル21を操作して、明示的に教師データ(学習データ)の取得の開始を指示する(#01)。この時、タイマ14aが0リセットされ、入床してからの経過時間の計時を開始する(#02)。
出力信号取得部12は、逐次振動検知装置1からの出力信号をA/D変換し、メモリに記憶させる。脈波算出部13は、メモリに記憶された出力信号をフィルタリング処理して脈波を算出し、再度メモリに記憶する(#03)。この処理により所定期間である1分間の脈波が取得されると(#04のYes分岐)、以下の処理により特徴量が算出される。
拍動間隔情報算出部14bは、メモリに記憶された脈波から拍動間隔情報を算出する(#05)。ここで、拍動間隔情報とは、心電図上に現れるR波と呼ばれる特徴的な波形に対応して脈波上に現れる特徴的な波形(以下、この波形もR波と称する)の時間間隔を表す情報であり、公知の方法により求めることができる。具体的には、R波が現れた時刻と、そのR波と直前のR波との時間間隔との関係が拍動間隔情報となる。なお、このR波とR波との時間間隔がRR間隔である。
上述の処理により得られる拍動間隔情報は、R波が検知された時刻にのみ値(RR間隔)が存在し、時間的に疎になっている。そのため、拍動間隔情報を補間処理により、時間的に密なRR間隔、すなわち、所定時間毎のRR間隔にアップサンプリングする(#06)。以下、アップサンプリングされた拍動間隔情報をRR間隔トレンドグラムと称する。なお、本実施形態では、所定時間を1秒としている。特徴量算出部14は、このRR間隔トレンドグラムに基づいてRR値を算出する(#07)。具体的には、所定期間である1分間のRR間隔トレンドグラムの平均値をRR値とする。次に、RR間隔変動係数算出部14gは、1分間のRR間隔トレンドグラムの標準偏差を算出し、標準偏差/RR値をRR間隔変動係数として算出する(#08)。
一方、呼吸間隔情報算出部14cは、メモリに記憶された脈波から呼吸間隔情報を算出する(#51)。ここで、呼吸間隔情報とは、振動センサ1aからの出力波形のうち、所定の周波数領域に属する成分を、フィルタリング処理して抽出される呼吸波形のピーク値の時間間隔を表す情報であり、公知の方法により求めることができる。なお、ピーク値が現れた時刻とその直前にピーク値が現れた時刻との時間間隔が、呼吸間隔である。また、上述した方法と同様に、呼吸間隔トレンドグラムを算出(#61)し、特徴量算出部14は、この呼吸間隔トレンドグラムに基づいて呼吸間隔平均値を算出する(#71)。次に、呼吸間隔変動係数算出部14hは、1分間の呼吸間隔トレンドグラムの標準偏差を算出し、標準偏差/呼吸間隔平均値を呼吸間隔変動係数として算出する(#81)。
拍動周波数特性算出部14dは、メモリに蓄積されている5分間分のRR間隔トレンドグラムに対してフーリエ変換を施し、心臓の拍動周波数特性を算出する(#09)。ここでフーリエ変換に用いるRR間隔トレンドグラムは、前回のフーリエ変換に用いられたRR間隔トレンドグラムの最先の時刻から1分ずらして設定している。すなわち、前回のフーリエ変換に用いられたRR間隔トレンドグラムと今回のフーリエ変換に用いるRR間隔トレンドグラムとは4分間がオーバラップしている。
パワースペクトル算出部14eは、拍動周波数特性からパワースペクトルを算出し、RRパワースペクトルとする(#10)。なお、本発明におけるパワースペクトルとは、パワースペクトル密度とも呼ばれるものであり、各周波数におけるパワーの分布を表すものである。特徴量算出部14は、このRRパワースペクトルを超低周波領域、低周波領域、高周波領域に分割し、それぞれの領域の面積(積分値)をVLF値,LF値,HF値として求め、LF/HF値=LF値/HF値として算出する(#11)。
また、傾き算出部14fは、上述のRRパワースペクトルを両対数軸平面に写像するとともに、両対数軸平面上での超低周波領域、低周波領域および高周波領域におけるRRパワースペクトルの傾きをそれぞれVLF傾き、LF傾き、HF傾きとして算出する(#12)。傾きは、例えば最小二乗法等の公知の方法により求めることができる。
一方、特徴量算出部14はタイマ14aの時間をTime値として読み出す(#13)。
このようにして、時刻tにおける特徴量(サポートベクタ)Xt (i)(i=特徴量数)としてXt (i)=[Time値,RR値,呼吸間隔平均値,拍動間隔変動係数,呼吸間隔変動係数,VLF値,LF値,HF値,LF/HF値,VLF傾き,LF傾き,HF傾き](i=12)が得られる。このサポートベクタXt (i)に、脳波解析部によって脳波から算出された睡眠状態を付加した[Xt (i),睡眠状態]が時刻tにおける教師データとなる。
上述の処理を所定時間行い、ベクトル列{[Xt (i),睡眠深度]}を取得する。なお、本実施形態では、教師データを取得する被験者と、後述する睡眠深度判定部16の判定処理を実行する在床者Mとを異ならせている。これは、寝具の利用者が変更される度に、脳波センサを装着させて教師データを取得する煩雑さを無くすべく、汎用性の高い装置であることを検証するためである。なお、複数の被験者から教師データを取得すれば、特徴量における個人差が吸収され、さらに汎用的な教師データが得られる。
〔学習〕
図5を用いて、SVMの学習方法について説明する。十分な量の教師データが取得されると、学習部は教師データからSVMを構築する。本実施形態では、単位(スケール)が異なる複数の特徴量を用いているため、教師データを正規化する(#21)。具体的には、特徴量種別毎に平均値および標準偏差を求めておき、特徴量種別毎に(教師データ―平均値)/標準偏差を算出し、その算出した値を新たな教師データとして用いればよい。このように、教師データを正規化することにより、SVMに対するスケールの差異の影響を小さくすることができる。
図3に示すように、本実施形態の睡眠深度は階層的に定義されているので、学習も階層的に行う。まず、教師データから[Xt (i),覚醒] および[Xt (i),レム睡眠]となっているデータを抽出して覚醒・レム睡眠用教師データ集合を生成し、残りをノンレム睡眠用教師データ集合とする(#22)。具体的には、公知の方法によって、覚醒用教師データ集合および睡眠用教師データ集合から、覚醒・レム睡眠とノンレム睡眠とを判別するためのSVMを構築する(#23)。
次に、覚醒・レム睡眠用教師データ集合から[Xt (i),覚醒]となっているデータを抽出して覚醒用教師データ集合を生成し、その残りをレム睡眠用教師データ集合とする(#24)。この覚醒用教師データ集合とレム睡眠用教師データ集合とから、覚醒とレム睡眠とを判別するためのSVMを構築する(#25)。
次に、ノンレム睡眠用教師データ集合から[Xt (i),ノンレム睡眠(深)]となっているデータを抽出し、深ノンレム睡眠用教師データ集合を生成し、その残りを浅ノンレム睡眠用教師データ集合とする(#26)。この深ノンレム睡眠用教師データ集合と浅ノンレム睡眠用教師データ集合とから、ノンレム睡眠(深)とノンレム睡眠(浅)とを判別するためのSVMを構築する(#27)。このようにして求められたSVMは、睡眠深度判定部16からアクセス可能なメモリ等に記録される。また、特徴量毎の平均値および標準偏差も同様に記録される。
〔判定処理〕
図6は、判定処理の流れを表すフローチャートである。まず、在床者Mはベッドに入床し、電源スイッチ22を操作して睡眠深度判定装置の電源を投入する(#31)。
出力信号取得部12は、振動検知装置1からの出力信号を取得し(#32)、上述した方法と同様の処理により1分毎の特徴量が算出される(#33)。特徴量が算出されると、睡眠深度判定部16は正規化した特徴量をSVMに入力して在床者Mの睡眠深度を判定する(#34〜#40)。なお、ここでの正規化は学習時の正規化と同様の処理である。
SVMの判定方法を、式(1)に表す。ここで、αiは、学習時に決定された各特徴量毎の重み係数、Xt (i)はi番目のサポートベクタ、Xtは入力される特徴量を示し、k()はカーネル関数でありサポートベクタに対して入力される特徴量の近さ(距離)を評価するものである。式(1)に示すように、教師データを用いて学習されたサポートベクタXt (i)と入力値である各特徴量Xtとの距離の差に重みαiを乗じた線形和を求め、この線形和がスコア値f(x)として算出される。
Figure 0006291922
本実施形態では、図3に示す各階層に属する睡眠深度の判定結果を導く3つの判定処理(1)覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠、(2)覚醒/レム睡眠、(3)ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)で、特徴量Xtの種類を選択する(#34)。この選択は、予め判定処理(1)〜(3)毎に、睡眠ポリグラフィー検査(以下、PSG検査と称する。)に対する正解率が最も高くなる特徴量Xtの組み合わせを決定しておく。ここで、PSG検査とは、脳波などの計測データを用いて、臨床検査技師が睡眠深度を判定する検査のことである。
具体的には、(1)覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠の睡眠判定には、Xt=[Time値,RR値,RR間隔変動係数,呼吸間隔変動係数]からなる4つの特徴量、(2)覚醒/レム睡眠の睡眠判定には、Xt=[RR値,LF値] からなる2つの特徴量、(3)ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)の睡眠判定には、Xt=[Time値,LF/HF値] からなる2つの特徴量が選択される。これら特徴量を選択した理由は、以下のとおりである。
Time値は、一般的な睡眠サイクルにおいて、睡眠初期ではノンレム睡眠(深)が比較的出現し易く、睡眠後期になると浅い睡眠状態(覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠(浅))が多く出現する。つまり、Time値は、判定しやすい睡眠深度(1)覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠や(3)ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)に用いることが有効である。
心臓の拍動リズムを支配する自律神経(交感神経と副交感神経)の変化は、覚醒およびレム睡眠において大きく現れ、特にレム睡眠において大きくなる。つまり、心臓の拍動リズムであるRR値は、(1)覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠や(2)覚醒/レム睡眠の睡眠判定に用いることが有効である。
RR間隔変動係数は、心拍のばらつきを評価するものであり、交感神経の活動を現す指標とされている。つまり、副交感神経が支配的となるノンレム睡眠を判別できるので、(1)覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠の睡眠判定に用いることが有効である。
呼吸間隔変動係数は、呼吸のばらつきを評価するものであり、ノンレム睡眠において呼吸間隔が大きくなると共にその変動が小さくなる。つまり、ノンレム睡眠では、呼吸間隔変動係数が小さくなるので、(1)覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠の睡眠判定に用いることが有効である。
LF値は、レム睡眠と比較して覚醒時に増大するので、(2)覚醒/レム睡眠の睡眠判定に用いることが有効である。また、LF/HF値は、交感神経の活動量を示す指標とされており、交感神経活動の変化の発生回数が、ノンレム睡眠の浅眠状態から深眠状態へと移行するにつれて低下する。つまり、ノンレム睡眠の深眠状態では、浅眠状態に比べてLF/HF値が小さくなるので、(3)ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)の睡眠判定に用いることが有効である。
このように、睡眠深度の判定は、最適な特徴量を選択して、階層的に行われる。まず、#34で選択された特徴量を覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠判定用のSVMに入力し、睡眠深度が覚醒・レム睡眠であるかノンレム睡眠であるかを判定する(#35)。ここで、睡眠深度が覚醒・レム睡眠であれば(#36のYes分岐)、#34で選択された特徴量を覚醒/レム睡眠判定用のSVMに入力し、睡眠深度を判定する(#37)。つまり、睡眠深度が覚醒(#39のYes分岐)であるかレム睡眠(#39のNo分岐)であるかを判定して、処理を終了する。
一方、睡眠深度がノンレム睡眠であれば(#36のNo分岐)、#34で選択された特徴量をノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)判定用のSVMに入力し、睡眠深度を判定する(#38)。つまり、睡眠深度がノンレム睡眠(浅)(#40のYes分岐)であるかノンレム睡眠(深)(#40のNo分岐)であるかを判定して、処理を終了する。このようにして判定された睡眠深度は時刻と関連付けられてメモリに記憶され、制御部11によりディスプレイ20に表示されたり、遠隔地に送られる。
図7は、判定実験の結果であり、25人の在床者Mにおける正解率の平均を示すものである。横軸を睡眠深度とし、各睡眠深度の左側が特徴量をすべて使用して判定した場合で、各睡眠深度の右側が本実施形態の最適な特徴量を選択して判定した場合である。ここで、縦軸は、PSG検査において各睡眠深度が出現した回数に対して、正解だった割合を示している。また、SVMの教師データを取得した被験者と、睡眠判定をした在床者Mとは、異なる人で実験した。従来のように、教師データを取得する被験者と睡眠判定をする在床者Mとを同じにすれば、正解率が高まることは勿論であるが、特定人だけが使用できる過剰フィッティング状態となるので、本実施形態では様々な利用者が使用する環境を想定して検証を行うこととした。
図7から明らかなように、本実施形態では、特徴量を最適化(種別数を減少)させ、演算量を低減させたにも関わらず、全般的に正解率が上昇していることが分かる。一方、各睡眠深度のうち、覚醒の正解率が最も低くなっているが、これは、覚醒とレム睡眠との判別が最も難易度が高いことに起因している。このように、各特徴量の最適化を図ることで、正解率が高まることが検証された。
〔別実施形態〕
別実施形態について、上述した実施形態と異なる構成のみ図8−12を用いて説明する。なお、図面の理解を助けるため、上述した実施形態と同じ部材について同一の符号を付して説明する。
本実施形態における睡眠深度判定部16は、睡眠階層設定部15における各階層の少なくとも一つの睡眠深度を判定する際、SVMのサポートベクタXt (i)に対する入力される特徴量Xtの近接度を算出し、この近接度が所定の閾値より大きい場合にのみ、睡眠深度の判定を実行するように構成されている。つまり、近接度が所定の閾値以下の場合を不感帯領域として設定し、この不感帯領域にある場合は睡眠深度の判定を実行せずに、前回の判定結果を利用する(以下、「不感帯判定」と称する。)。ここで、近接度とは、上述した式(1)におけるスコア値f(x)の絶対値を指す。
本実施形態における不感帯判定の閾値は、PSG検査における睡眠深度の状態遷移割合(例えば約2割)とほぼ一致するように設定される。ここで、睡眠深度の状態遷移とは、例えば、時間の経過に伴って覚醒から他の睡眠深度に遷移することを指し、状態遷移割合とは、一晩の睡眠時間の中でどの程度、状態遷移が発生したかを指す。つまり、閾値は、PSG検査に基づくヒプノグラムと、睡眠深度判定部の判定結果に基づくヒプノグラムとの一致度に応じて設定される
図8は、不感帯を設けた場合の説明図であり、縦軸はスコア値f(x)、横軸は時間である。例えば、覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠判定において、上述の式(1)で演算されるスコア値f(x)が正の場合を覚醒・レム睡眠、負の場合をノンレム睡眠としている。この図に示すように、1分ごとに算出したスコア値f(x)が不感帯領域に存在する場合、睡眠深度判定部16は覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠判定を行わず、前回の睡眠深度判定の結果を用いて更新する。これは、不感帯領域に存在するスコア値f(x)は、覚醒・レム睡眠であるかノンレム睡眠であるかを明確に判定し難いので、覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠判定を行わない方がPSG検査のヒプノグラムに近い波形が得られるためである。
具体的な判定フローについて、図9を用いて説明する。上述したように、1分毎の特徴量を算出し(#33)、この特徴量を覚醒・レム睡眠/ノンレム睡眠判定用のSVMに入力する。次に、睡眠深度が覚醒・レム睡眠であるかノンレム睡眠であるかを判定する(#35)。本実施形態では、#33と#35との間に上述した実施形態同様、特徴量の選択を行っているが、図示を省略する。なお、特徴量の選択を行わない場合に、本実施形態における不感帯判定をしても良いことは勿論である。
スコア値f(x)が不感帯領域を除く覚醒・レム睡眠側であれば(#41のYes分岐)、覚醒/レム睡眠判定に移行する(#37)。一方、スコア値f(x)が不感帯領域を除く覚醒・レム睡眠側になければ(#41のNо分岐)、ノンレム睡眠側であるか否かを判定する(#42)。この時、スコア値f(x)が不感帯領域を除くノンレム睡眠側になければ(#42のNо分岐)、処理を終了し、スコア値f(x)が不感帯領域を除くノンレム睡眠側にあれば(#42のYes分岐)、ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)判定に移行する(#38)。
同様の処理を、覚醒/レム睡眠判定のフロー(#37, #43, #44)や、ノンレム睡眠(浅)/ノンレム睡眠(深)のフロー(#38, #45, #46)においても実行する。なお、本実施形態では、全ての睡眠深度の判定に不感帯判定を行っているが、3つの睡眠深度判定のうちいずれか一つにのみ不感帯判定を行っても良いし、任意に選択した2つの睡眠深度判定に不感帯判定を行っても良い。
図10は、PSG検査に基づくヒプノグラム、図11は、不感帯判定を全く行わない場合のヒプノグラム、図12は、3つの睡眠深度判定に不感帯判定を適用した場合のヒプノグラムである。
図10と図11とを比較した場合、波形の粗密程度が大きく異なるのに対し、図10と図12とを比較した場合、波形の粗密程度が近い状態となっている。このように、本実施形態における不感帯判定を行うことで、PSG検査の判定結果と近い波形を得ることができるので、利用者により正確な睡眠深度を知らせることができる。また、SVMのスコア値f(x)を用いて不感帯判定を行うので、演算負荷が増大しない。
なお、閾値の設定にあたっては上述したものに限定されず、PSG検査に基づくヒプノグラムと、任意に閾値を設定して不感帯判定を行った場合のヒプノグラムとを比較して、波形の粗密程度が概ね一致するように閾値を変更するように構成しても良い。また、PSG検査に基づく各睡眠深度の出現割合と一致する確率の高い閾値を設定するなど、種々の変形が可能である。
[その他の実施形態]
(1)上述した実施形態では、12の特徴量を用いたが、これら特徴量の種別や種別数は適宜変更可能である。例えば、体動数などを用いても構わない。
(2)上述した実施形態では、第一階層及び第二階層を区分する上で複数種別の特徴量のいずれかを選択する一例を示したが、各特徴量の組み合わせは適宜変更可能である。つまり、PSG検査の各睡眠深度に対する正解率が最も高くなるように各特徴量の組み合わせを設定すれば良い。
(3)上述した実施形態では、振動センサによって取得した在床者の振動に基づいて脈波を取得したが、在床者に装着した脈波を測定するセンサから取得するなど、他の方法によって脈波を取得しても構わない。
(4)上述した実施形態では、在床者の生体情報を脈波によって取得したが、在床者の心拍、呼吸および体動などを取得できるものであればどのような形態でも良い。
(5)上述した実施形態では、人が寝具などに在床する例を示したが、例えば座席などに座った人の睡眠深度を判定しても構わない。
(6)上述した実施形態では、在床者として人を例に挙げて説明した。しかしながら、人以外の動物を在床者としても良く、特に限定されない。
本発明は、利用者の生体情報に基づいて睡眠深度を判定する睡眠深度判定装置に利用可能である。
1 振動検知装置(生体情報取得部)
12 出力信号取得部(生体情報取得部)
13 脈波算出部(生体情報取得部)
14 特徴量算出部
15 睡眠階層設定部
16 睡眠深度判定部
M 在床者(利用者)

Claims (2)

  1. 利用者の生体情報を取得する生体情報取得部と、
    前記生体情報に基づいて複数種別の特徴量を算出する特徴量算出部と、
    覚醒及びレム睡眠とノンレム睡眠とに区分される第一階層と、覚醒及びレム睡眠またはノンレム睡眠を細分化して区分される第二階層とに設定する睡眠階層設定部と、
    前記第一階層及び前記第二階層を区分する上で前記複数種別の特徴量のいずれかを選択しつつ、教師データに基づいて学習されたサポートベクタマシンに対しその選択された前記特徴量を適用することで前記利用者の睡眠深度を判定する睡眠深度判定部と、を備え
    前記睡眠深度判定部は、前記第一階層及び前記第二階層において前記睡眠深度の少なくとも一つを判定する際、前記サポートベクタマシンのサポートベクタに対する前記特徴量の近接度を算出し、当該近接度が所定の閾値より大きい場合に、前記睡眠深度の判定を実行する睡眠深度判定装置。
  2. 前記閾値は、睡眠ポリグラフィー検査に基づくヒプノグラムと、前記睡眠深度判定部の判定結果に基づくヒプノグラムとの一致度に応じて設定される請求項に記載の睡眠深度判定装置。
JP2014047473A 2014-03-11 2014-03-11 睡眠深度判定装置 Expired - Fee Related JP6291922B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014047473A JP6291922B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 睡眠深度判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014047473A JP6291922B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 睡眠深度判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015171394A JP2015171394A (ja) 2015-10-01
JP6291922B2 true JP6291922B2 (ja) 2018-03-14

Family

ID=54259155

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014047473A Expired - Fee Related JP6291922B2 (ja) 2014-03-11 2014-03-11 睡眠深度判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6291922B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10952666B2 (en) 2016-06-24 2021-03-23 Fresenius Medical Care Holdings, Inc. System and method for managing nocturnal treatment
JP6662746B2 (ja) 2016-10-07 2020-03-11 ファナック株式会社 機械学習部を備えた作業補助システム
JP2020103632A (ja) * 2018-12-27 2020-07-09 株式会社エヌ・ティ・ティ ピー・シー コミュニケーションズ 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2022160769A (ja) * 2021-04-07 2022-10-20 ソニーグループ株式会社 情報処理システム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083393A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Osaka Bioscience Institute 睡眠ステージ自動判定の装置と方法およびそのためのコンピュータプログラム
JP4980410B2 (ja) * 2009-10-29 2012-07-18 三菱電機株式会社 空気調和機及び空気調和システム
JP5857609B2 (ja) * 2011-10-12 2016-02-10 アイシン精機株式会社 睡眠状態判別装置
JP5776939B2 (ja) * 2011-10-12 2015-09-09 アイシン精機株式会社 睡眠状態判別装置および睡眠状態判別方法
JP5430034B2 (ja) * 2011-10-14 2014-02-26 株式会社タニタ 睡眠評価処理システム及び睡眠評価装置
JP5708553B2 (ja) * 2012-04-19 2015-04-30 トヨタ自動車株式会社 睡眠の質推定装置及び睡眠の質推定用プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015171394A (ja) 2015-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5776939B2 (ja) 睡眠状態判別装置および睡眠状態判別方法
JP6247393B2 (ja) 睡眠モニタリングデバイス、睡眠モニタリングシステム、睡眠モニタリング方法及び対応するコンピュータプログラム
US8608655B2 (en) Sleep evaluation device
US8979730B2 (en) Method and system for providing behavioural therapy for insomnia
JP5628147B2 (ja) 睡眠/覚醒状態評価方法及びシステム
JP6414393B2 (ja) 睡眠評価装置
JP5857609B2 (ja) 睡眠状態判別装置
JP6894451B2 (ja) 被検者の睡眠段階を判定するための判定システム及び方法
CN107106027A (zh) 婴儿睡眠监测器
AU2011213041B2 (en) System and method for diagnosing sleep apnea based on results of multiple approaches to sleep apnea identification
CN108289638B (zh) 生物体状态判定装置以及生物体状态判定方法
JP6291922B2 (ja) 睡眠深度判定装置
EP3632298A1 (en) Breathing adaptation system and method for influencing a breathing parameter
JP2012000375A (ja) 睡眠状態判定装置
JP2021041142A (ja) 血圧推定システム、血圧推定方法、学習装置、学習方法及びプログラム
JPH07143972A (ja) 睡眠状態判定方法及びその装置
KR20180043517A (ko) 생체/운동 신호 기반의 에너지 소모량 측정 방법 및 장치
JP2017064364A (ja) 生体状態推定装置、生体状態推定方法及びコンピュータプログラム
JP2006149470A (ja) 快適感評価方法及び快適感評価装置
JP6209395B2 (ja) 生体状態推定装置及びコンピュータプログラム
JP6518294B2 (ja) 睡眠評価装置及びプログラム
JP6557489B2 (ja) 生体状態推定装置及びコンピュータプログラム
CN109044290A (zh) 一种身体机能检查装置、身体机能检查方法及系统
WO2017057022A1 (ja) 生体状態推定装置、生体状態推定方法及びコンピュータプログラム
EP4285817A1 (en) Sleep monitoring capsule and sleep monitoring system

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180129

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6291922

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees