JP6284851B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、アンテナ装置に関する。
近年、自動車内、室内等において、配線スペースの削減や、配線作業の簡略化の観点から無線LAN等の無線通信システムを構築する流れが加速している。
K.Fujimoto, et al "Small Antennas", Research Studies Press(1987)
ところで、自動車内、室内等の金属で囲まれた準閉空間において無線通信システムを構築する際には、壁面(金属)に近接するとアンテナ特性が変化してしまい、所望の性能が発揮できなくなることが知られている。
また、携帯型の無線通信装置において、当該無線通信装置を手に持つなどにより人体が近接した状態にあると、同様にアンテナ特性が変化してしまい、所望の性能が発揮できなくなることが知られている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、金属近接耐性及び人体近接耐性を向上させることが可能なアンテナ装置を提供することを目的としている。
実施形態のアンテナ装置は、グランドパターンが形成されたグランド板と、グランド板に接地され、給電がなされる給電素子と、グランド板に接地され、グランド板を流れる共振電流の電流分布を分散させる無給電素子と、を備える。
上記構成において、給電素子及び無給電素子は、グランド板の縁部に沿って配置されているようにしてもよい。
また、給電素子は、グランド板と所定距離離間して対向して配置された素子部と、素子部に給電するための給電部と、素子部の基端部及びグランド板に電気的に接続された短絡部と、を備えるようにしてもよい。
また、無給電素子は、グランド板と所定距離離間して対向して配置された素子部と、無給電素子の素子部の基端部及びグランド板に電気的に接続された短絡部と、を備えるようにしてもよい。
また、グランドパターンは、長方形状とされ、給電素子は、グランドパターンの一辺に沿って配置され、無給電素子は、給電素子が配置された一辺を含むグランドパターンの隣接する二辺に沿って折り曲げられて配置されているようにしてもよい。
また、給電素子の素子部の先端が、無給電素子の素子部の基端部を向くように配置されているようにしてもよい。
また、給電素子の素子部の先端と、無給電素子の素子部の先端とは、対向するように配置されているようにしてもよい。
また、無給電素子の全長は、通信に用いる中心波長λの1/4の長さとされているようにしてもよい。
実施形態のアンテナ装置、金属近接耐性及び人体近接耐性を向上させたアンテナ装置を実現できる。
図1は、第1実施形態のアンテナの外観斜視図である。 図2は、LIFAの拡大図である。 図3は、無給電素子の拡大図である。 図4は、従来のアンテナユニットの共振電流分布の説明図である。 図5は、図1のアンテナユニットのグランドパターンにおける共振電流分布の説明図である。 図6は、グランドパターンから距離hgpの位置にグランドパターンと並行に無限平面の金属を配置した場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAのS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果を説明する図である。 図7は、グランドパターンから距離hgpの位置にグランドパターンと並行に無限平面の金属を配置した場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAの放射効率のシミュレーション結果を説明する図である。 図8は、グランドパターンから距離hgpの位置にグランドパターンと並行に無限平面の金属を配置した場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAの実効効率のシミュレーション結果を説明する図である。 図9は、人体近接耐性の説明図である。 図10は、人体の手のモデルの平面図である。 図11は、人体の手のモデルの外観斜視図である。 図12は、アンテナユニットが手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAのS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果を説明する図である。 図13は、アンテナユニットが手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合の放射効率ηradの説明図である。 図14は、アンテナユニットが手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAの実効効率のシミュレーション結果を説明する図である。 図15は、参考例のアンテナの外観斜視図である。 図16は、無給電素子の拡大図である。 図17は、図15のアンテナユニットのグランドパターンにおける共振電流分布の説明図である。
次に図面を参照して実施形態について説明する。
[1]第1実施形態
図1は、第1実施形態のアンテナの外観斜視図である。
第1実施形態は、グランド板上に線状逆Fアンテナ(LIFA:Linear Inverted F Antenna)エレメントを形成したアンテナユニット10についての実施形態である。
アンテナユニット10は、図示しない基板上にグランドパターン(接地パターン)GPが形成されたグランド板11と、グランド板11に対向するようにグランド板11の縁部に沿って形成された給電素子としてのLIFA12と、同じくグランド板11に対向するようにグランド板11の縁部に沿って形成され、LIFA12の素子部の先端と短絡部(接地部)が所定距離Lだけ離間して配置された無給電素子13と、を備えている。
この場合において、グランド板11に対し、距離hgpだけ離間した位置に無限の大きさを有する仮想金属平面VPが位置しているものとする。
また、グランド板11の寸法については、片手で保持可能な携帯型の通信機器を想定して、例えば、X方向の長さdgx=50mm、Y方向の長さdgy=80mmとされている。
図2は、LIFAの拡大図である。
LIFA12は、グランド板11と所定距離hだけ離間して配置された金属ワイヤで形成された長さlaの素子部21と、給電部23と離間距離dxだけ離間して素子部21の基端部21Bとグランド板11とを短絡させた短絡部22と、素子部21に接続され、基板上に形成された図示しない給電回路から給電を受けて素子部21に給電を行う給電部(給電点)23と、を備えている。なお、図中カッコ内は、2.4GHz帯用のLIFAの寸法(単位mm)の一例である。
図3は、無給電素子の拡大図である。
無給電素子13は、グランド板11と所定距離hだけ離間して配置された金属ワイヤで形成され、先端部がグランド板11の周縁部に沿って折り曲げられた素子部31と、素子部31の基端部31Bとグランド板11とを短絡させた短絡部32と、を備えている。この場合において、無給電素子13の全長L13は、通信周波数の波長λの1/4(=λ/4)となっている。具体的には、通信周波数として2.4GHz帯を用いる場合に、無給電素子13の全長は、30mmとなっている。
ここで、第1実施形態の効果について説明するため、従来技術について説明する。
図4は、従来のアンテナユニットの共振電流分布の説明図である。
図4においては、共振電流のグランド板101の表面における分布を表している。
従来のアンテナユニット100を構成しているLIFA12Pは、グランド板101と所定距離hだけ離間して配置された金属ワイヤで形成された素子部21Pと、給電部23Pと離間距離dxpだけ離間して素子部21Pとグランド板11とを短絡させた短絡部22Pと、素子部21Pの後端に接続され、基板上に形成された図示しない給電回路から給電を受けて素子部21Pに給電を行う給電部23Pと、を備えている。
図4に示すように、LIFA12Pの基本構成は、図1の第1実施形態のLIFA12と同様となっているが、無給電素子13が設けられていないため、インピーダンス整合条件が変化しているので、離間距離dxp=2.5mm、素子部21Pの長さlap=27.5mmとされている。
図4に示すように、共振電流は、給電部23P近傍が最も高く、素子部21Pの延在方向に沿ったグランド板101の縁部も高くなっている。これによれば、共振電流は、グランド板101の縁に沿ってより多く流れていることがわかる。
したがって、例えば、グランド板101の近傍に、磁気正接(磁気tanδ)の大きな材料(たとえば金属板)が位置すると、アンテナとして効率が低下することが予測される。
図5は、図1のアンテナユニットのグランドパターンにおける共振電流分布の説明図である。
図5に示すように、第1実施形態のアンテナユニットによれば、図4に示した従来のアンテナユニットに比較して、特にグランド板11のグランドパターンの右端部における共振電流分布が分散している(集中していない)ことがわかる。
この結果、共振電流は、図4の場合と比較して、様々な経路を経由して流れることとなるので、アンテナの効率を維持でき、ひいては、金属近接耐性及び人体近接耐性が向上することとなる。
以下、第1実施形態の効果について説明する。
図6は、グランドパターンから距離hgpの位置にグランドパターンと並行に無限平面の金属を配置した場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAのS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果を説明する図である。
以下の説明においては、LIFAの特性として、S11パラメータが0.5以下であること(=VSWR≦3)が要求仕様であるものとする。
まず、従来のアンテナユニット100のLIFA12Pによれば、図6に示すように、2.4GHz帯において、距離hgp≧4.6mmであれば、要求仕様を満足することがわかる。
逆に言えば、従来のアンテナユニット100のLIFA12Pによっては、距離hgp≦4.6mmでは、要求仕様を満たさないということがわかる。
これに対し、第1実施形態のアンテナユニット10によれば、グランド板11のグランドパターンの右端部における共振電流分布が分散しているので、2.4GHz帯において、従来のアンテナユニット100と比較して、距離hgp≦5.7mmにおいて、反射特性が改善されていることがわかる。さらに本第1実施形態のアンテナユニット10によれば、距離hgp≧4mmであれば、反射特性としてのS11パラメータに対する要求仕様を満足しており、金属近接耐性が向上していることがわかる。
図7は、グランドパターンから距離hgpの位置にグランドパターンと並行に無限平面の金属を配置した場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAの放射効率のシミュレーション結果を説明する図である。
図7に示すように、第1実施形態のアンテナユニット10のLIFA12によれば、2.8mm≦hgp≦5.8mmの領域において放射効率ηradが従来のアンテナユニット100のLIFA12Pに対して改善されていることがわかる。
図8は、グランドパターンから距離hgpの位置にグランドパターンと並行に無限平面の金属を配置した場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAの実効効率のシミュレーション結果を説明する図である。
図8に示すように、第1実施形態のアンテナユニット10のLIFA12によれば、2.0mm≦hgp≦5.8mmの領域において実効効率ηactualが従来のアンテナユニット100のLIFA12Pに対して改善されていることがわかる。
ここで、実効効率ηactualとは、放射効率ηradに対して反射損[=1−(S11)]を考慮した実効的な放射効率を表している。すなわち、
ηactual=ηrad−[1−(S11)
となる。
本第1実施形態によれば、距離hgp=3mmにおける実効効率ηactualにおいて、従来技術と比較して、約17%改善されている。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、無給電素子を負荷素子として設けることにより、共振電流の電流分布を分散させて、アンテナユニットの金属近接耐性が向上することがわかる。
次に第1実施形態のアンテナユニットによる人体近接耐性について説明する。
図9は、人体近接耐性の説明図である。
ここで、人体近接耐性とは、図9に示すように、携帯端末装置HTを片手で掴んで保持した場合に、人の手のひらの中に、アンテナユニット10が収まってしまうような状態を想定したアンテナユニット10の性能低下耐性である。
図10は、人体の手のモデルの平面図である。
図11は、人体の手のモデルの外観斜視図である。
ここで、人の手は、比誘電率εr=54、導電率ρ=1.5[S/m]のパラメータによりモデル化した。
手のモデルMDは、図10に示すように、断面U字形状をしており、幅hW=92mm、奥行きhD=45mm(25+20mm)、高さhMD=80mmとした。その他の寸法は、図10及び図11に示すとおりである。
そして、アンテナユニット10が手(のモデル)から長さdだけ上方に出ており、手のひらの表面SUから5mm離間し、指Fに相当する部分から1mm離間している場合のS11パラメータ、放射効率ηrad及び実効効率ηactualについてそれぞれ検討した。
図12は、アンテナユニットが手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAのS11パラメータ(反射特性パラメータ)のシミュレーション結果を説明する図である。
図12に示すように、15mm≧長さd≧2mmの領域において、反射特性(S11パラメータの値)が向上していることがわかる。なお、長さd>15mmの領域においては、従来のアンテナユニット100と比較して、反射特性は若干劣化しているが、要求仕様であるS11パラメータが0.5以下であること(=VSWR≦3)を十分に満たしていることがわかる。
図13は、アンテナユニットが手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合の放射効率ηradの説明図である。
図13に示すように、第1実施形態のアンテナユニットのLIFAによれば、シミュレーションを行った0mm≦長さd≦60mmの全領域において放射効率ηradが従来のアンテナユニット100のLIFAに対して改善されていることがわかる。
図14は、アンテナユニットが手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合の実施形態及び従来技術におけるLIFAの実効効率のシミュレーション結果を説明する図である。
図14に示すように、第1実施形態のアンテナユニット10のLIFA12によれば、0mm≦長さd≦60mmの全領域において実効効率ηactualが従来のアンテナユニット100のLIFA12Pに対して改善(d=30mmにおいて、約7.2%改善)されていることがわかる。
以上の説明のように、本第1実施形態によれば、無給電素子を負荷素子として設けることにより、アンテナユニットの人体近接耐性が向上することがわかる。
以上をまとめると、第1実施形態によれば、アンテナユニット10の金属近接耐性及び人体近接耐性を向上することができ、自動車、鉄道車両等の車内、鉄筋コンクリート製の建物内等における通信性能の低下および携帯型の通信機器における通信性能の低下を抑制することが可能となる。
[2]参考例
上記第1実施形態は、LIFA12の素子部の先端と短絡部(接地部)が所定距離Lだけ離間して配置された無給電素子13を備えていたが、本参考例は、LIFA12の素子部の先端と素子部の先端とが所定距離Lだけ離間して配置された無給電素子を備えた場合の実施形態である。
図15は、参考例のアンテナの外観斜視図である。
図15において、図1と同様の部分には、同一の符号を付すものとする。
アンテナユニット50は、図示しない基板上にグランドパターン(接地パターン)が形成されたグランド板11と、グランド板11に対向するようにグランド板11の縁部に沿って形成された給電素子としてのLIFA12と、同じくグランド板11に対向するようにグランド板11の縁部に沿って形成され、LIFA12の素子部の先端と素子部の先端が所定距離Lだけ離間して配置された無給電素子51と、を備えている。
LIFA12の構成については、図2の第1実施形態と同一であるので、その詳細な説明を援用する。
図16は、無給電素子の拡大図である。
無給電素子51は、グランド板11と所定距離hだけ離間して配置された金属ワイヤで形成され、先端がLIFA12の素子部の先端と対向するように所定距離Lだけ離間して配置され、途中でグランド板11の周縁部に沿って折り曲げられた素子部61と、素子部61の基端部61Bとグランド板11とを短絡させた短絡部62と、を備えている。この場合において、無給電素子51の全長L51は、通信周波数の波長λの1/4(=λ/4)となっている。具体的には、通信周波数として2.4GHz帯を用いる場合に、無給電素子51の全長は、30mmとなっている。
図17は、図15のアンテナユニットのグランドパターンにおける共振電流分布の説明図である。
図17に示すように、参考例のアンテナユニット50によっても、第1実施形態のアンテナユニット10と同様に、従来のアンテナユニット100に比較して、グランドパターンの右端部における共振電流分布が分散している(集中していない)ことがわかる。
この結果、共振電流は、図4の従来例と比較して、様々な経路を経由して流れることとなるので、アンテナの効率を維持でき、ひいては、金属近接耐性及び人体近接耐性が向上することとなる。
次に参考例におけるS11パラメータ、放射効率及び実効効率について再び図6〜図8を参照して説明する。
参考例のアンテナユニット50によれば、図6に示すように、従来のアンテナユニット100と比較して、グランド板11のグランドパターンの右端部における共振電流分布が分散しているので、2.4GHz帯において、距離hgp≦4.6mmにおいて、反射特性が改善されていることがわかる。さらに本参考例によれば、距離hgp≧4mmであれば、反射特性としてのS11パラメータに対する要求仕様を満足しており、金属近接耐性が向上していることがわかる。
また、図7に示すように、参考例のアンテナユニット50によれば、2.0mm≦hgp≦5.8mmの領域において放射効率ηradが従来のアンテナユニット100に対して改善されていることがわかる。
さらに図8に示すように、参考例のアンテナユニット50よれば、0.0mm≦hgp≦4.8mmの領域において実効効率ηactualが従来のアンテナユニットのLIFAに対して改善されていることがわかる。
参考例によれば、距離hgp=2.8mmにおける実効効率ηactualにおいて、従来技術と比較して、約25%改善されている。
以上の説明のように、本参考例によっても、無給電素子を負荷素子として設けることにより、アンテナユニットの金属近接耐性が向上することがわかる。
次に参考例のアンテナユニット50による人体近接耐性について再び図10〜図14を参照して説明する。
人体の手のモデルについては、図10及び図11に示したものと同一である。
そして、アンテナユニット50が手(のモデル)から長さdだけ上方に出ている場合のS11パラメータ、放射効率ηrad及び実効効率ηactualがについてそれぞれ検討した。
図12に示すように、22mm≧長さd≧7mmの領域において、反射特性(S11パラメータの値)が向上していることがわかる。なお、長さd>22mmの領域及び長さd<7mmにおいては、従来のアンテナユニット100と比較して、反射特性は若干劣化しているが、要求仕様であるS11パラメータが0.5以下であること(=VSWR≦3)を十分に満たしていることがわかる。
また、図13に示すように、参考例のアンテナユニット50によれば、シミュレーションを行った0mm≦長さd≦60mmの全領域において放射効率ηradが従来のアンテナユニット100のLIFA12Pに対して改善されていることがわかる。
さらに、図14に示すように、参考例のアンテナユニット50によれば、0mm≦長さd≦40mmの領域において実効効率ηactualが従来のアンテナユニットのLIFAに対して改善されていることがわかる。
以上の説明のように、本参考例によっても、無給電素子を負荷素子として設けることにより、アンテナユニットの人体近接耐性が向上することがわかる。
以上をまとめると、参考例によれば、アンテナユニット50の金属近接耐性及び人体近接耐性を向上することができ、自動車、鉄道車両等の車内、鉄筋コンクリート製の建物内等における通信性能の低下および携帯型の通信機器における通信性能の低下を抑制することが可能となる。
[3]実施形態の効果
以上の説明のように、各実施形態によれば、アンテナユニット10の金属近接耐性及び人体近接特性を向上することができ、自動車、鉄道車両等の車内、鉄筋コンクリート製の建物内等における通信性能の低下を抑制でき、携帯型の通信機器における通信性能の低下を抑制でき、様々な分野で容易に小型の無線通信システムを構築することができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明したが、これらの実施形態は例示であり、それらの各構成要素及びその組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
また、アンテナとして、LIFAに限らず、他のアンテナであっても適用が可能である。
以上の説明においては、給電素子であるLIFA12は、グランドパターンGPの一辺に沿って配置され、無給電素子13、51は、グランドパターンの隣接する二辺(前述した一辺を含む)に沿って折り曲げられて配置されていたが、無給電素子13、51を、グランドパターンの隣接する二辺(前述した一辺を除く)に沿って折り曲げて配置するように構成することも可能である。
10 アンテナユニット
11 グランド板
12 LIFA(給電素子)
13 無給電素子
21 素子部
22 短絡部
23 給電部
31 素子部
32 短絡部
50 アンテナユニット
51 無給電素子
61 素子部
62 短絡部
GP グランドパターン
VP 仮想金属平面

Claims (6)

  1. 長方形状のグランドパターンが形成されたグランド板と、
    前記グランド板に接地され、給電がなされる給電素子と、
    前記グランド板に接地され、前記グランド板を流れる共振電流の電流分布を分散させる無給電素子と、
    を備え、
    前記給電素子は、前記グランド板と所定距離離間して対向して配置され、前記グランドパターンの一辺に沿って配置された直線状の素子部を有し、
    前記無給電素子は、前記グランド板と所定距離離間して対向して配置され、前記給電素子の素子部が配置された一辺を含む前記グランドパターンの隣接する二辺に沿って折り曲げられて配置された素子部と、当該素子部における前記給電素子側の基端部及び前記グランド板に電気的に接続された短絡部と、を有し、
    前記無給電素子の短絡部と前記給電素子の素子部の先端とが、前記給電素子の素子部が配置された一辺に沿って所定距離だけ離間して配置されているアンテナ装置。
  2. 前記給電素子及び前記無給電素子は、前記グランド板の縁部に沿って配置されている、
    請求項1記載のアンテナ装置。
  3. 前記給電素子は、前記給電素子の素子部に給電するための給電部と、
    前記給電素子の素子部の基端部及び前記グランド板に電気的に接続された短絡部と、
    を備えている、請求項1又は請求項2記載のアンテナ装置。
  4. 前記給電素子の素子部は、前記グランドパターンの短辺に沿って配置されており、
    前記無給電素子の素子部は、前記グランドパターンの短辺および長辺に沿って配置されている
    請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  5. 前記給電素子の素子部の先端が、前記無給電素子の素子部の基端部を向くように配置されている、
    請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
  6. 前記無給電素子の全長は、通信に用いる中心波長λの1/4の長さとされている、
    請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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