JP6289249B2 - 液体収納容器及び圧力調整ユニットの製造方法 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明に係る圧力調整ユニットの概略構成を示しており、同図(a)は、圧力調整ユニットの平面図を、同図(b)は同図(a)中のA−A線で切断した断面図を示す。圧力調整ユニット100は、底板18と、底板18から立ち上がり同心の円筒形状を有する第1及び第2の周囲壁5,6と、を有している。底板18と第1及び第2の周囲壁5,6は同一の材料で一体成型されることが望ましい。底板18と第1の周囲壁5とによって、液体が収納される液体収納空間Sが画定されている。液体収納空間Sは第1及び第2の周囲壁5,6の頂部5a,6aに沿って固定された可撓性のフイルム2で覆われており、内部に弾性体1を収容している。第1及び第2の周囲壁5,6の頂部5a,6aはフイルム2が良好に固定されるために平面形状であることが望ましい。本実施形態では弾性体1はコイルばねであり、底板18とフイルム2の間で底板18とフイルム2(より詳細には、後述する弾性体受け3)とによって圧縮されている。弾性体1はフイルム2に弾性復元力を印加して液体収納空間Sの容積が増えるようにフイルム2を弾性変形させることができれば、板バネ等でもよい。フイルム2の液体収納空間Sと対向する下面2bには弾性体1を支持する弾性体受け3が予め熱圧着されている。弾性体受け3が固定されたフイルム2をフイルムユニット4と呼ぶ。底板18及び弾性体受け3の液体収納空間Sと対向する面18a,3aにはそれぞれ円形の溝14,15が設けられ、コイルばねの両端部はこれらの溝14,15に嵌合し位置決めされている。底板18の内部には液体導入口10と液体出口11とが形成されている。液体導入口10と液体出口11の一端はそれぞれ底板18の側面に開口し、他端は液体収納空間Sに開口している。
まず、第2の周囲壁6にフイルム2を固定する。具体的には、図2(a)に示すように位置決め治具7に底板18を固定する。底板18は、位置決め治具7によって動かないように保持される。位置決め治具7は、底板18を固定するための機構(図示せず)のほか、2つのピン8a,8bを有している。ピン8a,8bの頂部は第2の周囲壁6の頂部6aよりも高い位置、すなわち底板18から見てより突き出した位置にある。弾性体1は底板18の溝14に嵌合している。
次に、図4(a)に示すようにフイルム2に張力Tを掛けつつフイルム2を塑性変形させる。具体的には第1の押圧ツール12より径の小さい第2の押圧ツール13を第1の周囲壁5の上方からフイルム2に押し付ける。第2の押圧ツール13は第1の周囲壁5とほぼ同じ直径を有している。これは後述するように、フイルム2の少なくとも液体収納空間Sを覆う領域2aに張力がかかり塑性変形が生じればよいからである。第2の押圧ツール13はフイルム2に当接する下面の全面13aにヒータ13bが内蔵されており、ヒータ13bに通電することでフイルム2の第1の周囲壁5の頂部5aと当接する周縁部とその内側の領域が加熱される。
最後に、図4(b)に示すようにフイルム2を第1の周囲壁5に固定する。第2の押圧ツール13のヒータ13bに通電したままさらにフイルム2を押し下げることによって、フイルム2を熱圧着により第1の周囲壁5の頂部5aに固定する。この過程で弾性体受け3の溝15と底板18の溝14に両端が嵌合した弾性体1がさらに圧縮される。これと同時にフイルム2に新たな張力Tが印加され、塑性変形が引き続き進行する。フイルム2が第1の周囲壁5の頂部5aに熱圧着で固定された後、第2の押圧ツール13を持ち上げ、位置決め治具7を除去すると、弾性体1からの弾性復元力を受け、フイルム2に掛かる張力Tがより均一化された圧力調整ユニット100が完成する。第1の実施形態と同様、フイルム2は接着剤や両面テープ等の粘着材によって第1の周囲壁5の頂部5aに固定してもよく、第1の周囲壁5をあらかじめ加熱してから常温の押圧ツールで熱圧着してもよい。
図5は第2の実施形態に係る圧力調整ユニット100の製造方法を示している。本実施形態では、第2の周囲壁17は底板18ではなく位置決め治具16に設けられており、その他の構成は第1の実施形態と同じである。底板18が位置決め治具16に固定されたときに、第2の周囲壁17は第1の周囲壁5より突き出している。第1の実施形態と同様にして、第2の周囲壁17の頂部17aにフイルム2が熱圧着で固定される。フイルム2は第1の実施形態よりも広い範囲に設けられ、第1の押圧ツール(図示せず)は第1の実施形態で使用される第1の押圧ツール12よりも大きい。その後加熱された第2の押圧ツール13でフイルム2を押し込み、フイルム2に張力Tを加える。これによってフイルム2の皺や弛みが除去され、フイルム2に塑性変形が生じる。その後、塑性変形したフイルム2の張力Tを保持したまま第2の押圧ツール13でフイルム2を第1の周囲壁5の頂部5aに押し付け、フイルム2を第1の周囲壁5の頂部5aに熱圧着する。その後、第2の周囲壁17の外側のフイルム2を刃物またはレーザ等でカットし、底板18を位置決め治具16から取り外す。本実施形態においても第1の実施形態同様、張力Tがより均一化されたフイルム2が得られる。本実施形態では、第2の周囲壁17が位置決め治具16に設けられているため、第1の実施形態と比べ圧力調整ユニット100の構成要素を少なくすることができる。
2 フイルム
5 第1の周囲壁
18 底板
S 液体収納空間
Claims (11)
- 底板と、前記底板から立ち上がる第1の周囲壁と、前記第1の周囲壁の頂部に沿って固定され、前記底板と前記第1の周囲壁とによって画定される液体収納空間を覆う可撓性のフイルムと、前記液体収納空間に収容され前記底板と前記フイルムとによって圧縮される弾性体と、を有する液体収納容器の製造方法であって、
前記第1の周囲壁の前記頂部から離れかつ前記液体収納空間を覆う位置に前記フイルムを保持する第1のステップと、前記フイルムの少なくとも前記液体収納空間を覆う領域に張力がかかるように前記フイルムの前記領域を前記底板に向けて押し込みながら、前記フイルムの前記領域を塑性変形させる第2のステップと、前記フイルムの前記領域に張力がかかりかつ前記フイルムの前記領域によって前記弾性体が圧縮されるように、塑性変形した前記フイルムの前記領域を前記底板に向けて押し込み、前記フイルムを前記第1の周囲壁の前記頂部に固定する第3のステップと、を有する液体収納容器の製造方法。 - 前記第1のステップで、前記フイルムは、前記第1の周囲壁を囲み前記第1の周囲壁より突き出した第2の周囲壁の頂部に沿って保持される、請求項1に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記第2の周囲壁は前記底板から立ち上がっている、請求項2に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記底板を前記第2の周囲壁を備えた治具に固定することを有し、前記底板が前記治具に固定されたときに、前記第2の周囲壁は前記第1の周囲壁より突き出している、請求項2に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記第1の周囲壁の中心軸と前記第2の周囲壁の中心軸はそれぞれ、前記弾性体と前記フイルムの当接部を通っている、請求項2から4のいずれか1項に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記第2のステップで前記フイルムは第1の押圧ツールによって押し込まれ、前記第3のステップで前記フイルムは第2の押圧ツールによって押し込まれ、前記第1の周囲壁の前記中心軸と前記第1の押圧ツールの中心軸と前記第2の押圧ツールの中心軸は互いに一致している、請求項5に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記第2の周囲壁の前記中心軸と前記第1の押圧ツールの前記中心軸と前記第2の押圧ツールの前記中心軸は互いに一致している、請求項6に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記第1の周囲壁と前記第2の周囲壁は同心の円筒形状を有している、請求項2から7のいずれか1項に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記フイルムの前記液体収納空間と対向する面に前記弾性体を保持する弾性体受けが固定されており、前記弾性体の両端部は前記弾性体受けと前記底板にそれぞれ設けられた溝に嵌合させられる、請求項1から8のいずれか1項に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記第1の周囲壁と前記フイルムは熱可塑性の材料からなり、前記フイルムは熱圧着により前記第1の周囲壁の前記頂部に固定される、請求項1から9のいずれか1項に記載の液体収納容器の製造方法。
- 前記底板が前記液体収納空間に連通する液体導入口及び液体出口を有する圧力調整ユニットの製造方法であって、前記圧力調整ユニットは請求項1から10のいずれか1項に記載の液体収納容器の製造方法に従って製造される、圧力調整ユニットの製造方法。
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