JP6284004B2 - Mo合金スパッタリングターゲット材の製造方法およびMo合金スパッタリングターゲット材 - Google Patents

Mo合金スパッタリングターゲット材の製造方法およびMo合金スパッタリングターゲット材 Download PDF

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Description

本発明は、電子部品用の電極や配線薄膜を形成するためのMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法およびMo合金スパッタリングターゲット材に関するものである。
ガラス基板上に薄膜デバイスを形成する液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:以下、LCDという)、プラズマディスプレイパネル(Plasma Display Panel:以下、PDPという)、電子ペーパー等に利用される電気泳動型ディスプレイ等の平面表示装置(フラットパネルディスプレイ、Flat Panel Display:以下、FPDという)に加え、各種半導体デバイス、薄膜センサー、磁気ヘッド等の薄膜電子部品においては、低い電気抵抗の配線薄膜が必要である。例えば、LCD、PDP、有機ELディスプレイ等のFPDは、大画面、高精細、高速応答化に伴い、その配線薄膜には低抵抗化が要求されている。また、近年、FPDに操作性を加えるタッチパネルや樹脂基板を用いたフレキシブルなFPD等、新たな製品が開発されている。
近年、FPDの駆動素子として用いられている薄膜トランジスタ(Thin FilmTransistor:以下、TFTという)の配線薄膜には低抵抗化が必要であり、主配線材料を従来のAlからより低抵抗なCuに変更する検討が行われている。
現在、TFTには、非晶質Si半導体膜が用いられており、主配線膜であるCuは、Siと直接触れると、TFT製造中の加熱工程により熱拡散して、TFTの特性を劣化させる。このため、CuとSiの間にキャップ膜として、耐熱性に優れたMoやMo合金をバリア膜とした積層配線膜が用いられている。
また、FPDの画面を見ながら直接的な操作性を付与するタッチパネル基板画面も大型化が進んでおり、低抵抗のCuを主配線材料に用いる検討が進んでいる。
TFTからつながる画素電極や携帯型端末やタブレットPC等に用いられているタッチパネルの位置検出電極には、一般的に透明導電膜であるインジウム−スズ酸化物(Indium Tin Oxide:以下、ITOという)が用いられている。主配線膜のCuは、ITOとのコンタクト性は得られるが、基板との密着性が低いことにより、密着性を確保するために、下地膜として基板をMoやMo合金で被覆した積層配線膜とする必要がある。
さらに、これまでの非晶質Si半導体膜から、より高速応答を実現できる酸化物を用いた透明な半導体膜の適用検討が行われており、これら酸化物半導体の配線薄膜にも主配線膜のCuと下地膜やキャップ膜としてMoやMo合金を用いた積層配線膜が検討されている。このため、これらの積層配線膜の形成に用いられるMo合金薄膜からなる薄膜配線の需要が高まっている。
本出願人は、耐熱性、耐食性や基板との密着性に優れた低抵抗なMo合金薄膜として、Moに3〜50原子%のV、NbにさらにNi、Cuを添加した薄膜配線を提案しており、その実施例でMo−15Nb−10Ni(原子%)の組成からなる薄膜配線の発明を具体的に開示している(特許文献1)。さらに、高い耐湿性を持つMo合金薄膜として新たにMo−Ni−Ti合金の可能性を確認した。
一方、上述した薄膜配線を形成する手法としては、スパッタリングターゲット材を用いたスパッタリング法が最適である。スパッタリング法は、物理蒸着法の一つであり、他の真空蒸着やイオンプレ−ティングに比較して大面積に安定に薄膜が形成できる方法であるとともに、上記のような添加元素の多い合金でも組成変動が少ない優れた薄膜が得られる有効な手法である。
このようなスパッタリングターゲット材を得る手法としては、例えば特許文献2に開示されるように、原料Mo粉、Ni粉およびその他の添加元素(例えばNb)からなる粉末とを混合した混合粉末またはアトマイズ法で得たMo合金粉末を加圧焼結した焼結体に機械加工を施す方法が提案されている。
特開2004−140319号公報 特開2010−132974号公報
高品位のMo合金薄膜を安定的に得るには、Mo合金薄膜の母材となるスパッタリングターゲット材に高密度、高純度、低ガス成分と、偏析のない均一な組織とが要求される。このような組織とするには、特許文献2で提案されるように全ての成分元素をあらかじめ合金化したMo合金粉末を使用することが望ましい。
しかし、Moが高融点金属であるために、Moを主成分とするMo合金の融点は高く、一般に用いられている誘導加熱装置を用いて溶解してアトマイズ法でMo合金粉末を歩留よく製造することは困難である。また、Mo合金は融点が高いため、合金粉末の粒度が大きいと高密度の焼結体を得にくく、合金粉末の粒度を細かくしようとすると得られるスパッタリングターゲット材中の不純物が増加してしまうといった問題がある。
また、Moは酸化すると、その酸化物がMoの融点に達する前に容易に昇華し気化するため、工程中のMoの酸化を抑制するためには溶解雰囲気を制御した大がかりで高価な装置が必要となるため、得られるMo合金粉末も高価な物となる。
さらに、原料粉末として単純にMo粉末、Ni粉末およびTi粉末を混合して混合粉末を得て、これを加圧焼結すると、合金化が不十分なことに起因してスパッタリングターゲット材中に磁性を帯びやすいNi強磁性相が残存してしまい、スパッタ速度が低下したり、スパッタリングターゲット材の寿命が短くなったりするという問題が生じる場合がある。
本発明の目的は、低抵抗で耐熱性、耐湿性や基板との密着性にも優れた、電極・配線薄膜の形成に好適な高密度、高純度で、且つ非磁性のMo合金スパッタリングターゲット材を安定かつ安価に提供できる製造方法、および新規なMo合金スパッタリングターゲット材を提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み、高融点なMoを主成分とするMo合金スパッタリングターゲット材に関して鋭意検討した。その結果、主成分のMoを添加する粉末の性状を最適化することで、低抵抗で耐熱性、耐湿性や基板との密着性にも優れる高品位な薄膜を得るために必要な高密度で高純度なMo合金スパッタリングターゲット材を安定且つ安価に製造できる方法を見出し、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、Niを10〜49原子%、Tiを1〜30原子%含有し、且つNiとTiの合計量が50原子%以下、残部がMoおよび不可避的不純物よりなるMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法であって、Mo粉末と、前記組成を満足するように少なくとも1種または2種以上のNi合金粉末とを混合し、次いで加圧焼結するMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法の発明である。
前記Ni合金粉末は、Ni−Mo合金からなり、さらにTi粉末を添加して混合することが好ましい。また、前記Ni−Mo合金粉末は、Moを8〜40原子%含有することが好ましい。
また、本発明は、Niを10〜49原子%、Tiを1〜30原子%含有し、且つNiとTiの合計量が50原子%以下、残部がMoおよび不可避的不純物よりなるMo合金スパッタリングターゲット材であって、Moのマトリックス中にNi合金相が分散している組織を有するMo合金スパッタリングターゲット材の発明である。
本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、前記Ni合金相がNi−Mo合金相およびNi−Ti合金相から選ばれた一つ以上からなることが好ましく、前記Ni合金相と前記Moのマトリックスとの界面に拡散層を有することがより好ましい。
本発明は、高密度、高純度で、且つ非磁性のMo合金スパッタリングターゲット材を安定且つ安価に製造することが可能となり、低抵抗で耐熱性、耐湿性や基板との密着性にも優れ、電極・配線薄膜の形成に好適なMo合金スパッタリングターゲット材を提供できる。このため本発明は、電子部品の製造や信頼性の向上に有用な技術となる。
本発明のMo合金スパッタリングターゲット材のミクロ組織を光学顕微鏡で観察した写真の一例である。 本発明のMo合金スパッタリングターゲット材のミクロ組織を光学顕微鏡で観察した写真の別の例である。 本発明のMo合金スパッタリングターゲット材のミクロ組織を光学顕微鏡で観察した写真の別の例である。 図3を高倍率で観察した写真の例である。
Moを主成分とする合金は、融点が高く、従来から用いられているアトマイズ法で合金化して粉末にすることは難しく、スパッタリングターゲット材を安定且つ安価に得るには種々の課題があることは上述した通りである。
本発明に係る製造方法の重要な特徴は、高融点であるMo合金を溶解することなく、Mo粉末と特定のNi合金粉末とを混合し、次いで加圧焼結することにある。
先ず、本発明の製造方法で用いる粉末について説明すると、本発明で用いるMo粉末は、入手が容易な市販されているMo粉末を用いることができる。Mo粉末の平均粒径が1μm未満だと得られるスパッタリングターゲット材中の不純物が増加してしまい、50μmを超えると高密度の焼結体を得にくくなる。したがって、Mo粉末の平均粒径の範囲は1μm〜50μmとすることが好ましい。また、Mo粉末は、スパッタリングターゲット材においてMoのマトリックスを形成するために、総量で50原子%以上混合することが好ましい。
本発明の製造方法で用いるNi合金粉末は、例えばNi−Mo合金粉末、Ni−Ti合金粉末、Ni−Mo−Ti合金の粉末を用いることができる。これにより、それぞれのNi合金粉末の融点をMoの融点よりも低くできるため、合金粉末の製造、混合粉末の焼結、得られる焼結体の緻密化が容易になる。これらのNi合金粉末は、所定の成分比に調合した合金をアトマイズ法により容易に得ることができる。また、溶解−粉砕を行ない、Ni合金粉末を作製して用いることも可能である。尚、Tiを含まないNi合金粉末を用いる場合は、Ti粉末を添加して本発明の成分となるように混合する。
Ni合金粉末の平均粒径が5μm未満だと、得られるスパッタリングターゲット材中の不純物が増加してしまう。一方、Ni合金粉末の平均粒径が300μmを超えると高密度の焼結体を得にくくなる。したがって、Ni合金粉末の平均粒径は、5μm〜300μmにすることが好ましい。
尚、本発明でいう平均粒径は、JIS Z 8901で規定される、レーザー光を用いた光散乱法による球相当径で表す。
また、本発明の製造方法で用いるNi合金粉末は、Ni合金粉末が非磁性かつ焼結性を損なわないように、その元素と添加量を選定することが好ましい。これは、上述したようにNiは磁性体であり、Niの添加量が増加すると、スパッタリングターゲット材中に磁性を帯びやすいNi強磁性相が残存し、FPDの製造で一般的に用いられているマグネトロンスパッタリングにおいて、スパッタ速度が低下したり、スパッタリングターゲット材の寿命が短くなったりすることがあるからである。本発明では、Moのマトリックス中に非磁性のNi合金相が分散した組織とするためにNi合金粉末を用いる。これにより本発明では、スパッタ性のよいスパッタリングターゲット材を得ることが可能となる。
本発明の製造方法で用いるNi合金粉末は、NiをMoと合金化したNi−Mo合金粉末を用いることが好ましく、Mo含有量は8〜40原子%とすることが好ましい。この組成範囲のNi−Moは、融点がNiより低く、容易に合金粉末をアトマイズ法で得ることができる。この組成範囲とする理由は、Ni合金粉末のMo含有量が8原子%未満では十分に非磁性化とすることが難しく、一方、Mo含有量が40原子%を超えると、脆化しやすいNiMo化合物相が多く発現し、化合物相にクラックが入りやすくなり、スパッタリングターゲット材に欠陥が残留しやすいためである。本発明の製造方法で用いるNi合金粉末のMoの含有量は、NiMo化合物相が発現しにくい30原子%以下がより好ましい。
また、本発明の製造方法で用いるNi合金粉末は、Ni−Ti合金を用いてもよい。このとき、Ni−Ti合金粉末のTi含有量は10原子%以上が好ましい。これにより、Mo合金スパッタリングターゲット材を非磁性にすることができる。一方、Ni−Ti合金粉末のTiの添加量が50原子%を越えると、融点が1000℃以下の相を発現しやすくなり、液相が発現するため、焼結温度を下げる必要がある。この場合、スパッタリングターゲット材の相対密度を向上させるためには焼結時間を長くしなければならず、生産性が低下することがある。このため、本発明の製造方法で用いるNi−Ti合金粉末のTi含有量は、50原子%以下にすることが好ましい。また、スパッタリングターゲット材の相対密度を向上させるために焼結温度を上げるには、Ni−Ti合金粉末のTi含有量を25原子%以下にすることがより好ましい。
本発明のMo合金スパッタリングターゲットの製造方法では、上述したMo粉末と1種または2種以上のNi合金粉末とを目的の組成を満足するように混合し、次いで加圧焼結することで、高密度で高純度なMo合金スパッタリングターゲット材を製造することができる。
加圧焼結は、熱間静水圧プレス(以下、「HIP」という。)やホットプレスが適用可能であり、1000〜1500℃、10〜200MPa、1〜10時間の条件で行うことが好ましい。これらの条件の選択は、加圧焼結する装置に依存する。例えばHIPは、低温高圧の条件が適用しやすく、ホットプレスは高温低圧の条件が適用しやすい。本発明の製造方法では、加圧焼結に、低温で焼結してもNi合金やTiの拡散を抑制でき、且つ高圧で焼結して高密度の焼結体が得られるHIPを用いることが好ましい。
焼結温度が1000℃未満では、焼結が進みにくく、高密度の焼結体を得ることができない。一方、焼結温度が1500℃を超えると、液相が発現したり、焼結体の結晶成長が著しくなったりして、均一微細な組織が得にくくなる。また、上記した組成範囲のNi−Mo合金の融点は1300℃以上であるため、1000〜1300℃の範囲で焼結することで、高密度のMo合金スパッタリングターゲット材を容易に得ることが可能となる。
また、圧力は、10MPa以下では、焼結が進みにくく高密度の焼結体を得にくい。一方、圧力が200MPaを超えると、耐え得る装置が限られるという問題がある。
また、焼結時間は、1時間以下では焼結を十分に進行させるのが難しく、高密度の焼結体を得にくい。一方、焼結時間が10時間を超えると製造効率において避ける方がよい。
HIPやホットプレスで加圧焼結をする際には、混合粉末を加圧容器や加圧用ダイスに充填した後に、加熱しながら減圧脱気をすることが望ましい。減圧脱気は、加熱温度100〜600℃の範囲で、大気圧(101.3kPa)より低い減圧下で行うことが望ましい。これは、得られる焼結体の酸素をより低減することができ、高純度のMo合金スパッタリングターゲット材を得ることが可能となるためである。
次に、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材について説明する。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、Niを10〜49原子%、Tiを1〜30原子%含有し、NiとTiの合計量が50原子%以下、残部がMoおよび不可避的不純物からなり、Moのマトリックス中にNi合金相が分散している組織を有する。ここで、Ni合金相とは、Ni−Mo合金相、Ni−Ti合金相、Ni−Ti−Mo合金相のことをいう。
本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、前記Ni合金相がNi−Mo合金相およびNi−Ti合金相から選ばれた一つ以上からなることが好ましい。Mo合金スパッタリングターゲット材中にNiが単独で存在すると、Niが磁性体であるために、上述したようなスパッタリング時の安定性やスパッタリングターゲット材の寿命の低下といった問題を引き起こす。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、NiをMoマトリックス中に非磁性のNi−Mo合金相やNi−Ti合金相といったNi合金相として分散した組織とすることにより、安定したスパッタリングが行えるともに、均一なMo合金薄膜を基板上に形成することが可能となる。
また、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、Ni合金とMoマトリックスの界面に拡散層を有することが好ましい。これにより、欠陥の少ない高密度なMo合金スパッタリングターゲット材となり、スパッタリング時にスパッタリングターゲット材の表面の浸食により形成されるエロージョンエリアに生じる凹凸の高さを低減することが可能となる。その結果、異常放電やスプラッシュ等を抑制することができ、欠陥のないMo合金薄膜を安定して形成することが可能となるという効果を有する。
本発明のMo合金スパッタリングターゲット材でMoにNiやTiを添加する理由は、主配線膜のCuやAl等と積層するキャップ膜として成膜する際の耐熱性、耐湿性の向上や、下地膜として成膜する際の密着性を確保するためである。
Niの添加量が10原子%未満では、酸化抑制効果が十分でない。一方、NiはMoに比較してCuやAlに熱拡散しやすい元素であり、Niリッチの合金になると、主配線膜のCuやAlに拡散しやすく、電気抵抗値を増加させるため、49原子%以下にする。
また、Tiの添加量は、1原子%未満では耐湿性の改善効果が得られない。一方、Tiの添加量が30原子%超えると耐湿性の向上効果が飽和するとともに、エッチング性が低下するため、できる限り少ない添加量が望ましい。したがって、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、Tiの添加量を1〜30原子%とする。また、TiもMoに比較して主配線膜のCuやAlに対して熱拡散しやすい元素であるため、本発明はNiの添加量を10〜49原子%とし、且つNiとTiの合計を50原子%以下とする。
また、主配線膜のCuは、Alと比較して耐酸化性、耐湿性が低い。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材で成膜したMo合金薄膜をキャップ膜とした際に、耐酸化性、耐湿性を十分に確保するためには、Niの添加量を20原子%以上、Tiの添加量を10原子%以上にすることが好ましい。したがって、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、Niを20〜35原子%、Tiを10〜20原子%の範囲がより好ましい。また、主配線膜のAlは、耐酸化性、耐湿性に優れるところ、Cuに比較してNi、Tiが熱拡散しやすいため、Niの添加量は25原子%以下、Tiの添加量は15原子%以下にすることが好ましい。したがって、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、Niを10〜25原子%、Tiを3〜15原子%の範囲で添加することがより好ましい。
また、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、主成分のMoとNi、Ti以外の元素は、できる限り少ないことが好ましい。主成分以外の不純物が多いと、薄膜の電気抵抗が増加したり、元素の種類により他の積層薄膜と反応して密着性や耐湿性・耐酸化性等の特性を劣化させたりする場合がある。特に、ガス成分の酸素や窒素は、薄膜中に取り込まれやすく、密着性を低下させたり、薄膜に欠陥を生じさせたりする。したがって本発明のMoスパッタリングターゲット材は、純度は99.9%以上、また、酸素等の不純物は1000質量ppm以下が好ましく、400質量ppm以下がより好ましい。
原子比で20%Ni−15%Ti−残部がMoおよび不可避的不純物からなるMo合金スパッタリングターゲット材を作製するために、純度99.99%、平均粒径6μmのMo粉末と、アトマイズ法で作製した純度99.9%、平均粒径70μmのNi−30原子%Mo合金粉末と、純度99.8%、平均粒径30μmのTi粉末を用意した。
上記のMo合金スパッタリングターゲット材の組成となるように、各粉末を秤量し、クロスロータリー混合機により混合して混合粉末を得た。その後、内径133mm、高さ30mm、厚さ3mmの軟鋼製の容器に充填し、450℃で10時間加熱して脱ガス処理を行なった後に軟鋼製容器を封止し、HIP装置により1000℃、148MPaに5時間保持して焼結した。冷却後、HIP装置から取り出し、機械加工により軟鋼製容器を外し、直径100mm、厚さ5mmのMo合金スパッタリングターゲット材を得て、残部より試験片を切り出した。
なお、比較のために、原子比で20%Ni−15%Ti−残部がMoおよび不可避的不純物からなるMo合金を溶解法で作製することを試みたが、Moが溶け残り、正常な合金塊を作ることができなかった。
得られた試験片の相対密度をアルキメデス法により測定したところ、99.9%であり、本発明の製造方法によれば、高密度のMo合金スパッタリングターゲット材を得られることが確認できた。ここでいう相対密度とは、アルキメデス法により測定されたかさ密度を、Mo合金スパッタリングターゲット材の組成比から得られる質量比で算出した元素単体の加重平均として得た理論密度で除した値に100を乗じて得た値をいう。
また、得られた試験片の金属元素の定量分析を株式会社島津製作所製の誘導結合プラズマ発光分析装置(ICP)(型式番号:ICPV−1017の)で行ない、酸素の定量を非分散型赤外線吸収法により測定したところ、Mo、Ni、Tiの分析値の合計の純度は99.9%、酸素濃度は350質量ppmであり、本発明の製造方法によれば、高純度のMo合金スパッタリングターゲット材が得られることが確認できた。
上記で得た試験片を、鏡面研磨した後、ナイタール試薬で腐食して、光学顕微鏡で組織観察した結果を図1に示す。図1に示すように、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、細かく再結晶したMoのマトリックス中に、数10μm程度の球状に近いNi−Mo合金相が分散し、Moのマトリックスとの界面に拡散層を有した組織であり、偏析や空孔等の大きな欠陥は確認されず、スパッタ成膜に好適なスパッタリングターゲット材であることが確認できた。
また、上記で得た直径100mm、厚さ5mmのMo合金スパッタリングターゲット材を銅製のバッキングプレートにろう付けした後、キヤノンアネルバ株式会社製のスパッタ装置(型式番号:SPF−440HL)に取り付け、Ar雰囲気、圧力0.5Pa、電力500Wでスパッタを実施した。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いてスパッタすると、異常放電もなく、安定したスパッタを行なうことができることを確認した。
コーニング社製の25mm×50mmのガラス基板(製品番号:EagleXG)上に、上記のスパッタ条件で膜厚200nmのMo合金薄膜を形成した試料を作製し、密着性、耐湿性、耐熱性を評価した。
密着性の評価は、JIS K5400で規定された方法で行なった。先ず、上記のMo合金薄膜上に、住友スリーエム株式会社製の透明粘着テープ(製品名:透明美色)を貼り、2mm角のマス目をカッターナイフで入れ、透明粘着テープを引き剥がして、薄膜の残存の有無で評価をした。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、一マスも剥がれず、高い密着性を有することが確認できた。
耐湿性の評価は、上記のMo合金薄膜を、温度85℃、湿度85%の雰囲気に300時間放置し、Mo合金薄膜表面の変色の有無を目視で確認した。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、高温高湿雰囲気にさらしても変色せず、高い耐湿性を有することが確認できた。
耐熱性の評価は、上記のMo合金薄膜を、大気中の350℃の雰囲気で30分加熱し、Mo合金薄膜の変色の有無を目視で確認した。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、高温で加熱しても変色せず、高い耐熱性を有する薄膜であることが確認できた。
原子比で15%Ni−15%Ti−残部がMoおよび不可避的不純物からなるMo合金スパッタリングターゲット材を作製するために、純度99.99%、平均粒径6μmのMo粉末と、アトマイズ法で作製した純度99.9%、平均粒径60μmのNi−50原子%Ti合金粉末を用意した。
上記のMo合金スパッタリングターゲット材の組成となるように、各粉末を秤量し、クロスロータリー混合機により混合して混合粉末を得た。その後、内径133mm、高さ30mm、厚さ3mmの軟鋼製の容器に充填し、450℃で10時間加熱して脱ガス処理を行なった後に軟鋼製容器を封止し、HIP装置により1000℃、148MPaに5時間保持して焼結した。冷却後、HIP装置から取り出し、機械加工により軟鋼製容器を外し、直径100mm、厚さ5mmのMo合金スパッタリングターゲット材を得て、残部より試験片を切り出した。
得られた試験片の相対密度をアルキメデス法により測定したところ、98.7%であり、本発明の製造方法によれば、高密度のMo合金スパッタリングターゲット材を得られることが確認できた。
また、得られた試験片の金属元素の定量分析を実施例1と同じ条件で行ない、酸素の定量を非分散型赤外線吸収法により測定したところ、Mo、Ni、Tiの分析値の合計の純度は99.9%、酸素濃度は400質量ppmであり、本発明の製造方法によれば、高純度のMo合金スパッタリングターゲット材が得られることが確認できた。
上記で得た試験片を、鏡面研磨した後、ナイタール試薬で腐食して、光学顕微鏡で組織観察した結果を図2に示す。図2に示すように、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、細かく再結晶したMoのマトリックス中に、数10μm程度のほぼ球状のNi−Ti合金相が分散し、Moのマトリックスとの界面にわずかに拡散層を有した組織であり、偏析や空孔等の大きな欠陥は確認されず、スパッタ成膜に好適なスパッタリングターゲット材であることが確認できた。
また、実施例1と同様に、上記で得た直径100mm、厚さ5mmのMo合金スパッタリングターゲット材を銅製のバッキングプレートにろう付けした後、キヤノンアネルバ株式会社製のスパッタ装置(型式番号:SPF−440HL)に取り付け、Ar雰囲気、圧力0.5Pa、電力500Wでスパッタを実施した。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いてスパッタすると、異常放電もなく、安定したスパッタを行なうことができることを確認した。
コーニング社製の25mm×50mmのガラス基板(製品番号:EagleXG)上に、上記のスパッタ条件で膜厚200nmのMo合金薄膜を形成した試料を作製し、密着性、耐湿性、耐熱性を評価した。
密着性の評価は、実施例1と同じ方法で行なった。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、一マスも剥がれず、高い密着性を有することが確認できた。
耐湿性の評価は、実施例1と同じ方法で行なった。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、高温高湿雰囲気にさらしても変色せず、高い耐湿性を有することが確認できた。
耐熱性の評価は、実施例1と同じ方法で行なった。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、高温で加熱しても変色せず、高い耐熱性を有する薄膜であることが確認できた。
原子比で40%Ni−10%Ti−残部がMoおよび不可避的不純物からなるMo合金スパッタリングターゲット材を作製するために、純度99.99%、平均粒径6μmのMo粉末と、アトマイズ法で作製した純度99.9%、平均粒径55μmのNi−40原子%Ti合金粉末と、平均粒径65μmのNi−20原子%Mo合金粉末とを用意した。
上記のMo合金スパッタリングターゲット材の組成となるように、各粉末を秤量し、クロスロータリー混合機により混合して混合粉末を得た。その後、内径133mm、高さ30mm、厚さ3mmの軟鋼製の容器に充填し、450℃で10時間加熱して脱ガス処理を行なった後に軟鋼製容器を封止し、HIP装置により1000℃、148MPaに5時間保持して焼結した。冷却後、HIP装置から取り出し、機械加工により軟鋼製容器を外し、直径100mm、厚さ5mmのMo合金スパッタリングターゲット材を得て、残部より試験片を切り出した。
得られた試験片の相対密度をアルキメデス法により測定したところ、99.9%であり、本発明の製造方法によれば、高密度のMo合金スパッタリングターゲット材を得られることが確認できた。
また、得られた試験片の金属元素の定量分析を実施例1と同じ条件で行ない、酸素の定量を非分散型赤外線吸収法により測定したところ、Mo、Ni、Tiの分析値の合計の純度は99.9%、酸素濃度は350質量ppmであり、本発明の製造方法によれば、高純度のMo合金スパッタリングターゲット材が得られることが確認できた。
上記で得た試験片を、鏡面研磨した後、ナイタール試薬で腐食して、光学顕微鏡で組織観察した結果を図3およびその高倍率を図4に示す。図3および図4に示すように、本発明のMo合金スパッタリングターゲット材は、細かく再結晶したMoのマトリックス中に、数10μm程度のNi−Mo合金相と、球状に近いNi−Ti合金相が分散し、Moのマトリックスとの界面に拡散層を有した組織であり、偏析や空孔等の大きな欠陥は確認されず、スパッタ成膜に好適なスパッタリングターゲット材であることが確認できた。
また、実施例1および実施例2に比べ、実施例3は、Ni合金中のMoやTiの添加量が少ないため、Moとの拡散領域が増加していることがわかる。
次に、上記で得た直径100mm、厚さ5mmのMo合金スパッタリングターゲット材を銅製のバッキングプレートにろう付けした後、キヤノンアネルバ株式会社製のスパッタ装置(型式番号:SPF−440HL)に取り付け、Ar雰囲気、圧力0.5Pa、電力500Wでスパッタを実施した。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いてスパッタすると、異常放電もなく、安定したスパッタを行なうことができることを確認した。
コーニング社製の25mm×50mmのガラス基板(製品番号:EagleXG)上に、上記のスパッタ条件で膜厚200nmのMo合金薄膜を形成した試料を作製し、密着性、耐湿性、耐熱性を評価した。
密着性の評価は、実施例1と同じ方法で行なった。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、一マスも剥がれず、高い密着性を有することが確認できた。
耐湿性の評価は、実施例1と同じ方法で行なった。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、高温高湿雰囲気にさらしても変色せず、高い耐湿性を有することが確認できた。
耐熱性の評価は、実施例1と同じ方法で行なった。本発明のMo合金スパッタリングターゲット材を用いて成膜した薄膜は、高温で加熱しても変色せず、高い耐熱性を有する薄膜であることが確認できた。

Claims (6)

  1. Niを10〜49原子%、Tiを1〜30原子%含有し、且つNiとTiの合計量が50原子%以下で、残部がMoおよび不可避的不純物よりなるMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法であって、Mo粉末と少なくとも1種または2種以上のNi合金粉末とを前記組成を満足するように混合し、次いで加圧焼結することを特徴とするMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法。
  2. Niを10〜49原子%、Tiを1〜30原子%含有し、且つNiとTiの合計量が50原子%以下で、残部がMoおよび不可避的不純物よりなるMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法であって、Mo粉末とNi−Mo合金粉末とTi粉末とを前記組成を満足するように混合し、次いで加圧焼結することを特徴とするMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法。
  3. 前記Ni−Mo合金粉末が、Moを8〜40原子%含有することを特徴とする請求項2に記載のMo合金スパッタリングターゲット材の製造方法。
  4. Niを10〜49原子%、Tiを1〜30原子%含有し、且つNiとTiの合計量が50原子%以下で、残部がMoおよび不可避的不純物よりなるMo合金スパッタリングターゲット材であって、Moのマトリックス中に非磁性のNi合金相が分散している組織を有することを特徴とするMo合金スパッタリングターゲット材。
  5. 前記Ni合金相が、Ni−Mo合金相およびNi−Ti合金相から選ばれた一つ以上からなることを特徴する請求項4に記載のMo合金スパッタリングターゲット材。
  6. 前記Ni合金相と前記Moのマトリックスとの界面に拡散層を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のMo合金スパッタリングターゲット材。
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