JP6287565B2 - 光学情報読み取り装置 - Google Patents

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本発明は、複数の書類の関連性を確認することができる光学情報読み取り装置に関する。
従来、2つの書類に対して、その2つの書類が同一である、あるいは関連することを証明するために、割印や契印を捺印している。割印や捺印により2つの書類の同一性や関連性を判断する場合、書類を跨いでいる印影の色、字体、印影の大きさ、文字の大きさなどが一致するかを人が判断している。
また、2つ以上の書類が関連していることを判定する技術として、例えば、特許文献1に開示される「システム、情報処理装置及び情報処理方法」がある。
特許文献1に開示の技術では、情報コードを分割してそれぞれの書類に印刷している。書類が関連しているかを判定する際には、複数の書類に分割して印刷された情報コードが一つの情報コードとなるように、それら複数の書類を合わせた後、情報コードが読取り可能か否かを判断する。情報コードが読み取り可能であれば、それらの書類は互いに関連していると判断している。
特開2013−145438号公報
通常の情報コードはコピー機で簡単にコピーが可能であるため、上記特許文献1に開示されている方法は、コピー機でコピーしたものですら、偽物と判断することができない。
印影により、書類が本物であるかどうかを判断する古くから行われている方法は、人の目で印影の色などを判断しており、細かな違いを見つけることができる人も多い。したがって、情報コードにより書類の関連性を判断するだけよりは、書類の偽造を防止することができる。
しかし、割印や契印の印影は、その印影をつけるときに使用した印鑑と朱肉を使用し、印影の向きを同じように押印すれば、ほとんど本物と同じ印影をつけることができる。したがって、割印や契印だけよりも、より高い精度で書類の関連性の真偽を判断することができる装置が望まれる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、複数の書類の関連性を、より高い精度で判定することができる光学情報読み取り装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
その目的を達成するための本発明は、複数の書類(R1、R2)にまたがって印影(200)が表されており、かつ、複数の書類が互いに関連することを表す情報コード(100R、100L)が印刷されている複数の書類の関連性を判断する光学情報読み取り装置であって、書類を撮像するための撮像部(23)と、撮像部が撮像した撮像画像に対して、情報コードをデコードするデコード処理を行うデコード部(S22、S25)と、印影が複数の書類に分割されて表されることにより、書類ごとに分割された分割印影のうちの1つである第1分割印影の画像を、撮像画像から取得する第1印影取得部(S28)と、複数の分割印影のうち、第1印影取得部が画像を取得した第1分割印影とは別の分割印影である第2分割印影の画像を、デコード部がデコードした情報コードに対応させて取得する第2印影取得部(S28、S305、S310)と、第1印影取得部が取得した第1分割印影の画像と、第2印影取得部が取得した第2分割印影の画像とが、整合するかどうかを判定する印影判定部(S302、S303、S306〜S308、S311〜S313)とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、印影判定部を備えており、複数の書類に分割して表された分割印影の画像である第1分割印影の画像と第2分割印影の画像が整合するかどうかを判定する。加えて、印影判定部が判定を行う分割印影の画像は、デコード部がデコードした情報コードに対応させて取得したものであるため、情報コードの対応も確認していることになる。すなわち、本発明によれば、情報コードが対応していることの確認と、分割印影の整合とを判定していることになるので、従来よりも、高い精度で複数の書類の関連性を判定することができる。
請求項2記載の発明では、第2印影取得部は、デコード部がデコードした情報コードの位置に基づいて、撮像画像における第2分割印影の場所を特定して、撮像画像から、第2分割印影の画像を取得する。
この発明では、第2分割印影の画像も撮像画像から取得する。したがって、分割印影と情報コードが表されている複数の書類を撮像して、それら複数の書類の関連性を判定することができる。
請求項3記載の発明では、情報コードは、複数の書類にそれぞれ印刷されている情報コードごとにデコードが可能であり、かつ、複数の書類のうちの他の書類に印刷されている情報コードを特定することができるコード特定データを格納しており、デコード部がデコードした情報コードに格納されているコード特定データに基づいて、複数の情報コードが互いに関連しているかを判定するコード判定部(S301)を備える。
本発明によれば、印影判定部による印影の判定に加えて、コード判定部により、情報コードが互いに関連しているかも判定するので、複数の書類の関連性を判定する精度がさらに向上する。
請求項4記載の発明では、第2印影取得部(S28、S305)は、デコード部がデコードした情報コードの位置に基づいて、撮像画像における第2分割印影の場所を特定して、撮像画像から、第2分割印影の画像を取得するとともに、デコード部がデコードしたデータに含まれているコード特定データに基づいて、第2分割印影の画像を記憶している記憶部からも、第2分割印影の画像を取得し、印影判定部(S303、S306〜S308)は、第1印影取得部が取得した第1分割印影の画像が、第2印影取得部が撮像画像から取得した第2分割印影の画像および記憶部から取得した第2分割印影の画像と整合するかをそれぞれ判定する。
このようにすれば、印影判定部は、第1分割印影が、2つの第2分割印影と整合するかをそれぞれ判定することから、複数の書類の関連性を判定する精度がさらに向上する。
請求項5記載の発明では、情報コードは1つであり、その1つの情報コードが複数の書類にまたがって印刷されている。
この場合には、複数の書類にまたがっている1つの情報コードが、1つの情報コードとして一体になるように、複数の書類を隣り合わせた状態でデコードを行うことになる。
請求項6記載の発明は、情報コードは、複数の書類にそれぞれ印刷されている情報コードごとにデコードが可能であり、かつ、複数の書類のうちの他の書類に印刷されている情報コードを特定することができるコード特定データを格納しており、第2印影取得部(S310)は、デコード部がデコードしたデータに含まれているコード特定データに基づいて、第2分割印影の画像を記憶している記憶部から、第2分割印影の画像を取得することを特徴とする。
この発明では、第2分割印影の画像を、その第2分割印影の画像を記憶している記憶部から取得する。したがって、第2分割印影が印刷された書類がなくても、第1分割印影の画像が印刷された書類と、第2分割印影が印刷された書類との関連性を判定することができる。
請求項7記載の発明は、第1分割印影の画像を記憶している記憶部から、デコード部がデコードしたデータに含まれているコード特定データに基づいて、第1分割印影の画像を取得する照合用第1印影取得部(S305、S310)を備え、印影判定部(S306〜S308、S311〜S313)は、照合用第1印影取得部が取得した第1分割印影の画像と、第1印影取得部が撮像画像から取得した第1分割印影の画像とが整合するかも判定する。
この発明では、記憶部に記憶している第1分割印影の画像と、撮像画像から取得した第1分割印影の画像とが整合するかについても判定するので、第1分割印影が表された書類が、偽造ではないことを高い信頼性で判定することができる。
請求項8記載の発明は、印影判定部(S308、S313)は、照合用第1印影取得部が取得した第1分割印影の画像の紙辺とは反対側からの一定部分と、第1印影取得部が撮像画像から取得した第1分割印影の紙辺とは反対側からの一定部分とが整合するかを判定する。
この発明では、印影判定部は、第1分割印影の一部分のみを照合に用いる。書類は紙製であり、辺に近い部分は破損する可能性もあるが、このようにすれば、辺に近い部分が破損していても、撮像画像から取得した第1分割印影の画像と、記憶部から取得した第1分割印影の画像とが整合しているかを、精度よく判定することができる。
請求項9記載の発明は、デコード部がデコードした情報にサイン取り込み識別子があるか否かを判断する識別子判断部(S23)を備え、第1印影取得部は、識別子判断部がサイン取り込み識別子があると判断したことに基づいて、撮像画像から第1分割印影の画像を取得する。
このようにすれば、情報コードにサイン取り込み識別子がないときは、第1分割印影の画像を取得する処理を行わないので、印影の判定が必要ないときにまで、第1分割印影の画像を取得するための処理を行ってしまうことを防止できる。
請求項10記載の発明は、情報コードは、特定の光を照射することで視認可能になる不可視インクで印刷されており、かつ、印影と重なる位置にあり、光学情報読み取り装置は、特定の光を照射する特定光源を備え、デコード部は、特定光源を発光させた状態で撮像部が撮像した撮像画像を用いてデコード処理を行い、第1印影取得部は、特定光源を消灯させた状態で撮像部が撮像した画像から、第1分割印影の画像を取得する。
このようにすれば、第1分割印影の画像を取得するための撮像画像には、情報コードが撮像されていないので、情報コードにより第1分割印影が分かりにくくなってしまうことが抑制できる。
しかも、情報コードは、印影と重なる位置に印刷されていることから、特定光源を照射していない状態でも、情報コードがどこに印刷されているかが分かりやすい。そのため、情報コードが撮像部の撮像範囲に入るように撮像部の撮像範囲を調整することも容易になる。
実施形態の光学情報読み取り装置10の機械的構成を示す図である。 照合する書類R1、R2を概念的に示す図である。 QRコード100R、100Lのデータ構造を説明する図である。 印影画像を登録する登録処理を示すフローチャートである。 印影画像を照合する照合処理を示すフローチャートである。 図5のステップS30の処理を詳しく示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態となる光学情報読み取り装置10の機械的構成を示すブロック図である。なお、外見は省略しているが、この光学情報読み取り装置10は携帯型である。
本実施形態では、情報コードとして、書類R1、R2にまたがって印刷されたQRコード100(QRコードは登録商標)を読み取る(図2参照)。QRコード100については、詳しくは、図2を用いて後述するが、本実施形態のQRコード100は、紫外線が照射されると白色に近い可視光を発する不可視インクにより書類R1、R2に印刷されている。
また、書類R、R2には、朱インクにより印影200も示されている。光学情報読み取り装置10は、これらQRコード100の読み取りと、印影200の照合とを行うことで、書類R1、R2が互いに関連しているかどうかを判定する。
<機械的構成の説明>
図1に示している機械的構成は、発光ダイオード21の構成を除き、従来周知の二次元コード読み取り装置と同じである。回路部20は、図示しないハウジング内に収容されている。この回路部20は、主に、光学系とコンピュータ系と電源系とから構成されている。光学系は、マーカ光投射器60、発光ダイオード21、エリアセンサ23、結像レンズ27等から構成されている。
発光ダイオード21は、ハウジング本体の読取口(図示せず)を介して書類R1、R2に向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。発光ダイオード21は、発光色の異なる複数個が備えられている。本実施形態では、発光ダイオード21として、赤色光を発光するものと、紫外光を発光するものと、白色を発光するものの3種類を備える。紫外光が請求項の特定の光に相当し、紫外光を発光する発光ダイオード21が請求項の特定光源に相当する。
請求項の撮像部に相当するエリアセンサ23は、書類R1、R2に照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成される。例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を数10万から数100万個オーダでm行n列の2次元に配列して構成されている。受光素子は、受光した光を電気信号に変換して出力する。
このエリアセンサ23の受光面23aは、ハウジング本体外から上述の読取口を介して外観可能に位置しており、エリアセンサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光をこの受光面23aで受光可能に配置されている。
結像レンズ27は、外部から読取口を介して入射する入射光を集光してエリアセンサ23の受光面23aに像を結像可能な結像光学系として機能するもので、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとにより構成されている。発光ダイオード21から照射された照明光LfがQRコード100に反射して読取口に入射する反射光Lrは、結像レンズ27により集光され、これにより、エリアセンサ23の受光面23aにコード像が結像する。マーカ光投射器60は、QRコード100の読み取り範囲を示すマーカ光Mを書類R1、R2に投射する。
次に、コンピュータ系の構成概要を説明する。コンピュータ系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示器46、無線通信部47、通信インタフェース48等から構成されている。このコンピュータ系は、前述した光学系によって撮像されたコード像の画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。また制御回路40は、光学情報読み取り装置10の全体システムに関する制御も行っている。
光学系のエリアセンサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されて所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力されて、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データは、メモリ35に入力されて蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、エリアセンサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されている。また、アドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置で、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROMがこれに相当する。ROMには、画像処理プログラムの他、マーカ光投射器60、発光ダイオード21、エリアセンサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
また、本実施形態の光学情報読み取り装置10は、SQRC(登録商標)として知られる秘匿データを持ったQRコードを読み取ることができる装置である。SQRCを読み取るためには暗号キー必要である。メモリ35には、この暗号キーも記憶されている。
無線通信部47は近距離無線通信を行う。近距離無線通信はたとえば無線LANである。本実施形態では、無線通信部47は、ホストコンピュータ300が備える無線通信部310との間で通信を行う。
制御回路40は、光学情報読み取り装置10全体を制御可能なコンピュータで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなる。この制御回路40は、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)と接続可能に構成されている。また、電源スイッチ41、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示器46、無線通信部47、通信インタフェース48、マーカ光投射器60等が接続されている。
この制御回路40は、例えば、QRコードのデコード処理、印影画像の照合処理を行う。その他にも、電源スイッチ41や操作スイッチ42の監視や管理、LED43の点消灯、ビープ音やアラーム音を発生可能なブザー44の鳴動のオンオフ、液晶表示器46の画面制御、通信インタフェース48の通信制御、マーカ光投射器60からのマーカ光Mの投射制御等を行う。
電源系は、電源スイッチ41、電池49等により構成されており、制御回路40により管理される電源スイッチ41のオンオフによって、上述した各装置や各回路に、電池49から供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。
ホストコンピュータ300は、無線通信部310、記憶部320や、図示しないCPU、通信インタフェースなどを備える。無線通信部310は、光学情報読み取り装置10の無線通信部47との間で無線通信が可能である。
<QRコードの説明>
本実施形態で用いるQRコード100を図2に例示している。図2に例示しているQRコード100は、2つの書類R1、R2にまたがって印刷されており、書類R1、R2が接している状態で、QRコード100は、外見上、1つのコードに見える。
しかし、このQRコード100は、一連のデータを分割して格納している長方形型の分割コードである。すなわち、QRコード100は、右側の分割QRコード100Rと、左側の分割QRコード100Lとで、別々に読み取りができる。また、右側の分割QRコード100Rと左側の分割QRコード100Lとを読み取ると、それぞれの分割QRコード100R、100Lに格納されたデータが連結されて出力される。さらに、右側の分割QRコード100R、左側の分割QRコード100Lともに、SQRCである。
図2に示す例では、印影200が、QRコード100に重畳して押印されている。ただし、前述したように、本実施形態では、QRコード100は、紫外光が照射されると可視光を発する不可視インクで印刷されているため、紫外光を照射していない状態では、印影200にQRコード100が重なっているようには見えない。
QRコード100に重畳して押印されている印影200も、2つの書類にまたがっている。ここでは、右側の書類R2に表されている印影を分割印影200R、左側の書類R1に表されている印影を分割印影200Lとする。印影200は、2つの書類R1、R2を、互いの1辺が接している状態で図示しない印を押印することで、2つの書類R1、R2にまたがって表される。
図3に、右側の分割QRコード100R、左側の分割QRコード100Lのデータ構造を示す。各分割QRコード100R、100Lには、公開データ部d10、終端識別子d20、非公開データ部d30が、この順番で格納されている。
公開データ部d10には、請求項のサイン取り込み識別子に相当するサイン取り込みインジケータd11が含まれている。このサイン取り込みインジケータd11は、QRコード100と重なっている印影200の画像を取り込む処理を行う必要があることを示すデータである。また、このサイン取り込みインジケータd11は、この分割QRコード100R、100LがSQRCであり、終端識別子d20の後に非公開データ部d30があることを示すインジケータにもなっている。
終端識別子d20は、公開データの終端を示している。暗号キーを記憶していないために、SQRCをデコードすることができない読み取り装置の場合には、終端識別子d20までしか分割QRコード100R、100Lをデコードすることができない。
非公開データ部d30は、暗号化されており、デコードするには、前述した暗号キーが必要となる。非公開データ部d30には、請求項のコード特定データに相当する関連付けデータd31が含まれている。
関連付けデータd31は、連結すべき他の分割QRコード100L、100Rを特定することができるデータである。たとえば、関連付けデータd31には、印刷時点、あるいは、分割QRコード100R、100Lに共通のコード識別番号が含まれる。この関連付けデータは、連結すべき他の分割QRコード100L、100Rを特定することができると同時に、自身の分割QRコード100R、100Lも特定することができる。また、この関連付けデータd31に関連付けて分割印影200R、200Lを登録しておけば、分割印影200R、200Lを特定することもできる。
また、分割QRコード100R、100Lが分割コードであるので、関連付けデータd31には、デコードした分割QRコード100R、100Lが全データのうちの何番目のデータを格納しているかを示す番号データも含まれている。
<登録処理>
本実施形態では、QRコード100R、100Lに格納されている関連付けデータd31および分割印影200R、200Lの画像(以下、分割印影画像)を、互いに関連付けてホストコンピュータ300の記憶部320に登録しておく。ホストコンピュータ300の記憶部320には、互いに関連する複数の書類を1セットとし、複数セットに対して登録処理が行われることにより、複数セットについて、関連付けデータd31と分割印影画像とが記憶されている。そして、書類R1、R2の関連性を判定する際には、光学情報読み取り装置10がデコードした関連付けデータd31に基づいて、記憶部320に記憶されている複数のセットから1セットが特定される。そして、特定されたセットの分割印影画像と、光学情報読み取り装置10が撮像した分割印影画像とが照合されることになる。
ここでは、関連付けデータd31と分割印影画像とを登録する際の制御回路40の処理を、図4を用いて説明する。この図4の処理は、ユーザにより操作スイッチ42が操作されて、予め決められている登録指示操作が行われた場合に実行する。
この登録処理は、書類R1と書類R2とを別々に撮像して行う。後に詳述するが、書類R1、書類R2いずれかのみでも、その書類R1、R2の真偽を判定できるようにするためである。ただし、各書類R1、R2に示されている分割QRコード100R、100Lと、分割印影200R、200Lとを対応させることができれば、図2に示すように、2つの書類R1、R2が接して、印影200が一体になっている状態で、登録処理を行ってもよい。
ステップS1では、画像データを取得してメモリ35に保存する。詳しくは、所定の読み取り開始操作がユーザにより行われると、制御回路40は、マーカ光投射器60からマーカ光Mを照射するとともに、紫外光を発光する発光ダイオード21を発光させる。この紫外光により、ユーザにもQRコード100が見えるようになる。マーカ光Mは画像取り込み範囲の目安となるものであり、ユーザは、マーカ光MがQRコード100の上またはQRコード100の付近にくるように、光学情報読み取り装置10の位置および向きを調整する。
光学情報読み取り装置10の位置および向きを調整したら、図示しない撮像ボタンを操作する。撮像ボタンが操作されたことを検知すると、制御回路40はマーカ光Mを消灯させ、代わりに、赤色光を発光する発光ダイオード21を発光させる。これにより、朱インクで示されている分割印影200R、200Lはほとんど見えなくなる一方で、白色に近い色を発する分割QRコード100R、100Lは、良好に視認できる。この状態で、エリアセンサ23に画像を撮像させ、エリアセンサ23から画像データを取得する。
ステップS2では、ステップS1で取得した画像データに対して公知のデコード処理アルゴリズムを実行して、公開データ部d10を復号する。
ステップS3では、ステップS2で復号したデータに、サイン取り込みインジケータd11が含まれているか否かを判断する。この判断がNOであればステップS11に進む。ステップS11の処理は後述する。ステップS3の判断がYESであればステップS4に進む。
ステップS4では、光学情報読み取り装置10が暗号キーを記憶しているか否かを判断する。暗号キーを記憶していない場合(S4:NO)にはステップS11に進み、暗号キーを記憶している場合には(S4:YES)、ステップS5に進む。
ステップS5では、暗号キーを用いて、非公開データ部d30を復号する。続くステップS6では、印影撮像用の照明パターンに切り替える。印影撮像用の照明パターンは、白色光を発光する発光ダイオード21を発光させ、赤色光を発光する発光ダイオード21、紫外光を発光する発光ダイオード21は消灯させるパターンである。
ステップS7では、印影撮像用の照明パターンを継続したまま、エリアセンサ23に画像を撮像させ、そのエリアセンサ23から画像データを取得する。画像データを取得した後は、白色光を発光する発光ダイオード21も消灯させる。
印影撮像用の照明パターンでは、紫外光を発光する発光ダイオード21は消灯していることから、不可視インクで印刷された分割QRコード100R、100Lは撮像されない。また、赤色光を発光する発光ダイオード21も消灯しており、白色光を発光する発光ダイオード21が発光していることから、朱インクで示されている分割印影200R、200Lは明瞭に撮像されている。
ステップS8では、ステップS7で取得した画像データから、分割印影画像の部分を抽出し、抽出した分割印影画像をメモリ35に保存する。分割印影画像の部分がどの範囲であるかを決定する手法は、種々の手法を用いることができる。
たとえば、大津の二値化法などにより画像を二値化して、分割印影200R、200Lの範囲を決める手法がある。他にも、撮像画像から、予め設定された範囲を印影画像として抽出してもよい。本実施形態では、QRコード100に印影200が重畳しており、マーカ光Mが照射されているときに、撮像範囲の中心付近にQRコード100がくるように、撮像範囲が調整されている可能性が高い。したがって、撮像画像から、予め設定された範囲を分割印影画像として抽出しても、精度よく分割印影画像を抽出することができるのである。
続くステップS9では、全ての分割QRコード100R、100Lに対する処理が終了したか否かを判断する。この判断は、非公開データ部d30に含まれている番号データに基づいて行う。書類R1と書類R2とが接している状態で登録処理が行われているのであれば、初回のステップS9の実行において、YESの判断になる。しかし、書類R1と書類R2とを別々に撮像する場合には、初回のステップS9の判断結果はNOになる。ステップS9の判断結果がNOである場合には、ステップS1に戻る。一方、判断結果がYESの場合にはステップS10に進む。
ステップS10では、ステップS5で復号した非公開データ部d30に含まれている関連付けデータd31と、ステップS8で保存した分割印影画像とを、無線通信部47からホストコンピュータ300に送信する。一度の画像データの取得で、ステップS9がYESになった場合には、複数の関連付けデータd31にどの分割印影画像が対応するかも示して、関連付けデータd31と分割印影画像を送信する。関連付けデータd31と分割印影画像との対応は、分割QRコード100R、100Lの位置と、分割印影200R、200Lの位置とから決定する。なお、通信インタフェース48を介して有線によりホストコンピュータ300と接続してデータ送信してもよい。
ホストコンピュータ300は、光学情報読み取り装置10から送信されてきた関連付けデータd31と分割印影画像とを対応づけて、記憶部320に記憶する。
ステップS11では、メモリ35に保存していた画像データや復号したデータを消去する。
<照合処理>
次に、照合処理を説明する。照合処理時は、図5に示す処理を実行する。この図5の処理は、ユーザにより操作スイッチ42が操作されて、予め決められている照合指示操作が行われた場合に実行する。
ステップS21〜ステップS28の処理は、図4のステップS1〜S8と同じである。従って、ステップS21〜S28の処理により、光学情報読み取り装置10の撮像範囲にQRコード100が入っていれば、公開データ部d10の復号(S22)、サイン取り込みインジケータd11の有無の判断(S23)、非公開データ部d30の復号(S25)を行う。また、分割印影200R、200Lの画像も取得できる(S28)。2つの分割印影200R、200Lの画像が取得できる場合、いずれか一方の画像が、請求項の第1分割印影の画像に相当し、他方の画像が請求項の第2分割印影画像に相当し、ステップS28は、請求項の第1印影取得部、および、第2印影取得部に相当する。また、ステップS22、S25は請求項のデコード部に相当し、ステップS23は識別子判断部に相当する。
なお、本実施形態のQRコード100は分割コードであり、分割コードは全部の分割コードの読み取りが終了しないと、ユーザには読み取り結果を表示しない。しかし、装置自体は、各分割コードに格納されたデータを連結するために、分割コードごとにデコードを行っている。
したがって、一方の分割QRコード100R、100Lのみでも、公開データ部d10の復号(S22)、サイン取り込みインジケータd11の有無の判断(S23)、非公開データ部d30の復号(S25)、分割印影画像の抽出、保存(S28)などを実行する。この場合には、ステップS28は、請求項の第1印影取得部のみに相当し、ステップS28で取得した分割印影画像が第1印影の画像に相当する。
ステップS29では、撮像画像内に含まれている全ての分割コードに対して、ステップS22〜S28の処理を完了したか否かを判断する。この判断においては、ステップS21で取得した画像データを、たとえば二値化処理などにより解析して、撮像画像のどの範囲にコードが表されているかを決定する。そして、決定した範囲の全てに対して、ステップS22〜S28の処理を実行した場合には、ステップS29の判断がYESになる。ステップS29の判断がNOであればステップS22に戻る。
ステップS22に戻った場合には、撮像画像内においてコードが表されている範囲であると決定した範囲のうち、ステップS22以下を実行していない範囲に対して、ステップS22以下を実行する。
一方、ステップS29の判断がYESであればステップS30に進む。なお、撮像画像内に一部の分割コードしか含まれていない場合にも、撮像画像内に含まれている分割コードについてステップS22〜S28の処理が完了していれば、ステップS29の判断はYESになる。
ステップS30では、書類R1、R2の関連性を判定する判定処理を実行する。この判定処理の内容は図6に詳しく示している。
図6を用いて判定処理の内容を説明する。請求項のコード判定部に相当するステップS301では、デコードしたデータが連結できたか否かを判断する。撮像画像内に全ての分割QRコード100R、100Lが含まれており、それら分割QRコード100R、100Lがともにデコードできていれば、ステップS301の判断がYESになる。これに対して、撮像画像内には 一方の分割QRコード100R、100Lしか含まれていない場合には、ステップS301の判断がNOになる。ステップS301の判断がYESであればステップS302に進む。
ステップS302に進んだ場合、2つの分割QRコード100R、100Lがあるだけでなく、2つの分割QRコード100R、100Lに対応した分割印影画像をメモリ35に記憶しているはずである。ステップS302では、これら2つの分割印影画像を対比する。対比は、具体的には、分割印影画像に含まれている分割印影の色、字体、文字の大きさ、分割印影それ自体の大きさなど予め設定されている項目が互いに一致するかを判定する。
ステップS303では、ステップS302での対比の結果に基づいて、2つの分割印影200R、200Lが整合するか否かを判断する。この判断の結果がNOであればステップS304に進み、判定結果は×であるとする。2つの分割印影200R、200Lが整合すると判断した場合(S303:YES)には、ステップS305に進む。
ステップS305では、登録済みの分割印影画像を取得する。詳しくは、印影画像取得要求信号を、図5のステップS25で復号した非公開データ部d30に含まれている関連付けデータd31とともに、ホストコンピュータ300に送信する。なお、ステップS305を実行するのは、2つの復号データが連結できた場合であるので、2つの関連付けデータd31を取得できている。これら2つの関連付けデータd31を両方とも、ホストコンピュータ300に送信する。
ホストコンピュータ300の記憶部320には、関連付けデータd31と分割印影画像とが対応づけて記憶されている。したがって、印影画像取得要求信号と関連付けデータd31が光学情報読み取り装置10から送信されることにより、光学情報読み取り装置10に送信すべき2つの分割印影画像を特定することができる。ホストコンピュータ300は、特定した2つの分割印影画像を光学情報読み取り装置10に送信する。光学情報読み取り装置10はホストコンピュータ300から送信された2つの分割印影画像を取得する。この2つの分割印影画像は、次に説明するように2種類の照合に用いられ、ステップS305は、請求項の第2印影取得部、照合用第1印影取得部に相当する。
ステップS306では、ステップS305で取得した2つの分割印影画像と、ステップS28で保存した2つの分割印影画像とを用いた照合を行う。ここで行う照合は、他の分割印影との照合すなわち左右の分割印影の照合と、左の分割印影同士、右の分割印影同士の照合の2種類である。左右の分割印影の照合は、ステップS302と同じ方法で行う。左同士、右同士の照合は、照合対象である2つの分割印影画像に含まれている分割印影200R、200Lが互いに同一であるとみなすことができるか否かを判定するものであり、たとえば、公知のテンプレートマッチング手法を用いる。このステップS306で行っている照合は、分割印影の全体を照合する全体照合である。
ステップS307では、ステップS306で実行した全体照合の結果が、照合OKであったか否かを判断する。全ての照合がOKになった場合を照合OKとする。ステップS307の判断結果がYESであれば、ステップS309に進み、判定結果を○、すなわち、撮像した書類は真正のものであるとする。ステップS307の判断結果がNOであれば、ステップS308に進む。
ステップS308では、部分照合を行い、その部分照合がOKか否かを判断する。部分照合では、ステップS305で取得した登録済み分割印影画像のうち、紙辺側を一部除外し、除外後の登録済み分割印影画像と、ステップS28で保存した分割印影画像とを、紙辺とは反対側の端を基点として照合する。分割印影画像の一部を除外して照合を行う以外は、照合の内容は全体照合と同じである。
分割印影200R、200Lは、いずれも、書類R1、R2の一辺にその端が位置する。書類R1、R2の辺は、書類R1、R2に印影200が押印された後の使用により、破損、欠落の可能性もある。したがって、照合処理時に、分割印影200R、200Lの紙辺側の端が欠落している可能性もある。そこで、このステップS308において部分照合を行うのである。登録済み画像から紙辺側の一部を除外する程度は、予め設定した一定比率でもよいし、複数比率を用意しておき、除外する程度が小さい比率から順番に部分照合を行ってもよい。
部分照合OKと判断した場合(S308:YES)にもステップS309に進み、判定結果を○とする。部分照合もOKでないと判断した場合には(S308:NO)、ステップS304に進み、判定結果を×とする。
次に、ステップS301の判断結果がNOであった場合を説明する。ステップS301がNOになる代表的なケースは、書類R1、R2が一方しかない場合である。ステップS301の判断結果がNOである場合にはステップS310に進む。
ステップS310では、ステップS305と同様に、登録済みの分割印影画像をホストコンピュータ300から取得する。したがって、印影画像取得要求信号を関連付けデータd31とともに、ホストコンピュータ300に送信する。このステップS310を実行するのは、データが連結できていない場合であるので、取得できている関連付けデータd31は1つのみである。
ホストコンピュータ300は、光学情報読み取り装置10から送信された関連付けデータd31に基づいて分割印影画像を特定する。特定する分割印影画像は、関連付けデータd31を格納した分割QRコード100R、100Lとともに、同じ書類R1、R2に表された分割印影200R、200L、および、その分割印影200R、200Lとともに登録された他の分割印影200L、200Rである。そして、ホストコンピュータ300は、特定した分割印影画像を光学情報読み取り装置10に送信する。光学情報読み取り装置10はホストコンピュータ300から送信された分割印影画像を取得する。この分割印影画像も2種類の照合に用いられ、ステップS310は、請求項の第2印影取得部、照合用第1印影取得部に相当する。
ステップS311では、ステップS310で取得した分割印影画像と、ステップS28で保存した分割印影画像とを照合する。1つの分割印影画像を照合対象とする点ではステップS306と異なるが、照合の方法はステップS306と同じであり、このステップS311で行う照合も、分割印影画像全体の照合である。
ステップS312では、ステップS311で実行した全体照合の結果が、照合OKであったか否かを判断する。判断結果がYESであれば、ステップS314に進み、判定結果を○とする。ステップS312の判断結果がNOであれば、ステップS313に進む。
ステップS313では、部分照合を行い、その部分照合がOKか否かを判断する。このステップS313では1つの分割印影画像を照合対象とする。この点以外は、ステップS313の処理はステップS308と同じである。
部分照合OKと判断した場合(S313:YES)にもステップS314に進み、判定結果を○とする。部分照合もOKでないと判断した場合には(S313:NO)、ステップS304に進み、判定結果を×とする。なお、図6において、ステップS302、S303、S306〜S308、S311〜S313は、請求項の印影判定部に相当する。
ステップS304、S309、S314のいずれかを実行したら、図5のステップS31に進む。ステップS31では、ステップS30で行った判定処理の結果を、液晶表示器46に表示する。
続くステップS32では、メモリ35に保存していた画像データや復号したデータを消去する。
<実施形態の効果>
以上、説明した実施形態によれば、書類R1、R2に分割して表された分割印影画像が整合するかどうかを判定する(S302、S303、S306〜S308、S311〜S313)。加えて、整合するかを判定する分割印影画像は、デコードした分割QRコード100R、100Lに対応させて取得したものであるため、分割QRコード100R、100L間の対応も判定していることになる。
具体的には、ステップS302で対比する分割印影画像は、データが連結できた場合であるので、分割QRコード100R、100Lは互いに対応していることになる。分割印影画像は、それら互いに対応している分割QRコード100R、100Lの位置に基づいて取得しているので、分割印影画像は、分割QRコード100R、100Lに対応させて取得したものである。
また、登録済みの分割印影画像を取得する場合には(S305、S310)、デコードしたデータに含まれていた関連付けデータd31に基づいて、取得する登録済み分割印影画像が定まるので、関連付けデータd31が対応していることになる。すなわち、本実施形態では、分割QRコード100R、100Lが対応していることの確認と、分割印影の整合とを判定していることになるので、従来よりも、高い精度で書類R1、R2の関連性を判定することができる。
また、本実施形態で2つの書類R1、R2の関連性を判定できるのは、それら2つの書類を撮像できる場合に限られない。書類R1、R2のうちの一方のみであっても、関連付けデータd31に基づいて、他方の書類に表されていた登録済みの分割印影画像を取得する(S310)。したがって、書類R1、R2のうちの一方の書類がなくても、撮像した書類と、他方の書類との関連性を判定することができる。
また、本実施形態では、各書類R1、R2に分割QRコード100R、100Lが印刷されている。そして、2つの書類R1、R2が撮像できた場合には、分割QRコード100R、100Lのデータが連結できたかも判断する(S301)。したがって、書類R1、R2の関連性を判定する精度がさらに向上する。
さらに、分割印影画像の照合として、左右の分割印影の照合と、左の分割印影同士、右の分割印影同士の照合の2種類を行っている(S306、S311)。このように、2種類の照合を行うので、2つの書類R1、R2の関連性を判定する精度がさらに向上する。
また、左の分割印影同士、右の分割印影同士の照合は、分割印影画像の全体としての照合がOKでなくても、一部を除外した部分照合がOKであれば、照合OKであるとしている(S308、S313)。この部分照合を行うことで、撮像画像から取得した分割印影画像に、辺に近い部分の破損があっても、ホストコンピュータ300から取得した分割印影画像と、撮像画像から取得した分割印影画像が整合しているかを、精度よく判定することができる。
また、本実施形態では、復号したデータにサイン取り込みインジケータd11が含まれていない場合には(S23:NO)、分割印影画像を取得する処理を行わない。したがって、印影の判定が必要ないときにまで、分割印影画像を取得するための処理を行ってしまうことを防止できる。
また、本実施形態では、分割QRコード100R、100Lは不可視インクで印刷されており、分割印影画像を撮像するときには、分割QRコード100R、100Lは撮像されない。よって、分割QRコード100R、100Lにより分割印影200R、200Lが分かりにくくなってしまうことが抑制できる。
しかも、分割QRコード100R、100Lは、分割印影200R、200Lと重なる位置に印刷されていることから、紫外光を照射していない状態でも、分割QRコード100R、100Lがどこに印刷されているかが分かりやすい。そのため、分割QRコード100R、100Lがエリアセンサ23の撮像範囲に入るようにその撮像範囲を調整することも容易になる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。
<変形例1>
前述の実施形態では、書類は2つであったが、3つ以上であってもよい。また、書類は、切り離す前は1つであり、切り離すことにより複数になる書類でもよい。したがって、入場時に切り離され、半券が残る入場券などにも本発明は適用できる。
<変形例2〜4>
たとえば、前述の実施形態では、外見上は一体のQRコード100である分割QRコード100R、100Lが2つの書類にまたがって印刷されていたが、これに限られない。外見上も、独立している分割コードがそれぞれの書類に印刷されていてもよい(変形例2)。もちろんこの場合には、各分割コードは各書類に印刷され、複数の書類にまたがって印刷しない。また、外見と同じく、1つのQRコードが複数の書類にまたがって印刷されていてもよい(変形例3)。また、QRコードに代えて、それ以外の情報コードを用いてもよい(変形例4)。
<変形例5>
また、前述の実施形態において、分割QRコード100R、100Lの間に、隙間が形成されるように、それら分割QRコード100R、100Lを、各書類R1、R2に印刷してもよい。このようにすれば、前述した入場券など、切り離すことによる複数になる書類に本発明を適用した場合にも、切り離し時に、分割QRコード100R、100Lが破損しにくい。
<変形例6>
前述の実施形態では、QRコード100は不可視インクで印刷されていたが、自然光により視認可能なインクで印刷されていてもよい。また、印影200も朱インク以外のインクで表されていてもよい。
<変形例7>
前述の実施形態では、照合を、光学情報読み取り装置10でおこなっていたが、これをホストコンピュータ300で行い、照合結果を光学情報読み取り装置10が取得するようにしてもよい。また、分割印影を光学情報読み取り装置10内の記憶部に記憶し、照合も、光学情報読み取り装置10で行うようにしてもよい。
<変形例8、9>
また、前述の実施形態では、ステップS303、S306において、それぞれ、左右の分割印影の照合を行っていたが、いずれか一方を省略してもよい(変形例8)。また、ステップS306、S311における左の分割印影同士、右の分割印影同士の照合を省略してもよい(変形例9)。
10:光学情報読み取り装置、 20:回路部、 21:発光ダイオード、 23:エリアセンサ、 23a:受光面、 27:結像レンズ、 31:増幅回路、 33:A/D変換回路、 35:メモリ、 36:アドレス発生回路、 38:同期信号発生回路、 40:制御回路、 41:電源スイッチ、 42:操作スイッチ、 43:LED、 44:ブザー、 46:液晶表示器、 47:無線通信部、 48:通信インタフェース、 49:電池、 60:マーカ光投射器、 100:QRコード、 100L:分割QRコード、 100R:分割QRコード、 200:印影、 200L:分割印影、 200R:分割印影、 300ホストコンピュータ、 310:無線通信部、 320:記憶部、 R1:書類、 R2:書類

Claims (10)

  1. 複数の書類(R1、R2)にまたがって印影(200)が表されており、かつ、前記複数の書類が互いに関連することを表す情報コード(100R、100L)が印刷されている前記複数の書類の関連性を判断する光学情報読み取り装置であって、
    前記書類を撮像するための撮像部(23)と、
    前記撮像部が撮像した撮像画像に対して、前記情報コードをデコードするデコード処理を行うデコード部(S22、S25)と、
    前記印影が前記複数の書類に分割されて表されることにより、書類ごとに分割された分割印影のうちの1つである第1分割印影の画像を、前記撮像画像から取得する第1印影取得部(S28)と、
    複数の前記分割印影のうち、前記第1印影取得部が画像を取得した第1分割印影とは別の分割印影である第2分割印影の画像を、前記デコード部がデコードした前記情報コードに対応させて取得する第2印影取得部(S28、S305、S310)と、
    前記第1印影取得部が取得した前記第1分割印影の画像と、前記第2印影取得部が取得した前記第2分割印影の画像とが、整合するかどうかを判定する印影判定部(S302、S303、S306〜S308、S311〜S313)とを備えることを特徴とする光学情報読み取り装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2印影取得部は、前記デコード部がデコードした情報コードの位置に基づいて、前記撮像画像における前記第2分割印影の場所を特定して、前記撮像画像から、前記第2分割印影の画像を取得することを特徴とする光学情報読み取り装置。
  3. 請求項2において、
    前記情報コードは、前記複数の書類にそれぞれ印刷されている情報コードごとにデコードが可能であり、かつ、前記複数の書類のうちの他の書類に印刷されている情報コードを特定することができるコード特定データを格納しており、
    前記デコード部がデコードした情報コードに格納されている前記コード特定データに基づいて、前記複数の情報コードが互いに関連しているかを判定するコード判定部(S301)を備えることを特徴とする光学情報読み取り装置。
  4. 請求項3において、
    前記第2印影取得部(S28、S305)は、前記デコード部がデコードした情報コードの位置に基づいて、前記撮像画像における前記第2分割印影の場所を特定して、前記撮像画像から、前記第2分割印影の画像を取得するとともに、前記デコード部がデコードしたデータに含まれている前記コード特定データに基づいて、前記第2分割印影の画像を記憶している記憶部からも、前記第2分割印影の画像を取得し、
    前記印影判定部(S303、S306〜S308)は、前記第1印影取得部が取得した前記第1分割印影の画像が、前記第2印影取得部が前記撮像画像から取得した前記第2分割印影の画像および前記記憶部から取得した前記第2分割印影の画像と整合するかをそれぞれ判定することを特徴とする光学情報読み取り装置。
  5. 請求項2において、
    前記情報コードは1つであり、その1つの情報コードが複数の書類にまたがって印刷されていることを特徴とする光学情報読み取り装置。
  6. 請求項1において、
    前記情報コードは、前記複数の書類にそれぞれ印刷されている情報コードごとにデコードが可能であり、かつ、前記複数の書類のうちの他の書類に印刷されている情報コードを特定することができるコード特定データを格納しており、
    前記第2印影取得部(S310)は、前記デコード部がデコードしたデータに含まれている前記コード特定データに基づいて、前記第2分割印影の画像を記憶している記憶部から、前記第2分割印影の画像を取得することを特徴とする光学情報読み取り装置。
  7. 請求項4または6において、
    前記第1分割印影の画像を記憶している記憶部から、前記デコード部がデコードしたデータに含まれている前記コード特定データに基づいて、前記第1分割印影の画像を取得する照合用第1印影取得部(S305、S310)を備え、
    前記印影判定部(S306〜S308、S311〜S313)は、前記照合用第1印影取得部が取得した前記第1分割印影の画像と、前記第1印影取得部が撮像画像から取得した第1分割印影の画像とが整合するかも判定することを特徴とする光学情報読み取り装置。
  8. 請求項7において、
    前記印影判定部(S308、S313)は、前記照合用第1印影取得部が取得した前記第1分割印影の画像の紙辺とは反対側からの一定部分と、前記第1印影取得部が撮像画像から取得した第1分割印影の紙辺とは反対側からの一定部分とが整合するかを判定することを特徴とする光学情報読み取り装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項において、
    前記デコード部がデコードした情報にサイン取り込み識別子があるか否かを判断する識別子判断部(S23)を備え、
    前記第1印影取得部は、前記識別子判断部が前記サイン取り込み識別子があると判断したことに基づいて、前記撮像画像から前記第1分割印影の画像を取得することを特徴とする光学情報読み取り装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項において、
    前記情報コードは、特定の光を照射することで視認可能になる不可視インクで印刷されており、かつ、前記印影と重なる位置にあり、
    前記光学情報読み取り装置は、
    前記特定の光を照射する特定光源を備え、
    前記デコード部は、前記特定光源を発光させた状態で前記撮像部が撮像した撮像画像を用いて前記デコード処理を行い、
    前記第1印影取得部は、前記特定光源を消灯させた状態で前記撮像部が撮像した画像から、前記第1分割印影の画像を取得することを特徴とする光学情報読み取り装置。
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