JP6288004B2 - くさび挿入装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ハンマー等による殴打作業を必要とすることなく安全に、鋼板コイルの最外巻部と内巻部との間にくさびを挿入することのできるくさび挿入装置に関する。
各種プロセスを経て製造された鋼板は、コイル状に巻き取られて鋼板コイルとされる。
各種機械試験等に供するため、鋼板コイルの先端部(巻終り端部)を、適当な長さでガスカットし、板状のサンプル片を切り出すことがある。この際に、鋼板コイルの最外巻部(以下、単に「最外巻部」と称することがある。)とその1つ内側の巻部(以下、「内巻部」と称することがある。)とが密着して巻きつけられていると、最外巻部をガスカットする際に、内側に位置する内巻部に火炎が接触し、内巻部の表面に、傷が発生してしまうことがある。内巻部における傷の発生を防止するためには、最外巻部における巻終り端部を内巻部から少し浮かすようにして、最外巻部の内側表面と、内巻部の外側表面との間に、隙間を設けることが好ましい。
最外巻部と内巻部との間に隙間を設けるために用いられる部材として、くさびが挙げられる。例えば、図1で示されるように、鋭利な先端部(「鋭端部」と称することがある。)を有する2つのくさび4を、最外巻部31と内巻部32との間に、鋼板コイル21の軸線方向の両端から挿入することが広く行われている。従来は、くさび4の鋭端部を最外巻部31と内巻部32との間にセットし、くさび4の頭部を作業者がハンマー等で殴打することによって、くさび4を最外巻部と内巻部との間に挿入し、鋼板間に隙間を設けることが行われている。
しかし、ハンマーを用いたくさびの殴打作業は、安全上の観点から問題が多い。例えば、ハンマーを打ち付ける際に、誤ってくさびを支える作業者の手を殴打してしまうと、重大な労働災害につながってしまう。また、重量の大きいハンマーを振り下ろす際に、誤って空振りをしてしまうと、作業者自身が転倒するという労働災害が起こりうる。特に、鋼板コイルが、API X−60グレード以上の強度の高い材質からなる場合には、くさびを挿入するために大きな打ち込み力が必要であり、作業時の危険性が増すという問題点がある。
また、くさびを打ち込む高さは、鋼板コイルの大きさ、所望されるサンプル片の大きさ、鋼板コイルの巻終り端部の高さ等によって変わりうる。作業者の目線よりも高い位置でくさびの打ち込みを行わなければならない場合には、作業者が足場に乗ってハンマーの打ち込み作業を行うことがあり、作業効率が低下することに加えて作業の危険性も高まってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題に鑑みて完成されたものであり、ハンマー等による殴打作業を必要とすることなく安全に、鋼板コイルの最外巻部と内巻部との間にくさびを挿入することのできるくさび挿入装置を提供することを課題とする。
本発明の手段は、次の通りである。
(1)鋼板コイルにくさびを挿入することにより鋼板間に隙間を設けることのできるくさび挿入装置であって、鋼板コイルの軸線方向に延在する駆動軸と、前記駆動軸の軸線方向両側に設けられ、かつ鋭端部同士を対向させた状態でくさびを保持可能な一対のスライドアームと、前記スライドアームを前記駆動軸に沿って変位させることのできるハンドル部材と、を備えることを特徴とするくさび挿入装置。
(2)前記駆動軸は、その外周面に雄ネジを有し、前記スライドアームは、内表面に雌ネジを形成した貫通孔を有し、前記雄ネジと前記雌ネジとが螺合してなり、前記ハンドル部材は、前記駆動軸を回転させることにより、前記スライドアームを変位させることを特徴とする前記(1)に記載のくさび挿入装置。
(3)前記駆動軸の高さを変えるジャッキ部材を備えることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載のくさび挿入装置。
(4)移動用の車輪を備えることを特徴とする前記(1)から(3)までのいずれか一つに記載のくさび挿入装置。
本発明のくさび挿入装置では、ハンドル部材を操作して、スライドアームをガイド軸に沿って変位させることにより、くさびを鋼板コイルの鋼板間に挿入することができる。よって、従来のようにハンマー等を用いてくさびを殴打する必要がなく、安全にくさび挿入作業を行うことができる。
また、本発明の他の態様では、ジャッキ部材を操作することにより、駆動軸の高さを自在に調節することができる。よって、多数の鋼板コイルにくさびを挿入する必要があり、鋼板コイル毎にくさびを挿入すべき高さが様々に変わるような場合においても、ジャッキ部材を操作することのみによって、くさびの挿入位置を簡単に調節することができる。
さらに、本発明の他の態様では、車輪が設けられることにより、装置を押したり引いたりする操作のみによって、くさび挿入装置を移動させられるようになる。よって、コイルヤード等で多数の鋼板コイルに対してくさび挿入を行う必要があるような場合でも、容易にくさび挿入装置を移動させられるので、迅速にくさび挿入作業を行うことができる。
図1は、くさびが打ち込まれる鋼板コイルの斜視図である。 図2は、鋼板コイル及び本発明のくさび挿入装置の一例を示す、概略側面図である。 図3は、図2で示されるくさび挿入装置の概略平面図である。 図4は、図2で示されるくさび挿入装置を作業者側から見た概略背面図である。
以下、図1〜図4を用いて本発明について具体的に説明する。
図1のように、鋼板コイル21の高さ方向をZ(「Z方向」とも称する。)とし、鋼板コイル21の軸線方向をY(「Y方向」とも称する。)とし、Y方向及びZ方向と垂直な方向を前後方向X(「X方向」とも称する。)とする。また、図2のように、X方向のうち、くさび挿入装置1を基準として、作業者22が位置する側を後方X2、コイル21が位置する側を前方X1とする。
本発明のくさび挿入装置1は、くさびを挿入する機能を有する部分、くさびの高さを調節する機能を有する部分、及び容易な移動を可能にする部分からなる。前記くさびを挿入する機能を有する部分として、図3に示される駆動軸2a、スライドアーム3、くさび4、及びハンドル部材5等が挙げられる。まず、くさび挿入装置1におけるくさびを挿入する機能を有する部分について説明する。
駆動軸2aは、棒状の部材によって形成され、鋼板コイル21の軸線方向(通常は水平方向)に設けられる。駆動軸2aに沿ってスライドアーム3が移動することにより、スライドアーム3に取り付けられたくさび4も、駆動軸2aに沿って移動することになる。
図3のように、くさび挿入装置1は、ガイド軸2bを備える。ガイド軸2bは、駆動軸2aよりも前方X1に、駆動軸2aと平行に設けられる。ガイド軸2bは、スライドアーム3が駆動軸2aに沿って変位している際に、スライドアーム3が傾いたり、回転したりしてしまうことを防止することができる。ガイド軸2bの本数は1本に限らず複数本設けられていてもよい。また、駆動軸2a及びガイド軸2bの軸線方向長さは、くさびの挿入対象となる鋼板コイルの幅に応じて適宜調節することができる。
図3のように、スライドアーム3は、駆動軸2aの軸線方向の両側に1つずつ設けられる。2つのスライドアーム3は、それぞれ駆動軸2aの軸線方向中心からの距離が等間隔となるように設けられることが好ましい。軸線方向中心から左右のスライドアーム3までの距離が等間隔であると、くさび4を鋼板コイル21に挿入する際に、鋼板コイル21のY方向の左右から均等に力を加えることができるようになる。尚、本発明のくさび挿入装置1は、駆動軸2aの軸線方向とY方向とが平行となるように用いられる。
スライドアーム3は、駆動軸2aに沿った変位が可能となるように、駆動軸2aに取り付けられる。スライドアーム3は、板状体によって形成される。スライドアーム3の長手方向と駆動軸2aの軸線方向とが垂直になることが好ましい。
図3のように、くさび4は、スライドアーム3の前方X1の端部に取り付けられる。また、くさび4は、それぞれ鋭端部同士を対向するように配置される。2つのくさび4は、両方とも駆動軸2aと平行になるように、スライドアーム3に取り付けられることが好ましい。尚、くさび4は、スライドアーム3から脱着可能となるように取り付けられていることが好ましい。この場合、くさび4を鋼板コイル21に挿入した後に、くさび4を鋼板コイル21に残した状態で、スライドアーム3からくさび4を取り外し、くさび4が取り外された状態のくさび挿入装置1のみを移動させることができる。
くさび4は、コイル状に巻きつけられた鋼板間に挿入可能な程度に、鋭利に形成された鋭端部を有する。くさび4の形状、大きさ等は、最外巻部と内巻部との間に十分な隙間が生じさせられるように、適宜調節することができる。くさび4の形状の典型例として、スライドアーム3に接続される頭側の基部が円柱形状によって形成され、尾側の鋭端部が円錐形状によって形成される例が挙げられる。また、くさびの大きさの具体例として、基部が外径50mm、高さが50mmの円柱形状によって形成され、鋭端部は底面の外径が50mm、高さが50mmの円錐形状によって形成される例が挙げられる。このようなくさび4を用いると、2つのくさび4を鋼板コイル21の幅方向端部からそれぞれ、例えば50mmずつ挿入することにより、最外巻部31と内巻部32との間に十分な隙間を生じさせることができる。
ハンドル部材5は、スライドアーム3を駆動軸2aに沿って変位させることのできる機能を有する。例えば、図2では、ハンドル部材5は側面視において円形に形成され、ハンドル部材5の中心部に駆動軸2aが設けられる。駆動軸2aの外周面には、雄ネジが形成される。ハンドル部材5を回転させることによって、駆動軸2aは周方向に回転するようになる。
左右のスライドアーム3は、駆動軸2aが挿入される貫通孔と、ガイド軸2bが挿入される貫通孔とを有する。特に、駆動軸2aが挿入される貫通孔の内表面には、駆動軸2aの外周面に形成された雄ネジと螺合するように、雌ネジが形成される。駆動軸2aの雄ネジと貫通孔内表面の雌ネジとが螺合することにより、ハンドル部材5によって駆動軸2aへと加えられた回転力がスライドアーム3に伝えられる。
また、ガイド軸2bが挿入されるスライドアーム3の貫通孔は、ガイド軸の外径よりもわずかに大きい内径を備え、スライドアーム3が駆動軸2aの周方向に回転してしまうことを防止することができる。これにより、スライドアーム3はY方向へ変位することはできるが、それ以外の方向へ変位することができなくなる。よって、ハンドル部材5を操作して駆動軸2aを回転させると、スライドアーム3は回転、旋回等せずに、駆動軸2aに沿った往復動のみを行うことになる。
駆動軸2aは、軸線方向中央部から見て両端(図3における左右)において、一方が右ネジであり、他方が左ネジとなるように、それぞれ逆巻きの雄ネジを備える。これにより、1つのハンドル部材5を回転させることで、図3の左右に配置された2つのスライドアーム3を、近づけたり遠ざけたりするように、変位させることができる。
尚、ハンドル部材5の個数、及び設けられる位置等は特に制限されない。一例を挙げると、ハンドル部材は駆動軸の軸線方向両側(左右)に1つずつ設けられ、駆動軸は軸線方向の中心近傍で左右の2つに分けられており、左右いずれか一方のハンドル部材を操作することによって一方の駆動軸を回転させることができ、他方のハンドル部材を操作することによって他方の駆動軸を回転させることができることで、左右のスライドアームをそれぞれ独立して変位させることのできる態様としてもよい。また、他の例を挙げると、駆動軸を平行に2本設けて、一方のスライドアームは一方の駆動軸と螺合し、他方のスライドアームは他方の駆動軸と螺合させることにより、左右のスライドアームをそれぞれ独立して変位可能な態様としてもよい。
次に、くさび挿入装置1における、くさびの高さを調節する機能を有する部分、及び容易な移動を可能にする部分について説明する。図3及び図4で示されるように、くさびの高さを調節する機能を有する部分として、柱状部材7、旋回アーム9、アーム連結部材15、及びジャッキ部材6等が挙げられる。また、図2及び図4で示されるように、くさび挿入装置1の容易な移動を可能にする部分として、脚部10、脚部連結部材11、及び車輪12等が挙げられる。
図2のように、柱状部材7は、Z方向に立設した部材であり、上側の端部において旋回アーム9が設けられ、下側の端部において脚部連結部材11が設けられる。また、図4で示されるように、柱状部材7は左右に1本ずつ設けられる。
旋回アーム9は、前記スライドアーム3と同様に板状部材によって形成され、柱状部材7と駆動軸2aとを接続する機能を有する。図3のように、旋回アーム9は、後方X2の端部において柱状部材7と接続され、前方X1の端部において駆動軸2a及びガイド軸2bと接続される。旋回アーム9も、前記柱状部材7と同様、左右に一つずつ設けられる。
図3のように、旋回軸8は、柱状部材7よりも後方X2側に位置し、2つの旋回アーム9に設けられた貫通孔を挿通する。旋回軸8は、旋回アーム9の一端を柱状部材7に据え付ける機能を備える。図2の例では、旋回軸8により旋回アーム9の後方X2の端部は、Z方向への変位不可となるように固定されるとともに、旋回アーム9は旋回軸8を支軸として、くさび4を備えた前方X1の端部の角度を変えられるようになっている。
図2のように、柱状部材7の下部には、脚部10が設けられる。脚部10は、側面視においてX方向に傾斜して立設される部分(単に、「立設部」とも称する。)と、前記立設部の上方において水平方向に延在する部分(単に、「水平部」とも称する。)とを備える。水平部は、図4の脚部10として表される部分であり、左右2つの柱状部材7の間に設けられる。図2のように、立設部は側面視において、X方向の前後に1つずつ設けられる。脚部10の水平部に、ジャッキ部材6が設けられる。ジャッキ部材6の上面は、旋回アーム9の下部に設けられたアーム連結部材15の下面に当接する。アーム連結部材15は、図3のように、左右の旋回アーム9の底部に渡設される板状の部材である。図2のように、ジャッキ部材6を押し上げてジャッキアップを行うと、旋回アーム9に上方向の力が加えられることにより、旋回軸8を支軸として、旋回アーム9の前方X1の端部は上方向へと角度を変える。これにより、旋回アーム9の前方X1の端部に保持された駆動軸2aの高さが変位する。くさび4の打ち込み高さとしては、地面から1300mm〜1600mmの高さが典型例として挙げられる。
尚、ジャッキ部材6は、旋回アーム9の角度を変えることによって駆動軸2aの高さを変えるのではなく、旋回アーム9をZ方向に平行移動させることによって駆動軸2aの高さを変える態様であってもよい。例えば、図2における旋回軸8を、上下にスライド可能な構造とし、ジャッキ部材6の上下動によって旋回アーム9が上下に移動する態様とすることもできる。
脚部連結部材11は、柱状部材7及び脚部10の立設部の下部に設けられ、装置全体を下支えする機能を有する。脚部連結部材11は、十分な強度を有する限りにおいて、材質・大きさ等を適宜調節することができる。図2〜4に示される脚部連結部材11は、平面視矩形のフレーム形状を形成する。尚、図3はジャッキ部材6の上面よりも上側にある部材のみを描いた簡略図であるので、図3において脚部連結部材11は省略されている。また、柱状部材7よりも前方X1に設けられたジャッキ部材6及び旋回アーム9等の荷重によって、装置が前方X1へと転倒することを防ぐために、脚部連結部材11の柱状部材7よりも後方X2側にカウンターウェイト13が設けられていてもよい。
本発明のくさび挿入装置1は、移動用の車輪12を備えることが好ましい。図2に示されるように、車輪12は、前記脚部10又は脚部連結部材11等の下部に設けることができる。これにより、くさび挿入装置1は車輪12の回転によって簡単に移動させられるようになる。設けられる車輪12の大きさ、数等は、くさび挿入装置1が転倒しないように適宜設計変更することができる。例えば、平面視矩形状である脚部連結部材11の4隅に1つずつ、合計4つの車輪12が設けることができる。
また、図2のように、くさび挿入装置1には、柱状部材7の作業者側(後方X2)に、把手14が設けられる。図4のように、把手14は、左右の柱状部材7にそれぞれ1つずつ設けられる。作業者は、把手14を握って装置を押したり引いたりすることによって、簡単にくさび挿入装置1を移動させることができる。
本発明のくさび挿入装置によってくさびを挿入される鋼板コイルの典型例として、板厚が15mm以上26mm以下の鋼板が巻きつけられ、コイルの軸線方向長さが500mm以上2300mm以下であり、コイル径が1000mm以上2050mm以下の鋼板コイルが挙げられる。また、鋼板コイルを形成する鋼板の種類の典型例として、API X−60〜X−80程度の引っ張り強度を有する鋼板が挙げられる。
次に、本発明のくさび挿入装置の使用方法について説明する。
まず、鋼板コイル21が多数並べられたコイルヤード等の設備において、本発明のくさび挿入装置1を対象となる鋼板コイル21の近傍まで移動させる。作業者が把手14を持って押したり引いたりすることによって、車輪12を回転させ、くさび挿入装置1を所望の位置まで簡単に移動させることができる。尚、くさび挿入装置1を移動させる前には、予めスライドアーム3を駆動軸2aの軸線方向の両端近傍に位置させておくことが好ましい。また、鋼板コイル21の最外巻部31と内巻部32との接触面が、一方のくさび4の鋭端部と他方のくさび4の鋭端部との間に配されるように、くさび挿入装置1の位置を微調整する。
次に、くさび4の高さを調整する。ジャッキ部材6を操作することによって、くさび4の高さを調整することができる。くさび4の高さは、最外巻部31の巻き終わり端部の位置、鋼板コイルの大きさ、所望されるサンプル片の大きさ、及び鋼板の種類等によって適宜決定される。尚、くさび4の高さの調整は、くさび挿入装置1を移動させる前に予め行っておいてもよい。
くさび挿入装置1の移動、及びくさび4の高さ調整が終わった後で、ハンドル部材5を操作し、駆動軸2aの両端部に位置していたスライドアーム3同士を近づけていく。やがて、くさび4の鋭端部が、鋼板コイル21のY方向の端部に接触する。くさび4は、鋼板コイル21の端部と接触することによって抵抗力を受けるが、この抵抗力に抗ってさらにハンドル部材5を回転させていくと、くさび4の鋭端部が最外巻部31と内巻部32との間に挿入されていく。このように、ハンドル部材5の回転力によってくさび4を鋼板コイル21に挿入させることができるので、くさび4をハンマー等で殴打する必要がなく、安全にくさび挿入作業を行うことができる。
最外巻部31と内巻部32との間に十分な隙間が生じた時点で、ハンドル部材5の操作を停止する。次に、スライドアーム3からくさび4を取り外すことにより、くさび4がY方向の端部に打ち込まれた鋼板コイル21が得られる。この状態で最外巻部31にガスカットを行うと、内側に存在する内巻部32の表面を傷つけずに、鋼板のサンプル片を得ることができる。
1 くさび挿入装置
2a 駆動軸
2b ガイド軸
3 スライドアーム
4 くさび
5 ハンドル部材
6 ジャッキ部材
7 柱状部材
8 旋回軸
9 旋回アーム
10 脚部
11 脚部連結部材
12 車輪
13 カウンターウェイト
14 把手
15 アーム連結部材
21 鋼板コイル
22 作業者
31 最外巻部
32 内巻部
X 前後方向
X1 前方
X2 後方
Y コイルの軸線方向
Z 高さ方向

Claims (4)

  1. 鋼板コイルにくさびを挿入することにより鋼板間に隙間を設けることのできるくさび挿入装置であって、
    鋼板コイルの軸線方向に延在する駆動軸と、
    前記駆動軸の軸線方向両側に設けられ、かつ鋭端部同士を対向させた状態でくさびを保持可能な一対のスライドアームと、
    前記スライドアームを前記駆動軸に沿って変位させることのできるハンドル部材と、を備えることを特徴とするくさび挿入装置。
  2. 前記駆動軸は、その外周面に雄ネジを有し、
    前記スライドアームは、内表面に雌ネジを形成した貫通孔を有し、
    前記雄ネジと前記雌ネジとが螺合してなり、
    前記ハンドル部材は、前記駆動軸を回転させることにより、前記スライドアームを変位させることを特徴とする請求項1に記載のくさび挿入装置。
  3. 前記駆動軸の高さを変えるジャッキ部材を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のくさび挿入装置。
  4. 移動用の車輪を備えることを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載のくさび挿入装置。
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