JP6284383B2 - Co2回収装置及びco2回収方法 - Google Patents

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Description

本発明は、CO回収装置及びCO回収方法に関し、CO吸収液を用いて被処理ガス中のCOを回収するCO回収装置及びCO回収方法に関する。
従来、直接還元炉から排出される合成ガスとしての還元炉排ガス中の酸性成分を除去する酸性ガス除去装置を備えた直接還元鉄製造システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この直接還元鉄製造システムにおいては、直接還元炉から排出されたCO分圧が高い(例えば、50kPa〜200kPa)還元炉排ガスを、酸性ガス成分吸収塔で酸性ガス吸収液に接触させて還元炉排ガス中の酸性ガス成分を除去する。酸性ガス成分を吸収した酸性ガス吸収液を再生塔で加熱して酸性ガス吸収液中の酸性ガス成分を放出させて酸性ガス吸収液を再生させる。また、天然ガス中に含まれる酸性成分を除去する酸性ガス除去設備も提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
特開2013−108109号公報
LNGビジネスの本質を理解するための液化プラント必須知識 http://oilgas-info.jogmec.go.jp/pdf/0/598/200503_001a.pdf
ところで、火力発電所などにおいては、CO分圧が比較的低い(例えば、10kPa〜15kPa)ボイラなどの燃焼排ガス中のCOをCO吸収液によって回収するCO回収装置が用いられており、省エネルギー化のために様々な検討がなされている。近年、CO分圧が比較的高い合成ガス中からCOをCO吸収液によって回収する場合や、COを含む天然ガス(メタンガス)中からCOをCO吸収液によって回収する場合であっても、蒸気消費量などのCO回収熱量が少なく、省エネルギー化を実現できる技術が望まれている。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、COの吸収率に優れ、しかも、省エネルギー化が可能なCO回収装置及びCO回収方法を提供することを目的とする。
本発明のCO回収装置は、COを含む被処理気体とCO吸収液とを接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記CO吸収液に吸収させて第1のCO吸収液とする第1のCO吸収部、及び前記第1のCO吸収液とCOを含む被処理気体とを接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記第1のCO吸収液に吸収させて第2のCO吸収液とする第2のCO吸収部を備えたCO吸収塔と、前記第2のCO吸収液を加熱して前記第2のCO吸収液からCOを放出させてCO吸収液を再生するCO吸収液再生塔と、前記CO吸収塔から前記CO吸収液再生塔に供給する第2のCO吸収液の温度を測定する温度測定装置と、前記温度測定装置によって測定された前記第2のCO吸収液の温度に基づいて前記第2のCO吸収部に供給する前記第1のCO吸収液の温度を制御する制御装置とを具備し、前記第2のCO吸収部に供給される前記COを含む被処理気体のCO分圧が50kPa以上であり、前記制御装置は、前記第2のCO吸収部に供給する前記第1のCO吸収液の温度を50℃以上60℃以下に制御し、前記温度測定装置で測定される前記第2のCO 吸収液の温度が、62℃以上67℃以下となるように前記第2のCO 吸収部に供給する前記第1のCO 吸収液の温度を制御することを特徴とする。
この構成によれば、CO吸収液再生塔に供給する第2のCO吸収液の温度に基づいて第2のCO吸収部に供給する第1のCO吸収液の温度を制御するので、第2のCO吸収部におけるCO吸収液のCOの吸収率を高くすることができる。これらにより、CO回収装置は、被処理気体中のCO分圧が高い合成ガスを処理する場合であっても、COの吸収率に優れ、しかも、省エネルギー化が可能となる。ここで、吸収率とは、吸収液1モルあたりのCO吸収モル量とする。また、この構成により、CO 回収装置は、第2のCO 吸収部に供給する第1のCO 吸収液の温度が適度な範囲となるので、第2のCO 吸収部における被処理気体中のCO の吸収率が一層向上し、CO 吸収率向上により、CO 吸収液の循環量を低減できるので、CO 吸収液の再生に必要な水蒸気の消費量を削減することが可能となる。また、この構成により、CO 吸収液再生塔に供給するCO 吸収液の温度を適度に高くでき、それもまた、蒸気消費量削減に効果が見込める。さらに、この構成により、CO 回収装置は、被処理気体中のCO 分圧が適度な範囲となるので、第2のCO 吸収部における第1のCO 吸収液によるCO の吸収率が一層向上する。
本発明のCO回収装置においては、前記CO を含む被処理気体が、直接還元炉から排出される合成ガスであることが好ましい
本発明のCO回収装置においては、前記第1のCO吸収部における充填材の充填高さと前記第2のCO吸収部における充填材の充填高さとの比(第1のCO吸収部:第2のCO吸収部)が、1:3以上3:1以下であることが好ましい。この構成により、CO吸収液による被処理気体中のCOの吸収率がより向上するので、省エネルギー化が可能となる。
本発明のCO回収方法は、COを含む被処理気体とCO吸収液とをCO吸収塔の第1のCO吸収部で接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記CO吸収液に吸収させて第1のCO吸収液とし、前記第1のCO吸収液とCOを含む被処理気体とを前記CO吸収塔の第2のCO吸収部で接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記第1のCO吸収液に吸収させて第2のCO吸収液とする工程と、前記第2のCO吸収液をCO吸収液再生塔で加熱して前記CO吸収液からCOを放出させてCO吸収液を再生する工程と、を含み、前記第2のCO吸収部に供給される前記COを含む被処理気体のCO分圧が50kPa以上であり、前記CO吸収塔から前記CO吸収液再生塔に供給する第2のCO吸収液の温度を測定し、測定した前記第2のCO吸収液の温度に基づいて前記第2のCO吸収部に供給する前記第1のCO吸収液の温度を50℃以上60℃以下に制御すると共に、前記第2のCO 吸収液の温度が、62℃以上67℃以下となるように前記第2のCO 吸収部に供給する前記第1のCO 吸収液の温度を制御することを特徴とする、CO回収方法。
この方法によれば、CO吸収液再生塔に供給する第2のCO吸収液の温度に基づいて第2のCO吸収部に供給する第1のCO吸収液の温度を制御するので、第2のCO吸収部におけるCO吸収液のCOの吸収率を高くすることができる。これらにより、CO回収方法は、被処理気体中のCO分圧が高い合成ガスを処理する場合であっても、COの吸収率に優れ、しかも、省エネルギー化が可能となる。この方法により、
CO 回収装置は、第2のCO 吸収部に供給する第1のCO 吸収液の温度が適度な範囲となるので、第2のCO 吸収部における被処理気体中のCO の吸収率が一層向上し、CO 吸収率向上により、CO 吸収液の循環量を低減できるので、CO 吸収液の再生に必要な水蒸気の消費量を削減することが可能となる。また、この方法により、CO 吸収液再生塔に供給するCO 吸収液の温度を適度に高くでき、それもまた、蒸気消費量削減に効果が見込める。さらに、この方法により、CO 回収方法は、被処理気体中のCO 分圧が適度な範囲となるので、第2のCO 吸収部における第1のCO 吸収液による被処理気体中のCO の吸収率が一層向上する。
本発明のCO回収方法においては、前記CO を含む被処理気体が、直接還元炉から排出される合成ガスであることが好ましい
本発明のCO回収方法においては、前記第1のCO吸収部における充填材の充填高さと前記第2のCO吸収部における充填材の充填高さとの比(第1のCO吸収部:第2のCO吸収部)が、1:3以上3:1以下であることが好ましい。この方法により、CO吸収液による被処理気体中のCOの吸収率がより向上するので、省エネルギー化が可能となる。
本発明によれば、COの吸収率に優れ、しかも、省エネルギー化が可能なCO回収装置及びCO回収方法を実現できる。
図1は、本発明の一実施の形態に係るCO回収装置の概略図である。 図2は、下部CO吸収部に供給するCO吸収液(セミリッチ溶液)の温度とリッチ溶液のCO吸収率の比との関係を示す図である。 図3は、下部CO吸収部に供給するCO吸収液(セミリッチ溶液)の温度とCO吸収液の再生に必要な熱量比との関係を示す図である。 図4は、下部CO吸収部に供給されるCO吸収液(セミリッチ溶液)の温度とCO再生塔に供給されるCO吸収液(リッチ溶液)の温度との関係と示す図である。 図5は、CO吸収塔の下部CO吸収部及び上部CO吸収部における充填材の充填高さ比とリッチ溶液のCO吸収率の比との関係を示す図である。
本発明者らは、従来のCO回収装置においては、火力発電所のボイラなどの燃焼排ガスなどのCO分圧が比較的低い(例えば、10kPa〜15kPa)気体からCOを回収しており、直接還元炉などから排出されるCO分圧が比較的高い(例えば、50kPa〜200kPa)合成ガスからのCOの回収を前提としていないことに着目した。そして、本発明者らは、CO分圧が比較的高い合成ガス中からCOを回収する場合には、CO吸収塔に複数のCO吸収部を設けると共に、CO吸収液再生塔に供給するCO吸収液の温度に基づいて複数のCO吸収部に供給するCO吸収液の温度を制御することにより、COの吸収率に優れ、しかも、省エネルギー化が可能なCO回収装置及びCO回収方法を実現できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
以下、本発明の一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、適宜変更して実施可能である。また、以下の各実施の形態に係るCO回収装置の構成は適宜組み合わせて実施可能である。
図1は、本発明の一実施形態に係るCO回収装置の概略図である。図1に示すように、このCO回収装置1は、直接還元炉から排出される合成ガスとしての還元炉排ガス(被処理気体)11A中のCOを高濃度のCOガスとして回収する装置である。このCO回収装置1は、直接還元炉などから排出されたCOを含有する排ガス11Aを冷却する冷却塔12と、この冷却塔12の後段に設けられ、冷却された排ガス11AとCO吸収液13とを接触させて排ガス11A中のCOをCO吸収液13に吸収させて除去するCO吸収塔14と、このCO吸収塔14の後段に設けられ、COを吸収したCO吸収液13CからCOを放出させてCO吸収液13を再生するCO吸収液再生塔15とを具備する。
このCO回収装置1においては、CO吸収液13がCO吸収塔14とCO吸収液再生塔15との間を循環している。CO吸収液13(リーン溶液)は、CO吸収塔14でCOを吸収したCO吸収液13C(リッチ溶液)としてCO吸収液再生塔15に供給される、また、CO吸収液13C(リッチ溶液)は、CO吸収液再生塔15でCOが除去され再生されたCO吸収液13(リーン溶液)としてCO吸収塔14に供給される。
冷却塔12は、排ガス11Aを冷却する冷却部121を有する。また、冷却塔12の底部と冷却部121の頂部との間には、循環ラインLが設けられている。この循環ラインLには、冷却水Wを冷却する熱交換器122と、冷却水Wを循環ラインL内で循環させる循環ポンプ123と、循環ラインLから分液されて排出される廃液量を調整する調整弁124が設けられている。
冷却部121では、排ガス11Aと冷却水Wとを向流接触させることにより、排ガス11Aが冷却されて冷却後の排ガス11Bとなる。熱交換器122は、排ガス11Aとの間での熱交換により加熱された冷却水Wを冷却する。循環ポンプ123は、熱交換器122を介して冷却塔12の底部に流下した冷却水Wを冷却部121の頂部に供給する。この冷却塔12においては、排ガス11A中の水分が少ない場合、冷却塔12の液レベルが低下するため、塔頂部より水を供給する。また、排ガス11A中の水分が多い場合、冷却塔12の液レベルが増加するため、循環ラインLを循環する冷却水Wの一部が分液されて廃液処理される。
CO吸収塔14は、CO吸収塔14の下部側に設けられ、冷却塔12で冷却された排ガス11B及びCO吸収液13が供給されるCO吸収部141と、CO吸収塔14の上部側に設けられた水洗部142と、を備える。
CO吸収部141は、CO吸収部141の下部側に設けられた下部CO吸収部(第2のCO吸収部)141Aと、CO吸収部141の上部側に設けられた上部CO吸収部141B(第1のCO吸収部)と、を有する。下部CO吸収部141Aは、内部に充填材が充填高さH1となるように充填されている。上部CO吸収部141Bは、内部に充填材が充填高さH2となるように充填されている。上部CO吸収部141Bには、CO吸収液再生塔15で再生されたCO吸収液13が供給される。下部CO吸収部(第2のCO吸収部)141Aには、上部CO吸収部141Bで排ガス11C中のCOを吸収したCO吸収液13Bが供給される。
下部CO吸収部141Aと上部CO吸収部141Bとの間には、上部CO吸収部141Bから流下して上部CO吸収部141Bの下部に滞留したCO吸収液(第1のCO吸収液)13Aを貯留する液貯留部143A及びチムニートレイ143Bが設けられている。この液貯留部143Aには、液貯留部143Aに貯留したCO吸収液13AをCO吸収塔14から抜き出して下部CO吸収部141Aに供給する抜き出しラインL11が設けられている。
抜き出しラインL11には、CO吸収液13Aを冷却して冷却されたCO吸収液13Bとする熱交換器24及びCO吸収液13Aを下部CO吸収部141AにCO吸収液13Bとして供給するポンプ25が設けられている。熱交換器24は、制御装置101によって冷媒の供給量が調整可能に構成されている。また、ポンプ25は、制御装置101によって下部CO吸収部141AへのCO吸収液13Bの供給量が調整可能に構成されている。制御装置101は、例えば、CPU(中央演算装置)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などの汎用又は専用のコンピュータ及びこのコンピュータ上で動作するプログラムを利用して実現することができる。
水洗部142の底部には、排ガス11C中のCOが除去された排ガス11Dを洗浄する洗浄水Wを貯留する液貯留部144Aが設けられている。この液貯留部144Aと水洗部142の上部との間には、液貯留部144Aで回収されたCO吸収液13を含む洗浄水Wを水洗部142の頂部側から供給して循環させる循環ラインLとが設けられている。この循環ラインLには、洗浄水Wを冷却する熱交換器21と、熱交換器21を介して液貯留部144Aで回収されたCO吸収液13を含む洗浄水Wを循環ラインL内で循環させる循環ポンプ22が設けられている。また、循環ラインLには、洗浄水Wの一部(洗浄水W)を抜き出してCO吸収液13(リーン溶液)に供給する抜き出しラインLが設けられている。この抜き出しラインLには、CO吸収液13に供給する洗浄水Wの供給量を調整する調整弁23が設けられている。
CO吸収部141では、上部CO吸収部141BでCOを含有する排ガス11Aとアルカノールアミンなどを含むCO吸収液13とが対向流接触する。これにより、排ガス11C中のCOは、下記式に示す化学反応によりCO吸収液13に吸収される。この結果、排ガス11C中のCOが除去されて排ガス11CがCOが除去された排ガス11Dとなると共に、CO吸収液13がCO吸収液13Aとなる。そして、下部CO吸収部141Aでは、COを含有する排ガス11BとCOを吸収したCO吸収液13Bとが対向流接触する。これにより、排ガス11B中のCOは、下記式に示す化学反応によりCO吸収液13Bに吸収される。この結果、排ガス11B中のCOが除去されて排ガス11BがCO濃度が低減された排ガス11Cとなると共に、CO吸収液13BがCO吸収液13Cとなる。このようにして、COを含有する排ガス11Bは、CO吸収部141を通過することにより、COが除去された排ガス11Dとなる。また、上部CO吸収部141Bでは、CO吸収液13がCOを吸収してCO吸収液13B(セミリッチ溶液)となり、下部CO吸収部141Aでは、CO吸収液13BがCOを更に吸収してCO吸収液13C(リッチ溶液)となる。
R−NH+HO+CO→R−NHHCO
水洗部142では、上部CO吸収部141Bを通過したCOが除去された排ガス11Dがチムニートレイ144Bを介して上昇する。そして、排ガス11Dは、水洗部142の頂部側から供給される洗浄水Wと気液接触して排ガス11Dに同伴するCO吸収液13を循環洗浄により回収された排ガス11Eとなる。この排ガス11Eは、ミストエリミネータ145でガス中のミストが捕捉されてCO吸収塔14の塔頂部14aから外部へ排出される。
CO吸収塔14の塔底部14bとCO吸収液再生塔15の上部との間には、CO吸収塔14でCOを吸収したCO吸収液13C(リッチ溶液)をCO吸収液再生塔15の上部側に供給するリッチ溶液供給管50が設けられている。このリッチ溶液供給管50には、CO吸収液13Cの温度を測定する温度計(温度測定装置)102と、CO吸収塔14でCOを吸収したCO吸収液13CをCO吸収液再生塔15に向けて供給するリッチ溶液ポンプ51と、CO吸収液13CをCO吸収液再生塔15で加熱されてCOが除去されたCO吸収液13(リーン溶液)によって加熱するリッチ・リーン溶液熱交換器52とが設けられている。制御装置101は、温度計102によって測定されたCO吸収液13Cの温度に基づいて熱交換器24に供給する冷媒量を調整すると共に、ポンプ25による下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの供給量を制御する。なお、温度計102は、下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bを制御装置101によって制御できる箇所に設ければよく、例えば、抜き出しラインL11の熱交換器24の後段に設けてもよい。
CO吸収液再生塔15の中央部には、CO吸収したCO吸収液13Cが供給されるCO吸収液供給部151が設けられている。CO吸収液再生塔15の塔底部15bには、塔底部に流下したCO吸収液13Cを循環する循環ラインLが設けられている。この循環ラインLには、飽和水蒸気SによってCO吸収液13を加熱する再生加熱器31と、再生加熱器31に供給する飽和水蒸気Sの量を調整する調整弁32と、再生加熱器31を介してCO吸収液再生塔15の塔底部のCO吸収液13をCO吸収液再生塔15のCO吸収液供給部151の下部に供給する循環ポンプ33とが設けられている。
CO吸収液再生塔15の塔頂部15aには、水蒸気を伴ったCOガス41を排出するガス排出ラインLが設けられている。このガス排出ラインLには、COガス41中の水分を凝縮するコンデンサ42と、COガス41と凝縮水Wとを分離する分離ドラム43とが設けられている。凝縮水Wが分離されたCOガス44は、分離ドラム43の上部から外部に放出される。分離ドラム43の底部とCO吸収液再生塔15の上部との間には、分離ドラム43にて分離された凝縮水WをCO吸収液再生塔15の上部に供給する凝縮水ラインLが設けられている。凝縮水ラインLには、分離ドラム43にて分離された凝縮水WをCO吸収液再生塔15の上部に供給する凝縮水循環ポンプ45が設けられている。この凝縮水循環ポンプ45とCO吸収液再生塔15との間には、CO吸収液再生塔15に供給する凝縮水Wの量を制御する調整弁46が設けられている。また、凝縮水循環ポンプ45と循環ラインLとの間には、CO吸収液再生塔15に供給される凝縮水Wの一部を分岐してCO吸収塔14の洗浄部142に供給する凝縮水Wを還流ラインL12が設けられている。この還流ラインL12には、洗浄部142に供給する凝縮水Wの水量を調整する調整弁47が設けられている。
また、CO吸収液再生塔15の塔底部とCO吸収塔14のCO吸収部141の上部には、CO吸収液再生塔15の塔底部のCO吸収液13(リーン溶液)をCO吸収部141の上部側に供給するリーン溶液供給管53が設けられている。このリーン溶液供給管53には、CO吸収液再生塔15で水蒸気で加熱されてCOが除去されたCO吸収液13(リーン溶液)によってCOを吸収したCO吸収液13C(リッチ溶液)を加熱するリッチ・リーン溶液熱交換器52と、CO吸収液再生塔15の塔底部のCO吸収液13をCO吸収部141の上部に供給するリーン溶液ポンプ54と、CO吸収液13(リーン溶液)を所定の温度に冷却する冷却部55とが設けられている。
次に、図2を参照して本実施の形態に係るCO回収装置1におけるCO吸収塔14の下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度とCO吸収率との関係について説明する。図2は、下部CO吸収部に供給するCO吸収液13B(セミリッチ溶液)の温度とリッチ溶液のCO吸収率の比との関係を示す図である。なお、図2においては、横軸にCO吸収液13Bの温度を示し、縦軸にリッチ溶液のCO吸収率の比を示している。また、図2においては、ボイラからの燃焼排ガスなどのCO分圧が低い排ガス(例えば、約10kPa)を用いた場合を点線で示し、直接還元炉などから排出される合成ガスなどのCO分圧が高い排ガス(例えば、約60kPa)を用いた場合を実線で示している。なお、プロットは解析値である。さらに、図2においては、40℃以上70℃以下の温度範囲で吸収率の最大値をそれぞれ1とする比で同軸上に示しているが、CO分圧が低い排ガスとCO分圧が高い排ガスとでは、吸収率の最大値が異なる。
図2の点線に示すように、CO分圧が低い排ガスを用いた場合には、温度が低くなるにつれてCO吸収液13BによるCO吸収率が増大する。このため、CO分圧が低い排ガス中のCOを効率よく回収するためには、CO吸収液13Bの温度は下げれば下げるほどよい。
一方で、図2の実線に示すように、CO分圧が高い排ガスを用いた場合には、CO分圧が低い排ガスを用いた場合とはCO吸収率が異なる傾向を示す。CO分圧が高い排ガスを用いた場合には、約55℃でCO吸収率が極大値となり、この55℃から温度が離れるにつれてCO吸収率が減少する。したがって、本実施の形態においては、CO分圧が低い排ガスを用いる場合と比較して下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度を運転制御することにより、下部CO吸収部141AにおけるCO吸収率を向上すると共に、CO吸収液の循環量を低減させ、CO吸収液再生塔15におけるCO吸収液13Cの加熱の熱量を低減して、省エネルギーを実現する。
図2に示すように、本実施の形態に係るCO回収装置1においては、制御装置101は、下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度を50℃以上60℃以下に制御することが好ましい。これにより、CO回収装置1は、下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度が適度な範囲となるので、下部CO吸収部141AにおけるCO吸収液13Bによる排ガス11AのCOの吸収率が一層向上し、更にCO吸収率向上により、CO吸収液13Bの循環量を低減できるので、CO吸収液13Cの再生に伴う飽和水蒸気Sの消費量を削減することが可能となる。また、CO回収装置1は、CO吸収液再生塔15に供給するCO吸収液13Cの温度を適度に高くでき、それもまた、蒸気消費量削減に効果がある。
なお、本実施の形態においては、排ガス11B中のCO分圧としては、50kPa以上200kPa以下が好ましい。CO分圧が50kPa以上であれば、図2の実線に示したように、CO分圧が低い場合(例えば、約10kPa)とは下部CO吸収部141AにおけるCO吸収率が異なる傾向となる。また、CO分圧が200kPa以下であれば、排ガス11B中のCOをCO吸収塔14で十分に低減することができる。排ガス11B中のCO分圧としては、上述した作用効果が一層向上する観点から、55kPa以上がより好ましく、60kPa以上が更に好ましく、また150kPa以下がより好ましく、100kPa以下が更に好ましい。以上を考慮すると、排ガス13B中のCO分圧としては、55kPa以上150kPa以下がより好ましく、60kPa以上100kPa以下が更に好ましい。
次に、図3を参照して本実施の形態に係るCO回収装置1における下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度とCO吸収液再生塔15におけるCO吸収液13の再生に必要な熱量との関係について説明する。図3は、下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13B(セミリッチ溶液)の温度とCO吸収液13の再生に必要な熱量比との関係を示す図である。なお、図3においては、横軸にCO吸収液13Bの温度を示し、縦軸にCOの再生に必要な熱量比を示している。また、図3においては、40℃以上70℃以下の温度範囲でCO分圧が高い排ガスを用いた場合にCO吸収液13Bの再生に要する熱量の最低値を1とする比で示している。なお、プロットは解析値である。
図3に示すように、CO分圧が高い排ガスを用いた場合には、CO吸収液再生塔15におけるCO吸収液13Bの再生に要する熱量は約55℃で最低となり、この55℃から温度が離れるにつれてCO吸収液13Cの再生に要する熱量が増大する。したがって、本実施の形態においては、図2に示したように、下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度を下部CO吸収部141AにおけるCO吸収液13Bによる排ガス11AのCOの吸収率が高い範囲とすることにより、CO吸収液13Cの再生に伴う飽和水蒸気Sの消費量を削減することが可能となる。これは、吸収率向上に伴いCO吸収液13の循環量を低減できるためである。
図4は、下部CO吸収部141Aに供給されるCO吸収液13B(セミリッチ溶液)の温度とCO吸収液再生塔15に供給されるCO吸収液13C(リッチ溶液)の温度との関係と示す図である。なお、図4においては、縦軸にCO吸収液再生塔15に供給されるCO吸収液13Cの温度を示し、横軸に下部CO吸収部141Aに供給されるCO吸収液13Bの温度を示している。
図4に示すように、本実施の形態においては、下部CO吸収部141Aに供給されるCO吸収液13Bの温度とCO吸収液再生塔15に供給されるCO吸収液13Cの温度とが正比例の関係にある。したがって、温度計102によって測定されるCO吸収液再生塔15に供給されるCO吸収液13Cの温度を測定し、測定した温度が所定範囲(例えば、62℃以上67℃以下)となるように制御装置101が、熱交換器24に供給する冷媒量及びポンプ25による下部CO吸収部141AへのCO吸収液13Bの供給量を制御することにより、下部CO吸収部141AへのCO吸収液13Bを所望の温度に制御することが可能となる。これにより、高いCO吸収率が得られると共に、CO吸収液再生塔15におけるCO吸収液13Cの加熱の熱量を低減することが可能となる。
図5は、CO吸収塔の下部CO吸収部及び上部CO吸収部における充填材の充填高さ比H1,H2とリッチ溶液のCO吸収率の比との関係を示す図である。なお、図5においては、下部CO吸収部141A及び上部CO吸収部141Bにおける充填材H1,H2の充填高さ比(上部CO吸収部141B:下部CO吸収部141B)を1:3〜3:1の範囲で変化させた場合のCO吸収率の最大値を1とする比で示している。
図5に示すように、本実施の形態においては、下部CO吸収部141A及び上部CO吸収部141Bの充填材の充填高さ比を変化させることにより、CO吸収率が変化する。このため、本実施の形態においては、上部CO吸収部141Bにおける充填材充填材H2の充填高さと下部CO吸収部141Aにおける充填材H1の充填高さとの充填高さ比(上部CO吸収部141B:下部CO吸収部141B)が、1:3以上3:1以下であることが好ましい。これにより、上部CO吸収部141Bにおける排ガス11A中のCOの吸収効率及び下部CO吸収部141Aにおける排ガス11A中のCOの吸収効率がそれぞれ向上するので、よりCOの吸収率が向上すると共に、省エネルギー化が可能となる。充填高さ比としては、上述した作用効果が一層向上する観点から、1:1がより好ましい。
次に、本実施の形態に係るCO回収装置1の全体動作について説明する。直接還元炉から排出されるCOを含有する合成ガスなどの排ガス11Aは、冷却塔12に導入されて冷却水Wと向流接触されて冷却されて排ガス11Bとなる。冷却された排ガス11Bは、煙道16を介してCO吸収塔14に導入されると共に、CO吸収塔14に導入される排ガス11Bの流量が測定される。CO吸収塔14に導入された排ガス11Bは、CO吸収部141の下部CO吸収部141A及び上部CO吸収部141B及びでアルカノールアミンなどを含むCO吸収液13と対向流接触され、排ガス11B中のCOがCO吸収液13に吸収されてCOが除去された排ガス11Dとなる。
COが除去された排ガス11Dは、チムニートレイ144Bを介して上昇して水洗部142の頂部側から供給される洗浄水Wと気液接触して排ガス11Dに同伴するCO吸収液13が循環洗浄により回収された排ガス11Eとなる。この排ガス11Eは、ミストエリミネータ145でガス中のミストが捕捉されてCO吸収塔14の塔頂部14aから外部へ排出される。
CO吸収塔14でCOを吸収したCO吸収液13Cは、リッチ溶液供給管50を介してリッチ・リーン溶液熱交換器52でCO吸収液13(リーン溶液)との間で熱交換された後、リッチソルベントポンプ51によってCO吸収液再生塔15の上部に供給される。ここで、本実施の形態においては、リッチ溶液供給管50を流れるCO吸収液13Cを温度計102によって随時測定し、測定したCO吸収液13Cの温度が制御装置101に伝達される。制御装置101は、温度計102によって測定したCO吸収液13Cの温度が所定範囲となるように、熱交換器24に供給する冷媒量及びポンプ25による下部CO吸収部141AへのCO吸収液13Bの供給量を調整する。
CO吸収液再生塔15に供給されたCO吸収液13Cは、CO吸収液供給部151を介して塔底部に流下する間にCOが除去されてセミリーン溶液となる。このセミリーン溶液は、循環ポンプ33によって循環ラインLを循環されると共に、再生加熱器31で飽和水蒸気Sによって加熱されてCO吸収液13(リーン溶液)となる。加熱後の飽和水蒸気Sは、水蒸気凝縮水Wとなる。CO吸収液13から除去されたCOガス41は、コンデンサ42によって水分が凝縮された後、分離ドラム43の上部から凝縮水Wが分離されたCOガス44として外部に放出される。分離された凝縮水Wは、CO吸収液再生塔15に供給されると共に、一部が分岐されて還流ラインL12を介してCO吸収塔14の洗浄部142に供給される。
CO吸収液再生塔15の塔底部15bのCO吸収液13(リーン溶液)は、リーン溶液供給管53を介してリッチ・リーン溶液熱交換器52によってCO吸収液13C(リッチ溶液)との間で熱交換された後、リーン溶液ポンプ54によってCO吸収塔14のCO吸収部141の上部に供給される。CO吸収部141に供給されたCO吸収液13は、上部CO吸収部141Aで排ガス11AのCOを吸収してCO吸収液(セミリッチ溶液)13Aとなり、上部CO吸収部141Aの下部から抜き出しラインL11に抜き出される。抜き出されたCO吸収液13Aは、熱交換器24で所定の温度範囲に冷却されてCO吸収液(セミリッチ溶液)13Bとなった後、ポンプ25によって下部CO吸収部141Aに供給され、下部CO吸収部141Aで排ガス11B中のCOを吸収してCO吸収液(リッチ溶液)13Cとなる。このCO吸収液(リッチ溶液)13Cは、CO吸収塔14の塔底部14bから抜き出されてCO再生塔15に供給される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、CO吸収液再生塔15に供給するCO吸収液13Cの温度に基づいて下部CO吸収部141Aに供給するCO吸収液13Bの温度を制御するので、下部CO吸収部141Aにおける排ガス11B中のCO吸収率を高くすることができる。これらにより、CO回収装置1は、排ガス11B中のCO分圧が高い合成ガスを処理する場合であっても、COの吸収率に優れ、しかも、省エネルギー化が可能となる。
なお、上述した実施の形態においては、直接還元炉から排出されるCOを含有する合成ガスなどの排ガス11Aを処理する例について説明したが、本発明は、天然ガス(メタンガス)などのCOを含有するガスであれば各種ガスに適用可能である。
1,2 CO回収装置
11A,11B,11C,11D,11E 排ガス
12 冷却塔
121 冷却部
122 熱交換器
123 循環ポンプ
124 調整弁
13 CO吸収液(リーン溶液)
13A CO吸収液
13B CO吸収液(セミリッチ溶液)
13C CO吸収液(リッチ溶液)
14 CO吸収塔
14a 塔頂部
14b 塔底部
141 CO吸収部
142 水洗部
143A 液貯留部
143B チムニートレイ
144A 液貯留部
144B チムニートレイ
145 ミストエリミネータ
15 CO吸収液再生塔
15a 塔頂部
151 CO吸収液供給部
16 煙道
21 熱交換器
22 循環ポンプ
23 調整弁
24 熱交換器
31 再生加熱器
32 調整弁
33 循環ポンプ
41,44 COガス
42 コンデンサ
43 分離ドラム
45 凝縮水循環ポンプ
46,47 調整弁
50 リッチ溶液供給管
51 リッチ溶液ポンプ
52 リッチ・リーン溶液熱交換器
53 リーン溶液供給管
54 リーン溶液ポンプ
55 冷却部
101 制御装置
102 温度計(温度測定装置)
,L,L 循環ライン
,L11 抜き出しライン
ガス排出ライン
凝縮水ライン
12 還流ライン
S 飽和水蒸気
冷却水
,W 洗浄水
水蒸気凝縮水
凝縮水

Claims (6)

  1. COを含む被処理気体とCO吸収液とを接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記CO吸収液に吸収させて第1のCO吸収液とする第1のCO吸収部、及び前記第1のCO吸収液とCOを含む被処理気体とを接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記第1のCO吸収液に吸収させて第2のCO吸収液とする第2のCO吸収部を備えたCO吸収塔と、
    前記第2のCO吸収液を加熱して前記第2のCO吸収液からCOを放出させてCO吸収液を再生するCO吸収液再生塔と、
    前記CO吸収塔から前記CO吸収液再生塔に供給する第2のCO吸収液の温度を測定する温度測定装置と、
    前記温度測定装置によって測定された前記第2のCO吸収液の温度に基づいて前記第2のCO吸収部に供給する前記第1のCO吸収液の温度を制御する制御装置とを具備し、
    前記第2のCO吸収部に供給される前記COを含む被処理気体のCO分圧が50kPa以上であり、
    前記制御装置は、前記第2のCO吸収部に供給する前記第1のCO吸収液の温度を50℃以上60℃以下に制御し、前記温度測定装置で測定される前記第2のCO 吸収液の温度が、62℃以上67℃以下となるように前記第2のCO 吸収部に供給する前記第1のCO 吸収液の温度を制御することを特徴とする、CO回収装置。
  2. 前記COを含む被処理気体が、直接還元炉から排出される合成ガスである、請求項1に記載のCO回収装置。
  3. 前記第1のCO吸収部における充填材の充填高さと前記第2のCO吸収部における充填材の充填高さとの比(第1のCO吸収部:第2のCO吸収部)が、1:3以上3:1以下である、請求項1又は請求項に記載のCO回収装置。
  4. COを含む被処理気体とCO吸収液とをCO吸収塔の第1のCO吸収部で接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記CO吸収液に吸収させて第1のCO吸収液とし、前記第1のCO吸収液とCOを含む被処理気体とを前記CO吸収塔の第2のCO吸収部で接触させて前記被処理気体に含まれるCOを前記第1のCO吸収液に吸収させて第2のCO吸収液とする工程と、
    前記第2のCO吸収液をCO吸収液再生塔で加熱して前記CO吸収液からCOを放出させてCO吸収液を再生する工程と、を含み、
    前記第2のCO吸収部に供給される前記COを含む被処理気体のCO分圧が50kPa以上であり、前記CO吸収塔から前記CO吸収液再生塔に供給する第2のCO吸収液の温度を測定し、測定した前記第2のCO吸収液の温度に基づいて前記第2のCO吸収部に供給する前記第1のCO吸収液の温度を50℃以上60℃以下に制御すると共に、前記第2のCO 吸収液の温度が、62℃以上67℃以下となるように前記第2のCO 吸収部に供給する前記第1のCO 吸収液の温度を制御することを特徴とする、CO回収方法。
  5. 前記COを含む被処理気体が、直接還元炉から排出される合成ガスである、請求項に記載のCO回収方法。
  6. 前記第1のCO吸収部における充填材の充填高さと前記第2のCO吸収部における充填材の充填高さとの比(第1のCO吸収部:第2のCO吸収部)が、1:3以上3:1以下である、請求項4又は請求項に記載のCO回収方法。
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