JP6284291B2 - 建築外装材の補修方法 - Google Patents
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該建築外装材の表面上の旧塗膜を剥離又は除去することなく、該旧塗膜上の汚染物質を除去した後、該旧塗膜上にシーラーとして、水分散液(A)と密着付与剤(C)を含有する水性下塗塗料を塗布し、下塗塗膜を形成する工程と、
該下塗り塗膜上に水分散液(B)を含有する水性上塗塗料を塗布し、上塗塗膜を形成する工程と、
を含むことを特徴とする建築外装材の補修方法が提供される。
α−スルホナト−ω−(1−(アリルオキシメチル−アルキルオキシポリオキシエチレンアンモニウム塩(第一工業製薬(株)製、アクアロンKH10)、
2ポリオキシエチレン−4−ノニル−2−プロペニルフェニルエーテル(第一工業製薬(株)製、アクアロンRN10)(ADEKA(株)製、アデカリアソープSR10)、
α−スルホ−ω−(1−(ノニルフェノキシ)メチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル)アンモニウム塩(ADEKA(株)製、アデカリアソープSE10)、
α−ヒドロ−ω−(1−アルコキシメチル−2−(2−プロペニルオキシ)エトキシ)−ポリ(オキシ−1,2−エタンジイル))(ADEKA(株)製、アデカリアソープER20)、
ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸アンモニウム(花王(株)製、ラテムルPD−104)、
ビス(ポリオキシエチレン多環フェニルエーテル)メタクリレート硫酸エステル塩(日本乳化剤(株)製、アントックスMS60)、
ポリエチレングリコールモノメタクリレート(日本油脂(株)製、ブレンマーPE−350)、
ポリプロピレングリコールモノメタクリレート(日本油脂(株)製、ブレンマーPP−1000)、
ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノメタクリレート(日本油脂(株)製、ブレンマーPEPシリーズ)、及び
ポリ(エチレングリコール−プロピレングリコール)モノアクリレート(日本油脂(株)製、ブレンマーAEPシリーズ)
等が挙げられる。これらポリオキシアルキレン基を有する水溶性マクロマーは、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これらは、固形分中1.0質量%〜10質量%で貯蔵時の安定性、塗膜の耐水性及び耐アルコール性の点で好ましい。
R1 nSi(OR2)4−n (イ)
〔式中、R1は、炭素数1〜8のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又はビニル基であり、R2は、炭素数1〜5のアルキル基であり、nは0〜2である。〕
で示されるシラン化合物及び/又はその部分加水分解縮合物を含有する乳化共重合体で形成されている。なお、α,β−エチレン性不飽和単量体としては、上述したものが挙げられる。
テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、
エトキシトリメトキシシラン、ジエトキシジメトキシシラン、トリエトキシメトキシシラン、
メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、
エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、
n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、
i−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピルトリエトキシシラン、
γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
3,3,3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラン、3,3,3−トリフルオロプロピルトリエトキシシラン、
シクロヘキシルトリメトキシシラン、シクロヘキシルトリエトキシシラン、
γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン、
γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、
フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、
ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、
ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン、
メチルフェニルジメトキシシラン、エチルフェニルジエトキシシラン及びジメチルジプロポキシシラン等を挙げることができる。特に好ましいシラン化合物として、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、γ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン及びγ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシランを挙げることができる。これらのシラン化合物は、一種単独で使用することも、二種以上を併用することもできる。これらの中でも、耐候性やコスト的にも優れるγ−メタクリルオキシプロピルトリメトキシシラン又はγ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシランを使用することが好ましい。これら分子中に珪素原子に直結した加水分解性基を有するエチレン性不飽和単量体が、該水分散液中に0.1〜10質量%を占めている乳化共重合体で形成されていることが好ましい。
<水分散液の調製>
各水分散液に用いられる合成樹脂エマルションは、還流冷却器及び攪拌機を備えた反応容器に適量のイオン交換水と界面活性剤を仕込んで、加熱下攪拌しながら、下記不飽和単量体と重合開始剤の混合物とを滴下し、各エマルションを得た。単量体組成は下記の通りである。
・エマルションA(NV=46%):アクリルシリコン樹脂系エマルション(メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート及びアルコキシシラン含有単量体(1%)の混合物)
・エマルションB(NV=45%):アクリルシリコン樹脂系エマルション(メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート及びアルコキシシラン含有単量体(0.1%)の混合物)
・エマルションC(NV=45%):耐候性アクリル樹脂系エマルション(メチルアクリレート、メチルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート及びHALS単量体(0.1%)の混合物)
・エマルションD(NV=15%):カチオン系アクリルエマルション
各水分散液は表1に示すように、上記エマルションA〜D、溶剤及び成膜助剤等を配合し、良く混合させて攪拌して使用した。なお、密着付与剤は、表2に示すように、該当のシランカップリング剤を有効成分100%として使用し、下塗塗料中の配合量は5質量%である。
表3に示すように各成分を配合し、実施例1〜3及び比較例1〜3のクリヤー塗料組成物を得た。得られた各塗料は、良く混合させて攪拌し、下記の塗装に使用した。
試験板として、光触媒を含有しないアクリルシリコン塗料を塗装後1年経過したタイル調の意匠性を有するサイディングボードを用いることとし、該サイディングボード表面上の汚染物質を高圧水洗浄によって除去した。汚染物質が除去された旧塗膜上に上記で作製した各塗料を塗装し、1昼夜自然乾燥させ各種試験に供した。塗装は、下塗塗料をローラー塗装によって膜厚約10μmのクリヤーな下塗塗膜を形成し、上塗塗料をローラー塗装によって膜厚約10μmのクリヤーな上塗塗膜を形成し、塗板を形成した。
下記のような試験を行い、評価結果を表3に示す。
上記のように作製した塗板の塗膜表面の外観を、以下のように目視にて評価した。
5・・・変化なし
4・・・やや白濁(一部白濁)
3・・・白濁した(全体的に白濁)
2・・・白濁と光沢劣化
1・・・塗膜の剥離又は脱落(評価中止)
上記のように作製した塗板を、JIS K 5600−5−6(クロスカット法)に準拠して、塗膜を4mm間隔で5×5の碁盤目にカットし、粘着テープ貼付後の剥離試験を実施して、塗膜が残存するマス目数に基づいて評価判定した。
試験後の塗板を1昼夜自然乾燥させ、JIS K 5600−5−6(クロスカット法)に準拠して、塗膜を4mm間隔で5×5の碁盤目にカットし、粘着テープ貼付後の剥離試験を実施して、塗膜が残存するマス目数に基づいて評価判定した。
上記のように作製した塗板を20℃の水道水中に30日間浸漬した後の塗膜外観と二次密着性を上記に従い評価判定した。
上記のように作製した塗板を50℃の温水中に7日間浸漬した後の塗膜外観と二次密着性を上記に従い評価判定した。
上記のように作製した塗板を温度50℃、湿度98%RHの耐湿試験を20日間行い、乾燥後の塗膜外観と二次密着性を上記に従い評価判定した。
上記のように作製した塗板を用い、凍結融解サイクル試験機でASTM−C666A法により200サイクル行い、乾燥後の塗膜外観と二次密着性を上記に従い評価判定した。
上記のように作製した塗板を50℃の温水中に24時間浸漬した後、浸漬したまま保温を止めて徐冷し、24時間後に取り出して24時間自然乾燥させ塗膜外観と二次密着性を上記に従い評価判定した。
上記のように作製した塗板を用い、沖縄県にある屋外暴露場にて3年間暴露試験を行い、塗膜外観と色差計を用いて未暴露塗膜との色差(ΔE)を測定し、評価判定した。
Claims (3)
- 建築外装材を補修する方法であって、
該建築外装材の表面上の旧塗膜を剥離又は除去することなく、該旧塗膜上の汚染物質を除去した後、該旧塗膜上にシーラーとして、水分散液(A)と密着付与剤(C)を含有する水性下塗塗料を塗布し、下塗塗膜を形成する工程と、
該下塗り塗膜上に水分散液(B)を含有する水性上塗塗料を塗布し、上塗塗膜を形成する工程と、
を含み、
前記建築外装材が、意匠性を有するサイディングボードであり、
前記水分散液(A)及び前記水分散液(B)が、アクリルシリコン樹脂エマルションを含み、
前記密着付与剤(C)が、エポキシ基含有シランカップリング剤を含むことを特徴とする建築外装材の補修方法。 - 前記下塗塗膜及び前記上塗塗膜が、クリアー塗膜であることを特徴とする請求項1に記載の建築外装材の補修方法。
- 前記建築外装材表面の旧塗膜が、光触媒機能を有しない塗膜であることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築外装材の補修方法。
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