JP6291740B2 - 塵埃量検出装置および塵埃量検出装置の制御方法 - Google Patents
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Description
(1)本発明の一態様に係る塵埃量検出装置は、試料気体中の塵埃量を検出する塵埃量検出部と、前記塵埃量検出部に前記試料気体を供給する試料気体供給部と、前記塵埃量の増減に相関を有する物理量の変化を検出するセンサと、前記センサの出力信号に応じて前記塵埃量検出部および前記試料気体供給部の駆動制御を行なう制御部と、を備え、前記制御部は、前記センサの出力信号に基づく起動信号の受信を契機として前記試料気体供給部を起動するタイミングを前記センサによって検出された前記物理量と互いに異なる複数の所定値とに応じた時間遅延させてから前記試料気体供給部を起動するとともに前記塵埃量検出部による検出を開始する。
さらに、上記(3)の場合、消費電力が小さい駆動制御を優先的に早いタイミングで行なうことにより、塵埃量の検出に要する消費電力を、より一層、低減することができる。
さらに、上記(8)の場合、消費電力が小さい駆動制御を優先的に早いタイミングで行なうことにより、塵埃量の検出に要する消費電力を、より一層、低減することができる。
本実施形態の塵埃量検出装置10は、図1に示すように、例えば板状に形成された第1基板11と箱型に形成された第2基板12とを備え、互いに重なって接合された第1基板11および第2基板12によって概略直方体状に形成されている。第1基板11は、表面11A上から突出する壁部13を備えている。壁部13は、例えばY字型の枠状に形成され、貫通孔による気体の流入口13aを備えている。第2基板12は貫通口による気体の流出口12aを備えている。第1基板11の壁部13と第2基板12とは、流出口12aと流入口13aとに接続された気体流路14を形成している。気体流路14は、壁部13によりY字型に形成され、第1〜第3端部14a,14b,14cを備えている。壁部13の流入口13aおよび第2基板12の流出口12aは、気体流路14を試料気体(例えば、空気)雰囲気の外部に接続している。なお、壁部13の流入口13aは、例えば第1端部14aに配置されている。
この塵埃量検出装置10は、例えば、クリーンルーム内を流動する試料気体中に存在する微粒子状の塵埃や浮遊微生物(細菌やウィルスなど)の量を検出する。
光源21は、例えば発光ダイオード21aおよびレンズ21bなどを備え、第1基板11上における気体流路14の第2端部14bに配置されている。
光検出部22は、例えばフォトダイオード22aおよびレンズ22bなどを備え、第1基板11上における気体流路14の第3端部14cに配置されている。
光源21および光検出部22を有する塵埃量検出部23は、後述する制御部26により制御され、気体流路14を通流する試料気体に向けて光源21から光を照射し、試料気体中の塵埃によって散乱された光(散乱光)を光検出部22により検出する。
本実施形態による塵埃量検出装置10は上記構成を備えており、次に、制御部26による制御動作、つまり塵埃量検出装置10の制御方法について説明する。
先ず、図3に示すステップS01においては、電源27から電力が供給されていながら停止しているスリープ状態の制御部26は、起動部25から出力された起動信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS01の処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS02に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、終了に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS03に進む。
なお、出力電圧Vに対する所定値は、例えば、制御部26の起動を許可する下限値などである。
次に、ステップS03において、制御部26が起動する。
次に、ステップS04において、制御部26は、光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を起動して、フォトダイオード22aによる検出を開始し、発光ダイオード21aから光の照射を開始し、ファンモータ24aを駆動する。そして、制御部26は、所定の検出時間に亘ってフォトダイオード22aによる検出、発光ダイオード21aによる光の照射、およびファンモータ24aの駆動を継続させる。そして、制御部26は、所定の検出時間の経過後に、光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を停止して、終了に進む。
なお、上述した実施形態において、制御部26は、圧力センサ25aによって検出された圧力変化の大きさが増大することに伴い、起動信号の受信を契機として光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を起動するタイミングを遅延傾向に変化させてもよい。
この第1変形例では、先ず、図6に示すステップS11において、電源27から電力が供給されていながら停止しているスリープ状態の制御部26は、起動部25から出力された起動信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS11の処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS12に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS15に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS13に進む。
なお、出力電圧Vに対する第1所定値aは、例えば、制御部26の起動を許可する下限値である所定値よりも大きい値である。
次に、ステップS13において、制御部26が起動する。
この判定結果が「NO」の場合には、後述するステップS18に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS16に進む。
なお、出力電圧Vに対する第2所定値bは第1所定値aよりも大きい値である。
次に、ステップS16において、制御部26が起動する。
次に、ステップS17において、制御部26は、第2起動モードとして、所定の第2遅延時間Td2の経過後に光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を起動して、フォトダイオード22aによる検出を開始し、発光ダイオード21aから光の照射を開始し、ファンモータ24aを駆動する。そして、制御部26は、所定の検出時間に亘ってフォトダイオード22aによる検出、発光ダイオード21aによる光の照射、およびファンモータ24aの駆動を継続させる。そして、制御部26は、所定の検出時間の経過後に、光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を停止して、終了に進む。なお、第2遅延時間Td2は第1遅延時間Td1よりも大きい値である。
次に、ステップS19において、制御部26は、第3起動モードとして、所定の第3遅延時間Td3の経過後に光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を起動して、フォトダイオード22aによる検出を開始し、発光ダイオード21aから光の照射を開始し、ファンモータ24aを駆動する。そして、制御部26は、所定の検出時間に亘ってフォトダイオード22aによる検出、発光ダイオード21aによる光の照射、およびファンモータ24aの駆動を継続させる。そして、制御部26は、所定の検出時間の経過後に、光検出部22、光源21、および試料気体供給部24を停止して、終了に進む。なお、第3遅延時間Td3は第2遅延時間Td2よりも大きい値である。
なお、上述した実施形態において、制御部26は、光検出部22、光源21、および試料気体供給部24の駆動を停止するタイミングを、光検出回路26bにより検出された試料気体中の塵埃量に応じて変化させてもよい。
この第2変形例では、先ず、図8に示すステップS21においては、電源27から電力が供給されていながら停止しているスリープ状態の制御部26は、起動部25から出力された起動信号を受信したか否かを判定する。
この判定結果が「NO」の場合には、ステップS21の処理を繰り返し実行する。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS22に進む。
この判定結果が「NO」の場合には、終了に進む。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、ステップS23に進む。
なお、出力電圧Vに対する所定値は、例えば、制御部26の起動を許可する下限値などである。
次に、ステップS23において、制御部26が起動する。
この判定結果が「NO」の場合には、上述したステップS24に戻る。
一方、この判定結果が「YES」の場合には、終了に進む。
また、例えば、試料気体供給部24および光源21の消費電力に比べて、光検出部22の消費電力が著しく小さい場合には、光検出部22による検出を継続しつつ、試料気体供給部24および光源21の起動のみを断続的に繰り返してもよい。
なお、上述した実施形態において、制御部26は、圧力センサ25aによって検出された圧力変化の大きさが増大することに伴い、光検出部22、光源21、および試料気体供給部24の駆動を停止するタイミングを遅延傾向に変化させてもよい。
この第3変形例では、例えば上述した第2変形例のステップS25において、制御部26を起動したタイミングから、起動信号の出力電圧Vの大きさに応じた停止時間が経過したか否かを判定する。なお、停止時間は、例えば、起動信号の出力電圧Vの増大に伴い、増大傾向に変化するように設定されている。
また、例えば、試料気体供給部24および光源21の消費電力に比べて、光検出部22の消費電力が著しく小さい場合には、光検出部22による検出を継続しつつ、試料気体供給部24および光源21の起動のみを断続的に繰り返してもよい。
Claims (10)
- 試料気体中の塵埃量を検出する塵埃量検出部と、
前記塵埃量検出部に前記試料気体を供給する試料気体供給部と、
前記塵埃量の増減に相関を有する物理量の変化を検出するセンサと、
前記センサの出力信号に応じて前記塵埃量検出部および前記試料気体供給部の駆動制御を行なう制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記センサの出力信号に基づく起動信号の受信を契機として、前記試料気体供給部を起動するタイミングを前記センサによって検出された前記物理量と互いに異なる複数の所定値とに応じた時間遅延させてから前記試料気体供給部を起動するとともに前記塵埃量検出部による検出を開始する、
ことを特徴とする塵埃量検出装置。 - 前記塵埃量検出部は、
前記試料気体に光を照射する光源と、
前記光源から射出された光が前記試料気体中に存在する塵埃で散乱されることにより生成された散乱光を検出する光検出部と、を備え、
前記制御部は、前記起動信号の受信を契機として前記試料気体供給部を起動するとともに前記光源から光の照射を開始し、かつ前記塵埃量検出部による検出を開始する、
ことを特徴とする請求項1に記載の塵埃量検出装置。 - 前記制御部は、前記起動信号の受信を契機として、先ず、前記塵埃量検出部による検出を開始し、次に、前記光源から光の照射を開始し、次に、前記試料気体供給部を起動する、
ことを特徴とする請求項2に記載の塵埃量検出装置。 - 前記制御部は、前記センサによって検出された前記物理量の変化の大きさが増大することに伴い、前記起動信号の受信を契機として前記試料気体供給部を起動するタイミングを遅延傾向に変化させる、
ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の塵埃量検出装置。 - 前記制御部は、前記センサによって検出された前記物理量の変化の大きさが増大することに伴い、前記試料気体供給部の駆動を停止するタイミングを遅延傾向に変化させる、ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1つに記載の塵埃量検出装置。
- 試料気体中の塵埃量を検出する塵埃量検出部と、
前記塵埃量検出部に前記試料気体を供給する試料気体供給部と、
前記塵埃量の増減に相関を有する物理量の変化を検出するセンサと、
前記センサの出力信号に応じて前記塵埃量検出部および前記試料気体供給部の駆動制御を行なう制御部と、
を備える塵埃量検出装置の制御方法であって、
前記制御部が、前記センサの出力信号に基づく起動信号の受信を契機として前記試料気体供給部を起動するタイミングを前記センサによって検出された前記物理量と互いに異なる複数の所定値とに応じた時間遅延させてから前記試料気体供給部を起動するとともに前記塵埃量検出部による検出を開始するステップを含む、ことを特徴とする塵埃量検出装置の制御方法。 - 前記塵埃量検出部は、
前記試料気体に光を照射する光源と、
前記光源から射出された光が前記試料気体中に存在する塵埃で散乱されることにより生成された散乱光を検出する光検出部と、を備え、
前記制御部が、前記起動信号の受信を契機として前記試料気体供給部を起動するとともに前記光源から光の照射を開始し、かつ前記塵埃量検出部による検出を開始するステップを含む、
ことを特徴とする請求項6に記載の塵埃量検出装置の制御方法。 - 前記制御部が、前記起動信号の受信を契機として、先ず、前記塵埃量検出部による検出を開始し、次に、前記光源から光の照射を開始し、次に、前記試料気体供給部を起動するステップを含む、
ことを特徴とする請求項7に記載の塵埃量検出装置の制御方法。 - 前記制御部が、前記センサによって検出された前記物理量の変化の大きさが増大することに伴い、前記起動信号の受信を契機として前記試料気体供給部を起動するタイミングを遅延傾向に変化させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項6から請求項8の何れか1つに記載の塵埃量検出装置の制御方法。 - 前記制御部が、前記センサによって検出された前記物理量の変化の大きさが増大することに伴い、前記試料気体供給部の駆動を停止するタイミングを遅延傾向に変化させるステップを含む、
ことを特徴とする請求項6から請求項9の何れか1つに記載の塵埃量検出装置の制御方法。
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