JP6288154B2 - 移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーン - Google Patents

移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーン Download PDF

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Description

本発明は、移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置及び移動式クレーンに関する。
移動式クレーンにおいては、その吊り上げ能力を高めるために、例えば特許文献1に記載されているように、クレーン本体の後方にカウンターウェイト台車を配置し、このカウンターウェイト台車とクレーン本体とを伸縮ビームにより連結することがある。伸縮ビームは、通常、2つの筒状部材(インナービームとアウタービーム)を入れ子状に配置してなるため、例えばカウンターウェイト台車が自走式のもので、台車の自走つまり移動により伸縮ビームを伸長させるとき、伸縮ビームの一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出さないように、抜け止め機構を設けるか、あるいは伸縮ビームの一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置でカウンターウェイト台車の移動を停止させることが必要となる。
抜け止め機構は、カウンターウェイト台車の質量と移動速度による慣性力に抗してカウンターウェイト台車の移動を停止させるために、大きくかつ頑丈なものにする必要があり、その分質量が増加し、コストが高くなるという欠点がある。
一方、伸縮ビームの一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置でカウンターウェイト台車を停止させるように制御する構成の場合、構成が大掛かりになることはないので、質量の軽減化及びコストの低廉化を図ることができるという利点がある。具体的な構成としては、メンテナンス性や取り付け容易性を考慮して、伸縮ビームのアウタービームにリミットスイッチなどの接触式検知器を取り付ける一方、伸縮ビームのインナービームにストライカーなどの被検知部を取り付ける。そして、カウンターウェイト台車の移動により伸縮ビームを伸長させるとき、前記接触式検知器が前記被検知部に接触することにより伸縮ビームの筒状部材間で一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知し、カウンターウェイト台車の移動を停止させることが行われている。
特開2000−198674号公報
ところで、前記伸縮ビームのインナービームとアウタービームの間には、稼動を円滑にするための隙間があり、調整シムやパッドなどで隙間を確保している。しかし、その隙間は、伸縮ビームの製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで一定ではない。このため、単に検知器をアウタービームに固定すると、隙間の変化により検知器がインナービームに対し近づいたり遠ざかったりして、インナービームに取り付けた被検知部に設計通り接触しない可能性がある。また、検知器が被検知部ではなく、インナービームに直接当たってしまう可能性もある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その第1の課題は、伸縮ビームの筒状部材間でかつ一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知器で検知するに当たり、伸縮ビームの筒状部材間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで変化するときでも検知器による検知を行うことができ、また検知器が被検知部側の筒状部材に直接当たって破損などをするのを防止できる移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置を提供することにある。
第2の課題は、前述のように、伸縮ビームの筒状部材間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで変化するときでも検知器による検知を行うことができるとともに、検知器が被検知部側の筒状部材に直接当たって破損などをするのを防止でき、また伸縮ビームの抜け出しないし抜け落ちを防止できる移動式クレーンを提供することにある。
前記第1の課題を解決するため、本発明は、移動式クレーンとして、クレーン本体と自走式のカウンターウェイト台車とが伸縮ビームにより連結され、この伸縮ビームは、複数の筒状部材を入れ子状に配置してなることを前提とする。そして、移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置として、前記伸縮ビームの互いに内外に隣接する2つの筒状部材間でかつ一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置に設置された検知器と、この検知器の位置を、前記2つの筒状部材間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構とを備える構成にする。
この構成では、伸縮ビームの筒状部材間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで変化するときには、その変化に追従して、検知器の位置が変動機構により変動することにより、検知器とこれに対向する被検知部側の筒状部材とが所定の隙間を隔てて対向するようになる。このため、検知器による検知を行うことができるとともに、検知器が対向する被検知部側の筒状部材に直接当たって破損などをするのを防止できる。
ここで、前記検知器は、前記一方の筒状部材に設置されたものであって、前記他方の筒状部材に設けられた被検知部を検知したとき前記一方の筒状部材が前記他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知するものであることが好ましい。この場合、特に、一方の筒状部材が外側の筒状部材で、他方の筒状部材が内側の筒状部材である場合には、検知器の設置や検知器に接続する信号線の配線作業などを比較的に容易に行うことができる。
また、前記変動機構の具体的な形態は、下記のとおりである。すなわち、前記変動機構は、前記検知器を保持する保持部材と、この保持部材に取り付けられ、前記他方の筒状部材に対し前記検知器が所定の隙間を隔てて対向するように転動可能又は摺動可能に接触する接触部材と、前記保持部材と前記一方の筒状部材又は当該筒状部材に固定された別の部材との間に介在され、前記接触部材を前記他方の筒状部材に常時接触させるように付勢する弾性体とを有する構成にする。
この構成では、保持部材に取り付けられた接触部材が保持部材と一方の筒状部材又は当該筒状部材に固定された別の部材との間に介在された弾性体の付勢力(弾性反力)を受けて他方の筒状部材に常時接触し、保持部材に保持された検知器は、接触部材により他方の筒状部材に対し所定の隙間を隔てて確実に対向するようになる。
前記接触部材としては、前記他方の筒状部材に対し転動可能に接触する転動子からなることが好ましい。この場合、接触部材と他方の筒状部材との接触による摩耗を少なくすることができる。
前記変動機構の別の具体的な形態は、下記のとおりである。すなわち、前記変動機構は、前記一方の筒状部材に対しその軸方向と直交する平面に沿って移動可能に取り付けられ、前記検知器を保持する保持部材と、この保持部材にそれぞれ取り付けられ、前記他方の筒状部材と常に接触して前記検知器がこの他方の筒状部材に対し所定の隙間を隔てて対向するようにするための複数の接触子とを有する構成にする。
この構成では、検知器を保持する保持部材は、一方の筒状部材に対しその軸方向と直交する平面に沿って移動可能に取り付けられ、この保持部材にそれぞれ取り付けられた複数の接触子は、各々他方の筒状部材と常に接触していることにより、検知器が他方の筒状部材に対し所定の隙間を隔てて確実に対向するようになる。
前記検知器としては、接触式のものが好ましい。この場合、接触式の検知器は、埃や風雨などにさらされる屋外使用に適しており、検知器の信頼性を高めることができる。
また、前記第2の課題を解決するため、本発明は、移動式クレーンとして、クレーン本体と自走式のカウンターウェイト台車とが伸縮ビームにより連結され、この伸縮ビームは、複数の筒状部材を入れ子状に配置してなることを前提とする。そして、前記伸縮ビームの互いに内外に隣接する2つの筒状部材間でかつ一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置に設置された検知器と、この検知器の位置を、前記2つの筒状部材間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構とを備える。また、前記検知器が前記一方の筒状部材が前記他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知したとき前記カウンターウェイト台車又は前記クレーン本体を停止させるように構成する。
この構成では、伸縮ビームの筒状部材間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで変化するときには、その変化に追従して、検知器の位置が変動機構により変動することにより、検知器とこれに対向する筒状部材とが所定の隙間を隔てて対向するようになる。このため、検知器による検知を行うことができるとともに、検知器が対向する被検知部側の筒状部材に直接当たって破損などをするのを防止できる。しかも、検知器が伸縮ビームの筒状部材間で一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知したとき自走式のカウンターウェイト台車又はクレーン本体が停止するため、伸縮ビームの抜け出しないし抜け落ちを防止することができる。
本発明の移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置によれば、伸縮ビームの筒状部材間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで変化するときには、その変化に追従して、検知器の位置が変動機構により変動して、検知器とこれに対向する筒状部材とが所定の隙間を隔てて対向するようになるため、検知器による検知を行うことができるとともに、検知器が対向する側つまり被検知部側の筒状部材に直接当たって破損などをするのを防止できる。
また、本発明の移動式クレーンによれば、前述した効果に加えて、検知器が伸縮ビームの筒状部材間で一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知したとき自走式のカウンターウェイト台車又はクレーン本体が停止するため、伸縮ビームの抜け出しないし抜け落ちを防止できるという効果を奏する。
図1は本発明の第1の実施形態に係るクローラクレーンの全体構成を示す側面図である。 図2は前記クローラクレーンの伸縮ビームを図1に示す状態から伸長させた状態を示す側面図である。 図3Aは前記伸縮ビームの最縮小状態を示す側面図であり、図3Bは前記伸縮ビームの最伸長状態を示す側面図である。 図4は図3AのX付近の拡大図である。 図5は図4のY−Y線に沿って見た模式図である。 図6Aは図4のD−D線における拡大断面図であり、図6Bは図6Aに示す状態から検知器が被検知部を検知した状態を示す図6A相当図である。 図7は図6AのE−E線における拡大断面図である。 図8Aは前記検知器としてのリミットスイッチの正面図であり、図8Bは同じく側面図である。 図9は前記クローラクレーンの自走式カウンターウェイト台車の駆動制御系のブロック構成図である。 図10は第2の実施形態を示す図4相当図である。 図11Aは図10のF−F線における断面図である。図11Bは図11Aに示す状態からインナービームがアウタービーム及びそのエンドプレートに対し左側に変位した状態における図11Aの左側部分を示す部分図である。図11Cは同じく図11Aに示す状態からインナービームがアウタービーム及びそのエンドプレートに対し右側に変位した状態における図11Aの左側部分を示す部分図である。 図12は図11AのG−G線における断面図であり、取付プレートの取付構造を分解した状態を示す。 図13は第3の実施形態を示す図4相当図である。 図14は図13のH−H線における拡大断面図である。 図15は図14のI−I線における拡大断面図である。 図16は第3の実施形態で使用した伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置の側面図である。 図17は同じく平面図である。 図18は図17のJ−J線における断面図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の第1の実施形態に係る移動式クレーンとしてのクローラクレーン1の全体構成を示す。クローラクレーン1は、クレーン本体10と、自走式のカウンターウェイト台車40と、これらを連結する伸縮ビーム50とを備えている。
クレーン本体10は、クローラ11により走行する下部走行体12と、下部走行体12上に旋回装置13を介在して旋回可能に設置された上部旋回体14と、上部旋回体14の前部に設けられたキャブ15と、上部旋回体14の前部でかつキャブ15の側方に基端が起伏可能(つまり水平軸回りに回動可能)に支持されたブーム16と、上部旋回体14の前部におけるブーム16の基端(ブームフット)の後方近傍に基端が起伏可能に支持されたマスト17と、上部旋回体14の後部に設けられたガントリ18及びカウンターウェイト19とを有している。
ブーム16の先端からは巻上ロープ21を介して吊フック22が吊り下げられている。巻上ロープ21の一端部は、ブーム16の背面側を通して、上部旋回体14に設けた巻き取りドラム23に巻き取られている。そして、巻き取りドラム23により巻上ロープ21を巻き取り又は繰り出すことにより、吊フック22を巻き上げ又は巻き下げるようになっている。
ブーム16の先端部にはガイライン24の一端が連結され、ガイライン24の他端にはスプレッダ25が設けられている。このスプレッダ25と、マスト17の先端に設けられたスプレッダ26との間にはブーム起伏ロープ27が巻き掛けられており、ブーム起伏ロープ27の一端部は、スプレッダ26からマスト17の背面側を通して、マスト17の基端部に設けたブーム起伏ドラム28に巻き取られている。このブーム起伏ドラム28によりブーム起伏ロープ27を巻き取り又は繰り出すことにより、ブーム16が起伏動作をするようになっている。
ガントリ18の頂部は、マスト17の先端部にガイライン31及びマスト起伏ロープ32を介して連結されている。マスト起伏ロープ32は、ガントリ18の基端部に設けたマスト起伏ドラム29に巻き取られている。また、カウンターウェイト台車40は、マスト17の先端部からハンガーライン33を介して支持されている。なお、ガイライン24,31及びハンガーライン33は、いずれもワイヤロープなどのロープに限らず、複数のリンク部材を連結してなるものでもよい。
カウンターウェイト台車40は、複数の車輪(図1及び図2では1つの車輪のみ図示する。)41を有している。これらの車輪41は、油圧式の駆動モータ42(図9参照)により回転駆動されるようになっているとともに、垂直軸回りに旋回可能に設けられている。そして、クレーン本体10が前後に動くとき、その動きに合わせてカウンターウェイト台車40は前後に走行する。また、クレーン本体10の上部旋回体14が旋回するとき、カウンターウェイト台車40は、車輪41が地面を走行して旋回する。
また、カウンターウェイト台車40は、所定質量以上の吊り荷をクレーン本体10で吊り上げると地面から浮上するが、このときの質量は、伸縮ビーム50の長さに応じて決定される。伸縮ビーム50を伸縮させるときには、カウンターウェイト台車40は、車輪41の回転軸(つまり車軸)を伸縮ビーム50の長手方向と直交する方向に向けた状態にされ、この状態でカウンターウェイト台車40がクレーン本体10に対し相対的に近づく方向に走行すると伸縮ビーム50が縮小し(図1参照)、遠ざかる方向に走行すると伸縮ビーム50が伸長するようになっている(図2参照)。別の形態としてクレーン本体10がカウンターウェイト台車40に対して相対的に近づく方向に走行すると伸縮ビーム50が縮小し(図1参照)、遠ざかる方向に走行すると伸縮ビーム50が伸長するようになっている(図2参照)。
伸縮ビーム50は、図3ないし図5に示すように、2つの筒状部材51,52を入れ子状に配置してなる。各筒状部材51,52は、共に四角筒状の部材であり、以下、内側の筒状部材51はインナービームといい、外側の筒状部材52はアウタービームという。
インナービーム51の一端(前端)は、クレーン本体10の上部旋回体14の後端部に結合ピンなどにより結合されており、アウタービーム52の一端部(後端部)は、カウンターウェイト台車40を貫通した状態で固定されている。インナービーム51の他端側(後端側)は、アウタービーム52の他端(前端)からその内部に挿入されており、アウタービーム52に対するインナービーム51の挿入長さに反比例して伸縮ビーム50の長さが定まる。なお、アウタービーム52の一端部は、カウンターウェイト台車40のクレーン本体10側端部に固定してもよいのは勿論である。
インナービーム51の左右側壁部にはそれぞれその長手方向に沿って所定間隔毎に複数のピン挿入孔53,53,…が設けられている。一方、アウタービーム52の前端側の左右側壁部には、それぞれ前記複数のピン挿入孔53,53,…のうちの1つのピン挿入孔53に対しピン54を挿入して伸縮ビーム50の長さを定めるピン挿入装置55が取り付けられている。
ピン挿入装置55は、ピン54をピン挿入孔53に挿入する挿入位置とピン挿入孔53から引き出して退避させる退避位置との間で移動させる油圧シリンダ57を有しており、油圧シリンダ57は、アウタービーム52の側壁部にブラケットなどを用いて固定されている。なお、ピン挿入装置55のアクチュエータとしては、油圧シリンダ57に限らず、空気圧シリンダや電動シリンダを用いたり、モータとラック・ピニオンとの組み合わせで直線上に駆動させたりするものでもよい。
図5に示すように、インナービーム51とアウタービーム52の間には両ビーム51,52の相対的な伸縮動作を円滑にするために所定の隙間が設けられており、アウタービーム52の内面には、図示していないが、この隙間を確保するために複数のパッドが適宜固定されている。各パッドは、自己潤滑性を有するナイロン樹脂などの合成樹脂からなる。なお、図5中、66はインナービーム51内の中心に沿って配置された油圧シリンダである。伸縮ビーム50を伸縮させる場合、カウンターウェイト台車40の動力による伸縮ビーム50の伸縮と油圧シリンダ66の伸縮が同期していれば伸縮動作に問題はないし、カウンターウェイト台車40を動かさず、カウンターウェイト台車40に備えられた車輪41の回転を自由にしておき、油圧シリンダ66の伸縮のみで伸縮ビーム50を伸縮させても問題はない。しかし、カウンターウェイト台車40の動力と油圧シリンダ66の動力とが干渉してしまうと伸縮ができなくなることや意図しない伸縮動作をする恐れがあるため、伸縮ビーム50に対し連結しないで動力が伝達されない状態になっており、この場合、カウンターウェイト台車40又はクレーン本体10の動力によって伸縮ビーム50が伸縮する。また、図3ないし図5中、67はアウタービーム52の前端にその外周を囲繞するように固定された矩形枠状のエンドプレートである。
ここで、図3Bに示すように伸縮ビーム50が最伸長状態でピン挿入装置55によりピン54がピン挿入孔に挿入される位置よりも伸縮ビーム50が伸長したときには、伸縮ビーム50のインナービーム51がアウタービーム52内から抜け出ることになる。これを防止するために、クローラクレーン1は、図4に示すように、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置70を備えている。
伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置70は、図6A、図6B及び図7に詳示するように、アウタービーム52の前端側の側壁部に設けた矩形状の開口68に開口枠69を介して取り付けられた取付プレート72と、この取付プレート72に取り付けられる検知器73と、取付プレート72と検知器73との間に介在される変動機構74とを備えている。なお、本実施形態の場合、取付プレート72が、一方の筒状部材であるアウタービーム52に固定された別の部材に相当する。
検知器73は、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置に設置されている。また、変動機構74は、検知器73の位置を、インナービーム51とアウタービーム52の間の変化に追従して変動させるものである。なお、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置とは、本実施形態の場合、アウタービーム52の前端側の位置又はインナービーム51の後端側の位置をいう。
検知器73は、図8A及び図8Bに拡大詳示するように、接触式の検知器であるリミットスイッチからなる。すなわち、検知器73は、検知器本体73aと、検知器本体73aに基端が支軸73b回りに回転可能にかつ図示の中立位置にバネ(図示せず)などにより保持された揺動レバー73cと、揺動レバー73cの先端に設けられた回転ローラ73dとを有している。そして、図6Bに示すように、回転ローラ73dがインナービーム51の側壁部に設けられた被検知部としてのストライカー75と接触して揺動レバー73cが中立位置から支軸73b回りに一方に回転したとき、検知器73は、インナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置にあることを検知する。
変動機構74は、検知器73を保持する伸縮ビーム50の長手方向(前後方向)に長い矩形平板状の保持部材76と、この保持部材76の前部及び後部にそれぞれ車軸77を介して回転自在に支持された左右2つずつ計4つの走行ローラ78,78,…と、保持部材76と取付プレート72との間に介在された弾性体としての前後2つの圧縮コイルばね79,79とを有している。検知器73は、保持部材76における前後2つの走行ローラ78,78間の中間位置に回転ローラ73dをインナービーム51に向けた状態で配置しかつ検知器本体73aを保持部材76にねじ止めすることにより保持部材76に保持されている。各走行ローラ78は、いずれも接触部材又は転動子として、インナービーム51に対し検知器73の回転ローラ73dが所定の間隔を隔てて対向するように転動可能に接触している。検知器73は、左右2つの走行ローラ78,78の間に位置し、この左右2つの走行ローラ78,78の間で回転ローラ73dがインナービーム51の側壁部に設けられたストライカー75と接触するようになっている。各圧縮コイルばね79は、各走行ローラ78をインナービーム51に常時接触させるように付勢している。
また、変動機構74は、保持部材76と取付プレート72との間に前後2つの圧縮コイルばね79,79を介在させるに当たり、保持部材76が伸縮ビームの軸方向や回転する方向に移動しすぎないように締結ボルト80を用いている。すなわち、締結ボルト80のねじ部は、取付プレート72に設けたボルト挿入孔(ばか孔、図示せず)に挿入されるとともに、このねじ部の先端部は、保持部材76の端面などに設けたねじ穴(図示せず)にねじ込まれる。ここで、変動機構74を所定の位置に設置することで、インナービーム51と取付プレート72で拘束されることで圧縮コイルばね79が圧縮状態となるように設置される。またこの状態で、締結ボルト80と取付プレート72との間に隙間(図示せず)をもたせることで、例えばインナービーム51と変動機構74が離れる方向に動いたとしても圧縮コイルばね79の付勢力でインナービーム51に押し付けられるようになっている。また、伸縮ビームの軸方向や回転する方向に変動機構74が所定位置から動いたとしても、締結ボルト80があることによって、必要以上に位置が変動することはない。なお、別の形態として、締結ボルト80のねじ部は、取付プレート72に設けたねじ孔(図示せず)にねじ込まれている。そして、今、図6Aに示すように、締結ボルト80の頭部が取付プレート72に接した状態にあり、締結ボルト80のねじ部の先端は、保持部材76に接触していない状態にする。この場合でも、変動機構74を所定の位置に設置することで、インナービーム51と取付プレート72で拘束されることで圧縮コイルばね79が圧縮状態となる。ここで、伸縮ビームの軸方向や回転する方向に変動機構74が所定位置から動いたとしても、締結ボルト80があることによって、必要以上に位置が変動することはない。また、インナービーム51と変動機構74が取付プレート72に近づく方向に動いたとしても締結ボルト80と接触することで必要以上に変動しすぎないようになっている。なお、締結ボルト80と保持部材76の隙間は、インナービーム51とアウタービーム52との隙間よりも大きく、また、後述する取付孔106とボルト108のねじ部との隙間(図11A〜C参照)と同等にしておけばよい。
クローラクレーン1は、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置70を備えるに当たり、図9に示すように、検知装置70の検知器73が、伸縮ビーム50のインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置にあることを検知したとき、検知器73からの検知信号を受けるコントローラ90が油圧源91とカウンターウェイト台車40の駆動モータ42との間に介設された切換弁92を中立位置に切り換えることにより、カウンターウェイト台車40を停止させるように構成されている。また、クレーン本体10がカウンターウェイト台車40から遠ざかる方向に走行して伸縮ビーム50を伸長させている場合には、検知器73からの検知信号を受けるコントローラ90が油圧源91とクレーン本体10の走行モータ(図示せず)との間に介設された切換弁(図示せず)を中立位置に切り換えることにより、クレーン本体10を停止させるように構成されている。
以上説明したように、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置70は、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置であるアウタービーム52の前端側に設置された検知器73と、この検知器73の位置を、インナービーム51とアウタービーム52の間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構74とを備える。この構成では、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッドなどの摩耗などで変化するときには、その変化に追従して、検知器73の位置が変動機構74により変動することにより、検知器73の回転ローラ73dとこれに対向するインナービーム51とが所定の隙間を隔てて対向するようになる。このため、検知器73の回転ローラ73dとストライカー75との接触による検知を確実に行うことができるとともに、検知器73の回転ローラ73dなどがインナービーム51に直接当たって破損などをするのを防止することができる。
また、クローラクレーン1は、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置70を備える当たり、検知装置70の検知器73が、伸縮ビーム50のインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置にあることを検知したとき、コントローラ90によりカウンターウェイト台車40又はクレーン本体10を停止させるように構成されている。このため、伸縮ビーム50のインナービーム51の抜け出しないし抜け落ちを防止することができる。
検知器73としては、接触式でも非接触式でもよいが、特に、本実施形態の場合、検知器73は、伸縮ビーム50のアウタービーム52に設置された接触式の検知器であるリミットスイッチからなり、インナービーム51に設けられたストライカー75に接触したときインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置にあることを検知する。検知器が非接触式のものである場合に比べて、リミットスイッチからなる検知器73は、クローラクレーン1のように埃や風雨、温度変化などにさらされる屋外使用に適しており、検知器73の信頼性を高めることができる。また、検知器73が伸縮ビーム50の端部にあるような外部に近い程、つまり埃などの影響がでやすい位置にある程接触式の検知器73を使用することが好ましい。
しかも、検知器73が伸縮ビーム50のアウタービーム52に設置されているため、この検知器73の設置や検知器73に接続する信号線の配線作業などを比較的に容易に行うことができる。
また、変動機構74は、検知器73を保持する保持部材76と、この保持部材76に取り付けられた接触部材又は転動子としての4つの走行ローラ78,78,…と、保持部材76とアウタービーム52に固定した取付プレート72との間に介在された弾性体としての2つの圧縮コイルばね79,79とを有している。各走行ローラ78は、インナービーム51に対し検知器73の回転ローラ73dが所定の隙間を隔てて対向するように転動可能に接触するようになっており、各圧縮コイルばね79は、各走行ローラ78をインナービーム51に常時接触させるように付勢している。
このような構成では、保持部材76に取り付けられた各走行ローラ78は、保持部材76と取付プレート72との間に介在された各圧縮コイルばね79の付勢力を受けてインナービーム51に常時接触し、保持部材76に保持された検知器73の回転ローラ73dは、各走行ローラ78によりインナービーム51に対し所定の隙間を隔てて確実に対向するようになる。このため、変動機構74の動作の信頼性を高めることができる。
その上、接触部材又は転動子としての各走行ローラ78は、インナービーム51に対し転動可能に接触するようになっているため、この接触による各走行ローラ78などの摩耗を低減することができる。
なお、上記第1の実施形態では、変動機構74の取り付け位置は、エンドプレート67から離れた位置に設置されているが、エンドプレート67に近接した位置に設置してもよく、エンドプレート67に取付プレート72又は開口枠69を取り付けるようにしてもよい。この場合、伸縮ビーム50をできるだけ長く伸長させることができる。また、ストライカー75の位置を変えることでも伸縮ビーム50の伸長量を変えることが可能である。
図10ないし図12は本発明の第2の実施形態に係るクローラクレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置100の構成を示す。この第2の実施形態の場合、伸縮ビーム50の構成は、第1の実施形態の場合と略同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置100は、伸縮ビーム50のアウタービーム52の前端に設けたエンドプレート67に取り付けられた取付プレート101と、この取付プレート101に取り付けられる2つの検知器102,102と、取付プレート101を一つの構成部材とする変動機構103とを備えている。各検知器102は、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置(詳しくはアウタービーム52の前端側であるエンドプレート67の位置)に設置されている。また、変動機構103は、各検知器102の位置を、インナービーム51とアウタービーム52の間の隙間の変化に追従して変動させるものである。
取付プレート101は、各検知器102を保持する保持部材として、変動機構103の一つの構成部材を構成する。取付プレート101は、エンドプレート67の上枠部67aに対向する上辺部101aと、上辺部101aの左右両端からそれぞれ垂下してエンドプレート67の側方枠部67bの上部に対向する左右2つの側辺部101b,101bと、両側辺部101b,101bの下端部をそれぞれ略直角に折り曲げてなるフランジ部101c,101cとを有している。
エンドプレート67の上枠部67aには左右2つの有底円筒状のタップドブロック104,104が固定されており、各タップドブロック104は、その中心線上にねじ穴105を有している。一方、取付プレート101の上辺部101aには、タップドブロック104に対応して、左右2つの取付孔106,106が設けられており、この各取付孔106の内径は、タップドブロック104の外径よりも大きいいわゆるばか孔に設定されている。また、各タップドブロック104の中心線方向の長さ寸法は、取付プレート101の上辺部101aの厚み寸法よりも若干大きく設定されている。そして、取付プレート101の取付時には、先ず、各取付孔106にタップドブロック104を挿入した状態で取付プレート101をエンドプレート67に当接し又は近付け、この状態で取付孔106よりも大きいワッシャ107をそれぞれタップドブロック104の先端に当接する。その後、ボルト108のねじ部をワッシャ107の中心孔109を通してタップドブロック104のねじ穴105にねじ込む。これにより、取付プレート101は、エンドプレート67ひいてはアウタービーム52に対しその軸方向と直交する平面であるエンドプレート67に沿って移動可能に取り付けられている。ただし、この移動は、取付プレート101がインナービーム51に直接接触しない範囲内に限定されている。なお、タップドブロック104の代わりに、取付プレート101とエンドプレート67の上枠部67aとの間に、ワッシャ107と同様のワッシャを配置するとともに、エンドプレート67の上枠部67aに貫通孔を設け、ボルト108のねじ部を、ワッシャ107の中心孔109、取付プレート101の取付孔106、前記ワッシャの中心孔及びエンドプレート67の上枠部67aの貫通孔を通して上枠部67aの取付プレート101と反対側の面にてナットで固定するようにしてもよいのは勿論である。
各検知器102は、第1の実施形態における検知器73と同じく、接触式の検知器であるリミットスイッチからなり、検知器本体102aと揺動レバー102cと回転ローラ102dとを有している。各検知器102の検知器本体102aは、揺動レバー102c及び回転ローラ102dをインナービーム51の側壁部に向けた状態で取付プレート101のフランジ部101cの上面に固定されている。そして、各検知器102は、その回転ローラ102dがインナービーム51の側壁部に設けられた被検知部としてのストライカー110と接触したときインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置にあることを検知する。
変動機構103は、各検知器102を保持する保持部材としての取付プレート101のほか、取付プレート101の各側辺部101bの内縁にそれぞれ取り付けられた左右2つの接触子としてのパッド111,111を有している。各パッド111は、自己潤滑性を有するナイロン樹脂などの合成樹脂からなる。各パッド111は、インナービーム51の対応する側面部に常に接触するようになっており、これにより、各パッド111に対応する検知器102の回転ローラ102dがインナービーム51に対し所定の隙間を隔てて対向するようになっている。
そして、第2の実施形態においても、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置100は、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置に設置された2つの検知器102,102と、この各検知器102の位置を、インナービーム51とアウタービーム52の間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構103とを備えるため、第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏することができる。
特に、本実施形態の変動機構103の場合、検知器102を保持する保持部材としての取付プレート101は、アウタービーム52に対しその軸方向と直交する平面であるエンドプレート67に沿って移動可能に取り付けられ、この取付プレート101の各側辺部101bの内縁にそれぞれ取り付けられた左右2つの摺動子としてのパッド111,111は、それぞれインナービーム51と常に接触している。このため、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間の隙間が製造時の公差や使用経年によるパッド111などの摩耗などで変化するときには、インナービーム51の動き(詳しくはインナービーム51のアウタービーム52に対する相対的な位置)に合わせて取付プレート101がエンドプレート67に沿って左右方向に移動することにより、取付プレート101の側辺部101bとインナービーム51との間の間隔は一定に維持される(図11A〜C参照)。これにより、各検知器102の回転ローラ102dは、インナービーム51とアウタービーム52の間の隙間の変化にかかわらず、インナービーム51に対し所定の隙間を隔てて確実に対向するようになるため、変動機構103の動作の信頼性を高めることができる。
しかも、取付プレート101は、比較的に薄く軽い部材であるため、インナービーム51との接触による抵抗力がほとんど生じることはなく、パッド111の摩耗の要因となる摩擦力も非常に小さくなる。このため、パッド111の摩耗がほとんど生じることはなく、取付プレート101の側辺部101bとインナービーム51との間の隙間を長期間に亘り一定に維持することができる。
ここで、第2の実施形態の場合、パッド111は、インナービーム51と常に接触している必要があるため、取付プレート101の側辺部101bからパッド111をボルトやバネによってインナービーム51に押し付けるような機構又は押し付け状態を調整する機構を設けることが好ましい。
また、取付プレート101の取付孔106とボルト108のねじ部との隙間は、インナービーム51とアウタービーム52との隙間と同じ、又はそれよりも大きな隙間となる。これは、インナービーム51とアウタービーム52との隙間の変動に合わせて取付プレート101がパッド111に接触していることによって動くことになるので、取付プレート101の取付孔106とボルト108のねじ部との隙間が小さいとインナービーム51とアウタービーム52との隙間の変動があっても、取付孔106とボルト108のねじ部が先に接触することで、追従できなくなることによる。また、経年劣化や摩耗によるインナービーム51とアウタービーム52との隙間が広がることも勘案して取付プレート101の取付孔106とボルト108のねじ部との隙間を決める必要があり、例えば、取付孔106とボルト108のねじ部との隙間を摩耗等がされる分だけより大きめにしておくことが好ましい。
次に、図13ないし図18に基づいて本発明の第3の実施形態について説明する。
図13ないし図15は本発明の第3の実施形態に係るクローラクレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120の構成を示す。この第3の実施形態の場合、伸縮ビーム50の構成は、第1の実施形態の場合と略同じであり、同一部材には同一符号を付してその説明は省略する。
伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120は、伸縮ビーム50のアウタービーム52の前端に設けたエンドプレート67に取り付けられている。なお、本実施形態の場合、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120は、エンドプレート67の一方の側方枠部67bの上部に取り付けられているが、エンドプレート67の他の部位に取り付けてもよい。
伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120は、図16ないし図18にも示すように、エンドプレート67の前面側に取り付けられたケース体121と、ケース体121に設けられた検知器122と、ケース体121と検知器122との間に介在された変動機構123とを備えている。検知器122は、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置(詳しくはアウタービーム52の前端側であるエンドプレート67の位置)に設置されている。また、変動機構123は、検知器122の位置を、インナービーム51とアウタービーム52の間の隙間の変化に追従して変動させるものである。
ケース体121は、主側板124と、副側板125と、この両側板124,125間に配置された中間プレート126とからなる。中間プレート126は、主側板124及び副側板125に対し、それぞれ隅肉溶接などにより固着されている。
主側板124は、図16及び図18に示すように、エンドプレート67側に向かうに従って上下寸法が次第に大きくなる略等脚台形状に形成されている。主側板124のエンドプレート67側端部の上下2箇所にはそれぞれ一対の挿入孔127,127が設けられ、各挿入孔127に挿入したボルトやねじ等の固定具128(図14参照)により主側板124ひいてはケース体121がエンドプレート67に固定されている。
副側板125は、図16に示すように、矩形状に形成されている。この副側板125の上下寸法(短手方向長さ)は、主側板124の反エンドプレート側端の上下寸法と略同一になっており、副側板125の長手方向長さは、主側板124のそれと略同一になっている。
中間プレート126は、図18に示すように、上壁部126aと、下壁部126bと、奥壁部126cとを有している。奥壁部126cは、主側板124及び副側板125の反エンドプレート側端に沿って上下方向に延びている。上壁部126aは、奥壁部126cの上端から副側板125の上縁に沿って副側板125の長手方向中間位置にまで水平方向に延びている。下壁部126bは、奥壁部126cの下端から副側板125の下縁に沿って副側板125の長手方向中間位置にまで水平方向に延びている。下壁部126bの水平方向の長さは、上壁部126aのそれよりも長くなっている。
ケース体121は、以上のような構成から、エンドプレート67側に開放された収納部129を有している。
検知器122は、図15及び図18に示すように、第1の実施形態における検知器73と同じく、接触式の検知器であるリミットスイッチからなり、検知器本体122aと揺動レバー122cと回転ローラ122dとを有している。検知器122の検知器本体122aは、揺動レバー122c及び回転ローラ122dをインナービーム51の側壁部に向けた状態で後述する保持部材131に固定されている。そして、検知器122は、その回転ローラ122dがインナービーム51の側壁部に設けられた被検知部としてのストライカーと接触し、揺動レバー122cが図15に仮想線で示す如く傾動したときインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置にあることを検知する。
変動機構123は、図18に示すように、検知器122を保持する保持部材131を有している。保持部材131は、全体が略U字状に形成された板状の部材であって、上下一対の脚部131a,131aと、上下一対の脚部131a,131aの基端同士を連結する連結部131bとを有している。保持部材131の連結部131b及び各脚部131aの基端側は、ケース体121の収納部129内に水平方向(詳しくはインナービーム51の側壁部に対して直交する方向)に摺動可能に嵌合されている。この嵌合状態では、保持部材131の上側の脚部131aがケース体121の中間プレート126の上壁部126aの下面に摺動可能に接触し、保持部材131の下側の脚部131aがケース体121の中間プレート126の下壁部126bの上面に摺動可能に接触している。保持部材131の下側の脚部131aの内面側(上面側)には検知器122の検知器本体122aが揺動レバー122c及び回転ローラ122dを上下一対の脚部131a,131aの間でインナービーム51の側壁部に向けた状態で締結ボルトなどにより固定されている。
変動機構123は、保持部材131の外に、保持部材131の各脚部131aの先端部にそれぞれ支軸132を介して回転自在に支持された上下2つの走行ローラ133,133と、保持部材131の連結部131bとケース体121の中間プレート126の奥壁部126cとの間に介在された弾性体としての1つの圧縮コイルばね134とを有している。各走行ローラ133は、いずれも接触部材又は転動子として、インナービーム51に対し検知器73の回転ローラ73dが所定の隙間を隔てて対向するように転動可能に接触している。また、圧縮コイルばね134は、後述する圧縮状態で、各走行ローラ133をインナービーム51に常時接触させるように付勢している。なお、本実施形態の場合、ケース体121が、一方の筒状部材であるアウタービーム52に固定された別の部材に相当する。
また、変動機構123は、保持部材131の連結部131bとケース体121の中間プレート126の奥壁部126cとの間に圧縮コイルばね134を介在させるに当たり、保持部材131がケース体121の収納部129内から抜け出るのを規制するためのねじ棒135及びナット136を用いている。ねじ棒135は、ケース体121の中間プレート126の奥壁部126cに設けた挿入孔(ばか孔、図示せず)に挿入されており、このねじ棒135の一端部は、保持部材131の連結部131bに設けたねじ穴(図示せず)にねじ込まれた状態で溶接により固着されている。また、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120の使用状態では、ねじ棒135の他端部に螺合されたナット136は、図15に示すように、ケース体121の中間プレート126の奥壁部126cから離れた状態になり、圧縮コイルばね134は、保持部材131の連結部131bとケース体121の中間プレート126の奥壁部126cとの間で圧縮され、この圧縮状態で付勢力(反力)を発生するようになっている。
なお、図15、図17及び図18の中、141は検知器122に接続された信号線であり、この信号線141は、ケース体121の主側板124に設けた導出口142を通してケース体121の外部に導出されている。
そして、第3の実施形態においても、伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120は、伸縮ビーム50のインナービーム51とアウタービーム52の間でインナービーム51がアウタービーム52から抜け出す手前側の位置に設置された検知器122と、この検知器122の位置を、インナービーム51とアウタービーム52の間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構123とを備えるため、第1の実施形態の場合と同様な作用効果を奏することができる。
特に、本実施形態の変動機構123は、検知器122を保持する保持部材131と、この保持部材131に取り付けられた接触部材又は転動子としての2つの走行ローラ133,133と、保持部材131とアウタービーム52(詳しくはアウタービーム52の前端に設けたエンドプレート67)に固定したケース体121との間に介在された弾性体としての1つの圧縮コイルばね134とを有している。各走行ローラ133は、インナービーム51に対し検知器122の回転ローラ122dが所定の隙間を隔てて対向するように転動可能に接触するようになっており、圧縮コイルばね134は、各走行ローラ133をインナービーム51に常時接触させるように付勢している。
このような構成では、保持部材131に取り付けられた各走行ローラ133は、保持部材131とケース体121との間に介在された圧縮コイルばね134の付勢力を受けてインナービーム51に常時接触し、保持部材131に保持された検知器122の回転ローラ122dは、各走行ローラ133によりインナービーム51に対し所定の隙間を隔てて確実に対向するようになる。このため、変動機構123の動作の信頼性を高めることができる。
その上、使用する走行ローラ133は2つだけであり、圧縮コイルばね134は1つだけであるため、その分変動機構123ひいては伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120の小型化を図ることができる。それに伴い、アウタービーム52の前端に設けたエンドプレート67にも伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置120を容易に取り付けることができ、伸縮ビーム50をできるだけ長く伸長させることができる。
なお、本発明は前記第1ないし第3の実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば第1の実施形態では、伸縮ビーム50のアウタービーム52の前端側に接触式の検知器73を取り付ける一方、伸縮ビーム50のインナービーム51の後端側に被検知部としてのストライカー75を設けた。しかし、本発明は、これに限らず、例えばインナービーム51の後端側に接触式の検知器を取り付ける一方、アウタービーム52の前端側に被検知部を設けてもよい。
また、第1の実施形態では、変動機構74の接触部材として、走行ローラ78を用いたが、走行ローラ78の代わり、又は走行ローラ78と併用して、スライド部材を用いてもよい。要は、接触部材としては、検知器73がインナービーム51に対し所定の間隔を隔てて対向するように転動可能又は摺動可能に接触し、かつ接触により伸縮ビーム50の伸縮に悪影響を及ぼさないようにすればよい。
同じく第1の実施形態では、変動機構74は、保持部材76の前後左右に4つの走行ローラ78,78,…と、保持部材76の前後に2つの圧縮コイルばね79,79とを有しており、検知器73は、保持部材76における前後2つの走行ローラ78,78間の中間位置に保持されている。これは、保持部材76が傾くなどして検知器73がインナービーム51に接触して反応しないように配慮したものである。しかし、本発明は、これに限らず、例えばアウタービーム52に凹部を形成し、この凹部に、検知器を保持する保持部材を嵌め込んで配置することにより、保持部材が傾くなどの動作を生じさせないようにすれば、走行ローラ及び圧縮コイルばねをそれぞれ一つにすることができる。また、圧縮コイルばね79に限らず、その他のばね又はゴムなどのばね以外の弾性体を用いてもよい。
第2の実施形態では、伸縮ビーム50のアウタービーム52の前端に設けたエンドプレート67に沿って取付プレート101を移動可能に取り付けるに当たり、取付プレート101の左右2つの取付孔106毎にその取付孔106よりも大きいワッシャ107を用いたが、本発明は、このワッシャ107の代わりに、取付プレート101の左右2つの取付孔106,106を覆うプレートを用いてもよい。
また、第2の実施形態では、取付プレート101の取付孔106に、エンドプレート67に固定したタップドブロック104を挿入し、このタップドブロック104のねじ穴105にボルト108のねじ部をワッシャ107の中心孔109を通してねじ込んで固定するに当たり、取付プレート101の取付孔106とタップドブロック104との間に弾性体を配置していない。しかし、弾性体、特に粘弾性体、例えばリング状のゴムや樹脂などを配置すると、取付プレート101が中立位置に戻りやすくなり、組立時に取付プレート101が簡単に動きすぎることで組み立てにくくなることを防ぐことができる。また、取付プレート101の急激な移動により、ボルト108などと取付プレート101とが激しく衝突して破損するようなことも防ぐことができる。
同じく第2の実施形態では、取付プレート101の2箇所(各フランジ部101c)にそれぞれ検知器102を設けたが、本発明は、取付プレート101の1箇所のみに検知器102を設けてもよいのは勿論である。
さらに、第2の実施形態では、取付プレート101はインナービーム51の上半部分を囲繞する形状に形成され、この取付プレート101の各側辺部101bの内縁にそれぞれ接触子としてのパッド111を取り付けた。しかし、本発明は、取付プレートを、インナービーム51の全周を囲繞する矩形枠状に形成し、この取付プレートの各枠部(上枠部、下枠部及び左右の側方枠部)の内縁にそれぞれ接触子を取り付ける。この場合、インナービーム51が左右方向に動いたときに取付プレートがそれに追従して移動するだけでなく、インナービーム51が上下方向に動いたときにも取付プレートがそれに追従して移動することになる。
加えて、第1ないし第3の実施形態では、いずれも伸縮ビーム50が2つの筒状部材(インナービーム51とアウタービーム52)を入れ子状に配置してなる場合について述べたが、本発明は、伸縮ビームが3つ以上の筒状部材を入れ子状に配置してなる場合にも適用することができる。すなわち、この場合、3つ以上の筒状部材のうち、互いに内外に隣接する2つの筒状部材間では、一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す可能性がある。このため、本発明の伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置は、伸縮ビームの互いに内外に隣接する2つの筒状部材間でかつ一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置に設置された検知器と、この検知器の位置を、前記2つの筒状部材間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構とを備える構成にすればよい。ここで、一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置とは、隣接する2つの筒状部材のうち、クレーン本体に連結され若しくは近い側の筒状部材の後端側の位置、又はカウンターウェイト台車に連結され若しくは近い側の筒状部材の前端側の位置をいう。
また、筒状部材としては、第1ないし第3の実施形態のような四角筒状だけでなく、多角形又は丸形の筒状でもよいのは言うまでもない。
さらに、第3の実施形態では、検知器122を保持する保持部材131を1つの部材により構成したが、場合によっては複数の部材により構成してもよい。
また、一方の筒状部材に固定される別の部材としてのケース体は、第3の実施形態のようなものに限定されない。例えば中間プレート126を2つ以上の部材で構成したり、ケース体121を円筒状に形成したりしてもよい。
さらにまた、別の部材を省略し、保持部材と一方の筒状部材との間に圧縮コイルばねなどの弾性体を介在させ、この弾性体の付勢力により、保持部材に取り付けられた接触部材を他方の筒状部材に常時接触させるように構成してもよい。
1 クローラクレーン(移動式クレーン)
10 クレーン本体
40 カウンターウェイト台車
50 伸縮ビーム
51 インナービーム(筒状部材)
52 アウタービーム(筒状部材)
70,100,120 伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置
72 取付プレート(別の部材)
73,102,122 検知器
74,103,123 変動機構
75,110 ストライカー(被検知部)
76,131 保持部材
78,133 走行ローラ(接触部材)
79,134 圧縮コイルばね(弾性体)
90 コントローラ
92 切換弁
101 取付プレート(保持部材)
111 パッド(接触子)
121 ケース体(別の部材)

Claims (7)

  1. クレーン本体と自走式のカウンターウェイト台車とが伸縮ビームにより連結され、この伸縮ビームは、複数の筒状部材を入れ子状に配置してなる移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置であって、
    前記伸縮ビームの互いに内外に隣接する2つの筒状部材間でかつ一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置に設置された検知器と、
    この検知器の位置を、前記2つの筒状部材間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構とを備えたことを特徴とする移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置。
  2. 前記検知器は、前記一方の筒状部材に設置されたものであって、前記他方の筒状部材に設けられた被検知部を検知したとき前記一方の筒状部材が前記他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知するものである請求項1記載の移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置。
  3. 前記変動機構は、前記検知器を保持する保持部材と、この保持部材に取り付けられ、前記他方の筒状部材に対し前記検知器が所定の隙間を隔てて対向するように転動可能又は摺動可能に接触する接触部材と、前記保持部材と前記一方の筒状部材又は当該筒状部材に固定された別の部材との間に介在され、前記接触部材を前記他方の筒状部材に常時接触させるように付勢する弾性体とを有している請求項2記載の移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置。
  4. 前記接触部材は、前記他方の筒状部材に対し転動可能に接触する転動子からなる請求項3記載の移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置。
  5. 前記変動機構は、前記一方の筒状部材に対しその軸方向と直交する平面に沿って移動可能に取り付けられ、前記検知器を保持する保持部材と、この保持部材にそれぞれ取り付けられ、前記他方の筒状部材と常に接触して前記検知器がこの他方の筒状部材に対し所定の隙間を隔てて対向するようにするための複数の接触子とを有している請求項2記載の移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置。
  6. 前記検知器は、接触式のものである請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の移動式クレーンの伸縮ビーム抜け出し防止用検知装置。
  7. クレーン本体と自走式のカウンターウェイト台車とが伸縮ビームにより連結され、この伸縮ビームは、複数の筒状部材を入れ子状に配置してなる移動式クレーンにおいて、
    前記伸縮ビームの互いに内外に隣接する2つの筒状部材間でかつ一方の筒状部材が他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置に設置された検知器と、
    この検知器の位置を、前記2つの筒状部材間の隙間の変化に追従して変動させる変動機構とを備え、
    前記検知器が前記一方の筒状部材が前記他方の筒状部材から抜け出す手前側の位置にあることを検知したとき前記カウンターウェイト台車又は前記クレーン本体を停止させるように構成されていることを特徴とする移動式クレーン。
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