本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、携帯通信装置の例として、スマートフォンについて説明する。
(実施形態1)
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の全体的な構成について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、スピーカ11と、カメラ13とをバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、コネクタ14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bはそれぞれ略長方形状であるが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの形状はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、それぞれが正方形又は円形等のどのような形状もとりうる。図1の例では、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは重ねて配置されているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの配置はこれに限定されない。ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bは、例えば、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。図1の例では、ディスプレイ2Aの長辺はタッチスクリーン2Bの長辺に沿っており、ディスプレイ2Aの短辺はタッチスクリーン2Bの短辺に沿っているが、ディスプレイ2A及びタッチスクリーン2Bの重ね方はこれに限定されない。ディスプレイ2Aとタッチスクリーン2Bとが重ねて配置される場合、例えば、ディスプレイ2Aの1ないし複数の辺がタッチスクリーン2Bのいずれの辺とも沿っていなくてもよい。
ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(OELD:Organic Electro−Luminescence Display)、又は無機ELディスプレイ(IELD:Inorganic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、及び図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーン2Bに対する指、ペン、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、ペン、又はスタイラスペン等がタッチスクリーン2Bに接触した位置を検出することができる。以下の説明では、タッチスクリーン2Bに対して接触する指、ペン、又はスタイラスペン等を、「接触オブジェクト」又は「接触物」と呼ぶことがある。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下の説明では、説明を簡単にするため、利用者はスマートフォン1を操作するために指を用いてタッチスクリーン2Bに接触するものと想定する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触が検出された位置、接触が検出された位置の変化、接触が検出された間隔、及び接触が検出された回数の少なくとも1つに基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーン2Bに対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャは、例えば、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、及びダブルタップを含むがこれらに限定されない。
「タッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。「ロングタッチ」は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く触れるジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bに指が一定時間より長く接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
「リリース」は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bから離れるジェスチャをリリースとして判別する。「スワイプ」は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーン2Bに接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
「タップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。「ダブルタップ」は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。このため、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、ディスプレイ2Aに表示されている画面に応じて異なることがある。以下の説明では、説明を簡単にするために、「タッチスクリーン2Bが接触を検出し、検出された接触に基づいてジェスチャの種別をスマートフォン1がXと判別すること」を、「スマートフォンがXを検出する」、又は「コントローラがXを検出する」と記載することがある。
図4は、スマートフォン1のブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、スピーカ11と、カメラ12及び13と、コネクタ14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、ジャイロスコープ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、接触を検出する。コントローラ10は、スマートフォン1に対するジェスチャを検出する。具体的には、コントローラ10は、タッチスクリーン2Bと協働することによって、タッチスクリーン2B(タッチスクリーンディスプレイ2)に対する操作(ジェスチャ)を検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタン3に対する操作を検出する。ボタン3に対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、トリプルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュを含むが、これらに限定されない。
ボタン3A〜3Cは、例えば、ホームボタン、バックボタンまたはメニューボタンである。ボタン3Dは、例えば、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。ボタン3E及び3Fは、例えば、音量ボタンである。
照度センサ4は、スマートフォン1の周囲光の照度を検出する。照度は、光の強さ、明るさ、又は輝度を示す。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、磁界の変化または超音波の反射波の帰還時間の変化等に基づいて物体の存在を検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。照度センサ4及び近接センサ5は、一つのセンサとして構成されていてもよい。照度センサ4は、近接センサとして用いられてもよい。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によってサポートされる通信方式は、無線通信規格である。無線通信規格として、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。セルラーフォンの通信規格として、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。無線通信規格として、さらに、例えば、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等がある。通信ユニット6は、上述した通信規格の1つ又は複数をサポートしていてもよい。
レシーバ7及びスピーカ11は、音出力部である。レシーバ7及びスピーカ11は、コントローラ10から送信される音信号を音として出力する。レシーバ7は、例えば、通話時に相手の声を出力するために用いられる。スピーカ11は、例えば、着信音及び音楽を出力するために用いられる。レシーバ7及びスピーカ11の一方が、他方の機能を兼ねてもよい。マイク8は、音入力部である。マイク8は、利用者の音声等を音信号へ変換してコントローラ10へ送信する。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶媒体、及び磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。ストレージ9は、メモリカード、光ディスク、又は光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。ストレージ9は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに画面を表示させ、タッチスクリーン2Bを介して検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は非一過的な記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、カメラアプリケーション9B、及び設定データ9Zを記憶する。さらに、ストレージ9は、フォルダ9Xを有する。カメラアプリケーション9Bは、カメラ12、13により撮影するための撮影機能を提供する。フォルダ9Xは、コントローラ10がカメラアプリケーション9Bを実行することによって撮影された静止画、動画が記憶される記憶領域である。設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定に関する情報を含む。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。制御プログラム9Aが提供する機能は、カメラアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、及びFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ10は、データ及び命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ2A、通信ユニット6、レシーバ7、及びスピーカ11を含むが、これらに限定されない。コントローラ10は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチスクリーン2B、ボタン3、照度センサ4、近接センサ5、マイク8、カメラ12、カメラ13、加速度センサ15、方位センサ16、及びジャイロスコープ17を含むが、これらに限定されない。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
コネクタ14は、他の装置が接続される端子である。コネクタ14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標)(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト(登録商標))、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。コネクタ14は、Dockコネクタのような専用の端子でもよい。コネクタ14に接続される装置は、例えば、外部ストレージ、スピーカ、及び通信装置を含むが、これらに限定されない。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。ジャイロスコープ17は、スマートフォン1の角度及び角速度を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及びジャイロスコープ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
図4においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。図4においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。図4においてストレージ9が記憶するプログラム及びデータの一部又は全部は、コネクタ14に接続される読み取り装置が読み取り可能な非一過的な記憶媒体に記憶されていてもよい。非一過的な記憶媒体は、例えば、CD(登録商標)、DVD(登録商標)、Blu−ray(登録商標)等の光ディスク、光磁気ディスク、磁気記憶媒体、メモリカード、及びソリッドステート記憶媒体を含むが、これらに限定されない。
図4に示したスマートフォン1の構成は例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。例えば、ボタン3の数と種類は図4の例に限定されない。スマートフォン1は、画面に関する操作のためのボタンとして、ボタン3A〜3Cに代えて、テンキー配列又はQWERTY配列等のボタンを備えていてもよい。スマートフォン1は、画面に関する操作のために、ボタンを1つだけ備えてもよいし、ボタンを備えなくてもよい。図4に示した例では、スマートフォン1が2つのカメラを備えるが、スマートフォン1は、1つのカメラのみを備えてもよいし、カメラを備えなくてもよい。図4に示した例では、スマートフォン1が位置及び姿勢を検出するために3種類のセンサを備えるが、スマートフォン1は、このうちいくつかのセンサを備えなくてもよい。あるいは、スマートフォン1は、位置及び姿勢の少なくとも1つを検出するための他の種類のセンサを備えてもよい。
図5を参照しながら、スマートフォン1による撮影モードの例について説明する。図5は、スマートフォンの撮影モードの画面例を示す図である。スマートフォン1は、利用者によってカメラアプリケーション9Bが起動されると、静止画撮影モードと動画撮影モードとのいずれか1つの撮影モードとなる。静止画撮影モードは、カメラ13により静止画を撮影する撮影モードである。動画撮影モードは、カメラ13により動画を撮影する撮影モードである。スマートフォン1は、カメラアプリケーション9Bが前回終了時の撮影モードで撮影可能となる。例えば、スマートフォン1は、前回、動画撮影モードで動作していたカメラアプリケーション9Bを終了した場合、次回起動されたカメラアプリケーション9Bは動画撮影モードで動作する。このため、利用者は、静止画を撮影したい場合は、動画撮影モードから静止画撮影モードに切り換える必要がある。
スマートフォン1は、静止画撮影モードの場合、静止画撮影画面50をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示させる。静止画撮影画面50は、カメラ13から逐次伝送される映像データまたは撮影された静止画を表示する画面である。静止画撮影画面50は、撮影ボタン51と、切換ボタン52とを含む。撮影ボタン51は、利用者が静止画を撮影する場合に操作するボタンである。切換ボタン52は、静止画撮影モードから動画撮影モードへ切り換えるためのボタンである。
利用者は、静止画撮影画面50に再生表示された映像を確認しながら撮影ボタン51をタップする。スマートフォン1は、撮影ボタン51に対するタップを検出すると、検出した時にカメラ13が捕らえた画像データを静止画として撮影し、撮影した静止画をフォルダ9Xに保存する。
スマートフォン1は、動画撮影モードの場合、動画撮影画面60をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示させる。動画撮影画面60は、カメラ13から逐次伝送される映像データ又は撮影された動画を再生した動画データを表示する画面である。動画撮影画面60は、撮影ボタン61と、切換ボタン62とを含む。撮影ボタン61は、動画の撮影開始前は撮影開始ボタンとして、動画の撮影中は撮影停止ボタンとして機能する。切換ボタン62は、動画撮影モードから静止画撮影モードへ切り換えるためのボタンである。
図5に示した例のように、一般に、静止画撮影モード用の画面と動画撮影モード用の画面とは類似していることがある。このため、利用者は、例えば、静止画で撮影するために急いでカメラアプリケーション9Bを実行した場合に、スマートフォン1がどちらの撮影モードで動作しているかを咄嗟に判断できずに、動画を撮影してしまい、静止画を撮り逃すことがある。以下に、静止画を撮り逃す可能性を低減するスマートフォン1の機能を説明する。
図6及び図7を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1の撮影制御について説明する。図6は、スマートフォンによる実施形態1に係る撮影制御の例を示す図である。図7は、動画用データと静止画データとの記憶例を示す図である。
スマートフォン1は、ステップS11では、動画撮影画面60をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示している。ステップS11では、利用者の指F1が、撮影ボタン61をタップしている。
ステップS11では、スマートフォン1は、撮影ボタン61に対するタップを検出すると、カメラ13による動画の撮影を開始する。具体的には、スマートフォン1は、動画のフレームレートに応じた間隔でカメラ13によって画像を電子的に取得し、取得したそれぞれの画像をフレーム(コマ)として含む動画データを生成する。動画を生成するためのエンコード、圧縮等の各種の処理は、コントローラ10が行ってもよいし、カメラ13が行ってもよいし、図示しない画像処理部が行ってもよい。カメラ13は、画像を電子的に取得するために撮像素子を用いる。撮像素子は、例えば、CCD(Charge−Coupled Device)撮像素子、及びCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子を含むが、これらに限定されない。動画のフレームレートが30FPS(Frequency Per Second)の場合、カメラ13は、毎秒30枚の画像を取得する。以下の説明では、動画撮影モードでカメラ13が取得する個々のフレームに対応する画像を動画用データということがある。
図7に示すように、スマートフォン1は、カメラ13が取得した動画用データ71の一部をストレージ9等に一時的に静止画データ72として記憶する。例えば、スマートフォン1は、動画の撮影開始から所定の数の動画用データ71を静止画データ72としてストレージ9に一時的に記憶する。所定の数が4である場合、スマートフォン1は、4つのフレームの動画用データ71を静止画データ72として一時的に記憶する。
図6のステップS12に示すように、動画の撮影が開始されると、撮影ボタン61は、撮影停止ボタンとして機能する。ステップS12では、利用者の指F1が、撮影ボタン61をタップしている。スマートフォン1は、撮影ボタン61に対するタップを検出すると、カメラ13による動画の撮影を終了する。そして、スマートフォン1は、ステップS13として、画面64をディスプレイ2Aに表示する。画面64は、利用者に静止画の保存を確認するための画面である。ステップS13では、利用者の指F1が、画面64のYesボタンをタップしている。
スマートフォン1は、画面64のYesボタンに対するタップを検出すると、一時的に記憶している静止画データ72を静止画としてフォルダ9Xに保存する。そして、スマートフォン1は、ステップS14に示すように、静止画の保存先を示す画面65をディスプレイ2Aに表示する。画面65は、「静止画をxxxxフォルダに保存しました。」のメッセージを表示している。画面64のNoボタンに対するタップを検出すると、スマートフォン1は、一時的に記憶している静止画データ72を削除する。
このように、スマートフォン1は、動画撮影モードで動作している場合でも、カメラ13によって動画の撮影を開始する場合に、静止画データを保存する。すなわち、スマートフォン1は、動画を撮影する場合に、動画とは別に静止画を撮影する。このため、スマートフォン1は、利用者が静止画を撮り逃す可能性を低減することができる。
スマートフォン1は、動画の撮影時に、複数の静止画データを保存する。このため、スマートフォン1は、利用者が、決定的瞬間の静止画を撮り逃す可能性をより一層低減することができる。
その後、スマートフォン1は、ステップS15として、撮影した動画を削除するかを確認する画面66をディスプレイ2Aに表示する。ステップS15では、利用者の指F1が、画面66のYesボタンをタップしている。スマートフォン1は、画面66のYesボタンに対するタップを検出すると、生成した動画を削除する。
静止画を撮影しようとした利用者が誤って動画を撮影した場合、動画が不要な場合がある。このように動画を削除するかを利用者に問い合わせることにより、利用者が動画を削除する手間を低減することができる。画面64のNoボタンのタップが検出された場合には、利用者が静止画でなく動画を撮影しようとしていた可能性が高いため、スマートフォン1は、画面66を表示しなくてもよい。
図8を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1による撮影制御の処理手順について説明する。図8は、実施形態1に係るスマートフォンによる撮影制御の処理手順の例を示すフローチャートである。図8に示す処理手順は、コントローラ10が、カメラアプリケーション9Bを実行することにより実現される。図8に示す処理手順は、動画撮影モードにおいて繰り返し実行される。
図8に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS101として、動画の撮影開始かを判定する。具体的には、コントローラ10は、利用者による動画の撮影開始の操作を検出した場合に、動画の撮影開始と判定する。撮影開始ではない場合(ステップS101,No)、コントローラ10は、ステップS101に戻る。撮影開始である場合(ステップS101,Yes)、コントローラ10は、ステップS102に進む。
コントローラ10は、ステップS102として、動画の撮影開始をカメラ13に指示する。コントローラ10は、ステップS103として、所定の数の動画用データ71をカメラ13から取得したかを判定する。ステップS103の判定は、例えば、カメラ13が1フレーム分の動画用データ71を取得する度に行われる。
所定の数の動画用データ71をまだ取得していない場合(ステップS103,No)、コントローラ10は、ステップS104に進む。コントローラ10は、ステップS104として、カメラ13から、1フレーム分の最新の動画用データ71を取得する。そして、コントローラ10は、ステップS105として、取得した動画用データ71を静止画データ72としてもストレージ9等に一時的に記憶する。所定の数の動画用データ71を既に取得している場合(ステップS103,Yes)、コントローラ10は、ステップS104及びステップS105を行わない。
コントローラ10は、ステップS106として、動画の撮影終了かを判定する。コントローラ10は、例えば、撮影停止ボタンに対するタップを検出した場合、又は生成された動画のサイズが上限値に達した場合に、動画の撮影終了と判定する。撮影終了ではない場合(ステップS106,No)、コントローラ10は、ステップS103に戻る。撮影終了である場合(ステップS106,Yes)、コントローラ10は、ステップS107に進む。
コントローラ10は、ステップS107として、動画の撮影終了をカメラ13に指示する。そして、コントローラ10は、ステップS108として、静止画の保存を確認する画面64をディスプレイ2Aに表示する。そして、コントローラ10は、ステップS109として、画面64に対するジェスチャに基づいて、静止画を保存するかを判定する。
静止画を保存する場合(ステップS109,Yes)、コントローラ10は、ステップS110に進む。コントローラ10は、ステップS110として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を静止画としてフォルダ9X等に保存する。静止画を保存しない場合(ステップS109,No)、コントローラ10は、ステップS111に進む。コントローラ10は、ステップS111として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を削除する。
その後、コントローラ10は、ステップS112として、動画の削除を確認する画面66をディスプレイ2Aに表示する。そして、コントローラ10は、ステップS113として、画面66に対するジェスチャに基づいて、動画を削除するかを判定する。動画を削除する場合(ステップS113,Yes)、コントローラ10は、ステップS114に進む。コントローラ10は、ステップS114として、生成された動画を削除する。動画を削除しない場合(ステップS113,No)、生成された動画は、そのまま残される。
(実施形態2)
以下に実施形態2に係るスマートフォンについて説明する。第2の実施形態に係るスマートフォンは、カメラアプリケーション9Bの機能が異なる点を除いて、図1から4に示したスマートフォン1と同様の構成を有する。そこで、以下では、スマートフォン1を例として用いて、実施形態2について説明する。
図9を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1の撮影制御の他の例について説明する。図9は、実施形態2に係るスマートフォンによる撮影制御の例を示す図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。図9に示す例では、ステップS11からステップS13までは、図6に示すステップS11からステップS13までと同一であるため、説明は省略する。
スマートフォン1は、画面64のYesボタンに対するタップを検出すると、ステップS21に示すように、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を利用者に選択させるための画面67をディスプレイ2Aに表示する。画面67は、一時的に記憶している静止画データ72のサムネイルを表示する。ステップS21では、利用者の指F1が、サムネイルのうちの1つをタップしている。
スマートフォン1は、サムネイルに対するタップを検出すると、ステップS22に示すように、タップされたサムネイルを選択状態にする。スマートフォン1は、選択状態にあるサムネイルを、選択状態にないサムネイルとは異なる態様で表示する。例えば、スマートフォン1は、ステップS22に示すように、選択状態にあるサムネイルに破線の枠を付加する。スマートフォン1は、選択状態にあるサムネイルを、色又は明度の変更等の他のやり方で、選択状態にないサムネイルとは異なる態様で表示してもよい。スマートフォン1は、利用者の操作に応じて、複数のサムネイルを選択状態にすることができる。スマートフォン1は、選択状態のサムネイルに対するタップを検出した場合に、選択状態を解除してもよい。
ステップS22では、利用者の指F1が、選択完了ボタンをタップしている。ステップS22では、スマートフォン1は、選択完了ボタンに対するタップを検出すると、選択状態のサムネイルに対応した静止画データ72を静止画としてフォルダ9Xに保存する。そして、ステップS23に示すように、静止画の保存先を示す画面65をディスプレイ2Aに表示する。画面65は、「選択された静止画をxxxxフォルダに保存しました。」のメッセージを表示している。さらに、スマートフォン1は、一時的に記憶している静止画データ72を削除する。
このように、スマートフォン1は、動画撮影中にした複数の静止画データ72のうち、利用者によって選択された静止画データ72を静止画として保存する。このため、利用者は、複数の静止画データ72から保存したい静止画を選択してスマートフォン1に保存することができる。これにより、利用者は、動画撮影モードで動作している場合に、撮影した複数の静止画データのうち、ベストショットを静止画として保存することができる。
図9に示す例では、スマートフォン1は、4つのサムネイルのうち、利用者によって選択された1つのサムネイルに対応した静止画データ72を静止画として保存する場合について説明した。しかし、サムネイルの選択数については、複数であってもよい。例えば、スマートフォン1は、4つのサムネイルのうち3つのサムネイルが選択された場合、3つのサムネイルに対応した3つの静止画データ72を静止画としてフォルダ9X等に保存する。
図10を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1による撮影制御の処理手順について説明する。図10は、実施形態2に係るスマートフォンによる撮影制御の処理手順の例を示すフローチャートである。図10に示す処理手順は、コントローラ10が、カメラアプリケーション9Bを実行することにより実現される。図10に示す処理手順は、動画撮影モードにおいて繰り返し実行される。
図10に示す例では、ステップS101からステップS109及びステップS112からステップS114の処理は、図8に示すステップS101からステップS110及びステップS112からステップS114の処理と同一であるため、説明は省略する。
静止画を保存する場合(ステップS109,Yes)、コントローラ10は、ステップS201に進む。コントローラ10は、ステップS201として、保存する静止画データ72を選択するための画面67をディスプレイ2Aに表示する。コントローラ10は、ステップS202として、利用者によって選択された静止画データ72を静止画としてフォルダ9X等に保存する。静止画を保存しない場合(ステップS109,No)、コントローラ10は、ステップS201及びステップS202を行わない。
その後、コントローラ10は、ステップS203として、残っている静止画データ72を削除する。そして、コントローラ10は、ステップS112以降の処理を行う。
(実施形態3)
以下に実施形態3に係るスマートフォンについて説明する。実施形態3に係るスマートフォンは、カメラアプリケーション9Bの機能が異なる点を除いて、図1から4に示したスマートフォン1と同様の構成を有する。そこで、以下では、スマートフォン1を例として用いて、実施形態3について説明する。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。
図11を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1による撮影制御の処理手順について説明する。図11は、実施形態3に係るスマートフォンによる撮影制御の処理手順の例を示すフローチャートである。図11に示す処理手順は、コントローラ10が、カメラアプリケーション9Bを実行することにより実現される。図11に示す処理手順は、動画撮影モードにおいて繰り返し実行される。
図11に示す例では、ステップS101からステップS109及びステップS112からステップS114の処理は、図8に示すステップS101からステップS109及びステップS112からステップS114の処理と同一であるため、説明は省略する。
静止画を保存する場合(ステップS109,Yes)、コントローラ10は、ステップS301に進む。コントローラ10は、ステップS301として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を合成して静止画を作成する。例えば、コントローラ10は、4つの静止画データ72を合成して1つの静止画を作成する。ストレージ9等に一時的に記憶している4つの静止画データ72は、動画の連続する4フレーム(コマ)分のデータであるので、撮影間隔が短時間かつ手振れ、被写体の動き等による影響が少ないデータである。このため、コントローラ10は、同一画素の静止画(画像)データ同士を加算して高精細な静止画を作成する。高精細な静止画とは、動画用データ71よりも画素数が多い画像データを意味している。コントローラ10は、作成した静止画を、例えば、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)圧縮または伸張処理を行ってもよい。そして、コントローラ10は、ステップS302として、作成した静止画をフォルダ9X等に保存する。その後、コントローラ10は、ステップS112以降の処理を行う。
静止画を保存しない場合(ステップS109,No)、コントローラ10は、ステップS303に進む。コントローラ10は、ステップS303として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を削除する。その後、コントローラ10は、ステップS112以降の処理を行う。
このように、スマートフォン1は、動画撮影中に撮影した複数の静止画データ72を1つの静止画に合成し、合成した静止画を保存する。このため、利用者は、スマートフォン1によって動画の撮影を開始したにもかかわらず、高精細な静止画をスマートフォン1に保存することができる。
(実施形態4)
以下に実施形態4に係るスマートフォンについて説明する。実施形態4に係るスマートフォンは、カメラアプリケーション9Bの機能が異なる点を除いて、図1から4に示したスマートフォン1と同様の構成を有する。そこで、以下では、スマートフォン1を例として用いて、実施形態4について説明する。
図12を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1の撮影制御の他の例について説明する。図12は、実施形態4に係るスマートフォンによる撮影制御の例を示す図である。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。
スマートフォン1は、ステップS31では、動画撮影画面60をタッチスクリーンディスプレイ2(ディスプレイ2A)に表示している。ステップS31では、利用者の指F1が、撮影ボタン61をタップしている。
ステップS31では、スマートフォン1は、撮影ボタン61に対するタップを検出すると、カメラ13による動画の撮影を開始する。スマートフォン1は、動画の撮影開始から所定の数の動画用データ71を静止画データ72としてストレージ9に一時的に記憶する。所定の数が4である場合、スマートフォン1は、4つのフレームの動画用データ71を静止画データ72として一時的に記憶する。
スマートフォン1は、所定の数の静止画データ72をストレージ9等に一時的に記憶した場合に、ステップS32に示すように、静止画の保存を確認する画面64をディスプレイ2Aに表示する。ステップS32では、利用者の指F1が、画面64のYesボタンをタップしている。
ステップS32では、スマートフォン1は、画面64のYesボタンに対するタップを検出すると、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を静止画としてフォルダ9Xに保存する。そして、スマートフォン1は、ステップS33に示すように、静止画の保存先を示す画面65をディスプレイ2Aに表示する。このとき、スマートフォン1は、動画の撮影を継続している。
スマートフォン1で動画を撮影しているにもかかわらず、利用者が静止画の保存を指示するということは、静止画を撮影しようとした利用者が誤って動画を撮影した可能性が高い。このため、スマートフォン1は、ステップS34に示すように、動画の撮影を終了するかを確認するための画面68をディスプレイ2Aに表示する。ステップS34では、利用者の指F1が、画面68のYesボタンをタップしている。
ステップS34では、スマートフォン1は、画面68のYesボタンに対するタップを検出すると、カメラ13による動画の撮影を終了し、生成した動画を削除する。スマートフォン1は、動画の削除が終了すると、ステップS35に示すように、動画の撮影を終了したことを示す画面69をディスプレイ2Aに表示する。
このように、スマートフォン1は、動画撮影モードで動作している場合に、動画の撮影を開始して静止画データ72が得られた時点で、静止画の保存を可能としている。このため、利用者は、スマートフォン1による動画の撮影を終了する前に、静止画をスマートフォン1に保存することができる。さらに、スマートフォン1は、静止画を保存した場合に、動画の撮影終了を利用者に確認する。このため、静止画を撮影しようとした利用者が誤って動画を撮影していた場合、利用者は、スマートフォン1による動画の撮影を直ちに終了することができる。
図13を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1による実施形態4に係る撮影制御の処理手順について説明する。図13は、実施形態4に係るスマートフォンによる撮影制御の処理手順の例を示すフローチャートである。図13に示す処理手順は、カメラアプリケーション9Bの実行により、カメラ13から伝達された映像データをディスプレイ2Aに表示させている状態で、コントローラ10によって実現される。
図13に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS401として、動画の撮影開始かを判定する。撮影開始ではない場合(ステップS401,No)、コントローラ10は、ステップS401に戻る。撮影開始である場合(ステップS401,Yes)、コントローラ10は、ステップS402に進む。
コントローラ10は、ステップS402として、動画の撮影開始をカメラ13に指示する。コントローラ10は、ステップS403として、所定の数の動画用データ71をカメラ13から取得したかを判定する。ステップS403の判定は、例えば、カメラ13が1フレーム分の動画用データ71を取得する度に行われる。
所定の数の動画用データ71をまだ取得していない場合(ステップS403,No)、コントローラ10は、ステップS404に進む。コントローラ10は、ステップS404として、カメラ13から、1フレーム分の最新の動画用データ71を取得する。そして、コントローラ10は、ステップS405として、取得した動画用データ71を静止画データ72としてもストレージ9等に一時的に記憶する。所定の数の動画用データ71を既に取得している場合(ステップS403,Yes)、コントローラ10は、ステップS404及びステップS405を行わない。
コントローラ10は、ステップS406として、所定の数の静止画データ72を取得したかを判定する。所定の数の静止画データ72を取得していない場合(ステップS406,No)、コントローラ10は、ステップS412に進む。所定の数の静止画データ72を取得した場合(ステップS406,Yes)、コントローラ10は、ステップS407に進む。コントローラ10は、ステップS407として、静止画の保存を確認する画面64をディスプレイ2Aに表示する。そして、コントローラ10は、ステップS408として、画面64に対するジェスチャに基づいて、静止画を保存するかを判定する。
静止画を保存する場合(ステップS408,Yes)、コントローラ10は、ステップS409に進む。コントローラ10は、ステップS409として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を静止画としてフォルダ9X等に保存する。そして、コントローラ10は、ステップS410として、動画の撮影終了を確認するための画面68をディスプレイ2Aに表示させ、ステップS412に進む。静止画を保存しない場合(ステップS408,No)、コントローラ10は、ステップS411に進む。コントローラ10は、ステップS111として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画データ72を削除し、ステップS412に進む。
コントローラ10は、ステップS412として、動画の撮影終了かを判定する。コントローラ10は、例えば、ステップS410の画面68に対する撮影終了の操作を検出した場合、又は生成された動画のサイズが上限値に達した場合に、撮影終了と判定する。撮影終了ではない場合(ステップS412,No)、コントローラ10は、ステップS403に戻る。撮影終了である場合(ステップS412,Yes)、コントローラ10は、ステップS413に進む。
コントローラ10は、ステップS413として、動画の撮影終了をカメラ13に指示する。そして、コントローラ10は、ステップS112以降の処理を行う。図13に示す例では、ステップS112からステップS114の処理は、図8に示すステップS112からステップS114の処理と同一であるため、説明は省略する。
(実施形態5)
以下に実施形態5に係るスマートフォンについて説明する。実施形態5に係るスマートフォンは、カメラアプリケーション9Bの機能が異なる点を除いて、図1から4に示したスマートフォン1と同様の構成を有する。そこで、以下では、スマートフォン1を例として用いて、実施形態5について説明する。以下の説明においては、同様の構成要素に同一の符号を付すことがある。
図14を参照しながら、動画撮影モードで動作しているスマートフォン1による撮影制御の処理手順について説明する。図14は、実施形態5に係るスマートフォンによる撮影制御の処理手順の例を示すフローチャートである。図14に示す処理手順は、コントローラ10が、カメラアプリケーション9Bを実行することにより実現される。図14に示す処理手順は、動画撮影モードにおいて繰り返し実行される。
図14に示すように、スマートフォン1のコントローラ10は、ステップS501として、動画の撮影開始かを判定する。撮影開始ではない場合(ステップS501,No)、コントローラ10は、ステップS501に戻る。撮影開始である場合(ステップS501,Yes)、コントローラ10は、ステップS502に進む。
コントローラ10は、ステップS502として、静止画の撮影をカメラ13に指示し、ステップS503に進む。コントローラ10は、ステップS503として、カメラ13から高精細な静止画を取得し、取得した静止画をストレージ9等に一時的に記憶する。そして、コントローラ10は、静止画の撮影が終了した場合、ステップS504として、動画の撮影開始をカメラ13に指示し、ステップS505に進む。
コントローラ10は、ステップS505として、カメラ13から、1フレーム分の最新の動画用データ71を取得し、取得した動画用データ71をストレージ9等に一時的に記憶する。そして、コントローラ10は、ステップS506として、動画の撮影終了かを判定する。コントローラ10は、例えば、利用者による撮影終了の操作を検出した場合、又は生成された動画のサイズが上限値に達した場合に、動画の撮影終了と判定する。撮影終了ではない場合(ステップS506,No)、コントローラ10は、ステップS505に戻る。撮影終了である場合(ステップS506,Yes)、コントローラ10は、ステップS507に進む。
コントローラ10は、ステップS507として、動画の撮影終了をカメラ13に指示する。そして、コントローラ10は、ステップS508として、静止画の保存を確認する画面64をディスプレイ2Aに表示する。そして、コントローラ10は、ステップS509として、画面64に対するジェスチャに基づいて、静止画を保存するかを判定する。
静止画を保存する場合(ステップS509,Yes)、コントローラ10は、ステップS510に進む。コントローラ10は、ステップS510として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画をフォルダ9X等に保存し、ステップS112に進む。静止画を保存しない場合(ステップS509,No)、コントローラ10は、ステップS511に進む。コントローラ10は、ステップS511として、ストレージ9等に一時的に記憶している静止画を削除し、ステップS112に進む。
コントローラ10は、ステップS112以降の処理を行う。図14に示す例では、ステップS112からステップS114の処理は、図8に示すステップS112からステップS114の処理と同一であるため、説明は省略する。
このように、スマートフォン1は、動画撮影モードで動画の撮影を開始する場合に、まず、高精細な静止画を撮影し、その後、動画の撮影を開始する。すなわち、スマートフォン1は、動画を撮影する場合に、動画とは別に高精細な静止画を撮影している。これにより、スマートフォン1は、動画撮影モードで動作している場合に、静止画を撮り逃す可能性を低減することができる。
上記の実施形態5では、スマートフォン1は、動画撮影モードで動画の撮影を開始する前に、カメラ13によって静止画を撮影する場合、1乃至複数枚の静止画を撮影してもよい。
上記の実施形態5では、スマートフォン1は、動画撮影モードで動画の撮影を開始する場合に、まず、高精細な静止画を撮影し、その後動画の撮影を開始する場合について説明した。しかし、実施形態4と同様に、スマートフォン1は、高精細な静止画の撮影が終了した時点で、静止画を保存するかを確認し、静止画を保存した場合は、動画の撮影を行わないように構成されてもよい。
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨及び範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態及びその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。
例えば、図4に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
上記の実施形態では、携帯通信装置の例として、スマートフォンについて説明したが、添付の請求項に係る携帯通信装置は、スマートフォンに限定されない。添付の請求項に係る携帯通信装置は、スマートフォン以外の携帯電子機器であってもよい。携帯電子機器は、例えば、モバイルフォン、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、及びゲーム機を含むが、これらに限定されない。添付の請求項に係る携帯通信装置は、据え置き型の電子機器であってもよい。据え置き型の電子機器は、例えば、デスクトップパソコン、自動預入支払機(ATM)、及びテレビ受像器を含むが、これらに限定されない。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、動画撮影モードで動画を撮影する場合に、無条件で静止画を撮影する場合について説明した。しかし、スマートフォン1は、動画撮影モードで静止画を撮影する場合に、条件を設けてもよい。例えば、動画撮影モードで静止画を撮影する機能が有効化されているか無効化されているかを示すデータを設定データ9Zに設ける。そして、スマートフォン1は、設定データ9Zの静止画を撮影する機能を示すデータが有効化されている場合に、動画撮影モードで静止画を撮影し、無効化されている場合に、動画撮影モードで静止画を撮影しないように構成されてもよい。
あるいは、スマートフォン1は、カメラアプリケーション9Bが起動されてから撮影ボタン61が操作されるまでの時間に応じて、動画撮影モードで静止画を撮影するか否かを切り換えるように構成されてもよい。例えば、カメラアプリケーション9Bが起動されてから撮影ボタン61が操作されるまでの時間が閾値よりも長い場合、利用者が撮影モードを確認する余裕が十分にある。この場合、スマートフォン1は、動画撮影モードで動画とは別に静止画を撮影しない。一方、カメラアプリケーション9Bが起動されてから撮影ボタン61が操作されるまでの時間が閾値よりも長くない場合、利用者が撮影モードを確認できていない可能性がある。この場合、スマートフォン1は、動画撮影モードで動画とは別に静止画を撮影する。
上記の実施形態では、スマートフォン1は、カメラ13が撮影した動画の数コマ分の動画用データ71を静止画データ72とし、静止画データ72を静止画として保存する場合について説明した。しかし、静止画データ72は、動画用データ71とは別にカメラ13によって撮影してもよい。カメラ13は、動画のフレームレートよりも短いタイミングで撮影することができる。このため、スマートフォン1は、カメラ13によって動画用データ71を撮影する間に、カメラ13によって1又は複数の静止画データ72を撮影してもよい。
上記の実施形態では、アウトカメラであるカメラ13で動画を撮影する場合について説明したが、インカメラであるカメラ12で動画を撮影する場合にも同様の制御が行われてもよい。
スマートフォン1は、例えば、フレーム内圧縮、フレーム間圧縮(フレーム間予測)等によって動画を圧縮して保存する場合は、圧縮前の動画用データ71をストレージ9等に保存してもよい。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例及び代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。