JP6288457B2 - 酸度測定装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、青果物の果汁や飲料物などの被測定試料の酸度を測定する酸度測定装置および酸度測定方法に関する。
従来、例えば、ミカンやリンゴなどの青果物や、ワインやジュースなどの飲料物の品質確認のため、酸度の測定が行われている。
このような酸度測定では、中和滴定法が一般的に用いられているが、作業が煩雑であり、また、指示薬の色の変化に基づく測定であるため、作業者によって測定結果のバラツキが生じやすいという問題があった。
このため、例えば、特許文献1では、キノン試薬を用いて酸度測定を行う方法が開示されている。
この方法では、被測定試料である青果物の果汁や飲料物とキノン試薬とを混合した共存電解液を作成し、この共存電解液に作用電極と対極と比較電極部を浸漬する。そして、作用電極の電極電位を所定の電位範囲内で掃引するとともに、作用電極と対極間を流れる電流のプレピーク値を検出することにより、このプレピーク値に基づいて酸度を測定することができる。
また別の方法として特許文献2,3には、被測定試料である青果物の果汁を希釈し、この希釈した果汁溶液のpHや導電率を測定することによって、このpHや導電率に基づいて酸度を算出することが開示されている。
特開平10−288599号公報 特開平11−148906号公報 特開昭58−173463号公報
しかしながら、特許文献1に開示された方法では、被測定試料を定量抽出する工程を有しているため、作業が煩雑となってしまう。また、測定にはキノン試薬を用いる必要があるため、測定毎に測定コストがかかってしまう。
一方で、特許文献2,3に開示された方法では、被測定試料として、青果物の果汁を純水やイオン交換水などの希釈液によって約100〜150倍に希釈する必要があり、装置として希釈液を貯留する容器を設けなければならず、装置を小型化することができなかった。さらに、酸度測定のためには、容器に希釈液を補充する必要があるため手間がかかってしまう。
本発明では、このような現状に鑑み、定量抽出などの繁雑な作業を不要として、農場や選果場、食品加工工場などでも簡易に酸度測定ができるとともに、測定時に試薬を用いる必要がなく、測定コストを削減することを可能とする酸度測定装置および酸度測定方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述するような従来技術における課題を解決するために発明されたものであって、本発明の酸度測定装置は、
被測定試料の酸度を測定するための酸度測定装置であって、
前記被測定試料に電圧を印加するための一対の電極と、
前記一対の電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、
前記一対の電極間に流れる電極間電流値を測定する電流測定手段と、
前記被測定試料のpH値を取得するためのpH値取得手段と、
前記電圧印加手段、前記電流測定手段、前記pH値取得手段の制御を行う制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記一対の電極が前記被測定試料に接触した状態で、前記電圧印加手段により前記一対の電極間に所定の電圧を印加するとともに、前記電流測定手段により前記一対の電極間に流れる電極間電流値を測定し、
前記電極間電流値と前記pH値とに基づいて、前記被測定試料の酸度を算出するように構成されていることを特徴とする。
また、本発明の酸度測定方法は、
被測定試料の酸度を測定するための酸度測定方法であって、
前記被測定試料に一対の電極を用いて所定の電圧を印加した状態で、前記一対の電極間に流れる電極間電流値を測定するとともに、
前記被測定試料のpH値を測定し、
前記電極間電流値と前記pH値とに基づいて、前記被測定試料の酸度を算出することを特徴とする。
このように、被測定試料の電極間電流値とpH値とを組み合わせて用いることにより、被測定試料の実際の酸度との相関が向上し、正確に被測定試料の酸度を測定することができる。
さらに、電極間電流値及びpH値の測定には、希釈液によって希釈したり、試薬を用いたりする必要がなく、電気的に測定することが可能であるため、測定コストを削減できるとともに、希釈液を補充するなどといった手間をなくすことができる。
なお、一対の電極と、後述するようなpH測定部であるpH値取得手段とを有し、これらによって得られる電極間電流値及びpH値によって酸度を算出することができるため、酸度測定装置を小型化することが可能で、ハンディー型の酸度測定装置とすることもできる。
このような酸度測定装置及び酸度測定方法では、前記一対の電極間に印加する所定の電圧が、交流電圧または2V以上の直流電圧であることが好ましい。
このような電圧を被測定試料に印加することによって、電極間電流値と被測定試料の酸度との相関が向上する。このため、電極間電流値とpH値とを組み合わせて算出された酸度は、被測定試料の実際の酸度と高い相関を有することになる。
また、前記被測定試料を充填するための計測容器をさらに備え、
前記計測容器が、前記一対の電極を備えるように構成し、据え置き型の酸度測定装置とすることもできる。
また、前記pH値取得手段は、前記被測定試料に接触した状態でpH値を測定するpH測定部としてもよい。なお、pH測定部としては、例えば、ガラス電極法、水素電極法、アンチモン電極法など電位差に基づいてpH測定を行うことができる既知のpHセンサーを用いることができ、また、ISFET(イオン感応性電界効果トランジスタ)などの半導体センサーを用いたpHセンサーとしてもよい。
この場合、前記計測容器が、前記pH測定部を備えるように構成することもできる。
また、前記pH値取得手段は、事前に測定され得られた前記被測定試料のpH値を、前記制御部に入力するための入力手段としてもよい。なお、入力手段としては、例えば、ハードウェアキーやソフトウェアキーなどのキー入力手段としてもよいし、pHセンサーで測定されたpH値をデータとしてpHセンサーから制御部に入力するためのデータ通信手段としてもよい。
本発明によれば、定量抽出や果汁の前処理などの煩雑な作業をする必要がなく、農場や小規模な選果場などでも容易かつ迅速に青果物や飲料物などの酸度測定を正確に行うことができる。
図1は、本実施例における酸度測定装置の構成を説明するための概略構成図である。 図2は、被測定試料として柑橘類の果汁を用い、一対の電極間に5Vの直流電圧を印加して酸度測定を行った場合の測定結果であり、pH値と実測酸度との関係を示すグラフである。 図3は、被測定試料として柑橘類の果汁を用い、一対の電極間に5Vの直流電圧を印加して酸度測定を行った場合の測定結果であり、電極間電流値と実測酸度との関係を示すグラフである。 図4は、被測定試料として柑橘類の果汁を用い、一対の電極間に5Vの直流電圧を印加して酸度測定を行った場合の測定結果であり、酸度測定装置を用いて測定された酸度と実測酸度との関係を示すグラフである。 図5は、被測定試料として柑橘類の果汁を用い、一対の電極間に1Vの直流電圧を印加して測定した場合の測定結果であり、電極間電流値と実測酸度との関係を示すグラフである。 図6は、被測定試料として柑橘類の果汁を用い、一対の電極間に1Vの直流電圧を印加して測定した場合の測定結果であり、酸度測定装置を用いて測定された酸度と実測酸度との関係を示すグラフである。 図7は、印加電圧を直流電圧として、電圧値を変えながら酸度を測定した場合の、印加電圧値と酸度相関値の関係を示すグラフである。 図8は、印加電圧を10kHzの交流電圧として、電圧値を変えながら酸度を測定した場合の、印加電圧と酸度相関値の関係を示すグラフである。 図9は、印加電圧を3Vの交流電圧として、周波数を変えながら酸度を測定した場合の、周波数と酸度相関値の関係を示すグラフである。 図10は、別の実施例における酸度測定装置の構成を説明するための概略構成図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本実施例における酸度測定装置の構成を説明するための概略構成図である。
図1に示すように、本実施例の酸度測定装置10は、例えば、青果物の果汁や飲料物などの被測定試料18を充填する計測容器12と、後述するように計測容器12の電極14a,14bに電圧を印加する電圧印加手段20と、電極14a,14b間に電圧を印加した際に流れる電流を測定する電流測定手段28と、被測定試料18のpHを測定するpH値取得手段であるpH測定部22と、電圧印加手段20、電流測定手段28、pH測定部22の制御を行う制御部24とを備えている。
なお、酸度測定装置10の外装には、計測容器12に充填した被測定試料18の酸度測定を開始するためのスタートスイッチや、測定された被測定試料18の酸度を表示する表示部26などを備えることが好ましい。
計測容器12は、対向して配置される一対の電極14a,14bと、任意の位置に配置されたpH測定部22を有している。
一対の電極14a,14bは、電圧印加手段20に接続されており、被測定試料18に対して、電圧を印加するように構成されている。なお、一対の電極14a,14b間に印加する電圧は、直流であっても交流であっても構わない。
また、一対の電極14a,14bとしては、被測定試料18に電圧を印加可能なものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、銅、鉄、亜鉛、アルミニウム、ニッケル、ステンレス鋼、真鍮、カーボンなどの電極を用いることができる。なお、一対の電極14a,14bは、両方の電極が同じ素材のものであっても、違い素材のものであっても構わない。
また、一対の電極14a,14bは、電流測定手段28に接続されており、電流測定手段28は、一対の電極14a,14b間に電圧が印加された状態で電極間に流れる電流を測定するように構成されている。
なお、本実施例では、電圧印加手段20及び電流測定手段28は一体の装置として構成しているが、それぞれ別の装置として構成しても構わない。また、電圧印加手段20、電流測定手段28を制御部24に組み込んだ構成とすることもできる。
また、制御部24は、電圧印加手段20を用いて一対の電極14a,14bに電圧を印加するとともに、一対の電極14a,14b間に流れる電流値を測定するように構成されている。
pH測定部22は、例えば、ガラス電極法、水素電極法、アンチモン電極法など電位差に基づいてpH測定を行うことができる既知のpHセンサーを用いることができ、また、ISFET(イオン感応性電界効果トランジスタ)などの半導体センサーを用いたpHセンサーとしてもよい。
なお、本実施例では、酸度測定装置10においてpH測定部22を用いて被測定試料18のpH値を測定しているが、市販されているpHセンサーを用いて事前に被測定試料18のpH値を測定し、得られたpH値をpH値取得手段である入力手段(図示せず)を用いて酸度測定装置10の制御部24に入力するようにしてもよい。
なお、入力手段としてはハードウェアキーやソフトウェアキーなどのキー入力手段としてもよいし、pHセンサーで測定されたpH値をデータとしてpHセンサーから制御部24に入力するためのデータ通信手段としてもよい。
このように構成された本実施例の酸度測定装置10では、以下のようにして、被測定試料18の酸度を測定している。
まず、青果物を搾汁して得られた果汁や飲料物などの被測定試料18を計測容器12に充填する。なお、被測定試料18として、青果物を搾汁して得られた果汁を用いる場合には、そのまま計測容器12に充填してもよいが、ろ紙などのろ過手段を用いてろ過してから充填するようにしてもよい。
なお、ろ過に用いられるろ過手段としては、特に限定されるものではなく、ろ紙、金属メッシュフィルター、ガラスメッシュフィルター、メンブレンフィルターなど、青果物の種類などに応じて適宜選択することができる。
この状態で、酸度測定装置10のスタートスイッチを押下することにより、制御部24は、電圧印加手段20により電圧を印加するとともに、電流測定手段28により一対の電極14a,14b間に流れる電流値(以下、「電極間電流値」という。)を測定する。
また、これと同時もしくは電圧印加前後のタイミングにおいて、pH測定部22により被測定試料18のpH値を測定する。
そして、制御部24は、このようにして得られた電極間電流値Aと被測定試料18のpH値Bとに基づいて、酸度Cを下記式(1)のようにして求めている。
C=c1×A+c2×B+c3 ・・・(1)
なお、c1、c2、c3は複数のサンプルを用いて事前に測定された実測酸度、電極間電流値A、ph値Bから、回帰分析などを用いて算出される所定の係数である。
このように制御部24において求められた被測定試料18の酸度Cは、酸度測定装置10の表示部26に表示される。なお、表示部26を設けない場合には、例えば、コンピュータなどに酸度Cのデータを送信するようにしてもよい。
以下、本実施例の酸度測定装置10を用いて酸度測定を行った場合の測定結果を示すとともに、その有効性を説明する。
図2〜4は、被測定試料18として柑橘類の果汁を用いて酸度測定を行った場合の測定結果である。なお、一対の電極14a,14b間には5Vの直流電圧を印加して測定した。
図2は、pH値と実測酸度との関係を示すグラフ、図3は、電極間電流値と実測酸度との関係を示すグラフ、図4は、酸度測定装置10を用いて測定された酸度(以下、説明のため「算出酸度」という。)と実測酸度との関係を示すグラフである。
なお、pH値は、酸度測定装置10で用いられているpH測定部22と同様な構成のpHセンサーを用いて測定し、実測酸度は、水酸化ナトリウムによる中和滴定法を用いて測定した。
図2のグラフの相関係数は−0.793、図3のグラフの相関係数は0.980であるのに対して、図4のグラフの相関係数は0.995であり、本実施例の酸度測定装置10を用いることにより、正確に酸度を測定できることがわかる。
また、図5,6は、図2〜4で用いた被測定試料18に対して、一対の電極14a,14b間に1Vの直流電圧を印加して測定した場合の測定結果であり、図5は、電極間電流値と実測酸度との関係を示すグラフ、図6は、算出酸度と実測酸度との関係を示すグラフである。
図5のグラフの相関係数は0.145であり、あまり低い電圧を印加した場合には、電極間電流値と実測酸度とには相関が見られないことがわかる。なお、図6のグラフの相関係数は0.806であり、この程度の相関では正確に酸度を測定することは困難である。
一対の電極14,14b間にどの程度の電圧を印加すれば確度の高い酸度測定を行うことができるかを調べるため、以下のような実験を行った。
図7は、酸度測定装置10を用いて、直流電圧を印加するとともに、印加電圧を変えながら、電極間電流値及び算出酸度を測定した場合の、印加電圧値と酸度相関値(実測酸度と算出酸度の相関係数)の関係を示すグラフである。
なお、図7に示す測定結果は、図2〜6で用いた被測定試料18とは異なる被測定試料18を用いて得られたものである。この実験で用いた被測定試料18のpH値と実測酸度との相関係数は0.927であった。
図7に示すように、印加電圧を2V以上とすることによって酸度相関値が向上し、2.3V以上の直流電圧を印加することで酸度相関値はさらに向上する。特に、印加電圧を約5Vの直流電圧とすることにより酸度相関値は0.991まで向上しており、より正確に被測定試料18の酸度測定が可能であることがわかる。
また、図8は、印加電圧を10kHzの交流電圧として、電圧値を変えながら酸度を測定した場合の、印加電圧と酸度相関値の関係を示すグラフである。図8に示す測定結果は、図7で用いた被測定試料18と同じものを用いて得られたものである。
図8に示すように、一対の電極14a,14b間に交流電圧を印加した場合には、印加電圧の大小に関わらず、2V以上の直流電圧を印加した場合と同様に高い相関が得られている。
また、図9は、印加電圧を3Vの交流電圧として、周波数を変えながら酸度を測定した場合の、周波数と酸度相関値の関係を示すグラフである。図9に示す測定結果は、図2〜6及び図7,8で用いた被測定試料18とは異なる被測定試料18を用いて得られたものである。この実験で用いた被測定試料18のpH値と実測酸度との相関係数は−0.925であった。
図9に示すように、一対の電極14a,14b間に交流電圧を印加した場合には、印加電圧の周波数に関わらず、2V以上の直流電圧を印加した場合と同様に高い相関が得られている。
図8,9に示す測定結果より、印加電圧として交流電圧を印加した場合には、電圧の大きさや周波数に関わらず正確に酸度測定が可能であることがわかる。
すなわち、図7〜9に示す測定結果より、一対の電極14a,14b間に印加する電圧は交流電圧または2V以上の直流電圧が好ましく、特に約5Vの直流電圧とすることで確度の高い酸度測定を行うことができる。
図10は、別の実施例における酸度測定装置の構成を説明するための概略構成図である。
この実施例の酸度測定装置10は、図1に示した酸度測定装置10と基本的には同様な構成であるので、同一の構成部材には、同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
図10に示すように、本実施例の酸度測定装置10は、所定距離だけ離間して配置された一対の電極14a,14bと、一対の電極14a,14bに電圧を印加する電圧印加手段20と、電極14a,14b間に電圧を印加した際に流れる電流を測定する電流測定手段28と、被測定試料18のpHを測定するpH値取得手段であるpH測定部22と、電圧印加手段20及びpH測定部22の制御を行う制御部24と、測定された被測定試料18の酸度を表示する表示部26とを備えている。
このように構成することによって、ハンディー型の酸度測定装置10とすることができる。このハンディー型酸度測定装置10は、一対の電極14a,14b及びpH測定部22が同時に被測定試料18と接触するよう、図10に示すように、計測容器12に充填した被測定試料18に浸漬させて使用することができる。
なお、被測定試料18に一対の電極14a,14b及びpH測定部22が同時に接触するのであれば、被測定試料18を計測容器12に充填する必要はなく、例えば、青果物の酸度を測定する場合には、青果物の果汁と一対の電極14a,14b及びpH測定部22が同時に接触するように、酸度測定装置10を青果物に接触させるように使用することもできる。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、上記実施例では、一対の電極、pH測定部、制御部が一体となった構成を例として挙げているが、一対の電極を用いた電極間電流値の測定と、pHセンサーを用いたpH値の測定をそれぞれ独立して行い、得られた電極間電流値とpH値をコンピュータに入力することによって、コンピュータで酸度を算出するようにしてもよいなど、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10 酸度測定装置
12 計測容器
14a 電極
14b 電極
18 被測定試料
20 電圧印加手段
22 pH測定部
24 制御部
26 表示部
28 電流測定手段

Claims (8)

  1. 被測定試料の酸度を測定するための酸度測定装置であって、
    前記被測定試料に電圧を印加するための一対の電極と、
    前記一対の電極間に電圧を印加する電圧印加手段と、
    前記一対の電極間に流れる電極間電流値を測定する電流測定手段と、
    前記被測定試料のpH値を取得するためのpH値取得手段と、
    前記電圧印加手段、前記電流測定手段、前記pH値取得手段の制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記一対の電極が前記被測定試料に接触した状態で、前記電圧印加手段により前記一対の電極間に所定の電圧を印加するとともに、前記電流測定手段により前記一対の電極間に流れる電極間電流値を測定し、
    前記電極間電流値と前記pH値とに基づいて、前記被測定試料の酸度を算出するように構成されていることを特徴とする酸度測定装置。
  2. 前記一対の電極間に印加する所定の電圧が、交流電圧または2V以上の直流電圧であることを特徴とする請求項1に記載の酸度測定装置。
  3. 前記被測定試料を充填するための計測容器をさらに備え、
    前記計測容器が、前記一対の電極を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の酸度測定装置。
  4. 前記pH値取得手段が、前記被測定試料に接触した状態でpH値を測定するpH測定部であり、
    前記計測容器が、前記pH測定部を備えていることを特徴とする請求項3に記載の酸度測定装置。
  5. 前記pH値取得手段が、前記被測定試料に接触した状態でpH値を測定するpH測定部であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の酸度測定装置。
  6. 前記pH値取得手段が、事前に測定され得られた前記被測定試料のpH値を、前記制御部に入力するための入力手段であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の酸度測定装置。
  7. 被測定試料の酸度を測定するための酸度測定方法であって、
    前記被測定試料に一対の電極を用いて所定の電圧を印加した状態で、前記一対の電極間に流れる電極間電流値を測定するとともに、
    前記被測定試料のpH値を測定し、
    前記電極間電流値と前記pH値とに基づいて、前記被測定試料の酸度を算出することを特徴とする酸度測定方法。
  8. 前記一対の電極間に印加する所定の電圧が、交流電圧または2V以上の直流電圧であることを特徴とする請求項7に記載の酸度測定方法。
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