[0038] 「例示的」という単語は、本明細書で「例、事例、または例示としての役目を果たすこと」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明される何らかの実施形態または設計は、必ずしも他の実施形態または設計よりも好ましいまたは有利なものと解釈すべきでない。
[0039] アクセスポイント、フェムトセル、および基地局を含む地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを不明瞭化するための装置、方法、システムおよびコンピュータ可読媒体が提示される。本明細書で使用する「地上波トランシーバ」または「地上波ワイヤレストランシーバ」は、それのロケーションに関する情報をクライアントデバイス(例えば、モバイルデバイス)に送信するように構成される何らかの地上配置(すなわち、地上ベース)デバイスを指し得る。それのロケーションに関係する情報は、例えば、地上波ワイヤレストランシーバに対するクライアントデバイスまでの測距測定値(ranging measurements)、および当業者に知られていられる他のタイプのデータを含み得る。地上波ワイヤレストランシーバの非限定的な例は、アクセスポイント、フェムトセル、基地局、ピコセル、マクロセル、Zigbee(登録商標)トランシーバ、およびBluetooth(登録商標)トランシーバを含む。フェムトセルは、ホーム基地局またはスモールセルとして知られることもある小型基地局と考えてよく、自宅、オフィス、あるいはビル(building)またはベニューの一部のような小さいカバレージエリアをサポートし、ユーザによって設置され、ネットワーク事業者によって設置されないくてよい。地上波ワイヤレストランシーバに関するさらなる詳細が以下に説明される。
[0040] 本明細書で説明する技法は、符号分割多元接続(CDMA)ネットワーク、時分割多元接続(TDMA)ネットワーク、周波数分割多元接続(FDMA)ネットワーク、直交FDMA(OFDMA)ネットワーク、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)ネットワークのような様々なワイヤレス通信ネットワークへのモバイルデバイスまたはクライアントのアクセスのために使用され得る。「ネットワーク」および「システム」という用語は、しばしば同義で使用される。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)、CDMA2000のような無線技術を実装し得る。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA(登録商標))と低チップレート(LCR)とを含む。CDMA2000は、IS−2000規格と、IS−95規格と、IS−856規格と、高速パケットデータ(HRPD)規格とを包含する。TDMAネットワークは、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)のような無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E−UTRA)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)のような無線技術を実装し得る。UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。ロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAによって使用される無線アクセス技術である。UTRA、E−UTRA、GSM、UMTSおよびLTEは「第3世代パートナーシッププロジェクト」(3GPP:3rd Generation Partnership Project)と称する団体からの文書に記載されている。CDMA2000は「第3世代パートナーシッププロジェクト2」(3GPP2:3rd Generation Partnership Project 2)と称する団体からの文書に記載されている。IEEE802.11ネットワークは、WiFi(登録商標)ネットワークまたはワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)としても知られており、電気電子技術者協会(IEEE)からの規格ファミリーにおいて定義されている。これらの様々な無線技術および規格は当技術分野で知られている。
[0041] 様々な実施形態がモバイルデバイスに関して本明細書で説明される。モバイルデバイスは、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、モバイル端末、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス端末、ワイヤレス通信デバイス、ユーザエージェント、ユーザデバイス、セキュアユーザプレーン(SUPL)対応端末(SET)またはユーザ機器(UE)と呼ばれることもある。モバイルデバイスまたはSETは、セルラー電話、コードレス電話、スマートフォン、セッション開始プロトコル(SIP)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレス接続能力を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、ラップトップ、タブレット、またはモデム、例えば、ワイヤレスモデムに接続された、または、それを含んでいる他の処理デバイスであり得る。さらに、様々な実施形態が基地局に関して本明細書で説明される。基地局は、モバイルデバイスに通信、ロケーションおよび/または他のサービスを提供するために無線信号を介して(1つまたは複数の)モバイルデバイスと通信するために利用され得、アクセスポイント、ノードB、発展型ノードB(eノードB)、アクセスポイント基地局、WiFi、アクセスポイント、フェムトセル、ホーム基地局、ホームノードB、ホームeノードBまたは何か他の用語で呼ばれることもある。
[0042] 本開示の態様は、モバイルワイヤレスデバイスのためのロケーション決定に関する。詳細には、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを不明瞭化するための様々な技法が提供される。
[0043] いくつかの事例では、モバイルデバイスが、地上波ワイヤレストランシーバからの信号を受信し、測定しおよび/または復号することの結果として位置を推定でき、地上波通信システムからのデータによって支援され得る。このような支援データは、モバイルデバイスが測位信号を収集し、もしかすると測定するために必要とする時間を低減でき、基地局またはアクセスポイントのロケーション、基地局のまたは基地局間の送信タイミングのような位置計算を可能にするための情報を含み得る。
[0044] しかしながら、APおよびフェムトセルまたは他の地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを決定することは、従来の手段によって取得するには困難であり、時間がかかり、コストがかかり得る。従来の手段は、測器、正確な地図、ビル設計図のいずれかを使用して測量すること、ビルを手作業で測量すること、各地上波ワイヤレストランシーバ内のGPS受信機を使用すること、WiFi地上波ワイヤレストランシーバを配備するユーザに、市民ロケーションをそれらのネットワーク事業者に報告させること、市民ロケーションだけで不正確なとき、ユーザに、市民ロケーションに加えて相対ロケーションを測定して報告させること、および検出されたトランシーバのワイヤレス信号パラメータを走行中の車両を使用して測定し、これが測定された信号パラメータに基づいてフィンガープリンティングまたは三辺測量技法を使用することでロケーションを決定できるようにすることを含み得る。
[0045] 代替的には、モバイルデバイスからのクラウドソーシングロケーション関係測定が、一般にロケーション関係サーバ上で処理されるものであって、地上波ワイヤレストランシーバの所在を特定する少費用、高精度、高信頼性の方法であり得る。クラウドソーシングは、正確なロケーション情報を取得するために多くのモバイルデバイスから同一の地上波ワイヤレストランシーバに関係する測定値を組み合わせるためのサーバを使用する方法を含む。
[0046] 例えば、モバイルデバイスクラウドソーシングでは、沢山のモバイルデバイスが、各々、それらの現在ロケーションと追加の観測データとをロケーション関係サーバに送ることができる。観測データの例は、受信信号強度情報、基地局(および/またはAPおよびフェムトセル)のための、または基地局(および/またはAPおよびフェムトセル)間の送信タイミング情報、ラウンドトリップ時間(RTT)測定値などを含み得る。観測データは、利用可能ならば、測定値が与えられる信号のための特定のソース識別子(例えば、基地局のセル識別子(ID)、アクセスポイントのメディアアクセス制御(MAC)アドレス)にさらに関連付けられ、モバイルデバイスの現在ロケーションとタグ付けされ得る。
[0047] クラウドソーシングされた情報(例えば、基地局、フェムトセルおよび/またはアクセスポイントのロケーション、基地局、フェムトセルおよび/またはアクセスポイントの推定カバレージエリア、基地局、フェムトセルおよび/またはアクセスポイントのタイミング)は、ベンダーおよび/または事業者のデータベースに記憶され得る。さらに、個々のUE観測データは不正確であり得るが、沢山のUEの共通認識(consensus)はより正確であり得る。
[0048] クラウドソーシングまたは従来の手段のいずれかからの取得されたロケーションは、次いで、複数の地上波ワイヤレストランシーバに、および/またはこれら地上波ワイヤレストランシーバのカバレージ内の複数のUEのロケーションをサポートする複数のロケーションサーバに提供されて、例えば、この情報をその後使用してこれらのロケーションが提供されている特定の近傍地上波ワイヤレストランシーバについてのRTTおよび/または送信タイミングの測定を行うことでそれら自身を測位し得るモバイルデバイスへの後続のブロードキャストまたはポイントツーポイント転送に供し得る。
[0049] WiFi APおよびフェムトセルのような複数の地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを決定するための労力は、WiFiおよびセルラー産業における競合者ベンダーおよび/または競合者サービスプロバイダによって利用されてしまい、これがこうした複数の地上波ワイヤレストランシーバの所有者にとって不所望であり得る。例えば、地上波ワイヤレストランシーバの所有者の競合者へのサブスクリプションを有するモバイルデバイスは、前記複数の地上波ワイヤレストランシーバの決定されたロケーションをそれでも利用し得る。同様に、競合者ロケーションプロバイダは、これらが地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを決定するという困難でつらい務めに元々参加していなくても、地上波ワイヤレストランシーバの決定されたロケーションを自由に使用し得る。本質的に、複数の地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを決定する際のベンダーのまたはサービスプロバイダの労力が他のベンダーまたはサービスプロバイダによって利用されることを可能にしてしまう、たかり(freeloading)またはただ乗り(free rider)問題が存在し得る。従って、地上波ワイヤレストランシーバについての正確なロケーションを取得するベンダーまたはサービスプロバイダに関連するネットワーク範囲内の「好ましい」ユーザに利益または恩恵を提供することが望まれる。
[0050] 本発明のいくつかの実施形態によれば、APおよびフェムトセルおよび他の地上波ワイヤレストランシーバについてのロケーション情報は、モバイルデバイスに送られるときに不明瞭化され得る。不明瞭化された情報は当初の情報よりも正確でなくてよく、あまり正確でないロケーションサービスを提供することには今までどおり使用可能である。例えば、不明瞭化された情報は、意図された目的地の例えば50メートル範囲内までの方向探知をなおサポートし得るが、例えば5メートルまでの正確な方向探知をサポートし得ない。好ましいと考えられ得るモバイルデバイス(例えば、そのホーム事業者またはデバイスベンダーがロケーション情報のプロバイダとのビジネス関係を有する)は、本明細書でさらに説明する様々な方法で、当初のより正確なロケーション情報を取得することを可能にされ得る。この追加の能力は、好ましくないモバイルデバイスについて可能にされ得ない。好ましくないモバイルデバイスは、異なるベンダーおよび/または事業者(例えば、ロケーション情報のプロバイダとのビジネス関係をもたないベンダーまたは事業者)からのモバイルデバイスを含み得る。
[0051] さらに、様々なタイプのワイヤレス通信ネットワークにアクセスし得るモバイルデバイスの場合、ロケーションサービスは、モバイルデバイスによって現在アクセスされているワイヤレスネットワークからアクセスされ得、いくつかの場合にそのワイヤレスネットワークの範囲内に常在し得るロケーション関係サーバを使用してサポートされ得る。ロケーション関係サーバの役割は、適切なロケーション関係測定(例えば、サービングワイヤレスネットワーク内のアクセスポイント、フェムトセルおよび/または他の基地局からの無線信号の測定、または様々なグローバルナビゲーション衛星の測定)を行うための、およびそれへのからの測定が行われているアクセスポイントのロケーションを知るための追加データをモバイルデバイスに与えることによって、モバイルデバイスを支援することであり得る。さらに、いくつかの場合に、ロケーション関係サーバは、これらの測定値に基づいてモバイルデバイスのロケーションを計算し得る。他の場合に、ロケーション関係サーバは、モバイルデバイスが近くのアクセスポイント、フェムトセルおよび/または他の基地局からの信号のモバイルデバイスによる測定値に基づいてそれ自身のロケーションの推定値を計算することを可能にするために、これらの近くのアクセスポイント、フェムトセルおよび/または他の基地局のロケーションを与え得る。これらの役割を行う際に、ロケーション関係サーバおよび/またはモバイルデバイスは、AP、基地局および/またはフェムトセルについてのロケーションの正確なセットの利用可能性に頼る必要があり得る。いくつかの事例において、正確なロケーションが好ましくないモバイルデバイスおよび/または好ましくないロケーション関係サーバのために不明瞭化される場合、それらデバイスが、正確なロケーションへのアクセスを有する好ましいデバイスよりも正確でないロケーションを計算することになる。これらの説明などが、以下に述べられる図に関連してより詳細に述べられる。
[0052] 図1は、いくつかの実施形態による、例示的なモバイルデバイス116を示すブロック図である。モバイルデバイス116は、バス101に接続された1つまたは複数のワイヤレストランシーバ131を含み得る。ワイヤレス受信機131は、アンテナ132を介してワイヤレス信号134を受信するように動作可能であり得る。ワイヤレス信号134はワイヤレスネットワークを介して送信され得る。いくつかの実施形態では、ワイヤレスネットワークが、WiFiのようなワイヤレスLAN(WLAN)、BluetoothまたはZigbeeのようなパーソナルアクセスネットワーク(PAN)、またはセルラーネットワーク(例えば、GSM、WCDMA(登録商標)、LTE、CDMA2000ネットワーク)など、任意のワイヤレスネットワークであり得る。いくつかの実施形態では、アンテナ132とアンテナ172が同一のアンテナであり得る。ワイヤレストランシーバ131は、アンテナ132を介して、1つまたは複数の地上波ワイヤレストランシーバから様々な無線周波数(RF)信号134を受信するように構成され得る。モバイルデバイス116は、それ自身のロケーションおよび/または地上波ワイヤレストランシーバのロケーションに関する情報を取得するように構成され得る。この情報は、地上波ワイヤレストランシーバについての、受信信号強度インジケータ(RSSI)測定値、ラウンドトリップ時間(RTT)測定値、2次元または3次元座標、または当業者に知られていられる他のタイプのフォーマットのような、測距情報(ranging information)を含む、様々な形態で提供され得る。モバイルデバイス116は、モバイルデバイス116のロケーションを決定するために複数の地上波ワイヤレストランシーバについての測距情報の複数のセットを測定するように構成され得る。モバイルデバイス116はまた、例えば、本明細書で後で説明するように何らかの情報(例えば、トランシーバのロケーション座標)が不明瞭化された場合、地上波ワイヤレストランシーバによって提供される情報の一部または全部をDSP121および/または汎用プロセッサ111を介して復号および/または解読するように構成され得る。モバイルデバイス116は、全体的にまたは部分的にワイヤレス信号134を処理し、および/またはモバイルデバイス116のロケーションを計算するように構成され得る。いくつかの実施形態では、複数のワイヤレストランシーバ131がロケーション決定および/または通信のために使用され得る。例えば、いくつかの実施形態では、WANトランシーバ、WLANトランシーバおよび/またはPANトランシーバ、あるいは上記の任意の組合せが通信および/またはロケーション目的で使用され得る。いくつかの実施形態では、複数のエアインターフェースのサポートのための複数のWANトランシーバのような同様なタイプの複数のトランシーバ、および/またはBluetoothとZigbeeの両方のサポートなどのための複数のPANインターフェースが通信および/またはロケーション目的で使用され得る。
[0053] 複数の地上波ワイヤレストランシーバのロケーション座標は、1つのモバイルデバイス116がそれ自身のロケーションを決定することを可能にする際に重要な役割を有し得る。地上波ワイヤレストランシーバから受信された信号についてRSSI、RTT、到着時間差、擬似距離および/またはいくつかの他の特性を測定することによって、およびこれらの測定値を他の地上波ワイヤレストランシーバについての他の同様の測定値と、およびもしかすると他の測定値(例えば、GNSS衛星についての測定値、またはモバイルデバイス116における慣性センサーから取得された測定値)と組み合わせることによって、モバイルデバイス116は、それの現在ロケーション、およびオプションでそれの速度およびヘッディングを計算することが可能であり得る。そのような計算は、測定がそれのために行われ、ロケーション計算のために使用された全ての地上波ワイヤレストランシーバについての正確なロケーションをモバイルデバイス116が知ることに依存し得る。複数の地上波ワイヤレストランシーバロケーションが不明瞭化された(すなわち、付加的誤差(additional errors)を含んでいる)様式でモバイルデバイス116に提供された場合、およびモバイルデバイス116がこれら誤差を除去(remove)できないならば、モバイルデバイス116のための結果のロケーション推定値があまり正確でないことになり得る。一方、モバイルデバイスが地上波ワイヤレストランシーバについて不明瞭化されたロケーションにおける誤差を除去できる場合には、モバイルデバイス116のための計算されたロケーションがより正確になり得る。これは、地上波ワイヤレストランシーバについて不明瞭化されたロケーションから誤差を除去可能である好ましいモバイルデバイス116にとって重要な恩恵であり得る。
[0054] モバイルデバイス116はまた、グローバルナビゲーション衛星システム(GNSS)受信機171に結合されたGNSSアンテナ172を介してGNSS信号174を受信することが可能なGNSS受信機171を含み得る。GNSS受信機171はまた、GNSS無線信号174を全体的にまたは部分的に処理し、モバイルデバイス116のロケーションを決定するためにGNSS信号174を使用し得る。いくつかの実施形態では、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ111、メモリ161、(1つまたは複数の)DSP121、および専用プロセッサ(図示せず)も、GNSS受信機171とともに、全体的にまたは部分的にGNSS信号174を処理し、および/またはモバイルデバイス116のロケーションを計算するために利用され得る。GNSSまたは他のロケーション信号の記憶はメモリ161または他のレジスタ(図示せず)において行われ得る。
[0055] モバイルデバイス116は、バス101に接続された(1つまたは複数の)DSP121と、バス101に接続された(1つまたは複数の)汎用プロセッサ111と、バス101に接続されたメモリ161とを含み得る。様々な実施形態では、機能が、RAM、ROM、フラッシュ、またはディスクドライブのようなコンピュータ可読記憶媒体上などのメモリ161に1つまたは複数の命令またはコードとして記憶され、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ111、専用プロセッサ、または(1つまたは複数の)DSP121によって実行され得る。これらの機能は、モバイルデバイス116の正確な、または補正されたロケーションを決定することと、地上波ワイヤレストランシーバによって提供された情報を使用することと、地上波ワイヤレストランシーバからの信号を測定することと、および地上波ワイヤレストランシーバによって提供された情報における何らかの不明瞭化情報または誤差項を除去することとを含み得る。メモリ161は、説明された機能を(1つまたは複数の)汎用プロセッサ111および/または(1つまたは複数の)DSP121に行わせるように構成されるソフトウェアコード(プログラミングコード、命令など)を記憶する、プロセッサ可読メモリおよび/またはコンピュータ可読メモリであり得る。他の実施形態では、説明された機能がハードウェアで行われ得る。
[0056] モバイルデバイス116はセルフォン、スマートフォンであり得る。PDA、タブレット、ラップトップ、トラッキングデバイスまたは何か他のワイヤレスサポート可能で移動可能なデバイスおよびは、モバイル端末、移動局(MS)、端末、デバイス、ワイヤレスデバイス、ユーザ機器(UE)、SUPL対応端末(SET)、ターゲットデバイス、ターゲットまたは何か他の名前で呼ばれることがある。モバイルデバイス116のロケーションは、ロケーション推定値、位置または位置推定値で呼ばれることがあり、ロケーションがそれにより取得される動作は、ロケーション、所在特定、測位または何か他の名前で呼ばれることがある。
[0057] モバイルデバイスは、限定されるものでないが、ワイヤレスアクセスポイントおよびフェムトセルのような様々な地上波ワイヤレストランシーバによってサポートされ得る。
[0058] 図2は、いくつかの実施形態による、例示的な地上波ワイヤレストランシーバを示す。ここで、地上波ワイヤレストランシーバ200は、GNSS受信機250と、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ210と、メモリ240と、(1つまたは複数の)DSP220と、ワイヤレストランシーバ230と、バス201と、アンテナ231および251とを含み得る。いくつかの実施形態では、アンテナ231とアンテナ251が同一のアンテナであり得る。さらに、ワイヤレストランシーバ230に加えて、地上波ワイヤレストランシーバ200は、ネットワーク(例えば、好ましいキャリアのネットワーク、インターネットなど)と通信するためのネットワークインターフェース(図示せず)をさらに含むことができる。メモリ240はまた、地上波ワイヤレストランシーバ200のロケーションに関係する情報を符号化し、および/または地上波ワイヤレストランシーバの前に符号化されたロケーションのロケーションを記憶するように構成され得るロケーションエンコーダ241を含み得る。地上波ワイヤレストランシーバ200はホームノードB(HNB)またはホームeノードB(HeNB)と呼ばれることがある。例示的な地上波ワイヤレストランシーバ200は、アクセスポイント(例えば、WiFiアクセスポイント)、フェムトセル、基地局、ピコセル、マクロセル、Bluetoothトランシーバ、Zigbeeトランシーバまたは他の好適な地上波ワイヤレストランシーバタイプを含み得る。
[0059] いくつかの実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバ200が、図示しない複数のアンテナグループを装備し得る。複数のアンテナは、モバイルデバイス116など、複数のモバイルデバイスとの通信を可能にし得る。いくつかの実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバが、好ましいモバイルデバイスおよび好ましくないモバイルデバイスと通信し得る。上記で、言及したように、好ましいモバイルデバイスは、地上波ワイヤレストランシーバと整合されたサブスクリプションに登録されたデバイスであり得る。例えば、地上波ワイヤレストランシーバは、好ましいデバイス116にサブスクリプションを許可するか、または好ましいモバイルデバイス116にアプリケーション(アプリ)を提供するか、または好ましいモバイルデバイス116にロケーションサービスを提供する同一の会社によって所有され得る。好ましくないデバイスは、好ましいデバイスと同じ特権または利点を所有しないデバイスであり得る。好ましいティア(tier)および好ましくないティアを生じることが当業者に直ちに明らかな様々な他の状態は本開示の範囲内であり、実施形態はそれに限定されない。
[0060] 図3に、いくつかの実施形態による、例示的なロケーションサーバ300を示す。ロケーションサーバ300の例は、クラウドソーシングサーバ、ロケーション支援サーバ、オープンモバイルアライアンス(OMA)によって定義されたセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)、または1つまたは複数の地上波ワイヤレストランシーバに様々なタイプの情報を提供するより大きいサーバのサブセットを含み得る。ロケーションサーバ300は、GNSS受信機350と、アンテナ351と、(1つまたは複数の)汎用プロセッサ310と、メモリ340と、バス301とを含み得る。メモリ340は、次いでモバイルデバイス116のようなクライアントモバイルデバイスに最終的に送信され得る、様々な地上波ワイヤレストランシーバに関するロケーション情報を符号化するためのロケーションエンコーダ341を含み得る。さらに、サーバ300は、ネットワークと通信するためのネットワークインターフェース(図示せず)をさらに含むことができる。ロケーションサーバ300はまた、サーバ300がアンテナ331を介してワイヤレスに信号を送信および受信することを可能にし得るワイヤレストランシーバ330を含み得る。DSP320も含まれ得、ワイヤレス信号を処理するように構成され得る。いくつかの実施形態では、サーバ300が、図示しないワイヤード手段を通して他のデバイスおよび/またはネットワークに相互接続され得る。ロケーションサーバ300は、ロケーション情報、不明瞭化情報、アカウント情報、およびワイヤレスネットワークにおいて地上波ワイヤレストランシーバおよび他のデバイスを利用するモバイルデバイスおよび他の加入者に関係する他の種類の情報を提供するように構成され得る。
[0061] いくつかの実施形態では、一部または全部のモバイルデバイスのために使用すべき符号化方法、どのモバイルデバイスに符号化技法が適用されるか、暗号コード、および他の符号化関係情報に関する情報がロケーションサーバ300によって地上波ワイヤレストランシーバ200に提供され得る。例えば、異なるブランドのモバイルデバイスまたは異なるキャリアからのモバイルデバイスは異なる符号化方式のサポートを必要とし得る。
[0062] 図4を参照すると、例示的なワイヤレス環境400が、本開示による、方法、装置およびシステムを採用する例示的なシナリオを示す。図4は、1つまたは複数の地上波ワイヤレストランシーバ200’および200”にアクセスするモバイルデバイス116を示す。モバイルデバイス116は、例えば、図1での説明に一致し得る。地上波ワイヤレストランシーバ200’および200”は、例えば、図2での説明に一致し得る。地上波ワイヤレストランシーバ200’および200”はそれぞれ、1つまたは複数の基地局および/またはアクセスポイントであり得る。地上波ワイヤレストランシーバ200’は、ワイヤード手段またはワイヤレス手段を介してホームネットワーク410に接続され得る。地上波ワイヤレストランシーバ200”は、ワイヤード手段またはワイヤレス手段を介して、サービングネットワーク430(例えば、WCDMA、LTEまたはcdma2000サービングワイヤレスネットワーク、あるいはインターネットに接続されたりされなかったりする、AP、ブリッジおよびルータからなる何らかのローカルエリアネットワーク)に接続され得る。さらに、サービングネットワーク430は、いくつかのシナリオで、直接、またはインターネットのような中間エンティティおよびシステム(図4に示されない)を介してのいずれかで、モバイルデバイス116のためのホームネットワーク410に接続され得る。いくつかの場合には、サービングネットワーク430とホームネットワーク410が同一のネットワークであり得る。さらに、ホームロケーションサーバ420は、ホームネットワーク410に接続され得るか、またはそれの一部であり得る。また、サービングネットワークロケーションサーバ440は、サービングネットワーク430に接続されるか、またはそれの一部であり得る。ホームロケーションサーバ420およびサービングネットワークロケーションサーバ440は、図3での説明に一致し得、それぞれ、ロケーションサーバ、SUPLロケーションプラットフォーム(SLP)、またはロケーション情報を記憶しおよび/または提供するように構成される他のタイプのサーバであり得る。
[0063] 引き続き図4を参照すると、モバイルデバイス116は、ホームネットワーク410との好ましいカテゴリーまたはティアへのサブスクリプションを有するか、またはその範囲内にあり得る(これは、ネットワーク410がこの例において「ホーム」ネットワークとして指定される理由である)。トランシーバ200’は、従って、ホームネットワーク410からモバイルデバイス116への好ましい通信を与え得る。好ましい関係は、それのホームネットワーク上で動作するデバイス(例えば、ベライゾン(Verizon)ネットワーク上で動作するベライゾンデバイス)に基づき得るか、あるいはデバイスが特定のプログラムまたはサービスに登録されているかどうか、またはデバイスが特定のベニューに登録されているかどうかなど、契約上のまたはビジネス上の関係に基づき得る。好ましいステータスは、上述されない他のタイプの関係またはステータスにも基づき得る。モバイルデバイス116は、次いで、いくつかの状況で、例えば、ホームネットワーク410に直接アクセスするとき、ホームロケーションサーバ420から正確なロケーションサービスを取得し得る。対照的に、説明の目的で、同一のモバイルデバイス116が、サブスクリプションを有しないことがあるか、またはサービングネットワーク430との好ましいカテゴリーまたはティアの範囲内にないことがある。従って、モバイルデバイス116が、距離範囲内にあり、サービングネットワーク430の範囲内にある地上波ワイヤレストランシーバ200”と通信する場合、モバイルデバイス116は、いくつかのシナリオで、サービングネットワーク430を介してサービングネットワークロケーションサーバ440からあまり正確でないロケーションサービスを取得し得る。さらに、好ましくないモバイルデバイス122は、ホームネットワーク410の範囲内にあり得るが、サブスクリプションを有しないか、またはホームネットワーク410への好ましいアクセスを所有しないことがある。従って、好ましくないモバイルデバイス122は、ホームネットワーク410からあまり正確でないロケーションサービスを取得し得る。いくつかの実施形態では、好ましくないネットワーク(例えば、サービングネットワーク430)におけるモバイルデバイス116、またはホームネットワーク410における好ましくないモバイルデバイス122がより高精度のデータへのアクセスを有し得るような緊急呼について例外とされ得る。
[0064] いくつかの事例では、地上波ワイヤレストランシーバ200’が第1のサービスプロバイダによって運営され得、地上波ワイヤレストランシーバ200”が第2のサービスプロバイダによって運営され得る。第1および第2のサービスプロバイダは各々ワイヤレスネットワーク事業者、地上波ワイヤレストランシーバ200’および200”それぞれを含むエリア(例えば、屋内ベニュー)の所有者またはマネージャ、ローカル通信サービスプロバイダ、地上波ワイヤレストランシーバ200’および200”それぞれのためのベンダー、または何か他のエンティティであり得る。第1のサービスプロバイダは、好ましいモバイルデバイス116のホーム事業者との、またはモバイルデバイス116のためのベンダー(例えば、デバイス全体のためのベンダー、またはモバイルデバイス116内のオペレーティングシステムまたはチップセットのようなデバイスの構成要素のためのベンダー)との何らかのビジネス関係を有し得る。第1のサービスプロバイダは、好ましくないモバイルデバイス122またはサービングネットワーク430に対してそのようなビジネス関係を有しないことがある。このシナリオでは、地上波ワイヤレストランシーバ200’を運営する第1のサービスプロバイダが、ホームネットワーク410の範囲内でローミングする好ましくないモバイルデバイス122にロケーションを送信するとき、地上波ワイヤレストランシーバ200’の正確なロケーションを不明瞭化し得る。同様に、第2のサービスプロバイダが、第2のサービスプロバイダに対して好ましくないデバイスであるモバイルデバイス116にロケーションを送信するとき、地上波ワイヤレストランシーバ200”の正確なロケーションを不明瞭化し得る。地上波ワイヤレストランシーバ200’を運営する第1のサービスプロバイダはまた、モバイルデバイス116のような好ましいモバイルデバイスにロケーションを送信するとき、そのような送信がモバイルデバイス122のような好ましくないモバイルデバイスによっても受信され得る場合(例えば、地上波ワイヤレストランシーバ200’のロケーションが地上波ワイヤレストランシーバ200’によって複数のモバイルデバイスにブロードキャストされるときに起こり得るので)、地上波ワイヤレストランシーバ200’の正確なロケーションを不明瞭化し得る。しかしながら、第1のサービスプロバイダは、本明細書でさらに説明するように、モバイルデバイス116のような好ましいモバイルデバイスが地上波ワイヤレストランシーバ200’の正確なロケーションを取得することを可能にするための手段を提供し得る。
[0065] いくつかの実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバ200’および/または200”が、基地局、または代替的にフェムトセル、または代替的にアクセスポイントであり得る。いくつかの実施形態では、モバイルデバイス116が1つのタイプの地上波ワイヤレストランシーバと通信中であり得、この地上波ワイヤレストランシーバが別のまたは同じタイプの追加の地上波ワイヤレストランシーバと通信中であって、このときネットワーク430または410などと通信中であり得る。いくつかの実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバ200’が、地上波ワイヤレストランシーバ200”と同じタイプであるか、またはそれとは異なるタイプであり得る(例えば、一方がアクセスポイントであり得、他方が基地局であり得る)。いくつかの実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバ200’および200”の各々がアクセスされ得るエリアが重複し得る。
[0066] そのようなロケーションサービスは、例えば、OMAによって定義されたSUPLロケーションソリューションを使用してサポートされ得、モバイルデバイスが現在のサービングネットワークにおける地上波ワイヤレストランシーバ、例えば、地上波ワイヤレストランシーバ200’からの、並びに/あるいは全地球測位システムGPS)または欧州GalileoシステムもしくはロシアのGLONASSシステムのような他のシステムに属する衛星などの、グローバルナビゲーション衛星(図4に示されない)からの無線信号を収集して測定することを可能にするためにホームロケーションサーバ420からモバイルデバイス116への支援データの転送を含み得る。ロケーションサーバからモバイルデバイスに転送される支援データはまた、地上波ワイヤレストランシーバ200’のロケーションのような、近くのAPおよび/または基地局のロケーションを含み得る。前述のように、ロケーションデータは、好ましいモバイルデバイス116のために正確であり得、好ましくないモバイルデバイスのために、またはモバイルデバイス116が好ましくないサービングネットワーク430上にあるときに不明瞭化され得る。ロケーションデータは、代わりに、好ましいモバイルデバイスと好ましくないモバイルデバイスの両方のために不明瞭化され得、好ましいモバイルデバイスは、(本明細書で後で説明するように)不明瞭化されたロケーションデータから正確なロケーションデータを復元することを可能にされる。いくつかの実施形態(図4に示されない)では、ホームロケーションサーバ420が、ホームネットワーク410にでなくサービングネットワーク430に接続され得、その場合、モバイルデバイスの一例であるSUPL対応端末(SET)にロケーションサービスを提供することにおいてディスカバードSLP(D−SLP:Discovered SLP)として機能し得る。いくつかのシナリオでは、複数の地上波ワイヤレストランシーバのロケーションが、例えば、ロケーションサーバと各モバイルデバイス116との間で転送されるポイントツーポイントデータの量を低減するために、地上波ワイヤレストランシーバ自身からのダイレクトブロードキャストによってモバイルデバイス116および122に提供され得る。そのような場合、ブロードキャストされるロケーションは、不明瞭化され、従ってロケーションサーバ、例えば、ホームロケーションサーバ420に知られ得る地上波ワイヤレストランシーバのロケーションよりも正確でないことがある。その場合、より正確な地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを取得するための手段が、好ましいモバイルデバイス116に提供されるが、好ましくないモバイルデバイス122には提供されないことがある。
[0067] 加えて、ロケーション関係サーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420またはサービングネットワークロケーションサーバ440)が適切なロケーション関係測定(例えば、サービングワイヤレスネットワークにおける基地局からの無線信号の測定、または様々なグローバルナビゲーション衛星の測定)をモバイルデバイスが行うことを支援し、いくつかの場合にこれらの測定値からモバイルデバイスについてのロケーションを決定するために使用され得る。いくつかの他の場合では、ロケーション関係サーバ420がこれらの測定値に基づいてモバイルデバイスのロケーションを計算し得る。これらの役割を行うことにおいて、ロケーション関係サーバおよび/またはモバイルデバイスは、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションの正確なセットの利用可能性に頼る必要があり得る。
[0068] 1つまたは複数の構成では、ネットワーク410および/または430が各々ワイヤレスネットワークサブシステムを含むことができ、これが1つまたは複数の送信機システム、受信機システム、ゲートウェイ、スイッチ、ルータ、コントローラ、レジスタ、課金センター、サービスセンター、モバイルスイッチングセンター、基地局コントローラ、および/または他のシステムおよび構成要素のような1つまたは複数のシステムおよび構成要素をワイヤレステレフォニーおよびデータネットワーク(wireless telephony and data networks)を提供するために含み得る。これらのシステムおよび構成要素は、ワイヤレスネットワークサブシステムが例えば、ワイヤレスネットワークサブシステムによって提供される(1つまたは複数の)ネットワーク上の1つまたは複数のモバイルデバイスに無線周波数信号を送信し、および/またはそれらから無線周波数信号を受信し得る、地上波ワイヤレストランシーバ200’のような1つまたは複数の地上波ワイヤレストランシーバを制御することを可能にし得る。
[0069] 1つまたは複数の構成では、ネットワーク410および/または430がブロードバンドネットワークゲートウェイを含むことができ、これが1つまたは複数のゲートウェイ、スイッチ、および/またはルータ、並びに1つまたは複数の光、同軸、および/またはハイブリッドファイバー同軸線、1つまたは複数の衛星リンク、1つまたは複数の無線リンク、および/または他のシステムおよび構成要素のような、1つまたは複数のシステムおよび構成要素をワイヤードテレフォニーおよびデータネットワーク(wired telephony and data networks)を提供するために含み得る。これらのシステムおよび構成要素は、例えば、ブロードバンドネットワークゲートウェイが、様々なロケーションにある1つまたは複数のユーザデバイスに電話サービスおよび/またはデータ/インターネットアクセスを提供することを可能にし得る。
[0070] 図5は、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを不明瞭化する例示的なシナリオ500を示す。例えば、図5は、地上波ワイヤレストランシーバ200’の真のロケーションXと、5メートルの誤差をもつ、トランシーバ200’についての正確なロケーション推定値L1と、正確なロケーション推定値L1に誤差項Eを加算することによって取得された25メートルの総誤差(overall error)をもつ不明瞭化されたロケーション推定値L2とを示す。ホームネットワーク410の範囲内の好ましいデバイスである、好ましいモバイルデバイス116は、誤差項Eを決定し、不明瞭化されたロケーションL2からそれを除去することによって正確なロケーションL1を決定することが可能であるが、好ましくないモバイルデバイス122は、あまり正確でないロケーションL2のみを取得できる。同様に、モバイルデバイス116が、ホームネットワーク410上にないが、サービングネットワーク430上にあるとき、モバイルデバイス116は、それがホームネットワーク410において有するような好ましいステータスを有しないことがある。その後、サービングネットワーク430上にある間に地上波ワイヤレストランシーバ200”のロケーション推定値を取得することを試みたとき、モバイルデバイス116は、不明瞭化されたロケーションL4を受信し得るが、地上波ワイヤレストランシーバ200”の真のロケーションはロケーションyにある。モバイルデバイス116は、サービングネットワーク430において好ましいステータスを有するモバイルデバイスとは異なり、地上波ワイヤレストランシーバ200”のそれのロケーション推定値を、例えば、より正確なロケーションL3に改善できないことがある。これは、モバイルデバイス116が、より正確なロケーションL3から不明瞭化されたロケーションL4をもたらす誤差項Eを除去する能力を有しないことがあるためであり得る。
[0071] 図5に示されるように、モバイルデバイスは地上波ワイヤレストランシーバ200’についてのデータを受信し得る。このデータは地上波ワイヤレストランシーバのロケーション座標を含むことができる。さらに、ロケーション座標は誤差項を含むことができる。さらに、好ましいモバイルデバイス116は、このデータに基づいて誤差項を決定でき、ロケーション座標から誤差項を除去することによって地上波ワイヤレストランシーバ200’の正確なロケーションを決定し得る。
[0072] 例えば、主な役割がいくつかの好ましいモバイルデバイス116についてのロケーションをサポートすることであり得るロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)は、クラウドソーシングまたは他の従来の手段を介していくつかの地上波ワイヤレストランシーバのロケーションに関する情報を取得し得、この情報をこれらの地上波ワイヤレストランシーバのプロバイダまたは事業者に配信し得、そのプロバイダまたは事業者は、次いで、これらの地上波ワイヤレストランシーバの一部または全部からのブロードキャストを介して、全てのモバイルデバイスに地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを自由に提供し得る。その場合、好ましくないモバイルデバイス122が、好ましいモバイルデバイス116と同程度にこれら地上波ワイヤレストランシーバロケーションからの恩恵を受け得る。こうした等しい恩恵を回避するために、誤差項Eが図5におけるL1のような何らかの正確なロケーション推定値にソースロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)によって、または正確なロケーション推定値L1が送られる地上波ワイヤレストランシーバの事業者によってのどちらかで加算され得る。この誤差加算は、ロケーションをブロードキャストすることに先立って行われ、このため図5におけるあまり正確でない(不明瞭化された)ロケーションL2がより正確なロケーションL1の代わりにブロードキャストされる。L1など、正確なロケーションのためのソースサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)は、例えば、5メートルの精度まで地上波ワイヤレストランシーバの位置を特定することが可能であるが、好ましくないモバイルデバイス122のための地上波ワイヤレストランシーバのロケーションの代替ソースであり得る競合者サーバが、例えば、25メートルまたはそれ以上の精度に制限されるならば、このロケーション不明瞭化の効果は有意であり得る。この場合、あまり正確でない(不明瞭化された)ロケーションL2を受信する好ましくないモバイルデバイス122は、このロケーションからある程度の恩恵を様々なロケーションサービス(例えば、方向探知およびナビゲーションのための)の形態で依然として取得し得るものの、より正確なロケーションL1を取得するかまたは他のソースからL2よりも良いロケーションを取得し得ない。好ましくないモバイルデバイス122は、その場合、好ましいモバイルデバイス116によって受信されるものに劣っているが何らかのロケーションサービスを受信し得る。これと同一の方法で、モバイルデバイス116は、ホームネットワーク410の範囲内で好ましいとして扱われているが、モバイルデバイス116がサービングネットワーク430のような好ましくないネットワーク上にあるとき、モバイルデバイス122と同様の扱いを受け得る。
[0073] ロケーション座標を故意に粗くすることによって地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを不明瞭化することで、好ましくないモバイルデバイス122はあまり正確でないロケーションのみを取得し得る。本質的に、付加的誤差項Eは、ロケーション座標を故意に粗くするために地上波ワイヤレストランシーバのロケーションに導入され得る。さらに、いくつかの実施形態では、誤差の除去を可能にし、それによってより正確なロケーションにアクセスするために、または言い換えると、誤差項が除去された補正されたロケーションを決定するために、誤差項Eは好ましいモバイルデバイス116によって決定され得る。さらに、好ましくないデバイスがEを決定することをより難しくするために、Eがどのように計算されるかにある程度のランダム性があり得る。
[0074] 例えば、サーバにとって利用可能なソース精度は実際は(図5における例の場合のように)5メートルであり得るが、地上波ワイヤレストランシーバ200’のロケーションは、粗くされ、次いで25メートルの最大明示精度でブロードキャストされ得る。25メートルの精度は、(例えば、他のエリアおよび他のベニューにおける他の地上波ワイヤレストランシーバについて提供されるあまり正確でないロケーションを使用して利用可能なロケーションサービスと同等の)有用なサービスを全てのモバイルデバイスに依然として提供し得、このため、損傷したサービスとして、好ましくないモバイルデバイス122によって、またはこのデバイスのための何らかのアプリケーションまたはユーザによって見なされないことがある。代替的に、粗くすることはE911緊急目的でオーバーライドされ得る。
[0075] いくつかの実施形態によれば、粗くされた地上波ワイヤレストランシーバのロケーションは、 粗くされたロケーション=正確なロケーション+E
として取得されることができる。
[0076] E項は、好ましいモバイルデバイス116に提供、またはで決定され得る誤差であり得る。加えて、好ましくないデバイスがE項を決定することをより難しくするため、E項はAPごとに異なり得る。
[0077] 誤差項Eはランダムであり、および/またはAPごとに個々に割り当てられ得る。好ましいモバイルデバイス116に誤差項を提供し不明瞭化されたロケーションからの除去を可能にする例示的な方法は、(i)独占(proprietary)手段によるAPまたはフェムトセルからの提供、(ii)関連する規格化されたロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)からの提供、(iii)好ましいモバイルデバイス116に、またはもしかすると好ましいモバイルデバイス116と好ましくないモバイルデバイス122の両方に送られる標準シグナリング内に含まれる偽装情報を使用する提供、(iv)好ましいモバイルデバイス116に関連する何らかのサーバからの提供、または(v)あまり正確でない不明瞭化されたロケーションを搬送するために使用される情報またはメッセージングの一部としての提供を含み得る。これらの代替形態の各々を使用して与えられる(1つまたは複数の)誤差項は、他のエンティティ(例えば、好ましくないモバイルデバイス122)が(1つまたは複数の)誤差項を取得することを防ぐために既知の方法を使用して暗号化され得る。上記の代替形態(v)の場合、誤差項は、不明瞭化されたロケーション座標内で、および/または不明瞭化されたロケーションがそれに適用されるAPのためのアドレス(例えば、MACアドレス)など、関連する情報内で何らかの方法で符号化され得る。
[0078] モバイルデバイス116または122は、不明瞭化されたAPのロケーションデータを受信し得、好ましいモバイルデバイス116の場合、ロケーション誤差項を除去するための追加のデータをさらに受信し得る。いずれのタイプのデータも、IEEE802.11によって定義されたシグナリングメッセージおよびパラメータを使用してワイヤレストランシーバ(例えば、図5における200’または200”)からポイントツーポイント手段またはブロードキャスト手段を介してモバイルデバイスに送られ得るか、またはOMA LTE測位プロトコル拡張(LPPe)のような異なるプロトコルに従って定義されたロケーション関係メッセージをIEEE802.11メッセージの範囲内に埋め込むことによって送られ得る。いずれのデータのセットも、送信側トランシーバから発生し得るか、またはポイントツーポイント手段またはブロードキャスト手段のいずれかを介したモバイルデバイスへの前方転送のために送信側トランシーバにデータを転送したことがあるリモートエンティティ(例えば、SUPL SLPなど、ロケーションサーバ)から発生し得る。いくつかの代替実施形態では、いずれのデータのセットも、SUPLユーザプレーンロケーションプロトコル(ULP)および/またはLPPeなどのプロトコルを使用して、SUPL SLPなどのリモートエンティティによってモバイルデバイスに送られ得る。
[0079] 図6は、地上波ワイヤレストランシーバ(例えば、地上波ワイヤレストランシーバ200、200’、200”)の不明瞭化されたロケーションを受信するため、および好ましいモバイルデバイスにおいて不明瞭化されたロケーションから正確なロケーションを復元するための例示的な方法600を示す。
[0080] 605では、モバイルデバイスが、例えば、WiFiブロードキャストをサポートするMBMSまたはIEEE802.11を使用するブロードキャストを介して、地上波ワイヤレストランシーバ(例えば、地上波ワイヤレストランシーバ200)からデータを受信できる。モバイルデバイスはまた、APまたはフェムトセルからAPまたはフェムトセルのロケーションを受信できる。代替的に、モバイルデバイスはまた、SLPまたはPDEのようなロケーションサーバから地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを受信でき、このため不明瞭化が異なるロケーションで行われ得る。データは、送信アクセスポイントのロケーション座標、およびもしかすると他の近くのアクセスポイントのロケーション座標を含むことができる。各アクセスポイントについてのロケーション座標は誤差項を含むことができる。図5によって示された例示的な方法は、ロケーション座標に誤差項Eを付加することによって地上波ワイヤレストランシーバ200のロケーションを不明瞭化する例であり得る。前述のように、誤差項Eは、ランダムであり、および/またはAPごとに個々に計算され、割り当てられ得る。モバイルデバイスに誤差項を提供する例示的な方法は、本明細書で前に説明された代替形態(i)〜(v)を含むことができる。
[0081] 610では、モバイルデバイスが、605において受信されたデータに基づいて誤差項を決定できる。いくつかの事例では、誤差項Eが、605においてデータを提供する地上波ワイヤレストランシーバのための一意の識別子(例えば、MACアドレス、セルID、ネットワークID、プロバイダID)に基づいて決定され得、決定における変換、置換、および/またはスケーリングの使用を含み得る。図7A〜図7Fは、これらの方法に基づいて誤差項Eを決定する例についてさらに説明する。
[0082] 615では、モバイルデバイスが、605において受信されたロケーション座標から誤差項を除去することによって、地上波ワイヤレストランシーバの正確なロケーションを決定できる。610において決定され得る誤差項Eを粗くされたロケーションから除去することによって、好ましいモバイルデバイス116は地上波ワイヤレストランシーバ、例えば、トランシーバ200’の正確なロケーションを決定できる。いくつかの実施形態では、モバイルデバイスが、図1における説明に一致し得る。従って、フローチャート600で説明された方法は、当業者に直ちに明らかな実装形態に従って、ワイヤレス受信機131、プロセッサ111、DSP121およびメモリ161のうちのいずれかおよび全てで実装され得る。
[0083] 図7A〜図7Fは、610において前に説明されたように誤差項Eを決定するための例示的な方法を示す。図7A〜図7Fにおけるステップは、任意の組合せでおよび/または任意の順序でまたは個々に行われ得る。図7A〜図7Fにおける例示的な方法は、不明瞭化されたロケーション座標から正確なロケーション座標を取得するために図6における方法600を行うことに関連する誤差項Eを決定するために、好ましいモバイルデバイス116によって行われ得る。図6A〜図6Fにおける方法のいくつかは、ロケーションサーバ、アクセスポイントまたはフェムトセルによって、または誤差項Eを決定するための何か他のエンティティによってAPまたはフェムトセルについての正確なロケーション座標をあまり正確でない不明瞭化されたロケーション座標に変換するためにも行われ得る。この場合、以下の説明におけるモバイルデバイスによって受信されたデータの使用への言及は、誤差項を取得しているロケーションサーバ、AP、フェムトセルまたは他のエンティティによって既に知られた同一のデータの使用によって置き換えられる。好ましいモバイルデバイス116、ロケーションサーバ、AP、フェムトセルまたは他のエンティティによる特定のAPまたはフェムトセルのロケーションのための誤差項Eの決定は、当初の正確なロケーションが不明瞭化されたロケーションから復元されることを可能にするために同一の誤差値を必ず生成しなければならない。このため、同一の方法および同一のデータが決定において使用され得る。
[0084] 図7Aにおける705では、1つまたは複数の構成で、605において受信されたデータが、データを提供するアクセスポイントに関連する一意の識別子を含むことができ、ここにおいて誤差項は一意の識別子に基づいてさらに決定される。一意の識別子は、限定されるものでないが、アクセスポイントまたはフェムトセルのために、地上波ワイヤレストランシーバ、例えば、アクセスポイントのMACアドレス、地上波ワイヤレストランシーバ200、例えば、フェムトセルのセルID、またはそれぞれプロバイダまたはネットワークのためのプロバイダIDまたはネットワークIDを含むことができる。さらに、一意の識別子は、全てが一意であるとは限らない他の識別子の組合せ、例えば、SIDだけまたはBSIDだけが一意でないことがあるSID/NID/BSIDであり得る。
[0085] 例えば、誤差項Eは、地上波ワイヤレストランシーバのアドレスおよび/またはID(例えば、WiFi APのための48ビットMACアドレス)の何らかの関数から決定され得る。例えば、この決定は、モバイルデバイスにおいてハードコーディングされるかまたはサーバからモバイルデバイスによってダウンロードされ得る既知のスケーリングファクタ(例えば、25メートルなど)の使用を含み得る。決定は、地上波ワイヤレストランシーバのアドレスまたはIDにおける一部または全部のビットをハッシングまたは暗号化することを含み得、例えば、好ましいモバイルデバイス116にのみ知られている秘密暗号化鍵を採用する。
[0086] ロケーションは、通常、2次元量または3次元量(例えば、緯度、経度およびオプションで高度)であるので、誤差項Eは2次元または3次元である必要があり得、例えば、2つのまたは3つの別個のスカラー値を備える必要があり得る。別個のスカラー値は、ビットの別個の暗号化または変換を介して取得され得る。例えば、誤差項Eの別個のスカラー値は、地上波ワイヤレストランシーバのためのアドレスまたは識別情報におけるビットの何らかの暗号化または変換から取得され、例えば、最上位ビットが、暗号化、ハッシングおよび/またはそうでなければ変換され、次いで経度のための誤差項として使用され、低次ビットが、暗号化、ハッシングおよび/またはそうでなければ変換され、次いで緯度のための誤差項として使用され得る。
[0087] この例を説明するために、本方法は、地上波ワイヤレストランシーバのMACアドレスとスケーリングファクタとに基づいて誤差項Eを決定し得る。誤差項Eは、地上波ワイヤレストランシーバの正確なロケーションを決定するために、地上波ワイヤレストランシーバの粗くされたロケーションから除去され得る。
[0088] いくつかの事例では、誤差項がMACアドレスに対応する一意の識別子に基づいて決定されるとき、本方法が、MACアドレスを使用して1つまたは複数の2進値を決定し、誤差項を決定するために、1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算し得る。例えば、別個の誤差項が、(例えば、経度に対応する)x座標のために、および(例えば、緯度に対応する)y座標のためにMACアドレスを使用して決定され得る。一例では、MACアドレスの全ての偶数ビットが、x座標における誤差項Eを決定するために使用され得、MACアドレスの全ての奇数ビットが、y座標における誤差項Eを決定するために使用され得る。
[0089] さらに、一実施形態によれば、z座標が、MACアドレスを使用して決定され得る。例えば、MACアドレスにおける0番目、3番目、6番目のビットなどがx座標を決定するために使用され得、1番目、4番目、7番目のビットなどがy座標を決定するために使用され得、2番目、5番目、8番目のビットなどがz座標を決定するために使用され得る。
[0090] 一例として、16進形式のAPの48ビットMACアドレスが8CA500000000であり、偶数ビットのセットが、x座標のための誤差項を決定するために使用され、奇数ビットのセットが、y座標のための誤差項を決定するために使用されると仮定する。16進形式の偶数ビットのセットはAC0000であり、奇数ビットのセットは230000である(但し、偶数ビットが最高次数ビットで開始すると仮定される)。これらのビットストリングの各々は、次いで2**23で除算される2の補数整数として各ストリングを扱うことによって、−1と(2**23−1)/2**23との間の符号付き2進(または16進)部分に変換され得る。この部分は、次いで、25メートルなど、スケーリングファクタを乗算され得る。偶数ビットを使用した結果は−16.4メートルであり、奇数ビットを使用した結果は6.8メートルである。正確なx座標は(メートルでの表記に変換すると)、次いで、16.4メートルを減算することによって不明瞭化され得、正確なy座標は、6.8メートルを加算することによって不明瞭化され得る。この不明瞭化は、不明瞭化されたロケーションをブロードキャストする前に、ソースロケーションサーバ(例えば、SLP142)によって、またはAPによって行われ得る。受信側の好ましいモバイルデバイス116は、APのMACアドレスを使用して同一の誤差項を決定し、正確な座標を取得するために逆方向の加算または減算を行い得る。好ましくないモバイルデバイス122は、不明瞭化動作に気づいておらず、正確なロケーション座標を取得することが可能でないことがある。しかしながら、ここでの不明瞭化例は、さらに、暗号化(またはビットの何か他の変換)を使用して拡張され得る。例えば、APのMACアドレスにおける48ビットは、最初に、APと好ましいモバイルデバイス116とには知られているが好ましくないモバイルデバイス122には知られていない暗号化鍵を使用して、48ビットの異なるセットにマッピングされ得る。MACアドレスにおけるビットが暗号化された後、ビットは、上述したように奇数ビットおよび偶数ビットを使用してx座標およびy座標のための誤差項を決定するために使用され得る。
[0091] 別の実施形態では、誤差項Eが、地上波ワイヤレストランシーバ200の場合に、セルIDを構成するビットの暗号化から取得され得る。一意の識別子がセルIDであるとき、本方法は、さらに、セルIDを使用して1つまたは複数の2進値を決定し、誤差項を決定するために、1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算し得る。決定は、AP MACアドレスから誤差項を決定することについて上記で説明されたものと同様または同一であり得る。
[0092] 別の実施形態では、識別子が、アクセスポイントまたはフェムトセルに関連するサービングネットワークIDまたはプロバイダIDであり得る。ネットワークIDまたはプロバイダIDは地上波ワイヤレストランシーバについてのロケーションの決定に含まれ得る。例えば、誤差項Eを決定することはサービングネットワークIDまたはプロバイダIDに基づき得る。サービングネットワークIDまたはプロバイダIDは、モバイルデバイスによって取得可能であり得(例えば、APまたはフェムトセルによってブロードキャストされ得)、10進数のシーケンス、2進列、文字のシーケンス、またはビット列に変換され得る何か他の識別子であり得る(例えば、10進数のシーケンスの場合、得られた10進数を2進数に変換することによって、または文字のシーケンスの場合、2進数における各文字を符号化し、次いで2進値のシーケンスを単一のビット列に変換することによって)。いくつかの場合には、サービングネットワークによってモバイルデバイスに割り当てられた2進32ビットまたは128ビットのIPアドレスが、ネットワークIDとして使用され得る固定ネットワーク(またはネットワークおよびホスト)部分を包含し得る。その場合、他の一意の識別子(例えば、MACアドレス)に関して前に説明された同様の技法が、ネットワークIDまたはプロバイダIDから取得されたビット列を使用して誤差項Eを決定するために使用され得る。ネットワークIDまたはプロバイダIDが多くのAPおよび/またはフェムトセルについて同一であり得るので、このようにして決定された誤差項は多くのAPおよび/またはフェムトセルについて同一であり得、これは、好ましくないモバイルデバイス122または他の好ましくないエンティティ(例えば、ロケーションサーバ)が、多くの不明瞭化されたAPおよび/またはフェムトセルのロケーションにおけるほぼ同じ総誤差値の繰り返しから誤差項を推論することを可能にし得る。この潜在的な制限を克服するために、ネットワークIDまたはサーバIDは、AP MACアドレスまたはフェムトセルのセルIDにおけるいくつかのビットなど、他のデータと組み合わされ得る。
[0093] 図7Bにおける710では、1つまたは複数の構成で、誤差項Eが、変換に基づいてさらに決定され得る。例えば、誤差項Eは、APまたはフェムトセルによって(例えば、ブロードキャストを介して)提供されたロケーション座標におけるビットを変換することによって決定され得る。いくつかの事例では、変換が、(例えば、25メートルの)導入されるべき誤差の大きさに等しいロケーション座標における精度に関連するより低次のビットを変換することを含み得る。例えば、2値符号化ロケーションのx座標またはy座標の精度が最下位ビットレベルにおいてちょうど1メートルであるとき、最低次6ビットは、0〜63メートルの範囲内のxまたはy座標の一部分を符号化し得る(ここで、0メートルは2進数000000によって符号化され、63メートルは2進数111111によって符号化され得る)。これらの6つの最下位ビットは、次いで、その予想されるかまたは一般的な値が約31メートル(または6ビットによって符号化された座標範囲の約1/2)に等しい座標の一部分を表し得る誤差項を導入するために、何らかの既知であるが非開示の変換を介して、または暗号化を使用して6ビットの異なるセットに変換され得る。例えば、2つの最低次ビットだけを変換する場合、当初の正確なロケーションを復元するために、以下の変換がモバイルデバイスにおいて使用され得る。00→10、01→11、10→01、11→00。(例えばサーバまたはAPにおいて)最初に誤差を生成するために必要とされる対応する変換は、これの逆、すなわち、以下になる。00→11、01→10、10→00、11→01。別の実施形態では、最下位ビットが、他のビットおよび/または既知の秘密鍵および/またはAPアドレスまたはセルIDに依存する方法で暗号化され得る。ビットの暗号化および変換は、いくつかの実装形態で同義であり得、N(N≧1)個の最下位ビットの場合、N個のビット列のN個のビット列へのマッピングを採用し得、ここで、マッピングは、可逆であるために、2**N個の可能な2進値の置換と等価である。変換を使用することの恩恵は、好ましいモバイルデバイス116において事前に構成され得る暗号化鍵をもしかすると除いて、既に提供されたロケーション座標以外の追加のデータが必要とされないことがあることである。変換が使用される場合に、誤差項Eは、変換が正確なロケーション座標と不明瞭化されたロケーション座標との間で直接変換し得ることから暗黙的にのみ決定され得ることに留意されたい。
[0094] 決定が変換によって行われるとき、誤差項を決定することは、モバイルデバイスによって既知の暗号化鍵を記憶することと、受信されたデータに関連するビットを変更することとをさらに含み得、ここにおいて変更することは既知の暗号化鍵に基づく。
[0095] 図7Cにおける715では、1つまたは複数の構成で、誤差項Eが、置換に基づいてさらに決定され得る。例えば、データは、第2のアクセスポイントに関連する第2のロケーションをさらに含み得、モバイルデバイスはマッピングテーブルをさらに決定し得、ここで、マッピングテーブルは、第1のアクセスポイントと第2のアクセスポイントとに関する関連付け情報を含む。加えて、本方法は、さらに、マッピングテーブルと第2のロケーションとに基づいて誤差項を計算し得る。例えば、第1のアクセスポイントの正確なロケーションは、マッピングテーブルに基づく第2のロケーションであり得る。
[0096] いくつかの実施形態によれば、地上波ワイヤレストランシーバ200のロケーションは、地上波ワイヤレストランシーバの実ロケーションを置換することによって不明瞭化され得る。いくつかの事例で、置換することは、各APが別の近くのAPロケーションのロケーションを実際に送信するように、近くのAPの間で置換行列を使用して達成され得る。置換行列は、マッピングテーブルと同義であり得、以下で説明するように、好ましいモバイルデバイス116によって決定され得る。
[0097] 例えば、各APがそれ自身のロケーションを不明瞭化された形態で送る、3つのAP(例えば、AP A、AP B、AP C)のシナリオでは、AP AはAP Bのロケーションを送ることができ、AP BはAP Cのロケーションを送ることができ、AP CはAP Aのロケーションを送ることができる。説明され置換することの例では、AP A、AP BおよびAP Cが、互いに極めて近接しており、極端でないロケーション誤差を生じ得る。さらに、いくつかの実施形態では、例示的な方法が3つのAPで示され、置換することが、任意の数のAP、基地局および/またはフェムトセルを用いて達成され得る。例えば、一実施形態では、APが地上波ワイヤレストランシーバ200についての正確なロケーションを提供し、その逆も同様であり得る。さらに他の実施形態では、APが基地局のロケーションを提供し得、地上波ワイヤレストランシーバ200がAPのロケーションを提供し得、基地局が地上波ワイヤレストランシーバ200のロケーションを提供し得る。置換は、2つまたはそれ以上の置換されたロケーションがブロードキャストされる限り達成され得る。
[0098] 置換は、好ましいモバイルデバイス116に知られ、および/または様々な地上波ワイヤレストランシーバ200のプロパティを使用して決定され得る。ロケーションを置換することは、好ましいモバイルデバイス116がサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)からの地上波ワイヤレストランシーバのロケーションの完全セット、および/またはネットワーク中の他の地上波ワイヤレストランシーバの組合せを受信することが可能であるときに有効であり得る。例えば、APロケーションの完全セットが、1つのメッセージに、または同時に送られる関連するメッセージのシーケンスに含まれることがある。この場合、ロケーションまたはAP MACアドレスのいずれかのプロパティが、置換を決定するために使用され得る。
[0099] 例えば、置換の前に、n(n>1)個のAPがあり、極西から東に順序付けられたときのAPの経度座標が、それぞれAP1、AP2...APnに対応するL1、L2...Lnである場合、置換が、AP1のロケーションをAP3に割り当て、AP2のロケーションをAP4に割り当て、以下同様に割り当てることであり得る。この例に基づいて、置換は、APn−1のロケーションをAP1に、APnのロケーションをAP2に割り当てることができる。同様の置換方法が、APの緯度座標に基づいて使用され得る。正しいAPのロケーションを取得するために、好ましいモバイルデバイス116は、前の例で最初に1*、2*、...n*の形態でそれらの経度座標に関して西から東にAPを順序付けることであった、受信されたAPロケーションからの逆方向置換を行う。モバイルデバイスは、次いで、AP1*の提供されたロケーションからAPn−1*のロケーションを復元し、AP2*の提供されたロケーションからAPn*のロケーションを復元するまで、AP3*の提供されたロケーションからAP1*のロケーションを復元し、AP4*の提供されたロケーションからAP2*のロケーションを復元し、以下同様に復元する。
[00100] 別の実施形態では、APのセットの緯度座標、経度座標およびもしかすると高度座標が、互いとは無関係に置換され得る。例えば、西から東に順序付けられたときの経度座標L1、L2...Lnと、南から北に順序付けられたときの緯度座標LA1、LA2...LA2とをもつn(n>1)個のAPがある場合、経度座標が、置換P1を使用して置換され得、緯度座標が、置換P2を使用して置換され得る。例えば、P1は、前の例の場合のように、経度L3をもつAPにL1を割り当て、経度L4をもつAPにL2を割り当てるなどし得、P2は、緯度LA3をもつAPにLA1を割り当て、緯度LA4をもつAPにLA2を割り当てるなどし得る。P1およびP2は同様の置換であるが、経度によるn個のAPの順序付けは、緯度によるAPの順序付けとは異なり、それと無関係であり得るので、それらは無関係であり得る。他の例では、P1およびP2が類似しない置換であり得る。
[00101] 代替的に、別の実施形態によれば、置換の前に、最低2進値から最高2進値に順序付けられたMACアドレスが、それぞれAP1、AP2、...APnに対応するMAC1、MAC2、...MACnであるとき、置換は、代わりに、APnのロケーションをAP1に割り当てるまで、AP1のロケーションをAP2に割り当て、AP2のロケーションをAP3に割り当て、以下同様に割り当てることであり得る。正しいAPのロケーションを復元するために好ましいモバイルデバイス116において行われる逆方向置換は、上記のようにそれらのMACアドレスに従ってAPを順序付け、AP2の与えられたロケーションをAP1に割り当て、AP3の与えられたロケーションをAP2に割り当てるなどすることであり得る。
[00102] いくつかの他の実施形態では、ロケーション座標が、ロケーション座標とMACアドレスの両方のプロパティを使用して置換され得る。例えば、緯度座標は、それらのMACアドレスに基づくn(n>1)個のAPの順序付けを使用してn個のAPのセットの間で置換され得、一方、経度座標は、それらの経度座標に基づく(またはそれらの緯度座標に基づく)APの順序付けを使用してn個のAPの間で置換され得る。
[00103] いくつかの事例では、誤差項方法と置換方法の両方の組合せが可能であり得る(例えば、近くのネイバー(nearby neighbors)がほとんどまたはまったくないAPの場合の誤差項の使用、および多くのAPが互いに近くにあるときの置換の使用)。
[00104] いくつかの例示的な方法が示されたが、当業者は、APのロケーションを粗くするために他の既知の置換方法を利用し、誤差値Eを決定するために同様の置換行列を使用し得る。
[00105] 図7Dにおける720では、1つまたは複数の構成で、誤差項を決定することが、好ましいモバイルデバイス116に関連するロケーションサーバから情報を受信することと、受信された情報に基づいて誤差項を決定することとをさらに含み得る。例えば、ロケーションサーバはホームロケーションサーバ420であり得る。情報は、誤差項自体、またはそれから誤差項が決定されるかまたは部分的に決定され得る情報、例えば、暗号化鍵を備え得る。さらに、情報は、どの地上波ワイヤレストランシーバのロケーションのために不明瞭化されたかを示し、それにより、好ましいモバイルデバイス116が図6の方法600をいつ適用すべきかを決定することを可能にし得る。
[00106] いくつかの実施形態によれば、好ましいモバイルデバイス116は、地上波ワイヤレストランシーバのロケーション座標がいつ粗くされたかまたは不明瞭化されたかを確実に知るために、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションのためのプロバイダIDも提供され得る。プロバイダIDは、いくつかのプロバイダIDに関連する地上波ワイヤレストランシーバのロケーションが粗くされたまたは不明瞭化されたという理解とともに、ロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)によって、または任意のタイプの地上波ワイヤレストランシーバによって提供され得る。
[00107] 例えば、好ましいモバイルデバイス116は、好ましいプロバイダのIDのセットを用いて(例えば、ホームロケーションサーバ420によって、モバイルデバイス116の製造業者によって、またはモバイルデバイス116の構成要素の製造業者によって)構成され得、与えられたAPのロケーションに関連する好ましいプロバイダのIDをロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)によって通知され得る。さらに、構成されるプロバイダIDの特定の部分(例えば、文字列として表されるプロバイダIDのいくつかの頭文字または最終文字)が、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションが不明瞭化されたか否かを示すために割り当てられ得る。さらに、構成されるプロバイダIDは、不明瞭化の方法(例えば、暗号化を使用して導出された誤差項E、MACアドレスから導出された誤差項E)を示し得る。
[00108] いくつかの他の実施形態で、好ましいモバイルデバイス116は、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションの不明瞭化が、あるロケーションで、例えば、あるショッピングモールの範囲内で、またはある空港において使用されていることを、および好ましいモバイルデバイス116が、正確な地上波ワイヤレストランシーバのロケーションを取得するために図6における方法600のような方法を採用する必要があることを、ロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)によって通知され得る。ロケーションサーバは、(i)ロケーションについての地理的エリア説明(例えば円、楕円または多角形)を使用して、(ii)そのロケーションが不明瞭化されたAPからブロードキャストされたWiFiサービスセット識別情報(SSID)またはSSIDのセットを示すことによって、(iii)好ましいモバイルデバイス116がエリアの範囲内でそれに気づくかまたはそれと対話し得るエリアにローカルなロケーションサーバのためのアドレスまたは識別子を示すことによって、および/または(iv)エリアの範囲内にあるいくつかの地上波ワイヤレストランシーバのアドレスを示すことによってのような様々な方法で、不明瞭化がそこで使用されているロケーションを示し得る。
[00109] いくつかの実施形態によれば、小さい不確実性(例えば、5メートル)は、ロケーションを粗くすることまたは不明瞭化を意味しないが、より大きい不確実性(例えば、25メートルまたはそれ以上)は、潜在的に粗くすることまたは不明瞭化を意味するという理解とともに、提供された地上波ワイヤレストランシーバのロケーションについての不確実性が(例えば、それが当てはまる地上波ワイヤレストランシーバによってブロードキャストされた)地上波ワイヤレストランシーバのロケーションに含まれ得る。後者の場合、ロケーションを受信した好ましいモバイルデバイス116は、不明瞭化が、前に説明された方法1つを使用して、例えば、プロバイダIDを使用して実際に使用されたかどうかを決定し得る。正確な(不明瞭にされていない)ロケーションが小さい不確実性を介して与えられ、示されることを可能にすることの恩恵は、その場合、例えば、空港におけるゲートのすぐ近く、または大きいビル内の非常口の近くなど、全てのユーザにとって重要と考えられるいくつかのロケーションにある全てのモバイルデバイス(すなわち、好ましいモバイルデバイスおよび好ましくないモバイルデバイス)に、改善されたロケーションサービスが提供され得ることである。
[00110] 図7Eにおける725では、1つまたは複数の構成で、誤差項を決定することが、地上波ワイヤレストランシーバからブロードキャスト情報を受信することと、ブロードキャスト情報に基づいて誤差項を決定することとをさらに含むことができる。ブロードキャスト情報は、地上波ワイヤレストランシーバの不明瞭化されたロケーションのうちの1つまたは複数、地上波ワイヤレストランシーバのアドレス(例えば、MACアドレス)、地上波ワイヤレストランシーバのロケーションのためのプロバイダID、ネットワークID、他の(例えば、近くの)地上波ワイヤレストランシーバについての不明瞭化されたロケーション、他の(例えば、近くの)地上波ワイヤレストランシーバのためのアドレス(例えば、MACアドレス)、(例えば、近くの)フェムトセルのためのセルIDおよび/または他の情報を含み得る。この情報を受信した好ましいモバイルデバイス116は、ステップ705〜720に関して前に説明されたように、ブロードキャスト地上波ワイヤレストランシーバのためにおよび/または別の(例えば、近くの)APまたはフェムトセルのために、提供され不明瞭化されたロケーションにおける誤差項を決定することを助けるためにその情報を使用し得る。
[00111] 図7Fにおける730では、1つまたは複数の構成で、誤差項を決定することが、モバイルデバイスによって既知の暗号化鍵を記憶することと、受信されたデータに関連するビットを変更することとをさらに含むことができ、ここにおいて変更することは既知の暗号化鍵に基づく。暗号化鍵は、ロケーションサーバ(例えば、ホームロケーションサーバ420)によって好ましいモバイルデバイス116において構成されるかまたはそれに与えられ得、ステップ705について前に説明されたようにAPアドレスまたはフェムトセルのセルIDを使用して誤差項を決定することを助けるために、またはステップ710について説明されたようにロケーション座標(例えば、ロケーション座標における下位ビット)から誤差項を導出することを助けるために使用され得る。
[00112] 図7A〜図7Fに示されるように、誤差値の決定は、705、710、715、720、725および/または730で説明された技法の組合せのいずれかに基づき得る。
[00113] 図5、図6、および図7A〜図7Fを参照しながら前に説明された方法は、地上波ワイヤレストランシーバについてのより正確なロケーションを好ましくないモバイルデバイス122によりも好ましいモバイルデバイス116に提供するために使用され得るが、同一の方法が、全地球測位システム(GPS)および他のワイヤレス送信機およびビーコンなどに関連する、Bluetooth AP、赤外線ビーコン、衛星測位システム(SPS)スードライトのような他のエンティティについてのより正確なロケーションを提供するために使用され得ることに留意されたい。さらに、本方法は、地図上の当該ポイント、町や都市内またはビル内の特定のロケーションのような他の項目についてより正確なロケーションを好ましいモバイルデバイス116に提供するために使用され得る。そのような場合、不明瞭化されたロケーションは、(例えば、ブロードキャストを介して)それぞれ誤差項を含んでいる全てのモバイルデバイスに提供され、好ましいモバイルデバイス116は、前に説明された方法によって、より正確なロケーションを決定するために誤差項を決定し、除去することを可能にされ得る。
[00114] 図8を参照すると、フローチャート800は、モバイルデバイスが誤差項を除去し、補正されたロケーションを決定するための手段とともに、地上波ワイヤレストランシーバの不明瞭化されたロケーションをモバイルデバイスに提供するための例示的な方法を示す。モバイルデバイスの例は、例えば、図1を含む、本明細書で説明されたモバイルデバイスに関する説明のいずれかを含む。ブロック805では、本方法が、地上波ワイヤレストランシーバのロケーション座標についての要求を受信することを含み得る。ロケーション座標は、ロケーション座標が、何らかの好適な座標系を使用して2次元または3次元で表され得、ロケーション座標における誤差の指示を含み得ることを含む、地上波ワイヤレストランシーバについてのロケーション座標に関する説明のいずれかに一致し得る。地上波ワイヤレストランシーバの例は、AP、フェムトセル、および基地局を含み得、地上波ワイヤレストランシーバ、または本明細書で説明された地上波ワイヤレストランシーバに関する説明のいずれかに一致し得、それらの2つの用語は本明細書では同義で使用される。いくつかの実装形態では、ブロック805が行われないことがあり、ロケーション座標が要求の必要なしにモバイルデバイスに提供され得る(例えば、全てのモバイルデバイスにブロードキャストされ得る)。
[00115] ブロック810では、地上波ワイヤレストランシーバのロケーション座標がモバイルデバイスに提供され得、ここにおいてロケーション座標は誤差項を含む。誤差項は、モバイルデバイスが誤差項を除去することなしに地上波ワイヤレストランシーバの位置を計算することを試みた場合、地上波ワイヤレストランシーバの不明瞭化されたロケーションを生成し得る。誤差項に関する例およびさらなる詳細は、例えば、図4、図5、図6および図7A〜図7Fにおける説明を含む、本開示内で説明された誤差項の説明の例のいずれかに一致し得る。
[00116] ブロック815では、補正データが、モバイルデバイスに提供され得、ここにおいて補正データは、ロケーション座標に適切に適用されたとき、ロケーション座標から誤差項を除去することに基づいて地上波ワイヤレストランシーバの補正された(すなわち、より正確な)ロケーションを生成するように構成される。補正データの例は、誤差項を除去するかまたは考慮するために使用される、図7A〜図7Fで説明されたタイプのデータに一致し得る。例えば、補正データは、一意の識別子(例えば、APのMACアドレス、フェムトセルのセルID、またはプロバイダIDまたはネットワークID)、変換に関連し、図7Bにおける説明に一致するデータ、置換に関連し、図7Cにおける説明に一致するデータ、ロケーションサーバから受信され、図7Dにおける説明に一致する情報、図7Eにおける説明に一致するブロードキャスト情報、および/または図7Fにおける説明に一致する既知の暗号化鍵を含み得る。いくつかの実装形態では、ブロック815における補正データが、ブロック810において送られたロケーション座標に関する情報の一部であり得、例えば、ロケーション座標も搬送し得るブロック810において送られたメッセージの範囲内に含まれるMACアドレスのような地上波ワイヤレストランシーバのためのアドレスであり得る。
[00117] いくつかの実施形態では、図8の方法が地上波ワイヤレストランシーバ自身によって実装され得る。例えば、地上波ワイヤレストランシーバは、誤差項を含むと同時にそれのロケーション座標を送信し得、補正データをも送信し得る。いくつかの実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバ自身が補正データを生成し得る。他の実施形態では、地上波ワイヤレストランシーバと同一のネットワークに関連し、および/またはそのネットワーク内のロケーションサーバが補正データを生成し得、その補正データは、次いでワイヤレス手段またはワイヤード手段を通して地上波ワイヤレストランシーバに、または何か他のトランシーバに送信され得、次いでモバイルデバイスに送信され得る。ロケーションサーバの例は、例えば、図3を含む、本明細書で説明されたロケーションサーバに関する説明のうちのいずれかを含み得る。いくつかの実施形態では、ロケーションサーバがまた、地上波ワイヤレストランシーバのロケーション座標を提供し得る。ロケーションサーバは、ロケーション座標を地上波ワイヤレストランシーバに、または次いでロケーション座標をモバイルデバイスに提供し得る何か他のトランシーバに送信し得る。
[00118] 次に、本開示の様々な態様が実装され得るコンピューティングシステムの例について図9に関して説明される。コンピューティングシステムは、本明細書の他の場所で参照したように、モバイルデバイス116、122並びに地上波ワイヤレストランシーバ200、200’、200”、およびロケーションサーバ300および420のうちのいずれかを例示し得る。1つまたは複数の態様によれば、図9に示されるコンピュータシステムは、本明細書で説明された特徴、方法、および/または方法ステップのうちのいずれかおよび/または全てを実装、実施、および/または実行し得る、コンピューティングデバイスの一部として組み込まれ得る。例えば、コンピュータシステム900はモバイルデバイスの構成要素のうちのいくつかを表し得る。モバイルデバイスは、ワイヤレスインターフェースおよび/またはネットワークインターフェースに接続され得る。モバイルデバイスは、カメラおよび/またはディスプレイユニットなど、入力知覚ユニットをもつ何らかのコンピューティングデバイスであり得る。モバイルデバイスの例は、限定されるものでないが、ビデオゲームコンソール、タブレット、スマートフォン、およびモバイルデバイスを含む。一実施形態では、システム900が、上記で説明されたモバイルデバイス116を実装するように構成される。図9は、本明細書で説明された、様々な他の実施形態によって提供される方法を行なうことができ、および/またはホストコンピュータシステム、リモートキオスク/端末、ポイントオブセールデバイス、モバイルデバイス、セットトップボックス、および/またはコンピュータシステムとして機能できるコンピュータシステム900の一実施形態の概略図を提供する。図9は、そのうちのいずれかおよび/または全てが適宜に利用され得る、様々な構成要素の一般化された図を提供するものにすぎない。図9は、従って、個々のシステム要素が、比較的分離された方法または比較的より統合された方法で、どのように実装され得るかを概括的に示している。
[00119] バス905を介して電気的に結合され得る(または、適宜に、他の方法で通信していることがある)ハードウェア要素を備えるコンピュータシステム900が示される。一実施形態で、バス905は、プロセッサ111がコア間でおよび/またはメモリ161と通信するために使用され得る。ハードウェア要素は、限定することなく、1つまたは複数の汎用プロセッサおよび/または1つまたは複数の専用プロセッサ(デジタル信号処理チップ、グラフィックスアクセラレーションプロセッサのような)を含む1つまたは複数のプロセッサ910(例えば、プロセッサ111)と、限定することなく、カメラ、マウス、キーボード、タッチセンシティブスクリーンなどを含むことができる1つまたは複数の入力デバイス915と、限定することなく、ディスプレイユニット、プリンタなどを含むことができる1つまたは複数の出力デバイス920とを含み得る。
[00120] コンピュータシステム900は、1つまたは複数の非一時的ストレージデバイス925をさらに含み得(および/または、それらと通信していることがあり)、非一時的ストレージデバイス925は、限定することなく、ローカルストレージおよび/またはネットワークアクセス可能ストレージを備えることができ、並びに/あるいは、限定することなく、メモリ161と、ディスクドライブと、ドライブアレイと、光ストレージデバイスと、プログラム可能、フラッシュアップデート可能などであり得る、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)および/または読取り専用メモリ(「ROM」)などのソリッドステートストレージデバイスとを含むことができる。そのような記憶デバイスは、限定することなく、様々なファイルシステム、データベース構造などを含む、何らかの適切なデータストレージを実装するように構成され得る。
[00121] コンピュータシステム900はまた、限定することなく、モデム、ネットワークカード(ワイヤレスまたはワイヤード)、赤外線通信デバイス、ワイヤレス通信デバイスおよび/またはチップセット(Bluetoothデバイス、802.11デバイス、WiFiデバイス、WiMax(登録商標)デバイス、セルラー通信設備のような)などを含むことができる、通信サブシステム930を含み得る。本発明の一実施形態によれば、受信機131およびGNSS受信機171は通信サブシステム930の例であり得る。通信サブシステム930は、データが、ネットワーク(一例を挙げると、以下で説明するネットワークのような)、他のコンピュータシステム、および/または本明細書で説明された任意の他のデバイスと交換されることを可能にし得る。多くの実施形態では、コンピュータシステム900が、上記で説明されたように、RAMデバイスまたはROMデバイスを含むことができる非一時的ワーキングメモリ935をさらに備え得る。本発明の一実施形態によれば、メモリ161は、非一時的ワーキングメモリ935の一例であり得る。
[00122] 通信サブシステム930は、シングルアンテナ、複数のアンテナまたはアンテナアレイを備え得、モバイルデバイス116におけるアンテナ132および/またはアンテナ172に対応し得るアンテナサブシステム950にリンクされ得る。アンテナサブシステムは、好ましいモバイルデバイス116、好ましくないモバイルデバイス122、ロケーションサーバ300および/または地上波ワイヤレストランシーバ200など、エンティティによって、例えば、GSM、WCDMA、LTE、CDMA2000および/またはWiFi IEEE802.11のためのシグナリングに従ってワイヤレス通信するために使用され得る。そのようなワイヤレス通信は、好ましいモバイルデバイス116による不明瞭化されたロケーションおよび他の情報の受信を可能にし得る。いくつかの実施形態によれば、通信サブシステム930およびアンテナサブシステム950は、エンティティ(例えば、好ましいモバイルデバイス116、好ましくないモバイルデバイス122、地上波ワイヤレストランシーバ200および/またはロケーションサーバ300)によって、ワイヤレス通信(例えば、データを受信/送信)するためのトランシーバ955として使用され得る。
[00123] コンピュータシステム900はまた、オペレーティングシステム940、デバイスドライバ、実行可能ライブラリ、および/または1つまたは複数のアプリケーションプログラム945のような他のコードを含む、ワーキングメモリ935内に現在位置するものとして示されている、ソフトウェア要素を備えることができ、1つまたは複数のアプリケーションプログラム945は、様々な実施形態によって提供されるコンピュータプログラムを備え得、並びに/あるいは、本明細書で説明された、他の実施形態によって提供される方法を実装するようにおよび/またはシステムを構成するように設計され得る。単に例として、上記で説明された(1つまたは複数の)方法に関して説明された1つまたは複数のプロシージャは、例えば、図6、図7A〜図7Fおよび図8に関して説明されたように、コンピュータ(および/またはコンピュータ内のプロセッサ)によって実行可能なコードおよび/または命令として実装され得、一態様で、次いで、そのようなコードおよび/または命令は、説明された方法に従って1つまたは複数の動作を行うように汎用コンピュータ(または他のデバイス)を構成し、および/または適応させるために使用され得る。
[00124] これらの命令および/またはコードのセットは、上記で説明された(1つまたは複数の)ストレージデバイス925のようなコンピュータ可読記憶媒体上に記憶され得る。いくつかの場合には、記憶媒体が、コンピュータシステム900のようなコンピュータシステム内に組み込まれ得る。他の実施形態では、記憶媒体が、コンピュータシステムとは別個(例えば、コンパクトディスクのような取外し可能媒体)であり、並びに/あるいは、記憶媒体が、その上に記憶された命令/コードで汎用コンピュータをプログラムし、構成し、および/または適応させるために使用され得るようなインスタレーションパッケージで提供され得る。これらの命令は、コンピュータシステム900によって実行可能である実行可能コードの形態をとり得、並びに/あるいは、コンピュータシステム900上で(例えば、様々な一般に利用可能なコンパイラ、インストールプログラム、圧縮/解凍ユーティリティなどのいずれかを使用して)コンパイルおよび/またはインストールしたときに実行可能コードの形態をとる、ソースコードおよび/またはインストール可能コードの形態をとり得る。
[00125] 特定の要件に従って、実質的な変形が行われ得る。例えば、カスタマイズされたハードウェアも使用され得、並びに/あるいは、特定の要素が、ハードウェア、ソフトウェア(アプレット他のようなポータブルソフトウェアを含む)、または両方で実装され得る。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスのような他のコンピューティングデバイスへの接続が採用され得る。
[00126] いくつかの実施形態は、本開示による方法を行うためのコンピュータシステム(コンピュータシステム900のような)を採用し得る。例えば、説明された方法のプロシージャの一部または全部は、ワーキングメモリ935に含まれる1つまたは複数の命令の1つまたは複数のシーケンス(オペレーティングシステム940および/またはアプリケーションプログラム945のような他のコードに組み込まれ得る)をプロセッサ910が実行することに応答して、コンピュータシステム900によって行われ得る。そのような命令は、(1つまたは複数の)ストレージデバイス925のうちの1つまたは複数など、別のコンピュータ可読媒体からワーキングメモリ935に読み込まれ得る。単に例として、ワーキングメモリ935に含まれる命令のシーケンスの実行は、本明細書で説明された方法の1つまたは複数のプロシージャ、例えば、図6、図7A〜図7F、および図8に関して説明された方法の要素のうちの1つまたは複数を(1つまたは複数の)プロセッサ910に行わせ得る。
[00127] 本明細書で使用する「機械可読媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の様式で動作させるデータを提供することに関与する任意の媒体を指す。コンピュータシステム900を使用して実装される一実施形態では、様々なコンピュータ可読媒体が、実行のために(1つまたは複数の)プロセッサ910に命令/コードを提供することに関与し得、並びに/あるいはそのような命令/コードを(例えば、信号として)記憶および/または搬送するために使用され得る。多くの実装形態では、コンピュータ可読媒体が、物理および/または有形記憶媒体である。そのような媒体は、限定することなく、不揮発性媒体、揮発性媒体、および伝送媒体を含む、多くの形態をとり得る。不揮発性媒体は、例えば、(1つまたは複数の)ストレージデバイス925のような、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定することなく、ワーキングメモリ935のようなダイナミックメモリを含む。伝送媒体は、限定することなく、同軸ケーブル、バス905を備えるワイヤを含む銅線および光ファイバー、並びに通信サブシステム930の様々な構成要素(および/または通信サブシステム930がそれによって他のデバイスとの通信を行う媒体)を含む。従って、伝送媒体はまた、(限定することなく、電波通信および赤外線データ通信中に生成されるものなど、電波、音響波および/または光波を含む)波の形態をとることができる。いくつかの実施形態によれば、ロケーションサーバ300、420、地上波ワイヤレストランシーバ200、好ましくないモバイルデバイス122および/または好ましいモバイルデバイス116は、互いに通信するために通信サブシステム930を利用できる。
[00128] 1つまたは複数の例において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装する場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータデータ記憶媒体を含み得る。データ記憶媒体は、本開示で説明された技法の実装のための命令、コードおよび/またはデータ構造を取り出すために1つまたは複数のコンピュータあるいは1つまたは複数のプロセッサによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。本明細書で使用する「データ記憶媒体」は、製品を指し、一時的な伝搬信号を指さない。限定でなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD−ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、フラッシュメモリ、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびblu−ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範疇に含まれ得る。
[00129] コードは、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、汎用マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブル論理アレイ(FPGA)、または他の等価な集積回路もしくはディスクリート論理回路のような、1つまたは複数のプロセッサによって実行され得る。従って、本明細書で使用する「プロセッサ」という用語は、前述の構造、または本明細書で説明された技法の実装に好適な任意の他の構造のいずれかを指し得る。さらに、いくつかの態様では、本明細書で説明された機能が、符号化および復号のために構成される専用のハードウェアモジュールおよび/またはソフトウェアモジュール内に設けられるか、あるいは複合コーデックに組み込まれ得る。また、本技法は、1つまたは複数の回路または論理要素で十分に実装され得る。
[00130] 本開示の技法は、ワイヤレスハンドセット、集積回路(IC)またはICのセット(例えば、チップセット)を含む、多種多様なデバイスまたは装置で実装され得る。本開示では、開示する技法を行うように構成されるデバイスの機能的態様を強調するために、様々な構成要素、モジュール、またはユニットについて説明されたが、それらの構成要素、モジュール、またはユニットは、必ずしも異なるハードウェアユニットによる実現を必要とするとは限らない。むしろ、上記で説明されたように、様々なユニットは、コーデックハードウェアユニットにおいて組み合わせられるか、またはコンピュータ可読媒体に記憶された好適なソフトウェアおよび/またはファームウェアとともに、上記で説明された1つまたは複数のプロセッサを含む、相互動作可能なハードウェアユニットの集合よって提供され得る。
[00131] 様々な例について説明してきた。これらの例および他の例は以下の特許請求の範囲内に入る。
以下に、出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1] モバイルデバイスによって地上波トランシーバについてのデータを受信することと、ここにおいて前記データは前記地上波トランシーバのロケーション座標を含み、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記データに基づいて前記誤差項を決定することと、
前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを決定することと
を備える方法。
[C2] 前記データは前記地上波トランシーバに関連する一意の識別子をさらに含み、前記誤差項は前記一意の識別子に基づいてさらに決定される、C1に記載の方法。
[C3] 前記一意の識別子がMACアドレスを備え、前記誤差項を決定することは、
前記MACアドレスを使用して1つまたは複数の2進値を決定することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
をさらに備える、C2に記載の方法。
[C4] 前記一意の識別子がセルIDを備え、前記誤差項を決定することは、
前記セルIDを使用して1つまたは複数の2進値を決定することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
をさらに備える、C2に記載の方法。
[C5] 前記誤差項は、既知の暗号化鍵または既知の変換方法に基づいて、前記ロケーション座標におけるビットを変換することに基づいて決定される、C1に記載の方法。
[C6] 前記データは、第2の地上波トランシーバに関連する第2のロケーションをさらに含み、前記誤差項を決定することは、
前記モバイルデバイスによってマッピングテーブルを決定することと、ここにおいて前記マッピングテーブルは前記地上波トランシーバと前記第2の地上波トランシーバとに関する関連付け情報を含む、
前記マッピングテーブルと前記第2のロケーションとに基づいて前記誤差項を計算することと
をさらに備え、
ここにおいて前記地上波トランシーバの前記補正されたロケーションは前記マッピングテーブルに基づく前記第2のロケーションを備える、
C1に記載の方法。
[C7] 前記誤差項を決定することは、
ロケーションサーバから前記モバイルデバイスと第1のサーバとに関連する情報を受信することと、
前記受信された情報に基づいて前記誤差項を決定することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C8] 前記誤差項を決定することは、
前記地上波トランシーバからブロードキャスト情報を受信することと、
前記ブロードキャスト情報に基づいて前記誤差項を決定することと
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C9] 前記データはサービングネットワークIDまたはプロバイダIDをさらに含み、前記誤差項を前記決定することは、前記サービングネットワークIDまたは前記プロバイダIDにさらに基づく、C1に記載の方法。
[C10] 前記誤差項を決定することは、
前記モバイルデバイスによって既知の暗号化鍵を記憶することと、
前記受信されたデータに関連するビットを変更することと、ここにおいて前記変更することは前記既知の暗号化鍵に基づく、
をさらに備える、C1に記載の方法。
[C11] メモリと、
地上波トランシーバについてのデータを受信するように構成されるトランシーバと、ここにおいて前記データは前記地上波トランシーバのロケーション座標を含み、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記データに基づいて前記誤差項を決定することと、
前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを決定することと
を行うように構成される1つまたは複数のプロセッサと
を備えるモバイルデバイス。
[C12] 前記データは、前記地上波トランシーバに関連する一意の識別子をさらに含み、前記誤差項は前記一意の識別子に基づいてさらに決定される、C11に記載のモバイルデバイス。
[C13] 前記一意の識別子はMACアドレスであり、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記MACアドレスを使用して1つまたは複数の2進値を決定することと、
前記誤差項を計算するために、前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
を行うようにさらに構成される、C12に記載のモバイルデバイス。
[C14] 前記一意の識別子がセルIDを備え、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記セルIDを使用して1つまたは複数の2進値を決定することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
を行うようにさらに構成される、C12に記載のモバイルデバイス。
[C15] 前記誤差項は、既知の暗号化鍵または既知の変換方法に基づいて、前記ロケーション座標におけるビットを変換することによって決定される、C11に記載のモバイルデバイス。
[C16] 前記データは第2の地上波トランシーバに関連する第2のロケーションをさらに含み、前記1つまたは複数のプロセッサは、
マッピングテーブルを決定することと、ここにおいて前記マッピングテーブルは前記地上波トランシーバと前記第2の地上波トランシーバとに関する関連付け情報を含む、
前記マッピングテーブルと前記第2のロケーションとに基づいて前記誤差項を計算することと
を行うようにさらに構成され、
ここにおいて前記地上波トランシーバの前記補正されたロケーションは前記マッピングテーブルに基づく前記第2のロケーションを備える、
C11に記載のモバイルデバイス。
[C17] 前記1つまたは複数のプロセッサは、
ロケーションサーバから前記モバイルデバイスと第1のサーバとに関連する情報を受信することと、
前記受信された情報に基づいて前記誤差項を決定することと
を行うようにさらに構成される、C11に記載のモバイルデバイス。
[C18] 前記トランシーバは前記地上波トランシーバからブロードキャスト情報を受信するようにさらに構成され、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記ブロードキャスト情報に基づいて前記誤差項を決定するようにさらに構成される、C11に記載のモバイルデバイス。
[C19] 前記データはサービングネットワークIDまたはプロバイダIDをさらに含み、前記誤差項を前記決定することは前記サービングネットワークIDまたは前記プロバイダIDにさらに基づく、C11に記載のモバイルデバイス。
[C20] 前記メモリは既知の暗号化鍵を記憶するように構成され、前記1つまたは複数のプロセッサは、
前記受信されたデータに関連するビットを変更するようにさらに構成される、ここにおいて前記変更することは前記既知の暗号化鍵に基づく、
C11に記載のモバイルデバイス。
[C21] 実行されたとき、モバイルデバイスに含まれる1つまたは複数のコンピューティングデバイスに、
地上波トランシーバについてのデータを受信することと、ここにおいて前記データは前記地上波トランシーバのロケーション座標を含み、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記データに基づいて前記誤差項を決定することと、
前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを決定することと
を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。
[C22] 地上波トランシーバについてのデータを受信するための手段と、ここにおいて前記データは前記地上波トランシーバのロケーション座標を含み、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記データに基づいて前記誤差項を決定するための手段と、
前記ロケーション座標から前記誤差項を除去するための手段に基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを決定するための手段と
を備える装置。
[C23] 前記データは、前記地上波トランシーバに関連する一意の識別子をさらに含み、前記誤差項は前記一意の識別子に基づいてさらに決定される、C22に記載の装置。
[C24] 前記一意の識別子はMACアドレスを備え、前記誤差項を決定するための前記手段は、
前記MACアドレスを使用して1つまたは複数の2進値を決定するための手段と、
前記誤差項を計算するために、前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算するための手段と
をさらに備える、C23に記載の装置。
[C25] 前記一意の識別子はセルIDを備え、前記誤差項を決定するための前記手段は、
前記セルIDを使用して1つまたは複数の2進値を決定するための手段と、
前記誤差項を計算するために、前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算するための手段と
をさらに備える、C23に記載の装置。
[C26] 前記誤差項は、既知の暗号化鍵または既知の変換方法に基づいて、前記ロケーション座標におけるビットを変換することに基づいて決定される、C22に記載の装置。
[C27] 前記データは第2の地上波トランシーバに関連する第2のロケーションをさらに含み、前記誤差項を決定するための前記手段は、
前記モバイルデバイスによってマッピングテーブルを決定するための手段と、ここにおいて前記マッピングテーブルは前記地上波トランシーバと前記第2の地上波トランシーバとに関する関連付け情報を含む、
前記マッピングテーブルと前記第2のロケーションとに基づいて前記誤差項を計算するための手段と
をさらに備え、
ここにおいて前記地上波トランシーバの前記補正されたロケーションは前記マッピングテーブルに基づく前記第2のロケーションを備える、
C22に記載の装置。
[C28] 前記誤差項を決定するための前記手段は、
ロケーションサーバから前記モバイルデバイスと第1のサーバとに関連する情報を受信するための手段と、
前記受信された情報に基づいて前記誤差項を決定するための手段と
をさらに備える、C22に記載の装置。
[C29] 前記誤差項を決定するための前記手段は、
前記地上波トランシーバからブロードキャスト情報を受信するための手段と、
前記ブロードキャスト情報に基づいて前記誤差項を決定するための手段と
をさらに備える、C22に記載の装置。
[C30] 前記データがサービングネットワークIDまたはプロバイダIDをさらに含み、前記誤差項を前記決定することが、前記サービングネットワークIDまたは前記プロバイダIDにさらに基づく、C22に記載の装置。
[C31] 前記誤差項を決定するための前記手段は、
既知の暗号化鍵を記憶するための手段と、
前記受信されたデータに関連するビットを変更するための手段と、ここにおいて前記変更することは前記既知の暗号化鍵に基づく、
をさらに備える、C22に記載の装置。
[C32] 地上波トランシーバのロケーション座標についての要求を受信することと、
モバイルデバイスに前記地上波トランシーバの前記ロケーション座標を提供することと、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記モバイルデバイスに補正データを提供することと、ここにおいて前記補正データは前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを生成するように構成される、
を備える方法。
[C33] 前記誤差項は前記地上波トランシーバに関連する一意の識別子に基づいて生成され、前記補正データは前記一意の識別子をさらに含む、C32に記載の方法。
[C34] 前記一意の識別子はMACアドレスを備え、前記誤差項は、
前記MACアドレスを使用して1つまたは複数の2進値を生成することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
にさらに基づいて生成される、C33に記載の方法。
[C35] 前記一意の識別子はセルIDを備え、前記誤差項は、
前記セルIDを使用して1つまたは複数の2進値を生成することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
にさらに基づいて生成される、C33に記載の方法。
[C36] 前記誤差項は、既知の暗号化鍵に基づいて、前記ロケーション座標におけるビットを変換することに基づいて生成される、C32に記載の方法。
[C37] 前記誤差項は、
前記地上波トランシーバから送信されたブロードキャスト情報と、
前記ブロードキャスト情報に基づいて前記誤差項を生成することと
に基づいて生成される、C32に記載の方法。
[C38] 前記補正データはサービングネットワークIDまたはプロバイダIDをさらに含み、前記誤差項は前記サービングネットワークIDまたは前記プロバイダIDにさらに基づいて生成される、C32に記載の方法。
[C39] 前記補正データは既知の暗号化鍵をさらに備え、
前記誤差項は、前記既知の暗号化鍵に基づいてビットを変更することにさらに基づいて生成される、
C32に記載の方法。
[C40] 地上波トランシーバのロケーション座標についての要求を受信することと、
モバイルデバイスに前記地上波トランシーバの前記ロケーション座標を提供することと、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記モバイルデバイスに補正データを提供することと、ここにおいて前記補正データは前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを生成するように構成される、
を行うように構成されるトランシーバ
を備える装置。
[C41] 前記誤差項は前記地上波トランシーバに関連する一意の識別子に基づいて生成され、前記補正データは前記一意の識別子をさらに含む、C40に記載の装置。
[C42] 前記一意の識別子はMACアドレスを備え、前記誤差項は、
前記MACアドレスを使用して1つまたは複数の2進値を生成することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
にさらに基づいて生成される、C41に記載の装置。
[C43] 前記一意の識別子はセルIDを備え、前記誤差項は、
前記セルIDを使用して1つまたは複数の2進値を生成することと、
前記誤差項を計算するために前記1つまたは複数の2進値に既知のスケーリングファクタを乗算することと
にさらに基づいて生成される、C41に記載の装置。
[C44] 前記誤差項は、既知の暗号化鍵に基づいて、前記ロケーション座標におけるビットを変換することに基づいて生成される、C40に記載の装置。
[C45] 前記誤差項は、
前記地上波トランシーバから送信されたブロードキャスト情報と、
前記ブロードキャスト情報に基づいて前記誤差項を生成することと
に基づいて生成される、C40に記載の装置。
[C46] 前記補正データはサービングネットワークIDまたはプロバイダIDをさらに含み、前記誤差項は前記サービングネットワークIDまたは前記プロバイダIDにさらに基づいて生成される、C40に記載の装置。
[C47] 前記補正データは既知の暗号化鍵をさらに備え、
前記誤差項は、前記既知の暗号化鍵に基づいてビットを変更することにさらに基づいて生成される、
C40に記載の装置。
[C48] 地上波トランシーバのロケーション座標についての要求を受信するための手段と、
モバイルデバイスに前記地上波トランシーバの前記ロケーション座標を提供するための手段と、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記モバイルデバイスに補正データを提供するための手段と、ここにおいて前記補正データは前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを生成するように構成される、
を備える装置。
[C49] 実行されたとき、1つまたは複数のコンピューティングデバイスに、
地上波トランシーバのロケーション座標についての要求を受信することと、
モバイルデバイスに前記地上波トランシーバの前記ロケーション座標を提供することと、ここにおいて前記ロケーション座標は誤差項を含む、
前記モバイルデバイスに補正データを提供することと、ここにおいて前記補正データは前記ロケーション座標から前記誤差項を除去することに基づいて前記地上波トランシーバの補正されたロケーションを生成するように構成される、
を行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する1つまたは複数のコンピュータ可読媒体。