JP6289843B2 - 電池及び電池の製造方法 - Google Patents

電池及び電池の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6289843B2
JP6289843B2 JP2013192094A JP2013192094A JP6289843B2 JP 6289843 B2 JP6289843 B2 JP 6289843B2 JP 2013192094 A JP2013192094 A JP 2013192094A JP 2013192094 A JP2013192094 A JP 2013192094A JP 6289843 B2 JP6289843 B2 JP 6289843B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sealing
sealing plate
battery
opening
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013192094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015060654A (ja
Inventor
友希 宇留野
友希 宇留野
喜夫 竹之内
喜夫 竹之内
張愛 石井
張愛 石井
博清 間明田
博清 間明田
菊間 祐一
祐一 菊間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Infrastructure Systems and Solutions Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2013192094A priority Critical patent/JP6289843B2/ja
Publication of JP2015060654A publication Critical patent/JP2015060654A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6289843B2 publication Critical patent/JP6289843B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Description

本発明の実施形態は、電池に関する。
電気自動車(EV)やハイブリッド自動車(HEV)、電動バイク、フォークリフトなどに用いられる大型及び大容量電源として、エネルギー密度の高い非水電解質電池(例えば、リチウムイオン電池)が注目されている。
大型および大容量電源としてリチウムイオン電池が普及していくためには、安全性向上、大容量化(高エネルギー密度化)、長寿命化、高入出力特性、低コスト化などのさまざまな課題をクリアしていく必要がある。自動車産業に参入する際には、特に安全性向上と低コスト化は必須である。
特に低コスト化については、製造の改善とともに原料の低コスト化が非常に闊達に進んでおり、簡便な製造方法の確立や安い原料を使いこなすことが各電池メーカーに求められている。このため、製造方法に拘らず、例えば低コストで簡便な方法で製造した場合にも、電池の膨れの制御が容易で、かつ封止性に優れた電池を実現することが要望されている。
特開2000−353547号公報 特開2006−331828号公報 特開2007−59145号公報 特開2007−257942号公報 特開2008−41548号公報
本発明が解決しようとする課題は、密封性を損なうことなく、かつ膨れの制御が容易な電池を提供することにある。
実施形態によると、外装部材と、電極群と、注液口と、第1の封止蓋と、第2の開口部と、ガス抜き孔を有する樹脂含有シートと、第2の封止蓋とを含む電池が提供される。外装部材は、容器及び金属製封口板を有する。電極群は外装部材内に収納されている。電解液は電極群に含浸されている。注液口は、封口板に開口された第1の開口部からなる。第1の封止蓋は、注液口を封止する。第2の開口部は封口板に開口されている。樹脂含有シートは、封口板の内面に配置され、第2の開口部と対向している。樹脂含有シートは、金属接着性を有し、封口板の内面の第2の開口部の縁部に熱接着されている。第2の封止蓋は、外装部材の外面に配置され、第2の開口部を封止する。
他の実施形態によると、電池の製造方法が提供される。電池の製造方法は、容器及び金属製封口板を有する外装部材と、外装部材内に収納された電極群と、電極群に含浸された電解液と、封口板に開口された第1の開口部からなる注液口と、注液口を封止する第1の封止蓋と、封口板に開口された第2の開口部と、封口板の内面に第2の開口部を被覆するように配置された樹脂含有シートとを含む電池を準備し、樹脂含有シートにガス抜き孔を設けて、外装部材内部のガスを外部へ放出させた後、封口板の外面に第2の封止蓋を配置して、第2の開口部を第2の封止蓋により封止することを含む。
図1は、実施形態に係る一例の電池の斜視図である。 図2は、図1の電池の上面図である。 図3は、図1に示す電池の要部についての分解斜視図である。 図4は、図1に示す電池の要部についての分解斜視図である。 図5は、図1に示す電池の電極群の部分展開斜視図である。 図6は、図1に示す電池の封口板の部分断面図である。 図7は、ガス抜き孔開口前の封口板を示す部分断面図である。 図8は、ガス放出工程を示す断面図である。 図9は、封止後の第2の開口部を示す断面図である。 図10は、樹脂含有シートを示す断面図である。 図11は、比較例の電池におけるガス抜き孔開口前の封口板を示す部分断面図である。 図12は、比較例の電池におけるガス放出工程を示す断面図である。 図13は、比較例の電池から樹脂含有シートを除去した状態を示す断面図である。 図14は、比較例の電池の封止後の第2の開口部を示す断面図である。
リチウムイオン電池は、充放電を繰り返し行うことで、電池内部に存在する不純物、水分或いは電解液が化学反応を起こし、ガスが発生する。その内圧により電池缶が変形してしまうことがあり、中でも角型リチウムイオン二次電池は特に変形が起きやすいことが知られている。そのため、角型リチウムイオン二次電池の製造に際しては、電解液を注液後、ゴム栓などで注液口を仮封口して初期充電を行い、充電後にゴム栓を取り除きガスを放出させ、注液口を本封口するという一連のガス抜き工程を行っている。このガス抜き工程をより、容易にかつ、低コストで行うことが必要である。
実施形態の電池は、外装部材に開口された第1の開口部及び第2の開口部を備える。第1の開口部は、電解液を電極群に注液するための注液口であり、第1の封止蓋により封止されるものである。一方、第2の開口部は、ガス抜き孔を有する樹脂含有シートと対向しており、樹脂含有シートは、外装部材の内面に固定されている。製造工程等で外装部材内に発生したガスを、樹脂含有シートのガス抜き孔から外部に放出させると、外装部材内のガスの初期量を少なくすることができるため、その後の充放電等でガスが発生した際の電池の膨れを抑制することができる。また、注液は第1の開口部でなされるため、第2の開口部の内面に電解液や不純物が付着することはない。さらに、樹脂含有シートは外装部材の内面に固定されていることから、樹脂含有シートのガス抜き孔からガスを放出させた後、第2の封止蓋を外装部材の外面に固定し、第2の開口部を第2の封止蓋により封止する際、樹脂含有シートが封止の妨げにならないため、第2の封止蓋による封止信頼性を高く保てる。従って、使用中のガス発生による膨れを抑制でき且つ封止信頼性の高い電池を提供することができる。
樹脂含有シートには、金属接着性を有するものが好ましい。具体的には、外装部材の内面と対向する部分が金属接着性樹脂からなるものが望ましい。このような樹脂含有シートには、例えば、金属接着性樹脂層と、樹脂層と、金属接着性樹脂層及び樹脂層の間に配置された金属層とを含むラミネートフィルムを使用することができる。金属接着性樹脂の例には、酸変性ポリプロピレン、酸変性ポリエチレン等が含まれる。樹脂層の例には、例えば、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の電解液に対して耐食性を有する高分子材料が含まれる。金属層は、軽量化のためにアルミニウム箔若しくはアルミニウム合金箔が好ましい。各層に使用する材料の種類は、1種類または2種類以上にすることができる。また、金属接着性を有する樹脂含有シートによる熱接着の代りに、樹脂含有シートを接着剤で外装部材の内面に固定しても良い。
以下、図面を参照しながら実施形態を説明する。なお、以下の説明において、同一又は類似した機能を発揮する構成要素には全ての図面を通じて同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
以下、図面を参照しながら、第1の実施形態に係る電池の一例を説明する。
図1に示すように、電池は、外装部材1と、外装部材1内に収納された偏平型電極群2と、偏平型電極群2に含浸された非水電解液(図示しない)とを含む。外装部材1は、有底角筒型容器3と、容器3の開口部に例えば溶接によって固定された封口板4とを有する。
図5に示すように、偏平型電極群2は、正極5と負極6がその間にセパレータ7を介して偏平形状に捲回されたものである。正極5は、例えば金属箔からなる帯状の正極集電体と、正極集電体の長辺に平行な一端部からなる正極集電タブ5aと、少なくとも正極集電タブ5aの部分を除いて正極集電体に形成された正極活物質含有層5bとを含む。一方、負極6は、例えば金属箔からなる帯状の負極集電体と、負極集電体の長辺に平行な一端部からなる負極集電タブ6aと、少なくとも負極集電タブ6aの部分を除いて負極集電体に形成された負極活物質含有層6bとを含む。
このような正極5、セパレータ7及び負極6は、正極集電タブ5aが電極群の捲回軸方向にセパレータ7から突出し、かつ負極集電タブ6aがこれとは反対方向にセパレータ7から突出するよう、正極5及び負極6の位置をずらして捲回されている。このような捲回により、電極群2は、図5に示すように、一方の端面から渦巻状に捲回された正極集電タブ5aが突出し、かつ他方の端面から渦巻状に捲回された負極集電タブ6aが突出している。
図3及び図4に示すように、正極リード8は、正極端子9と電気的に接続するための接続プレート8aと、接続プレート8aに開口された貫通孔8bと、接続プレート8aから二股に分岐し、下方に延出した短冊状の集電部8cとを有する。正極リード8の集電部8cは、その間に電極群2の正極集電タブ5aを挟み、溶接によって正極集電タブ5aに電気的に接続されている。一方、負極リード10は、負極端子11と電気的に接続するための接続プレート10aと、接続プレート10aに開口された貫通孔10bと、接続プレート10aから二股に分岐し、下方に延出した短冊状の集電部10cとを有する。負極リード10の集電部10cは、その間に電極群2の負極集電タブ6aを挟み、溶接によって負極集電タブ6aに電気的に接続されている。正負極リード8,10を正負極集電タブ5a,6aに電気的に接続する方法は、特に限定されるものではないが、例えば超音波溶接やレーザ溶接等の溶接が挙げられる。
絶縁部材12は、正負極集電タブ5a,6aの端面を覆う側板12aと、正負極集電タブ5a,6aの最外周を覆うようにU字状に湾曲した側板12bとを有する。絶縁部材12の上端は、そこから電極群2を収納するため、開放されている。電極群2の正極集電タブ5aは、正極リード8の集電部8cが溶接された状態で絶縁部材12によって被覆される。正極リード8の接続プレート8aは、絶縁部材12の上方に位置している。一方、電極群2の負極集電タブ6aは、負極リード10の集電部10cが溶接された状態で絶縁部材12によって被覆される。負極リード10の接続プレート10aは、絶縁部材12の上方に位置している。2つの絶縁部材12は、電極群2に絶縁テープ13によって固定されている。
図1〜図4に示すように、封口板4は、矩形板状をしている。封口板4は、図4に示すように、正負極端子9,11を取り付けるための貫通孔4a,4bと、円形の第1の開口部からなる注液口14aと、円形の第2の開口部14bとを有する。また、封口板4は、図1及び図2に示すように、その中央付近にガス排出弁15を有する。ガス排出弁15は、封口板4にX字状に形成された薄肉部からなる。ガス発生により外装部材1内の圧力が上昇し、所定の値に達すると、薄肉部が破断し、破断箇所からガスが外部に放出される。
注液口14aは、電解液を外装部材1内に注液するためのものである。図6に示すように、ゴム栓16は、注液口14a内に充填されている。なお、ゴム栓16は、用いても、用いなくても良い。金属製円板からなる第1の封止蓋17は、封口板4の外面の注液口14aの周囲に例えば溶接によって固定されている。中央付近にガス抜き孔18を有する樹脂含有シート19は、封口板4の内面における第2の開口部14bの周囲に熱接着で固定されている。樹脂含有シート19は、金属接着性を有し、例えば図10に示すように、金属接着性樹脂層20、金属層21及び樹脂層22がこの順番に積層されたラミネートフィルムである。樹脂含有シート19の金属接着性樹脂層20が、封口板4の内面に熱接着されている。金属製円板からなる第2の封止蓋23は、封口板4の外面の第2の開口部14bの周囲に例えば溶接によって固定されている。
第1,第2の封止蓋17,23は、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金等の金属から形成される。また、第1,第2の封止蓋17,23の形状は、円板状に限定されるものではなく、注液口の形状に応じて変更することができる。第1,第2の封止蓋17,23と封口板4との溶接には、レーザ溶接、スポット溶接、超音波溶接等を用いることができる。
図4に示すように、絶縁板24は、一方の端部に正極リード8の接続プレート8aが収納される凹部24aと、他方の端部に負極リード10の接続プレート10aが収納される凹部24bとを有する。凹部24aと凹部24bとの間は、開口されており、封口板4の裏面が露出している。また、絶縁板24の凹部24a及び凹部24bは、それぞれ、封口板4の貫通孔4a,4bと連通する貫通孔を有する。絶縁板24は、封口板4の裏面に配置される。
正負極端子9,11は、それぞれ、矩形板状の突起部9a,11aと、突起部9a,11aから延出された軸部9b,11bとを有する。また、絶縁ガスケット25は、正負極端子9,11の軸部9b,11bが挿入される貫通孔25aを有する。正極端子9の軸部9bは、絶縁ガスケット25の貫通孔25a、封口板4の貫通孔4a、絶縁板24の貫通孔、正極リード8の接続プレート8aの貫通孔8bに挿入され、これら部材にかしめ固定されている。これにより、正極端子9は、正極リード8を経由して正極集電タブ5aと電気的に接続される。一方、負極端子11の軸部11bは、絶縁ガスケット25の貫通孔25a、封口板4の貫通孔4b、絶縁板24の貫通孔、負極リード10の接続プレート10aの貫通孔10bに挿入され、これら部材にかしめ固定されている。これにより、負極端子11は、負極リード10を経由して負極集電タブ6aと電気的に接続される。
このような電池によれば、注液口14aとは別に第2の開口部14bを有し、封口板4の裏面側から第2の開口部14bが樹脂含有シート19で覆われており、樹脂含有シート19にガス抜き孔18が開口されているため、製造工程(例えばエージング)等で外装部材1内に発生したガスを、第2の封止蓋23による封止前に、ガス抜き孔18を通して外部に放出させることができる。その後の充放電等でガスが発生することはあり得るが、外装部材1内のもともとのガス量が少ないため、発生したガスによる電池の膨れを抑制することができる。また、注液は第1の開口部14aでなされるため、第2の開口部14bの内面に電解液や不純物が付着することはない。さらに、樹脂含有シート19は封口板4の内面に固定されていることから、樹脂含有シート19のガス抜き孔18からガスを放出させた後、第2の開口部を第2の封止蓋23により封止する際、樹脂含有シート19が封止の妨げにならないため、第2の封止蓋23による封止信頼性を高く保てる。従って、使用中のガス発生による膨れを抑制でき且つ封止信頼性の高い電池を提供することができる。
樹脂含有シート19のガス抜き孔18は、製造工程でガスを発生させた後に開口させることが望ましい。この一例を図7〜図9を参照して説明する。
注液口14aから外装部材1内に電解液を注液後、注液口14aにゴム栓16を挿入し、封口板4の外面における注液口14aの周囲に第1の封止蓋17を溶接によって固定する。この際、第2の開口部14bは、図7に示すように、封口板4の内面に熱接着された樹脂含有シート19で覆われている。樹脂含有シート19に、ガス抜き孔はまだ開口されていない。この状態の電池は、約1MPa以上の耐圧を得ることができる。この電池に初充電または初充放電を施した後、エージングを施す。
次いで、図8に示すように、先端が鋭利な形状の作動ピン26(穿孔部材)で樹脂含有シート19を突き破ると、ガス抜き孔18が開口され、外装部材1内のガスがガス抜き孔18を通して放出される。ガス放出は、グローブボックスなどの密閉空間内において行うことが望ましい。密閉空間内にガスを放出させた後、密閉空間内のガスを回収することによって、ガスが広範囲に拡散するのを防止することができる。
次いで、図9に示すように、第2の封止蓋23を封口板4の外面に配置し、第2の封止蓋23で第2の開口部14bを覆い、第2の封止蓋23を封口板4に溶接で固定することによって封止がなされる。
封止工程後、出荷前に、充放電サイクルを施しても良い。
以上説明した実施形態に係る電池の一例としては、リチウムイオン二次電池が挙げられる。以下、実施形態に係る電池で用いることのできる正極、負極、セパレータ、電解液、および容器について、並びに電極群の構造及び形状について詳細に説明する。
1)正極
正極は、正極集電体と、集電体の表面の一部に形成された正極活物質含有層とを備えることができる。
正極活物質含有層は、正極活物質と、任意に導電剤及び結着剤とを含むことができる。
正極活物質としては、例えば、酸化物又は硫化物を用いることができる。酸化物及び硫化物の例には、リチウムを吸蔵する二酸化マンガン(MnO2)、酸化鉄、酸化銅、酸化ニッケル、リチウムマンガン複合酸化物(例えばLixMn24またはLixMnO2)、リチウムニッケル複合酸化物(例えばLixNiO2)、リチウムコバルト複合酸化物(例えばLixCoO2)、リチウムニッケルコバルト複合酸化物(例えばLiNi1-yCoy2)、リチウムマンガンコバルト複合酸化物(例えばLixMnyCo1-y2)、スピネル構造を有するリチウムマンガンニッケル複合酸化物(例えばLixMn2-yNiy4)、オリビン構造を有するリチウムリン酸化物(例えばLixFePO4、LixFe1-yMnyPO4、LixCoPO4)、硫酸鉄(Fe2(SO43)、バナジウム酸化物(例えばV25)及び、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物が挙げられる。上記の式において、0<x≦1であり、0<y≦1である。活物質として、これらの化合物を単独で用いてもよく、或いは、複数の化合物を組合せて用いてもよい。
結着剤は、活物質と集電体を結着させるために配合される。結着剤の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴムが挙げられる。
導電剤は、集電性能を高め、且つ、活物質と集電体との接触抵抗を抑えるために必要に応じて配合される。導電剤の例としては、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が挙げられる。
正極集電体は、アルミニウム箔、又は、Mg、Ti、Zn、Ni、Cr、Mn、Fe、Cu及びSiから選択される少なくとも1種類の元素を含むアルミニウム合金箔であることが好ましい。
正極集電体は、正極集電タブと一体であることが好ましい。しかしながら、正極集電体は、正極集電タブと別体でもよい。
正極は、例えば正極活物質、結着剤及び必要に応じて配合される導電剤を適当な溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを正極集電体に塗布し、乾燥して正極活物質含有層を形成した後、プレスを施すことにより作製される。或いは、活物質、結着剤及び必要に応じて配合される導電剤をペレット状に形成して正極層とし、これを集電体上に配置することによって、正極を作製してもよい。
2)負極
負極は、負極集電体と、負極集電体の表面の一部に形成された負極活物質含有層とを備えることができる。
負極活物質含有層は、負極活物質と、任意に導電剤及び結着剤とを含むことができる。
負極活物質としては、例えば、リチウムイオンを吸蔵放出することができる金属酸化物、金属窒化物、合金、炭素等を用いることができる。
導電剤は、集電性能を高め、且つ、負極活物質と集電体との接触抵抗を抑えるために配合される。導電剤の例としては、アセチレンブラック、カーボンブラック及び黒鉛のような炭素質物が挙げられる。
結着剤は、分散された負極活物質の間隙を埋め、また、負極活物質と集電体を結着させるために配合される。結着剤の例としては、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ素系ゴム、及びスチレンブタジェンゴムが挙げられる。
集電体は、負極活物質のリチウムの吸蔵及び放出電位において電気化学的に安定である材料が用いられる。集電体は、銅、ニッケル、ステンレス又はアルミニウム、或いは、Mg、Ti、Zn、Mn、Fe、Cu、及びSiから選択される少なくとも1種類の元素を含むアルミニウム合金から作られることが好ましい。
負極集電体は、負極集電タブと一体であることが好ましい。負極集電体は、負極集電タブと別体でもよい。
負極は、例えば負極活物質、結着剤および導電剤を汎用されている溶媒に懸濁してスラリーを調製し、このスラリーを集電体に塗布し、乾燥し、負極層を形成した後、プレスを施すことにより作製される。負極はまた、負極活物質、結着剤及び導電剤をペレット状に形成して負極層とし、これを集電体上に配置することにより作製されてもよい。
3)セパレータ
セパレータは、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース、またはポリフッ化ビニリデン(PVdF)を含む多孔質フィルム、または、合成樹脂製不織布から形成されてよい。中でも、ポリエチレン又はポリプロピレンから形成された多孔質フィルムは、一定温度において溶融し、電流を遮断することが可能であるため、安全性を向上できる。
4)電解液
電解液としては、例えば、非水電解液を用いることができる。
非水電解液は、例えば、電解質を有機溶媒に溶解することにより調製される液状非水電解質、又は、液状電解質と高分子材料を複合化したゲル状非水電解質であってよい。
液状非水電解質は、電解質を0.5モル/L以上2.5モル/L以下の濃度で有機溶媒に溶解したものであることが好ましい。
有機溶媒に溶解させる電解質の例には、過塩素酸リチウム(LiClO4)、六フッ化リン酸リチウム(LiPF6)、四フッ化ホウ酸リチウム(LiBF4)、六フッ化砒素リチウム(LiAsF6)、トリフルオロメタスルホン酸リチウム(LiCF3SO3)、及びビストリフルオロメチルスルホニルイミドリチウム[LiN(CF3SO22]のようなリチウム塩、及び、これらの混合物が含まれる。電解質は高電位でも酸化し難いものであることが好ましく、LiPF6が最も好ましい。
有機溶媒の例には、プロピレンカーボネート(PC)、エチレンカーボネート(EC)、ビニレンカーボネートのような環状カーボネート;ジエチルカーボネート(DEC)、ジメチルカーボネート(DMC)、メチルエチルカーボネート(MEC)のような鎖状カーボネート;テトラヒドロフラン(THF)、2メチルテトラヒドロフラン(2MeTHF)、ジオキソラン(DOX)のような環状エーテル;ジメトキシエタン(DME)、ジエトキシエタン(DEE)のような鎖状エーテル;γ−ブチロラクトン(GBL)、アセトニトリル(AN)、及びスルホラン(SL)が含まれる。これらの有機溶媒は、単独で、又は混合溶媒として用いることができる。
高分子材料の例には、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、ポリアクリロニトリル(PAN)、ポリエチレンオキサイド(PEO)が含まれる。
また或いは、非水電解液には、リチウムイオンを含有した常温溶融塩(イオン性融体)等を用いてもよい。
常温溶融塩(イオン性融体)は、有機物カチオンとアニオンの組合せからなる有機塩の内、常温(15〜25℃)で液体として存在しうる化合物を指す。常温溶融塩には、単体で液体として存在する常温溶融塩、電解質と混合させることで液体となる常温溶融塩、有機溶媒に溶解させることで液体となる常温溶融塩が含まれる。一般に、非水電解質電池に用いられる常温溶融塩の融点は、25℃以下である。また、有機物カチオンは、一般に4級アンモニウム骨格を有する。
5)容器
容器としては、図1〜図10を参照しながら説明した電池が具備する容器1のように、金属製容器を用いることができる。
金属製容器としては、例えば、厚さ1mm以下の金属製容器が用いることができる。金属製容器は、厚さ0.5mm以下であることがより好ましく、厚さ0.2mm以下であることが更に好ましい。
容器の形状は、扁平型(薄型)、角型、円筒型、コイン型、ボタン型等であってよい。容器は、電池寸法に応じて、例えば携帯用電子機器等に積載される小型電池用容器、二輪乃至四輪の自動車等に積載される大型電池用容器であってよい。
金属製容器は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等から作られる。アルミニウム合金は、マグネシウム、亜鉛、ケイ素等の元素を含む合金が好ましい。合金中に鉄、銅、ニッケル、クロム等の遷移金属を含む場合、その含有量は1質量%以下にすることが好ましい。
容器は金属製容器に限られない。例えば、ラミネートフィルム製の容器を使用することもできる。
6)電極群の構造及び形状
電極群は、正極と負極とがセパレータを介して向き合っている構造であれば、如何なる構造を採用することもできる。
例えば、電極群はスタック構造を有することができる。スタック構造は、先に説明した正極及び負極を間にセパレータを挟んで積層した構造を有する。
或いは、電極群は捲回構造を有することができる。捲回構造は、先に説明した正極及び負極を間にセパレータを挟んで積層し、かくして得られた積層体を渦巻状または扁平の渦巻状に捲回した構造である。
電極群の全体としての形状は、これが収納される容器に合わせて決定することができる。
以上に説明した実施形態に係る電池は、注液口とは別に第2の開口部を有し、外装部材の内面側から第2の開口部を樹脂含有シートで覆い、樹脂含有シートにガス抜き孔が開口されているため、使用中のガス発生による膨れを抑制でき且つ封止信頼性の高い電池を提供することができる。
一方、図11に示すように、封口板4の外面側に樹脂含有シート19を熱接着することにより、樹脂含有シート19で第2の開口部14bを被覆した比較例の電池は、1MPa程度の耐圧を得ることができる。外装部材内にガス発生後、図12に示すように、外部から作動ピン26で樹脂含有シート19を突き破ってガス抜き孔18を開口させ、ガス抜き孔18からガスを放出させる。その後、図13に示すように、樹脂含有シート19を封口板4の表面から取り除くが、完全に除去することは困難であるため、その一部27が封口板4の外面に付着したままとなる。その状態で、第2の封止蓋23を封口板4の外面に溶接すると、図14に示すように、封口板4と第2の封止蓋23の間に樹脂の一部27が挟まるため、ピンホール不良等の不具合が生じ、比較例の電池の耐圧強度は1MPa程度になる。
これに対し、実施形態の電池によると、封口板の内面に樹脂含有シートを固定するため、少なくとも2MPa程度の耐圧強度が得られ、比較例の電池の2倍以上の耐圧強度を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
外装部材と、
前記外装部材内に収納された電極群と、
前記電極群に含浸された電解液と、
前記外装部材に開口された第1の開口部からなる注液口と、
前記注液口を封止する第1の封止蓋と、
前記外装部材に開口された第2の開口部と、
前記外装部材の内面に前記第2の開口部と対向するように配置され、ガス抜き孔を有する樹脂含有シートと、
前記外装部材の外面に配置され、前記第2の開口部を封止する第2の封止蓋と
を含むことを特徴とする電池。
[2]
前記樹脂含有シートが金属接着性を有し、前記樹脂含有シートが前記外装部材の前記内面の前記第2の開口部の縁部に熱接着されていることを特徴とする[1]に記載の電池。
1…外装部材、2…電極群、3…容器、4…封口板、5…正極、5a…正極集電タブ、5b…正極活物質含有層、6…負極、6a…負極集電タブ、6b…負極活物質含有層、7…セパレータ、9…正極端子、11…負極端子、12…絶縁部材、13…絶縁テープ、14a…注液口、14b…第2の開口部、17…第1の封止蓋、18…ガス抜き孔、19…樹脂含有シート、20…金属接着性樹脂層、21…金属層、22…樹脂層、23…第2の封止蓋、24…絶縁板、25…絶縁ガスケット、26…作動ピン。

Claims (5)

  1. 容器及び金属製封口板を有する外装部材と、
    前記外装部材内に収納された電極群と、
    前記電極群に含浸された電解液と、
    前記封口板に開口された第1の開口部からなる注液口と、
    前記注液口を封止する第1の封止蓋と、
    前記封口板に開口された第2の開口部と、
    前記封口板の内面に前記第2の開口部と対向するように配置され、ガス抜き孔を有する樹脂含有シートと、
    前記外装部材の外面に配置され、前記第2の開口部を封止する第2の封止蓋と
    を含み、
    前記樹脂含有シートは、金属接着性を有し、前記封口板の前記内面の前記第2の開口部の縁部に熱接着されている電池。
  2. 正極端子及び負極端子を更に備え、
    前記封口板には、前記正極端子及び前記負極端子を取り付けるための貫通孔が更に設けられている請求項1に記載の電池。
  3. 容器及び金属製封口板を有する外装部材と、
    前記外装部材内に収納された電極群と、
    前記電極群に含浸された電解液と、
    前記封口板に開口された第1の開口部からなる注液口と、
    前記注液口を封止する第1の封止蓋と、
    前記封口板に開口された第2の開口部と、
    前記封口板の内面に前記第2の開口部を被覆するように配置された樹脂含有シートと
    を含む電池を準備し、
    前記樹脂含有シートにガス抜き孔を設けて、前記外装部材内部のガスを外部へ放出させた後、前記封口板の外面に第2の封止蓋を配置して、前記第2の開口部を前記第2の封止蓋により封止することを含む電池の製造方法。
  4. 前記樹脂含有シートが金属接着性を有し、前記封口板の前記内面の前記第2の開口部の縁部に熱溶着されている請求項3に記載の電池の製造方法。
  5. 正極端子及び負極端子を更に備え、
    前記封口板には、前記正極端子及び前記負極端子を取り付けるための貫通孔が更に設けられている請求項3又は4に記載の電池の製造方法。
JP2013192094A 2013-09-17 2013-09-17 電池及び電池の製造方法 Expired - Fee Related JP6289843B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192094A JP6289843B2 (ja) 2013-09-17 2013-09-17 電池及び電池の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013192094A JP6289843B2 (ja) 2013-09-17 2013-09-17 電池及び電池の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015060654A JP2015060654A (ja) 2015-03-30
JP6289843B2 true JP6289843B2 (ja) 2018-03-07

Family

ID=52818039

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013192094A Expired - Fee Related JP6289843B2 (ja) 2013-09-17 2013-09-17 電池及び電池の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6289843B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5168540B2 (ja) * 2007-08-23 2013-03-21 トヨタ自動車株式会社 密閉型電池製造方法
JP5430978B2 (ja) * 2009-03-10 2014-03-05 三洋電機株式会社 密閉電池及びその製造方法
JP5611251B2 (ja) * 2012-01-27 2014-10-22 トヨタ自動車株式会社 密閉型二次電池

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015060654A (ja) 2015-03-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6794502B2 (ja) 電池及び電池パック
CN105845979B (zh) 非水电解质二次电池及其制造方法
JP4470124B2 (ja) 電池
JP5639533B2 (ja) 非水電解質二次電池用正極活物質、非水電解質二次電池、電池パック及び非水電解質二次電池用正極活物質の製造方法
CN107534101B (zh) 电池及组电池
US9673440B2 (en) Battery including current collector tabs
EP2639876B1 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
WO2018180828A1 (ja) 円筒形電池
JP2019016483A (ja) 非水電解質二次電池
JP5823604B2 (ja) 電池及び電池パック
JP6173729B2 (ja) 電池の製造方法
JP6636012B2 (ja) 加圧部を含む円筒型電池及びその製造方法
US9142862B2 (en) Nonaqueous electrolyte secondary battery
JP2007250413A (ja) 非水電解液二次電池
JP5897271B2 (ja) 非水電解質二次電池
CN111095644A (zh) 电池及电池包
JP6021367B2 (ja) 非水電解質二次電池
JP2018147574A (ja) 角形リチウムイオン二次電池
US20140373342A1 (en) Method for producing battery
JP5755870B2 (ja) 二次電池用正極電極、二次電池、および二次電池用正極電極の製造方法
US20190067729A1 (en) Lithium ion electrochemical devices having excess electrolyte capacity to improve lifetime
JP5334109B2 (ja) ラミネート形電池
WO2020137818A1 (ja) 非水電解質二次電池及びその製造方法
JP6289843B2 (ja) 電池及び電池の製造方法
JP5639903B2 (ja) リチウムイオン二次電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160901

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170613

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170614

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170814

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170904

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20170905

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171017

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20171201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6289843

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees